JP2005502836A - 中子付きらせんネジ挿入部 - Google Patents
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B37/00—Nuts or like thread-engaging members
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Abstract
らせんネジ挿入部(10)は、挿入部の前面端部(12)に取り付けられた取り外し可能な中子(16)、保持装置、および、挿入部の後部部分(14)に沿って設置された取り外し切欠部(24)を有する。取り外し可能な中子(16)は、半径方向に内側に向けられ、特定の点で中子(16)を取り外すためにネジ部の底部に沿うように向けられた「V」形状の切欠部(24)を有する。保持装置はネジ挿入部の後端部(14)に配置され、ネジ挿入部のらせんネジ挿入部(10)が配置されている穿孔部の雌型ネジを契合することにより、反時計方向の挿入部(10)の取り外し回転を防止する。取り外し切欠部は、保持装置に近接する挿入部の内側表面に沿って形成され、工具が母材の雌型ネジから離れるように内側に作動することを可能にし、ネジ挿入部の比較的自由な反時計方向の回転、取り外しを可能にする。
Description
【0001】
(発明の技術分野)
本発明はネジ挿入部に関する。より具体的には、本発明は、設置用の取り外し可能な中子、挿入部の後端ネジに形成された取り外し切欠部、および保持装置を有するらせんネジ挿入部(helical thread insert)に関する。
(発明の背景)
らせんネジ挿入部は、雌型ネジを比較的低い硬度の母材に設置されたネジ穿孔部内に供給するため、多くの産業で使用されている。らせんネジ挿入部は、らせんネジ挿入部の先端部に設置された取り外し可能な中子(tang)を捕捉し挿入部を母材のネジ穿孔部に導く特別な工具を使用して、取り付けられる。中子はその後取り外され、十分なネジ契合、および、もとのネジ穿孔部中に形成された雌型ネジよりも硬度の大きい雌型ネジを有するネジ穿孔部を供給する。らせんネジ挿入部が装着されたり破損した場合には、ネジ挿入部の取り外しが必要となる。
【0002】
らせんネジ挿入部を取り外す必要性の認識から、数々の装置が開発されている。いくつかのらせんネジ挿入部は、挿入部の後端ネジに形成された直径方向に対向する一組の切欠部を備えている。切欠部は、平頭型ネジ回し工具または他の工具が、反時計周りのトルクを与え、もとのネジ穿孔部から挿入部を導くことを可能にする。しかしながら、平頭型ネジ回し具または他の工具の使用は、挿入部をネジ穿孔部内に押し戻したり、後端ネジを半径方向外側に拡大する力を与える。工具が挿入部をもとのネジ穿孔部内部に押し戻す力を与えると、穴から外への、挿入部の運動の所望の方向は、挿入部に与えられる力の反対になるため、ネジ挿入部の取り外しはより困難になる。さらに、工具が、挿入部の後端ネジの拡大を招くと、ネジの端部が母材にくい込み、ネジ挿入部の取り外しをより困難にしたり、母材に損傷を与えることがある。認識では、ネジ挿入部は、後端ネジの端部の周りに形成されている面取りされた(chamfered)円形状(radiused)の端部を有するように開発され、これにより、ネジが母材にくい込むことを防止する。
【0003】
しかしながら、らせんネジ挿入部に関する懸念の1つは、保持力、ずなわち、挿入部のネジ穿孔部に保持するための能力である。面取りされた円形状の端部の使用は、ネジ挿入部の端部の、母材を捕捉する能力を減少させ、これにより、挿入部の不慮の取り外しの原因となる反時計方向の運動を防止することができる。さらに、ステンレス鋼のネジ留具との組み合わせることによりステンレス鋼ネジ挿入部の数が増大すると、磨耗(galling)をもたらす。磨耗が発生すると、ネジ留具に与えられる力がらせんネジ挿入部に直接移動され、これにより、らせんネジ挿入部がネジ穿孔部中に残らなくなる可能性が増大する。
(発明の要約)
したがって、本発明は、設置のための中子、増大した保持力を提供する正方形端部、取り外し切欠部(removal notch)を有するらせんネジ挿入部を提供する。前面端部に取り付けられた中子は、本発明の挿入部を取り付ける手段を提供する。保持装置は、挿入部の不慮の取り外しを招く挿入部の反時計方向の回転を防止する。保持装置を契合することなく、挿入部を反時計方向に選択的に取り外す手段を提供する取り外し切欠部である。
【0004】
本発明の応用可能性のさらなる範囲は、以下に示される詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明および具体例は、好適な実施形態を示すもので、例証を目的とするのみで、本発明の範囲を限定するものではないことが理解される。
(図面の簡単な説明)
本発明は以下の詳細な説明および付随する図面から十分理解されるであろう。
【0005】
図1は、従来技術のネジ挿入部の後面図である。
【0006】
図2は、本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の側面図である。
【0007】
図3は、本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の背面図である。
【0008】
図4は、本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の前面図である。
【0009】
図5は、製造中の製品に配置されている図1の従来技術のネジ挿入部の背面図である。
【0010】
図6は、製造中の製品に配置されている本発明のネジ挿入部の背面図である。
【0011】
図7は、図5のAA面沿いの断面図である。
(好ましい実施形態の詳細な説明)
好ましい実施形態の以下の説明は、事実上、単に模範例で、本発明、その応用、または使用を何ら限定するものではない。
【0012】
図1は、従来技術のらせんネジ挿入部1を示している。らせんネジ挿入部1は、コイル状のワイヤ本体2と、設置用の先端部分に配置された中子4、および縁端部(trailing end)7に配置された一組の取り外し切欠部6A、6Bから形成されている。取り外し切欠部は、直径方向に対向する配置で配置されており、平頭ネジ回しなどの工具により挿入部を取り外すことを可能にする。コイルの縁端部7は、面取り部(chamfer)8および9を備え、縁端部7が取り付けられている雌型ネジにくい込むことを防止する。
【0013】
図2−4は、発明の好ましい実施形態に係る構成されたらせんネジ挿入部10を示している。らせんネジ挿入部10は、一般に、中心部分13により相互接続された前面端部部分12および後端部分14からなる。挿入部のらせん形状は、好適には、母材40(図示されず)に形成された雌型ネジ44(図示されず)に対して補完的に設けられたらせんネジ挿入部10の外側表面に沿う雄型ネジ22、および、母材40の比較的低い硬度よりも実質的に高い硬度を有するらせんネジ挿入部10の内側表面に沿って配置された雌型ネジ20を提供するように形成されている。
【0014】
本発明の好ましい実施形態では、中子16はらせんネジ挿入部10の前面端部部分12に取り付けられており、ネジ穿孔部にらせんネジ挿入部10を取り付けることを支援する。中子16は、先端端部部分12の末端端部から半径方向内側に伸びており、らせんネジ挿入部10をネジ穿孔部42に案内する回転力を与える間に、らせんネジ挿入部を捕捉する手段を提供する。らせんネジ挿入部10は、前面端部部分12から中子16を脱着し、ネジ固定部が、らせんネジ挿入部10の深さ(例えば貫通穴)よりもさらに伸びることを可能にするための装置を備えることが好ましい。本発明の好ましい実施形態では、切欠部24は、前面端部部分12にある第1ネジの底部に沿って形成されている。切欠部24は、互いに交差して、切欠部24の境界部である線24Cを形成する第1平面24Aおよび第2平面24Bを有する「V」形状に形成されている。
【0015】
らせんネジ挿入部10の前面端部部分12から中子16を取り外すためには、簡単な用具が中子16に力を与えるために使用される。一度、必要な力が加えられると、中子16は切欠部24における増大した応力の集中の結果、切欠部24に近接したところで破損する。
【0016】
図5は、母材40のネジ穿孔部42に配置された従来技術のらせんネジ挿入部1を示す。一度、らせんネジ挿入部10が母材40に取り付けられると、らせんネジ挿入部10はネジ穿孔部42に設置されたままであることが好ましい。しかしながら、外力がらせんネジ挿入部10にらせんネジ挿入部10を反時計周りの方向に回転させる反時計方向のトルクを与え、らせんネジ挿入部10を不用意にネジ穿孔部42から取り外すことがある。また、磨耗や振動などの条件はらせんネジ挿入部10に作用する力の効果を増大させる。示されているように、端部7は母材40の雌型ネジ44に隣接して配置されている。雌型ネジ44の不慮の取り外しを招くわずかな起こり得る抵抗で通過することが可能であることにより、面取り部8および9は、傾斜面(ramped face)を提供する。
【0017】
図6は、母材40のネジ穿孔部42に配置されたらせんネジ挿入部10を示している。保持装置を提供する本発明の好ましい実施形態では、後端部分14の末端部30に配置された面32は、ネジ挿入部の反時計方向の回転を防止する。雄型ネジ22、より詳細には、面32の端部34は、ネジ穿孔部42の雌型ネジ44に隣接して配置されている。反時計方向の取り外しのためのトルクがらせんネジ挿入部10に加えられる場合には、端部34は、面32の通常の配置やらせんネジ挿入部10と母材40の硬度の相違のため、雌型ネジ44に沿って移動を開始して母材40にくい込む。端部34は、らせんネジ挿入部10に作用する力を母材40に移転させることにより、効果的にらせんネジ挿入部10の反時計方向の回転を防止する。
【0018】
らせんネジ挿入部が装着されたり破損した場合には、雌型ネジ44を破損することなく、ネジ穿孔部42かららせんネジ挿入部を取り外すことが必要となる。本発明のらせんネジ挿入部10は、装置、すなわち、らせんネジ挿入部10の取り外しを支援する取り外し切欠部18を提供する。取り外し切欠部は18は、後端部分14の後端の雌型ネジに形成されている。取り外し切欠部は18は、一般に雌型ネジ20から内側に鋭角で伸びている契合面50、実質的に、らせんネジ挿入部10の長軸方向に平行な外側面52、および、取り外し切欠部18の端部部分を形成する開放面54からなる。
【0019】
図7に示すように、取り外し切欠部18は、らせんネジ挿入部10を契合するとともにらせんネジ挿入部10の取り外しのため反時計方向のトルクを加える手段を提供する。さらに、本発明の取り外し切欠部18は、工具が面32およびより重要には端部34を矢印Aの方向に向けることを可能にして端部34の雌型ネジ44との接触を排除し、これにより、比較的硬度の低い母材にくい込むことを防止する。
【0020】
本発明の説明は、事実上、単に模範例で、それゆえ、本発明の主旨から逸脱することのない変形は、本発明の範囲内であると考えられる。このような変形は、本発明の精神および範囲からの逸脱と見なされない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来技術のネジ挿入部の後面図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の側面図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の背面図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の前面図である。
【図5】製造中の製品に配置されている図1の従来技術のネジ挿入部の背面図である。
【図6】製造中の製品に配置されている本発明のネジ挿入部の背面図である。
【図7】図5のAA面沿いの断面図である。
(発明の技術分野)
本発明はネジ挿入部に関する。より具体的には、本発明は、設置用の取り外し可能な中子、挿入部の後端ネジに形成された取り外し切欠部、および保持装置を有するらせんネジ挿入部(helical thread insert)に関する。
(発明の背景)
らせんネジ挿入部は、雌型ネジを比較的低い硬度の母材に設置されたネジ穿孔部内に供給するため、多くの産業で使用されている。らせんネジ挿入部は、らせんネジ挿入部の先端部に設置された取り外し可能な中子(tang)を捕捉し挿入部を母材のネジ穿孔部に導く特別な工具を使用して、取り付けられる。中子はその後取り外され、十分なネジ契合、および、もとのネジ穿孔部中に形成された雌型ネジよりも硬度の大きい雌型ネジを有するネジ穿孔部を供給する。らせんネジ挿入部が装着されたり破損した場合には、ネジ挿入部の取り外しが必要となる。
【0002】
らせんネジ挿入部を取り外す必要性の認識から、数々の装置が開発されている。いくつかのらせんネジ挿入部は、挿入部の後端ネジに形成された直径方向に対向する一組の切欠部を備えている。切欠部は、平頭型ネジ回し工具または他の工具が、反時計周りのトルクを与え、もとのネジ穿孔部から挿入部を導くことを可能にする。しかしながら、平頭型ネジ回し具または他の工具の使用は、挿入部をネジ穿孔部内に押し戻したり、後端ネジを半径方向外側に拡大する力を与える。工具が挿入部をもとのネジ穿孔部内部に押し戻す力を与えると、穴から外への、挿入部の運動の所望の方向は、挿入部に与えられる力の反対になるため、ネジ挿入部の取り外しはより困難になる。さらに、工具が、挿入部の後端ネジの拡大を招くと、ネジの端部が母材にくい込み、ネジ挿入部の取り外しをより困難にしたり、母材に損傷を与えることがある。認識では、ネジ挿入部は、後端ネジの端部の周りに形成されている面取りされた(chamfered)円形状(radiused)の端部を有するように開発され、これにより、ネジが母材にくい込むことを防止する。
【0003】
しかしながら、らせんネジ挿入部に関する懸念の1つは、保持力、ずなわち、挿入部のネジ穿孔部に保持するための能力である。面取りされた円形状の端部の使用は、ネジ挿入部の端部の、母材を捕捉する能力を減少させ、これにより、挿入部の不慮の取り外しの原因となる反時計方向の運動を防止することができる。さらに、ステンレス鋼のネジ留具との組み合わせることによりステンレス鋼ネジ挿入部の数が増大すると、磨耗(galling)をもたらす。磨耗が発生すると、ネジ留具に与えられる力がらせんネジ挿入部に直接移動され、これにより、らせんネジ挿入部がネジ穿孔部中に残らなくなる可能性が増大する。
(発明の要約)
したがって、本発明は、設置のための中子、増大した保持力を提供する正方形端部、取り外し切欠部(removal notch)を有するらせんネジ挿入部を提供する。前面端部に取り付けられた中子は、本発明の挿入部を取り付ける手段を提供する。保持装置は、挿入部の不慮の取り外しを招く挿入部の反時計方向の回転を防止する。保持装置を契合することなく、挿入部を反時計方向に選択的に取り外す手段を提供する取り外し切欠部である。
【0004】
本発明の応用可能性のさらなる範囲は、以下に示される詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明および具体例は、好適な実施形態を示すもので、例証を目的とするのみで、本発明の範囲を限定するものではないことが理解される。
(図面の簡単な説明)
本発明は以下の詳細な説明および付随する図面から十分理解されるであろう。
【0005】
図1は、従来技術のネジ挿入部の後面図である。
【0006】
図2は、本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の側面図である。
【0007】
図3は、本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の背面図である。
【0008】
図4は、本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の前面図である。
【0009】
図5は、製造中の製品に配置されている図1の従来技術のネジ挿入部の背面図である。
【0010】
図6は、製造中の製品に配置されている本発明のネジ挿入部の背面図である。
【0011】
図7は、図5のAA面沿いの断面図である。
(好ましい実施形態の詳細な説明)
好ましい実施形態の以下の説明は、事実上、単に模範例で、本発明、その応用、または使用を何ら限定するものではない。
【0012】
図1は、従来技術のらせんネジ挿入部1を示している。らせんネジ挿入部1は、コイル状のワイヤ本体2と、設置用の先端部分に配置された中子4、および縁端部(trailing end)7に配置された一組の取り外し切欠部6A、6Bから形成されている。取り外し切欠部は、直径方向に対向する配置で配置されており、平頭ネジ回しなどの工具により挿入部を取り外すことを可能にする。コイルの縁端部7は、面取り部(chamfer)8および9を備え、縁端部7が取り付けられている雌型ネジにくい込むことを防止する。
【0013】
図2−4は、発明の好ましい実施形態に係る構成されたらせんネジ挿入部10を示している。らせんネジ挿入部10は、一般に、中心部分13により相互接続された前面端部部分12および後端部分14からなる。挿入部のらせん形状は、好適には、母材40(図示されず)に形成された雌型ネジ44(図示されず)に対して補完的に設けられたらせんネジ挿入部10の外側表面に沿う雄型ネジ22、および、母材40の比較的低い硬度よりも実質的に高い硬度を有するらせんネジ挿入部10の内側表面に沿って配置された雌型ネジ20を提供するように形成されている。
【0014】
本発明の好ましい実施形態では、中子16はらせんネジ挿入部10の前面端部部分12に取り付けられており、ネジ穿孔部にらせんネジ挿入部10を取り付けることを支援する。中子16は、先端端部部分12の末端端部から半径方向内側に伸びており、らせんネジ挿入部10をネジ穿孔部42に案内する回転力を与える間に、らせんネジ挿入部を捕捉する手段を提供する。らせんネジ挿入部10は、前面端部部分12から中子16を脱着し、ネジ固定部が、らせんネジ挿入部10の深さ(例えば貫通穴)よりもさらに伸びることを可能にするための装置を備えることが好ましい。本発明の好ましい実施形態では、切欠部24は、前面端部部分12にある第1ネジの底部に沿って形成されている。切欠部24は、互いに交差して、切欠部24の境界部である線24Cを形成する第1平面24Aおよび第2平面24Bを有する「V」形状に形成されている。
【0015】
らせんネジ挿入部10の前面端部部分12から中子16を取り外すためには、簡単な用具が中子16に力を与えるために使用される。一度、必要な力が加えられると、中子16は切欠部24における増大した応力の集中の結果、切欠部24に近接したところで破損する。
【0016】
図5は、母材40のネジ穿孔部42に配置された従来技術のらせんネジ挿入部1を示す。一度、らせんネジ挿入部10が母材40に取り付けられると、らせんネジ挿入部10はネジ穿孔部42に設置されたままであることが好ましい。しかしながら、外力がらせんネジ挿入部10にらせんネジ挿入部10を反時計周りの方向に回転させる反時計方向のトルクを与え、らせんネジ挿入部10を不用意にネジ穿孔部42から取り外すことがある。また、磨耗や振動などの条件はらせんネジ挿入部10に作用する力の効果を増大させる。示されているように、端部7は母材40の雌型ネジ44に隣接して配置されている。雌型ネジ44の不慮の取り外しを招くわずかな起こり得る抵抗で通過することが可能であることにより、面取り部8および9は、傾斜面(ramped face)を提供する。
【0017】
図6は、母材40のネジ穿孔部42に配置されたらせんネジ挿入部10を示している。保持装置を提供する本発明の好ましい実施形態では、後端部分14の末端部30に配置された面32は、ネジ挿入部の反時計方向の回転を防止する。雄型ネジ22、より詳細には、面32の端部34は、ネジ穿孔部42の雌型ネジ44に隣接して配置されている。反時計方向の取り外しのためのトルクがらせんネジ挿入部10に加えられる場合には、端部34は、面32の通常の配置やらせんネジ挿入部10と母材40の硬度の相違のため、雌型ネジ44に沿って移動を開始して母材40にくい込む。端部34は、らせんネジ挿入部10に作用する力を母材40に移転させることにより、効果的にらせんネジ挿入部10の反時計方向の回転を防止する。
【0018】
らせんネジ挿入部が装着されたり破損した場合には、雌型ネジ44を破損することなく、ネジ穿孔部42かららせんネジ挿入部を取り外すことが必要となる。本発明のらせんネジ挿入部10は、装置、すなわち、らせんネジ挿入部10の取り外しを支援する取り外し切欠部18を提供する。取り外し切欠部は18は、後端部分14の後端の雌型ネジに形成されている。取り外し切欠部は18は、一般に雌型ネジ20から内側に鋭角で伸びている契合面50、実質的に、らせんネジ挿入部10の長軸方向に平行な外側面52、および、取り外し切欠部18の端部部分を形成する開放面54からなる。
【0019】
図7に示すように、取り外し切欠部18は、らせんネジ挿入部10を契合するとともにらせんネジ挿入部10の取り外しのため反時計方向のトルクを加える手段を提供する。さらに、本発明の取り外し切欠部18は、工具が面32およびより重要には端部34を矢印Aの方向に向けることを可能にして端部34の雌型ネジ44との接触を排除し、これにより、比較的硬度の低い母材にくい込むことを防止する。
【0020】
本発明の説明は、事実上、単に模範例で、それゆえ、本発明の主旨から逸脱することのない変形は、本発明の範囲内であると考えられる。このような変形は、本発明の精神および範囲からの逸脱と見なされない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来技術のネジ挿入部の後面図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の側面図である。
【図3】本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の背面図である。
【図4】本発明の好ましい実施形態のネジ挿入部の前面図である。
【図5】製造中の製品に配置されている図1の従来技術のネジ挿入部の背面図である。
【図6】製造中の製品に配置されている本発明のネジ挿入部の背面図である。
【図7】図5のAA面沿いの断面図である。
Claims (8)
- 取り付けられた取り外し可能な中子を有する前面端部部分と、外側表面に沿う雄型ネジおよび内側表面に沿う雌型ネジの境界を定めるコイル状のワイヤにより形成された中心部分と、
上記コイルの長軸方向に垂直に形成された端部表面および内側表面に沿って上記端部表面に近接して形成された切欠部を有する後部部分とを備えているらせんネジ挿入部。 - 上記前面端部部分は、取り外し可能な中子と前面端部部分との間の分離点の境界を定める「V」形状の切欠部をさらに備える請求項1記載のらせんネジ挿入部。
- 上記端部表面は完全に平らである請求項1記載のらせんネジ挿入部。
- 上記切欠部は、さらに契合表面、外側表面、および開放表面からなる請求項1記載のらせんネジ挿入部。
- 上記契合表面は、雌型ネジ部から内側表面に沿って鋭角で内側に伸びている請求項4記載のらせんネジ挿入部。
- 上記外側表面は、雌型ネジ部と雄型ネジとの間の境界部の境界を定める線に沿って伸びている請求項5記載のらせんネジ挿入部。
- 上記開放表面は、切欠部の後部部分の境界を定めており、実質的に契合表面に平行である請求項6記載のらせんネジ挿入部。
- 挿入部が、ネジ挿入部の第1端部の近くに配置された雌型ネジに形成された切欠部と、
挿入部をネジ穿孔部に動作可能に保持するためにネジ挿入部の端部に形成された平らな表面とを備える、
外側表面に沿う雄型ネジおよび内側表面に沿う雌型ネジの境界を定めるコイル状のワイヤにより形成されたネジ挿入部。
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