JP2005352544A - Icカード - Google Patents

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Abstract

【課題】 ICカードに動作異常のあった場合に、携帯機器に異常内容を表示することのできるICカードを提供する。
【解決手段】 携帯電話機2に装着し、内蔵する記憶手段14に記憶する情報の読取り又は書込みをカードリーダ・ライタ3により行うICカード1であって、携帯電話機2との間で接触通信を行う接触通信手段12と、カードリーダ・ライタ3との間で近接非接触通信を行う近接非接触通信手段11と、近接非接触通信手段11と接触通信手段12とを制御する制御手段13とを備え、制御手段13は、近接非接触通信の際に通信異常がある場合に携帯電話機2に対して接触通信を行うための通信起動信号を出力する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯機器に装着しこれと接続して使用するICカードに関するものである。
従来、携帯電話機に接続して使用するICカードには、メモリを内蔵し携帯電話機の外部メモリとしてデータの保存に使用されるものが知られている。
このようなICカードは、例えば通信手順を複雑にすることで、不正使用が試みられた場合に通信手段が定められているシーケンスより逸脱したことなどを判断することで、その検出が容易となることから、他人が不正にアクセスするのを防止して高度なセキュリティを実現させることが可能であり、電子マネーのような価値データを取り扱うことが可能になっている。
また、近年では、例えば駅の改札に設置するカードリーダ・ライタなどのような外部装置との非接触通信を行うことができる、CPUを内蔵した高機能ICカードが開発されている。この種のICカードは、通常、外部装置と通信する非接触通信手段と、携帯電話機と通信する接触通信手段とを備えており、例えば外部装置からダウンロードした金額を携帯電話機に表示することができるようになっている。
このようなICカードとしては、例えば特許文献1に記載のものが知られており、このICカード内部には、カードリーダ・ライタなどのような外部装置との非接触通信を行うための電波を放射する送受信アンテナと、携帯電話機との間の接触通信を行うためのI/F回路とを備えている。
なお、このようなICカードでの接触通信(または非接触通信)が起動されるケースとしては、残額表示のときなどのように携帯電話機から起動してICカードと通信する場合、外部装置のカードリーダ・ライタなどからの情報に基づいてICカードと携帯電話機との通信が起動される場合、またはその逆に携帯電話機からICカードと外部装置との通信が起動される場合などが知られている。
特開2000−341763号公報(段落[0019]、[0021]、図1)
ところで、以上のような起動動作は、全て通信が正常に成立した場合に行われるものであって、このような正常な通信の場合には特に問題はないが、リーダ・ライタなどの外部装置との通信に異常があった場合には、ICカード自身による通信の起動手段が無いため、その異常をICカードから携帯電話機に送信して表示することができない、という問題があった。
また、近時、多数枚のカードを同時に持参するのが面倒であるといった傾向が強まっているが、このようなICカードにあっては、業種などの異なる各種のカード機能をまとめて1枚に集約させることを可能にした、いわゆるマルチアプリケーション機能を有する多機能ICカードの開発も切望されている。
このようなマルチアプリケーション化されたICカードでは、いずれかのカード機能を使用中に異常を生じた場合(例えば、改札での読取りエラーなど)には、その異常をそれに対応するカード会社のサーバなどへ情報として送信し、処理未了の部分を終了させることなどが必要となる場合がある。ところが、その場合には、どのカード会社のカード機能で異常があったのかをICカード側で判別してその情報を送信しないと、対象となるサーバを特定して通信することができない場合もある。つまり、ICカード自体にサーバ側との通信のための起動手段を備えていないと、特定カード会社のサーバと接続して通信することが難しい。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、外部装置との間で通信異常があった場合にICカードから携帯機器に起動をかけて異常内容などを携帯機器に送信することができるICカードを提供することを目的とする。
本発明のICカードは、携帯機器に装着し、内蔵する記憶手段に記憶する情報の読取り又は書込みを外部装置により行うICカードであって、
前記携帯機器との間で接触通信を行う接触通信手段と、前記外部装置との間で近接非接触通信を行う近接非接触通信手段と、手段前記接触通信手段と前記近接非接触通信を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記近接非接触通信の際に通信異常がある場合に前記携帯機器に対して接触通信を行う通信起動信号を出力する構成を有している。
この構成により、カードリーダ・ライタとの非接触通信手段による通信結果に異常があった場合など、使用者に知らしめる必要が発生した場合には、前記制御部より携帯電話に通信起動信号を出力することによって、携帯電話と前記接触通信手段による通信を行うことができる。
また、本発明のICカードは、前記制御手段が、前記近接非接触通信に通信異常があった場合に、前記携帯機器に備える表示部に前記異常に関する情報を表示する構成を有している。
この構成により、近接非接触通信に何らかの通信異常があった場合に、その異常に関する情報を表示部に表示することで、視覚的に異常内容を確認することができ、異常が発生した場合に、的確に把握して、事後的な対応や修復などを迅速に行うことができる。
また、本発明のICカードは、前記携帯機器が、携帯電話機能を有する構成となっている。
この構成により、カードリーダ・ライタへICカードを読取らせり書込ませたりするための専用器として使用するだけでなく、携帯電話機として使用することもでき、携帯機器としての多機能化を図ることができる。
本発明によれば、携帯電話への通信起動信号を出力する制御手段を設けることにより、ICカードの動作異常などを携帯電話の表示部に表示し、使用者に知らしめることができるものである。
以下、本発明における実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るICカード1を装着した携帯電話機2を示すものであり、このICカード1は、携帯電話機2の筐体20のスロットなどに着脱自在に装着されており、図3に示すように、外部装置であるカードリーダ・ライタ3(図2参照)との間でデータの送受信を行う近接非接触通信手段11と、携帯電話機2との間でデータの送受信を行う接触通信手段12と、携帯電話機2側やカードリーダ・ライタ3側との間でのデータの送受信を制御する制御手段13と、携帯電話機2側やカードリーダ・ライタ3側からダウンロードしたデータなどを記憶させる記憶手段14とを設けている。
このうち、近接非接触通信手段11は、電磁力が作用する近接領域内(例えば、数cmから10cm程度以内)において電磁力を利用して後述するカードリーダ・ライタ3の近接非接触通信手段との間で近接非接触通信を行うようになっている。即ち、この近接非接触通信手段11は、駅の改札口4(図2参照)に設置した(これ以外に、例えば高速道路のETCシステムとして料金ゲートなどに設置してもよい)カードリーダ・ライタ3によってICカード1に記憶された各種のデータ、例えば、チャージされている残金額、入退場駅の名称、入退場時刻などのような各種データの読取りおよび書込みを行うために、カードリーダ・ライタ3との間でデータの送受信を行うようになっている。
例えば、本実施形態の近接非接触通信手段11は、図3に示すように、制御手段13に接続されてその動作が制御されており、カードリーダ・ライタ3から出力される各種のデータがこの近接非接触通信手段11へ送信されると、この近接非接触通信手段11から出力される信号に基づき、制御手段13がカードリーダ・ライタ3からのデータを記憶手段14へ格納させるようになっている。一方、また、この近接非接触通信手段11は、制御部23および制御手段13を介して、記憶手段14に記憶されている前述の各種データをカードリーダ・ライタ3へ送信させることもできるように構成されている。
接触通信手段12は、後述する携帯電話機2との間でケーブルなどの線材による有線通信を行うものであり、携帯電話機2との間でインターフェースを構成している。即ち、この接触通信手段12は、カードリーダ・ライタ3との間での近接非接触通信の際に通信異常があった場合、後述する制御手段13からの通信起動信号を入力すると、後述する携帯電話機2の制御部23を起動させ、これにより携帯電話機2との間で接触通信を行うようになっている。
具体的には、ICカード1と外部装置であるカードリーダ・ライタ3との間で通信異常があった場合、ICカード1から携帯電話機2に起動をかけて異常内容を携帯電話機2に送信し、表示部22に通信異常を表示できるようになっている。なお、この通信異常の表示は、この表示部22での文字などによる表示以外に、例えば発光部などを発光させて通信異常を視覚的に知らせたり、スピーカでの音声により通信異常の発生を聴覚的に知らせてもよい。
制御手段13は、近接非接触通信手段11と接触通信手段12との双方を制御するようになっている。即ち、この制御手段13は、カードリーダ・ライタ3との間では、近接非接触通信手段11により近接非接触通信を行って各種情報の送受信を行わせる。例えばカードリーダ・ライタ3から送信される各種情報を記憶手段14に格納したり、その逆に、記憶手段14に格納されている情報などをカードリーダ・ライタ3へ送信することもできるようになっている。
さらに、この制御手段13は、接触通信手段12を介して携帯電話機2の制御部23とも接続されており、記憶手段14に格納されている情報、特に通信異常の際の異常情報を接触通信手段12を介して制御部23へ送信し、表示部22に表示させることなどもできるように構成されている。
なお、記憶手段14には、例えば電子マネーなどのチャージされた金額や、インターネットなどでの売買金額、決済金額などの情報を記憶したり、セキュリティ用の指紋やアイリス(虹彩)などの認証情報など、各種のデータを格納することができるようになっている。
一方、携帯電話機2には、無線部21と、表示部22と、制御部23などを設けている。
無線部21は、無線電波により通話相手との送受話や通信相手との各種データの送受信などを行うものであり、送受信回路およびアンテナ(共に、図示せず)などを備えており、制御部23と接続されている。
表示部22は、液晶などにより各種の情報などを表示画面上に表示するものであり、制御部23と接続されてその表示動作が制御されるようになっている。
制御部23は、無線部21および表示部22の制御を行うほか、(接触通信手段12を介さずに直接に)ICカード1の制御手段13を制御できるようになっており、例えば、無線部21によりインターネットを介してダウンロードした情報などを記憶手段14に記憶させたり、記憶手段14に記憶された情報を表示部22に適宜表示することができるようになっている。なお、このインターネットを介してダウンロードする対象としては、マルチアプリケーションカード機能を実現させるための各種のアプリケーションソフトなどが可能であり、これによってICカードの高機能化を図ることができるようになる。
他方、カードリーダ・ライタ3には、ICカード1との間で近接非接触通信を行う図示外の近接非接触通信手段を備えており、各種のデータをICカード1へ送信するとともに、ICカード1に保存されているデータを受信することができるようになっている。
次に、以上のように構成されたICカードについて、制御手段13の制御を示すフローチャートである図4を用いながら、その動作を説明する。なお、ICカード1は、図1に示すように、初めに、携帯電話機2に装着させて電気的に接続させておく。
図2に示すように、携帯電話機2を外部のカードリーダ・ライタ2に近づけることにより、近接非接触通信が行われる(第1ステップS1)。その後、制御手段13はこの近接非接触通信が正常に終了したか否かを判断する(第2ステップS2)。
そして、この近接非接触通信が正常に終了しなかったと制御手段13が判断した場合には、制御手段13は携帯電話機2側に通信起動信号を出力し(第3ステップS3)、接触通信手段12により携帯電話機2との接触通信を行う(第4ステップS4)。
そして、発生した通信異常に関する情報を、制御手段13から接触通信手段12を介して携帯電話機2の制御部23へ送信する。一方、この情報を受信した制御部23では、携帯電話機2の表示部22にその情報を表示させる(第5ステップS5)。
なお、カードリーダ・ライタ2との通信の際に異常を起こしたため、携帯電話機2の携帯電話機能を利用して異常の発生状況などをインターネットを介してサーバへ送信するような場合には、制御手段13から出力する通信起動信号により接触通信手段12を介して制御部23を起動し、通信異常に関する情報を制御部23から無線部21を介して特定のサーバへ送信することもできる。これにより、事後的な対応や修復などを迅速に行うことができる。
一方、正常終了の場合には、制御手段13が正常終了と判断して、近接非接触通信に関する一連の処理を終了する。
従って、本発明の実施形態に係るICカード1によれば、携帯電話機2との接触通信を起動するための通信起動信号を出力する制御手段13およびこれを通信させるための接触通信手段12を設けることにより、ICカード1の動作に異常が発生した場合に、携帯電話機2の表示部22に異常内容を表示することができる。
なお、以上の説明では、近接非接触通信で異常が発生した場合を例に説明したが、その他にも適宜必要な場合には、携帯電話機2と接触通信を行い、任意のデータを表示部22に表示してもよい。また、本実施形態では、ICカード1を携帯電話機2に装着して使用する場合について説明してきたが、本発明の携帯機器としては、特に携帯電話機能を有するものに限定されるものではなく、例えば駅での改札通過用の専用機などとして使用するものであってもよい。
本発明のICカードは、携帯機器への通信起動信号を出力する制御手段を設けることにより、ICカードの動作異常などを携帯機器の表示部に表示し、使用者に知らしめることができる効果を有し、携帯機器と接続して使用するICカードなどとして有用である。
本発明の実施形態に係るICカードを装着した携帯電話機を示す正面図 本発明の実施形態に係るカードリーダ・ライタにより、携帯電話機に挿着したICカードを読取らせたりICカードに書込むときの状態を示す説明図 本発明の実施形態に係るICカードの構成ブロック図 本発明の実施形態に係るICカードの動作説明のためのフローチャート
符号の説明
1 ICカード
11 非接触通信手段
12 接触通信手段
13 制御手段
14 記憶手段
2 携帯電話機(携帯機器)
20 (携帯電話機の)筐体
21 無線部
22 表示部
23 制御部
3 カードリーダ・ライタ(外部装置)
4 改札口

Claims (3)

  1. 携帯機器に装着し、内蔵する記憶手段に記憶する情報の読取り又は書込みを外部装置により行うICカードであって、
    前記携帯機器との間で接触通信を行う接触通信手段と、前記外部装置との間で近接非接触通信を行う近接非接触通信手段と、前記接触通信手段と前記近接非接触通信手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記近接非接触通信の際に通信異常がある場合に、前記携帯機器に対して接触通信を行う通信起動信号を出力するICカード。
  2. 前記制御手段は、前記近接非接触通信の際に通信異常があった場合に、前記携帯機器に備える表示部に前記異常に関する情報を表示する請求項1記載のICカード。
  3. 前記携帯機器は、携帯電話機能を有する請求項1又は2記載のICカード。
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