JP2005501634A - 個々の毛によって構成される毛束を歯ブラシのブラシホルダーに実装する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】歯ブラシに用いる機能要素を簡易且つ経済的に製造する方法を提供する。
【解決手段】第1の発明は、毛15からなる個々の毛束5,10、マッサージ要素12、隣接歯間洗浄要素9等によって構成される機能要素であって、歯ブラシに固定されるべき端部に固定部、保持部又は軸要素13が設けられている機能要素の製造方法に関し、複数の機能要素を射出成形モールドに対応する凹部に挿入するステップと、グリッド形状又はバー形状に形成されたチャネルに、液化されたプラスチック製材料を満たし、機能要素の固定側の端部22に材料を射出するか又はそれらをそこに埋め込むステップと、プラスチック製材料を冷却させ、グリッド形状又はバー形状に形成されたプラスチック製フレーム2により作製された機能要素保持体1,6及び機能要素を取り除くステップとを含む。
【選択図】図1
【解決手段】第1の発明は、毛15からなる個々の毛束5,10、マッサージ要素12、隣接歯間洗浄要素9等によって構成される機能要素であって、歯ブラシに固定されるべき端部に固定部、保持部又は軸要素13が設けられている機能要素の製造方法に関し、複数の機能要素を射出成形モールドに対応する凹部に挿入するステップと、グリッド形状又はバー形状に形成されたチャネルに、液化されたプラスチック製材料を満たし、機能要素の固定側の端部22に材料を射出するか又はそれらをそこに埋め込むステップと、プラスチック製材料を冷却させ、グリッド形状又はバー形状に形成されたプラスチック製フレーム2により作製された機能要素保持体1,6及び機能要素を取り除くステップとを含む。
【選択図】図1
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に開示するように、機能要素を有する歯ブラシの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プラスチック製歯ブラシの製造方法は既に従来から知られている。例えば、西独国特許出願公開第3403341号明細書(DE−OS3403341)には、毛保持体の毛が実装される側、及び、適用できる場合には、毛の実装側の端部は、溶解することによって柔軟なプラスチックの状態とし、互いに押圧することによって連結するという連結方法が記載されている。この方法においては、毛保持体において個々の毛束が実装される箇所を局所的に溶解するだけで足りる。毛束における毛の端部が溶解したとき、熱可塑性材料は共に流れて長く形成される結果、同時に毛自体を互いに連結する基礎として機能することになる。毛及び毛保持体の材料の組み合わせによっては、2つの材料の融合が生じた溶接連結部となるか、毛が拡大された端部を有しその端部が毛保持体の柔軟なプラスチック材料によって包囲されている連結部となり、保持可能となる。
【0003】
西独国特許出願公開第2812746号明細書(DE−OS2812746)によれば、連続的な毛ストランド(bristle strand)を装置に埋め込み、毛から必要な長さの毛束を切断し、同時に毛保持体を受ける側と毛の端部とを加熱し、さらにそれらをまとめ、十分冷却した後には、強固な接続部ができ上がるまで、この連結位置にそれらを実装することが知られている。この方法によって、実装操作、切断操作、溶解操作、連結操作、及び冷却操作が一つの作業台で行われる。
【0004】
さらに、独国特許出願公開第19932377号明細書(DE19932377−A1)には、プラスチック製毛保持体と、毛束に配置された個々のプラスチック製の毛又はプラスチック製の毛から成る毛の装着セットとを有するブラシの製造方法が記載されている。この方法において、毛又は毛束の実装端部は、溶解されて拡大部が形成される。毛束における毛の隣接する拡大部は、プラスチックの塊を再成形し偏倚することによって互いに連結され、続いてその連結部は、毛保持体のプラスチック材料に埋め込まれる。この方法においては、隣接する拡大部を特定の支持構造及び接続バーに変形させ、次いで短い長さの支持構造及び突出する毛を、毛保持体のプラスチック材料に埋め込むためのモールド治具が用いられる。
【0005】
独国特許出願公開第19542393号明細書(DE19542393A1)に開示されたブラシの製造方法は、同様な方法で行われる。この方法において、毛束は、毛の位置に対応して配置されて保持され、その後、それらの実装側端部がその位置において溶解され、この溶解の結果、互いに連結され毛束ユニットが形成される。この方法では、実装側端部を連結する部分もまた溶解によって形成され、その一方で実装側端部が溶解される。
【0006】
欧州特許出願公開第326634号明細書(EP0326634A1)には、毛製品の製造方法が開示されている。その製造方法は、個々の毛又は毛ストランドの毛束をチャネル及びチャネルから延びるスリーブに通すステップと、それらを毛保持体用のモールドに挿入するステップとを含んでいる。次いで、拡大部を形成するために、毛束はモールド付近の端部を加熱によって溶解され、溶解する間に毛の端部に作られた拡大部は、モールドへ突出したスリーブ口を有するシーリング拡大部に移動される。毛及びスリーブは、モールドに例えば射出成形によって充填されている間、所定の位置に保持される。この方法はまた、インモールド処理と呼ばれている。
【0007】
国際公開第99/11156号パンフレット(WO99/11156)には、毛の製造方法が開示されている。この場合も、毛の切り落とされた下の領域は加熱されるが、毛のプラスチックが溶解物又はプラスチックの塊となり、それが切り落とされた部分に全体的に又は部分的に満たされるようにする。続いて、プラスチックの塊を固化して、毛又は毛束と切り落とし部分との間で積極係合接続部(positive-engagement connection)を形成し、それによりプレートを保持する。したがって、切り落とし部分をプラスチック製の毛の端部が溶解する前に又は同時に形成することができる。
【0008】
さらに、独国特許出願公開第19937481号明細書(DE19937481A1)では、二液型の射出成形によるブラシの製造方法が提案されており、そのブラシは、少なくとも2つの実質的に平行な層の異種のプラスチックを有する毛保持体により構成されている。この方法は、毛を少なくとも一つの層に固定するステップを含む。毛とは反対側を向いている毛保持体の層は、末端側が閉鎖され、他の層のプラスチックによって満たされている口部を有している。その結果、2つの異種のプラスチック層の間に、積極係合接続部が形成されている。
【発明の開示】
【0009】
上述した複数の公報の問題点は、機能要素が作成された後に、さらに、次にそれらを毛保持体に対して正確な位置に固定する前に、それらを隔離して整列させなければならないという受け入れがたい作業がしばしば必要とされる点にある。
【0010】
第1の発明の目的は、歯ブラシに用いる機能要素を極めて簡易且つ経済的に製造する改良され単純化された製造方法を提供することにある。この方法は、特に、歯ブラシの製造時において機能要素を低コストで製造し一体化させることが意図されている。さらに、第2の発明の目的は、次続の処理においてより効率的に取り扱うことができる前述の方法によって製造された機能要素を提供することにある。そして最後になるが、2つのさらなる発明には、第1及び/又は第2の発明により構成された使いやすい機能要素が、簡易且つ経済的な方法で備えられた歯ブラシを提供する目的がある。
【0011】
第1の目的は、第1の発明によれば、請求項1の特徴による歯ブラシに用いられる機能要素を有する機能要素保持体の製造方法によって達成される。第1の発明の好適な実施形態及びさらなる観点が従属項1〜10に記載されている。本発明の解決手段は、好適な方法を提示しており、その方法により、機能要素を有する歯ブラシを簡易且つ経済的に製造することを可能にしている。本発明による機能要素は、様々なフィラメントからなる毛の毛束及びその他の歯ブラシにおいて特殊な機能を果たす要素の両方を備えていると理解される。
【0012】
また、本発明により提案されている方法によって、様々な機能要素を機能要素保持体に装着することができ、それはその所定の方向付けに寄与し、ひいてはブラシヘッド又は歯ブラシハンド・ピースに簡易に一体化されて確実に固定されることを可能にする。例えば、いくつかの毛束が射出成形モールド又は射出成形モールドの一部に挿入される。射出成形モールドは、”モールド・バー”とも呼ばれている。重要なことは、液体状の熱可塑性材料をそれぞれの目的位置へ送るために、すべての要素が“ホットランナー”と呼ばれるチャネル(溝)に連結されていることである。この機能要素自体は、好ましくはグリッド・バー上に、すなわち、プラスチック製フレームの細長いバー及びクロス・バー上に配置され得る。
【0013】
このグリッドタイプのチャネルアレイは、後の段階で、ブラシ製品の機能要素によって占められる位置における大きさ及び空間に対応するように作製されてもよい。しかしながら、これは必須ではない。むしろ、アレイは、例えば、特殊な自動組立ユニット等によって指示された加工パラメータ(machine parameter)を基礎とするとよい。以下において、チャネルの交点は格子点として表している。
【0014】
本発明の方法によれば、複数の毛束が、固定デバイスを用いて一つのツールに一回の操作で設けられる。それと同時にプラスチック製フレームが設けられるため、配列され仕分けされた機能要素を有する取扱い容易な機能要素が作製される。それによって、複数の機能要素をツールへ挿入することができるようになり、複数の機能要素は、それらの周りに射出成形される材料を一回の操作で可塑化する。これにより、完成された歯ブラシヘッドが得られる。本発明のこの方法によれば、歯ブラシヘッドの製造のサイクル時間を実質的に短くすることが可能である
【0015】
請求項2の特徴によれば、機能要素のみが歯ブラシヘッドに残るように、機能要素のツールへの挿入前又は挿入後に、グリッド形状又はバー形状に形成されたプラスチック製フレームは、機能要素から分離される。この工程において、機能要素が完成された歯ブラシヘッドを形成するように、或いは射出成形操作の前に歯ブラシヘッドに形成された開口部に個々の機能要素が挿入されて、アンダーカットの後方で嵌合するように、プラスチック製材料は個々の機能要素の周りに射出成形される。或いは、それらは、例えばワイヤ、粘着材、くさび、又はコーキング等の特殊な固定デバイスによって、ブラシホルダーに固定される。しかしながら、互いが密に溶解する温度まで両方の部品を加熱することも可能である。
【0016】
請求項3によれば、製造工程において、機能要素の固定部、保持部又は軸要素の端部に、テーパが形成される。そして、次続の処理において、テーパは、プラスチック製フレームから機能要素を簡易に取り外すために、例えば、分割されたポイント、切り欠かれたポイント、又は個々に仕切られたポイントとして用いられる。機能要素を分離することは、それらすべてを順送りダイの開口部に受けて、一回の操作でテーパを切り出すことによっても行われる。そして、分離されたプラスチック製フレームは、進歩的なダイから取り外され、機能要素は、ブラシヘッド或いは完全な歯ブラシを形成するために、即座に順送りダイでのモールド材料に埋め込まれ、或いは、ブラシホルダーに挿入され得る。
【0017】
第1の本発明は、請求項4による特殊な組立補助具又はこれらの機能要素上の機能面をモールドすることができることに加えて、次続の処理のために集積された操作補助具によってブラシ製品の機能要素が同時に製造されることを可能にする。請求項5によれば、これらは固定部、動軸部等を含んでもよい。さらには、請求項6によれば、この処理によって、例えば、エラストマープラスチック製材料によって作製されて埋め込まれた固定部又は軸に結合され、押出しナイロン・フィラメントによって作製された毛の毛束や、柔軟な材料によって作製されたマッサージ要素等に用いられる、様々な材料のほとんどを結合させることができる。
【0018】
請求項7に特徴によれば、例えば、毛束の後端部を溶解することにより毛束が含まれる場合に形成されるアンダーカットを機能要素に設けることができる。熱可塑性材料、又はエラストマープラスチック製材料、又はいくつかの異種材料の混合から製造されるマッサージ要素等の場合には、そのようなアンダーカットは、この処理ステップにおいて、次続の処理のために加熱する準備だけ必要とされるように、適切な設計の方策によって予め設けられる。液状のプラスチックの塊を用いることによって、固定部、保持部、又は軸要素がこれらのアンダーカット上に射出成形される。
【0019】
請求項8の特徴によれば、機能要素は、特殊で簡単な方法により、ブラシホルダーに一体化されてもよい。この処理において、グリッド状に形成されたプラスチック製フレームは、平行四辺形(長方形、正方形を除く)のような形状としてもよく、又は、他の所望な構造を採用してもよい。その構造には機能要素が固定される。この自由度によって、ブラシホルダー上における機能要素の所望の配列及び位置に従った先行の操作により、機能要素保持体が作製されることが明確になり、既に機能要素は歯ブラシ上の最終的な幾何学的位置を占めることになる。
【0020】
請求項9の特徴によれば、プラスチック製フレームの機能要素は、作製された後であって歯ブラシに一体化される直前に、ある制限内において、細長いバーの相対移動によりプラスチック製フレーム内で移転されるという方法が提供される。この方法によって、機能要素は、後でブラシヘッドに位置するように配列される。この方法の利点は、個々の機能要素を操作することは必要とされず、ブラシヘッドに必要なすべての機能要素が既に配列された機能要素保持体を操作することだけでよい点にある。細長いバーの相対移動によって、個々の機能要素を操作することで可能な互いの近接距離よりも、互いに近接するように機能要素を配置することができる。なぜなら、前記機能要素を保持し案内するために摘み器具を用いるには、間に、ある程度の空間が必要となるからである。本発明のこの実施形態においては、機能要素保持体は、ブラシヘッドにおいて一体成形される。
【0021】
請求項10の特徴によれば、異なる材料又は類似する材料によって作製された様々な機能要素のほとんどは、一つの機能要素保持体に配列されてもよい。例えば、様々なフィラメント、マッサージ要素、その他の様々な機能を奏する要素を備えている、毛の毛束用に設備を作製してもよい。これらすべての機能要素は、続いて一回の操作でブラシ本体に挿入される。
【0022】
請求項11による第2の発明において、機能要素は、次続の処理においてこのユニットが取り扱い易くなるように、ブラシヘッドにおいて、グリッド形状又はバー形状に形成されたプラスチック製フレームに固定されるべき端部によって、固定されている。この第2の発明によって、機能要素の完全なセットを道具に挿入し、例えば、それを成形材料に埋め込むことによって、又は機械的にユニットを、作製される前のブラシホルダーに挿入することによって、それをブラシホルダーに結合させることが可能となる。一方、これにより機能要素を分離する手間が省かれる。この製造の後には、機能要素は、それらの毛が組み合わされる傾向にあるマガジン(magazine)に保持される。他方、機能要素は、後でブラシホルダー上に占めることが必要とされる位置に既に配置され得る。第2の本発明によって、特殊な組立補助具又は機能面(固定部、動軸等)と同様に、次続の処理のために一体化された操作補助具をこれらの機能要素に射出成形することができる。これらの機能要素によって、混合された様々な材料のほとんどを使用することもできる。
【0023】
請求項12の特徴によれば、プラスチック製フレームから機能要素をより分離し易くするために、プラスチック製フレームの格子点に、テーパが形成されている。すなわち、何らかの方法によって、プラスチック製フレームから個々の機能要素を破断、切断、又は取り外すことが容易とされている。
【0024】
請求項13の特徴によれば、追加的な組立補助具、又は、個々の機能要素上にある機能面を成形するために設備が作製される。前記組立補助具又は機能面には、例えば、固定部、動軸、その他の要素であって、機能要素が、続いて使用されるブラシホルダーに固定され又は支持される要素を有していてもよい(請求項14)。
【0025】
請求項15の特徴によれば、異種のプラスチック材料から機能要素及びプラスチック製フレームを作製することが可能である。これは、特に、例えば歯ブラシには必要ないプラスチック製フレームを廃棄し、又は再利用することに意味があり、プラスチック製フレームをグレードの低いプラスチックその他のプラスチックで作製することを可能にする。
【0026】
請求項16の特徴によれば、機能要素は、固定端部にアンダーカットを有する。それらがブラシホルダーに回転可能に装着されれば、凹部に簡易に挿入できる。例えば、それらはスナップファスナーのように一度に挿入することができ、その後で、それらはブラシホルダーから取り除かれることはなく、必要に応じて一以上の方向に回転可能である。
【0027】
請求項17による第3の発明によれば、歯ブラシは、いくつかの機能要素を有するプラスチック製フレームからなり、機能要素は、ブラシホルダーにおいてプラスチック製フレームに挿入される。しかしながら、歯や口腔を治療するこれらのセクションのみが、歯ブラシヘッドから突出している。このタイプの歯ブラシヘッドは、作製の経済性に余裕があり、ブラシホルダー上においては、様々なタイプで構成される個々の機能要素のランダムな配列が可能である。
【0028】
請求項18の特徴によれば、第4の発明の歯ブラシは、それらのプラスチック製フレームから事前に切り出され、ブラシホルダーにおいて個々の要素として一体化される機能要素を有している。すなわち、それらは、所定の形状のブラシホルダーを作製する方法でプラスチック・モールディング材料に埋め込まれるか、又は、それらは、この目的のために形成された、作製される前のブラシホルダーの個々の凹部に、固定して据え付けられる。個々の機能要素は、分割された面、個々に仕切られた面又は切り欠かれた面を有しており、固定部、保持部、又は軸要素が埋め込まれている場合には、その面はプラスチック材料によって完全に覆われており、凹部に回転可能に挿入されている場合には、その面は側面のストッパ面として機能することができる。
【0029】
請求項19の特徴によれば、第3及び第4の発明の歯ブラシには、プラークの除去、ガム・マッサージ、歯のホワイティング、その他の有利な歯洗浄機能等、異なるタイプの洗浄機能を奏する様々なタイプの機能要素を有していても良い。
【0030】
さらに、実施形態と本発明の利点を、図面を参照して次に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
図1は、本発明による機能要素保持体1の斜視図であり、機能要素保持体1は、本発明の方法によって製造されたものである。機能要素保持体1は、好ましくは熱可塑性プラスチック材料で作られた格子状又は棒状の形状をなすプラスチック製フレーム2を有する。
【0032】
本発明において、「熱可塑性プラスチック材料」なる用語は、加熱することで溶解可能なあらゆるプラスチックを意味する。熱可塑性プラスチック材料は、具体的には、ポリスチレン及びポリスチレン共重合体、ポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニル・アセテートの共重合体、ポリフルオリド(polyfluorides)及びその共重合体、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリプロピレン、並びにポリウレタンである。
【0033】
図1〜図3によれば、プラスチック製フレーム2は、グリッド・バーからなり、本実施形態において、グリッド・バーは3本の細長いバー3を備え、これらのバー3は格子点7においてクロス・バー4により相互に連結されている。クロス・バー4は、細長いバー3よりも際立って短く、図1及び図3においては長方形を形成し、図2においては平行四辺形を形成している。しかしながら、幾何学的な構成によっては、クロス・バー4を長くもでき、湾曲させたり、他の形状にしたりすることもできる。重要なことは、クロス・バー4は、相互に、そして機能要素に接続されている点のみにある。
【0034】
図1〜図3によれば、クロス・バー4は、格子点7の手前にテーパ18を有しており、従って、細長いバー3に対して狭い接続部を形成している。一方、このことで、移動可能な格子点7を作り出しており、中央の細長いバー3を一又はいくつかの外側の細長いバー3に対して偏倚させることにより、機能要素5は、プラスチック製フレーム2において、多少、矢印のような形状に配列され得る。他方、テーパ18によって、それぞれの機能要素5をより容易に切断することができる。
【0035】
図1〜図3に示す実施形態では、クロス・バー4は、固定側22において、上方に延びる毛束(tufts)16のための固定部、保持部(retainer)又は軸要素(axle element)13を形成することができる。固定部、保持部又は軸要素13は、細長いバー3に概ね向かって延在している。しかしながら、射出成形のため、クロス・バー(図示しない)部がテーパ18に隣接し、細長いバー3へ結合するように、固定部、保持部又は軸要素13を短くすることもできる。図1〜図3に示すように、毛束16は、稠密配置の個々独立の毛15からなり、固定部、保持部又は軸要素13と共働して、機能要素5を形成する。
【0036】
図1〜図3の機能要素保持体1は、例を示すために描かれた概略図であることを考慮すると、細長いバー3及びクロス・バー4によって形成されるグリッドフィールド14の数は制限されている。しかしながら、本発明の目的のためには、グリッドフィールド14はいくつあってもよいことは明らかであろう。個々のグリッドフィールド14は異なる寸法や形状であってもよい。
【0037】
図1〜図3によれば、毛又はフィラメント15は、好ましくはナイロンによって形成され、クロス・バー4に固定されている。図1及び図2に示された、一体となった機能要素保持体1は、図示されている形でブラシホルダー8に装着され、接続されることができる。あるいは、準備段階において、機能要素保持体1を図2に示すような所望の形状にすることができ、例えば、可塑材料はそれの全体又は部分的に射出成形されるため、ハンドピースが付いているもの又は付いていないものの完全な歯ブラシが作製される。このステップでは、内側の細長いバー3に対して2本の外側の細長いバー3を実質的に偏倚することを含む。その結果、格子点7の位置で接続されたクロス・バー4は、同様に偏倚され、機能要素5は磨く方向にくさび形状に形成させることができる。このプロセスにおいて、グリッドフィールド14の形状は平行四辺形に変化する。この方法によって、並行プロセスにおいて、特に、エラストマープラスチック材料製のマッサージ要素又はエラストマープラスチック材料のみから作製された純マッサージ要素を用いて複雑な毛並びやブラシの配列をブラシホルダーに作製すること、及び両方のプロセスラインが融合されるときは、それらを結合することは可能である。
【0038】
図3は機能要素保持体6を示しており、機能要素保持体6は図1に示す機能要素保持体1に実質的に対応しているが、支持部が、垂直上方に延びるロッド20の形態で、外側の細長いバー3における外側の角部に成形されている点で異なっている。このロッド20は、毛束16の歯磨き端部21よりも上方に突出している。これらのロッド20は、機能要素保持体1の取扱い中や運搬中における損傷や汚れから保護している。機能要素保持体6が挿入される前に、ロッド20はプラスチック製フレーム2から取り除かれる。その一方で、個々の機能要素5のみがブラシホルダー8,11に挿入される場合には、ロッド2を有する完全なプラスチック製フレーム2が最初に機能要素5から取り除かれる。
【0039】
種々の機能要素9,10を有するブラシホルダー8の実施形態が図4に示されている。この実施形態において、ブラシホルダー8は、先端部に、円錐状に突出したスタッド(studs)19を有する機能要素9を保持しており、機能要素9は、球状のマッサージ要素として形成されている。マッサージ要素9は、エラストマープラスチック材料により作製されており、ブラシホルダー8の先端から毛束16によって、実質的にU字状の断面で、ある程度シールドされており、毛束16は、さらなる機能要素10として機能する。さらに、大きい毛束16又は他のマッサージ要素も追加的な機能要素10として備えられている。
【0040】
グリッド形状をなすプラスチック製フレーム(ブラシホルダー8によって囲まれているため、図4には見えない)は、マッサージ要素9用の機能要素保持体として、及び毛束16として形成されている機能要素10用の機能要素保持体として機能する。この機能要素保持体は、機能要素9,10が図4に示すそれらの位置に配置されるように、適用される。そして、機能要素の下部(ブラシホルダー8によって囲まれているため、見えない)が、プラスチック製フレームと共に、ブラシホルダー8に固定されるか、又は、部分的にそれらへ埋め込まれることによって若しくは成形材料により射出されることによって、そこに接続される。
【0041】
特殊機能のための機能要素12を有するブラシホルダーにおける他の実施形態が図5に示されている。この実施形態では、ブラシホルダー11は、ヒトの口腔(図示しない)内において洗浄機能及びマッサージ機能を発揮するよう意図されたパドルホイール形状の機能要素12を保持している。このパドルホイール形状をなす機能要素12は、共通軸23上に回転可能に装着されている。
【0042】
この場合も、機能要素12は、最初に、グリッド形状又はバー形状のプラスチック製フレーム(ブラシホルダーによって囲まれているため、図5には見えない)に接続される。このプロセスには、特に、パドル形状をなす機能要素のロータリー軸23をプラスチック製フレーム上に支持することが含まれる。次いで、このプラスチック製フレーム自体は作業台に運ばれ、そこで、溶接若しくは接着によって、グリッド・バーを射出成形材料に埋め込むことによって、又は他の何らかの方法によって、ブラシホルダー12に固定される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明による、本発明の方法によって作製された機能要素を備える機能要素保持体の斜視図である。
【図2】図1に示す機能要素保持体において、2つの外側の細長いバーを内側の細長いバーに対して相対移動させた後の機能要素保持体の平面図である。
【図3】本発明による、さらなる機能要素保持体の斜視図であり、機能要素と、搬送中に個々の機能要素を損傷や外側のカバーから保護するよう設計された外側の末端において上方に延びるロッドとが示されている。
【図4】本発明の方法によって作製された機能要素を示すブラシホルダーの実施形態の斜視図である。
【図5】本発明の方法によって作製された機能要素を示す他のブラシホルダーの実施形態の斜視図である。
【0001】
本発明は、請求項1に開示するように、機能要素を有する歯ブラシの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プラスチック製歯ブラシの製造方法は既に従来から知られている。例えば、西独国特許出願公開第3403341号明細書(DE−OS3403341)には、毛保持体の毛が実装される側、及び、適用できる場合には、毛の実装側の端部は、溶解することによって柔軟なプラスチックの状態とし、互いに押圧することによって連結するという連結方法が記載されている。この方法においては、毛保持体において個々の毛束が実装される箇所を局所的に溶解するだけで足りる。毛束における毛の端部が溶解したとき、熱可塑性材料は共に流れて長く形成される結果、同時に毛自体を互いに連結する基礎として機能することになる。毛及び毛保持体の材料の組み合わせによっては、2つの材料の融合が生じた溶接連結部となるか、毛が拡大された端部を有しその端部が毛保持体の柔軟なプラスチック材料によって包囲されている連結部となり、保持可能となる。
【0003】
西独国特許出願公開第2812746号明細書(DE−OS2812746)によれば、連続的な毛ストランド(bristle strand)を装置に埋め込み、毛から必要な長さの毛束を切断し、同時に毛保持体を受ける側と毛の端部とを加熱し、さらにそれらをまとめ、十分冷却した後には、強固な接続部ができ上がるまで、この連結位置にそれらを実装することが知られている。この方法によって、実装操作、切断操作、溶解操作、連結操作、及び冷却操作が一つの作業台で行われる。
【0004】
さらに、独国特許出願公開第19932377号明細書(DE19932377−A1)には、プラスチック製毛保持体と、毛束に配置された個々のプラスチック製の毛又はプラスチック製の毛から成る毛の装着セットとを有するブラシの製造方法が記載されている。この方法において、毛又は毛束の実装端部は、溶解されて拡大部が形成される。毛束における毛の隣接する拡大部は、プラスチックの塊を再成形し偏倚することによって互いに連結され、続いてその連結部は、毛保持体のプラスチック材料に埋め込まれる。この方法においては、隣接する拡大部を特定の支持構造及び接続バーに変形させ、次いで短い長さの支持構造及び突出する毛を、毛保持体のプラスチック材料に埋め込むためのモールド治具が用いられる。
【0005】
独国特許出願公開第19542393号明細書(DE19542393A1)に開示されたブラシの製造方法は、同様な方法で行われる。この方法において、毛束は、毛の位置に対応して配置されて保持され、その後、それらの実装側端部がその位置において溶解され、この溶解の結果、互いに連結され毛束ユニットが形成される。この方法では、実装側端部を連結する部分もまた溶解によって形成され、その一方で実装側端部が溶解される。
【0006】
欧州特許出願公開第326634号明細書(EP0326634A1)には、毛製品の製造方法が開示されている。その製造方法は、個々の毛又は毛ストランドの毛束をチャネル及びチャネルから延びるスリーブに通すステップと、それらを毛保持体用のモールドに挿入するステップとを含んでいる。次いで、拡大部を形成するために、毛束はモールド付近の端部を加熱によって溶解され、溶解する間に毛の端部に作られた拡大部は、モールドへ突出したスリーブ口を有するシーリング拡大部に移動される。毛及びスリーブは、モールドに例えば射出成形によって充填されている間、所定の位置に保持される。この方法はまた、インモールド処理と呼ばれている。
【0007】
国際公開第99/11156号パンフレット(WO99/11156)には、毛の製造方法が開示されている。この場合も、毛の切り落とされた下の領域は加熱されるが、毛のプラスチックが溶解物又はプラスチックの塊となり、それが切り落とされた部分に全体的に又は部分的に満たされるようにする。続いて、プラスチックの塊を固化して、毛又は毛束と切り落とし部分との間で積極係合接続部(positive-engagement connection)を形成し、それによりプレートを保持する。したがって、切り落とし部分をプラスチック製の毛の端部が溶解する前に又は同時に形成することができる。
【0008】
さらに、独国特許出願公開第19937481号明細書(DE19937481A1)では、二液型の射出成形によるブラシの製造方法が提案されており、そのブラシは、少なくとも2つの実質的に平行な層の異種のプラスチックを有する毛保持体により構成されている。この方法は、毛を少なくとも一つの層に固定するステップを含む。毛とは反対側を向いている毛保持体の層は、末端側が閉鎖され、他の層のプラスチックによって満たされている口部を有している。その結果、2つの異種のプラスチック層の間に、積極係合接続部が形成されている。
【発明の開示】
【0009】
上述した複数の公報の問題点は、機能要素が作成された後に、さらに、次にそれらを毛保持体に対して正確な位置に固定する前に、それらを隔離して整列させなければならないという受け入れがたい作業がしばしば必要とされる点にある。
【0010】
第1の発明の目的は、歯ブラシに用いる機能要素を極めて簡易且つ経済的に製造する改良され単純化された製造方法を提供することにある。この方法は、特に、歯ブラシの製造時において機能要素を低コストで製造し一体化させることが意図されている。さらに、第2の発明の目的は、次続の処理においてより効率的に取り扱うことができる前述の方法によって製造された機能要素を提供することにある。そして最後になるが、2つのさらなる発明には、第1及び/又は第2の発明により構成された使いやすい機能要素が、簡易且つ経済的な方法で備えられた歯ブラシを提供する目的がある。
【0011】
第1の目的は、第1の発明によれば、請求項1の特徴による歯ブラシに用いられる機能要素を有する機能要素保持体の製造方法によって達成される。第1の発明の好適な実施形態及びさらなる観点が従属項1〜10に記載されている。本発明の解決手段は、好適な方法を提示しており、その方法により、機能要素を有する歯ブラシを簡易且つ経済的に製造することを可能にしている。本発明による機能要素は、様々なフィラメントからなる毛の毛束及びその他の歯ブラシにおいて特殊な機能を果たす要素の両方を備えていると理解される。
【0012】
また、本発明により提案されている方法によって、様々な機能要素を機能要素保持体に装着することができ、それはその所定の方向付けに寄与し、ひいてはブラシヘッド又は歯ブラシハンド・ピースに簡易に一体化されて確実に固定されることを可能にする。例えば、いくつかの毛束が射出成形モールド又は射出成形モールドの一部に挿入される。射出成形モールドは、”モールド・バー”とも呼ばれている。重要なことは、液体状の熱可塑性材料をそれぞれの目的位置へ送るために、すべての要素が“ホットランナー”と呼ばれるチャネル(溝)に連結されていることである。この機能要素自体は、好ましくはグリッド・バー上に、すなわち、プラスチック製フレームの細長いバー及びクロス・バー上に配置され得る。
【0013】
このグリッドタイプのチャネルアレイは、後の段階で、ブラシ製品の機能要素によって占められる位置における大きさ及び空間に対応するように作製されてもよい。しかしながら、これは必須ではない。むしろ、アレイは、例えば、特殊な自動組立ユニット等によって指示された加工パラメータ(machine parameter)を基礎とするとよい。以下において、チャネルの交点は格子点として表している。
【0014】
本発明の方法によれば、複数の毛束が、固定デバイスを用いて一つのツールに一回の操作で設けられる。それと同時にプラスチック製フレームが設けられるため、配列され仕分けされた機能要素を有する取扱い容易な機能要素が作製される。それによって、複数の機能要素をツールへ挿入することができるようになり、複数の機能要素は、それらの周りに射出成形される材料を一回の操作で可塑化する。これにより、完成された歯ブラシヘッドが得られる。本発明のこの方法によれば、歯ブラシヘッドの製造のサイクル時間を実質的に短くすることが可能である
【0015】
請求項2の特徴によれば、機能要素のみが歯ブラシヘッドに残るように、機能要素のツールへの挿入前又は挿入後に、グリッド形状又はバー形状に形成されたプラスチック製フレームは、機能要素から分離される。この工程において、機能要素が完成された歯ブラシヘッドを形成するように、或いは射出成形操作の前に歯ブラシヘッドに形成された開口部に個々の機能要素が挿入されて、アンダーカットの後方で嵌合するように、プラスチック製材料は個々の機能要素の周りに射出成形される。或いは、それらは、例えばワイヤ、粘着材、くさび、又はコーキング等の特殊な固定デバイスによって、ブラシホルダーに固定される。しかしながら、互いが密に溶解する温度まで両方の部品を加熱することも可能である。
【0016】
請求項3によれば、製造工程において、機能要素の固定部、保持部又は軸要素の端部に、テーパが形成される。そして、次続の処理において、テーパは、プラスチック製フレームから機能要素を簡易に取り外すために、例えば、分割されたポイント、切り欠かれたポイント、又は個々に仕切られたポイントとして用いられる。機能要素を分離することは、それらすべてを順送りダイの開口部に受けて、一回の操作でテーパを切り出すことによっても行われる。そして、分離されたプラスチック製フレームは、進歩的なダイから取り外され、機能要素は、ブラシヘッド或いは完全な歯ブラシを形成するために、即座に順送りダイでのモールド材料に埋め込まれ、或いは、ブラシホルダーに挿入され得る。
【0017】
第1の本発明は、請求項4による特殊な組立補助具又はこれらの機能要素上の機能面をモールドすることができることに加えて、次続の処理のために集積された操作補助具によってブラシ製品の機能要素が同時に製造されることを可能にする。請求項5によれば、これらは固定部、動軸部等を含んでもよい。さらには、請求項6によれば、この処理によって、例えば、エラストマープラスチック製材料によって作製されて埋め込まれた固定部又は軸に結合され、押出しナイロン・フィラメントによって作製された毛の毛束や、柔軟な材料によって作製されたマッサージ要素等に用いられる、様々な材料のほとんどを結合させることができる。
【0018】
請求項7に特徴によれば、例えば、毛束の後端部を溶解することにより毛束が含まれる場合に形成されるアンダーカットを機能要素に設けることができる。熱可塑性材料、又はエラストマープラスチック製材料、又はいくつかの異種材料の混合から製造されるマッサージ要素等の場合には、そのようなアンダーカットは、この処理ステップにおいて、次続の処理のために加熱する準備だけ必要とされるように、適切な設計の方策によって予め設けられる。液状のプラスチックの塊を用いることによって、固定部、保持部、又は軸要素がこれらのアンダーカット上に射出成形される。
【0019】
請求項8の特徴によれば、機能要素は、特殊で簡単な方法により、ブラシホルダーに一体化されてもよい。この処理において、グリッド状に形成されたプラスチック製フレームは、平行四辺形(長方形、正方形を除く)のような形状としてもよく、又は、他の所望な構造を採用してもよい。その構造には機能要素が固定される。この自由度によって、ブラシホルダー上における機能要素の所望の配列及び位置に従った先行の操作により、機能要素保持体が作製されることが明確になり、既に機能要素は歯ブラシ上の最終的な幾何学的位置を占めることになる。
【0020】
請求項9の特徴によれば、プラスチック製フレームの機能要素は、作製された後であって歯ブラシに一体化される直前に、ある制限内において、細長いバーの相対移動によりプラスチック製フレーム内で移転されるという方法が提供される。この方法によって、機能要素は、後でブラシヘッドに位置するように配列される。この方法の利点は、個々の機能要素を操作することは必要とされず、ブラシヘッドに必要なすべての機能要素が既に配列された機能要素保持体を操作することだけでよい点にある。細長いバーの相対移動によって、個々の機能要素を操作することで可能な互いの近接距離よりも、互いに近接するように機能要素を配置することができる。なぜなら、前記機能要素を保持し案内するために摘み器具を用いるには、間に、ある程度の空間が必要となるからである。本発明のこの実施形態においては、機能要素保持体は、ブラシヘッドにおいて一体成形される。
【0021】
請求項10の特徴によれば、異なる材料又は類似する材料によって作製された様々な機能要素のほとんどは、一つの機能要素保持体に配列されてもよい。例えば、様々なフィラメント、マッサージ要素、その他の様々な機能を奏する要素を備えている、毛の毛束用に設備を作製してもよい。これらすべての機能要素は、続いて一回の操作でブラシ本体に挿入される。
【0022】
請求項11による第2の発明において、機能要素は、次続の処理においてこのユニットが取り扱い易くなるように、ブラシヘッドにおいて、グリッド形状又はバー形状に形成されたプラスチック製フレームに固定されるべき端部によって、固定されている。この第2の発明によって、機能要素の完全なセットを道具に挿入し、例えば、それを成形材料に埋め込むことによって、又は機械的にユニットを、作製される前のブラシホルダーに挿入することによって、それをブラシホルダーに結合させることが可能となる。一方、これにより機能要素を分離する手間が省かれる。この製造の後には、機能要素は、それらの毛が組み合わされる傾向にあるマガジン(magazine)に保持される。他方、機能要素は、後でブラシホルダー上に占めることが必要とされる位置に既に配置され得る。第2の本発明によって、特殊な組立補助具又は機能面(固定部、動軸等)と同様に、次続の処理のために一体化された操作補助具をこれらの機能要素に射出成形することができる。これらの機能要素によって、混合された様々な材料のほとんどを使用することもできる。
【0023】
請求項12の特徴によれば、プラスチック製フレームから機能要素をより分離し易くするために、プラスチック製フレームの格子点に、テーパが形成されている。すなわち、何らかの方法によって、プラスチック製フレームから個々の機能要素を破断、切断、又は取り外すことが容易とされている。
【0024】
請求項13の特徴によれば、追加的な組立補助具、又は、個々の機能要素上にある機能面を成形するために設備が作製される。前記組立補助具又は機能面には、例えば、固定部、動軸、その他の要素であって、機能要素が、続いて使用されるブラシホルダーに固定され又は支持される要素を有していてもよい(請求項14)。
【0025】
請求項15の特徴によれば、異種のプラスチック材料から機能要素及びプラスチック製フレームを作製することが可能である。これは、特に、例えば歯ブラシには必要ないプラスチック製フレームを廃棄し、又は再利用することに意味があり、プラスチック製フレームをグレードの低いプラスチックその他のプラスチックで作製することを可能にする。
【0026】
請求項16の特徴によれば、機能要素は、固定端部にアンダーカットを有する。それらがブラシホルダーに回転可能に装着されれば、凹部に簡易に挿入できる。例えば、それらはスナップファスナーのように一度に挿入することができ、その後で、それらはブラシホルダーから取り除かれることはなく、必要に応じて一以上の方向に回転可能である。
【0027】
請求項17による第3の発明によれば、歯ブラシは、いくつかの機能要素を有するプラスチック製フレームからなり、機能要素は、ブラシホルダーにおいてプラスチック製フレームに挿入される。しかしながら、歯や口腔を治療するこれらのセクションのみが、歯ブラシヘッドから突出している。このタイプの歯ブラシヘッドは、作製の経済性に余裕があり、ブラシホルダー上においては、様々なタイプで構成される個々の機能要素のランダムな配列が可能である。
【0028】
請求項18の特徴によれば、第4の発明の歯ブラシは、それらのプラスチック製フレームから事前に切り出され、ブラシホルダーにおいて個々の要素として一体化される機能要素を有している。すなわち、それらは、所定の形状のブラシホルダーを作製する方法でプラスチック・モールディング材料に埋め込まれるか、又は、それらは、この目的のために形成された、作製される前のブラシホルダーの個々の凹部に、固定して据え付けられる。個々の機能要素は、分割された面、個々に仕切られた面又は切り欠かれた面を有しており、固定部、保持部、又は軸要素が埋め込まれている場合には、その面はプラスチック材料によって完全に覆われており、凹部に回転可能に挿入されている場合には、その面は側面のストッパ面として機能することができる。
【0029】
請求項19の特徴によれば、第3及び第4の発明の歯ブラシには、プラークの除去、ガム・マッサージ、歯のホワイティング、その他の有利な歯洗浄機能等、異なるタイプの洗浄機能を奏する様々なタイプの機能要素を有していても良い。
【0030】
さらに、実施形態と本発明の利点を、図面を参照して次に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
図1は、本発明による機能要素保持体1の斜視図であり、機能要素保持体1は、本発明の方法によって製造されたものである。機能要素保持体1は、好ましくは熱可塑性プラスチック材料で作られた格子状又は棒状の形状をなすプラスチック製フレーム2を有する。
【0032】
本発明において、「熱可塑性プラスチック材料」なる用語は、加熱することで溶解可能なあらゆるプラスチックを意味する。熱可塑性プラスチック材料は、具体的には、ポリスチレン及びポリスチレン共重合体、ポリ塩化ビニル及びポリ塩化ビニル・アセテートの共重合体、ポリフルオリド(polyfluorides)及びその共重合体、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリプロピレン、並びにポリウレタンである。
【0033】
図1〜図3によれば、プラスチック製フレーム2は、グリッド・バーからなり、本実施形態において、グリッド・バーは3本の細長いバー3を備え、これらのバー3は格子点7においてクロス・バー4により相互に連結されている。クロス・バー4は、細長いバー3よりも際立って短く、図1及び図3においては長方形を形成し、図2においては平行四辺形を形成している。しかしながら、幾何学的な構成によっては、クロス・バー4を長くもでき、湾曲させたり、他の形状にしたりすることもできる。重要なことは、クロス・バー4は、相互に、そして機能要素に接続されている点のみにある。
【0034】
図1〜図3によれば、クロス・バー4は、格子点7の手前にテーパ18を有しており、従って、細長いバー3に対して狭い接続部を形成している。一方、このことで、移動可能な格子点7を作り出しており、中央の細長いバー3を一又はいくつかの外側の細長いバー3に対して偏倚させることにより、機能要素5は、プラスチック製フレーム2において、多少、矢印のような形状に配列され得る。他方、テーパ18によって、それぞれの機能要素5をより容易に切断することができる。
【0035】
図1〜図3に示す実施形態では、クロス・バー4は、固定側22において、上方に延びる毛束(tufts)16のための固定部、保持部(retainer)又は軸要素(axle element)13を形成することができる。固定部、保持部又は軸要素13は、細長いバー3に概ね向かって延在している。しかしながら、射出成形のため、クロス・バー(図示しない)部がテーパ18に隣接し、細長いバー3へ結合するように、固定部、保持部又は軸要素13を短くすることもできる。図1〜図3に示すように、毛束16は、稠密配置の個々独立の毛15からなり、固定部、保持部又は軸要素13と共働して、機能要素5を形成する。
【0036】
図1〜図3の機能要素保持体1は、例を示すために描かれた概略図であることを考慮すると、細長いバー3及びクロス・バー4によって形成されるグリッドフィールド14の数は制限されている。しかしながら、本発明の目的のためには、グリッドフィールド14はいくつあってもよいことは明らかであろう。個々のグリッドフィールド14は異なる寸法や形状であってもよい。
【0037】
図1〜図3によれば、毛又はフィラメント15は、好ましくはナイロンによって形成され、クロス・バー4に固定されている。図1及び図2に示された、一体となった機能要素保持体1は、図示されている形でブラシホルダー8に装着され、接続されることができる。あるいは、準備段階において、機能要素保持体1を図2に示すような所望の形状にすることができ、例えば、可塑材料はそれの全体又は部分的に射出成形されるため、ハンドピースが付いているもの又は付いていないものの完全な歯ブラシが作製される。このステップでは、内側の細長いバー3に対して2本の外側の細長いバー3を実質的に偏倚することを含む。その結果、格子点7の位置で接続されたクロス・バー4は、同様に偏倚され、機能要素5は磨く方向にくさび形状に形成させることができる。このプロセスにおいて、グリッドフィールド14の形状は平行四辺形に変化する。この方法によって、並行プロセスにおいて、特に、エラストマープラスチック材料製のマッサージ要素又はエラストマープラスチック材料のみから作製された純マッサージ要素を用いて複雑な毛並びやブラシの配列をブラシホルダーに作製すること、及び両方のプロセスラインが融合されるときは、それらを結合することは可能である。
【0038】
図3は機能要素保持体6を示しており、機能要素保持体6は図1に示す機能要素保持体1に実質的に対応しているが、支持部が、垂直上方に延びるロッド20の形態で、外側の細長いバー3における外側の角部に成形されている点で異なっている。このロッド20は、毛束16の歯磨き端部21よりも上方に突出している。これらのロッド20は、機能要素保持体1の取扱い中や運搬中における損傷や汚れから保護している。機能要素保持体6が挿入される前に、ロッド20はプラスチック製フレーム2から取り除かれる。その一方で、個々の機能要素5のみがブラシホルダー8,11に挿入される場合には、ロッド2を有する完全なプラスチック製フレーム2が最初に機能要素5から取り除かれる。
【0039】
種々の機能要素9,10を有するブラシホルダー8の実施形態が図4に示されている。この実施形態において、ブラシホルダー8は、先端部に、円錐状に突出したスタッド(studs)19を有する機能要素9を保持しており、機能要素9は、球状のマッサージ要素として形成されている。マッサージ要素9は、エラストマープラスチック材料により作製されており、ブラシホルダー8の先端から毛束16によって、実質的にU字状の断面で、ある程度シールドされており、毛束16は、さらなる機能要素10として機能する。さらに、大きい毛束16又は他のマッサージ要素も追加的な機能要素10として備えられている。
【0040】
グリッド形状をなすプラスチック製フレーム(ブラシホルダー8によって囲まれているため、図4には見えない)は、マッサージ要素9用の機能要素保持体として、及び毛束16として形成されている機能要素10用の機能要素保持体として機能する。この機能要素保持体は、機能要素9,10が図4に示すそれらの位置に配置されるように、適用される。そして、機能要素の下部(ブラシホルダー8によって囲まれているため、見えない)が、プラスチック製フレームと共に、ブラシホルダー8に固定されるか、又は、部分的にそれらへ埋め込まれることによって若しくは成形材料により射出されることによって、そこに接続される。
【0041】
特殊機能のための機能要素12を有するブラシホルダーにおける他の実施形態が図5に示されている。この実施形態では、ブラシホルダー11は、ヒトの口腔(図示しない)内において洗浄機能及びマッサージ機能を発揮するよう意図されたパドルホイール形状の機能要素12を保持している。このパドルホイール形状をなす機能要素12は、共通軸23上に回転可能に装着されている。
【0042】
この場合も、機能要素12は、最初に、グリッド形状又はバー形状のプラスチック製フレーム(ブラシホルダーによって囲まれているため、図5には見えない)に接続される。このプロセスには、特に、パドル形状をなす機能要素のロータリー軸23をプラスチック製フレーム上に支持することが含まれる。次いで、このプラスチック製フレーム自体は作業台に運ばれ、そこで、溶接若しくは接着によって、グリッド・バーを射出成形材料に埋め込むことによって、又は他の何らかの方法によって、ブラシホルダー12に固定される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明による、本発明の方法によって作製された機能要素を備える機能要素保持体の斜視図である。
【図2】図1に示す機能要素保持体において、2つの外側の細長いバーを内側の細長いバーに対して相対移動させた後の機能要素保持体の平面図である。
【図3】本発明による、さらなる機能要素保持体の斜視図であり、機能要素と、搬送中に個々の機能要素を損傷や外側のカバーから保護するよう設計された外側の末端において上方に延びるロッドとが示されている。
【図4】本発明の方法によって作製された機能要素を示すブラシホルダーの実施形態の斜視図である。
【図5】本発明の方法によって作製された機能要素を示す他のブラシホルダーの実施形態の斜視図である。
Claims (19)
- 毛(15)からなる個々の毛束(5,10)、マッサージ要素(12)、隣接歯間洗浄要素(9)、その他の、歯ブラシに固定され特別な機能を発揮するよう設計された要素によって構成される機能要素(5,9,10,12)であり、前記歯ブラシに固定されるべき端部に固定部、保持部又は軸要素(13)が設けられている前記機能要素(5,9,10,12)を製造する方法であって、
複数の前記機能要素(5,9,10,12)を射出成形モールドに対応する凹部に挿入するステップであり、射出成形モールドは、ダイに形成されたチャネルを介して、機能要素の固定端の領域における凹部に接続されている、前記ステップと、
グリッド形状又はバー形状に形成された前記チャネルに、液化されたプラスチック製材料を満たし、前記機能要素(5,9,10,12)の前記固定側の端部(22)に前記材料を射出するか又はそれらをそこに埋め込むステップと
前記プラスチック製材料を冷却させ、グリッド形状又はバー形状に形成されたプラスチック製フレーム(2)により作製された機能要素保持体(1,6)及び前記機能要素(5,9,10,12)を取り除くステップとを含む製造方法。 - 前記機能要素保持体(1,6)を、次のステップにおいて、次続の処理位置に移動させることを含み、
前記次続の処理位置において、前記プラスチック製フレーム(2)から前記機能要素(5,9,10,12)が切り出され、続いて前記機能要素(5,9,10,12)の前記固定側の端部(22)がブラシホルダー(8)に固定されることとなっている、請求項1に記載の方法。 - グリッド形状又はロッド形状の前記プラスチック製フレーム(2)は、グリッド・バー(3,4)及び格子点(7)を有し、これらの間にテーパ(18)が形成されている、請求項1又は2に記載の方法。
- 追加的な組立補助具又は機能面が、前記機能要素(5,9,10,12)上に射出成形されている、請求項1に記載の方法。
- 前記追加的な組立補助具又は機能面は、固定部又は動軸等として形成されている、請求項4に記載の方法。
- 前記機能要素(5,9,10,12)及び前記プラスチック製フレーム(2)は異種のプラスチック材料から作製されている、請求項1に記載の方法。
- 前記機能要素(5,9,10,12)は、前記プラスチック製フレーム(2)を固定するためのアンダカットが設けられている、請求項1に記載の方法。
- 前記機能要素保持体(1)を、次のステップにおいて、次続の処理位置に移動させることを含み、
前記次続の処理位置において、前記機能要素保持体(1)が、前記機能要素保持体(1)の周りにプラスチック材料を射出成形することによってブラシホルダー(8)に埋め込まれ、続いて、毛束(16)の前記固定側の端部(22)のみが前記ブラシホルダー(8)によって包囲されることとなっている、請求項1に記載の方法。 - グリッド形状又はロッド形状に形成された前記プラスチック製フレーム(2)は、交点において格子点(7)を形成しているグリッド・バー(3,4)によって作製されており、これらの間にテーパ(18)が形成されており、前記機能要素(5)は、前記ブラシホルダー(8)の成形材料に埋め込まれる前に変形され、前記機能要素(5)が前記ブラシホルダー(8)の所望の位置を取り埋め込みに続くようになっている、請求項8に記載の方法。
- エラストマープラスチック製の様々な機能要素(5,9,10,12)が前記プラスチック製フレーム(2)上に配置されている、請求項1又は8に記載の方法。
- 毛(15)からなる個々の毛束(5,10)、マッサージ要素(12)、隣接歯間洗浄要素(9)、その他の、歯ブラシに固定され特別な機能を発揮するよう設計された要素によって構成される機能要素(5,9,10,12)において、
前記歯ブラシに固定されるべき端部に固定部、保持部又は軸要素(13)が設けられており、
それぞれが、固定部、保持部又は軸要素(13)によりグリッド形状又はロッド形状のプラスチック製フレーム(2)に固定され、機能要素保持体(1,6)を形成するようになっている、機能要素(5,9,10,12)。 - 前記グリッド形状又はロッド形状のプラスチック製フレーム(2)は、前記固定側の端部に対する接続部に格子点(7)を形成する、接続されたグリッド・バー(3,4)から構成され、それらの間にテーパ(18)が設けられている、請求項11に記載の構成要素(5,9,10,12)。
- 追加的な組立補助具又は機能面が、当該機能要素(5,9,10,12)上に配置されている、請求項12に記載の機能要素(5,9,10,12)。
- 前記追加的な組立補助具又は機能面は、固定部又は動軸、又は同様の構成要素として形成されている、請求項13に記載の機能要素(5,9,10,12)。
- 前記機能要素(5,9,10,12)及び前記プラスチック製フレーム(2)は異種のプラスチック材料から作製されている、請求項11に記載の構成要素(5,9,10,12)。
- 前記プラスチック製フレーム(2)を固定すべく前記固定側の端部にアンダカットが設けられている、請求項11に記載の機能要素(5,9,10,12)。
- 機能要素(5,9,10,12)を備える歯ブラシであって、前記機能要素(5,9,10,12)が、毛(15)からなる個々の毛束(5,10)、マッサージ要素(12)、隣接歯間洗浄要素(9)、その他の、当該歯ブラシに固定され特別な機能を発揮するよう設計された要素によって構成され、且つ、当該歯ブラシに固定されるべき端部に固定部、保持部又は軸要素(13)が設けられている、前記歯ブラシにおいて、
前記機能要素(5,9,10,12)のそれぞれが、固定部、保持部又は軸要素(13)により、ブラシホルダー(8,11)に固定されたグリッド形状又はロッド形状のプラスチック製フレーム(2)に接続され、前記機能要素(5,9,10,12)の歯みがき側の端部が前記ブラシホルダー(8,11)から突出するようになっている、歯ブラシ。 - 機能要素(5,9,10,12)を備える歯ブラシであって、前記機能要素(5,9,10,12)が、毛(15)からなる個々の毛束(5,10)、マッサージ要素(12)、隣接歯間洗浄要素(9)、その他の、当該歯ブラシに固定され特別な機能を発揮するよう設計された要素によって構成され、且つ、当該歯ブラシに固定されるべき端部に固定部、保持部又は軸要素(13)が設けられている、前記歯ブラシにおいて、
前記固定部、保持部又は軸要素(13)は、分割された面、個々に仕切られた面又は切り欠かれた面を有する、歯ブラシ。 - エラストマープラスチック材料から作製されたさらなる機能要素(9,12)が、前記機能要素(5)に加えて前記ブラシホルダー(8,11)に設けられている、請求項17又は18に記載の歯ブラシ。
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