JP2005354007A - 固体レーザー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一あるいは異なる複数の波長のレーザー光を発振することが可能な、小型で高効率・高出力の固体レーザー装置の提供。
【解決手段】半導体レーザー光12を出射する半導体レーザー13と、半導体レーザー13からの半導体レーザー光12により励起され発振レーザー光14を発振する固体レーザー結晶15と、半導体レーザー13と固体レーザー結晶15との間に配設され、発振レーザー光14の光路を変化させ、半導体レーザー13による半導体レーザー光14の出射方向と異なる方向に発振レーザー光14を取り出すための光路変化部材17とを有する固体レーザー装置11。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー光を利用した装置、たとえば光ディスク装置等の光記録媒体装置、レーザープリンター、レーザー計測器、レーザースキャンディスプレイ、プロジェクター等の装置に用いられる固体レーザー装置に関し、詳細には、半導体レーザー励起マイクロチップ固体レーザー装置、もしくは、半導体レーザー励起波長変換型マイクロチップ固体レーザー装置等であって、単一あるいは異なる複数の波長のレーザー光を発振することが可能な固体レーザー装置に関する。
近年、レーザー光を利用した装置として、光ディスク装置等の光記録媒体装置やレーザープリンター、レーザー計測器などの製品が実用化されている。また、将来的な実用化を目指し、レーザーディスプレイ等も開発、検討が進められている。上記の様な応用に対しては、レーザー光源の短波長化の要求や、三原色である赤、青、緑色の各色の光源の開発などの要求がある。これらの要求に対応して、半導体レーザー素子の開発や波長変換レーザーの開発が進められている。
特に、高出力(〜10W程度)のレーザー光源を必要とする応用に対しては、固体レーザーを用いた波長変換光源が適しており、様々な研究機関が開発に取り組んでいる。
固体レーザー装置に関しては、たとえば、〔特許文献1〕ないし〔特許文献3〕等において提案されている技術がある。
特開平05−183220号公報 特開平11−177167号公報 特開平11−220194号公報
かかる事情のもと、レーザーディスプレイ等の応用を考慮すると、レーザー光源の小型化は不可欠であり、また、その出力は高出力のものほど良く、広い応用が考えられ、小型で高出力のレーザー光源としては、レーザー結晶に薄いディスクを使用した、マイクロチップレーザーが有効であるが、これまで高出力化に対して難しい課題があった。
上述の〔特許文献1〕において提案されている技術は、低雑音で出力の安定な固体レーザーの構成とするため、熱制御やシングルモードLDを使用しているが、この構成では、高出力のシングルモードLDが存在しない為、高出力の励起ができず、高出力化が達成できない。このため、高出力の応用には使用できないことになる。
上述の〔特許文献2〕において提案されている技術は、マイクロチップSHGレーザー構成に、マイクロレンズを採用することにより、高効率化を達成することで高出力かが可能な構成にはなっているが、励起のシングルストライプLDは最大でも2W程度の出力しかなく、10W程度の出力を得ることは難しい。また、レーザー結晶部分への放熱に関しても十分ではなく、10W程度の出力を得ることは難しい。
上述の〔特許文献3〕において提案されている技術は、共振器の異なる方向からLD光を導入し、モードマッチング効率を向上させることによって高い効率を達成し、高出力化を行っている。また、これによって共振器を構成するミラーによる出力ロスの低減も行っている。ただし、第3の構成例においては、LDの個数を多くすることは可能であるが、数とともに装置が大型化してしまい、実装等に工数がかかるなどの問題がある。
このように、小型で高効率・高出力のLD励起固体レーザーは実用的でないことが現状である。
本発明は、レーザー光を利用した装置、たとえば光ディスク装置等の光記録媒体装置、レーザープリンター、レーザー計測器、レーザースキャンディスプレイ、プロジェクター等の装置に用いられる、半導体レーザー励起マイクロチップ固体レーザー装置、もしくは、半導体レーザー励起波長変換型マイクロチップ固体レーザー装置等であって、単一あるいは異なる複数の波長のレーザー光を発振することが可能な、小型で高効率・高出力の固体レーザー装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、半導体レーザー光を出射する半導体レーザーと、前記半導体レーザーからの半導体レーザー光により励起され発振レーザー光を発振する固体レーザー結晶と、前記半導体レーザーと前記固体レーザー結晶との間に配設され、発振レーザー光の光路を変化させ、前記半導体レーザーによる半導体レーザー光の出射方向と異なる方向に発振レーザー光を取り出すための光路変化部材とを有する固体レーザー装置にある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の固体レーザー装置において、前記固体レーザー結晶の、半導体レーザー光の入射する面及び発振レーザー光の出射する面と異なる部位に係合し前記固体レーザー結晶を冷却するための冷却部材を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の固体レーザー装置において、前記冷却部材が、前記固体レーザー結晶の、半導体レーザー光の入射する面に対向する面において前記固体レーザー結晶に係合していることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の固体レーザー装置において、前記光路変化部材が、前記固体レーザー結晶に係合していることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の固体レーザー装置において、前記光路変化部材が、前記固体レーザー結晶の、半導体レーザー光の入射する面において前記固体レーザー結晶に係合していることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の固体レーザー装置において、発振レーザー光の波長変換を行う非線形光学結晶を有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の固体レーザー装置において、前記非線形光学結晶が、分極反転構造を有する結晶であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の固体レーザー装置において、前記半導体レーザーと前記光路変化部材との間に励起光学系を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の固体レーザー装置において、前記励起光学系が、マイクロレンズを有することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9の何れか1つに記載の固体レーザー装置において、前記半導体レーザーが、複数の半導体レーザー光を出射する半導体レーザーアレイ素子であることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の固体レーザー装置において、前記固定レーザー結晶が、単一の発振レーザー光を発振することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項10記載の固体レーザー装置において、前記固定レーザー結晶が、複数の発振レーザー光を発振することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の固体レーザー装置において、前記固定レーザー結晶が発振する複数の発振レーザー光のうち、少なくとも1つの発振レーザー光の波長が、他の発振レーザー光の波長と異なることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項1ないし13の何れか1つに記載の固体レーザー装置において、他の部材をパッケージ化して収めるパッケージ化部材を有することを特徴とする。
本発明は、半導体レーザー光を出射する半導体レーザーと、前記半導体レーザーからの半導体レーザー光により励起され発振レーザー光を発振する固体レーザー結晶と、前記半導体レーザーと前記固体レーザー結晶との間に配設され、発振レーザー光の光路を変化させ、前記半導体レーザーによる半導体レーザー光の出射方向と異なる方向に発振レーザー光を取り出すための光路変化部材とを有する固体レーザー装置にあるので、固体レーザー結晶の冷却を、レーザー光が通過しない部位において行うことが可能となり、高効率・高出力とすることが可能な固体レーザー装置を提供することができる。
固体レーザー結晶の、半導体レーザー光の入射する面及び発振レーザー光の出射する面と異なる部位に係合し固体レーザー結晶を冷却するための冷却部材を有することとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、冷却部材により、レーザー光が通過しない部位において行うことができ、高効率・高出力とすることができる固体レーザー装置を提供することができる
冷却部材が、固体レーザー結晶の、半導体レーザー光の入射する面に対向する面において固体レーザー結晶に係合していることとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、冷却部材により、レーザー光が通過しない、半導体レーザー光の入射する面に対向する面において行うことができ、高効率・高出力とすることができる固体レーザー装置を提供することができる。
光路変化部材が、固体レーザー結晶に係合していることとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、光路変化部材によっても行うことができ、より高効率・高出力とすることができるとともに、光路変化部材の固体レーザーに対する位置決めが高精度である高品質の固体レーザー装置を提供することができる。
光路変化部材が、固体レーザー結晶の、半導体レーザー光の入射する面において固体レーザー結晶に係合していることとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、光路変化部材によって、レーザー光が通過する部位においても行うことができ、小型でより高効率・高出力とすることができるとともに、光路変化部材の固体レーザーに対する位置決めが高精度である高品質の固体レーザー装置を提供することができる。
発振レーザー光の波長変換を行う非線形光学結晶を有することとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、レーザー光が通過しない部位において行うことが可能となり、高効率・高出力とすることが可能であるとともに、発振レーザー光の波長領域の拡大を行うことができる固体レーザー装置を提供することができる。
非線形光学結晶が、分極反転構造を有する結晶であることとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、レーザー光が通過しない部位において行うことが可能となり、高効率・高出力とすることが可能であるとともに、発振レーザー光の波長領域の拡大を行うことができ、また安定に位相整合を行うことができるから安定供給と動作の安定化を担保できる固体レーザー装置を提供することができる。
半導体レーザーと光路変化部材との間に励起光学系を有することとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、レーザー光が通過しない部位において行うことが可能となり、また、固体レーザー結晶の励起を効率よく行うことができるから、高効率・高出力とすることができる固体レーザー装置を提供することができる。
励起光学系が、マイクロレンズを有することとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、レーザー光が通過しない部位において行うことが可能となり、また、固体レーザー結晶の励起を小型の光学系で効率よく行うことができるから、小型であり、高効率・高出力とすることができる固体レーザー装置を提供することができる。
半導体レーザーが、複数の半導体レーザー光を出射する半導体レーザーアレイ素子であることとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、レーザー光が通過しない部位において行うことが可能となり、高効率・高出力とすることが可能であるとともに、種々の装置に適用可能で種々の要求に応えることができる固体レーザー装置を提供することができる。
固定レーザー結晶が、単一の発振レーザー光を発振することとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、レーザー光が通過しない部位において行うことが可能であるとともに、単一スポットで固定レーザー結晶を励起することで、高効率・高出力とすることができる固体レーザー装置を提供することができる。
固定レーザー結晶が、複数の発振レーザー光を発振することとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、レーザー光が通過しない部位において行うことが可能であるとともに、複数のスポットで固定レーザー結晶を励起することで、全体として高効率・高出力とすることができる固体レーザー装置を提供することができる。
固定レーザー結晶が発振する複数の発振レーザー光のうち、少なくとも1つの発振レーザー光の波長が、他の発振レーザー光の波長と異なることとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、レーザー光が通過しない部位において行うことが可能であるとともに、単一スポットで固定レーザー結晶を励起することで、高効率・高出力とすることができるとともに、発振レーザー光の多波長化により、種々の装置に適用可能で種々の要求に応えることができる固体レーザー装置を提供することができる。
他の部材をパッケージ化して収めるパッケージ化部材を有することとすれば、固体レーザー結晶の冷却を、レーザー光が通過しない部位において行うことが可能となり、高効率・高出力とすることが可能であるとともに小型の固体レーザー装置を提供することができる。
図1に、本発明を適用した、レーザー光を利用した装置、たとえば光ディスク装置等の光記録媒体装置、レーザープリンター、レーザー計測器、レーザースキャンディスプレイ、プロジェクター等の装置に使用可能な、固体レーザー装置の概略を示す。
この固体レーザー装置11は、LD励起マイクロチップ固体レーザー装置であって、破線で示す半導体レーザー光であるLD光12を出射する半導体レーザー(以下、「LD」という。)13と、LD13からのLD光12により励起され発振レーザー光としての固体レーザー光14を発振する固体レーザー結晶としてのレーザー結晶15とを有している。
固体レーザー装置11はまた、LD光12を透過しLD光12に対してレーザー結晶15を励起させるパワーを有する励起光学系としての光学系16と、LD13とレーザー結晶15との間、さらに詳しくは光学系16とレーザー結晶15との間に配設され、固体レーザー光14の光路を変化させLD13によるLD光12の出射方向と異なる方向に符号20で示すように固体レーザー光14を取り出すための光路変化部材としてのプリズム17とを有している。
固体レーザー装置11はまた、プリズム17により光路を変化された固体レーザー光14の光路中に配設され固体レーザー光14の波長変換を行う非線形光学結晶18と、レーザー結晶15と接合しレーザー結晶15を放熱により冷却するための冷却部材としての放熱板19とを有している。
LD13は出力約2Wで、その発光により生じるLD光12は波長808nmの単一ビームである。
レーザー結晶15はNd:GdVO4を用い、厚みは約0.5であって、その発振により生じる固体レーザー光14は波長1054nmの単一ビームである。固体レーザー光14の出射面言い換えるとLD光13の入射面には、波長1064nmの固体レーザー光14に対しては反射率が97%、波長808nmのLD光12に対しては全透過となる様にコーティングを施している。
レーザー結晶15の、放熱板19と接合されている部分は、固体レーザー光14の出射面言い換えるとLD光12の入射面と異なる部位、具体的にはかかる面に対向する面であって、放熱板19とは金属半田で接合しており、またその面は、波長1064nmの固体レーザー光14と波長808nmのLD光12に対して全反射となる様にコーティングを施している。
光学系16はレーザー結晶15部分でLD光12を集光できるように設定されている。
プリズム17は波長808nmのLD光12に対しては全透過、波長1064nmの固体レーザー光14に対しては高反射のプリズムとなっており、LD光12はほぼ直進してレーザー結晶15へ導かれ、レーザー結晶15から出射された固体レーザー光14は光路を曲げられる構成となっている。プリズム17のサイズは約2mmの立方体となっており、レーザー結晶15の、LD光12の入射面と接合されている。
非線形光学結晶18は、分極反転構造を形成したMgOをドープしたLiNbO3基板(MgPPLNMgO doped Periodically Polled Lithium Niobate)を用いている。その周期は6.9μm、断面は2mm×2mm、長さが10mmである。非線形光学結晶18は1064nmのSHG光を出力可能な位相整合条件を満たしている。非線形光学結晶18はプリズム17およびレーザー結晶15と接触している。
放熱板19は銅製の材料であり、レーザー結晶15と接合することにより、レーザー結晶15部分の放熱を行うようになっている。
このような構成の固体レーザー装置11の動作は次のとおりである。
LD13より出射されたLD光12は光学系16、プリズム17を通過し、レーザー結晶18へ照射される。LD光12が励起光となり、レーザー結晶18が励起される。すでに述べたように、レーザー結晶18の両端面は発振波長である1064nmに対して、プリズム17側の面の反射率が97%、放熱板19側の面の反射率が全反射に設定されており、結晶端面による共振器を形成しているため、波長1064nmの固体レーザー光が発振する。
発振した固体レーザー光14は、プリズム17側に出射し、プリズム17により方向を直角に変えられて非線形光学結晶18に入射する。非線形光学結晶18は波長1064nmのSHG光を出力可能な位相整合条件を満たしているため、擬似位相整合により波長変換を行い、SHG光である波長532nmの光20が出力される。
このように、LD13とレーザー結晶15の間にプリズム17を配置し、固体レーザー光14の光路を変化させ、固体レーザー光14の出射方向とは異なった方向に固体レーザー光14を取り出しているため、一面を完全に冷却面として使用することができるため、放熱が良くなり、固体レーザー装置11の高出力化が可能になっている。
固体レーザー光14の出射端面とは異なる端面に放熱板19を取り付け、またプリズム17を固体レーザー光14の出射端面に固定しているため固体レーザー結晶15の両端面からの冷却が接触によりさらに向上するため、固体レーザー装置11の高出力化が可能になっている。
固体レーザー光14の光路中に非線形光学結晶18を配置することにより、固体レーザー光14の波長変換を実現し、波長領域の拡大が可能になっている。非線形光学結晶18は周期的な分極反転構造を作製した結晶であり、擬似位相整合により波長変換が行われるため、安定に位相整合が行える結晶を使用することにより、装置の安定供給と動作の安定化が可能になっている。
図2に示すように、固体レーザー装置11は、励起光学系として、上述の光学系16に代えて、マイクロレンズを備えたマイクロレンズ光学系22であっても良い。このように、LD光12の光学系にマイクロレンズ光学系22を採用し、プリズム17とLD13との間に配置することで、光学系の小型化によって固体レーザー装置11が小型化される。
図3、図4に示すように、固体レーザー装置11は、半導体レーザーとして、その発光により生じる半導体レーザー光が単一ビームでなく、複数のアレイ状のビームである、半導体レーザーアレイ素子としてのLDアレイ24を用いても良い。この固体レーザー装置11につき、図2に示した固体レーザー装置11と異なる部分について主に説明する。
LDアレイ24は波長808nmのアレイ状のビームである複数の半導体レーザー光としてのLDアレイ光25を出射する。その出力は約10Wである。
励起光学系は、マイクロレンズを備えたマイクロレンズ光学系26であり、レーザー結晶15部分でLDアレイ光25を1つのスポットに集光するようになっている。なお、励起光学系は、図1に示した光学系16であっても良い。
プリズム17のサイズは、LDアレイ光25の照射領域に応じて、約10mm×2mm×2mmとされ、非線形光学結晶18のサイズは、固体レーザー光14の照射領域に応じて、断面が約10mm×2mm、長さが10mmとされている。その他、LDアレイ光25の照射領域等に応じて、マイクロレンズ光学系26、固体レーザー結晶15、放熱板19のサイズが調整されている。
このような固体レーザー装置11においては、励起を行うための半導体レーザーにLDアレイ24を採用し、単一スポットでレーザー結晶15を励起することにより、レーザー結晶15が単一の固定レーザー光14を出射することで、励起パワーを増加させ、さらなる高出力化が実現される。
図5に示すように、固体レーザー装置11は、レーザー結晶15が、複数の固定レーザー光14を発振するようにしても良い。この固体レーザー装置11につき、図3、4に示した固体レーザー装置11と異なる部分について主に説明する。
発振光学系として用いているマイクロレンズ光学系27は、LDアレイ24からのLDアレイ光25を構成するLD光のそれぞれに対応するマイクロレンズを有し、レーザー結晶15部分で、LDアレイ光25を構成するLD光に対応した、同LD光の本数分の複数のスポットに集光するようになっている。
したがって、LDアレイ24から出射されたLDアレイ光25はレーザー結晶15で複数のスポットとして照射され、レーザー結晶15では、固体レーザー光14が、複数、同時に発振する。
なお、励起光学系は、LDアレイ24からのLDアレイ光25を構成するLD光のそれぞれに対応するものであれば、図1に示したタイプの光学系16であっても良い。
このような固体レーザー装置11においては、複数の固体レーザー光14を出射することで、出射される固体レーザー光14の数の増加によって、全体としての出力の高出力化が実現される。
図6に示すように、固体レーザー装置11は、固定レーザー結晶としてのレーザー結晶28が、複数の固定レーザー光14であって、少なくとも1つの固定レーザー光14の波長が、他の固定レーザー光14の波長と異なる複数の固定レーザー光14を発振するようにしても良い。この固体レーザー装置11につき、図5に示した固体レーザー装置11と異なる部分について主に説明する。
レーザー結晶28の、固体レーザー光14の出射面言い換えるとLDアレイ光25の入射面には、LDアレイ光25が照射される領域によって異なるコーティングを施している。具体的には、ある領域は、波長1064nmの固体レーザー光14に対しては反射率が97%、波長808nmのLDアレイ光25に対しては全透過となるコーティングを、別の領域は、波長1340nmの固体レーザー光14に対しては反射率が97%、波長808nmのLDアレイ光25に対しては全透過となるコーティングを、また別の領域は、波長912nmの固体レーザー光14に対しては反射率が97%、波長808nmのLD光に対しては全透過となるように、領域毎にコーティング仕様を変化させた構成としている。
レーザー結晶28の、放熱板19と接合された側の面は、波長がそれぞれ1064nm、1340nm、912nmの固体レーザー光14と波長808nmのLDアレイ光25に対して全反射となる様にコーティングを施している。
よって、レーザー結晶28は、波長がそれぞれ1064nm、1340nm、912nmの固体レーザー光14を光路変化部材としてのプリズム29に向けて発振するようになっている。
プリズム29は波長808nmのLDアレイ光25に対しては全透過、波長1064nm、1340nm、912nmの固体レーザー光14のそれぞれに対しては高反射のプリズムとなっており、LDアレイ光25はほぼ直進してレーザー結晶28へ複数のスポットとして導かれ、レーザー結晶28から出射された固体レーザー光14は光路を曲げられる構成となっている。
プリズム29によって光路を曲げられた固体レーザー光14を透過する非線形光学結晶30は、その周期を、波長1064nmの固定レーザー光14の通過部分は6.9μm、波長1340nmの固定レーザー光14の通過部分は13.38μm、波長912nmの固定レーザー光14の通過部分は4.23μmとしている。
したがって、LDアレイ光25が励起光となり、励起されたレーザー結晶28は、その両端面が、発振波長である1064nm、1340nmもしくは912nmに対して、プリズム29側の面の反射率が97%、放熱板19側の面の反射率が全反射に設定されており、結晶端面による共振器を形成しているため、波長がそれぞれ1064nm、1340nmもしくは912nmの固体レーザー光14が複数、同時に発振する。
各固体レーザー光14は、プリズム29を経て非線形光学結晶30し、非線形光学結晶30は、波長がそれぞれ1064nm、1340nmもしくは912nmのSHG光を出力可能な位相整合条件を満たしているため、SHG光である擬似位相整合により波長変換を行い、SHG光である波長がそれぞれ532nm、670nmもしくは456nmの光20が出力される。
このような固体レーザー装置11においては、複数の固体レーザー光14の波長が異なることにより、多波長化が実現されている。なお、この場合、固体レーザー光14の波長は少なくとも2種類あればよいが、4種類以上あってもよく、またその波長は上述の波長に限られない。
図7に示すように、固体レーザー装置11は、他の部材をパッケージ化して収めるパッケージ化部材を有する構成であっても良い。この固体レーザー装置11につき、図6に示した固体レーザー装置11と異なる部分について主に説明する。
この固定レーザー装置11は、かかるパッケージ化部材として、レーザー結晶28を冷却するための冷却部材としての放熱板を兼ねているマウント23を有しており、マウント23に、マウント23以外の他の部材すなわち、LDアレイ24、マイクロレンズ光学系27、プリズム29、レーザー結晶28および非線形光学結晶30を実装し、パッケージ化を行った構成となっている。
このような固体レーザー装置11においては、これを構成する部品が、一つのパッケージに収められた光源を構成しており、そのさらなる小型化が実現されている。
なお、パッケージ化部材を有する構成は、図1ないし図6に示した何れの形態の固定レーザー装置11においても適用することができる。
以上、本発明を実施するための形態として、本発明を適用した固体レーザー装置11について説明したが、その構成は、上述の材料や構成に限定されるものではない。たとえば、半導体レーザーは固定レーザー結晶の吸収波長によって変更される。また、Ndドープの場合でも、880nm付近の半導体レーザーを用いても励起できる。
固定レーザー結晶に関しても、上述の形態ではGdVO4を用いているが、YVO4やYAG、LSBなどの結晶でも良い。非線形光学結晶に関しても、他のバルク結晶(KTPやLBO)やLiTaO4などの分極反転構造デバイスなども使用でき、またこれを省略することが可能である。
上述の形態においては、発振レーザー光の出力が直角に曲げられる構成を示しているが、曲げる角度はこれに限られない。マイクロレンズ構成に関しても、2面構成を示したが、さらに面数を増加、減少することも出来る。
本発明の適用は、上述の説明において特に限定を行っていない限り、上述の形態に限られるものではない。
本発明を適用した固体レーザー装置の概略正面図である。 本発明を適用した別の構成の固体レーザー装置の概略正面図である。 本発明を適用したまた別の構成の固体レーザー装置の概略正面図である。 図3に示した固体レーザー装置の概略平面図である。 本発明を適用したさらに別の構成の固体レーザー装置の概略正面図である。 本発明を適用したさらに別の構成の固体レーザー装置の概略正面図である。 本発明を適用したさらに別の構成の固体レーザー装置の概略正面図である。
符号の説明
11 固体レーザー装置
12 半導体レーザー光
13 半導体レーザー
14 発振レーザー光
15 固体レーザー結晶
16 励起光学系
17 光路変化部材
18 非線形光学結晶
19 冷却部材
20 発振レーザー光
22 マイクロレンズを有する励起光学系
23 冷却部材、パッケージ化部材
24 半導体レーザー、半導体レーザーアレイ素子
25 複数の半導体レーザー光
26 マイクロレンズを有する励起光学系
27 マイクロレンズを有する励起光学系
28 固体レーザー結晶
29 光路変化部材
30 非線形光学結晶

Claims (14)

  1. 半導体レーザー光を出射する半導体レーザーと、
    前記半導体レーザーからの半導体レーザー光により励起され発振レーザー光を発振する固体レーザー結晶と、
    前記半導体レーザーと前記固体レーザー結晶との間に配設され、発振レーザー光の光路を変化させ、前記半導体レーザーによる半導体レーザー光の出射方向と異なる方向に発振レーザー光を取り出すための光路変化部材とを有する固体レーザー装置。
  2. 請求項1記載の固体レーザー装置において、前記固体レーザー結晶の、半導体レーザー光の入射する面及び発振レーザー光の出射する面と異なる部位に係合し前記固体レーザー結晶を冷却するための冷却部材を有することを特徴とする固体レーザー装置。
  3. 請求項2記載の固体レーザー装置において、前記冷却部材が、前記固体レーザー結晶の、半導体レーザー光の入射する面に対向する面において前記固体レーザー結晶に係合していることを特徴とする固体レーザー装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の固体レーザー装置において、前記光路変化部材が、前記固体レーザー結晶に係合していることを特徴とする固体レーザー装置。
  5. 請求項4記載の固体レーザー装置において、前記光路変化部材が、前記固体レーザー結晶の、半導体レーザー光の入射する面において前記固体レーザー結晶に係合していることを特徴とする固体レーザー装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の固体レーザー装置において、発振レーザー光の波長変換を行う非線形光学結晶を有することを特徴とする固体レーザー装置。
  7. 請求項6記載の固体レーザー装置において、前記非線形光学結晶が、分極反転構造を有する結晶であることを特徴とする固体レーザー装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の固体レーザー装置において、前記半導体レーザーと前記光路変化部材との間に励起光学系を有することを特徴とする固体レーザー装置。
  9. 請求項8記載の固体レーザー装置において、前記励起光学系が、マイクロレンズを有することを特徴とする固体レーザー装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか1つに記載の固体レーザー装置において、前記半導体レーザーが、複数の半導体レーザー光を出射する半導体レーザーアレイ素子であることを特徴とする固体レーザー装置。
  11. 請求項10記載の固体レーザー装置において、前記固定レーザー結晶が、単一の発振レーザー光を発振することを特徴とする固体レーザー装置。
  12. 請求項10記載の固体レーザー装置において、前記固定レーザー結晶が、複数の発振レーザー光を発振することを特徴とする固体レーザー装置。
  13. 請求項12記載の固体レーザー装置において、前記固定レーザー結晶が発振する複数の発振レーザー光のうち、少なくとも1つの発振レーザー光の波長が、他の発振レーザー光の波長と異なることを特徴とする固体レーザー装置。
  14. 請求項1ないし13の何れか1つに記載の固体レーザー装置において、他の部材をパッケージ化して収めるパッケージ化部材を有することを特徴とする固体レーザー装置。
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