JP2005505683A - ω3PUFAを有するコレステロール低下性構造脂質 - Google Patents

ω3PUFAを有するコレステロール低下性構造脂質 Download PDF

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Abstract

本願は、動物供給源のトリグリセリドの加水分解から得られる遊離脂肪酸との、ココナッツ油の分子間エステル化から得られる独特な構造脂質を提供する。この構造脂質は、ω−3多不飽和脂肪酸および中鎖脂肪酸が豊富である。本願はまた、この構造脂質の生成のためのプロセスも提供する。本願はまた、ω−3多不飽和脂肪酸(ω−3 PUFA)が豊富なタラ肝油からコレステロール低下性構造脂質を生成するためのプロセスも提供する。本発明は、動物供給源のトリグリセリドの加水分解から得られた遊離脂肪酸を用いて、ココナッツ油をエステル交換する(interestifying)ことにより得られた独特の構造脂質を提供し、この構造脂質は、14%までのω−3多不飽和脂肪酸を含み、そして中鎖脂肪酸が豊富である。

Description

【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は、ω3多不飽和脂肪酸を含有するコレステロール低下性構造脂質、およびそれらのプロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
(背景技術)
ココナッツ油は、中鎖脂肪酸(MCFA)の天然供給源であるパーム核油である(53%がC8:0〜C12:0である)。そのラウリン酸含量は非常に高い(48%)。ラウリン酸脂肪は、細胞間輸送機構におけるそれらの独特の位置のため、高い栄養価を提供する;すなわち、門脈系またはリンパ系のいずれかで、それらを吸収し得る。それらは、危篤状態の患者にとって優れた栄養を提供し、そしてそれらの飽和に関わらず、過度の冠状動脈困難を引き起こさない。実際、ラウリン酸脂肪は、タンパク質異化において予期されない有用性を提供し、正の窒素平衡およびタンパク質形成の増強を生じる。しかし、ココナッツ油は、いかなるω3多不飽和脂肪酸(PUFA)をも含まない。このことに加えて、ココナッツ油の総脂肪酸のほぼ33%を占めるミリスチン酸およびパルミチン酸が、心臓血管疾患の危険要因である高コレステロール血性であることが示されている。
【0003】
中鎖脂肪酸は、6〜12の炭素鎖長を有する脂肪酸を含む。MCFAは、多数の健康上の利点を提供する。それらは、容易に吸収され、門脈系を介して輸送され、そして迅速に代謝され、迅速なエネルギーを生じ、かつ脂肪として体内に堆積されない。中鎖トリグリセリド(MCT)は、脂肪吸収不良障害、胆嚢疾患、高脂血症、肥満症、およびカルニチン系不全の処置において臨床上の適用を有する。しかし、MCTは、PUFAを提供しないので、それ単独では、ヒトにとって理想的な脂肪供給源として機能し得ない。
【0004】
エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)のようなω3PUFAは、心臓血管疾患、免疫障害、炎症、腎障害、アレルギー、糖尿病、および癌の制御において有利な効果を有する。これらの脂肪酸はまた、ヒトにおいて脳および網膜の発達に必須である。グリーンランドのエスキモーは、より低い血清中のコレステロールレベルおよびトリアシルグリセロールレベルを有しており、心臓血管疾患の発症が低い。このことは、彼らの食事からの比較的高いEPAの取り込みに起因している。非ヒト霊長類およびヒト新生児を用いた研究は、網膜および脳(特に未熟児において)の正常な機能化にDHAが必須であることを示唆している。他の研究は、n−3脂肪酸が腫瘍の数および大きさを低下させ得、腫瘍の出現前に経過する時間を増大させ得ることを示した。
【0005】
代謝的に、EPAは、アラキドン酸カスケードのアンタゴニストであり、そしてエイコサノイドを生成するためのシクロオキシゲナーゼおよびリポキシゲナーゼのための基質として、アラキドン酸と競合する。EPAは、免疫機能不全を改善する、系列3プロスタグランジンのようなエイコサノイドの合成のために使用される。アラキドン酸は、免疫機能を損ない得る、系列2プロスタグランジンを形成する。高レベルのn−6脂肪酸を含有する食事は、PGE2の生成を増大し、IL2生成を減少し、IL2に対するT細胞応答を変化させ、マクロファージコラゲナーゼ合成を阻害し、血小板凝集を増強する。高レベルのω3PUFAを含有する食事により、いくらかのアラキドン酸をEPAおよびDHAに置換する。EPAから形成されるPGE3は、PGE2ほど炎症効果を有さない。ω3PUFAによって、IL1生成もまた低下し、一方、IL2は増大する。ω3PUFA摂食を用いて見られるエイコサノイド合成におけるこれらの変化は、免疫能の改善、および損傷に対する炎症応答の減少と関連する。基本食を必要とする患者は、それらの免疫能が改善されるという恩恵を受ける。構造脂質は、特定の機能性でグリセロール骨格に結合された短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、および長鎖脂肪酸の混合物を含有するトリアシルグリセロールである。
【0006】
構造脂質は、以下の方法によって形成される:
(a)加水分解およびエステル化
(b)エステル交換
(c)リパーゼ−エステル交換
(d)伝統的な化学法
(e)遺伝子操作。
【0007】
それらは、それらが代謝される方法のために、特に有用である。特定の脂肪酸が、グリセロール骨格の特定の部分に結合されて、これらの脂肪酸が消化過程において特定の様式で吸収されることを確実にし得る。本明細書中に記載のプロセスは、栄養上の利点および身体上の利点を付与するように設計された構造脂質の合成において適用を見出す。
【0008】
タラ肝油は、EPA(13%)およびDHA(8%)の天然供給源である。MCFA豊富なトリアシルグリセロールおよびPUFA豊富なトリアシルグリセロールの物理的混合物は、脂肪酸の吸収または代謝を改善しない。なぜなら、個々のトリアシルグリセロールは、その本来の吸収率を維持するからである。
【0009】
ω3PUFA(特にEPAおよびDHA)は、一般に、植物油では見いだされないが、食事において海洋供給源からEPAおよびDHAを提供するための受容可能な中間媒体であり得る。魚油からココナッツ油へのEPAおよびDHAの取り込みは、独特の特殊油を提供し、物理的混合物の必要性を除き、ω3PUFAおよびMCFAの両方の1つの豊富な供給源として供する。これを達成するための1つの方法は、リパーゼ触媒反応を介することである。免疫系に利点を提供することに加えて、構造脂質は、同じグリセロール骨格上に魚油および中鎖トリグリセリド油の両方を置くことによって、PUFAの吸収および輸送を増大する。特に、構造脂質は、エイコサペンタエン酸(EPA、C20:5 ω3)およびドコサヘキサエン酸(DHA、C22:6 ω3)の吸収を増大する。同じグリセロール骨格上に中鎖脂肪酸および長鎖脂肪酸を含めることは、それら脂肪酸の水溶解度を増大させ、身体の脂肪酸消化能を増大させ、カイロミクロンにおける脂肪の濃度を増大させると考えられる。従って、構造脂質は、脂肪酸の吸収、送達、および輸送を助ける。
【0010】
より迅速な吸収のために、MCTは、入院患者の処置におけるカロリー供給源として有用である。いくらかの入院患者(特に、危篤状態の患者)は、高い感染危険率を有し、全体的な非経口の栄養摂取を必要とする。これらの患者は、しばしば、食事から適切な量の栄養およびエネルギーを得ることが困難である;感染危険性を最小にし、かつ迅速な栄養摂取を提供する食事が、これらの患者にとって大いに利点がある。ω3PUFA供給を用いて見られるエイコサノイド合成における変化は、免疫能の改善、および損傷に対する炎症応答の低下と関連する。基本食を必要とする患者は、これらの構造脂質によってそれらの免疫能が改善されるという恩恵を受ける。
【0011】
Lee,K.T.およびAkoh,C.C.による文献((1996)J.Am.Oil Chem.Soc.73,611−615)を参照し得、ここで構造脂質は、中鎖トリグリセリドとEPAエチルエステルとの間のエステル交換反応により合成された。この場合における欠点は、合成のトリラウリン、トリカプリンおよびEPAエチルエステルが使用されたことである。身体の脂質プロファイルに対するこれらの構造脂質の効果または他の生理学的効果もまた研究されなかった。
【0012】
米国特許第4,871,768号は、3つの脂肪酸が結合したグリセロール骨格を含む合成トリグリセリドを開示し、この脂肪酸は、ω−3脂肪酸からなる第1の群、ならびにカプリル酸、カプリン酸およびそれらの混合物からなる第2の群から選択される。この特許はまた、10〜80重量%の油性画分を含む食餌を投与することにより、感染の影響を最少にし、かつその後の感染の影響を最少にするための方法を開示し、この油性画分は、上述の脂肪酸である。この場合における主要な欠点もまた、合成のトリラウリン、トリカプリンおよびEPAエチルエステルの使用である。この場合、合成プロセスは、明らかではなく、そして使用される合成脂肪酸が、このプロセスを不利にし続ける。生成物の脂血症(lipidemic)効果もまた述べられていない。
【0013】
Akoh C.C Jennings B.H.およびLillard.D.A.による文献((1996)J.Am.Oil Chem.Soc.72,1059−1062)を参照し得、この著者らはまた、γ−リノレン酸の豊富な供給源であるオオマツヨイグサ油を改変するためにEPAエチルエステルを使用した。この文献におけるプロセスもまた、市販供給源のアシルドナーを使用する。その生成物の栄養素的評価もまた行われていない。
【0014】
Jensen,G.L.ら1994 A.J.C.N.、60:518−524もまた参照し得、ここで中鎖脂肪酸残基および長鎖脂肪酸残基(魚油由来のn−3脂肪酸)を含む構造脂質は、同じ脂肪酸の物理的混合物よりも身体に速く吸収される。構造脂質の生成のためのプロセスの記載がなく、吸収後の構造脂質の生理学的効果についての記載もない。
【0015】
Lee,K−TおよびAkoh C.C,J.Food Biochem 23(1999)197−208を参照し得る。ここで、構造脂質は、合成トリカプリンおよびn−3PUFA中の遊離脂肪酸豊富な魚油から合成された。マウスに21日間給食した場合、この生成物は、ダイズ油と比較して、より低いレベルの血清総コレステロール、LDLコレステロールおよびトリアシルグリセロールを示した。しかし、この研究は、トリカプリンと、構造脂質と同じ脂肪酸組成を有する魚油との物理的混合(ブレンド)が、血清脂質プロファイルに対して構造脂質と同じ効果を有するか否かがあまり明確にならない。この研究においてコントロールとして使用されるダイズは、異なる脂肪酸組成を有し、構造脂質との良い比較を与えない。
【0016】
DeMicheleらの米国特許第5,661,180号は、プロスタノイド合成経路を改変する点において実質的な利益を提供し、内毒素ショックおよび他のストレス状態に対する改善された応答を生じる構造脂質を記載する。この構造脂質は、グリセロール骨格上に形成された3つの成分を含む。第1の成分は、α−リノレン酸またはジホモγ−リノレン酸のいずれかである。第2の成分は、中鎖(C6〜C12)脂肪酸残基であり、そして第3の成分はC18〜C22脂肪酸残基である。この構造脂質中に組み込まれる脂質の1つは、魚油(marine oil)である。この欠点は、脂肪酸が、選択された2つのオイルのトリグリセリド間で無作為になること、および構造脂質中の脂肪酸の位置において特異性がないことである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の主な目的は、天然供給源由来の有用な脂肪酸を使用して、独特の構造脂質の合成のためのプロセスを提供することである。
【0018】
本発明のなお別の目的は、MCFAおよびω3PUFAが豊富である構造脂質の合成のためのプロセスを提供することであり、これは、コレステロール低下性(hypocholesterolemic)およびトリグリセリド低下性(hypotriglyceridemic)という点で栄養的に有利である。
【0019】
本発明のさらに別の目的は、非経口栄養で患者に臨床的に投与され得る構造脂質の合成のためのプロセスを提供することである。
【0020】
本発明のさらに別の目的は、公知の天然脂肪よりも良好なトリグリセリド分布を有する脂肪(構造脂質)を生成するための酵素的酸分解のプロセスを提供することである。
【0021】
本発明のなお別の目的は、トリ飽和トリグリセリドをほとんど含まないため、改善された融解挙動を有する構造脂質のためのプロセスを提供することである。
【0022】
本発明のなお別の目的は、臨床的に病気の患者のための制御された食餌における使用のための製品を開発するためのプロセスを提供することであり、この製品は、迅速なエネルギーを提供するためのラウリン酸、および免疫無防備状態の患者において特にエイコサノイド産生を調節するためのn−3PUFAを含む。
【課題を解決するための手段】
【0023】
(発明の詳細な説明)
従って、本発明は、動物供給源のトリグリセリドの加水分解から得られた遊離脂肪酸を用いて、ココナッツ油をエステル交換する(interestifying)ことにより得られた独特の構造脂質を提供し、この構造脂質は、14%までのω−3多不飽和脂肪酸を含み、そして中鎖脂肪酸が豊富である。
【0024】
本発明の実施形態は、臨床的に病気の患者のための迅速なエネルギーを生じるラウリン酸を含む構造脂質を提供する。
【0025】
本発明のなお別の実施形態において、構造脂質は、コレステロール低下性およびトリグリセリド低下性である。
【0026】
本発明のなお別の実施形態において、構造脂質は、15〜33%の範囲でコレステロールを低下する能力を有する。
【0027】
本発明の別の実施形態において、この構造脂質は、スケールアップすることにより85〜90%で回収される。
【0028】
本発明のなお別の実施形態は、免疫無防備状態の患者におけるエイコサノイド産生を調節するためのn−3PUFAを含む構造脂質を提供する。
【0029】
本発明のさらに別の実施形態において、12〜15℃の間の範囲の融点を有する構造脂質は、相分離なしに液体のままである。
【0030】
本発明のなお別の実施形態において、構造脂質は、最適な栄養のためのタラ肝油脂肪酸およびココナッツ油のトリグリセロールを有する。
【0031】
本発明のなお別の実施形態において、構造脂質は、0(未改変ココナッツ油中)〜14%(構造脂質中)のn−3PUFAレベルを含む。
【0032】
本発明の別の実施形態において、哺乳動物における脂質の血清中および肝臓中のトリグリセリドレベル低下能力は、それぞれ、32%および20%である。本発明はまた、ω3ポリ不飽和脂肪酸(ω3PUFA)を豊富に含むタラ肝油からコレステロール低下性構造脂質を生成するためのプロセスを提供し、このプロセスは、以下の工程を包含する:
(a)公知の方法によって、この動物源のトリグリセリドを加水分解して、ω3PUFAを豊富に含む遊離脂肪酸を得る工程;
(b)工程(a)で得られた遊離脂肪酸でココナッツ油を、1:5の好ましいモル比でエステル交換する工程;
(c)37〜55℃の温度範囲で6〜48時間、酵素的酸分解(acidolysis)のための炭化水素溶媒を使用して、固定化リパーゼと共にインキュベートして、それにより必要なアシル基を、トリアシルグリセロールの特定の位置に組み込む工程;
(d)エーテル、ヘキサンから選択される1つ以上の有機溶媒、および必要に応じて1部の酢酸を使用して、吸着クロマトグラフィーによって反応生成物を分離して、構造脂質を得る工程;ならびに
(e)スケールアップすることによって、この構造脂質を85〜90%の範囲まで回収する工程。
【0033】
本発明のある実施形態において、トリグリセリドは、天然の供給源、すなわち、ココナッツ油から選択される。
【0034】
本発明の別の実施形態において、エーテルは、石油エーテル、ジエチルエーテルを含む群から選択される。
【0035】
本発明のさらに別の実施形態において、使用されるエーテル:ヘキサンの比は、100:0〜5:95の範囲である。
【0036】
本発明のさらに別の実施形態において、遊離脂肪酸は、動物供給源、すなわち、タラ肝油に由来する。
【0037】
本発明のさらに別の実施形態において、炭化水素溶媒は、石油エーテル、ジオキサン、イソオクタン、n−ヘキサンおよびトルエンから選択される。
【0038】
本発明の別の実施形態において、インキュベーションは、基質の5〜10%(w/w)で、固定化リパーゼ酵素を使用して行われる。
【0039】
本発明のさらに別の実施形態において、固定化リパーゼは、Rhizomucor meiheiから得られる。
【0040】
本発明のさらに別の実施形態において、Rhizomucor meiheiから得られる固定化リパーゼは、活性を失うことなく、25回までの処理サイクルで使用され得、従って、経済的な実行可能性を保証する。
【0041】
以下の実施例は、本発明の例示のために示され、従って、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
【実施例】
【0042】
(実施例1)
反応条件を、統計的設計(応答表面方法論)を用いて、タラ肝油遊離脂肪酸とのココナッツ油からの構造脂質の生成について最適化した。最大取込みのモデルにより予測されるような最適化された条件下で、100mgのココナッツ油および249mgのタラ肝油遊離脂肪酸を採取し、そして0.5mlのヘキサンを添加した。この反応混合物を、25mlのコニカルフラスコにとった。Rhizomucor meihei由来の固定化リパーゼ(17.5mg)を使用し、そしてインキュベーションを、54℃で34時間、160rpmの回転振盪水浴中で行った。13.65%のn−3脂肪酸が、ココナッツ油に組み込まれた。この改変されたトリグリセリド(構造脂質)を、展開溶媒として石油エーテル:エチルエーテル:酢酸(80:20:1 v/v/v)を用いる分取用薄層クロマトグラフィーによって分離した。ガスクロマトグラフィーによる脂肪酸の分析により、n−3PUFAレベルが、0(未改変のココナッツ油)から14%(構造脂質)まで増加したことが示された。トリグリセリドの回収量は、90.7mgであった。このようにして得られた結果を、表1に示す。
【0043】
(表1)
未改変ココナッツ油、およびタラ肝油から得られた遊離脂肪酸および構造脂質の脂肪酸の組成(wt%)
【0044】
【表1−1】
Figure 2005505683
【0045】
【表1−2】
Figure 2005505683
(実施例2)
酵素的酸分解反応を、2リットルのエーレンマイヤーフラスコ(これは生物反応器として働く)に入れたトリグリセリド(100g)およびタラ肝油由来の遊離脂肪酸(249g)の研究室スケールのバッチ反応で行った。Rhizomucor miehei由来の固定化リパーゼ(17.5g)を使用し、そして反応を、500mlのヘキサン中で行った。インキュベーションを、54℃で34時間、回転振盪水浴中で行った。
【0046】
トリグリセリドを、カラムクロマトグラフィーによって、反応混合物から分離した。それぞれ20gのアルミナおよびシリカゲル(100〜200メッシュサイズ)の混合物を、200℃で2時間活性化させ、そしてデシケーター中で冷却した。このスラリーを、ヘキサン中で作製し、そして4cm×35cmのガラスカラムに装填した。
【0047】
この反応混合物由来のサンプル(30g)を、このカラムに充填し、そして350mlのヘキサン:ジエチルエーテル(95:5 v/v)で溶出した。トリグリセリドを含む画分をプールし、そして溶媒を、減圧ロータリーエバポレーターで除去した。トリグリセリドの純度を、薄層クロマトグラフィーで調べた。スケールアップした生成物の回収量は、87gであった。
【0048】
(実施例3)
10%レベルで60日間、唯一の脂肪の供給源として、構造脂質を、ラットに食餌で与えた。血清中コレステロールおよび肝臓中コレステロールは、それぞれ、15%および33%だけ減少し、そしてトリグリセリドレベルは、血清および肝臓において、それぞれ、32%および20%だけ減少した。
【0049】
このようにして得たデータを、以下の表2に示す。
【0050】
(表2)
ココナッツ油、ブレンドおよび構造脂質を与えたラットの脂質プロフィール
【0051】
【表2】
Figure 2005505683
(実施例4)
構造脂質を、DSC研究に供し、ここで、これらのピーク融解温度および固形脂肪成分を決定した。ω3脂肪酸が富化された構造脂質のピーク融解温度は、12.2℃であったが、ココナッツ油のピーク融解温度は、20.8℃であった。
【0052】
(実施例5)
結果として、構造脂質を形成するような魚油脂肪酸と中鎖脂肪酸との組み合せは、最適な栄養を与える。公開された報告によれば、中鎖脂肪酸および長鎖脂肪酸の両方を含む構造脂質を受けたラットは、長鎖トリグリセリド(LCT)、MCTまたはLCTとMCTとの物理的混合物を給餌された群と比較して、高い体重増加、増強した骨格筋および肝タンパク質合成ならびに顕著な増加した窒素保存および血清アルブミン濃度を示した。
【0053】
(利点)
(1)本発明は、天然供給源由来の脂肪酸を使用して、栄養および健康に対して潜在的な影響を有する新規の構造脂質を生成する。
【0054】
(2)このプロセスは、ω3脂肪酸を効果的に取り込むことによってEFAが不十分なココナッツ油の改変のために使用され得る。
【0055】
(3)生成物は、このプロセスの効果を失うことなくスケールアップされ得る。
【0056】
(4)酸分解(acidolysis)反応のためのトリグリセリドおよび脂肪酸の天然供給源の使用および活性を失うことなく25回まで再使用され得る固定化リパーゼの使用は、プロセスが経済的に実行可能であることを保証する。
【0057】
(5)栄養的に、この構造脂質は、コレステロール低下性(hypocholesterolemic)およびトリグリセリド低下性(hypotriglyceridemic)において、類似の脂肪酸組成を有するオイルブレンドまたは改変されていないココナッツ油より有利であることが証明された。
【0058】
(6)構造脂質(MCFAおよびω3 PUFAに富む)は、主に、重篤に病気である患者の制御された食事における使用のための脂質供給源を提供し、急速にエネルギー供給するラウリン酸を有し、そしてω3 PUFA摂食に見られるエイコサノイド合成における変化は、免疫能および損傷に対する減少した炎症性応答を改善する。基本的な食事の必要のある患者は、改善された免疫能を有することから利益を得る。
【0059】
(7)酵素的酸分解反応の結果として得られた構造脂質は、ココナッツ油またはオイルブレンドと比較して改善された融解挙動を提示した。この構造脂質は、改変されていないココナッツ油よりも低い融解温度を有し、従って、低い温度でさえこれらを液体状態に維持する。ゆえに、12〜15℃の温度での構造脂質は、相分離することなく液体のままである。
【0060】
(8)類似の酸組成を有する、2つの油の物理的混合物のブレンドと比較した場合、本発明の構造脂質は、身体において高いコレステロール低下能ならびに高いトリグリセリドレベル低下能を有する。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】図1は、構造脂質の合成関与する工程の図式である。
【図2】図2は、ω3PUFAを豊富に含む構造脂質のより低い融点を示すグラフである。

Claims (19)

  1. 動物供給源のトリグリセリドの加水分解から得られる遊離脂肪酸との、ココナッツ油のエステル交換反応から得られる独特な構造脂質であって、該構造脂質は、14モル%までのω−3多不飽和脂肪酸を含みかつ中鎖脂肪酸が豊富である、構造脂質。
  2. 請求項1に記載の独特な構造脂質であって、該構造脂質は、重篤に病気である患者に迅速なエネルギーを生成するラウリン酸を含む、構造脂質。
  3. 請求項1に記載の独特な構造脂質であって、該構造脂質は、コレステロール低下性かつトリグリセリド低下性である、構造脂質。
  4. 請求項1に記載の独特な構造脂質であって、該構造脂質は、15%〜33%の範囲のコレステロール低下能力を有する、構造脂質。
  5. 請求項1に記載の独特な構造脂質であって、該構造脂質は、スケールアップすることにより85%〜90%の範囲で回収される、構造脂質。
  6. 請求項1に記載の独特な構造脂質であって、該構造脂質は、免疫無防備状態の患者におけるエイコサノイド産生を調節するためのn−3 PUFAを含む、構造脂質。
  7. 請求項1に記載の独特な構造脂質であって、12℃〜15℃の間の範囲の融点を有する該構造脂質は、相分離を伴わずに液体形態のままである、構造脂質。
  8. 請求項1に記載の独特な構造脂質であって、該構造脂質は、最適栄養のための、タラ肝油脂肪酸とココナッツ油のトリグリセロールとを含む、構造脂質。
  9. 請求項1に記載の独特な構造脂質であって、該構造脂質は、非改変ココナッツ油中で0%から該構造脂質中で14%までのn−3 PUFAレベルを含む、構造脂質。
  10. 請求項1に記載の独特な構造脂質であって、哺乳動物中での該脂質の血清中トリグリセリドレベル低下能力および肝臓中トリグリセリドレベル低下能力が、それぞれ32%および20%である、構造脂質。
  11. ω−3多不飽和脂肪酸(ω−3 PUFA)が豊富なタラ肝油からコレステロール低下性構造脂質を生成するためのプロセスであって、該プロセスは、
    (a)公知の方法によって該動物供給源のトリグリセリドを加水分解して、ω−3 PUFAが豊富な遊離脂肪酸を得る工程;
    (b)ココナッツ油を、工程(a)から得られた遊離脂肪酸と、好ましいモル比1:5にてエステル交換反応する工程;
    (c)酵素的酸分解のための炭化水素溶媒を使用して、温度範囲37℃〜55℃にて6時間〜48時間にわたって固定化リパーゼとともにインキュベートし、それにより必要なアシル基をトリアシルグリセロールの特定の位置へと組込む工程;
    (d)エーテル、ヘキサンから選択される1種以上の有機溶媒を使用しかつ必要に応じて1部の酢酸を用いる吸着クロマトグラフィーによって、反応生成物を分離して構造脂質を得る工程;および
    (e)スケールアップすることにより該構造脂質を85%〜90%の範囲で回収する工程;
    を包含する、方法。
  12. 請求項11に記載のプロセスであって、前記トリグリセリドが、天然供給源から、すなわち、ココナッツ油から選択される、プロセス。
  13. 請求項11に記載のプロセスであって、前記エーテルが、石油エーテル、ジエチルエーテルを含む群から選択される、プロセス。
  14. 請求項11に記載のプロセスであって、使用されるエーテル:ヘキサン比が、100:0〜5:95の範囲内にある、プロセス。
  15. 請求項11に記載のプロセスであって、前記遊離脂肪酸が、動物供給源に、すなわちタラ肝油に由来する、プロセス。
  16. 請求項11に記載のプロセスであって、前記炭化水素溶媒が、石油エーテル、ジオキサン、イソオクタン、n−ヘキサンおよびトルエンから選択される、プロセス。
  17. 請求項11に記載のプロセスであって、前記インキュベーションが、前記基質の5重量%〜10重量%の固定化リパーゼ酵素を使用して実行される、プロセス。
  18. 請求項11に記載のプロセスであって、前記固定化リパーゼが、Rhizomucor meiheiから得られる、プロセス。
  19. 請求項11に記載のプロセスであって、前記Rhizomucor meiheiから得られる固定化リパーゼが、活性を失うことなくプロセスサイクル25回まで使用され得、それにより経済的実行可能性が保証される、プロセス。
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