JP2005508656A - 予充填式の安全な薬瓶インジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】
【解決手段】方法及び装置(10、110、210)が、薬剤を予め充填された容器(70、190、270)から患者に注射針(39、112、239)を介して注入するために提供される。使用後、針部材(39、112、239)は自動的に保護され、これにより汚染された針部材は保護されて針部材との不慮の接触が防止される。この装置は、薬剤を薬瓶(70、190、270)から転送用チャンバ(60、155、260)に送ることにより動作させる。薬剤は、注射工程の間、転送用チャンバ(60、155、260)から患者に注入される。注射工程の終わりに、針部材(39、112、239)は引き込むためにリリースされ、その後バネ(37、126、237)が針部材を引き込み針部材は保護される。好ましくは、この装置はインジェクタアセンブリ(15、115、215)と、薬瓶ホルダアセンブリ(40、150、240)とを含むものである。インジェクタアセンブリ(15、115、215)は、針部材を突出位置でバネ(37、126、237)の付勢力に抗してリリース可能に保持する針リテイナ(30、120、230)を有するものである。薬瓶ホルダアセンブリ(40、150、240)は、インジェクタアセンブリ(15、115、215)に取り付け可能であり、薬剤を薬瓶(70,190,270)から転送用チャンバ(60、155、260)に移動させて装置の注射準備を整えるように動作させることができる。

Description

本出願は、2001年3月13日付けで出願された米国特許仮出願第60/275,569号、及び2001年8月3日付けで出願された米国特許仮出願第60/309,867号の優先権を主張し、引用により本願明細書に組入れられる。
本発明は医療用装置に関し、より具体的には予め充填された薬瓶から液体を注射する装置に関する。使用後、針部材は保護され、汚染された針部材との不慮の接触が防止される。
薬剤を患者に注入する通常の方法は、薬剤の薬瓶や針部材を有する標準的なシリンジを利用するものである。この薬瓶は、薬瓶の端を密閉する隔壁を有するものである。注入の準備をするために、医療専門家は、シリンジ内のプランジャを引くことにより、シリンジ内に一定量の空気を入れる。その後、医療専門家は、薬瓶の隔壁を針部材で突刺し、シリンジから薬瓶に空気を注入して薬瓶内の薬剤に与圧する。それから、薬剤は、所望量がシリンジに入るまで、プランジャを引くことで薬瓶からシリンジに引き込まれる。そして、シリンジは薬瓶の隔壁から取り外される。
シリンジが薬瓶から取り外された後、針部材は取り外されて新たな針部材と取り換えられてもよい。針部材が薬瓶隔壁によって鈍くなる場合や、注射用により小さな標準規格注射針を利用することが望ましい場合があるからである。針部材が取り換えられた後、空気は、針部材が上を向きプランジャを進めることで空気を抜くことができるようにシリンジを反転させることで、シリンジから抜かれる。その後、注入が患者に施される。
針部材が患者から抜かれた後のこのような医療用装置の取り扱い次第では、不慮の針刺しにより多様な病原体、最も顕著なものとしてヒト免疫不全ウイルス(HIV)等が未感染の医療従事者に伝染してしまう事態になり得る。従って、より容易、安全かつより効果的な方法で、薬剤を標準的な薬瓶から抜いて患者に注入させるものが創られることが望ましい。
先行技術の欠点に鑑みて、本発明は予め充填された容器から安全かつ容易に薬液を注射する方法及び装置を提供するものである。
本発明の1つの観点は、薬液を薬瓶から注射する装置を提供するものであって、この装置は液体を薬瓶から受け入れる転送用チャンバを有するものである。この液体は、針部材を介して患者に注入される。使用後、針部材は保護されて汚染された針部材との接触が防止される。使用後、針部材は自動的に収納されて汚染された針部材は保護されるものであるのが好ましいが、必ずしも必要なものではない。
本発明の別の観点は、固定された前方及び後方の壁面を有する薬瓶と協働可能な装置を提供するものである。ホルダは、薬瓶を受け入れるように構成されており、針部材が薬液を薬瓶から注射させるために提供される。薬瓶と針部材間の流路は、薬液を薬瓶から注射用針部材に流通させる。使用後、針部材は保護されて汚染された針部材を不慮の接触からシールドされる。また、本発明は付勢要素を提供し、使用中、針部材及び針リテイナを引き込み、針部材を付勢要素の付勢力に抗してリリース可能に保持するものであるのが好ましい。
また、本発明は薬剤を注射する方法を提供するものである。この方法は、所定量の薬液を有する容器と、チャンバ及び針部材を有する注射装置とを提供することを有する。この容器は装置に取り付けられ、薬液は容器からチャンバに移される。その後、この薬液はチャンバから吐出され、針部材が収納されてこの針部材は不慮の接触から保護される。
本発明の更なる観点は、薬液を第1及び第2の端面を有する容器から注射する方法を提供するものであって、第1及び第2の端面は固定されており第1の端面が第2の端面に対して移動することを防止するものである。針部材を有する注射装置が提供され、容器がこの装置に取り付けられる。薬液は針部材を介して容器から吐出され、針部材が収納されてこの針部材は不慮の接触から保護される。
本発明の更なる別の観点は、収納可能な針部材及び薬液が予め充填された容器を有するニードルアセンブリと協働可能な医療用装置を提供するものである。この装置は、ニードルアセンブリと協働可能なハウジング、容器と協働可能なソケット、及び容器がソケット内に配置される際、容器にポジティブな液体加圧を提供するために動作可能な加圧要素を含むものである。ハウジング内のチャンバが提供されて薬液が受け入れられる。ハウジングは、ニードルアセンブリと協働可能な作動面を有し、使用後、針部材が保護される。
上記の発明の概要及び下記の好ましい実施形態の詳細な説明は、図面と併せて読むことにより、最も良く理解されるものである。
図面全体、具体的には図1を参照すると、液体を予め充填された薬瓶から注射する薬瓶注射器が10で示されている。この装置10は、患者を針刺しするための尖端を有する注射針39を含むものである。注射後、注射針39は自動的に保護され、汚染された針部材との不慮の接触が防止される。
装置10は、インジェクタアセンブリ15と薬瓶ホルダアセンブリ40とを有するものである。薬瓶ホルダ40は、薬剤の薬瓶70を保持し、インジェクタアセンブリ15に取り付けられる。インジェクタアセンブリ15は、薬瓶ホルダ40を受け入れる外筒20と、注射針39を支えるニードルハブ35とを有する。
図1及び7を参照すると、注射針39は両頭の針部材であり、突出位置と収納位置の2箇所の間で動作可能である。突出位置において、注射針39は外筒20の前端から前方に突出する。収納位置において、注射針は、外筒に収納されて針部材の先尖端が外筒内に封入され、尖端との不慮の接触が防止される。注射針39が突出位置にある場合、バネ37は針部材を収納位置に向けて後方に付勢する。針リテイナ30は、注射針を突出位置でバネの付勢力に抗してリリース可能に保持する。注射ストロークの間、図7に示されるように、薬瓶ホルダ40は針リテイナ30と協働して注射針を外筒20に引き込ませる。
いくつかの予充填式の注射器は、薬剤をカートリッジ又はアンプルから吐出させるために移動させることができるシール又はプラグを有する予充填式のカートリッジ又はアンプルを利用するものである。本装置には、このようなカートリッジ及び/又はアンプルが利用されてもよい。しかし、本装置は、固定されたウォールを有する容器72と、移動させることができないシール74とから形成される予め充填された薬瓶70を利用するものである。使用中、薬剤は薬瓶から抜かれ、その後吐出される。
例えば、図1を参照すると、装置10は、薬剤を薬瓶から受け入れる空の転送用チャンバ60を有する薬瓶ホルダアセンブリ40を有するものである。使用中、薬剤は、負圧により薬瓶70から抜かれて転送用チャンバに入れられる。その後、薬剤は転送用チャンバ60から患者に吐出される。
より具体的には、図2〜4を参照すると、薬瓶からの薬剤は、薬瓶70を前方に押して薬瓶内の液体に加圧することにより、薬瓶70から抜かれる。その後、加圧された液体は転送用チャンバ60に移動させられる。それから、図4及び5に示されるように、転送用チャンバ60に存在する空気は通風される。そして、薬剤は、薬瓶ホルダ40が前方に動かされることにより患者に注入することができる。
バルブ55は、薬瓶と転送用チャンバの間で薬剤の流量をコントロールする。バルブ55はスライドバルブであり、バルブを引くことによりコントロールされる。このバルブ55はポートを有しており、薬瓶アセンブリの転送用シール50内でスライドさせることができる。開放位置では、図3に示されるように、バルブは転送用シール50の流路52と直線的に配置され、これにより液体を薬瓶から転送用チャンバ60に流通させることができる。液体が転送用チャンバ60に移動させられた後、バルブ55は閉鎖位置まで引き込められ、これにより流路が閉鎖され、注射ストローク中、薬剤が薬瓶70に漏れることが防止される。
薬剤を注入するために、薬瓶70及び薬瓶ホルダ40は前方に移動させられ、薬剤が転送用チャンバ60から吐出される。注射の最後に、薬瓶アセンブリ40の前端は針リテイナ30に係合し、図6に示されるように、針部材39を収納するためにリリースする。その後、図7に示されるように、バネ37は針部材を後方に移動させ、汚染された針部材は外筒20内で保護される。
インジェクタアセンブリ
図1を参照して、インジェクタアセンブリ15の要素をより詳細に説明する。インジェクタアセンブリ15は、外筒20と、注射針39をリリース可能に保持する針リテイナ30とを有するものである。針リテイナ30に取り付けられたニードルハブ35は、薬瓶ホルダ40をインジェクタアセンブリ15に取り付けるためのマウンティングステム36を有する。
図1及び図8に示されるように、外筒20は略円筒形であり、外筒の遠端はテーパがかけられたノーズ22を有する。このノーズ22は、注射針39が挿通する開口を有しており、これにより針部材の先尖端を患者に挿入させることができる。外筒20の後端は開いており、薬瓶ホルダ40を受け入れるようにされた円筒形ソケットを形成する。2つの側方に延びるフランジ28は、外筒20から外側に向けて、外筒の長手軸を横断する方向に突設されており、装置10の操作用に一対のフィンガーグリップを形成する。外筒20は、一対の保持開口24と一対のロックアウトウインドウ26とを更に有しており、下記に説明されるように針リテイナ30と協働するものである。加えて、外筒20は、対向する側壁を介して延びるポストホール25を有する。このポストホール25はバルブ55と協働し、更に下記に示されるように、インジェクタアセンブリ15を薬瓶ホルダアセンブリ40にリリース可能に係止させる。
ニードルハブ35は、中央貫通孔を有する略円筒形の要素である。注射針39は、ハブ35の中央貫通孔内に配置され、これにより針部材の後端はハブから後方に突出し、針部材の前端はハブから前方に突出する。針部材39は、複数の方法でハブ35に取り付けることができる。例えば、針部材39は、UV硬化性接着剤等の接着剤によりハブ35に取り付けることができる。或いは、針部材39は、プラスチックから形成されるハブ35の中に成形することも可能である。ハブ35の後端はマウンティングステム36を含むものであり、更に下記に示されるように、薬瓶ホルダ40と協働して薬瓶ホルダとニードルハブ35とを結合させるように構成された引っかかりが設けられたコネクタの形状を有している。
針リテイナ30はニードルハブ35に取り付けられ、単一部品としてニードルハブと一体的に成形されるのが好ましい。針リテイナ30は、ポリカーボネート等の硬性で、高強度な樹脂から成形されるのが好ましい。収納前、薬剤が薬瓶ホルダ40から吐出されている間、針リテイナ30はニードルハブ35と取り付けられた針部材39とを固定された軸方向位置で維持する。注射後、針リテイナ30は、圧縮バネ37により後方に移動させられるニードルハブ35と取り付けられた針部材39とをリリースする。
バネ37は圧縮バネであり、ステンレススチール、処理済のカーボンスチールワイヤ、又はその他の適切な非腐食性の金属バネから形成されてもよい。針リテイナが係合から外れる前のバネの圧縮残留は、完全に針部材を収納し、装置10内でスライドする構成要素間の摩擦抵抗を克服するには十分なマグニチュードのものである。
再度図1及び8を参照すると、針リテイナ30は、針リテイナ30の遠端から径方向外側前方に延びる一対の保持アーム32を含むものである。動作中、針リテイナ30は、係止位置と非係止位置との間で動作させることができる。係止位置において、保持アーム32は外筒の壁面にある保持開口24に係合し、外筒20から前方に突出している注射針39の前端と共に針部材を固定された軸方向位置で維持する。より具体的には、係止位置において、保持アーム32は外筒20に係合し、ニードルハブ35と針部材39とをバネ37の後方への付勢力に抗して保持するものである。非係止位置において、図6に示されるように、保持アーム32は、ニードルハブ35と針部材39とが後方に引き込むことができるように位置決めされる。より具体的には、図7に示されるように、非係止位置において、保持アーム32は保持開口24から外され、バネ37にニードルハブ35と針部材39とを後方に押させる。
図1を参照すると、上記のように、針リテイナ30の保持アーム32は、前方外側に突出しており外筒20の壁面にある保持開口24と係合わさる。各アームの終端は保持用タブ34を形成しており、保持開口24に突出するように構成されている。より具体的には、保持用タブ34は、外筒20の壁面にある各保持開口24で形成されたリップに係合わさる。このようにして、保持用タブ34は、一対のラッチとして動作し、ニードルハブ35と注射針39とをバネの後方への付勢力に抗して保持する。
図7に示されるように、注射針39が収納される際、針部材、針リテイナ30及び薬瓶ホルダ40は共に後方に移動させられる。注射装置10は、引き込まれる要素の後方移動を制限する機能を含むものが好ましい。具体的には、図7に示されるように、インジェクタアセンブリ15は、外筒20にある一対のロックアウトウインドウ26と協働し、使用後、引き込まれた要素を収納位置でロックするガイドアーム38を含むものが好ましい。
このガイドアーム38は、外筒20の内側壁面に形成された一対のアラインメントチャネル又は溝と協働するものである。ガイドアーム38は、ポリカーボネート等の硬性で、弾力性を有する高強度の樹脂から成形されてもよい。ガイドアーム38は、ニードルハブ35から前方に延び、径方向外側に突出してアラインメント溝に係合する。
各ガイドアーム38は、直線で細長の後方部分を含むものであり、好ましくは外筒20の長手軸に対して略平行なものである。各ガイドアーム38の前方部分は、外筒20の長手軸を横断して外側に曲がり、アラインメント溝の1つへと延びる。針リテイナ30が外筒内に配置される際、ガイドアーム38は自然な状態から径方向内側に曲げられる。この位置において、ガイドアーム38は、ガイドアームの弾力特性により、外筒20の内壁に抗して径方向外側に付勢される。
ガイドアーム38の前端はアラインメント溝内に含まれ、針部材の引き込み中、針部材と針リテイナ30の回転が実質的に制限される。この係合は、ガイドアームがロックアウトウインドウに合わさり、これによりガイドアームがロックアウトウインドウ26に引き込みの終わりでしっかりと嵌ることを確実にさせる。このようにして、針リテイナ30は、針部材の引き込み中、軸方向に移動することを制限される。引き込み中、ガイドアーム38の前端と外筒20の内壁との摩擦抵抗は、バネ37の膨張力により克服される。
図7に示されるように、各ガイドアーム38の直線で細長の後方部分は、外筒20の内壁から径方向内側に離間しており、ガイドアームの直線部分と外筒との間に空隙を形成する。この空隙の最小径厚は、薬瓶アセンブリハウジング41の壁の厚さよりも大きいものであるのが好ましい。このようにして、薬瓶ホルダ40が前方に進められて保持アーム32との係合が外される時でも、薬瓶ホルダはガイドアーム38に係合することはなく、引き込みの終わりにガイドアームがロックアウトウインドウ26で係止されることを防止することができる。
各アラインメント溝は外筒20の長手軸に対して略平行である。この溝は外筒の後端まで延びていてもよい。しかし、この溝は外筒の後端の前方で終わっているのが望ましい場合もある。各アラインメント溝の後部は、外筒20の壁面に形成されたロックアウトウインドウ26と交差する。ロックアウトウインドウ26は、図7に示されるように、ガイドアーム38の前端を受け入れるようにされている。具体的には、針部材の引き込み中、各ガイドアーム38の前端が対応するロックアウトウインドウ26に合わさるに従い、ガイドアームの径方向外側への付勢力がアームを外側に動かし、これにより前端がロックアウトウインドウに突出する。ガイドアーム38とロックアウトウインドウ26との係合は、注射針39の更なる軸方向への移動を防ぐものである。結果として、引き込まれた要素は、前方若しくは後方への更なる移動が制限される。
図5〜7を参照して、注射針39の自動収納について説明する。図5及び図6に示されるように、薬瓶ホルダ40は、薬剤が転送用チャンバ60から完全に吐出されるまで、外筒20の近端に向けて軸方向に進められる。薬瓶ホルダ40が進められるに従い、ハウジング41の前方リム43が移動させられて針リテイナ30の保持アーム32と係合わさる。
図6に示されるように、薬瓶ホルダハウジング41のリム43が保持アーム32に係合した後、薬瓶ホルダの継続的な軸方向への移動が保持アームを径方向内側に曲げ、これにより保持用タブ34は内側に移動させられる。内側位置において、保持用タブ34は外筒20の保持開口24から外される。このようにして、薬瓶40は、薬瓶ホルダアセンブリの軸方向への前進が針リテイナ30を非係止位置に移動させるように、アクチュエータとして動作する。非係止位置において、針リテイナ30は、もはやバネ37の力に抗して所定位置で係止されない。針リテイナ30が非係止位置にあり、使用者が薬瓶ホルダ40にかかる圧力を放した後、針部材の近尖端が外筒20内に封入されるまで、バネ37は針部材39を後方に押す。
薬瓶ホルダアセンブリ
図1を参照して、薬瓶ホルダアセンブリ40の詳細を説明する。薬瓶ホルダ40は、細長の中空ハウジング41を有するものである。このハウジング41は3つのシールを有する。フロントシール65はハウジング42の前端を密閉し、スライド可能な薬瓶キャリア44はハウジングの後端を密閉する。第3のシールは転送用シール50であって、フロントシール65とキャリア44との間に配置され、ハウジングを(1)フロントシール65と転送用シールとの間の転送用チャンバ60;及び(2)薬瓶キャリアと転送用シールとの間の空気ポンプチャンバ48の2つのチャンバを隔てるものである。転送用シール50は突刺可能であり、更に下記に説明するように、薬瓶70と転送用チャンバ間で液体を移動させることができる。転送用シール50に設けられたバルブ55は、転送用シールを再度密閉し、液体が転送用チャンバから薬瓶70に戻ることを防止するように動作させることができる。
薬瓶キャリア44は、両頭の転送用ニードル47を含むものである。転送用ニードル47の後端は、薬瓶キャリア44のソケットに突出しており、薬瓶の隔壁72が突刺される。キャリアソケットに突出する転送用ニードルの長さは、薬瓶の隔壁の厚さよりもわずかに長いものであるのが好ましい。このようにして、針部材の斜端部は、隔壁の内側エッジから近距離の所で離間させられる。なお、離間距離は針部材の斜端の長さよりも短いのが好ましい。
フロントシール65は、ニードルハブ35の引っかかりが設けられたコネクタ36と協働し、薬瓶ホルダアセンブリ40がインジェクタアセンブリ15に取り付けられる。フロントシール65はエラストマー系シールであり、ポリイソプレン等のセルフシールの生体適合性エラストマーで成形されてもよい。フロントシール65は略円筒形であり、複数の軸方向に離間した環状リブを有する。このリブは、スライド密閉するようにハウジング41の内側に係合して液体密封シールを提供し、これにより液体が薬瓶ホルダ40から漏れることを防止する。また、フロントシール65は、注射針39の後尖端で突刺可能な壁を有する。突刺された後、フロントシール65の前端は針部材39の近傍を再度密閉し、液体が転送用チャンバ60から漏れることを防止する。
図1を参照すると、フロントシール65は、ニードルハブ35にある引っかかりが設けられたコネクタ36と協働するように構成されたソケット67を有するものである。このソケット67は、2つの径方向に開通された凹部を含み、引っかかりが設けられたコネクタ36に合わさる。具体的には、引っかかりが設けられたコネクタ36は、フロントシール65に第1の位置及び第2の位置で係合わせられる。
第1の位置において、図1に示されるように、引っかかりが設けられたコネクタ36は第1の凹部に係合する。この位置において、薬瓶はハブに取り付けられるが、針部材の後端はフロントシール65を突刺しない。薬瓶ホルダアセンブリをニードルハブ35に対して前方に移動させると、前方シールがバーブを超えて第2の位置へと移動させられる。第2の位置において、図4に示されるように、引っかかりが設けられたコネクタ36は第2の凹部に係合する。この位置において、注射針39の後端はフロントシール65を突刺する。
フロントシール65は、針部材の後端が突出する細長の中空ソケット67を含むものである。ソケット67の後端は突刺可能な壁面で密閉されている。図1に示されるように、使用前、フロントシール65は第1の位置で取り付けられ、これにより引っかかりが設けられたコネクタ36は第1の凹部に係合する。この位置において、注射針39は前方シールの突刺可能な壁面を針刺ししない。薬瓶ホルダアセンブリ40が前方に移動されるに従い、引っかかりが設けられたコネクタ36はフロントシール65の第2の凹部に係合し、注射針39の後端は壁を突刺し、これにより針部材は転送用チャンバ60と液体連通される。注射針39が突刺可能な壁面を針刺しした後、この壁は針部材近傍を再度密閉して液体密封シールを形成し、薬瓶ホルダ40内の薬剤が針部材近傍で漏れることを防止する。
フロントシール65とニードルハブ35との結合は、一方向の係合であることが好ましい。すなわち、フロントシール65が引っかかりが設けられたコネクタ36に取り付けられると、薬瓶ホルダ40を引っかかりが設けられたコネクタ36に対して前方に移動させることができるが、フロントシールは引っかかりが設けられたコネクタ36に対して前方に移動させることができない。このようにして、薬瓶ホルダ40は、外筒20のニードルハブ35から容易に取り外すことができる。
一方向の結合は、引っかかりが設けられたコネクタ36の後ろ向きテーパショルダと、前方シール65の凹部の四角形前向きショルダとにより容易になされるものである。具体的には、引っかかりが設けられたコネクタ36の後ろ向きショルダは、第1及び第2の径方向の凹部にあるテーパ側と協働し、第1の凹部から第2の凹部にプラグを相対移動させる。第2の凹部から第1の凹部への反転移動は、反転移動を妨げるように動作する引っかかりが設けられたコネクタ36の四角形前向きショルダにより妨げられる。
図1を参照すると、薬瓶ホルダハウジング41の後端は、薬瓶キャリア44により密閉されている。薬瓶キャリアは円筒形の要素であり、その外側には環状溝を有しており、キャリアシール46が合わさる。キャリアシール46は、薬瓶キャリア44と薬瓶ホルダハウジング41の内壁との間に液体密封シールを形成するO状リングなどのエラストマー系のシールである。加えて、キャリアシール46はスライドシールを提供し、これによりハウジングの内壁と空気密封シールを維持しながら、薬瓶キャリア44をハウジング41内でスライドさせることができる。このスライドシールは、薬瓶キャリア44をピストンとして動作させ、更に下記に説明するように、薬瓶70に空気を送る。
薬瓶キャリア44の後端は開いており、薬瓶70を受け入れて協働するように構成されたソケットを形成する。具体的には、図1に示されるように、ソケットは薬瓶の頭部を受け入れるようにされており、薬瓶の頭部とソケットの内側とが軽く締まりばめされることが好ましい。このようにして、薬瓶キャリア44は薬瓶を掴まえて、薬瓶を薬瓶キャリアに固定させる。薬瓶キャリア44は、ハウジング41の内側に形成された環状リッジ42と協働するものであるのが好ましい。このリッジ42は、薬瓶キャリアと締まりばめされ、薬瓶70がキャリアに挿入される際、キャリア44が軸方向に移動することを防止する。しかし、このリッジの干渉は、取り付け後、薬瓶とキャリアとが前方に押されることでキャリア44が軸方向に進むことができるような十分に軽いものである。すなわち、リッジ干渉の摩擦力は、隔壁を突刺して薬瓶をキャリア内に挿入するために必要な力よりもわずかに大きいのみである。
薬瓶キャリアの前端は、小径開口を有するウォールを形成する。転送用ニードル47は、小径開口を介して前方ウォールに突出する。転送用ニードル47は、両頭の針部材であり、転送用ニードルの後端はソケットに突出して薬瓶の隔壁74を突刺するものであるのが好ましい。更に、前方ウォールからソケットに突出している転送用ニードル47の長さは、隔壁74の厚さよりもわずかに長いものであるのが好ましい。このようにして、転送用ニードルの後端の斜端部は、隔壁74の内面で位置決めされるか、又は隔壁の内面から少し離間する。転送用ニードル47の前端は、薬瓶キャリア42から前方に突出しており、更に下記に説明するように、転送用シール50を突刺するように動作可能である。
図1及び2aに示されるように、転送用シール50は、薬瓶キャリア44とフロントシール65の間の薬瓶ホルダハウジング41内に配置され、ハウジングを前方転送用チャンバ60と後方空気ポンプチャンバ48とに隔てる。転送用シール50はエラストマー系のシールであって、ハウジング41の内壁と液体密封シールを形成する。転送用シール50の外周にある環状溝は、ハウジング41の内側の環状フランジと協働し、転送用シールとハウジングを結合させる。溝とフランジは協働し、ハウジングに対して転送用シールを軸方向位置に固定し、転送用シールがハウジング内でスライドすることを防止する。
図2aを参照すると、転送用シール50は、転送用シールを介して軸方向に延び、転送用シールの後方ウォールで終端する流路52を有するものである。この後方ウォールは突刺可能なシールを形成しており、流路52が密閉され、空気ポンプチャンバ48と転送用チャンバ60との間にある空気又は液体の移動が防止される。更に下記に説明するように、使用中、転送用ニードル47は、転送用シール50の後方ウォールを突刺して流路52に延び、これにより液体は、薬瓶70から、転送用ニードルと流路を介して、転送用チャンバに流通させられる。
薬剤が薬瓶から転送用チャンバに移動させられると、バルブ55は転送用シール内に配置され、転送用チャンバと薬瓶70との間の液流がコントロールされる。より具体的には、転送用シール50は、流路52を横断して配置されたバルブチャンバ51(図8参照)を有する。バルブは、転送用シール50内のバルブチャンバと液体密封シールを形成するスライドバルブ55である。このバルブ55は側面に穴を有している。バルブ55が開放位置(図29参照)にある場合、バルブ55の側面穴は転送用シール50の流路52と直線的であり、液体を薬瓶から転送用チャンバに流通させる。バルブ55は、バルブが引かれることにより閉鎖され、これによりバルブは、図4aに示されるように、バルブの側面穴が転送用シール50に対して密閉されるまで、バルブチャンバないでスライドさせられる。閉鎖位置において、バルブ55は、液体が転送用チャンバ60から薬瓶70に逆流することを防止する。図8に示されるように、バルブ55は、バルブチャンバに合わさる2つの平面を有しており、バルブをバルブチャンバ内で回転させ、バルブの穴と転送用シールの50の流路52とを位置決めさせる。
再度図2a及び8を参照すると、取り外し可能なプルピン57は、バルブ55の第1の端部に取り付けられる。このプルピン57は、注射器の外筒20にあるポストホール25の1つと、薬瓶ホルダハウジング41にある係止ホール49の1つを介して突出する。バルブ55の第2の端部は、ハウジングにある他の係止ホール49と、外筒20にある他のポストホール25を介して突出する。このようにして、バルブが開放位置で配置されると、バルブ55とプルピン57は協働して外筒20とハウジング41を共にリリース可能にロックし、インジェクタアセンブリ15に対して薬瓶ホルダアセンブリ40が軸方向に移動することが防止される。
図4a及び8を参照すると、バルブが閉鎖位置で配置される場合、バルブ55の第2の端部は内側に引きこめられ、外筒20にあるポストホール25との係合から外され、ハウジング41にある係止ホール49との係合からも外される。加えて、バルブを閉鎖した後、プルピンを取り外すことにより、プルピンは外筒20とハウジング41との係合から外され、これにより薬瓶ホルダアセンブリ40をインジェクタアセンブリ15に対して移動させることができる。
バルブ55の第1の端部は、プルピン57の端部を受け入れるためのソケットを有する拡大ヘッド56を形成する。プルピン57は、バルブの拡大ヘッド56にあるソケットに係合し、締まりばめ又はスナップはめが形成される。プルピン57とバルブヘッド56との間の摩擦力は、バルブ55と転送用シール50のバルブチャンバ51との間の摩擦力よりも大きいものである。このようにして、プルピン57が引かれると、バルブ55は開放位置から閉鎖位置までスライドさせられる。バルブが閉鎖されると、バルブのヘッド56は薬瓶ホルダハウジング41の内壁で係止する。プルピン57を引き続けると、プルピンはバルブ55から取り外される。
図2a及び4aを参照すると、転送用シール50はベントホール53を含み、液体が薬瓶70から転送用チャンバに移動される際、空気を転送用チャンバ60から通風させる。図2に示されるように、ベントホール53はバルブが開いているときに開いている。バルブ55が閉鎖位置に引かれると、図4aに示されるように、バルブの拡大ヘッド56はベントホール53を密閉し、薬剤がベントホールから漏れることが防止される。
動作の方法
動作の詳細を説明する前に、簡単な概要を提供する。まず、薬瓶70は薬瓶ホルダ40に挿入され、転送用ニードル47は薬瓶の隔壁74を突刺する(図1参照)。空気が、空気ポンプチャンバ48から薬瓶70に送られ、薬瓶は加圧される(図2参照)。その後、転送用ニードル47は、転送用シール50を突刺し、薬瓶内の加圧された薬剤が転送用チャンバ60に流れ込む(図3参照)。それから、バルブ55が引かれて閉鎖される(図4参照)。そして、空気は転送用チャンバ60から抜かれ、薬剤は薬瓶ホルダ40が前方に動かされることにより患者に注入される(図5及び6参照)。注射工程の終わりに、薬瓶ホルダアセンブリ40の前方リム43は針リテイナ30に係合し、針リテイナアーム32を内側に移動させる(図6参照)。それから、バネ37は、ニードルハブ37と針部材39とを薬瓶ホルダアセンブリ40に沿って後方に移動させる(図7参照)。引き込みの終わりに、ロッキングアーム38はロックアウトウインドウ26に係合し、針部材を収納位置で係止させる。そして、保護された装置10は安全に破棄されることができる。
装置10の動作を詳細に説明する。使用前、空気ポンプチャンバ48と転送用チャンバ60は空である。図1を参照すると、薬瓶70は薬瓶ホルダ40の後端に挿入され、薬瓶の頭部は薬瓶キャリア44に収められ、転送用ニードル47の後端は薬瓶の隔壁74を突刺する。薬瓶70がニードルキャリア44に挿入される際、薬瓶キャリア44とハウジング41のリッジ42との間の干渉は、隔壁に穴を開けるために要する力よりも大きいものであり、隔壁が穴開けされる前、リッジは薬瓶キャリアの所定位置で保持される。
転送用ニードル47が隔壁74を突刺した後、薬瓶70は前方に移動させられ、薬瓶キャリア44が空気ポンプチャンバ48に向けて前方に移動させられる。キャリアシール46は、ハウジングの内側と液体密封シールを形成するので、キャリア44が前方に移動させられると、図2に示されるように、空気が空気ポンプチャンバ48から薬瓶70に送られ、薬瓶が加圧される。
加圧工程の終わりに、転送用ニードル47の先端は転送用シール50を突刺し、転送用ニードルが転送用シールの流路52に突出する。転送用シールは転送用ニードル47の周りを再度密閉し、薬剤が転送用チャンバから針部材の周りに漏れることが防止される。このとき、薬瓶は転送用チャンバと液体連通されている。図3に示されるように、装置は下向きの薬瓶と共に保持されるため、薬剤は、加圧された薬瓶から下方向に転送用チャンバへと流れる。加えて、針部材の後端の斜端部は、隔壁の内面と近接し、略全薬剤を薬瓶から転送用チャンバに流入させることができる。液体が転送用チャンバ60に流れると、転送用チャンバ内の空気はベントホール53から通風され、液体が薬瓶内で閉じ込められることを防止する。
図3は、加圧工程の終わりに、薬瓶70の後端が薬瓶ホルダ40の後端から突出するような装置を示す。或いは、ホルダは、転送用シール50の後端のハウジング41の長さが、薬瓶キャリア44及び取り付けられた薬瓶70の長さと略少なくとも同じになるように構成されているのが好ましい。このようにして、加圧工程の終わりに、薬瓶の後端は、ハウジング41内で配置されるか、又はハウジングの後端と略接触させられ、薬瓶はホルダから容易に取り外すことはできないものである。
薬剤が転送用チャンバに移された後、プルピン57が引かれ、バルブ55は横に閉鎖位置へと動かされ、転送用シールの流路52が密閉される。同時に、バルブのヘッド56はベントホール53上に移動させられ、ベントホールは密閉される。プルピン57が引かれ続けると、プルピンはバルブ55から取り外される。このとき、バルブ55とプルピン57は、外筒のポストホール25及び薬瓶ホルダハウジング41の係止ホール49との係合から外され、これにより薬瓶ホルダ40はインジェクタアセンブリ15に対して移動させることができる。加えて、このとき、液体は、転送用シール50とフロントシール65との間の転送用チャンバ60内に密閉される。
図4に示されるように、バルブ55が閉じられた後、装置は垂直に反転させられ、針部材が上向きにされる。その後、薬瓶ホルダアセンブリ40は、外筒20内で前方(すなわち上方)に移動させられ、これによりフロントシールが前方に移動し、引っかかりが設けられたコネクタはフロントシールソケット67の第2の凹部に入れ込まれる。その際、注射針39はフロントシール65を突刺し、これにより注射針は転送用チャンバ60と液体連通される。一旦引っかかりが設けられたコネクタ36がフロントシール65の第2のソケットに係合すると、薬瓶ホルダ40が前方に移動するように、ニードルハブはフロントシールを固定された軸方向位置で維持する。
転送用チャンバ内の空気は、針部材を上向きにした装置10を保持しながら、薬瓶ホルダ40を前方にフロントシール上で移動させることにより吐出される。図5に示されるように、空気が放出された後、装置は注射準備が整えられる。その後、注射針39の先尖端は患者に挿入されてもよく、薬剤は薬瓶ホルダハウジング41を前方に動かすことで患者に注入される。
薬瓶ホルダアセンブリ40をインジェクタアセンブリ15に対して前方に移動させると、ハウジング41は軸方向で固定されたフロントシール65上で動かされ、これにより薬剤が転送用チャンバから吐出される。注射工程の終わりに、ハウジング41の前方リムは、針リテイナ30のアーム32に係合し、図6に示されるように、アームは径方向内側に移動させられる。このとき、注射針39は収納させるためにリリースされる。使用者が薬瓶ホルダアセンブリ40の後端にかかる圧力をリリースすると、すぐに、バネ37がニードルハブ35及び取り付けられた針部材を後方に、薬瓶アセンブリに沿って移動させる。
注射針39が収納されるに従い、ガイドアームの端部がロックアウトウインドウ26に達するまでガイドアーム38は外筒の内部にあるガイドスロットにかかる。このとき、ガイドアームは、ロックアウトウインドウ26に向けて弾力的に外側に移動し、これによりニードルハブ35及び取り付けられた針部材39が収納位置で係止される。このようにして、汚染された針部材の尖端は、使用後、不慮の接触から自動的に保護され、好ましくは尖端を容器内で安全に破棄することができる。
図9〜22を参照すると、液体を予め充填された薬瓶から注射するための薬瓶注射器の別の実施形態が110で示されている。この装置110は、患者を針刺しするための尖端を有する針部材112を含むものである。注射後、針部材112は自動的に保護され、汚染された針部材との不慮の接触が防止される。
図10及び12を参照すると、この装置は、略円筒形の外筒130から前方に突出する両頭の針部材112を含むものである。圧縮バネ126は、針部材112を後方に付勢する。針リテイナ120は、針部材をバネ126の付勢力に抗してリリース可能に保持する。
針部材112は、突出位置と収納位置との間で動作させることができる。突出位置において、針部材112は、外筒130の前端から前方に突出する。収納位置において、針部材は外筒に収納され、これにより針部材の先尖端は外筒内に封入されて尖端との不慮の接触が防止される。針部材が突出位置にある場合、バネ126は針部材112を収納位置に向けて後方に付勢する。針リテイナ120は、針部材を突出位置でバネの付勢力に抗してリリース可能に保持する。注射工程の間、薬瓶アセンブリ150は針リテイナ120と協働し、図20〜22に示されるように、針部材を外筒130に引き込ませることができる。
いくつかの予め充填された注射器は、薬瓶内で移動させることができ、薬剤を薬瓶から吐出させるシール若しくはプラグを有する予め充填された薬瓶又はアンプルを利用するものである。この装置110は、このようなカートリッジ及び/又は薬瓶を利用するように構成されてもよい。しかし、この装置110は、予め充填された薬瓶90を利用し、移動させることができない固定されたウォール又はシールを利用するものであるのが好ましい。使用中、薬剤は薬瓶から抜かれ、その後吐出される。
例えば、図14を参照すると、装置110は薬瓶アセンブリ150を有しており、薬剤を薬瓶から受け入れるための空の転送用チャンバ155を有するものである。使用中、薬剤は薬瓶190から転送用チャンバへと抜かれる。その後、この薬剤は転送用チャンバ155から患者に投与される。
より具体的には、図15を参照すると、薬瓶からの薬剤は、薬瓶アセンブリ150が後方に引かれることにより薬瓶190から抜かれ、液体を薬瓶から抜き転送用チャンバ155に入れさせる真空状態がつくられる。その後、転送用チャンバ155内の空気は、図15に示されるように通風させられる。それから、薬剤は、薬瓶アセンブリ150が前方に動かすことにより患者に注入することができる。
バルブ170は、薬瓶から転送用チャンバへの薬剤の流量をコントロールするものである。このバルブ170は、バルブをひねることにより紺とロースされるロータリーバルブである。このバルブ170はポートを有しており、薬瓶アセンブリの後方シール160内で回転させることができる。閉鎖位置において、図17に示されるように、バルブ170は薬瓶アセンブリ内で後方シール160に対して密閉される。バルブ170が閉じられている時、薬剤を薬瓶190から転送用チャンバ155に流すことができない。開放位置において、図19に示されるように、バルブは後方シール160内で流路162と直線的に位置決めされる。その後、液体は、薬瓶アセンブリ150を後方に引くことにより、薬瓶から転送用チャンバ155に流れる。液体が転送用チャンバ155に移された後、バルブ170はひねられて閉鎖位置まで戻され、注射工程の間、薬剤が薬瓶190に戻ることが防止される。
注射の最後に、薬瓶アセンブリの前端は針リテイナ120に係合し、図20に示されるように、針部材112を引き込ませるためにリリースする。その後、図21及び22に示されるように、バネ126は針部材を後方に移動させ、これにより汚染された針部材は外筒130内で保護される。
ニードルアセンブリ
図10〜12を参照して、注射装置110の要素をより詳細に説明する。注射器110は、ニードルアセンブリ115と薬瓶アセンブリ150とを有するものである。このニードルアセンブリ115は、外筒130と、針部材112をリリース可能に保持する針リテイナ120とを有するものである。外筒の内部は、薬瓶アセンブリ150とニードルアセンブリ115を取り付けるためのマウンティングステム125を有するニードルハブ121である。
外筒130は略円筒形であり、外筒の遠端はテーパがかけられたノーズ132を有する。このノーズ132は、針部材112が挿通する開口を有しており、これにより針部材の前尖端を患者に挿入させることができる。外筒130の後端は開いており、薬瓶アセンブリ150を受け入れるようにされた円筒形のソケットを形成する。2つの側方に延びるフランジ136は、外筒130から外側に突出し、外筒の長手軸を横断し、装置110を操作するための一対のフィンガーグリップを形成する。更に、外筒130は、一対の保持開口138と一対のロックアウトウインドウ139とを含み、更に下記に説明するように、針リテイナ120と協働するものである。
針リテイナ
図12に示されるように、ニードルハブ121は、針リテイナ120の後端に一体的に取り付けられるものである。ニードルハブ121は、中央貫通孔を有する略円筒形の要素である。針部材112は、ハブ121の中央貫通孔内に配置され、これにより針部材の後端はハブから後方に突出し、針部材の前端はハブから前方に突出する。針部材112は、複数の方法でハブ121に取り付けることができる。例えば、針部材112は、UV硬化性接着剤などの接着剤でハブ121に取り付けることができる。或いは、針部材112は、プラスチックから形成されるハブ121内に成形することができる。ハブ121の後端は、下記に説明するように、薬瓶アセンブリ150と協働して薬瓶アセンブリとニードルハブ121とを結合するように構成された環状の引っかかりが設けられたコネクタ125を含むものである。
針リテイナ120は、外筒130内で軸方向に移動させて針部材の収納を容易にさせることができる。針リテイナ120は、ポリカーボネート等の、硬く、高強度な樹脂から成形されてもよい。収納前、薬剤が薬瓶アセンブリ150から吐出される間、針リテイナ120は固定された軸方向位置で維持される。注射後、針リテイナ120及び取り付けられた針部材112は、圧縮バネ126により後方に移動される。
バネ126は圧縮バネであり、ステンレススチール、処理済のカーボンスチールワイヤ、又はその他の適切な非腐食性の金属バネから形成されてもよい。針リテイナが係合から外される前のバネの圧縮残留は、完全に針部材を収納し、装置110内でスライドする構成要素間の摩擦抵抗を克服するには十分なマグニチュードのものである。
図10及び12を参照すると、針リテイナ120は、針リテイナ120の遠端から径方向外側前方に延びる一対の保持アーム122を含むものである。動作中、針リテイナ120は、係止位置と非係止位置との間で動作させることができる。係止位置において、保持アーム122は外筒の壁面にある保持開口138に係合し、外筒130から前方に突出している注射針112の前端と共に針部材を固定された軸方向位置で維持する。より具体的には、係止位置において、保持アーム122は外筒130に係合し、ニードルハブ121と針部材112とをバネ126の後方への付勢力に抗して保持するものである。非係止位置において、保持アーム122は、ニードルハブ121と針部材112とが後方に引き込むことができるように位置決めされる。より具体的には、非係止位置において、保持アーム122は保持開口138から外され、バネ126にニードルハブ121と針部材112とを後方に押させる。
上記のように、針リテイナ120の保持アーム122は、前方外側に突出しており外筒130の壁面にある保持開口138と係合わさる。各アームの終端は保持用タブ124を形成しており、保持開口138に突出するように構成されている。より具体的には、保持用タブ124は、外筒130の壁面にある各保持開口138で形成されたリップに係合わさる。このようにして、保持用タブ124は、一対のラッチとして動作し、ニードルハブ121と針部材112とをバネの後方への付勢力に抗して保持する。
後方ロック
図22に示されるように、針部材112が収納されるとき、針部材、針リテイナ120及び薬瓶アセンブリ150は、共に後方に移動させられる。好ましくは、注射装置110は、収納される要素の後方移動を制限する機能を含むものである。図10及び22を参照すると、ニードルアセンブリ115は一対のガイドアーム128を含むものであり、使用後、外筒130にある一対のロックアウトウインドウ139と協働して収納される要素を収納位置で係止させる。
ガイドアーム138は、外筒130の内壁に形成された一対のアラインメントチャネル又は溝と協働するものである。ガイドアーム128は、ポリカーボネート等の硬性で、高強度な樹脂から成形されてもよい。ガイドアーム128はニードルハブ121から前方に延び、アラインメント溝と係合するように径方向外側に突出する。
各ガイドアーム128は、直線で細長の後方部分を含むものであり、好ましくは外筒130の長手軸に対して略平行なものである。各ガイドアーム128の前方部分は、外筒130の長手軸を横断して外側に曲がり、アラインメント溝の1つへと延びる。針リテイナ120が外筒内に配置される際、ガイドアーム128は自然な状態から径方向内側に曲げられる。この位置において、ガイドアーム128は、ガイドアームの弾力特性により、外筒130の内壁に抗して径方向外側に付勢される。
ガイドアーム128の前端はアラインメント溝内に含まれ、針部材の引き込み中、針部材と針リテイナ120の回転が実質的に制限される。この係合は、ガイドアームがロックアウトウインドウ139に合わさり、これによりガイドアームがロックアウトウインドウに引き込みの終わりでしっかりと嵌ることを確実にさせる。このようにして、針リテイナ120は、針部材の引き込み中、軸方向に移動することを制限される。引き込み中、ガイドアーム128の前端と外筒130の内壁との摩擦抵抗は、バネ126の膨張力により克服される。
図22に示されるように、各ガイドアーム128の直線で細長の後方部分は、外筒130の内壁から径方向内側に離間しており、ガイドアームの直線部分と外筒との間に空隙を形成する。この空隙の最小径厚は、薬瓶アセンブリハウジング152の壁の厚さよりも大きいものであるのが好ましい。このようにして、薬瓶アセンブリ150が前方に進められて保持アーム122との係合が外される時、薬瓶アセンブリの前進がガイドアーム128により妨害されることはない。
各アラインメント溝は外筒130の長手軸に対して略平行である。この溝は外筒の後端まで延びていてもよい。しかし、この溝は外筒の後端の前方で終わっているのが望ましい場合もある。各アラインメント溝の後部は、外筒130の壁面に形成されたロックアウトウインドウ139と交差する。ロックアウトウインドウ139は、図22に示されるように、ガイドアーム128の前端を受け入れるようにされている。具体的には、針部材の引き込み中、各ガイドアーム128の前端が対応するロックアウトウインドウ139に合わさるに従い、ガイドアームの径方向外側への付勢力がアームを外側に動かし、これにより前端がロックアウトウインドウに突出する。ガイドアーム128とロックアウトウインドウ139との係合は、リテイナ122の更なる軸方向への移動を防ぐものである。結果として、引き込まれた要素は、前方若しくは後方への更なる移動が制限される。
注射装置110は、また、薬瓶アセンブリ150をニードルアセンブリ115から取り外したり変更したりすることを制限する機能を含むものである。具体的には、外筒130の後端は、外筒130の後端の内壁から径方向内側に突出する環状リップを含むものであってもよい。このリップは、薬瓶アセンブリハウジング152の前端に形成されてもよいフランジ又はビーズ状のリムに対して合わさるようにされ、これにより薬瓶アセンブリは外筒130の後方から容易に引き抜かれることができない。結果として、収納された要素、特に汚染された針部材へのアクセスが制限される。
図20〜22を参照して、針部材112の自動収納について説明する。薬瓶アセンブリ150は、薬剤199が転送用チャンバ155から完全に吐出されるまで、外筒130の近端に向けて軸方向に進められる。薬瓶アセンブリ150が進められるに従い、ハウジング152の前方リムが移動させられて針リテイナ120の保持アーム122と係合わさる。
図20に示されるように、薬瓶アセンブリハウジング152のリムが保持アーム122に係合した後、薬瓶アセンブリの継続的な軸方向への移動が保持アームを径方向内側に曲げ、これにより保持用タブ124は内側に移動させられる。内側位置において、保持用タブ124は外筒130の保持開口138から外される。このようにして、薬瓶アセンブリ150は、薬瓶アセンブリの軸方向への前進が針リテイナ120を非係止位置に移動させるように、アクチュエータとして動作する。非係止位置において、針リテイナ120は、もはやバネ126の力に抗して所定位置で係止されない。針リテイナ120が非係止位置にあり、使用者が薬瓶アセンブリ150にかかる圧力を放した後、針部材の近尖端が外筒130内に封入されるまで、バネ126は針部材112を後方に押す。
ロッキングクリップ
好ましくは、ニードルアセンブリ115は、薬剤が薬瓶190から転送用チャンバ155へと抜かれる前、針部材の後端が前方シール156を突刺することを防止するためのロック機能を含むものである。図9〜12に示されるように、外筒130は、外筒内にロッキングクリップ145を含み、前方シールが時期尚早に突刺されることを防止する。外筒130の壁面は、外筒の長手軸を横断するように平面を切り抜いた一対のラジアルスロット134を含むものである。ロッキングクリップ145がスロット134を介して挿入されるとき、クリップは、薬瓶アセンブリ150が前方シール156に対して不慮に前方に移動されることを防止し、これにより薬剤成分が針部材112を介して不慮に前進することが防止される。ロッキングクリップ145は、アセチル又はポリカーボネート等の、弾力的で高強度かつ高モジュラス樹脂から形成されるのが好ましく、外筒130のスロット134にリリース可能に係合するように構成される。
図10を参照すると、ロッキングクリップ145は、U形状を形成する一対の弾力的で湾曲可能なレッグ147を有する平面部材であるのが好ましい。ロッキングクリップ145の開端はテーパがかけられたエッジを有しており、ロッキングクリップが外筒130の側壁に挿入されるに従い、レッグ147を外側に曲げさせることを可能にする。加えて、路津キングクリップ145は、複数の歯をレッグ147の内側エッジに有しており、ラジアルスロット134のエッジと係合するようにされている。
ロッキングクリップが外筒130の側壁に挿入されるに従い、レッグ147は外側に曲がり、歯をラジアルスロット134のエッジに係合わさせることができる。外側に曲がると、レッグ147の弾力は、レッグを元の位置に向けて径方向内側に付勢する。一旦歯がスロット134内に配置されると、レッグ147は元の位置に向けて径方向内側に曲がり、外筒130の針リテイナ120の外側エッジにリリース可能に係合する。この挿入位置において、図9及び11に示されるように、ロッキングクリップ145の閉端は外筒130の外側に位置する。
薬剤が薬瓶90から転送用チャンバ155に移動させられた後、図14及び15に示されるように、ロッキングクリップ145は取り外され、転送用チャンバが通風され、薬剤199が患者に注入される。ロッキングクリップ145は、クリップの閉端を外筒の長手軸を横断する方向に引くことにより、外筒130から取り外される。このようにしてクリップを引くことで、レッグはスロット134から外側に曲がり、歯とスロット134のエッジとを係合わさせる。
ロッキングクリップ145が外筒130から取り外された後、薬剤199は、薬瓶アセンブリが外筒に向けて前方に進められることにより患者に注入される。まず、後方針部材が前方シールを突刺する。それから、注射前、転送用チャンバ内の空気を通風させることができる。針部材112が患者に挿入され、薬瓶アセンブリ150の継続的な前方への移動が薬剤199を患者に注入させる。
薬瓶アセンブリ
図11を参照して、薬瓶アセンブリの詳細を詳しく説明する。薬瓶アセンブリ150は、転送用チャンバとして参照される液体チャンバを有する細長の中空ハウジング152を有するものである。薬瓶ホルダ180は、ハウジング152の後端に取り付けられる。薬瓶ホルダ180は薬剤の薬瓶190を保持する。薬瓶ホルダ180に取り付けられたバルブ170は、薬瓶から転送用チャンバ155への液体の流量をコントロールする。バネハウジング155はトーションバネ156を収納し、バルブを閉鎖位置に向けて付勢する。
薬剤アセンブリハウジング152は、細長で略円筒形の中空要素である。図9、17及び19に示されるように、ハウジング152の外面に形成された一対の細長のリブ154は、外筒の内側に形成された一対の溝と協働してハウジングが外筒に対してねじれることを防止する。ハウジングの前端は前方シール156で密閉されており、ニードルハブ121の引っかかりが設けられたコネクタと協働して薬瓶アセンブリ150をニードルアセンブリ115に取り付ける。前方シール156は転送用チャンバの前端を形成する。
フロントシール
フロントシール156はエラストマー系のシールであり、ポリイソプレン等のセルフシールの生体適合性エラストマーで成形されてもよい。フロントシール156は略円筒形であり、複数の軸方向に離間した環状リブ181を有する。このリブ181は、図10でより明確に示されており、スライド密閉するように容器の内側に係合して液体密封シールを提供し、これにより液体が薬瓶150から漏れることを防止する。また、フロントシール156は、針部材112の後尖端で突刺可能な前端を有する。突刺された後、フロントシール156の前端は針部材112の近傍を再度密閉し、液体が薬瓶150から漏れることを防止する。
フロントシール156は細長で小径のネックを有する。図12に示されるように、略円筒形のスリーブ140は、フロントシールのネック部分を囲む。スリーブ140は、スリーブの長さを通るスロットを有するものである。
図13及び14を参照すると、フロントシール156は、ニードルハブ121にある引っかかりが設けられたコネクタ125と協働するように構成されたソケット157を有するものである。このソケット157は、2つの径方向に開通された凹部を含み、引っかかりが設けられたコネクタ125に合わさる。具体的には、引っかかりが設けられたコネクタ125は、フロントシール156に第1の位置及び第2の位置で係合わせられる。
第1の位置において、図12に示されるように、引っかかりが設けられたコネクタ125は第1の凹部に係合する。この位置において、薬瓶はハブに取り付けられるが、針部材の後端はフロントシール156を突刺しない。薬瓶ホルダアセンブリをハブに対して前方に移動させると、前方シールが掛かりを超えて第2の位置へと移動させられる。第2の位置において、図15に示されるように、引っかかりが設けられたコネクタ125は第2の凹部に係合する。この位置において、針部材112の後端はフロントシール156を突刺する。
フロントシール156は、針部材の後端が突出する細長の中空貫通孔を含むものである。貫通孔の後端は突刺可能な壁面で密閉されている。図12に示されるように、使用前、薬瓶150は第1の位置で取り付けられ、これにより引っかかりが設けられたコネクタ125は第1の凹部に係合する。この位置において、針部材112は前方シールの突刺可能な壁面を針刺ししない。薬瓶アセンブリが前方に移動されるに従い、ハブ121は前方シールの第2の凹部に係合し、針部材112の後端は壁を突刺し、これにより針部材は転送用キャビティと液体連通される。針部材112が突刺可能な壁面を針刺しした後、この壁は針部材近傍を再度密閉して液体密封シールを形成し、薬瓶アセンブリ150内の薬剤が針部材近傍で漏れることを防止する。
フロントシール156とニードルハブ121との結合は、一方向の係合であることが好ましい。すなわち、フロントシール156が引っかかりが設けられたコネクタ125に取り付けられると、薬瓶アセンブリ150を引っかかりが設けられたコネクタに対して前方に移動させることができるが、薬瓶アセンブリは引っかかりが設けられたコネクタに対して後方に移動させることができない。このようにして、薬瓶アセンブリがニードルハブ及び外筒に略永久的に取り付けられるように、薬瓶アセンブリ150は外筒130のニードルハブ121から容易に取り外すことができない。
一方向の結合は、引っかかりが設けられたコネクタ125の後ろ向きテーパショルダと、前方シール156の凹部の四角形前向きショルダとにより容易になされるものである。具体的には、引っかかりが設けられたコネクタ125の後ろ向きショルダは、第1及び第2の径方向の凹部にあるテーパ側と協働し、第1の凹部から第2の凹部にプラグを相対移動させる。第2の凹部から第1の凹部への反転移動は、反転移動を妨げるように動作する引っかかりが設けられたコネクタ125の四角形前向きショルダにより妨げられる。
図12を参照すると、引っかかりが設けられたコネクタ125が、引っかかりが設けられたコネクタ125が第1の径方向凹部に係合する第1の位置から、引っかかりが設けられたコネクタが第2の径方向凹部に係合する第2の位置に移動させられるとき、フロントシール156は液体が吐出されることを防止するものである。具体的には、フロントシール156はフレアヘッド又は円周フランジをフロントシールの前端で含む。前方シールを囲むスリーブ140の開口前端は、フレアヘッドの後方エッジに対して合わさるビーズ状のリムで形成されてもよい。フレアヘッドの外径はスリーブ140の内径よりも大きく、これによりロッキングクリップ145が取り外された後、フロントシール156の薬瓶アセンブリへの後方移動の妨害が前方にずらされる。加えて、フロントシール156の外側円周と薬瓶150の内壁との摩擦係合を克服するために要する力は、プラグ125を第1の凹部から第2の凹部に移動させるために要する力よりも大きいものである。従って、力が薬瓶アセンブリ150にまずかけられたとき、フロントシール156は薬瓶150に対して固定位置にとどまる一方、引っかかりが設けられたコネクタ125は第2の位置に移動させられる。フロントシール156でのこの制約は、針部材112が前方シールの壁を突刺するとき、液体が薬瓶150から放たれることを制限する。
薬瓶アセンブリハウジング152の後端は後方シール160により密閉され、ハウジングの内部と液体密閉シールを形成する。この後方シールは転送用チャンバの後端に形成される。図17及び19に示されるように、後方シール160は、バルブ170と液体密閉シールを形成する内側貫通孔を有するものである。加えて、後方シール160は、貫通孔と交差し、バルブが開かれているとき液体を薬瓶190から転送用チャンバに流通させる流路を形成する軸方向チャネル又は凹部162を含むものである。
図12、13、16及び18を参照すると、バネハウジング165は、ハウジング152の後端で一体的に形成されている。このバネハウジングは、ハウジングから径方向に張り出し、ハウジングよりも大きい径を有する空隙を形成する。バネハウジングは、更に下記に説明するように、ストップピン169と協働してバルブの回転を制限させるガイドスロット167を形成するチャネルを有する。バネハウジングのトーションバネは、ストップピン169とポスト168とを支持し、バルブを閉鎖位置へと付勢する。加えて、バネハウジングは、更に下記に説明するように、薬瓶190と薬瓶アセンブリ150の取り付けに使用するためのフィンガーグリップを形成している一対の径方向に延びる面を形成する。
薬瓶ホルダ180は、バネハウジング165内でピボット移動させることができる。薬瓶ホルダは、薬瓶190を受け入れるためのソケットを有する。一対の径方向に変形可能なアーム185は、薬瓶を薬瓶ホルダにロックする。突刺要素182は薬瓶ホルダソケットに突出し、薬瓶190を突刺するように動作させることができる。薬瓶ホルダ180は、バネハウジング用のキャップを形成する。バネハウジング165に形成された複数のラッチは、薬瓶ホルダ180をバネハウジングに取り付ける。
バルブ170は、薬瓶ホルダ180と一体的に形成されている。バルブは、薬瓶ホルダから前方に突出し、後方シール160に係合する。図12に示されるように、バルブ170は外側バーブを有しており、バルブとシールが略永久的に取り付けられているのが好ましい。バルブは、後方シールに近接する前方閉端を有する中央貫通孔を有するものである。突刺要素は、バルブの中央貫通孔内でバルブに固着されており、これによりバルブは突刺要素と液体連通される。更に下記に説明するように、バルブのサイドポートは、後方シールを介してチャネル162に選択的に係合する。
再度図10及び図12を参照すると、薬瓶190は略円筒形のボトルであり、ホウケイ酸塩等の薬剤質ガラス、又はポリオレフィン若しくはポリエスター等の硬性の不活性プラスチックから成形されてもよい。薬瓶の底部は側面と一体的になっており、これにより側壁に対して固定される。薬瓶の前端は、リリース可能で突刺することができるエラストマー系の隔壁195により密閉されている。この隔壁195は、薬瓶の前端に形成された円周フランジの周囲で着けられたアニュラーキャップ197によりガラス薬瓶に対して固定されている。
薬瓶190は、予め充填された薬剤を含むものである。薬剤は、更に下記に説明するように、薬瓶から抜かれて患者に注入される。或いは、薬瓶アセンブリは、複数投与分の薬瓶を調節し、一回分の薬剤を薬瓶から抜いて患者に注入するように構成することができる。注射後、針部材は収納される。薬瓶は装置110から取り外され、装置は尖端を容器内で安全に破棄される。それから、薬瓶は新たな装置と共に使用されて引き続き注射をすることができる。ロッキングアーム185は薬瓶のフレアヘッドに係合し、薬瓶が薬瓶ホルダに略永久的に取り付けられるのが好ましい。或いは、装置が複数投与分の薬瓶との関連で使用される場合、アームは薬瓶を薬瓶インジェクタにリリース可能にロックするように構成される。
装置の使用
図12〜22を参照して、注射装置110の動作を説明する。使用前、図12に示されるように、針部材112は突出位置に配置され、これにより針部材の遠端は外筒130から前方に突出する。好ましくは、装置110はすでに外筒130に取り付けられた薬瓶アセンブリ150と共に運搬され、引っかかりが設けられたコネクタ125は前方シール156の第1の凹部に係合するものである。或いは、薬瓶アセンブリ150は外筒130とは別々に運搬され、使用前、薬瓶は外筒に取り付けられるものである。
図12に示されるように、使用前、薬瓶アセンブリハウジング152は部分的に引かれ、これにより転送用チャンバ155は空気を含む空隙になる。薬瓶190は薬瓶ホルダ180に挿入され、これにより突刺要素が薬瓶の隔壁195を突刺する。使用者は、彼又は彼女の指でバネハウジングを把持して薬瓶を親指で前方に押し、薬瓶アセンブリ150を前方に進ませることなく薬瓶を薬瓶ホルダに挿入させる。
それから、薬瓶180は下記のように加圧される。図12に示されるように、装置110は垂直にまっすぐな状態で保持される。図17及び19に示されるように、薬瓶ホルダ180は約90度回転させられ、バルブ170が開かれる。バルブが開かれているとき、ハウジング152は前方シール156上で前方に押される。ハウジングは、ロッキングクリップ145に近接するまで前方に移動させられる。これは図13に示されており、ハウジングがすでにロッキングクリップに係合した状態は図13から除かれている。このようにして、転送用チャンバ155内の空気は薬瓶190に押し進められ、薬瓶の中身が加圧される。
薬瓶190が加圧された後、装置110は反転され、図14に示されるように、薬瓶は転送用チャンバ155の上で垂直に位置決めされる。それから、バルブが開放位置で維持されている間、ハウジング152は前方シール上で後方に移動させられる。図14に示されるように、これは転送用チャンバ内に真空状態を作り出し、薬剤99が薬瓶から転送用チャンバに導かれる。
図中、ハウジングは細長であり、これにより薬瓶が加圧された後、図13に示されるように、前方シール156は後方シールから後方に離間される。しかし、ハウジング152を短くして、加圧後、前方シールを後方シールに近接させることが望ましい場合もある。これは、ハウジングが続いて引かれて薬剤199が薬瓶から抜かれるとき、作り出される真空状態を増大させるものである。
一旦薬剤が転送用チャンバ155に引き抜かれると、注射前、薬剤は脱気され、空気が患者に注入されないことを確実にさせる。従って、装置は再度反転され、図15に示されるように、針部材が転送用チャンバ155の上で垂直に配置される。それから、ロッキングクリップ145は取り外され、薬瓶アセンブリ150が前方に移動させられ、これにより針部材の後端が前方シールを突刺する。ハウジングは前方シールを覆うようにして進められ、空気が転送用チャンバ155から通風される。続いて、針部材112の前尖端が患者に挿入され、薬瓶アセンブリ150が前方に動かされて薬剤が患者に転送用チャンバ155から注入される。
注射工程の終わりに、薬瓶アセンブリハウジング152のリムは保持アーム122に係合し、これにより保持用タブ124は径方向内側に移動し、非係止位置に向けて針リテイナ120との係合から外される。針リテイナ122は非係止位置にあるが、針部材112は、使用者が薬瓶アセンブリから圧力をリリースするまで収納されない。このようにして、針部材が患者から引き抜かれる後まで、使用者は薬瓶アセンブリにかけられる圧力を保持することができる。それから、使用者は薬瓶アセンブリから圧力をリリースさせ、これにより針部材はバネ126により後方に進められる。或いは、針部材112が患者に挿入されている間、使用者は薬瓶アセンブリから圧力をリリースさせることができる。一旦薬瓶アセンブリがリリースされると、バネ126は針部材112を後方に進ませ、これにより針部材の汚染された遠端は外筒130内に封入される。
図23〜30を参照すると、予め充填された薬瓶から液体を注射するための薬瓶注射器の第2の別の実施形態が210で示されている。装置210は、患者を針刺しするための尖端を有する注射針239を含むものである。注射後、注射針239は自動的に保護され、汚染された針部材との不慮の接触が防止される。
装置210は、インジェクタアセンブリ215と薬瓶ホルダアセンブリ240を有するものである。薬瓶ホルダ240は、薬剤の薬瓶270を保持し、インジェクタアセンブリ215に取り付けられている。インジェクタアセンブリ215は、薬瓶ホルダ240を受け入れる外筒220と、注射針239を運搬するニードルハブ235とを有する。
図23、28及び30を参照すると、注射針239は両頭の針部材であり、突出位置と収納位置との間で動作させることができる。突出位置において、注射針239は外筒220の前端から前方に突出する。収納位置において、注射針は外筒内に収納され、これにより針部材の前尖端が外筒内に封入されて尖端との不慮の接触が防止される。注射針39が突出位置にあるとき、バネ237は針部材を収納位置に向けて後方に付勢する。針リテイナ230は、注射針をバネの付勢力に抗して突出位置でリリース可能に保持する。注射工程の間、図29に示されるように、薬瓶ホルダ240は針リテイナ230と協働し、注射針を外筒220に収納させる。
いくつかの予充填式の注射器は、薬剤をカートリッジ又はアンプルから吐出させるために移動させることができるシール又はプラグを有する予充填式のカートリッジ又はアンプルを利用するものである。本装置には、このようなカートリッジ及び/又はアンプルが利用されてもよい。しかし、本装置は、固定されたウォールを有する容器272と、移動させることができないシール274とから形成される予め充填された薬瓶270を利用するものである。使用中、薬剤は薬瓶から抜かれ、その後吐出される。
例えば、図24を参照すると、装置210は、薬剤を薬瓶から受け入れる空の転送用チャンバ260を有する薬瓶ホルダアセンブリ240を有するものである。使用中、薬剤は、負圧により薬瓶270から抜かれて転送用チャンバに入れられる。その後、薬剤は転送用チャンバ260から患者に投与される。
より具体的には、図24〜26を参照すると、薬瓶からの薬剤は、薬瓶270を前方に押して薬瓶内の液体に加圧することにより、薬瓶270から抜かれる。その後、加圧された液体は転送用チャンバ260に移動させられる。それから、転送用チャンバ260に存在する空気は通風される。そして、薬剤は、薬瓶ホルダ240が前方に動かされることにより患者に注入することができる。
薬剤を注射するため、薬瓶270及び薬瓶ホルダ240は前方に動かされ、薬剤が転送用チャンバ260から吐出される。注射の最後に、図29に示されるように、薬瓶アセンブリ240の前端は針リテイナ230に係合し、針部材239がリリースされて収納される。それから、図30に示されるように、バネ237が針部材を後方に移動させ、これにより汚染された針部材は外筒220内に保護される。
インジェクタアセンブリ
インジェクタアセンブリ215の詳細は、図1〜8に示されている上記第1の実施形態のインジェクタアセンブリ15と略同様のものである。具体的には、インジェクタアセンブリ215は、外筒220と、注射針239をリリース可能に保持する針リテイナ230とを有するものである。針リテイナ230に取り付けられたニードルハブ235は、薬瓶ホルダ240をインジェクタアセンブリ215に取り付けるためのマウンティングステム36を有する。
針リテイナ230はニードルハブ235に取り付けられており、好ましくは単一部品としてニードルハブと一体的に成形されるものである。収納前、薬剤が薬瓶ホルダ240から吐出されている間、針リテイナ230はニードルハブ235及び取り付けられた針部材239を固定された軸方向位置で維持する。注射後、針リテイナ230はニードルハブ235をリリースし、取り付けられた針部材239は圧縮バネ237により後方に移動させられる。
再度図23及び28を参照すると、針リテイナ230は、ニードルハブ235の遠端から径方向外側の前方に延びる一対の保持アーム232を含むものである。動作中、針リテイナ230は、係止位置と非係止位置との間で動作させることができる。係止位置において、保持アーム232は外筒の壁面にある保持開口224に係合し、注射針239の前端を外筒220から前方に突出させた状態で針部材を固定された軸方向位置で維持する。より具体的には、係止位置において、保持アーム232は外筒220に係合し、ニードルハブ235及び針部材239をバネ237の後方への付勢力に抗して保持する。非係止位置において、図29に示されるように、保持アーム232は、ニードルハブ235及び針部材239が後方に収納されるように位置決めされる。より具体的には、非係止位置において、保持アーム232は保持開口224から外れ、図30に示されるように、バネ237がニードルハブ235及び針部材239を後方に進めることができるようにさせる。
図28を参照すると、上記のように、針リテイナ230の保持アーム232は前方外側に突出し、外筒220の壁面にある保持開口224と係合する。各アームの終端は保持用タブ234を形成し、保持開口224に突出するように構成されている。より具体的には、保持用タブ234は、各保持開口224に外筒220の壁面で形成されたリップに係合する。このようにして、保持用タブ234は一対のラッチとして動作し、ニードルハブ235と注射針239とをバネの後方への付勢力に抗して保持する。
図30に示されるように、注射針239が収納されるとき、針部材、針リテイナ230及び薬瓶ホルダ240は共に後方に移動させられる。好ましくは、注射装置210は、収納される要素の後方への移動を制限する機能を含むものである。具体的には、図30に示されるように、インジェクタアセンブリ215は、外筒220にある一対のロックアウトウインドウ226と協働し、使用後、収納される要素を収納位置で係止させる一対のガイドアーム238を含むものであるのが好ましい。このガイドアーム238は、外筒220の内壁に形成された一対のアラインメントチャネル又は溝と協働する。ガイドアーム238はニードルハブ235から前方に延び、アラインメント溝に係合するように径方向外側に突出する。
図30に示されるように、ロックアウトウインドウ226は、ガイドアーム238の前端を受け入れるようにされている。具体的には、針部材の引き込み中、各ガイドアーム238の前端が対応するロックアウトウインドウ226に合わさるに従い、ガイドアームの径方向外側への付勢力はアームを外側に移動させ、これにより前端がロックアウトウインドウに突出する。ガイドアーム238とロックアウトウインドウ226との係合は、注射針239の更なる軸方向への動きを防止する。結果として、収納される要素は、前方又は後方への更なる移動が制限される。
図28〜30を参照して、注射針239の自動収納を簡単に説明する。図28及び29に示されるように、薬剤が転送用チャンバ260から完全に吐出されるまで、薬瓶ホルダ240は外筒220の近端へと軸方向に進められる。薬瓶ホルダ240が進められると、ハウジング241の前方リム243は、針リテイナ230の保持アーム232と係合するように移動する。
図29に示されるように、薬瓶ホルダハウジング241のリム243が保持アーム232に係合した後、薬瓶ホルダの継続的な軸方向への移動が保持アームを径方向内側に曲げ、これにより保持用タブ234は内側に移動させられる。内側位置において、保持用タブ234は外筒220の保持開口224から外される。このようにして、薬瓶ホルダアセンブリの軸方向への移動が針リテイナ230を非係止位置に向けて移動させるように、薬瓶ホルダ240はアクチュエータとして動作する。非係止位置において、針リテイナ230は、もはやバネ237の力に抗して所定位置にロックされない。針リテイナ230が非係止位置にあり、使用者が薬瓶ホルダ240にかかる圧力をリリースした後、針部材の遠尖端が外筒220内に封入されるまでバネ237は針部材239を後方に進める。
薬瓶ホルダアセンブリ
図23〜26を参照して、薬瓶ホルダアセンブリ240の詳細を詳しく説明する。薬瓶ホルダ240は、中壁245により2つのチャンバに隔てられた細長の中空ハウジング241を有するものである。前方チャンバは転送用チャンバ260であり、後方チャンバは空気ポンプチャンバ248である。前方シール265は転送用チャンバ260の前方を密閉し、スライド可能な薬瓶キャリア244は空気ポンプチャンバ248の後端を密閉する。
ニードルキャリア244は2つの針部材を含むものである。第1の針部材は、空気ポンプチャンバ248と薬瓶270を液体連通させる加圧針部材249である。第2の針部材は、転送用チャンバ60と薬瓶270を液体連通させる転送用針部材247である。
転送用針部材247の後端は薬瓶キャリア244のソケットに突出し、薬瓶の隔壁272を突刺する。好ましくは、キャリアソケットに突出している転送用針部材の長さは、薬瓶の隔壁の厚さよりもわずかに長いものである。このようにして、針部材の斜先端は、好ましくは針部材の斜端の長さよりも短い距離、隔壁の内側エッジから少し離される。
転送用針部材247は、ニードルキャリア244の穴及び中壁245の穴を介して延び、これにより後尖端はニードルキャリアのソケットに向けて後方に突出し、前端は転送用チャンバ260に向けて突出する。このようにして、転送用針部材は、薬瓶270から転送用チャンバ260までおよぶ。転送用針部材247は、中壁245及びニードルキャリア244に対してスライド可能なものである。従って、中壁276は転送用針部材247と中壁245との間で液体密閉シールを形成し、キャリアシール277は転送用針部材と薬瓶キャリア244との間で液体密閉シールを形成するものであるのが好ましい。図23に示されるように、シール276、277はOリングシールであるのが好ましい。しかし、他のタイプのシールを用いて、転送用針部材とニードルキャリアと中壁との間で液密な滑りばめを提供することもできる。
加圧針部材249は、薬瓶キャリア244のソケットに転送用針部材247よりも更に突出するのが好ましく、図24に示されるように、これにより加圧針部材249は薬瓶270に更に突出するようにされる。このようにして、好ましくは、薬瓶270が薬瓶ホルダアセンブリ240に取り付けられてまっすぐな状態で保持されるとき、加圧針部材249は薬瓶に突出して薬瓶の底面に近接され、薬瓶内の空気に加圧するものである。
上記のように、フロントシール265は転送用チャンバ260の前端を密閉する。このフロントシール265は、ニードルハブ235の引っかかりが設けられたコネクタ236と協働し、薬瓶ホルダアセンブリ240をインジェクタアセンブリ215に取り付けさせる。フロントシール265は、第1の装置110におけるフロントシール265と略同様のものであり、フロントシールの詳細は第1の装置の説明において先に提供されているものである。フロントシール265はウォールを有しており、注射針239の後尖端により穴開け可能である。穴開け後、フロントシール265の前端は針部材239の周囲を再度密閉し、液体が転送用チャンバ260から漏れることを防止する。
図24を参照すると、薬瓶ホルダハウジング241の後端は薬瓶キャリア244により密閉される。薬瓶キャリアは円筒形の要素であり、その外側には寛恕湯溝を有し、そこにキャリアシール246が合わせられる。キャリアシール246は、Oリング等のエラストマー系シールであり、薬瓶キャリア244と薬瓶ホルダハウジング241との間で液体密閉シールを形成する。加えて、キャリアシール246はスライディングシールを提供し、これによりハウジングの内壁との空気密閉シールを維持しながら、薬瓶キャリア244をハウジング241内でスライドさせることができる。このスライディングシールは、更に下記に示されるように、薬瓶キャリア244をピストンとして動作させて空気を薬瓶270内に送ることができる。
薬瓶キャリア244の後端は開いており、薬瓶と協働し、受け入れるように構成されたソケットを形成する。具体的には、図24に示されるように、このソケットは薬瓶の頭部を受け入れるようにされており、薬瓶の頭部とソケットの内側との間で軽い締まりばめがあることが好ましい。このようにして、薬瓶キャリア244は薬瓶を捉え、薬瓶を薬瓶キャリアで固定させる。上記第1の実施形態のように、薬瓶270がキャリアに挿入されるとき、薬瓶キャリア244は、ハウジング241の内側に形成された環状リッジと協働してキャリア244の軸方向への移動が防止されるものであってもよい。しかし、この例においては、ハウジングはそのようなリッジを含むものではない。
動作方法
動作の詳細を説明する前に、簡単な概要を提供する。まず、薬瓶270が薬瓶ホルダ240に挿入され、これにより転送用針部材247及び加圧針部材249が薬瓶の隔壁274を突刺する(図24参照)。薬瓶270と薬瓶キャリア244は前方に移動させられ、空気が空気ポンプチャンバ248から薬瓶270に送られて薬瓶が加圧される(図25参照)。それから、薬瓶内の加圧された薬剤は転送用チャンバ260に流れる(図26参照)。注射針239の後端はフロントシール265を突刺し(図27参照)、空気が転送用チャンバ260から放たれる。その後、薬剤は、薬瓶ホルダ240を前方に動かすことにより患者に注入される(図28及び29参照)。注射工程の終わりに、薬瓶ホルダアセンブリ240の前方リム243は針リテイナ230に係合し、針リテイナアーム232が内側に動かされる(図29参照)。そして、バネ237は、薬瓶ホルダアセンブリ240に沿ってニードルハブ235と針部材239を後方に移動させる(図30参照)。収納の終わりに、係止用アーム238はロックアウトウインドウ226に係合し、針部材を収納位置でロックする。そして、保護された装置210は安全に破棄することができる。
装置210の動作を詳細に説明する。使用前、空気ポンプチャンバ248と転送用チャンバ260は空である。図24を参照すると、薬瓶270は薬瓶ホルダ240の後端に挿入され、これにより薬瓶の頭部は薬瓶キャリア244に収まり、転送用針部材247及び加圧針部材249の後端が薬瓶の隔壁274を突刺する。
転送用針部材247が書く壁274を突刺した後、薬瓶270は前方に移動させられ、薬瓶キャリア244が空気ポンプチャンバ248に向けて前方に移動させられる。図25に示されるように、キャリアシール246がハウジングの内側と液体密閉シールを形成するので、キャリア244を前方に移動させると空気が空気ポンプチャンバ248から薬瓶270に送られ、薬瓶が加圧されて薬剤が薬瓶270から転送用チャンバ260に移動する。薬瓶は、図25に示されるようにまっすぐな状態で保持され、重力を液体が薬瓶から転送用チャンバ260に流れることに役立たせることが好ましい。
薬瓶キャリア244が前方に移動されるに従い、転送用針部材247は中壁245に対して前方にスライドさせられる。加えて、加圧された薬剤が転送用チャンバに移動されるに従い、フロントシール265は前方に移動して転送用チャンバの容量を増大させる。移動工程の終わりに、転送用針部材247の前端はフロントシール265に係合し、これによりフロントシールは転送用針部材を密閉して薬剤が転送用チャンバ260から漏れて薬瓶270に戻ることを防止する。
図24〜26に示されるように、薬瓶ホルダアセンブリ240がニードルアセンブリ215に取り付けられる前、薬剤を転送用チャンバ260に移動させることができる。しかし、所望の場合は、薬剤を転送用チャンバに移動させる前に、薬瓶ホルダアセンブリ240をニードルアセンブリ215に取り付けることができる。従って、薬瓶ホルダアセンブリがニードルアセンブリに取り付けられていない場合であっても、薬剤を移動させた後取り付けられる。
薬剤が移動し、薬瓶ホルダ240がインジェクションアセンブリ215に取り付けられた後、図27に示されるように、装置は垂直に反転され、注射針239は上方向に向けられる。それから、薬瓶ホルダアセンブリ240は外筒220に向けて前方に移動されられ、これによりフロントシールは前方に動き、引っかかりが設けられたコネクタはフロントシール265にある第2の凹部に収まる。その際、注射針239の後端がフロントシール265を突刺し、注射針は転送用チャンバ260と液体連通される。一旦引っかかりが設けられたコネクタ236がフロントシール265の第2のソケットに係合すると、薬瓶ホルダ240が前方に移動される際、ニードルハブはフロントシールを固定された軸方向位置で維持する。
転送用チャンバ内の空気は、装置210を上向きの針部材と共に保持しながら、薬瓶ホルダ240をフロントシールを覆うかたちで前方に移動させることにより吐出される。図28に示されるように、空気が放出された後、装置は注射するための準備が整う。それから、注射針239の前尖端は患者に挿入され、薬瓶ホルダハウジング241を前方に動かすことにより薬剤が患者に注入される。
薬瓶ホルダアセンブリ240をインジェクションアセンブリ215に対して前方に移動させると、ハウジング241が軸方向に固定されたフロントシール265を覆うかたちで動かされ、これにより薬剤が転送用チャンバから吐出される。同時に、図28及び29に示されるように、中壁245及び薬瓶キャリア244は、転送用針部材247に対してスライドする。注射工程の終わりに、ハウジング241の前方リムは針リテイナ230のアーム232に係合し、図29に示されるように、アームを径方向内側に移動させる。このとき、注射針239はリリースされて収納される。使用者が薬瓶ホルダアセンブリ240の後端にかかる圧力をリリースすると、すぐにバネ237は、薬瓶ホルダアセンブリに沿ってニードルハブ235及び取り付けられた針部材を後方に移動させる。
注射針239が引き込まれる際、ガイドアームの端部がロックアウトウインドウ226に到達するまで、ガイドアーム238は外筒の内側にあるガイドスロットに従う。このとき、ガイドアームはロックアウトウインドウ226に向けて弾力的に外側に移動し、これによりニードルハブ235及び取り付けられた針部材239を収納位置で係止させる。このようにして、汚染された針部材の尖端は、使用後、不慮の接触に対して自動的に保護され、好ましくは尖端を容器内で安全に破棄することができる。
本明細書で使用される用語および表現は、記述目的のものであり、制限目的のものではない。ここに示し説明されている機能と同等のいかなる機能をも排除する用語及び表現を使用する意図はない。ただし、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能であることが当業者により認識される。例えば、使用後、針部材が自動的に保護される安全な装置として異なる実施形態が説明されている。しかし、特定の用途においては、本発明が安全性の特徴なしで用いられてもよい。具体的には、装置は、自動的な引き込みと協働し、安全性の特徴を有しない状態で薬剤が薬瓶から注射されるように改変されてもよい。加えて、薬瓶への加圧ではなく、重力若しくはその他の手段で薬剤を薬瓶から移動させるように本発明を改変することも可能である。更に、第2の実施形態110など、トーションバネではなく、一対のデテントが使用されてバルブを開放及び閉鎖位置でリリース可能にロックするように、構造に他の変化をさせることができる。更にまた、この装置はステップを含み、注射前、2種類の別の要素が混合されるように改変することもできる。具体的には、上記説明において、装置は転送用チャンバを含み薬液を薬瓶から受け入れるものである。この転送用チャンバは空のチャンバであると説明されている。しかし、パウダー等の要素を密閉された転送用チャンバ内に格納することが望ましい場合がある。そこで、注射前、薬瓶からの液体が転送用チャンバに移動させて、パウダーと混合させる。それから、混合物を患者に注入することができる。更に、上記説明において、この装置は転送用チャンバと協働して薬液を薬瓶から受け入れるものである。特定の場合、この装置はこのような転送用チャンバを必要とするものではない。従って、本発明の要旨を変更しない範囲での変形や修正を含むものである。
図1は、安全な予め充填された薬瓶注射装置の横断面図であり、薬剤が薬瓶から移される前の位置における装置を示す。 図2は、図1に示された装置の横断面図であり、加圧ストローク後の装置を示す。 図2aは、図2における装置の一部の拡大詳細図であり、開放位置におけるコントロールバルブの詳細を示す。 図3は、図1に示された装置の横断面図であり、薬剤が薬瓶から移された後の装置を示す。 図4は、図1に示された装置の一部の横断面図であり、コントロールバルブが閉じられた後の装置を示す。 図4aは、図4における装置の一部の拡大詳細図であり、閉鎖位置におけるコントロールバルブの詳細を示す。 図5は、図1に示された装置の横断面図であり、注入位置にある状態の装置を示す。 図6は、図1に示された装置の横断面図であり、注射ストロークの終わりにおける装置を示す。 図7は、図1に示された装置の横断面図であり、収納後の装置を示す。 図8は、図1に示された装置の分解斜視図である。 図9は、安全な予充填式の注射装置の別の実施形態の斜視図である。 図10は、図9に示された装置の分解斜視図である。 図11は、図9に示された装置の側面図である。 図12は、図11に示された装置の横断面図であり、線12−12に沿うものである。 図13は、図12に示された装置の横断面図であり、薬瓶が加圧された後の装置を示す。 図14は、図12に示された装置の横断面図であり、液体が薬瓶から抜かれた後の装置を示す。 図15は、図14に示された装置の横断面図であり、注射直前の装置を示す。 図16は、図12に示された装置の横断面図であり、線16−16に沿うものである。 図17は、ディテール17で示される図16に示された装置の一部の横断面図である。 図18は、図13に示された装置の横断面図であり、線18−18に沿うものである。 図19は、ディテール19で示される図18に示された装置の一部の横断面図である。 図20は、図15に示された装置の横断面図であり、注射完了後の装置を示す。 図21は、図20に示された装置の横断面図であり、針部材収納後の装置を示す。 図22は、図21に示された装置の横断面図であり、線22−22に沿うものである。 図23は、安全な予充填式の薬剤注射装置の第2の別の実施形態の分解斜視図である。 図24は、図23に示された装置の薬瓶アセンブリの拡大横断面図である。 図25は、図24に示された薬瓶アセンブリの横断面図であり、液体移動中の薬瓶アセンブリを示す。 図26は、図24に示された薬瓶アセンブリの横断面図であり、液体移動完了後の薬瓶アセンブリを示す。 図27は、図23に示された装置の横断面図であり、薬瓶アセンブリに通風させる前の装置を示す。 図28は、図27に示された装置の横断面図であり、注射前の装置を示す。 図29は、図28に示された装置の横断面図であり、注射後の装置を示す。 図30は、図29に示された装置の横断面図であり、針部材収納後の装置を示す。

Claims (60)

  1. 容器及び薬液を有する薬瓶から薬液を注射するための医療用装置であって、前記医療用装置は、:
    中空の外筒と、;
    前記外筒と関連付けられて前記薬瓶を受け入れるように構成されたソケットと、;
    尖端を有する針部材であって、前記尖端が前記外筒から前方に突出する突出位置と、前記尖端が接触から保護される保護位置との間で動作させることができる尖端を有する前記針部材と、;
    前記外筒内で前記薬液を前記薬瓶から受け入れるための転送用チャンバにおいて、前記転送用チャンバは前記針部材と液体連通するようにされている、前記転送用チャンバと、;
    を有し、;
    使用後、前記針部材は前記保護位置に配置されることを特徴とする前記医療用装置。
  2. 請求項1記載の前記医療用装置は、前記薬瓶と前記転送用チャンバとの間で延び、薬剤を前記薬瓶から前記転送用チャンバに移動させる転送用コンデューイットを有するものである。
  3. 請求項1記載の前記医療用装置は、前記外筒に係合する薬瓶ホルダを有するものであって、前記ソケットは前記薬瓶ホルダに形成されるものである。
  4. 請求項3記載の前記医療用装置において、前記薬瓶ホルダは少なくとも一部が前記外筒内に配置されるものである。
  5. 請求項3記載の前記医療用装置において、前記薬瓶ホルダは前記外筒内で移動させることができるものである。
  6. 請求項3記載の前記装置は、前記薬瓶ホルダ内に配置された空気ポンプチャンバと、空気を前記空気ポンプチャンバから前記薬瓶に送り前記薬瓶内の液体を加圧するように動作させることができるピストンとを有するものである。
  7. 請求項3記載の前記装置は、前記薬瓶ホルダ及び前記外筒をリリース可能に係止し、前記薬瓶ホルダと前記外筒の間の相対運動を防止する係止部を有するものである。
  8. 請求項1記載の前記医療用装置は、薬剤を前記転送用チャンバから前記針部材を介して吐出させるピストンを有するものである。
  9. 請求項8記載の前記医療用装置は、前記ハウジングに係合する薬瓶ホルダを有するものであり、前記ソケットは前記薬瓶ホルダに形成され、前記薬瓶ホルダは前記ピストンに対して移動させることができるものである。
  10. 請求項1記載の前記医療用装置において、前記転送用チャンバは前記針部材に対して移動させることができるものである。
  11. 請求項1記載の前記医療用装置は、前記転送用チャンバと前記薬瓶との間の液体の流量をコントロールするようにされたバルブを有するものである。
  12. 請求項11記載の前記医療用装置において、前記バルブはスライドバルブである。
  13. 請求項1記載の前記医療用装置は、前記薬瓶と前記転送用チャンバとの間に液体密閉シールを提供するようにされた突刺可能な後方シールを有するものである。
  14. 請求項1記載の前記装置は、前記転送用チャンバと前記薬瓶との間に液体密閉シールを提供するようにされた突刺可能な前方シールを有するものである。
  15. 請求項1記載の前記装置は、前記針部材を前記保護位置に向けて付勢する付勢要素を含むものである。
  16. 請求項15記載の前記装置は、前記針部材を前記突出位置で前記付勢要素の前記付勢力に抗してリリース可能に保持する針リテイナを有するものである。
  17. 請求項16記載の前記装置において、前記針リテイナは、前記針リテイナが注射の最後に自動的にリリースされて収納されるように構成されている。
  18. 請求項1記載の前記装置において、空気を前記薬瓶に送り前記薬瓶内の前記液体を加圧するように動作させることができるピストンを有するものである。
  19. 医療用装置であって、前記医療用装置は、:
    薬液を保持する薬瓶であって、前記薬瓶は固定された後方壁面及び前記前端を密閉する固定された突刺可能な壁面を有する容器を有する、前記薬液を保持する薬瓶と、;
    前記薬瓶を受け入れるように構成されたホルダと、;
    前記薬液を前記装置から吐出する注射針であって、前記注射針は尖端を有し、前記尖端が使用目的で露出される突出位置と、前記尖端が保護されて前記尖端との不慮の接触が防止される防止位置との間で動作させることができる、前記注射針と、;
    前記薬瓶と前記注射針との間の液流を確立し、前記薬液を前記薬瓶から前記注射針に流させるようにされた連通路と、;
    を有し、
    使用後、前記針部材は前記防止位置に配置されることを特徴とする、前記医療用装置。
  20. 請求項19記載の前記装置は、前記針部材を前記収納位置に向けて付勢する付勢要素を有するものである。
  21. 請求項20記載の前記装置は、前記針部材を前記突出位置で前記付勢要素の前記付勢力に抗してリリース可能に保持する針リテイナを有するものである。
  22. 請求項19記載の前記装置は、前記連通路に沿って配置されるシールを有するものである。
  23. 請求項22記載の前記装置において、前記シールは突刺可能であり、前記薬液を前記連通路に沿って流させることができる。
  24. 請求項19記載の前記装置は、前記薬液を前記薬瓶から受け入れるためのチャンバを有し、その後前記薬液は前記チャンバから前記注射針を介して吐出されるものである。
  25. 請求項24記載の前記装置は、前記薬瓶と前記チャンバとの間で延びるコンデューイットを有するものである。
  26. 請求項24記載の前記装置において、前記チャンバは第1のハウジングに配置されるものである。
  27. 請求項26記載の前記装置は、前記チャンバの端部を密閉する突刺可能なシールを有するものである。
  28. 請求項26記載の前記装置において、前記装置は、前記注射針と関連付けられた第2のハウジングを有し、前記第1のハウジングは前記第2のハウジングに対して移動させることができるものである。
  29. 請求項28記載の前記装置において、前記第1のハウジングを前記第2のハウジングに対して移動させると、前記薬液が前記チャンバから前記注射針を介して吐出されるものである。
  30. 請求項28記載の前記装置は、前記第1と第2のハウジング間での相対移動をリリース可能に防ぐ止め部を有するものである。
  31. 請求項24記載の前記装置は、前記チャンバからの前記薬剤の流れをコントロールするバルブを有するものである。
  32. 請求項19記載の前記装置は、前記薬瓶を加圧する手段を有するものである。
  33. 薬剤を注射する方法であって、前記方法は、:
    薬液を有する容器を提供する工程と、;
    チャンバ及び針部材を有する注射装置を提供する工程と、;
    前記容器を前記注射装置に取り付ける工程と、;
    薬液を前記容器から前記チャンバに移動させる工程と、;
    前記薬液を前記チャンバから吐出させる工程と、;
    前記薬液の吐出後、前記針部材を収納し、前記針部材を接触から保護する工程と、;
    を有する前記薬剤を注射する方法。
  34. 請求項33記載の前記方法において、前記薬液を吐出させる工程は、前記容器が前記注射装置に取り付けられている間、前記薬液を前記針部材を介して吐出させることを有するものである。
  35. 請求項33記載の前記方法は、略全部の前記薬液が前記チャンバから吐出された後、前記針部材を自動的にリリースして収納させる工程を有するものである。
  36. 請求項33記載の前記方法は、前記容器が前記注射装置に取り付けられた後、前記容器を加圧する工程を有するものである。
  37. 請求項33記載の前記方法は、前記薬液を吐出させる工程の間、前記チャンバを密閉し、前記チャンバから前記薬瓶に前記薬液が流れることを防ぐ工程を有するものである。
  38. 請求項33記載の前記方法は、:
    前記チャンバの端を密閉する工程と、;
    前記シールを突刺して液体を前記チャンバから前記針部材を介して流させる工程と、;
    を有するものである。
  39. 請求項33記載の前記方法において、前記容器は固定された第1及び第2の端面を有するものである。
  40. 請求項33記載の前記方法において、前記液体を前記チャンバから吐出させる前、空気を前記チャンバから送る工程を有するものである。
  41. 薬剤を注射する方法であって、前記方法は、:
    第1の固定された突刺可能な端面、第2の固定された端面及び薬液を有する容器を提供する工程と、;
    針部材を有する注射装置を提供する工程であって、前記注射装置は前記容器と合わさるようにされている、前記工程と、;
    前記容器を前記注射装置に合わせる工程と、;
    前記薬液を前記容器から前記針部材を介して吐出させる工程と、;
    前記薬液の吐出後、前記針部材を収納し、前記針部材を接触から保護する工程と、;
    を有する前記薬剤を注射する方法。
  42. 請求項41記載の前記方法は、前記容器が前記注射装置に合わされた後、前記容器を加圧する工程を有するものである。
  43. 請求項41記載の前記方法において、前記注射装置は、チャンバと、前記薬液を前記容器から前記チャンバに移動させる工程を有する手段と、を有するものである。
  44. 請求項43記載の前記方法は、前記薬液を吐出させる工程の間、前記チャンバを密閉し、薬液が前記チャンバから前記薬瓶に流れることを防止する工程を有するものである。
  45. 請求項43記載の前記方法は、:
    前記チャンバの端を密閉する工程と、;
    前記シールを突刺し、液体を前記チャンバから前記針部材を介して流させる工程と、;
    を有するものである。
  46. 請求項41記載の前記方法は、前記液体を前記チャンバから吐出させる前、空気を前記注射装置から送る工程を有するものである。
  47. 請求個41記載の前記方法において、前記薬剤を吐出させる工程は、前記容器が前記注射装置に取り付けられている間、前記薬液を前記針部材を介して吐出させることを有するものである。
  48. 請求項41記載の前記方法は、略全部の前記薬液が前記針部材を介して吐出された後、前記針部材を自動的にリリースして収納する工程を有するものである。
  49. 請求項41記載の前記方法において、前記注射装置は、第1及び第2のハウジングと、前記第1のハウジングを前記第2のハウジングに対して移動させて前記薬液を吐出させることを有する工程と、を有するものである。
  50. 請求項41記載の前記方法は、前記針部材を保護位置に向けて付勢する工程を有するものである。
  51. 請求項50記載の前記方法は、前記針部材を前記付勢力に抗してリリース可能に保持する工程を有するものである。
  52. 請求項41記載の前記方法において、前記吐出させる工程は、前記容器が前記注射装置に合わせられている間、前記薬液を吐出させるものである。
  53. 請求項41記載の前記方法において、前記吐出させる工程は前記容器を前記注射装置内で動かすことを含むものである。
  54. ニードルアセンブリと協働し、収納可能な注射針及び予め充填された薬液を保持する容器を有する医療用装置であって、前記医療用装置は、:
    前記ニードルアセンブリと協働させることができるハウジングと、;
    前記容器を受け入れるソケットと、;
    前記ハウジング内の加圧要素であって、前記容器が前記ソケットに配置されるとき、ポジティブな液圧を前記容器内で提供する前記加圧要素と、;
    前記ハウジング内にあり、前記薬液を前記容器から受け入れるチャンバと、;
    を有し、
    前記ハウジングは、前記ニードルアセンブリと協働させることができる作動面を有し、使用後、前記針部材の引き込みを作動させるようにされたことを特徴とする前記医療用装置。
  55. 請求項54記載の前記装置は、前記チャンバを密閉する突刺可能なシールを有するものである。
  56. 請求項55記載の前記装置は、前記容器が前記ソケットに配置されるとき、前記チャンバと前記薬瓶の間に流路を提供するコンデューイットを有するものである。
  57. 請求項54記載の前記装置は、前記ニードルアセンブリが前記ハウジングに取り付けられ、前記容器が前記ソケットに配置されるとき、前記容器と前記ニードルアセンブリの間で延びる流路を有するものである。
  58. 請求項57記載の前記装置は、前記液体の流量を前記流路に沿ってコントロールするバルブを有するものである。
  59. 請求項58記載の前記装置において、前記バルブはスライドバルブである。
  60. 請求項54記載の前記装置は、前記ニードルアセンブリが前記ハウジングと結合されるとき、前記ハウジングが前記ニードルアセンブリに対して移動することをリリース可能に保持する止め部を有するものである。
JP2002571131A 2001-03-13 2002-03-13 予充填式の安全な薬瓶インジェクタ Pending JP2005508656A (ja)

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