JP2005507431A - 新規ジ−及びトリフルオロ置換アルケン化合物の殺虫剤及び殺寄生虫剤としての使用 - Google Patents
新規ジ−及びトリフルオロ置換アルケン化合物の殺虫剤及び殺寄生虫剤としての使用 Download PDFInfo
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Abstract
【化1】
[式中、Xは水素又はフッ素;Yは酸素、NR1又はS(O)m;R1は水素又はC1-C6-アルキル;mは0、1、又は2;A、B、D、及びEは次のものから選択したものであり:a) AはN、並びにB、D、及びEはCR2;又はb) BはN、並びにA、D、及びEはCR2;又はc) DはN、並びにA、B、及びEはCR2;又はd) A及びDはN、並びにB及びEはCR2;又はe) B及びEはN、並びにA及びDはCR2;R2はH、ハロゲン、NH2、NO2、CN、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、アミノスルホニル、アルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシカルボニル、若しくはアルコキシカルボニル;又は、フェニル、これはハロゲン、CN、NO2、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、若しくはハロアルコキシで置換することができ;又は、酸素、イオウ、及び窒素から選択された1個から3個のヘテロ原子を含んでいる5員又は6員の芳香族ヘテロ環で、これはハロゲン、CN、NO2アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、若しくはハロアルコキシを用いて置換することができ;nは1、2、3、若しくは4である。]
のジ-及びトリフルオロ置換アルケン化合物、その農業的に及び/若しくは生理学的に許容される塩、式Iの化合物を製造するための方法、並びに線虫及びクモ綱動物を抑制するための組成物及び方法、並びに温血動物、魚、及びヒトでの、蠕虫、クモ綱動物、及び節足動物の内部寄生虫及び外部寄生虫による蔓延と感染を、治療、抑制、予防、及び防護するための組成物と方法。
Description
【0001】
本発明は、式I:
【化1】
[式中、
Xは水素又はフッ素;
Yは酸素、NR1又はS(O)m;
R1は水素又はC1-C6-アルキル;
mは0、1、又は2;
A、B、D、及びEは以下から選択されるものである:
a) AはN、並びにB、D、及びEはCR2;又は
b) BはN、並びにA、D、及びEはCR2;又は
c) DはN、並びにA、B、及びEはCR2;又は
d) A及びDはN、並びにB及びEはCR2;又は
e) B及びEはN、並びにA及びDはCR2;
(R2は水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、シアノ、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルケニル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-ハロアルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-ハロアルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-ハロアルキルスルホニル、アミノスルホニル、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルスルフィニル-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルスルホニル-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルアミノ-C1-C6-アルキル、ジ-(C1-C6-アルキル)アミノ-C1-C6-アルキル、C1-C6-ヒドロキシカルボニル、若しくはC1-C6-アルコキシカルボニル;か、又は、
フェニル(これは1から5個のハロゲン原子、1若しくは2個のシアノ基、1若しくは2個のニトロ基、1から3個のC1-C4-アルキル基、1から4個のC1-C4-ハロアルキル基、1から3個のC1-C4-アルコキシ基、又は1から3個のC1-C4-ハロアルコキシ基の任意の組み合わせにより置換されていてもよい);か、又は、
酸素、イオウ、及び窒素から選択された1個から3個のヘテロ原子を含んでいる5員又は6員のヘテロ芳香族環で、これは1から5個のハロゲン原子、1若しくは2個のシアノ基、1若しくは2個のニトロ基、1から3個のC1-C4-アルキル基、1から3個のC1-C4-ハロアルキル基、1から3個のC1-C4-アルコキシ基、又は1から3個のC1-C4-ハロアルコキシ基の任意の組み合わせにより置換されていてもよい。);
nは1、2、3、若しくは4である。]
のジ-及びトリフルオロ置換アルケン化合物、並びに、その農業的に及び/又は生理学的に許容される塩を提供する。
【背景技術】
【0002】
EP-A 405 976では、抗潰瘍性チアゾロピリジン化合物、特に任意に置換されたアルケンスルフィド部分で置換されたものについて述べられいる。
【0003】
EP-A 1 000 946では、殺虫性の2-(置換チオ)-チアゾロ-[4,5-b]-ピリジン化合物について述べられており、それはチオ基上に3,4,4-トリフルオロ-ブタ-3-エニル置換を有していてもよい。
【0004】
しかし、上記の文献で公知の化合物の殺虫及び殺寄生虫活性は、多くの場合満足すべきものではない。
【0005】
従って、線虫及びダニ、並びに寄生虫を抑制する、並びに生長途上の及び収穫した穀物を線虫及びダニの攻撃及び蔓延によって引き起こされる損傷から防護する活性が改良されている化合物を提供することが本発明の目的である。
【0006】
さらに、温血動物、魚、及びヒトでの、蠕虫、ダニ、及び節足動物の内部寄生虫及び外部寄生虫による蔓延と感染を、治療、抑制、予防、及び防護するための方法を提供することが本発明の別の目的である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
我々は、これらの目的が式Iのジ-及びトリフルオロ置換アルケン化合物によって達成されることを見出した。さらに、我々は式Iの化合物を製造する方法を見出した。
【0008】
EP-A 405 976で開示された化合物とは異なり、式Iの化合物ではその全てでフルオロ置換されたアルケン部分がヘテロ原子を介してチアゾロピリジンと結合している。また、EP-A 405 976はそこで開示している化合物の殺虫活性に関しては何も述べていない。
【0009】
式Iの化合物はEP-A 1 000 946で公知の化合物とは、チアゾロピリジン環の窒素原子の位置の点で異なっている。
【0010】
本発明はまた、線虫又はダニを抑制するための方法も提供し、その方法はそれらの害虫又はそれらの食物、生息場所若しくは繁殖場所を、式Iの化合物の殺虫剤として又は殺寄生虫剤として有効な量と、接触させることを含んでなる。
【0011】
本発明はさらに、生育途上の植物を、線虫又はダニによる攻撃又は蔓延から防護するための方法を提供し、その方法はそれらの植物に又は植物が生育している土壌若しくは水に、式Iの化合物の殺虫剤として有効な量を適用することを含んでなる。
【0012】
本発明はまた、式Iの化合物を使用することによる、温血動物、魚、及びヒトでの、蠕虫、クモ綱動物、及び節足動物の内部寄生虫及び外部寄生虫による蔓延と感染を、治療、抑制、予防、及び防護するための方法をも提供する。
【0013】
本発明はまた、式Iの化合物を含有する殺虫及び殺寄生虫組成物を含んでなる。式Iの化合物及びそれを含有する組成物は、線虫の抑制に特に有用である。
【0014】
上記の式中に用いた記号の定義において、集合的用語を用いておりそれは通常は次の置換基を示している:
ハロゲン:フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素;
アルキル:1から4個若しくは1から6個の炭素原子を有する、飽和の、直鎖又は分枝炭化水素基で、例えば、メチル、エチル、プロピル、1-メチルエチル、ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル、及び1-エチル-2-メチルプロピル等;
ハロアルキル:1から4個若しくは1から6個の炭素原子を有する(上述のとおり)、直鎖又は分枝アルキル基で、これらの基の水素原子の全て又はいくつかは上述のとおりハロゲン原子で置換されており、例えば、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1-クロロエチル、1-ブロモエチル、1-フルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-クロロ-2-フルオロエチル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル及びペンタフルオロエチルなどのC1-C2-ハロアルキル;
酸素、イオウ、及び窒素からなる群からの1から3個のヘテロ原子を含んでいる、5員から6員のヘテロ芳香族環であり、例えば、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、トリアゾール、ピラゾール、ピロール、イミダゾール、チオフェン、フラン、チアゾール、イソキサゾール、又はオキサゾールなどである。
【0015】
アルキルスルフィニル:1から6個の炭素原子を有する(上述のとおり)、直鎖又は分枝アルキル基で、これらの基はスルフィニル基(-SO-)を介して骨格に付いている;
アルキルスルホニル:1から6個の炭素原子を有する(上述のとおり)、直鎖又は分枝したアルキル基で、これらの基はスルホニル基(-SO2-)を介して骨格に付いている。
【0016】
式Iの化合物の意図している使用に関しては、置換基で下記の意味を持つものが、各々の場合においてそれら自体、又は組み合わせで、特に好ましい:
Xがフッ素である式Iの化合物が特に好ましい。
【0017】
Yが酸素又はS(O)mである式Iの化合物が好ましい。
【0018】
YがS(O)mである式Iの化合物が特に好ましい。
【0019】
mが0又は2である式Iの化合物が好ましい。
【0020】
mが0である式Iの化合物が特に好ましい。
【0021】
本発明の好ましい化合物は、AがN及びB、DとEがCR2;又はBがN及びA、D及びEがCR2;又はDがN及びA、B及びEがCR2である式Iの化合物である。
【0022】
AがN並びにB、D、及びEのうちの少なくとも2つがCH;又はBがN並びにA、D、及びEのうちの少なくとも2つがCH;又はDがN並びにA、B、及びEのうちの少なくとも2つがCHである式Iの化合物が特に好ましい。
【0023】
AがN並びにB、D、及びEのうちの少なくとも2つがCHである式Iの化合物が特に好ましい。
【0024】
R2が水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、又はC1-C6-アルコキシカルボニルである式Iの化合物が好ましい。
【0025】
nが2又は4である式Iの化合物が好ましい。
【0026】
nが2である式Iの化合物が特に好ましい。
【0027】
線虫の抑制に特に有用な式Iの化合物としては、2-(3,4,4-トリフルオロ-ブタ-3-エニルスルファニル)-チアゾロ[5,4-b]ピリジン、2-(3,4,4-トリフルオロ-ブタ-3-エニルスルファニル)-チアゾロ[5,4-c]ピリジン、及び2-(3,4,4-トリフルオロ-ブタ-3-エニルスルファニル)-チアゾロ[4,5-c]ピリジンが含まれる。
【0028】
2-(3,4,4-トリフルオロ-ブタ-3-エニルスルファニル)-チアゾロ[5,4-b]ピリジンが特に好ましい。
【0029】
式Iの化合物であって、
Xが水素又はフッ素;
YがS(O)m;
mが0、1、又は2;
nが2又は4;
AがN、並びにB、D、及びEがCR2;又は BがN、並びにA、D、及びEがCR2;又はDがN、並びにA、B、及びEがCR2で
R2は水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、若しくはC1-C6-アルコキシカルボニル
であるものが特に好ましい。
【0030】
さらに、
Xがフッ素;
YがS(O)m;
mが0、又は2;
nが2;
AがN、並びにB、D、及びEのうち少なくとも2つがCH
である式Iの化合物が特に好ましい。
【0031】
同様に、
Xがフッ素;
YがS;
nが2;
AがN、並びにB、D、及びEのうち少なくとも2つがCH
である式Iの化合物が特に好ましい。
【0032】
また、式I.1:
【化2】
[式中、mが0、1、若しくは2;AがN、並びにB、D、及びEがCH;又はBがN、並びにA、D、及びEがCH;又はDがN、並びにA、B、及びEがCH、である。]
の化合物が特に好ましい。
【0033】
農業的に及び/又は生理学的に許容される塩のうち、式Iの化合物の殺虫剤としての作用及び/又は殺寄生虫剤としての作用に悪影響を及ぼさないカチオンの塩が特に適切である。従って、特に適切なカチオンは、ナトリウム、カリウム、及びリチウムを含むアルカリ金属、カルシウム及びマグネシウムを含むアルカリ土類金属、及びマンガン、銅、鉄、亜鉛、コバルト、鉛、銀、ニッケルを含む遷移金属、並びにモノアルキルアンモニウム、ジアルキルアンモニウム、トリアルキルアンモニウム、テトラアルキルアンモニウム、モノアルケニルアンモニウム、ジアルケニルアンモニウム、トリアルケニルアンモニウム、モノアルキニルアンモニウム、ジアルキニルアンモニウム、モノアルカノールアンモニウム、ジアルカノールアンモニウム、C5-C6-シクロアルキルアンモニウム、ピペリジニウム、モルホリニウム、ピロリジウム、若しくはベンジルアンモニウムを含むアンモニウム若しくは有機アンモニウム、さらに、ホスホニウムイオン、スルホニウムイオン、好ましくはトリ(C1-C4-アルキル)スルホニウム、及びスルホキソニウムイオン、好ましくはトリ(C1-C4-アルキル)スルホキソニウムのイオンである。
【0034】
それらの使用に関しては、下記の表にまとめた化合物I.2が特に好ましい。さらに、それらの表で置換基として言及した基は、単独で、それらが言及されている組み合わせとは無関係に、特に好ましい置換基の実施形態である。
【0035】
表1
式I.2の化合物であって、R2が水素、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する。
【化3】
【0036】
表2
式I.2の化合物であって、R2がメチル、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0037】
表3
式I.2の化合物であって、R2がエチル、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0038】
表4
式I.2の化合物であって、R2がn-プロピル、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0039】
表5
式I.2の化合物であって、R2がイソプロピル、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0040】
表6
式I.2の化合物であって、R2がn-ブチル、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0041】
表7
式I.2の化合物であって、R2がイソブチル、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0042】
表8
式I.2の化合物であって、R2がt-ブチル、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0043】
表9
式I.2の化合物であって、R2がフッ素、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0044】
表10
式I.2の化合物であって、R2が塩素、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0045】
表11
式I.2の化合物であって、R2が臭素、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0046】
表12
式I.2の化合物であって、R2がヨウ素、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0047】
表13
式I.2の化合物であって、R2がシアノ、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0048】
表14
式I.2の化合物であって、R2がニトロ、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0049】
表15
式I.2の化合物であって、R2がメトキシ、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0050】
表16
式I.2の化合物であって、R2がエトキシ、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0051】
表17
式I.2の化合物であって、R2がメトキシカルボニル、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0052】
表18
式I.2の化合物であって、R2がトリフルオロメチル、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
【0053】
表19
式I.2の化合物であって、R2がトリフルオロメトキシ、pが1、並びに、ある化合物についてのX、A、B、及びDの組み合わせ、並びにR2の位置は、それぞれの場合において表Aの1列に対応する化合物。
表A:
【表1】
【0054】
式Ia:
【化4】
[式中、X、A、B、D、E、及びnは式Iで定義したとおりである。]
の化合物は、式II:
【化5】
[式中、A、B、D、及びEは式Iで定義したとおりである。]
の化合物と、式III:
【化6】
[式中、X及びnは式Iで定義したとおりであり、Lは求核性の交換可能な脱離基、好ましくは臭素などのハロゲンである。]
の化合物との反応によって得ることができる。
【0055】
反応は通常は0℃から150℃、好ましくは15℃から80℃の温度で、不活性の有機溶媒中で塩基の存在下で行われる。
【0056】
溶媒として適切なものは、塩化メチレン及びクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジグライム、ジオキサン及びテトラヒドロフランなどのエーテル、アセトニトリルなどのニトリル、アセトンなどのケトン、並びにジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、及びジメチルアセトアミドである。好ましい溶媒はアセトン及びジメチルホルムアミドである。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。
【0057】
塩基として適切なものは、炭酸リチウム、炭酸カリウム、及び炭酸カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属の炭酸塩、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属の炭酸水素塩などの無機化合物、並びに、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルエチルアミン、及びN-メチルピペリジンなどの第3級アミン、並びにピリジンなどの有機塩基である。
【0058】
通常は、塩基は等モル量、又は過剰量で用いられる。
【0059】
出発原料は通常は等モル量でお互いに反応する。収率の点からは式IIの化合物に対して式IIIの化合物の過剰量を用いることが有利である。
【0060】
式IIのヘテロ環式チオールは公知であるか若しくは市販されており、又は公知の方法で調製することができる[例えば、Synthesis 3, 358-360(2001)を参照せよ]。
【0061】
式IIIの化合物は文献から公知のものであるか、又は市販されている[例えば、WO 86/07590及びWO 95/24403を参照せよ]。
【0062】
式Iのスルフィニル及びスルホニル化合物でmが1又は2のものは、式Iの化合物でmが0のものを酸化することによって調製することができる。酸化は通常は−10℃から150℃、好ましくは0℃から60℃の温度で、不活性の有機溶媒中又は水中で行われる。酸化剤として適切なものは、例えば、m-クロロ過安息香酸、過酢酸、H2O2 x BF3、K2S2O7/H2SO4、ペルオキシトリフルオロ酢酸、又は過酸化水素であり、任意でタングステン酸ナトリウム二水和物の触媒量と組み合わせる。
【0063】
溶媒として適切なものは、塩化メチレン及びクロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、メタノール及びt-ブタノールなどのアルコール、酢酸及びトリフルオロ酢酸などのカルボン酸、並びにジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、及びジメチルアセトアミドである。好ましい溶媒は塩化メチレン及び酢酸である。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。
【0064】
X、A、B、D、E、及びnは式Iで定義したとおりであり、YはOH又はNH2である式Iの化合物は、YはSである式Iaの化合物について上述したものと類似の方法で、式IV若しくは式Vの化合物、又はそれらの互変異性体:
【化7】
[式中、A、B、D、及びEは式Iで定義したとおりである。]
と、式III:
【化8】
[式中、X及びnは式Iで定義したとおりであり、Lは求核性の交換可能な脱離基、好ましくは臭素などのハロゲンである。]
の化合物との反応によって得ることができる。
【0065】
反応は通常は0℃から150℃、好ましくは20℃から120℃の温度で、不活性の有機溶媒中で塩基の存在下で行われる。
【0066】
溶媒として適切なものは、塩化メチレン及びクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジグライム、ジオキサン及びテトラヒドロフランなどのエーテル、アセトニトリルなどのニトリル、アセトンなどのケトン、並びにジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、及びジメチルアセトアミドである。好ましい溶媒はアセトン及びジメチルホルムアミドである。上述の溶媒の混合物を用いることも可能である。
【0067】
塩基として適切なものは、炭酸リチウム、炭酸カリウム、及び炭酸カルシウムなどのアルカリ金属及びアルカリ土類金属の炭酸塩、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属の炭酸水素塩などの無機化合物、並びに、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロピルエチルアミン、及びN-メチルピペリジンなどの第3級アミン、並びにピリジンなどの有機塩基である。
【0068】
通常は、塩基は等モル量、又は過剰量で用いられる。
【0069】
出発原料は通常はお互いに等モル量で反応させる。収率の点からは式IIの化合物に対して式IIIの化合物の過剰量を用いることが有利である。
【0070】
式IV又はVのヘテロ環式チオールは公知であるか、又は公知の方法で調製することができる[例えば、Heterocycles, 36, 133-144(1993); Monatsh. Chem. 119, 333-339(1989)を参照せよ]。
【0071】
これらの反応の反応混合物は、例えば、水との混合、相分離、及び、それが適切である場合には、粗生成物のクロマトグラフィーによる精製などの慣用の方法で処理される。場合によっては、中間体及び最終生成物が無色又は淡褐色の粘稠な油の形態で得られ、それを精製するか、又は減圧下で適度に加温して揮発性成分を除去する。中間体及び最終生成物が固体として得られる場合には、それらを再結晶化又は粉砕(digestion)することによって精製することもできる。
【0072】
式Iの化合物の個々のものが上述の合成経路では得られない場合には、それらを他の式Iの化合物を誘導体化することによって調製することができる。
【0073】
式Iの化合物の農業的及び/又は生理学的に許容される塩は、慣用の方法、例えば、対象のカチオン、好ましくはアルカリ金属水酸化物又は水素化アルカリ金属の塩基との反応によって、形成させることができる。
【0074】
本発明の式Iの化合物は線虫の抑制に有用であり、特に植物寄生性の線虫、例えば、
ネコブセンチュウとして、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、及びその他のMeloidogyne種;シスト(包嚢)形成線虫として、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)及びその他のGlobodera種;Heterodera avenae、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、テンサイシストセンチュウ(Heterodera schachtii)、クローバーシストセンチュウ(Heterodera trifolii)、及びその他のHeterodera種;種子瘤(Seed gall)線虫として、 コムギツブセンチュウ(Anguina)種;幹と葉の線虫として、ハガレセンチュウ(Aphelenchoides)種;刺す針を持つ線虫として、Belonolaimus longicaudatus、及びその他のBelonolaimus種;マツの線虫として、マツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus)及びその他のBursaphelenchus種;環状の線虫(Ring nematodes)として、Criconema種、Criconemella種、Criconemoides種、Mesocriconema種;幹と鱗茎の線虫として、イモグサレセンチュウ(Ditylenchus destructor)、クキセンチュウ(Ditylenchus dipsaci)、及びその他のDitylenchus種;突き錐を持つ線虫(awl nematode)として、Dolichodorus種;ラセンセンチュウ(Spiral nematodes)として、Heliocotylenchus multicinctus、及びその他のHelicotylenchus種;鞘と鞘様のものを持つ線虫として、Hemicycliophora種Hemicriconemoides種;Hirshmanniella種;Lanceセンチュウ、Hoploaimus種;ニセネコブセンチュウとして、Nacobbus種;ハリセンチュウとして、Longidorus elongatus及びその他のLongidorus種;ピンセンチュウとして、Paratylenchus種;ネグサレセンチュウとして、Pratylenchus neglects、Pratylenchus penetrans、Pratylenchus curvitatus、Pratylenchus goodeyi、及びその他のPratylenchus種;腐らせる線虫(burrowing nematodes)として、バナナネモグリセンチュウ(Radopholus similis)、及びその他のRadopholus種;腎臓形の線虫(reniform nematodes)として、Rotylenchus robustus 及びその他のRotylenchus種;Scutellonema種;短く太い根とする線虫として、Trichodorus primitivus及びその他のTrichodorus種、Paratrichodorus種;発育を阻害する線虫として、イシュクセンチュウ(Tylenchorhynchus claytoni)、Tylenchorhynchus dubius、及びその他のTylenchorhynchus種;柑橘類の線虫として、Tylenchulus種;短剣状のものを持つ線虫として、Xiphinema種;及びその他の植物寄生性の線虫の抑制に有用である。
【0075】
式Iの化合物はまた、昆虫及び/又はダニの害虫、好ましくはダニの抑制に有用である。本発明の式Iの化合物で抑制される害虫としては、順にチョウ目、甲虫目、ハエ目、アザミウマ目、ハチ目、カメムシ亜目、ヨコバイ亜目、シロアリ目、バッタ目、及びダニ目のものが含まれる。
【0076】
式Iの化合物はまた、殺真菌剤としての使用にも適する。これらの化合物は広いスペクトルの植物病原性の真菌、特に子嚢菌類、不完全菌類、藻菌類、及び担子菌類に対しての活性を示す。それらの化合物のうちのいくつかは全身性に作用し、植物の葉及び土壌に作用する殺真菌剤として作物の防護に用いることができる。
【0077】
式Iの化合物は、除草剤としての使用に適する。適用方法によって変わるが、式Iの化合物及びそれらの化合物を含んでなる除草作用のある組成物は、作物生育場所内のその作物以外の望ましくない植物に用いることができる。式Iの化合物はまた、他の除草剤に対しての耐性を獲得した作物でも用いることができる。
【0078】
式Iの化合物は線虫の抑制に特に有用である。
【0079】
実際の使用においては、通常は約0.1ppmから約10,000ppm、好ましくは約1ppmから約5,000ppmの式Iの化合物を水又は水以外の液状の担体中に分散させたものを、線虫、昆虫、及び/又はダニの攻撃及び蔓延から植物を防護するために、植物そのものに、又はその植物が生育している若しくは生育することとなる土壌若しくは水に適用すると効果を示す。
【0080】
ジ-若しくはトリフルオロ置換化合物も、線虫、昆虫、及び/若しくはダニに適用するか、又はそれらの食物、生息場所若しくは繁殖場所に適用すると、それらの害虫の抑制に有効であり、又は植物の葉、幹、若しくは根、及び/若しくはその植物が生育している、若しくは生息することとなる土壌若しくは水に、有効成分を約0.01kg/haから100kg/ha、好ましくは約0.1kg/haから3.0kg/haの割合で与えるのに十分な量適用すると、植物をそれらの害虫からの攻撃又は蔓延から防護するのに有効である。
【0081】
本発明の式Iの化合物は農業作物の生育途上及び収穫後の双方で単独で適用すると線虫、昆虫、及び/若しくはダニを抑制するために有効であるが、農業で用いられている他の生物学的作用物と組み合わせて用いることもでき、そのような作用物としては他の殺線虫剤、殺虫剤、及び/若しくは殺ダニ剤が含まれる。式Iの化合物又はそれらの化合物を含んでなる組成物を他の殺虫剤と混合して殺虫剤としての使用形態にすると、殺虫作用のより広いスペクトルがもたらされることが多い。例えば、本発明の式Iの化合物は、ピレスロイド、リン酸塩、カルバメート、シクロジエン、ホルマミジン、フェノールスズ化合物、塩素化炭化水素、ベンゾイルフェニル尿素、ピロール、及び類似のものとともに、又は組み合わせて効果的に用いることができる。本発明の化合物と共に用いることのできる下記のリストの殺虫剤は、例として示すことによって組み合わせの可能性を説明することを意図したものである。
【0082】
有機リン酸塩:アセフェート、アジンホス-メチル、クロルピリホス、クロルフェンビンホス、ダイアジノン、ジクロルボス、 ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メチルパラチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシデメトン-メチル、パラオキソン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、トリアゾホス、トリクロルホン;
カルバメート:アラニカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、インドキサカルブ、メチオカルブ、メトミル、オキサミル、ピリミカルブ、ポロポクスル、チオジカルブ、トリアザメート;
ピレスロイド:ビフェントリン、シフルトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロクス、エトフェンプロクス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ペルメトリン、シラフルオフェン、タウ-フルバリネート、テフルトリン、トラロメトリン、ゼータ-シペルメトリン;
節足動物成長調節剤:a) キチン合成阻害剤:ベンゾイルウレア:クロルフルアズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェニュロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロフェンタジン;b) エクジソンアンタゴニスト:ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;c) ジュベノイド :ピリプロキシフェン、メトプレン、フェノキシカルブ;d) 脂質生合成阻害剤:スピロジクロフェン;
その他の種々のもの:アバメクチン、アセキノシル、アミトラズ、アザジラクチン、ビフェナゼーカルタップ、クロルフェナピル、クロルジメホルム、シロマジン、ジアフェンチウロン、ジネトフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、
Bacillus thuringiensis(Bt)のエンドトキシン、フェナザキン、フィプロニル、ホルメタネート、塩酸ホルメタネート、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ピリダベン、ピメトロジン、スピノサッド、イオウ、テブフェンピラド、チアメトキサム、及びチオシクラム。
【0083】
式Iの化合物は通常用いられる剤型、例えば、溶液、乳剤、微乳剤(microemulsion)、懸濁液、流動性濃縮剤(flowable concentrate)、微粉末(dust)、粉末(powder)、ペースト、及び顆粒などに変換させることができる。使用形態は個々の使用目的の如何によって変わる;いずれにしても、その使用形態は本発明の化合物の細かく均一な分布が確保されるものでなければならない。
【0084】
それらの剤型は公知の方法、例えば、有効成分を溶媒及び/若しくは担体で、所望により乳化剤や分散剤を用いて、増量することによって調製され、また水が希釈剤として用いられる場合には補助溶媒として他の有機溶媒を用いることも可能である。補助剤として適切なものは、本質的には:芳香族(例えば、キシレン)、塩素化芳香族(例えば、クロロベンゼン)、パラフィン(例えば、鉱物油の画分)、アルコール(例えばメタノール、ブタノール)、ケトン(例えば、シクロヘキサノン)、アミン(例えば、エタノールアミン、ジメチルホルムアミド)、及び水などの溶媒:破砕した天然のミネラル(例えば、カオリン、粘土、タルク、チョーク)及び破砕した合成ミネラル(例えば微細粉末化したシリカ、ケイ酸塩)などの担体:非イオン性及び陰イオン性乳化剤(例えば、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル、アルキルスルホン酸塩、及びアリールスルホン酸塩)などの乳化剤、並びにリグノスルホン酸廃液(lignin-sulfite waste liquor)及びメチルセルロースなどの分散剤である。
【0085】
適切な界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、及びジブチルナフタレンスルホン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、及びアンモニウム塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、脂肪族アルコール硫酸塩のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、及びアンモニウム塩、及び脂肪酸、並びにそれらのアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、硫化脂肪族アルコールグリコールエステルの塩、スルホン化ナフタレン及びナフタレン誘導体のホルムアルデヒドとの縮合生成物、ナフタレン及びナフタレンスルホン酸のフェノール及びホルムアルデヒドとの縮合生成物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化したイソオクチルフェノール、オクチルフェノール、及びノニルフェノール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、イソトリデシルアルコール、脂肪族アルコール/エチレンオキサイド縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノスルホン酸廃液及びメチルセルロースである。
【0086】
直接噴霧可能な溶液、乳剤、ペースト、又は油性分散剤の調製には、中等度から高沸点の鉱物油画分、例えば灯油又はディーゼル油など、さらには、コールタール油及び植物若しくは動物起源の油、脂肪族、環状、及び芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン若しくはその誘導体)、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、クロロホルム、四塩化炭素、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、クロロベンゼン、イソホロン、極性の強い溶媒(例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドン、並びに水)が適している。
【0087】
粉末、散布用の組成物、及び微粉末は活性物質を固体の担体と混合、又は共に破砕することによって調製することができる。
【0088】
顆粒、例えばコートした顆粒、圧縮した顆粒、しみこませた顆粒、及び均一な顆粒などの顆粒は、有効成分を固体の担体と結合させることによって調製することができる。固体の担体の例としては、シリカ、シリカゲル、ケイ酸塩、タルク、カオリン、attaclay、石灰石、石灰、チョーク、陶土、レス、粘土、ドロマイト、ケイ藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、破砕した合成物質、肥料、例えば硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素など、及び植物起源の生成物、例えば穀類の粗挽き粉、樹皮の粗挽き粉、樹木の粗挽き粉、及び堅果の殻の粗挽き粉、セルロース粉末など、並びにその他の固体の担体が挙げられる。
【0089】
このような製剤又は本発明の組成物には、1種以上の農業上許容される不活性の、固体若しくは液体の担体と混合した本発明の式Iの化合物(又はそれらの組み合わせ)が含まれる。それらの組成物は該化合物又は複数の該化合物の殺虫剤として有効な量を含有しており、その量はその化合物、標的の害虫、及びその使用法の如何によって変わる。
【0090】
製剤は通常は重量比で0.01%から95%、好ましくは0.1%から90%の有効成分を含んでなる。それらの有効成分は90%から100%、好ましくは95%から100%(NMRスペクトルによる)の純度で用いる。
【0091】
製剤の例は次のとおり:
I. 本発明の化合物の5重量部を、95重量部の微細粉末化したカオリンと十分に混合する。これによって有効成分を重量比で5重量%含んでなる微粉末が得られる。
【0092】
II. 本発明の化合物の30重量部を、92重量部の粉末状のシリカゲルと8重量部のパラフィン油(これはこのシリカゲルの表面上にスプレーしてある)との混合物と十分に混合する。これによって良好な付着性を有する活性成分の調製品が得られる(活性成分含量は23重量%)。
【0093】
III. 本発明の化合物の10重量部を、90重量部のキシレンと、6重量部の、8から10モルのエチレンオキサイドと1モルのオレイン酸N-モノエタノールアミドとの付加物と、2重量部のドデシルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩と、及び2重量部の、40モルのエチレンオキサイドと1モルのヒマシ油との付加物からなる混合物中に溶解する(活性成分含量は9重量%)。
【0094】
IV. 本発明の化合物の20重量部を、60重量部のシクロヘキサノンと、30重量部のイソブタノールと、5重量部の、7モルのエチレンオキサイドと1モルのイソオクチルフェノールとの付加物と、及び5重量部の、40モルのエチレンオキサイドと1モルのヒマシ油との付加物とを含んでなる混合物中に溶解する(活性成分含量は16重量%)。
【0095】
V. 本発明の化合物の80重量部を、3重量部のジイソブチルナフタレン-α-スルホン酸のナトリウム塩、10重量部の、sulfite waste liquorから得たリグノスルホン酸のナトリウム塩、及び7重量部の粉末状シリカゲルとよく混合し、ハンマーミル中で破砕する(活性成分含量は80重量%)。
【0096】
VI. 本発明の化合物の90重量部を、10重量部のN−メチル-α-ピロリドンと混合して、きわめて小さな液滴の形態に使用するために適した溶液が得られる(活性成分含量は90重量%)。
【0097】
VII. 本発明の化合物の20重量部を、40重量部のシクロヘキサン、30重量部のイソブタノール、20重量部の、7モルのエチレンオキサイドと1モルのイソオクチルフェノールとの付加物、及び10重量部の、40モルのエチレンオキサイドと1モルのヒマシ油との付加物とを含んでなる混合物中に溶解する。この溶液を100,000重量部の水に注ぎ、その中でよく分散させると、活性成分が0.02重量%含まれる水性分散液が得られる。
【0098】
VIII. 本発明の化合物の20重量部を、3重量部のジイソブチルナフタレン-α-スルホン酸のナトリウム塩、17重量部の、sulfite waste liquorから得たリグノスルホン酸のナトリウム塩、及び60重量部の粉末状シリカゲルとよく混合し、ハンマーミル中で破砕する。この混合物を20,000重量部の水中でよく分散させると、活性成分が0.1重量%含まれるスプレー混合液が得られる。
【0099】
これらの有効成分は、そのままの形態で適用することができ、又はそれから調製された使用形態、例えば、直接的にスプレー可能な溶液、粉末、懸濁液若しくは分散液、乳剤、油性分散液、ペースト、微粉末、塗布用材料、又は顆粒の形態で、スプレー、噴霧、散布(dusting)、散布、又は注入によって使用することができる。使用形態は使用意図の如何によって変わる;いずれにしても、使用形態は本発明の有効成分の非常に良好な分散が確保されるものである。
【0100】
水性での使用形態は乳剤濃縮液、ペースト、又は湿潤化可能な粉末(スプレー粉末、油性分散液)に水を添加することによって調製することができる。乳剤、ペースト、又は油性分散液を調製するためには、該物質を水中でそのまま、又は油若しくは溶媒中に溶解して、水中で湿潤剤、粘着付与剤、分散剤、若しくは乳化剤を用いてホモジナイズすることができる。あるいはまた、活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤、若しくは乳化剤、及び、それが適切であるならば、溶媒若しくは油からなる濃縮物を調製することができ、その濃縮物は水での希釈に適したものである。
【0101】
直ちに使用することが可能な製品中の有効成分の濃度は、かなり広い範囲で変えることができる。一般的には、濃度は0.0001から10%、好ましくは0.01%から1%である。
【0102】
また、有効成分は高濃度微量散布法(ultra-low-volume:ULV)で用いても成功を収めることができ、重量比で95%を超える有効成分、又は添加物を含まない有効成分のみからなる製剤を適用することも可能である。
【0103】
種々のタイプの油、除草剤、殺真菌剤、その他の殺虫剤、又は殺菌剤を、有効成分に添加することができ、その添加は、それが適切であるならば、適用の直前に行うこともできる(タンクでの混合)。これらの薬剤の本発明の薬剤への添加は重量比で1:10から10:1とすることができる。
【0104】
本発明はまた、ヒトを含む温血動物及び魚を、蠕虫、クモ綱動物、及び節足動物の内部寄生虫及び外部寄生虫による蔓延と感染を、治療、治癒、抑制、予防、及び防護するための方法をも提供するが、その方法は、該動物に、駆虫、ダニ駆除、又は内部若しくは外部寄生虫の殺寄生虫に有効な量の式Iのジ-若しくはトリフルオロ置換化合物を経口、局所、若しくは非経口的に投与若しくは適用することを含んでなるものである。
【0105】
上述の方法は、ウシ、ヒツジ、ブタ、ラクダ、シカ、ウマ、家禽、魚、ウサギ、ヤギ、ミンク、チンチラ、イヌ、及びネコ、並びにヒトなどの温血動物での蠕虫、線虫、ダニ、及び節足動物の内部寄生虫及び外部寄生虫による蔓延と感染を抑制及び予防するために特に有用である。
【0106】
温血動物での蔓延と感染の抑制及び予防という観点では、式Iの化合物は蠕虫と線虫の抑制に特に有用である。蠕虫の例としては、吸虫、一般的にはジストマ、若しくはヒラムシ(flatworm)として知られているもの、特にFasciola、Fascioloides、Paramphistomum、Dicrocoelium、Eurytrema、Ophisthorchis、Fasciolopsis、Echinostoma、及びParagonimus属に属するものが挙げられる。
式Iの化合物で抑制することのできる線虫としては、モウヨウセンチュウ(Haemonchus)、Ostertagia、Cooperia、Oesphagastomum、Nematodirus、肺虫(Dictyocaulus)、鞭虫(Trichuris)、糸状虫(Dirofilaria)、コウチュウ(Ancyclostoma)、カイチュウ(Ascaria)属に属するもの、及び類似のものが含まれる。
【0107】
本発明の式Iの化合物はまた、内部寄生虫となる節足動物の蔓延、例えばウシバエ及びウマバエなども抑制する。さらに、温血動物及び魚へのダニ及び節足動物の外部寄生虫、それらには、噛むシラミ、吸血シラミ、ウシバエ(ウマバエ)、サシバエ、muscoid flies、ハエ、myiasitic fly larvae、アブ(gnats)、カ、ノミ、マダニ以外のダニ(mite)、マダニ(tick)、nasal bots、ヒツジシラミバエ(ked)及びツツガムシ(chigger)を本発明の化合物で抑制、予防、又は排除することができる。噛むシラミとしてはBovicola bovis、Trichodectes canis、及びDamilina ovisなどのMallophagaに属するものが含まれる。吸血シラミとしては、Haematopinus eurysternus、Haematopinus suis、Linognathus vituli、及びSolenopotes capillatusなどのAnopluraに属するものが含まれる。サシバエとしてはHematobiaに属するものが含まれる。マダニ(tick)としては、Boophilus、Rhipicephalus、Ixodes、Hyalomma、Amblyomma、及びDermacentorが含まれる。式Iの化合物はまた、マダニ以外のダニ(mite)を抑制するためにも用いることができ、それらのダニは温血動物及び家禽に寄生性で、そのようなものとしては、ダニ目及びParasiteformes目が含まれる。
【0108】
温血動物への経口投与には、式Iの化合物を、動物飼料、動物飼料プレミックス、動物飼料濃縮物、丸剤、溶液、ペースト、懸濁液、drench、ゲル、錠剤、及びカプセルに製剤化することができる。さらに、式Iの化合物は飲み水中に入れて動物に投与することができる。経口投与では選んだ投与形態は、約0.01から100mg/kg体重/dayの式Iの化合物を動物に与えるものでなければならない。
【0109】
あるいはまた、式Iの化合物は動物に非経口的に、例えば、胃内、筋肉内、静脈内、又は皮下注射で、投与することができる。式Iの化合物は皮下注射のために生理学的に許容される担体中に分散又は溶解させることができる。あるいはまた、式Iの化合物は皮下投与用のインプラント中に製剤化することができる。さらに、式Iの化合物は経皮的に動物に投与することができる。非経口投与では、選んだ投与形態は、約0.01から100mg/kg体重/dayの式Iの化合物を動物に与えるものでなければならない。
【0110】
式Iの化合物はまた、動物の局所に浸漬、微粉末、粉末、襟巻き、メダル、スプレー、及び滴下する(pour-on)製剤の形態で適用することができる。局所適用のための浸漬及びスプレーは、通常は約0.5ppmから5,000ppm、好ましくは約1ppmから3,000ppmの式Iの化合物を含有している。さらに、式Iの化合物は動物、特にウシ及びヒツジなどの四足獣用の耳標として製剤化することができる。
【0111】
本発明の式Iの化合物はまた、1種以上の他の殺寄生虫剤と組み合わせて、又は共に用いることこともでき、そのような他の殺虫剤としては、限定はされないが、ベンズイミダゾール、ピペラジン、レバミゾール、ピランテル、プラジカンテル、及び類似のものなどの駆虫剤;アベルメクチン、ミルベマイシン、及び類似のものなどの殺寄生虫剤(endectocides) ;アリールピロール、有機リン酸塩、カルバメート、フィプロニルを含むGABA阻害剤、ピレスロイド、スピノサッド、イミダクロプリド、及び類似のものなどの外部寄生虫駆虫薬;ピリプロキシフェン、シロマジン、及び類似のものなどの昆虫成長調節剤;並びにフルフェノクスロンを含むベンゾイルウレアなどのキチン合成酵素阻害剤が含まれる。
【0112】
式Iの化合物はまた、活性のスペクトルを広げるために、ピペロニルブトキシド、N-オクチルビシクロヘプテンジカルボキシイミド、ジプロピルピリジン-2,5-ジカルボキシレート、及び1,5a,6,9,9a,9b-ヘキサヒドロ-4a(4H)-ジベンゾフランカルボキシアルデヒドから選択した1種以上の化合物と組み合わせて、又は共に用いることができる。
【0113】
本発明の殺寄生虫性組成物は本発明の式Iの化合物又は式Iの化合物の組み合わせを含んでおり、それらの化合物は、1種以上の経口、経皮、及び局所投与用として獣医学の実地では公知の、農業上許容される及び/又は生理学的に許容される不活性の固体又は液体の担体と混合されたものである。そのような組成物はさらに、安定化剤、消泡剤、粘度調整剤、結合剤、及び粘着付与剤などの添加剤を含んでなるものとすることができる。販売用の製品は濃縮物として製剤化されたものが好ましく、末端の使用者は通常は製剤を希釈して用いることとなる。
【実施例】
【0114】
合成例
下記の合成例に示したプロトコールに従って得られた式Iの化合物はそれらの物理的データと共に後記の表Iに列記している。
【0115】
実施例1
2-(3,4,4- トリフルオロ - ブタ -3- エニルスルファニル )- チアゾロ [5,4-b] ピリジンの調製
N,N-ジメチルホルムアミド中にチアゾロ[5,4-b]ピリジン-2-チオール(6.2g)を含む溶液を窒素雰囲気下で1,1,2-トリフルオロ-4-ブロモブテン(8.3g)及び炭酸カリウム(1.5g)で処理し、60℃で24時間撹拌し、冷却し、水中に注いだ。この結果得られた水性混合物をジエチルエーテルで抽出した。有機の抽出物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空中で濃縮して残渣を得た。その残渣をシリカゲルを用いてカラムクロマトグラフィーにかけ、9:1 ヘキサン/酢酸エチル溶液で標題の生成物を無色の油(8.9g)として得た。
元素分析:C10H7F3N2S2
計算値:C, 43.47; H, 2.55; N, 10.14%
実測値:C, 43.46; H, 2.58; N, 10.14%
実施例2
2-(3,4,4- トリフルオロ - ブタ -3- エニルスルファニル )- チアゾロ [5,4-c] ピリジンの調製
A. 2- チオ -[5,4c] チアゾロピリジン
O-エチルキサント酸カリウム塩(1.52g)を、N-メチルピロリジノン(6mL)中に3-クロロ-4-アミノピリジンを含む溶液に添加し、その混合物を還流しつつ4時間加熱し、室温まで冷却し、水(30mL)で希釈した。その混合物を酢酸で酸性化し、ろ過して生成物を褐色の固体として得た(0.68g)。
【0116】
B. 2-(3,4,4- トリフルオロ - ブタ -3- エニルスルファニル )- チアゾロ [5,4-c] ピリジン
炭酸カリウムを、ジメチルホルムアミド(8mL)中に工程Aで調製したチアゾロピリジン(0.55g)を含む溶液に添加し、その混合物を70℃で20分間加熱した。その混合物を室温まで冷却し、ジメチルホルムアミド(2mL)中に4-ブロモ-1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンを含む溶液を添加した。その混合物を室温で2時間撹拌し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機画分を水及び飽和塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。その残渣を酢酸エチル:ヘキサン(4:3)を用いてシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、生成物を褐色の油として得た(0.55g)。
【0117】
実施例3
2-(3,4,4- トリフルオロ - ブタ -3- エニルスルファニル )- チアゾロ [4,5c] ピリジンの調製
A. 2- チオ -[4,5-c]- チアゾロピリジン
O-エチルキサント酸カリウム塩(5g)を、N-メチルピロリジノン(20mL)中に4-クロロ-4-アミノピリジン(2g)を含む溶液に添加し、還流しつつ4時間加熱し、室温まで冷却し、水(50mL)で希釈した。その溶液を酢酸でpH5まで酸性化し、ろ過して2.35gの生成物をmp.=>220℃の灰色の固体として得た。
【0118】
B. 2-(3,4,4- トリフルオロ - ブタ -3- エニルスルファニル )- チアゾロ [4,5c] ピリジン
炭酸カリウム(1.9g)を、ジメチルホルムアミド(8mL)中に工程Aで調製したチアゾロピリジン(2.1g)を含む溶液に添加した。その混合物を70℃で25分間加熱し、室温まで冷却した。ジメチルホルムアミド(3mL)中に4-ブロモ-1,1,2-トリフルオロ-1-ブテンを含む溶液を添加し、その混合物を室温で一晩撹拌した。その反応混液を水(100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(20mL)中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機画分を水及び塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。その残渣を酢酸エチル:ヘキサン(3:2)を用いてシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、生成物を褐色の油として得た(3.16g)。
【0119】
実施例4
2-(3,4,4- トリフルオロ - ブタ -3- エニルスルフィニル )- チアゾロ [4,5-c] ピリジンの調製
塩化メチレン(150mL)中に2-(3,4,4-トリフルオロ-ブタ-3-エニルスルファニル)-チアゾロ[4,5c]ピリジン(2.14g)を含む溶液に、m-クロロ過安息香酸(2.56g)を添加し、その混合溶液を30分間撹拌し、その後、溶媒を蒸発させた。その残渣を酢酸エチル(100mL)中に溶解し、1%の塩化ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。その残渣をヘキサン:酢酸エチル(7:3)を用いてシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、生成物を白色の固体として得た(0.8g)。
【0120】
実施例5
2-(3,4,4- トリフルオロ - ブタ -3- エニルスルホニル )- チアゾロ [4,5-c] ピリジンの調製
塩化メチレン(5mL)中に2-(3,4,4-トリフルオロ-ブタ-3-エニルスルフィニル)-チアゾロ[4,5c]ピリジン(0.1g)を溶解し、m-クロロ過安息香酸(0.07g)を添加し、その混合物を室温で2時間撹拌した。その混合物を1%のメタ亜硫酸水素ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。その残渣を塩化メチレン:酢酸エチル(85:15)を用いてシリカゲルのクロマトグラフィーにかけ、生成物を褐色の半固体として得た(0.05g)。
表I
【表2】
【0121】
動物の害虫に対する作用の例
式Iの化合物の害虫に対する作用を、下記の実験で示した:
線虫の植物病に対する活性
トマトに付くネコブセンチュウ Meloidogyne incognita を標的とする土壌殺線虫アッセイ
供試化合物はアセトン中に可溶化し、水及び界面活性剤で希釈して必要とされる試験濃度とした。この供試溶液を土壌に適用する液として、砂と混合した砂状ローム(sandy loam)の小さな穴に移植したトマトの苗木に適用した。千匹のネコブJ2の幼虫を水性懸濁液として土壌表面に蒔いた。その苗木を温室内で維持し、幼虫の接種の1ヶ月後に苗木の根を洗って土を除去した。各苗木の根の部分のネコブを数えた。処理実験は3回重複して行った。ネコブの抑制率は、下記の式を用いて、アセトン-界面活性剤担体で処理した対照苗木との比較で、処理苗木について計算した:
ネコブの抑制率(%)= 100 x ((対照の苗木上のネコブの数の中央値−処理した苗木上のネコブの数の中央値)/対照の苗木上のネコブの数の中央値)
この試験では、EP-A 1 000 946 で公知の化合物Aが実施例1の比較対照有効成分である。
【化9】
【0122】
この実験では、化合物I.1-1は0.63kg/ha及び0.16kg/haで適用するとき、それぞれネコブの100%及び94%の抑制が見られたが、比較対照化合物Aでは同じ2種類の濃度で、71%及び13%の抑制であった。
【0123】
トマトに付くネコブセンチュウ種を標的とする土壌殺線虫アッセイ
供試化合物は、石膏の担体上に活性成分を5%含有している顆粒状製剤として、ネコブセンチュウが寄生している土壌に適用した。トマトの苗木を土壌に移植した。非処理の苗木にコブができた後、トマトの苗木を採取し、その根についてネコブを調べた。肉眼的な推測に基づいて、コブ化したトマトの根の体積の比率を測定した。処理苗木について計算したネコブの抑制率は次の式を用いて非処理の対照苗木と比較した:
ネコブの抑制率(%)= 100 x ((非処理の苗木のコブ化のレベル−処理した苗木のコブ化のレベル)/非処理の苗木のコブ化レベル)
この試験では、EP-A 1 000 946 で公知の化合物Aが実施例1の比較対照有効成分である。
【0124】
この実験では、化合物I.1-1は1kg/haで適用するとき、ネコブの47%の抑制が見られたが、比較対照化合物Aでは同じ2種類の濃度で、25%の抑制であった。
【0125】
供試化合物の C. elegans に対する作用の評価
C. elegans(J. Lewisから入手したBristol株)の培養をNG Agar Plate上で20℃で大腸菌(E.coli)の培養面上に維持する。試験に供する線虫はNaバッファーを用いて培養から洗って採取する。供試化合物を80%アセトン中に溶解する。供試材料をマイクロピペット(25mL)で96ウエルの滅菌済組織培養プレートの単一のウエル中に入れ、溶媒を蒸発させる。Naバッファー中に新たに調製したC. elegansの液(50mL)をマイクロピペットで処理ウエルの各々及び1枚のプレートあたりいくつかの対照のウエルに入れる。プレートを20℃でインキュベートする。有効性についての観察は浸漬の4時間及び24時間後に解剖用顕微鏡で行った。活性は成虫と幼虫の運動性に対する薬剤の影響に基づいて、肉眼的及び半定量的に判定した。
【0126】
クモに対する活性
化合物は35%アセトンと水の混合物中に10,000ppmの溶液となるように製剤化し、必要に応じて水で希釈した。
【0127】
Tetranychus urticae(OP抵抗性株)、2個のスポットを有するクモダニ(two-spotted spider mite:TSM)
第1次の葉が7-8cmに伸びたSieva limaマメの苗木に、メインのコロニーから採取した、寄生の見られる葉(約100匹のクモダニ)から小片を各苗木上において寄生させた。この操作は化合物での処理の約2時間前に行って、クモダニが卵を産み付けるために供試の苗木全体を動き回ることができるようにした。クモダニを移すために用いた小片は除去した。新たに寄生した苗木を供試溶液中に浸漬し、乾燥させた。2日後、葉を1枚取ってクモダニの致死数を数えた。
Claims (10)
- 式I:
Xは水素又はフッ素;
Yは酸素、NR1又はS(O)m;
R1は水素又はC1-C6-アルキル;
mは0、1、又は2;
A、B、D、及びEは以下から選択されるものである:
a) AはN、並びにB、D、及びEはCR2;又は
b) BはN、並びにA、D、及びEはCR2;又は
c) DはN、並びにA、B、及びEはCR2;又は
d) A及びDはN、並びにB及びEはCR2;又は
e) B及びEはN、並びにA及びDはCR2;
(R2は水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、シアノ、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルケニル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-ハロアルキルチオ、C1-C6-アルキルスルフィニル、C1-C6-ハロアルキルスルフィニル、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-ハロアルキルスルホニル、アミノスルホニル、C1-C6-アルコキシ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルチオ-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルスルフィニル-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルスルホニル-C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルアミノ-C1-C6-アルキル、ジ-(C1-C6-アルキル)アミノ-C1-C6-アルキル、C1-C6-ヒドロキシカルボニル、若しくはC1-C6-アルコキシカルボニル;か、又は、
フェニル(これは1から5個のハロゲン原子、1若しくは2個のシアノ基、1若しくは2個のニトロ基、1から3個のC1-C4-アルキル基、1から4個のC1-C4-ハロアルキル基、1から3個のC1-C4-アルコキシ基、又は1から3個のC1-C4-ハロアルコキシ基の任意の組み合わせにより置換されていてもよい);か、又は、
酸素、イオウ、及び窒素から選択された1個から3個のヘテロ原子を含んでいる5員又は6員のヘテロ芳香族環で、これは1から5個のハロゲン原子、1若しくは2個のシアノ基、1若しくは2個のニトロ基、1から3個のC1-C4-アルキル基、1から3個のC1-C4-ハロアルキル基、1から3個のC1-C4-アルコキシ基、又は1から3個のC1-C4-ハロアルコキシ基の任意の組み合わせにより置換されていてもよい。);
nは1、2、3、若しくは4である。]
のジ-及びトリフルオロ置換アルケン化合物、並びに、その農業的に及び/又は生理学的に許容される塩。 - Xがフッ素である、請求項1に記載の式Iの化合物。
- 請求項1又は2で定義した式Iの化合物の、線虫(nematodes)又はクモ綱動物(arachnids)の抑制のための使用。
- 線虫又はクモ綱動物の抑制のための方法であって、該害虫又はそれらの食物、生息場所若しくは繁殖場所を、請求項1又は2で定義した式Iの化合物の殺虫剤として有効な量と接触させることを含む前記方法。
- 植物を線虫又はクモ綱動物の蔓延又は攻撃から防護するための方法であって、該植物に、又はそれらの植物が生育している土壌若しくは水に、請求項1又は2で定義した式Iの化合物の殺虫剤として有効な量を適用することを含む前記方法。
- 温血動物又は魚での、蠕虫、クモ綱動物、又は節足動物の内部寄生虫及び外部寄生虫による蔓延と感染を、治療、抑制、予防、又は防護するための方法であって、該動物又は魚に対して、請求項1又は2で定義した式Iの化合物の殺寄生虫剤として有効な量を、経口的に、局所的に、又は非経口的に投与することを含む前記方法。
- 温血動物又は魚での、蠕虫、クモ綱動物、又は節足動物の内部寄生虫及び外部寄生虫による蔓延と感染を、治療、抑制、予防、又は防護するための、請求項1又は2で定義した式Iの化合物を含む組成物の製造方法。
- 線虫又はクモ綱動物を抑制するための組成物であって、農業上許容される、及び/又は生理学的に許容される担体と、請求項1又は2で定義した式Iの化合物とを含む前記組成物。
- 線虫を抑制するための組成物であって、農業上許容される、及び/又は生理学的に許容される担体と、請求項1又は2で定義された式Iの化合物とを含む前記組成物。
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