JP2005503519A - 媒質隔離封止システム - Google Patents
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Abstract
ハウジングと軸との間を封止して侵蝕性を有する高圧の媒質の通過を阻止する媒質隔離封止システムである。前記ハウジングと前記軸との間に配設された浮動シールを備えており、この浮動シールは、侵蝕性を有する高圧の媒質に接触して該媒質の通過を阻止するものである。更に、前記ハウジングと前記軸との間に前記浮動シールから離隔させて配設された背後シールと、前記浮動シールと前記背後シールとの間に保持され、前記背後シールへ圧力を伝達し、前記浮動シールの両側間の差圧がゼロになるようにする潤滑流体とを備えている。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は封止システムに関し、より詳しくは、ハウジングの内周または軸の外周に複数のシールを配設し、侵蝕性を有する媒質がそれらシールを通過することがないように構成した媒質隔離封止システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
封止技術の用途のうちには、例えば油井掘削に関連した用途などのように、極めて条件の過酷な用途があり、そのような過酷な条件下で封止を行うことは容易ではない。油井掘削に関していえば、例えば、掘削作業状況のモニタや掘削作業の制御ために下孔内に設置する精密で高価な電子機器を防護するために、封止技術が必要とされている。
【0003】
従来、斯かる用途には、様々なエラストマー材料製のパッキンの前面に、摩耗等を引き起こすおそれのある侵蝕性を有する媒質をそのパッキンに触れさせないための、ポリマー材料製の前面シールを付加するという封止技術がしばしば用いられていた。ここでいう摩耗等を引き起こすおそれのある媒質とは、例えば、侵蝕性を有する掘削泥土などであり、その場合に、シールの一方の側には掘削泥土が存在し、他方の側には油圧作動用の圧油が存在するという状況などがあり得る。斯かる状況においては、シールの周囲圧力(環境圧力)が25,000 PSI(約170MPa)にも達することがあり、それに伴って、そのシールの両側間に1,000 PSI(約7Mpa)もの差圧が作用することもある。更に、その差圧は、その圧力の方向が変化することもある。そして、その環境温度は、華氏350度(約摂氏180度)という高温になることもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エラストマー材料製パッキンの前面にポリマー材料製シールを付加するという上述した封止技術には、シール寿命が比較的短いという問題や、シール不良がいつ発生するか予測がつかないために、突然のシール不良に見舞われるという問題などがあり、それらのために、運転コストの増大をきたしていた。
【0005】
本発明に係る封止システムは、封止すべきる媒質が侵蝕性を有するということや、環境温度が非常に高温であるということなどをはじめとする、様々な過酷な条件に耐え得ると共に、往復運動シール、回転運動シール、または固定シールのいずれとして用いる場合にも、非常に長いシール寿命を発揮し得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る媒質隔離封止システムは、ハウジングと軸との間を封止して侵蝕性を有する高圧の媒質の通過を阻止する媒質隔離封止システムであり、前記ハウジングと前記軸との間に配設された、侵蝕性を有する高圧の媒質に接触して該媒質の通過を阻止する浮動シールを備えている。また、前記ハウジングと前記軸との間に、前記浮動シールから離隔させて、背後シールが配設されており、更に、前記浮動シールと前記背後シールとの間に、前記背後シールへ圧力を伝達し、前記浮動シールの両側間の差圧がゼロになるようにする潤滑流体が保持されている。この潤滑流体がシールを潤滑することによっても、シール寿命が延長される。
【0007】
前記浮動シール及び前記背後シールの各々をばね入りオイルシールとし、それらばね入りオイルシールが、リップを高圧の前記媒質の方へ向けて前記ハウジングと前記軸との間に配設されているようにしてもよい。また、第2の背後シールを備え、該第2の背後シールが前記背後シールに当接して配設されているようにし、それによって、背後シール配設位置に双方向の封止機能を持たせるようにしてもよい。
【0008】
前記第2の背後シールをOリングシールとしてもよく、或いは、前記第2の背後シールを第2のばね入りオイルシールとし、2つのばね入りオイルシールを、互いに背中合わせとしてそれらオイルシールのリップが互いに逆方向に延在するように配設してもよい。
【0009】
別法として、前記背後シールを、連装した複数のシールから成るものとしてもよく、更に、それら複数のシールの各々を、ばね入りオイルシールとしてもよい。
更に、前記浮動シールの高圧側に浮動ラビリンスシールを配設するようにしてもよい。
【0010】
本発明の別の実施例は、前記浮動シールと前記背後シールとを互いに離隔させて支持するカートリッジを備えている。該カートリッジが、ハウジング側部材と、該ハウジング側部材を前記ハウジングに固定するための止め輪とを含んでいるようにしてもよく、また更に、前記軸に取付けられるスリーブ状部材を含んでいるようにしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
添付図面と共に以下の説明を参照することにより、本発明の利点及び特徴を更に明瞭に理解することができる。
図1に示したのは、ハウジング12と中空軸14との間を密封して侵蝕性を有する高圧の媒質を封止する、本発明に係る媒質隔離封止システム10である。侵蝕性を有する高圧の媒質とは、例えば掘削泥土などであり、図にはこの媒質を矢印20で表した。封止システム10は、この侵蝕性を有する高圧の媒質が、この封止システム10を通過して、例えば油圧作動用の圧油などの流体22に混入することがないように、その媒質を封止するものである。
【0012】
先にも触れたように、この封止システム10の周囲の圧力(環境圧力)は非常な高圧であり、その圧力は、例えば25,000PSI(約170MPa)にも達することがあり、それに伴って、この封止システム10の両側間には、しばしば1,000PSI(約7Mpa)もの差圧が作用する。更に、その差圧は、その圧力の方向が変化することもある。この差圧が作用していることを、図には矢印26で表した。
【0013】
この封止システム10を構成する材料としては、華氏350度(約摂氏180度)の高温に耐えられる耐熱性を有する材料を選択して使用している。この封止システム10は、浮動シール30を備えており、この浮動シール30は、ハウジング12と軸14との間に配設されており、矢印20で表した侵蝕性を有する媒質に臨み、この媒質に接触している。この封止システム10は更に、背後シール32を備えており、この背後シール32は、ハウジング12と軸14との間に、浮動シール30から離隔させて配設されている。
【0014】
図示のごとく、浮動シール30及び背後シール32いずれも、オイルシール(リップシール)から成るものとすることができ、例えば、米国特許第4655462号、米国特許第4830344号、それに米国特許第5265890号(いずれもBallselsに対して付与された特許である)に記載されている構造のオイルシールなどを使用することができる。これら米国特許は、オイルシール(リップシール)の構造の具体例、並びにばね入りオイルシールに使用するスプリング34、36の具体例を示すものとして、この言及をもって、その内容の全体が本願開示に包含されたものとする。図1に示したように、浮動シール30及び背後シール32の夫々のリップ部分40、42は、矢印20で表した掘削泥土の方へ向けられている。
【0015】
浮動シール34と背後シール36との間に、潤滑流体44が保持されており、この潤滑流体44は、矢印20で表した圧力を背後シール36へ伝達し、それによって、浮動シール34の両側間の差圧がゼロになるようにするものである。
【0016】
浮動シール30及び背後シール32として、ここでは傾斜コイルスプリング34、36を使用したUカップ形オイルシール(リップシール)を用いているが、その他の形態の付勢用スプリング(図13C及び図13G参照)を使用したオイルシールを用いるようにしてもよく、また、その他の形態のシールを用いるようにすることも可能であり、それについては後に詳述する。以上の構成によれば、封止システム10は、摩耗などを発生させるおそれのある侵蝕性を有する媒質20を油圧作動用の圧油22から隔離することができ、また、浮動シール30及び背後シール32が潤滑流体44によって潤滑されることから、長いシール寿命を発揮することができる。
【0017】
図2に示した本発明の別の実施例50は、上の実施例10の構成要素に加えて、更に、Oリングから成るシール52と、バックアップリング54とを備えることによって、背後シール36における双方向の封止機能を向上させたものである。尚、図2において、実施例10に関して先に説明した構成要素と同一ないし実質的に同様の構成要素には、同一の参照符号を付してある。
【0018】
図3に示した本発明の別の実施例60においては、バックアップリング62を、オイルシールから成る背後シール64に結合し、それらが離れることがないようにしたものである。
【0019】
図4に示した本発明の別の実施例70は、背中合わせにした2つのオイルシール72、74を備えており、それらオイルシール72、74は、夫々のボディ80、82に嵌合連結部76、78が形成されている。そして、嵌合連結部76、78で、それらオイルシール72、74を互いに嵌合連結することによって、矢印20、26で表した力に対抗できるだけの安定性と双方向の封止機能とを付与したものである。
【0020】
図5に示した媒質隔離封止システムの別の実施例90は、ハウジング92と中実軸94との間を封止している。この実施例90の封止システムは、浮動シール98と、一対の背後シール100、102と、潤滑流体104とを備えている。浮動シール98は、付勢用スプリング96を使用したばね入りオイルシールから成るものである。一対の背後シール100、102は、互いに背中合わせにして、浮動シール98から離隔させて配設されている。また、潤滑流体104は、浮動シール98と一対の背後シール100、102との間に保持されている。更に、スパイラルリテーナリング106、108を備えており、それらによってシール98、100、102を安定させている。また、止め輪110を用いて、スプリング114、116の力−撓み特性を調節できるようにしている。
【0021】
図6に示した本発明の更に別の実施例130は、ハウジング132と軸134との間を封止して、それらの間の媒質の通過を阻止する媒質隔離封止機能を提供しており、この実施例130は、浮動シール136と、オイルシールから成る2つの背後シール138、140とを備えている。
【0022】
実施例130は更に、カートリッジ142を備えており、このカートリッジ142は、浮動シール136と背後シール138、140とを互いに離隔させて支持しており、それらの間に潤滑流体144を保持できるようにしている。実施例130は更に、リテーナリング146を備えており、この実施例130の封止システムは、このリテーナリング146と、ハウジング132の内周面に形成した段部148とによって、軸134の長手方向に移動しないように固定されている。また、カートリッジ142に取付けられた防護板146が、背後シール138、140を、当接部148との間に挟持して固定している。更に、カートリッジ142とハウジング132との間に、固定シール150を備えるようにしてもよい。
【0023】
図7に示した本発明の別の実施例160は、ハウジング162と軸164との間を封止しており、この実施例160は、ハウジング側部材168とスリーブ状部材170とを含むカートリッジ166を備えている。ハウジング側部材168は、浮動シール172と背後シール174、176とを互いに離隔させて支持しており、それらの間に潤滑流体178を保持できるようにしている。この実施例160の封止システムは、ブッシュ184と186との間に配設されて、リテーナリング180と段部182とによって固定保持されている。また、背後シール170、176は、ブッシュ186と段部184との間に配設されて、係止部材190によって固定保持されている。
【0024】
図8に示した本発明の別の実施例200は、ピストン(不図示)とハウジング204との間を封止している。この実施例200は、カートリッジ212を備えており、このカートリッジ212によって、浮動シール206と背後シール208、210とを互いに離隔させて支持し、それら浮動シール206と背後シール208、210との間の中央に潤滑流体214を保持できるようにしている。また、それらシール206、208、210を装備したカートリッジ212を、リテーナプレート220で固定保持している。ハウジング204とカートリッジ212との間には、固定シール224が装備されている。また、図示のごとく、ブッシュ(shipping bushing)228a、228bを装備するようにしてもよく、そうすれば、この実施例200の封止システムを、ポート229a、229bを介して予め潤滑した上で、それらブッシュ228a、228bから抜き出して、ピストンやパッキン箱(不図示)などに装着することが可能になる。この実施例200は、図示したように、内周面と外周面とのいずれにも装着することができ、またその場合に、その内周面や外周面が、運動する面と固定した面とのいずれであっても構わない。従ってこの構成は、本発明を運動シールと固定シールのいずれの用途にも利用可能にしており、カートリッジ212の中にシール206、208、210を保持することによってそれを可能にしたものである。
【0025】
図9に示した本発明の更に別の実施例230は、ハウジング234と軸236との間に配設したカートリッジ232を備えており、このカートリッジ232は、ハウジング側部材240を含んでいる。ハウジング側部材240は、浮動シール246を背後シール248、250から離隔させて、それらシールを支持すると共に、浮動シール246と背後シール248、250との間に潤滑流体250を保持するようにしている。防護板256によって、カートリッジ232及びOリング258、260を保持しており、それらOリング258、260は、ハウジング側部材240とハウジング234との間を封止する固定シールとして機能している。上の実施例200の場合と同様に、この封止システムを予め潤滑した状態にした上で装着することができるように、ポート264を形成したブッシュ(shipping bushing)262を装備するようにしてもよい。
【0026】
図10に示した本発明の別の実施例270は、ハウジング272と軸274との間を封止している。この実施例270は、浮動シール276と、2つの背後シール278、280とを、互いに離隔させて配設してあり、それらの間に潤滑流体282を保持している。更に、連通孔286を形成した浮動カートリッジ284を備えており、この浮動カートリッジ284は、圧力の方向が、矢印20で表した一方の方向と、矢印26で表した他方の方向との間で変化する際に、シール278と280の間に残留圧力が生じるのを防止するためのものである。
【0027】
図11に示した本発明の別の実施例290は、ハウジング292と軸294との間を封止しており、この実施例290は、浮動シール296と、連装した複数の背後シール298、300、302と、潤滑流体306とを備えている。連想した複数の背後シール298、300、302は、浮動シール296から離隔させて配設されており、潤滑流体306は、浮動シール296と背後シール298、300、302との間に保持されている。このように複数の背後シールを連装した構成は、その冗長性のために信頼性が向上しており、それによって、シール寿命が延びている。また、リテーナリング310、312、及び314によって、ハウジング292と軸294との間に配設したシールを安定させている。
【0028】
図12に示した本発明の更に別の実施例320は、ハウジング322と軸324との間を封止しており、この実施例320は、オイルシール(リップシール)から成る浮動シール326と、背後シール328、330と、潤滑流体332とを備えている。浮動シール326は、背後シール328、330から離隔させて配設されており、潤滑流体332は、浮動シール326と背後シール328、330との間に保持されている。また、それらシールは、リテーナリング336、338及び止め輪340、342によって保持されている。更に、浮動ラビリンスシール350を備えており、この浮動ラビリンスシール350は、ハウジング322と軸324との間に配設されて、スプリング352、354によって安定化が施されており、また、この浮動ラビリンスシール350とハウジング320との間に、Oリングから成るシール360が配設されている。浮動ラビリンスシールを備えることによって、封止システム320のシール寿命は、更に長いものとなっている。
【0029】
図13A〜図13Gは、図1〜図12に示した背後シールの具体例の替わりに使用することのできる種々の典型的なシール400、410を示した図である。また、図13Hに示したシール412は、図1〜図12に示した浮動シールの具体例の替わりに使用することのできるシールである。また、付勢用スプリング420、424、426、428、430、432は、先に説明したシールの付勢用スプリングの具体例の替わりに使用することのできるスプリングである。
【0030】
以上、本発明に係る媒質隔離封止システムについて説明したが、以上の説明は本発明を効果的に利用することのできる具体的な実施の形態を例示することを目的としたものであり、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。従って、当業者が想到し得る限りの改変構成、変更構成、または均等構成は全て、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲に包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】ハウジングと、中空軸と、互いに離隔させて配設した浮動シール及び背後シールと、それらシールの間の中央に保持され背後シールへ圧力を伝達する潤滑流体とを備えた、本発明の1つの実施例の断面図である。
【図2】Oリングから成る第2の背後シールとリテーナリングとを更に備えた、図1と同様の断面図である。
【図3】リテーナリングと背後シールとを結合した構成を示した、図1と同様の断面図である。
【図4】各々がオイルシールから成り互いに当接して嵌合連結した2つの背後シールを備えた、本発明の別の実施例を示した図である。
【図5】ハウジングと中実軸との間に、浮動シールと、各々がオイルシールから成る2つの背後シールとを配設したシール構造を備え、更に、止め輪とスパイラルリテーナリングとを備えた、本発明の別の実施例を示した図である。
【図6】浮動シールと背後シールとを互いに離隔させて支持するカートリッジを備えた、本発明の別の実施例を示した図である。
【図7】図6と同様の実施例であるが、カートリッジとしての、軸に取付けたスリーブ状部材を更に備えた、本発明の更に別の実施例を示した図である。
【図8】オイルシールから成るバリアシールとしての浮動シールと、背後シール位置に双方向の封止機能を付与するための、各々がオイルシールから成り互いに背中合わせにされた2つの背後シールとを、ハウジングとピストンとの間に配設したカートリッジとして構成した、本発明の更に別の実施例を示した図である。
【図9】図8と同様の実施例であるが、Oリングから成る補助的な固定シールをカートリッジに装備した、本発明の別の実施例を示した図である。
【図10】一対の背後シールを保持するための別体としたカートリッジと、浮動シールを保持するためのスパイラルリテーナリングとを備えた、本発明の別の実施例を示した図である。
【図11】連装した複数の背後シールを備えた、本発明の別の実施例を示した図である。
【図12】前面の浮動シールの更に前方にラビリンスシールを配設することで、封止システムのシール寿命を更に長くした、本発明の更に別の実施例を示した図である。
【図13A】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13B】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13C】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13D】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13E】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13F】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13G】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【0001】
本発明は封止システムに関し、より詳しくは、ハウジングの内周または軸の外周に複数のシールを配設し、侵蝕性を有する媒質がそれらシールを通過することがないように構成した媒質隔離封止システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
封止技術の用途のうちには、例えば油井掘削に関連した用途などのように、極めて条件の過酷な用途があり、そのような過酷な条件下で封止を行うことは容易ではない。油井掘削に関していえば、例えば、掘削作業状況のモニタや掘削作業の制御ために下孔内に設置する精密で高価な電子機器を防護するために、封止技術が必要とされている。
【0003】
従来、斯かる用途には、様々なエラストマー材料製のパッキンの前面に、摩耗等を引き起こすおそれのある侵蝕性を有する媒質をそのパッキンに触れさせないための、ポリマー材料製の前面シールを付加するという封止技術がしばしば用いられていた。ここでいう摩耗等を引き起こすおそれのある媒質とは、例えば、侵蝕性を有する掘削泥土などであり、その場合に、シールの一方の側には掘削泥土が存在し、他方の側には油圧作動用の圧油が存在するという状況などがあり得る。斯かる状況においては、シールの周囲圧力(環境圧力)が25,000 PSI(約170MPa)にも達することがあり、それに伴って、そのシールの両側間に1,000 PSI(約7Mpa)もの差圧が作用することもある。更に、その差圧は、その圧力の方向が変化することもある。そして、その環境温度は、華氏350度(約摂氏180度)という高温になることもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エラストマー材料製パッキンの前面にポリマー材料製シールを付加するという上述した封止技術には、シール寿命が比較的短いという問題や、シール不良がいつ発生するか予測がつかないために、突然のシール不良に見舞われるという問題などがあり、それらのために、運転コストの増大をきたしていた。
【0005】
本発明に係る封止システムは、封止すべきる媒質が侵蝕性を有するということや、環境温度が非常に高温であるということなどをはじめとする、様々な過酷な条件に耐え得ると共に、往復運動シール、回転運動シール、または固定シールのいずれとして用いる場合にも、非常に長いシール寿命を発揮し得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る媒質隔離封止システムは、ハウジングと軸との間を封止して侵蝕性を有する高圧の媒質の通過を阻止する媒質隔離封止システムであり、前記ハウジングと前記軸との間に配設された、侵蝕性を有する高圧の媒質に接触して該媒質の通過を阻止する浮動シールを備えている。また、前記ハウジングと前記軸との間に、前記浮動シールから離隔させて、背後シールが配設されており、更に、前記浮動シールと前記背後シールとの間に、前記背後シールへ圧力を伝達し、前記浮動シールの両側間の差圧がゼロになるようにする潤滑流体が保持されている。この潤滑流体がシールを潤滑することによっても、シール寿命が延長される。
【0007】
前記浮動シール及び前記背後シールの各々をばね入りオイルシールとし、それらばね入りオイルシールが、リップを高圧の前記媒質の方へ向けて前記ハウジングと前記軸との間に配設されているようにしてもよい。また、第2の背後シールを備え、該第2の背後シールが前記背後シールに当接して配設されているようにし、それによって、背後シール配設位置に双方向の封止機能を持たせるようにしてもよい。
【0008】
前記第2の背後シールをOリングシールとしてもよく、或いは、前記第2の背後シールを第2のばね入りオイルシールとし、2つのばね入りオイルシールを、互いに背中合わせとしてそれらオイルシールのリップが互いに逆方向に延在するように配設してもよい。
【0009】
別法として、前記背後シールを、連装した複数のシールから成るものとしてもよく、更に、それら複数のシールの各々を、ばね入りオイルシールとしてもよい。
更に、前記浮動シールの高圧側に浮動ラビリンスシールを配設するようにしてもよい。
【0010】
本発明の別の実施例は、前記浮動シールと前記背後シールとを互いに離隔させて支持するカートリッジを備えている。該カートリッジが、ハウジング側部材と、該ハウジング側部材を前記ハウジングに固定するための止め輪とを含んでいるようにしてもよく、また更に、前記軸に取付けられるスリーブ状部材を含んでいるようにしてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
添付図面と共に以下の説明を参照することにより、本発明の利点及び特徴を更に明瞭に理解することができる。
図1に示したのは、ハウジング12と中空軸14との間を密封して侵蝕性を有する高圧の媒質を封止する、本発明に係る媒質隔離封止システム10である。侵蝕性を有する高圧の媒質とは、例えば掘削泥土などであり、図にはこの媒質を矢印20で表した。封止システム10は、この侵蝕性を有する高圧の媒質が、この封止システム10を通過して、例えば油圧作動用の圧油などの流体22に混入することがないように、その媒質を封止するものである。
【0012】
先にも触れたように、この封止システム10の周囲の圧力(環境圧力)は非常な高圧であり、その圧力は、例えば25,000PSI(約170MPa)にも達することがあり、それに伴って、この封止システム10の両側間には、しばしば1,000PSI(約7Mpa)もの差圧が作用する。更に、その差圧は、その圧力の方向が変化することもある。この差圧が作用していることを、図には矢印26で表した。
【0013】
この封止システム10を構成する材料としては、華氏350度(約摂氏180度)の高温に耐えられる耐熱性を有する材料を選択して使用している。この封止システム10は、浮動シール30を備えており、この浮動シール30は、ハウジング12と軸14との間に配設されており、矢印20で表した侵蝕性を有する媒質に臨み、この媒質に接触している。この封止システム10は更に、背後シール32を備えており、この背後シール32は、ハウジング12と軸14との間に、浮動シール30から離隔させて配設されている。
【0014】
図示のごとく、浮動シール30及び背後シール32いずれも、オイルシール(リップシール)から成るものとすることができ、例えば、米国特許第4655462号、米国特許第4830344号、それに米国特許第5265890号(いずれもBallselsに対して付与された特許である)に記載されている構造のオイルシールなどを使用することができる。これら米国特許は、オイルシール(リップシール)の構造の具体例、並びにばね入りオイルシールに使用するスプリング34、36の具体例を示すものとして、この言及をもって、その内容の全体が本願開示に包含されたものとする。図1に示したように、浮動シール30及び背後シール32の夫々のリップ部分40、42は、矢印20で表した掘削泥土の方へ向けられている。
【0015】
浮動シール34と背後シール36との間に、潤滑流体44が保持されており、この潤滑流体44は、矢印20で表した圧力を背後シール36へ伝達し、それによって、浮動シール34の両側間の差圧がゼロになるようにするものである。
【0016】
浮動シール30及び背後シール32として、ここでは傾斜コイルスプリング34、36を使用したUカップ形オイルシール(リップシール)を用いているが、その他の形態の付勢用スプリング(図13C及び図13G参照)を使用したオイルシールを用いるようにしてもよく、また、その他の形態のシールを用いるようにすることも可能であり、それについては後に詳述する。以上の構成によれば、封止システム10は、摩耗などを発生させるおそれのある侵蝕性を有する媒質20を油圧作動用の圧油22から隔離することができ、また、浮動シール30及び背後シール32が潤滑流体44によって潤滑されることから、長いシール寿命を発揮することができる。
【0017】
図2に示した本発明の別の実施例50は、上の実施例10の構成要素に加えて、更に、Oリングから成るシール52と、バックアップリング54とを備えることによって、背後シール36における双方向の封止機能を向上させたものである。尚、図2において、実施例10に関して先に説明した構成要素と同一ないし実質的に同様の構成要素には、同一の参照符号を付してある。
【0018】
図3に示した本発明の別の実施例60においては、バックアップリング62を、オイルシールから成る背後シール64に結合し、それらが離れることがないようにしたものである。
【0019】
図4に示した本発明の別の実施例70は、背中合わせにした2つのオイルシール72、74を備えており、それらオイルシール72、74は、夫々のボディ80、82に嵌合連結部76、78が形成されている。そして、嵌合連結部76、78で、それらオイルシール72、74を互いに嵌合連結することによって、矢印20、26で表した力に対抗できるだけの安定性と双方向の封止機能とを付与したものである。
【0020】
図5に示した媒質隔離封止システムの別の実施例90は、ハウジング92と中実軸94との間を封止している。この実施例90の封止システムは、浮動シール98と、一対の背後シール100、102と、潤滑流体104とを備えている。浮動シール98は、付勢用スプリング96を使用したばね入りオイルシールから成るものである。一対の背後シール100、102は、互いに背中合わせにして、浮動シール98から離隔させて配設されている。また、潤滑流体104は、浮動シール98と一対の背後シール100、102との間に保持されている。更に、スパイラルリテーナリング106、108を備えており、それらによってシール98、100、102を安定させている。また、止め輪110を用いて、スプリング114、116の力−撓み特性を調節できるようにしている。
【0021】
図6に示した本発明の更に別の実施例130は、ハウジング132と軸134との間を封止して、それらの間の媒質の通過を阻止する媒質隔離封止機能を提供しており、この実施例130は、浮動シール136と、オイルシールから成る2つの背後シール138、140とを備えている。
【0022】
実施例130は更に、カートリッジ142を備えており、このカートリッジ142は、浮動シール136と背後シール138、140とを互いに離隔させて支持しており、それらの間に潤滑流体144を保持できるようにしている。実施例130は更に、リテーナリング146を備えており、この実施例130の封止システムは、このリテーナリング146と、ハウジング132の内周面に形成した段部148とによって、軸134の長手方向に移動しないように固定されている。また、カートリッジ142に取付けられた防護板146が、背後シール138、140を、当接部148との間に挟持して固定している。更に、カートリッジ142とハウジング132との間に、固定シール150を備えるようにしてもよい。
【0023】
図7に示した本発明の別の実施例160は、ハウジング162と軸164との間を封止しており、この実施例160は、ハウジング側部材168とスリーブ状部材170とを含むカートリッジ166を備えている。ハウジング側部材168は、浮動シール172と背後シール174、176とを互いに離隔させて支持しており、それらの間に潤滑流体178を保持できるようにしている。この実施例160の封止システムは、ブッシュ184と186との間に配設されて、リテーナリング180と段部182とによって固定保持されている。また、背後シール170、176は、ブッシュ186と段部184との間に配設されて、係止部材190によって固定保持されている。
【0024】
図8に示した本発明の別の実施例200は、ピストン(不図示)とハウジング204との間を封止している。この実施例200は、カートリッジ212を備えており、このカートリッジ212によって、浮動シール206と背後シール208、210とを互いに離隔させて支持し、それら浮動シール206と背後シール208、210との間の中央に潤滑流体214を保持できるようにしている。また、それらシール206、208、210を装備したカートリッジ212を、リテーナプレート220で固定保持している。ハウジング204とカートリッジ212との間には、固定シール224が装備されている。また、図示のごとく、ブッシュ(shipping bushing)228a、228bを装備するようにしてもよく、そうすれば、この実施例200の封止システムを、ポート229a、229bを介して予め潤滑した上で、それらブッシュ228a、228bから抜き出して、ピストンやパッキン箱(不図示)などに装着することが可能になる。この実施例200は、図示したように、内周面と外周面とのいずれにも装着することができ、またその場合に、その内周面や外周面が、運動する面と固定した面とのいずれであっても構わない。従ってこの構成は、本発明を運動シールと固定シールのいずれの用途にも利用可能にしており、カートリッジ212の中にシール206、208、210を保持することによってそれを可能にしたものである。
【0025】
図9に示した本発明の更に別の実施例230は、ハウジング234と軸236との間に配設したカートリッジ232を備えており、このカートリッジ232は、ハウジング側部材240を含んでいる。ハウジング側部材240は、浮動シール246を背後シール248、250から離隔させて、それらシールを支持すると共に、浮動シール246と背後シール248、250との間に潤滑流体250を保持するようにしている。防護板256によって、カートリッジ232及びOリング258、260を保持しており、それらOリング258、260は、ハウジング側部材240とハウジング234との間を封止する固定シールとして機能している。上の実施例200の場合と同様に、この封止システムを予め潤滑した状態にした上で装着することができるように、ポート264を形成したブッシュ(shipping bushing)262を装備するようにしてもよい。
【0026】
図10に示した本発明の別の実施例270は、ハウジング272と軸274との間を封止している。この実施例270は、浮動シール276と、2つの背後シール278、280とを、互いに離隔させて配設してあり、それらの間に潤滑流体282を保持している。更に、連通孔286を形成した浮動カートリッジ284を備えており、この浮動カートリッジ284は、圧力の方向が、矢印20で表した一方の方向と、矢印26で表した他方の方向との間で変化する際に、シール278と280の間に残留圧力が生じるのを防止するためのものである。
【0027】
図11に示した本発明の別の実施例290は、ハウジング292と軸294との間を封止しており、この実施例290は、浮動シール296と、連装した複数の背後シール298、300、302と、潤滑流体306とを備えている。連想した複数の背後シール298、300、302は、浮動シール296から離隔させて配設されており、潤滑流体306は、浮動シール296と背後シール298、300、302との間に保持されている。このように複数の背後シールを連装した構成は、その冗長性のために信頼性が向上しており、それによって、シール寿命が延びている。また、リテーナリング310、312、及び314によって、ハウジング292と軸294との間に配設したシールを安定させている。
【0028】
図12に示した本発明の更に別の実施例320は、ハウジング322と軸324との間を封止しており、この実施例320は、オイルシール(リップシール)から成る浮動シール326と、背後シール328、330と、潤滑流体332とを備えている。浮動シール326は、背後シール328、330から離隔させて配設されており、潤滑流体332は、浮動シール326と背後シール328、330との間に保持されている。また、それらシールは、リテーナリング336、338及び止め輪340、342によって保持されている。更に、浮動ラビリンスシール350を備えており、この浮動ラビリンスシール350は、ハウジング322と軸324との間に配設されて、スプリング352、354によって安定化が施されており、また、この浮動ラビリンスシール350とハウジング320との間に、Oリングから成るシール360が配設されている。浮動ラビリンスシールを備えることによって、封止システム320のシール寿命は、更に長いものとなっている。
【0029】
図13A〜図13Gは、図1〜図12に示した背後シールの具体例の替わりに使用することのできる種々の典型的なシール400、410を示した図である。また、図13Hに示したシール412は、図1〜図12に示した浮動シールの具体例の替わりに使用することのできるシールである。また、付勢用スプリング420、424、426、428、430、432は、先に説明したシールの付勢用スプリングの具体例の替わりに使用することのできるスプリングである。
【0030】
以上、本発明に係る媒質隔離封止システムについて説明したが、以上の説明は本発明を効果的に利用することのできる具体的な実施の形態を例示することを目的としたものであり、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。従って、当業者が想到し得る限りの改変構成、変更構成、または均等構成は全て、特許請求の範囲に記載した本発明の範囲に包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】ハウジングと、中空軸と、互いに離隔させて配設した浮動シール及び背後シールと、それらシールの間の中央に保持され背後シールへ圧力を伝達する潤滑流体とを備えた、本発明の1つの実施例の断面図である。
【図2】Oリングから成る第2の背後シールとリテーナリングとを更に備えた、図1と同様の断面図である。
【図3】リテーナリングと背後シールとを結合した構成を示した、図1と同様の断面図である。
【図4】各々がオイルシールから成り互いに当接して嵌合連結した2つの背後シールを備えた、本発明の別の実施例を示した図である。
【図5】ハウジングと中実軸との間に、浮動シールと、各々がオイルシールから成る2つの背後シールとを配設したシール構造を備え、更に、止め輪とスパイラルリテーナリングとを備えた、本発明の別の実施例を示した図である。
【図6】浮動シールと背後シールとを互いに離隔させて支持するカートリッジを備えた、本発明の別の実施例を示した図である。
【図7】図6と同様の実施例であるが、カートリッジとしての、軸に取付けたスリーブ状部材を更に備えた、本発明の更に別の実施例を示した図である。
【図8】オイルシールから成るバリアシールとしての浮動シールと、背後シール位置に双方向の封止機能を付与するための、各々がオイルシールから成り互いに背中合わせにされた2つの背後シールとを、ハウジングとピストンとの間に配設したカートリッジとして構成した、本発明の更に別の実施例を示した図である。
【図9】図8と同様の実施例であるが、Oリングから成る補助的な固定シールをカートリッジに装備した、本発明の別の実施例を示した図である。
【図10】一対の背後シールを保持するための別体としたカートリッジと、浮動シールを保持するためのスパイラルリテーナリングとを備えた、本発明の別の実施例を示した図である。
【図11】連装した複数の背後シールを備えた、本発明の別の実施例を示した図である。
【図12】前面の浮動シールの更に前方にラビリンスシールを配設することで、封止システムのシール寿命を更に長くした、本発明の更に別の実施例を示した図である。
【図13A】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13B】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13C】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13D】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13E】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13F】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
【図13G】図1〜図12に示した実施例に使用している個々のシールの替わりに、本発明において使用することのできるシールの具体例を示した図である。
Claims (26)
- ハウジングと軸との間を封止して侵蝕性を有する高圧の媒質の通過を阻止する媒質隔離封止システムにおいて、
前記ハウジングと前記軸との間に配設された、侵蝕性を有する高圧の媒質に接触して該媒質の通過を阻止する浮動シールと、
前記ハウジングと前記軸との間に前記浮動シールから離隔させて配設された背後シールと、
前記浮動シールと前記背後シールとの間に保持され、前記背後シールへ圧力を伝達し、前記浮動シールの両側間の差圧がゼロになるようにする潤滑流体と、
を備えたことを特徴とする封止システム。 - 前記浮動シール及び前記背後シールの各々がばね入りオイルシールから成り、それらばね入りオイルシールが、リップを高圧の前記媒質の方へ向けて前記ハウジングと前記軸との間に配設されていることを特徴とする請求項1記載の封止システム。
- 更に第2の背後シールを備え、該第2の背後シールは前記背後シールに当接して配設されており、それによって、背後シール配設位置に双方向の封止機能を持たせたことを特徴とする請求項2記載の封止システム。
- 前記第2の背後シールがOリングシールから成ることを特徴とする請求項3記載の封止システム。
- 更にバックアップリングを備え、該バックアップリングは前記Oリングシールと前記背後シールとの間に配設されていることを特徴とする請求項4記載の封止システム。
- 前記第2の背後シールが第2のばね入りオイルシールから成ることを特徴とする請求項3記載の封止システム。
- 更にリテーナリングを備え、該リテーナリングは前記ハウジングと前記軸との間に配設されて前記浮動シール及び前記背後シールの軸心方向の移動を阻止していることを特徴とする請求項6記載の封止システム。
- 前記2つのばね入りオイルシールが、互いに背中合わせとなってそれらオイルシールのリップが互いに逆方向に延在するように配設されており、更に、それらオイルシールが互いに嵌合連結されていることを特徴とする請求項6記載の封止システム。
- 前記背後シールが、連装した複数のシールから成ることを特徴とする請求項1記載の封止システム。
- 連装した前記複数のシールの各々が、ばね入りオイルシールであることを特徴とする請求項9記載の封止システム。
- 更に浮動ラビリンスシールを備え、該浮動ラビリンスシールは前記浮動シールの高圧側に配設されていることを特徴とする請求項1記載の封止システム。
- ハウジングと軸との間を封止して侵蝕性を有する高圧の媒質の通過を阻止する媒質隔離封止システムにおいて、
前記ハウジングと前記軸との間に配設された、侵蝕性を有する高圧の媒質に接触して該媒質の通過を阻止する浮動シールと、
前記ハウジングと前記軸との間に配設された背後シールと、
前記浮動シールと前記背後シールとを互いに離隔させて支持するカートリッジと、
前記浮動シールと前記背後シールとの間に保持され、前記背後シールへ圧力を伝達し、前記浮動シールの両側間の差圧がゼロになるようにする潤滑流体と、
を備えたことを特徴とする封止システム。 - 前記カートリッジが、ハウジング側部材と、該ハウジング側部材を前記ハウジングに固定するための止め輪とを含んでいることを特徴とする請求項12記載の封止システム。
- 前記カートリッジが、前記軸に取付けられるスリーブ状部材を含んでいることを特徴とする請求項13記載の封止システム。
- 前記浮動シール及び前記背後シールの各々がばね入りオイルシールから成り、それらばね入りオイルシールが、リップを高圧の前記媒質の方へ向けて前記ハウジングと前記軸との間に配設されていることを特徴とする請求項12記載の封止システム。
- 更に第2の背後シールを備え、該第2の背後シールは前記背後シールと背中合わせにして配設されており、それによって、背後シール配設位置に双方向の封止機能を持たせたことを特徴とする請求項15記載の封止システム。
- 前記背後シールと前記第2の背後シールとが互いに当接していることを特徴とする請求項16記載の封止システム。
- 前記第2の背後シールがOリングシールから成ることを特徴とする請求項17記載の封止システム。
- 更にバックアップリングを備え、該バックアップリングは前記Oリングシールと前記背後シールとの間に配設されていることを特徴とする請求項18記載の封止システム。
- 前記第2の背後シールが第2のばね入りオイルシールから成ることを特徴とする請求項16記載の封止システム。
- 更にリテーナリングを備え、該リテーナリングは前記ハウジングと前記軸との間に配設されて前記浮動シール及び前記背後シールの軸心方向の移動を阻止していることを特徴とする請求項20記載の封止システム。
- 前記2つのばね入りオイルシールが、互いに背中合わせとなってそれらオイルシールのリップが互いに逆方向に延在するように配設されており、更に、それらオイルシールが互いに嵌合連結されていることを特徴とする請求項20記載の封止システム。
- 前記背後シールが、連装した複数のシールから成ることを特徴とする請求項12記載の封止システム。
- 連装した前記複数のシールの各々が、ばね入りオイルシールであることを特徴とする請求項23記載の封止システム。
- 更に浮動ラビリンスシールを備え、該浮動ラビリンスシールは前記浮動シールの高圧側に配設されていることを特徴とする請求項12記載の封止システム。
- 前記カートリッジに、間の圧力を抜くための圧抜き手段を備えたことを特徴とする請求項16記載の封止システム。
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