JP2005354804A - 電動機用固定子及び巻線材の巻回装置 - Google Patents

電動機用固定子及び巻線材の巻回装置 Download PDF

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Abstract

【課題】固定子の突極の角部の曲率半径Rを大きくすることなく巻線材の曲げ反力を低減することができる電動機用固定子を提供する。
【解決手段】電動機用固定子は、複数の角部121a〜121dを持つ断面形状の突極120が形成された固定子コアと、突極120の角部121a〜121dに当接される部分に切欠き部210a〜210dを備えており当該切欠き部210a〜210dで屈曲されて突極120に巻回される巻線材2000と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電動機用固定子及びこの電動機用固定子の製造に利用可能な巻線材の巻回装置に関する。
巻線の巻回技術として、エッジワイズ巻き(縦巻き)と呼ばれる巻き方が知られている。エッジワイズ巻きでは、矩形断面を有する巻線材の幅広面を巻回軸方向に向けるように縦向きに巻線材が巻回される(特許文献1、図1参照)。
しかしながら、一般に、巻線材が巻回される巻枠には、断面形状が屈曲した部分(屈曲部分)が含まれる。巻線材を巻回する際に、この屈曲部分に巻線材が当接すると、巻線材の内周側(巻枠に当接している側)の部分と外周側の部分との間で周長差が生じる。この結果、巻線材の内周側では肉厚が厚くなる一方、巻線材の外周側では肉厚が極端に薄くなるといった現象が生じる。
ここで、電動機用固定子の突極に巻線材を巻回する場合を例にとると、突極の断面形状は、4つの角部を持った略矩形状をしている。一般的には、これら4つの角部が特定の曲率半径Rを持つように成形されているので、4つの角部が屈曲部分に相当し、角部と角部の間の直線部が、屈曲していない部分(非屈曲部分)に該当する。したがって、巻線材の肉厚は、特にその内周側において、角部に当接する部分の方が直線部に当接する部分に比べて広がる。この結果、角部に当接する部分における巻線材の肉厚を基準として巻線材を密に積層巻回すると、直線部に当接する部分においては、巻線材の隣接部分間に隙間が生じてしまい、密に巻回することができない。このような隙間の存在は、巻線材の占積率の低下につながり、電動機を小型化する上で障害となる。
一般に、電動機用固定子の突極は、複数の鋼板が積層された積層鋼板の表面を絶縁材(絶縁キャップ)で覆うことにより構成されている。ここで、電動機用固定子の突極の角部が特定の曲率半径Rを持つように形成するためには、一般に、絶縁キャップの角部の曲率半径をRとするように成形しなければならない。ここで、曲率半径Rが小さすぎると、巻線材を突極に密着させて巻回するために強い力で巻線材を突極に押し付ける必要があり、曲げ反力も強くなってしまうので、一般的には、絶縁キャップの曲率半径Rを巻線材の幅の2〜3倍とする必要がある。しかしながら、絶縁キャップの角部の曲率半径Rを大きくするためには、この部分において絶縁キャップ自体を厚く形成する必要が生じ、絶縁キャップが厚くなる分、巻回される巻線材も必要以上に長くなってしまう。この結果、巻線材の電気抵抗が高くなって銅損を増加させることになり、電動機性能を高める見地からも問題が生じる。
なお、このような問題は、電動機の固定子の製造に限らず、インダクタンスコイルなどの製造において巻枠に巻線材を巻回する場合に問題となる。
以上のように、複数の角部を持つ断面形状の巻枠に巻線材を巻回する際に、巻枠の角部の曲率半径Rを大きくすることなく巻線材の曲げ反力を低減することができ、かつ巻線材の占積率の低下を防止することができる巻回装置が望まれている。
特開2003−168614号公報
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、突極の角部の曲率半径Rを大きくすることなく巻線材の曲げ反力を低減することができ、巻線材が長くなることを防止して銅損を抑制することができる電動機用固定子を提供することである。
また、本発明の他の目的は、複数の角部を持つ断面形状の巻枠に巻線材を巻回する際に、角部の曲率半径Rを大きくすることなく巻線材の曲げ反力を低減して形状追従性を高めることができる巻回装置を提供することである。
(1) 本発明の電動機用固定子は、複数の角部を持つ断面形状の突極が形成された固定子コアと、前記突極の角部に当接される部分に切欠き部を備えており、当該切欠き部で屈曲されて前記突極に巻回される巻線材と、を有することを特徴とする。
(2) 本発明の巻回装置は、複数の角部を持つ断面形状の巻枠に対して巻線材を巻回するための巻回装置であって、前記巻線材の伸長方向に沿って前記巻枠の断面形状に応じた間隔で切欠き部を形成する成形手段と、前記成形手段によって形成された切欠き部を前記巻枠の角部に当接し、前記巻線材を前記切欠き部で屈曲させて前記巻枠に巻回する巻回手段と、を有することを特徴とする。
本発明の電動機用固定子によれば、突極の断面形状に応じた間隔で切欠き部が形成された巻線材を用いて、切欠き部が突極の角部に当接するように巻回されているので、突極の角部の曲率半径Rを大きくすることなく巻線材の曲げ反力を低減することができ、巻線材が長くなることを防止して銅損を抑制することができる。
本発明の巻回装置によれば、複数の角部を持つ断面形状の巻枠に巻線材を巻回する際に、角部の曲率半径Rを大きくすることなく巻線材の曲げ反力を低減して形状追従性を高めることができる。さらに、通常の同一断面を有しており切欠き部が形成されていない状態の巻線材を供給することで処理が可能であるので、効率的かつ低コストに巻線を施すことができる。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の電動機用固定子は、複数の角部を持つ断面形状の突極(ティース部)が形成された固定子コア(固定子鉄心)と、この突極に巻回される巻線材とを有している。そして、この巻線材が、突極の角部に当接される切欠き部を備えており、この切欠き部分で屈曲されて突極に巻回される。以下、図面を参照しつつ、本実施の形態の電動機用固定子について説明する。
図1は、本実施の形態の固定子の構成を説明するための斜視図である。本実施の形態の固定子は、一つの極ごとに分割された分割集中巻線用コアと呼ばれる固定子コア100と、固定子コア100に巻回される巻線材200とを有する。そして、最終的には、複数個の固定子コア100を互いに連結させるとともに、各固定子コア100に巻回された各巻線材200を互いに結線することによって、円環状の固定子が構成される。なお、図1には、一極分の固定子コア100に巻線材200を巻回した状態が示されている。
固定子コア100は、電磁鋼板などの金属板を所定の形に打ち抜いた後、積層することによって構成されている。固定子コア100は、最終的な連結時に円環部分を構成するバックティース部110と、このバックティース部110から径方向に突出した突極(ティース部)120とを含んでおり、略T字型をしている。
固定子コア100の突極120は、複数の角部を持つ断面形状、具体的には4つの角部を持つ矩形形状をしており、その表面には、絶縁樹脂から形成された絶縁キャップ130を有する。
図2は、絶縁キャップ130の形状を説明するために、巻線材200が巻回されていない状態の固定子コアを示している。図2に示されるとおり、絶縁キャップ130は第1絶縁キャップ130aと第2絶縁キャップ130bとに分割されている。図2に示される例では、絶縁キャップ130は、電磁鋼板の積層方向に分割されている。そして、これら第1絶縁キャップ130aと第2絶縁キャップ130bは、その間に積層鋼板を挟み込みつつ互いに結合されている。
ここで、絶縁キャップ130には、巻線材200の巻回軸方向に沿って互いに整列した板状絶縁部材である複数枚のリブ131が形成されている。なお、本実施の形態では、絶縁キャップ130とリブ131とが一体物として形成されているが、本実施の形態と異なり、絶縁キャップ130とは別個に形成されたリブが突極120に設けられていてもよい。リブ131は、少なくとも、突極120の4つの角部の周辺に夫々設けられる。なお、後述するように、リブ131は、巻線材200の隣接部分同士が電気的に短絡することを防止するための部材として機能する。
巻線材200は、図1に示されるとおり、隣接するリブ131間の隙間に一巻きごとに巻回されている。巻線材200は、金属で形成されており、好ましくは、銅で形成される。また、巻線材200として、断面形状が略矩形の導線である平角線が用いられ、エッジワイズ巻きされていることが望ましい。
次に、巻線材200の形状について説明する。図3は、本実施の形態で用いられる巻線材200の一部を拡大した斜視図を示している。図3(A)は、巻線材200が伸びている状態を示し、図3(B)は、巻線材200が屈曲している状態を示している。
図3に示されるとおり、本実施の形態の特徴の一つとして、巻線材200は、切欠き部210を備えている。切欠き部210は、巻線材200が屈曲していない状態において互いに直交する2つの破断面211a,211bからなるV字状の切欠き(V字状ノッチ)であることが望ましい。切欠き部210をなす破断面211a,211bには、導電性ペースト212が塗布されている。
図3(B)に示されるとおり、V字状の切欠き部210の頂部213、すなわち、2つの破断面211aと211bとが交わる部分を中心として、巻線部200が屈曲される。このように巻線部210が屈曲された状態では、切欠き部210をなす破断面211aと破断面211bとが重ね合わされる。この結果、破断面211aと破断面211bとの間で導電性ペースト212が押し広げられ、破断面211aと破断面211bとが接合される。
図3では、一つの切欠き部210のみが示されているが、巻線部200には、その伸長方向に沿って、突極120の断面形状に応じた間隔で複数の切欠き部が形成される。以下、切欠き部210と突極120との位置関係について説明する。
図4は、固定子コアと巻線材との関係を示す図であり、突極120の断面図に相当する。なお、比較のために一般的な固定子における固定子コアと巻線との関係を図5に示す。
図4に示されるとおり、本実施の形態において、各切欠き部210a〜210dは、突極120の4つの角部121a〜121dに当接される。ここで、突極120の断面形状が短辺L1で長辺L2である矩形であるとすると、巻線材200の伸長方向に沿って、切欠き部210aと切欠き部210bとの間の間隔はL1となり、切欠き部210bと切欠き部210cとの間の間隔はL2となり、さらに切欠き部210cと切欠き部210dとの間の間隔はL1となり、切欠き部210dと次の切欠き部との間の間隔はL2となる。以下、同様に、間隔dがL1の場合とL2の場合とを繰り返すように切欠き部210の位置が定められる。なお、ここで、突極120の矩形断面の短辺L1および長辺L2には、絶縁キャップ130の厚みが考慮されている。このように切欠き部210が形成された巻線材200が、各切欠き部210で屈曲されて突極120に所定回数巻回される。
ここで、切欠き部210を構成する破断面211aと破断面211bとが直交しているので、各切欠き部210の頂部213を基点として破断面211aと破断面211bとが接するまで巻線材200を屈曲させることによって、巻線材200は直角に曲がる。そして、この直角に曲げられた部分に突極120の角部が位置するように巻線材200は突極120に巻回される。
なお、図4に示される本実施の形態の固定子は、巻線材200に切欠き部210が設けられていること以外にも、図5に示される比較例の固定子と比べて絶縁キャップ130の角部の曲率半径Rが小さく、コイルエンド部における絶縁ギャップ130の厚さTeが薄いといった特徴を有する。
次に、以上のように構成される本実施の形態の固定子の作用効果について上記の図4及び図5を参照しつつ説明する。なお、電動機用固定子としての一般的な作用効果については、説明を省略する。
一般に、巻線材を巻回するときには、巻線材に張力を加えつつ巻回する。張力を加えることによって、巻線材の製造工程で生じた曲がり癖が矯正されるのみならず、巻線材を突極の表面に押し付けて、突極の角部の形状に追従させる。この形状追従性を高めるには、巻線材に加える張力を大きくする方法が取られる。
しかしながら、図5に示される比較例では、突極120´の角部121a´〜121d´に当接される部分において、巻線材200´の内周面から外周面に至る全幅分(全高さ分)の領域が曲げ加工されるため、巻線材200´の反力が高くなる。したがって、巻線材200´に大きな張力を加えて巻回する必要が生じ、この大きな張力に起因して巻線材200が伸長方向に延びて断面積が減少してしまうおそれがある。断面積の減少は、銅損の増加を招き電動機の性能の低下につながる。
また、比較例では、巻線材200´の反力を抑制し、形状追従性を高める見地から、巻線材200´の幅広面の幅(高さ)Hに応じて、突極120´を覆う絶縁キャップ130´の角部の曲率半径Rを大きくする必要がある。具体的には、角部の曲率半径Rは、巻線材200´の幅広面の幅(高さ)Hの2〜3倍に設定される。このためコイルエンド部における絶縁キャップ130´の厚みTeを少なくとも上記の曲率半径R程度に厚くする必要が生じ、この結果、コイルエンド部の寸法(図中の縦方向の寸法)が増し、巻線材200´の長さも余分に長くなり、銅損の増加につながる。さらに、比較例では、巻線材200´の内周側の部分と外周側の部分との間で周長差が生じる。この結果、角部に当接される部分で巻線材200´の断面が台形状に変形してしまい、巻線材200の占積率の低下につながる。
一方、図4に示される本実施の形態の固定子では、突極120の角部121a〜121dに当接される部分で、巻線材200に切欠き部210a〜210dが形成されており、この切欠き部210で巻線材200が屈曲される。したがって、曲げ加工される領域が切欠き部210の頂部213から外周面までの範囲に限定されており、比較例に比べて巻線材200の反力を低くすることができる。この結果、比較例に比べて、巻回時に巻線材200に与える張力が小さくて済み、巻線材200の断面積の減少が生じない。したがって、銅損を低く抑えることができ、電動機の性能向上を実現できる。
また、本実施の形態の固定子では、切欠き部210a〜210dの各頂部を基点として巻線材200が略直角に曲がる。したがって、比較例と異なり、絶縁キャップ130の角部の曲率半径Rを無視できる程度に小さくすることができる。この結果、このためコイルエンド部における絶縁キャップ130の厚みTeは、強度や絶縁性能から最低限必要とされる厚みで済む。実際の検討では、絶縁キャップ130の厚みTeを0.5〜1mmとすることができる。このように本実施の形態の固定子においては、コイルエンド部の寸法を小さくすることができるので電動機を小型化することができる。また、巻線材200の長さも短くすることができるので、銅損を抑制することができる。
さらに、曲げ加工される領域が切欠き部210の頂部213から外周面までの範囲に限定されているため、巻線材200の内周側の部分と外周側の部分との間での周長差に起因する占積率の低下が抑制される。
また、巻線材200が屈曲される際には、図3に示されるとおり、V字状の切欠き部210をなす破断面211aと破断面211bとの間が、導電性ペースト212によって接続され、電気的に導電性が確保される。したがって、切欠き部210を形成したことによる極端な巻線抵抗の増加が避けられる。さらに、通常の巻線材では、その表面に絶縁被膜が被覆されているが、本実施の形態では、V字状の切欠き部210を形成する際に、絶縁被膜が損傷され得る。しかしながら、絶縁被膜が損傷を受ける部分が配置される突極120の角部121a〜121dには上述したリブ131が設けられており、巻線材200は、隣接するリブ間に一巻きごとに巻回される。したがって、これらのリブ131によって、巻線材200の隣接部分同士が電気的に短絡することを防止することができる。
以上のように説明した本実施の形態の固定子によれば、以下の効果を奏することができる。
(a)巻線材200が突極120の角部121a〜121dに当接される部分に切欠き部210を備えており、これらの切欠き部210で巻線材200が屈曲されて突極120に巻回されるので、曲げ加工される領域を限定することができる。この結果、巻線材200の曲げ反力を低く抑えることができ、巻線材200に与える張力は小さくてすむ。したがって、巻線材200に高い張力に与えることによる巻線材200の断面積の減少は生じず、銅損を低く抑えることができ、電動機の性能向上を実現できる。
(b)切欠き部210によって、曲げ加工される領域を限定することができるので、巻線材200を屈曲させるときの周長差を小さくすることができる。したがって、巻線材200の内周側における肉厚増加に起因する占積率の低下を抑制することができる。
(c)切欠き部210をなす破断面211a,211bが互いに直交しており、巻線材200がこの切欠き部210の頂部を中心に略直角に曲げられているので、絶縁キャップ130の角部の曲率半径Rを無視できる程度に小さくすることができる。この結果、このためコイルエンド部における絶縁キャップ130の厚みを薄くすることができ、電動機を小型化することができる。また、巻線材200の長さも短くすることができるので、銅損を抑制することができる。
(d)切欠き部210をなす破断面211a,211bには、導電性ペースト212が塗布されている。したがって、線材200が屈曲される際には、破断面211aと破断面211bとの間は、導電性ペースト212によって接続され、電気的に導電性が確保されている。この結果、巻線材200に切欠き部210を形成したことに起因する極端な巻線抵抗の増加を避けることができる。
(e)突極120の角部121a〜121dには上述したリブ131が設けられており、このリブ131によって、巻線材200の隣接部分同士が電気的に短絡することを防止することができる。特に、リブ131を絶縁キャップ130と一体的に形成することができるので、製造も容易である。
(f)巻線材200として平角線を用いてエッジワイズ巻きする場合であっても、切欠き部200を用いることによって、容易に巻回することができ、形状追従性が高い。
(第2の実施の形態)
本実施の形態の電動機用固定子は、巻線材に施された切欠き部分の頂部に余肉の逃し孔が形成されている。この点を除いて他の構成は、第1の実施の形態の場合と同様である。したがって、繰り返しの説明は省略する。また、第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を用いて説明する。
図6は、本実施の形態で用いられる巻線材200の一部を拡大した斜視図であり、図7は、図6に示される巻線材200を屈曲させた状態を示す斜視図である。
図6に示されるとおり、本実施の形態で用いられる巻線材200は、切欠き部210を有する。切欠き部210は、巻線材200が屈曲していない状態において、互いに直交する2つの破断面211a,211bからなるV字状の切欠き(V字状ノッチ)である。切欠き部210をなす破断面211a,211bには、導電性ペースト212が塗布されている。これらの点は第1の実施の形態と同様である。
さらに、本実施の形態に用いられる巻線材200は、V字状の切欠き部210の頂部213に孔220が設けられている。V字状の切欠き部210と孔220は、同時に形成されたものであることが望ましいが、別途に形成されたたものであってもよい。ここで、孔220は、巻線巻回軸方向に沿って巻線材200を貫通している。孔220は、好ましくは丸孔であり、直径が0.5mm〜1.0mmφ程度である。
次に、この孔220を設けたことによる作用効果について説明する。
この孔220は、巻線材200の屈曲時における余肉の逃がし孔として機能する。具体的には、この孔220は、巻線材200が切欠き部220で屈曲される際に、切欠き部210の頂部213において肉が寄って巻線材200の短辺方向(巻回軸方向)に盛り上がることを防止する。すなわち、孔220は、切欠き部210の頂部213付近において巻線材200のの短辺方向の肉厚が厚くなることによって隣接する巻線間の隙間が大きくなり巻線の占積率が低下してしまうことを防止する。
本実施の形態の固定子によれば、第1の実施の形態で説明した(a)〜(f)の効果に加えて、さらに(g)巻線材200が切欠き部220で屈曲される際に、切欠き部210の頂部213において肉が寄って巻線材200の短辺方向(巻回軸方向)に盛り上がることを防止し、巻線の占積率をさらに高い水準で維持することができるといった効果を奏する。
(第3の実施の形態)
最後に、本発明の第3の実施の形態として、上記第1及び第2の実施の形態で述べた固定子を製造する際に用いられる巻回装置について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同様の部材には同じ符号を用いて説明する。
図8は、本実施の形態の巻回装置の構成を説明するための斜視図である。巻回装置300は、電動機の固定子コア100における突極120に巻線材200を巻回するものである。すなわち、突極120が巻枠として機能する。
巻回装置300は、巻回する前に巻線材200の伸長方向に沿って突極120の断面形状に応じた間隔で切欠き部210(図3参照)を形成する成型機(成型手段)330と、成型機構によって形成された切欠き部210を突極120の角部に当接し、巻線材200を切欠き部210で屈曲させて突極120に巻回する巻回機(巻回手段)350とを有する。
また、巻回装置200は、巻線材200の伸長方向に沿って突極120の角部に対応する位置に切欠き部210が形成されるように、成型機の動作を制御する制御部(制御手段)310を有する。
さらに、巻回装置300は、各種の付随設備を備える。たとえば、巻回装置300は、巻回機との間で巻線材200を引っ張って巻線材200に張力を与えるテンショナ(張力付与手段)320を有している。さらに、切欠き部210をなす破断面211a,211bに導電性ペースト212を塗布するための塗布手段として、たとえば導電性ペースト用のディスペンサ340が設けられている。以下、これらの各構成について詳細に説明する。
〔供給源〕
巻回装置300に供給される巻線材200は、生産工場などの供給元から送られてきた状態ではボビン(不図示)に巻き取られている。したがって、巻線材200は、ボビンに巻き取られた状態で巻回装置300に供給される。なお、この状態では巻線材200には、切欠き部210は、形成されていない。
〔テンショナ〕
巻線材200が最初に通過する設備がテンショナ320である。テンショナ320は、巻線材200の両側を挟み込む一対のローラ320a,320bを備える。ローラ320a,320bの少なくとも一方の回転軸には、ブレーキモータ(不図示)が内蔵されており、一定のトルクで制動力(ブレーキ力)が付加される。この制動力に起因して、巻線材200に一定の張力が与えられる。また、テンショナ320には、巻線材200の送り量を算出するための位置センサ(送り量センサ)321が設けられていてもよい。テンショナ320を通過した巻線材200は、成型機330へ進む。
〔成型機〕
成型機330は、巻線材200に対して部分的に切欠き部210を形成するための設備であり、より好ましくは、巻線材200においてV字状の切欠き部210を打ち抜くためのせん断加工用のプレス機である。成型機330は、上述のテンショナ320と後述する巻回機との間に配置される。
成型機330は、巻線材200を両側から挟み込んで切り欠き部210を打ち抜くための一対のプレス型(雄型および雌型)331a,331bを含む。そして、これら一対のプレス型331a,331bを近接離間させるように、一対の型331a,331bの少なくとも一方を移動するプレス型駆動機構を有する。本実施の形態では、プレス型331aを並進移動するためのプレス型駆動用電動機332が設けられている。なお、プレス型駆動用電動機332の後方に回転角センサ333が設けられていてもよい。この場合、回転角センサ333がプレス型駆動用電動機332の回転角度を測定することによって、プレス型331a,331bの位置を検出することができる。なお、回転角センサ333に代えて、リニアエンコーダなどの位置センサによってプレス型331a,331bの位置を直接的に測定することもできる。
プレス型331a,331bは、その間に巻線材200を挟み込むように並置される。プレス型331a,331bは、巻線材200のうち巻回時に巻回軸方向に向く面に、軸線が直交するように配置される。したがって、巻線材200が平角線でありエッジワイズ巻きされる場合には、プレス型331a,331bは、平角線の幅広面に面して配置される。
プレス型駆動用電動機332は、上記の制御部310から所定のタイミングで指令を受け取り、この指令に基づいてプレス型331aを移動する。この結果、巻線材200の伸長方向に沿って突極120の断面形状(断面矩形の短辺L1と長辺L2)に応じた間隔でV字状に打ち抜かれた複数の切欠き部210が形成される。なお、第2の実施の形態で示されたように、V字状の切欠き部310の頂部213の孔220についても、成型装機330で形成される。以上のように切欠き部210が形成された巻線材200は、ディスペンサ340へと進む。
〔ディスペンサ〕
ディスペンサ340は、切欠き部210をなす破断面211a,211bに、導電性ペースト212を塗布するものである。ディスペンサ340も、制御部310によって所定のタイミングで指令を受け取り、この指令に基づいて所定量の導電性ペーストを吐出する。この結果、各切欠き部210のなす破断面211a,211bに導電性ペースト212が塗布される。なお、ディスペンサ340自体の構成は一般的に用いられているものと同様であるので詳しい説明を省略する。破断面211a,211bに導電性ペースト212が塗布された巻線材200は、巻回機350へ進む。
〔巻回機〕
巻回機350は、固定子コア100が取り付けられる取付治具351と、駆動源であるコア回転用電動機352と、コア回転用電動機352による駆動力を取付治具351側に伝える伝達部353とを有する。
取付治具351は、固定子コア100を着脱自在に保持する治具である。たとえば、図8に示されているとおり、取付治具351は、固定子コア100を把持するためのコの字形のアーム構造を有している。固定子コア100は、突極120の軸線が回転軸となるように、取付治具351に取り付けられることが望ましい。
コア回転用電動機352は、回転駆動力を発生させるものである。伝達部353は、たとえばギアボックスであり、コア回転用電動機352によって発生した駆動力を取付治具351側に伝えるものである。コア回転用電動機352と伝達部353とは、巻枠、すなわち、突極120を回転するための回転駆動手段として機能する。なお、コア回転用電動機352には、固定子コア100の回転角度、すなわち巻枠である突極120の回転角度を算出するための回転角センサ354が設けられている。
巻回機350による巻線材200の巻回処理は以下のように実行される。まず、第1及び第2絶縁キャップ130a,130b(図2参照)を突極120に備えた状態で固定子コア100が取付治具351に取り付けられる。
この状態で、巻線材200の始端位置が調整されて固定される。その後、制御部310からの指令に基づいてコア回転用電動機352が駆動し、このときの回転駆動力が伝達部353を介して巻線材200を巻き取る力となる。この結果、制動力をかけるテンショナ320と巻回機350との間で巻線材200が引っ張られて巻線材200に張力が与えられる。
ここで、巻線材200を一巻きするごとに、巻回される位置を巻回軸方向に沿って一定量移動する。この結果、巻線材200が、隣接するリブ131(図1および図2参照)間の隙間に一巻きごとに巻回される。なお、巻回される位置を巻回軸方向に沿って一定量移動する構成自体は、従来の巻回装置の構成と同様であり、種々の機構を用いることができるので、図示しておらず、詳しい説明は省略する。
〔制御部〕
最後に、制御部310について説明する。制御部310は、たとえば通信機能を持ったコンピュータで構成することができる。制御部310は、巻線材200の伸長方向に沿って突極120の角部に対応する位置に切欠き部210が形成されるように、成形機330の動作を制御する。また、制御部310は、切欠き部210をなす破断面211aおよび211bにのみ導電性ペースト212を塗布できるようにディスペンサ340を制御する。
具体的には、制御部310は、固定コア100の回転角度、すなわち巻枠の回転角度を算出する回転角センサ354からのデータ(以下、「第1データ」と称する)と、プレス型331a,331bの位置を検出するための回転角センサ333からのデータ(以下、「第2データ」と称する)とを受け取る。そして、制御部310は、これら第1および第2データと、予め設定されている突極120の形状寸法(絶縁キャップ130の厚さを考慮した矩形断面の短辺L1および長辺L2の長さ)、突極120からプレス型331a,331bまでの距離、およびプレス型331a,331bの移動速度などの種々のデータとに基づいて算出されたタイミングで、プレス型駆動用電動機332に駆動指令を与える。なお、各データは、オペレータによって入力することができる。
また、制御部310は、第1データと、突極120からディスペンサ340までの距離などの種々のデータとに基づいて、切欠き部210をなす破断面211a,211bに導電性ペースト212が塗布されるタイミングで、ディスペンサ340が導電性ペースト212を吐出するように、ディスペンサ340に吐出指令を与える。
なお、制御部310はプレス型駆動用電動機332への駆動指令を出すタイミング、およびディスペンサ340への吐出指令を出すタイミングを算出する際に、他のデータを利用してもよい。たとえば、テンショナ320等に設けられた位置センサ321によって得られた巻線材200の送り量を用いて各タイミングを算出し、プレス型駆動用電動機332への駆動指令およびディスペンサ340への吐出指令を与えることもできる。
以上の説明では、成形機330は、一回の打ち抜き処理で一つの切欠き部210を形成する場合を示したが、本実施の形態はこの場合に限られない。すなわち、一回の打ち抜きで複数の切欠き部210を形成できるプレス型を用いてもよい。この場合、巻回機350の回転を停止する頻度を少なくすることができる。この場合も、隣接する切欠き部210の間隔は、絶縁キャップ(絶縁樹脂)の厚みを考慮しつつ固定子の突極の矩形断面の短辺L1および長辺L2となるように適切な間隔に設計することができ、効率的な作業が可能となる。
以上のように、本実施の形態では、固定子の突極に巻線材を巻回する場合を説明したが、本実施の形態の巻回装置は、固定子の突極に巻線材を巻回する装置に限られず、電気工学分野で用いられるインダクタンスコイルなど種々のコイルの製造に用いることができる。すなわち、種々のコイルの製造において複数の角部を持つ断面形状の巻枠に対して巻線材を巻回する場合に、巻線材の伸長方向に沿って巻枠の断面形状に応じた間隔で切欠き部を形成する成形機と、成形機によって形成された切欠き部を巻枠の角部に当接し、巻線材を切欠き部で屈曲させて巻枠に巻回する巻回機とを有する巻回装置を用いることができる。
以上のように、本実施の形態の巻回装置によれば、以下のような効果が得られる。
(h)本実施の形態の巻回装置によれば、巻線材200の伸長方向に沿って巻枠の断面形状に応じた間隔で切欠き部210を形成する成形機330と、成形機330によって形成された切欠き部210を巻枠の角部に当接し、巻線材200を切欠き部210で屈曲させて巻枠に巻回する巻回機350を有するので、切欠き部210が形成されていない状態の通常の同一断面を有する巻線材を供給すればよく、効率的かつ低コストに巻線を施すことができる。
(i)また、巻線材200に部分的に切欠き部210を形成する成形処理と、切欠き部210が形成された巻線材200を突極120に巻回するための巻回処理とが連続的に実行されるので、各工程間の移動に伴う工程時間の増加を最小限にとどめることができる。
(j)制御部310が成形機350に駆動指令を与えることによって、突極120の角部に対応する位置に切欠き部210が形成されるので、その後は、切欠き部210が形成された巻線材200の張力をテンショナ320を用いて保ちつつ、そのまま巻回することによって、自動的に巻線材200の切欠き部210が突極120の角部に当接するように巻回することができる。
以上のように、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、これらの場合に制限されるものではなく、当業者によって種々の変形、省略、追加が可能である。たとえば、上述した例では、平角線をエッジワイズ巻きする場合を例にとって説明したが、本発明はこの場合に限られない。
また、巻線材に切欠き部を形成する際に生じる加工硬化の影響を低減するために、巻線材に切欠き部を形成する処理と、巻線材を巻回する処理との間に、図示していない加熱手段を用いて平角線を加熱する処理を導入してもよい。
第1の実施の形態の固定子の構成を説明するための斜視図である。 図1における固定子コアに巻線材が巻回されていない状態を示す斜視図である。 図1に示される巻線材の一部を拡大した斜視図である。 図1における固定子コアと巻線材との関係を示す図である。 比較例における固定子コアと巻線材との関係を示す図である。 第2の実施の形態の固定子に用いられる巻線材の一部を拡大した斜視図である。 図6に示される巻線材を屈曲させた状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における巻回装置の構成を示す斜視図である。
符号の説明
100 固定子コア、
120 突極、
121a〜121d 角部、
131 リブ、
200 巻線材、
210 切欠き部、
211a,211b 破断面、
212 導電性ペースト、
213 頂部、
220 孔(逃がし孔)、
300 巻回装置、
310 制御部、
320 テンショナ、
330 成形機、
340 ディスペンサ、
350 巻回機。

Claims (11)

  1. 複数の角部を持つ断面形状の突極が形成された固定子コアと、
    前記突極の角部に当接される部分に切欠き部を備えており、当該切欠き部で屈曲されて前記突極に巻回される巻線材と、を有することを特徴とする電動機用固定子。
  2. 前記切欠き部をなす破断面には、導電性ペーストが塗布されていることを特徴とする請求項1の電動機用固定子。
  3. 前記突極には、巻回軸方向に沿って互いに整列した複数枚の板状絶縁部材が設けられており、
    前記巻線材は、隣接する前記板状絶縁部材間の隙間に一巻きごとに巻回されることを特徴とする請求項1に記載の電動機用固定子。
  4. 前記切欠き部は、頂部を有するV字状の切欠きであることを特徴とする請求項1に記載の電動機用固定子。
  5. 前記頂部には、前記巻線材の屈曲時における余肉の逃がし孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電動機用固定子。
  6. 前記固定子コアは、一極分ずつ分割された略T字型の分割集中巻線用コアを複数組み合わせて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動機用固定子。
  7. 複数の角部を持つ断面形状の巻枠に対して巻線材を巻回するための巻回装置であって、
    前記巻線材の伸長方向に沿って前記巻枠の断面形状に応じた間隔で切欠き部を形成する成形手段と、
    前記成形手段によって形成された切欠き部を前記巻枠の角部に当接し、前記巻線材を前記切欠き部で屈曲させて前記巻枠に巻回する巻回手段と、を有することを特徴とする巻回装置。
  8. 前記巻線材の伸長方向に沿って前記巻枠の角部に対応する位置に前記切欠き部が形成されるように、前記成形手段の動作を制御する制御手段を有することを特徴とする請求項7に記載の巻回装置。
  9. 前記巻回手段との間で前記巻線材に張力を与える張力付与手段を有し、
    前記成形手段は、前記張力付与手段と前記巻回手段との間に配置されることを特徴とする請求項7に記載の巻回装置。
  10. 前記切欠き部をなす破断面に導電性ペーストを塗布する塗布手段を有することを特徴とする請求項7に記載の巻回装置。
  11. 前記巻枠は、電動機の固定子コアの突極であることを特徴とする請求項7に記載の巻回装置。
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