JP2005506332A - 中空粒子を含有するシャンプー - Google Patents

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Abstract

本発明の組成物は、約5〜約50重量%の洗浄性界面活性剤、少なくとも0.025重量%の、平均粒径が約80ミクロン未満の中空粒子、及び少なくとも約20重量%の水性キャリアを含む、改良されたシャンプー組成物に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は粒子を含有する洗髪シャンプーに関する。より具体的には、本発明は中空粒子を含有するシャンプーに関する。
【背景技術】
【0002】
「髪型が決まらない日」と不満を言うのをよく耳にすることがある。「髪型が決まらない」とは、人によって違いはあるが、量感が少な過ぎる、縮れ過ぎる、又は単にまとまらないといった可能性がある。「量感が少ない毛髪」とは、通常は細い、薄い毛髪を有する人の不満である。そのような人は、良好な毛髪の量感、つまり目に見える毛髪の嵩高を得るために、毛髪に更に多くの腰と豊かさを望んでいる。毛髪の腰及び豊かさに影響する因子は、次のように数多く存在する:毛髪直径、毛髪の繊維対繊維の相互作用、生まれつきの形状(縮毛、直毛、ウェーブ状)、曲げ剛性、毛髪密度(1cm2当たりの本数)、及び毛髪の長さ。
【0003】
毛髪の量感を増加させる試みとして、繊維と繊維の間の相互作用を変え、所望の仕上げスタイルを望ましくまとめるためにスタイリング製品が用られてきた。このことは特にヘアスタイリングジェル及びムース製品について当てはまる。毛髪上で湿った状態の間に、ジェル及びムース製品で櫛又はブラシによる毛髪繊維の保持力を高め、それによって毛髪スタイルの仕上げをする。乾いた際に、毛髪繊維の間で及び毛髪繊維の表面上でポリマーの結合が形成される。このような結合は、創り出された毛髪の量感及びスタイルを保持し、維持するのを助ける。加えて、スタイリング製品により形成されたポリマー結合は、毛髪を櫛やブラシで梳かすと壊れてしまう。壊れた結合はギザギザの端を有し、これは繊維間の摩擦を強め、従って毛髪の量感及びスタイルを維持するのを助ける。しかしながら、このようなスタイリング製品は、毛髪に固い、べとついた、及び/又は粘つく感触を残す可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
毛髪の見かけの量感を増加させるために用いる他の技術には、パーマをかけること、毛髪をまっすぐにすること、後ろに梳かすこと、及びプレスをすることが挙げられる。これらの方法はすべて、人の毛髪基質の性質を変える試みに焦点を当てている。しかしながら、これらの方法のすべては毛髪を傷める可能性がある。毛髪の直径を大きくしようとする他の試みは、結果として不十分な増幅又は深刻な毛髪の損傷を招いてきた。それ故に、良好な毛髪の感触を維持しながら、毛髪の量感を向上させる手段への要求がなお存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、
a)約5〜約50重量%の洗浄性界面活性剤、
b)少なくとも約0.025重量%の、平均粒径が約80ミクロン未満の中空粒子、及び
c)少なくとも約20重量%の水性キャリアを含むシャンプー組成物に関する。
本発明は更に、このシャンプー組成物を用いる方法を対象とする。
【0006】
本発明のこれら及びその他の特徴、態様、及び利点は、本開示を読むことにより当業者に明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明を特に指摘し、そして明確に特許請求している特許請求の範囲をもって本明細書は結論づけられるが、本発明は以下の説明からよりよく理解されると考えられる。
本発明のシャンプー組成物は、洗浄性界面活性剤、中空粒子、及び水性キャリアを包含する。これらの必須構成成分のそれぞれ、並びに好ましい又は任意の構成成分は以下に詳しく記載される。
【0008】
百分率、部分及び比率はすべて、特に指定されない限り本発明の組成物の総重量に基づいている。このようなすべての重量は、記載した成分に関する限り有効濃度に基づくものであり、そのため特に指定されない限り、市販材料に包含される可能性のある溶媒又は副産物を包含しない。
本明細書で使用されるとき、特に指定されない限り、すべての分子量はすべてグラム/モルとして表される重量平均分子量である。
【0009】
本明細書において「を含む」とは、最終結果に影響を与えない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語は「から成る」及び「から本質的に成る」という用語を包含する。本発明の組成物及び方法/プロセスは、本明細書に記載される本発明の必須要素及び制限、並びに本明細書に記載される追加又は任意の成分、要素、工程、若しくは制限のいずれかを含むものから成る、及びそれらから本質的に成ることができる。
【0010】
本明細書で使用されるとき、「中空」という用語は、固体質量を実質的に含まない内包領域を有する粒子を意味し、この内包領域は粒子の全体積の10〜99.8パーセントを含む。
【0011】
本明細書で使用されるとき、「流体」という用語は、その容器の形状をとる傾向がある液体又は気体を意味し、容器は可撓性の中空粒子の壁である。
【0012】
本明細書で使用されるとき、「可撓性」という用語は、本発明の中空粒子は容易に圧縮されるが、圧力が減少されると中空粒子はそのもとの体積を取り戻すことを意味する。
【0013】
本明細書で使用されるとき、「流体が内包される」という用語は、本発明の中空粒子が構造的に中空であることを意味する。本発明によれば、「構造的に中空」という用語は、中空粒子はその中に少なくとも1つの追加物質を含有することがそれでもなお可能である。
【0014】
本明細書で使用されるとき、「透過性」という用語は、所与の条件下で液体又は気体を通過させる物質を意味する。
【0015】
本明細書で使用されるとき、「ポリマー」という用語は、1種類のモノマーの重合によって製造されるか、又は2種類(即ち、コポリマー)又はそれより多くの種類のモノマーよって製造される物質を包含する。
【0016】
本明細書で使用されるとき、「球」という用語は、定点からの距離がおよそ一定である距離空間における点集合である球状体を意味する。本明細書では、「およそ」の意味は、固定点が±15%の範囲内にあることである。
【0017】
本明細書で使用されるとき、「ヒトの毛髪への好適な適用」という用語は、そのように記載された組成物又はその構成成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応などを伴わずに、ヒトの毛髪及び頭皮及び皮膚と接触して用いるのに好適であることを意味する。
【0018】
本明細書で使用されるとき、「水溶性」という用語は、ポリマーが本組成物中の水に可溶性であることを意味する。一般に、ポリマーは25℃で、水溶媒に対して0.1重量%、好ましくは1重量%、より好ましくは5重量%、最も好ましくは15重量%の濃度で可溶性であるべきである。
【0019】
引用した参照文献はすべて、それらの全体を本明細書に引用して援用する。いかなる引例の引用も、特許請求した発明の従来技術としての有用性についての限定に関する容認ではない。
【0020】
A.(洗浄性界面活性剤)
本発明のシャンプー組成物は洗浄性界面活性剤を包含する。洗浄界面活性剤構成成分は、組成物に洗浄性能を提供するために包含される。洗浄性界面活性剤構成成分は次には、陰イオン性洗浄性界面活性剤、双性イオン性若しくは両性洗浄性界面活性剤、又はそれらの組み合わせを含む。このような界面活性剤は、本明細書に記載される必須構成成分と物理的及び化学的に適合すべきであるか、又はさもなければ過度に製品の安定性、審美性、若しくは性能を損なうべきではない。
【0021】
本明細書のシャンプー組成物に用いられる好適な陰イオン性洗浄性界面活性剤構成成分には、毛髪ケア又は他のパーソナルケア洗浄組成物に用いられる既知のものが挙げられる。このシャンプー組成物における陰イオン性界面活性剤構成成分の濃度は、所望の洗浄及び起泡性能を提供するのに十分であるべきであり、一般に組成物の約5重量%〜約50重量%、好ましくは約8重量%〜約30重量%、より好ましくは約10重量%〜約25重量%、更により好ましくは約12重量%〜約22重量%の範囲である。
【0022】
このシャンプー組成物に用いられるのに適した好ましい陰イオン性界面活性剤は、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートである。これらの材料は、それぞれの式、ROSO3M及びRO(C24O)xSO3Mを有し、式中、Rは約8〜約18個の炭素原子のアルキル又はアルケニルであり、xは1〜10の値を有する整数であり、Mはアンモニウムのようなカチオン、トリエタノールアミンのようなアルカノールアミン、ナトリウム及びカリウムのような一価金属及びマグネシウム及びカルシウムのような多価金属である。界面活性剤の溶解度特性は、選択された特定の陰イオン性洗浄性界面活性剤及びカチオンによって決まる。
【0023】
Rは、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェートの両方において、好ましくは約8〜約18個の炭素原子、より好ましくは約10〜約16個の炭素原子、更により好ましくは約12〜約14個の炭素原子を有する。アルキルエーテルサルフェートは、典型的にはエチレンオキシドと約8〜約24個の炭素原子を有する一価アルコールとの縮合物として作られる。アルコールは合成品であるか、又は脂肪(例えばココヤシ油、パーム核油、タロー)から誘導することができる。ココヤシ油又はパーム核油から誘導されたラウリルアルコール及び直鎖アルコールが好ましい。そのようなアルコールを、約0〜約10モルの、好ましくは約2〜約5モルの、より好ましくは約3モルのエチレンオキシドと反応させ、得られたアルコール1モルにつき平均3モルのエチレンオキシドを有する分子種の混合物を硫酸化し、中和する。
【0024】
本発明のシャンプー組成物に用いられてもよいアルキルエーテルサルフェートの具体的な非限定的例には、ココナツアルキルトリエチレングリコールエーテルサルフェート、タローアルキルトリエチレングリコールエーテルサルフェート、及びタローアルキルヘキサ−オキシエチレンサルフェートのナトリウム及びアンモニウム塩が挙げられる。非常に好ましいアルキルエーテルサルフェートは個別化合物の混合物から成るものあり、ここにおいて混合物中の該化合物は、約10〜16個の炭素原子の平均アルキル鎖及びエチレンオキシド約1〜約4モルの平均エトキシル化度を有する。
【0025】
他の好適な陰イオン性洗浄性界面活性剤は、式[R1−SO3−M]に従う有機の硫酸反応生成物の水溶性塩であり、式中、R1は約8〜約24、好ましくは約10〜約18個の炭素原子を有する、直鎖又は分枝鎖の飽和脂肪族炭化水素基であり、Mは本明細書に上述された陽イオンである。このような洗浄性界面活性剤の非限定的例は、約8〜約24個の炭素原子、好ましくは約12〜約18個の炭素原子を有する、イソ−、ネオ−、及びn−パラフィンを包含するメタン系炭化水素、及びスルホン化剤、例えばSO3、H2SO4の漂白及び加水分解を包含する既知のスルホン化方法により得られる有機硫酸反応生成物の塩である。アルカリ金属及びアンモニウムスルホン化したC10〜C18n−パラフィンが好ましい。
【0026】
更に他の好適な陰イオン性洗浄性界面活性剤は、イセチオン酸でエステル化し、水酸化ナトリウムで中和した脂肪酸の反応生成物(ここで、例えば、脂肪酸はココヤシ油又はパーム核油から誘導される)、脂肪酸が例えばココヤシ油又はパーム核油から誘導されるメチルタウリドの脂肪酸アミドのナトリウム又はカリウム塩である。他の類似の陰イオン性界面活性剤は、米国特許第2,486,921号、第2,486,922号、及び第2,396,278号に記載されており、これらの記載は本明細書に引用して援用する。
【0027】
シャンプー組成物に用いられるのに好適な他の陰イオン性洗浄性界面活性剤はコハク酸塩であり、その例には、N−オクタデシルスルホコハク酸二ナトリウム;ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム;ラウリルスルホコハク酸ジアンモニウム;N−(1,2−ジカルボキシエチル)−N−オクタデシルスルホコハク酸四ナトリウム;スルホコハク酸ナトリウムのジアミルエステル;スルホコハク酸ナトリウムのジヘキシルエステル;及びスルホコハク酸ナトリウムのジオクチルエステルが挙げられる。
【0028】
他の適切な陰イオン性洗浄性界面活性剤には、約10〜約24個の炭素原子を有するオレフィンスルホネートが挙げられる。これに関連して、「オレフィンスルホネート類」という用語は、非錯体化型三酸化イオウによるα−オレフィンのスルホン化の後、反応で生成したスルホンがすべて加水分解されて相当するヒドロキシアルカンスルホネート類を与えるような条件で、酸性反応混合物の中和反応を行うことによって生成され得る化合物を指す。三酸化イオウは液状又はガス状であることができ、必須ではないが、通常は不活性希釈剤、例えば、液体状態で使用されるときは、液体SO2塩素化した炭化水素など、又はガス状態で使用されるときは、空気、窒素、ガス状のSO2など、によって希釈される。オレフィンスルホネート類が誘導されるα−オレフィンは、約10〜約24炭素原子、好ましくは約12〜約16炭素原子を有するモノオレフィン類である。好ましくは、それらは直鎖オレフィンである。純粋のアルケンスルホネート類とある比率のヒドロキシ−アルカンスルホネート類に加えて、オレフィンスルホネート類には、他の物質、例えばアルケンジスルホネート類のようなものを少量含有し得るが、それは、反応条件、反応物質の比率、出発物質のオレフィン及びオレフィンストック中の不純物の性状並びにスルホン化プロセスにおける副反応によって決まる。このようなα−オレフィンスルホネート混合物の非限定的例は、米国特許第3,332,880号に記載されており、その記載は、本明細書に引用して援用する。
【0029】
シャンプー組成物に用いられるのに好適な陰イオン性洗浄性界面活性剤のもう1つの種類は、β−アルキルオキシアルカンスルホネートである。これらの界面活性剤は、次式に合致する。
【0030】
【化1】
Figure 2005506332
式中、R1は約6〜約20個の炭素原子を有する直鎖アルキル基であり、R2は約1〜約3個の炭素原子、好ましくは1個の炭素原子を有する低級アルキル基であり、Mは前記に記載したような水溶性の陽イオンである。
【0031】
本シャンプー組成物に用いられるのに好ましい陰イオン性洗浄性界面活性剤には、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリルモノグリセリド硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン、ココイルサルコシン、ココイル硫酸アンモニウム、ラウロイル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウロイル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
【0032】
本明細書のシャンプー組成物に用いられるのに好適な両性又は双性イオン性洗浄性界面活性剤には、毛髪ケア又は他のパーソナルケアの洗浄に用いるのに既知のものが包含される。そのような両性洗浄性界面活性剤の好ましい濃度は、組成物の約0.5重量%〜約20重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%の範囲にある。好適な双性イオン性又は両性界面活性剤の非限定例は、米国特許第5,104,646号(ボリッチ(Bolich)Jr.ら)、第5,106,609号(ボリッチ(Bolich)Jr.ら)に記載されており、これらの記載は本明細書に引用して援用する。
【0033】
シャンプー組成物に用いられるのに好適な両性洗浄性界面活性剤は当該技術分野において周知であり、その際脂肪族ラジカルは直鎖又は分枝鎖であることができ、その際脂肪族置換基の1個は約8〜約18個の炭素原子を含み、並びにその1個は、カルボキシ、カルボキシル基、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートのようなアニオン性水溶性基を含む脂肪族第二級及び第三級アミンの誘導体として広く記載されているそれらの界面活性剤を包含する。本発明に用いるのに好ましい両性洗浄性界面活性剤には、ココ両性酢酸塩、ココ両性二酢酸塩、ラウロアンフォ酢酸塩、ラウロアンフォ二酢酸塩及びこれらの混合物が挙げられる。
【0034】
シャンプー組成物に用いられるのに好適な双性イオン性洗浄性界面活性剤は当該技術分野において周知であり、脂肪族第四級アンモニウム、ホスホニウム、及びスルホニウム化合物の誘導体として広く記載されているそれらの界面活性剤を包含し、その際脂肪族基は直鎖又は分枝鎖であることができ、その際脂肪族置換基の内の1つは約8〜約18個の炭素原子を含有し、その1つはカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート又はホスホネートのようなアニオン性基を含有する。ベタインのような双性イオン性が好ましい
本発明のシャンプー組成物は更に、上記に記載された陰イオン性洗浄性界面活性剤構成成分と組み合わせて用いる追加の界面活性剤を含んでもよい。好適な任意の界面活性剤には、非イオン性界面活性剤が挙げられる。毛髪ケア又はパーソナルケア製品において用いる当該技術分野において既知のこのようないかなる界面活性剤も、任意の追加の界面活性剤がまた、シャンプー組成物の必須構成成分に化学的及び物理的に適合性があるか、又はさもなければ、製品性能、審美性、若しくは安定性を過度に損なわないならば用いてもよい。シャンプー組成物における任意の追加の界面活性剤の濃度は、所望の洗浄又は起泡性能、選択された任意の界面活性剤、所望の製品濃度、組成物中の他の構成成分の存在、及び当該技術分野において周知の他の因子によって異なってもよい。
【0035】
該シャンプー組成物への使用に好適なその他の陰イオン性、双性イオン性、両性又は任意選択の追加の界面活性剤の非限定例は、マカッチャン(McCutcheon)の、乳化剤と洗剤(Emulsifiers and Detergents)、(1989年次、M.C.出版社(M. C. Publishing Co.)発行)、及び米国特許第3,929,678号、第2,658,072号、第2,438,091号、第2,528,378号に記載されており、これらの記載は本明細書に引用して援用する。
【0036】
B.(中空粒子)
本発明のシャンプー組成物は、中空粒子を包含する。好ましい実施形態では、中空粒子は流体内包の可撓性微小球である。微小球は構造的には中空であるが、それらは液体及び気体並びにその異性体を包含する種々の流体を含有してもよい。気体には、ブタン、ペンタン、空気、窒素、酸素、二酸化炭素、及びジメチルエーテルが挙げられるが、これに限定されない。用いられる場合、液体は部分的にのみ微小球を満たしてもよい。液体には、水及び任意の適合性のある溶媒が挙げられる。液状はまた、ビタミン、アミノ酸、タンパク質及びタンパク質誘導体、ハーブ抽出物、顔料、染料、抗微生物剤、キレート剤、UV吸収剤、光学的光沢剤、シリコーン化合物、香料、一般に水溶性である保湿剤、一般に非水溶性である追加的なコンディショニング剤、及びこれらの混合物を含有してもよい。1つの実施形態では、水溶性構成成分が好ましい内包物質である。別の実施形態では、ビタミン、アミノ酸、タンパク質、タンパク質誘導体、ハーブ抽出物、及びこれらの混合物から成る群より選択される構成成分が好ましい内包物質である。さらにもう1つの実施形態では、ビタミンE、パントテニルエチルエーテル、パンテノール、ツルドクダミ抽出物、及びこれらの混合物から成る群から選択される構成成分が好ましい包含物質である。
【0037】
本発明の粒子は、直径約80μm未満の寸法を有する。好ましくは、中空粒子は直径が約1μm〜約70μm、より好ましくは約2μm〜約65μm、より一層好ましくは約5μm〜約60μmであり、更に一層好ましくは直径が約30μm〜約60μmの範囲である。
【0038】
本発明の粒子は表面電荷を有することができるか、又はそれらの表面が、界面活性剤、ポリマー、及び無機物質のような有機若しくは無機物質により改質されることができる。粒子複合体もまた有用である。気体が内包される微小球の複合体の非限定例は、DSPCS−I2(商標)(シリカで修飾されたエチレン/メタクリレートコポリマー微小球)及びSPCAT−I2(商標)(タルクで修飾されたエチレン/メタクリレートコポリマー微小球)である。これらは双方共、コボプロダクツ社(Kobo Products, Inc.)より入手可能である。
【0039】
粒子の表面は、静電気発生により、又は種々のイオン基の結合により直接に、又は短い、長い若しくは分枝したアルキル基を介した結合により荷電されてもよい。表面電荷は自然状態では、アニオン性、カチオン性、双性イオン性、又は両性であることができる。
【0040】
本発明の粒子の壁は、熱可塑性物質から形成されてもよい。熱可塑性物質は、以下の基:アクリレート、メタクリレート、スチレン、置換スチレン、不飽和のジハライド、アクリロニトリル、メタクリロニトリルから選択される少なくとも1つのモノマーのポリマー又はコポリマーであってもよい。熱可塑性物質は、アミド、エステル、ウレタン、尿素、エーテル、カーボネート、アセタール、スルフィド、ホスフェート、ホスフォネートエステル、及びシロキサン連結を含有してもよい。中空粒子は、ビニリデンクロライドから誘導される1%〜60%の繰返し構造単位、アクリロニトリルから誘導される20%〜90%の繰返し構造単位、及び(メタ)アクリルモノマーから誘導される1%〜50%の繰返し構造単位を含んでよく、パーセント(重量において)の合計が100に等しくなる。(メタ)アクリルモノマーは、例えば、メチルアクリレート又はメタクリレートであり、特にメタクリレートである。好ましくは、粒子は、伸長された又は伸長されていないビニリデンクロライド、アクリル、スチレン、及び(メタ)アクリロニトリルから選択される少なくとも1つのモノマーのポリマー又はコポリマーから構成される。より好ましくは、粒子は、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルのコポリマーから構成される。
【0041】
エステル(例えば、ビニルアセテート若しくはラクテート)、又は酸(例えば、イタコン酸、シトラコン酸、マレイン酸若しくはフマル酸)から得られるポリマー及びコポリマーを含む粒子を使用してもよい。この点については、その完全な開示を本明細書に引用して援用する日本特許出願JP−A−2−112304号を参照のこと。
【0042】
市販の好適な粒子の非限定例は、551DE(およそ30〜50μmの粒径範囲及びおよそ42kg/m3の密度)、551DE20(およそ15〜25μmの粒径範囲及びおよそ60kg/m3の密度)、461DE(およそ20〜40μmの粒径範囲及び60kg/m3の密度)、551DE80(およそ50〜80μmの粒径及びおよそ42kg/m3の密度)、091DE(およそ35〜55μmの粒径範囲及びおよそ30kg/m3の密度)であり、すべては、アクゾノーベル(Akzo Nobel)より、エクスパンセル(EXPANCEL)(商標)の商標で市販されている。本明細書に用いるのに好適な粒子の他の例は、ピアス・アンド・スティーブンス社(Pierce & Stevens Corporation)より、デュアライト(DUALITE)(登録商標)及び微小球のシリーズとしてマイクロパール(MICROPEARL)(商標)の商標で市販されている。特に好ましい中空粒子は、091DE及び551DE50である。本発明の中空粒子は、乾燥した状態又は水和した状態のいずれかで存在する。前述の粒子は皮膚に毒性がなく、刺激性もない。
【0043】
本発明に有用な中空粒子は、例えば、EP−56,219、EP−348,372、EP−486,080、EP−320,473、EP−112,807、及び米国特許第3,615,972号に記載された方法によって調製することができ、これらのそれぞれのすべての開示は本明細書に引用して援用する。
【0044】
あるいは、本発明の粒子の壁は、無機物質から形成されてもよい。無機物質は、シリカ、ソーダライム−ボロシリケートガラス、シリカ−アルミナセラミック、又はアルカリアルミノシリケートセラミックであってもよい。市販の好適な低密度の無機粒子の非限定例は、H50/10,000EPX(およそ20〜60μmの粒径範囲)、S38(およそ15〜65μmの粒径範囲)、W−210(およそ1〜12μmの粒径範囲)、W−410(およそ1〜24μmの粒径範囲)、W−610(およそ1〜40μmの粒径範囲)、G−200(およそ1〜12μmの粒径範囲)、G−400(およそ1〜24μmの粒径範囲)、G−600(およそ1〜40μmの粒径範囲)であり、これらの全ては3M(商標)スコッチライト(Scotchlite)(商標)ガラスバブルズ(Glass Bubbles)、3M(商標)ジオスフェアーズ(Zeeospheres)(商標)セラミック微小球、及び3M(商標)ゼット−ライト・スフェアーズ(Z-Light Spheres)(商標)セラミック微小球(Ceramic Microsphere)の商標で市販されている。コボプロダクツ(KOBO Products)より入手可能であるシリカシェル(Silica shell)(平均粒径3μm)、及びPQ社(PQ Corporation)より入手可能であるラックスシル(LUXSIL)(商標)(平均直径3〜13μm)も有用である。
【0045】
好ましくは、本発明の中空粒子の壁は可撓性である。本明細書で使用されるとき、「可撓性」とは、中空粒子が圧縮されやすいことを意味する。圧力が減少されると中空粒子はそのもとの体積を取り戻す。可撓性の中空粒子は、適用される応力、又は温度変化による熱膨張及び収縮のもとで、その形状を変えることができる。従って、粒子は熱すると膨張することができる。
【0046】
本発明の粒子は透過性であっても又は非透過性であってもよい。本明細書で使用されるとき、「透過性」とは、所与の条件下で液体又は気体がそれらを通過できることを意味する。好ましくは、本発明の大部分の粒子は、シャンプー組成物の通常使用においてそれらの構造的完全性を維持する。より好ましくは、実質的にすべての粒子は、シャンプー組成物の通常使用においてそれらの構造的完全性を維持する。
【0047】
好ましい粒子はまた、組成物の典型的な処理により顕著に影響されない物理的特性を有する。好ましくは、約70℃を超える融点を有する粒子が用いられる。なおより好ましくは、80℃を超える融点を有する粒子が用いられ、最も好ましくは約95℃を超える融点を有する粒子が用いられる。本明細書で使用されるとき、融点は、粒子が液体又は流体状態へ転移する温度、又は顕著な変形若しくは物理的特性の変化を受ける温度を指す。加えて、本発明の粒子の多くは架橋されているか、又は架橋表面膜を有する。これらの粒子は、明確な融点を示さない。架橋粒子はまた、組成物の製造に用いられる加工及び貯蔵条件下でそれらが安定である限り有用である。
【0048】
本発明の組成物中に、少なくとも0.025重量%の中空粒子、より好ましくは少なくとも0.1重量%、なおより好ましくは少なくとも0.2重量%、更により好ましくは少なくとも0.5重量%の中空粒子を組み込むことが好ましい。本発明の組成物中に、約20重量%以下の中空粒子、より好ましくは約10重量%以下、なおより好ましくは5重量%以下、更により好ましくは2重量%以下の中空粒子を組み込むことが好ましい。
【0049】
C.(水性キャリア)
本発明のシャンプー組成物は、典型的には注入可能な液体の形態(周囲条件のもとで)である。シャンプー組成物はそのため、典型的には水性キャリアを含むが、これはシャンプー組成物の約20重量%〜約95重量%、好ましくは約60重量%〜約85重量%の濃度で存在する。水性キャリアは、水又は水及び有機溶媒の混和性混合物を含んでもよいが、他の必須構成成分又は任意構成成分の微量成分として組成物中に付随的に組み込まれる場合を除いて、好ましくは最小限の有機溶媒を含むか又は有意の濃度の有機溶媒を含まない水を含む。
【0050】
D.(追加成分)
本発明のシャンプー組成物は、更に毛髪ケア又はパーソナルケア製品における使用に既知の単数又は複数の任意構成成分を、この任意構成成分が本明細書に記載された必須構成成分と物理的及び化学的に適合し、又はさもなければ製品の安定性、審美性、若しくは性能を過度に損なわなければ含んでもよい。このような任意構成成分の個々の濃度は、シャンプー組成物の約0.001重量%〜約10重量%の範囲であってよい。
【0051】
シャンプー組成物に用いられる任意構成成分の非限定例には、カチオン性ポリマー、コンディショニング剤(炭化水素油、脂肪酸エステル、シリコーン)、抗ふけ剤、懸濁剤、粘度変性剤、染料、不揮発性溶媒又は希釈剤(水溶性及び非水溶性)、真珠光沢助剤、起泡増進剤、追加の界面活性剤又は非イオン性補助界面活性剤、殺シラミ剤、pH調整剤、香料、防腐剤、キレート剤、タンパク質、皮膚活性剤、日焼け止め剤、UV吸収剤、及びビタミンが挙げられる。
【0052】
(カチオン性ポリマー)
本発明のシャンプー組成物は、中空粒子の付着補助剤として有機カチオン性ポリマーを含有してもよい。シャンプー組成物中のカチオン性ポリマーの濃度は、典型的にはシャンプー組成物の約0.05重量%〜約3重量%、好ましくは約0.075重量%〜約2.0重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約1.0重量%の範囲である。本発明のシャンプー組成物に用いるのに好適なカチオン性ポリマーは、好ましくは中空粒子成分の付着を有効に増強するのに十分に高いカチオン電荷密度である。好ましいカチオン性ポリマーは、本シャンプー組成物の対象とする用途のpH(シャンプー組成物については、pHは、一般にpH約3〜pH約9、好ましくはpH約4〜pH約8の範囲にある)であり、少なくとも約0.9meq/gm、好ましくは少なくとも約1.2meq/gm、より好ましくは少なくとも約1.5meq/gmであるが、また好ましくは約7meq/gm未満、より好ましくは約5meq/gm未満のカチオン電荷密度を有する。ポリマーの「カチオン電荷密度」は、その用語が本明細書で用いられるとき、ポリマーが構成されるモノマー単位における正の電荷の数と前記モノマー単位の分子量の比を指す。ポリマー分子量により掛け算されたカチオン電荷密度は、所与のポリマー鎖における正に荷電した位置の数を決定する。このような好適なカチオン性ポリマーの平均分子量は、一般に約10,000〜10,000,000、好ましくは約50、000〜約5,000,000、より好ましくは約100,000〜約3,000,000である。
【0053】
本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適なカチオン性ポリマーは、第四級アンモニウムのようなカチオン性窒素含有部分、又はカチオン性プロトン化アミノ部分を含有する。カチオン性プロトン化アミンは、特定の種類及びスタイリングシャンプー組成物の選択されたpHによって決まり、第一級アミン、第二級アミン、又は第三級アミン(好ましくは第二級又は第三級)であり得る。カチオン性ポリマーが水、シャンプー組成物、若しくはシャンプー組成物のコアセルベート相に可溶性のままである限り、並びに対イオンがシャンプー組成物の必須構成成分と物理的及び化学的に適合性がある限り、又はさもなければ製品の性能、安定性、若しくは審美性を過度に損なわない限り、アニオン性対イオンを、カチオン性ポリマーと共に使用することができる。そのような対イオンの非限定的例には、ハライド(例、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、スルフェート及びメチルスルフェートが挙げられる。
【0054】
カチオン性ポリマーのカチオン性窒素含有部分は、一般に、そのモノマーユニットのすべての上に、又はより典型的にはいくつかの上にある置換基として存在する。従って、シャンプー組成物に用いられるカチオン性ポリマーには、本明細書においてスペーサーモノマーとみなされる非カチオン性モノマーと任意選択的に組み合わされた、第四級アンモニウム又はカチオン性アミン置換モノマーユニットのホモポリマー、コポリマー、ターポリマーなどが挙げられる。そのようなポリマーの非限定的例は、エストリン(Estrin)、クロスリー(Crosley)及びヘインズ(Haynes)編「CTFA化粧品原料辞典(the CTFA Cosmetic Ingredient Dictionary)(第3版)」(米国化粧品工業会(The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association, Inc.)(ワシントンD.C)(1982))に記載されてあり、その記載は、本明細書に引用して援用する。
【0055】
適切なカチオン性ポリマーの非限定的例には、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル及びジアルキルアクリルアミド、アルキル及びジアルキルメタクリルアミド、アクリル酸アルキル、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン又はビニルピロリドンのような、水溶性スペーサーモノマーと、カチオン性プロトン化アミン又は第四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーとのコポリマーが挙げられる。アルキル及びジアルキル置換型モノマーは、好ましくはC1〜C7のアルキル基、より好ましくはC1〜C3のアルキル基を有する。他の好適なスペーサーモノマーには、ビニルエステル、ビニルアルコール(ポリビニルアセテートの加水分解よって作られる)、無水マレイン酸、プロピレングリコール及びエチレングリコールが挙げられる。
【0056】
本明細書のシャンプー組成物のカチオン性ポリマーに包含される好適なカチオン性プロトン化アミノ及び第四級アンモニウムモノマーには、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキルメタクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリアルキルアクリルオキシアルキルアンモニウム塩、ジアリル第四級アンモニウム塩で置換されたビニル化合物、及びピリジニウム、イミダゾリウム、及び例えばアルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、アルキルビニルピロリドン塩のような第四級ピロリドンのような環状カチオン性窒素含有環を有するビニル第四級アンモニウムモノマーが挙げられる。これらのモノマーのアルキル部分は、好ましくはC1、C2又はC3アルキルのような低級アルキルである。
【0057】
本明細書に用いる適当なアミン置換型ビニルモノマーには、ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド及びジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド(ここで、アルキル基は、好ましくはC1〜C7ヒドロカルビル、より好ましくはC1〜C3アルキルである)が挙げられる。
【0058】
シャンプー組成物に用いられるその他の好適なカチオン性ポリマーには、1−ビニル−2−ピロリドン及び1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩(例えばクロライド塩)のコポリマー(米国化粧品工業会「CTFA」により当業界でポリクアテルニウム−16と呼ばれる)、例えばバスフ・ワイアンドット社(BASF Wyandotte Corp.)(米国、ニュージャージー州パーシッパニー)よりルビクァット(LUVIQUAT)(例えばルビクァット(LUVIQUAT)FC370及びFC905)の商品名で市販されているもの;1−ビニル−2−ピロリドン及びジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー(CTFAにより当業界でポリクアテルニウム−11と呼ばれる)、例えばガフ社(Gaf Corporation)(米国、ニュージャージー州ウェイン)よりガフクァット(GAFQUAT)(例えばガフクァット(GAFQUAT)755N)の商品名で市販されているもの;カチオン性ジアリル第四級アンモニウム含有ポリマーであって、例えばジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー、アクリルアミド及びジメチルジアリルアンモニウムクロライドのコポリマー(CTFAにより当業界でそれぞれポリクアテルニウム6及びポリクアテルニウム7と呼ばれる)を包含するもの、例えばカルゴン社(Calgon Corp.)(米国、ペンシルベニア州ピッツバーグ)より、メルクァット(MERQUAT)100及びメルクァット(MERQUAT)550としてメルクァット(MERQUAT)の商品名で入手可能なもの;アクリル酸の両性コポリマーであって、アクリル酸及びジメチルジアリルアンモニウムクロライドのコポリマー(CTFAにより当業界でポリクアテルニウム22と呼ばれる)、例えばカルゴン社より、メルクァット(MERQUAT)(例えばメルクァット(MERQUAT)280及び295)の商品名で入手可能なものを包含するもの、アクリル酸及びジメチルジアリルアンモニウムクロライド及びアクリルアミドのターポリマー(CTFAにより当業界でポリクアテルニウム39と呼ばれる)、例えばカルゴン社より、メルクァット(MERQUAT)(例えばメルクァット(MERQUAT)3300及び3331)の商品名で入手可能なもの、並びにアクリル酸及びメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド及びメチルアクリレートのターポリマー(CTFAにより当業界でポリクアテルニウム47と呼ばれる)で、カルゴン社より、メルクァット(MERQUAT)例えばメルクァット(MERQUAT)2001)の商品名で入手可能なものが挙げられる。好ましいカチオン性置換モノマーは、カチオン性置換ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、及びこれらの組み合わせである。これらの好ましいモノマーは、次式に合致する:
【0059】
【化2】
Figure 2005506332
式中、R1は、水素、メチル又はエチルであり;R2、R3及びR4のそれぞれは独立して、水素又は約1〜約8個の炭素原子、好ましくは約1〜約5個の炭素原子、より好ましくは約1〜約2個の炭素原子を有する短鎖アルキルであり;nは約1〜約8、好ましくは約1〜約4の値を有する整数であり;Xは対イオンである。R2、R3及びR4に結合する窒素はプロトン化したアミン(第一級、第二級又は第三級)であってもよいが、好ましくは第四級アンモニウムであり、その際、各R2、R3及びR4はアルキル基であり、その非限定例はポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロライドであり、米国、ニュージャージー州クランベリーのローヌ・プーラン(Rhone-Poulenc)より、ポリケア(Polycare)133の商品名で入手可能である。
【0060】
シャンプー組成物に用いられるその他の好適なカチオン性ポリマーには、カチオン性セルロース誘導体及びカチオン性のデンプン誘導体のような多糖類ポリマーが挙げられる。好適なカチオン系多糖類ポリマーは、次式
【0061】
【化3】
Figure 2005506332
に合致するポリマーを含み、ここにおいて、Aはデンプン又はセルロースアンヒドログルコース残基のような無水グルコース残基であり、Rはアルキレンオキシアルキレン、ポリオキシアルキレン若しくはヒドロキシアルキレン基、又はその組み合わせであり、R1、R2及びR3は、個別に、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキル又はアルコキシアリール基であり、各基は約18炭素原子までを含有し、各カチオン系部分の炭素原子の総数(即ち、R1、R2及びR3にある炭素原子の合計)は、望ましくは約20か、それ未満であり、前記に記載したように、Xは陰イオン性対イオンである。
【0062】
好ましいカチオン性セルロースポリマーは、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩であり、当業界(CTFA)ではポリクアテルニウム(Polyquaternium)10と呼ばれ、アマコール社(Amerchol Corp.)(米国、ニュージャージー州エジソン)よりポリマーの、ポリマー(Polymer)LR、JR及びKGシリーズとして入手可能である。カチオン性セルロースのその他の好適な種類には、当業界(CTFA)ではポリクアテルニウム(Polyquaternium)24と呼ばれる、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマーの第四級アンモニウム塩が挙げられる。これらの物質は、アマコール社(Amerchol Corp.)より、ポリマー(Polymer)LM−200の商品名で入手可能である。
【0063】
その他の好適なカチオン性ポリマーには、例えばグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロライドのようなカチオン性グアーガム誘導体が挙げられ、その具体例には、ローヌ・プーラン社(Rhone-Poulenc Incorporated)より市販されているジャガー(Jaguar)シリーズ、及びハーキュレス社(Hercules, Inc.)のアクアロン部門(Aqualon Division)より市販されているN−ハンス(N-Hance)シリーズが挙げられる。その他の好適なカチオン性ポリマーには、第四級窒素含有セルロースエーテルが挙げられ、そのいくつかの例は米国特許第3,963,418号に記載されており、その記載は本明細書に引用して援用する。他の好適なカチオン性ポリマーには、エーテル化セルロース、グアー及びデンプンのコポリマーが挙げられ、そのいくかの例は、米国特許第3,958,581号に記載されてあり、その記載は、本明細書に引用して援用する。用いられる場合、本明細書のカチオン性ポリマーは、シャンプー組成物に可溶性であるか、又はカチオン性ポリマーと前述した陰イオン性洗浄性界面活性剤構成成分とによって形成されたシャンプー組成物中の複合コアセルベート相に可溶性であるかのいずれかである。カチオン性ポリマーの複合コアセルベートはまた、シャンプー組成物中の他の荷電物質により形成されることもできる。
【0064】
コアセルベート生成は、分子量、構成成分濃度、並びに相互作用するイオン性構成成分の比率、イオン強度(例えば塩の添加によるイオン強度の変更を包含する)、カチオン性及びアニオン性構成成分の電荷密度、pH並びに温度のような種々の基準によって決まる。コアセルベート系及びこれらのパラメータの影響は、例えば、J.カエリウス(Caelles)ら著、「混合系内の陰イオン性及び陽イオン性化合物」(Anionic and Cationic Compounds in Mixed Systems)(コスメティクス&トイレタリーズ(Cosmetics & Toiletries)、106巻、1991年4月、49〜54頁)、C.J.ヴァン・オス(van Oss)著、「コアセルベーション、錯体コアセルベーション及び凝集」(Coacervation, Complex-Coacervation and Flocculation)(分散科学技術誌(J. Dispersion Science and Technology)、第9巻(5、6)、1988〜89年、561〜573頁)、及びD.J.バルグレス(Burgess)著、「錯体コアセルベート系の実用的分析」(Practical Analysis of Complex Coacervate Systems)(コロイド界面科学誌(J. of Colloid and Interface Science)、第140巻、第1号、1990年11月、227〜238頁)に記載されており、これらの記載は本明細書に引用して援用する。
【0065】
カチオン性ポリマーがシャンプー組成物中でコアセルベート相に存在すること、又は毛髪にシャンプーを適用する若しくは毛髪からシャンプーを洗い流す際に、コアセルベート相を形成することは特に有利であると考えられている。複合コアセルベートは、より迅速に毛髪に沈着すると考えられている。従って一般に、カチオン性ポリマーがシャンプー組成物中にコアセルベート相として存在すること、又は希釈の際にコアセルベート相を形成することは好ましい。
【0066】
複合コアセルベートの形成の分析方法は、当業者に既知である。例えば、希釈のいかなる段階においても、シャンプー組成物の顕微鏡分析は、コアセルベート相が形成されたか否かを確認するために使用し得るものである。このようなコアセルベート相は、組成物中に追加された乳化相として確認される。染料の使用は、コアセルベート相をシャンプー組成物中に分散させるその他の不溶性の相と区別する補助となり得る。
【0067】
(コンディショニング剤)
コンディショニング剤は、特別なコンディショニングの効果を毛髪及び/又は皮膚に与えるために用いられるいかなる物質を包含する。毛髪トリートメント組成物において、好適なコンディショニング剤は、光沢、柔軟性、櫛通りの良さ、静電気防止特性、濡れたときの扱い、損傷、扱いやすさ、腰、及び脂っぽさに関連した1つ又はそれ以上の効果を提供するものである。本発明のシャンプー組成物に有用なコンディショニング剤は、典型的に、陰イオン性洗浄性界面活性剤構成成分(本明細書に記載されている)中で、乳化された液体粒子を形成するか又は界面活性剤ミセルにより可溶化される、非水溶性水分散性の不揮発性液体を含む。シャンプー組成物に用いるのに好適なコンディショニング剤は、通常は、シリコーン(例えばシリコーン油、陽イオン性シリコーン、シリコーンガム、屈折率の高いシリコーン、及びシリコーン樹脂)、有機コンディショニング油(例えば炭化水素油、ポリオレフィン及び脂肪酸エステル)又はこれらの組み合わせとして特徴付けられるこのようなコンディショニング剤、又はさもなければ本明細書の水性界面活性剤基剤中に液状の分散した粒子を形成するこのようなコンディショニング剤である。このようなコンディショニング剤は、物理的及び化学的に組成物の必須構成成分と適合すべきであり、さもなければ過度に製品の安定性、審美性、又は性能を損なうべきではない。
【0068】
シャンプー組成物のコンディショニング剤の濃度は、所望のコンディショニングの効果を提供するのに十分でなくてはならず、また当業者には明白である。そのような濃度はコンディショニング剤、所望されるコンディショニング性能、コンディショニング剤粒子の平均の大きさ、その他の構成成分の種類及び濃度、及びその他の要因により変化し得る。
【0069】
(1.シリコーン)
本発明のシャンプー組成物のコンディショニング剤は、好ましくは不溶性のシリコーンコンディショニング剤である。シリコーンコンディショニング剤粒子は、揮発性シリコーン、不揮発性シリコーン又はそれらの組み合わせを含んでもよい。好ましいのは、不揮発性シリコーンコンディショニング剤である。揮発性シリコーンが存在する場合、典型的にはシリコーンガムや樹脂のような、市販の形態の不揮発性シリコーン物質成分のための溶媒又はキャリアとしてのそれらの使用に付随するものである。シリコーンコンディショニング剤粒子はシリコーン液コンディショニング剤を含んでもよく、またシリコーン液の付着効率を改善する、又は毛髪の光沢を良くするシリコーン樹脂のような他の成分を含んでもよい(特に高い屈折率(例えば約1.46より上)のシリコーン・コンディショニング剤(例えば高度にフェニル化したシリコーン)を使った場合)。
【0070】
シリコーンコンディショニング剤の濃度は、典型的には組成物の重量の約0.01%〜約10%、好ましくは約0.1%〜約8%、より好ましくは約0.1%〜約5%、最も好ましくは約0.2%〜約3%の範囲である。好適なシリコーンコンディショニング剤及びシリコーンのための最適な懸濁剤の例は、米国再発行特許番号第34,584号、米国特許番号第5,104,646号、及び米国特許番号第5,106,609号に記載されており、これらの記載は本明細書に引用して援用するがこれに限定されるものではない。本発明のシャンプー組成物に用いるシリコーンコンディショニング剤は、25℃で測定したときに、好ましくは約20〜約2,000,000センチストークス(csk)の粘度で、より好ましくは約1,000〜約1,800,000csk、更により好ましくは約50,000〜約1,500,000csk、最も好ましくは約100,000〜約1,500,000cskである。
【0071】
分散したシリコーンコンディショニング剤粒子は、典型的には約0.01μm〜約50μmの範囲の数平均粒子直径を有する。小さい粒子を毛髪に適用するには、数平均粒子直径は典型的には約0.01μm〜約4μm、好ましくは約0.01μm〜約2μm、より好ましくは約0.01μm〜約0.5μmの範囲である。より大きい粒子を毛髪に適用するためには、数平均粒子直径は典型的には約4μm〜約50μm、好ましくは約6μm〜約30μm、より好ましくは約9μm〜約20μm、最も好ましくは約12μm〜約18μmの範囲である。平均粒度が約5μm未満のコンディショニング剤は毛髪に対して、より効率的に付着し得る。コンディショニング剤の小さいサイズの粒子は、シャンプーの希釈液により陰イオン界面活性剤成分(本明細書に記載されている)とカチオン性ポリマー成分(本明細書に記載されている)との間に形成されるコアセルベート内に含有されると考えられている。
【0072】
シリコーン液、ガム、及び樹脂、並びにシリコーンの製造に関する項を包含するシリコーンの背景となる物質については、「ポリマー科学技術百科事典(Encyclopedia of Polymer Science and Engineering)」15巻、第2版、204〜308頁、ジョン・ウイリー・アンド・サン社(John Wiley & Sons, Inc.)(1989年)に見出すことができ、これを本明細書に引用して援用する。
【0073】
A.(シリコーン油)
シリコーン液としてはシリコーン油が挙げられ、これは粘度を25℃で測定して1,000,000csk未満、好ましくは約5csk〜約1,000,000csk、より好ましくは約10csk〜約100,000cskである流動性のあるシリコーン物質である。本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適なシリコーン油には、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。ヘアコンディショニング特性を有する、その他の不溶性不揮発性シリコーン流体もまた用いられてもよい。
【0074】
シリコーン油としては、次式(III)に合致するポリアルキル又はポリアリールシロキサンが挙げられる:
【0075】
【化4】
Figure 2005506332
式中、Rは脂肪族、好ましくはアルキル若しくはアルケニル、又はアリールであり、Rは置換型又は非置換型であってよく、xは1〜約8,000の整数である。本発明のシャンプー組成物に用いるのに好適な非置換型R基には、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルカリール基、アリールアルキル基、アリールアルケニル基、アルカミノ基、及びエーテル置換型、ヒドロキシル置換型、及びハロゲン置換型脂肪族及びアリール基が挙げられるがこれに限定されるものではない。好適なR基には、陽イオン性及び第四級アンモニウム基も挙げられる。
【0076】
シロキサン鎖上の置換脂肪族又は置換アリール基は、結果的にシリコーンが室温で流体のままであり、疎水性で、髪に使用しても刺激性や毒性を示さないか、又はさもなければ有害でなく、シャンプー組成物のその他の構成成分と適合性を有し、正常の使用条件及び保管条件下で化学的に安定で、本明細書におけるシャンプー組成物中で不溶性であり、更に髪に沈着してコンディショニングし得る限りにおいて、いかなる構造であってもよい。各モノマーシリコーンユニットの、シリコーン原子に結合する2つのR基は同一基又は異なる基のいずれを表してもよい。好ましくは、2つのR基は同一の基を示す。
【0077】
好ましいアルキル及びアルケニル置換基は、C1〜C5、より好ましくはC1〜C4、最も好ましくはC1〜C2のアルキル及びアルケニル基である。その他のアルキル−、アルケニル−、又はアルキニル−を含有する(アルコキシ基、アルカリール基及びアルカミノ基のような)基の脂肪族部分は、直鎖又は分枝鎖であり得るが、好ましくはC1〜C5、より好ましくはC1〜C4、更により好ましくはC1〜C3、最も好ましくはC1〜C2である。上述のように、R置換基もまたアミノ官能性(例えばアルカミノ基のような)を含有することができ、これは第一級、第二級、若しくは第三級アミン又は第四級アンモニウムであり得る。これらには、モノアルキルアミノ、ジアルキルアミノ及びトリアルキルアミノ並びにアルコキシアミノ基が挙げられ、その際、脂肪族部分鎖長は好ましくは本明細書に記載されているものである。R置換基はまた、ハロゲン(例えば、塩化物、フッ化物、及び臭化物)、ハロゲン化脂肪族基又はアリール基、及びヒドロキシ基(例えば、ヒドロキシ置換脂肪族基)及びこれらの混合物のようなその他の基で置換してもよい。好適なハロゲン化R基には、例えば、−R1CF3(式中、R1はC1〜C3アルキル)等のトリハロゲン化(好ましくはトリフルオロ)アルキル基が挙げられる。このようなポリシロキサンの例には、ポリメチル3,3,3−トリフルオロプロピルシロキサンが挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0078】
本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適なR基には、メチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、メチルフェニル基、及びフェニルメチル基が挙げられるがこれに限定されるものではない。好ましいシリコーンの具体的な非限定例には、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、及びポリメチルフェニルシロキサンが挙げられる。ポリジメチルシロキサンは特に好ましい。その他の好適なR基には、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、及びアリールオキシ基が挙げられる。シリコーンの末端キャップ3つのR基は同一基又は異なる基のいずれを表してもよい。
【0079】
使用され得る不揮発性ポリアルキルシロキサン流体には、例えば低分子量ポリジメチルシロキサンが挙げられる。これらのシロキサンは、例えば、ゼネラル・エレクトリック社(the General Electric Company)よりビスカシル(Viscasil)R及びSF96シリーズとして、ダウ・コーニング(Dow Corning)よりダウ・コーニング200シリーズとして入手可能である。使用され得るポリアルキルアリールシロキサン流体にはまた、例えば、ポリメチルフェニルシロキサンが挙げられる。これらのシロキサンは、例えば、ゼネラル・エレクトリック社(the General Electric Company))よりSF 1075メチルフェニル液として、又はダウ・コーニング(Dow Corning))より556コスメチックグレード液として入手可能である。エチレンオキシド、又はエチレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物も使用できるが、使用可能なポリエーテルシロキサンコポリマーには、例えばポリプロピレンオキシドで修飾したポリジメチルシロキサン(例えば、ダウ・コーニング社製DC−1248)が挙げられる。エチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドの濃度は、水及び本明細書に記載された組成物への溶解を防ぐために十分低くなければならない。
【0080】
本発明のシャンプー組成物に用いるのに好適なアルキルアミノ置換型シリコーンには、次の一般式(IV)に合致するものが挙げられるがこれに限定されるものではない:
【0081】
【化5】
Figure 2005506332
ここでx及びyは整数である。このポリマーはまた、「アモジメチコーン」としても既知である。
【0082】
b.(カチオン性シリコーン)
本発明のシャンプー組成物に用いるのに好適なカチオン性シリコーン液には、次の一般式(V)に合致するものが挙げられるがこれらに限定されない:
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-b)m−O−SiG3-a(R1a
式中、Gは、水素、フェニル、ヒドロキシ、又はC1〜C8アルキルから成る群から選択され、好ましくはメチルであり;aは0又は1〜3の値を有する整数、好ましくは0であり;bは0又は1、好ましくは1であり;nは0〜1,999の数、好ましくは49〜149であり;mは1〜2,000、好ましくは1〜10の整数であり;R1は一般式CqH2qLに合致する一価のラジカルで、式中、qは2〜8の値を有する整数であり、Lは以下の官能基から選択される。
【0083】
−N(R2)CH2−CH2−N(R22
−N(R22
−N(R23-
−N(R2)CH2−CH2−NR22-
式中、R2は、水素、フェニル、ベンジル、又は飽和炭化水素基、好ましくは約C1〜約C20アルキル基であり、A-はハロゲン化物イオンである。
【0084】
式(V)に対応する特に好ましいカチオン性シリコーンは、「トリメチルシリルアモジメチコーン」として既知のポリマーであり、以下の式(VI)に示される:
【0085】
【化6】
Figure 2005506332
本発明のシャンプー組成物に用いてもよいその他のシリコーンカチオンポリマーは、一般式(VII)によって表される:
【0086】
【化7】
Figure 2005506332
式中、R3は、C1〜C18の一価炭化水素基、好ましくはメチルのようなアルキル又はアルケニル基であり;R4は炭化水素基、好ましくはC1〜C18アルキレン基又はC10〜C18アルキレンオキシ基、より好ましくはC1〜C8アルキレンオキシ基であり;Q-はハロゲンイオン、好ましくは塩化物であり;rは2〜20、好ましくは2〜8の平均統計値であり;sは20〜200、好ましくは20〜50の平均統計値である。この種類の好ましいポリマーは、ユーケアシリコーンALE56(UCARE SILICONE ALE 56)(商標)として既知であり、ユニオン・カーバイド(Union Carbide)より入手可能である。
【0087】
c.(シリコーンガム)
本発明のシャンプー組成物に用いるのに好適なその他のシリコーン流体は、不溶性のシリコーンガムである。これらのガムは25℃で測定した粘度が1,000,000csk以上であるポリオルガノシロキサン物質である。シリコーンガムについては米国特許第4,152,416号;ノルとワルター(Noll and Walter)の「シリコーンの化学と技術(Chemistry and Technology of Silicones)」、ニューヨーク、アカデミック・プレス(New York: Academic Press)(1968年);ゼネラル・エレクトリック(General Electric)シリコーンガム製品データシートSE30、SE33、SE54及びSE76に記載されており、これらはすべて本明細書で引用して援用する。「シリコーンガム」は、典型的には重量平均分子量が約200,000以上、好ましくは約200,000〜約1,000,000である。本発明のシャンプー組成物に用いられるシリコーンガムの具体的な非限定例には、ポリジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0088】
d.(高屈折率シリコーン)
本発明のシャンプー組成物に用いるのに好適なその他の不揮発性の不溶性シリコーン流体コンディショニング剤は、少なくとも約1.46、好ましくは少なくとも約1.48、より好ましくは少なくとも約1.52、最も好ましくは少なくとも約1.55の屈折率を有する「高屈折率シリコーン」として既知のものである。ポリシロキサン流体の屈折率は、一般に約1.70未満、典型的には約1.60未満である。この文脈において、ポリシロキサン「流体」は油並びにガムを包含する。
【0089】
高屈折率ポリシロキサン液には、上記の一般式(III)によって表されるもの、並びに以下の化学式(VIII)によって表されるもののような環状ポリシロキサンが挙げられる:
【0090】
【化8】
Figure 2005506332
式中、Rは上記に定義され、nは約3〜約7、好ましくは約3〜約5の数である。
【0091】
高屈折率のポリシロキサン液は、屈折率を本明細書に記載されているような所望の高さに増大させるのに十分な量のアリール含有R置換基を含有する。更に、R及びnは物質が不揮発性であるように選択されなければならない。
【0092】
アリール含有置換基は、脂環式及び複素環式の5員及び6員のアリール環を含有するもの、及び5員又は6員の縮合環を含有するものを包含する。アリール環そのものは置換又は非置換であり得る。置換基としては、脂肪族置換基を包含し、更にアルコキシ置換基、アシル置換基、ケトン、ハロゲン(例えば、Cl及びBr)、アミンなどもまた包含してよい。アリール含有基の例には、フェニルのような置換型及び非置換型アレーン、及びフェニル基のC1〜C5のアルキル又はアルケニル置換基のようなフェニル誘導体が挙げられるがこれに限定されるものではない。具体例には、アリルフェニル、メチルフェニル及びエチルフェニル、ビニフェニル(例えばスチレニル)及びフェニルアルキン(例えばフェニルC2〜C4アルキン)が挙げられるがこれに限定されるものではない。複素環式アリール基には、フラン、イミダゾール、ピロール、ピリジンなどに由来する置換基が挙げられるがこれに限定されるものではない。縮合アリール環置換基の例には、ナフタレン、クマリン、及びプリンが挙げられるがこれに限定するものではない。
【0093】
通常は、高屈折率ポリシロキサン液は、相当量のアリール含有置換基、少なくとも約15%、好ましくは少なくとも20%、より好ましくは少なくとも25%、更によりに好ましくは少なくとも約35%、最も好ましくは少なくとも約50%有する。典型的には、アリール置換の程度は、約90%未満、より一般的には約85%未満、好ましくは約55%〜約80%である。
【0094】
高屈折率ポリシロキサン流体はまた、そのアリール含有置換基のために比較的表面張力が高いことで特徴付けられる。一般に、ポリシロキサン流体は、少なくとも約24ダイン/cm2、典型的には少なくとも約27ダイン/cm2の表面張力を有する。本明細書において、表面張力の測定は、de Nouyリング張力計を使用して、ダウ・コーニング(Dow Corning )の試験方法CTM0461(1971年11月23日)に従って測定した。表面張力の変化については、上述の試験方法、又はASTM(アメリカ材料試験協会)試験方法D1331に従って測定され得る。
【0095】
好ましい高屈折率ポリシロキサン液は、フェニル置換基又はフェニル誘導体置換基(最も好ましくはフェニル)とアルキル置換基の組み合わせであり、好ましくはC1〜C4アルキル(最も好ましくはメチル)、ヒドロキシ、又はC1〜C4アルキルアミノ基(特に−R1NHR2NH2であり、式中、各R1及びR2は独立して、C1〜C3のアルキル基、アルケニル基、及び/又はアルコキシル基)である。高屈折率ポリシロキサンはダウ・コーニング(Dow Corning)、ハルス・アメリカ(Huls America)、及びゼネラル・エレクトリック(General Electric)より入手可能である。
【0096】
高屈折率シリコーンが本発明のシャンプー組成物に用いられる場合は、それらは表面張力を減少させるためにシリコーン樹脂又は界面活性剤のような展着剤と共に溶液中で用いられ、展着を高め、それにより本組成物で処理される毛髪の光沢(乾燥後の)を高めるのに十分な量により好ましく用いられる。一般に、高屈折率ポリシロキサン流体の表面張力を少なくとも約5%、好ましくは少なくとも約10%、より好ましくは少なくとも約15%、更により好ましくは少なくとも約20%、最も好ましくは少なくとも約25%まで減少するために十分な量の展着剤が用いられる。ポリシロキサン流体/展着剤混合物の表面張力の低減が毛髪の光沢を改善する場合がある。
【0097】
同様に展着剤は、好ましくは、表面張力を少なくとも約2ダイン/cm2、好ましくは少なくとも約3ダイン/cm2、更により好ましくは少なくとも約4ダイン/cm2、最も好ましくは少なくとも約5ダイン/cm2低下させる。
【0098】
ポリシロキサン流体及び展着剤の混合物の表面張力は、最終製品に存在する比率では、好ましくは30ダイン/cm2以下、より好ましくは約28ダイン/cm2以下、最も好ましくは約25ダイン/cm2以下である。典型的には表面張力は約15ダイン/cm2〜約30ダイン/cm2、より典型的には約18ダイン/cm2〜約28ダイン/cm2、最も一般的には約20ダイン/cm2〜約25ダイン/cm2の範囲となる。
【0099】
高度にアリール化されたポリシロキサン流体と展着剤の重量比は一般に、約1,000:1〜約1:1、好ましくは約100:1〜約2:1、より好ましくは約50:1〜約2:1、最も好ましくは約25:1〜約2:1である。フッ素化界面活性剤を使用する場合、このような界面活性剤の効果によって特に高いポリシロキサン流体:展着剤の比が有効となる場合がある。従って、1,000:1より有意に高い比率を使用する可能性が考慮される。
【0100】
本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適なシリコーン流体は、米国特許第2,826,551号、米国特許第3,964,500号、米国特許第4,364,837号、英国特許第849,433号、及び「シリコン化合物(Silicon Compounds)」(ペトラーチ・システムズ社(Petrarch Systems, Inc.)、1984年)に開示されており、これらはすべて本明細書に引用して援用する。
【0101】
e.(シリコーン樹脂)
シリコーン樹脂を本発明のシャンプー組成物のシリコーンコンディショニング剤に包含してもよい。これらの樹脂は高度に架橋したポリマーシロキサン系である。架橋は、シリコーン樹脂の製造中に三官能性及び四官能性のシランを一官能性若しくは二官能性、又はその両方のシランと共に取り込むことによって導入される。当業者に明白であるように、シリコーン樹脂を得るために必要とされる架橋の程度は、シリコーン樹脂中に組み込まれる特定のシランユニットによって変化する。一般に、十分な値の三官能性及び四官能性シロキサンモノマー単位(またそれ故十分な値の架橋)を有しており、その結果乾燥して堅いか又は硬い膜になるシリコーン物質はシリコーン樹脂であるとみなされる。酸素原子のケイ素原子に対する比は、特定のシリコーン物質における架橋値の指標である。本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適なシリコーン樹脂は、一般にケイ素1原子あたり少なくとも約1.1個の酸素原子を有する。好ましくは、酸素原子:ケイ素原子の比は少なくとも約1.2:1.0である。シリコーン樹脂の製造に用いるシランには、モノメチル−、ジメチル−、トリメチル−、モノフェニル−、ジフェニル−、メチルフェニル−、モノビニル−、及びメチルビニル−クロロシラン、並びにテトラクロロシランが挙げられるがこれに限定されるものではなく、メチル置換シランが最も一般的に利用される。好ましい樹脂はGE SS4230及びGE SS4267としてゼネラル・エレクトリック(General Electric)より入手可能である。市販されているシリコーン樹脂は、一般に粘度の低い揮発性又は不揮発性シリコーン流体に溶解された形状で供給される。本明細書に用いるシリコーン樹脂は、当業者には直ちに明白であるように、上記のような溶解した形態で供給され、本発明の組成物中に組み入れられる。
【0102】
特にシリコーン物質やシリコーン樹脂は、「MDTQ」命名法として当業者に既知の省略命名法のシステムによって便利に同定することができる。このシステム下で、シリコーンは、シリコーンを構成する種々のシロキサンモノマー単位の存在によって記載される。簡潔には、記号Mは一官能性単位(CH33SiO0.5を示し、Dは二官能性単位(CH32SiOを示し、Tは三官能性単位(CH3)SiO1.5を示し、Qは四官能性単位SiO2を示す。ユニット記号のダッシュ(例えば、M’、D’、T’及びQ’)はメチル以外の置換基を表し、また出現の度に具体的に定義されなければならない。典型的な代替置換基には、ビニル基、フェニル基、アミン基、ヒドロキシル基などのような基が挙げられるがこれに限定されるものではない。シリコーン中の各タイプの単位の総数(又は、その平均値)を表示している下つき添字によって、又は分子量と組み合わせて特別に表示された比としての種々の単位のモル比により、MDTQシステム下でのシリコーン物質の記載が完成する。シリコーン樹脂におけるT、Q、T’及び/又はQ’対D、D’、M及び/又はM’の相対モル量が高くなるほど、架橋の度合いも高くなることを表す。しかし、上述のように架橋の全体的な程度は、ケイ素に対する酸素の比率でも示すことができる。
【0103】
本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好ましいシリコーン樹脂には、MQ、MT、MTQ、MDT及びMDTQ樹脂が挙げられるがこれらに限定されない。メチル基は好ましいシリコーン置換基である。特に好ましいシリコーン樹脂はMQ樹脂であり、ここでM:Q比は約0.5:1.0〜約1.5:1.0で、シリコーン樹脂の平均分子量は約1,000〜約10,000である。
【0104】
特に、上述のようにシリコーン流体構成成分がポリジメチルシロキサン流体又はポリジメチルシロキサン流体とポリジメチルシロキサンガムの混合物である場合は、屈折率が1.46未満の不揮発性シリコーン流体を使用する場合、そのシリコーン樹脂構成成分に対する重量比は、好ましくは約4:1〜約400:1、より好ましくは約9:1〜約200:1、最も好ましくは約19:1〜約100:1である。シリコーン樹脂がシリコーン液として本発明の組成物中の同一相の一部を構成する限り、即ちコンディショニング機能が活性である場合、シリコーン液及びシリコーン樹脂の総計は、本発明の組成物のシリコーンコンディショニング剤の濃度を決定する際に含まれなければならない。
【0105】
2.(有機コンディショニング油)
本発明のシャンプー組成物のコンディショニング成分は、コンディショニング剤として少なくとも1種類の有機コンディショニング油を、単独で又はシリコーン(本明細書に記載されている)のような他のコンディショニング剤と組み合わせて、組成物の約0.05重量%〜約3重量%、好ましくは約0.08重量%〜約1.5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約1重量%含んでもよい。
【0106】
このような有機コンディショニング油は、組成物の必須成分と組み合わせて用いる場合、特にカチオン性ポリマー(本明細書に記載されている)と組み合わせて用いる場合、シャンプー組成物に改良されたコンディショニング性能を付与すると考えられている。コンディショニング油は毛髪に輝き及び光沢を加え得る。更に、これらは乾いた髪の櫛通り及び髪の感触を高め得る。このような有機コンディショニング油の大部分又は全ては、シャンプー組成物の界面活性剤ミセル中に可溶化されると考えられている。またこの界面活性剤ミセルへの可溶化は、本明細書のシャンプー組成物のヘアコンディショニング性能の改善に寄与すると考えられている。
【0107】
本明細書のコンディショニング剤として用いるのに好適な有機コンディショニング油は、好ましくは炭化水素油、ポリオレフィン、脂肪酸エステル及びこれらの混合物から選択される低粘度、非水溶性の液体である。このような有機コンディショニング油の40℃で測定した粘度は、好ましくは約1センチポアズ〜約200センチポアズ、より好ましくは約1センチポアズ〜約100センチポアズ、最も好ましくは約2センチポアズ〜約50センチポアズである。
【0108】
a.(炭化水素油)
本発明のシャンプー組成物におけるコンディショニング剤として用いるめの適切な有機コンディショニング油には、環状炭化水素、(飽和又は不飽和)直鎖脂肪族炭化水素、及び(飽和又は不飽和)分枝鎖脂肪族炭化水素(ポリマー類及びそれらの混合物を含む)のような、少なくとも約10個の炭素原子を有する炭化水素油が挙げられるがこれらに限定されない。直鎖炭化水素油は好ましくは約C12〜約C19である。分枝鎖炭化水素油(炭化水素ポリマーを包含する)は典型的には19個より多い炭素原子を含有する。
【0109】
このような炭化水素油の具体例には、パラフィン油、鉱物油、飽和及び不飽和ドデカン、飽和及び不飽和トリデカン、飽和及び不飽和テトラデカン、飽和及び不飽和ペンタデカン、飽和及び不飽和ヘキサデカン、ポリブテン、ポリデセン及びこれらの混合物が挙げられるがこれに限定されない。このような化合物の分枝鎖異性体並びに長鎖炭化水素もまた用いることができ、例としては、ペルメチル置換型異性体のような高度に分枝状、飽和又は不飽和化されたアルカン、例えば2,2,4,4,6,6,8,8−ジメチル−10−メチルウンデカン及び2,2,4,4,6,6−ジメチル−8−メチルノナン(ペルメチル社(Permethyl Corporation)から入手可能)のようなヘキサデカン及びエイコサンのペルメチル置換型異性体が挙げられる。ポリブテン及びポリデセンのような炭化水素ポリマー。好ましい炭化水素ポリマーは、イソブチレン及びブテンのコポリマーのようなポリブテンである。この種類の市販されている物質は、アモコケミカル社(Amoco Chemical Corporation)のL−14ポリブテンである。
【0110】
b.(ポリオレフィン)
本発明のシャンプー組成物に用いる有機コンディショニング油には、液体ポリオレフィン、より好ましくは液体ポリ−α−オレフィン、最も好ましくは水素添加液体ポリ−α−オレフィンも挙げることができる。本明細書に用いるポリオレフィンは、C4〜約C14オレフィンモノマー、好ましくは約C6〜約C12の重合によって調製される。
【0111】
本明細書のポリオレフィン液を製造するためのオレフィンモノマーの例には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、4−メチル−1−ペンテンのような分枝鎖異性体、及びこれらの混合物が挙げられるがこれに限定されない。また、ポリオレフィン液を製造するのに好適なものはオレフィン含有精製供給材料又は廃液である。好ましい水素添加α−オレフィンモノマーには、1−ヘキセンから1−ヘキサデセン、1−オクテンからテトラデセン、及びこれらの混合物が挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0112】
c.(脂肪酸エステル)
本発明のシャンプー組成物にコンディショニング剤として用いるその他の好適な有機コンディショニング油は、少なくとも10個の炭素原子を有する脂肪酸エステルが含まれるが、これらに限定されない。このような脂肪酸エステルには、脂肪酸又はアルコールに由来するヒドロカルビル鎖とのエステル(例えばモノエステル、多価アルコールエステル、及びジ−及びトリ−カルボン酸エステル)が挙げられる。この脂肪酸エステルのヒドロカルビルラジカルは、アミド及びアルコキシ部分(例えばエトキシ又はエーテル結合等)のようなその他の適合性のある官能基とそこへ共有結合をするか、又は包含してよい。
【0113】
本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適なのは、約C10〜約C22の脂肪族鎖を有する脂肪酸のアルキル及びアルケニルエステル、並びにC10〜約C22アルキル及び/又はアルケニルアルコールから誘導された脂肪族鎖を有するアルキル及びアルケニル脂肪族アルコールカルボン酸エステル、並びにこれらの混合物である。好ましい脂肪酸エステルの具体例には、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、アジピン酸ジヘキシルデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オレイル、酢酸ラウリル、プロピオン酸セチル、及びアジピン酸オレイルが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0114】
本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適なその他の脂肪酸エステルは、一般式R’COORのモノカルボン酸エステルであり、式中、R’及びRはアルキル又はアルケニルラジカルであり、R’及びRの炭素原子の合計は少なくとも10であり、好ましくは少なくとも20である。モノカルボン酸エステルは少なくとも10個の炭素原子の少なくとも1つの鎖を含有する必要性はなく、むしろ脂肪族鎖炭素原子の総数が少なくとも10でなくてはならない。モノカルボン酸エステルの具体例には、ミリスチン酸イソプロピル、ステアリン酸グリコール及びラウリン酸イソプロピルが挙げられるがこれに限定されない。
【0115】
本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適な更にその他の脂肪酸エステルは、カルボン酸のジ−及びトリ−アルキル並びにアルケニルエステル、例えばC4〜C8ジカルボン酸のエステル(例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸及びオクタン酸のC1〜C22エステル、好ましくはC1〜C6エステル)である。カルボン酸のジ−及びトリ−アルキル並びにアルケニルエステルの具体例には、ステアリン酸イソセチルステアリオール(stearyol)、アジピン酸ジイソプロピル及びクエン酸トリステアリルが挙げられるがこれに限定されない。
【0116】
本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適なその他の脂肪酸エステルは、多価アルコールエステルとして既知のものである。そのような多価アルコールエステルには、エチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリプロピレングリコールモノオレエート、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ脂肪酸エステル、エトキシル化モノステアリン酸グリセリル、1,3−ブチレングリコールモノステアレート、1,3−ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルのようなアルキレングリコールエステルが挙げられる。
【0117】
本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適な更にその他の脂肪酸エステルはグリセリドであり、モノ−、ジ−及びトリ−グリセリド、好ましくはジ−及びトリ−グリセリド、最も好ましくはトリ−グリセリドが挙げられるがこれに限定されるものではない。本明細書に記載のシャンプー組成物に用いられるには、グリセリドは好ましくはC10〜C22のカルボン酸のような長鎖カルボン酸とグリセロールのモノ−、ジ−及びトリ−エステルである。種々のこれらの型の物質は、植物及び動物の油脂、例えばヒマシ油、ベニバナ油、綿実油、とうもろこし油、オリーブ油、タラ肝油、アーモンド油、アボカドオイル、パーム油、胡麻油、ラノリン及び大豆油から得ることができる。合成油には、トリオレイン及びトリステアリングリセリルジラウレートが挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0118】
本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適なその他の脂肪酸エステルは、非水溶性の合成脂肪酸エステルである。幾つかのの好ましい合成エステルは、下の一般式(IX):
【0119】
【化9】
Figure 2005506332
に合致する。ここでR1は、C7〜C9アルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル又はヒドロキシアルケニル基、望ましくは飽和アルキル基、更に望ましくは飽和線状アルキル基であり;nは2〜4、望ましくは3の値を有するプラスの整数であり;Yは、約2〜約20個の炭素原子を有する、望ましくは約3〜約14個の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、ヒドロキシ又はカルボキシ置換アルキル又はアルケニルである。他の好ましい合成エステルは、下の一般式(X):
【0120】
【化10】
Figure 2005506332
に合致する。ここにおいて、R2は、C8〜C10アルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル又はヒドロキシアルケニル基、望ましくは飽和アルキル基、更に望ましくは飽和線状アルキル基である、n及びYは、上の化学式(X)において定義したとおりである。
【0121】
好ましい合成エステルは本発明のシャンプー組成物の必須成分と組み合わせて用いる場合、特にカチオン性ポリマー成分(本明細書に記載されている)と組み合わせて用いる場合、湿潤した毛髪の感触を改善すると考えられている。このような合成エステルは、カチオン性ポリマーによりコンディショニングされた湿潤した毛髪のぬるぬるした又は過剰にコンディショニングされた感触を軽減することにより湿潤した毛髪の感触を改善する。
【0122】
本発明のシャンプー組成物に用いるのに好適な合成脂肪酸エステルの具体的な非限定例には:P−43(トリメチロールプロパンのC8〜C10トリエステル)、MCP−684(3,3ジエタノール−1,5ペンタジオールのテトラエステル)、MCP121(アジピン酸のC8〜C10ジエステル)が挙げられ、これらの全てはモービル化学社(Mobil Chemical Company)より入手可能である。
【0123】
3.(その他のコンディショニング剤)
また、本明細書の組成物に用いられるのに好適なものは、プロクター・アンド・ギャンブル社(Procter & Gamble Company)の米国特許第5,674,478号及び第5,750,122号に記載されたコンディショニング剤であり、両特許ともすべてこのまま本明細書に引用して援用する。また本明細書に用いるのに好適なものは、米国特許第4,529,586号(クレロール(Clairol))、第4,507,280号(クレロール)、第4,663,158号(クレロール)、第4,197,865号(ロレアル(L'Oreal))、第4,217,914号(ロレアル)、第4,381,919号(ロレアル)、及び第4,422,853号(ロレアル)に記載されたそれらのコンディショニング剤であり、これらの記載はすべて本明細書に引用して援用する。
【0124】
本発明の組成物に用いるのに好ましいその他のいくつかのシリコーンコンディショニング剤には、ゴールドシュミット(Goldschmidt)から入手可能なエイビル(Abil、登録商標)S201(ジメチコーン/ナトリウムPG−プロピルジメチコーンチオ硫酸コポリマー);ダウ・コーニングから入手可能なDC Q2−8220(トリメチルシリルアモジメチコーン);ダウ・コーニングから入手可能なDC949(アモジメチコーン、塩化セトリモニウム及びトリデセス−12(Trideceth-12);ダウ・コーニングから入手可能なDC749(シクロメチコン及びトリメチルシロキシシリケート);ダウ・コーニングから入手可能なDC2502(セチルジメチコーン);バシルドン化学(Basildon Chemicals)から入手可能なBC97/004及びBC99/088(アミノ官能化シリコーン微小エマルション);ゼネラル・エレクトリックから入手可能なGE SME253及びSM2115−D2及びSM2658及びSF1708(アミノ官能化シリコーン微小エマルション);クローダ(Croda)から入手可能なシリコーン化メドウフォームシードオイル(meadowfoam seed oil);及びGAF社(GAF Corp.)の米国特許番号第4,834,767号(四級化されたアミノラクタム)、バイオシルテクノロジー(Biosil Technologies)の米国特許番号第5,854,319号(アミノ酸含有反応性シリコーンエマルション)、及びダウ・コーニングの米国特許番号第4,898,585号(ポリシロキサン)に記載されたこれらのシリコーンコンディショニング剤(これらの記載はすべて本明細書に引用して援用する)が挙げられる。
【0125】
(抗ふけ活性物質)
本発明のシャンプー組成物はまた抗ふけ剤を含有してもよい。抗ふけ粒子の好適な非限定例には、ピリジンチオン塩、硫化セレン、粒子状イオウ、及びこれらの混合物が挙げられる。ピリジンチオン塩が好ましい。このような抗ふけ粒子は、物理的及び化学的に組成物の必須構成成分と適合すべきであり、さもなければ過度に製品の安定性、審美性、又は性能を損なうべきではない。
【0126】
1.(ピリジンチオン塩)
ピリジンチオン抗ふけ粒子、特に1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩は、本発明のシャンプー組成物に用いられるのに極めて好ましい粒子状抗ふけ剤である。ピリジンチオン抗ふけ粒子の濃度は、典型的には組成物の約0.1重量%〜約4重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、最も好ましくは約0.3重量%〜約2重量%の範囲である。好ましいピリジンチオン塩には、亜鉛、スズ、カドミウム、マグネシウム、アルミニウム及びジルコニウムのような重金属から形成されたものが挙げられ、好ましくは亜鉛、より好ましくは1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオンの亜鉛塩(「ジンクピリジンチオン」又は「ZPT」として既知である)、最も好ましくは小板状型粒子の形態の1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩であり、その際粒子の平均サイズは約20μまで、好ましくは約5μまで、最も好ましくは約2.5μまでである。ナトリウムのようなその他のカチオンから形成された塩もまた好適であってよい。ピリジンチオン抗ふけ剤は、例えば米国特許第2,809,971号、米国特許第3,236,733号、米国特許第3,753,196号、米国特許第3,761,418号、米国特許4,345,080号、米国特許第4,323,683号、米国特許第4,379,753号、及び米国特許第4,470,982号に記載されており、これらはすべて本明細書に引用して援用する。ZPTが抗ふけ粒子として本明細書のシャンプー組成物に用いられるときは、毛髪の成長又は再生が刺激若しくは調節されるか、又はその両方か、又は脱毛が減少若しくは阻害されるか、又は毛髪がより太く豊かになることが意図される。
【0127】
2.(硫化セレン)
硫化セレンは本発明のシャンプー組成物に用いられるのに好適な粒子状抗ふけ剤であり、その有効濃度は組成物の約0.1重量%〜約4重量%、好ましくは約0.3重量%〜約2.5重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約1.5重量%の範囲である。硫化セレンは一般にセレン1モル及びイオウ2モルを有する化合物とみなされるが、一般式Sexy(式中x+y=8)に従う非環式構造であってよい。硫化セレンの平均粒子直径は、典型的には前方レーザー光散乱装置(forward laser light scattering device)(例えばマルバーン(Malvern)3600装置)で測定して15μm未満、好ましくは10μm未満である。硫化セレン化合物は、例えば、米国特許第2,694,668号、米国特許第3,152,046号、米国特許第4,089,945号、及び米国特許第4,885,107号に記載されており、これらの記載のすべてを本明細書に引用して援用する。
【0128】
3.(イオウ)
イオウもまた、本発明のシャンプー組成物において粒子状抗ふけ剤として用いられてもよい。粒子上イオウの有効濃度は、典型的には当該組成物の約1重量%〜約4重量%、好ましくは約2重量%〜約4重量%である。
【0129】
(保湿剤)
本発明の組成物は更に保湿剤を含有してもよい。本明細書における保湿剤は、多価アルコール、水溶性アルコキシル化非イオンポリマー、及びこれらの混合物から成る群より選択される。本明細書で用いられる場合、保湿剤は上記組成物の、好ましくは約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%で使用される。
【0130】
本明細書において有用な多価アルコールには、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシル化グルコース、1,2−ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、トレハロース、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、グルコース、フルクトース、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシンリン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカーボネート、グルコサミン、シクロデキストリン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0131】
本明細書において有用な水溶性アルコキシル化非イオンポリマーには、約1000までの分子量を有するポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール、例えば、CTFA名称ポリエチレングリコール−200、ポリエチレングリコール−400、ポリエチレングリコール−600、ポリエチレングリコール−1000を有するもの、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0132】
市販の本明細書における保湿剤には:プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)より入手可能な商標名スター(STAR)(登録商標)及びスーパロール(SUPEROL)(登録商標)、クローダ・ユニバーサル(Croda Universal Ltd.)より入手可能なクロデロール(CRODEROL)GA7000(登録商標)、ユニケマ(Unichema)より入手可能なプレセリン(PRECERIN)(登録商標)シリーズ、並びにNOFより入手可能で化学名と同一の商標名を有するグリセリン;イノレックス(Inolex)より入手可能な商標名レクソール(LEXOL)PG−865/855(登録商標)、BASFより入手可能な米国薬局方1,2−プロピレングリコールを有するプロピレングリコール;リポ(Lipo)より入手可能な商標名リポニック(LIPONIC)(登録商標)シリーズ、ICIより入手可能なソルボ(SORBO)(登録商標)、アレックス(ALEX)(登録商標)、A−625(登録商標)、及びA−641(登録商標)、並びにUPIより入手可能なユニスウィート(UNISWEET)70(登録商標)、ユニスウィートCONC(登録商標)を有するソルビトール;BASFより入手可能な同一の商標名を有するジプロピレングリコール;ソルベイ(Solvay)Gmbhより入手可能なジグリセロール(DIGLYCEROL)(登録商標)の商標名を有するジグリセリン;協和(Kyowa)及びエーザイ(Eizai)より入手可能な同一の商標名を有するキシリトール;林原(Hayashibara)より入手可能なマルビット(MALBIT)の商標名を有するマルチトール;フリーマン(Freeman)及びビオイベリカ(Bioiberica)より入手可能な同一商標名を有し、アトマージック・ケメタルズ(Atomergic Chemetals)より入手可能なアトマージック・ソジウム・コンドロイチン・スルフェート(ATOMERGIC SODIUM CHONDROITIN SULFATE)の商標名を有するコンドロイチン硫酸ナトリウム;アクチブ・オーガニックス(Active Organics)より入手可能な商標名アクチモイスト(ACTIMOIST)、インターゲン(Intergen)より入手可能なアビアン・ソジウム・ヒアルロネート(AVIAN SODIUM HYALURONATE)シリーズ、イチマル・ファルコス(Ichimaru Pharcos)より入手可能なヒアルロニック・アシッド・ナトリウム(HYALURONIC ACID Na)を有するヒアルロン酸ナトリウム;旭化成(Asahikasei)、協和、及び第一製薬(Daiichi Seiyaku)より入手可能な同一の商標名を有するアデノシンリン酸ナトリウム;メルク(Merck)、和光(Wako)、及び昭和化工(Showa Kako)より入手可能な同一の商標名を有する乳酸ナトリウム;アメリカン・メイズ(American Maize)より入手可能な商標名カビトロン(CAVITRON)、ローン・プーラン(Rhone-Poulenc)より入手可能なロードカップ(RHODOCAP)シリーズ、及びトーメン(Tomen)より入手可能なデクスパール(DEXPEARL)を有するシクロデキストリン;並びにユニオン・カーバイド(Union Carbide)より入手可能なカーボワックス(CARBOWAX)シリーズの商標名を有するポリエチレングリコールが挙げられる。
【0133】
(懸濁剤)
本発明のシャンプー組成物は更に、中空粒子若しくは他の非水溶性物質をシャンプー組成物中に分散された形態で懸濁するために、又は組成物の粘度を変性するために、有効な濃度で懸濁剤を含んでもよい。このような濃度は、シャンプー組成物の、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.3重量%〜約5.0重量%の範囲にある。
【0134】
本明細書で有用な懸濁剤には、アニオン性ポリマー及び非イオン性ポリマーが挙げられる。本明細書においては、ビニルポリマー、例えばCTFA名カルボマー(Carbomer)を有する架橋アクリル酸ポリマー、セルロース誘導体及び修飾セルロースポリマー、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ニトロセルロース、硫酸セルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶性セルロース、セルロース粉末、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、キサンタンガム、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、カロブゴム、グアーガム、カラヤゴム、カラゲーナン、ペクチン、寒天、マルメロ種子(Cydonia oblonga Mill)、デンプン(コメ、トウモロコシ、ジャガイモ、小麦)、藻類コロイド(藻類抽出物)、微生物学的ポリマー、例えばデキストラン、サクシノグルカン、プレラン、デンプン系ポリマー、例えばカルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、アルギン酸系ポリマー、例えばアルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アクリレートポリマー、例えばポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、並びに無機水溶性物質、例えばベントナイト、アルミニウムマグネシウムシリケート、ラポナイト、ヘクトナイト、及び無水ケイ酸が有用である。
【0135】
本発明においては約1000を超える分子量を有するポリアルキレングリコールが有用である。以下の一般式を有するものが有用である。
【0136】
【化11】
Figure 2005506332
式中、R95は、H、メチル及びそれらの混合物から成る群より選択される。R95がHであるとき、これらの物質は、ポリエチレンオキシド、ポリオキシエチレン、及びポリエチレングリコールとしても既知である、エチレンオキシドのポリマーである。R95がメチルであるとき、これらの物質は、ポリプロピレンオキシド、ポリオキシプロピレン、及びポリプロピレングリコールとしても既知である、プロピレンオキシドのポリマーである。R95がメチルであるとき、得られるポリマーの種々の位置異性体が存在し得るということが認識されている。上記構造において、x3は約1,500〜約25,000、好ましくは約2,500〜約20,000、及びより好ましくは約3,500〜約15,000の平均値を有している。他の有用なポリマーには、ポリプロピレングリコール及び混合ポリエチレン−ポリプロピレングリコール、又はポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンコポリマーポリマーが挙げられる。本明細書において有用なポリエチレングリコールポリマーは、R95がHであり、x3が約2,000の平均値を有しているPEG−2M(PEG−2Mは、ユニオン・カーバイド(Union Carbide))より入手可能なポリオックス(Polyox)WSR(登録商標)N−10及びPEG−2,000としても既知である);R95がHであり、x3が約5,000の平均値を有するPEG−5M(PEG−5Mは、共にユニオン・カーバイドより入手可能なポリオックスWSR(登録商標)N−35及びポリオックスWSR(登録商標)N−80、並びにPEG−5,000及びポリエチレングリコール300,000としても既知である);R95がHであり、x3が約7,000の平均値を有するPEG−7M(PEG−7Mは、ユニオン・カーバイドより入手可能なポリオックスWSR(登録商標)N−750としても既知である);R95がHであり、x3が約9,000の平均値を有するPEG−9M(PEG−9Mは、ユニオン・カーバイドより入手可能なポリオックスWSR(登録商標)N−3333としても既知である);並びにR95がHであり、x3が約14,000の平均値を有するPEG−14M(PEG−14Mは、ユニオン・カーバイドより入手可能なポリオックスWSR(登録商標)N−3000としても既知である)である。
【0137】
本明細書において極めて有用な市販の粘度調節剤には、B.F.グッドリッチ社(B. F. Goodrich Company)よりカルボポール(Carbopol)934、カルボポール(Carbopol)940、カルボポール(Carbopol)950、カルボポール(Carbopol)980、及びカルボポール(Carbopol)981の商品名で入手可能なカルボマー、ローム・アンド・ハース(Rohm and Hass)よりアクリソル(ACRYSOLL)22の商品名で入手可能なアクリレート/メタクリル酸ステアレス−20コポリマー、アマコール(Amerchol)よりアマーセル(AMERCELL)ポリマーHM−1500の商品名で入手可能なノンオキシニルヒドロキシエチルセルロース、すべてハーキュレス(Hercules)より供給される商品名ベネセル(BENECEL)のメチルセルロース、商品名ナトロゾル(NATROSOL)のヒドロキシエチルセルロース、商品名クルセル(KLUCEL)のヒドロキシプロピルセルロース、商品名ポリサーフ(POLYSURF)67のセチルヒドロキシエチルセルロース、並びにすべてアマコール(Amerchol)より供給される商品名カーボワックス(CARBOWAX)PEG、ポリオックス(POLYOX)WASR、及びウコン液(UCON FLUIDS)の、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド系ポリマーが挙げられる。
【0138】
その他の任意の懸濁剤には、アシル誘導体、長鎖アミンオキシド、及びこれらの混合物として分類され得る結晶性懸濁剤が挙げられる。これらの懸濁剤は、米国特許第4,741,855号に記載されており、この記載を本明細書に引用して援用する。これらの好ましい懸濁剤には、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有する脂肪酸のエチレングリコールエステルが挙げられる。より好ましいのは、モノステアレート及びジステアレート両方のエチレングリコールステアレートであるが、特に約7%未満のモノステアレートを含有するジステアレートが好ましい。他の好適な懸濁剤には、好ましくは約16〜約22個の炭素原子、より好ましくは約16〜18個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミドが挙げられ、その好ましい例には、ステアリンモノエタノールアミド、ステアリンジエタノールアミド、ステアリンモノイソプロパノールアミド、及びステアリンモノエタノールアミドステアレートが挙げられる。その他の長鎖アシル誘導体には、長鎖脂肪酸の長鎖エステル(例えば、ステアリルステアレート、セチルパルミテートなど);長鎖アルカノールアミドの長鎖エステル(例えば、ステアラミドジエタノールアミドジステアレート、ステアラミドモノエタノールアミドステアレート);及びグリセリルエステル(例えば、グリセリルジステアレート、トリヒドロキシステアリン、トリベヘニン)であって、その市販例はレオックス社(Rheox, Inc.)より入手可能なジキシン(Thixin)Rであるものが挙げられる。長鎖アシル誘導体、長鎖カルボン酸のエチレングリコールエステル、長鎖アミンオキシド、及び長鎖カルボン酸のアルカノールアミドは上記に列挙した好ましい物質に加えて、懸濁化剤として用いられ得る。
【0139】
懸濁剤として用いるのに好適なその他の長鎖アシル誘導体には、N,N−ジヒドロカルビルアミド安息香酸及びそれらの可溶性の塩(例えば、Na、K)が挙げられ、特にこの系統のN,N−ジ(水素添加)C16、C18及びタローアミド安息香酸の種類が挙げられ、ステパン社(Stepan Company)(米国、イリノイ州ノースフィールド)より市販されている。
【0140】
懸濁剤として用いるのに好適な長鎖アミンオキシドの例には、アルキル(C16〜C22)ジメチルアミンオキシド、例えばステアリルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
【0141】
他の好適な懸濁剤には、少なくとも約16個の炭素原子を有する脂肪酸アルキル部分を有する第一級アミンが挙げられ、その例にはパルミタミン(palmitamine)又はステアラミンが挙げられ、それぞれ少なくとも約12個の炭素原子を有する2つの脂肪酸アルキル部分を有する第二級アミンが挙げられ、その例には、ジパルミトイルアミン又はジ−(水素添加タロー)−アミンが挙げられる。更には、他の好適な懸濁剤には、ジ(水素添加タロー)フタル酸アミド、及び架橋無水マレイン酸−メチルビニルエーテルコポリマーが挙げられる。
【0142】
(その他の任意構成成分)
本発明の組成物は:水溶性ビタミン、例えば、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、パントテン酸、パントテニルエチルエーテル、パンテノール、ビオチン、及びこれらの誘導体、水溶性アミノ酸、例えば、アスパラギン、アラニン、インドール、グルタミン酸及びこれらの塩、非水溶性ビタミン、例えば、ビタミンA、D、E、及びこれらの誘導体、非水溶性アミノ酸、例えば、チロシン、トリプタミン、及びこれらの塩のようなビタミン及びアミノ酸も包含してよい。
【0143】
本発明の組成物は、無機、ニトロソ、モノアゾ、ジアゾ、カロテノイド、トリフェニルメタン、トリアリールメタン、キサンテン、キノリン、オキサジン、アジン、アントラキノン、インジゴイド、チオンインジゴイド、キナクリドン、フタロシアニン、植物性、天然色素が含まれ、これらには、C.I.名称が酸性レッド18、26、27、33、51、52、87、88、92、94、95、酸性イエロー1、3、11、23、36、40、73、食用イエロー3、食用グリーン3、食用ブルー2、食用レッド1、6、酸性ブルー5、9、74、顔料レッド57−1、53(Na)、塩基性バイオレット10、ソルベントレッド49、酸性オレンジ7、20、24、酸性グリーン1、3、5、25、ソルベントグリーン7、酸性バイオレット9、43であるもののような水溶性構成成分;C.I.名称が、顔料レッド53(Ba)、49(Na)、49(Ca)、49(Ba)、49(Sr)、57、ソルベントレッド23、24、43、48、72、73、ソルベントオレンジ2、7、顔料レッド4、24、48、63(Ca)3、64、バットレッド1、バットブルー1、6、顔料オレンジ1、5、13、ソルベントイエロー5、6、33、顔料イエロー1、12、ソルベントグリーン3、ソルベントバイオレット13、ソルベントブルー63、顔料ブルー15、二酸化チタン、クロロフィリン銅コンプレックス、ウルトラマリン、アルミニウム粉末、ベントナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ビスムチン、硫酸カルシウム、カーボンブラック、ボーンブラック、クロム酸、コバルトブルー、ゴールド、三酸化二鉄、水和化三酸化二鉄、フェロシアン化鉄、炭酸マグネシウム、リン酸マンガン、シルバー、及び酸化亜鉛であるもののような非水溶性構成成分のような顔料物質も挙げられる。
【0144】
本発明の組成物は、化粧品用殺生物剤として有用な抗菌剤及び抗ふけ剤も含有してもよく、これにはピロクロンオラミンのような水溶性構成成分、3,4,4’−トリクロロカルバニリド(トリクロサン)、トリクロカルバン及びジンクピリチオンのような非水溶性構成成分が包含される。
【0145】
本発明の組成物は以下のようなキレート剤も含有してよい:2,2’−ジピリジルアミン;1,10−フェナントロリン{o−フェナントロリン};ジ−2−ピリジルケトン;2,3−ビス(2−ピリジル)ピラジン;2,3−ビス(2−ピリジル)−5,6−ジヒドロピラジン;1,1’−カルボニルジイミダゾール;2,4−ビス(5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)ピリジン;2,4,6−トリ(2−ピリジル)−1,3,5−トリアジン;4,4’−ジメチル−2,2’−ジピリジル;2,2’−ビキノリン;ジ−2−ピリジルグリオキサル{2,2’−ピリジル};2−(2−ピリジル)ベンズイミダゾール;2,2’−ビピラジン;3−(2−ピリジル)−5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン;3−(4−フェニル−2−ピリジル)−5−フェニル−1,2,4−トリアジン;3−(4−フェニル−2−ピリジル)−5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン;2,3,5,6−テトラキス−(2’−ピリジル)−ピラジン;2,6−ピリジンジ−カルボン酸;2,4,5−トリヒドロキシピリミジン;フェニル2−ピリジルケトキシム;3−アミノ−5,6−ジメチル−1,2,4−トリアジン;6−ヒドロキシ−2−フェニル−3(2H)−ピリダジノン;2,4−プテリジンジオール{ルマジン};2,2’−ジピリジル;及び2,3−ジヒドロキシピリジン。
【0146】
(使用方法)
本発明のシャンプー組成物は、毛髪又は皮膚の洗浄、並びに量感、コンディショニング、スタイリング、及び本発明の他の効果の提供のために従来の方法で用いられる。毛髪又は皮膚の洗浄のために、有効量の組成物を好ましくは水で湿らせた毛髪又は皮膚に適用し、その後洗い流す。一般に、このような有効量は約1g〜約50g、好ましくは約1g〜約20gの範囲である。毛髪への適用は、典型的にはほとんど又はすべての毛髪が組成物と接触するように組成物を毛髪全体に行き渡らせることを包含する。
【0147】
毛髪及び皮膚の洗浄のための方法は:(a)毛髪及び/又は皮膚を水で濡らす工程、(b)シャンプー組成物の有効量を毛髪及び/又は皮膚に適用する工程、及び(c)水を用いて毛髪及び/又は皮膚から組成物を洗い流す工程を含む。所望の洗浄及び量感提供の効果を達成するために、所望するだけ何回もこれらの工程を繰返すことができる。
【0148】
本明細書に説明されている本発明の態様及び実施形態は多くの利点を有する。好ましい実施形態では、本発明のシャンプー組成物は、中空粒子の多くをユーザの毛髪繊維上に沈着させる。中空粒子は不連続な統一体又は個々の粒子の不連続な小集合体として、種々の形状及び形態で沈着することができる。これらの不連続な統一体又は集合体は、毛髪繊維表面に質感を提供し、毛髪繊維間の摩擦を強める。増加した摩擦は毛髪繊維のお互いの滑り合いを減少させ、所望の毛髪の量感又は腰を構築及び維持するのを助ける。
【0149】
また、頭皮分泌物(即ち、皮脂及びその他の油性物質)も、毛髪繊維に沿って移動し、毛髪繊維の崩壊を引き起こす傾向がある。これは、毛髪が油っぽく汚れて見える原因となる。毛髪表面に付着した粒子が繊維中間の空隙単位として作用し、毛髪繊維が相互上で崩壊するのを防止することも発見された。その結果として生じる毛髪繊維分離の補修は、粒子を含有しない組成物で洗浄した毛髪よりも長い時間、より清浄な外観及び感触を毛髪に付与する。結果は、増加した毛髪の量感及び腰、弾み、豊かさ、弾力性、並びに質感を提供できるシャンプー組成物である。本発明の種々の実施形態は、良好な毛髪の感触を維持しながら毛髪の増加した見かけの量感を提供できるシャンプーへの要求に対処している。
【0150】
次の実施例は、本発明の範囲内の好ましい実施形態について更に述べ、実施するものである。本発明の範囲から逸脱することなく本発明の多くの変形形態が可能であるため、これらの実施例は例示を目的とするものだけであって、本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。
【実施例】
【0151】
次の実施例に示されたシャンプー組成物は、本発明のシャンプー組成物の具体的な実施形態を説明するものであるが、これらに限定することを意図するものではない。その他の変更は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者により実行される。本発明のシャンプー組成物のこれら例示された実施形態は、毛髪の洗浄及び量感の効果を提供する。
【0152】
次の実施例に示されたシャンプー組成物は、従来の配合及び混合方法により調製され、その実施例は以下に記載される。すべての例示された量が重量パーセントとして列挙されており、特に指定されない限り、希釈剤、防腐剤、着色剤溶液、イメージ成分、植物などの微量物質は除外されている。
【0153】
本発明のシャンプー組成物を、従来の配合及び混合技術を用いて調製してもよい。固体界面活性剤又はワックス構成成分の融解又は溶解が必要である場合、これらを界面活性剤のプレミックス又は界面活性剤の幾らかの部分に添加し、混合し、固体構成成分を融解するために、例えば約72℃に加熱することができる。次にこの混合物を、任意選択的に高速剪断粉砕機により処理及び冷却し、次いで残りの構成成分をその中に混合する。中空粒子組成物を、高速剪断粉砕機を通じて処理する前に添加することができ、好ましくは冷却後にこの最終混合物に添加することができる。組成物は、典型的には約2,000〜約20,000cpsの最終粘度を有する。必要に応じて組成物の粘度を、塩化ナトリウム又はキシレンスルホン酸アンモニウムの添加を包含する従来の技術により調整することができる。それ故に、列挙した配合は、列挙した構成成分及びこのような構成成分に関連するいかなる微量物質も含む。
【0154】
【表1】
Figure 2005506332
(1)ポリマーLR30M アマコール(Amerchol)より入手可能
(2)ポリマーJR30M アマコール(Amerchol)より入手可能
(3)ポリマーKG30M アマコール(Amerchol)より入手可能
(4)カチオン性グアー ジャガー(Jaguar)C17 ローヌ・プーラン(Rhone Poulenc)より入手可能
(5)カチオン性グアー N−ハンス(N-Hance)3215 ハーキュレス社(Hercules, Inc.)のアクアロン部門(Aqualon Division)より入手可能
(6)ビスカシル(Viscasil)330M ゼネラル・エレクトリック(General Electric)より入手可能
(7)粒径およそ300nmを有する60,000cskのポリジメチルシロキサンのエマルションDC1664としてダウ・コーニング(Dow Corning)より入手可能
(8)P43合成油米国、ニュージャージー州エジソンのモービル化学社(Mobil Chemical Company)より入手可能
(9)ピュアシン(Puresyn)6(MCP−1812)米国、ニュージャージー州エジソンのモービル化学社(Mobil Chemical Company)より入手可能
(10)ジキシン(Thixin)R レオックス社(Rheox,Inc.)より入手可能
(11)カーボポール(Carbopol)940 BFグッドリッチ(BF Goodrich)より入手可能
(12)エクスパンセル(Expancel)091DE アクゾノーベル(Akzo Nobel)より入手可能
(13)エクスパンセル(Expancel)551DE20 アクゾノーベル(Akzo Nobel)より入手可能
(14)エクスパンセル(Expancel)461DE アクゾノーベル(Akzo Nobel)より入手可能
(15)シリカシェル(Silica Shell)コボプロダクツ社(Kobo Products, Inc.)より入手可能
(16)SPCAT−I2 コボプロダクツ社(Kobo Products, Inc.)より入手可能
(17)スコッチライトガラスバブルズ(Scotchlite Glass Bubbles)3M社(3M Corp)より入手可能
(18)ラックシル(Luxil) プレスパース社(Presperse, Inc.)より入手可能
(19)マイクロパール(Micropearl)F46 ピアス・アンド・スティーブンス社(Pierce and Stevens Corp.)より入手可能
(20)3Mゼオスフェア(Zeosphere)G−2003M社(3M Corp)より入手可能
【0155】
本明細書に記載される実施例及び実施形態は、単に例示することが目的であり、本発明の範囲から逸脱することなくその種々の変更又は変形が当業者に提示されることは理解される。

Claims (10)

  1. a)約5〜約50重量%の洗浄性界面活性剤、
    b)少なくとも約0.025重量%の、平均粒径が約80ミクロン未満の中空粒子、及び
    c)少なくとも約20重量%の水性キャリアを含む組成物。
  2. 少なくとも約0.1重量%の前記中空粒子が存在する、請求項1に記載の組成物。
  3. 少なくとも約0.5重量%の前記中空粒子が存在する、請求項1又は2のいずれか一項に記載の組成物。
  4. 前記中空粒子が約60ミクロン未満の平均粒径を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 約8〜約30重量%の前記洗浄性界面活性剤を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 約10〜約25重量%の前記洗浄性界面活性剤を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記中空粒子が約5〜約60μmの粒径範囲を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. カチオン性ポリマーを更に含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 前記カチオン性ポリマーが約0.05%〜約3%の量で存在する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 安全且つ有効な量の請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物を投与することにより毛髪を処置する方法。
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