JP2005507831A - ストラップハンドルを備えたカートン - Google Patents

Abstract

本発明によるカートンは、頂壁パネル（２６）と、一対をなす端部パネル（４０，４２）と、ストラップハンドル（２００）と、を具備し、ストラップハンドルが、中央把持部（２０２）と、広幅部（２０４，２０６）と、両端部（２０８，２１０）と、を備えている。両端部は、端部パネルから形成され、中央把持部と広幅部とは、頂壁パネルから形成されている。ストラップハンドルは、頂壁パネルがなす平面内に中央部と広幅部とが位置している待機位置から、その平面よりも中央部がアーチ状に突出した使用位置へと、移行可能とされている。ストラップハンドルは、頂壁パネル内に、頂壁パネルを横断して延在する開口（２５２）を形成している。頂壁パネルには、開口の対応側部エッジ（９０，９４）に沿って広幅部の各々を直接的に連結している位置に、レリーフノッチ（２１８，２２０）を有している。

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、広義には、ストラップハンドルが一体形成されているカートンに関するものであり、より詳細には、カートン壁から形成された一体型ストラップハンドルを有したカートンであって、ストラップハンドルが比較的狭い中央把持部とこの中央把持部の両端に連接された一対の広幅部とを有して構成されているような、カートンに関するものである。本発明は、また、カートンのストラップハンドルを補強するための構成に関するものであり、さらに、ストラップハンドルによってカートンを持ち上げたときにストラップハンドルの両端部を容易に内向き移動させるための構成に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一体型ストラップハンドルを備えたカートンは、当該技術分野においては周知である。ストラップハンドル付きカートンの一例は、カナダ国特許第１，２４３，９８７号明細書に開示されている。この文献においては、カートンは、主に頂壁から形成されたストラップハンドルを備えたものとして図示されている。ストラップハンドルは、長手方向に延在しかつ長尺とされた中央把持部と、この中央把持部の両端に位置した一対の広幅部と、を有して構成されている。各広幅部は、中央把持部から頂壁の対向端部エッジに向けて広がっていく一対の切断線によって、規定されている。カートンを持ち上げるためには、ストラップハンドルを、中央把持部のところで握って、引っ張り上げる。これにより、ストラップハンドルを、頂壁がなす平面内に位置した待機位置から、頂壁がなす平面よりも上側においてアーチ形状をなす使用位置にまで、変位させる。この変位の際には、ストラップハンドルの２つの広幅部は、互いに近接する向きに内向き移動し、広幅部のうちの、頂壁の端部エッジ近傍部分は、頂壁がなす平面よりも下方に移動する。このような移動により、広幅部は、頂壁内のストラップハンドル自体によって規定されたより狭い開口領域内へと嵌入する。嵌入状態においては、各広幅部の両対向エッジは、開口領域の対応エッジに対して横向きに位置し、対応エッジを擦ることとなる。これにより、多くの場合、ハンドルストラップおよび頂壁の一方または双方が、裂けることとなる。この問題点は、ストラップハンドルによって実際にカートンを持ち運ぶ際には、一層深刻となる。
【０００３】
米国特許第５，７３８，２７３号明細書には、ストラップハンドル付きカートンの他の例が開示されている。この文献においては、頂壁は、一対をなす内側パネルおよび外側パネルを有しており、ストラップハンドルは、部分的には、頂壁内側パネルから形成され、部分的には、頂壁内側パネルの各端部エッジに対して折曲可能に連結された内側端部フラップから形成されている。内側端部フラップは、頂壁外側パネルの各端部エッジに対して折曲可能に連結された対応外側端部フラップに対して、接着されている。この目的のために、接着剤が、典型的には内側端部フラップの下エッジに沿って、適用されている。このため、ストラップハンドルの各端部は、外側端部フラップによる拘束に関して、なおも自由とされている。このような特別の接着位置は、ストラップハンドルによってカートンを持ち上げた際にストラップハンドルの両端部を内向き移動可能とするために、必要とされる。外側端部フラップに対して接着された場合には、ハンドルの端部は、外側端部フラップから強制的に剥離され、ハンドル端部の構造的強度を損傷してしまう。現在のパッケージング機械を使用すれば接着位置をほぼ正確に制御することができるけれども、ストラップハンドルの無用の引裂を防止するための事前対策を講じておく必要がある。
【０００４】
したがって、広幅端を有した一体型ストラップハンドルを備えたカートンにおいて、ストラップハンドルと頂壁との間の干渉を効果的に防止すること、あるいは、そのような干渉を少なくともストラップハンドルの使用時に軽減すること、が要望されている。そのようなカートンにおいては、広幅部が頂壁内の開口の対応エッジに対して干渉することを防止するための手段を設けるべきである。ストラップハンドルの剥離損傷という潜在的可能性を補償するハンドル補強手段を具備したようなカートンも、また、要望される。さらに、ストラップハンドルによってカートンを持ち上げた際にハンドル端部の内向き移動を容易なものとし得る構成が、要望されている。そのような構成は、とりわけハンドル端部が補強される場合に、設けられるべきである。
【特許文献１】
カナダ国特許第１，２４３，９８７号明細書
【特許文献２】
米国特許第５，７３８，２７３号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本発明は、第１頂壁パネルと、この頂壁パネルに対して折曲可能に連結された互いに対向した一対をなす端部パネルと、頂壁パネルを横断して両端部パネルの間に延在する一体型のストラップハンドルと、を具備しているカートンを提供する。ストラップハンドルは、中央把持部と、この中央把持部の各端部に連結された一対をなす広幅部と、これら広幅部のそれぞれに連結された両端部と、を備えている。両端部は、端部パネルから形成され、中央把持部と広幅部とは、頂壁パネルから形成されている。ストラップハンドルは、頂壁パネルがなす平面内に中央把持部と広幅部とが位置している待機位置から、頂壁パネルがなす平面よりも上側へと中央把持部がアーチ状に突出した使用位置へと、移行可能なものとされている。ストラップハンドルは、頂壁パネル内において、頂壁パネルを横断して延在する開口または切欠を形成している。レリーフノッチを形成するための手段が、頂壁パネル内において、開口の対応側部エッジに沿って広幅部の各々を直接的に連結している位置に設けられている。これにより、ストラップハンドルが使用位置へと移行した時には、各広幅部の一部は、レリーフノッチを通して延在し得るものとされている。この構成により、広幅部が、開口の対向エッジに対して当接して擦れてしまうことが、防止される。
【０００６】
本発明の好ましい実施形態においては、レリーフノッチは、折曲可能タブによって規定されている。そのようなタブは、頂壁パネル内のスリットと、折曲可能タブを頂壁パネルに対して折曲可能に連結している折曲線と、によって規定することができる。
【０００７】
本発明の他の好ましい実施形態においては、レリーフノッチは、複数の折曲可能タブによって規定されている。これら複数の折曲可能タブは、１つまたは複数のスリットによって頂壁パネルから切り出すことができる。この場合、ストラップハンドルが使用位置に移行した時には、各広幅部の一部は、１つまたは複数のスリット内へと進入するものとされている。これにより、１つまたは複数の折曲可能タブを上向きに押し上げるとともに残りの折曲可能タブを下向きに押し下げることができる。レリーフノッチを形成するための１つまたは複数のスリットは、折曲可能タブを頂壁パネルに対して連結するための折曲線を起点とし、かつ、ストラップハンドルによって形成された開口の対応側部エッジのところにまで、延在することができる。
【０００８】
他の好ましい実施形態においては、カートンは、さらに、複合型の頂壁を形成し得るよう、第１頂壁パネルの外面に対して固定される第２頂壁パネルを具備している。この第２頂壁パネルは、ストラップハンドルの中央把持部に対して部分的に位置合わせされかつストラップハンドルの広幅部に対して部分的に位置合わせされるハンドルアクセス開口を備えることができる。ハンドルアクセス開口の幅は、最大幅のところにおいて、広幅部のうちの、最大幅の部分に位置合わせされることとなる部分の幅よりも、大きいものとすることができる。
【０００９】
本発明の他の見地においては、カートンは、頂壁パネルと、底壁パネルと、これら頂壁パネルおよび底壁パネルを相互連結することによってチューブ状構造を形成する対向側壁パネルと、チューブ状構造の両端部を少なくとも部分的に閉塞する互いに対向した端部閉塞構造と、頂壁パネルを横断して端部閉塞構造の間に延在する一体型のストラップハンドルと、を具備している。端部閉塞構造の各々は、側壁パネルに対して折曲可能に連結される側壁端部フラップと、頂壁パネルに対して折曲可能に連結される頂壁端部フラップと、を備え、頂壁端部フラップは、隣接する側壁端部フラップの外面上に配置されている。ストラップハンドルは、頂壁パネルから形成された中央把持部と、各頂壁端部フラップから形成されかつ互いに対向する両端部と、を備えている。ストラップハンドルは、頂壁端部フラップがなす各平面内に両端部が位置している待機位置から、各平面よりも内方位置へと両端部が内方移動している使用位置へと、移行可能なものとされている。少なくとも１つの折曲可能フラップが、各端部閉塞構造の側壁端部フラップの各々から形成され、ストラップハンドルの隣接端部に沿って配置され、カートンの内方へと変位可能とされている。ストラップハンドルが使用位置へと移行した時には、端部の内方移動に対応して、折曲可能フラップが内方移動し得るものとされている。これにより、ハンドル端部の内方移動が容易なものとされている。
【００１０】
本発明のこの見地の好ましい実施形態においては、折曲可能フラップは、ストラップハンドルを補強し得るよう、ストラップハンドルの両端部のそれぞれに対して固定されている。
【００１１】
他の好ましい実施形態においては、折曲可能フラップの各々は、側壁端部フラップのそれぞれに形成された切取可能ラインと、側壁端部フラップの端部自由エッジと、によって規定されている。切取可能ラインは、側壁端部フラップの上エッジから下向きに延在することができる。切取可能ラインは、ストラップハンドルの隣接端部の隣接側部エッジに対して概略位置合わせされるようにして、位置決めされて配置することができる。
【００１２】
さらに他の好ましい実施形態においては、側壁端部フラップのサイズは、各端部閉塞構造の側部端部フラップが互いにオーバーラップして全体としてカートンの幅全体にわたって延在するようなものとされる。各端部閉塞構造の側部端部フラップの各々には、上側端部コーナーのところに、斜めエッジを設けることができる。この斜めエッジは、カートン内にパッケージングされる物品を収容するためのノッチを規定することができる。
【００１３】
本発明の他の見地においては、カートンは、複合頂壁を形成し得るよう互いにオーバーラップ関係でもって互いに固定される一対をなす頂壁内側パネルおよび頂壁外側パネルと、頂壁内側パネルに対して折曲可能に連結された一対をなす端部フラップと、頂壁内側パネルを横断して端部フラップどうしの間に延在する一体型のストラップハンドルと、このストラップハンドルに対して面接触関係で配置されるハンドル補強ストリップと、を具備している。ストラップハンドルは、中央把持部と、この中央把持部の各端部に連結された一対をなす広幅部と、これら広幅部のそれぞれに連結された両端部と、を備えている。両端部は、端部フラップから形成されている。中央把持部と広幅部とは、頂壁内側パネルから形成されている。補強ストリップは、全体的にストラップハンドルに沿って配置されるとともに、ストラップハンドルの端部の隣接側部エッジから内方変位した位置に配置された第１および第２折曲線に沿って端部フラップに対して連結されている。
【００１４】
本発明のこの見地の好ましい実施形態においては、補強ストリップは、第１および第２折曲線に対して位置合わせされた第３折曲線に沿って、ストラップハンドルの中央把持部に対して折曲可能に連結される。
【００１５】
他の好ましい実施形態においては、ストラップハンドルの両端部の各々には、物品受領開口が形成される。補強ストリップには、開口に位置合わせして配置されたウィンドウを形成することができる。ストラップハンドルの開口の各々は、ストラップハンドルの両端部の各々から形成された一対をなす折曲可能タブによって規定することができる。これら折曲可能タブは、各端部に対して折曲可能に連結することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１６】
図１においては、ブランク（１０）が示されている。このブランク（１０）を組み立てることによって、複数の瓶を収容するための、図５に示すようなカートン（１２）が形成される。この実施形態においては、カートン（１２）は、各列が４個の瓶からなる３つの列として配列された１２個の瓶を収容し得るよう構成された完全収容型のカートンとされている。しかしながら、ブランクやカートンは、任意数の瓶や缶や他の物品を収容し得るように変更することができる。
【００１７】
ブランク（１０）は、底壁パネル（１４）と、折曲線（２０，２２）のそれぞれに沿って底壁パネル（１４）に対して折曲可能に連結された一対の側壁パネル（１６，１８）と、折曲線（３０，２８）のそれぞれに沿って側壁パネル（１８，１６）のそれぞれに対して折曲可能に連結された第１および第２頂壁パネル（２６，２４）と、を備えている。折曲線（２０，２２，２８，３０）は、単なる切込線や、部分的な切断切込線や、穴開き線や、他の適切な手段、とすることができる。底壁パネル（１４）は、下側端部フラップ（３２，３４）を備えている。これら下側端部フラップ（３２，３４）は、使用時には、上向きに折り曲げられることとなる。頂壁パネル（２４，２６）は、上側端部フラップ（３６，３８，４０，４２）を備えている。これら上側端部フラップ（３６，３８，４０，４２）は、使用時には、下向きに折り曲げられることとなる。側壁パネル（１６，１８）には、側部端部フラップ（４４，４６，４８，５０）が、折曲可能に連結されている。これら側部端部フラップ（４４，４６，４８，５０）は、内向きに折り曲げられて、端部フラップ（３２，３４，３６，３８）の内面に対して、接着剤によって固定される。これにより、カートン（１２）の端部を完全に塞ぐことができる。側部端部フラップ（４４，４６，４８，５０）の各々は、上側部分（５２）と下側部分（５４）とを有している。各側部端部フラップの下側部分（５４）は、鉛直方向折曲線（５６）に沿ってそれぞれ対応する各側壁パネルに対して折曲可能に連結されている。一方、各側部端部フラップの上側部分（５２）は、内向きに傾斜した折曲線（５８）に沿ってそれぞれ対応する各側壁パネルに対して折曲可能に連結されている。各側部端部フラップの上側部分（５２）および下側部分（５４）は、短い折曲線（６０）を介して相互に連結されている。
【００１８】
この実施形態においては、第１および第２頂壁パネル（２６，２４）は、カートン（１２）の複合頂壁（２５０）（図５）を形成し得るよう、互いにオーバーラップした関係でもって固定され得るように構成されている。第２頂壁パネル（２４）は、複合頂壁の外側層を形成し、一方、第１頂壁パネル（２６）は、複合頂壁の内側層を形成する。従来的構成である握り孔および関連フラップ（６１）が、第１頂壁パネルすなわち頂壁内側パネル（２６）に形成されている。フラップ（６１）付きの握り孔は、全体的に符号（６２）によって示されている。一方、フラップ無しの対応握り孔は、全体的に符号（６４）によって示されている。同様の握り孔および関連フラップ（６５，６７）が、第２頂壁パネルすなわち頂壁外側パネル（２４）に形成されている。これらフラップ付きの握り孔は、全体的に符号（６６，６８）によって示されている。アクセス開口を形成するための引裂フラップが、頂壁外側パネル（２４）に形成された引裂線（７０，７２）と側壁パネル（１６）に形成された引裂線（７４，７６）とによって、規定されている。他の対をなす引裂線（７８，８０）が、頂壁外側パネル（２４）に形成されている。引裂線（７８，８０）は、対をなして側壁パネル（１８）に形成された引裂線（８１，８２）および対をなして頂壁上側パネル（２６）に形成された引裂線（８４，８６）と一緒に、他の引裂フラップを規定している。
【００１９】
頂壁上側パネル（２６）は、一連の引裂線（８８，９０，９２，９４）を有している。これら引裂線（８８，９０，９２，９４）は、側部自由エッジと一緒に、ストラップハンドル（２００）を規定している。より詳細には、引裂線（８８）は、上側端部フラップ（４０）に形成されていて、頂壁内側パネル（２６）のうちの、握り孔（６２）にまで延長されている引裂線（９０）に対して連接している。同様に、引裂線（９２）は、上側端部フラップ（４２）に形成されていて、頂壁内側パネル（２６）のうちの、握り孔（６２）にまで延長されている引裂線（９４）に対して連接している。よって、ストラップハンドル（２００）は、引裂線（８８，９０，９２，９４）と、握り孔（６２）と、によって規定されている。ストラップハンドル（２００）は、比較的狭い中央把持部（２０２）と、この中央把持部（２０２）の両端に連結された広幅部（２０４，２０６）と、折曲線（２１２，２１４）のそれぞれに沿って広幅部（２０４，２０６）のそれぞれに対して折曲可能に連結されたフォーク状端部（２０８，２１０）と、を備えている。各広幅部は、一対をなす斜め側部エッジを有しており、これら斜め側部エッジは、中央把持部（２０２）から隣接フォーク状端部へと広がっている。中央把持部（２０２）と広幅部（２０４，２０６）とは、頂壁内側パネル（２６）から形成されており、一方、フォーク状端部（２０８，２１０）は、それぞれ上側端部フラップ（４０，４２）から形成されている。頂壁の形成時には、頂壁内側パネル（２６）を、カートンの頂面上へと折り曲げ、頂壁外側パネル（２４）を、その上へと折り曲げて、頂壁内側パネル（２６）に対して接着剤によって固定する。引裂線（８８，９０，９２，９４）と握り孔（６２）とは、ストラップハンドル（２００）が２つの側壁パネル（１６，１８）の間の略中央に位置するようにして、配置される。
【００２０】
握り孔（６２）の上記フラップ（６１）は、折曲線（２１６）に沿って折り曲げることによって中央把持部（２０２）に対して連結する。曲げ可能タブ（９６）は、フォーク状端部（２０８）から切り出して、折曲によって上側端部フラップ（４０）に対して連結する。一方、短いタブ（９８）は、広幅部（２０４）から切り出して、折曲線（１００）に沿って折り曲げることによって、広幅部（２０４）に対して連結する。タブ（９６，９８）の隣接端部どうしは、初期的には、折曲線（２１２）に対して位置合わせされている例えば半切断線（１０２）といったような切取可能手段によって、相互連結されている。ストラップハンドル（２００）の反対側の端部においては、曲げ可能タブ（１０４）を、フォーク状端部（２１０）から切り出して、折曲によって上側端部フラップ（４２）に対して連結する。一方、短いタブ（１０６）は、広幅部（２０６）から切り出して、折曲線（１０８）に沿って折り曲げることによって、広幅部（２０６）に対して連結する。タブ（１０４，１０６）の隣接端部どうしは、初期的には、折曲線（２１４）に対して位置合わせされた切取可能な半切断線（１１０）によって、相互連結されている。
【００２１】
レリーフノッチ（２１８）が、頂壁内側パネル（２６）において引裂線（９０）に沿った位置に、引裂線（９０）の途中に、形成されている。レリーフノッチ（２１８）の位置は、広幅部（２０４）が引裂線（９０）に沿った斜め側部エッジのところにおいてレリーフノッチ（２１８）に対して直接的に側方に位置するあるいは連結される、ようなものとされている。同様に、レリーフノッチ（２２０）が、頂壁内側パネル（２６）において引裂線（９４）に沿った位置に、引裂線（９４）の途中に、形成されている。その結果、広幅部（２０６）は、引裂線（９４）に沿った斜め側部エッジのところにおいてレリーフノッチ（２２０）に対して直接的に側方に位置するあるいは連結されるものとされている。レリーフノッチ（２１８，２２０）の機能については、後述する。
【００２２】
ハンドル補強パネル（１１２）が、中断部分付き折曲線（１１４）に沿ってストラップハンドル（２００）の中央把持部（２０２）に対して折曲可能に連結されている。
【００２３】
頂壁外側パネル（２４）には、さらに、一対をなすＣ字形状またはＵ字形状の引裂線（２２２，２２４）が形成されている。引裂線（２２２）は、握り孔（６６）の一端を起点とし、かつ、握り孔（６８）の隣接端において終端している。一方、引裂線（２２４）は、握り孔（６６）の他端を起点とし、かつ、握り孔（６８）の他端において終端している。これら引裂線（２２２，２２４）は、互いに対向しているとともに、互いに凹状に湾曲している。その結果、ダストパネルあるいはカバーストリップ（２２６）が、頂壁外側パネル（２４）の中央領域に形成されており、引裂線（２２２，２２４）と握り孔（６６，６８）とによって囲まれている。カバーストリップ（２２６）は、頂壁形成時には、ストラップハンドル（２００）の上方に位置する。握り孔（６６，６８）の間に配置されたカバーストリップ（２２６）の中央部（２２８）は、ストラップハンドル（２００）の中央把持部（２０２）に対して、鉛直方向において位置合わせされている。一方、カバーストリップ（２２６）の両端に位置した大面積端部（２３０，２３２）は、それぞれ、ストラップハンドル（２００）の広幅部（２０４，２０６）上に位置するものとされている。握り孔（６６，６８）の各フラップ（６５，６７）は、折曲線（２３４，２３６）に沿って中央部（２２８）に対して折曲可能に連結されている。
【００２４】
図５に示すようなカートン（１２）を形成するためには、ブランク（１０）に対して、一連をなす複数の折曲操作および固定操作を施す必要がある。これら操作は、直線ライン型機械によって行うことができる。よって、カートンを完成させるに際して、回転させたりひっくり返したりする必要はない。折曲操作は、後述のものに限定されるものではなく、特定の製造要求に従って変更することができる。
【００２５】
初期的には、図１において斑点模様によって示しているようにして、補強パネル（１１２）の内面に対して接着剤を塗布する。その後、補強パネル（１１２）を、中断部分付きの折曲線（１１４）に沿って上向きにかつ左側へと折り曲げ、図２に示す位置とする。その後、図２における側壁パネル（１８）と頂壁内側パネル（２６）と折曲済み補強パネル（１１２）とを、持ち上げて、それぞれの端部フラップ（４８，５０，４０，４２）も一緒に、折曲線（２２）に沿って左側へと折り曲げる。その後、図３において斑点模様によって示しているようにして、頂壁内側パネル（２６）の外面に対しておよび上側端部フラップ（４０，４２）に対して、接着剤を塗布する。この場合、ストラップハンドル（２００）のフォーク状端部（２０８，２１０）は、接着剤を塗布しないものとして図示されている。その後、図３における頂壁外側パネル（２４）とこの頂壁外側パネル（２４）に関連する上側端部フラップ（３６，３８）とを、持ち上げて、折曲線（２８）に沿って右側へと折り曲げる。この操作により、頂壁内側パネル（２６）上の接着剤塗布領域（２４０）が、頂壁外側パネル（２４）の側方自由端領域（２４２）の内面に対して、接着されることとなる。同時に、端部フラップ（４０）上の接着剤塗布領域が、上側端部フラップ（３６）の内面に対して接着されることとなり、さらに、端部フラップ（４２）上の接着剤塗布領域が、上側端部フラップ（３８）の内面に対して接着されることとなる。さらに、ストラップハンドルの接着剤塗布領域が、カバーストリップ（２２６）の内面に対して接着されることとなる。チューブ状カートンが、圧潰状態でもって、図４に示されている。
【００２６】
携行器製造業者によって上述したように圧潰状態でカートンが形成されると、それらカートンは、瓶詰め業者へと搬送される。瓶詰め業者は、カートンを、チューブ形態（図示せず）へと立体化し、チューブ状カートンの開放端部を通して、複数の充填済み瓶を詰め込む。その後、すべての瓶のパッケージングを完了した時点で、側部端部フラップ、複合化された上部端部フラップ、下側端部フラップ、という順序で各端部フラップを内向きに折り曲げて、カートンを、図５のようなものとする。そして、図５において、各下側端部フラップの上エッジを、関連する上側端部フラップの下エッジに対してオーバーラップ接触させつつ、接着固定する。
【００２７】
消費者は、購入直後から、完成済みのカートンパッケージを持ち運ぶこととなる。カートン（１２）を持ち運ぶ際には、ストラップハンドル（２００）を使用することができる。ストラップハンドル（２００）を使用するためには、フラップ（６５，６７）と、フラップ（６５）の直下に位置したフラップ（６１）とを、カートンの内方へ押し込み、それぞれ対応する折曲線（２３４，２３６，２１６）に沿って下向きに折り曲げる。その後、使用者は、指を、握り孔（６６，６８）内におよび直下の握り孔（６２）内に挿入し、ストラップハンドル（２００）の中央把持部（２０２）とカバーストリップ（２２６）の中央部（２２８）とを握る。ストラップハンドル（２００）によってカートン（１２）を持ち上げることにより、カバーストリップ（２２６）が、Ｃ字形状引裂線（２２２，２２４）に沿って切り取られ、また、ストラップハンドル（２００）と端部フラップ（４０，４２）とが、引裂線（８８，９０，９２，９４）に沿って頂壁内側パネル（２６）から切り取られる。これにより、ストラップハンドル（２００）が、カバーストリップ（２２６）によって規定された開口（２５１）を通して、頂壁がなす全体的平面から、アーチ状に突出することとなる。この状況は、図６に明瞭に示されている。図６においては、ストラップハンドル（２００）の大部分は、カバーストリップ（２２６）および頂壁パネル（２４）の下に隠れているものの、開口（２５１）を通してカートンの外側へと引き出されており、アーチ状使用位置とされている。ストラップハンドル（２００）が、図５に示すような待機位置から、図６に示す使用位置へと移行したときには、ストラップハンドル（２００）の広幅部（２０４，２０６）は、隣接したフォーク状端部（２０８，２１０）と一緒に、互いに近接する向きに引っ張られる。これにより、ストラップハンドル（２００）の使用位置に対して、遊びまたは緩みが付与される。同時に、広幅部（２０４，２０６）のうちの、折曲線（２１２，２１４）の近傍に位置した各領域は、頂壁（２５０）がなす全体的平面よりも下方へと引っ張られる。このような移動により、引裂線（９０，９４）によって規定された広幅部（２０４，２０６）の各斜め側部エッジが、それぞれ対応するレリーフノッチ（２１８，２２０）内へと入り込んで、各レリーフノッチを通して位置することとなる。この状況は、図７に明瞭に示されている。図７においては、広幅部（２０６）の斜め側部エッジ（２５４）が、レリーフノッチ（２２０）内に受領され、レリーフノッチ（２２０）を通して延在している。この手法により、それぞれの広幅部（２０６）の斜め側部エッジが頂壁内側パネル（２６）内の開口（あるいは、切欠）（２５２）の対向エッジに対して当接して擦れてしまうことが、防止される。すなわち、レリーフノッチ（２１８，２２０）が設けられていることによって、そのような当接や擦れが防止されている。加えて、大面積部分（２３０，２３２）の幅は、最大部分において、広幅部（２０４，２０６）の当接部分の幅よりも、大きいものとして構成することができる。このような構成は、広幅部（２０４，２０６）が頂壁外側パネル（２４）内の開口（２５１）対向エッジに対して当接して擦れてしまうことを、防止する。
【００２８】
上記動作に際しても、曲げ可能タブ（９６，１０４）は、それぞれ対応する端部フラップ（４０，４２）に対して面一のままである。よって、曲げ可能タブ（９６，１０４）によって規定された開口は、パッケージングされた瓶グループの中央列の端部に位置した瓶を受領することができるとともに、フォーク状端部（２０８，２１０）が互いに近接する向きに移動することを可能とする。
【００２９】
カートンを開封するには、使用者は、指を、例えば握り孔（６６）といったような握り孔の中にただ単に挿入し、上向きの力を印加する。このような上向きの力は、引裂線（７８，８０，８１，８２）によって規定された引裂フラップ（２５６）（図７）を、カートン壁から切り取るよう作用し、頂壁（２５０）から側壁パネル（１８）内へと延在するアクセス開口（２５８）（図７）を形成する。使用者は、さらに、指を、握り孔（６８）の中に挿入することによって、引裂線（７０，７２，７４，７６）によって規定された引裂フラップを、カートン壁から切り取ることができる。
【００３０】
瓶の内容物を消費し終わった後には、瓶を、図７に示すようなカートン内へと戻すことができ、購入店へ容易に返すことができる。
【００３１】
本発明の第２実施形態が、図８〜図１１に示されている。図８〜図１１においては、同様の部材は、同じ符号に添字“Ａ”を付して示されており、相違点についてのみ詳細に説明する。図８に明瞭に示すように、カートンブランク（１０Ａ）は、矩形の側壁パネル（１６Ａ，１８Ａ）を備えており、各側壁パネル（１６Ａ，１８Ａ）には、一対の大きなサイズの側部端部フラップ（４４Ａ，４６Ａ，４８Ａ，５０Ａ）が設けられている。側部端部フラップ（４４Ａ，４６Ａ）は、折曲線（５８Ａ，５８Ａ）に沿って側壁パネル（１６Ａ）に対して折曲可能に連結されている。側部端部フラップ（４８Ａ，５０Ａ）は、折曲線（５８Ａ，５８Ａ）に沿って側壁パネル（１８Ａ）に対して折曲可能に連結されている。これら大きな側部端部フラップの大きさは、カートンを立体化した時に、互いに係合する対をなす側部端部フラップどうし（例えば、４４Ａと４８Ａ）が、カートンの端部において、互いにオーバーラップするようなものとされている。それら係合対をなす側部端部フラップどうしは、全体として、カートンの幅全体にわたって延在する。この状況は、図１０に明瞭に示されている。図１０においては、側部端部フラップ（４６Ａ，５０Ａ）が、ブランク（１０Ａ）から立体化されたカートン（１２Ａ）（図９に示されている）の内部から図示されている。各側部端部フラップには、上エッジ（３１０）と端部自由エッジ（３１２）との間のコーナー部分に、斜めエッジ（３１４）が設けられている。係合対をなす側部端部フラップの斜めエッジ（３１４）どうしは、カートン（１２Ａ）の立体化時には、ノッチ（３１６）（図１０に示されている）を形成する。ノッチ（３１６）は、ストラップハンドルによってカートン（１２Ａ）を持ち上げた際には、パッケージングされた瓶グループの中央列の端部に位置した瓶を受領するよう機能する。これについては、詳細に後述する。
【００３２】
各側部端部フラップには、さらに、開裂線（３１８）（例えば、スリット、引裂線、等）が設けられている。この開裂線（３１８）は、側部端部フラップの上エッジ（３１０）を起点としており、同じ側部端部フラップの下エッジ（３２０）に向けて延在している。開裂線（３１８）は、カートン（１２Ａ）を立体化した時に各側部端部フラップの開裂線（３１８）が、ストラップハンドル（２００Ａ）の隣接フォーク状端部の隣接側部エッジに対して全体的に位置合わせされるようにして、位置決めして配置されている。例えば、図１０においては、側部端部フラップ（４６Ａ）の開裂線（３１８）は、フォーク状端部（２１０Ａ）の側部エッジ（３２２）に対して、全体的に位置合わせされるものとされている、あるいは、わずかに外側にオフセットセットされたものとされている。同様に、側部端部フラップ（５０Ａ）の開裂線（３１８）は、フォーク状端部（２１０Ａ）の（引裂線（９２Ａ）によって規定された）他方の側部エッジに対して、全体的に位置合わせされるものとされている、あるいは、わずかに外側にオフセットセットされたものとされている。各開裂線（３１８）の長さは、隣接する上側端部フラップのハンドル規定引裂線の長さに対して、ほぼ同じ長さのものとされている、あるいは、わずかに長いものとされている。例えば、図１０においては、各側部端部フラップ（４６Ａ，５０Ａ）の開裂線（３１８）の長さは、頂壁内側パネルの端部フラップ（４２Ａ）の引裂線（９２Ａ）の長さに対して、同じ長さのものとされている、あるいは、わずかに長いものとされている。
【００３３】
さらに、各側部端部フラップには、それぞれ対応する開裂線（３１８）とそれぞれ対応する上エッジ（３１０）と隣接斜めエッジ（３１４）とによって規定された、曲げ可能フラップ（３２４）が設けられている。カートン（１２Ａ）の完成時には、曲げ可能フラップ（３２４）は、側部端部フラップ（４４Ａ，４６Ａ，４８Ａ，５０Ａ）のうちの、ストラップハンドル（２００Ａ）のフォーク状端部と一緒にカートンの内方へと移動し得る部分を形成する。
【００３４】
カートン（１２Ａ）の組立は、カートン（１２Ａ）の両端部の閉塞ステップを除いては、先の第１実施形態におけるカートン（１２）の組立と実質的に同じようにして行う。複数の充填済み瓶を、チューブ状カートンの開放端部を通して詰め込んだ後に、側部端部フラップ、下側端部フラップ、複合化された上部端部フラップ、という順序で各端部フラップを内向きに折り曲げる。端部閉塞ステップの際に、接着剤を、曲げ可能フラップ（３２４）の外面、あるいは、ストラップハンドル（２００Ａ）のフォーク状端部（２０８Ａ，２１０Ａ）の内面、のいずれかに対して塗布する。そのような接着剤塗布領域の一例は、図８において斑点模様で示されている。図８の例においては、接着剤塗布領域は、フォーク状端部（２０８Ａ，２１０Ａ）から、頂壁内側パネルの端部フラップ（４０Ａ，４２Ａ）へと、延出されている。このような接着剤塗布により、フォーク状端部（２０８Ａ）上の斑点模様領域が、側部端部フラップ（４４Ａ，４８Ａ）の曲げ可能フラップ（３２４）の外面に対して接着される。同様に、フォーク状端部（２１０Ａ）上の斑点模様領域が、側部端部フラップ（４６Ａ，５０Ａ）の曲げ可能フラップ（３２４）の外面に対して接着される。完成状態のカートン（１２Ａ）が、図９に示されている。図９においては、カートン（１２Ａ）の両端において、上側端部フラップと下側端部フラップとが、それぞれ対応する側部端部フラップの外面に対してオーバーラップ接触しつつ接着固定されている。
【００３５】
先の第１実施形態に関して説明したのと同様に、ストラップハンドル（２００Ａ）によるカートン（１２Ａ）の持上により、ストラップハンドル（２００Ａ）を、図９に示すような待機位置から、図１１に示す使用位置へと移行させることができる。この移行時には、ストラップハンドル（２００Ａ）のフォーク状端部（２０８Ａ，２１０Ａ）は、互いに近接する向きに引っ張られる。これにより、ストラップハンドル（２００Ａ）の使用位置に対して、遊びまたは緩みが付与される。フォーク状端部（２０８Ａ，２１０Ａ）の内向き移動は、フォーク状端部（２０８Ａ，２１０Ａ）の内向き移動と一緒になってカートンの内方へと容易に変位可能とされている曲げ可能フラップ（３２４，３２４）によって、容易なものとされている。この状況は、図１１に明瞭に示されている。図１１においては、曲げ可能フラップ（３２４）が、側部端部フラップ（４６Ａ，５０Ａ）がなす平面から撓んでおり、これにより、ストラップハンドル（２００Ａ）のフォーク状端部（２１０Ａ）が、カートン（１２Ａ）の内方へと移動することが可能とされている。各斜めエッジ（３１４）によって規定されたノッチ（３１６）は、パッケージングされた瓶グループの中央列の端部に位置した瓶を受領するよう機能するとともに、フォーク状端部（２０８Ａ，２１０Ａ）が互いに近接する向きに移動することを可能とする。曲げ可能タブ（９６Ａ，１０４Ａ）は、それぞれ対応する上側端部フラップ（４０Ａ，４２Ａ）に対して面一のままである。よって、曲げ可能タブ（９６Ａ，１０４Ａ）は、ノッチ（３１６）と協働することによって、中央列の端部に位置した瓶を受領するための開口を形成する。
【００３６】
フォーク状端部（２０８Ａ，２１０Ａ）の内向き移動時には、フォーク状端部（２０８Ａ，２１０Ａ）の一部と、頂壁内側パネルの側部端部フラップ（４０Ａ，４２Ａ）の隣接部分と、の一方または双方は、これらが意図的であるにしろ非意図的であるにしろ上側端部フラップ（３６Ａ，３８Ａ）に対して接着されていたとしても、上側端部フラップ（３６Ａ，３８Ａ）から強制的に引き剥がされることとなる。このような引剥し時には、フォーク状端部（２０８Ａ，２１０Ａ）を構成しているパルプまたはファイバのいくらかが、剥離する。これにより、ストラップハンドル（２００Ａ）が物理的に損傷を受ける。すなわち、ストラップハンドル（２００Ａ）の構造的強度の少なくともいくらかが、影響を受ける。しかしながら、本発明においては、曲げ可能フラップ（３２４）が、フォーク状部分（２０８Ａ，２１０Ａ）を補強しており、フォーク状端部（２０８Ａ，２１０Ａ）の外面上におけるストラップハンドル（２００Ａ）の損傷に対しての事前予防措置を提供している。
【００３７】
図１１においては明瞭ではないものの、この場合にも、レリーフノッチ（２１８Ａ，２２０Ａ）が機能している。すなわち、ストラップハンドル（２００Ａ）が使用位置とされた時には、広幅部（２０４Ａ，２０６Ａ）の各斜め側部エッジが、それぞれ対応するレリーフノッチ（２１８Ａ，２２０Ａ）内へと入り込む。これにより、広幅部の斜め側部エッジが頂壁内側パネル（２６Ａ）内の開口（２５２Ａ）の対向エッジに対して当接して擦れてしまうことが、防止されている。
【００３８】
図１２〜図１４は、図８におけるレリーフノッチ（２１８Ａ，２２０Ａ）に関しての変形例すなわち代替可能実施形態を示している。図１２においては、図８における各部材と対応する部材は、同じ符号に添字“Ｂ”を付して示されている。同様に、図１３においては、図８における各部材と対応する部材は、同じ符号に添字“Ｃ”を付して示されており、図１４においては、図８における各部材と対応する部材は、同じ符号に添字“Ｄ”を付して示されている。
【００３９】
図１２は、第１変形例を示しており、この第１変形例においては、レリーフノッチは、折曲可能タブ（３３０，３３２）によって形成されている。折曲可能タブ（３３０）は、スリット（３３８）によって頂壁内側パネル（２６Ｂ）から切り出されており、折曲線（３３４）に沿って頂壁内側パネル（２６Ｂ）に対して折曲可能に連結されている。同様に、折曲可能タブ（３３２）は、スリット（３４０）によって頂壁内側パネル（２６Ｂ）から切り出されており、折曲線（３３６）に沿って頂壁内側パネル（２６Ｂ）に対して折曲可能に連結されている。完成品のカートンを持ち上げるに際してストラップハンドル（２００Ｂ）を引っ張り上げたときには、引裂線（９０Ｂ，９４Ｂ）に沿って、広幅部（２０４Ｂ，２０６Ｂ）の対応部分が、スリット（３３８，３４０）内にスライド進入し、タブ（３３０，３３２）を下向きに押し下げる。これにより、スリット（３３８，３４０）と、タブ（３３０，３３２）によって規定されたノッチと、の一方または双方が、図１および図８におけるレリーフノッチと同様の効果をもたらす。
【００４０】
第２変形例を示している図１３においては、各レリーフノッチは、一対をなす折曲可能タブ（３５０，３５２）によって形成されている。折曲可能タブ（３５０，３５２）は、スリット（３５４）によって頂壁内側パネル（２６Ｃ）から切り出されており、収束した折曲線（３５６，３５８）に沿って頂壁内側パネル（２６Ｃ）に対して折曲可能に連結されている。スリット（３５４）は、２つの折曲線（３５６，３５８）の収束点を起点とし、かつ、引裂線（９０Ｃまたは９４Ｃ）のところにまで、延在している。ストラップハンドル（２００Ｃ）を引っ張り上げたときには、引裂線（９０Ｃ，９４Ｃ）に沿って、広幅部（２０４Ｃ，２０６Ｃ）の対応部分が、スリット（３５４，３５４）内にスライド進入し、タブ（３５０）を上向きに押し上げるとともにタブ（３５２）を下向きに押し下げる。これにより、スリット（３５４）と、タブ（３５０，３５２）によって規定されたノッチと、の一方または双方が、図１および図８におけるレリーフノッチと同様の効果をもたらす。
【００４１】
図１４に示す第３変形例においては、各レリーフノッチは、複数の折曲可能タブ（３６０）によって形成されている。複数の折曲可能タブ（３６０）は、複数のスリット（３６２）によって頂壁内側パネル（２６Ｄ）から切り出されており、収束した折曲線（３６４，３６６）に沿って頂壁内側パネル（２６Ｄ）に対して折曲可能に連結されている。スリット（３６２）は、折曲線（３６４，３６６）を起点とし、かつ、引裂線（９０Ｄまたは９４Ｄ）のところにまで、延在している。ストラップハンドル（２００Ｄ）を引っ張り上げたときには、引裂線（９０Ｄ，９４Ｄ）に沿って、広幅部（２０４Ｄ，２０６Ｄ）の対応部分が、スリット（３６２）内にスライド進入し、１つまたは複数のタブ（３６０）を上向きに押し上げるとともに残りのタブ（３６０）を下向きに押し下げる。これにより、スリット（３６２）と、タブ（３６０）によって規定されたノッチと、の一方または双方が、図１および図８におけるレリーフノッチと同様の効果をもたらす。
【００４２】
図１５は、図１におけるストラップハンドル（２００）に関しての変形例すなわち代替可能実施形態を示している。図１５においては、図１における各部材と対応する部材は、同じ符号に添字“Ｅ”を付して示されている。頂壁内側パネル（２６Ｅ）と上側端部フラップ（４０Ｅ，４２Ｅ）とは、連続した一連の引裂線（８８Ｅ，９０Ｅ，９２Ｅ，９４Ｅ）を備えている。これら引裂線（８８Ｅ，９０Ｅ，９２Ｅ，９４Ｅ）は、握り孔（６２Ｅ）と協働して、ストラップハンドル（２００Ｅ）の２つの対向長手方向エッジの一方を形成している。ストラップハンドル（２００Ｅ）の２つの対向長手方向エッジの他方は、一対をなす湾曲した切断線（３７０，３７２）と、互いに位置合わせされかつ互いに離間して配置された４つの折曲線（３７４，３７６，３７８，３８０）と、によって形成されている。ストラップハンドル（２００Ｅ）の側方には、他方の長手方向エッジに全体的に沿って配置されたハンドル補強ストリップ（１１２Ｅ）が設けられている。補強ストリップ（１１２Ｅ）は、折曲線（３７４，３７６）に沿ってストラップハンドル（２００Ｅ）の中央把持部（２０２Ｅ）に対して折曲可能に連結されているとともに、折曲線（３７８，３８０）に沿って上側端部フラップ（４０Ｅ，４２Ｅ）に対して折曲可能に連結されている。折曲線（３７４，３７６，３７８，３８０）は、ストラップハンドル（２００Ｅ）のフォーク状端部（２０８Ｅ，２１０Ｅ）を規定している切断線（３７０，３７２）に対して連接されている。言い換えれば、折曲線（３７４，３７６，３７８，３８０）は、切断線（３７０，３７２）の断面部分よりも折曲線（３０Ｅ）寄りに位置するように、切断線（３７０，３７２）の断面部分からオフセットされている。このように内方寄りに配置された折曲線は、カートンのために必要なシート材料（例えば、厚紙）の低減化または最小化に寄与する。ストラップハンドル（２００Ｅ）の広幅部（２０４Ｅ）は、引裂線（９０Ｅ）と切断線（３７０）とによって規定された一対をなす湾曲した側部エッジを有している。ストラップハンドル（２００Ｅ）の広幅部（２０６Ｅ）は、引裂線（９２Ｅ）と切断線（３７２）とによって規定された一対をなす湾曲した側部エッジを有している。
【００４３】
一対をなす曲げ可能タブ（９６Ｅ，９６Ｅ）が、ストラップハンドル（２００Ｅ）のフォーク状端部（２０８Ｅ）から切り出されて、フォーク状端部（２０８Ｅ）に対して折曲可能に連結されている。折曲可能タブ（９６Ｅ，９６Ｅ）の隣接端部は、切断線（３８２）によって規定されている。しかしながら、それら隣接端部どうしは、初期的には、例えば半切断線といったような切取可能手段によって、相互連結することができる。同様に、一対をなす曲げ可能タブ（１０４Ｅ，１０４Ｅ）が、ストラップハンドル（２００Ｅ）のフォーク状端部（２１０Ｅ）から切り出されて、フォーク状端部（２１０Ｅ）に対して折曲可能に連結されている。折曲可能タブ（１０４Ｅ，１０４Ｅ）の隣接端部は、切断線（３８４）または半切断線によって規定される。瓶頂部受領ウィンドウ（３８６，３８８）が、補強ストリップ（１１２Ｅ）内に形成されている。これらウィンドウは、折曲線（２１２Ｅ，２１４Ｅ）の延長線上を跨ぐ位置に配置されている。頂壁の形成時には、補強ストリップ（１１２Ｅ）は、ストラップハンドル（２００Ｅ）の下面に対して面接触関係となるようにして、折曲線（３７４，３７６，３７８，３８０）に沿って折り曲げられる。その後、頂壁外側パネル（図１における頂壁外側パネル（２４）を参照されたい）を、頂壁内側パネル（２６Ｅ）上へと折り曲げて接着固定する。折曲線（３７４，３７６，３７８，３８０）は、補強ストリップ（１１２Ｅ）をハンドルストラップ（２００Ｅ）の下側に折り曲げたときに一対をなす曲げ可能タブ（９６Ｅ，１０４Ｅ）に対して位置合わせされるようにして、位置決めされている。
【００４４】
上記実施形態においては、頂壁内側パネルだけから形成されたストラップハンドルについて説明しているけれども、ストラップハンドルは、頂壁外側パネルから形成することも、また、頂壁内側パネルと頂壁外側パネルとの双方から形成することができる。頂壁外側パネルがストラップハンドルを形成している構成においては、レリーフノッチは、ストラップハンドルの広幅部に沿って少なくとも頂壁外側パネル内に形成すべきである。本発明における広幅部は、ストラップハンドルを形成しているカートン壁の端部エッジに向けて広幅部の幅が広がっている限りにおいては、上述したいくつかの実施形態のように直線状の引裂線や直線状の切断線によって規定されたものに限定されるものではなく、湾曲した引裂線や切断線によって規定されたものであっても良い。
【００４５】
また、カートンの両端部を厳密に閉塞せずに開放状態としても良く、実際に、部分的に開放した状態とし得ることは、理解されるであろう。加えて、構成上の選択によっては、カートンの一端のみに、端部閉塞フラップを設けることができる。さらに、パッケージは、部分的に傾斜した壁を備えたものとすることができる。これにより、パッケージング対象をなす例えば瓶といったようなある種の物品に対しての外形追従性を、向上させることができる。
【００４６】
また、本発明において有効なストラップハンドルが、フォーク状端部を有したストラップハンドルに限定されるものではなく、規則的な非二股状端部を有したストラップハンドルをも包含することは、理解されるであろう。
【００４７】
さらに、本発明において有効な曲げ可能フラップが、関連するハンドル端部に対して接着される曲げ可能フラップに限定されるものではなく、関連するハンドル端部とは別体とされる曲げ可能フラップをも包含することは、理解されるであろう。そのような非接着型の曲げ可能フラップは、ハンドル端部を補強しないものの、ハンドル端部の内向き移動を容易なものとすることはそのままである。したがって、特定のパッケージング機械によってカートンを製造し得るよう大きなサイズの側部端部フラップが要求されるといったようなある種の状況においては、非接着型の曲げ可能フラップを、有効に使用することができる。
【００４８】
さらに、本発明において有効な曲げ可能フラップが、カートンの幅全体にわたって延在するような大きなサイズの側部端部フラップから形成された曲げ可能フラップに限定されるものではないことは、理解されるであろう。ハンドル端部に対してオーバーラップする任意の側部端部フラップが、曲げ可能フラップをもたらすことができ、ハンドル端部の内向き移動を容易なものとすることができる。
【００４９】
また、本明細書において、例えば『頂』や『底』や『端』や『側』や『上』や『下』といったような向きを表す用語は、各パネルをそのような向きに限定するものではなく、各パネルを互いに区別するために使用されているに過ぎないことは、理解されるであろう。カートンの向きは、例えばカートン内に携行される物品に応じてといったようにして、適宜変更することができる。単純な変形は、ストラップハンドルを、カートンの標準的待機状態においてカートンの側壁に位置する部分に、配置することである。その場合には、側壁パネル（１６，１８）の一方が、カートンの頂壁として有効なものとなる。
【００５０】
また、折曲可能な連結は、単一の折曲線だけによって構成し得るものではない。実際、折曲可能な連結は、本発明の範囲を逸脱することなく、切込線や切取線や折曲線の中の１つまたは複数のものから形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【００５１】
【図１】本発明によるカートンを形成するためのブランクを、内面側から見た平面図である。
【図２】図１のブランクを折り曲げていって、完成品の圧潰状態のカートンを形成するに際しての、各ステップを示す平面図である。
【図３】図１のブランクを折り曲げていって、完成品の圧潰状態のカートンを形成するに際しての、各ステップを示す平面図である。
【図４】図１のブランクを折り曲げていって、完成品の圧潰状態のカートンを形成するに際しての、各ステップを示す平面図である。
【図５】図１のブランクから立体的に組み立てられた完成品のカートンを示す斜視図である。
【図６】図５のカートンを示す斜視図であって、ハンドルを上向きに持ち上げた状態を示している。
【図７】図５のカートンの一部を示す斜視図であって、引裂フラップを引裂開口することによって、カートンの内部が見えている。
【図８】本発明の第２実施形態によるカートンを形成するためのブランクを、内面側から見た平面図である。
【図９】図８のブランクから立体的に組み立てられた完成品のカートンを示す斜視図である。
【図１０】図９におけるＸ−Ｘ線に沿った矢視断面図である。
【図１１】図９のカートンの一部を示す斜視図であって、引裂フラップを引裂開口することによって、カートンの内部が見えている。
【図１２】他のカートンブランクの一部を示す平面図であって、図８におけるレリーフノッチの第１変形例を示している。
【図１３】さらに他のカートンブランクの一部を示す平面図であって、図８におけるレリーフノッチの第２変形例を示している。
【図１４】さらなるカートンブランクの一部を示す平面図であって、図８におけるレリーフノッチの第３変形例を示している。
【図１５】さらなるカートンブランクの一部を示す平面図であって、図１におけるストラップハンドルの変形例を示している。
【符号の説明】
【００５２】
１２ カートン
１４ 底壁パネル
１６ 側壁パネル
１８ 側壁パネル
２４ 頂壁パネル、頂壁外側パネル（第２頂壁パネル）
２６ 頂壁パネル、頂壁内側パネル（第１頂壁パネル）
３２ 下側端部フラップ
３４ 下側端部フラップ
３６ 上側端部フラップ
３８ 上側端部フラップ
４０ 上側端部フラップ（端部パネル）
４２ 上側端部フラップ（端部パネル）
４４ 側部端部フラップ
４６ 側部端部フラップ
４８ 側部端部フラップ
５０ 側部端部フラップ
２００ ストラップハンドル
２０２ 中央把持部
２０４ 広幅部
２０６ 広幅部
２０８ フォーク状端部（端部）
２１０ フォーク状端部（端部）
２１８ レリーフノッチ
２２０ レリーフノッチ
２２６ カバーストリップ（ハンドル補強ストリップ）
２５０ 複合頂壁
２５２ 開口
３１４ 斜めエッジ
３１６ ノッチ
３２４ 曲げ可能フラップ（折曲可能フラップ）
３３０ 折曲可能タブ
３３２ 折曲可能タブ
３３８ スリット
３４０ スリット
３５０ 折曲可能タブ
３５２ 折曲可能タブ
３５４ スリット
３５６ 折曲線
３５８ 折曲線
３６０ 折曲可能タブ
３６２ スリット
３６４ 折曲線
３６６ 折曲線

Claims (17)

1. カートンであって、
   第１頂壁パネルと、この頂壁パネルに対して折曲可能に連結された互いに対向した一対をなす端部パネルと、前記頂壁パネルを横断して前記両端部パネルの間に延在する一体型のストラップハンドルと、を具備し、
   前記ストラップハンドルが、中央把持部と、この中央把持部の各端部に連結された一対をなす広幅部と、これら広幅部のそれぞれに連結された両端部と、を備え、
   前記両端部が、前記端部パネルから形成され、
   前記中央把持部と前記広幅部とが、前記頂壁パネルから形成され、
   前記ストラップハンドルが、前記両端部において前記端部パネルに対して連結され、この場合、前記ストラップハンドルが、前記頂壁パネルがなす平面内に前記中央把持部と前記広幅部とが位置している待機位置から、前記頂壁パネルがなす前記平面よりも上側へと前記中央把持部がアーチ状に突出した使用位置へと、移行可能なものとされ、
   前記ストラップハンドルが、前記頂壁パネル内において、前記頂壁パネルを横断して延在する開口を形成し、
   前記頂壁パネルが、前記開口の対応側部エッジに沿って前記広幅部の各々を直接的に連結している位置にレリーフノッチを有し、これにより、前記ストラップハンドルが前記使用位置へと移行した時には、前記各広幅部の一部が、前記レリーフノッチを通して延在し得るものとされていることを特徴とするカートン。
2. 請求項１記載のカートンにおいて、
   前記レリーフノッチが、前記頂壁パネルから形成されかつ前記頂壁パネルに対して折曲可能に連結されている少なくとも１つの折曲可能タブによって規定されていることを特徴とするカートン。
3. 請求項２記載のカートンにおいて、
   前記レリーフノッチが、折曲可能タブによって規定され、
   このタブが、前記頂壁パネル内のスリットと、前記折曲可能タブを前記頂壁パネルに対して折曲可能に連結している折曲線と、によって規定されていることを特徴とするカートン。
4. 請求項２記載のカートンにおいて、
   前記レリーフノッチが、複数の折曲可能タブによって規定されていることを特徴とするカートン。
5. 請求項４記載のカートンにおいて、
   前記レリーフノッチを規定するための前記複数の折曲可能タブが、１つまたは複数のスリットによって前記頂壁パネルから切り出され、この場合、前記ストラップハンドルが前記使用位置に移行した時には、前記各広幅部の前記一部が、１つまたは複数のスリット内へと進入するものとされ、これにより、１つまたは複数の前記折曲可能タブを上向きに押し上げるとともに残りの前記折曲可能タブを下向きに押し下げることを特徴とするカートン。
6. 請求項５記載のカートンにおいて、
   前記レリーフノッチを規定するための前記複数の折曲可能タブが、折曲線に沿って前記頂壁パネルに対して連結され、
   前記レリーフノッチを形成するための前記１つまたは複数のスリットが、前記折曲線を起点とし、かつ、前記開口の前記対応側部エッジのところにまで、延在していることを特徴とするカートン。
7. 請求項１記載のカートンにおいて、
   さらに、複合型の頂壁を形成し得るよう、前記第１頂壁パネルの外面に対して固定される第２頂壁パネルを具備し、
   この第２頂壁パネルが、前記ストラップハンドルの前記中央把持部に対して部分的に位置合わせされかつ前記ストラップハンドルの前記広幅部に対して部分的に位置合わせされるハンドルアクセス開口を備え、
   このハンドルアクセス開口の幅が、最大幅のところにおいて、前記広幅部のうちの、前記最大幅の部分に位置合わせされることとなる部分の幅よりも、大きいものとされていることを特徴とするカートン。
8. カートンであって、
   頂壁パネルと、底壁パネルと、これら頂壁パネルおよび底壁パネルを相互連結することによってチューブ状構造を形成する対向側壁パネルと、前記チューブ状構造の両端部を少なくとも部分的に閉塞する互いに対向した端部閉塞構造と、前記頂壁パネルを横断して前記端部閉塞構造の間に延在する一体型のストラップハンドルと、を具備し、
   前記端部閉塞構造の各々が、前記側壁パネルに対して折曲可能に連結される側壁端部フラップと、前記頂壁パネルに対して折曲可能に連結される頂壁端部フラップと、を備え、
   前記各端部閉塞構造の前記頂壁端部フラップが、隣接する前記側壁端部フラップの外面上に配置され、
   前記ストラップハンドルが、前記頂壁パネルから形成された中央把持部と、前記各頂壁端部フラップから形成されかつ互いに対向する両端部と、を備え、
   前記ストラップハンドルが、前記両端部において前記端部閉塞構造に対して連結され、この場合、前記ストラップハンドルが、前記頂壁端部フラップがなす各平面内に前記両端部が位置している待機位置から、前記各平面よりも内方位置へと前記両端部が内方移動している使用位置へと、移行可能なものとされ、
   前記各端部閉塞構造の前記側壁端部フラップの少なくとも一方が、折曲可能フラップを有し、
   この折曲可能フラップが、前記ストラップハンドルの隣接端部に沿って配置され、これにより、前記ストラップハンドルが前記使用位置へと移行した時には、前記端部の前記内方移動に対応して、前記折曲可能フラップが内方移動し得るものとされていることを特徴とするカートン。
9. 請求項８記載のカートンにおいて、
   前記折曲可能フラップの各々が、前記ストラップハンドルを補強し得るよう、前記ストラップハンドルの前記両端部のそれぞれに対して固定されていることを特徴とするカートン。
10. 請求項８記載のカートンにおいて、
    前記折曲可能フラップの各々が、前記側壁端部フラップのそれぞれに形成された切取可能ラインと、前記側壁端部フラップの端部自由エッジと、によって規定され、
    前記切取可能ラインが、前記側壁端部フラップの上エッジから下向きに延在していることを特徴とするカートン。
11. 請求項１０記載のカートンにおいて、
    前記各側壁端部フラップの前記切取可能ラインが、前記ストラップハンドルの隣接端部の隣接側部エッジに対して概略位置合わせされるようにして、位置決めされて配置されていることを特徴とするカートン。
12. 請求項８記載のカートンにおいて、
    前記側壁端部フラップのサイズが、前記各端部閉塞構造の前記側部端部フラップが互いにオーバーラップして全体として前記カートンの幅全体にわたって延在するようなものとされていることを特徴とするカートン。
13. 請求項１２記載のカートンにおいて、
    前記各端部閉塞構造の前記側部端部フラップの各々には、上側端部コーナーのところに、斜めエッジが設けられ、
    この斜めエッジが、前記カートン内にパッケージングされる物品を収容するためのノッチを規定していることを特徴とするカートン。
14. カートンであって、
    複合頂壁を形成し得るよう互いにオーバーラップ関係でもって互いに固定される一対をなす頂壁内側パネルおよび頂壁外側パネルと、前記頂壁内側パネルに対して折曲可能に連結された一対をなす端部フラップと、前記頂壁内側パネルを横断して前記端部フラップどうしの間に延在する一体型のストラップハンドルと、このストラップハンドルに対して面接触関係で配置されるハンドル補強ストリップと、を具備し、
    前記ストラップハンドルが、中央把持部と、この中央把持部の各端部に連結された一対をなす広幅部と、これら広幅部のそれぞれに連結された両端部と、を備え、
    前記両端部が、前記端部フラップから形成され、
    前記中央把持部と前記広幅部とが、前記頂壁内側パネルから形成され、
    前記補強ストリップが、全体的に前記ストラップハンドルに沿って配置されるとともに、前記ストラップハンドルの前記端部の隣接側部エッジから内方変位した位置に配置された第１および第２折曲線に沿って前記端部フラップに対して連結されていることを特徴とするカートン。
15. 請求項１４記載のカートンにおいて、
    前記補強ストリップが、前記第１および第２折曲線に対して位置合わせされた第３折曲線に沿って、前記ストラップハンドルの前記中央把持部に対して折曲可能に連結されていることを特徴とするカートン。
16. 請求項１４記載のカートンにおいて、
    前記ストラップハンドルの前記両端部の各々には、物品受領開口が形成され、
    前記補強ストリップには、前記開口に位置合わせして配置されたウィンドウが形成されていることを特徴とするカートン。
17. 請求項１６記載のカートンにおいて、
    前記開口の各々が、前記ストラップハンドルの前記両端部の各々から形成された一対をなす折曲可能タブによって規定され、
    これら折曲可能タブが、前記各端部に対して折曲可能に連結されていることを特徴とするカートン。