JP2005354533A - 画像記録装置、画像記録方法および画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像処理を高速で実行しつつも、高解像な画像を出力可能な画像記録装置および画像処理方法を提供する。
【解決手段】 多値の輝度信号を有する画素データを入力し、画素データごとに階調レベルNの濃度信号に変換する第1の画像処理手段と、階調レベルNの濃度信号を有する1つの画素データを階調レベルがNより小さいN´の濃度信号を有する複数の画素データに変換する第2の処理手段とを備える。これにより、記録解像度の画素密度に変換する以前の低解像な画素密度の状態で、第1の画像処理を短時間に実行することが出来るので、高密度な画像を高速に出力できる。
【選択図】 図4
【解決手段】 多値の輝度信号を有する画素データを入力し、画素データごとに階調レベルNの濃度信号に変換する第1の画像処理手段と、階調レベルNの濃度信号を有する1つの画素データを階調レベルがNより小さいN´の濃度信号を有する複数の画素データに変換する第2の処理手段とを備える。これにより、記録解像度の画素密度に変換する以前の低解像な画素密度の状態で、第1の画像処理を短時間に実行することが出来るので、高密度な画像を高速に出力できる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、外部に接続された画像入力装置からの画像信号に従い、記録媒体に画像を記録可能な記録装置、および記録方法に関する。
例えばワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等における情報出力装置として、文字や画像等を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に形成する記録装置が知られている。
記録装置の記録方式としては様々な方式が挙げられるが、記録媒体に非接触な状態で記録が可能であること、比較的簡単にカラー化が容易であること、静粛性に富むこと、等の様々な利点を有することから、近年ではインクジェット方式が、特に有用されている。インクジェット方式を適用した記録装置の構成としては、所望される記録情報に応じてインクを吐出する記録ヘッドを、記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に走査しながらその過程で記録を行う、所謂シリアル方式によるものが、廉価で小型化が容易であるなどの理由により、一般的に広く普及している。
インクジェット記録装置においては、記録解像度に対応した1つのエリアに対し、ドットの記録/非記録によって2値の濃度表現を行う方式と、数段階のドットの大きさによってm値(m>2)の濃度表現を行う方式とがある。いずれにしても、記録ヘッドが記録可能な階調数(2或いはm)まで、画像データの階調レベルを低減する処理が必要となっている。以下に、ドットの記録/非記録によって記録を行う記録装置における一般的な画像処理について説明する。
図1は、従来の一般的なカラーインクジェット記録システムにおける、画像データ変換処理の例を説明するためのブロック図である。ここで適用するインクジェット記録装置1は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色によって記録を行うものであり、そのためにこれら4色のインクを吐出する記録ヘッドJ0010が用意されている。また、記録ヘッドは、記録媒体に対し4800dpi×1200dpi(ドット/インチ;参考値)の記録密度で、ドットの記録/非記録が制御可能な配列構成となっているものとする。
図に示すように、本例における各処理は、インクジェット記録装置1とホスト装置としてのパーソナルコンピュータ2によって処理されるものとする。
ホスト装置のオペレーティングシステムで動作するプログラムとしてアプリケーションやプリンタドライバがあり、アプリケーションJ0001はインクジェット記録装置で記録する画像データを作成する処理を実行する。実際の記録時にはアプリケーションで作成された画像データがプリンタドライバに渡される。
プリンタドライバはその処理として、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正J0004、ハーフトーニングJ0005、および印刷データ作成J0006を有するものとする。ここで、各処理を簡単に説明すると、前段処理J0002は色域(Gamut)のマッピングを行う。そして、sRGB規格の画像データR、G、Bによって再現される色域を、記録装置によって再現される色域内に写像するためのデータ変換を行う。具体的にはR、G、Bのそれぞれが8bitで表現されたデータを3次元のLUTを用いることにより、異なる内容のR、G、Bの8bitのデータに変換する。
後段処理J0003は、上記色域のマッピングがなされたデータR、G、Bに基づき、このデータが表す色を再現するインクの組み合わせに対応した色分解データY、M、C、およびKを求める処理を行う。ここでは前段処理と同様に、3次元LUTにて補間演算を併用して行うものとする。
γ補正J0004は、後段処理J0003によって求められた色分解データの各色のデータごとにその階調値変換を行う。具体的には、記録装置の各色インクの階調特性に応じた1次元LUTを用いることにより、上記色分解データが記録装置の階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。
ハーフトーニングJ0005は、8ビットの色分解データY、M、C、Kそれぞれについて4ビットのデータに変換する量子化を行う。ここでは、多値の誤差拡散法を用いて256階調の8ビットデータを、16階調の4ビットデータに変換する。この4ビットデータは、インクジェット記録装置におけるドット配置のパターン化処理における配置パターンを示すための信号値となるデータである。
プリンタドライバで行う処理の最後には、印刷データ作成処理J0006によって、上記4ビットのインデックスデータを内容とする印刷イメージデータに印刷制御情報を加えた印刷データを作成する。
以上が、ホスト装置2で行われている画像処理の例である。以上で説明した内容は、1つの例に過ぎないが、アプリケーションで作成された多値の輝度データ(R、G、B)を、数段階の濃度データ(C,M,Y,K)に変換するために、いくつもの様々な工程が用意されているのが一般である。このような複雑な処理を実施する際の、ホスト装置の負担および速度は、処理する画像データの数、すなわち画素数によって変わる。例えば、記録装置の記録解像度4800×1200dpiに対応した画素密度4800×1200ppi(ピクセル/インチ)で処理を行うよりも、本例のように600ppiの画素密度で処理を行ったほうが、ホスト装置の処理負担は、はるかに軽減されるのである。
インクジェット記録装置における、最初の処理すなわち、ドット配置パターン化処理J0007は、画像処理の解像度と記録解像度との間の橋渡し的役割を果たす。
図2は、一般的なドット配置パターン化処理の一例を説明するための模式図である。図2(a)は、記録解像度である4800dpi×1200dpiに相当する、約5.29×21.13μmのエリアに相当する画素に対し、1または0のデータが入力されることにより、1つのドットの記録/非記録によって2段階の濃度表現が行われる様子を示している。
図2(b)は、600dpi×600dpiに相当する、約42.26μm四方のエリアに相当する画素に対し、0〜15のデータが入力されることにより、ドットの記録・非記録に組み合わせによって、16段階に階調表現が可能な様子を示している。但し、図に示した配列はほんの一例であり、ドットの記録/非記録の組み合わせはこれに限られるものではない。同じ入力データ値であっても、ドットの配列の組み合わせは幾通りも実現可能である。どのような配列パターンを適用するにせよ、ドット配置パターン化処理J0007では、0〜15の多値レベルを有する600ppiの画像データを、ドットの有無が決定された2値レベルに変換する役割を果たせばよい。階調値(レベル0〜15)に対応させるドット配置パターンは、記録装置内のメモリに格納されている。
このように、記録装置における記録解像度が4800×1200dpiであっても、ドット配置パターン化処理を介在させることによって、ホスト装置での画像処理を600dpiで実行することが出来る。これは、4800×1200dpiの2値データを扱う場合と比較して、処理すべき画像データの数を1/16に削減することになる。
近年、インクジェット記録装置においては、パーソナルユーザからも、より一層の画質の向上が求められている。これとともに、記録ヘッドの製造技術、記録技術も進歩しており、高精細な記録ヘッドによって、高い記録解像度の画像を出力することが可能となって来ている。しかしながら一方で、このような記録解像度の増加は、処理すべき画像データの膨大化にも繋がる。よって、本例で説明したように、ドット配置パターン化処理のような最終的な2値化処理を記録装置側に具備することにより、ホスト装置では、その処理能力に見合ったデータ量で好ましい速度で画像処理を行っておきながら、高解像な画像を記録する記録装置の特徴を生かすことが出来るのである。なお、上記例では、ホスト装置ではハーフトーニングJ0005にて8bitを4bitに変換し、ドット配置パターン化処理J0007では4bitを1bitに変換する処理として説明したが、無論このような数値関係は、限定されているものではない。ホスト装置で取り扱う画像データの密度(ppi)や階調レベルは、記録装置の記録密度およびホスト装置の処理能力に応じて適切に調整されているのが一般である。上述した多値誤差拡散やドット配置パターン化処理については、特許文献1などによって既に開示されている。
ところで近年では、300万画素を越えるディジタルカメラや、高解像度スキャナ等の画像入力機器の普及に伴い、上述したようなパーソナルコンピュータ以外の様々な外部装置と接続可能な記録装置が提供されつつある。また、単体の記録装置であっても、機能の異なる複数の入力装置に接続可能で、それぞれに対応した画像を出力する記録装置への需要も高まりつつある。ディジタルカメラのように、ポータブルでコンパクトであることが特徴となる機器においては、一般に、図1で説明したホスト装置2のような様々な画像処理を実現する構成は備わってはいない。従って、このような機器と接続する記録装置においては、入力装置から受信するRGBの輝度信号に対して、図1ではプリンタドライバが行っていた様々な画像処理を、全て装置内で処理する構成が必要となる。すなわち、近年要求される画像処理システムにおいては、記録装置とパーソナルコンピュータが接続して構成される形態に比べて、記録装置における画像処理の負荷が増加しているのである。
このような状況であっても、記録装置に対する出力画像の高解像度化、出力の高速化への要求は、ますます高まっている。よって、記録装置においては、短時間内に処理すべき処理データ量が急激に増大する中で、高解像度化と高速化の両立が非常に困難になっている。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、様々な処理を高速で実行しつつも、高解像な画像を出力可能な記録装置および画像処理方法を提供することである。
そのために本発明においては、1画素あたりM階調で表現される画素データを、前記Mより小さいM´(3≦M´<M)階調で表現される複数の画素データに変換する変換手段と、前記複数の画素データそれぞれの階調情報に従って、記録媒体に画像を記録する記録手段と、を具備することを特徴とする。
また、多値の輝度信号で表される画素データを、M階調の濃度信号で表される画素データに変換する第1の画像処理手段と、前記M階調の濃度信号で表される画素データを、前記Mより小さいM´(3≦M´<M)階調の濃度信号で表されるK×L(Kは1以上の整数、且つLは2以上の整数)の画素データに変換する第2の画像処理手段と、前記K×Lの画素データそれぞれの濃度信号に従って、記録媒体に画像を記録する記録手段とを具備することを特徴とする。
また、記録媒体に画像を記録する画像記録装置であって、1画素あたりM階調の濃度信号で表現される画素データを、前記Mより小さいM´(3≦M´<M)階調の濃度信号で表現される複数の画素データに変換する第1の変換手段と、前記1画素あたりM階調の濃度信号で表現される画素データを、前記Mより小さいM´´(3≦M´´<M)階調の濃度信号で表現される1つの画素データに変換する第2の変換手段と、前記第1または第2の変換手段により得られた前記画素データの濃度信号の値に応じて、前記画素にドットを配置するためのドット配置パターンを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたドット配置パターンに基づいて、記録媒体に画像を記録する記録手段とを具備し、前記第1および第2の変換手段のうち使用される変換手段は、前記画像記録装置と接続される外部機器の種類あるいは前記画像記録装置と前記外部機器とを接続するインタフェイスの種類の少なくとも一方に応じて決定されることを特徴とする。
また、多値の輝度信号で表される画素データを、M階調の濃度信号で表される画素データに変換する第1の画像処理工程と、前記M階調の濃度信号で表される画素データを、前記Mより小さいM´(3≦M´<M)階調の濃度信号で表されるK×L(Kは1以上の整数、且つLは2以上の整数)の画素データに変換する第2の画像処理工程と、前記K×Lの画素データそれぞれの濃度信号に従って、記録媒体に画像を記録する記録工程とを有することを特徴とする。
さらに、多値の輝度信号で表される画素データを、1画素あたりM階調の濃度信号で表現される画素データに変換する手段と、前記M階調の濃度信号で表現される画素データを、前記Mより小さいM´(3≦M´<M)階調の濃度信号で表現される複数の画素データに変換する手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、記録解像度の画素密度に変換する以前の低解像な画素密度の状態で、主な画像処理を短時間に実行することが出来るので、高密度な画像を高速に出力できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、入力解像度300ppi×300ppiの0〜60までの61値の多値画像データを受信し、出力解像度600ppi×600ppiの0〜15までの16値多値画像データに画像処理するものとして説明を行う。
図3は本実施形態で適用するインクジェット記録装置の画像処理に関する制御の構成を説明するためのブロック図である。本実施形態の記録装置は、USBインタフェイス102、IEEE1394インタフェイス103、およびUSBホストインタフェイス112の3種類のインタフェイス(I/F)を介して、様々な外部機器との接続が可能となっている。USBインタフェイス102およびIEEE1394インタフェイス103は、パーソナルコンピュータのようなホスト装置に接続可能であり、USBホストインタフェイス112は、ディジタルスチルカメラに接続可能で、当該ディジタルスチルカメラで撮影した画像をダイレクトにプリント可能な構成となっている。
CPU101は、ROM113に格納された制御プログラムや処理プログラム、また各種定数データなどに従って、装置全体の制御を行っている。108は、RAMであり、CPU101が受信したコマンド信号や処理中の画像情報を一時的に保存するための作業領域として利用されている。RAM108の作業領域は、受信バッファ109、拡大データ用バッファ114、INDEXテーブル110、作業バッファ111などから構成されている。
I/F制御回路104は、各インタフェイスから受信した画像信号を管理し、CPU101に送信する役割を果たす。このとき、受信された画像データは、RAM108内の受信バッファ109に一時的に蓄えられる。
データ解凍回路105は、受信バッファ109に蓄えられた多値の画像データを、受信バッファ109よりダイレクトメモリアクセス(以下DMA)で読み出し、圧縮データである状態から、8bitの61階調に解凍する。また、データ解凍回路105内に構成された拡大処理回路106は、61値の画像データに対し、後述する拡大処理を実行し、4bitの16値に画像データを変換する。
拡大データ用バッファ114は、拡大処理された画像データを格納する領域である。
110は、INDEXテーブルである。CPU101は、INDEXテーブル110を参照することにより、拡大処理を実行することが出来る。
110は、INDEXテーブルである。CPU101は、INDEXテーブル110を参照することにより、拡大処理を実行することが出来る。
図4は、本実施形態の記録システムにおける画像処理の流れを、図1と比較しながら説明するためのブロック図である。以下、図3の制御系のブロック図を参照しながら、信号値の変換工程を説明する。ここで適用するインクジェット記録装置3は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色によって記録を行うものであり、そのためにこれら4色のインクを吐出する記録ヘッドJ4006が用意されている。記録ヘッドJ4006は、記録媒体に対し、図1で説明した記録装置と同様に、4800dpi×1200dpiの記録密度で、ドットの記録/非記録が制御可能な配列構成となっている。
本実施形態における記録システムは、インクジェット記録装置3と外部機器から構成されるが、ここでは外部機器としてディジタルスチルカメラJ4001を例に挙げている。記録装置3には、USBホストインタフェイス112を介して、ディジタルスチルカメラJ4001からのRGB各色8bitの輝度信号が入力される。従って、画像処理の殆どは、記録装置内にて実施される構成となっている。但しこの入力信号は、300ppiの画素密度となっており、図1の場合に比べて、少ないデータ量となっている。
本実施形態の記録装置が行う画像処理は、図1で示した、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正J0004に相当するものであるが、これと同等の処理を実施する必要はない。但し、入力されたRGBの輝度信号8bitがCMYKの濃度信号8bitに変換されることは同等とする。ここでは、一括して各種画像処理J4002として示している。各種画像処理J4002で行われる処理は、CPU101が受信バッファに格納された画像データに対して、ROM113の情報を参照したり、作業バッファ111を利用したりしながら進められる。変換後の画像データも作業バッファ111に一時的に格納される。
図5は、拡大処理回路106の構成をより詳細に説明するためのブロック図である。
図6は、拡大処理を行う各工程を説明するためのフローチャートである。以下、図5を参照しながら、図6のフローチャートに従って拡大処理の工程について説明する。
図6は、拡大処理を行う各工程を説明するためのフローチャートである。以下、図5を参照しながら、図6のフローチャートに従って拡大処理の工程について説明する。
拡大処理では、0〜60までの61値で表される1画素のデータを、0〜15までの16値で表される4画素のデータに変換する。
拡大されるべき61値のデータは、1画素ずつセレクタ401に入力され、その内容が0かそれ以外の値であるかが判別される(ステップS301)。ステップS301で0と判断された場合には、そのまま拡大のための変換処理のステップS307へと進む。ステップS301で、1〜60までの値と判断された場合、ステップ302へ進み、減算部402において、データを1だけ減算し、0〜59の値を得る。
続くステップS303では、減算された0〜59のデータを除算部403へ転送し、(元の多値数(61)−1)/(変換後の多値数(16)−1)=4で除算する。得られた値のうち、商の部分は0〜14となり、加算部404に転送される。余りの部分0〜3は剰余部406へ転送され、ここで一時的に保持される。
ステップ304では、加算部404に入力された値に対し更に1を加算し、1〜15までの多値データを得る。更に、得られたデータ値を16値変換後データ部405に格納する。
ステップ305では、図3で説明したINDEXテーブル110より、複数のテーブルを取得し、テーブル407に保持する。本実施形態では、5種類のテーブルが用意されている。
図7は、テーブル407に保持される上記5種類のINDEXテーブルの一例を示している。各テーブルは、300ppiの1画素領域に相当し、各ビットに1または0が記憶された4ビットで構成されている。それぞれのビットは、600ppiの1画素領域に相当している。図において、テーブル0は4つのビットの全てが0となっている。テーブル1は4つのうちの1つが1となり残りの3つが0となっている。テーブル2は2つが1で2つが0、テーブル3は3つが1で1つが0、テーブル4は全ビットが1となっている。但し、各テーブルにおける1と0の配列は、図に示した配列に限定されるものではない。テーブル0と4以外は、複数の配列方法が可能であり、各テーブルに対し1と0の配置が異なる別の配列を対応させても構わない。
ステップS306では、ステップS303で剰余部に格納された値を参照することによって、ステップS305で保持された複数のINDEXテーブルのうちの1つを選択する。
ステップS307では、変換処理部409にて変換処理を実行する。具体的には、ステップS304にて16値変換後データ部に格納された値、あるいはステップS301にて0とみなされた値に対し、ステップS306で選択されたINDEXテーブルを対応させることにより、300ppiの8ビットデータを、600ppiの4ビットデータに変換する。
図8は、拡大処理前の300ppiのデータ値に対する、拡大処理後の600ppiの4つのデータ値を示した模式図である。図8(a)は、300ppiのデータ値が0であった場合を示している。ステップS301にて0とみなされた値に対しては、インデックステーブル0が選択され、600ppiの全画素が0と設定される。
図8(b)は、300ppiのデータ値が1〜60の間の値であった場合を示している。1〜60の全ての値に対しては、整数nおよびpを、1≦n≦15、0≦p≦3 とすることにより、4n−pと表すことが出来る。このとき、ステップS302〜ステップS306の各工程によって、16値変換後データ部405にはnが格納される。一方、INDEXテーブルについては、p=0の場合がテーブル4、p=1の場合がテーブル3、p=2の場合がテーブル2、p=3の場合がテーブル1、がそれぞれ選択されている。ステップ307における変換処理では、設定されたテーブルの各ビットにおいて、その値が0である場合には(n−1)に変換し、その値が1である場合にはnに変換する。
ステップS308では、ステップS307で変換処理された信号値をDMA転送し、拡大データ用バッファ114に格納する。
以上説明した拡大処理により、0〜60までの61値で表される300ppiの8ビットデータが、0〜15までの16値で表される600ppiの4ビットデータに変換される。この4ビットデータは、再度図4を参照するに、ドット配置のパターン化処理J4004における配置パターンテーブルを参照するための信号値となる。
ドット配置パターン化処理J4004では、従来と同様に図2で説明した処理を適用することが出来る。これにより、拡大処理J4003より0〜15の多値レベルを有する600ppiの画像データは、ドットの有無が決定された2値レベルに変換される。
更に、ドット配置パターン化処理より出力された2値のデータは、ヘッド駆動回路J4005に転送され、記録ヘッドJ4006によって記録が実行される。以上が、本実施形態の画像処理における一連の流れとなる。
背景技術の項でも説明したが、画像処理を実施する際の処理負担および処理時間は、処理する画像データの数すなわち画素密度に依存する。本実施形態の場合、300ppiの画素密度で処理を行うことから、最終的な記録解像度4800×1200dpiに対応した画素密度で処理を行うよりも、また、図1で説明した構成の600ppiで処理を行うよりも、その処理負担は、はるかに軽減されている。
本実施形態の拡大処理J4003は、図1のハーフトーニングに置き変わるものと言える。但し、一般的なハーフトーニングを記録装置で行う場合よりも、図3に示したように比較的簡易な回路構成で実現することが出来る。また、通常のハーフトーニングでは、図1でも示したように、階調レベル(ビット数)は低減するが、解像度(ppi)は変換しない。解像度の変換が必要な場合は、その役割をドット配置パターン化処理に委ねていたとも言える。これに対し、本実施形態の拡大処理においては、画像データの解像度を上げるとともに、階調レベルも同時に低減している。すなわち、従来のハーフトーニングの役割を担いながらも、解像度変換を行っているのである。これにより、従来の構成よりも、さらに少ない解像度で画像処理を行いつつ、従来と同等の記録解像度で画像を形成することが可能となった。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、図3で示したデータ解凍回路105によって、圧縮されたデータを解凍する構成で説明したが、例えば拡大処理のみの画像処理を行うものであってもよい。また、拡大処理後の画像データを、そのままメモリに書き出す工程で説明したが、例えば、Work(HV変換)回路に転送し、HV変換後にメモリに書き出す形態であってもよい。
なお、上記実施形態では、図3で示したデータ解凍回路105によって、圧縮されたデータを解凍する構成で説明したが、例えば拡大処理のみの画像処理を行うものであってもよい。また、拡大処理後の画像データを、そのままメモリに書き出す工程で説明したが、例えば、Work(HV変換)回路に転送し、HV変換後にメモリに書き出す形態であってもよい。
また、拡大処理はハーフトーニングに置き換わるものではあるが、ハーフトーニングを排除するものではない。すなわち、拡大処理以前に、階調値をいくらか低減するハーフトーニングが実行される構成であっても本発明は有効である。
図3でも説明したように、上記実施形態の記録装置には3種類のインタフェイスが備えられている。上述した一連の画像処理は、USBホストI/F112を介して入力される、ディジタルスチルカメラの画像信号に対する処理としているが、無論、USBI/F102やIEEE1394I/F103からの入力信号に対しても同等の処理を行うことが出来る。但し、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、USBI/F102やIEEE1394I/F103を介して接続された外部機器が、パーソナルコンピュータのように複雑な情報処理が可能な装置の場合には、図1で説明したように殆どの画像処理をホスト装置で行い、600ppiの4ビットデータの状態で本実施形態の記録装置に入力可能な構成であっても良い。このように、記録装置に接続される外部機器の種類(例えば、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ等)に応じて、1画素領域に割り当てられるドット配置パターンに対応した多値の濃度信号を得るための信号処理手法を切り換えることにより、記録装置に接続される外部機器の能力に見合った信号処理手法を実現できるようになる。
また、上記実施形態においては、300ppiで8ビットのデータを、600ppiで4ビットのデータに変換する拡大処理について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものでもない。より解像度の高い状態(例えば1200dpi)にまでデータを拡大しても良いし、逆に低い状態に変換しても構わない。但しこの場合、ドット配置パターン化処理J4004では、拡大処理J4003から出力される信号値の形態(解像度と階調数)に合わせたドット配置パターンが用意されなくてはならない。極端な例として、1ビットの2値データにまで拡大した場合、2値化処理であるドット配置パターン化処理J4004は不要となるが、この場合であっても本発明は有効である。無論、記録装置に入力される解像度も、300ppiに限定されるものではない。接続可能な外部機器の解像度に応じて、複数の解像度に対応可能であっても良い。
このように、複数のI/Fから異なる解像度の画像が入力される場合に、本発明の効果は最も発揮されると言える。複数の解像度に対応したドット配置パターン化処理を実行するには大掛かりな構成が要されるが、拡大処理の場合には比較的簡略な構成で対応できる。複数の解像度に応じて適切な拡大処理を施し、ここから出力される解像度およびレベル数を揃えておくことにより、ドット配置パターン化処理以降の処理を一元化しておきつつ、様々な解像度の外部機器に対応することも可能となるのである。
なお、上記実施形態では、ドットの記録/非記録、すなわち2値での記録を行うインクジェット記録装置を例に説明してきたが、本発明はこの構成に限定されるものでもない。各記録素子が数段階に渡って吐出するインクの量を制御可能なインクジェット記録装置の場合にも適用可能である。この場合には、拡大処理J4003において、記録ヘッドが制御可能な吐出量に応じた階調数にまで拡大処理を実行すればよく、ドット配置パターン化処理J4004は必要としない。
また、インクジェット記録装置以外であっても、所定の解像度で画像を形成する記録装置であれば、本発明を適用することは可能である。
本発明の最大の特徴は、画像処理手段を持たない画像入力装置と接続可能な記録装置において、より高速に画像処理を実行するための手段として、拡大処理構成を有することにある。すなわち、記録装置の記録解像度が高解像であっても、本発明によれば低解像な画像データの状態で画像処理を実施することが出来るので、高速に且つ高解像の画像を出力することが可能となる。
3 記録装置
101 CPU
102 USB I/F
103 IEEE1394 I/F
104 I/F制御回路
105 データ解凍回路
106 拡大処理回路
107 WORK処理回路
108 RAM
109 受信ドライバ
110 INDEXテーブル
111 作業バッファ
112 USB HOST I/F
113 ROM
114 拡大データ用バッファ
401 セレクタ
402 減算部
403 除算部
404 加算部
405 16値変換後データ部
406 剰余部
407 テーブル保持部
408 テーブル選択部
409 変換処理部
101 CPU
102 USB I/F
103 IEEE1394 I/F
104 I/F制御回路
105 データ解凍回路
106 拡大処理回路
107 WORK処理回路
108 RAM
109 受信ドライバ
110 INDEXテーブル
111 作業バッファ
112 USB HOST I/F
113 ROM
114 拡大データ用バッファ
401 セレクタ
402 減算部
403 除算部
404 加算部
405 16値変換後データ部
406 剰余部
407 テーブル保持部
408 テーブル選択部
409 変換処理部
Claims (8)
- 1画素あたりM階調で表現される画素データを、前記Mより小さいM´(3≦M´<M)階調で表現される複数の画素データに変換する変換手段と、
前記複数の画素データそれぞれの階調情報に従って、記録媒体に画像を記録する記録手段と、
を具備することを特徴とする画像記録装置。 - 多値の輝度信号で表される画素データを、M階調の濃度信号で表される画素データに変換する第1の画像処理手段と、
前記M階調の濃度信号で表される画素データを、前記Mより小さいM´(3≦M´<M)階調の濃度信号で表されるK×L(Kは1以上の整数、且つLは2以上の整数)の画素データに変換する第2の画像処理手段と、
前記K×Lの画素データそれぞれの濃度信号に従って、記録媒体に画像を記録する記録手段と
を具備することを特徴とする画像記録装置。 - 前記第2の画像処理手段は、
nまたはn−1が記憶された領域がK×L個集合して構成されるマトリクスを複数種類記憶する手段と、
前記M階調の濃度信号の値に応じて、1つの前記画素データに前記複数種類のマトリクスのうちの1つを割り付ける手段と、
前記割り付けられたマトリクス内のnまたはn-1が記憶されたK×L領域のそれぞれに前記M階調の濃度信号の値に基づき算出されるnの値を挿入し、当該nの値が挿入されたnまたはn-1で表される前記M´階調の濃度信号で表されるK×L個の画素データを取得する手段と、
を具備することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。 - 互いに異なる多値レベルの輝度信号を入力する複数のインタフェイスを更に具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像記録装置。
- 前記互いに異なる多値レベルに対応した、複数の前記第2の画像処理手段を有することを特徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
- 記録媒体に画像を記録する画像記録装置であって、
1画素あたりM階調の濃度信号で表現される画素データを、前記Mより小さいM´(3≦M´<M)階調の濃度信号で表現される複数の画素データに変換する第1の変換手段と、
前記1画素あたりM階調の濃度信号で表現される画素データを、前記Mより小さいM´´(3≦M´´<M)階調の濃度信号で表現される1つの画素データに変換する第2の変換手段と、
前記第1または第2の変換手段により得られた前記画素データの濃度信号の値に応じて、前記画素にドットを配置するためのドット配置パターンを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択されたドット配置パターンに基づいて、記録媒体に画像を記録する記録手段とを具備し、
前記第1および第2の変換手段のうち使用される変換手段は、前記画像記録装置と接続される外部機器の種類あるいは前記画像記録装置と前記外部機器とを接続するインタフェイスの種類の少なくとも一方に応じて決定されることを特徴とする画像処理装置。 - 多値の輝度信号で表される画素データを、M階調の濃度信号で表される画素データに変換する第1の画像処理工程と、
前記M階調の濃度信号で表される画素データを、前記Mより小さいM´(3≦M´<M)階調の濃度信号で表されるK×L(Kは1以上の整数、且つLは2以上の整数)の画素データに変換する第2の画像処理工程と、
前記K×Lの画素データそれぞれの濃度信号に従って、記録媒体に画像を記録する記録工程と
を有することを特徴とする画像記録方法。 - 多値の輝度信号で表される画素データを、1画素あたりM階調の濃度信号で表現される画素データに変換する手段と、
前記M階調の濃度信号で表現される画素データを、前記Mより小さいM´(3≦M´<M)階調の濃度信号で表現される複数の画素データに変換する手段と、
を具備することを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004174686A JP2005354533A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 画像記録装置、画像記録方法および画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004174686A JP2005354533A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 画像記録装置、画像記録方法および画像処理装置 |
Publications (1)
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JP2005354533A true JP2005354533A (ja) | 2005-12-22 |
Family
ID=35588585
Family Applications (1)
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JP2004174686A Pending JP2005354533A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | 画像記録装置、画像記録方法および画像処理装置 |
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JP (1) | JP2005354533A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090316214A1 (en) * | 2008-06-18 | 2009-12-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus, image processing method, program |
-
2004
- 2004-06-11 JP JP2004174686A patent/JP2005354533A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20090316214A1 (en) * | 2008-06-18 | 2009-12-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus, image processing method, program |
US8335018B2 (en) * | 2008-06-18 | 2012-12-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming method and apparatus for reducing input image gradation |
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