JP2005505314A - 折り曲げ自在なシャフトを有するクランプ - Google Patents
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Abstract
クランプは、ハンドル組立、ある要素を把持するために開いたり、閉じたりすることができる一対のアゴを有するグリップ組立、およびシャフト組立から成る。シャフト組立は、ハンドル組立に適切に接続された基部側端部と、グリップ組立に適切に接続された先端側端部を備えたフレキシブル・シャフトを有する。更にシャフト組立は、剛な要素を持ち、その剛な要素はシャフトを曲げることができないような方法でシャフトを保持することができる第一の位置に配置することができ、またシャフトを曲げることができる第二の位置にも配置することができる。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は医療用器具に関し、更に詳細には折り曲げ自在なシャフトを有するクランプ器具に関わる。
【背景技術】
【0002】
一般的には、クランプ器具は外科手術中に血管をクランプするために使用される。従来のクランプ器具は、単にクランプとして知られており、一対のアゴ(jaws)とその反対側端部に設けたハンドルとを連結するシャフトを有する。一対のアゴは、ハサミの動きに似た動きをし、ピボット点回りに開いたり閉じたりする。一般的に、従来のクランプはステンレス鋼でできており、したがってシャフトは完全に剛であった。そのため、従来のクランプは嵩ばったものとなり、外科医が外科手術の位置に接近しずらいという問題があった。この問題に対応するために、外科手術の位置から離れた場所でクランプのハンドルを保持することができるようにするために、弾性材を使ったバンドがときどき使用されていた。体内深く入り込まないで外科手術する傾向が強まる中、外科手術の位置へ接近するという必要性は減少してきているものの、クランプ器具を小型化するニーズや、あるいはクランプ器具によって血管を塞いだ後、外科手術の位置から離れた位置で操作することができるようなクランプ器具に対するニーズが生まれてきている。そのため、従来のクランプは、体内深く入り込まないで外科手術する際に、外科医に接近性という重要な問題を投げかけていた。即ち、外科医が外科手術の位置へ接近する際に障害とならない一方、外科手術の位置において血管を有効にクランプするために使用することができる改良したクランプ器具へのニーズは強い。
【発明の開示】
【0003】
発明の概要
本発明の目的の一つは、使用中に外科医が外科手術の位置に接近するときに障害とならないクランプを提供することである。
【0004】
本発明の別の目的は、外科手術の位置において血管を有効にクランプすることができるクランプを提供することである。
【0005】
本発明の更に別の目的は、クランプが血管を塞いだ後、外科手術の位置から離れた位置で操作することができるハンドルを有するクランプを提供することである。
【0006】
本発明の更に別の目的は、シャフトを完全に剛な状態、および完全にフレキシブルな状態にすることができ、剛な状態においては、クランプのアゴに作用する軸方向荷重、横方向荷重、およびモーメントに耐えることができるシャフトを持ったクランプを提供することである。
【0007】
本発明の更に別の目的は、切開および内視鏡による外科手術に使用できるクランプを提供することである。
【0008】
本発明の更に別の目的は、使用中アゴが回転しないクランプを提供することである。
【0009】
本発明の目的は、ハンドル組立、ある要素を把持するために開いたり、閉じたりすることができる一対のアゴを有するグリップ組立、およびシャフト組立から成るクランプを提供することによって実現することができる。シャフト組立は、ハンドル組立に適切に接続された基部側端部と、グリップ組立に適切に接続された先端側端部を備えたフレキシブル・シャフトを有する。更にシャフト組立は、剛な要素を持ち、その剛な要素はシャフトを曲げることができないような方法でシャフトを保持することができる第一の位置に配置することができ、またシャフトを曲げることができる第二の位置にも配置することができる。
【0010】
クランプを外科手術の際に使用する場合、最初にアゴを外科手術の位置またはトローカ(液体を抜き取る器具)の中に導入し、アゴを閉じることによって血管、組織または解剖上の対象物をグリップすることができる。ハンドル組立が外科手術の位置に接近する際に障害とならないようにするために、外科医がハンドル組立を適切な位置に置きなおす目的でフレキシブル・シャフトを簡単にまげることができるようにするために、剛な要素を引き込んだり、取り外したりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明を実施するにあたって、現時点において最も熟考された実施例について以下に詳細に説明する。ここにおける記載は、発明を限定する意味のものではなく、本発明の実施例の一般的な原理を単に示すためのものである。本発明の範囲は添付するクレームによって明確に定義されている。例えば、公知の器具や機構については、不必要に詳細に述べることによって本発明の記載を却って不明瞭にすることのないよう、その詳細な記述は省略している。
【0012】
本発明は、剛な要素で支持することができるフレキシブルで折り曲げ自在なシャフトを持ったクランプ器具を提供するものである。血管、組織または解剖上の対象物をクランプする前に、外科医がクランプ器具を持ちそれを操作する場合に、剛な要素を伸展させることによってクランプ器具の全体が剛となるようにフレキシブル・シャフトを支持することができる。血管、組織または解剖上の対象物をクランプした後、外科医が外科手術の位置に接近する際にハンドル組立が障害とならないようにする目的で、外科医がフレキシブル・シャフトを都合のよい位置または場所へ曲げることができるようにするために、剛なエレメントを引き込むか、または取り外すことができるようになっている。
【0013】
図1および2は、本発明のクランプ20を示した斜視図である。クランプ20はシャフト組立を有する。このシャフト組立は、ハンドル組立26に適切に連結された基部側端部24と、グリップ組立30に適切に連結された先端側端部28とを有するフレキシブル・シャフト22を備える。複数のテレスコピック・チューブ32はハンドル組立26の内部に入れ子状に引き込み、かつ収納することができ(図2参照)、あるいはシャフト22を完全にカバーするように伸展させることもできる(図1参照)。
【0014】
シャフト組立とテレスコピック・チューブ
まず図2-5を参照して説明すると、シャフト22が他の要素によって支持されていない場合、シャフト22は完全にフレキシブルな状態(別の言い方をすれば、「ふらふらした」、「たるんだ」、「しなやかな」、または「迎合的な」状態を言い、硬くて曲げられない状態ではない)になるまで柔軟にすることができる。そして、シャフト22は完全にフレキシブルな状態にあっても、軸方向の荷重を支えることができる。図3Aおよび3Bに示す一つの実施例では、シャフト22は、交互に配置されたビーズ36aと36bの二つのタイプの複数のビーズから作られている。36aと36bの2つのタイプのビーズは、3次元的に外側に凸となったドーナッツ状の形状を有し、それらは図3Bに良く表されている。第一のビーズ36aは、第二のビーズ36bよりも小さい内径を有する。第一のビーズ36aは、第二のビーズ36bの外径よりも小さいか、等しいか、又は大きい外径を有する。各第二のビーズ36bは隣り合う2つの第一のビーズ36aの外表面37aの上に乗っており、(言い換えれば、保持されている)その結果、各第二のビーズ36bは第一のビーズ36aによって持ち上げられた位置にある。特に、各第二のビーズ36bの凸状の円弧部分37bは隣り合う2つの第一のビーズ36aの外表面37aの上に接触または乗り上げた状態になっている。図3Bの領域Xには4つのビーズ36aと36bが交互に互いに連結されて描かれており、領域Yには別の3つのビーズ36aと36bが互いに離されて描かれているが、これは単にイラスト上の表現のしかたを変えたに過ぎないものである。ビーズ36aと36bは、好ましくは硬くて剛な材料であって、磨耗しにくい材料から作られていることが望ましい。限定するものではないが、そのような材料の例としては、金属、プラスチック、複合材料、そして/又はセラミックがある。一つの実施例として、ビーズ36aと36bの内径はそれぞれ約0.03〜0.2と0.05〜0.22インチであり、外径はそれぞれ約0.09〜0.3と0.09〜0.30インチである。好適には、シャフト22を形成するために、10から100個のビーズ36a、36bを連結することができる。
【0015】
図3Aに示すように、シャフト22の全長にわたって、穴を形成することができるように、各ビーズ36a、36bには、貫通穴38が設けられており、この穴38の内側には内部ワイヤ・ケーブル40が保持されている。ビーズ36は、シャフト22を形成するために横一列に寄りかかった状態で結束されている。交互にビーズ36aと36bを配置したシャフト22の構造は、たとえグリップ組立30のアゴ260,262が一緒に閉じた状態であっても、望ましい柔軟性を有している。隣接するビーズ36aと36bの間の接触は、線接触として特徴付けることができる(面接触となっている従来のボール・ソケット・ジョイントとは対照的である)。そしてビーズ36aは、隣り合うビーズ36a、36b間のリング状接触点(例えば、図3Aに示すLC)において接触する。このようなビーズ36aと36bの構造によって、隣り合うビーズ36aと36bの間の線接触は、たとえ、シャフト22が曲げられた時であっても、常に存在する。また、この隣り合うビーズ36aと36bの間の線接触によって、シャフト22が曲げられた時でも、隣り合うビーズ36aと36bの間の摩擦力は最小化される。その結果、グリップ組立30のアゴ260,262を閉じた状態にしても、図3Aと3Bに示すシャフト22がフレキシブルな状態を維持し、そのため外科医が外科手術の位置から離れた位置へハンドル組立26を動かす場合に、グリップ組立30からは小さなトルクまたは力しか血管に伝わらない。従って、血管に生じる外傷は最小化される。
【0016】
ケーブル40には常に張力がかかっており、後ほど詳細に説明するように、グリップ組立30のアゴ260,262の開閉を制御するために使用されている。
【0017】
ケーブル40はクランプ器具において使用されている従来のケーブルと同じものを使用することができ、例えば、ステンレス鋼またはタングステン製のものが多く使用されている。
【0018】
シャフト22の基部側端部24は、図4および図6Aに示すように、ハンドル組立26の内側に内臓される基部側チューブ42の先端側端部44に寄りかかった状態になっている。この基部側チューブ42は、製造しやすいように一部品または複数の部品とすることができ(例えば図4および図5に示すように2つの分離した部品)、また清掃の際にケーブルのフラッシングを容易にするために、穴43を設けることができる。2またはそれ以上に分割する場合には、各分割された部分(例えば図4に示す42aと42b)は、隣り合う部品と適切に適合し、または組み合わせることができるように面取りした端面(図示せず)とすることができる。加えて、クランプ20の組立時に容易に把持できる(例えば、レンチによって)ように、一又は二以上に分割された部分42a、42bには、平坦な領域41を設けることができる。
【0019】
ケーブル40は、基部側チューブ42の内側を通って、伸びている。ストップ部材46は、チューブ42の基部側端部48にネジ結合されている。ストップ部材46は、テレスコピック・チューブ32、特に、最も基部側のテレスコピック・チューブ32aに対する止め部材として機能する。図7により説明すると、ストップ部材46は、先端側フランジ45、一般的な円筒状シャフト、そして基部側フランジ49から成る。ネジが切られた穴は、先端側フランジ45の開口部からシャフト47の中央部分まで伸びており、逃げ穴33は基部側フランジ49の開口部からネジ穴31が終了する位置まで伸びている。基部側チューブ42をストップ部材46に結合するために、基部側チューブ42の最も基部側の端部には、ネジ穴31の内面に設けられたメネジ(図示せず)に結合できるオネジ(図示せず)が設けられている。基部側フランジ49は、ハンドル部分116の穴110の基部側肩部137に寄りかかることにより、止め部材として機能する(図6A参照)。
【0020】
図5により説明すると、基部側チューブ42とストップ部材46のネジ結合を確実にするために基部側チューブ42の最も基部側端部においてロック・ナット50を固定することができる。基部側チューブ42とストップ部材46のネジ結合部分の長さはクランプ20の製造業者によって、ハンドル組立を組み立てる際に調整される。そして、その調整はネジ結合された他方の部品に対して、基部側チューブ42あるいはストップ部材46のいずれかを回転させることによって行うことができる。基部側チューブ42とストップ部材46のネジ結合部分の長さを調整することによってシャフト22の長さを調整することができ、そのことによって、(1)ケーブル40の張力調整、(2)グリップ組立30のアゴ260、262の最大開口角の調整を行うことができるようになる。この点に関して、製造業者はチューブ42またはストップ部材46を互いに回転させることによって基部側チューブ42とストップ部材46のネジ結合の長さを増加させたり減少させたりすることができる。そして、その後に、ネジ結合部が緩んでくるのを防止するためにロック・ナット50を締め付ける。ネジ結合部の長さ(基部側チューブ42とストップ部材46の間のネジ結合部の長さ)を減らせば、ストップ部材46とチューブ42は互いに離れる方向に動き、それによってシャフト22の長さは増加する。シャフト22の長さが増加することによって、シャフト22の両端から突き出たケーブル40の長さは減少する。このことは、シャフト22に対してケーブル40の長さが相対的に減少することになり、ケーブル40の最大張力を増加させ、グリップ組立30のアゴの最大開口角を減少させることになる。同様に、ネジ結合部の長さを増加させれば、ストップ部材46とチューブ42は互いに接近する方向に動き、それによってシャフト22の長さは減少する。このことは、シャフト22に対してケーブル40の長さが相対的に増加することになり、ケーブル40の最大張力を減少させ、グリップ組立30のアゴの最大開口角を増加させることになる。
【0021】
複数のテレスコピック・チューブ32は、ビーズを繋げたシャフト22に剛性を付与するために使用することができる。いずれのテレスコピック・チューブ32も内孔52を有する。テレスコピック・チューブ32の数は何個であっても良いが、本発明の一つの実施例では、1から5個までのテレスコピック・チューブ32が使用されている。各テレスコピック・チューブ32は、どんな断面形状をしていても良く(例えば、円形、正方形、4角形、楕円形、およびその他の形状)、また実質上剛性のある材料、たとえばプラスチック、アルミニュウム、チタニュウム、ステンレス鋼、あるいはその他のものから作られていることが望ましい。最も基部側のテレスコピック・チューブ32aは、最も大きい外径と最も大きい内径52を有し、一方中間のテレスコピック・チューブ32の外径と内径52は最も先端側のテレスコピック・チューブ32bまで徐々に小さくなっていき、最も先端側のテレスコピック・チューブ32bは最も小さい外径と最も小さい内径52を有する。このような形態をとることによって、複数のテレスコピック・チューブ32が互いに入れ子状になって、ハンドル組立26の内部に内臓できるようになる。
【0022】
テレスコピック・チューブ32は、図1に示すように完全に伸展した状態になった段階で、ロックされるか固定される。これを実現するため、各チューブの外表面には各チューブの先端側端部に設けたロッキング・タブ141に一致して噛み合うよう配置された1又は2以上の小さな窪み139が備えられている。(図28参照)最も先端側のチューブ32にはタブ141を設ける必要はない。隣り合う2つのチューブ32が互いに往復運動をするように、各タブ141は、隣の小さいチューブ32の外表面に沿って前後に滑動することができ、この滑動中に対応する小さな窪み139の中に噛み合うことができる。小さな窪み139からタブ141の噛み合いをはずすために十分大きな力が必要になるようにするために、タブ141に十分な弾性を持たせることができる。各テレスコピック・チューブ32は、各テレスコピック・チューブ32の基部側端部の外表面に配置された内部ブッシュ56を有する。(図6B及び図28参照) 各ブッシュ56は、実質的に円筒状の形状を有し、小さい側のチューブ32の外表面と隣り合う大きいチューブ32の内面との間で滑動させるために使用されている。各テレスコピック・チューブ32の基部側端部には、テレスコピック・チューブ32を引き込んだ時に、隣り合うテレスコピック・チューブ32を連結するブッシュ56を(軸方向に)保持する一組のボス35が設けられている。図6A,6Bおよび8により説明すると、隣り合う(そしてより小さい外径の)テレスコピック・チューブ32に対してストップ部材として機能させるために、最も基部側のテレスコピック・チューブ32bに、(例えば、接着剤、ネジ、ロウ付け、又は溶接によって)基部側ストップ部材68が取り付けられている。全てのテレスコピック・チューブ32が引き込まれ、ハンドル組立26の内部に保持される際に、基部側ストップ部材68には、ストップ部材46の先端側フランジに当接するようになる円環状の基部側表面67を設けてある。外径の細い側のフランジ69は基部側ストップ部材68の先端側から伸びており、最も基部側のテレスコピック・チューブ32aの基部側端面の内径に圧入することにより装着される。基部側ストップ部材68の外径は、後で詳細に説明するように、基部側ストップ部材68がハンドル部分116の穴110の中を滑動できるように(図6Aと
図6Bを参照)、その寸法を定めている。
【0023】
ブッシュ56は、テレスコピック・チューブ32が互いにスムースに滑動できるようにする機能と、シャフト22がテレスコピック・チューブ32によって完全にカバーされたときに、シャフト22の全領域の剛性を高める機能とを果たす。テレスコピック・チューブ32が互いにスムースに滑動できるようにするために、ブッシュ56はテレスコピック・チューブ32に使用されている材料より硬いかまたは柔らかいステンレス鋼、あるいはプラスチックから作られている。また、テレスコピック・チューブ32をスムースに滑動できるようにするため、テレスコピック・チューブ32とブッシュ56の表面を滑らかに仕上げることが必要である。もし、ブッシュ56がプラスチックで作られている場合には、テレスコピック・チューブ32とブッシュ56の間の摩擦係数が低くなり、更にスムースな滑動が得られる。剛性を高めることによって、隣り合うテレスコピック・チューブ32の端部の重なり合う部分は、グリップ組立30のアゴ260,262に作用する横荷重またはモーメントに抗するよう機能する。
【0024】
テレスコピック・チューブ32の断面が円形の場合、各テレスコピック・チューブ32の外表面に設けた平面状または曲面状(例えば凹状)の面(図1、5及び27の番号57を参照のこと)は機械加工またはその他の方法で加工され、そして隣り合うテレスコピック・チューブ32が面57に対応して滑動するようにするため、各テレスコピック・チューブ32の穴52の内面には、これに対応する平面状または曲面状の面59が機械加工により施される。この面57と59とによる位置合わせにより、クランプ20の使用中にシャフト22にトルクがかかったときに、テレスコピック・チューブ32が互いに回転してしまうのを防止することができる。穴52の内面に設けた面59が隣の径の小さいテレスコピック・チューブ32の外表面に設けた面57に沿って乗りかかることができるようなキー溝としての機能を果たす。
【0025】
ハンドル組立
ハンドル組立は図1, 2, 4, 5, 6A, 6B および15に示してある。ハンドル組立26には、回転するハンドル部分216と、固定のハンドル部分116があり、固定のハンドル部分116には全長にわたって明けられた穴110を有する円筒状チューブ54が設けられている。クランプ力の大きさを種々変化させてグリップ組立30のアゴ260,262をロックするために、ハンドル部分116,216の間に、ラチェット組立が備えられている。ハンドル組立26には、ケーブル・ホルダ128と調整部品130から成るケーブル端部組立が収納されている。図16には、ケーブル・ホルダ128だけが単独で示されている。ケーブル・ホルダ128は、穴134を有する概略円筒状の本体132から成り、その穴134は先端側端面から、本体132の先端側端面と基部側端面との間に位置する場所まで伸びている。ケーブル40の最も基部側の端部は、穴134の内部で固定(例えば、ロウ付けまたはカシメによって固定)される。外部のネジ136は、閉じた基部側端面に隣接してケーブル・ホルダ128の外表面に設けられている。ケーブル・ホルダ128を調整部品130にネジ結合する際に簡単に把持することができるように(例えばレンチによって)ケーブル・ホルダ128の外表面には一又は二以上の平面領域が設けられている。
【0026】
図17には、調整部品130が単独で示されている。調整部品130は概略円筒状の本体148から成り、ネジを切った穴150が全長に亘って伸びている。内側にある空間を設けるために、円筒状の本体148の基部側端面から対向する2つの壁152と154が立設されている。各壁152と154には、開口部156と158がそれぞれ設けられており、それらの開口部は同軸であって、ピン160が挿入される(図6A参照)。壁152と154の間の空間にはラチェット・ラック122の横断部材124が入り込むようになっており(ヒンジ結合によって固定できるようになっている)、ピン160が開口部156,158と横断部材124に設けられた開口部157(図15参照)の中に挿入され、横断部材124と調整部品130とがヒンジ結合される。調整部品130の先端側端面170に設けられた開口部168を通って調整部品130の穴150の中へケーブル・ホルダ128の基部側端部が挿入される。ケーブル・ホルダ128を調整部品130に固定するために、ケーブル・ホルダ128に設けたオネジ136が穴150のメネジに結合される。(前に述べたがことであるが)シャフト22の長さを調整することによって、ケーブル40の最大張力を調整し、そしてグリップ組立30のアゴ260,262の最大開口角を調整することできるが、ケーブル40の最大張力とグリップ組立30のアゴ260,262の最大開口角は、ケーブル40の長さを直接変えることによっても調整することができる。横断部材124と調整部品130とが連結されていない、即ちピン160が外された状態において、調整部品130を回転させることによって、ケーブル40の最大張力とグリップ組立30のアゴ260,262の最大開口角を調整することができる。
【0027】
例えば、ピン160を開口部156,158、および157から取り外したとき、横断部材124は調整部品130から分離することができる。この作業は製造業者によってのみ行われるものである。調整部品130を回転させることによって、ケーブル・ホルダ128に設けたネジ部136がネジを切ってある穴150の中をケーブル40の長さを増加または減少(回転の方向に依存する)させるように移動する。ケーブル40の長さを減少させることにより、グリップ組立30のアゴ260,262がわずかに閉じ、ケーブル40がアゴ260,262に伝えることができる最大力は増加する。ケーブル40の長さを増加させることにより、アゴ260,262がわずかに開き、ケーブル40がアゴ260,262に伝えることができる最大力は減少する。
【0028】
図6Aから判るように、ハンドル組立26は、円筒状の形状を持ち、調整部品130がその内部を直線往復運動できるような穴を有するプラスチック製ブッシュ178を更に収納している。プラスチック製ブッシュ178は、調整部品130がその中をスムースに滑ることができるようにすると共に、調整部品130とハンドル部分116との間の磨耗とカジリを防止する機能を有する。
【0029】
図6Aによって説明すると、ハンドル部分116の基部側端面198には端部ハウジング196が取付けられている。図18には、端部ハウジング196が単独で示されており、端部ハウジング196にはソリッド部分194とグルーブ部分200がある。長手方向に設けたスリット208は、グルーブ部分200の底の部分に設けられており、横断部材124がその中を往復できるようになっている。端部ハウジング196のソリッド部分194には一つの貫通穴204が設けられている。またハンドル部分116の基部側端部198には、この貫通穴204と対応させてネジ穴部207が設けられており、端部ハウジング196を結合するために、貫通穴204を通ってネジ206が挿入される。
【0030】
図19にはハンドル部分116の斜視図が単独で示されている。図6Aと19に基づいて説明すると、ハンドル端部部分114の上側ボス213を受けるために、ハンドル部分116の先端側端部には切り欠き部分112が設けられている。ハンドル部分116には、ハンドル部分116の内部に収納された部品とその穴110を洗浄するためにフラッシュ・ポート118が設けられている。ハンドル部分116には、ラチェット・ラック122の横断部材124のための空間を設けるために、ハンドル部分116の基部側端部に隣接して下側にスロット120が設けられている。
【0031】
図20にはハンドル部分216の下面側から見た斜視図が単独で示されている。図6A, 15および20に基づいて説明すると、ハンドル部分216にはその内側の面220上に長手方向に伸びた溝218が設けられている。対向する壁222と224がハンドル部分216の先端側端部から立設されており、その間に内部空間を構成している。各壁222と224には第一の開口部226と228がそれぞれ設けられており、これらは互いに同軸であり、第一のピン230が挿入できるようになっている。壁222と224の間に生じた空間にはハンドル部分216の本体が入るようになっており、第一のピン230を第一の開口部226と228およびハンドル部分116に設けた開口部238(図19参照)に挿入することにより、ハンドル部分116と216とはヒンジ結合されることになる。長手方向溝218には、ハンドル部分116と216とを一緒に握った場合(即ち、これらが閉じたときであるが)にラチェット・ラック122が収納されるようになっている。
【0032】
図6Aと 15について説明すると、ラチェット組立はラチェット164とラチェット・ラック122を含んでおり、これらはハンドル部分116と216を閉じることができるように、または互いに必要な角度でロックできるように噛み合い位置を動かすことができる。ラチェット・ラック122には伝達リンク123と、伝達リンク123の基部側端部に設けた横断部材124が含まれる。横断部材124の基部側に面する面上には複数の歯125が切られている。フック状端部126はリンク123の先端側端部から伸びており、一つの穴127を有する。フック状端部126は、ハンドル部分216に設けた長手方向溝218の先端側端部から伸びた中空状溝129内に保持される。ハンドル部分216の側壁部分に外側から中空状溝129に向かって開口部131が伸びており、ピン133を開口部131とラチェット・ラック122に設けた穴127に挿入することにより、ラチェット・ラック122とハンドル部分216をヒンジ結合することができる。開口部127と131の中にピン133を固定するために固定ネジ135が使用される。ラチェット164は、その底部の両側面に設けられた2個の小さい丸形ハンドル165を有する垂直部材から成る。ハンドル165は外科医がラチェット・ラック122からラチェット164を外すために使用される。ラチェット164の基部側の面にはスプリング167を受けるためのカウンタ・ボア166が設けられている。更にラチェット164の側面には、第二のカウンタ・ボア166が壁を貫通して設けられており、トランスミッション・ロッド173のフックのついた基部側端部が組み込まれる。更にラチェット164の側面には、貫通した開口部174が設けられており、ハンドル部分216の側壁に設けられた開口部176にも挿入されるダボ(dowel pin)175が挿入される。スプリング167とダボ175を固定するために、固定ネジ177と179がそれぞれ使用される。更に、ラチェット164の先端側に面する面であって、ラチェット164上側端部にラチェットの歯180が設けられており、ラチェット・ラック122上に設けた歯125の一つに噛み合う。ラチェット164はハンドル部分216に設けた穴269を通って垂直に伸びており、そしてスプリング167は、ハンドル部分216の穴269に対して横方向に設けた別の穴271に装着される。言い換えれば、穴269と271は互いに直交している。スプリング167は、ダボ175によって定まるピボット点回りに、ラチェット164の上端部をラチェット・ラック122側に偏って押し付けることになり、その結果歯180は歯125の内から選択した歯とかみ合うことになる。トランスミッション・ロッド173は基部側端部にフックを有し、このフックによって開口部169においてラチェット164と回転自在に結合される。ロッド173の先端側端部は、ネジ結合等の結合方法によって、ジンブル182内に設けられたネジ穴(図示せず)に結合されている。歯180と125の間の噛み合わせを最適な状態にするために、ロッド173をジンブル182の中に設けたネジ穴に更にネジ込むか、外に引き出すかすることによって、ハンドル部分216に対するラチェット164の角度を細かく調整することができる。ジンブル182には、ジンブル182の底面から伸びたボス183がある。
【0033】
図15と図24〜26について説明すると、ラチェット組立は更に、第一のラチェット解放ボタン184と第二のラチェット解放ボタン185を備え、これらはジンブル182とトランスミッション・ロッド173とを介して、ラチェット164とラチェット・ラック122の噛み合いを解放させるよう機能する。
【0034】
図21には第二のラチェット解放ボタン185の斜視図が単独で示されており、第二のラチェット解放ボタン185には円形状のボス187を備えたハンドル・ブロック186がある。円形状のボス187には穴188が設けてあり、この穴に段付きネジを通して、ハンドル部分216の内面側に設けられたネジ穴190にネジ結合される。突起部191はボス187からある角度をもって伸びており、その下面には、ピン192を備えている。第二のラチェット解放ボタン185は、段付きネジ189と穴188によって構成されるピボット点回りに、ハンドル部分216に対して回転することができる。
【0035】
図22には第一のラチェット解放ボタン184の斜視図が単独で示されており、第一のラチェット解放ボタン185には、ハンドル・ブロック193があり、ハンドル・ブロック193には、ある角度で伸びかつ湾曲した肩部205が設けられている。ハンドル・ブロック193に隣接した肩部205には第一の穴195が設けられており、この穴に段付きネジを通して、ハンドル部分216の内面220に設けられたネジ穴199にネジ結合される。円形状のボス203は、ハンドル・ブロック193と第一の穴195に対してある角度をもって肩部205から伸びており、第二の穴201は円形状のボス203に設けられている。そして、ジンブル182から突起したボス183が第二の穴201へ挿入される。オフセット・シェルフ202は肩部205から伸びており、そこにはスロット209が設けられており、第二のラチェット解放ボタン185から突起したピン192が入るようになっている。
【0036】
第一のラチェット解放ボタン184は、段付きネジ197と穴195によって構成されるピボット点回りに、ハンドル部分216に対して回転することができる。更に、ジンブル182はボス183と穴201によって構成されるピボット点回りに、第一のラチェット解放ボタン184に対して回転することができる。ネジ211(図26参照)はジンブル182のボス183を穴201へ固定する。
【0037】
図23にはハンドル端部部分114の斜視図が単独で示されている。ハンドル端部部分114には上側ボス213と下側ボス214が設けられており、これらは円筒状部分215から立設している。円筒状部分215には最も基部側のテレスコピック・チューブ32aが保持できるように穴217が設けられている。上側ボス213に設けた開口部221とハンドル部分116の切り欠き部分112(図19参照)に設けたネジ穴223に、ネジ219(図6A参照)を通すことによってハンドル部分116の切り欠き部分112にハンドル端部部分114が取付けられる。下側ボス214はハンドル部分116の底面に接触する。またハンドル端部部分114にはチューブ32aを回転しないようにするための面225がある。この面225は平坦または曲面(例えば凹状)にすることができ、あるいは、公知のピンとスロットを用いた形態とすることもできる。
【0038】
ラチェット組立の操作を、図6A, 15および24〜26に関係づけて説明する。ラチェット組立は3つの形態を取り得る。何れの形態においても、スプリング167は常にラチェット164の歯180をラチェット・ラック122に向かって先端側の方向に偏って押すように作用していることに注意する必要がある。
【0039】
第一の形態においては、ラチェット・ラック122の歯125とラチェット164の歯180はそれぞれ互いに噛み合っていない。これは図24に示す状態である。このような開いた状態のときには、第一および第二のラチェット解放ボタン184と185のハンドル・ブロック193と186の自由端は一般的にそれぞれ互いにある角度を持った位置にある。
【0040】
第二の形態においては、ハンドル部分116と216は開いており、従って、ラチェット・ラック122の歯125とラチェット164の歯180はそれぞれ互いに噛み合わず、ラチェット164上の歯180はラチェット・ラック122上の歯125の位置を過ぎて先端側の方向に出ている。この状態を図6Aに示す。この位置において、第一および第二のラチェット解放ボタン184と185のハンドル・ブロック193と186の自由端は、それぞれちょうど互いに平行になる。なぜなら、スプリングの偏った押す力が、第一のラッチ解放ボタン184のボス203を第二のラッチ解放ボタン185のボス187に接触させるようにするからである。
【0041】
第三の形態においては、歯180は先端の方向へ(ダボ175によって構成されるピボット点回りに)回転するので、ボス183によって構成されるピボット点まわりに第一のラッチ解放ボタン184を回転させるためにロッド173とジンブル182は先端側の方向へ押される。歯180は、ラチェット・ラック122上の選択した歯125に噛み合う。この状態は図25および26に示してある。この位置においては、第一および第二のラチェット解放ボタン184と185のハンドル・ブロック193と186の自由端は、厳密ではなくほぼ、互いに平行になる。外科医は、歯180と噛み合う違った歯125を選択することによってクランプ力の大きさを変えて、アゴ260と262をロックすることができる。
【0042】
歯180と選択した歯125の噛み合わせは、以下に説明する2つの方法のうちの一つまたはその両方によって解放することができる。外科医はハンドル165を先端側の方向、図6Aと24に示す矢印Aの方向であるが、へ押すことができ、それによって歯180が矢印Aと反対側の方向へ回転するようにピボット点175の回りにラチェット164を回転させることになる。これによって歯180と選択した歯125の間の噛み合わせは解放される。従って、ハンドル165はラチェット164を回転させるレバーのような機能を果たす。この方法とは別に、外科医は第一および第二のラチェット解放ボタン184と185の内の一つまたは両方を、図26に示す矢印Bの方向へ互いに押すことができる。ラチェット解放ボタン184, 185の内の一つまたは両方を内側へ回転させることによって円形状ボス203とボス183を基部側の方向へ回転させ、それによって、歯180が矢印Aと反対の方向に回転するように、ピボット点175の回りにラチェット164を回転させるために、ジンブル182とトランスミッション・ロッド173を基部側方向へ押すことになる。その結果、歯180と選択した歯125の間の噛み合わせは解放される。通常、ハンドル組立26は図1および6Aに示すように、開いた状態に置かれる。上述したように、ユーザが二つのハンドル部分116と126を一緒に握るとき、ピン133と160によって構成されるピボット点回りの回転は、横断部材124を基部側の方向(図25の矢印C参照)に押すことになり、そのことは今度は調整部品130とケーブル・ハウジング128を基部側の方向に一緒に押すことになる。ケーブル・ハウジング128は基部側の方向に動いていくので、ケーブル・ハウジング128はケーブル40を引くことになり、それによってケーブル40は同様に基部側の方向に引っ張られることになる。ユーザがハンドル部分116, 216を握っているのを緩めたとき、グリップ組立30(後で更に詳細に説明する)の中にあるスプリング420はアゴ260と262とを広げた状態にする。これによってケーブル40は先端側の方向に引っ張られ、(即ち、矢印Cと反対の方向)更にハンドル部分116と126を引っ張って引き離すことになる(即ち、開く)。
【0043】
テレスコピック・チューブ 32 をロックするためのロック組立
図9A-9Cおよび10には、グリップ組立30に最も先端側のテレスコピック・チューブ32bをロックし、そして固定するために使用されるロック組立が示されている。ロック組立は更にアライメント機構を含み、そのアライメント機構は、(1)グリップ組立30のアゴをシャフト22とテレスコピック・チューブ32によってガイドし整列させ、そして(2)テレスコピック・チューブ32がシャフト22全長にわたって伸展し、グリップ組立30に固定されているときに、グリップ組立30のアゴ260と262が回転するのを防止する。
【0044】
ロック組立は、(1)グリップ組立30に固定された螺旋状円筒58と、(2)螺旋状円筒58に対して動くことができ、そして螺旋状円筒58に取り外しできるように組みつけられているロック・ハウジング70とを含む。
【0045】
図11A-11Cについて説明する。螺旋状円筒58は概略円筒状をした本体60を有し、穴62が全長にわたって設けられている。ロック・ハウジング70(後述する)のボール87を配置するために、本体60の表面上に小さい窪み63が設けられている。第一の長手方向溝64は、本体60の先端側端部から少しの距離だけ本体60に沿って伸びており、螺旋状円筒58をグリップ組立30に溶接するとき(後述する)に螺旋状円筒58の回転方向位置合わせを行う機能を有する。螺旋状の肩部65は、本体60の外表面に沿って設けられており、本体60の基部側端部に隣接した位置から、本体60の底面側に設けられた短い第二の長手方向溝によって中断されるまで螺旋状に伸びている。スプリング420は、図9Aに示すように穴62の中に保持され、ケーブル40(穴62の中を貫通して通っている)を覆っている。
【0046】
次に、図2, 9A-9C および13A-13Cについて説明する。ロック・ハウジング70は最も先端側のテレスコピック・チューブ32bに取り付けられる。ロック・ハウジング70は概略長方形の本体77を有し、二つの部分に分割された概略円筒状の貫通穴を備える。その穴は、先端側の穴部分78と基部側の穴部分79であり、基部側の穴部分79の穴径は先端側の穴部分78の穴径よりも大きい。ステップ80は、先端側の穴部分78から基部側の穴部分79に移行する部分として定義される。最も先端側のテレスコピック・チューブ32bの一部が基部側の穴部分79に挿入され、螺旋状円筒58が先端側の穴部分78に挿入される。ステップ80によって、最も先端側のテレスコピック・チューブ32bが先端側の穴部分78に入り込まないようにする。ロック・ハウジング70の外側上面には、ユーザの指を当てやすくするためにある角度または傾斜をつけることができ、また把持しやすくするための波状部分82をロック・ハウジング70のいずれかの外表面上(例えば、側壁面上)に設けることができる。本体77の外表面から先端側の穴部分78の間に貫通した底面穴83が設けられており、この穴83にはダボ(dowel pin)84が組みつけられる。本体77の外表面から先端側の穴部分78の間に横穴85が明いている。横穴85には先端側の穴部分78との開口部に隣接して肩部85が設けられている。図9A-9Cに示すように、ボール87はこの肩部86にセットされ、先端側の穴部分78の方へわずかに突起している。肩部86があるためボール87は先端側の穴部分78に落下することはない。スプリング88が横穴85の中に配置され、ボール87を肩部86の方へ押しつけるように作用する。スプリング88とボール87を覆うために別のダボ(dowel pin)89が組みつけられる。図14Aと14Bについて説明する。ダボ(dowel pin)89には、スプリング88を保持する内部穴90があり、スプリング88の一方の端部はボール87に接触し、他方の端部は内部穴90の内壁に寄りかかっている。ダボ89は横穴85にネジ、圧入、ロウ付け、接着、または溶接等によって組み付けることができる。
【0047】
ボール87の一部分は先端側の穴部分78の中に突起し、以下に示すような方法(図9A-9C参照)によって、螺旋状円筒58の小さい窪み63との噛み合いを容易に外すことができるようになっている。螺旋状円筒58が先端側の穴部分78の中に挿入されたときに、螺旋状円筒58の本体60はボール87を半径方向外側に押すことによって、スプリング88を圧縮する。螺旋状円筒58を更に先端側の穴部分78の中に入れていくと、ボール87は結局小さい窪み63と噛み合うことになり、そのときスプリング88はボール87の突起部分を小さい窪み63の中に押し込み、螺旋状円筒58を所定の位置でロック・ハウジング70内にロックする。半径方向外側向きの力(螺旋状円筒58の本体60から生じる力)と半径方向内側向きの力(スプリング88からの力)との作用によってロック・ハウジング70と螺旋状円筒58はロックされる。ケーブル・ホルダ72(これはグリップ組立30の一部品であるが)の一部は螺旋状円筒58の穴62の中に保持され、穴62のなかを直進往復運動できるようになっている。ケーブル・ホルダ72はケーブル40の最も先端側の端部を保持する。次に、図12A-12Bについて説明する。ケーブル・ホルダ72は概略円筒状の本体73から成り、穴74が本体73の基部側端部から概略中央位置まで伸びている。貫通穴75が本体73の先端側端部に隣接して設けられており、(後述するように)グリップ組立30のピン377が組みつけられる。ケーブル40をロウ付け、接着、または溶接するという製造上の目的のために本体73にはベント・ホール76が設けられている。図9A-9Cおよび10に示すように、ケーブル40はシャフト22から螺旋状円筒58(およびスプリング420)を通ってケーブル・ホルダ72の中まで伸びている。ケーブル40の最も先端側の端部は、ロウ付け、接着、カシメまたは溶接によってケーブル・ホルダ72の穴74の内部で固定される。
【0048】
ロック・ハウジング70と螺旋状円筒58は、シャフト22とテレスコピック・チューブ32と共にグリップ組立30のアゴ260, 262をガイドし、位置合わせする機能を有すると共に、テレスコピック・チューブ32がシャフト22の全長にわたって伸展し、グリップ組立30に固定されるときに、グリップ組立30のアゴ260, 262が回転しないようにする機能を有する。図2と9Cについて説明する。これらの図にはロック・ハウジング70が螺旋状円筒58から外れた状態が示されており、そのため、ロック・ハウジング70に取り付けられたテレスコピック・チューブ32と一緒にロック・ハウジング70を基部側に引き込むことができる。ロック・ハウジング70はハンドル端部部分114に隣接するようになるまで基部側に引き込むことができる。シャフト22をテレスコピック・チューブ32で完全に覆いたいときには、ユーザはロック・ハウジング70を把持し、それを螺旋状円筒58の方へ引っ張ることができる。ロック・ハウジング70が螺旋状円筒58に近づき、噛み合う際に二つのイベントが生じる。まず第一のイベントは、図1および9Aに示すように、ダボ84が螺旋状の肩部65に接触し、螺旋状の肩部65にガイドされて第二のスロット66の内側に配置されるようになることである。第二のイベントは、ロック・ハウジング70の先端側の穴部分78の中に、螺旋状円筒58が、ボール87と小さい窪み63とが噛み合う状態になるまで挿入され、そのときに、スプリング88がボール87の突起部分を小さい窪み63の中に押し込む。一旦、これらのイベントが行われると、ロック・ハウジング70と螺旋状円筒58とは所定の位置でロックされ、もはや回転させることはできなくなる。ロック・ハウジング70を螺旋状円筒58にロックすることによってグリップ組立30のアゴ260, 262の回転を拘束することができる。
【0049】
グリップ組立 30
グリップ組立30の一つの実施例を図9A-9Cおよび10に関係付けて示してある。グリップ組立30は外科手術中に組織やその他の解剖上の対象物(血管に限定されるものではない)をグリップするために使用される。グリップ組立30には、互いに開いたり閉じたりするために回転することができる一対の把持用のアゴ260, 262がある。各アゴの上にはインサート(図示せず)が設けられている。このインサートは、現在商業的に利用できる公知のインサートを使用することにより実施することが可能である。アゴ260, 262にインサートを固定するための技術および機構もまた公知であり、ここでは説明しない。第一のアゴ260の基部側端部266は、固定アゴ・ベース352の穴350の内側に固定される。アゴ・ベース352には、穴350を設けた管状部分354と、一対の対向する垂直壁356, 358と、螺旋状円筒58に取り付けられる基部側壁360を有するホルダ部分とがある。対向する垂直壁356, 358はその間に空間368を形成し、各垂直壁356と 358には同軸の開口部362と364がそれぞれ設けられている。基部側壁360には穴366が設けられており、螺旋状円筒58(そしてその中をケーブル40が動く)の一部がその中に入り込むことができる。基部側壁360の上面から穴366まで穴363が伸びており、この穴363の中にダボ365が挿入されている。そして、基部側壁360の内部において、螺旋状円筒58を回転させず、予め定められた位置に螺旋状円筒58の一部分を固定するために、螺旋状円筒58のスロット64の中にダボ365が挿入される。一つの実施例では、螺旋状円筒58は基部側壁360に溶接結合することができるようになっている。溶接に代えて、螺旋状円筒58は圧入、はめ込み、接着、あるいはネジ固定によってアゴ・ベース352に取り付けることができる。
【0050】
第二のアゴ262の基部側端部300は、回転アゴ・ベース372の穴370に固定される。アゴ・ベース372はL形の形状を有し、長く伸びた部分には穴370が設けられ、横部分376には穴378が設けられている。横部分376は二つの平行な壁面から構成され、その間に空間が形成され、平行な壁面の各々には同軸の第二の穴380が設けられている。ケーブル・ホルダ72はケーブル40の先端側端部を保持し、アゴ・ベース352の穴366を通って、空間368の中まで伸びている。アゴ・ベース372の横部分376の二つの平行な壁面もまた空間368の中まで伸びている。ケーブル・ホルダ72の貫通穴75は、二つの平行な壁面に設けられた第二の穴380と同軸となって、横部分376の二つの平行な壁面の間の空間に組みつけられる。ピン377を貫通穴75と穴380に挿入することによって、アゴ・ベース372とケーブル・ホルダ72の間は回転自在に結合される。更に、アゴ・ベース352における開口部362、364は、アゴ・ベース372の穴378と同軸になり、ダボ414が開口部362、364と穴378の中に挿入され、二つのアゴ・ベース352と372は回転自在に結合される。
【0051】
前にも述べたが、螺旋状円筒58の中にスプリング420が備えられ、ケーブル・ホルダ72の基部側端部404を押し、あるいは力を作用させることによって、アゴ・ベース352に対してアゴ・ベース372を継続して開かせるよう機能する。特に、ケーブル・ホルダ72の基部側端部404に対して作用する力は、ケーブル・ホルダ72を先端側の方向へ押し、アゴ・ベース372をピン414の回りに、図9Aに示す矢印Dと逆の方向である時計方向に回転させる。それによって、回転するアゴ・ベース372はアゴ・ベース352から離れ、アゴ260と 262は開く。
【0052】
同時に、ケーブル・ホルダ72が先端側の方向へ動くことは、ケーブル40を先端側の方向へ引くことになり、これによってケーブル・ホルダ128、調整部品130、ピン160、そして横断部材124を先端側の方向へ引っ張ることになる。横断部材124を先端側の方向へ引っ張ることにより、ラチェット・ラック122がピン133の回りに回転し、ハンドル部分116および216を互いに離れるようにすることになる。
【0053】
アゴ260と 262を閉じさせるために、外科医はスプリング420の力に抗してハンドル部分116と216を互いに近づくように握る。特に、外科医がハンドル部分116と216を握ったとき、ラチェット・ラック122がピン133の回りに回転し、横断部材124はピン160の回りに回転し、横断部材124は基部側の方向に引っ張られる。これによってケーブル・ホルダ128と調整部品130は基部側の方向に引っ張られ、その結果、ケーブル・ホルダ128に結合されているケーブル40もまた基部側の方向に引っ張られる。ケーブル40が基部側の方向に引っ張られるとき、ケーブル・ホルダ72に固定されたケーブル40の先端側端部は、更にケーブル・ホルダ72を基部側の方向に引っ張る。ケーブル・ホルダ72が基部側の方向に動くとき、ケーブル・ホルダ72はスプリング420の力に打ち勝ち(図9B参照)、アゴ・ベース372の横部分376をピン414の軸周りに図9Aに示す矢印Dの方向へ回転させる。これによって、血管や、組織、その他の解剖上の対象物をクランプするアゴ260と 262を閉じるように、固定アゴ・ベース352の方へ回転アゴ・ベース372が回転する。
【0054】
アゴ260と 262が閉じられると、外科医はテレスコピック・チューブ32を引き込むことができ、入れ子状にして全てのテレスコピック・チューブ32をハンドル組立26の内部に完全に収納することができる。あるいは、外科医はシャフト22の一部分のみ(全長ではない)を露出させるように、テレスコピック・チューブ32の全てではなく、そのうちのいくつかを引き込むことができる。シャフト22の露出した部分は、外科医によっていずれの方向であっても外科医が希望する方向に曲げることができ、その結果、ハンドル組立26を外科手術の位置から離れた位置へ動かすことができ、外科医が外科手術の位置に接近する妨げにならないようにすることができる。
【0055】
アゴ260と 262はそれぞれ穴350と370から取り外すことができ、図29に示す260a、 262aのような異なったアゴのセットと交換することができる。
【0056】
米国特許No. 6,293,954、これもまた現譲受人に譲渡されたものであるが、この特許を参照すれば260a、 262aのような取り外し可能なアゴの使用方法が記載されている。ここでの説明によって米国特許No.6,293,954において開示されている全ての事項はここに組み込まれる。
【0057】
従って、本発明は、外科手術の位置へ外科医が接近する際に妨げにならない一方、外科手術の位置において血管や、組織、その他の解剖上の対象物を効果的にクランプすることができるクランプ器具(クランプ組立20)を提供するものである。フレキシブル・シャフトと入れ子状のテレスコピック・チューブ32を含むシャフト組立は、完全に剛な状態と完全にフレキシブルな状態のいずれの状態にでもすることができる。テレスコピック・チューブ32を完全に伸展したときに形成される剛なシャフトは、アゴ260,262に作用する軸荷重、横荷重、モーメント、およびトルクに耐えることができる能力を有する。その結果、外科医はアゴ260,262を外科手術の位置のまわりに突っ込んだり、刺激したりするために使うことができる。更に、ロック・ハウジング70によってアゴ260,262がシャフト22に対して回転しないよう固定されている。
【0058】
ラチェット組立の他の実施例
図30と31に本発明の他の実施例に基づくラチェット組立を示す。図30と31において示すラチェット400は、図6A, 6B および15において示したラチェット164とは異なり、ラチェット・ラック122の横断部材124は、ラチェット・ラックがただ一つの歯(複数であってもよいが)125aを基部側に面した表面の下部に持つように変更されている。その他の点において、図6A, 6B および15において示したハンドル組立の他の全ての要素は、図30と31に示したハンドル組立と同様である。その結果、図30と31に示したハンドル組立の要素に、添え字「a」を付してあることを除けば、図6A, 6B および15において示したハンドル組立に対応する要素と同じ符号を付してある。
【0059】
図30に示すように、ラチェット400の上端側には、ウォーム・ギア402を有し、そこには外表面にヘリカル状の溝404が連続的に設けられている。ウォーム・ギア402はわずかに横断部材124a側に角度をもって傾いており、それによって歯125aは溝404の部分に噛み合うようになっている。ダイアル406は、ラチェット400の下端面に設けられている。ラチェット400には、ドライブ・シャフト408が入る穴が設けられている。ドライブ・シャフト408は一方の端部でダイアル406と結合され、他方の端部ではウォーム・ギア402と結合されている。スプリング167aはラチェット400のウォーム・ギア402をピン175a(図15におけるピン175と同じ方法である)によって構成されるピボット点回りに回転するようにラチェット・ラック122aの方へ押しつけ、それによって歯125aは溝404に噛み合うことができる。
【0060】
ハンドル部分116aと216aが閉じたとき、ウォーム・ギア402上のヘリカル状の溝404に歯125aが噛み合う。しかし、図31に示す横断面図に表しているように、溝404には、実際には複数のラチェットの歯が構成され、その各歯は横断部材124a上に設けられた一又は複数の歯125aと噛み合うように、下側に向かって角度がつけられた噛み合い面を持つ。溝404が複数のラチェットの歯を提供することになるという事実によって、ウォーム・ギア402は、ハンドル部分116a、216aのクランプ力を二つの調整方法によって調整できるようにする。
【0061】
第一の調整方法は、従来のラチェット装置と同様な不連続な調整方法である。この場合、クランプ力を調整するために、歯125aは溝404(実質上はラチェット・ラックとして機能する)によって構成される一又は二以上の歯をスキップする。従って、溝404によって構成される各歯によって不連続な、または予め定められた段階的な調整が行われることになる。第二の調整方法は、溝404のヘリカル状の経路によって連続的な調整を行うものであり、この場合ドライブ・シャフト408とウォーム・ギア402を回転させるためにダイアル406が回される。ヘリカル状の溝404が回転すると、歯125aはヘリカル状の溝404に沿って上または下(ダイアル406の回転の方向に依存する)に移動し、それによって、ラチェット400を上または下に動かす。そして、ハンドル部分116a、216aのクランプ力は非常に滑らかに細かく調整することが可能になる。従って、外科医は二つの方法のいずれかの方法でラチェット400を使うことができる。即ち、不連続な噛み合いを得るための典型的なラチェット装置(歯125aがラチェット・ラックのうちの一つの歯によってロックされるもの)として使用する方法、あるいはクランプ力の程度を細かく調整できるように連続的な経路を利用する方法のいずれかをによることができる。
【0062】
図30と31に示したハンドル組立の操作方法は、実質的には図6A, 6B および15において示したハンドル組立と同様である。例えば、歯125aと溝404の間の噛み合いは、第一または第二のラチェット解除ボタン184aと185aの一つまたはその両方を図26に示す矢印Bの方向に押すことにより解除することができる。ラチェット解除ボタン184a、185aの一つまたはその両方を内側に回転させることにより、ジンブル182aとトランスミッション・ロッド173aを基部側の方向に押す(図31の矢印Cを参照)ことになる。そして、その結果溝404が基部側の方向(図31の矢印Cを参照)に回転するように、ピン175aによるピボット点回りにラチェット400が回転する。これによって歯125aと溝404の間の噛み合いは解除されることになる。
【0063】
また、これとは別に、外科医はダイアル406を図31の矢印Aで示すように、先端側の方向へ押すことができ、それによってウォーム・ギア402が図31の矢印Cの方向へ回転し、ピボット点175aの回りにラチェット400が回転する。これにより、ウォーム・ギア402と歯125aの噛み合いが解除される。すなわち、ダイアル406はラチェット400を回転させるレバーのような機能を有する。
【0064】
剛な要素の他の実施例
図32A-36は、クランプ全体がほぼ剛になるように、フレキシブル・シャフト22を支持するために伸展することができる剛な要素の他の実施例について示したものである。図32A-36の組立に示した要素には、異なった文字(添え字「d」、「e」等)を付してあることを除けば、図1-28において示した組立の要素に対応する要素と同じ符号を付してある。図32Aと32Bとにはクランプ20dにスナップ・オンまたはスナップ・オフによって着脱できる剛な支持部材を使用したものを示している。図32Aに示すクランプ20dは、テレスコピック・チューブが無く、ハウジング70d(これはハウジング70と同じであるが)がハンドル組立に永久結合されている点を除けば、図2に示すクランプ20と同一である。特に、剛な支持部材450はほぼ円筒状の円管形状をしており、長手方向スリット452が、支持部材450の先端側端部454から支持部材450の反対側の基部側端部456まで伸びている。スリット452の幅はシャフト22d(シャフト22と同じ)がスリット452を通って中に入れるよう十分な幅であることが好ましい。螺旋状円筒58dはシャフト22dより大きな外径を有しているので、支持部材450の先端側端部454は螺旋状円筒58d(螺旋状円筒58と同じ)にスナップ固定することができる。この他の実施例として、支持部材450がシャフト22dにスナップ固定されたとき、シャフト22dに対して支持部材450が回転できないように螺旋状円筒58dを四角形の形状(あるいは平坦な面を持つ形状)とすることができる。支持部材450の基部側端部456もまたハウジング70dに剛に取り付けられたシリンダ(図示せず)にスナップ固定することができる。支持部材450がシャフト22dの回転に対してロックされるように、ハウジング70dに取り付けられるシリンダも四角形の形状(あるいは平坦な面を持つ形状)とすることができる。医師によって支持部材450を装着したり取り外したりするために把持することができるよう、支持部材450にはハンドル458が備えられている。従って、クランプ20d全体を剛にしたい場合には、図32Bに示すように、医者はシャフト22dの全長にわたって支持部材450をスナップ固定する。シャフト22dをフレキシブルにしたい場合には、図32Aに示すように、医者はシャフト22dから単に支持部材450を取り外せばよい。
【0065】
図33Aと33Bには、シャフト22eによって保持される剛な支持部材組立470を使用した状態を示すものである。図33Aに示すクランプ20eは、テレスコピック・チューブがないことと、ハンドル組立の先端側端部に基部側ブロック472を永久固定してあることを除けば、図2に示すクランプ20と同様である。特に、基部側ブロック472はハウジング70eの先端側端部に固定することも、ハウジング70eの一部とすることも、あるいはハウジング70eに代えることも可能である。剛な支持部材組立470には、基部側ブロック472と、引き込むことができる先端側ブロック474と、先端側ブロック474に永久固定された先端側端部478を有するリジッド・ロッド476が含まれ、先端側端部478は先端側ブロック474の中心からオフセットした位置で固定されている。先端側ブロック474は螺旋状円筒58eに固定することができ、またはリジッド・ロッド476がシャフト22eの全長にわたって伸びたときに、単に螺旋状円筒58eに隣接した位置におくこともできる。先端側ブロック474にはシャフト22eを通すことができる穴が設けられている。ロッド476は基部側ブロック472の中心からオフセットした位置に設けられた穴を通って伸びている。ロッド476には、更にロッド476の基部側端部482に配置されたハンドル480がある。従って、クランプ20e全体を剛にしたいときには、医者は図33Bに示すように、ロッド476がシャフト22eに平行(同軸ではない)になるように先端側ブロック474をシャフト22eの全長にわたって引き出す。クランプ20eをフレキシブルにしたいときには、医者は図33Aに示すように、先端側ブロック474を基部側ブロック472に隣接するようになるまでシャフト22eに沿って引き込めばよい。
【0066】
図34Aと34Bは、シャフト22fによって保持される別の剛な支持部材組立500を使用した状態を示すものである。図34Aに示すクランプ20fは、テレスコピック・チューブがないことと、ハンドル組立の先端側端部に基部側ブロック502を永久固定してあることを除けば、図2に示すクランプ20と同様である。特に、基部側ブロック502はハウジング70fの先端側端部に固定することも、ハウジング70fの一部とすることも、あるいはハウジング70fに代えることも可能である。剛な支持部材組立500は、基部側ブロック502と、引き込むことができる先端側ブロック504と、複数の重なり合うことができるロッド506を含み、先端側ブロック504の中心からオフセットした位置に永久固定された最も先端側のロッド506a、および基部側ブロック502の中心からオフセットした位置に永久固定された最も基部側のロッド506dを備える。先端側ブロック504にはシャフト22fを通すことができる穴が設けられている。複数のロッド506は、互いにほぼ平行になるように配置されており、隣り合うロッド506の各ペアは、保持リング508によって隣り合うよう保持される。隣り合うロッド506の各ペアは、それらを保持する保持リング508内において互いにスライドさせることができる。従って、クランプ20f全体を剛にしたいときには、医者は図34Bに示すように、ロッド506が重なり合わずにシャフト22fの全長にわたって平行(同軸ではない)な方向に伸びるように先端側ブロック504をシャフト22eの全長にわたって引き出す。この位置において、先端側ブロック504は螺旋状円筒58fに固定することができ、またはロッド506がシャフト22fの全長にわたって伸びたときに、先端側ブロック504を単に螺旋状円筒58fに隣接した位置におくことができる。シャフト22fをフレキシブルにしたいときには、医者は図34Aに示すように、先端側ブロック504を基部側ブロック502にもっとも近づいた位置までシャフト22fに沿って(ロッド506は、重なり合うか隣り合う状態になる)引き込めばよい。
【0067】
図34Aと34Bには、ロッド506は隣り合うかまたは平行なものとして示しているが、ロッド506は前述したテレスコピック・チューブと同じ方法による同軸のものとすることもできる。このとき、最も大きい径を有する基部側ロッド506dと、最も小さい径を有する先端側ロッド506aとを有し、これらは基部側のロッドの中に入れ子状に収納される。
【0068】
更に他の実施例として図35に示すものがある。テレスコピック・チューブ32gを引き込んだ時に、テレスコピック・チューブ32gがハンドル組立の外部でハンドル組立に隣接して入れ子状になっていることを除けば、図1, 2に示すクランプ20と同様なクランプ20gを示す。最も基部側のテレスコピック・チューブ32gはハンドル端部部分114gに固定され(チューブ32bをハンドル端部部分114gの中に圧入する方法、ネジ結合、接着、または溶接によってチューブ32bとハンドル端部部分114gとを固定する方法、あるいはチューブ32bとハンドル端部部分114gとを一体に機械加工する方法などによる)、このハンドル端部部分114gは図1, 2, 6A, および6Bに示すハンドル端部部分114と同一である。従って、図35に示すクランプ20gのシャフト22g(これはシャフト22と同じである)は、引き込んだ時にテレスコピック・チューブ32gが入れ子状になって存在する基部側においてはフレキシブルにすることはできない。テレスコピック・チューブ32gは、前述したテレスコピック・チューブ32と同様な方法により、伸展させ、または引き込むことができる。テレスコピック・チューブ32gとしては、最も基部側のチューブから最も先端側のチューブにかけてだんだんに径が小さくなっていくものが示されているが、最も基部側のチューブから最も先端側のチューブにかけてだんだんに径が大きくなっていくものも同様に可能である。
【0069】
更に他の実施例として、図36-38に示す相違点を除いては図1, 2に示すクランプ20と同じ構造を持つクランプ20hを図36に示す。ここで、テレスコピック・チューブ32hを完全に引き込んだ場合に、テレスコピック・チューブ32hはグリップ組立に隣接した位置に、シャフト22hの一部に沿って重ねられる。そのため、図36-38に示すハンドル組立26hとグリップ組立30hの要素には、「h」の文字を追加してあることを除き、図6A, 6B, 9A-9C, および15の各図で示した対応する要素と同じ符号を付してある。
【0070】
図37について説明する。テレスコピック・チューブ32hがもはやハンドル部分116hの内部に収納されない、またはハンドル部分116hの穴110hに結合されないという点において、ハンドル組立26hは図6A, 6Bに示すハンドル組立26とはわずかに異なる。その代わりに、螺旋状円筒58hはハンドル端部部分114hの穴217hに固定され、ロック・ハウジング70と類似のノブ70hを解放できるようにロックする機能を果たす。ノブ70hは最も基部側のテレスコピック・チューブ32hに取り付けられる。ノブ70hは、ほぼ円筒状で長手方向に伸びた貫通穴62hを備えたほぼ円形状の本体77hを有する。テレスコピック・チューブ32hの最も基部側の部分は、貫通穴62hに固定され、螺旋状円筒58hは貫通穴62hの先端側部分の内部に保持される。ユーザの指で表面をグリップし易いように、ノブ70hの外側表面にはウェル82hが設けられている。底面に明いた穴83hは、本体77hの外側表面から貫通穴62hの基部側部分まで伸び、この穴83hにはダボ84hが挿入される。横穴85hは、本体77hの外側表面の反対側端部から貫通穴62hの基部側部分まで伸びている。横穴85hには、貫通穴62hへの開口部に隣接して肩部が設けられている。ボール87hは、図9A-9C, および13A-13Cで示したのと同様の方法で、横穴85hに設けた肩部に位置し、貫通穴62h側へわずかに突起する。スプリング88hは横穴85h内に配置され、ボール87hを肩部に押しつける。別のダボ89h(これは図14A, 14Bで示したものと同一の構造を有する)が、横穴85h内のスプリング88hとボール87hの上に配置される。貫通穴62h側へわずかに突起したボール87hの一部分は、図9A-9Cに示したロック・ハウジング70と螺旋状円筒58に関して説明したのと同じ方法で、螺旋状円筒58hの小さい窪み63hとの噛み合いを容易にはずすことができるようになっている。図38について説明する。グリップ組立30hは図9A-9Cで示したグリップ組立30とは、螺旋状円筒58hがハンドル組立26h側に動いており、かつ最も先端側のテレスコピック・チューブ32hが固定アゴ・ベース352hの穴350hの中に固定されている点においてわずかに異なる。スプリング420hは最も先端側のテレスコピック・チューブ32hの穴の中に設けられており、最も先端側のテレスコピック・チューブ32hの穴の内側の肩部に当て付けられている。ケーブル・ホルダ72hは、図9A-9Cにおいて説明したケーブル・ホルダ72と同じ方法で配置されている。グリップ組立30hは図9A-9Cにおいて説明したグリップ組立30と同じ方法で機能する。
【0071】
従って、クランプ20h全体を剛にしたい場合には、医者はノブ70hを把持し、テレスコピック・チューブ32hの全てを伸展するためにハンドル組立26hに向かって基部側の方向にノブ70hをを引くことにより剛にすることができる。シャフト22hの全長にわたってテレスコピック・チューブ32hを保持するために、前述した方法と同じ方法により、螺旋状円筒58hにノブ70hを解除できるようにロックすることができる。シャフト22hの基部側部分をフレキシブルにしたいときには、図36に示したように、テレスコピック・チューブ32hの全てを入れ子状に重ねるために、医者はノブ70hを把持し、それをグリップ組立に向かって先端側の方向へ押せばよい。テレスコピック・チューブ32hとしては、最も基部側のチューブから最も先端側のチューブにかけてだんだんに径が小さくなっていくものが示されているが、最も基部側のチューブから最も先端側のチューブにかけてだんだんに径が大きくなっていくものも同様に可能である。
【0072】
使用例
本発明のクランプ20と20hは、特にポート、トローカ(液体を抜き取る器具)、あるいは小さい切開口(以後、これらを総合して「ポート」と呼ぶ)を通してアゴ260,262を入れるような、体内に入り込むことが最も少ない手術で使用する場合に良く適している。本例の説明においては、クランプ20と20hの両者の対応する同じ要素を指定するときには、同じ番号を付してある。体内に入り込むことが最も少ない手術には、内視鏡を使用した応用が含まれる。たとえば、体内に入り込むことが最も少ない手術中に、外科医は手術をしている位置で外科的作業を観察するために内視鏡を使うことが必要になる場合がある。そのような体内に入り込むことが最も少ない手術では、外科医の手が「ポート」を通って手術の位置に容易には接近できないほど「ポート」は小さい。このような場合、外科医はハンドル組立26またはノブ70hによってのみアゴ260,262を操作することができることなる。体内に入り込むことが最も少ない手術でクランプを使用する時には、外科医はアゴ260,262を閉じるため、ハンドル部分116, 216を握り、閉じたアゴ260,262を「ポート」を通って患者の内部へ入れる。それから、外科医は血管、組織または解剖上の対象物を操作するために、(ハンドル部分116と216を握ることによって)アゴ260,262を操作することになる。この操作中、アゴ260,262開いたり閉じたりすることができる。閉じているときには、アゴ260,262はリトラクタ(手術中に組織を持ち上げたりするために使用する器具)やシャープでない刃を持った器具と同様な方法で使用することができる。開いているときには、アゴ260,262はグリップ要素(即ち、クランプのようなもの)として、あるいは針の保持具として使用することができる。テレスコピック・チューブ32と32hの剛性によって、外科医は患者の体外にあるハンドル部分116, 216だけを動かすことによって、アゴ260,262を操作することが可能になる。完全に伸展したテレスコピック・チューブ32と32hによって、シャフトは剛になり、てこの支点としての作用をする「ポート」を通って突き出る。例えば、外科医がアゴ260,262を左に動かしたいと思ったときに、外科医はハンドル部分116, 216を支点周り回転させるためにに右の方へ単に動かせばよい。次に、もし必要であれば、外科医はアゴ260,262に血管、組織または解剖上の対象物を把持させるために、ハンドル部分116, 216を握ることにより、アゴ260,262を閉じることができる。このとき、クランプ20と20hに対する操作はわずかに異なったものとなる。
【0073】
クランプ20の場合、「ポート」を通ってシャフト22が伸びており、そのとき外科医はシャフト22の一部が完全にフレキシブルまたは曲げられる状態になるようにテレスコピック・チューブ32を引き込むことができる。最も基部側のチューブ32a、これも同様に患者の体外にあるが、を握りそして引き込むことによってチューブ32を引き込むことができる。チューブ32は図28で示したように、互いにロックされているため、最も基部側のチューブ32aを引き込むと、最も基部側のチューブ32aの先端側のチューブ(即ち、隣のチューブ)も同様にわずかに引き込まれるようになる。このとき、各チューブ32は、基部側へ引っ張られ、この引張力によってロック・ハウジング70の中に設けられたボール87と螺旋状円筒58の窪み63との噛み合いが外される。それから外科医は、最も基部側のチューブ32aの先端側のチューブ(即ち、隣のチューブ)を握り、更に引き込むことができる。このような方法によって、外科医は最も先端側のチューブ32bが同様に引き込まれるまで、各チューブ32を一つづつ握り、かつ引き込むことができる。その後、ハンドル組立26を外科手術の位置から離れた位置に移動させることができる。
【0074】
クランプ20hの場合、「ポート」を通ってシャフト22hが伸びており、外科医は図36に示すように、全てのテレスコピック・チューブ32hを入れ子状に収納するためにグリップ組立30hに向かって先端側の方向に握ったノブ70hを押すことができる。これによってシャフト22hの基部側部分を完全にフレキシブルにし、かつ曲げることができるようにすることができる。その後、ハンドル組立26hを、外科手術の位置から離れた位置に動かすことができる。このとき、外科医はアゴ260,262を操作するためにノブ70hを更に使用することができる。剛なテレスコピック・チューブ32hは、常に「ポート」を通って患者の体内に入っているので(テレスコピック・チューブ32hが入れ子状に収納されているか、あるいは引っ込められているかということは考えないで)、テレスコピック・チューブ32hは常にてこの支点として作用する。そのため、外科医はアゴ260,262を操作するためにハンドル116h, 216hを使う必要がない。即ち、ノブ70h はハンドルとしても機能する。しかしながら、外科医はアゴ260,262を開いたり閉じたりするためにはハンドル116h, 216hを使用する必要がある。
【0075】
外科手術の内容によっては、シャフト22の一部を再び剛にするために、シャフト22の一部をいくつかのテレスコピック・チューブ32, 32hで再び覆うように伸展する(あるいは、チューブ32, 32hの全てではなく、一部を引き込むこともできる)ことができる。
【0076】
更に、外科手術をしている位置において、別の血管、組織または解剖上の対象物を操作する必要が生じたとき、シャフトを再び剛にするためにテレスコピック・チューブ32, 32hの全てを完全に伸展することができ、そして上述したステップによってアゴ260,262を(ハンドル部分116, 216によって)操作する。クランプ20の一つまたは二つ以上のチューブ32を伸展するために、外科医は図28に関連して説明した手法によって窪み139とタブ141を使用して各チューブ32を隣のチューブ32へロックすることができる。そして、各チューブ32(最も先端側のチューブ32bから始める)を「ポート」を通して患者の身体の中へ戻す。同様に、クランプ20hの場合も、一つまたは二つ以上のチューブ32hを展開するためには、外科医は図28に関連して説明した手法によって窪み139とタブ141を使用して各チューブ32を隣のチューブ32へロックすることができる。そして、各チューブ32hを「ポート」通して患者の体外へ引き出すことができる。
【0077】
以上、本発明の特定の実施例について説明してきたが、本発明の本質から外れることなく、種々の改造ができることを理解しなければならない。特許請求の範囲に記載された事項は、本発明の範囲および本発明の基本的な考え方に含まれる改造をカバーするよう意図したものである。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】図1は、テレスコピック・チューブでシャフトを完全に覆った状態にある、本発明のクランプを斜視図として示したものである。
【図2】図2は、テレスコピック・チューブでシャフトを覆っていない状態にある、図1で示したクランプの斜視図である。
【図3A】図3Aは、図1のクランプのシャフト部分の断面図である。
【図3B】図3Bは、図3Aのシャフト部分の斜視図である。
【図4】図4は、図1に示すクランプのシャフト組立の斜視部分図である。
【図5】図5は、図1に示すクランプのシャフト組立の分解斜視図である。
【図6A】図6Aは、テレスコピック・チューブがシャフト全体にわたって伸展した状態にある、図1に示すクランプのハンドル組立の断面図である。
【図6B】図6Bは、テレスコピック・チューブがハンドル組立内に収納された状態にある、図1に示すクランプのハンドル組立の断面図である。
【図7】図7は、図1に示すクランプのストップ部材の断面図である。
【図8】図8は、図1に示すクランプの基部側のチューブ・ブッシュ単独の斜視図である。
【図9A】図9Aは、アゴが開き、ロック機構が螺旋状円筒によってロックされた状態にある、図1に示すクランプのグリップ組立の断面図を示す。
【図9B】図9Bは、アゴが閉じ、ロック機構が螺旋状円筒によってロックされた状態にある、図1に示すクランプのグリップ組立の断面図を示す。
【図9C】図9Cは、アゴが開き、ロック機構が螺旋状円筒から外れた状態にある、図1に示すクランプのグリップ組立の断面図を示す。
【図10】図10は、図1に示すクランプのグリップ組立の分解斜視図である。
【図11A】図11Aは、図1に示すクランプの螺旋状円筒の、上方からの斜視図を示す。
【図11B】図11Bは、図1に示すクランプの螺旋状円筒の、下方からの斜視図を示す。
【図11C】図11Cは、図1に示すクランプの螺旋状円筒の断面図を示す。
【図12A】図12Aは、図1に示すクランプのグリップ組立におけるケーブル・ホルダの斜視図を示す。
【図12B】図12Bは、図1に示すクランプのグリップ組立におけるケーブル・ホルダの断面図を示す。
【図13A】図13Aは、図1に示すクランプのロック機構の斜視図を示す。
【図13B】図13Bは、図1に示すクランプのロック機構の断面図を示す。
【図13C】図13Cは、図13Bの領域R部分を拡大して示したものである。
【図14A】図14Aは、図1に示すクランプのロック機構において使用しているダボ(dowel pin)の斜視図を示す。
【図14B】図14Bは、図1に示すクランプのロック機構において使用しているダボ(dowel pin)の断面図を示す。
【図15】図15は、図1に示すクランプのハンドル組立の分解斜視図を示す。
【図16】図16は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用するケーブル・ホルダの斜視図を示す。
【図17】図17は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する調整部品の斜視図を示す。
【図18】図18は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する端部ハウジングの斜視図を示す。
【図19】図19は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する一方のハンドル部分の斜視図を示す。
【図20】図20は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する他方のハンドル部分の斜視図を示す。
【図21】図21は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する一方のラチェット解放ボタンの斜視図を示す。
【図22】図22は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する他方のラチェット解放ボタンの斜視図を示す。
【図23】図23は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用するハンドル端部部分の斜視図を示す。
【図24】図24は、ラチェット・ラック(ラチェットの歯ざお)からラチェットが外れた状態にある、図1に示すクランプのハンドル組立であって、その一部を側方からの斜視図として示したものである。
【図25】図25は、ラチェット・ラック(ラチェットの歯ざお)にラチェットが噛み合った状態にある、図1に示すクランプのハンドル組立であって、その一部を側方からの斜視図として示したものである。
【図26】図26は、ラチェット・ラック(ラチェットの歯ざお)にラチェットが噛み合った状態にある、図1に示すクランプのハンドル組立であって、その一部を下方からの斜視図として示したものである。
【図27】図27は、図1に示すクランプのシャフトの基部を拡大して示した部分斜視図である。
【図28】図28は、図1に示すクランプの入れ子状に隣り合ったテレスコピック・チューブの断面を示したものである。
【図29】図29は、他のアゴを使用した場合の、図1に示すクランプのグリップ組立を斜視図として示したものである。
【図30】図30は、本発明の他の実施例であるラチェット組立を備えたハンドル組立の部分斜視図である。
【図31】図31は、図30に示すハンドル組立の断面図である。
【図32A】図32Aは、他の実施例であって、図2に示すクランプと一緒に使用されている剛な要素の分解斜視図である。
【図32B】図32Bは、図32Aで示したクランプと剛な要素の斜視図である。
【図33A】図33Aは、他の実施例であって、図2に示すクランプと一緒に使用されている剛な支持構造組立の斜視図である。
【図33B】図33Bは、図33Aで示したクランプと剛な支持構造組立の斜視図である。
【図34A】図34Aは、更に別の実施例であって、図2に示すクランプと一緒に使用されている別の剛な支持構造組立の斜視図である。
【図34B】図34Bは、図34Aで示したクランプと剛な支持構造組立の斜視図である。
【図35】図35は、他の実施例であって、図1および図2に示すクランプと一緒に使用されている複数のテレスコピック・チューブの斜視図を示したものである。
【図36】図36は、更に別の実施例であって、図1および図2に示すクランプと一緒に使用されている別の複数のテレスコピック・チューブの斜視図を示したものである。
【図37】図37は、図36に示すクランプのハンドル組立の断面図を示したものである。
【図38】図38は、図36に示すクランプのグリップ組立の断面図を示したものである。
【0001】
本発明は医療用器具に関し、更に詳細には折り曲げ自在なシャフトを有するクランプ器具に関わる。
【背景技術】
【0002】
一般的には、クランプ器具は外科手術中に血管をクランプするために使用される。従来のクランプ器具は、単にクランプとして知られており、一対のアゴ(jaws)とその反対側端部に設けたハンドルとを連結するシャフトを有する。一対のアゴは、ハサミの動きに似た動きをし、ピボット点回りに開いたり閉じたりする。一般的に、従来のクランプはステンレス鋼でできており、したがってシャフトは完全に剛であった。そのため、従来のクランプは嵩ばったものとなり、外科医が外科手術の位置に接近しずらいという問題があった。この問題に対応するために、外科手術の位置から離れた場所でクランプのハンドルを保持することができるようにするために、弾性材を使ったバンドがときどき使用されていた。体内深く入り込まないで外科手術する傾向が強まる中、外科手術の位置へ接近するという必要性は減少してきているものの、クランプ器具を小型化するニーズや、あるいはクランプ器具によって血管を塞いだ後、外科手術の位置から離れた位置で操作することができるようなクランプ器具に対するニーズが生まれてきている。そのため、従来のクランプは、体内深く入り込まないで外科手術する際に、外科医に接近性という重要な問題を投げかけていた。即ち、外科医が外科手術の位置へ接近する際に障害とならない一方、外科手術の位置において血管を有効にクランプするために使用することができる改良したクランプ器具へのニーズは強い。
【発明の開示】
【0003】
発明の概要
本発明の目的の一つは、使用中に外科医が外科手術の位置に接近するときに障害とならないクランプを提供することである。
【0004】
本発明の別の目的は、外科手術の位置において血管を有効にクランプすることができるクランプを提供することである。
【0005】
本発明の更に別の目的は、クランプが血管を塞いだ後、外科手術の位置から離れた位置で操作することができるハンドルを有するクランプを提供することである。
【0006】
本発明の更に別の目的は、シャフトを完全に剛な状態、および完全にフレキシブルな状態にすることができ、剛な状態においては、クランプのアゴに作用する軸方向荷重、横方向荷重、およびモーメントに耐えることができるシャフトを持ったクランプを提供することである。
【0007】
本発明の更に別の目的は、切開および内視鏡による外科手術に使用できるクランプを提供することである。
【0008】
本発明の更に別の目的は、使用中アゴが回転しないクランプを提供することである。
【0009】
本発明の目的は、ハンドル組立、ある要素を把持するために開いたり、閉じたりすることができる一対のアゴを有するグリップ組立、およびシャフト組立から成るクランプを提供することによって実現することができる。シャフト組立は、ハンドル組立に適切に接続された基部側端部と、グリップ組立に適切に接続された先端側端部を備えたフレキシブル・シャフトを有する。更にシャフト組立は、剛な要素を持ち、その剛な要素はシャフトを曲げることができないような方法でシャフトを保持することができる第一の位置に配置することができ、またシャフトを曲げることができる第二の位置にも配置することができる。
【0010】
クランプを外科手術の際に使用する場合、最初にアゴを外科手術の位置またはトローカ(液体を抜き取る器具)の中に導入し、アゴを閉じることによって血管、組織または解剖上の対象物をグリップすることができる。ハンドル組立が外科手術の位置に接近する際に障害とならないようにするために、外科医がハンドル組立を適切な位置に置きなおす目的でフレキシブル・シャフトを簡単にまげることができるようにするために、剛な要素を引き込んだり、取り外したりすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明を実施するにあたって、現時点において最も熟考された実施例について以下に詳細に説明する。ここにおける記載は、発明を限定する意味のものではなく、本発明の実施例の一般的な原理を単に示すためのものである。本発明の範囲は添付するクレームによって明確に定義されている。例えば、公知の器具や機構については、不必要に詳細に述べることによって本発明の記載を却って不明瞭にすることのないよう、その詳細な記述は省略している。
【0012】
本発明は、剛な要素で支持することができるフレキシブルで折り曲げ自在なシャフトを持ったクランプ器具を提供するものである。血管、組織または解剖上の対象物をクランプする前に、外科医がクランプ器具を持ちそれを操作する場合に、剛な要素を伸展させることによってクランプ器具の全体が剛となるようにフレキシブル・シャフトを支持することができる。血管、組織または解剖上の対象物をクランプした後、外科医が外科手術の位置に接近する際にハンドル組立が障害とならないようにする目的で、外科医がフレキシブル・シャフトを都合のよい位置または場所へ曲げることができるようにするために、剛なエレメントを引き込むか、または取り外すことができるようになっている。
【0013】
図1および2は、本発明のクランプ20を示した斜視図である。クランプ20はシャフト組立を有する。このシャフト組立は、ハンドル組立26に適切に連結された基部側端部24と、グリップ組立30に適切に連結された先端側端部28とを有するフレキシブル・シャフト22を備える。複数のテレスコピック・チューブ32はハンドル組立26の内部に入れ子状に引き込み、かつ収納することができ(図2参照)、あるいはシャフト22を完全にカバーするように伸展させることもできる(図1参照)。
【0014】
シャフト組立とテレスコピック・チューブ
まず図2-5を参照して説明すると、シャフト22が他の要素によって支持されていない場合、シャフト22は完全にフレキシブルな状態(別の言い方をすれば、「ふらふらした」、「たるんだ」、「しなやかな」、または「迎合的な」状態を言い、硬くて曲げられない状態ではない)になるまで柔軟にすることができる。そして、シャフト22は完全にフレキシブルな状態にあっても、軸方向の荷重を支えることができる。図3Aおよび3Bに示す一つの実施例では、シャフト22は、交互に配置されたビーズ36aと36bの二つのタイプの複数のビーズから作られている。36aと36bの2つのタイプのビーズは、3次元的に外側に凸となったドーナッツ状の形状を有し、それらは図3Bに良く表されている。第一のビーズ36aは、第二のビーズ36bよりも小さい内径を有する。第一のビーズ36aは、第二のビーズ36bの外径よりも小さいか、等しいか、又は大きい外径を有する。各第二のビーズ36bは隣り合う2つの第一のビーズ36aの外表面37aの上に乗っており、(言い換えれば、保持されている)その結果、各第二のビーズ36bは第一のビーズ36aによって持ち上げられた位置にある。特に、各第二のビーズ36bの凸状の円弧部分37bは隣り合う2つの第一のビーズ36aの外表面37aの上に接触または乗り上げた状態になっている。図3Bの領域Xには4つのビーズ36aと36bが交互に互いに連結されて描かれており、領域Yには別の3つのビーズ36aと36bが互いに離されて描かれているが、これは単にイラスト上の表現のしかたを変えたに過ぎないものである。ビーズ36aと36bは、好ましくは硬くて剛な材料であって、磨耗しにくい材料から作られていることが望ましい。限定するものではないが、そのような材料の例としては、金属、プラスチック、複合材料、そして/又はセラミックがある。一つの実施例として、ビーズ36aと36bの内径はそれぞれ約0.03〜0.2と0.05〜0.22インチであり、外径はそれぞれ約0.09〜0.3と0.09〜0.30インチである。好適には、シャフト22を形成するために、10から100個のビーズ36a、36bを連結することができる。
【0015】
図3Aに示すように、シャフト22の全長にわたって、穴を形成することができるように、各ビーズ36a、36bには、貫通穴38が設けられており、この穴38の内側には内部ワイヤ・ケーブル40が保持されている。ビーズ36は、シャフト22を形成するために横一列に寄りかかった状態で結束されている。交互にビーズ36aと36bを配置したシャフト22の構造は、たとえグリップ組立30のアゴ260,262が一緒に閉じた状態であっても、望ましい柔軟性を有している。隣接するビーズ36aと36bの間の接触は、線接触として特徴付けることができる(面接触となっている従来のボール・ソケット・ジョイントとは対照的である)。そしてビーズ36aは、隣り合うビーズ36a、36b間のリング状接触点(例えば、図3Aに示すLC)において接触する。このようなビーズ36aと36bの構造によって、隣り合うビーズ36aと36bの間の線接触は、たとえ、シャフト22が曲げられた時であっても、常に存在する。また、この隣り合うビーズ36aと36bの間の線接触によって、シャフト22が曲げられた時でも、隣り合うビーズ36aと36bの間の摩擦力は最小化される。その結果、グリップ組立30のアゴ260,262を閉じた状態にしても、図3Aと3Bに示すシャフト22がフレキシブルな状態を維持し、そのため外科医が外科手術の位置から離れた位置へハンドル組立26を動かす場合に、グリップ組立30からは小さなトルクまたは力しか血管に伝わらない。従って、血管に生じる外傷は最小化される。
【0016】
ケーブル40には常に張力がかかっており、後ほど詳細に説明するように、グリップ組立30のアゴ260,262の開閉を制御するために使用されている。
【0017】
ケーブル40はクランプ器具において使用されている従来のケーブルと同じものを使用することができ、例えば、ステンレス鋼またはタングステン製のものが多く使用されている。
【0018】
シャフト22の基部側端部24は、図4および図6Aに示すように、ハンドル組立26の内側に内臓される基部側チューブ42の先端側端部44に寄りかかった状態になっている。この基部側チューブ42は、製造しやすいように一部品または複数の部品とすることができ(例えば図4および図5に示すように2つの分離した部品)、また清掃の際にケーブルのフラッシングを容易にするために、穴43を設けることができる。2またはそれ以上に分割する場合には、各分割された部分(例えば図4に示す42aと42b)は、隣り合う部品と適切に適合し、または組み合わせることができるように面取りした端面(図示せず)とすることができる。加えて、クランプ20の組立時に容易に把持できる(例えば、レンチによって)ように、一又は二以上に分割された部分42a、42bには、平坦な領域41を設けることができる。
【0019】
ケーブル40は、基部側チューブ42の内側を通って、伸びている。ストップ部材46は、チューブ42の基部側端部48にネジ結合されている。ストップ部材46は、テレスコピック・チューブ32、特に、最も基部側のテレスコピック・チューブ32aに対する止め部材として機能する。図7により説明すると、ストップ部材46は、先端側フランジ45、一般的な円筒状シャフト、そして基部側フランジ49から成る。ネジが切られた穴は、先端側フランジ45の開口部からシャフト47の中央部分まで伸びており、逃げ穴33は基部側フランジ49の開口部からネジ穴31が終了する位置まで伸びている。基部側チューブ42をストップ部材46に結合するために、基部側チューブ42の最も基部側の端部には、ネジ穴31の内面に設けられたメネジ(図示せず)に結合できるオネジ(図示せず)が設けられている。基部側フランジ49は、ハンドル部分116の穴110の基部側肩部137に寄りかかることにより、止め部材として機能する(図6A参照)。
【0020】
図5により説明すると、基部側チューブ42とストップ部材46のネジ結合を確実にするために基部側チューブ42の最も基部側端部においてロック・ナット50を固定することができる。基部側チューブ42とストップ部材46のネジ結合部分の長さはクランプ20の製造業者によって、ハンドル組立を組み立てる際に調整される。そして、その調整はネジ結合された他方の部品に対して、基部側チューブ42あるいはストップ部材46のいずれかを回転させることによって行うことができる。基部側チューブ42とストップ部材46のネジ結合部分の長さを調整することによってシャフト22の長さを調整することができ、そのことによって、(1)ケーブル40の張力調整、(2)グリップ組立30のアゴ260、262の最大開口角の調整を行うことができるようになる。この点に関して、製造業者はチューブ42またはストップ部材46を互いに回転させることによって基部側チューブ42とストップ部材46のネジ結合の長さを増加させたり減少させたりすることができる。そして、その後に、ネジ結合部が緩んでくるのを防止するためにロック・ナット50を締め付ける。ネジ結合部の長さ(基部側チューブ42とストップ部材46の間のネジ結合部の長さ)を減らせば、ストップ部材46とチューブ42は互いに離れる方向に動き、それによってシャフト22の長さは増加する。シャフト22の長さが増加することによって、シャフト22の両端から突き出たケーブル40の長さは減少する。このことは、シャフト22に対してケーブル40の長さが相対的に減少することになり、ケーブル40の最大張力を増加させ、グリップ組立30のアゴの最大開口角を減少させることになる。同様に、ネジ結合部の長さを増加させれば、ストップ部材46とチューブ42は互いに接近する方向に動き、それによってシャフト22の長さは減少する。このことは、シャフト22に対してケーブル40の長さが相対的に増加することになり、ケーブル40の最大張力を減少させ、グリップ組立30のアゴの最大開口角を増加させることになる。
【0021】
複数のテレスコピック・チューブ32は、ビーズを繋げたシャフト22に剛性を付与するために使用することができる。いずれのテレスコピック・チューブ32も内孔52を有する。テレスコピック・チューブ32の数は何個であっても良いが、本発明の一つの実施例では、1から5個までのテレスコピック・チューブ32が使用されている。各テレスコピック・チューブ32は、どんな断面形状をしていても良く(例えば、円形、正方形、4角形、楕円形、およびその他の形状)、また実質上剛性のある材料、たとえばプラスチック、アルミニュウム、チタニュウム、ステンレス鋼、あるいはその他のものから作られていることが望ましい。最も基部側のテレスコピック・チューブ32aは、最も大きい外径と最も大きい内径52を有し、一方中間のテレスコピック・チューブ32の外径と内径52は最も先端側のテレスコピック・チューブ32bまで徐々に小さくなっていき、最も先端側のテレスコピック・チューブ32bは最も小さい外径と最も小さい内径52を有する。このような形態をとることによって、複数のテレスコピック・チューブ32が互いに入れ子状になって、ハンドル組立26の内部に内臓できるようになる。
【0022】
テレスコピック・チューブ32は、図1に示すように完全に伸展した状態になった段階で、ロックされるか固定される。これを実現するため、各チューブの外表面には各チューブの先端側端部に設けたロッキング・タブ141に一致して噛み合うよう配置された1又は2以上の小さな窪み139が備えられている。(図28参照)最も先端側のチューブ32にはタブ141を設ける必要はない。隣り合う2つのチューブ32が互いに往復運動をするように、各タブ141は、隣の小さいチューブ32の外表面に沿って前後に滑動することができ、この滑動中に対応する小さな窪み139の中に噛み合うことができる。小さな窪み139からタブ141の噛み合いをはずすために十分大きな力が必要になるようにするために、タブ141に十分な弾性を持たせることができる。各テレスコピック・チューブ32は、各テレスコピック・チューブ32の基部側端部の外表面に配置された内部ブッシュ56を有する。(図6B及び図28参照) 各ブッシュ56は、実質的に円筒状の形状を有し、小さい側のチューブ32の外表面と隣り合う大きいチューブ32の内面との間で滑動させるために使用されている。各テレスコピック・チューブ32の基部側端部には、テレスコピック・チューブ32を引き込んだ時に、隣り合うテレスコピック・チューブ32を連結するブッシュ56を(軸方向に)保持する一組のボス35が設けられている。図6A,6Bおよび8により説明すると、隣り合う(そしてより小さい外径の)テレスコピック・チューブ32に対してストップ部材として機能させるために、最も基部側のテレスコピック・チューブ32bに、(例えば、接着剤、ネジ、ロウ付け、又は溶接によって)基部側ストップ部材68が取り付けられている。全てのテレスコピック・チューブ32が引き込まれ、ハンドル組立26の内部に保持される際に、基部側ストップ部材68には、ストップ部材46の先端側フランジに当接するようになる円環状の基部側表面67を設けてある。外径の細い側のフランジ69は基部側ストップ部材68の先端側から伸びており、最も基部側のテレスコピック・チューブ32aの基部側端面の内径に圧入することにより装着される。基部側ストップ部材68の外径は、後で詳細に説明するように、基部側ストップ部材68がハンドル部分116の穴110の中を滑動できるように(図6Aと
図6Bを参照)、その寸法を定めている。
【0023】
ブッシュ56は、テレスコピック・チューブ32が互いにスムースに滑動できるようにする機能と、シャフト22がテレスコピック・チューブ32によって完全にカバーされたときに、シャフト22の全領域の剛性を高める機能とを果たす。テレスコピック・チューブ32が互いにスムースに滑動できるようにするために、ブッシュ56はテレスコピック・チューブ32に使用されている材料より硬いかまたは柔らかいステンレス鋼、あるいはプラスチックから作られている。また、テレスコピック・チューブ32をスムースに滑動できるようにするため、テレスコピック・チューブ32とブッシュ56の表面を滑らかに仕上げることが必要である。もし、ブッシュ56がプラスチックで作られている場合には、テレスコピック・チューブ32とブッシュ56の間の摩擦係数が低くなり、更にスムースな滑動が得られる。剛性を高めることによって、隣り合うテレスコピック・チューブ32の端部の重なり合う部分は、グリップ組立30のアゴ260,262に作用する横荷重またはモーメントに抗するよう機能する。
【0024】
テレスコピック・チューブ32の断面が円形の場合、各テレスコピック・チューブ32の外表面に設けた平面状または曲面状(例えば凹状)の面(図1、5及び27の番号57を参照のこと)は機械加工またはその他の方法で加工され、そして隣り合うテレスコピック・チューブ32が面57に対応して滑動するようにするため、各テレスコピック・チューブ32の穴52の内面には、これに対応する平面状または曲面状の面59が機械加工により施される。この面57と59とによる位置合わせにより、クランプ20の使用中にシャフト22にトルクがかかったときに、テレスコピック・チューブ32が互いに回転してしまうのを防止することができる。穴52の内面に設けた面59が隣の径の小さいテレスコピック・チューブ32の外表面に設けた面57に沿って乗りかかることができるようなキー溝としての機能を果たす。
【0025】
ハンドル組立
ハンドル組立は図1, 2, 4, 5, 6A, 6B および15に示してある。ハンドル組立26には、回転するハンドル部分216と、固定のハンドル部分116があり、固定のハンドル部分116には全長にわたって明けられた穴110を有する円筒状チューブ54が設けられている。クランプ力の大きさを種々変化させてグリップ組立30のアゴ260,262をロックするために、ハンドル部分116,216の間に、ラチェット組立が備えられている。ハンドル組立26には、ケーブル・ホルダ128と調整部品130から成るケーブル端部組立が収納されている。図16には、ケーブル・ホルダ128だけが単独で示されている。ケーブル・ホルダ128は、穴134を有する概略円筒状の本体132から成り、その穴134は先端側端面から、本体132の先端側端面と基部側端面との間に位置する場所まで伸びている。ケーブル40の最も基部側の端部は、穴134の内部で固定(例えば、ロウ付けまたはカシメによって固定)される。外部のネジ136は、閉じた基部側端面に隣接してケーブル・ホルダ128の外表面に設けられている。ケーブル・ホルダ128を調整部品130にネジ結合する際に簡単に把持することができるように(例えばレンチによって)ケーブル・ホルダ128の外表面には一又は二以上の平面領域が設けられている。
【0026】
図17には、調整部品130が単独で示されている。調整部品130は概略円筒状の本体148から成り、ネジを切った穴150が全長に亘って伸びている。内側にある空間を設けるために、円筒状の本体148の基部側端面から対向する2つの壁152と154が立設されている。各壁152と154には、開口部156と158がそれぞれ設けられており、それらの開口部は同軸であって、ピン160が挿入される(図6A参照)。壁152と154の間の空間にはラチェット・ラック122の横断部材124が入り込むようになっており(ヒンジ結合によって固定できるようになっている)、ピン160が開口部156,158と横断部材124に設けられた開口部157(図15参照)の中に挿入され、横断部材124と調整部品130とがヒンジ結合される。調整部品130の先端側端面170に設けられた開口部168を通って調整部品130の穴150の中へケーブル・ホルダ128の基部側端部が挿入される。ケーブル・ホルダ128を調整部品130に固定するために、ケーブル・ホルダ128に設けたオネジ136が穴150のメネジに結合される。(前に述べたがことであるが)シャフト22の長さを調整することによって、ケーブル40の最大張力を調整し、そしてグリップ組立30のアゴ260,262の最大開口角を調整することできるが、ケーブル40の最大張力とグリップ組立30のアゴ260,262の最大開口角は、ケーブル40の長さを直接変えることによっても調整することができる。横断部材124と調整部品130とが連結されていない、即ちピン160が外された状態において、調整部品130を回転させることによって、ケーブル40の最大張力とグリップ組立30のアゴ260,262の最大開口角を調整することができる。
【0027】
例えば、ピン160を開口部156,158、および157から取り外したとき、横断部材124は調整部品130から分離することができる。この作業は製造業者によってのみ行われるものである。調整部品130を回転させることによって、ケーブル・ホルダ128に設けたネジ部136がネジを切ってある穴150の中をケーブル40の長さを増加または減少(回転の方向に依存する)させるように移動する。ケーブル40の長さを減少させることにより、グリップ組立30のアゴ260,262がわずかに閉じ、ケーブル40がアゴ260,262に伝えることができる最大力は増加する。ケーブル40の長さを増加させることにより、アゴ260,262がわずかに開き、ケーブル40がアゴ260,262に伝えることができる最大力は減少する。
【0028】
図6Aから判るように、ハンドル組立26は、円筒状の形状を持ち、調整部品130がその内部を直線往復運動できるような穴を有するプラスチック製ブッシュ178を更に収納している。プラスチック製ブッシュ178は、調整部品130がその中をスムースに滑ることができるようにすると共に、調整部品130とハンドル部分116との間の磨耗とカジリを防止する機能を有する。
【0029】
図6Aによって説明すると、ハンドル部分116の基部側端面198には端部ハウジング196が取付けられている。図18には、端部ハウジング196が単独で示されており、端部ハウジング196にはソリッド部分194とグルーブ部分200がある。長手方向に設けたスリット208は、グルーブ部分200の底の部分に設けられており、横断部材124がその中を往復できるようになっている。端部ハウジング196のソリッド部分194には一つの貫通穴204が設けられている。またハンドル部分116の基部側端部198には、この貫通穴204と対応させてネジ穴部207が設けられており、端部ハウジング196を結合するために、貫通穴204を通ってネジ206が挿入される。
【0030】
図19にはハンドル部分116の斜視図が単独で示されている。図6Aと19に基づいて説明すると、ハンドル端部部分114の上側ボス213を受けるために、ハンドル部分116の先端側端部には切り欠き部分112が設けられている。ハンドル部分116には、ハンドル部分116の内部に収納された部品とその穴110を洗浄するためにフラッシュ・ポート118が設けられている。ハンドル部分116には、ラチェット・ラック122の横断部材124のための空間を設けるために、ハンドル部分116の基部側端部に隣接して下側にスロット120が設けられている。
【0031】
図20にはハンドル部分216の下面側から見た斜視図が単独で示されている。図6A, 15および20に基づいて説明すると、ハンドル部分216にはその内側の面220上に長手方向に伸びた溝218が設けられている。対向する壁222と224がハンドル部分216の先端側端部から立設されており、その間に内部空間を構成している。各壁222と224には第一の開口部226と228がそれぞれ設けられており、これらは互いに同軸であり、第一のピン230が挿入できるようになっている。壁222と224の間に生じた空間にはハンドル部分216の本体が入るようになっており、第一のピン230を第一の開口部226と228およびハンドル部分116に設けた開口部238(図19参照)に挿入することにより、ハンドル部分116と216とはヒンジ結合されることになる。長手方向溝218には、ハンドル部分116と216とを一緒に握った場合(即ち、これらが閉じたときであるが)にラチェット・ラック122が収納されるようになっている。
【0032】
図6Aと 15について説明すると、ラチェット組立はラチェット164とラチェット・ラック122を含んでおり、これらはハンドル部分116と216を閉じることができるように、または互いに必要な角度でロックできるように噛み合い位置を動かすことができる。ラチェット・ラック122には伝達リンク123と、伝達リンク123の基部側端部に設けた横断部材124が含まれる。横断部材124の基部側に面する面上には複数の歯125が切られている。フック状端部126はリンク123の先端側端部から伸びており、一つの穴127を有する。フック状端部126は、ハンドル部分216に設けた長手方向溝218の先端側端部から伸びた中空状溝129内に保持される。ハンドル部分216の側壁部分に外側から中空状溝129に向かって開口部131が伸びており、ピン133を開口部131とラチェット・ラック122に設けた穴127に挿入することにより、ラチェット・ラック122とハンドル部分216をヒンジ結合することができる。開口部127と131の中にピン133を固定するために固定ネジ135が使用される。ラチェット164は、その底部の両側面に設けられた2個の小さい丸形ハンドル165を有する垂直部材から成る。ハンドル165は外科医がラチェット・ラック122からラチェット164を外すために使用される。ラチェット164の基部側の面にはスプリング167を受けるためのカウンタ・ボア166が設けられている。更にラチェット164の側面には、第二のカウンタ・ボア166が壁を貫通して設けられており、トランスミッション・ロッド173のフックのついた基部側端部が組み込まれる。更にラチェット164の側面には、貫通した開口部174が設けられており、ハンドル部分216の側壁に設けられた開口部176にも挿入されるダボ(dowel pin)175が挿入される。スプリング167とダボ175を固定するために、固定ネジ177と179がそれぞれ使用される。更に、ラチェット164の先端側に面する面であって、ラチェット164上側端部にラチェットの歯180が設けられており、ラチェット・ラック122上に設けた歯125の一つに噛み合う。ラチェット164はハンドル部分216に設けた穴269を通って垂直に伸びており、そしてスプリング167は、ハンドル部分216の穴269に対して横方向に設けた別の穴271に装着される。言い換えれば、穴269と271は互いに直交している。スプリング167は、ダボ175によって定まるピボット点回りに、ラチェット164の上端部をラチェット・ラック122側に偏って押し付けることになり、その結果歯180は歯125の内から選択した歯とかみ合うことになる。トランスミッション・ロッド173は基部側端部にフックを有し、このフックによって開口部169においてラチェット164と回転自在に結合される。ロッド173の先端側端部は、ネジ結合等の結合方法によって、ジンブル182内に設けられたネジ穴(図示せず)に結合されている。歯180と125の間の噛み合わせを最適な状態にするために、ロッド173をジンブル182の中に設けたネジ穴に更にネジ込むか、外に引き出すかすることによって、ハンドル部分216に対するラチェット164の角度を細かく調整することができる。ジンブル182には、ジンブル182の底面から伸びたボス183がある。
【0033】
図15と図24〜26について説明すると、ラチェット組立は更に、第一のラチェット解放ボタン184と第二のラチェット解放ボタン185を備え、これらはジンブル182とトランスミッション・ロッド173とを介して、ラチェット164とラチェット・ラック122の噛み合いを解放させるよう機能する。
【0034】
図21には第二のラチェット解放ボタン185の斜視図が単独で示されており、第二のラチェット解放ボタン185には円形状のボス187を備えたハンドル・ブロック186がある。円形状のボス187には穴188が設けてあり、この穴に段付きネジを通して、ハンドル部分216の内面側に設けられたネジ穴190にネジ結合される。突起部191はボス187からある角度をもって伸びており、その下面には、ピン192を備えている。第二のラチェット解放ボタン185は、段付きネジ189と穴188によって構成されるピボット点回りに、ハンドル部分216に対して回転することができる。
【0035】
図22には第一のラチェット解放ボタン184の斜視図が単独で示されており、第一のラチェット解放ボタン185には、ハンドル・ブロック193があり、ハンドル・ブロック193には、ある角度で伸びかつ湾曲した肩部205が設けられている。ハンドル・ブロック193に隣接した肩部205には第一の穴195が設けられており、この穴に段付きネジを通して、ハンドル部分216の内面220に設けられたネジ穴199にネジ結合される。円形状のボス203は、ハンドル・ブロック193と第一の穴195に対してある角度をもって肩部205から伸びており、第二の穴201は円形状のボス203に設けられている。そして、ジンブル182から突起したボス183が第二の穴201へ挿入される。オフセット・シェルフ202は肩部205から伸びており、そこにはスロット209が設けられており、第二のラチェット解放ボタン185から突起したピン192が入るようになっている。
【0036】
第一のラチェット解放ボタン184は、段付きネジ197と穴195によって構成されるピボット点回りに、ハンドル部分216に対して回転することができる。更に、ジンブル182はボス183と穴201によって構成されるピボット点回りに、第一のラチェット解放ボタン184に対して回転することができる。ネジ211(図26参照)はジンブル182のボス183を穴201へ固定する。
【0037】
図23にはハンドル端部部分114の斜視図が単独で示されている。ハンドル端部部分114には上側ボス213と下側ボス214が設けられており、これらは円筒状部分215から立設している。円筒状部分215には最も基部側のテレスコピック・チューブ32aが保持できるように穴217が設けられている。上側ボス213に設けた開口部221とハンドル部分116の切り欠き部分112(図19参照)に設けたネジ穴223に、ネジ219(図6A参照)を通すことによってハンドル部分116の切り欠き部分112にハンドル端部部分114が取付けられる。下側ボス214はハンドル部分116の底面に接触する。またハンドル端部部分114にはチューブ32aを回転しないようにするための面225がある。この面225は平坦または曲面(例えば凹状)にすることができ、あるいは、公知のピンとスロットを用いた形態とすることもできる。
【0038】
ラチェット組立の操作を、図6A, 15および24〜26に関係づけて説明する。ラチェット組立は3つの形態を取り得る。何れの形態においても、スプリング167は常にラチェット164の歯180をラチェット・ラック122に向かって先端側の方向に偏って押すように作用していることに注意する必要がある。
【0039】
第一の形態においては、ラチェット・ラック122の歯125とラチェット164の歯180はそれぞれ互いに噛み合っていない。これは図24に示す状態である。このような開いた状態のときには、第一および第二のラチェット解放ボタン184と185のハンドル・ブロック193と186の自由端は一般的にそれぞれ互いにある角度を持った位置にある。
【0040】
第二の形態においては、ハンドル部分116と216は開いており、従って、ラチェット・ラック122の歯125とラチェット164の歯180はそれぞれ互いに噛み合わず、ラチェット164上の歯180はラチェット・ラック122上の歯125の位置を過ぎて先端側の方向に出ている。この状態を図6Aに示す。この位置において、第一および第二のラチェット解放ボタン184と185のハンドル・ブロック193と186の自由端は、それぞれちょうど互いに平行になる。なぜなら、スプリングの偏った押す力が、第一のラッチ解放ボタン184のボス203を第二のラッチ解放ボタン185のボス187に接触させるようにするからである。
【0041】
第三の形態においては、歯180は先端の方向へ(ダボ175によって構成されるピボット点回りに)回転するので、ボス183によって構成されるピボット点まわりに第一のラッチ解放ボタン184を回転させるためにロッド173とジンブル182は先端側の方向へ押される。歯180は、ラチェット・ラック122上の選択した歯125に噛み合う。この状態は図25および26に示してある。この位置においては、第一および第二のラチェット解放ボタン184と185のハンドル・ブロック193と186の自由端は、厳密ではなくほぼ、互いに平行になる。外科医は、歯180と噛み合う違った歯125を選択することによってクランプ力の大きさを変えて、アゴ260と262をロックすることができる。
【0042】
歯180と選択した歯125の噛み合わせは、以下に説明する2つの方法のうちの一つまたはその両方によって解放することができる。外科医はハンドル165を先端側の方向、図6Aと24に示す矢印Aの方向であるが、へ押すことができ、それによって歯180が矢印Aと反対側の方向へ回転するようにピボット点175の回りにラチェット164を回転させることになる。これによって歯180と選択した歯125の間の噛み合わせは解放される。従って、ハンドル165はラチェット164を回転させるレバーのような機能を果たす。この方法とは別に、外科医は第一および第二のラチェット解放ボタン184と185の内の一つまたは両方を、図26に示す矢印Bの方向へ互いに押すことができる。ラチェット解放ボタン184, 185の内の一つまたは両方を内側へ回転させることによって円形状ボス203とボス183を基部側の方向へ回転させ、それによって、歯180が矢印Aと反対の方向に回転するように、ピボット点175の回りにラチェット164を回転させるために、ジンブル182とトランスミッション・ロッド173を基部側方向へ押すことになる。その結果、歯180と選択した歯125の間の噛み合わせは解放される。通常、ハンドル組立26は図1および6Aに示すように、開いた状態に置かれる。上述したように、ユーザが二つのハンドル部分116と126を一緒に握るとき、ピン133と160によって構成されるピボット点回りの回転は、横断部材124を基部側の方向(図25の矢印C参照)に押すことになり、そのことは今度は調整部品130とケーブル・ハウジング128を基部側の方向に一緒に押すことになる。ケーブル・ハウジング128は基部側の方向に動いていくので、ケーブル・ハウジング128はケーブル40を引くことになり、それによってケーブル40は同様に基部側の方向に引っ張られることになる。ユーザがハンドル部分116, 216を握っているのを緩めたとき、グリップ組立30(後で更に詳細に説明する)の中にあるスプリング420はアゴ260と262とを広げた状態にする。これによってケーブル40は先端側の方向に引っ張られ、(即ち、矢印Cと反対の方向)更にハンドル部分116と126を引っ張って引き離すことになる(即ち、開く)。
【0043】
テレスコピック・チューブ 32 をロックするためのロック組立
図9A-9Cおよび10には、グリップ組立30に最も先端側のテレスコピック・チューブ32bをロックし、そして固定するために使用されるロック組立が示されている。ロック組立は更にアライメント機構を含み、そのアライメント機構は、(1)グリップ組立30のアゴをシャフト22とテレスコピック・チューブ32によってガイドし整列させ、そして(2)テレスコピック・チューブ32がシャフト22全長にわたって伸展し、グリップ組立30に固定されているときに、グリップ組立30のアゴ260と262が回転するのを防止する。
【0044】
ロック組立は、(1)グリップ組立30に固定された螺旋状円筒58と、(2)螺旋状円筒58に対して動くことができ、そして螺旋状円筒58に取り外しできるように組みつけられているロック・ハウジング70とを含む。
【0045】
図11A-11Cについて説明する。螺旋状円筒58は概略円筒状をした本体60を有し、穴62が全長にわたって設けられている。ロック・ハウジング70(後述する)のボール87を配置するために、本体60の表面上に小さい窪み63が設けられている。第一の長手方向溝64は、本体60の先端側端部から少しの距離だけ本体60に沿って伸びており、螺旋状円筒58をグリップ組立30に溶接するとき(後述する)に螺旋状円筒58の回転方向位置合わせを行う機能を有する。螺旋状の肩部65は、本体60の外表面に沿って設けられており、本体60の基部側端部に隣接した位置から、本体60の底面側に設けられた短い第二の長手方向溝によって中断されるまで螺旋状に伸びている。スプリング420は、図9Aに示すように穴62の中に保持され、ケーブル40(穴62の中を貫通して通っている)を覆っている。
【0046】
次に、図2, 9A-9C および13A-13Cについて説明する。ロック・ハウジング70は最も先端側のテレスコピック・チューブ32bに取り付けられる。ロック・ハウジング70は概略長方形の本体77を有し、二つの部分に分割された概略円筒状の貫通穴を備える。その穴は、先端側の穴部分78と基部側の穴部分79であり、基部側の穴部分79の穴径は先端側の穴部分78の穴径よりも大きい。ステップ80は、先端側の穴部分78から基部側の穴部分79に移行する部分として定義される。最も先端側のテレスコピック・チューブ32bの一部が基部側の穴部分79に挿入され、螺旋状円筒58が先端側の穴部分78に挿入される。ステップ80によって、最も先端側のテレスコピック・チューブ32bが先端側の穴部分78に入り込まないようにする。ロック・ハウジング70の外側上面には、ユーザの指を当てやすくするためにある角度または傾斜をつけることができ、また把持しやすくするための波状部分82をロック・ハウジング70のいずれかの外表面上(例えば、側壁面上)に設けることができる。本体77の外表面から先端側の穴部分78の間に貫通した底面穴83が設けられており、この穴83にはダボ(dowel pin)84が組みつけられる。本体77の外表面から先端側の穴部分78の間に横穴85が明いている。横穴85には先端側の穴部分78との開口部に隣接して肩部85が設けられている。図9A-9Cに示すように、ボール87はこの肩部86にセットされ、先端側の穴部分78の方へわずかに突起している。肩部86があるためボール87は先端側の穴部分78に落下することはない。スプリング88が横穴85の中に配置され、ボール87を肩部86の方へ押しつけるように作用する。スプリング88とボール87を覆うために別のダボ(dowel pin)89が組みつけられる。図14Aと14Bについて説明する。ダボ(dowel pin)89には、スプリング88を保持する内部穴90があり、スプリング88の一方の端部はボール87に接触し、他方の端部は内部穴90の内壁に寄りかかっている。ダボ89は横穴85にネジ、圧入、ロウ付け、接着、または溶接等によって組み付けることができる。
【0047】
ボール87の一部分は先端側の穴部分78の中に突起し、以下に示すような方法(図9A-9C参照)によって、螺旋状円筒58の小さい窪み63との噛み合いを容易に外すことができるようになっている。螺旋状円筒58が先端側の穴部分78の中に挿入されたときに、螺旋状円筒58の本体60はボール87を半径方向外側に押すことによって、スプリング88を圧縮する。螺旋状円筒58を更に先端側の穴部分78の中に入れていくと、ボール87は結局小さい窪み63と噛み合うことになり、そのときスプリング88はボール87の突起部分を小さい窪み63の中に押し込み、螺旋状円筒58を所定の位置でロック・ハウジング70内にロックする。半径方向外側向きの力(螺旋状円筒58の本体60から生じる力)と半径方向内側向きの力(スプリング88からの力)との作用によってロック・ハウジング70と螺旋状円筒58はロックされる。ケーブル・ホルダ72(これはグリップ組立30の一部品であるが)の一部は螺旋状円筒58の穴62の中に保持され、穴62のなかを直進往復運動できるようになっている。ケーブル・ホルダ72はケーブル40の最も先端側の端部を保持する。次に、図12A-12Bについて説明する。ケーブル・ホルダ72は概略円筒状の本体73から成り、穴74が本体73の基部側端部から概略中央位置まで伸びている。貫通穴75が本体73の先端側端部に隣接して設けられており、(後述するように)グリップ組立30のピン377が組みつけられる。ケーブル40をロウ付け、接着、または溶接するという製造上の目的のために本体73にはベント・ホール76が設けられている。図9A-9Cおよび10に示すように、ケーブル40はシャフト22から螺旋状円筒58(およびスプリング420)を通ってケーブル・ホルダ72の中まで伸びている。ケーブル40の最も先端側の端部は、ロウ付け、接着、カシメまたは溶接によってケーブル・ホルダ72の穴74の内部で固定される。
【0048】
ロック・ハウジング70と螺旋状円筒58は、シャフト22とテレスコピック・チューブ32と共にグリップ組立30のアゴ260, 262をガイドし、位置合わせする機能を有すると共に、テレスコピック・チューブ32がシャフト22の全長にわたって伸展し、グリップ組立30に固定されるときに、グリップ組立30のアゴ260, 262が回転しないようにする機能を有する。図2と9Cについて説明する。これらの図にはロック・ハウジング70が螺旋状円筒58から外れた状態が示されており、そのため、ロック・ハウジング70に取り付けられたテレスコピック・チューブ32と一緒にロック・ハウジング70を基部側に引き込むことができる。ロック・ハウジング70はハンドル端部部分114に隣接するようになるまで基部側に引き込むことができる。シャフト22をテレスコピック・チューブ32で完全に覆いたいときには、ユーザはロック・ハウジング70を把持し、それを螺旋状円筒58の方へ引っ張ることができる。ロック・ハウジング70が螺旋状円筒58に近づき、噛み合う際に二つのイベントが生じる。まず第一のイベントは、図1および9Aに示すように、ダボ84が螺旋状の肩部65に接触し、螺旋状の肩部65にガイドされて第二のスロット66の内側に配置されるようになることである。第二のイベントは、ロック・ハウジング70の先端側の穴部分78の中に、螺旋状円筒58が、ボール87と小さい窪み63とが噛み合う状態になるまで挿入され、そのときに、スプリング88がボール87の突起部分を小さい窪み63の中に押し込む。一旦、これらのイベントが行われると、ロック・ハウジング70と螺旋状円筒58とは所定の位置でロックされ、もはや回転させることはできなくなる。ロック・ハウジング70を螺旋状円筒58にロックすることによってグリップ組立30のアゴ260, 262の回転を拘束することができる。
【0049】
グリップ組立 30
グリップ組立30の一つの実施例を図9A-9Cおよび10に関係付けて示してある。グリップ組立30は外科手術中に組織やその他の解剖上の対象物(血管に限定されるものではない)をグリップするために使用される。グリップ組立30には、互いに開いたり閉じたりするために回転することができる一対の把持用のアゴ260, 262がある。各アゴの上にはインサート(図示せず)が設けられている。このインサートは、現在商業的に利用できる公知のインサートを使用することにより実施することが可能である。アゴ260, 262にインサートを固定するための技術および機構もまた公知であり、ここでは説明しない。第一のアゴ260の基部側端部266は、固定アゴ・ベース352の穴350の内側に固定される。アゴ・ベース352には、穴350を設けた管状部分354と、一対の対向する垂直壁356, 358と、螺旋状円筒58に取り付けられる基部側壁360を有するホルダ部分とがある。対向する垂直壁356, 358はその間に空間368を形成し、各垂直壁356と 358には同軸の開口部362と364がそれぞれ設けられている。基部側壁360には穴366が設けられており、螺旋状円筒58(そしてその中をケーブル40が動く)の一部がその中に入り込むことができる。基部側壁360の上面から穴366まで穴363が伸びており、この穴363の中にダボ365が挿入されている。そして、基部側壁360の内部において、螺旋状円筒58を回転させず、予め定められた位置に螺旋状円筒58の一部分を固定するために、螺旋状円筒58のスロット64の中にダボ365が挿入される。一つの実施例では、螺旋状円筒58は基部側壁360に溶接結合することができるようになっている。溶接に代えて、螺旋状円筒58は圧入、はめ込み、接着、あるいはネジ固定によってアゴ・ベース352に取り付けることができる。
【0050】
第二のアゴ262の基部側端部300は、回転アゴ・ベース372の穴370に固定される。アゴ・ベース372はL形の形状を有し、長く伸びた部分には穴370が設けられ、横部分376には穴378が設けられている。横部分376は二つの平行な壁面から構成され、その間に空間が形成され、平行な壁面の各々には同軸の第二の穴380が設けられている。ケーブル・ホルダ72はケーブル40の先端側端部を保持し、アゴ・ベース352の穴366を通って、空間368の中まで伸びている。アゴ・ベース372の横部分376の二つの平行な壁面もまた空間368の中まで伸びている。ケーブル・ホルダ72の貫通穴75は、二つの平行な壁面に設けられた第二の穴380と同軸となって、横部分376の二つの平行な壁面の間の空間に組みつけられる。ピン377を貫通穴75と穴380に挿入することによって、アゴ・ベース372とケーブル・ホルダ72の間は回転自在に結合される。更に、アゴ・ベース352における開口部362、364は、アゴ・ベース372の穴378と同軸になり、ダボ414が開口部362、364と穴378の中に挿入され、二つのアゴ・ベース352と372は回転自在に結合される。
【0051】
前にも述べたが、螺旋状円筒58の中にスプリング420が備えられ、ケーブル・ホルダ72の基部側端部404を押し、あるいは力を作用させることによって、アゴ・ベース352に対してアゴ・ベース372を継続して開かせるよう機能する。特に、ケーブル・ホルダ72の基部側端部404に対して作用する力は、ケーブル・ホルダ72を先端側の方向へ押し、アゴ・ベース372をピン414の回りに、図9Aに示す矢印Dと逆の方向である時計方向に回転させる。それによって、回転するアゴ・ベース372はアゴ・ベース352から離れ、アゴ260と 262は開く。
【0052】
同時に、ケーブル・ホルダ72が先端側の方向へ動くことは、ケーブル40を先端側の方向へ引くことになり、これによってケーブル・ホルダ128、調整部品130、ピン160、そして横断部材124を先端側の方向へ引っ張ることになる。横断部材124を先端側の方向へ引っ張ることにより、ラチェット・ラック122がピン133の回りに回転し、ハンドル部分116および216を互いに離れるようにすることになる。
【0053】
アゴ260と 262を閉じさせるために、外科医はスプリング420の力に抗してハンドル部分116と216を互いに近づくように握る。特に、外科医がハンドル部分116と216を握ったとき、ラチェット・ラック122がピン133の回りに回転し、横断部材124はピン160の回りに回転し、横断部材124は基部側の方向に引っ張られる。これによってケーブル・ホルダ128と調整部品130は基部側の方向に引っ張られ、その結果、ケーブル・ホルダ128に結合されているケーブル40もまた基部側の方向に引っ張られる。ケーブル40が基部側の方向に引っ張られるとき、ケーブル・ホルダ72に固定されたケーブル40の先端側端部は、更にケーブル・ホルダ72を基部側の方向に引っ張る。ケーブル・ホルダ72が基部側の方向に動くとき、ケーブル・ホルダ72はスプリング420の力に打ち勝ち(図9B参照)、アゴ・ベース372の横部分376をピン414の軸周りに図9Aに示す矢印Dの方向へ回転させる。これによって、血管や、組織、その他の解剖上の対象物をクランプするアゴ260と 262を閉じるように、固定アゴ・ベース352の方へ回転アゴ・ベース372が回転する。
【0054】
アゴ260と 262が閉じられると、外科医はテレスコピック・チューブ32を引き込むことができ、入れ子状にして全てのテレスコピック・チューブ32をハンドル組立26の内部に完全に収納することができる。あるいは、外科医はシャフト22の一部分のみ(全長ではない)を露出させるように、テレスコピック・チューブ32の全てではなく、そのうちのいくつかを引き込むことができる。シャフト22の露出した部分は、外科医によっていずれの方向であっても外科医が希望する方向に曲げることができ、その結果、ハンドル組立26を外科手術の位置から離れた位置へ動かすことができ、外科医が外科手術の位置に接近する妨げにならないようにすることができる。
【0055】
アゴ260と 262はそれぞれ穴350と370から取り外すことができ、図29に示す260a、 262aのような異なったアゴのセットと交換することができる。
【0056】
米国特許No. 6,293,954、これもまた現譲受人に譲渡されたものであるが、この特許を参照すれば260a、 262aのような取り外し可能なアゴの使用方法が記載されている。ここでの説明によって米国特許No.6,293,954において開示されている全ての事項はここに組み込まれる。
【0057】
従って、本発明は、外科手術の位置へ外科医が接近する際に妨げにならない一方、外科手術の位置において血管や、組織、その他の解剖上の対象物を効果的にクランプすることができるクランプ器具(クランプ組立20)を提供するものである。フレキシブル・シャフトと入れ子状のテレスコピック・チューブ32を含むシャフト組立は、完全に剛な状態と完全にフレキシブルな状態のいずれの状態にでもすることができる。テレスコピック・チューブ32を完全に伸展したときに形成される剛なシャフトは、アゴ260,262に作用する軸荷重、横荷重、モーメント、およびトルクに耐えることができる能力を有する。その結果、外科医はアゴ260,262を外科手術の位置のまわりに突っ込んだり、刺激したりするために使うことができる。更に、ロック・ハウジング70によってアゴ260,262がシャフト22に対して回転しないよう固定されている。
【0058】
ラチェット組立の他の実施例
図30と31に本発明の他の実施例に基づくラチェット組立を示す。図30と31において示すラチェット400は、図6A, 6B および15において示したラチェット164とは異なり、ラチェット・ラック122の横断部材124は、ラチェット・ラックがただ一つの歯(複数であってもよいが)125aを基部側に面した表面の下部に持つように変更されている。その他の点において、図6A, 6B および15において示したハンドル組立の他の全ての要素は、図30と31に示したハンドル組立と同様である。その結果、図30と31に示したハンドル組立の要素に、添え字「a」を付してあることを除けば、図6A, 6B および15において示したハンドル組立に対応する要素と同じ符号を付してある。
【0059】
図30に示すように、ラチェット400の上端側には、ウォーム・ギア402を有し、そこには外表面にヘリカル状の溝404が連続的に設けられている。ウォーム・ギア402はわずかに横断部材124a側に角度をもって傾いており、それによって歯125aは溝404の部分に噛み合うようになっている。ダイアル406は、ラチェット400の下端面に設けられている。ラチェット400には、ドライブ・シャフト408が入る穴が設けられている。ドライブ・シャフト408は一方の端部でダイアル406と結合され、他方の端部ではウォーム・ギア402と結合されている。スプリング167aはラチェット400のウォーム・ギア402をピン175a(図15におけるピン175と同じ方法である)によって構成されるピボット点回りに回転するようにラチェット・ラック122aの方へ押しつけ、それによって歯125aは溝404に噛み合うことができる。
【0060】
ハンドル部分116aと216aが閉じたとき、ウォーム・ギア402上のヘリカル状の溝404に歯125aが噛み合う。しかし、図31に示す横断面図に表しているように、溝404には、実際には複数のラチェットの歯が構成され、その各歯は横断部材124a上に設けられた一又は複数の歯125aと噛み合うように、下側に向かって角度がつけられた噛み合い面を持つ。溝404が複数のラチェットの歯を提供することになるという事実によって、ウォーム・ギア402は、ハンドル部分116a、216aのクランプ力を二つの調整方法によって調整できるようにする。
【0061】
第一の調整方法は、従来のラチェット装置と同様な不連続な調整方法である。この場合、クランプ力を調整するために、歯125aは溝404(実質上はラチェット・ラックとして機能する)によって構成される一又は二以上の歯をスキップする。従って、溝404によって構成される各歯によって不連続な、または予め定められた段階的な調整が行われることになる。第二の調整方法は、溝404のヘリカル状の経路によって連続的な調整を行うものであり、この場合ドライブ・シャフト408とウォーム・ギア402を回転させるためにダイアル406が回される。ヘリカル状の溝404が回転すると、歯125aはヘリカル状の溝404に沿って上または下(ダイアル406の回転の方向に依存する)に移動し、それによって、ラチェット400を上または下に動かす。そして、ハンドル部分116a、216aのクランプ力は非常に滑らかに細かく調整することが可能になる。従って、外科医は二つの方法のいずれかの方法でラチェット400を使うことができる。即ち、不連続な噛み合いを得るための典型的なラチェット装置(歯125aがラチェット・ラックのうちの一つの歯によってロックされるもの)として使用する方法、あるいはクランプ力の程度を細かく調整できるように連続的な経路を利用する方法のいずれかをによることができる。
【0062】
図30と31に示したハンドル組立の操作方法は、実質的には図6A, 6B および15において示したハンドル組立と同様である。例えば、歯125aと溝404の間の噛み合いは、第一または第二のラチェット解除ボタン184aと185aの一つまたはその両方を図26に示す矢印Bの方向に押すことにより解除することができる。ラチェット解除ボタン184a、185aの一つまたはその両方を内側に回転させることにより、ジンブル182aとトランスミッション・ロッド173aを基部側の方向に押す(図31の矢印Cを参照)ことになる。そして、その結果溝404が基部側の方向(図31の矢印Cを参照)に回転するように、ピン175aによるピボット点回りにラチェット400が回転する。これによって歯125aと溝404の間の噛み合いは解除されることになる。
【0063】
また、これとは別に、外科医はダイアル406を図31の矢印Aで示すように、先端側の方向へ押すことができ、それによってウォーム・ギア402が図31の矢印Cの方向へ回転し、ピボット点175aの回りにラチェット400が回転する。これにより、ウォーム・ギア402と歯125aの噛み合いが解除される。すなわち、ダイアル406はラチェット400を回転させるレバーのような機能を有する。
【0064】
剛な要素の他の実施例
図32A-36は、クランプ全体がほぼ剛になるように、フレキシブル・シャフト22を支持するために伸展することができる剛な要素の他の実施例について示したものである。図32A-36の組立に示した要素には、異なった文字(添え字「d」、「e」等)を付してあることを除けば、図1-28において示した組立の要素に対応する要素と同じ符号を付してある。図32Aと32Bとにはクランプ20dにスナップ・オンまたはスナップ・オフによって着脱できる剛な支持部材を使用したものを示している。図32Aに示すクランプ20dは、テレスコピック・チューブが無く、ハウジング70d(これはハウジング70と同じであるが)がハンドル組立に永久結合されている点を除けば、図2に示すクランプ20と同一である。特に、剛な支持部材450はほぼ円筒状の円管形状をしており、長手方向スリット452が、支持部材450の先端側端部454から支持部材450の反対側の基部側端部456まで伸びている。スリット452の幅はシャフト22d(シャフト22と同じ)がスリット452を通って中に入れるよう十分な幅であることが好ましい。螺旋状円筒58dはシャフト22dより大きな外径を有しているので、支持部材450の先端側端部454は螺旋状円筒58d(螺旋状円筒58と同じ)にスナップ固定することができる。この他の実施例として、支持部材450がシャフト22dにスナップ固定されたとき、シャフト22dに対して支持部材450が回転できないように螺旋状円筒58dを四角形の形状(あるいは平坦な面を持つ形状)とすることができる。支持部材450の基部側端部456もまたハウジング70dに剛に取り付けられたシリンダ(図示せず)にスナップ固定することができる。支持部材450がシャフト22dの回転に対してロックされるように、ハウジング70dに取り付けられるシリンダも四角形の形状(あるいは平坦な面を持つ形状)とすることができる。医師によって支持部材450を装着したり取り外したりするために把持することができるよう、支持部材450にはハンドル458が備えられている。従って、クランプ20d全体を剛にしたい場合には、図32Bに示すように、医者はシャフト22dの全長にわたって支持部材450をスナップ固定する。シャフト22dをフレキシブルにしたい場合には、図32Aに示すように、医者はシャフト22dから単に支持部材450を取り外せばよい。
【0065】
図33Aと33Bには、シャフト22eによって保持される剛な支持部材組立470を使用した状態を示すものである。図33Aに示すクランプ20eは、テレスコピック・チューブがないことと、ハンドル組立の先端側端部に基部側ブロック472を永久固定してあることを除けば、図2に示すクランプ20と同様である。特に、基部側ブロック472はハウジング70eの先端側端部に固定することも、ハウジング70eの一部とすることも、あるいはハウジング70eに代えることも可能である。剛な支持部材組立470には、基部側ブロック472と、引き込むことができる先端側ブロック474と、先端側ブロック474に永久固定された先端側端部478を有するリジッド・ロッド476が含まれ、先端側端部478は先端側ブロック474の中心からオフセットした位置で固定されている。先端側ブロック474は螺旋状円筒58eに固定することができ、またはリジッド・ロッド476がシャフト22eの全長にわたって伸びたときに、単に螺旋状円筒58eに隣接した位置におくこともできる。先端側ブロック474にはシャフト22eを通すことができる穴が設けられている。ロッド476は基部側ブロック472の中心からオフセットした位置に設けられた穴を通って伸びている。ロッド476には、更にロッド476の基部側端部482に配置されたハンドル480がある。従って、クランプ20e全体を剛にしたいときには、医者は図33Bに示すように、ロッド476がシャフト22eに平行(同軸ではない)になるように先端側ブロック474をシャフト22eの全長にわたって引き出す。クランプ20eをフレキシブルにしたいときには、医者は図33Aに示すように、先端側ブロック474を基部側ブロック472に隣接するようになるまでシャフト22eに沿って引き込めばよい。
【0066】
図34Aと34Bは、シャフト22fによって保持される別の剛な支持部材組立500を使用した状態を示すものである。図34Aに示すクランプ20fは、テレスコピック・チューブがないことと、ハンドル組立の先端側端部に基部側ブロック502を永久固定してあることを除けば、図2に示すクランプ20と同様である。特に、基部側ブロック502はハウジング70fの先端側端部に固定することも、ハウジング70fの一部とすることも、あるいはハウジング70fに代えることも可能である。剛な支持部材組立500は、基部側ブロック502と、引き込むことができる先端側ブロック504と、複数の重なり合うことができるロッド506を含み、先端側ブロック504の中心からオフセットした位置に永久固定された最も先端側のロッド506a、および基部側ブロック502の中心からオフセットした位置に永久固定された最も基部側のロッド506dを備える。先端側ブロック504にはシャフト22fを通すことができる穴が設けられている。複数のロッド506は、互いにほぼ平行になるように配置されており、隣り合うロッド506の各ペアは、保持リング508によって隣り合うよう保持される。隣り合うロッド506の各ペアは、それらを保持する保持リング508内において互いにスライドさせることができる。従って、クランプ20f全体を剛にしたいときには、医者は図34Bに示すように、ロッド506が重なり合わずにシャフト22fの全長にわたって平行(同軸ではない)な方向に伸びるように先端側ブロック504をシャフト22eの全長にわたって引き出す。この位置において、先端側ブロック504は螺旋状円筒58fに固定することができ、またはロッド506がシャフト22fの全長にわたって伸びたときに、先端側ブロック504を単に螺旋状円筒58fに隣接した位置におくことができる。シャフト22fをフレキシブルにしたいときには、医者は図34Aに示すように、先端側ブロック504を基部側ブロック502にもっとも近づいた位置までシャフト22fに沿って(ロッド506は、重なり合うか隣り合う状態になる)引き込めばよい。
【0067】
図34Aと34Bには、ロッド506は隣り合うかまたは平行なものとして示しているが、ロッド506は前述したテレスコピック・チューブと同じ方法による同軸のものとすることもできる。このとき、最も大きい径を有する基部側ロッド506dと、最も小さい径を有する先端側ロッド506aとを有し、これらは基部側のロッドの中に入れ子状に収納される。
【0068】
更に他の実施例として図35に示すものがある。テレスコピック・チューブ32gを引き込んだ時に、テレスコピック・チューブ32gがハンドル組立の外部でハンドル組立に隣接して入れ子状になっていることを除けば、図1, 2に示すクランプ20と同様なクランプ20gを示す。最も基部側のテレスコピック・チューブ32gはハンドル端部部分114gに固定され(チューブ32bをハンドル端部部分114gの中に圧入する方法、ネジ結合、接着、または溶接によってチューブ32bとハンドル端部部分114gとを固定する方法、あるいはチューブ32bとハンドル端部部分114gとを一体に機械加工する方法などによる)、このハンドル端部部分114gは図1, 2, 6A, および6Bに示すハンドル端部部分114と同一である。従って、図35に示すクランプ20gのシャフト22g(これはシャフト22と同じである)は、引き込んだ時にテレスコピック・チューブ32gが入れ子状になって存在する基部側においてはフレキシブルにすることはできない。テレスコピック・チューブ32gは、前述したテレスコピック・チューブ32と同様な方法により、伸展させ、または引き込むことができる。テレスコピック・チューブ32gとしては、最も基部側のチューブから最も先端側のチューブにかけてだんだんに径が小さくなっていくものが示されているが、最も基部側のチューブから最も先端側のチューブにかけてだんだんに径が大きくなっていくものも同様に可能である。
【0069】
更に他の実施例として、図36-38に示す相違点を除いては図1, 2に示すクランプ20と同じ構造を持つクランプ20hを図36に示す。ここで、テレスコピック・チューブ32hを完全に引き込んだ場合に、テレスコピック・チューブ32hはグリップ組立に隣接した位置に、シャフト22hの一部に沿って重ねられる。そのため、図36-38に示すハンドル組立26hとグリップ組立30hの要素には、「h」の文字を追加してあることを除き、図6A, 6B, 9A-9C, および15の各図で示した対応する要素と同じ符号を付してある。
【0070】
図37について説明する。テレスコピック・チューブ32hがもはやハンドル部分116hの内部に収納されない、またはハンドル部分116hの穴110hに結合されないという点において、ハンドル組立26hは図6A, 6Bに示すハンドル組立26とはわずかに異なる。その代わりに、螺旋状円筒58hはハンドル端部部分114hの穴217hに固定され、ロック・ハウジング70と類似のノブ70hを解放できるようにロックする機能を果たす。ノブ70hは最も基部側のテレスコピック・チューブ32hに取り付けられる。ノブ70hは、ほぼ円筒状で長手方向に伸びた貫通穴62hを備えたほぼ円形状の本体77hを有する。テレスコピック・チューブ32hの最も基部側の部分は、貫通穴62hに固定され、螺旋状円筒58hは貫通穴62hの先端側部分の内部に保持される。ユーザの指で表面をグリップし易いように、ノブ70hの外側表面にはウェル82hが設けられている。底面に明いた穴83hは、本体77hの外側表面から貫通穴62hの基部側部分まで伸び、この穴83hにはダボ84hが挿入される。横穴85hは、本体77hの外側表面の反対側端部から貫通穴62hの基部側部分まで伸びている。横穴85hには、貫通穴62hへの開口部に隣接して肩部が設けられている。ボール87hは、図9A-9C, および13A-13Cで示したのと同様の方法で、横穴85hに設けた肩部に位置し、貫通穴62h側へわずかに突起する。スプリング88hは横穴85h内に配置され、ボール87hを肩部に押しつける。別のダボ89h(これは図14A, 14Bで示したものと同一の構造を有する)が、横穴85h内のスプリング88hとボール87hの上に配置される。貫通穴62h側へわずかに突起したボール87hの一部分は、図9A-9Cに示したロック・ハウジング70と螺旋状円筒58に関して説明したのと同じ方法で、螺旋状円筒58hの小さい窪み63hとの噛み合いを容易にはずすことができるようになっている。図38について説明する。グリップ組立30hは図9A-9Cで示したグリップ組立30とは、螺旋状円筒58hがハンドル組立26h側に動いており、かつ最も先端側のテレスコピック・チューブ32hが固定アゴ・ベース352hの穴350hの中に固定されている点においてわずかに異なる。スプリング420hは最も先端側のテレスコピック・チューブ32hの穴の中に設けられており、最も先端側のテレスコピック・チューブ32hの穴の内側の肩部に当て付けられている。ケーブル・ホルダ72hは、図9A-9Cにおいて説明したケーブル・ホルダ72と同じ方法で配置されている。グリップ組立30hは図9A-9Cにおいて説明したグリップ組立30と同じ方法で機能する。
【0071】
従って、クランプ20h全体を剛にしたい場合には、医者はノブ70hを把持し、テレスコピック・チューブ32hの全てを伸展するためにハンドル組立26hに向かって基部側の方向にノブ70hをを引くことにより剛にすることができる。シャフト22hの全長にわたってテレスコピック・チューブ32hを保持するために、前述した方法と同じ方法により、螺旋状円筒58hにノブ70hを解除できるようにロックすることができる。シャフト22hの基部側部分をフレキシブルにしたいときには、図36に示したように、テレスコピック・チューブ32hの全てを入れ子状に重ねるために、医者はノブ70hを把持し、それをグリップ組立に向かって先端側の方向へ押せばよい。テレスコピック・チューブ32hとしては、最も基部側のチューブから最も先端側のチューブにかけてだんだんに径が小さくなっていくものが示されているが、最も基部側のチューブから最も先端側のチューブにかけてだんだんに径が大きくなっていくものも同様に可能である。
【0072】
使用例
本発明のクランプ20と20hは、特にポート、トローカ(液体を抜き取る器具)、あるいは小さい切開口(以後、これらを総合して「ポート」と呼ぶ)を通してアゴ260,262を入れるような、体内に入り込むことが最も少ない手術で使用する場合に良く適している。本例の説明においては、クランプ20と20hの両者の対応する同じ要素を指定するときには、同じ番号を付してある。体内に入り込むことが最も少ない手術には、内視鏡を使用した応用が含まれる。たとえば、体内に入り込むことが最も少ない手術中に、外科医は手術をしている位置で外科的作業を観察するために内視鏡を使うことが必要になる場合がある。そのような体内に入り込むことが最も少ない手術では、外科医の手が「ポート」を通って手術の位置に容易には接近できないほど「ポート」は小さい。このような場合、外科医はハンドル組立26またはノブ70hによってのみアゴ260,262を操作することができることなる。体内に入り込むことが最も少ない手術でクランプを使用する時には、外科医はアゴ260,262を閉じるため、ハンドル部分116, 216を握り、閉じたアゴ260,262を「ポート」を通って患者の内部へ入れる。それから、外科医は血管、組織または解剖上の対象物を操作するために、(ハンドル部分116と216を握ることによって)アゴ260,262を操作することになる。この操作中、アゴ260,262開いたり閉じたりすることができる。閉じているときには、アゴ260,262はリトラクタ(手術中に組織を持ち上げたりするために使用する器具)やシャープでない刃を持った器具と同様な方法で使用することができる。開いているときには、アゴ260,262はグリップ要素(即ち、クランプのようなもの)として、あるいは針の保持具として使用することができる。テレスコピック・チューブ32と32hの剛性によって、外科医は患者の体外にあるハンドル部分116, 216だけを動かすことによって、アゴ260,262を操作することが可能になる。完全に伸展したテレスコピック・チューブ32と32hによって、シャフトは剛になり、てこの支点としての作用をする「ポート」を通って突き出る。例えば、外科医がアゴ260,262を左に動かしたいと思ったときに、外科医はハンドル部分116, 216を支点周り回転させるためにに右の方へ単に動かせばよい。次に、もし必要であれば、外科医はアゴ260,262に血管、組織または解剖上の対象物を把持させるために、ハンドル部分116, 216を握ることにより、アゴ260,262を閉じることができる。このとき、クランプ20と20hに対する操作はわずかに異なったものとなる。
【0073】
クランプ20の場合、「ポート」を通ってシャフト22が伸びており、そのとき外科医はシャフト22の一部が完全にフレキシブルまたは曲げられる状態になるようにテレスコピック・チューブ32を引き込むことができる。最も基部側のチューブ32a、これも同様に患者の体外にあるが、を握りそして引き込むことによってチューブ32を引き込むことができる。チューブ32は図28で示したように、互いにロックされているため、最も基部側のチューブ32aを引き込むと、最も基部側のチューブ32aの先端側のチューブ(即ち、隣のチューブ)も同様にわずかに引き込まれるようになる。このとき、各チューブ32は、基部側へ引っ張られ、この引張力によってロック・ハウジング70の中に設けられたボール87と螺旋状円筒58の窪み63との噛み合いが外される。それから外科医は、最も基部側のチューブ32aの先端側のチューブ(即ち、隣のチューブ)を握り、更に引き込むことができる。このような方法によって、外科医は最も先端側のチューブ32bが同様に引き込まれるまで、各チューブ32を一つづつ握り、かつ引き込むことができる。その後、ハンドル組立26を外科手術の位置から離れた位置に移動させることができる。
【0074】
クランプ20hの場合、「ポート」を通ってシャフト22hが伸びており、外科医は図36に示すように、全てのテレスコピック・チューブ32hを入れ子状に収納するためにグリップ組立30hに向かって先端側の方向に握ったノブ70hを押すことができる。これによってシャフト22hの基部側部分を完全にフレキシブルにし、かつ曲げることができるようにすることができる。その後、ハンドル組立26hを、外科手術の位置から離れた位置に動かすことができる。このとき、外科医はアゴ260,262を操作するためにノブ70hを更に使用することができる。剛なテレスコピック・チューブ32hは、常に「ポート」を通って患者の体内に入っているので(テレスコピック・チューブ32hが入れ子状に収納されているか、あるいは引っ込められているかということは考えないで)、テレスコピック・チューブ32hは常にてこの支点として作用する。そのため、外科医はアゴ260,262を操作するためにハンドル116h, 216hを使う必要がない。即ち、ノブ70h はハンドルとしても機能する。しかしながら、外科医はアゴ260,262を開いたり閉じたりするためにはハンドル116h, 216hを使用する必要がある。
【0075】
外科手術の内容によっては、シャフト22の一部を再び剛にするために、シャフト22の一部をいくつかのテレスコピック・チューブ32, 32hで再び覆うように伸展する(あるいは、チューブ32, 32hの全てではなく、一部を引き込むこともできる)ことができる。
【0076】
更に、外科手術をしている位置において、別の血管、組織または解剖上の対象物を操作する必要が生じたとき、シャフトを再び剛にするためにテレスコピック・チューブ32, 32hの全てを完全に伸展することができ、そして上述したステップによってアゴ260,262を(ハンドル部分116, 216によって)操作する。クランプ20の一つまたは二つ以上のチューブ32を伸展するために、外科医は図28に関連して説明した手法によって窪み139とタブ141を使用して各チューブ32を隣のチューブ32へロックすることができる。そして、各チューブ32(最も先端側のチューブ32bから始める)を「ポート」を通して患者の身体の中へ戻す。同様に、クランプ20hの場合も、一つまたは二つ以上のチューブ32hを展開するためには、外科医は図28に関連して説明した手法によって窪み139とタブ141を使用して各チューブ32を隣のチューブ32へロックすることができる。そして、各チューブ32hを「ポート」通して患者の体外へ引き出すことができる。
【0077】
以上、本発明の特定の実施例について説明してきたが、本発明の本質から外れることなく、種々の改造ができることを理解しなければならない。特許請求の範囲に記載された事項は、本発明の範囲および本発明の基本的な考え方に含まれる改造をカバーするよう意図したものである。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】図1は、テレスコピック・チューブでシャフトを完全に覆った状態にある、本発明のクランプを斜視図として示したものである。
【図2】図2は、テレスコピック・チューブでシャフトを覆っていない状態にある、図1で示したクランプの斜視図である。
【図3A】図3Aは、図1のクランプのシャフト部分の断面図である。
【図3B】図3Bは、図3Aのシャフト部分の斜視図である。
【図4】図4は、図1に示すクランプのシャフト組立の斜視部分図である。
【図5】図5は、図1に示すクランプのシャフト組立の分解斜視図である。
【図6A】図6Aは、テレスコピック・チューブがシャフト全体にわたって伸展した状態にある、図1に示すクランプのハンドル組立の断面図である。
【図6B】図6Bは、テレスコピック・チューブがハンドル組立内に収納された状態にある、図1に示すクランプのハンドル組立の断面図である。
【図7】図7は、図1に示すクランプのストップ部材の断面図である。
【図8】図8は、図1に示すクランプの基部側のチューブ・ブッシュ単独の斜視図である。
【図9A】図9Aは、アゴが開き、ロック機構が螺旋状円筒によってロックされた状態にある、図1に示すクランプのグリップ組立の断面図を示す。
【図9B】図9Bは、アゴが閉じ、ロック機構が螺旋状円筒によってロックされた状態にある、図1に示すクランプのグリップ組立の断面図を示す。
【図9C】図9Cは、アゴが開き、ロック機構が螺旋状円筒から外れた状態にある、図1に示すクランプのグリップ組立の断面図を示す。
【図10】図10は、図1に示すクランプのグリップ組立の分解斜視図である。
【図11A】図11Aは、図1に示すクランプの螺旋状円筒の、上方からの斜視図を示す。
【図11B】図11Bは、図1に示すクランプの螺旋状円筒の、下方からの斜視図を示す。
【図11C】図11Cは、図1に示すクランプの螺旋状円筒の断面図を示す。
【図12A】図12Aは、図1に示すクランプのグリップ組立におけるケーブル・ホルダの斜視図を示す。
【図12B】図12Bは、図1に示すクランプのグリップ組立におけるケーブル・ホルダの断面図を示す。
【図13A】図13Aは、図1に示すクランプのロック機構の斜視図を示す。
【図13B】図13Bは、図1に示すクランプのロック機構の断面図を示す。
【図13C】図13Cは、図13Bの領域R部分を拡大して示したものである。
【図14A】図14Aは、図1に示すクランプのロック機構において使用しているダボ(dowel pin)の斜視図を示す。
【図14B】図14Bは、図1に示すクランプのロック機構において使用しているダボ(dowel pin)の断面図を示す。
【図15】図15は、図1に示すクランプのハンドル組立の分解斜視図を示す。
【図16】図16は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用するケーブル・ホルダの斜視図を示す。
【図17】図17は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する調整部品の斜視図を示す。
【図18】図18は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する端部ハウジングの斜視図を示す。
【図19】図19は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する一方のハンドル部分の斜視図を示す。
【図20】図20は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する他方のハンドル部分の斜視図を示す。
【図21】図21は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する一方のラチェット解放ボタンの斜視図を示す。
【図22】図22は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用する他方のラチェット解放ボタンの斜視図を示す。
【図23】図23は、図1に示すクランプのハンドル組立で使用するハンドル端部部分の斜視図を示す。
【図24】図24は、ラチェット・ラック(ラチェットの歯ざお)からラチェットが外れた状態にある、図1に示すクランプのハンドル組立であって、その一部を側方からの斜視図として示したものである。
【図25】図25は、ラチェット・ラック(ラチェットの歯ざお)にラチェットが噛み合った状態にある、図1に示すクランプのハンドル組立であって、その一部を側方からの斜視図として示したものである。
【図26】図26は、ラチェット・ラック(ラチェットの歯ざお)にラチェットが噛み合った状態にある、図1に示すクランプのハンドル組立であって、その一部を下方からの斜視図として示したものである。
【図27】図27は、図1に示すクランプのシャフトの基部を拡大して示した部分斜視図である。
【図28】図28は、図1に示すクランプの入れ子状に隣り合ったテレスコピック・チューブの断面を示したものである。
【図29】図29は、他のアゴを使用した場合の、図1に示すクランプのグリップ組立を斜視図として示したものである。
【図30】図30は、本発明の他の実施例であるラチェット組立を備えたハンドル組立の部分斜視図である。
【図31】図31は、図30に示すハンドル組立の断面図である。
【図32A】図32Aは、他の実施例であって、図2に示すクランプと一緒に使用されている剛な要素の分解斜視図である。
【図32B】図32Bは、図32Aで示したクランプと剛な要素の斜視図である。
【図33A】図33Aは、他の実施例であって、図2に示すクランプと一緒に使用されている剛な支持構造組立の斜視図である。
【図33B】図33Bは、図33Aで示したクランプと剛な支持構造組立の斜視図である。
【図34A】図34Aは、更に別の実施例であって、図2に示すクランプと一緒に使用されている別の剛な支持構造組立の斜視図である。
【図34B】図34Bは、図34Aで示したクランプと剛な支持構造組立の斜視図である。
【図35】図35は、他の実施例であって、図1および図2に示すクランプと一緒に使用されている複数のテレスコピック・チューブの斜視図を示したものである。
【図36】図36は、更に別の実施例であって、図1および図2に示すクランプと一緒に使用されている別の複数のテレスコピック・チューブの斜視図を示したものである。
【図37】図37は、図36に示すクランプのハンドル組立の断面図を示したものである。
【図38】図38は、図36に示すクランプのグリップ組立の断面図を示したものである。
Claims (91)
- (1)ハンドル組立と、
(2)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(3)シャフト組立であって、
(i)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトを備え、当該フレキシブル・シャフトが穴を形成し、
(ii)交互に配置された複数の第一のビーズと第二のビーズを備え、当該第一のビーズと第二のビーズは外側表面を有し、当該第二の各ビーズは当該第一の各ビーズよりも大きい内径を有し、当該第二の各ビーズは隣接する二つの当該第一のビーズの外側表面で支持され、
(iii)フレキシブル・シャフトの穴の中に配置されたケーブルを備え、当該ケーブルはハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有する、
シャフト組立と、から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項1に記載のクランプにおいて、前記第一の各ビーズが三次元的な凸状のリング形状を有することを特徴とするクランプ。
- 請求項2に記載のクランプにおいて、前記第二の各ビーズが三次元的な凸状のリング形状を有することを特徴とするクランプ。
- 請求項1に記載のクランプにおいて、更に剛な要素を含み、当該剛な要素を前記シャフトを曲げることができないように前記シャフトを支持する第一の位置と、前記シャフトを曲げることができるようにする第二の位置に配置することができることを特徴とするクランプ。
- 請求項1に記載のクランプにおいて、前記第二の各ビーズが前記第一の各ビーズよりも大きい外径を有することを特徴とするクランプ。
- 請求項1に記載のクランプにおいて、前記第二の各ビーズが前記第一の各ビーズよりも小さい外径を有することを特徴とするクランプ。
- 請求項1に記載のクランプにおいて、前記第二の各ビーズが前記第一の各ビーズと同じ外径を有することを特徴とするクランプ。
- 請求項1に記載のクランプにおいて、前記第二の各ビーズが隣接する二つの当該第一のビーズの外側表面で接触し、当該接触が線接触であることを特徴とするクランプ。
- (1)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(2)アゴが閉じた状態で一対のアゴをロックするラチェット組立を備えたハンドル組立と、
(3)シャフト組立であって、
(i)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトと、
(ii)剛な要素が前記シャフトを曲げることができないように前記シャフトを支持する第一の位置と、前記シャフトを曲げることができるようにする第二の位置に配置することができる剛な要素と、
を備えたシャフト組立と、から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項9に記載のクランプにおいて、
(1)ハンドル組立が第一のハンドル部分と第二のハンドル部分を含み、
(2)ラチェット組立が、
(i)第一および第二のハンドル部分に回転自在に結合され、複数の歯を有するラチェット・ラックと、
(ii)ラチェット・ラックの方へ常に押し付けられ、ラチェット・ラック上の複数の歯の内の一つと噛み合うようにした歯を有するラチェットと、
を含むことを特徴とするクランプ。 - 請求項10に記載のクランプにおいて、前記ラチェットが前記第二のハンドル部分に回転自在に結合されていることを特徴とするクランプ。
- 請求項10に記載のクランプにおいて、前記ラチェット・ラック上の複数の歯の内の一つと前記ラチェットの歯との噛み合せを解除することを目的として、前記ラチェット・ラックから引き離すように前記ラチェットを回転させるために、前記ラチェットに押す部分を設けたことを特徴とするクランプ。
- 請求項12に記載のクランプにおいて、前記ラチェット・ラック上の複数の歯の内の一つと前記ラチェットの歯との噛み合せを解除することを目的として、前記ラチェット・ラックから引き離すように前記ラチェットを回転させるために、前記ラチェットに結合された少なくとも一つの解除ボタンを更に含むことを特徴とするクランプ。
- 請求項10に記載のクランプにおいて、前記ラチェット・ラック上の複数の歯の内の一つと前記ラチェットの歯との噛み合せを解除することを目的として、前記ラチェット・ラックから引き離すように前記ラチェットを回転させるために、前記ラチェットに結合された少なくとも一つの解除ボタンを更に含むことを特徴とするクランプ。
- 請求項12に記載のクランプにおいて、前記押す部分が前記ラチェットの一方の端部に設けられたハンドルであることを特徴とするクランプ。
- 請求項14に記載のクランプにおいて、前記ラチェットが前記少なくとも一つの解除ボタンに結合されたロッドを更に含み、前記少なくとも一つの解除ボタンを回転させることにより前記ラチェットを回転させるような軸方向の動きを当該ロッドに生じさせるようにしたことを特徴とするクランプ。
- 請求項14に記載のクランプにおいて、前記少なくとも一つの解除ボタンが二つの解除ボタンから成ることを特徴とするクランプ。
- 請求項14に記載のクランプにおいて、前記少なくとも一つの解除ボタンが第二のハンドル部分に回転自在に結合されていることを特徴とするクランプ。
- 請求項10に記載のクランプにおいて、前記ラチェット組立が、前記ラチェット・ラックの方へ前記ラチェットを押し付けるような力を付与するスプリングを更に含むことを特徴とするクランプ。
- 請求項9に記載のクランプにおいて、第一の解除機構と第二の解除機構を更に含み、第一および第二の解除機構は前記ラチェット組立に結合されており、前記ラチェット組立は、(i) 第一の解除機構によって、(ii) 第二の解除機構によって、あるいは(iii) 第一と第二の両方の解除機構によって噛み合せを解除することができるようにしたことを特徴とするクランプ。
- (1)ハンドル組立と、
(2)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(3)シャフト組立であって、
(i)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトと、
(ii)剛な要素が前記シャフトを曲げることができないように前記シャフトを支持する第一の位置と、前記シャフトを曲げることができるようにする第二の位置に配置することができる剛な要素と、
を備えたシャフト組立と、
(4)当該剛な要素を当該第一の位置にロックするようにしたロック組立と、
から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項21に記載のクランプにおいて、前記ロック組立が前記剛な要素を前記グリップ組立にロックすることを特徴とするクランプ。
- 請求項22に記載のクランプにおいて、前記剛な要素は、前記シャフトと同軸である移動可能なカバーであって、当該カバーは前記第一の位置において前記シャフトを完全に覆い、前記第二位置において前記シャフトの一部を露出させることを特徴とするクランプ。
- 請求項23に記載のクランプにおいて、前記カバーは先端側端部を有し、前記カバーが前記第一の位置にあるときに、前記ロック機構が、前記カバーの先端側端部と前記グリップ組立との位置合わせをすることができるアライメント機構を含むことを特徴とするクランプ。
- 請求項23に記載のクランプにおいて、前記グリップ組立がアゴ・ベースを含み、前記ロック組立が、アゴ・ベースに固定される螺旋状円筒と、カバーに固定されるロック・ハウジングと、螺旋状円筒とロック・ハウジングとをスライドさせながら噛み合わせる手段とを含むことを特徴とするクランプ。
- 請求項25に記載のクランプにおいて、前記ロック・ハウジングが前記螺旋状円筒の部分を取り外しできるように保持することができる穴を備えることを特徴とするクランプ。
- 請求項25に記載のクランプにおいて、前記噛み合わせる手段が前記螺旋状円筒上の窪みとロック・ハウジングの中に配置したボールとを含み、前記螺旋状円筒が前記ロック・ハウジング固定されるとき、当該ボールが当該窪みの中に噛み合っていることを特徴とするクランプ。
- 請求項25に記載のクランプにおいて、前記シャフトの先端側端部が前記螺旋状円筒に固定されることを特徴とするクランプ。
- 請求項25に記載のクランプにおいて、前記ロック・ハウジングが穴を有し、前記シャフトが前記ロック・ハウジングの当該穴の中を通って配置されていることを特徴とするクランプ。
- 請求項28に記載のクランプにおいて、前記シャフトと前記螺旋状円筒の中を通って配置されているケーブルを更に含むことを特徴とするクランプ。
- 請求項30に記載のクランプにおいて、前記螺旋状円筒が長手方向穴を有し、当該長手方向穴の中であって、前記ケーブルの外周に保持されたスプリングを更に含むことを特徴とするクランプ。
- 請求項30に記載のクランプにおいて、前記ケーブルは先端側端部を有し、前記ケーブルの先端側端部を固定するケーブル・ホルダを更に含み、当該ケーブル・ホルダは前記螺旋状円筒に固定されることを特徴とするクランプ。
- (1)ハンドル組立と、
(2)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(3)シャフト組立であって、
(i)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトと、
(ii)前記シャフトと同軸で移動可能なカバーであって、カバーが前記シャフトの一部を露出させる第一の位置、または前記シャフトのほとんどを覆う第二の位置に置くことができ、先端側端部を有するカバーと、
を備えるシャフト組立と、
(4)前記カバーが前記第二の位置にあるときに、前記カバーの先端側端部と前記グリップ組立との位置合わせをすることができるアライメント機構と、
から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項33に記載のクランプにおいて、
(1)前記グリップ組立がアゴ・ベースを含み、
(2)前記アライメント機構が、
(i)当該アゴ・ベースに固定される螺旋状円筒であって、ガイド面とスロットを備えた螺旋状円筒と、
(ii)カバーに固定されるハウジングであって、ガイド面に沿って移動しスロット内に保持されるピンを有するハウジングと、
を含むことを特徴とするクランプ。 - 請求項34に記載のクランプにおいて、前記ハウジングが前記螺旋状円筒の一部を取り外し可能に保持する穴を有することを特徴とするクランプ。
- 請求項34に記載のクランプにおいて、前記ガイド面がヘリカル状であることを特徴とするクランプ。
- 請求項34に記載のクランプにおいて、前記シャフトの先端側端部が前記螺旋状円筒に固定されることを特徴とするクランプ。
- 請求項34に記載のクランプにおいて、前記ハウジングが穴を有し、前記シャフトが前記ハウジングの穴を通って配置されることを特徴とするクランプ。
- 請求項37に記載のクランプにおいて、前記シャフトと前記螺旋状円筒を通って配置されるケーブルを更に含むことを特徴とするクランプ。
- (1)ハンドル組立と、
(2)要素を把持するために開閉することができる一対の取り外し可能なアゴを備えたグリップ組立と、
(3)シャフト組立であって、
(i)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトと、
(ii)剛な要素が前記シャフトを曲げることができないように前記シャフトを支持する第一の位置と、前記シャフトを曲げることができるようにする第二の位置に配置することができる剛な要素と、
を備えたシャフト組立と、から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項40に記載のクランプにおいて、
(1)前記一対の取り外し可能なアゴが第一のアゴと第二のアゴを含み、
(2)前記グリップ組立が、
(i)第一の穴を有し、前記第一のアゴが当該第一の穴に取り外し可能に保持される第一のアゴ・ベースと、
(ii)第二の穴を有し、前記第二のアゴが当該第二の穴に取り外し可能に保持される第二のアゴ・ベースと、
を更に含むことを特徴とするクランプ。 - (1)ハンドル組立と、
(2)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(3)シャフト組立であって、
(i)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトと
(ii)前記シャフトと同軸である複数のテレスコピック・チューブであって、前記シャフトの一部を露出させる第一の位置に当該テレスコピック・チューブを配置することができ、また前記シャフトのほとんどを覆う第二の位置に当該テレスコピック・チューブを配置することができる複数のテレスコピック・チューブと、
(iii)隣り合うテレスコピック・チューブに対して固定した位置に各テレスコピック・チューブをロックするための手段と、
を備えたシャフト組立と、から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項42に記載のクランプにおいて、前記ロック手段が一つのテレスコピック・チューブ上に設けられた窪みと、隣り合うテレスコピック・チューブ上に設けられたロッキング・タブを含むことを特徴とするクランプ。
- 外科手術中にクランプを使用する方法であって、
a. (1)ハンドル組立と、
(2)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(3)ハンドル組立に結合された基部側端部およびグリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトと、剛な要素を備えたシャフト組立と、
からなるクランプを準備するステップと、
b. 前記シャフトを曲げることができないように前記剛な要素が前記シャフトを支持する第一の位置に、前記剛な要素を配置するステップと、
c. 外科医の手より小さいサイズの開口部を通って外科手術の位置に前記アゴを導入するステップと、
d. 外科手術の位置から離れた位置に配置されたハンドル組立だけを動かすことによって、内部の外科手術の位置で前記アゴを操作するステップと、
からなることを特徴とするクランプの使用方法。 - 請求項44に記載のクランプの使用方法において、
e. 外科手術の位置から離れた位置に配置されたハンドル組立だけを動かすことによって、内部の外科手術の位置で前記アゴを閉じるステップを、
更に含むことを特徴とするクランプの使用方法。 - 請求項45に記載のクランプの使用方法において、
f. 前記シャフトを曲げることができる第二の位置に前記剛な要素を配置するステップを、
更に含むことを特徴とするクランプの使用方法。 - 請求項46に記載のクランプの使用方法において、
g. 外科手術の位置から離れた位置へハンドル組立を動かすステップを、
更に含むことを特徴とするクランプの使用方法。 - クランプに使用するためのシャフトであって、
交互に配置された複数の第一のビーズと第二のビーズから成り、
当該第一の各ビーズと第二の各ビーズは外側表面を有し、
当該第二の各ビーズの内径は当該各第一のビーズの内径よりも大きく、
当該第二の各ビーズは隣接する二つの当該第一のビーズの外側表面で支持されることを特徴とするシャフト。 - 請求項48に記載のシャフトにおいて、複数のビーズに結合された剛な要素を更に含み、当該剛な要素は前記シャフトを曲げることができないように前記シャフトを支持する第一の位置と、前記シャフトを曲げることができるようにする第二の位置に配置することができることを特徴とするシャフト。
- (1)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(2)閉じた状態で一対のアゴをロックするための手段を備えたハンドル組立であって、当該ロック手段がアゴをロックする力を調整するための手段を有するハンドル組立と、
(3)シャフト組立であって、
(i)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトと、
(ii)前記シャフトを曲げることができないように前記シャフトを支持する第一の位置と、前記シャフトを曲げることができるようにする第二の位置に配置することができる剛な要素と、
を備えたシャフト組立と、から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項50に記載のクランプにおいて、
(1)前記ハンドル組立が第一のハンドル部分と第二のハンドル部分を含み、
(2)ロック手段が、
(i)当該第一と第二のハンドル部分に回転自在に結合され、一枚の歯を持つラチェット・ラックと、
(ii)ラチェット・ラックの方へ押し付ける力が常に作用し、前記ラチェット・ラックの歯と噛み合う手段を有するラチェットと、
を含むことを特徴とするクランプ。 - 請求項51に記載のクランプにおいて、前記ラチェットが回転自在に第二のハンドル部分に結合されていることを特徴とするクランプ。
- 請求項51に記載のクランプにおいて、前記ラチェット・ラック上の歯と噛み合う手段の噛み合いを解除させるために、前記ラチェットが、前記ラチェット・ラックから離す方向に前記ラチェットを回転させるように押すことができる部分を有することを特徴とするクランプ。
- 請求項53に記載のクランプにおいて、前記ラチェット組立が、前記噛み合わせ手段と前記ラチェット・ラックの歯との噛み合せを解除することを目的として、前記ラチェット・ラックから引き離すように前記ラチェットを回転させるために、前記ラチェットに結合された少なくとも一つの解除ボタンを更に含むことを特徴とするクランプ。
- 請求項51に記載のクランプにおいて、前記ラチェット組立が、前記噛み合わせ手段と前記ラチェット・ラックの歯との噛み合せを解除することを目的として、前記ラチェット・ラックから引き離すように前記ラチェットを回転させるために、前記ラチェットに結合された少なくとも一つの解除ボタンを更に含むことを特徴とするクランプ。
- 請求項53に記載のクランプにおいて、前記押すことができる部分がラチェットの一方の端部に設けられたダイアルであることを特徴とするクランプ。
- 請求項55に記載のクランプにおいて、前記ラチェットが前記少なくとも一つの解除ボタンに結合されたロッドを更に含み、前記少なくとも一つの解除ボタンを回転させることにより前記ラチェットを回転させるような軸方向の動きを当該ロッドに生じさせるようにしたことを特徴とするクランプ。
- 請求項55に記載のクランプにおいて、前記少なくとも一つの解除ボタンが2つの解除ボタンから成ることを特徴とするクランプ。
- 請求項55に記載のクランプにおいて、前記少なくとも一つの解除ボタンが第二のハンドル部分に回転自在に結合されていることを特徴とするクランプ。
- 請求項51に記載のクランプにおいて、前記ラチェット組立が、前記ラチェット・ラックの方へ前記ラチェットを押し付けるような力を付与するスプリングを更に含むことを特徴とするクランプ。
- 請求項51に記載のクランプにおいて、ロックする力の調整手段が噛み合い手段を含み、当該噛み合い手段が複数の歯を形成する連続的な経路であって、ヘリカル状の溝を形成する要素を備え、前記ラチェット・ラックの歯が当該溝に噛み合いかつ当該連続的な経路に沿って動くことができることを特徴とするクランプ。
- 請求項50に記載のクランプにおいて、第一の解除機構と第二の解除機構を更に含み、第一および第二の解除機構は前記ラチェット組立に結合されており、前記ラチェット組立は、(i) 第一の解除機構によって、(ii) 第二の解除機構によって、あるいは(iii) 第一と第二の両方の解除機構によって噛み合せを解除することができるようにしたことを特徴とするクランプ。
- (1)ハンドル組立と、
(2)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(3)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトを備えたシャフト組立と、
(4)剛な要素が前記シャフトに結合された時に、前記シャフトを曲げることができず、剛な要素が前記シャフトに結合されない時に、前記シャフトを曲げることがでるように、前記シャフトに取り外し可能に結合された剛な要素と、
から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項63に記載のクランプにおいて、前記剛な要素が、前記シャフトを通すことができる長手方向スリットを備えた円管要素であることを特徴とするクランプ。
- 請求項63に記載のクランプにおいて、前記剛な要素が、グリップ組立に取り外し可能に取付けられる先端側端部を有することを特徴とするクランプ。
- 請求項63に記載のクランプにおいて、前記剛な要素が、ハンドル組立に取り外し可能に取付けられた基部側端部を有することを特徴とするクランプ。
- (1)ハンドル組立と、
(2)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(3)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトを備えたシャフト組立と、
(4)前記シャフトを曲げることができないように、当該シャフトの全長にわたって当該シャフトに平行に剛な要素を伸展させる第一の位置と、前記シャフトの一部を曲げることができるように、当該シャフトの一部と平行に剛な要素を伸展させる第二の位置に、配置することができる剛な要素と、
から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項67に記載のクランプにおいて、剛な要素が剛なロッドであることを特徴とするクランプ。
- 請求項67に記載のクランプにおいて、剛な要素が複数の平行に配置された剛なロッドから成ることを特徴とするクランプ。
- 請求項68に記載のクランプにおいて、剛な要素がグリップ組立に取り外し可能に結合された先端側ブロックとハンドル組立に固定された基部側ブロックとを含み、更に先端側ブロックと基部側ブロックとにわたって配置されるようにした剛なロッドを備えることを特徴とするクランプ。
- 請求項69に記載のクランプにおいて、剛な要素がグリップ組立に取り外し可能に結合された先端側ブロックとハンドル組立に固定された基部側ブロックとを含み、更に先端側のブロックに届く先端側のロッドと基部側のブロックに届く基部側のロッドとを有する複数の剛なロッドを備えることを特徴とするクランプ。
- (1)ハンドル組立と、
(2)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(3)シャフト組立であって、
(i)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトと、
(ii) ハンドル組立の外側に隣接して、テレスコピック・チューブが互いに入れ子状に引き込こまれる第一の位置と、前記フレキシブルなシャフトを完全にカバーするためにテレスコピック・チューブが十分に伸展される第二の位置に揃えることができる複数の剛なチューブと、
を備えるシャフト組立と、から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項72に記載のクランプにおいて、前記テレスコピック・チューブを第二の位置に揃えたときに、前記複数のテレスコピック・チューブがグリップ組立にロックされる先端側テレスコピック・チューブを有することを特徴とするクランプ。
- 請求項72に記載のクランプにおいて、前記複数のテレスコピック・チューブがハンドル組立に固定される基部側テレスコピック・チューブを有することを特徴とするクランプ。
- 請求項72に記載のクランプにおいて、前記複数のテレスコピック・チューブが基部側テレスコピック・チューブと先端側テレスコピック・チューブを有し、基部側テレスコピック・チューブの径が先端側テレスコピック・チューブの径よりも大きいことを特徴とするクランプ。
- 請求項72に記載のクランプにおいて、前記複数のテレスコピック・チューブが基部側テレスコピック・チューブと先端側テレスコピック・チューブを有し、基部側テレスコピック・チューブの径が先端側テレスコピック・チューブの径よりも小さいことを特徴とするクランプ。
- (1)ハンドル組立と、
(2)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(3)シャフト組立であって、
(i)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトと、
(ii)グリップ組立に隣接して、テレスコピック・チューブが互いに入れ子状に引き込こまれる第一の位置と、前記フレキシブル・シャフトを完全にカバーするためにテレスコピック・チューブが十分に伸展される第二の位置に揃えることができる複数の剛なチューブと、
を備えるシャフト組立と、から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項77に記載のクランプにおいて、前記テレスコピック・チューブが第二の位置に揃えられたときに、前記複数のテレスコピック・チューブがハンドル組立に解除可能にロックされる基部側テレスコピック・チューブを有することを特徴とするクランプ。
- 請求項77に記載のクランプにおいて、前記複数のテレスコピック・チューブがグリップ組立に固定される先端側テレスコピック・チューブを有することを特徴とするクランプ。
- 請求項77に記載のクランプにおいて、前記複数のテレスコピック・チューブが基部側テレスコピック・チューブと先端側テレスコピック・チューブを有し、基部側テレスコピック・チューブの径が先端側テレスコピック・チューブの径よりも大きいことを特徴とするクランプ。
- 請求項77に記載のクランプにおいて、前記複数のテレスコピック・チューブが基部側テレスコピック・チューブと先端側テレスコピック・チューブを有し、基部側テレスコピック・チューブの径が先端側テレスコピック・チューブの径よりも小さいことを特徴とするクランプ。
- 請求項77に記載のクランプにおいて、前記複数のテレスコピック・チューブが前記第一の位置にあるときに、前記シャフトが完全にフレキシブルであることを特徴とするクランプ。
- 請求項77に記載のクランプにおいて、前記複数のテレスコピック・チューブが非回転であることを特徴とするクランプ。
- 請求項77に記載のクランプにおいて、前記アゴが非回転であり、軸荷重、横荷重、モーメント、およびトルクを受けることができる能力を有することを特徴とするクランプ。
- 請求項77に記載のクランプにおいて、前記複数のテレスコピック・チューブが前記第一の位置にあるときに、前記フレキシブル・シャフトが軸荷重に耐える能力を有することを特徴とするクランプ。
- 請求項78に記載のクランプにおいて、基部側テレスコピック・チューブに取り付けられ、ハンドル組立に解除可能にロックされるノブを更に含むことを特徴とするクランプ。
- 外科手術中にクランプを使用する方法であって、
a. (1)ハンドル組立と、
(2)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(3)シャフト組立であって、
(i)ハンドル組立に結合された基部側端部およびグリップ組立に結合された先端側端部を有するフレキシブル・シャフトと、
(ii)グリップ組立に隣接して、テレスコピック・チューブが互いに入れ子状に引き込こまれる第一の位置に配置することができると共に、基部側テレスコピック・チューブを有する複数の剛なテレスコピック・チューブと、
(iii)基部側テレスコピック・チューブに取り付けられ、ハンドル組立に解除可能にロックされるノブと、
を備えたシャフト組立と、から成るクランプを準備するステップと、
b. 前記シャフトを曲げることができないように前記テレスコピック・チューブがフレキシブル・シャフトを完全にカバーする第二の位置に前記テレスコピック・チューブを十分に伸展するステップと、
c. 外科医の手より小さいサイズの開口部を通って外科手術の位置に前記アゴを導入するステップと、
d. ノブだけを動かすことによって、内部の外科手術の位置で前記アゴを操作するステップと、
からなることを特徴とするクランプの使用方法。 - 請求項87に記載のクランプの使用方法において、
e. 外科手術の位置から離れた位置に配置されたハンドル組立だけを動かすことによって、内部の外科手術の位置で前記アゴを閉じるステップを、
更に含むことを特徴とするクランプの使用方法。 - (1)要素を把持するために開閉することができる一対のアゴを備えたグリップ組立と、
(2)ハンドル組立に結合された基部側端部と、グリップ組立に結合された先端側端部を有するシャフト組立と、
(3)ハンドル組立であって、
(i) 第一のハンドル部分および第二のハンドル部分と、
(ii) 当該第一および第二のハンドル部分に回転自在に結合され、一枚の歯を有するラチェット・ラックと、
(iii) ラチェット・ラック上に設けた歯と解除可能に噛み合せるための第二のハンドル部分に結合される手段であって、アゴをロックする力を不連続に、そして連続的に調整することができる手段を有する噛み合せ手段と、
を備えたハンドル組立と、から成ることを特徴とするクランプ。 - 請求項89に記載のクランプにおいて、前記ロックする力の調整手段が第二のハンドル部分に結合されて配置された要素を含み、当該配置された要素は不連続な調整を可能にする複数の歯を有し、更に連続的な経路を形成するヘリカル状の溝を備え、前記ラチェット・ラックの歯が当該溝に噛み合い、連続的な調整を行うために当該連続的な経路に沿って前記ラチェット・ラックの歯が動くことができるものであることを特徴とするクランプ。
- 請求項90に記載のクランプにおいて、前記ラチェット・ラックの歯と前記溝との間の噛み合いを解除するための手段を更に含むことを特徴とするクランプ。
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