JP2005507960A - 多孔質基材のための耐汚染処理 - Google Patents

多孔質基材のための耐汚染処理 Download PDF

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Abstract

n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せを含むシランと、約0.01重量%〜約2重量%のカチオン性4級界面活性剤とを含む水性組成物。この組成物は、場合によっては、メチル水素シロキサン、メチル水素−メチルアルキルシロキサンコポリマー、メチル水素−シクロシロキサンコポリマー、メチル水素−メチルアルキルシクロシロキサンコポリマーおよびそれらの組合せからなる群より選択されるシロキサン、ならびに揮発性ビヒクルを含む。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、多孔質基材に耐汚染性ならびに撥水性および撥油性を付与することを目的とする。
【背景技術】
【0002】
高度に多孔質な基材、たとえば、グラウト、タイル、大理石、コンクリート、れんがおよび石材などは、床材、カウンター甲板、建造物、ガレージ床材、私有車道および水泳プールの建造のために広く使用されている。保護せずにおくと、これらの基材は土や、水系汚染物や油系汚染物に暴露されて、変色することが多い。これらの多孔質基材は、油分、体液たとえば尿や血液、食料品、石けんかす、および水中成分たとえば鉄やカルシウムなどからの汚れを特に受けやすい。高湿度の環境では、真菌および細菌の増殖もまたこれら多孔質基材の変色の原因となり得る。
【0003】
これらの基材が多孔質であるために、それらから汚れや変色を洗浄して、取り除くのは極めて困難である。グラウトはもともと多孔質である上に一般に表面が粗いので、洗浄するのが特に困難である。
【0004】
これらの多孔質基材を処理して、それらに耐水性あるいはさらには撥水性を与える目的で、各種の組成物が開発されてきた。耐水性組成物には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンそれにポリウレタンのような成膜性成分が含まれていることが多いが、それらは処理した表面の外観を変化させてしまう傾向がある。耐水性組成物はまた、処理した表面に湿分を抱えやすく、そのために真菌や細菌の増殖が促進される。
【0005】
撥水性組成物には通常、アクリレート類、シリコーン、シリコネート、シランおよびフッ素化合物が含まれる。シリコーン化学に基づく撥水性組成物は、撥水性を与えはするが、撥油性および耐汚染性に欠けることが多い。
【0006】
米国特許第5,393,330号明細書(チェン(Chen))には、石造物に疎水性を付与する水性エマルジョンが開示されており、それには、アルキルアルコキシシランおよび、4級アンモニウム界面活性剤または、4級アンモニウム界面活性剤とアミノおよび/またはノニオン性界面活性剤との混合物のいずれかが含まれる。
【0007】
米国特許第5,421,866号明細書(スターク−カスリー(Stark−Kasley)ら)には、石造物表面を処理してそれらに撥水性を付与するための水性エマルジョン組成物が開示されている。その組成物には、アルコキシシランと、アミノおよび4級アミノ有機官能基からなる基を含むシランカップリング剤とが含まれる。
【0008】
EP0733 607B1号明細書には、石造物材料に疎水性を付与する水性エマルジョンが開示されている。この水性エマルジョンは、アルキルアルコキシシラン、乳化剤および水からなっている。開示された乳化剤には、4級アンモニウム界面活性剤が含まれている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの態様において、本発明は、n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物、またはそれらの組合せを含むシランと、約0.01重量%〜約2重量%のカチオン性4級アンモニウム界面活性剤とを含む水性組成物を特徴とする。1つの実施態様においては、このシランは、n−オクチルトリアルコキシシランである。他の実施態様においては、このシランは、n−オクチルトリエトキシシランおよびn−オクチルトリメトキシシランからなる群より選択される。
【0010】
いくつかの実施態様においては、このカチオン性4級アンモニウム界面活性剤には、モノアルキルトリメチル4級アンモニウム化合物が含まれる。他の実施態様においては、このカチオン性4級アンモニウム界面活性剤は、ジアルキルジメチル4級アンモニウム化合物、トリアルキルモノメチルアンモニウム化合物、ベンジル4級アンモニウム化合物、アルコキシアルキル4級アンモニウム化合物、エステル4級アンモニウム化合物、イミダゾリニウム4級アンモニウム化合物、ジアミドアミン4級アンモニウム化合物およびそれらの組合せからなる群より選択される。
【0011】
1つの実施態様においては、このカチオン性4級アンモニウム界面活性剤には、次式を有する4級アンモニウム化合物が含まれるが、
【化1】
Figure 2005507960
式中、R1は、メチル基または8〜22個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の脂肪族基であり、R2はメチル基、8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基、R’nまたはC(X12−ベンジル(式中、X1は水素またはたとえば塩素または臭素を含むハロゲン)であり、R3はメチル基または8〜22個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の脂肪族基であり、R4はメチル基、8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基またはR’nであり、R’は2−ヒドロキシエチルまたはポリエトキシエタノールであり、nは1〜50個のオキシアルキレン単位であり、R1、R2、R3およびR4の少なくとも1つはメチル基であり、そしてR1、R2、R3およびR4の少なくとも1つは8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、Xは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。
【0012】
いくつかの実施態様においては、このカチオン性4級アンモニウム界面活性剤には、次式を有する4級アンモニウム化合物が含まれるが、
【化2】
Figure 2005507960
式中、Rは8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。
【0013】
他の実施態様においては、このカチオン性4級アンモニウム界面活性剤には、次式を有する4級アンモニウム化合物が含まれるが、
【化3】
Figure 2005507960
式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。
【0014】
いくつかの実施態様においては、このカチオン性4級アンモニウム界面活性剤には、次式を有する4級アンモニウム化合物が含まれるが、
【化4】
Figure 2005507960
式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。
【0015】
1つの実施態様においては、このカチオン性4級アンモニウム界面活性剤には、次式を有する4級アンモニウム化合物が含まれるが、
【化5】
Figure 2005507960
式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、X1は水素またはハロゲンであり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。
【0016】
他の実施態様においては、このカチオン性4級アンモニウム界面活性剤には、次式を有する4級アンモニウム化合物が含まれるが、
【化6】
Figure 2005507960
式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、R’は2−ヒドロキシエチルまたはポリエトキシエタノールであり、nは1〜50個のポリオキシアルキレン単位であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。
【0017】
いくつかの実施態様においては、このカチオン性4級アンモニウム界面活性剤には、次式を有するカチオン性4級アンモニウム化合物が含まれるが、
【化7】
Figure 2005507960
式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、R’は2−ヒドロキシエチルまたはポリエトキシエタノールであり、nは1〜50個のオキシアルキレン単位であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。
【0018】
他の実施態様においては、このカチオン性4級アンモニウム界面活性剤には、有機シラン4級アンモニウム化合物が含まれる。いくつかの実施態様においては、このカチオン性4級アンモニウム界面活性剤には、フルオロアルキル4級アンモニウム化合物が含まれる。
【0019】
いくつかの実施態様においては、組成物には、約0.01重量%〜約0.5重量%のカチオン性4級アンモニウム界面活性剤が含まれる。他の実施態様においては、n−オクチルトリエトキシシランのカチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比は約1:1から約10:1である。また別の実施態様においては、n−オクチルトリエトキシシランのカチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比は約1:1から約5:1である。
【0020】
他の実施態様においては、組成物にはメチル水素シロキサン、メチル水素−メチルアルキルシロキサンコポリマー、メチル水素−シクロシロキサンコポリマー、メチル水素−メチルアルキルシクロシロキサンコポリマーまたはそれらの組合せを含むシロキサンがさらに含まれる。
【0021】
また別の実施態様においては、組成物には揮発性キャリア(carrier)(ビヒクル)がさらに含まれる。1つの実施態様においては、この揮発性ビヒクルには次式を有するシクロメチコーンが含まれるが、
【化8】
Figure 2005507960
式中、z=4〜6、たとえば、オクタメチルシクロテトラシロキサンである。
【0022】
1つの実施態様においては、この組成物にはノニオン性界面活性剤をさらに含むが、そのようなものとしてはたとえば、ポリオキシエチレンアルコール、エトキシル化ノニルフェノール、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよびそれらの組合せなどがある。他の実施態様においては、組成物には実質的にノニオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤を含まない。
【0023】
また別の実施態様においては、組成物には、n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物およびそれらの組合せからなる群より選択される約0.1重量%〜約3重量%のシランが含まれる。他の実施態様においては、組成物には、約0.01重量%〜約0.5重量%のカチオン性4級アンモニウム界面活性剤が含まれる。1つの実施態様においては、シランのカチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比は約1:1から約10:1である。いくつかの実施態様においては、シランのカチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比は約1:1から約5:1である。
【0024】
また別の態様においては、本発明は、メチル水素シロキサン、メチル水素−メチルアルキルシロキサンコポリマー、メチル水素−シクロシロキサンコポリマー、メチル水素−メチルアルキルシクロシロキサンコポリマーおよびそれらの組合せからなる群より選択される第1のシロキサン、n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せを含むシラン、揮発性ビヒクル、およびカチオン性4級アンモニウム界面活性剤、を含む水性組成物を特徴とする。1つの実施態様においては、このシランには、n−オクチルトリアルコキシシランを含む。他の実施態様においては、このシランは、n−オクチルトリエトキシシランおよびn−オクチルトリメトキシシランからなる群より選択される。1つの実施態様においては、シランの前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比は約1:1から約10:1である。他の実施態様においては、シランのカチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比は約1:1から約5:1である。また別の実施態様においては、揮発性ビヒクルには、シクロメチコーン、たとえばオクタメチルシクロテトラシロキサンを含む。いくつかの実施態様においては、組成物には実質的にノニオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤を含まない。
【0025】
1つの実施態様においては、この水性組成物には、メチル水素シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、n−オクチルトリエトキシシランおよびカチオン性4級アンモニウム界面活性剤を含む。
【0026】
いくつかの実施態様においては、この水性組成物には、メチル水素シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、n−オクチルトリエトキシシラン、およびカチオン性4級アンモニウム有機シラン化合物を含む。
【0027】
また別の態様においては、本発明は多孔質基材を処理する方法を特徴とするが、その方法に含まれるのは、多孔質基材を、n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せを含むシランと約0.01重量%〜約2重量%のカチオン性4級界面活性剤とを含む水性組成物と接触させる工程と、コーティングした基材を乾燥させる工程とである。1つの実施態様においては、この方法に、前記多孔質基材を水性組成物と接触させる前に、多孔質基材を洗浄する工程をさらに含む。いくつかの実施態様においては、この多孔質基材は、グラウト、プラスター、スタッコ、コンクリート、タイル、れんが、石材、ガラスおよびそれらの組合せからなる群より選択される。他の実施態様においては、石材は、スレート、大理石、テラゾ、花崗岩、石灰岩、およびそれらの組合せからなる群より選択される。
【0028】
他の態様においては、本発明は、多孔質基材と、その多孔質基材の上に付着させた組成物とを含む物品を特徴とするが、その組成物には、n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せを含むシランと、約0.01重量%〜約2重量%のカチオン性4級アンモニウム界面活性剤とを含む。1つの実施態様においては、その組成物は多孔質基材に化学的に結合されている。他の実施態様においては、この多孔質基材は、グラウト、プラスター、スタッコ、コンクリート、タイル、れんが、石材、ガラスおよびそれらの組合せからなる群より選択される。いくつかの実施態様においては、この多孔質は、スレート、大理石、テラゾ、花崗岩、石灰岩、およびそれらの組合せからなる群より選択される。
【0029】
また別の態様においては、本発明は耐汚染性組成物を特徴とするが、それに含まれるのは、n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せを含むシランと、約0.01重量%〜約2重量%のカチオン性4級界面活性剤とであり、前記組成物が、処理をしない多孔質基材の耐汚染性に比較して、前記組成物で処理した多孔質基材により大きな耐汚染性を付与する。
【0030】
この組成物は、多孔質基材に対して油系および水系の耐汚染性を含めた耐汚染性を付与し、多孔質なシリカ質基材で使用するのに特に適している。この組成物で処理した基材は、良好な撥油性および撥水性も示す。この組成物はさらに、この組成物を塗布した表面上での細菌および真菌の増殖に対する良好な抑止剤でもある。基材に組成物を塗布した後でも、処理前の基材の美しさ(たとえば、光沢度など)を維持できるように、この組成物を配合することができる。
【0031】
他の特徴や利点は、以下の好ましい実施態様の説明からおよび特許請求の範囲からも、明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
この水性組成物はエマルジョンであって、シラン(たとえば、n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せ)、カチオン性4級アンモニウム界面活性剤および水を含む。場合によってはこの組成物が、シロキサンおよび揮発性ビヒクルを含んでいてもよい。この組成物を基材に塗布することができ、乾燥させると、シランと、(有機シラン4級アンモニウム界面活性剤として存在している場合には)4級カチオン性界面活性剤と、(存在していれば)シロキサンとの反応生成物が含まれる。この組成物は、処理した基材に耐汚染性、撥油性および撥水性を付与する。この組成物が表面の細孔に浸透し、汚染物質たとえば、泥、油、グリース、食料品、石けんかす、体液、およびたとえばカルシウムや鉄などの水中成分からの保護ができるのが好ましい。
【0033】
好適なn−アルキルアルコキシシランは、一般式R1Si(R24-aで表され、式中、R1は1〜18個の炭素原子を含む直鎖もしくは分枝状でハロゲン化もしくは非ハロゲン化の基であり、R2は加水分解性基で、たとえば、1〜3個の炭素原子を含むアルコキシ、ハライド、アミノおよびカルボキシレートであり、そしてa=1〜3である。有用なn−アルキルアルコキシシランの例を挙げれば、n−オクチルトリエトキシシラン、n−オクチルトリメトキシシラン、およびそれらの縮合物および混合物である。この組成物にはシランを、好ましくは0.1重量%〜約15重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、最も好ましくは0.5重量%〜約5重量%の量で含む。
【0034】
有用なカチオン性4級アンモニウム界面活性剤としては、次式を有する有機シラン4級アンモニウム化合物を挙げることができるが、[R1 4-nSi(CH2v−N(R23]X、式中、R1はアルコキシ基たとえばメトキシおよびエトキシであり、nは1〜4であり、vは2〜4であり、R2はそれぞれ独立して、1〜20個の炭素原子(好ましくは1〜6個の炭素原子または10〜20個の炭素原子、より好ましくは1〜4個の炭素原子または14〜18個の炭素原子)を含む分枝状もしくは非分枝状、置換もしくは非置換の脂肪族基であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。好適な有機シラン4級アンモニウム界面活性剤は、商品名称AEM5772、3−トリメトキシシリルプロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロリドとして、イージス・エンバイロメント(Aegis Environment)(ミシガン州ミッドランド(Midland、Michigan))およびバイオシールド(Bioshield)(ジョージア州ノルクロス(Norcross、Georgia))から入手可能である。
【0035】
その他の好適なカチオン性4級アンモニウム界面活性剤の例を挙げれば、モノアルキルトリメチル4級アンモニウム化合物、ジアルキルジメチル4級アンモニウム化合物、トリアルキルモノメチルアンモニウム化合物、ベンジル4級アンモニウム化合物、アルコキシアルキル4級アンモニウム化合物、エステル4級アンモニウム化合物、イミダゾリニウム4級アンモニウム化合物、ジアミドアミン4級アンモニウム化合物およびそれらの組合せなどがある。好適な4級アンモニウム界面活性剤の例を挙げれば、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ココ油トリメチルアンモニウムクロリド、牛脂トリメチルアンモニウムクロリド、ジメチル80%ベヘニルベンジルアンモニウムクロリド、ダイズ油トリメチルアンモニウムクロリド、メチルビス(2−ヒドロキシエチル)ココ油アンモニウムクロリド、脱水素牛脂ジメチルアンモニウムクロリド、メチルドデシルベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、アルキルジメチル−3,4−ジクロロ−ベンジルアンモニウムクロリド、オクチルフェノキシエトキシエチルジメチル−ベンジルアンモニウムクロリド、オクチルクレゾキシエトキシエチルジメチル−ベンジルアンモニウムクロリド、ココ油アミドプロピルpg−ジモニウムクロリド、2−ヒドロキシエチルベンジルステアリルイミダゾリニウムクロリド、1−ヘキサデシルピリジニウムクロリド、セチルピリジニウムブロミド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、オレアルコニウムクロリド、フルオロアルキル4級アンモニウム化合物、およびそれらの組合せなどがある。
【0036】
有用なカチオン性4級アンモニウム化合物の例を挙げれば:
次式を有するモノアルキルトリメチル4級アンモニウム化合物:
【化9】
Figure 2005507960
式中、Rは8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である;
次式を有するジアルキルジメチル4級アンモニウム化合物:
【化10】
Figure 2005507960
式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である;
次式を有するトリアルキルモノメチル4級アンモニウム化合物:
【化11】
Figure 2005507960
式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である;
次式を有するベンジル4級アンモニウム化合物:
【化12】
Figure 2005507960
式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、X1は水素またはハロゲン(たとえば、塩素および臭素)であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である;
次式を有するアルコキシアルキル4級アンモニウム化合物:
【化13】
Figure 2005507960
式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、R’は2−ヒドロキシエチルまたはポリエトキシエタノールであり、nは1〜50個のオキシアルキレン単位であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である;
次式を有するアルコキシアルキル4級アンモニウム化合物:
【化14】
Figure 2005507960
式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、R’は2−ヒドロキシエチルまたはポリエトキシエタノールであり、nは1〜50個のオキシアルキレン単位であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。
【0037】
有用なフルオロアルキル4級アンモニウム化合物の例を挙げれば、たとえば、FC135(ミネソタ州セント・ポール(St.Paul、Minnesota)のミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング(Minnesota Mining and Manufacturing)から入手可能)、ゾニル(Zonyl)FSCおよびFSK(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington、Delaware)のデュポン(DuPont)から入手可能)などがある。
【0038】
カチオン性4級アンモニウム界面活性剤は水性組成物中に存在し、その量は、3重量%以下、好ましくは約0.01重量%〜約2重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約1重量%、最も好ましくは約0.01重量%〜0.5重量%である。この組成物は濃厚物として保存し、後に希釈してもよい。濃厚物の形態では、組成物にはカチオン性4級界面活性剤を、好ましくは約1重量%〜約20重量%、より好ましくは約2重量%〜約10重量%、最も好ましくは約3重量%〜約6重量%の量で含む。
【0039】
n−アルキルアルコキシシラン(またはその濃厚物)とカチオン性4級アンモニウム界面活性剤は、水性組成物中に、好ましくは約1:1から約10:1の比、より好ましくは約1:1から約5:1の比で存在させる。
【0040】
シロキサンは、次式のメチル水素シロキサンであるのが好ましい:
【化15】
Figure 2005507960
式中、yは1〜50である。その他の有用なシロキサンの例を挙げれば、たとえばメチル水素−メチルアルキルシロキサンコポリマー(たとえばメチル水素−ジメチルシロキサンコポリマー)、メチル水素−シクロシロキサンコポリマーおよびメチル水素−メチルアルキルシクロシロキサンコポリマーなどがある。この組成物にはシロキサンを、好ましくは0.01重量%〜約15重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、最も好ましくは0.5重量%〜約5重量%の量で含む。
【0041】
揮発性ビヒクルは、基材を塗布した後で室温(たとえば約25℃)で蒸発する。有用な揮発性ビヒクルとしてはたとえば、エーテル、エステル、グリコール、グリコールエーテル、酢酸エチル、グリコールエーテルアセテート、シクロメチコーンおよびそれらの組合せが挙げられる。揮発性ビヒクルに好ましいものとして、次式のシクロメチコーンを挙げることができる。
【化16】
Figure 2005507960
式中、z=4〜6である。有用なシクロシロキサンは、オクタメチルシクロテトラシロキサンである。この組成物には揮発性ビヒクルを、好ましくは0.05重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約10重量%、最も好ましくは0.05重量%〜約5重量%の量で含む。
【0042】
メチル水素シロキサン、シクロメチコーンおよびn−アルキルアルコキシシランを含む、市場で入手可能な有用なエマルジョンの例としては、ダウ・ケミカル(Dow Chemical)(ミシガン州ミッドランド(Midland、Michigan))からの商品名称DC2−1251があるが、これには、メチル水素シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよびn−オクチルトリエトキシシランが含まれている。
【0043】
場合によってはこの水性組成物に、たとえばノニオン性界面活性剤を含む乳化剤を加えてもよいが、そのようなノニオン性界面活性剤としてはたとえば、ポリオキシエチレンアルコール、エトキシル化ノニルフェノール、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、およびそれらの組合せが挙げられる。市場で入手可能な有用なノニオン性界面活性剤の例としては、ダウ・ケミカル(Dow Chemical)からの商品名称ブリッジ(BRIJ)35およびテルギトール(TERGITOL)15−s−3ポリオキシエチレンアルコール、シェル(Shell)(テキサス州ヒューストン(Houston、Texas))からのNP−6およびNP−7エトキシル化ノニルフェノール、ユニケマ(Uniqema)(デラウェア州ウィルミントン(Wilmington、Delaware))からのスパン(Span)20、40、60および80脂肪酸グリセリド、およびユニケマ(Uniqema)からのトウィーン(Tween)61および81ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0044】
水性組成物には、好ましくは15重量%以下のノニオン性、アニオン性または両性界面活性剤、より好ましくは10重量%以下のノニオン性、アニオン性または両性界面活性剤を含むが、最も好ましくは水性組成物が実質的にノニオン性、アニオン性および両性界面活性剤を含まない、すなわち、ノニオン性およびアニオン性界面活性剤が5重量%未満である。
【0045】
この水性組成物にはさらに、その他の添加剤を含んでいてもよいが、そのようなものとしては、たとえば展着剤、濡れ剤、シリカ充填剤、増粘剤、顔料、保存剤、防黴剤、香料、溶媒、指示薬、およびそれらの組合せなどが挙げられる。
【0046】
この組成物は、乾燥させている間に湿気硬化することができる。組成物の成分の少なくとも1つが、多孔質基材の表面に化学結合を形成するのが好ましい。
【0047】
この組成物は多孔質基材処理のために使用するのに適しているが、そのような多孔質基材としては、たとえばシリカ質基材、例を挙げればグラウト、コンクリート、クレー、れんが、石材、セラミックタイル、プラスター、屋根がわら、私有車道、ガレージ床材、建造物、カウンター甲板および床材など、ならびに石灰質系基材、例を挙げれば大理石、花崗岩および石灰岩などがある。この組成物はさらに、ビニル、木材、タイルおよびカーペットのような基材を処理するのにも有用である。この組成物を基材に塗布して乾燥させることによって、たとえばコーティング、シーリング、保護およびそれらの組合せのような機能を与えることができる。
【0048】
各種の塗布技術を使用して、多孔質基材をこの水性組成物で処理することができるが、たとえば、スプレー法、刷毛塗り法、浸漬法、ソーキング法、モップ法、およびそれらの組合せがある。塗布方法では、各種の用具を使用することが可能であるが、そのようなものとしては、たとえばブラシ、ロール、スプレー器、スポンジ、ボロ布、モップおよびそれらの組合せがある。組成物を塗布する前に表面を乾燥させておくのが好ましい。
【0049】
水性組成物で処理する前に、処理する基材をたとえば洗浄などにより前処理しておくこともできる。有用な洗浄用組成物としては、アルカリ溶液や酸溶液が挙げられる。酸溶液を使用する場合には、酸溶液を塗布した後で、基材を中和させておくのが好ましい。
【0050】
ここで、以下の実施例を用いて本発明を説明する。特に断らない限り、すべての比率と百分率は重量基準である。
【実施例】
【0051】
試験手順
本実施例で使用した試験手順は以下の通りである。
【0052】
汚染試験方法
試験片の調製方法
砂入りのタイルグラウト混合物(カリフォルニア州シール・ビュック(Seal Beuck、California)のカスタム(Custom)製)をビニルタイルの上に流し、ビニルタイルの表面上でならして、少なくとも24時間風乾させてから使用する。ついでこのグラウトタイルを、2インチ×6インチ(5cm×15cm)の大きさの12〜16箇所の汚染領域に区分けする。1つの区画に、試験にかける耐汚染性組成物2グラムを、使い捨てのピペットを用いて塗布し、キューチップ(Q−tip)綿棒を用いてセクション全体に均等に拡げる。タイルおよびグラウト基材の他の区画には、他の試験にかける耐汚染性組成物を塗布し、コーティングした区画は24時間放置乾燥させる。
【0053】
試験片の評価方法
使い捨てピペットに汚染用溶液を吸わせる。汚染用溶液の5滴を試験領域に落とす。それらの液滴は試験領域に20分間放置しておいた後、紙タオルを用いて表面からぬぐい取る。
【0054】
次いでドーン(Dawn)食器用洗剤の6%水溶液を、ピペットを用いて、汚染させた試料の上に繰り返し吹き付ける。次いでスリー・エム・スコッチ・ブライト(3M Scotch Brite)スクラビングパッド(ミネソタ州セント・ポール(St.Paul、Minnesota)のミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company)製)を使って、この汚染させたタイルをこすり洗いして、汚れの除去を試みる。その試料を水で洗い流して、乾燥させる。
【0055】
スクラビングを行った後の試験基材の写真をとる。
【0056】
次いでその汚れを観察して、以下の判定基準に従って0〜5の値を与える:5=目に付く汚れなし、4=わずかに目に付く汚れあり、3=液滴の輪郭がわずかに見える、2=液滴の輪郭が見える、1=液滴の輪郭が黒く見える、0=拡がった汚れが見える。
【0057】
対照1
対照1は未処理の基材であった。未処理の基材も試験片の評価方法に従って試験した。結果を表2に示す。
【0058】
比較例C1〜C2
比較例1は、8%のDC2−1251エマルジョン(メチル水素シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよびn−オクチルトリエトキシシラン)(ミシガン州ミッドランド(Midland、MI)のダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Company)製)および92%の蒸留水であった。
【0059】
比較例2は10%のDC2−1251エマルジョンおよび90%の蒸留水であった。
【0060】
実施例1〜19
実施例1〜19の組成物は、DC2−1251エマルジョン(メチル水素シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよびn−オクチルトリエトキシシラン)(ミシガン州ミッドランド(Midland、MI)のダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Company)製)、AEM5772の3−トリメトキシシリルプロピルジメチルオクタデシルアンモニウムクロリド(50%溶液)(ミシガン州ミッドランド(Midland、Michigan)のイージス(Aegis)製)および蒸留水を、表1に示した量で組合せ、10分間混合することにより調製した。
【0061】
比較例C1〜C2および実施例1〜19の組成物を、前記の汚染試験方法の記載に従って基材の上で試験したが、その結果を表2に示す。
【0062】
実施例1〜19の処理表面の撥油性を、処理基材の表面に油滴を落として観察した。実施例1〜19のいずれにおいても、油滴を20分間表面に放置しておいてから、紙タオルでぬぐい取った。
【0063】
【表1】
Figure 2005507960
【0064】
【表2】
Figure 2005507960
【0065】
対照2
対照2は未処理の基材であった。未処理の基材も試験片の評価方法に従って試験した。結果を表4に示す。
【0066】
比較例C3
比較例3には、8%のDC2−1251(メチル水素シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよびn−オクチルトリエトキシシラン)エマルジョンと92%の蒸留水が含まれている。
【0067】
実施例20〜37
実施例20〜37の組成物は、1%のバイオバンDXN(BIOBAN DXN)保存剤(ダウ・ケミカルズ(Dow Chemicals))およびDC2−1251エマルジョン(メチル水素シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよびn−オクチルトリエトキシシラン)、表3に示したカチオン性界面活性剤、および蒸留水を、表3に示した量で組合せ、10分間混合することにより調製した。
【0068】
比較例C3および実施例20〜37の組成物について、前記の汚染試験方法に従って基材の上で試験した。それらの結果を表4に示す。
【0069】
実施例20〜37の処理表面の撥油性を、処理基材の表面に油滴を落として観察した。実施例20〜37のいずれにおいても、油滴を20分間表面に放置しておいてから、紙タオルでぬぐい取った。
【0070】
【表3】
Figure 2005507960
【0071】
【表4】
Figure 2005507960
【0072】
その他の実施態様は、特許請求の範囲にも含まれている。

Claims (71)

  1. n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せを含むシラン;および、
    約0.01重量%〜約2重量%のカチオン性4級アンモニウム界面活性剤
    を含む水性組成物。
  2. 前記シランがn−オクチルトリアルコキシシランを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記シランが、n−オクチルトリエトキシシランおよびn−オクチルトリメトキシシランからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤がモノアルキルトリメチル4級アンモニウム化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が、ジアルキルジメチル4級アンモニウム化合物、トリアルキルモノメチルアンモニウム化合物、ベンジル4級アンモニウム化合物、アルコキシアルキル4級アンモニウム化合物、エステル4級アンモニウム化合物、イミダゾリニウム4級アンモニウム化合物、ジアミドアミン4級アンモニウム化合物およびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が次式を有する4級アンモニウム化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
    Figure 2005507960
    (式中、R1はメチル基または8〜22個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の脂肪族基であり、
    2は、メチル基、8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基、R’nまたはC(X12−ベンジル(X1は水素またはハロゲンである)であり、
    3はメチル基または8〜22個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の脂肪族基であり、
    4はメチル基、8〜22個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の脂肪族基、またはR’nであり、
    R’は2−ヒドロキシエチルまたはポリエトキシエタノールであり、
    nは1〜50個のオキシアルキレン単位であり、
    1、R2、R3およびR4の少なくとも1つはメチル基であり、かつR1、R2、R3およびR4の少なくとも1つは8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、そして
    Xは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。)
  7. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が次式を有する4級アンモニウム化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
    Figure 2005507960
    (式中、Rは8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。)
  8. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が次式を有する4級アンモニウム化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
    Figure 2005507960
    (式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。)
  9. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が次式を有する4級アンモニウム化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
    Figure 2005507960
    (式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。)
  10. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が次式を有する4級アンモニウム化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
    Figure 2005507960
    (式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、X1は水素またはハロゲンであり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。)
  11. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が次式を有する4級アンモニウム化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
    Figure 2005507960
    (式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、R’は2−ヒドロキシエチルまたはポリエトキシエタノールであり、nは1〜50個のポリオキシアルキレン単位であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。)
  12. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が次式を有するカチオン性4級アンモニウム化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
    Figure 2005507960
    (式中、Rはそれぞれ直鎖または分枝状の8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、R’は2−ヒドロキシエチルまたはポリエトキシエタノールであり、nは1〜50個のオキシアルキレン単位であり、そしてXは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。)
  13. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が有機シラン4級アンモニウム化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
  14. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤がフルオロアルキル4級アンモニウム化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
  15. 前記組成物が、1重量%以下のカチオン性4級アンモニウム界面活性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  16. 前記組成物が、約0.01重量%〜約0.5重量%の前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  17. 前記n−オクチルトリエトキシシランの前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比が、約1:1から約10:1である、請求項1に記載の組成物。
  18. 前記n−オクチルトリエトキシシランの前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比が、約1:1から約5:1である、請求項1に記載の組成物。
  19. メチル水素シロキサン、メチル水素−メチルアルキルシロキサンコポリマー、メチル水素−シクロシロキサンコポリマー、メチル水素−メチルアルキルシクロシロキサンコポリマー、またはそれらの組合せを含むシロキサンをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  20. 揮発性キャリアをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  21. 前記揮発性キャリアが次式を有するシクロメチコーンを含む、請求項19に記載の組成物。
    Figure 2005507960
    (式中、z=4〜6。)
  22. オクタメチルシクロテトラシロキサンをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  23. 前記組成物がノニオン性界面活性剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  24. 前記ノニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルコール、エトキシル化ノニルフェノール、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、およびそれらの組合せ、からなる群より選択される、請求項23に記載の組成物。
  25. 前記組成物が、ノニオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤を実質的に含まない、請求項1に記載の組成物。
  26. 前記組成物が、n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物およびそれらの組合せからなる群より選択される約0.1重量%〜約3重量%のシランを含む、請求項1に記載の組成物。
  27. 前記組成物が、約0.01重量%〜約0.5重量%の前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  28. 前記シランの前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比が、約1:1から約10:1である、請求項1に記載の組成物。
  29. 前記シランの前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比が、約1:1から約5:1である、請求項1に記載の組成物。
  30. メチル水素シロキサン、メチル水素−メチルアルキルシロキサンコポリマー、メチル水素−シクロシロキサンコポリマー、メチル水素−メチルアルキルシクロシロキサンコポリマー、およびそれらの組合せ、からなる群より選択されるシロキサン;
    n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せを含むシラン;
    揮発性キャリア;および
    カチオン性4級アンモニウム界面活性剤、
    を含む水性組成物。
  31. 前記シロキサンが、メチル水素シロキサンを含む、請求項30に記載の組成物。
  32. 前記シランがn−オクチルトリアルコキシシランを含む、請求項30に記載の組成物。
  33. 前記シランが、n−オクチルトリエトキシシランおよびn−オクチルトリメトキシシランからなる群より選択される、請求項30に記載の組成物。
  34. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤がモノアルキルトリメチル4級アンモニウム化合物を含む、請求項30に記載の組成物。
  35. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が、ジアルキルジメチル4級アンモニウム化合物、トリアルキルモノメチルアンモニウム化合物、ベンジル4級アンモニウム化合物、アルコキシアルキル4級アンモニウム化合物、エステル4級アンモニウム化合物、イミダゾリニウム4級アンモニウム化合物、ジアミドアミン4級アンモニウム化合物およびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項30に記載の組成物。
  36. 前記組成物が、1重量%以下のカチオン性4級アンモニウム界面活性剤を含む、請求項30に記載の組成物。
  37. 前記組成物が、約0.01重量%〜約0.5重量%の前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤を含む、請求項30に記載の組成物。
  38. 前記シランの前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比が、約1:1から約10:1である、請求項30に記載の組成物。
  39. 前記シランの前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤に対する比が、約1:1から約5:1である、請求項30に記載の組成物。
  40. 前記揮発性キャリアがシクロメチコーンを含む、請求項30に記載の組成物。
  41. オクタメチルシクロテトラシロキサンをさらに含む、請求項30に記載の組成物。
  42. 前記組成物が、ノニオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤を実質的に含まない、請求項30に記載の組成物。
  43. メチル水素シロキサン;
    オクタメチルシクロテトラシロキサン;
    n−オクチルトリエトキシシラン;および
    カチオン性4級アンモニウム界面活性剤、
    を含む水性組成物。
  44. ノニオン性界面活性剤をさらに含む、請求項43に記載の組成物。
  45. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が、モノアルキルトリメチル4級アンモニウム化合物、ジアルキルジメチル4級アンモニウム化合物、トリアルキルモノメチルアンモニウム化合物、ベンジル4級アンモニウム化合物、アルコキシアルキル4級アンモニウム化合物、エステル4級アンモニウム化合物、イミダゾリニウム4級アンモニウム化合物、ジアミドアミン4級アンモニウム化合物およびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項43に記載の組成物。
  46. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が次式を有する4級アンモニウム化合物を含む、請求項43に記載の組成物。
    Figure 2005507960
    (式中、R1はメチル基または8〜22個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の脂肪族基であり、
    2は、メチル基、8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基、R’nまたはC(X12−ベンジル(X1は水素またはハロゲンである)であり、
    3はメチル基または8〜22個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の脂肪族基であり、
    4はメチル基、8〜22個の炭素原子を含む飽和もしくは不飽和の脂肪族基、またはR’nであり、
    R’は2−ヒドロキシエチルまたはポリエトキシエタノールであり、
    nは1〜50であり、
    1、R2、R3およびR4の少なくとも1つはメチル基であり、かつR1、R2、R3およびR4の少なくとも1つは8〜22個の炭素原子を含む飽和または不飽和の脂肪族基であり、そして
    Xは塩素、臭素、硫酸メチル、リン酸塩、水酸化物または硝酸塩である。)
  47. 多孔質基材を処理する方法であって、前記方法が、
    a.多孔質基材を、
    n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せを含むシランと
    約0.01重量%〜約2重量%のカチオン性4級界面活性剤とを含む水性組成物と接触させる工程、および
    b.前記基材上の前記組成物を乾燥させる工程、
    を含む方法。
  48. 前記多孔質基材を前記水性組成物と接触させる前に、前記多孔質基材を洗浄することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
  49. 前記多孔質基材が、グラウト、プラスター、スタッコ、コンクリート、タイル、れんが、石材、ガラスおよびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項47に記載の方法。
  50. 前記石材が、スレート、大理石、テラゾ、花崗岩、石灰岩、およびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項47に記載の方法。
  51. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤がモノアルキルトリメチル4級アンモニウム化合物を含む、請求項47に記載の方法。
  52. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が、ジアルキルジメチル4級アンモニウム化合物、トリアルキルモノメチルアンモニウム化合物、ベンジル4級アンモニウム化合物、アルコキシアルキル4級アンモニウム化合物、エステル4級アンモニウム化合物、イミダゾリニウム4級アンモニウム化合物、ジアミドアミン4級アンモニウム化合物およびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項47に記載の方法。
  53. 前記水性組成物が、メチル水素シロキサン、メチル水素−メチルアルキルシロキサンコポリマー、メチル水素−シクロシロキサンコポリマー、メチル水素−メチルアルキルシクロシロキサンコポリマーまたはそれらの組合せ、を含むシロキサンをさらに含む、請求項47に記載の方法。
  54. 前記水性組成物が、次式を有するシクロメチコーンをさらに含む、請求項47に記載の方法。
    Figure 2005507960
    (式中、z=4〜6。)
  55. 前記メチコーンがオクタメチルシクロテトラシロキサンを含む、請求項54に記載の方法。
  56. 前記シランがn−オクチルトリエトキシシランを含む、請求項54に記載の方法。
  57. 前記シロキサンがメチル水素シロキサンを含み、そして前記n−アルキルアルコキシシランがn−オクチルトリエトキシシランを含む、請求項54に記載の方法。
  58. メチル水素シロキサン;
    オクタメチルシクロテトラシロキサン;
    n−オクチルトリエトキシシラン;および
    カチオン性4級アンモニウム有機シラン化合物、
    を含む水性組成物。
  59. 多孔質基材と、
    前記多孔質基材の上に配置された組成物とを含む物品であって、前記組成物が、
    n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せを含むシランと
    約0.01重量%〜約2重量%のカチオン性4級アンモニウム界面活性剤とを含む、物品。
  60. 前記組成物が、前記多孔質基材に化学的に結合されている、請求項59に記載の物品。
  61. 前記多孔質基材が、グラウト、プラスター、スタッコ、コンクリート、タイル、れんが、石材、ガラスおよびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項60に記載の物品。
  62. 前記多孔質基材が、スレート、大理石、テラゾ、花崗岩、石灰岩、およびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項59に記載の物品。
  63. 前記シランがn−オクチルトリエトキシシランを含む、請求項59に記載の物品。
  64. 前記組成物が、前記シランと、メチル水素シロキサン、メチル水素−メチルアルキルシロキサンコポリマー、メチル水素−シクロシロキサンコポリマー、メチル水素−メチルアルキルシクロシロキサンコポリマー、およびそれらの組合せからなる群より選択されるシロキサンと、の反応生成物を含む、請求項59に記載の物品。
  65. 前記シロキサンがメチル水素シロキサンを含み、そして前記シランがn−オクチルトリエトキシシランを含む、請求項59に記載の物品。
  66. 前記カチオン性4級アンモニウム界面活性剤が、モノアルキルトリメチル4級アンモニウム化合物、ジアルキルジメチル4級アンモニウム化合物、トリアルキルモノメチルアンモニウム化合物、ベンジル4級アンモニウム化合物、アルコキシアルキル4級アンモニウム化合物、エステル4級アンモニウム化合物、イミダゾリニウム4級アンモニウム化合物、ジアミドアミン4級アンモニウム化合物およびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項59に記載の物品。
  67. 多孔質基材と、
    前記多孔質基材の上に配置された組成物とを含む物品であって、前記組成物が、
    メチル水素シロキサン、メチル水素−メチルアルキルシロキサンコポリマー、メチル水素−シクロシロキサンコポリマー、メチル水素−メチルアルキルシクロシロキサンコポリマー、およびそれらの組合せ、からなる群より選択されるシロキサン;
    n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せを含むシラン;
    揮発性キャリア;および
    カチオン性4級アンモニウム界面活性剤、
    を含む物品。
  68. 前記組成物が、メチル水素シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、n−オクチルトリエトキシシラン、およびカチオン性4級アンモニウム界面活性剤を含む、請求項67に記載の物品。
  69. 前記多孔質基材が、グラウト、プラスター、スタッコ、コンクリート、タイル、れんが、石材、ガラスおよびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項67に記載の物品。
  70. 前記多孔質基材が、スレート、大理石、テラゾ、花崗岩、石灰岩、およびそれらの組合せからなる群より選択される、請求項67に記載の物品。
  71. a.n−アルキルアルコキシシラン、n−アルキルアルコキシシラン縮合物またはそれらの組合せを含むシラン、および
    b.約0.01重量%〜約2重量%のカチオン性4級界面活性剤、を含む耐汚染性組成物であって、
    前記組成物が、未処理の多孔質基材の耐汚染性に比較して、前記組成物を用いて処理した多孔質基材により大きな耐汚染性を付与する、耐汚染性組成物。
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