JP2005500043A - 動物屠体又は植物素材の処理方法 - Google Patents

動物屠体又は植物素材の処理方法 Download PDF

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Abstract

有効量のアルカリケイ酸塩を含有する水溶液による動物屠体の処理は、屠体の細菌汚染を減らす、又は屠体上での細菌の増殖を遅らせる、又は細菌汚染を減らすと同時に細菌増殖を遅らせる効果があり、屠体の官能的性質をさほど損なうこともない。この方法は、植物性食材の細菌汚染を減らす、細菌増殖を遅らせる、又は細菌汚染を減らすと同時に細菌増殖を遅らせることを目的とした植物性食材たとえば果物や野菜の処理にも有効である。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は動物屠体の細菌汚染を減らすこと又は動物屠体上での細菌の増殖を遅らせることを目的とした改良型動物屠体処理方法に関連する。
【背景技術】
【0002】
たとえば家禽、各種赤肉動物、魚介類などの動物は屠殺し、その屠体を処理して人間が消費するための食品とする。一般にそうした動物の処理には腸抜きが含まれるが、腸抜き処理は動物の可食部を有害細菌で汚染するおそれがあり、そうした細菌は下工程の衛生条件次第で増殖するおそれがある。動物可食部の細菌汚染は可食部を腐敗させ、また汚染可食部の消費者に食中毒をもたらしかねない。
【0003】
動物屠体をアルカリ金属リン酸塩水溶液に接触させるステップを含む処理方法であって、動物屠体の官能的性質をさほど損なうことなく細菌汚染を減らす及び/又は細菌増殖を遅らせる効果がある処理方法は公知である。たとえば米国特許第5,283,073号明細書などを参照。しかし、そうした方法では処理廃液の流れに比較的多量のリン酸塩化合物が混じりがちであり、環境対策上好ましくない。
【0004】
この技術分野で求められているのは、動物屠体の官能的性質をさほど損なうことなく細菌汚染を減らす及び/又は細菌増殖を遅らせる効果があって、しかも多量のリン酸塩化合物を含む廃液の流れを生じさせないような動物屠体処理方法である。
【発明の開示】
【0005】
本発明は第1の態様において、動物屠体の細菌汚染を減らすこと又は屠体上での細菌の増殖を遅らせるための、有効量のアルカリケイ酸塩を含有する水溶液に屠体を接触させるステップを含む動物屠体の処理方法に関連する。
【0006】
本発明は第2の態様において、動物屠体の細菌汚染を減らすこと又は屠体上での細菌の増殖を遅らせるための、有効量の2以上のアルカリケイ酸塩、アルカリ炭酸塩及びアルカリ水酸化物を含有する水溶液に屠体を接触させるステップを含む動物屠体の処理方法に関連する。
【0007】
本発明の処理方法は、動物屠体の官能的性質をさほど損なうことなく、また多量のリン酸塩化合物を含む廃液の流れを生じさせることなく、屠体の細菌汚染を減らす及び/又は屠体上での細菌増殖を遅らせるための単純かつ経済的な動物屠体の洗浄を可能にする。
【0008】
本発明は第3の態様において、植物性食材の細菌汚染を減らすこと又は植物性食材上での細菌の増殖を遅らせるための、果実及び野菜より選択される植物性食材を有効量のアルカリケイ酸塩を含有する水溶液に接触させるステップを含む植物性食材の処理方法に関連する。
【0009】
本発明の処理方法は、果実及び野菜の官能的性質をさほど損なうことなく、また多量のリン酸塩化合物を含む廃液の流れを生じさせることなく、果実及び野菜の細菌汚染を減らす及び/又は果実及び野菜上での細菌増殖を遅らせるための単純かつ経済的な果実及び野菜の洗浄を可能にする。そうした処理は果実及び野菜の腐敗に関与する微生物の防除を増進することにより果実及び野菜の貯蔵寿命を延ばす可能性がある。
【0010】
発明の詳細な説明と好ましい実施例
好ましい実施例では、本発明の処理液は処理条件下で殺菌剤として有効であり、また本発明の処理で屠体の細菌汚染を減らす一つの仕組みは殺菌である。
【0011】
「細菌汚染を減らす又は細菌増殖を遅らせる」という表現は本明細書では一般に、細菌汚染を減らすか又は細菌増殖を遅らせることだけでなく、細菌汚染を減らしかつ細菌増殖を遅らせることをもいう。
【0012】
用語「動物屠体」は本明細書では一般に、鳥類、魚類、甲殻類、貝類及び哺乳類を含む任意の動物死体の可食部をいう。鳥類はたとえば鶏、七面鳥、ガチョウ、去勢鶏、野生雌鳥、ハト、アヒル、ホロホロ鳥、キジ、ウズラ、ヤマウズラなどである。魚類はたとえばナマズ、マス、サケ、ヒラメ・カレイ、マグロ、メカジキ、サメなどである。甲殻類はたとえばザリガニ、小エビ、車エビ、カニ、伊勢エビなどである。貝類はたとえばハマグリ、ホタテ貝、カキ、イガイなどである。哺乳類はたとえば牛、豚、羊、子羊、山羊などである。
【0013】
好ましい実施例では、動物屠体は腸抜きすなわち内蔵摘出後に本発明の処理液で処理する。腸抜き屠体は一般に骨、骨格筋及び付随筋膜を含む。好ましい実施態様では、魚又は鳥は腸抜き屠体を剥皮前に本発明の処理液で処理する。好ましい実施態様では、哺乳動物は腸抜き屠体を剥皮後に本発明の処理液で処理する。
【0014】
用語「植物性食材」は本明細書では、一般に人間の食物とされる果実及び野菜より選択される植物性素材をいう。好適な植物性食材の例はレタス、トマト、キュウリ、ニンジン、ホウレンソウ、ケール、チャード、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、スカッシュ、豆類、ピーマン・パプリカ類、リンゴ、オレンジ、ナシ、メロン類、モモ、ブドウ、プラム及びサクランボウなどである。
【0015】
用語「官能的性質(organolepic)」は本明細書では屠体から加工される食品の官能特性たとえば外観、テクスチャー、味及び香りをいう。
【0016】
本発明の方法で対処する細菌汚染の例は、大腸菌やカンピロバクター、サルモネラ菌のSalmonella typhimurium、S. choleraesuis及びS. enteriditisなどの病原菌、及びPseudomonus aeruginosaなどの腐敗菌による汚染である。
【0017】
好ましい実施態様では、アルカリケイ酸塩は0.5重量%(wt%)超、より好ましくは3wt%超の水溶性を示す。
【0018】
本発明の処理液のアルカリケイ酸塩成分として好適な化合物は、式(1)
M2O・m(SiO2)・nH2O (1)
(式中Mはナトリウム又はカリウムであり、mは0.5≦m≦3.5の数であってM2O部分1モルあたりのSiO2部分のモル数を表わし、またnは0%≦n≦55%であってwt%表示の水分量を表わす。)
で示される結晶性の又はアモルファスなアルカリケイ酸塩化合物である。
【0019】
好適なアルカリケイ酸塩はたとえば二ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、二ケイ酸カリウム及びメタケイ酸カリウムなどであり、無水型でも水和型でもよい。
【0020】
好ましい実施態様では、アルカリケイ酸塩はM2O・(SiO2)・n’H2O で示される1つ又は複数の結晶性メタケイ酸塩を含む(式中MはNa又はKであり、またn’は0、5、6又は9であって、SiO2部分あたりの水のモル数を表わす)。好ましい実施態様ではアルカリケイ酸塩は1つ又は複数の無水メタケイ酸ナトリウム、無水メタケイ酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム五水和物、メタケイ酸ナトリウム六水和物及びメタケイ酸ナトリウム九水和物を含む。より好ましくは、アルカリケイ酸塩は1つ又は複数の無水メタケイ酸ナトリウム、無水メタケイ酸カリウム及びメタケイ酸ナトリウム五水和物を含む。さらになお好ましくは、アルカリケイ酸塩は1つ又は複数の無水メタケイ酸ナトリウムと無水メタケイ酸カリウム、それに1つ又は複数のメタケイ酸ナトリウム五水和物とメタケイ酸カリウム五水和物を含む。
【0021】
好ましい実施態様では、処理液は0.05wt%以上のアルカリケイ酸塩を、より好ましくは0.1wt%〜飽和率の、なお好ましくは1〜15wt%の、さらになお好ましくは5〜10wt%のアルカリケイ酸塩を含むが、この濃度範囲は無水アルカリケイ酸塩の重量を基礎にして計算する。処理液の調製に使用するアルカリケイ酸塩は無水型でも水和型でもよいが、水和水については適宜重量調整を行うものとする。本明細書で示すアルカリケイ酸塩濃度は特に断らない限り、無水アルカリケイ酸塩の重量を基礎にしている。
【0022】
大いに好ましい実施態様では、処理液は0.1〜8wt%の、なお好ましくは1〜6wt%の、さらになお好ましくは2〜4wt%のアルカリケイ酸塩を含む。
【0023】
好ましい実施態様では処理液は動物屠体の細菌汚染を減らすうえでの有効量の、一般に3wt%超〜6wt%の、なお好ましくは3wt%超〜5wt%のアルカリケイ酸塩を含む。この好ましい実施態様では本発明の方法は屠体の細菌汚染を目標値未満に引き下げるための、屠体処理ラインの一次ステップとして好適である。
【0024】
もう1つの実施態様では、処理液は動物屠体上での細菌増殖を遅らせるには有効であるが屠体の殺菌又は他の細菌汚染低減には必ずしも十分でない量の、一般に0.5wt%〜4wt%の、なお好ましくは0.5wt%〜3wt%のアルカリケイ酸塩を含む。好ましい実施態様では、この低濃度アルカリケイ酸塩溶液を他の処理たとえば乳酸水溶液による屠体処理、(たとえば約160°F〜180°Fの)温水による屠体洗浄又は蒸気及び真空による屠体清浄と組み合せて使用し、一連の処理が組み合わさって動物屠体の細菌汚染を目標値未満に減らす効果を発揮するようにする。
【0025】
好ましい実施態様では、処理液は本質的にアルカリケイ酸塩水溶液からなる。別の好ましい実施態様では、処理液はアルカリケイ酸塩水溶液からなる。用語「水」は本明細書では水道水すなわち現場で浄化処理せずに使用できる水をいい、H2O以外の微量成分を含む可能性がある。
【0026】
好ましい実施態様では、処理液はさらに、式(2)
M’2-aHaCO3・n”H2O (2)
(式中M’はナトリウム又はカリウムであり、aは0又は1であり、またn”は水和数であって0≦n”≦完全水和である。)
で示されるアルカリ炭酸塩又はアルカリ炭酸水素塩を含む。
【0027】
好適なアルカリ炭酸塩の例は炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどであり、無水型でも水和型でもよい。好適なアルカリ炭酸水素塩の例は炭酸水素ナトリウムや炭酸水素カリウムである。好ましい実施態様では、処理液は1つ又は複数の炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムを含む。
【0028】
大いに好ましい実施態様では、処理液は0.05wt%以上の、なお好ましくは0.1wt%〜飽和率の、なお好ましくは0.2〜15wt%の、さらになお好ましくは0.4〜10wt%のアルカリ炭酸塩を含む。
【0029】
もう1つの実施態様では、処理液は0.2〜5wt%の、さらになお好ましくは0.4〜1.0wt%のアルカリ炭酸塩を含む。
【0030】
好ましい実施態様では、処理液は式(3)
M”OH (3)
(式中M”はナトリウム又はカリウムである。)
で示されるアルカリ水酸化物をさらに含む。
好適なアルカリ水酸化物の例は水酸化ナトリウム、水酸化カリウムである。該水酸化物は水酸化ナトリウムを含むのが好ましい。
【0031】
大いに好ましい実施態様では、処理液は0.05wt%以上の、なお好ましくは0.5〜5wt%の、なお好ましくは0.1〜2wt%の、さらになお好ましくは0.2〜0.1wt%のアルカリ水酸化物を含む。
【0032】
好ましい実施態様では、本発明は動物屠体の細菌汚染を減らす又は屠体上の細菌増殖を遅らせるための屠体処理方法であって、動物屠体を0.05wt%以上のアルカリケイ酸塩と0.05wt%以上のアルカリ炭酸塩とを含む水溶液に接触させるステップを含む処理方法に関連する。
【0033】
さらに大いに好ましい実施態様では、処理液は0.1wt%〜飽和率の、なお好ましくは0.5〜10wt%の、さらになお好ましくは3〜8wt%のアルカリケイ酸塩と0.1wt%〜飽和率の、なお好ましくは0.2〜15wt%の、さらになお好ましくは0.4〜10wt%のアルカリ炭酸塩とを含む。
【0034】
好ましい実施態様では、処理液は本質的にアルカリケイ酸塩とアルカリ炭酸塩との水溶液からなる。もう1つの好ましい実施態様では、処理液はアルカリケイ酸塩とアルカリ炭酸塩との水溶液からなる。
【0035】
好ましい実施態様では、本発明は動物屠体の細菌汚染を減らす又は屠体上の細菌増殖を遅らせるための屠体処理方法であって、動物屠体を0.05wt%以上のアルカリケイ酸塩と0.05wt%以上のアルカリ水酸化物とを含む水溶液に接触させるステップを含む処理方法に関連する。
【0036】
さらに大いに好ましい実施態様では、処理液は0.1wt%〜飽和率の、なお好ましくは0.5〜10wt%の、さらになお好ましくは3〜8wt%のアルカリケイ酸塩と0.5〜5wt%の、なお好ましくは0.1〜2wt%の、さらになお好ましくは0.2〜1wt%のアルカリ水酸化物とを含む。
【0037】
好ましい実施態様では、処理液は本質的にアルカリケイ酸塩とアルカリ水酸化物との水溶液からなる。もう1つの好ましい実施態様では、処理液はアルカリケイ酸塩とアルカリ水酸化物との水溶液からなる。
【0038】
好ましい実施態様では、本発明は動物屠体の細菌汚染を減らす又は屠体上の細菌増殖を遅らせるための屠体処理方法であって、動物屠体を0.05wt%以上のアルカリ炭酸塩と0.05wt%以上のアルカリ水酸化物とを含む水溶液に接触させるステップを含む処理方法に関連する。
【0039】
さらに大いに好ましい実施態様では、処理液は0.1wt%〜飽和率の、なお好ましくは0.2〜15wt%の、さらになお好ましくは0.4〜10wt%のアルカリ炭酸塩と0.5〜5wt%の、なお好ましくは0.1〜2wt%の、さらになお好ましくは0.2〜1wt%のアルカリ水酸化物とを含む。
【0040】
好ましい実施態様では、処理液は本質的にアルカリ炭酸塩とアルカリ水酸化物との水溶液からなる。もう1つの好ましい実施態様では、処理液はアルカリ炭酸塩とアルカリ水酸化物との水溶液からなる。
【0041】
好ましい実施態様では、本発明は動物屠体の細菌汚染を減らす又は屠体上の細菌増殖を遅らせるための屠体処理方法であって、動物屠体を0.05wt%以上のアルカリケイ酸塩と0.05wt%超のアルカリ炭酸塩と0.05wt%以上のアルカリ水酸化物とを含む水溶液に接触させるステップを含む処理方法に関連する。
【0042】
さらに大いに好ましい実施態様では、処理液は0.1wt%〜飽和率の、なお好ましくは0.5〜10wt%の、さらになお好ましくは3〜8wt%のアルカリケイ酸塩と0.1wt%〜飽和率の、なお好ましくは0.2〜15wt%の、さらになお好ましくは0.4〜10wt%のアルカリ炭酸塩と0.5〜5wt%の、なお好ましくは0.1〜2wt%の、さらになお好ましくは0.2〜1wt%のアルカリ水酸化物とを含む。
【0043】
好ましい実施態様では、処理液は本質的にアルカリケイ酸塩とアルカリ炭酸塩とアルカリ水酸化物との水溶液からなる。もう1つの好ましい実施態様では、処理液はアルカリケイ酸塩とアルカリ炭酸塩とアルカリ水酸化物との水溶液からなる。
【0044】
処理液は随意に、他の成分たとえばアルカリ金属塩たとえばNaCl、KCL及び食品用に好適な界面活性剤などをさらに含んでもよい。
【0045】
好ましい実施態様では、本発明の処理液はエタノール含有量が0.5wt%未満、なお好ましくは0.2wt%未満である。さらになお好ましくは、処理液のエタノール含有量は実質的にゼロ、なお好ましくはゼロである。
【0046】
一実施態様では、処理液はアルカリリン酸塩をさらに含んでもよいが、その濃度は10wt%未満、好ましくは5wt%未満、なお好ましくは2wt%未満とし、周知のアルカリリン酸塩抗菌処理液と比較してリン酸塩濃度が低くなるようにする。
【0047】
好ましい実施態様では、本発明の処理液は屠体処理廃液の流れにリン酸塩をほとんど付加せず、また使用前の三アルカリリン酸塩含有量は0.2wt%未満、さらに好ましくは0.1wt%未満である。さらになお好ましくは、使用前処理液の三アルカリリン酸塩含有量は実質的にゼロ、なお好ましくはゼロである。使用済み又は再使用処理液と屠体処理廃液の流れには動物由来のリン酸塩が存在してもよい。
【0048】
好ましい実施例では、処理液のpHは約11.5〜約14、なお好ましくは約12〜約13.75、なお好ましくは約12.25〜約13.5、さらになお好ましくは約12.75〜13.25である。
【0049】
処理液は処理液成分を水に溶解して調製する。
【0050】
好ましい実施例では、動物屠体の処理液への接触は屠殺後、冷却処理の前、最中又は後に、屠体を処理液に浸漬するか又は処理液を屠体に吹きつけることによって行う。好ましい実施例では、動物屠体の処理液への接触は大気圧基準で2ポンド/平方インチ(psig)超の、さらに好ましくは2〜400psigのゲージ圧下に処理液を屠体の全接触可能表面に吹きつけることによって行う。好ましい実施例では、鳥屠体の処理液への接触は3〜40psigの圧力で処理液を屠体に吹きつけることによって行う。好ましい実施例では、哺乳動物屠体への処理液の接触は20〜150psigの圧力で処理液を屠体に吹きつけることによって行う。
【0051】
好ましい実施態様では、処理液の温度は約0〜約85℃、なお好ましくは0〜約70℃、なお好ましくは約10〜約50℃、さらになお好ましくは約20〜約40℃である。
【0052】
好ましい実施態様では、動物屠体を処理液に接触させる時間は約1秒〜約5分、なお好ましくは約5秒〜約2分、さらになお好ましくは約15秒〜約1分である。この好ましい接触時間は、屠体に処理液を接触させるために用いる能動的適用法たとえば浸漬又は吹きつけの持続時間をいう。適用後は処理液を屠体からただちに洗い流してもよいし、屠体に付着させたままにしてもよい。
【0053】
本発明の方法で処理した動物屠体は処理後ただちに、通常の屠体処理工程条件に応じて水切り又は冷却などに回すことができる。随意に残留処理液を洗い流してから下工程に回してもよい。
【0054】
好ましい実施態様では処理液を回収し再使用する。好ましくは、回収した処理液は固形物をろ去してから再使用する。好ましくは、処理液の1つ又は複数の成分はそれぞれの含有量をモニターし、また処理液に水及び/又は処理液成分のメタケイ酸塩、炭酸塩及び/又は水酸化物を追加することにより処理液の組成を調整する。
【0055】
実施例1
水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カリウム(KOH)、AvGard(登録商標) TSP十二水和物(AVGARD)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、メタケイ酸ナトリウム九水和物、塩化ナトリウム(NaCl)又は塩化カリウム(KCl)の0.10、0.20、0.25、0.30、0.40、0.50、1.00、2.50、5.00、10.0及び20.0%w/wの水溶液を調製し処理液とした。メタケイ酸ナトリウム九水和物のwt%濃度はメタケイ酸ナトリウム九水和物の水和水を含めた全重量を基礎に計算した。E.coli ATCC 25922、E.coli ATCC 87396及びE.coli O157:H7 ATCC 43895の等量混合物を調製した。この大腸菌混合物を各処理液に、いずれの場合も各処理液の99ml試料に1mlの大腸菌混合物試料を混合することにより、接触させた。いずれの場合も大腸菌試料の処理液との接触時間は15秒とした。15秒間の接触後、処理液試料を標準生菌数計数法で検査した。1mlの大腸菌混合物を99mlの滅菌水に加えた場合の基準生菌数は850,000コロニー形成単位/ml(cfu/ml)であった。処理液に接触させた後の計数結果はTABLE 1A及び1Bのとおりである(単位: cfu/ml)。
【0056】
【表1】
Figure 2005500043
【0057】
【表2】
Figure 2005500043
【0058】
実施例2
実施例1のE. coli混合物の代りにSalmonella typhimurium ATCC 14028、S. choleraesuis ATCC 4931及びS. enteriditis ATCC 13076の混合物を使用して実施例1の手順を繰り返した。1mlのサルモネラ菌混合物を99mlの滅菌水に加えた場合の基準生菌数は630,000 cfu/mlであった。計数結果はTABLE 2A及び2Bのとおりである(単位: cfu/ml)。
【0059】
【表3】
Figure 2005500043
【0060】
【表4】
Figure 2005500043
【0061】
実施例3
Salmonella typhimurium ATCC 14028、S. choleraesuis ATCC 4931及びS. enteriditis ATCC 13076の等量混合物試料を、TABLE 3A〜3Mに記載の各処理液に、いずれの場合も各処理液の99ml試料に1mlのサルモネラ菌混合物試料を混合することにより、接触させた。処理液は下記成分
メタケイ酸ナトリウム九水和物とNaOH (TABLE 3A及び3B);
メタケイ酸ナトリウム九水和物とKOH (TABLE 3C);
メタケイ酸ナトリウム九水和物と炭酸ナトリウム(TABLE 3D、3E及び3F);
メタケイ酸ナトリウム九水和物とNaCl、KCl又はAVGARD (TABLE 3G);
NaOHと炭酸ナトリウム(TABLE 3H及び3I);
炭酸ナトリウムとKOH (TABLE 3J);
炭酸ナトリウムとKCl又はNaCl (TABLE 3K);
NaOHとKCl (TABLE 3L); 及び
AVGARDとKCl (TABLE 3M);
を各表に記載の量、水に溶解して調製した。メタケイ酸ナトリウム九水和物のwt%濃度はメタケイ酸ナトリウム九水和物の水和水を含めた全重量を基礎に計算した。いずれの場合もサルモネラ菌試料の処理液との接触時間は15秒とした。15秒間の接触後、処理液試料を標準生菌数計数法で検査した。計数結果はTABLE 3A〜3Mのとおりである(単位: cfu/ml)。いずれの検査でも1mlのサルモネラ菌混合物を99mlの滅菌水に加えて基準生菌数を求め、TABLE 3A〜3Mの各0.0%/0.0%データセルに記入している。
【0062】
【表5】
Figure 2005500043
【0063】
【表6】
Figure 2005500043
【0064】
【表7】
Figure 2005500043
【0065】
【表8】
Figure 2005500043
【0066】
【表9】
Figure 2005500043
【0067】
【表10】
Figure 2005500043
【0068】
【表11】
Figure 2005500043
【0069】
【表12】
Figure 2005500043
【0070】
【表13】
Figure 2005500043
【0071】
【表14】
Figure 2005500043
【0072】
【表15】
Figure 2005500043
【0073】
【表16】
Figure 2005500043
【0074】
【表17】
Figure 2005500043
【0075】
実施例4
実施例4で使用した処理液は以下の成分
メタケイ酸ナトリウム九水和物、炭酸ナトリウム及びNaOH (TABLE 4A, 4B);
メタケイ酸ナトリウム九水和物、炭酸ナトリウム及びKCl (TABLE 4C, 4D);
メタケイ酸ナトリウム九水和物、NaOH及びKCl (TABLE 4E, 4F);
炭酸ナトリウム、NaOH及びKCl (TABLE 4G, 4H);
メタケイ酸ナトリウム九水和物、炭酸ナトリウム、NaOH及びKCl (TABLE 4I, 4J);
を各表に記載の量、水に溶解して調製し、実施例3の手順を繰り返した。メタケイ酸ナトリウム九水和物のwt%濃度はメタケイ酸ナトリウム九水和物の水和水を含めた全重量を基礎にして計算した。計数結果はTABLE 4A〜4Jのとおりである(単位: cfu/ml)。いずれの検査でも1mlのサルモネラ菌混合物を99mlの滅菌水に加えて基準生菌数を求め、TABLE 4A〜4Jの各0.0%/0.0%データセルに記入している。
【0076】
【表18】
Figure 2005500043
【0077】
【表19】
Figure 2005500043
【0078】
【表20】
Figure 2005500043
【0079】
【表21】
Figure 2005500043
【0080】
【表22】
Figure 2005500043
【0081】
【表23】
Figure 2005500043
【0082】
【表24】
Figure 2005500043
【0083】
【表25】
Figure 2005500043
【0084】
【表26】
Figure 2005500043
【0085】
【表27】
Figure 2005500043
【0086】
実施例5
次の成分
NaOH (TABLE 5A);
メタケイ酸ナトリウム九水和物と炭酸ナトリウム(TABLE 5B); 及び
メタケイ酸ナトリウム九水和物と炭酸ナトリウム/NaOH (TABLE 5C);
を各表に記載の量、水に溶解して処理液を調製した。メタケイ酸ナトリウム九水和物のwt%濃度はメタケイ酸ナトリウム九水和物の水和水を含めた全重量を基礎にして計算した。各処理液のpHを測定した。測定結果はTABLE 5A〜5Cのとおりである。
【0087】
【表28】
Figure 2005500043
【0088】
【表29】
Figure 2005500043
【0089】
【表30】
Figure 2005500043
【0090】
実施例6
以下の乾燥成分混合物
メタケイ酸ナトリウム(混合物A);
80wt%メタケイ酸ナトリウムと20wt% TSP(混合物B);
30wt%メタケイ酸ナトリウムと70wt%炭酸ナトリウム(混合物C);
60wt%メタケイ酸ナトリウムと40wt%炭酸ナトリウム(混合物D);
94wt%炭酸ナトリウムと6wt%水酸化ナトリウム(混合物E); 及び
97wt%炭酸ナトリウムと3wt%水酸化ナトリウム(混合物F);
から濃度4、7、10及び13wt%の処理液を、またメタケイ酸ナトリウム(混合物A)についてはさらに濃度1%、2%及び3%の処理液を、それぞれ調製した。処理液の調製には五水和物型のメタケイ酸ナトリウムを使用した。メタケイ酸ナトリウム五水和物のwt%濃度はメタケイ酸ナトリウム五水和物の水和水を含めた全重量を基礎にして計算した。
【0091】
鶏の屠体を業務用鶏肉処理ラインから腸抜き・水洗後にサンプリング抽出した。各試験群の屠体は処理ラインから数日間にわたり7時間中に抽出した。
【0092】
各屠体は5ガロン容器入りの試験液に手で15秒間浸し、試験液から取り出し、30秒間液切りしてからプラスチック袋に入れてすすぎ洗いした。各屠体のすすぎ洗いは、屠体を入れたプラスチック袋に400mlのButterfield's緩衝液(これは処理屠体の残留アルカリ分を中和する意味で、HClで予めpH 2〜3程度に酸性化しておいた)を加え、屠体を緩衝液入り袋中で1分間揺すって行った。次いですすぎ液試料を袋からただちに抽出し、試料容器を輸送箱内の氷水に浮かべて冷却した。次いでこの冷却すすぎ液試料を氷水に浮かべた状態で、試料自体は凍結させずに、翌日配達便で検査所に送り細菌検査を受けるようにした。
【0093】
試験はサイクル単位で行った。試験ごとに1個の屠体を使用し、各サイクルは対照液を皮切りに試験液へと逓増濃度順に進み、次いで対照液へと戻って次のサイクルに移った。処理ラインからの屠体の取り出しと液切りでは清浄滅菌ゴム手袋を着用した。手袋は屠体ごとに取り替えた。
【0094】
E.coli数は、すすぎ液を平板培養法[AOAC公定分析法991.14に従う3M Petrifilm(登録商標)プレートを使用]による生菌群数測定にかけて求めた。結果はCFU/mlで表示する。
【0095】
Salmonella数は55gのすすぎ液試料を3段階の増菌培養後にAOAC公定法990.13に従い比色DNAハイブリダイゼーション試験[GENE-TRAK(登録商標, Neogen Corporation)]にかけて求めた。推定陽性結果は一般にFDA-BAM (8th Edition Revision A, 1998)に従って確認した。試験結果は陽性結果の百分率で示すが、計算式は(試験系列中の陽性結果数/試験系列中の試料総数)×100である。
【0096】
いずれの事例でも「発生率」を(試験系列中の陽性結果数/試験系列中の試料総数)×100として計算した百分率で示す。E.coli結果の場合には、「平均値」を試験系列の全日数に関する結果の算術平均として示す。
【0097】
試験手順ごとの結果群を示すTABLE 6Aの1、2、3及び4日目の結果は各々サンプルサイズを25屠体としている。試験手順ごとの結果群を示すTABLE 6Bでは、1日目の結果はサンプルサイズを11屠体とし、2日目と3日目の結果は各々サンプルサイズを17屠体とし、4日目と5日目の結果は各々サンプルサイズを20屠体とし、また6日目の結果はサンプルサイズを15屠体としている。試験手順ごとの結果群を示すTABLE 6C-6Hでは、1、2、3、4及び5日目の結果は各々サンプルサイズを17屠体とし、また6日目の結果はサンプルサイズを15屠体としている。
【0098】
混合物A-F水溶液による処理は、使用濃度範囲内では、処理後の鶏屠体の外観をほとんど損ねることがなかった。
【0099】
【表31】
Figure 2005500043
【0100】
【表32】
Figure 2005500043
【0101】
【表33】
Figure 2005500043
【0102】
【表34】
Figure 2005500043
【0103】
【表35】
Figure 2005500043
【0104】
【表36】
Figure 2005500043
【0105】
【表37】
Figure 2005500043
【0106】
【表38】
Figure 2005500043
【0107】
本発明の処理方法は、動物屠体の官能的性質をさほど損なうことなく、また多量のリン酸塩化合物を含む廃液の流れを生じさせることなく、屠体の細菌汚染を減らす及び/又は屠体上での細菌増殖を遅らせるための単純かつ経済的な動物屠体の洗浄を可能にする。
【0108】
実施例7
本発明の方法を野菜に適用した。冷水道水で2%w/wメタケイ酸ナトリウム五水和物の水溶液(pH=13.20)と10%w/wメタケイ酸ナトリウム五水和物の水溶液(pH=13.71)を調製し処理液とした。メタケイ酸ナトリウム五水和物のwt%濃度はメタケイ酸ナトリウム五水和物の水和水を含めた全重量を基礎にして計算した。処理液はすべてスターラー上で15分間混和させた。ステンレス鋼トレイ(およそ25×35×5mm)を200ppm次亜塩素酸ナトリウムで浄化し、すすぎ洗いして処理用容器として使えるようにした。次いでこの浄化トレイに処理液を加えた。
【0109】
Bolthouse農園産のニンジン(市販1ポンド・パッケージ)を140gサンプルに小分けした。各サンプルを200gの処理液又は冷水道水で、サンプルを洗浄液に10分間、ときおりかき混ぜながら浸すことにより洗浄した。10分後、各サンプルを2分間、冷水道水で流しすすぎした。すすぎ洗い後のニンジンはプラスチック製穴あき舟形秤量皿に入れて10分間、水切りした。
【0110】
汚染菌計数用に、処理済みニンジン試料をすりつぶしてButterfield’sリン酸緩衝液中に入れ1:10希釈液とした。
【0111】
この希釈液を次に標準プレートカウント(SPC)寒天培地に塗り広げた。プレートを30℃で48時間、通気培養した。
【0112】
残りの処理済みニンジンは滅菌Whirl-Pakバッグに移し入れ、4℃で1か月間貯蔵した。毎週、サンプルを取り出し汚染菌計数検査を行った。
【0113】
汚染菌検査結果をTABLE 7にコロニー形成単位/g-ニンジン(CFU/g)単位で示す。
【0114】
【表39】
Figure 2005500043
【0115】
洗浄後、2つのメタケイ酸ナトリウム処理用容器はニンジン外層の剥離に由来すると思われオレンジ色の色合いを帯びた。色は10%液のほうが濃かった。10%液処理ニンジンは外側がやや柔らかい又はふやけた感じがし、2%液処理ニンジンは対照水洗ニンジンよりもやや柔らかかったが、好ましくないほどではなかった。
【0116】
1か月が終わると、対照水洗ニンジンは外層に淡白色の斑点が生じ、表面が干からびたように見えた。メタケイ酸ナトリウム処理液で処理した2つのサンプルはなおオレンジ色を保ち、水分が保たれているように見えた。
【0117】
本発明の処理方法は、植物性食材の官能的性質をさほど損なうことなく、また多量のリン酸塩化合物を含む廃液の流れを生じさせることなく、植物性食材の細菌汚染を減らす及び/又は植物性食材上での細菌増殖を遅らせるための単純かつ経済的な植物性食材の洗浄を可能にする。

Claims (30)

  1. 動物屠体の細菌汚染を減らすこと又は屠体上での細菌の増殖を遅らせるための、有効量のアルカリケイ酸塩を含有する水溶液に屠体を接触させるステップを含む動物屠体の処理方法。
  2. アルカリケイ酸塩が式
    M2O・m(SiO2)・nH2O
    (式中Mはナトリウム又はカリウムであり、mは0.5≦m≦3.5の数であってM2O部分1モルあたりのSiO2部分のモル数を表わし、またnは0%≦n≦55%であってwt%表示の水分量を表わす。)
    で示される1つ又は複数の、結晶性の又はアモルファスなアルカリケイ酸塩化合物を含む請求項1に記載の方法。
  3. アルカリケイ酸塩がM2O(SiO2)・n’H2O(式中MはNa又はKであり、またn’は0、5、6又は9であって、SiO2部分あたりの水のモル数を表わす) で示される1つ又は複数の結晶性メタケイ酸塩を含む請求項1に記載の方法。
  4. アルカリケイ酸塩が1つ又は複数の無水メタケイ酸ナトリウム、無水メタケイ酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム五水和物、メタケイ酸ナトリウム六水和物及びメタケイ酸ナトリウム九水和物を含む請求項1に記載の方法。
  5. 水溶液が0.05重量%以上のアルカリケイ酸塩を含有する請求項1に記載の方法。
  6. 水溶液が1〜15重量%のアルカリケイ酸塩を含有する請求項1に記載の方法。
  7. 水溶液が1つ又は複数のアルカリ炭酸塩及びアルカリ水酸化物をさらに含有する請求項1に記載の方法。
  8. 水溶液が式
    M’2-aHaCO3・n”H2O
    (式中M’はナトリウム又はカリウムであり、aは0又は1であり、またn”は水和数であって0≦n”≦完全水和である。)
    で示される1つ又は複数のアルカリ炭酸塩又はアルカリ炭酸水素塩化合物を含有する請求項7に記載の方法。
  9. 水溶液が、いずれも無水型、水和型いずれでもよい炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウム、及びそれらの混合物より選択されるアルカリ炭酸塩を含有する請求項7に記載の方法。
  10. 水溶液が0.05重量%超のアルカリケイ酸塩と0.05重量%超のアルカリ炭酸塩を含有する請求項7に記載の方法。
  11. 水溶液が0.5〜10重量%のアルカリケイ酸塩と0.2〜15重量%のアルカリ炭酸塩を含有する請求項7に記載の方法。
  12. 水溶液が式
    M”OH
    (式中M”はナトリウム又はカリウムである。)
    で示されるアルカリ水酸化物を含有する請求項7に記載の方法。
  13. 水溶液がアルカリ水酸化物として水酸化ナトリウムを含有する請求項7に記載の方法。
  14. 水溶液が0.05重量%超のアルカリケイ酸塩と0.05重量%超のアルカリ水酸化物を含有する請求項7に記載の方法。
  15. 水溶液が0.5〜10重量%のアルカリケイ酸塩と0.1〜2重量%のアルカリ水酸化物を含有する請求項7に記載の方法。
  16. 水溶液が0.05重量%以上のアルカリケイ酸塩、0.05重量%以上のアルカリ炭酸塩及び0.05重量%以上のアルカリ水酸化物を含有する請求項7に記載の方法。
  17. 水溶液が0.5〜10重量%のアルカリケイ酸塩、0.2〜15重量%のアルカリ炭酸塩及び0.1〜2重量%のアルカリ水酸化物を含有する請求項7に記載の方法。
  18. 動物の屠殺後、冷却処理の前、最中又は後に、屠体を処理液に浸漬するか又は処理液を屠体に吹きつけることによって動物屠体を水溶液に接触させる請求項1に記載の方法。
  19. 浸漬又は吹きつけの持続時間が約1秒〜約5分である請求項18に記載の方法。
  20. 水溶液を2ポンド/平方インチ超のゲージ圧で屠体上に吹きつけることにより動物屠体を水溶液に接触させる請求項1の方法。
  21. 水溶液を3〜40ポンド/平方インチのゲージ圧で屠体上に吹きつけることにより動物屠体を水溶液に接触させる請求項1の方法。
  22. 水溶液の温度が0〜約85℃である請求項1に記載の方法。
  23. 水溶液の温度が0〜約70℃である請求項1に記載の方法。
  24. 水溶液を屠体に接触させた後に回収して再使用する請求項1に記載の方法。
  25. 動物屠体の細菌汚染を減らすこと又は屠体上での細菌の増殖を遅らせるための、有効量のアルカリケイ酸塩を含有する、実質的に無エタノールの水溶液に屠体を接触させるステップを含む動物屠体の処理方法。
  26. 水溶液が0.05重量%以上のアルカリ炭酸塩と0.05重量%以上のアルカリ水酸化物を含有する請求項25に記載の方法。
  27. 水溶液が0.1重量%〜飽和率のアルカリ炭酸塩と0.5〜5重量%のアルカリ水酸化物を含有する請求項25に記載の方法。
  28. 植物性食材の細菌汚染を減らすこと又は植物性食材上での細菌の増殖を遅らせるための、有効量のアルカリケイ酸塩を含有する水溶液に植物性食材を接触させるステップを含む植物性食材の処理方法。
  29. 水溶液が0.05重量%以上のアルカリケイ酸塩を含有する請求項28に記載の方法。
  30. アルカリケイ酸塩が式
    M2O・m(SiO2)・nH2O
    (式中Mはナトリウム又はカリウムであり、mは0.5≦m≦3.5の数であってM2O部分1モルあたりのSiO2部分のモル数を表わし、またnは0≦n≦55%であってwt%表示の水分量を表わす。)
    で示される1つ又は複数の、結晶性の又はアモルファスなアルカリケイ酸塩化合物を含む請求項28に記載の方法。
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