JP2005506875A - 変形可能な眼内多焦点レンズ - Google Patents
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- A61F2/1602—Corrective lenses for use in addition to the natural lenses of the eyes or for pseudo-phakic eyes
Abstract
Description
【0001】
本発明は、視力問題を補正するための変形可能な眼内移植可能屈折レンズであって、天然レンズの前部に挿入され、この挿入のための角膜の切断又は伸張を最小にするように機能設計されたレンズに関する。本発明のレンズは、老眼を処理するために多焦点であってよい。
【背景技術】
【0002】
眼科学の訓練を積んだ医師は、ごく普通に、白内障の悪化したレンズを患者の目から外科的に摘出し、引き続いて、失明を回避するために人工レンズを移植する。人工レンズは、代表的には、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)で製造されるアクリルプラスチックである。PMMAは、目の組織と生物学的に適合し、長期に渡り劣化しないので、望ましい材料である。
【0003】
過去50年間に亘って、これらの眼内レンズ移植の成功率は向上してきて、現在は外科医が、天然レンズの前部に眼内移植可能な屈折レンズを、近視(近眼)、遠視(遠目)、乱視(目のレンズ又は角膜の凸形状の異常)等の一般的な視力問題を矯正するために移植しようと望むところまで来た。眼内レンズを挿入するために、角膜又は強膜を通してほぼ10mmの切開がなされる。新しいレンズが切り口を通って目の前眼房中に置かれる。挿入されたレンズは、瞳孔上に配置され、虹彩の前部又は後部に固定される。不幸なことに、切開をなすことにより、角膜の非点収差を生じることが知られている。
【0004】
白内障手術の経験から、より小さな切開がなされれば非点収差が減少することが示されている。そのことにより、レンズを、より小さな切開口から操作できれば、非点収差の厳しさを緩和できることが示される。しかし、瞳孔を適切に覆うためには、眼内レンズの光学部分は少なくともほぼ6mmの直径を有さなければならない。したがって、より小さな切開口からレンズを通過させる唯一の方法は、最初にレンズをU−字形に折り畳むか、丸めて反対側の縁を重ねることである。しかし現在設計されているPMMAレンズは、硬く、折り畳むか丸めるのにはもろ過ぎる。ある材料がある厚さで硬い場合に、より薄い場合にはしなやかな場合があることが知られているが、PMMAがしなやかになる最大の材料厚さは約0.25mmである。レンズの光学的な要求から、この厚さは従来の移植屈折レンズに用いるためには薄過ぎる。
【0005】
あるレンズが、入射光が通過する凸レンズ状表面を有している。このレンズは、そこから屈折光が出射する、前記レンズ表面と反対側の後面を有している。後面は、凸面、平面、又は凹面であってよい。このレンズの度は、前記レンズ面及び後面の曲率により決定される。移植屈折レンズの光学部分はほぼ6mmの広さであり、最も厚い部分がレンズの中心にあるので、丸まるために中心の最大厚さが0.25mmより薄い従来のレンズが、光学的に有用な必須の曲率を有することができる。
【0006】
白内障患者の天然レンズに代替するために現在用いられているほかのレンズ材料も存在する。このような他のレンズ材料の一つは、PMMAより低い分子量を有するアクリル樹脂である。この低分子量のアクリルレンズは、PMMAより軟らかく、U−字形に折り畳むことができる。しかし、非常に注意深く扱わないと、この低分子量のアクリル樹脂は、しわができて使い物にならなくなる。さらに、この材料は、軟らか過ぎて、重なることができる以上に丸められ、又は折り畳まれるとそれ自体に接着してしまう。本発明の多焦点レンズは、折り畳むには薄過ぎる場合には、「平面状で」(すなわち折り畳まずに)挿入できる。
【0007】
もう一つの別のレンズ材料はシリコン樹脂であり、豊胸手術に使われるのと同一のものである。シリコン樹脂は、患者によっては蛋白質を集め、黄色い外観となり、光の通過を減少させる。蛋白質は、非常に濃くなって、二次的な白内障の様相を呈し、患者の見る能力を極めて減少させてしまう場合がある。白内障から生じる盲目の状態に較べた場合、このことは、通常、白内障の患者にとって余り関心がない。また、多くの白内障患者が高齢である傾向があるので、患者の生存中に蛋白質の蓄積が進行して多くなり過ぎることはないかも知れない。しかし、患者によっては、蛋白質の蓄積のため、シリコン樹脂のレンズを取り除いて取り替える必要がある場合がある。シリコン樹脂は、蛋白質の蓄積に伴う問題のために、若い人の移植のための長期眼内移植可能な屈折レンズとして用いるのは好ましくない。
【0008】
変形し得る眼内レンズに関する2つの発明が、マツォッコ(Mazzocco)に対して1986年3月に発行された米国特許第4,573,998号及びナカジマ(Nakajima)他に対して1996年6月に発行された米国特許第6,522,890号に述べられている。これらの発明は、鋳造された弾性材料により作成されたレンズを用いている。これらは、PMMAの使用については開示も示唆もしていない。
【特許文献1】
米国特許第4,573,998号
【特許文献2】
米国特許第6,522,890号
【0009】
一般的に光学レンズの分野に関する別の発明として、テナント(Tennant)に対して1981年3月に発行された米国特許第4,254,509号(遠近調節眼内移植片)、ブラックモア(Blackmore)に対して1986年4月に発行された米国特許第4,585,456号(目の天然レンズのための矯正レンズ)、クラスバイ(Clasby)に対して1987年4月に発行された米国特許第4,655,775号(隆起を有する眼内レンズ)、ケルマン(Kelman)に対して1988年9月に発行された米国特許第4,769,035号(人工レンズとこのレンズを移植する方法)、グレンダール(Grendahl)に対して1989年1月に発行された米国特許第4,795,462号(焦点調節人工レンズの円筒状に分割した領域)、ヘトランド(Hetland)に対して1988年3月に発行された米国特許第4,816,032号(眼内前眼房レンズの配置)、カメルリング(Kamerling)に対して1990年8月に発行された米国特許第4,950,290号(後眼房眼内レンズ)、シェパード(Shepard)に対して1991年2月に発行された米国特許第4,994,080号(中央領域に少なくとも一つの細孔開口を有する光学レンズ)、シンプソン(Simpson)他に対して1991年12月に発行された米国特許第5,076,684号(多焦点回折眼科用レンズ)、フィースター(Feaster)に対して1992年3月に発行された米国特許第5,098,444号(エピファキック(Epiphakic)眼内レンズ及び移植の工程)、ポートニイ(Portney)に対して1992年11月に発行された米国特許第5,166,711号(多焦点眼科用レンズ)、フセイ(Futhey)他に対して1993年7月に発行された米国特許第5,229,797号(多焦点回折眼科用レンズ)、フェドロフ(Fedorov)他に対して1993年11月に発行された米国特許第5,258,025号(矯正用眼内レンズ)、フェドロフ他に対して1996年1月に発行された米国特許第5,480,428号(矯正用眼内レンズ)がある。これらのどの発明も、現在知られている変形可能な眼内レンズに伴う上述の問題を解決していない。
【0010】
多焦点レンズについて、リーベルマン(Lieberman)に対して発行された米国特許第5,800,532号は、第1の屈折度領域を有する中心部分と、第2の屈折度領域を有する周辺部分とを備えた眼内レンズを開示している。第2の屈折度領域は、一つの所定の位置にのみほぼ集中しているか、眼内レンズの内部の花の四分円部位に非対称的に配置されている。
【0011】
ヘリック(Herrick)に対して発行された米国特許第5,782,911号及び第5,855,605号は、所定のジオプトリー度を有する第1の光学レンズと、遠距離に有る物からの光線を受けるために第1のレンズの内部の偏心した位置にある、所定のジオプトリー度を有する第2のレンズとを備えた多焦点レンズシステムを開示している。
【0012】
リンドストロム(Lindstrom)に対して発行された米国特許第5,628,794号は、老眼と屈折異常症とのための多焦点可能性を有し、ヒドロゲル材料を塗布した角膜移植レンズを開示している。
【0013】
米国特許第6,090,141号は、目の角膜の間質層の間に挿入し、2つの焦点領域を提供する角膜内レンズを開示している。
【0014】
メネゼス(Menezes)他に対して発行された米国特許第5,682,223号は、円板を有する中心部と、変化する球度を有する複数の環状輪とを備えた多焦点環状輪レンズを開示している。
【0015】
ポートニー(Portney)に対して発行された米国特許第5,919,229号は、患者の遠方視力矯正度より小さい視力矯正度を有する外側環状帯を有する多焦点眼用レンズを開示している。
【0016】
フィアラ(Fiala)他に対して発行された米国特許第6,120,148号は、階段状の意匠を有する多焦点回折レンズを開示している。このレンズは、少なくとも2つの環状帯を有している。
【0017】
角膜を通過する最小限の切り口を必要とし、現在知られている他のレンズ材料に伴う欠点を有しない変形可能な眼内移植可能な屈折レンズに対する必要性が存在する。
【0018】
さらに、老眼やその他の条件を取り扱うことのできる多焦点レンズに対する需要が存在する。老眼は、代表的には中年の、目のレンズが、遠近調節と近い対象への焦点合わせ能力を減少又は消失させる状態である。本発明のレンズは、老眼に対処でき、多焦点レンズを提供する。
【0019】
上述した発明と特許のどれも、単独でも組み合わせても、特許請求の範囲に記載された本発明により達成されるようなレンズの開示は見られない。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の目的は、目の天然のレンズと生物学的に適合する物質から構成された通常の形状を有し、天然のレンズの前部に配置するための光学部分を備えた眼内レンズを提供することである。この光学部分は、また、前部凸レンズ状表面と後部表面とを有し、後部表面は、この後表面に沿って一連の放射状階段を形成する一連の環状輪により放射状に取り巻かれた中央円板を備え、前記後部表面と前記前部レンズ状表面とが、最小で約0.025mm、最大で約0.1mm離れている。中央円板は一ジオプトリー度であってよく、少なくとも一つの環状輪が第2のジオプトリー度であってよい。最後に、本発明のレンズは、更に、天然の目の前部に前記光学部分を固定するために前記光学部分に取り付けられた少なくとも一個の固定具(すなわち触覚)を備えている。
【0021】
本発明のもう一つの実施の形態においては、矯正レンズの光学部分は、所定の最大厚さを有し、この厚さより薄ければ、材料はその弾性限界を超えることなく丸めることができ、また、所定の最小厚さを有し、この厚さより厚ければ、材料はその正常な形状を保つことができる。したがって、この実施の形態の変形可能な眼内矯正レンズは、この変形可能な眼内矯正レンズの直径よりも小さな長さを有する角膜の切り口を通って通過するように変形することができる。
【0022】
望ましくは、前記光学部分の材料は、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)である。また、本発明の眼内矯正レンズは、選択肢として、光学部分の周辺に配置された遷移領域すなわちステムを備えてもよい。前記固定具は、この遷移領域から伸張している。この遷移領域は、触覚を指示するように働く。好ましくは、触覚の触針は、遷移領域から伸張し、レンズの光学部分の周辺をゆったりと回って延びる。
【0023】
望ましくは、中央円板は、ほぼ一定のジオプトリー度を有し、各環状輪は、ほぼ一定のジオプトリー度を有する。望ましくは、中央円板は、4つの環状輪で囲まれている。
【0024】
本発明は、更に、変形可能な眼内矯正レンズであって、
a.目の天然レンズと生物学的に適合する材料で構成された通常の形態を有し、目の前部に配置される光学部分であって、この光学部分は、所定の0.25mmの最大厚さを有し、この厚さより薄ければ、材料はその弾性限界を超えることなく丸めることができ、また、この光学部分は、所定の0.0125mmの最小厚さを有し、この厚さより厚ければ、材料はその正常な形状を保つことができ、これにより、前記変形可能な眼内矯正レンズは、この変形可能な眼内矯正レンズの直径よりも小さな長さを有する角膜の切り口を通って通過するように変形することができる光学部分と、
b.前記光学部分は、前部凸表面と後部表面とを有し、前記後部表面は、一連の環状輪により放射状に取り巻かれた中央円板を備え、この中央円板と一連の環状輪とが、前記後部表面に沿って一連の放射状階段を形成し、それにより、前記後部表面と前記前部レンズ状表面とが、最大で約0.1mm離れ、前記中央円板は第1のほぼ一定のジオプトリー度であり、少なくとも一つの環状輪が第2のほぼ一定のジオプトリー度であり、
c.及び前記目の天然のレンズの前部に前記光学部分を固定する固定具とを備えている。
【0025】
本発明は、更に、少なくとも一つの環状輪により放射状に取り巻かれた中央光学部品と前記環状輪の形を定める放射状階段とを有する、目の天然の形状と生物学的に適合する材料で構成される正常の形状を有する光学部分と、前記光学部分を目の中に固定する一対の触針とを有する眼内矯正レンズに関する。
【0026】
最後に、本発明は、
a.目の前眼房に接近するための、約4mm以下の長さの切り口を形成するステップと、
b.ポリメチルメタクリレート材料で形成された、厚さ約0.25mm以下で、直径6mmの矯正レンズを提供するステップであって、前記光学部分は、また、前部凸状表面と、後部表面とを有し、前記後部表面は、一連の環状輪により取り巻かれた中央円板を備え、この中央円板と前記一連の環状輪とが前記後部表面に沿って一連の放射状の階段を形成し、前記後部表面と前記前部レンズ状表面とは最大で0.1mm分離され、中央円板は、第1のジオプトリー度であり、少なくとも一つの環状輪が第2のジオプトリー度であるステップと、
c.前記矯正レンズを固定するための支持触覚を一体的に提供するステップと、
d.ポリメチルメタアクリレート材料の弾性限界を超えない範囲で前記矯正レンズと前記支持触覚とを丸めたパッケージ中に丸めるステップと、
e.丸めたパッケージを前記切り口を介して前記目の前記前眼房中に挿入するステップと、
f.丸めたパッケージを前眼房の内部で広げるステップと、
g.目のレンズの前方に触覚を前眼房中で固定するステップと、
h.目の中の切り口を修復するステップとを備えた視力悪化の原因を矯正する方法に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明は、一般的な視力の問題を矯正するために人の目の中に丸めて、あるいは折り畳んで挿入するための、望ましくはPMMAから構成される変形可能な眼内移植可能な屈折レンズである。本発明のレンズは、レンズの全ての部分が、所定の厚さの範囲内にある厚さに製造されるので、変形可能である。更に個別には、この範囲の第1の端において、レンズの厚さは、レンズがそれより薄い場合に撓むことのできる最大材料厚さよりも薄い。この範囲の第2の端においては、レンズの厚さは、また、レンズがそれより厚い場合に、レンズ材料が、曲がった後の事前に曲げられた形状を保持することのできる最小の材料厚さよりも大きい。この新規な設計は、また、変形可能なレンズが、視力の矯正に必要な全ての所望の凸面又は凹面を有することを可能としている。
【0028】
上述したように、望ましくはレンズはPMMAで構成する。しかし、本発明のレンズにとって、角膜又は強膜中の小さな切り口を通して丸めた又は折り畳んだレンズを通過させてレンズを挿入することが必要である場合には、レンズを丸め又は折り畳むための所定の最大の材料厚さよりも薄く製造することのできる生物学的に適合する全ての材料を用いて本発明の変形可能なレンズを構成することもできる。例えば、本発明のレンズは、シリコン樹脂、アクリル樹脂及びヒドロゲルで構成することができる。
【0029】
ハードコート(Hardcourt)アカデミックプレス科学技術辞典は、ヒドロゲルを液体組成分が水であるゲルであると定義している。マナス・チャンダ(Manas Chanda)及びサリル・ケー・ロイ(Salil K.Roy)により改定拡張されたプラスチック技術ハンドブック、第3版の584頁では、「ここでの記述は、メタアクリル酸の2−ヒドロゲルエステルについてなされ、2―ヒドロゲルエステルはソフトコンタクトレンズに用いられる単量体である。エチレングリコールジメタクリレートを用いた共重合により、親水性網状重合体(ヒドロゲル)が作られる。ヒドロゲル重合体は、乾燥したときはもろく、ガラス質であるが、水で膨張したときは軟らかく可塑性を有する。」と述べられている。ヒドロゲルは水を吸収する重合体として記述される。
【0030】
代表的には、ある場合には、非PMMA材料はより厚くなければならないが、それらはなお本発明の環を形成でき、同じ材料で作られる標準レンズより十分に薄い。
【0031】
さらに、本発明のレンズの実施の形態は、白内障の処置等のある種の条件でより厚いレンズが要求されるときには、平面レンズ(すなわち、非変形レンズ)として挿入できる。
【0032】
改善されたレンズは、眼鏡、移植できない屈折レンズ又は放射状角膜切開術に対する需要に取って替ることができる。
【0033】
眼内移植可能な屈折レンズは前部凸状レンズ表面を有する。レンズの後部表面は、一連の同心の平面環状輪又は階段輪により取り巻かれた平面状中心円板又は中心光学部品を備えている。階段輪は、直径が増加することができる。環状輪は互いに平行であり、中央円板に対して平行である。中央円板と環状輪とは、レンズ状表面の頂点を通る放射軸に垂直である。組み合わせて、中央円板と一連の環状輪とは、円板から後部表面を横切って放射状に伸び、レンズ状表面に対する近似を維持する一連の階段を形成する。代表的には、環状輪は、1から10まで数えられ、望ましくは4〜6個の環状輪が存在する。最も望ましくは、4個の環状輪が存在する。
【0034】
中央円板と、平面環状輪とは、老眼とその他の条件の遠近調節可能な処理のために異なるジオプトリー度であることができる。このような実施の形態においては、中央輪は第1の点上に焦点を結び、1以上の外側の環状輪は、少なくとも第2の点上に焦点を結ぶために高い度または低い度を有する。すなわち、中央円板は一つのジオプトリー度を有し、少なくとも一つの環状輪が第2のジオプトリー度を有する。望ましくは、中央円板又は環状輪についてジオプトリー度はほぼ一定である。
【0035】
別の実施の形態においては、少なくとも一つの環状輪が、第2の合焦度を得るための所定の凹面である。さらに、他の実施の形態においては、少なくとも一つの環状輪が、第2の合焦度を得るための所定の凹面である。
【0036】
環状輪は、平面で、互いに平行で、レンズ状表面の頂点を通る放射状軸に垂直であり、中央円板は、第1のジオプトリー度を得るための所定の凸面である。また、環状輪は平面で、互いに平行で、レンズ状表面の頂点を通る放射状軸に垂直であり、第1の特定の度を有するために所定の凹状である。
【0037】
他の実施の形態においては、中央円板は、第1の特定の合焦度を得るために所定の凹状であり、少なくとも一つの環状輪が、第2の特定の合焦度を得るために所定の凹状であることができる。さらに、中央円板は、第1の特定の合焦度を得るために所定の凸状であり、少なくとも一つの環状輪が、第2の特定の合焦度を得るために所定の凹状であることができる。
【0038】
さらに、中央円板は、度がなく、又は第1の特定の度を得るために平面であってよく、少なくとも一つの環状輪は、第2の特定の合焦度を得るための所定の凸状であることができる。また、中央円板は、第1の特定の度を得るために所定の凸状であってよく、少なくとも一つの環状輪は、第2の特定の合焦度を得るための度がなくてよい。
【0039】
後部表面とレンズ状表面の頂点との間のレンズの厚さは、所定の最大厚さより薄くなければならない。この所定の最大厚さは、それより薄い場合は、選択されたレンズ材料の弾性限界を超えることなく丸められ又は折り畳まれることのできる厚さである。ただし、本発明の追加の実施の形態に関して、以下に論じるように、白内障の処置としてより厚いレンズを平面状で挿入する場合を除く。PMMAで構成される変形可能なレンズとして、後部表面とレンズ状表面との間の最大厚さは0.25mm以下でなければならない。
【0040】
望ましくは、中央円板の周辺におけるレンズの厚さは、所定の最小厚さよりも大きくなければならない。この所定の最小厚さは、それより厚い場合に、レンズ材料が曲げられた後に事前に曲げられた形状を保持する厚さであることが望ましい。この最小の厚さは、製造工程とレンズ材料の強度により決定される。本発明の丸められる又は変形可能なPMMAレンズにとって、レンズ状表面と、中央円板の周辺との間の代表的な最小の厚さは、0.0125mm以上であるべきである。代表的な最大の厚さは約0.250mmである。本発明の平らな硬いPMMAレンズにとっては、代表的な最小の厚さは約0.0125mmである。本発明の平らな硬いPMMAレンズにとっては、代表的な最大の厚さは約1.0mm以上である。より薄いレンズは望ましいが、白内障レンズとしては、1mmを超える厚さは珍しくない。
【0041】
シリコン樹脂及びアクリル樹脂材料にとっては、代表的な最小の厚さは約0.1mmより小さく、代表的な最大の厚さは、約1.0mm以上である。PMMAの実施の形態と同様に、より薄いレンズの方が望ましい。
【0042】
より薄い白内障レンズを優先することに関しては、相対的に、1.00mmの最大厚さを有する代表的な白内障レンズは、通常は3.0mm〜3.5mmの切り口に挿入されるであろう。例えば、0.35mmに厚さを最小化することにより、切り口は約2.5mm以下に減少させることができる。
【0043】
後部表面の中央円板の半径方向の幅も所定の範囲内に収まる。レンズがその頂点で厚いほど、中央円板の周辺が所定の最小厚さに近づく前に、それだけ半径方向の幅は伸張できる。半径方向の幅の特定の範囲は、レンズ状表面の凸状とレンズの頂点でのレンズ圧の双方により決定される。
【0044】
中央円板と同様に、各環状輪の内径でのレンズ状表面とレンズの後部表面との間の厚さは、所定の最大厚さ以下でなければならない。各環状輪の外径でのレンズ状表面とレンズの後部表面との間の厚さは、所定の最小厚さ以下でなければならない。環状輪の半径方向の幅は、レンズ状表面の凸状と環状輪の内径でのレンズ厚とにより決定される所定の長さの範囲内になければならない。環状輪の内径でのレンズ厚が厚いほど、外径が所定の最小厚に近づく前に、半径方向の長さがそれだけ伸張する。
【0045】
環状輪の後部表面の内径と中央円板の中心とを結んで仮想線を引くと、この仮想線は、選択される種々の厚さに応じて円弧又は放物線を形成するであろう。この仮想線は、有効な後部表面を形成する。中央円板と環状輪の厚さと幅とを変更することによって、有効な後部表面が所望の如く形成される。このことは、以下に更に説明するように、移植されるレンズが虹彩から後部に移植される場合の適用に関係する。これは、有効な後部表面は、それにより、移植されたレンズが天然の水晶体嚢の前部表面に適切に静止することができるようにする所定の形状に構成されることができるからである。
【0046】
本発明の他の実施の形態においては、中央円板と後部表面の環状輪とは平面ではない。むしろ、中央円板と環状輪との各表面は、凸状である。本発明の第2の別の実施の形態においては、中央円板と環状輪との各表面は凹状である。これにより、後部表面の各部の凸状と凹状の特定の程度が、異なったレンズのための特定の合焦度を更に得る助けとなるように選択される。また、これらの実施の形態の全てにおいて、レンズの中央部分と環状輪とは、乱視の矯正のための対称または非対称の卵型形状であってもよい。
【0047】
上述のように、このレンズは、中央円板と少なくとも一つの環状輪とが異なった度であるように配置することができる。さらに、各環状輪、又は階段状輪、それぞれ異なった度であってよい。一般的には、環状輪又は階段状輪は、度を増加させるであろう。これらの輪は、対応する一連の半径方向の階段により規定される。
【0048】
光学部分の周辺は平行なレンズ状領域を備えている。平行なレンズ状領域は均一な厚さである。平行なレンズ状領域は、レンズの光学部分が瞳孔の周辺を適切に覆っていないと生じる縁効果として知られる減少を防止する。道路のトンネル内のように、上からの光が低い照明状態で照射される場合を含む種々の状態で縁効果が生じる。
【0049】
目の天然のレンズの前部に変形可能な移植屈折レンズを確実に配置するように光学部分に固定具を取り付ける。装着可能な屈折レンズは、固定具をレンズの光学部分に連結する非光学的な遷移領域も有している。遷移領域は、ほぼ0.025mmの厚さを有する。固定具は、通常は、遷移領域から延びて光学レンズに巻き付く一対の触針を備えている。触針の厚さは強度と可撓性との最適な結合を提供するように予め選択されている。望ましくは、各触針の厚さはほぼ0.076mmである。触針の外周は、触縁を備えている。移植レンズの触縁は眼内組織に対して偏っている。触縁の厚さは目の組織に最小の圧力を与えるように予め選択されている。望ましくは、触縁の厚さは約0.125mmである。当該技術分野で公知の異なった形式の触覚が、本発明の多焦点レンズに使用することができる。すなわち、触覚を有する全ての前眼房レンズ及び後眼房レンズが本発明の多焦点レンズに使用できる。例えば、米国特許第6,224,628号のステム/支持固定具ないしは触覚が本発明のレンズに使用できる。また、米国特許第6,088,261号の交差支持具ないしは触覚も使用できる。
【0050】
丸めて角膜を通過させると、移植屈折レンズは、2つの選択部分のいずれかに置くことができる。特に、移植されたレンズは、目の全眼房中の虹彩の前に置くことができる。この位置が選択された場合、各触針の触縁は繊維柱帯に対して偏っている。一旦配置されて広がることができると、移植されたレンズはその元来の形状に戻る。
【0051】
白内障の処置でより厚いレンズが用いられる場合など、平面で挿入される場合は、この形式のレンズを挿入するために当該技術分野で公知の手続を用いてレンズを挿入する。
【0052】
又は、移植されたレンズは虹彩の後ろに配置でき、目の天然のレンズの前に静止させることができる。この位置が選択された場合には、各触針の触縁は、ゾニュラス(zonulas)又は毛様体溝に対して偏る。移植されたレンズは、その薄さゆえに、虹彩の後ろ側に置くことができる。レンズの薄さは、静止した時に、天然のレンズと後部の位置に移植されたレンズとの間に適切な空間を提供する。両凸の天然レンズは静止時にその最も曲がった状態にある。ゾニュラスが収縮すると、天然レンズの曲率を平坦にするような張力が包の上に生じる。かくして、移植レンズを正しい位置に置くことにより、天然レンズは形状を変化させる能力を保持し続け、移植されたレンズとの接触により生じる障害の可能性をなくする。
【0053】
又は、本発明のレンズは、目の天然レンズに代替することができる。この実施の形態においては、白内障の又は透明なレンズを外科的に摘出する間に、包から天然レンズを取り除く。本発明のレンズが天然のレンズに代替するために包中に置かれるであろう。
【0054】
したがって、本発明の一つの目的は、挿入のために角膜を通してあるいは角膜を伸ばして最小の切り口が必要な変形可能な眼内屈折レンズを提供することである。
【0055】
本発明のもう一つの目的は、PMMAのような材料で作成される変形可能な眼内レンズであって、目の組織と生物学的に適合し、丸められたときにしわにならずまた自身に付着せず、また時が経っても目の病気を生じない眼内レンズを提供することである。
【0056】
本発明の更に別の目的は、虹彩の前部又は後部に配置することのできる眼内移植可能な屈折レンズを提供することである。
【0057】
本発明のもう一つの目的は、近視、遠視、乱視等の通常の視力の問題を矯正するための眼内レンズを提供することである。
【0058】
本発明の更に別の目的は、中央円板が、少なくとも一つの環状輪又は階段と異なる度である多焦点レンズである。
【0059】
本発明の一つの目的は、安価で、信頼でき、意図された目的を遂行するのに完全に有効な記述された目的のための変形可能な眼内移植可能屈折レンズの改良された要素と配置とを提供することである。
【0060】
本発明のこれらと他の目的は以下の明細書と図面とを更に検討することにより容易に明らかとなるであろう。
【0061】
ここで図を参照すると、図1は、本発明に係る変形可能眼内移植可能屈折レンズ8の上面図である。変形可能な眼内レンズ8は目の天然のレンズに生物学的に適合する材料で構成される。レンズ8の光学部分9は、前部凸状レンズ状表面10を有する。光学部分9の周辺は平行なレンズ状領域11を備えている。平行なレンズ状領域11は厚さが均一であり、縁効果として知られる現象を防止するためのものである。非光学的遷移領域15が平行な光学領域11を取り巻いている。固定具は遷移領域15から伸張している。本実施の形態においては、固定具は、変形可能な眼内移植可能屈折レンズ8の光学部分9に巻き付く一対の触針17を備えている。触針17の各対は、目の組織に対して偏っている外周の触縁19を有する。
【0062】
図2は2−2線に沿って描かれた眼内移植可能屈折レンズ8の断面図である。図3は、図2中に描かれたレンズ8の光学部分9と遷移領域15との部分図である。図4は、図2中に描かれたレンズの固定具16と遷移領域15の部分図である。これらの3個の図は光学部分9の前部レンズ上凸状表面10を程度を変えて描いている。後部表面20がまたそこに描かれている。後部表面20は、複数の環状輪22に取り巻かれた中央円板21を備えている。中央円板21と一連の環状輪22とは後部表面20を横切って一連の放射状階段を形成し、レンズ状表面10に近似した状態を維持する。上述したように、中央円板は一つのジオプトリー度であり、少なくとも一つの環状輪が第2のジオプトリー度である。望ましくは、中央円板又は輪についてジオプトリー度はほぼ一定である。レンズ状表面10の頂点での中央円板21の厚さは所定の最大厚さ以下であり、変形可能眼内移植可能屈折レンズ8はそのレンズ材料の弾性限界を超えずに丸めることができる。中央円板21の周辺の厚さは、所定の最小厚以下であり、変形可能眼内移植可能屈折レンズ8は丸められた後で事前に曲げられた形状を保つ。
【0063】
各環状輪22の表面は、平面で中央円板21と平行である。各環状輪22は、内径22Aと外径22Bとを有する。移植可能屈折レンズ8の、後部表面20の環状輪22の内径22Aとレンズ状表面10との間の厚さは、所定の最大厚以下である。移植可能屈折レンズ8の、後部表面20の環状輪22の外径22Bとレンズ状表面10との間の厚さは、所定の最小厚以上である。最外周の輪22は、平行のレンズ状平面11の後部表面25に隣接している。
【0064】
図3は、中央円板21の中心と、後部表面20の環状輪22の縁の内径21Aとの間を結ぶ仮想線を描く破線28を更に有する。破線28で描かれた仮想線は、変形可能眼内移植可能屈折レンズ8の光学部分9の有効な後部表面である。
【0065】
図2〜図4は、光学部分9の周辺を取り囲む平行レンズ状領域11を更に描いている。平行レンズ状領域11は厚さが均一であり、縁効果を防止する。遷移領域15は、平行レンズ状領域11を取り囲む。固定具は、平行領域15から伸張する。図2と図4とは更に固定具を描いている。この実施の形態においては、固定具は、変更可能眼内移植可能屈折レンズ8の光学部分9に巻き付く一対の触針17を備えている。
【0066】
図5は、本発明の第2の実施の形態の断面部分図である。この別の実施の形態においては、光学部分509の前部レンズ状表面510は、上述した実施の形態と同様な凸状である。後部表面520は、複数の環状輪522に取り巻かれた中央円板521を備えている。中央円板521と一連の環状輪522とは、後部表面520を横断して一連の放射状階段を形成し、レンズ状表面510への近似を維持する。
【0067】
この実施の形態においては、中央円板521と各環状輪522との表面は凸状である。レンズ状表面10の頂点での中央円板521の厚さは、所定の最大厚さ以下である。中央円板521の周辺の厚さは、所定の最小厚さ以上である。最外環22は平行レンズ状領域11の後部表面25に隣接している。
【0068】
各環状輪521は、内径522Aと外径522Bとを有する。後部表面520の環状輪522の内径522Aとレンズ状表面510との間の移植可能な屈折レンズの厚さは、所定の最大厚さ以下である。後部表面520の環状輪522の外径522Bとレンズ状表面510との間の移植可能な屈折レンズの厚さは、所定の最小厚さ以上である。平行なレンズ状領域511は、光学部分509の周辺を取り囲む。平行なレンズ状領域511は厚さが均一である。遷移領域515は平行レンズ領域511を取り囲む。固定具(不図示)は遷移領域515から伸張している。
【0069】
図6は、本発明の第3の実施の形態の断面部分図である。この別の実施の形態においては、光学部609の前部レンズ状表面610は、上述した実施の形態と同じ凸形状をしている。後部表面620は、複数の環状輪622により取り囲まれた中央円板621を備えている。中央円板621と一連の環状輪622とは後部表面620を横断して一連の放射状階段を形成し、レンズ状表面610への近似を維持する。
【0070】
この実施の形態においては、中央円板621と各環状輪622との表面は凹状である。中央円板621の周辺での中央円板621の厚さは、所定の最大厚さ以下である。レンズ状表面610の頂点と中央円板621との間のレンズの厚さは、所定の最小厚さ以上である。
【0071】
各環状輪621は内径622Aと外径622Bとを有する。後部表面620の環状輪622の内径622Aとレンズ状表面610との間の移植可能屈折レンズの厚さは、所定の最小厚さ以上である。後部表面620の環状輪622の外径622Bとレンズ状表面610との間の移植可能屈折レンズの厚さは、所定の最大厚さ以下である。平行レンズ状領域611は光学部分609の周辺を取り囲む。平行レンズ状領域611は、厚さが均一である。遷移領域615は平行レンズ状領域611を取り囲む。固定具(不図示)が遷移領域615から伸張している。最外輪22は、平行レンズ状領域611の後部表面625に隣接している。
【0072】
本発明の他の特徴は、以下の実施例の過程で明らかとなろう。以下の実施例は、本発明の説明のために与えられ、本発明を限定するようには意図されていない。
【0073】
実施例1
この実施例は、前面、すなわち前部表面が10ジオプトリーの度で固定された環に関する。他の実施の形態においては、前面のジオプトリーの度は1〜15の範囲内とできる。
【0074】
この実施の形態においては、環と中央光学のジオプトリーは、環のジオプトリーとの組合せで10ジオプトリーの前面と等価である。換言すれば、二つのジオプトリーは累積的である。この実施の形態において、環のジオプトリーとの組合せでの中央ジオプトリーは、2.5ジオプトリーの補正を有している。
【0075】
この実施例のレンズは以下の通りである。
【0076】
この実施例のレンズは、80までの環ジオプトリーを有するレンズを有し、対応する中央光学ジオプトリーは32.5である。この実施例の環は、全て3個の環状輪を有し、全てが同じ度である。
【0077】
実施例2
この実施例は実施例1の環に関するが、3.5ジオプトリーの補正を有している。
【0078】
この実施例のレンズは以下の通りである。
【0079】
この実施例のレンズは、80までの環ジオプトリーを有するレンズを有し、対応する中央光学ジオプトリーは33.5である。この実施例の環は、全て3個の環状輪を有し、全てが同じ度である。
【0080】
実施例3
この実施例は実施例1の環に関するが、4個の環状輪を有する。
【0081】
実施例4
この実施例は実施例2の環に関するが、4個の環状輪を有する。
【0082】
実施例5
この実施例は実施例1及び2の環に関し、2.5ジオプトリーの補正を有し、次のような実施例を伴う。
【0083】
実施例6
この実施例は実施例5の環に関するが、3.5ジオプトリーの補正を有している。
【0084】
この出願中に参照した全ての特許と出版物とは、参照によりここに明らかに組み込まれる。
【0085】
本発明は以上のように述べられたが、本発明は多くの方法で変更できることは明らかである。このような変更は本発明の精神と範囲から逸脱するものではないとみなされ、当業者に明白な全ての変更は特許請求の範囲内に含まれるものと意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明に係る変形可能な眼内移植可能な屈折レンズの上面図である。
【図2】2−2線に沿って描かれた眼内移植可能な屈折レンズの断面図である。
【図3】図2中に示されたレンズの光学部分と遷移領域との拡大部分図である。
【図4】図2中に示されたレンズの固定具と遷移領域との部分図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の断面部分図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の断面部分図である。
【符号の説明】
【0087】
8 眼内レンズ
9 光学部分
10 レンズ状表面
11 レンズ状領域
15 遷移領域
16 固定具
17 触針
20 後部表面
21 中央円板
22 環状輪
25 後部表面
Claims (30)
- 目の天然のレンズと生物学的に適合する物質から構成された通常の形状を有し、該天然のレンズの前部に配置するための光学部分であって、前部凸レンズ状表面と後部表面とを有し、該後部表面は、一連の環状輪により放射状に取り巻かれた中央円板を備え、該中央円板と前記一連の環状輪とが前記後部表面に沿った一連の放射状階段を形成し、前記後部表面と前記前部レンズ状表面とが、最小で約0.025mm、最大で0.1mm離れているような光学部分を有し、
前記中央円板は一ジオプトリー度であり、少なくとも一つの環状輪が第2のジオプトリー度で有り、
前記目の天然のレンズの前部に、又は前記目の天然のレンズに替って、前記光学部分を固定するために前記光学部分に取り付けられた少なくとも一個の固定具を有することを特徴とする眼内矯正レンズ。 - 請求項1に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記光学部分は、所定の最大厚さを有し、この厚さより薄ければ、前記材料はその弾性限界を超えることなく丸めることができ、また、所定の最小厚さを有し、この厚さより厚ければ、前記材料はその正常な形状を保つことができ、それにより、前記変形可能な眼内矯正レンズは、該変形可能な眼内矯正レンズの直径よりも小さな長さを有する角膜の切り口を通って通過するように変形されることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記光学部分を形成する前記材料は、ポリメチルメタアクリレートであることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記環状輪は、平面で、互いに平行であり、前記レンズ状表面の頂点を通る放射状軸に垂直であり、前記中央円板が、第1の特定の度を得るため所定の凸状であることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記環状輪は、平面で、互いに平行であり、前記レンズ状表面の頂点を通る放射状軸に垂直であり、前記中央円板が、第1の特定の度を得るため所定の凹状であることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板は、第1の特定の度を得るための所定の凸状であり、少なくとも一つの環状輪は、第2の特定の合焦度を得るための所定の凸状であることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板は、第1の特定の度を得るための所定の凹状であり、少なくとも一つの環状輪は、第2の特定の合焦度を得るための所定の凹状であることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板は、第1の特定の合焦度を得るための所定の凸状であり、少なくとも一つの環状輪は、第2の特定の合焦度を得るための所定の凹状であることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板と前記環状輪とは、乱視を矯正するために放射状配置において非対称であることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、該レンズは虹彩の前部に配置するための大きさに作られ、
少なくとも一つの固定具が、前記目の前房室角度に対して偏らせるための大きさに作られていることを特徴とする眼内矯正レンズ。 - 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、該眼内矯正レンズは、虹彩の後部に配置され、前記目の天然の包の前面に静止するための大きさに作られ、
少なくとも一つの固定具が、ゾニュラスに対して偏らせるための大きさに作られていることを特徴とする眼内矯正レンズ。 - 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記光学部分の周辺に配置された遷移領域を更に備え、前記固定具は、該遷移領域から伸張していることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項12に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記固定具は、前記遷移領域から伸張し、前記変形可能な眼内矯正レンズの前記後学部分に巻き付く一対の触針を備え、該一対の触針は、目の組織に対して偏らせるための外周触縁を有することを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記光学部分は、前記レンズ状表面と前記後部表面とが縁効果を防止するために互いに平行な、前記光学部分の周辺にレンズ状領域を備えたことを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項1に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板は、一つのほぼ一定のジオプトリー度を有し、少なくとも一つの環状輪が、第2のほぼ一定のジオプトリー度を有することを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板は、一つのほぼ一定のジオプトリー度を有し、少なくとも一つの環状輪が、第2のほぼ一定のジオプトリー度を有することを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項1に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板は、4つの環状輪で囲まれていることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板が、第1の特定の度を得るために、所定の凹状であり、少なくとも一つの環状輪が、第2の特定の合焦度を得るために、所定の凸状であることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板が、一つのほぼ一定のジオプトリー度であり、少なくとも一つの環状輪が、第2のほぼ一定のジオプトリー度であって、少なくとも一つの環状輪が、第3のほぼ一定のジオプトリー度であることを特徴とする眼内矯正レンズ。
- a.目の天然レンズと生物学的に適合する材料で構成された通常の形態を有し、目の前部に配置される光学部分であって、該光学部分は、所定の0.25mmの最大厚さを有し、この厚さより薄ければ、前記材料はその弾性限界を超えることなく丸めることができ、また、前記光学部分は、所定の0.0125mmの最小厚さを有し、この厚さより厚ければ、材料は前記正常な形状を保つことができ、これにより、前記変形可能な眼内矯正レンズは、該変形可能な眼内矯正レンズの直径よりも小さな長さを有する角膜の切り口を通って通過するように変形することができる光学部分と、
b.前記光学部分は、更に前部凸状表面と後部表面とを有し、該後部表面は、一連の環状輪により放射状に取り巻かれた中央円板を備え、該中央円板と前記一連の環状輪とが、前記後部表面に沿って一連の放射状階段を形成し、それにより、前記後部表面と前記前部レンズ状表面とが、最大で約0.1mm離れ、前記中央円板は第1のほぼ一定のジオプトリー度であり、少なくとも一つの環状輪が第2のほぼ一定のジオプトリー度であり、
c.及び前記目の天然のレンズの前部に前記光学部分を固定する固定具とを備えたことを特徴とする変形可能な眼内矯正レンズ。 - 請求項20に記載の変形可能な眼内レンズにおいて、前記環状輪は、平面で、互いに平行であり、前記レンズ状表面の頂点を通る放射状軸に垂直であり、前記中央円板が、第1の特定の度を得るため所定の凸状であることを特徴とする変形可能な眼内レンズ。
- 請求項20に記載の変形可能な眼内レンズにおいて、前記環状輪は、平面で、互いに平行であり、前記レンズ状表面の頂点を通る放射状軸に垂直であり、前記中央円板が、第1の特定の度を得るため所定の凹状であることを特徴とする変形可能な眼内レンズ。
- 請求項20に記載の変形可能な眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板と前記環状輪とは、少なくとも特定の第1及び第2の合焦度を得るために所定の凸状であることを特徴とする変形可能な眼内矯正レンズ。
- 請求項20に記載の変形可能な眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板は、第1の特定の合焦度を得るための所定の凸状であり、少なくとも一つの環状輪は、第2の特定の合焦度を得るための所定の凹状であることを特徴とする変形可能な眼内矯正レンズ。
- 請求項20に記載の変形可能な眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板と前記環状輪とは、特定の合焦度を得るために所定の凹状であることを特徴とする変形可能な眼内矯正レンズ。
- 請求項20に記載の変形可能な眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板と前記環状輪とは、乱視を矯正するために放射状配置において非対称であることを特徴とする変形可能な眼内矯正レンズ。
- 少なくとも一つの環状輪により放射状に取り巻かれた中央光学部品と前記環状輪の形を定める放射状階段とを有する、目の天然の形状と生物学的に適合する材料で構成される正常の形状を有する光学部分と、
該光学部分を前記目の中に固定する一対の触針とを有することを特徴とする眼内矯正レンズ。 - a.目の前眼房に接近するための、約4mm以下の長さの切り口を形成するステップと、
b.ポリメチルメタクリレート材料で形成された、厚さ約0.25mm以下で、直径6mmの矯正レンズを提供するステップであって、光学部分は、更に、前部凸状表面と、後部表面とを有し、該後部表面は、一連の環状輪により取り巻かれた中央円板を備え、該中央円板と前記一連の環状輪とが前記後部表面に沿って一連の放射状の階段を形成し、前記後部表面と前記前部レンズ状表面とは最大で0.1mm分離され、前記中央円板は、第1のジオプトリー度であり、少なくとも一つの環状輪が第2のジオプトリー度であるステップと、
c.前記矯正レンズを固定するための支持触覚を一体的に提供するステップと、
d.前記ポリメチルメタアクリレート材料の弾性限界を超えない範囲で前記矯正レンズと前記支持触覚とを丸めたパッケージ中に丸めるステップと、
e.該丸めたパッケージを前記切り口を介して前記目の前記前眼房中に挿入するステップと、
f.前記丸めたパッケージを前記前眼房の内部で広げるステップと、
g.前記目の前記レンズの前方に触覚を前記前眼房中で固定するステップと、
h.前記目の中の切り口を修復するステップとを備えた視力悪化の原因を矯正するための方法。 - 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、
前記中央円板は、第1の特定の度を得るために度がなく、少なくとも一つの環状輪が、第2の特定の合焦度を得るために所定の凸状であることを特徴とする眼内矯正レンズ。 - 請求項2に記載の眼内矯正レンズにおいて、前記中央円板は、第1の特定の度を得るための所定の凸状であり、少なくとも一つの環状輪が、第2の特定の合焦度を得るために度がないことを特徴とする眼内矯正レンズ。
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