JP2005352757A - 無線センサ送信装置、及び、無線センサ装置 - Google Patents

無線センサ送信装置、及び、無線センサ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】設置環境に制約を受けることない、小型、薄型、且、軽量な無線センサ送信装置を提供する。
【解決手段】回路基板1の一面に、センサ部21、22と、信号処理部4と、送信回路部5とを有している。電池91は、センサ部21、22、信号処理部4及び送信回路部5に電源を供給するものであって、回路基板1の他面に組み付けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無線センサ送信装置、及び、無線センサ装置に関する。
従来より、温度や湿度等を計測するセンサと、無線送信部と、アンテナ部とを一体化した無線センサ送信装置が知られている(特許文献1参照)。この種の無線センサ送信装置は、温度、湿度または照度の計測値を利用する機器から、空間的に離間させることができるため、複数の場所にそれぞれ無線センサ送信装置を配置して得られる計測値を集中管理したり、無線センサ送信装置を移動、携帯することができるなど、多様な形態での利用が可能となる。
上述した利用形態について、従来の無線センサ送信装置では、以下の問題が生じていた。即ち、従来の無線センサ送信装置においては、電源を商用電源(AC電源)に求める構成をとることが一般的である。従って、無線センサ送信装置を新たに設置する場合、及び、設置後に任意の場所に移動する場合には、電源の確保について設置環境に制約を受けることとなり、電源をとれる範囲の環境でしか設置することができなかった。
一方、無線センサ送信装置をAC電源のない環境で設置する場合、及び、無線センサ送信装置を携帯する場合、電源を電池に求める構成をとることが一般的である。しかし、無線センサ送信装置を電池駆動とした場合、無線センサ装置自身の形状小型化の要請と、消費電流の低減化の要請とを共に実現することは技術的に困難であった。例えば、無線センサ送信装置は、無線送信の周波数が下がるほど、アンテナ部の形状を大きくする必要がある。
しかし、小型化、薄型化、及び、軽量化の要請からアンテナ部の形状を小型化した場合、無線センサ送信装置に必要とされる消費電流が増加することとなるから、無線センサ送信装置を電池駆動とした場合は、電池寿命が、半年〜1年間という短期間で終了してしまう不都合を生じていた。
同様に、無線センサ送信装置の電池寿命を長期間に渡って維持するためには、大型の電池を用いる必要がある。従来の無線センサ送信装置は、3.0V電源をつくるために、単三電池2本を要していたため、小型化、薄型化、及び、軽量化の要請に充分に応えることができなかった。
さらに、無線センサ装置自身の形状小型化の要請、及び、消費電流の低減化の要請とを共に実現するためには、アンテナ部の低損失化、電磁界の輻射効率のアップが必要である。即ち、より低いアンテナ部ヘの入力電力で、通信距離のアップ化がなされれば、アンテナ部前段の回路部の消費電力を低減化でき、無線センサ装置全体での消費電流の低減化、ひいては、電池寿命のアップ化と連続動作時間のアップ化へつながる。しかし、従来の無線センサ送信装置では、このようなアンテナ部の低損失化、電磁界の輻射効率のアップを充分に達成することができなかった。
特開2002−14072公報
本発明の課題は、設置環境に制約を受けることない無線センサ送信装置、及び、無線センサ装置を提供することである。
本発明のもう一つの課題は、小型、薄型、且、軽量な無線センサ送信装置、及び、無線センサ装置を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、形状小型化と消費電流の低減化とを達成した無線センサ送信装置、及び、無線センサ装置を提供することである。
本発明の更にもう一つの課題は、電池寿命及び連続動作時間をより長時間に渡って確保することができる無線センサ送信装置、及び、無線センサ装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る無線センサ送信装置は、回路基板と、センサ部と、信号処理部と、送信回路部と、アンテナ部と、電池とを含む。
前記回路基板は、一面に前記センサ部と、前記信号処理部と、前記送信回路部とを有する。前記センサ部は、物理量を検出するものである。前記信号処理部は、前記センサから出力される検出信号を処理する回路部分である。前記送信回路部は、前記信号処理部から供給される信号を、前記アンテナ部に供給する回路である。前記アンテナ部は、前記回路基板に組み付けられている。
上述したように、本発明に係る無線センサ送信装置は、回路基板と、センサ部と、信号処理部と、送信回路部と、アンテナ部とを含んでおり、センサにより物理量を検出し、センサから出力される検出信号を信号処理部によって処理し、信号処理部から供給される信号を、送信回路部によってアンテナ部に供給するから、センサにより検出された物理量を、受信装置に向けて、無線送信することができる。測定対象となる物理量には、温度、湿度、照度、加速度、衝撃等の諸量が含まれる。
本発明に係る無線センサ送信装置は、電池を含み、前記電池は、前記センサ部、前記信号処理部及び前記送信回路部に電源を供給する。従って、無線センサ送信装置を新たに設置する場合、及び、設置後に任意の場所に移動する場合には、電源の確保について設置環境に制約を受けることがなくなり、AC電源のない環境に自由に設置して用いることができる。即ち、設置環境に制約を受けることがない。
本発明に係る無線センサ送信装置において、前記電池は、前記回路基板の他面に組み付けられている。即ち、回路基板の一面側に、前記センサ部、前記信号処理部及び前記送信回路部を配置し、他面に電池を配置する構造である。したがって、小型、薄型、且、軽量の無線センサ送信装置を実現することができる。
前記電池は、好ましくは、外周が円形状であり、前記回路基板の面内にある。このような構成によれば、全体の平面外形寸法を、電池の外径による影響を受けず、専ら、回路基板の平面積によって定まる形状まで小型化できる。
ところで、無線センサ送信装置を電池駆動とした場合、無線センサ送信装置自身の小型化の要請と、消費電流の低減化の要請とを共に満たすことには技術的困難性を伴う。例えば、小型化、薄型化、及び、軽量化の要請からアンテナ部の形状を小型化した場合、無線センサ送信装置に必要とされる消費電流が増加することとなるから、電池寿命が、半年〜1年間という短期間で終了してしまう不都合を生じてしまいかねない。
勿論、単三電池2本を用いて、3.0V電源をつくるなど、電池の大容量化、大型化を図れば、電池寿命を長期間に渡って維持することはできるが、反面、小型化、薄型化、及び、軽量化の要請に充分に応えることができなくなる。
さらに、無線センサ送信装置自身の小型化の要請、及び、消費電流の低減化の要請とを共に実現するためには、より低いアンテナ部ヘの入力電力で、通信距離が増大できなければならない。そのためには、アンテナ部の損失を低下させるとともに、電磁界の輻射効率を上げなければならない。
本発明は、このような課題解決に有効な手段も開示する。この無線センサ送信装置では、まず、前記アンテナ部は、支持基板とアンテナ導体とを含む。前記支持基板は、電気絶縁材料でなる。前記アンテナ導体は、ヘリカル状であって、前記支持基板の厚みを開口部の2辺とし、前記支持基板の厚み方向にある面と平行な方向に巻き進む。
アンテナ導体は、ヘリカル巻に構成されているから、その形状効果により、アンテナ部の全長を著しく短縮できる。このため、形状を著しく小型化した無線センサ送信装置を提供することができる。
しかも、アンテナ導体は、支持基板の厚み方向にある面と平行な一方向に巻き進むから、支持基板の面が回路基板の面と平行になるように、アンテナ部を回路基板に組みあわせることにより、アンテナ部に流れる高周波電流磁界のうち、グランド電極を貫通する成分を著しく減少させ、高周波電流磁界による渦電流の発生を抑制することができる。更に、全体を小型化したにもかかわらず、電磁ノイズがアンテナ部に乗るのを回避し得る。
更に、アンテナ部は、ヘリカル状であって、支持基板の厚みを開口部の2辺とするから、開口部の面積をコントロールすることにより、アンテナ利得を向上させることができる。
この結果、無線センサ送信装置自身の小型化の要請、及び、消費電流の低減化の要請とを共に実現し、アンテナ部の低損失化、電磁界の輻射効率の向上を達成することができる。即ち、より低いアンテナ部ヘの入力電力で、通信距離を増大させ、反射的に、アンテナ部前段の回路部の消費電力を低減化させ、無線センサ装置全体での消費電流の低減化、ひいては、電池寿命及び連続動作時間の長期化を達成することができる。
好ましくは、前記アンテナ部は、前記電池の搭載領域外に備えられる。この構成によれば、電池に、高周波電流磁界による渦電流が発生するのを抑制し、アンテナ効率を向上させることができる。
1つの態様として、アンテナ部は、複数とし、それぞれを、回路基板の周縁に設けることができる。この構成によれば、送信の指向性を調整することができる。
本発明に係る無線センサ送信装置は、受信装置と組み合わされ、無線センサ装置を構成する。受信装置は、前記アンテナ部を通して、前記無線センサ送信装置から送信された無線信号を受信して処理する。これにより、隔地で測定された物理量を、受信装置で受信し、解読し、表示することができる。
本発明の他の特徴及びそれによる作用効果は、添付図面を参照し、実施例によって更に詳しく説明する。
図1は本発明に係る無線センサ送信装置の平面図、図2は図1に示した無線センサ送信装置の正面図、図3は図1、図2に示した無線センサ送信装置の部分破断底面図、図4は図1〜図3に示した無線センサ送信装置の電気回路図である。図1〜図3を参照すると、本発明に係る無線センサ送信装置は、モジュール化されており、回路基板1と、センサ21、22と、センサ回路31、32と、信号処理部4と、送信回路部5と、アンテナ部6と、電池91とを含む。
回路基板1は、絶縁材料で構成されていればよく、有機系絶縁材料、無機系絶縁材料又は複合絶縁材料の何れを用いてもよい。また、全体が誘電体材料で構成されていてもよいし、誘電体材料層と磁性材料層との組み合わせであってもよい。
センサ21、22は、物理量を検出するものであって、回路基板1の一面に搭載されている。測定対象となる物理量には、温度、湿度、照度、加速度、衝撃等の諸量が含まれる。各種のセンサを組み合わせて用いてもよいし、一種のセンサとして構成してもよい。
図4を参照すると、モジュール一個当たりのセンサ個数はn(n=1、2、3、...)となっている。センサ回路31〜3nは、センサ21〜2nに個別的に備えられる。個数nは任意である。図1〜図3の実施例は、n=2の場合を示している。以下、n=2として説明する。
センサ回路31、32は、センサ21、22のそれぞれに個別的に備えられ、センサ21、22で検出された信号を、後段の信号処理部4に対する伝送及び処理に適した信号に変換し、これを出力する。センサ回路31、32は、センサ21、22の内部要素として、センサ21、22と一体に構成されていてもよい。図示実施例では、センサ回路31、32は、センサ21、22とは独立の回路として、回路基板1の一面に搭載されている。
信号処理部4は、センサ21、22またはセンサ回路31、32から出力される検出信号を処理する回路部分であって、回路基板1の一面に搭載されている。
送信回路部5は、信号処理部4から供給される信号を、アンテナ部6に供給する回路であって、回路基板1の一面に搭載されている。
アンテナ部6は、回路基板1に組み付けられている。図示実施例において、アンテナ部6は、回路基板1の一面上において、その周辺に設けられている。
グランド電極7は、いわゆる「ベタ塗り」であるが、アンテナ部6の下側に位置する部分には形成しない。アンテナ部6に対するグランド電極7の悪影響を回避するためである。
電池91は、センサ21、22、信号処理部4及び送信回路部5に電源を供給するものであって、回路基板1の他面、即ち、グランド電極7のある側に組み付けられている。図示の実施例では、電池91は、外周が円形状のいわゆる「コイン型」であり、外周面が回路基板1の他面において、その外部に出ないように、面内に設けられている。より具体的には、絶縁性合成樹脂などで構成されたホルダ92の内部に配置されている。ホルダ92は、一面が、回路基板1の他面に設けられたグランド電極7の面上に接着などの手段によって取り付けられている。ホルダ92の内部には、電池91の陽極、電極に接触する端子93、94が備えられている。
上述したように、本発明に係る無線センサ送信装置は、センサ21、22により物理量を検出し、センサ21、22から出力される検出信号を信号処理部4によって処理し、信号処理部4から供給される信号を、送信回路部5によってアンテナ部6に供給するから、センサ21、22により検出された物理量を、受信装置に向けて、無線送信することができる。
しかも、本発明に係る無線センサ送信装置は、電池91を含み、電池91は、センサ21、22、信号処理部4及び送信回路部5に電源を供給する。従って、無線センサ送信装置を新たに設置する場合、及び、設置後に任意の場所に移動する場合には、電源の確保について設置環境に制約を受けることがなくなり、AC電源のない環境に自由に設置して用いることができる。即ち、設置環境に制約を受けることがない。
本発明に係る無線センサ送信装置において、電池91は、回路基板1の他面(グランド電極側)に組み付けられている。即ち、回路基板1の一面側に、センサ21、22、信号処理部4及び送信回路部5を配置し、他面に電池91を配置する構造である。したがって、小型、薄型、且、軽量の無線センサ送信装置を実現することができる。
電池91は、好ましくは、外周が円形状であり、回路基板1の面内にある。このような構成によれば、全体の平面外形寸法を、電池91の外径による影響を受けず、専ら、回路基板1の平面積によって定まる形状まで小型化できる。
ところで、無線センサ送信装置を電池駆動とした場合、無線センサ送信装置自身の小型化の要請と、消費電流の低減化の要請とを共に満たすことは技術的困難性を伴う。例えば、小型化、薄型化、及び、軽量化の要請からアンテナ部6の形状を小型化した場合、無線センサ送信装置に必要とされる消費電流が増加することとなるから、電池寿命が、半年〜1年間という短期間で終了してしまう不都合を生じてしまいかねない。
勿論、単三電池2本を用いて、3.0V電源をつくるなど、電池の大容量化、大型化を図れば、電池寿命を長期間に渡って維持することはできるが、反面、小型化、薄型化、及び、軽量化の要請に充分に応えることができなくなる。
さらに、無線センサ送信装置自身の小型化の要請、及び、消費電流の低減化の要請とを共に実現するためには、より低いアンテナ部6ヘの入力電力で、通信距離が増大できなければならない。そのためには、アンテナ部6の損失を低下させるとともに、電磁界の輻射効率を上げなければならない。
図5〜図19は、上述した課題解決に有効な無線センサ装置の例を示している。これらの図において、先に示した図面に現れた構成部分に相当する部分には、同一の参照符号を付してある。以下各実施例について、詳細に説明する。
まず、図5は本発明に係る無線センサ送信装置の他の実施例を示す平面図、図6は図5に示した無線センサ送信装置の部分断面図、図7は、図5及び図6に示した無線センサ送信装置において、電池を省略して示した底面図、図8はアンテナ部6の拡大図である。この実施例の特徴は、アンテナ部6にある。アンテナ部6は、回路基板1で構成された支持基板と、アンテナ導体61〜64とを含む。回路基板1は、電気絶縁材料でなる。アンテナ導体61〜64は、全体として、ヘリカル状であって、回路基板1の厚みを開口部の2辺とし、回路基板1の面と平行な一方向に巻き進む。
より具体的には、図8に示すように、第1の導体片61を、回路基板1の一面に、一方向に所定の間隔で形成するとともに、裏面に、第1の導体片61と同一のピッチで、同方向に第2の導体片62を形成する。そして、回路基板1を厚み方向に貫通する第3の導体片63及び第4の導体片64により、ヘリカル接続となるように、第1の導体片61及び第2の導体片62の端部を順次に接続する。これにより、第1の導体片62、第3の導体片63、第2の導体片62及び第4の導体片64によって囲まれた開口部が生じる。この開口部の面積は、ほぼ、第1の導体片61及び第2の導体片62の有効長Xと、第3の導体片63及び第4の導体片64の有効長Yとの積XYによって定まる。
インビーダンスの共振点を、無線送信する周波数にあわせるには、開口面積、巻き数、基板材料の誘電率を調整すればよい。無線送信周波数が下がる程、開ロ面積、巻き数、又は誘電率を上げなければならない。開ロ面積を上げるには、回路基板1の厚み、又は、アンテナ形成部の床面積を大きくすればよいが、アンテナ形成部の形状も大きくなり、装置形状も大きくなる。
一方、巻き数や基板材料の誘電率を上げれば、装置形状を大きくすることなく、インピーダンスを下げることができる。巻き数を上げるとパターン長が増える為、パターンによる導体損失も増加するが、回路基板1を構成する材料の比誘電率(εr)を上げれば、巻き数を減らすことができる。これにより、パターンによる導体損失を低減でき、アンテナ部6としての損失が増大することなく、形状を小型化できる。
上述したように、アンテナ部6において、アンテナ導体61〜64は、ヘリカル巻に構成されているから、その形状効果により、アンテナ部6の全長を著しく短縮できる。このため、形状を著しく小型化した無線センサ送信装置を提供することができる。
しかも、アンテナ導体61〜64は、回路基板1の面と平行な一方向に巻き進むから、アンテナ部6に流れる高周波電流磁界のうち、グランド電極7を貫通する成分を著しく減少させ、高周波電流磁界による渦電流の発生を抑制することができる。更に、全体を小型化したにもかかわらず、電磁ノイズがアンテナ部6に乗るのを回避し得る。
しかも、アンテナ部6は、ヘリカル状であって、回路基板1の厚みを開口部の2辺とするから、開口部の面積をコントロールすることにより、アンテナ利得を向上させることができる。
この結果、無線センサ送信装置自身の小型化の要請、及び、消費電流の低減化の要請とを共に実現し、アンテナ部6の低損失化、電磁界の輻射効率の向上を達成することができる。即ち、より低いアンテナ部6ヘの入力電力で、通信距離を増大させ、反射的に、アンテナ部6の前段に備えられる回路部の消費電力を低減化させ、無線センサ装置全体での消費電流の低減化、ひいては、電池寿命及び連続動作時間の長期化を達成することができる。
アンテナ部6は、電池91の搭載領域外に備えられる。また、アンテナ部6の占有領域内には、アンテナ部6以外の電気的要素、例えば、導体パターン又は他の部品を配置しない構成が好ましい。このような構成によれば、電気信号や、電磁界のアンテナ部6に対する干渉を回避し、ノイズの発生を抑制できる他、渦電流漏れが低減され、アンテナ利得が向上する。
図9は本発明に係る無線センサ送信装置の別の実施例を示す平面図、図10は図9に示した無線センサ送信装置の部分断面図である。この実施例の特徴は、アンテナ導体61〜64を支持する支持基板60を、無線センサ送信装置のための回路基板1から独立させた点にある。アンテナ部6は、センサ21、22、信号処理部4及び送信回路部5の搭載されている回路基板1の一面に搭載されている。
この実施例によれば、回路基板1がアンテナ部6の開口面積に影響を与えなくなるため、回路基板1の厚みを薄くし、装置全体の薄型化を達成できる。アンテナ部6の搭載されている回路基板1の一面には、もともと、センサ21、22、信号処理部4及び送信回路部5が搭載されているから、アンテナ部6を回路基板1の一面に搭載したとしても、装置全体の厚みが増大することはない。
しかも、アンテナ導体61〜64を支持する支持基板60を、回路基板1から独立させてあるため、支持基板60を、回路基板1を構成する誘電体材料よりも高い比誘電率を有する誘電体材料によって構成し、小型化を図りながら、アンテナ利得を向上させることができる。アンテナ利得は、支持基板60を構成する誘電体材料の誘電率を調整することによっても、調整することができる。
図11は本発明に係る無線センサ送信装置の更に別の実施例を示す平面図、図12は図11に示した無線センサ送信装置の部分断面図である。この実施例の特徴は、回路基板1の周縁に複数のアンテナ部6を備えることである。このような配置構成によると、アンテナ部6のアンテナ導体61〜64の長さを調整し、使用する周波数に対応させることができる。アンテナ部6の数は、4個以下、例えば、相対向する2周縁に設ける構成(合計2個)であってもよいし、回路基板1の平面形状によっては、4個以上設けてもよい。
図13は本発明に係る無線センサ送信装置の更に別の実施例を示す平面図である。この実施例の特徴は、回路基板1の4隅部にアンテナ部6を備えることである。このような配置構成によると、周波数に対応するアンテナ導体長の調整のほか、アンテナ部6の指向性を緩和できる。図示実施例の場合、回路基板14の4隅部にアンテナ部6を配置してあるので、回路基板1の全周において指向性を平均化できる。
図14は本発明に係る無線センサ送信装置の更に別の実施例を示す平面図、図15は図14に図示した無線センサ送信装置の部分断面、図16は図14及び図15に図示した無線センサ送信装置において、電池91及びホルダを省略して示した底面図である。この実施例の特徴は、アンテナ部6を、回路基板1の一辺に沿って、そのほぼ全長にわたって設けた点にある。アンテナ部6は、回路基板1に直接に設けられている。アンテナ部6と対応する部分には、グランド電極7は設けられていない(図16参照)。
図17は、本発明に係る無線センサ送信装置の別の実施例を示す平面図、図18は図17に示した無線センサ送信装置の部分断面図である。この実施例では、アンテナ部6は、回路基板1から独立した支持基板60に、アンテナ導体61〜64を形成した構造となっている。
図19は本発明に係る無線センサ送信装置の更に別の実施例を示す平面図である。図において、先に示した図面に表れた構成部分に相当する部分には、同一の参照符号を付してある。この実施例の特徴は、回路基板1の周縁のほぼ全長にわたって複数のアンテナ部6を備えることである。このような配置構成によると、アンテナ部6の指向性を緩和できる。図示実施例の場合、回路基板14の4周縁にアンテナ部6を配置してあるので、回路基板1の全周において指向性を平均化できる。また、アンテナ部6によって囲まれた内部の導体パターンの影響を軽減することもできる。
図20は本発明に係る無線センサ装置の構成を示すブロック図である。図において、先に示した図面に表れた構成部分に相当する部分については、同一の参照符号を付してある。図示するように、本発明に係る無線センサ送信装置101〜10mは、受信装置8と組み合わされ、無線センサ装置を構成する。図示実施例において、m個の無線センサ送信装置101〜10mが備えられている。これらは、互いに異なる位置に配置されているものとする。無線センサ送信装置101〜10mの個数m(m=1、2、3、...)は任意でよい。
受信装置8は、アンテナ部681と、受信回路82と、CPU等で構成された信号処理回路83と、ディスプレイなどの表示部84とを備える。そのほか、パソコンとのインターフェースをとるための変換部などを備えていてもよい。受信装置8は、無線センサ送信装置101〜10mから送信された無線信号を、アンテナ部681及び受信回路82によって受信し、信号処理装置83で処理する。そして、処理結果を、表示部84に表示する。これにより、隔地で測定された物理量を、受信装置8で受信し、解読し、表示することができる。
図21は本発明に係る無線センサ装置の構成を示すブロック図である。図において、先に示した図面に表れた構成部分に相当する部分については、同一の参照符号を付してある。図示するように、図示実施例において、1個の無線センサ送信装置に対して、m個の受信装置801〜80mが備えられている。これらは、互いに異なる位置に配置されているものとする。受信装置801〜80mの個数m(m=1、2、3、...)は任意でよい。
受信装置801〜80mのそれぞれは、無線センサ送信装置10から送信された無線信号を、アンテナ部681及び受信回路82によって受信し、信号処理装置83で処理する。そして、処理結果を、表示部84に表示する。これにより、隔地で測定された物理量を、別々の場所に設置された受信装置801〜80mで個別的に受信し、解読し、表示することができる。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
本発明に係る無線センサ送信装置の平面図である。 図1に示した無線センサ送信装置の正面図である。 図1、図2に示した無線センサ送信装置の部分破断底面図である。 図1〜図3に示した無線センサ送信装置の電気回路図である。 本発明に係る無線センサ送信装置の他の実施例を示す平面図である。 図5に示した無線センサ送信装置の部分断面図である。 図5及び図6に示した無線センサ送信装置において、電池を省略して示した底面図である。 アンテナ部の拡大図である。 本発明に係る無線センサ送信装置の別の実施例を示す平面図である。 図9に示した無線センサ送信装置の部分断面図である。 本発明に係る無線センサ送信装置の更に別の実施例を示す平面図である。 図11に示した無線センサ送信装置の部分断面図である。 本発明に係る無線センサ送信装置の更に別の実施例を示す平面図である。 本発明に係る無線センサ送信装置の更に別の実施例を示す平面図である。 図14に図示した無線センサ送信装置の部分断面である。 図14及び図15に図示した無線センサ送信装置において、電池及びホルダを省略して示した底面図である。 本発明に係る無線センサ送信装置の別の実施例を示す平面図である。 図17に示した無線センサ送信装置の部分断面図である。 本発明に係る無線センサ送信装置の更に別の実施例を示す平面図である。 本発明に係る無線センサ装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係る無線センサ装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 回路基板1
21、22 センサ
31〜3n センサ回路
4 信号処理部
5 送信回路部
6 アンテナ部
60 支持基板
61〜64 アンテナ導体
91 電池

Claims (8)

  1. 回路基板と、センサ部と、信号処理部と、送信回路部と、アンテナ部と、電池とを含む無線センサ送信装置であって、
    前記回路基板は、一面に前記センサ部と、前記信号処理部と、前記送信回路部とを有しており、
    前記センサ部は、物理量を検出するものであり、
    前記信号処理部は、前記センサから出力される検出信号を処理する回路であり、
    前記送信回路部は、前記信号処理部から供給される信号を、前記アンテナ部に供給する回路であり、
    前記アンテナ部は、前記回路基板に組み付けられており、
    前記電池は、前記センサ部、前記信号処理部及び前記送信回路部に電源を供給するものであって、前記回路基板の他面に組み付けられている
    無線センサ送信装置。
  2. 請求項1に記載された無線センサ送信装置であって、
    前記電池は、外周が円形状であり、前記回路基板の面内にある無線センサ送信装置。
  3. 請求項1または2に記載された無線センサ送信装置であって、前記アンテナ部は、支持基板とアンテナ導体とを含み、
    前記支持基板は、電気絶縁材料でなり、
    前記アンテナ導体は、ヘリカル状であって、前記支持基板の厚みを開口部の2辺とし、前記支持基板の厚み方向にある面と平行な方向に巻き進む、
    無線センサ送信装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された無線センサ送信装置であって、前記アンテナ部は、アンテナ導体を含み、
    前記アンテナ導体は、ヘリカル状であって、前記回路基板の厚みを開口部の2辺とし、前記回路基板の面と平行な方向に巻き進む、
    無線センサ送信装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載された無線センサ送信装置であって、前記アンテナ部は、前記電池の搭載領域外に備えられている無線センサ送信装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載された無線センサ送信装置であって、
    前記アンテナ部は、複数であり、前記回路基板の周縁に設けられている
    無線センサ送信装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載された無線センサ送信装置であって、
    グランド電極を含み、前記グランド電極は、前記回路基板の前記他面において、前記アンテナ部を除くすべての範囲にベタ状に構成されている
    無線センサ送信装置。
  8. 無線センサ送信装置と、受信装置とを含む無線センサ装置であって、
    前記無線センサ送信装置は、請求項1乃至7の何れかに記載されたものでなり、
    前記受信装置は、アンテナ部、受信回路部、データ変換回路部とを含み、前記アンテナ部を通して、前記無線センサ送信装置から送信された無線信号を受信して処理する
    無線センサ装置。
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