JP2005500888A - ドップラ表示パラメータの自動的最適化 - Google Patents
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Abstract
超音波診断画像システムにおいて、ドップラ情報の表示を規定するパラメータは、表示範囲又は領域の良好な利用をなすよう自動的に最適化される。スペクトルドップラ情報は、スペクトル表示又はカラーフロー表示を最適化するのに用いることができ、カラーフロードップラ情報は、スペクトル表示又はカラーフロー表示を最適化するのに用いることができる。この最適化は手動のユーザ制御によって起動することができ、1つ又は複数の表示パラメータを自動的に最適化する。自動的な最適化は、ユーザにより呼び出されたときにだけ、或いはある時間間隔(所定数の心臓行程)後に周期的に、又はユーザが表示又は画像形成モードを切り換えたときに起動されるようにすることができる。最適化処理器は、背景において連続的に実行して、最適化パラメータが呼び出されたときに直ちに利用可能となるようにするのが好ましい。最適化処理器は、既に得ているが表示の目的としては用いられない「隠れた」ドップラデータを利用することもできる。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波診断画像形成システムに関し、特にドップラ表示パラメータが自動的に最適化される超音波診断画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ドップラ画像形成は、臨床医が患者の血液の流れ又は組織の動きに関する情報を得たいと望む場合に行われる。この血流又は動き速度の表示は、図表式に速度が表示されるスペクトルドップラ表示によって、又は濃淡又は色調により速度が表示されるカラードップラ表示によって行うことができる。どちらの場合も、表示される速度の範囲は、連続波(cw:continuous wave)ドップラサンプリングレート又はパルス波(pw:pulse wave)パルス繰返周波数(PRF)によって定められる図表化又は色の限界により制限される。多くの場合、血液又は組織の速度の範囲は、検査が始まる前に正確に予測することはできないので、臨床医は、表示におけるドップラ周波数の範囲及び種々の速度の解像度を最大にしてエイリアシングを最小にするため、検査が開始し進行すると何度も調整を行わなければならない。一般に、臨床医は、当該システムの表示領域において最適な表示を得るために2つ又は3つの制御(手段)を調整しなければならない。この調整プロセスを自動化し手動調整を無くすか又は軽減させた形で最適な表示をなし臨床医が当該検査の開始及び進行において最適なデータを集めることができるようにするのが望まれる。
【0003】
本発明の原理によれば、ドップラPRF及び表示基線(位置及び極性)のようなドップラ設定値が当該超音波システムにより自動的に最適化される超音波診断画像形成システムが提供される。臨床医は、ドップラ表示パラメータのうち1つ若しくは幾つか又は全てを自動的に最適化させるかどうか、また、最適化が更新される周期性を決定することができる。スペクトルドップラPRF及び基線オフセット並びに反転は、当該スペクトルトレース内のデータ又は対応するカラーMモードトレースのカラーデータ或いはカラードップラ画像を用いて自動的に最適化することができる。カラードップラ画像PRF及び基線は、それ自身のカラードップラ推定データ又は対応するスペクトルドップラトレース又はカラーMモード表示内のデータを用いて自動的に最適化することができる。カラーMモードPRF及び基線は、それ自身のドップラ推定データ又は対応するスペクトルドップラトレース若しくはカラードップラ表示内のデータを用いて自動的に最適化することができる。
【0004】
この最適化は、生のリアルタイムの表示においても、ドップラシネループ(Doppler Cineloop(R))情報のような記憶データの表示においても行うことができる。表示されるデータだけを用いて又はユーザから得られる「隠れた」データを用いて、かかる最適化の計算を行うことができる。
【0005】
これらの最適化技術は、血流、動きのある組織及びコントラスト剤などの関連する全てのドップラターゲットに適用可能であり、速度カラーフロー、カラーパワーイメージング、組織ドップライメージング及びパワーモーションイメージングなどの全てのカラードップラモードにおいて、また、連続波、パルス波、単一アングル及びベクトルドップラなどの全てのスペクトルドップラモードにおいて適用可能である。
【0006】
本発明の実施例:
本発明による方法により、処理されたドップラ信号情報をマップ化し当該表示領域をより有効に利用するよう、又は表示されるドップラ情報の色又は強度の範囲をより有効に利用するようにした最適表示パラメータを得ることが可能となる。この最適化された表示パラメータは、表示画像のエリアシングを減らすように機能することができる。
【0007】
分析されるドップラ信号情報は、ピークスペクトルドップラ情報及び/又はバイナリマップ描画ドップラ及び非ドップラ情報のトレースを有することができる。
【0008】
本発明により、以前に表示されるドップラ画像と比較して最適化された複数の異なる表示パラメータを用いたドップラ画像の表示をなすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1には、本発明の原理に基づいて構成された超音波システムがブロック図で示されている。この実施例では、スペクトルドップラ表示のpwPRF,基線位置又は基線反転を自動的に最適化するためにスペクトルデータが用いられる。超音波トランデューサ12を備えるスキャンヘッド10は、超音波を送信し超音波エコー信号を受信する。受信したエコー信号は、送信周波数と同じ周波数となることもあり、或いは当該送信周波数の高高調波又は低高調波ともなりうる。トランスデューサの送信及び受信エコー信号の処理の制御は、捕捉ビームフォーマ14によって行われる。コヒーレントエコー信号は、米国特許第6,139,501号に記述されているようにBモード及びドップラ双方の表示のために用いられたり、スペクトル及び/又はカラーフロー表示のためにドップラ処理器16及び18に結合されたり、又はBモード表示のために検出され処理されたりする。この処理されたBモード及びドップラの信号は、画像処理器22に結合され、ここで所望の画像フォーマットによる表示のために処理された後、画像表示器26に表示される。リアルタイム画像の各系列は、高周波(又はr.f.)の表示形態、推定値の表示形態、原始的表示形態又は複合的表示形態でシネループメモリ24に取り込まれ記憶されることが可能であり、これに基づいて、さらに詳細な分析のために再生され又は以下に説明するように再処理されることができる。
【0010】
本発明の原理によれば、速度表示最適化器20は、スペクトルドップラデータを分析又は解析し、その分析結果を、速度範囲(PRF)、ドップラ基線位置及び基線反転などのスペクトルドップラ表示のパラメータを自動的に調整するのに用いる。ここで図示されている実施例において、この速度表示最適化器は、スペクトルドップラ処理器16からスペクトルデータを受信し、スペクトルドップラ表示のための表示パラメータを返す。速度表示最適化器は、ライン52より超音波システムの捕捉部に当該PRF、サンプルボリュームサイズ及びトラッキング並びに送信操作及びDライン位置のための情報のような制御パラメータを送る。フォールフィルタ(wall filter)、サンプルボリューム深度及びスクロール速度は、ライン56によりスペクトルドップラ処理器に供給されたパラメータの中のものである。基線ポジショニング、反転、カラーマップ、ドップラ角補正及びサンプルボリュームトラッキングなどのパラメータは、ライン54により画像処理器に供給される情報の中のものである。好適実施例においては、速度表示最適化器20は、ユーザにより設定された制御設定値(又は条件)により呼び出されるそうしたパラメータを調整する。例えば、ユーザは、特定のパラメータの自動的調整を「オン」又は「オフ」にするために利用可能な個別のハード又はソフトキーを使うことができる。ユーザは、例えば「自動PRF」ボタン、「自動基線」ボタン及び/又は「自動反転」ボタンから選択することができる。こうした制御の1つを設定することにより、特定のパラメータを自動的に設定するよう当該超音波システムが条件づけられる。ユーザはまた、ドップラパラメータの全てについての自動的な調整を起動するための「自動ドップラ」ボタンを選択することもできる。この自動調整は、時間の経過とともに周期的に行われるものとしたり、モード変更などの動作状況やECGトリガ信号に応答して、或いは所定の心拍間隔後に行われるものとすることができる。当該ボタンをオフにすると、ユーザが従来のように手動(マニュアル)でドップラパラメータを設定することが必要となる。
【0011】
図2には、スペクトルドップラ表示が示される。この図面は、ゼロ速度基線32を基準にしてスペクトル波形30を示している。この基線は、2つの速度限界+Vと−Vとの間、すなわちエイリアシングなしで表される逆方向における最大速度間における中央に位置づけられる。かかる速度限界は、当該2つの限界がサンプリングレートのナイキスト限界+PRF/2及び−PRF/2に等しくされるとともに、cwドップラサンプリングレート又はpwPRFにより直接設定される。従来、ユーザはPRFを設定し、ディスプレイはこのPRF設定値を図2に示されるような2つの限界値間の中央に位置づけられた基線を伴う表示の+V及び−Vの限界値を確定させるために用いる。しかし、ドップラ波形は事前に予測することができないので、スペクトル波形は、当該表示の一方の箇所に優位を占めて現れてしまう。図2においては、スペクトル波形30が基線の上方に優位を占め表示の下半分が用いられないので該波形が当該表示の上半分に主として存在することが分かる。ユーザは、通例この表示領域を有効に利用するよう表示パラメータを手動(マニュアル)で少しずつ調整することができるが、本発明が提供するように超音波システムがこれを自動的に行うことが望ましい。速度表示最適化器20は、PRFを認識し、図に示される値A及びBを測定するためにスペクトルデータを用いる。ここでAは、正のスペクトルピーク振幅と上側の表示限界との間の幅であり、Bは、負のスペクトルピーク振幅と下側の表示限界との間の幅である。速度表示最適化器は、新しい幅A′及びB′を計算する。ここではA′≡B′≡(A+B)/2である。
【0012】
速度表示最適化器はこれらA′及びB′の値をスペクトルドップラ処理器16又は画像処理器22に供給し、スペクトル表示は、表示の中央にスペクトル波形30を中心付けるようこれらの値を用いた表示に再マップ化される。この波形の中心付けにより、増加分(B−B′)だけベースライン32の位置を変え、+V及び−Vの表示限界値がリセットされ、波形30のような非対称な波形の表示において等しい大きさにならないものとなりうる。必要に応じて、A′及びB′の値は減少させられてスペクトル表示が表示高さ全体を有効利用することができる拡大表示に再マップ化される。このスペクトル波形は表示の全高さにわたり表示可能であるが、好ましくは、ガード幅A″及びB″は、前の正及び負の最大振幅を超える後続のピーク振幅を考慮するように残される。好ましくは、再マッピングによりスペクトル波形を単に拡大するよりも、速度表示最適化器は、次のようなドップラ方程式から新しいPRF値を計算するのがよい。
PRF′∝V+(A′+B′)
【0013】
ここで、Vは図に示されるようなスペクトル波形の正のピーク振幅と負のピーク振幅との間の速度範囲である。また、A′及びB′(又はA″びB″)は上述のように定められる。このスペクトル波形の振幅範囲Vが小さすぎると、PRFは、表示窓を有効利用するよう減らされる。新しいPRF′値は、図1に示されるような捕捉ビームフォーマ14に供給され、動き又は血流が表示に対しより効率的なサンプリングレートでサンプルされるようになる。上述した調整の結果、スペクトル表示はPRF変化により再スケール化され、スペクトル波形はスペクトル表示領域に対し、より効果的に再マップ化されるよう変換される。
【0014】
この調整処理には、スペクトル波形の他の処理の効果がある。例えば、米国特許第5,287,753号及び第5,634,465号は、スペクトルドップラ波形の平均及びピークをトレースする技術を記述している。これらの分析技術が、ユーザにより起動可能であり、速度表示最適化器20は、図3に示されるように、波形の正及び負のピーク振幅のトレース34及び36から直接、スペクトル波形のピーク最大及び最小振幅を容易に得ることができる。ユーザが自動トレーシングのオプションを起動しない場合、波形トレースは、ユーザへのトレース34又は36、及び表示されない(「隠れた」)トレースから取り込まれるピーク最大及び最小振幅の表示を伴うことなく速度表示最適化器により行うことができる。
【0015】
行うべき調整を決定するもう1つの分析のアプローチは、これらの計算のために実際のスペクトルデータは不要であり、むしろ、表示スペースにおけるスペクトルデータの場所が重要であることを認識することである。したがって、スペクトルデータは2進表示に再マップ化することができ、有効なスペクトルデータの位置は「1」に符号化され、他の表示領域は「0」に符号化される。調整はその後、かかる2進マップから計算される。2進マップはまた、図4に示されるような波形トレース34及び36から生成することもできる。この図において、波形34と波形36の間の領域38は「1」に符号化され、残りの表示領域は「0」に符号化される。そして表示パラメータは、そのトレース間の領域38により表示領域の使用が最大になるように計算される。
【0016】
本発明の画像処理はまた、エイリアシングの問題に対処するように用いることができる。図5において、動き(成分)はPRFによりアンダーサンプリングされ、エイリアシングをもたらす。使用されない2つの領域A及びB並びに単一のピーク間領域Vを有するのではなく、表示は、単一の未使用領域Aにより分離される当該表示の上側及び下側においてV1及びV2により描画される2つの波形領域を有する。このV1及びV2振幅は+V及び−Vナイキスト限界にまで存分に延びている。この状態は、認識しやすく、速度表示最適化器は、捕捉ビームフォーマ14のPRFを上昇させることにより応答する。好ましくは、基線はPRFの調整前に調整されるのがよい。PRFの増分変更は、エイリアシング状態がもはや存在しなくなるまで起動可能である。
【0017】
スペクトル表示の現れは、図6に示されるようなドップラ処理器の極性検知のために大なる負の振幅が支配的になることである。このような状況において、多くの臨床医は、より慣れた方位に波形30を反転させたいと思うものであり、これはドップラ表示信号の極性を変えることによって行われる。この状態は、スペクトラム波形30のピーク間振幅範囲Vがベースライン32の下において支配的に位置付けられる場合に容易に認識される。当該振幅Vの高いパーセンテージが基線の下にあるときには、速度表示最適化器20は、ドップラ表示信号の極性を変えることによって応答し、これにより表示波形が反転される(この調整はしばしば「基線反転」と称される)。
【0018】
カラーフローデータはまた、図7及び図8に示されるような対応のスペクトルドップラ表示のパラメータを自動的に調整するために用いることができる。図7は、カラーフロードップラ画像40を示しており、かかる画像は、カラーボックス42の内部にある血管の部分の血流速度を画像化するために示いられる。図2のものの如きスペクトル解折は、血管50の中央にサンプルボリューム52を位置づけることにより開始される。血流方向カーソル54は、角度補正のために血流方向に整合するよう設定される。好ましくは、当該血流方向カーソル設定や角度補正は、米国特許(出願番号09/721,301号,2000年11月21日付出願)に記述されているように自動的に行われるのがよい。表示画面上のカラーフロー画像40の隣には、カラーバー60があり、これは速度値の範囲に対する血流の色の配置を描いている。この図において、正の速度は緑(G)から黄(Y)までの色に及んでいおり、負の速度はライトブルー(LB)からダークブルー(DB)に及んでいる。ここでの緑と黄との間にあるゼロ速度ポイントは、カラー基線である。
【0019】
画像40のカラーフローデータは、図8に示される本発明の実施例により分折される。この実施例において、速度表示最適化器20はカラーフロードップラ処理器18からカラーフローデータを受け、このデータを、スペクトルドップラ表示のパラメータを自動的に調整するために分折する。PRFのパラメータ、サンプルボリュームサイズ、送信角、Dライン位置及びサンプルボリュームトラッキングは、ライン72により超音波システムの捕捉部に結合されるものである。基線シフト、反転、階調マッピング及び角度補正パラメータは、ライン74により行われるものである。ウォールフィルタ及びサンプルボリューム深度は、ライン76により導かれるパラメータのものである。速度表示最適化器20は、カラーフロー表示における色画素の値の範囲、好ましくはユーザにより選択されたサンプルボリューム周辺の領域における色画素の範囲を読む。カーソル54によって描かれるような血管50の中央における色値は、ピーク速度値として採用される。この色値がカラーバー60に用いられる色値の範囲と比べて狭い範囲を占める場合、例えば当該画素が実質的に全て同じ色である場合、PRFは高すぎることになり、速度表示最適化器は、比較的低いPRF設定値を捕捉ビームフォーマ14に送ることにより応答する。速度表示最適化器はまた、隣接する画素の色の違いも解析する。エイリアシングがある場合は、図7の例においては図9に示されるようなダークブルーから黄色への隣接画素の急激な遷移となるものであり、PRFは速度表示最適器により増大する。或いは、基線シフトはエイリアシングを取り除くために用いることができる。A及びBの値は、画像40におけるカラーフロー画素の色範囲の限界とカラーバー60の+V及び−Vの値との間の差から計算され、スペクトル基線をシフトさせ上述したようにスペクトル表示領域の最大限の有効利用をなすために用いられる。このように、スペクトル表示パラメータは、カラーフローデータを用いて最適化される。
【0020】
図10に示される本発明の実地例においては、カラーフロー表示を最適化するのにカラーフローデータが用いられる。速度表示最適化器20は、カラーフロードップラ処理器18から色画素値を受け取る。隣接画素は、カラーバー60の+Vの色から−Vの色への急激な色遷移のために比較され、この場合、ライン82上のPRFパラメータは、速度表示最適化器によりPRFを増加させエイリアシングを減らすよう変えられる。画素の色値の範囲は解析され、それが小さすぎるとPRFは減らされる。ピーク色値は、それらと+V及び−Vカラーバー限界との間の範囲を検出するよう検出され、上述したA,B及びVの測定をなすのに用いられる。これらの値は、PRF限界、カラー基線及び画素色の範囲を再マップ化し、カラーフロー画像40の最良の色範囲を得るのに用いられる。当該基線及びカラーマップのパラメータは、ライン84により画像処理器22に供給される。
【0021】
図11は、本発明の他の実施例を示しており、ここではスペクトルデータがカラーフロー表示のパラメータを最適化するのに用いられる。速度表示最適化器は、スペクトルドップラ処理器16からスペクトルデータを得、スペクトル波形の最大及び最小の振幅を、好ましくは上述したような自動的に計算されたトレーシングにより測定する。A,B及びV値は、これら振幅値とスペクトル表示の+V及び−V限界とから上述したように計算される。そしてこれらの値は、ライン92により必要に応じてPRFをリセットするよう上述したようにして用いられ、エリアシングを減らし、又は波形及びカラーフロー表示の色の範囲を拡大する。A′及びB′は、カラーバーのカラーフロー基線(ゼロ値)を位置決めするために計算され、色の表示範囲はマップ化され、基線及びカラーマップのパラメータは、ライン94により画像処理器22に供給される。この処理は、カラーフロー画像が得られた後になされるものであり、血管において位置付けられるスペクトルデータのサンプルボリュームを有するBモード画像を用いて行われる。前述した調整は、計算処理され、その後、表示のための最適化された値を用いてBモード画像に対しカラー表示が開始する。
【0022】
図12は本発明の他の実施例を示しており、ドップラ表示パラメータの調整は、シネループメモリに記憶されたデータに対して行われる。構成される実施例において、ユーザが「停止」ボタンを押すと、リアルタイムの取込は停止され、シネプールメモリ24に最後に取り込まれた画像が保存される。このシーケンスすなわち「ループ」においてセーブされる画像の数は、シネループメモリのサイズによるものであり、100フレームを超えることもある。メモリ24に記憶された画像は、速度表示最適化器20に結合され、ここでは、当該画像のドップラデータがシネループに記憶されたカラーフロー又はスペクトル画像の表示パラメータを最適化するのに用いられ、或いは上述した最適化技術の1つ以上が共に用いられる。画像データ及び基線の新しい表示パラメータ、表示反転、及び/又はカラーマップは、その後ライン64により画像処理器22に供給され、ここで新しい表示スケーリング又はマッピングに応じて画像が表示される。フリーズボタンがその画像をセーブするために押圧解除された後に自動的最適化は起動可能となる。かかる最適化は、画面に示される画像のドップラデータに基づき、若しくは当該ループの画像の規定された関心領域のドップラデータに基づき、又はループの全体の全てのドップラデータを用いて行うことができる。後者の2つの実現形態は、例えば当該ループの全画像におけるエイリアシングを避けることによって当該ループ画像の全てを最適化するものとなる。シネループの画像はシステムの最大PRFにおいても取得可能であり、その後エイリアスの無い画像の最適な表示のために表示領域にドップラデータをスケールするよう最適化される。
【0023】
自動的な最適化の起動を可能とする方法は色々ある。1つのアプローチは、スペクトル表示において示される現行の心臓行程のデータのような1つ又は幾つかの心臓行程のドップラデータに基づいてユーザが自動最適化ボタンを選択したときのみ画像を最適化することである。自動的最適化は、最適化を維持するよう幾つかの心臓行程毎に又は何秒か毎に周期的に起動可能である。最初は、十分な量のデータが取り込まれかつ最適化の計算に利用可能となるまでに十分な数の心臓行程が得られた場合に自動的最適化が延ばされるようにしてもよい。最適化は、ユーザがサンプルボリュームを動かす度に又はカラーボックス42が調整又はリセットされる度に自動的に起動されるようにすることができる。また、最適化は、画像形成モードが変更される度に、例えばBモードからカラーへ変更されたとき又はスペクトルデータ取込が開始されたときに、自動的に起動されるようにすることができる。好ましくは、速度表示最適化器は、自動的最適化がユーザにより起動されていないときでも、ドップラ取込中において最適なパラメータを生成するよう当該背景(バックグラウンド)において連続的に実行をなすのがよい。このようにすることにより、ユーザがドップラ表示を自動的に最適化するようユーザが選択しているときは、直ちに最適パラメータを利用することが可能となる。
【0024】
スペクトルドップラ又はカラーMモード表示のようなスクローリング表示のために自動最適化が起動される場合、最適パラメータを後に取得したドップラ情報に単に適用しないことが好ましい。むしろ、最適パラメータは画面上のドップラ情報の全てに適用され、最適パラメータとともに表示される表示領域におけるドップラデータの全てをユーザが見るようにすることが好ましい。
【0025】
他の取り込み又は表示パラメータも、本発明の原理に応じて自動的に最適化することができる。例えば、強コントラスト要因信号が現れたとき、過剰なコントラスト信号飽和による画像中のブルーミングを減らすように信号ゲインを自動的に調整するようにしてもよい。ダイナミックレンジ、ノイズフロア、カラーボックス、送信角及びオーディオボリュームは、自動的に調整されることの可能な他のパラメータである。本発明の技術は、2D及び3D超音波画像の双方、及びカラーMモード表示のような1D画像の表示を最適化するのに使うことができる。
【0026】
なお、本発明につき示された実施例は、上述したように全部の表示パラメータを最適化する必要はなく、マニュアルのみによる調整のパラメータを幾つか残すようにしてもよい。例えば表示領域又は表示色範囲への自動的再マッピングは、PRFがユーザ制御によってのみ調整可能なよう継持するようにして自動的に起動されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】スペクトルドップラデータをスペクトルドップラ表示の自動的最適化に用いる、本発明の原理により構成された35超音波システムのブロック図。
【図2】ドップラ表示を最適化するために用いられるスペクトルドップラ変数を示す図。
【図3】表示最適化のためのスペクトルドップラデータを描画する種々の方法を示す図。
【図4】表示最適化のためのスペクトルドップラデータを描画する種々の方法を示す図。
【図5】本発明によるエイリアシングの検出及び低減を示す図。
【図6】ドップラ波形の自動的反転を示す図。
【図7】スペクトルドップラ表示を最適化するためのカラーフローデータの用例を示す図。
【図8】カラーフローデータをスペクトルドップラ表示を最適化するのに用いる本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図9】スペクトルドップラ表示を最適化するためのカラーフローデータの用例を示す図。
【図10】カラーフローデータをカラーフロードップラ表示を最適化するために用いる本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図11】スペクトルドップラデータをカラーフロードップラ表示を最適化するために用いる本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図12】本発明の原理によりシネループメモリに記憶されたドップラデータを最適化する本発明の他の実施例を示すブロック図。
【0001】
本発明は、超音波診断画像形成システムに関し、特にドップラ表示パラメータが自動的に最適化される超音波診断画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ドップラ画像形成は、臨床医が患者の血液の流れ又は組織の動きに関する情報を得たいと望む場合に行われる。この血流又は動き速度の表示は、図表式に速度が表示されるスペクトルドップラ表示によって、又は濃淡又は色調により速度が表示されるカラードップラ表示によって行うことができる。どちらの場合も、表示される速度の範囲は、連続波(cw:continuous wave)ドップラサンプリングレート又はパルス波(pw:pulse wave)パルス繰返周波数(PRF)によって定められる図表化又は色の限界により制限される。多くの場合、血液又は組織の速度の範囲は、検査が始まる前に正確に予測することはできないので、臨床医は、表示におけるドップラ周波数の範囲及び種々の速度の解像度を最大にしてエイリアシングを最小にするため、検査が開始し進行すると何度も調整を行わなければならない。一般に、臨床医は、当該システムの表示領域において最適な表示を得るために2つ又は3つの制御(手段)を調整しなければならない。この調整プロセスを自動化し手動調整を無くすか又は軽減させた形で最適な表示をなし臨床医が当該検査の開始及び進行において最適なデータを集めることができるようにするのが望まれる。
【0003】
本発明の原理によれば、ドップラPRF及び表示基線(位置及び極性)のようなドップラ設定値が当該超音波システムにより自動的に最適化される超音波診断画像形成システムが提供される。臨床医は、ドップラ表示パラメータのうち1つ若しくは幾つか又は全てを自動的に最適化させるかどうか、また、最適化が更新される周期性を決定することができる。スペクトルドップラPRF及び基線オフセット並びに反転は、当該スペクトルトレース内のデータ又は対応するカラーMモードトレースのカラーデータ或いはカラードップラ画像を用いて自動的に最適化することができる。カラードップラ画像PRF及び基線は、それ自身のカラードップラ推定データ又は対応するスペクトルドップラトレース又はカラーMモード表示内のデータを用いて自動的に最適化することができる。カラーMモードPRF及び基線は、それ自身のドップラ推定データ又は対応するスペクトルドップラトレース若しくはカラードップラ表示内のデータを用いて自動的に最適化することができる。
【0004】
この最適化は、生のリアルタイムの表示においても、ドップラシネループ(Doppler Cineloop(R))情報のような記憶データの表示においても行うことができる。表示されるデータだけを用いて又はユーザから得られる「隠れた」データを用いて、かかる最適化の計算を行うことができる。
【0005】
これらの最適化技術は、血流、動きのある組織及びコントラスト剤などの関連する全てのドップラターゲットに適用可能であり、速度カラーフロー、カラーパワーイメージング、組織ドップライメージング及びパワーモーションイメージングなどの全てのカラードップラモードにおいて、また、連続波、パルス波、単一アングル及びベクトルドップラなどの全てのスペクトルドップラモードにおいて適用可能である。
【0006】
本発明の実施例:
本発明による方法により、処理されたドップラ信号情報をマップ化し当該表示領域をより有効に利用するよう、又は表示されるドップラ情報の色又は強度の範囲をより有効に利用するようにした最適表示パラメータを得ることが可能となる。この最適化された表示パラメータは、表示画像のエリアシングを減らすように機能することができる。
【0007】
分析されるドップラ信号情報は、ピークスペクトルドップラ情報及び/又はバイナリマップ描画ドップラ及び非ドップラ情報のトレースを有することができる。
【0008】
本発明により、以前に表示されるドップラ画像と比較して最適化された複数の異なる表示パラメータを用いたドップラ画像の表示をなすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1には、本発明の原理に基づいて構成された超音波システムがブロック図で示されている。この実施例では、スペクトルドップラ表示のpwPRF,基線位置又は基線反転を自動的に最適化するためにスペクトルデータが用いられる。超音波トランデューサ12を備えるスキャンヘッド10は、超音波を送信し超音波エコー信号を受信する。受信したエコー信号は、送信周波数と同じ周波数となることもあり、或いは当該送信周波数の高高調波又は低高調波ともなりうる。トランスデューサの送信及び受信エコー信号の処理の制御は、捕捉ビームフォーマ14によって行われる。コヒーレントエコー信号は、米国特許第6,139,501号に記述されているようにBモード及びドップラ双方の表示のために用いられたり、スペクトル及び/又はカラーフロー表示のためにドップラ処理器16及び18に結合されたり、又はBモード表示のために検出され処理されたりする。この処理されたBモード及びドップラの信号は、画像処理器22に結合され、ここで所望の画像フォーマットによる表示のために処理された後、画像表示器26に表示される。リアルタイム画像の各系列は、高周波(又はr.f.)の表示形態、推定値の表示形態、原始的表示形態又は複合的表示形態でシネループメモリ24に取り込まれ記憶されることが可能であり、これに基づいて、さらに詳細な分析のために再生され又は以下に説明するように再処理されることができる。
【0010】
本発明の原理によれば、速度表示最適化器20は、スペクトルドップラデータを分析又は解析し、その分析結果を、速度範囲(PRF)、ドップラ基線位置及び基線反転などのスペクトルドップラ表示のパラメータを自動的に調整するのに用いる。ここで図示されている実施例において、この速度表示最適化器は、スペクトルドップラ処理器16からスペクトルデータを受信し、スペクトルドップラ表示のための表示パラメータを返す。速度表示最適化器は、ライン52より超音波システムの捕捉部に当該PRF、サンプルボリュームサイズ及びトラッキング並びに送信操作及びDライン位置のための情報のような制御パラメータを送る。フォールフィルタ(wall filter)、サンプルボリューム深度及びスクロール速度は、ライン56によりスペクトルドップラ処理器に供給されたパラメータの中のものである。基線ポジショニング、反転、カラーマップ、ドップラ角補正及びサンプルボリュームトラッキングなどのパラメータは、ライン54により画像処理器に供給される情報の中のものである。好適実施例においては、速度表示最適化器20は、ユーザにより設定された制御設定値(又は条件)により呼び出されるそうしたパラメータを調整する。例えば、ユーザは、特定のパラメータの自動的調整を「オン」又は「オフ」にするために利用可能な個別のハード又はソフトキーを使うことができる。ユーザは、例えば「自動PRF」ボタン、「自動基線」ボタン及び/又は「自動反転」ボタンから選択することができる。こうした制御の1つを設定することにより、特定のパラメータを自動的に設定するよう当該超音波システムが条件づけられる。ユーザはまた、ドップラパラメータの全てについての自動的な調整を起動するための「自動ドップラ」ボタンを選択することもできる。この自動調整は、時間の経過とともに周期的に行われるものとしたり、モード変更などの動作状況やECGトリガ信号に応答して、或いは所定の心拍間隔後に行われるものとすることができる。当該ボタンをオフにすると、ユーザが従来のように手動(マニュアル)でドップラパラメータを設定することが必要となる。
【0011】
図2には、スペクトルドップラ表示が示される。この図面は、ゼロ速度基線32を基準にしてスペクトル波形30を示している。この基線は、2つの速度限界+Vと−Vとの間、すなわちエイリアシングなしで表される逆方向における最大速度間における中央に位置づけられる。かかる速度限界は、当該2つの限界がサンプリングレートのナイキスト限界+PRF/2及び−PRF/2に等しくされるとともに、cwドップラサンプリングレート又はpwPRFにより直接設定される。従来、ユーザはPRFを設定し、ディスプレイはこのPRF設定値を図2に示されるような2つの限界値間の中央に位置づけられた基線を伴う表示の+V及び−Vの限界値を確定させるために用いる。しかし、ドップラ波形は事前に予測することができないので、スペクトル波形は、当該表示の一方の箇所に優位を占めて現れてしまう。図2においては、スペクトル波形30が基線の上方に優位を占め表示の下半分が用いられないので該波形が当該表示の上半分に主として存在することが分かる。ユーザは、通例この表示領域を有効に利用するよう表示パラメータを手動(マニュアル)で少しずつ調整することができるが、本発明が提供するように超音波システムがこれを自動的に行うことが望ましい。速度表示最適化器20は、PRFを認識し、図に示される値A及びBを測定するためにスペクトルデータを用いる。ここでAは、正のスペクトルピーク振幅と上側の表示限界との間の幅であり、Bは、負のスペクトルピーク振幅と下側の表示限界との間の幅である。速度表示最適化器は、新しい幅A′及びB′を計算する。ここではA′≡B′≡(A+B)/2である。
【0012】
速度表示最適化器はこれらA′及びB′の値をスペクトルドップラ処理器16又は画像処理器22に供給し、スペクトル表示は、表示の中央にスペクトル波形30を中心付けるようこれらの値を用いた表示に再マップ化される。この波形の中心付けにより、増加分(B−B′)だけベースライン32の位置を変え、+V及び−Vの表示限界値がリセットされ、波形30のような非対称な波形の表示において等しい大きさにならないものとなりうる。必要に応じて、A′及びB′の値は減少させられてスペクトル表示が表示高さ全体を有効利用することができる拡大表示に再マップ化される。このスペクトル波形は表示の全高さにわたり表示可能であるが、好ましくは、ガード幅A″及びB″は、前の正及び負の最大振幅を超える後続のピーク振幅を考慮するように残される。好ましくは、再マッピングによりスペクトル波形を単に拡大するよりも、速度表示最適化器は、次のようなドップラ方程式から新しいPRF値を計算するのがよい。
PRF′∝V+(A′+B′)
【0013】
ここで、Vは図に示されるようなスペクトル波形の正のピーク振幅と負のピーク振幅との間の速度範囲である。また、A′及びB′(又はA″びB″)は上述のように定められる。このスペクトル波形の振幅範囲Vが小さすぎると、PRFは、表示窓を有効利用するよう減らされる。新しいPRF′値は、図1に示されるような捕捉ビームフォーマ14に供給され、動き又は血流が表示に対しより効率的なサンプリングレートでサンプルされるようになる。上述した調整の結果、スペクトル表示はPRF変化により再スケール化され、スペクトル波形はスペクトル表示領域に対し、より効果的に再マップ化されるよう変換される。
【0014】
この調整処理には、スペクトル波形の他の処理の効果がある。例えば、米国特許第5,287,753号及び第5,634,465号は、スペクトルドップラ波形の平均及びピークをトレースする技術を記述している。これらの分析技術が、ユーザにより起動可能であり、速度表示最適化器20は、図3に示されるように、波形の正及び負のピーク振幅のトレース34及び36から直接、スペクトル波形のピーク最大及び最小振幅を容易に得ることができる。ユーザが自動トレーシングのオプションを起動しない場合、波形トレースは、ユーザへのトレース34又は36、及び表示されない(「隠れた」)トレースから取り込まれるピーク最大及び最小振幅の表示を伴うことなく速度表示最適化器により行うことができる。
【0015】
行うべき調整を決定するもう1つの分析のアプローチは、これらの計算のために実際のスペクトルデータは不要であり、むしろ、表示スペースにおけるスペクトルデータの場所が重要であることを認識することである。したがって、スペクトルデータは2進表示に再マップ化することができ、有効なスペクトルデータの位置は「1」に符号化され、他の表示領域は「0」に符号化される。調整はその後、かかる2進マップから計算される。2進マップはまた、図4に示されるような波形トレース34及び36から生成することもできる。この図において、波形34と波形36の間の領域38は「1」に符号化され、残りの表示領域は「0」に符号化される。そして表示パラメータは、そのトレース間の領域38により表示領域の使用が最大になるように計算される。
【0016】
本発明の画像処理はまた、エイリアシングの問題に対処するように用いることができる。図5において、動き(成分)はPRFによりアンダーサンプリングされ、エイリアシングをもたらす。使用されない2つの領域A及びB並びに単一のピーク間領域Vを有するのではなく、表示は、単一の未使用領域Aにより分離される当該表示の上側及び下側においてV1及びV2により描画される2つの波形領域を有する。このV1及びV2振幅は+V及び−Vナイキスト限界にまで存分に延びている。この状態は、認識しやすく、速度表示最適化器は、捕捉ビームフォーマ14のPRFを上昇させることにより応答する。好ましくは、基線はPRFの調整前に調整されるのがよい。PRFの増分変更は、エイリアシング状態がもはや存在しなくなるまで起動可能である。
【0017】
スペクトル表示の現れは、図6に示されるようなドップラ処理器の極性検知のために大なる負の振幅が支配的になることである。このような状況において、多くの臨床医は、より慣れた方位に波形30を反転させたいと思うものであり、これはドップラ表示信号の極性を変えることによって行われる。この状態は、スペクトラム波形30のピーク間振幅範囲Vがベースライン32の下において支配的に位置付けられる場合に容易に認識される。当該振幅Vの高いパーセンテージが基線の下にあるときには、速度表示最適化器20は、ドップラ表示信号の極性を変えることによって応答し、これにより表示波形が反転される(この調整はしばしば「基線反転」と称される)。
【0018】
カラーフローデータはまた、図7及び図8に示されるような対応のスペクトルドップラ表示のパラメータを自動的に調整するために用いることができる。図7は、カラーフロードップラ画像40を示しており、かかる画像は、カラーボックス42の内部にある血管の部分の血流速度を画像化するために示いられる。図2のものの如きスペクトル解折は、血管50の中央にサンプルボリューム52を位置づけることにより開始される。血流方向カーソル54は、角度補正のために血流方向に整合するよう設定される。好ましくは、当該血流方向カーソル設定や角度補正は、米国特許(出願番号09/721,301号,2000年11月21日付出願)に記述されているように自動的に行われるのがよい。表示画面上のカラーフロー画像40の隣には、カラーバー60があり、これは速度値の範囲に対する血流の色の配置を描いている。この図において、正の速度は緑(G)から黄(Y)までの色に及んでいおり、負の速度はライトブルー(LB)からダークブルー(DB)に及んでいる。ここでの緑と黄との間にあるゼロ速度ポイントは、カラー基線である。
【0019】
画像40のカラーフローデータは、図8に示される本発明の実施例により分折される。この実施例において、速度表示最適化器20はカラーフロードップラ処理器18からカラーフローデータを受け、このデータを、スペクトルドップラ表示のパラメータを自動的に調整するために分折する。PRFのパラメータ、サンプルボリュームサイズ、送信角、Dライン位置及びサンプルボリュームトラッキングは、ライン72により超音波システムの捕捉部に結合されるものである。基線シフト、反転、階調マッピング及び角度補正パラメータは、ライン74により行われるものである。ウォールフィルタ及びサンプルボリューム深度は、ライン76により導かれるパラメータのものである。速度表示最適化器20は、カラーフロー表示における色画素の値の範囲、好ましくはユーザにより選択されたサンプルボリューム周辺の領域における色画素の範囲を読む。カーソル54によって描かれるような血管50の中央における色値は、ピーク速度値として採用される。この色値がカラーバー60に用いられる色値の範囲と比べて狭い範囲を占める場合、例えば当該画素が実質的に全て同じ色である場合、PRFは高すぎることになり、速度表示最適化器は、比較的低いPRF設定値を捕捉ビームフォーマ14に送ることにより応答する。速度表示最適化器はまた、隣接する画素の色の違いも解析する。エイリアシングがある場合は、図7の例においては図9に示されるようなダークブルーから黄色への隣接画素の急激な遷移となるものであり、PRFは速度表示最適器により増大する。或いは、基線シフトはエイリアシングを取り除くために用いることができる。A及びBの値は、画像40におけるカラーフロー画素の色範囲の限界とカラーバー60の+V及び−Vの値との間の差から計算され、スペクトル基線をシフトさせ上述したようにスペクトル表示領域の最大限の有効利用をなすために用いられる。このように、スペクトル表示パラメータは、カラーフローデータを用いて最適化される。
【0020】
図10に示される本発明の実地例においては、カラーフロー表示を最適化するのにカラーフローデータが用いられる。速度表示最適化器20は、カラーフロードップラ処理器18から色画素値を受け取る。隣接画素は、カラーバー60の+Vの色から−Vの色への急激な色遷移のために比較され、この場合、ライン82上のPRFパラメータは、速度表示最適化器によりPRFを増加させエイリアシングを減らすよう変えられる。画素の色値の範囲は解析され、それが小さすぎるとPRFは減らされる。ピーク色値は、それらと+V及び−Vカラーバー限界との間の範囲を検出するよう検出され、上述したA,B及びVの測定をなすのに用いられる。これらの値は、PRF限界、カラー基線及び画素色の範囲を再マップ化し、カラーフロー画像40の最良の色範囲を得るのに用いられる。当該基線及びカラーマップのパラメータは、ライン84により画像処理器22に供給される。
【0021】
図11は、本発明の他の実施例を示しており、ここではスペクトルデータがカラーフロー表示のパラメータを最適化するのに用いられる。速度表示最適化器は、スペクトルドップラ処理器16からスペクトルデータを得、スペクトル波形の最大及び最小の振幅を、好ましくは上述したような自動的に計算されたトレーシングにより測定する。A,B及びV値は、これら振幅値とスペクトル表示の+V及び−V限界とから上述したように計算される。そしてこれらの値は、ライン92により必要に応じてPRFをリセットするよう上述したようにして用いられ、エリアシングを減らし、又は波形及びカラーフロー表示の色の範囲を拡大する。A′及びB′は、カラーバーのカラーフロー基線(ゼロ値)を位置決めするために計算され、色の表示範囲はマップ化され、基線及びカラーマップのパラメータは、ライン94により画像処理器22に供給される。この処理は、カラーフロー画像が得られた後になされるものであり、血管において位置付けられるスペクトルデータのサンプルボリュームを有するBモード画像を用いて行われる。前述した調整は、計算処理され、その後、表示のための最適化された値を用いてBモード画像に対しカラー表示が開始する。
【0022】
図12は本発明の他の実施例を示しており、ドップラ表示パラメータの調整は、シネループメモリに記憶されたデータに対して行われる。構成される実施例において、ユーザが「停止」ボタンを押すと、リアルタイムの取込は停止され、シネプールメモリ24に最後に取り込まれた画像が保存される。このシーケンスすなわち「ループ」においてセーブされる画像の数は、シネループメモリのサイズによるものであり、100フレームを超えることもある。メモリ24に記憶された画像は、速度表示最適化器20に結合され、ここでは、当該画像のドップラデータがシネループに記憶されたカラーフロー又はスペクトル画像の表示パラメータを最適化するのに用いられ、或いは上述した最適化技術の1つ以上が共に用いられる。画像データ及び基線の新しい表示パラメータ、表示反転、及び/又はカラーマップは、その後ライン64により画像処理器22に供給され、ここで新しい表示スケーリング又はマッピングに応じて画像が表示される。フリーズボタンがその画像をセーブするために押圧解除された後に自動的最適化は起動可能となる。かかる最適化は、画面に示される画像のドップラデータに基づき、若しくは当該ループの画像の規定された関心領域のドップラデータに基づき、又はループの全体の全てのドップラデータを用いて行うことができる。後者の2つの実現形態は、例えば当該ループの全画像におけるエイリアシングを避けることによって当該ループ画像の全てを最適化するものとなる。シネループの画像はシステムの最大PRFにおいても取得可能であり、その後エイリアスの無い画像の最適な表示のために表示領域にドップラデータをスケールするよう最適化される。
【0023】
自動的な最適化の起動を可能とする方法は色々ある。1つのアプローチは、スペクトル表示において示される現行の心臓行程のデータのような1つ又は幾つかの心臓行程のドップラデータに基づいてユーザが自動最適化ボタンを選択したときのみ画像を最適化することである。自動的最適化は、最適化を維持するよう幾つかの心臓行程毎に又は何秒か毎に周期的に起動可能である。最初は、十分な量のデータが取り込まれかつ最適化の計算に利用可能となるまでに十分な数の心臓行程が得られた場合に自動的最適化が延ばされるようにしてもよい。最適化は、ユーザがサンプルボリュームを動かす度に又はカラーボックス42が調整又はリセットされる度に自動的に起動されるようにすることができる。また、最適化は、画像形成モードが変更される度に、例えばBモードからカラーへ変更されたとき又はスペクトルデータ取込が開始されたときに、自動的に起動されるようにすることができる。好ましくは、速度表示最適化器は、自動的最適化がユーザにより起動されていないときでも、ドップラ取込中において最適なパラメータを生成するよう当該背景(バックグラウンド)において連続的に実行をなすのがよい。このようにすることにより、ユーザがドップラ表示を自動的に最適化するようユーザが選択しているときは、直ちに最適パラメータを利用することが可能となる。
【0024】
スペクトルドップラ又はカラーMモード表示のようなスクローリング表示のために自動最適化が起動される場合、最適パラメータを後に取得したドップラ情報に単に適用しないことが好ましい。むしろ、最適パラメータは画面上のドップラ情報の全てに適用され、最適パラメータとともに表示される表示領域におけるドップラデータの全てをユーザが見るようにすることが好ましい。
【0025】
他の取り込み又は表示パラメータも、本発明の原理に応じて自動的に最適化することができる。例えば、強コントラスト要因信号が現れたとき、過剰なコントラスト信号飽和による画像中のブルーミングを減らすように信号ゲインを自動的に調整するようにしてもよい。ダイナミックレンジ、ノイズフロア、カラーボックス、送信角及びオーディオボリュームは、自動的に調整されることの可能な他のパラメータである。本発明の技術は、2D及び3D超音波画像の双方、及びカラーMモード表示のような1D画像の表示を最適化するのに使うことができる。
【0026】
なお、本発明につき示された実施例は、上述したように全部の表示パラメータを最適化する必要はなく、マニュアルのみによる調整のパラメータを幾つか残すようにしてもよい。例えば表示領域又は表示色範囲への自動的再マッピングは、PRFがユーザ制御によってのみ調整可能なよう継持するようにして自動的に起動されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】スペクトルドップラデータをスペクトルドップラ表示の自動的最適化に用いる、本発明の原理により構成された35超音波システムのブロック図。
【図2】ドップラ表示を最適化するために用いられるスペクトルドップラ変数を示す図。
【図3】表示最適化のためのスペクトルドップラデータを描画する種々の方法を示す図。
【図4】表示最適化のためのスペクトルドップラデータを描画する種々の方法を示す図。
【図5】本発明によるエイリアシングの検出及び低減を示す図。
【図6】ドップラ波形の自動的反転を示す図。
【図7】スペクトルドップラ表示を最適化するためのカラーフローデータの用例を示す図。
【図8】カラーフローデータをスペクトルドップラ表示を最適化するのに用いる本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図9】スペクトルドップラ表示を最適化するためのカラーフローデータの用例を示す図。
【図10】カラーフローデータをカラーフロードップラ表示を最適化するために用いる本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図11】スペクトルドップラデータをカラーフロードップラ表示を最適化するために用いる本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図12】本発明の原理によりシネループメモリに記憶されたドップラデータを最適化する本発明の他の実施例を示すブロック図。
Claims (15)
- ドップラ超音波情報の表示を最適化する方法であって、
ドップラ信号情報を受け、
表示領域における表示のためにドップラ信号情報を処理し、
スペクトルドップラ信号情報を分析して前記表示領域における当該処理後のドップラ信号情報の表示のために最適表示パラメータを生成する、
方法。 - 請求項1に記載の方法であって、当該処理は、スペクトル表示のためのドップラ信号情報を処理することをさらに有する、方法。
- 請求項2に記載の方法であって、当該分析は、スペクトルドップラ信号情報を解析して、PRF、スペクトルドップラ表示領域、表示極性及びドップラ基線位置に係るパラメータのうち少なくとも1つを最適化することをさらに有する、方法。
- 請求項1に記載の方法であって、当該処理は、解剖学的ドップラ表示のためにドップラ信号情報を処理することをさらに有する、方法。
- 請求項4に記載の方法であって、当該処理は、カラーフロードップラ表示、速度ドップラ表示、ドップラMモード表示及びパワードップラ表示のうち少なくとも1つに係る表示のためにドップラ信号情報を処理することをさらに有する、方法。
- 請求項4又は5に記載の方法であって、当該分析は、カラーフロードップラ信号情報、スペクトルドップラ信号情報、パワードップラ信号情報及びドップラMモード信号情報のうち少なくとも1つを分析することをさらに有する、方法。
- 請求項5又は6に記載の方法であって、当該分析は、ドップラ信号情報を解析して、PRF、色画素値の範囲、カラー基線位置及び色範囲極性に係るパラメータのうち少なくとも1つを最適化することをさらに有する、方法。
- 請求項1又は4に記載の方法であって、最適表示パラメータをドップラ表示のために自動的に用いられるようにする制御をマニュアルで作動させることをさらに有する、方法。
- 請求項1又は4に記載の方法であって、ドップラ信号情報を分析して少なくとも1つの最適表示パラメータを生成することは、最適パラメータを用いた表示に係る表示において所定の時間間隔後に周期的に、1以上の心拍の後に周期的に、ユーザによるドップラ設定の変更に応答して、又は自動的に最適化される表示パラメータがドップラ表示のために用いられるようにする制御のマニュアルの作動に応答して、行われる、方法。
- 請求項1又は4に記載の方法であって、ドップラ信号情報を分析して最適表示パラメータを生成することは、最適化されるドップラ表示に係る表示において大略連続して行われる、方法。
- 請求項10に記載の方法であって、当該分析は、当該最適化されるドップラ表示に係る表示の前に最適表示パラメータを生成するようドップラ信号情報を分析することをさらに有する、方法。
- 請求項11に記載の方法であって、当該分析は、背景におけるドップラ信号情報を分析して最適表示パラメータを生成する、方法。
- 請求項1又は4に記載の方法であって、
メモリに処理後の一連のドップラ画像を記憶することをさらに有し、
当該分析は、ドップラ信号情報を分析して当該記憶したドップラ画像の表示のために最適表示パラメータを生成する、方法。 - 請求項13に記載の方法であって、当該分析は、メモリに記憶された複数の画像のドップラ信号情報を分析することを有する、方法。
- 請求項1に記載の方法であって、当該分析は、表示画像を生成するのに用いられない少なくともドップラ信号情報を分析することをさらに有する、方法。
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