JP2005510555A5

JP2005510555A5 - オレイン酸メチルエステルの製造方法

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Publication number: JP2005510555A5
Application number: JP2003547346A
Authority: JP
Filing date: 2002-11-21
Publication date: 2006-01-19
Anticipated expiration: 2022-11-21

Description

本発明は、一般に、油脂化学の分野に関連し、より詳細には、パーム核油脂肪酸メチルエステルの多段階分別蒸留により、ステアリン酸メチルエステル含有量の低いオレイン酸メチルエステルを製造する方法に関する。

本発明は、ステアリン酸メチルの含有量が２重量％以下であり、パルミチン酸メチルエステルの含有量が５重量％以下であるオレイン酸メチルエステルの製造方法に関する。出発混合物は、パーム核油脂肪酸メチルエステル（ＰＫＦＳＭＥＣ８−１８）であり、これを、まず分別蒸留に付して、ＰＫＦＳＭＥＣ８−１４を頂部生成物中に蓄積させ、ＰＫＦＳＭＥＣ１６−１８を底部生成物中に蓄積させる。即ち、本発明は、ステアリン酸メチルエステル含有量が２質量％又はそれ以下であり、パルミチン酸メチルエステルの含有量が５質量％又はそれ以下である工業用オレイン酸メチルエステルの製造方法であって、出発混合物であるパーム核油脂肪酸メチルエステル（ＰＫＦＳＭＥＣ８−１８）を、まず、頂部生成物中にＰＫＦＳＭＥＣ８−１４を蓄積し、底部生成物中にＰＫＦＳＭＥＣ１６−１８が蓄積するように分別蒸留に付し、次いで底部留分（ＰＫＦＳＭＥＣ１６−１８）を、
（ａ）ＰＫＦＳＭＥＣ１６−１８を第１分別蒸留に付して、比較的短鎖長の頂部生成物（ＰＫＦＳＭＥＣ１６）と、主として比較的長鎖長の不飽和底部生成物（ＰＫＦＳＭＥＣ１８）を生成し、
（ｂ）得られた第１底部生成物を第２分別蒸留に付して、高いパルミチン酸メチルエステル含有量を有する主として不飽和の頂部生成物、及び最少量のパルミチン酸メチルエステル含有量を有する同様に主として不飽和の底部生成物を生成し、
（ｃ）得られた第２底部生成物を第３分別蒸留に付して、オレイン酸メチルエステルを豊富に含みステアリン酸メチルエステルは少量しか含まない頂部生成物、及びオレイン酸メチルエステル及びステアリン酸エステルを豊富に含む底部生成物を生成する
ことにより、更に処理することを特徴とする製造方法に関する。
最終生成物は、第２工程及び第３工程からの頂部生成物の混合物である。

Claims

ステアリン酸メチルエステル含有量が２質量％又はそれ以下であり、パルミチン酸メチルエステルの含有量が５質量％又はそれ以下であるオレイン酸メチルエステルの製造方法であって、出発混合物であるパーム核油脂肪酸メチルエステル（ＰＫＦＳＭＥＣ８−１８）を、まず、頂部生成物中にＰＫＦＳＭＥＣ８−１４を蓄積し、底部生成物中にＰＫＦＳＭＥＣ１６−１８が蓄積するように分別蒸留に付し、次いで底部留分（ＰＫＦＳＭＥＣ１６−１８）を、
（ａ）ＰＫＦＳＭＥＣ１６−１８を第１分別蒸留に付して、比較的短鎖長の頂部生成物（ＰＫＦＳＭＥＣ１６）と、主として比較的長鎖長の不飽和底部生成物（ＰＫＦＳＭＥＣ１８）を生成し、
（ｂ）得られた第１底部生成物を第２分別蒸留に付して、高いパルミチン酸メチルエステル含有量を有する主として不飽和の頂部生成物、及び最少量のパルミチン酸メチルエステル含有量を有する同様に主として不飽和の底部生成物を生成し、
（ｃ）得られた第２底部生成物を第３分別蒸留に付して、オレイン酸メチルエステルを豊富に含みステアリン酸メチルエステルは少量しか含まない頂部生成物、及びオレイン酸メチルエステル及びステアリン酸エステルを豊富に含む底部生成物を生成する
ことにより、更に処理することを特徴とする製造方法。
第１分別蒸留を、１６０〜２００℃の温度及び１０〜２５mbarの減圧下で行う請求項１に記載の製造方法。
少なくとも９０質量％のパルミチン酸メチルエステルを含む第１頂部生成物を調製する
請求項１又は２に記載の製造方法。
少なくとも７０質量％のオレイン酸メチルエステルを含む第１底部生成物を調製する請求項１〜３のいずれかに記載の製造方法。
第２分別蒸留を、２００〜２３０℃の温度及び１０〜２５mbarの減圧下で行う請求項１〜４のいずれかに記載の製造方法。
少なくとも１重量％のパルミチン酸メチルエステル及び少なくとも５０重量％のオレイン酸メチルエステルを含む第２頂部生成物を調製する請求項１〜５のいずれかに記載の製造方法。
最大で１重量％のパルミチン酸メチルエステル及び少なくとも７０重量％のオレイン酸メチルエステルを含む第２底部生成物を調製する請求項１〜６のいずれかに記載の製造方法。
第３分別蒸留を、２１０〜２３０℃の温度及び１０〜２５mbarの減圧下で行う請求項１〜７のいずれかに記載の製造方法。
少なくとも７５重量％のオレイン酸メチルエステル及び２重量％未満のステアリン酸メチルエステルを含む第３頂部生成物を調製する請求項１〜８のいずれかに記載の製造方法。
最大で３０重量％のオレイン酸メチルエステル及び少なくとも２０重量％のステアリン酸メチルエステルを含む第３底部生成物を調製する請求項１〜９のいずれかに記載の製造方法。
少なくとも７５重量％のオレイン酸メチルエステル、最大で５重量％のパルミチン酸メチルエステル及び最大で２重量％のステアリン酸メチルエステルを含む対象生成物を、請求項６及び請求項９の生成物を混合して調製する請求項１〜１０のいずれかに記載の製造方法。