JP2005507488A - 樹状増幅検査方法 - Google Patents
樹状増幅検査方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005507488A JP2005507488A JP2002534556A JP2002534556A JP2005507488A JP 2005507488 A JP2005507488 A JP 2005507488A JP 2002534556 A JP2002534556 A JP 2002534556A JP 2002534556 A JP2002534556 A JP 2002534556A JP 2005507488 A JP2005507488 A JP 2005507488A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nucleic acid
- nanoparticle
- probe
- target nucleic
- binding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
- C12Q1/6813—Hybridisation assays
- C12Q1/6816—Hybridisation assays characterised by the detection means
- C12Q1/6825—Nucleic acid detection involving sensors
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y10/00—Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
- C12Q1/6813—Hybridisation assays
- C12Q1/6816—Hybridisation assays characterised by the detection means
- C12Q1/682—Signal amplification
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10K—ORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
- H10K85/00—Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
- H10K85/761—Biomolecules or bio-macromolecules, e.g. proteins, chlorophyl, lipids or enzymes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Nanotechnology (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Abstract
サンプル溶液中の標的核酸の検出のための方法およびシステム。標的核酸は第一および第二の末端配列を含んで成り、末端配列の一方は5’末端配列であり、もう一方の末端配列は3’末端配列である。本方法は、(a)少なくとも一部が標的核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを固体表面に付着させること;(b)固体表面にサンプル溶液を接触させ、それによって第一のプローブを標的核酸に結合させること;(c)少なくとも一部が標的核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第二の半導体ナノ粒子を提供すること;(d)ステップ(b)の固体表面に第二のナノ粒子を接触させ、それによって第二のプローブを、結合した標的核酸に結合させること;(e)第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第一の半導体ナノ粒子を提供し、第一のナノ粒子を標的核酸と共にプレインキューベートし、それによって第一のプローブを標的核酸に結合させること;(f)ステップ(d)の固体表面をプレインキューベートした第一のナノ粒子に接触させ、それによって第一のプローブに結合した標的核酸を第二のナノ粒子上の第二のプローブに結合させること;そして(g)固体表面上のナノ粒子の存在を検出し、それによって標的核酸を検出すること;を含んで成る。
Description
【0001】
〔発明の分野〕
本発明は核酸を検出するための方法およびシステムに関する。
〔発明の背景〕
以下の参考文献は、番号による特定によって引用される:
1.Kelley,S.O.&Barton,J.K. Electron transfer between bases in double helical DNA Science 283, 375−381(1999).
2.Ratner,M. Photochemistry:Electronic motion in DNA. Nature 397,480−481(1999).
3.Braun,E.,Eichen Y,Sivan,U.&Ben−Yoseph, G. DNA−templated assembly and electrode attachment of a conducting silver wire. Nature 391,775−778(1998).
4.Porath,D.,Bezryadin,A., de Vries,S.,Dekker,C.Direct measurement of electrical transport through DNA molecules. Nature 403,635−638(2000).
5. Storhoff, J.J. & Mirkin, C.A. Programmed materials synthesis with DNA. Chem. Rev. 99, 1849−1862 (1999).
6. Seeman,N.C.Nucleic acid nanostructures and topology. Angew. Chem. Int. Ed. Engl.37,3220−3238(1998).
7. Takenaka,S.,Yamasshita,K.,Takagi,M.,Uto,Y&Kondo,H. DNA sensing on a DNA probe−modified electrode using ferrocenyl naphthalene diimide as the electrochemicaly active ligand. Anal. Chem. 72(6),1334−1341(2000).
8. Korri−Yousoufi,H.,Garnier,F.,Srivtava,P,Godillot,P.&Yassow,A. Toward bioelectronics; specific DNA recognition based on digonucleotide−functionalized polypyrrole. J. Am. Chem. Soc.119,7388−7389(1997).
9. Patolsky,F.,Katz,E.,Bardea,A.&Willner,I. Enzyme−linked electrochemical sensing of oligonucleotide−DNA in interactions by means of impedance spectroscopy. Langmuir 15,3703−3706(1999).
10. Patolsky,F.,Ranjit,K.T.,Lichtenstein,A.&Willner,I. Dendritic amplification of DNA analysis by oligonucleotide functionalized Au−nanoparticles. Chem. Commun. 1025−1026(2000).
11. Torimoto,T.,Yamashita,M.,Kuwabata,S.,Sakata,T.,Mori,H. and Yoneyama,H. Fabrication of CdS nanoparticle chain along DNA double strands. J.Phys.Chem.B 103(42):8799−8803(1999).
DNAに基づく電子工学は、二本鎖(ds)DNAの伝導性に取り組んでいる最近の広範な研究活動の主題となっている[1,2]。ナノワイヤーの構築のためのテンプレートとしてのds−DNAの使用[3]、およびDNAによって架橋された金属−ナノ粒子の単電子荷電デバイスとしての使用[4]が記述された。DNA架橋Au−ナノ粒子の光学的性質が最近研究され、DNAセンシングに応用され[5]、そして、DNA/Au−ナノ粒子のナノ構造が組立てられた[6]。DNAセンシングの電子伝達、特に増幅DNA分析が、電気化学的[7]もしくは微小重力測定的水晶結晶微量天秤計測の使用によって、最近報告された。DNAの直接的な電気化学検出が、DNAの電気化学反応[8]もしくはds−DNAへのレドックス標識の取り込みを追跡することによって報告された。DNAの増幅検出は、生体触媒コンジュゲートの使用[9]または、標識されたリポソームもしくはナノ粒子の適用[10]によって達成された。
【0002】
CdSナノ粒子の鎖は、DNAを脂質単層上に沈着させ、その後CdSナノ粒子を加えることによって、dsDNAに沿って製造された。ナノ粒子は、ナノ粒子表面上の陽イオン性表面修飾剤とDNAのリン酸基の間の静電的相互作用により、DNAテンプレート上に鎖を形成した[11]。
〔発明の概要〕
サンプル中の標的核酸を検出するための方法およびシステムを提供することが本発明の目的である。
【0003】
本明細書において「検出する」もしくは「検出」という用語は、サンプル中の標的核酸の定性的決定および同定の両方、ならびに、時としてサンプル中の標的核酸の濃度の定量的決定を集合的に指す。
【0004】
本発明は、二本鎖核酸の架橋された半導体ナノ粒子アレイの樹状構造を固体支持体上に構築するための方法、ならびに、これらのアレイの照射に伴なう構造的に制御された光電流および/もしくは光学的シグナルの生成のための方法を提供する。
【0005】
第一の態様の一実施態様では、本発明は、サンプル溶液中の標的核酸の検出のための方法であって、前記標的核酸が第一および第二の末端配列を含んで成り、前記末端配列の一方が5’末端配列であり、もう一方の末端配列が3’末端配列であり、
(a) 固体表面を提供すること;
(b) 少なくとも一部が前記標的核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを前記固体表面に付着させること;
(c) ステップ(b)の固体表面に前記サンプル溶液を接触させ、それによって前記の第一のプローブを前記標的核酸に結合させること;
(d) 少なくとも一部が前記標的核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着された第二の半導体ナノ粒子を提供すること;
(e) ステップ(c)の固体表面に前記の第二のナノ粒子を接触させ、それによって前記の第二のプローブを前記の結合した標的核酸に結合させること;
(f) 前記第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第一の半導体ナノ粒子を提供し、前記第一のナノ粒子を前記標的核酸と共にプレインキューベートし、それによって前記第一のプローブを前記標的核酸に結合させること;
(g) ステップ(e)の固体表面を前記のプレインキューベートした第一のナノ粒子に接触させ、それによって前記第一のプローブに結合した前記標的核酸を前記第二のナノ粒子上の前記第二のプローブに結合させること;
(h) 場合によっては、ステップ(e)および(g)を1回以上交互に繰り返すこと;そして
(i) 前記固体表面上の前記ナノ粒子の存在を検出し、それによって前記標的核酸を検出すること;
を含んで成る前記方法を提供する。
【0006】
本発明の上記の実施態様では、(サンプル溶液中の)標的核酸は最初に固体表面上に固定されたオリゴヌクレオチドプローブに接触させられる。本発明のこの態様の代替的な実施態様では、標的核酸は最初にナノ粒子上に固定されたオリゴヌクレオチドプローブに接触させられる。よって、この代替的な実施態様は以下のように実施される:
(a) 固体表面を提供する;
(b) 少なくとも一部が前記標的核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを前記固体表面に付着させる;
(c) 少なくとも一部が前記標的核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着された第二の半導体ナノ粒子を提供し、そして、前記第二のナノ粒子を前記標的核酸と共にプレインキュベートし、それによって前記第二のプローブを前記標的核酸に結合させる;
(d) ステップ(b)の固体表面に前記のプレインキュベートした第二のナノ粒子を接触させ、それによって前記の結合した標的核酸を前記第一のプローブに結合させる;
(e) 前記第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着された第一の半導体ナノ粒子を提供する;
(f) ステップ(d)の固体表面を前記第一のナノ粒子に接触させ、それによって前記第二のプローブに結合した前記標的核酸を前記第一のナノ粒子上の前記第一のプローブに結合させる;
(g) 場合によっては、ステップ(d)および(f)を1回以上交互に繰り返す;そして
(h) 前記固体表面上の前記ナノ粒子の存在を検出し、それによって前記標的核酸を検出する。
【0007】
本発明の方法において使用されるナノ粒子は、光伝導性を有するあらゆる半導体化合物を含んで成りうる。そのような化合物の例にはCdS、CdSe、GaAs、PbSおよびZnSを含む。CdSが好ましいナノ粒子化合物である。一つのアレイ中のナノ粒子は、同一もしくは異なる半導体化合物を含んで成りうる。好ましい実施態様では、ナノ粒子は同一の半導体化合物を含んで成る。
【0008】
ナノ粒子の存在は光学的もしくは光電気化学的に検出されうる。
【0009】
ナノ粒子が光学的に検出される場合、これは蛍光検出もしくは光吸光度検出のような、それ自体既知のあらゆる技法によることができる。この場合、アレイが製造される固体表面は、オリゴヌクレオチドが直接的もしくは間接的に結合されうるあらゆる材料でありうる。そのような材料の例にはガラスもしくは高分子支持体を含む。
【0010】
一方、ナノ粒子が光電気化学的に検出される場合、固体支持体はナノ粒子の照射によって生成される光電流を感知できる電極でなければならない。そのような電極の非限定的な例はAu電極である。ナノ粒子は電流もしくは電圧を測定することによって検出されうる。検出されるシグナルは、核酸を結合する能力を持つ電子メディエーター(electron mediator)と共に電極をインキューベートすることによって増幅されうる。核酸ユニットへの電子メディエーターの静電結合は、伝導帯電子のためのトンネリング経路を提供でき、その結果、光電流の増強をもたらす。そのような電子メディエーターの例には、静電結合および/もしくはインタカレートによって核酸と結合し、よって、半導体ナノ粒子と電極との電気的連絡を向上させる有機化合物、遷移金属複合体もしくは金属ナノロッドを含む。
【0011】
本明細書中の「核酸」という用語はDNAおよびRNAの両方を含む。オリゴヌクレオチドプローブは一般的(排他的ではない)に、核酸の鎖およそ1ヘリックス分(すなわち約12ヌクレオチド)だけ相補的な多数のヌクレオチドを含んで成る。12オリゴヌクレオチドの配列は一方では安定したハイブリダイゼーションを保証し、12merのオリゴヌクレオチドは他方では、より長い配列の場合よりも、不正確な核酸への結合の確率を減少させる。サンプルがゲノムDNAの消化試料もしくは、核酸を含んで成るその分画産物である場合には、不正確なオリゴヌクレオチド(すなわち、標的オリゴヌクレオチド以外のオリゴヌクレオチド)へ結合する確率が若干ある(この確率は捕獲用オリゴヌクレオチドの長さと共に増加する)。この確率は前述のように、より短いオリゴヌクレオチドの場合により低い。一方、結合の特異性は、より長い標的分子に関しては、オリゴヌクレオチドの長さと共に増加する。約12ヌクレオチドの配列は、一方では結合安定性を保証することに関する限り最適であり、他方では不正確な結合を減らすことに関する限り最適であることから、好ましい。本発明はしかし、そのようなオリゴヌクレオチドプローブの長さに限定されず、当該技術分野の熟練者にはプローブの長さを方法の要求に合わせる方法がわかるであろう。
【0012】
本発明の第二の態様では、本発明の第一の態様のその両方の実施態様における方法のステップを含んで成る、核酸によって架橋された半導体ナノ粒子の多層アレイを製造するための方法が提供される。
【0013】
本発明の第三の態様では、電子メディエーター官能基化核酸(electron mediator functionalized nucleic acid)を含んで成る半導体ナノ粒子電子回路を製造するための方法であって、
(a) 電極を提供すること;
(b) 少なくとも一部が核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを前記電極に付着させること;
(c) ステップ(b)の電極に前記核酸を接触させ、それによって前記第一のプローブを前記核酸に結合させること;
(d) 少なくとも一部が前記核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着された第二の半導体ナノ粒子を提供すること;
(e) ステップ(c)の電極に前記の第二のナノ粒子を接触させ、それによって前記の第二のプローブを前記の結合した核酸に結合させること;
(f) 前記第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第一の半導体ナノ粒子を提供し、前記第一のナノ粒子を前記核酸と共にプレインキューベートし、それによって前記第一のプローブを前記核酸に結合させること;
(g) ステップ(e)の電極を前記のプレインキューベートした第一のナノ粒子に接触させ、それによって前記第一のプローブに結合した前記核酸を前記第二のナノ粒子上の前記第二のプローブに結合させること;
(h) 場合によっては、ステップ(e)および(g)を1回以上交互に繰り返すこと;そして
(i) 前記電極を、核酸を結合する能力を持つ電子メディエーターと共にインキューベートすること;
を含んで成る製造方法が提供される。
【0014】
本発明の第三の態様の代替的な実施態様は、最後のステップが前記電極を核酸を結合する能力を持つ金属と共にインキューベートすることを含んで成る、ナノ金属ロッドによって架橋された半導体アレイを含んで成る半導体ナノ粒子電子回路を製造するための方法を提供する。
【0015】
核酸の鎖によって架橋された半導体ナノ粒子を含んで成る樹状ナノ粒子アレイを含んで成る半導体デバイスもまた、本発明によって意図されている。
【0016】
本発明の第四の態様では、
(a) 表面の各々に少なくとも一部が標的核酸配列の異なるセグメントに相補的であるオリゴヌクレオチドプローブが結合されており、アレイの各々が異なる標的核酸配列に特異的であり、各々がトランスデューサーとして働きうる官能基化された固体表面のアレイを複数含んで成るバイオチップ;ならびに
(b) 少なくとも一部が標的核酸配列の1つの一方の末端配列もしくは他方の末端配列に相補的である、オリゴヌクレオチドプローブで官能基化された半導体ナノ粒子;
を含んで成る、サンプル溶液中の標的核酸配列を同定するためのシステムが提供される。
【0017】
本発明のこの態様では、複数のサンプルの並行分析が、官能基化された固体表面のマイクロアレイ上で実施されうる。たとえば、サンプル中におけるウイルスのような感染性病原微生物の正体を決定することが望まれる場合には、固体表面の一つの列がある型のウイルスの遺伝物質の異なるセグメントに相補的なプローブを含んで成り、第二の列が第二の型のウイルスに相補的なプローブを含んで成る、といったDNAチップもしくはバイオチップが使用されうる。サンプルを官能基化された半導体ナノ粒子に接触させ、シグナルを生成する列を同定するバイオチップへのサンプルの適用は、感染ウイルスの同定を可能とするであろう。同様な検出システムは、遺伝子変異および疾患を同定するために、また、組織タイピング、遺伝子解析および法医学的応用において用いられうる。
【0018】
本発明の第五の態様では、
(a) トランスデューサーとして働く官能基化された固体表面および、それに付着されたプローブ;ならびに
(b) 一部が標的核酸配列の一方の末端もしくは他方の末端に相補的であるオリゴヌクレオチドプローブで官能基化された半導体ナノ粒子;
を含んで成る、核酸の混合物を含むサンプル中の標的核酸配列を検出するためのキットが提供される。
〔発明の詳細な記述〕
方法および材料
1.Q−CdSナノ粒子の調製
0.24mL量の1.0M Cd(ClO4)2水溶液および0.16mLの1.0 Na2S水溶液をそれぞれ60および40mL量の調製反転ミセル(inverse micelle)溶液に加えた。溶液を個々に1時間撹拌した後、これらを一緒に混ぜあわせ、さらに1時間撹拌し、その結果、反転ミセル中にQ−CdSの形成が得られた。
【0019】
その結果生じたQ−CdSの表面を2−アミノエタンチオールおよび2−メルカプトエタンスルホナートで修飾した。後者の化合物による修飾は、後に水溶液中に生じる粒子を溶解するために必須であった。0.17mLの0.32M 2−アミノエタンチオール水溶液および0.33mLの0.32M 2−メルカプトエタンスルホナート溶液の両方を、!−CdSを含む反転ミセル溶液100mLに加え、Ar雰囲気下で1日撹拌し、その結果、チオールでキャップされたQ−CdSナノ粒子(thiol−capped Q−CdS nanoparticle)が得られた。減圧下で乾燥させた後、チオールでキャップされたQ−CdSをピリジン、n−ヘプタン、石油エーテル、1−ブタノール、アセトンおよびメタノールで連続して洗浄した。
11. DNA修飾Q−CdSナノ粒子の調製:
手順1:チオール交換手順:
Q−CdS水溶液(1mg/mL)に、還元チオ化DNA(reduced thiolated−DNA)溶液(8〜10OD/mL)を加え、撹拌した。室温に24時間静置した後、溶液を0.2M NaCl、0.1Mリン酸バッファー(pH=7.4)に加えた(brought)。さらに24時間静置させた後、4℃で2〜3日の期間にわたり、溶液を0.2M NaCl+0.1Mリン酸バッファー(pH=7.4)+0.01%アジ化ナトリウムに対して透析した(その間、透析溶液を4〜7回新たにした)。DNA修飾Q−CdSナノ粒子は、さらなる実験のために溶液中に保存でき、また、スピードバックの使用により固体化合物としても取得できる。
手順2:Q−CdS表面へのDNAの化学結合
チオール修飾Q−CdS溶液(1mg/mL)(pH=7.4)に、過剰量の4−(N−マレイミドメチル)−シクロヘキサン−1−カルボン酸3−スルホ−N−ヒドロキシ−スクシニミドエステル架橋剤を加え、4℃で24時間反応を実施した後、20,000rpmで少なくとも1時間遠心して、過剰な試薬を取り除いた。上清の除去後、黄色の沈澱物を0.1M NaCl、0.1Mリン酸バッファー(pH=7.4)で洗浄し、再度遠心した。この手順を少なくとも4回繰り返した。
【0020】
マレイミドで官能基化した化学的に反応性のQ−CdSナノ粒子溶液に、チオ化DNA(10OD/mL)を含むバッファー溶液を加え、4℃で12時間、熟成させた。その後、過剰なチオ化オリゴヌクレオチドを少なくとも1時間の遠心(20,000rpm)によって、もしくは0.02%のNaN3を含むPBSバッファーに対する透析(4℃で2日間)によって取り除いた。ここで概説した2つの手順により得られたDNA修飾Q−CdSナノ粒子は、DNA修飾前の通常のQ−CdSナノ粒子と比較して、水溶液中に極めて可溶性であった。
例
本発明の方法の一つの実施例が図1に図解的に表されている。以下のオリゴヌクレオチドが、以下の例においてプローブもしくは標的として使用された:
(4)5’TCTATCCTACGCT−(CH2)6−SH−3’(SEQ ID NO:1)
(10)5’−HS−(CH2)6−GCGCGAACCGTATA−3’(SEQ ID NO:2)
(6)5’−AGCGTAGGATAGATATACGGTTCGCGC−3’(SEQ ID NO:3)
5’−AGCGCTCCAGTGATATACGGTTCGCGC−3’(SEQ ID NO:4)
例I
図1はAu電極2の形をとった固体表面上におけるDNA架橋CdS粒子の段階的な組立てを具体的に示す。第一のオリゴヌクレオチドプローブ4(例えばSEQ ID No:1)は、標的DNA6(SEQ ID No:3)の5’末端に相補的である。第一のプローブ4はAu電極2(2.3×10−11mole・cm−2)に付着しており、電極はそれから、反応Aにおいて、標的DNA6を含むサンプル溶液と相互作用して、ds系を生成する。
【0021】
CdSナノ粒子(2.6±0.4nm)は、チオ化された第一および第二のオリゴヌクレオチドプローブ4もしくは10により官能基化された。これら2つのオリゴヌクレオチドはそれぞれ、標的DNA6の5’および3’末端に相補的である。反応Bでは、電極2が第二のオリゴヌクレオチドプローブ10(SEQ ID No:2)で官能基化されたナノ粒子8と接触し、結果としてCdSナノ粒子8と電極2に結合した標的DNA6との結合がもたらされる。これはナノ粒子アレイの第一世代11と呼ばれる。
【0022】
標的DNAがナノ粒子12から広がっているプローブ4の一部に結合するように、第一のオリゴヌクレオチドプローブ4で官能基化したさらなるCdSナノ粒子12を、標的DNA6(1×10−6M)と共にプレインキュベートした(1mg・mL−1)。反応Cでは、第一ナノ粒子世代を保有している電極2を、第一のプローブで官能基化して標的DNAと共にプレインキューベートしたナノ粒子12に接触させ、結果として、プレインキューベートしたナノ粒子12と第一世代ナノ粒子8の結合が生じた。これはナノ粒子アレイの第二世代14と呼ばれる。
【0023】
第二のプローブ10で官能基化したCdSナノ粒子8および第一のプローブ4で官能基化したCdSナノ粒子12と電極2のさらなる交互の接触は、制御された数のCdSナノ粒子世代16を持つアレイをもたらす(反応D)。ナノ粒子の数が世代の数の関数として指数的に増加し、樹状構造を形成することが見られうる。アレイの作製が標的DNAの存在によってのみ可能とされることは明らかである。このように、ナノ粒子アレイの存在の検出は標的DNAの存在を示す。
例II
本発明の方法の代替的な実施例が図2に具体的に示されている。前と同じく、第一のプローブ4がAu電極2に付着される。しかし、この場合は、標的DNAがナノ粒子8から広がっているプローブ10の一部に結合するように、第二のオリゴヌクレオチドプローブ10で官能基化されたナノ粒子18が標的DNA6と共にプレインキューベートされる。これらのプレインキューベートされたナノ粒子18は、反応Aにおいて、ナノ粒子に結合した標的DNA6が電極上に固定された第一のプローブ4に結合するように、電極2に接触させられ、結果として第一世代20が生じる。電極はそれから、反応Bにおいて、標的DNA6に結合して第二世代24を形成する第一のプローブ4で官能基化されたナノ粒子22に接触させられる。前と同じく、これらの接触ステップが、望まれる数の世代26を生成するために交互に繰り返される。
例III
DNA架橋CdSナノ粒子アレイの作製後に、微小重力測定的水晶結晶微量天秤実験(microgravimetric quartz−crystal−microbalance experiments)が行なわれ、その結果が図3に示されている。同様に、ε−マレイミドカプロン酸N−ヒドロキシスクシニミドエステル[10]と反応させたアミノプロピルシロキサン官能基化ガラスをオリゴヌクレオチドプローブの共有結合およびナノ粒子系の構成の基礎インターフェイスとして用いて、DNA架橋CdSナノ粒子アレイをガラス支持体上で組立てた。図4はDNA架橋CdSナノ粒子アレイに対応する吸光スペクトルおよび蛍光スペクトルを示す。吸光度および蛍光スペクトルは、集合したCdSの世代が増加するにつれて増加する。
例IV
図5は、電極に結合した異なる数のCdSナノ粒子世代から成るアレイの励起に伴う、光電流作用スペクトルを示す。光電流はCdSナノ粒子の吸光度スペクトルに随伴し(図5中の挿入図)、それは架橋粒子の世代の数が大きくなるにつれて増加する。光電流はそれぞれのアレイのパルス照射によって、スイッチを「オン」および「オフ」にされうる。光電流生成の機構はおそらく、図1に示したように、電極2と接触しているか、もしくはトンネル距離にあるCdS粒子の伝導帯電子28の光放出(photoejection)を含む。しかし、これは架橋された架橋ナノ粒子の一部が、光電流の発生に参加しないことを示唆する。
【0024】
CdS不活性粒子による光電流の生成を援助するため、再度図1を参照して、DNA32に静電的に結合するRu(NH3)6 3+(5×10−6M)のような電子メディエーター30をアレイ14と反応させた。この遷移金属錯体(E°=−0.16V vs.SCE)は、伝導帯電子34の電子受容体として働き(E°CB=<−0.9V vs.SCE)、よって、離れた不活性なCdS粒子36から電極への電子移動を媒介しうる。
【0025】
図6は、Ru(NH3)6 3+の存在下と非存在下のそれぞれにおいて、2および4のCdSナノ粒子世代を含むDNA架橋CdSアレイによって生成される光電流を示す。Ru(NH3)6 3+の存在下では、光電流はおよそ2倍高く、DNAユニットが電極への電子移動を媒介する電子受容体ユニットのテンプレートとして働くことが暗示される。5×10−4MへのRu(NH3)6 3+濃度の増加は光電流に反対に影響し、電子受容体なしのCdSアレイの存在下で観察されるものよりも下の値にまで減少する。高バルク濃度(high bulk concentrations)のRu(NH3)6 3+では、半導体ナノ粒子の拡散電子伝達消滅(diffusional electron transfer quenching)が生じることから、この結果は妥当である。この過程は伝導帯電子をトラップし、よって、直接的な電子光放出過程さえも妨げる。
例V
DNA架橋アレイによって生成される光電流は、DNAの定量的な検出に使用できる。図7は、異なる濃度の標的核酸でプローブ官能基化したCdSの存在下におけるCdSナノ粒子の第三世代の形成に伴う、2層DNA架橋ナノ粒子アレイの光電流を示す。標的核酸の濃度が増えるにつれて光電流の増強が観察され、半導体ナノ粒子の第三世代による、電極のより高い被覆率が示される。
【0026】
試験した系のすべてにおいて、標的核酸の非存在下におけるプローブ官能基化電極とプローブ官能基化ナノ粒子の相互作用に伴う光電流、もしくは非特異的オリゴヌクレオチドプローブ(例えばSEQ ID No:4)によってナノ粒子アレイを架橋する試みに伴う光電流は観察されなかった。このように、トランスデューサーへのCdSナノ粒子の非特異的結合は観察されず、光電流は標的核酸による架橋過程に特異的である。
【図面の簡単な説明】
本発明を理解し、実際にそれがどのように実施されうるかを見るために、非限定的な例を手段とし、添付図面を参照して、好ましい実施態様が以下に記述される。そして、ここにおいて:
【図1】
図1は、本発明の一つの実施態様に従うCdSナノ粒子のオリゴヌクレオチド/DNA架橋アレイの構成、およびナノ構造の光電気化学反応を具体的に示す概略図である。
【図2】
図2は、本発明の方法の代替的な実施例を具体的に示す概略図である。
【図3】
図3は、オリゴヌクレオチド/DNA架橋CdSナノ粒子層の集合に伴う、Au/水晶結晶の周波数変化を表す(9MHz、ATカット):第一の層は、(1)で官能基化した電極と1×10−6Mの(3)との反応によって、それから、(2)で修飾したCdSナノ粒子との反応によって集合される。他の層は、(1)で修飾したCdSナノ粒子を含む1×10−6Mの(3)の溶液、および(2)で官能基化したCdSナノ粒子の溶液による、表面の代替的な処置によって構築された。
【図4】
図4は、層状のオリゴヌクレオチド/DNA架橋CdSナノ粒子アレイの吸収スペクトル(I)および蛍光スペクトル(II)を示す:(a)〜(d)は(1)〜(4)のCdSナノ粒子層に対応し、蛍光スペクトルのλex=405nmである。
【図5】
図5は、オリゴヌクレオチド/DNA架橋CdSナノ粒子のプログラムされた層を含むAu電極の光電流作用スペクトルを示す:(a)CdSナノ粒子の沈着前。(b)〜(e)1〜4のオリゴヌクレオチド/DNA架橋CdSナノ粒子層。挿入図:4層CdSナノ粒子アレイ(e)の光電流作用スペクトルとアレイの吸収スペクトル(f)の比較。
【図6】
図6は、以下の光電流作用スペクトルを表す:2層(a)および4層(c)オリゴヌクレオチドCdSナノ粒子架橋アレイ。5×10−6MのRu(NH3)6 3+の存在下における2層(b)および4層(d)オリゴヌクレオチド/DNA CdSナノ粒子架橋アレイ。すべての光電流スペクトルは、トリエタノールアミン(2×10−2M)を犠牲電子ドナーとして用い、0.1MのKCl中、アルゴンの下で記録された。照射された電極の面積は1cm2に一致する。
【図7】
図7は、アレイの光電流反応によるDNA(3)の感知を示す。以下の光電流反応:(a)2層オリゴヌクレオチド/DNA CdS架橋アレイ。(b)(2)で官能基化したCdSの存在下における1×10−9Mの(3)による2層架橋アレイの処置に伴うもの。(c)(2)で官能基化したCdSの存在下における1×10−8Mの(3)による2層架橋アレイの処置に伴うもの。(d)(2)で官能基化したCdSの存在下における1×10−7Mの(3)による2層架橋アレイの処置に伴うもの。光電流スペクトルは図5の説明文中に特定される条件で記録された。
〔発明の分野〕
本発明は核酸を検出するための方法およびシステムに関する。
〔発明の背景〕
以下の参考文献は、番号による特定によって引用される:
1.Kelley,S.O.&Barton,J.K. Electron transfer between bases in double helical DNA Science 283, 375−381(1999).
2.Ratner,M. Photochemistry:Electronic motion in DNA. Nature 397,480−481(1999).
3.Braun,E.,Eichen Y,Sivan,U.&Ben−Yoseph, G. DNA−templated assembly and electrode attachment of a conducting silver wire. Nature 391,775−778(1998).
4.Porath,D.,Bezryadin,A., de Vries,S.,Dekker,C.Direct measurement of electrical transport through DNA molecules. Nature 403,635−638(2000).
5. Storhoff, J.J. & Mirkin, C.A. Programmed materials synthesis with DNA. Chem. Rev. 99, 1849−1862 (1999).
6. Seeman,N.C.Nucleic acid nanostructures and topology. Angew. Chem. Int. Ed. Engl.37,3220−3238(1998).
7. Takenaka,S.,Yamasshita,K.,Takagi,M.,Uto,Y&Kondo,H. DNA sensing on a DNA probe−modified electrode using ferrocenyl naphthalene diimide as the electrochemicaly active ligand. Anal. Chem. 72(6),1334−1341(2000).
8. Korri−Yousoufi,H.,Garnier,F.,Srivtava,P,Godillot,P.&Yassow,A. Toward bioelectronics; specific DNA recognition based on digonucleotide−functionalized polypyrrole. J. Am. Chem. Soc.119,7388−7389(1997).
9. Patolsky,F.,Katz,E.,Bardea,A.&Willner,I. Enzyme−linked electrochemical sensing of oligonucleotide−DNA in interactions by means of impedance spectroscopy. Langmuir 15,3703−3706(1999).
10. Patolsky,F.,Ranjit,K.T.,Lichtenstein,A.&Willner,I. Dendritic amplification of DNA analysis by oligonucleotide functionalized Au−nanoparticles. Chem. Commun. 1025−1026(2000).
11. Torimoto,T.,Yamashita,M.,Kuwabata,S.,Sakata,T.,Mori,H. and Yoneyama,H. Fabrication of CdS nanoparticle chain along DNA double strands. J.Phys.Chem.B 103(42):8799−8803(1999).
DNAに基づく電子工学は、二本鎖(ds)DNAの伝導性に取り組んでいる最近の広範な研究活動の主題となっている[1,2]。ナノワイヤーの構築のためのテンプレートとしてのds−DNAの使用[3]、およびDNAによって架橋された金属−ナノ粒子の単電子荷電デバイスとしての使用[4]が記述された。DNA架橋Au−ナノ粒子の光学的性質が最近研究され、DNAセンシングに応用され[5]、そして、DNA/Au−ナノ粒子のナノ構造が組立てられた[6]。DNAセンシングの電子伝達、特に増幅DNA分析が、電気化学的[7]もしくは微小重力測定的水晶結晶微量天秤計測の使用によって、最近報告された。DNAの直接的な電気化学検出が、DNAの電気化学反応[8]もしくはds−DNAへのレドックス標識の取り込みを追跡することによって報告された。DNAの増幅検出は、生体触媒コンジュゲートの使用[9]または、標識されたリポソームもしくはナノ粒子の適用[10]によって達成された。
【0002】
CdSナノ粒子の鎖は、DNAを脂質単層上に沈着させ、その後CdSナノ粒子を加えることによって、dsDNAに沿って製造された。ナノ粒子は、ナノ粒子表面上の陽イオン性表面修飾剤とDNAのリン酸基の間の静電的相互作用により、DNAテンプレート上に鎖を形成した[11]。
〔発明の概要〕
サンプル中の標的核酸を検出するための方法およびシステムを提供することが本発明の目的である。
【0003】
本明細書において「検出する」もしくは「検出」という用語は、サンプル中の標的核酸の定性的決定および同定の両方、ならびに、時としてサンプル中の標的核酸の濃度の定量的決定を集合的に指す。
【0004】
本発明は、二本鎖核酸の架橋された半導体ナノ粒子アレイの樹状構造を固体支持体上に構築するための方法、ならびに、これらのアレイの照射に伴なう構造的に制御された光電流および/もしくは光学的シグナルの生成のための方法を提供する。
【0005】
第一の態様の一実施態様では、本発明は、サンプル溶液中の標的核酸の検出のための方法であって、前記標的核酸が第一および第二の末端配列を含んで成り、前記末端配列の一方が5’末端配列であり、もう一方の末端配列が3’末端配列であり、
(a) 固体表面を提供すること;
(b) 少なくとも一部が前記標的核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを前記固体表面に付着させること;
(c) ステップ(b)の固体表面に前記サンプル溶液を接触させ、それによって前記の第一のプローブを前記標的核酸に結合させること;
(d) 少なくとも一部が前記標的核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着された第二の半導体ナノ粒子を提供すること;
(e) ステップ(c)の固体表面に前記の第二のナノ粒子を接触させ、それによって前記の第二のプローブを前記の結合した標的核酸に結合させること;
(f) 前記第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第一の半導体ナノ粒子を提供し、前記第一のナノ粒子を前記標的核酸と共にプレインキューベートし、それによって前記第一のプローブを前記標的核酸に結合させること;
(g) ステップ(e)の固体表面を前記のプレインキューベートした第一のナノ粒子に接触させ、それによって前記第一のプローブに結合した前記標的核酸を前記第二のナノ粒子上の前記第二のプローブに結合させること;
(h) 場合によっては、ステップ(e)および(g)を1回以上交互に繰り返すこと;そして
(i) 前記固体表面上の前記ナノ粒子の存在を検出し、それによって前記標的核酸を検出すること;
を含んで成る前記方法を提供する。
【0006】
本発明の上記の実施態様では、(サンプル溶液中の)標的核酸は最初に固体表面上に固定されたオリゴヌクレオチドプローブに接触させられる。本発明のこの態様の代替的な実施態様では、標的核酸は最初にナノ粒子上に固定されたオリゴヌクレオチドプローブに接触させられる。よって、この代替的な実施態様は以下のように実施される:
(a) 固体表面を提供する;
(b) 少なくとも一部が前記標的核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを前記固体表面に付着させる;
(c) 少なくとも一部が前記標的核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着された第二の半導体ナノ粒子を提供し、そして、前記第二のナノ粒子を前記標的核酸と共にプレインキュベートし、それによって前記第二のプローブを前記標的核酸に結合させる;
(d) ステップ(b)の固体表面に前記のプレインキュベートした第二のナノ粒子を接触させ、それによって前記の結合した標的核酸を前記第一のプローブに結合させる;
(e) 前記第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着された第一の半導体ナノ粒子を提供する;
(f) ステップ(d)の固体表面を前記第一のナノ粒子に接触させ、それによって前記第二のプローブに結合した前記標的核酸を前記第一のナノ粒子上の前記第一のプローブに結合させる;
(g) 場合によっては、ステップ(d)および(f)を1回以上交互に繰り返す;そして
(h) 前記固体表面上の前記ナノ粒子の存在を検出し、それによって前記標的核酸を検出する。
【0007】
本発明の方法において使用されるナノ粒子は、光伝導性を有するあらゆる半導体化合物を含んで成りうる。そのような化合物の例にはCdS、CdSe、GaAs、PbSおよびZnSを含む。CdSが好ましいナノ粒子化合物である。一つのアレイ中のナノ粒子は、同一もしくは異なる半導体化合物を含んで成りうる。好ましい実施態様では、ナノ粒子は同一の半導体化合物を含んで成る。
【0008】
ナノ粒子の存在は光学的もしくは光電気化学的に検出されうる。
【0009】
ナノ粒子が光学的に検出される場合、これは蛍光検出もしくは光吸光度検出のような、それ自体既知のあらゆる技法によることができる。この場合、アレイが製造される固体表面は、オリゴヌクレオチドが直接的もしくは間接的に結合されうるあらゆる材料でありうる。そのような材料の例にはガラスもしくは高分子支持体を含む。
【0010】
一方、ナノ粒子が光電気化学的に検出される場合、固体支持体はナノ粒子の照射によって生成される光電流を感知できる電極でなければならない。そのような電極の非限定的な例はAu電極である。ナノ粒子は電流もしくは電圧を測定することによって検出されうる。検出されるシグナルは、核酸を結合する能力を持つ電子メディエーター(electron mediator)と共に電極をインキューベートすることによって増幅されうる。核酸ユニットへの電子メディエーターの静電結合は、伝導帯電子のためのトンネリング経路を提供でき、その結果、光電流の増強をもたらす。そのような電子メディエーターの例には、静電結合および/もしくはインタカレートによって核酸と結合し、よって、半導体ナノ粒子と電極との電気的連絡を向上させる有機化合物、遷移金属複合体もしくは金属ナノロッドを含む。
【0011】
本明細書中の「核酸」という用語はDNAおよびRNAの両方を含む。オリゴヌクレオチドプローブは一般的(排他的ではない)に、核酸の鎖およそ1ヘリックス分(すなわち約12ヌクレオチド)だけ相補的な多数のヌクレオチドを含んで成る。12オリゴヌクレオチドの配列は一方では安定したハイブリダイゼーションを保証し、12merのオリゴヌクレオチドは他方では、より長い配列の場合よりも、不正確な核酸への結合の確率を減少させる。サンプルがゲノムDNAの消化試料もしくは、核酸を含んで成るその分画産物である場合には、不正確なオリゴヌクレオチド(すなわち、標的オリゴヌクレオチド以外のオリゴヌクレオチド)へ結合する確率が若干ある(この確率は捕獲用オリゴヌクレオチドの長さと共に増加する)。この確率は前述のように、より短いオリゴヌクレオチドの場合により低い。一方、結合の特異性は、より長い標的分子に関しては、オリゴヌクレオチドの長さと共に増加する。約12ヌクレオチドの配列は、一方では結合安定性を保証することに関する限り最適であり、他方では不正確な結合を減らすことに関する限り最適であることから、好ましい。本発明はしかし、そのようなオリゴヌクレオチドプローブの長さに限定されず、当該技術分野の熟練者にはプローブの長さを方法の要求に合わせる方法がわかるであろう。
【0012】
本発明の第二の態様では、本発明の第一の態様のその両方の実施態様における方法のステップを含んで成る、核酸によって架橋された半導体ナノ粒子の多層アレイを製造するための方法が提供される。
【0013】
本発明の第三の態様では、電子メディエーター官能基化核酸(electron mediator functionalized nucleic acid)を含んで成る半導体ナノ粒子電子回路を製造するための方法であって、
(a) 電極を提供すること;
(b) 少なくとも一部が核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを前記電極に付着させること;
(c) ステップ(b)の電極に前記核酸を接触させ、それによって前記第一のプローブを前記核酸に結合させること;
(d) 少なくとも一部が前記核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着された第二の半導体ナノ粒子を提供すること;
(e) ステップ(c)の電極に前記の第二のナノ粒子を接触させ、それによって前記の第二のプローブを前記の結合した核酸に結合させること;
(f) 前記第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第一の半導体ナノ粒子を提供し、前記第一のナノ粒子を前記核酸と共にプレインキューベートし、それによって前記第一のプローブを前記核酸に結合させること;
(g) ステップ(e)の電極を前記のプレインキューベートした第一のナノ粒子に接触させ、それによって前記第一のプローブに結合した前記核酸を前記第二のナノ粒子上の前記第二のプローブに結合させること;
(h) 場合によっては、ステップ(e)および(g)を1回以上交互に繰り返すこと;そして
(i) 前記電極を、核酸を結合する能力を持つ電子メディエーターと共にインキューベートすること;
を含んで成る製造方法が提供される。
【0014】
本発明の第三の態様の代替的な実施態様は、最後のステップが前記電極を核酸を結合する能力を持つ金属と共にインキューベートすることを含んで成る、ナノ金属ロッドによって架橋された半導体アレイを含んで成る半導体ナノ粒子電子回路を製造するための方法を提供する。
【0015】
核酸の鎖によって架橋された半導体ナノ粒子を含んで成る樹状ナノ粒子アレイを含んで成る半導体デバイスもまた、本発明によって意図されている。
【0016】
本発明の第四の態様では、
(a) 表面の各々に少なくとも一部が標的核酸配列の異なるセグメントに相補的であるオリゴヌクレオチドプローブが結合されており、アレイの各々が異なる標的核酸配列に特異的であり、各々がトランスデューサーとして働きうる官能基化された固体表面のアレイを複数含んで成るバイオチップ;ならびに
(b) 少なくとも一部が標的核酸配列の1つの一方の末端配列もしくは他方の末端配列に相補的である、オリゴヌクレオチドプローブで官能基化された半導体ナノ粒子;
を含んで成る、サンプル溶液中の標的核酸配列を同定するためのシステムが提供される。
【0017】
本発明のこの態様では、複数のサンプルの並行分析が、官能基化された固体表面のマイクロアレイ上で実施されうる。たとえば、サンプル中におけるウイルスのような感染性病原微生物の正体を決定することが望まれる場合には、固体表面の一つの列がある型のウイルスの遺伝物質の異なるセグメントに相補的なプローブを含んで成り、第二の列が第二の型のウイルスに相補的なプローブを含んで成る、といったDNAチップもしくはバイオチップが使用されうる。サンプルを官能基化された半導体ナノ粒子に接触させ、シグナルを生成する列を同定するバイオチップへのサンプルの適用は、感染ウイルスの同定を可能とするであろう。同様な検出システムは、遺伝子変異および疾患を同定するために、また、組織タイピング、遺伝子解析および法医学的応用において用いられうる。
【0018】
本発明の第五の態様では、
(a) トランスデューサーとして働く官能基化された固体表面および、それに付着されたプローブ;ならびに
(b) 一部が標的核酸配列の一方の末端もしくは他方の末端に相補的であるオリゴヌクレオチドプローブで官能基化された半導体ナノ粒子;
を含んで成る、核酸の混合物を含むサンプル中の標的核酸配列を検出するためのキットが提供される。
〔発明の詳細な記述〕
方法および材料
1.Q−CdSナノ粒子の調製
0.24mL量の1.0M Cd(ClO4)2水溶液および0.16mLの1.0 Na2S水溶液をそれぞれ60および40mL量の調製反転ミセル(inverse micelle)溶液に加えた。溶液を個々に1時間撹拌した後、これらを一緒に混ぜあわせ、さらに1時間撹拌し、その結果、反転ミセル中にQ−CdSの形成が得られた。
【0019】
その結果生じたQ−CdSの表面を2−アミノエタンチオールおよび2−メルカプトエタンスルホナートで修飾した。後者の化合物による修飾は、後に水溶液中に生じる粒子を溶解するために必須であった。0.17mLの0.32M 2−アミノエタンチオール水溶液および0.33mLの0.32M 2−メルカプトエタンスルホナート溶液の両方を、!−CdSを含む反転ミセル溶液100mLに加え、Ar雰囲気下で1日撹拌し、その結果、チオールでキャップされたQ−CdSナノ粒子(thiol−capped Q−CdS nanoparticle)が得られた。減圧下で乾燥させた後、チオールでキャップされたQ−CdSをピリジン、n−ヘプタン、石油エーテル、1−ブタノール、アセトンおよびメタノールで連続して洗浄した。
11. DNA修飾Q−CdSナノ粒子の調製:
手順1:チオール交換手順:
Q−CdS水溶液(1mg/mL)に、還元チオ化DNA(reduced thiolated−DNA)溶液(8〜10OD/mL)を加え、撹拌した。室温に24時間静置した後、溶液を0.2M NaCl、0.1Mリン酸バッファー(pH=7.4)に加えた(brought)。さらに24時間静置させた後、4℃で2〜3日の期間にわたり、溶液を0.2M NaCl+0.1Mリン酸バッファー(pH=7.4)+0.01%アジ化ナトリウムに対して透析した(その間、透析溶液を4〜7回新たにした)。DNA修飾Q−CdSナノ粒子は、さらなる実験のために溶液中に保存でき、また、スピードバックの使用により固体化合物としても取得できる。
手順2:Q−CdS表面へのDNAの化学結合
チオール修飾Q−CdS溶液(1mg/mL)(pH=7.4)に、過剰量の4−(N−マレイミドメチル)−シクロヘキサン−1−カルボン酸3−スルホ−N−ヒドロキシ−スクシニミドエステル架橋剤を加え、4℃で24時間反応を実施した後、20,000rpmで少なくとも1時間遠心して、過剰な試薬を取り除いた。上清の除去後、黄色の沈澱物を0.1M NaCl、0.1Mリン酸バッファー(pH=7.4)で洗浄し、再度遠心した。この手順を少なくとも4回繰り返した。
【0020】
マレイミドで官能基化した化学的に反応性のQ−CdSナノ粒子溶液に、チオ化DNA(10OD/mL)を含むバッファー溶液を加え、4℃で12時間、熟成させた。その後、過剰なチオ化オリゴヌクレオチドを少なくとも1時間の遠心(20,000rpm)によって、もしくは0.02%のNaN3を含むPBSバッファーに対する透析(4℃で2日間)によって取り除いた。ここで概説した2つの手順により得られたDNA修飾Q−CdSナノ粒子は、DNA修飾前の通常のQ−CdSナノ粒子と比較して、水溶液中に極めて可溶性であった。
例
本発明の方法の一つの実施例が図1に図解的に表されている。以下のオリゴヌクレオチドが、以下の例においてプローブもしくは標的として使用された:
(4)5’TCTATCCTACGCT−(CH2)6−SH−3’(SEQ ID NO:1)
(10)5’−HS−(CH2)6−GCGCGAACCGTATA−3’(SEQ ID NO:2)
(6)5’−AGCGTAGGATAGATATACGGTTCGCGC−3’(SEQ ID NO:3)
5’−AGCGCTCCAGTGATATACGGTTCGCGC−3’(SEQ ID NO:4)
例I
図1はAu電極2の形をとった固体表面上におけるDNA架橋CdS粒子の段階的な組立てを具体的に示す。第一のオリゴヌクレオチドプローブ4(例えばSEQ ID No:1)は、標的DNA6(SEQ ID No:3)の5’末端に相補的である。第一のプローブ4はAu電極2(2.3×10−11mole・cm−2)に付着しており、電極はそれから、反応Aにおいて、標的DNA6を含むサンプル溶液と相互作用して、ds系を生成する。
【0021】
CdSナノ粒子(2.6±0.4nm)は、チオ化された第一および第二のオリゴヌクレオチドプローブ4もしくは10により官能基化された。これら2つのオリゴヌクレオチドはそれぞれ、標的DNA6の5’および3’末端に相補的である。反応Bでは、電極2が第二のオリゴヌクレオチドプローブ10(SEQ ID No:2)で官能基化されたナノ粒子8と接触し、結果としてCdSナノ粒子8と電極2に結合した標的DNA6との結合がもたらされる。これはナノ粒子アレイの第一世代11と呼ばれる。
【0022】
標的DNAがナノ粒子12から広がっているプローブ4の一部に結合するように、第一のオリゴヌクレオチドプローブ4で官能基化したさらなるCdSナノ粒子12を、標的DNA6(1×10−6M)と共にプレインキュベートした(1mg・mL−1)。反応Cでは、第一ナノ粒子世代を保有している電極2を、第一のプローブで官能基化して標的DNAと共にプレインキューベートしたナノ粒子12に接触させ、結果として、プレインキューベートしたナノ粒子12と第一世代ナノ粒子8の結合が生じた。これはナノ粒子アレイの第二世代14と呼ばれる。
【0023】
第二のプローブ10で官能基化したCdSナノ粒子8および第一のプローブ4で官能基化したCdSナノ粒子12と電極2のさらなる交互の接触は、制御された数のCdSナノ粒子世代16を持つアレイをもたらす(反応D)。ナノ粒子の数が世代の数の関数として指数的に増加し、樹状構造を形成することが見られうる。アレイの作製が標的DNAの存在によってのみ可能とされることは明らかである。このように、ナノ粒子アレイの存在の検出は標的DNAの存在を示す。
例II
本発明の方法の代替的な実施例が図2に具体的に示されている。前と同じく、第一のプローブ4がAu電極2に付着される。しかし、この場合は、標的DNAがナノ粒子8から広がっているプローブ10の一部に結合するように、第二のオリゴヌクレオチドプローブ10で官能基化されたナノ粒子18が標的DNA6と共にプレインキューベートされる。これらのプレインキューベートされたナノ粒子18は、反応Aにおいて、ナノ粒子に結合した標的DNA6が電極上に固定された第一のプローブ4に結合するように、電極2に接触させられ、結果として第一世代20が生じる。電極はそれから、反応Bにおいて、標的DNA6に結合して第二世代24を形成する第一のプローブ4で官能基化されたナノ粒子22に接触させられる。前と同じく、これらの接触ステップが、望まれる数の世代26を生成するために交互に繰り返される。
例III
DNA架橋CdSナノ粒子アレイの作製後に、微小重力測定的水晶結晶微量天秤実験(microgravimetric quartz−crystal−microbalance experiments)が行なわれ、その結果が図3に示されている。同様に、ε−マレイミドカプロン酸N−ヒドロキシスクシニミドエステル[10]と反応させたアミノプロピルシロキサン官能基化ガラスをオリゴヌクレオチドプローブの共有結合およびナノ粒子系の構成の基礎インターフェイスとして用いて、DNA架橋CdSナノ粒子アレイをガラス支持体上で組立てた。図4はDNA架橋CdSナノ粒子アレイに対応する吸光スペクトルおよび蛍光スペクトルを示す。吸光度および蛍光スペクトルは、集合したCdSの世代が増加するにつれて増加する。
例IV
図5は、電極に結合した異なる数のCdSナノ粒子世代から成るアレイの励起に伴う、光電流作用スペクトルを示す。光電流はCdSナノ粒子の吸光度スペクトルに随伴し(図5中の挿入図)、それは架橋粒子の世代の数が大きくなるにつれて増加する。光電流はそれぞれのアレイのパルス照射によって、スイッチを「オン」および「オフ」にされうる。光電流生成の機構はおそらく、図1に示したように、電極2と接触しているか、もしくはトンネル距離にあるCdS粒子の伝導帯電子28の光放出(photoejection)を含む。しかし、これは架橋された架橋ナノ粒子の一部が、光電流の発生に参加しないことを示唆する。
【0024】
CdS不活性粒子による光電流の生成を援助するため、再度図1を参照して、DNA32に静電的に結合するRu(NH3)6 3+(5×10−6M)のような電子メディエーター30をアレイ14と反応させた。この遷移金属錯体(E°=−0.16V vs.SCE)は、伝導帯電子34の電子受容体として働き(E°CB=<−0.9V vs.SCE)、よって、離れた不活性なCdS粒子36から電極への電子移動を媒介しうる。
【0025】
図6は、Ru(NH3)6 3+の存在下と非存在下のそれぞれにおいて、2および4のCdSナノ粒子世代を含むDNA架橋CdSアレイによって生成される光電流を示す。Ru(NH3)6 3+の存在下では、光電流はおよそ2倍高く、DNAユニットが電極への電子移動を媒介する電子受容体ユニットのテンプレートとして働くことが暗示される。5×10−4MへのRu(NH3)6 3+濃度の増加は光電流に反対に影響し、電子受容体なしのCdSアレイの存在下で観察されるものよりも下の値にまで減少する。高バルク濃度(high bulk concentrations)のRu(NH3)6 3+では、半導体ナノ粒子の拡散電子伝達消滅(diffusional electron transfer quenching)が生じることから、この結果は妥当である。この過程は伝導帯電子をトラップし、よって、直接的な電子光放出過程さえも妨げる。
例V
DNA架橋アレイによって生成される光電流は、DNAの定量的な検出に使用できる。図7は、異なる濃度の標的核酸でプローブ官能基化したCdSの存在下におけるCdSナノ粒子の第三世代の形成に伴う、2層DNA架橋ナノ粒子アレイの光電流を示す。標的核酸の濃度が増えるにつれて光電流の増強が観察され、半導体ナノ粒子の第三世代による、電極のより高い被覆率が示される。
【0026】
試験した系のすべてにおいて、標的核酸の非存在下におけるプローブ官能基化電極とプローブ官能基化ナノ粒子の相互作用に伴う光電流、もしくは非特異的オリゴヌクレオチドプローブ(例えばSEQ ID No:4)によってナノ粒子アレイを架橋する試みに伴う光電流は観察されなかった。このように、トランスデューサーへのCdSナノ粒子の非特異的結合は観察されず、光電流は標的核酸による架橋過程に特異的である。
【図面の簡単な説明】
本発明を理解し、実際にそれがどのように実施されうるかを見るために、非限定的な例を手段とし、添付図面を参照して、好ましい実施態様が以下に記述される。そして、ここにおいて:
【図1】
図1は、本発明の一つの実施態様に従うCdSナノ粒子のオリゴヌクレオチド/DNA架橋アレイの構成、およびナノ構造の光電気化学反応を具体的に示す概略図である。
【図2】
図2は、本発明の方法の代替的な実施例を具体的に示す概略図である。
【図3】
図3は、オリゴヌクレオチド/DNA架橋CdSナノ粒子層の集合に伴う、Au/水晶結晶の周波数変化を表す(9MHz、ATカット):第一の層は、(1)で官能基化した電極と1×10−6Mの(3)との反応によって、それから、(2)で修飾したCdSナノ粒子との反応によって集合される。他の層は、(1)で修飾したCdSナノ粒子を含む1×10−6Mの(3)の溶液、および(2)で官能基化したCdSナノ粒子の溶液による、表面の代替的な処置によって構築された。
【図4】
図4は、層状のオリゴヌクレオチド/DNA架橋CdSナノ粒子アレイの吸収スペクトル(I)および蛍光スペクトル(II)を示す:(a)〜(d)は(1)〜(4)のCdSナノ粒子層に対応し、蛍光スペクトルのλex=405nmである。
【図5】
図5は、オリゴヌクレオチド/DNA架橋CdSナノ粒子のプログラムされた層を含むAu電極の光電流作用スペクトルを示す:(a)CdSナノ粒子の沈着前。(b)〜(e)1〜4のオリゴヌクレオチド/DNA架橋CdSナノ粒子層。挿入図:4層CdSナノ粒子アレイ(e)の光電流作用スペクトルとアレイの吸収スペクトル(f)の比較。
【図6】
図6は、以下の光電流作用スペクトルを表す:2層(a)および4層(c)オリゴヌクレオチドCdSナノ粒子架橋アレイ。5×10−6MのRu(NH3)6 3+の存在下における2層(b)および4層(d)オリゴヌクレオチド/DNA CdSナノ粒子架橋アレイ。すべての光電流スペクトルは、トリエタノールアミン(2×10−2M)を犠牲電子ドナーとして用い、0.1MのKCl中、アルゴンの下で記録された。照射された電極の面積は1cm2に一致する。
【図7】
図7は、アレイの光電流反応によるDNA(3)の感知を示す。以下の光電流反応:(a)2層オリゴヌクレオチド/DNA CdS架橋アレイ。(b)(2)で官能基化したCdSの存在下における1×10−9Mの(3)による2層架橋アレイの処置に伴うもの。(c)(2)で官能基化したCdSの存在下における1×10−8Mの(3)による2層架橋アレイの処置に伴うもの。(d)(2)で官能基化したCdSの存在下における1×10−7Mの(3)による2層架橋アレイの処置に伴うもの。光電流スペクトルは図5の説明文中に特定される条件で記録された。
Claims (28)
- サンプル溶液中の標的核酸の検出のための方法であって、前記標的核酸が第一および第二の末端配列を含んで成り、前記末端配列の一方が5’末端配列であり、かつ、もう一方の末端配列が3’末端配列であり、
(a) 固体表面を提供すること;
(b) 少なくとも一部が前記標的核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを前記固体表面に付着させること;
(c) ステップ(b)の固体表面に前記サンプル溶液を接触させ、それによって前記第一のプローブを前記標的核酸に結合させること;
(d) 少なくとも一部が前記標的核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第二の半導体ナノ粒子を提供すること;
(e) ステップ(c)の固体表面に前記第二のナノ粒子を接触させ、それによって前記第二のプローブを前記の結合した標的核酸に結合させること;
(f) 前記第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第一の半導体ナノ粒子を提供し、そして、前記第一のナノ粒子を前記標的核酸と共にプレインキューベートし、それによって前記第一のプローブを前記標的核酸に結合させること;
(g) ステップ(e)の固体表面を前記のプレインキューベートした第一のナノ粒子に接触させ、それによって前記第一のプローブに結合した前記標的核酸を前記第二のナノ粒子上の前記第二のプローブに結合させること;
(h) 場合によっては、ステップ(e)および(g)を1回以上交互に繰り返すこと;そして
(i) 前記固体表面上の前記ナノ粒子の存在を検出し、それによって前記標的核酸を検出すること;
を含んで成る前記方法。 - 前記ナノ粒子がCdS、CdSe、GaAs、PbSおよびZnSから成る群より選択される半導体化合物を含んで成る、請求項1記載の方法
- 前記ナノ粒子が同一の半導体化合物を含んで成る、請求項1記載の方法。
- 前記ナノ粒子が異なる半導体化合物を含んで成る、請求項1記載の方法。
- 前記ナノ粒子が光学的に検出される、請求項1記載の方法。
- 前記ナノ粒子が蛍光検出によって、もしくは光吸収によって検出される、請求項5記載の方法。
- 前記固体表面がガラスもしくはポリマー支持体を含んで成る、請求項1記載の方法。
- 前記ナノ粒子が光電気化学的に検出される、請求項1記載の方法。
- 前記ナノ粒子が電流もしくは電圧を測定することにより検出される、請求項8記載の方法。
- 前記固体支持体が電極である、請求項8もしくは9のいずれかに記載の方法。
- ステップ(i)の前に、
(h1) 前記固体表面を核酸を結合する能力を持つ電子メディエータ−(electron mediator)と共にインキューベートする;
というステップをさらに含んで成る、請求項8記載の方法。 - 前記電子メディエーターが有機化合物、遷移金属錯体もしくは金属ナノロッド(metallic nanorod)である、請求項11記載の方法
- サンプル溶液中の標的核酸の検出のための方法であって、前記標的核酸が第一および第二の末端配列を含んで成り、前記末端配列の一方が5’末端配列であり、かつ、もう一方の末端配列が3’末端配列であり、
(a) 固体表面を提供すること;
(b) 少なくとも一部が前記標的核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを前記固体表面に付着させること;
(c) 少なくとも一部が前記標的核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第二の半導体ナノ粒子を提供し、そして、前記第二のナノ粒子を前記標的核酸と共にプレインキュベートし、それによって前記第二のプローブを前記標的核酸に結合させること;
(d) ステップ(b)の固体表面に前記のプレインキュベートした第二のナノ粒子を接触させ、それによって前記の結合した標的核酸を前記第一のプローブに結合させること;
(e) 前記第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第一の半導体ナノ粒子を提供すること;
(f) ステップ(d)の固体表面を前記第一のナノ粒子に接触させ、それによって前記第二のプローブに結合した前記標的核酸を前記第一のナノ粒子上の前記第一のプローブに結合させること;
(g) 場合によっては、ステップ(d)および(f)を1回以上交互に繰り返すこと;そして
(h) 前記固体表面上の前記ナノ粒子の存在を検出し、それによって前記標的核酸を検出すること;
を含んで成る前記方法。 - 前記固体支持体が電極である、請求項13記載の方法。
- ステップ(h)の前に、
(g1)前記電極を、核酸を結合する能力を持つ電子メディエータ−と共にインキューベートする;
というステップをさらに含んで成る、請求項14記載の方法。 - 前記電子メディエータ−が有機化合物、遷移金属錯体もしくは金属ナノロッドである、請求項15記載の方法
- 前記核酸がDNAもしくはRNAである、請求項1記載の方法。
- 核酸によって架橋された半導体ナノ粒子の多層アレイを製造するための方法であって、
(a) 電極を提供すること;
(b) 少なくとも一部が核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを前記電極に付着させること;
(c) ステップ(b)の電極に前記核酸を接触させ、それによって前記第一のプローブを前記核酸に結合させること;
(d) 少なくとも一部が前記核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第二の半導体ナノ粒子を提供すること;
(e) ステップ(c)の電極に前記第二のナノ粒子を接触させ、それによって前記第二のプローブを前記の結合した核酸に結合させること;
(f) 前記第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第一の半導体ナノ粒子を提供し、そして、前記第一のナノ粒子を前記核酸と共にプレインキューベートし、それによって前記第一のプローブを前記核酸に結合させること;
(g) ステップ(e)の電極を前記のプレインキューベートした第一のナノ粒子に接触させ、それによって前記第一のプローブに結合した前記核酸を前記第二のナノ粒子上の前記第二のプローブに結合させること;そして
(h) 場合によっては、ステップ(e)および(g)を1回以上交互に繰り返すこと;
を含んで成る製造方法。 - 電子メディエーター官能基化核酸を含んで成る半導体ナノ粒子電子回路を製造するための方法であって、
(a) 電極を提供すること;
(b) 少なくとも一部が核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを前記電極に付着させること;
(c) ステップ(b)の電極に前記核酸を接触させ、それによって前記第一のプローブを前記核酸に結合させること;
(d) 少なくとも一部が前記核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第二の半導体ナノ粒子を提供すること;
(e) ステップ(c)の電極に前記第二のナノ粒子を接触させ、それによって前記第二のプローブを前記の結合した核酸に結合させること;
(f) 前記第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第一の半導体ナノ粒子を提供し、そして、前記第一のナノ粒子を前記核酸と共にプレインキューベートし、それによって前記第一のプローブを前記核酸に結合させること;
(g) ステップ(e)の電極を前記のプレインキューベートした第一のナノ粒子に接触させ、それによって前記第一のプローブに結合した前記核酸を前記第二のナノ粒子上の前記第二のプローブに結合させること;
(h) 場合によっては、ステップ(e)および(g)を1回以上交互に繰り返すこと;そして
(i) 前記電極を、核酸を結合する能力を持つ電子メディエータ−と共にインキューベートすること;
を含んで成る製造方法。 - ナノ金属ロッド(nano metallic rod)によって架橋された半導体アレイを含んで成る半導体ナノ粒子電子回路を製造するための方法であって、
(a) 電極を提供すること;
(b) 少なくとも一部が核酸の第一の末端配列に相補的である第一のオリゴヌクレオチドプローブを前記電極に付着させること;
(c) ステップ(b)の電極に前記核酸を接触させ、それによって前記第一のプローブを前記核酸に結合させること;
(d) 少なくとも一部が前記核酸の第二の末端配列に相補的である第二のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第二の半導体ナノ粒子を提供すること;
(e) ステップ(c)の電極に前記第二のナノ粒子を接触させ、それによって前記第二のプローブを前記の結合した核酸に結合させること;
(f) 前記第一のオリゴヌクレオチドプローブが付着した第一の半導体ナノ粒子を提供し、そして、前記第一のナノ粒子を前記核酸と共にプレインキューベートし、それによって前記第一のプローブを前記核酸に結合させること;
(g) ステップ(e)の電極を前記のプレインキューベートした第一のナノ粒子に接触させ、それによって前記第一のプローブに結合した前記核酸を前記第二のナノ粒子上の前記第二のプローブに結合させること;
(h) 場合によっては、ステップ(e)および(g)を1回以上交互に繰り返すこと;そして
(i) 前記電極を、核酸を結合する能力を持つ金属と共にインキューベートすること;
を含んで成る製造方法。 - 前記半導体ナノ粒子がCdSを含んで成り、前記核酸がDNAである、請求項1記載の方法。
- 核酸の鎖によって架橋された半導体ナノ粒子を含んで成る樹状ナノ粒子アレイを含んで成る半導体デバイス。
- (a) 少なくとも一部が標的核酸配列の異なるセグメントに相補的であるオリゴヌクレオチドプローブが表面の各々に結合しており、アレイの各々が異なる標的核酸配列に特異的であり、各々がトランスデューサーとして働きうる、官能基化(functionalized)された固体表面のアレイを複数含んで成るバイオチップ;ならびに
(b) 少なくとも一部が標的核酸配列の一つの一方の末端配列もしくは他方の末端配列に相補的である、オリゴヌクレオチドプローブで官能基化された半導体ナノ粒子;
を含んで成る、サンプル中の標的核酸配列を同定するためのシステム。 - 前記の異なる標的核酸配列が異なる病原微生物の核酸配列である、請求項23記載のシステム。
- 前記の異なる標的核酸配列が異なる遺伝病に関係する核酸配列である、請求項23記載のシステム。
- 前記の異なる標的核酸配列が異なる組織の核酸配列である、請求項23記載のシステム。
- 前記の異なる標的核酸配列が異なる個体の核酸配列である、請求項23記載のシステム。
- (a) トランスデューサーとして働く官能基化された固体表面および、それに付着したプローブ;ならびに
(b) 少なくとも一部が標的核酸配列の一方の末端配列もしくは他方の末端配列に相補的であるオリゴヌクレオチドプローブで官能基化された半導体ナノ粒子;
を含んで成る、核酸の混合物を含むサンプル中の標的核酸配列の検出のためのキット。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IL13898800A IL138988A (en) | 2000-10-12 | 2000-10-12 | Dendritically amplified detection method |
PCT/IL2001/000886 WO2002031191A2 (en) | 2000-10-12 | 2001-09-24 | Dendritically amplified detection method |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005507488A true JP2005507488A (ja) | 2005-03-17 |
Family
ID=11074732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002534556A Pending JP2005507488A (ja) | 2000-10-12 | 2001-09-24 | 樹状増幅検査方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20040048272A1 (ja) |
EP (1) | EP1368490A2 (ja) |
JP (1) | JP2005507488A (ja) |
AU (1) | AU2001294150A1 (ja) |
CA (1) | CA2424435A1 (ja) |
IL (1) | IL138988A (ja) |
WO (1) | WO2002031191A2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008111534A1 (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-18 | Kazufumi Ogawa | 微粒子膜およびその製造方法 |
JP2008226990A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Kagawa Univ | パターン状の絶縁性微粒子膜およびそれを用いた電子部品、マイクロマシン、光学部品ならびにパターン状の絶縁性微粒子膜の製造方法 |
WO2009116551A1 (ja) * | 2008-03-17 | 2009-09-24 | 国立大学法人山梨大学 | ナノ粒子の集積結合体およびその製造方法 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1978110B1 (en) * | 2000-09-06 | 2010-05-26 | Transnetyx, Inc. | Computer-based method and system for screening genomic DNA |
JP4005850B2 (ja) | 2002-06-10 | 2007-11-14 | 日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 | 半導体ナノ粒子製造方法 |
JP4230741B2 (ja) * | 2002-08-30 | 2009-02-25 | 日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 | 半導体ナノ粒子の精製方法 |
WO2004090548A1 (fr) * | 2003-03-13 | 2004-10-21 | Chengdu Kuachang Medical Industrial Limited | Dispositif d'analyse ou de separation contenant un support nanostructure, son procede de preparation et ses applications |
JP4732683B2 (ja) * | 2003-12-29 | 2011-07-27 | ユニバーサル・バイオ・リサーチ株式会社 | 標的物質の検出方法 |
US20080213177A1 (en) * | 2004-05-24 | 2008-09-04 | Thomas William Rademacher | Nanoparticles Comprising Rna Ligands |
EP1867990A1 (en) * | 2006-06-14 | 2007-12-19 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Sensitive assay through amplification of a label signal |
WO2018119128A1 (en) * | 2016-12-22 | 2018-06-28 | Burris Robert Barton | Methods for non-enzymatic amplification of a signal and uses thereof to detect and quantify a target analyte |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5866434A (en) * | 1994-12-08 | 1999-02-02 | Meso Scale Technology | Graphitic nanotubes in luminescence assays |
JP4245664B2 (ja) * | 1996-07-29 | 2009-03-25 | ナノスフェアー インコーポレイテッド | オリゴヌクレオチドを備えた金ナノ粒子を使用して標的該酸を検出する方法 |
US6767702B2 (en) * | 1996-07-29 | 2004-07-27 | Nanosphere, Inc. | Nanoparticles having oligonucleotides attached thereto and uses therefor |
US6207392B1 (en) * | 1997-11-25 | 2001-03-27 | The Regents Of The University Of California | Semiconductor nanocrystal probes for biological applications and process for making and using such probes |
EP2306195A3 (en) * | 1998-09-18 | 2012-04-25 | Massachusetts Institute of Technology | Biological applications of semiconductor nanocrystals |
-
2000
- 2000-10-12 IL IL13898800A patent/IL138988A/xx not_active IP Right Cessation
-
2001
- 2001-09-24 JP JP2002534556A patent/JP2005507488A/ja active Pending
- 2001-09-24 EP EP01974639A patent/EP1368490A2/en not_active Withdrawn
- 2001-09-24 CA CA002424435A patent/CA2424435A1/en not_active Abandoned
- 2001-09-24 US US10/381,131 patent/US20040048272A1/en not_active Abandoned
- 2001-09-24 WO PCT/IL2001/000886 patent/WO2002031191A2/en not_active Application Discontinuation
- 2001-09-24 AU AU2001294150A patent/AU2001294150A1/en not_active Abandoned
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008111534A1 (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-18 | Kazufumi Ogawa | 微粒子膜およびその製造方法 |
JP2008221369A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Kagawa Univ | 微粒子膜およびその製造方法。 |
JP2008226990A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Kagawa Univ | パターン状の絶縁性微粒子膜およびそれを用いた電子部品、マイクロマシン、光学部品ならびにパターン状の絶縁性微粒子膜の製造方法 |
WO2009116551A1 (ja) * | 2008-03-17 | 2009-09-24 | 国立大学法人山梨大学 | ナノ粒子の集積結合体およびその製造方法 |
JP4769928B2 (ja) * | 2008-03-17 | 2011-09-07 | 国立大学法人山梨大学 | ナノ粒子の集積結合体およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU2001294150A1 (en) | 2002-04-22 |
US20040048272A1 (en) | 2004-03-11 |
EP1368490A2 (en) | 2003-12-10 |
IL138988A (en) | 2005-09-25 |
IL138988A0 (en) | 2001-11-25 |
CA2424435A1 (en) | 2002-04-18 |
WO2002031191A2 (en) | 2002-04-18 |
WO2002031191A3 (en) | 2003-09-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Chu et al. | Concatenated catalytic hairpin assembly/hyperbranched hybridization chain reaction based enzyme-free signal amplification for the sensitive photoelectrochemical detection of human telomerase RNA | |
Lin et al. | Ratiometric immunosensor for GP73 detection based on the ratios of electrochemiluminescence and electrochemical signal using DNA tetrahedral nanostructure as the carrier of stable reference signal | |
Ju et al. | NanoBiosensing: principles, development and application | |
Jin et al. | Electrochemical-signal-amplification strategy for an electrochemiluminescence immunoassay with g-C3N4 as tags | |
Dolatabadi et al. | Optical and electrochemical DNA nanobiosensors | |
Wen et al. | Enhanced photoelectrochemical proximity assay for highly selective protein detection in biological matrixes | |
Lin et al. | Ultrasensitive immunoassay of protein biomarker based on electrochemiluminescent quenching of quantum dots by hemin bio-bar-coded nanoparticle tags | |
Lei et al. | Signal amplification using functional nanomaterials for biosensing | |
Pheeney et al. | DNA electrochemistry with tethered methylene blue | |
Song et al. | Functional nanoprobes for ultrasensitive detection of biomolecules | |
Pumera et al. | Electrochemical nanobiosensors | |
Labuda et al. | Electrochemical nucleic acid-based biosensors: Concepts, terms, and methodology (IUPAC Technical Report) | |
Cheng et al. | Aptamer-based detection of epithelial tumor marker mucin 1 with quantum dot-based fluorescence readout | |
Li et al. | Programming a target-initiated bifunctional DNAzyme nanodevice for sensitive ratiometric electrochemical biosensing | |
Zhu et al. | Electrochemiluminescence immunosensor based on Au nanocluster and hybridization chain reaction signal amplification for ultrasensitive detection of cardiac troponin I | |
US20070292855A1 (en) | Method and CMOS-based device to analyze molecules and nanomaterials based on the electrical readout of specific binding events on functionalized electrodes | |
US20110171629A1 (en) | Nanostructured devices including analyte detectors, and related methods | |
Kwiat et al. | Non-covalent monolayer-piercing anchoring of lipophilic nucleic acids: preparation, characterization, and sensing applications | |
Li et al. | Electrochemical nano-sensing interface for exosomes analysis and cancer diagnosis | |
Usha et al. | Attomolar analyte sensing techniques (AttoSens): a review on a decade of progress on chemical and biosensing nanoplatforms | |
Gao et al. | Supersandwich nanowire/quantum dots sensitization structure-based photoelectrochemical “signal-on” platform for ultrasensitive detection of thrombin | |
JP2002510791A (ja) | インターカレート性のレドックス活性部分を使用する電気化学的センサ | |
Ju | Signal amplification for highly sensitive immunosensing | |
JP2005507488A (ja) | 樹状増幅検査方法 | |
Pandey et al. | Biosensors: fundamentals and applications |