JP2005350499A - 重合反応制御方法およびこれを用いた装置 - Google Patents

重合反応制御方法およびこれを用いた装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ポリマー製造過程における重合反応を精度よく制御する。
【解決手段】 重合反応の開始時点で、攪拌槽内の酸素量と、攪拌槽に滴下する開始剤に溶存している溶存酸素量を検出し、両酸素量を攪拌槽内に含んだ状態で、重合反応時に必要とされるラジカル量を算出し、当該ラジカル量から開始剤の分子量およびアボガドロ数を利用して実際に滴下に必要な開始剤の量を算出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、重合反応制御方法およびこれを用いた装置に係り、特に、ポリマーを合成する過程で重合反応を阻害する酸素量に応じて開始剤の投入量を調整し、重合反応を制御する技術に関する。
従来、槽内に予め投入したモノマーに開始剤を投入(滴下)して混合させながら重合反応させてポリマーを合成するとき、重合反応の阻害要因である酸素を槽内に供給して重合反応を抑制しながら制御する手法が提案・実施されている。(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、モノマーを投入した攪拌槽内の溶存酸素を予め窒素置換する。その後、攪拌槽内に開始剤を滴下してモノマー混合物を重合反応させながら、攪拌槽内の重合温度と溶存酸素濃度を逐次に検出し、検出結果に応じて重合温度の上昇を抑制するように所定温度に維持された冷却水に所定量の酸素を溶存させて積極的に攪拌槽に供給してラジカルの発生を抑制している。
特開2003−40910号公報
しかしながら、従来の方法では次のような問題がある。
すなわち、近年、製造対象のポリマーによっては、要求される特性に応じて開始剤の濃度を下げなければならい場合がある。すなわち、開始剤の濃度を下げることによりラジカルの発生を積極的に抑制し、重合反応自体を抑制した状態でポリマーを合成している。
したがって、従来の方法のように重合反応の温度上昇を抑制するために積極的に酸素を槽内に供給した場合、過渡に供給された酸素によって、ラジカルの発生を調整することが困難になっている。つまり、低濃度の開始剤でラジカルの発生を抑制している場合、微量の酸素がラジカルの発生レベルに大きく影響し、予めシミュレーションや実験などによって求めた重合率の変化パターンに沿った重合反応をさせることができない。その結果、目標とする分子量分布のポリマーを製造することができないといった問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、重合反応を精度よく制御することのできる重合反応制御方法およびこれを用いた装置を提供することを主たる目的としている。
そこで、この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、第1の発明は、槽内に予め投入したモノマーに開始剤を投入して混合させながら重合反応させてポリマーを合成する過程で、当該重合反応を制御する重合反応制御方法において、
前記槽に開始剤を投入するときに、前記槽内の酸素量と当該開始剤に溶存する酸素量を検出し、この検出した両酸素量に応じて槽に投入する開始剤の投入量を調整することを特徴とする。
(作用・効果) この発明によると、モノマーと開始剤を混合して重合反応させるとき、槽内の酸素量と、外部から槽内に投入される開始剤に溶存している酸素量の両方を考慮している。すなわち、重合反応時に槽内に存在し得ると考えられる全酸素量が考慮されている。したがって、ラジカルの発生を阻害する全酸素量を考慮して最適なラジカル量を発生可能とする開始剤の投入量を求め、槽内に投入可能となる。すなわち、重合反応時にラジカルの発生量を精度よく制御することができる。その結果、重合反応を精度よく制御することができ、ひいては目標とする分子量分布のポリマーを製造することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記開始剤の投入量を以下のようにして求める、
製造対象のポリマーを製造する過程で前記槽内に投入する開始剤の総投入量を予め決定し、この決定した開始剤の総投入量を利用して前記モノマーと当該開始剤を混合したときに発生する総ラジカル量を求め、
前記重合反応の開始時点で開始剤に溶存している溶存酸素量を検出し、前記求めた総ラジカル量から当該開始剤の溶存酸素量を除去し、当該溶存酸素の除去後に重合反応時に発生が有効とされる有効ラジカル量を求め、
前記求めた有効ラジカル量と、前記求めた総ラジカル量の除算により有効ラジカル量の濃度を求め、
前記開始剤の投入時に前記槽内の酸素量を検出し、当該酸素量に予め求めておいた開始剤のラジカル量の理論値を加算し、当該酸素量を含めた状態で重合反応時に必要とされるラジカル量を求め、
前記加算処理により求めたラジカル量を開始剤の分子量およびアボガドロ数を利用して開始剤の量に変換し、
前記変換した開始剤の量と前記有効ラジカル濃度とに基づいて前記開始剤の実投入量を求める
ことを特徴とする。
(作用・効果) この発明によると、製造対象のポリマーを製造するのに利用する開始剤に応じて、重合反応時に発生するラジカル量の理論値が求められる。また当該理論値から当該ラジカルの発生を阻害する開始剤自体に溶存している溶存酸素量、および重合反応時に槽内に存在する酸素量を除去した状態から、重合反応時に必要とされるラジカル量が求められる。さらに、当該ラジカル量を開始剤の分子量およびアボガドロ数を利用して開始剤の量に変換することにより、重合反応時に必要とされる開始剤の投入量を正確に求めることができる。すなわち、前記第1の発明方法を好適に実施することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記モノマー混合物の重合反応の開始時点で槽内の酸素量を検出し、当該検出結果に基づいて槽内に一括で投入する開始剤の実投入量を求め、この求まった投入量にしたがって槽内に開始剤を一括投入することを特徴とする。
第4の発明は、第1または第2の発明において、ポリマーを製造する過程で、前記槽内の酸素量を検出しながら間欠的に開始剤の実投入量を求め、この求まった投入量にしたがって槽内に開始剤を間欠的に投入することを特徴とする。
(作用・効果) この発明によると、重合反応の開始時点で開始剤を一括投入する一括滴下法に適用したり(第3の発明)、重合反応が行なわれている過程で、間欠的に所定量の開始剤を滴下する間欠滴下法に適用したり(第4の発明)することができる。
第5の発明は、ポリマーを合成するときの重合反応を制御する重合反応制御装置において、
前記モノマーと開始剤を投入して混合するように攪拌する攪拌槽と、
前記攪拌槽内の酸素量を検出する第1検出手段と、
貯留している前記開始剤を前記攪拌槽に供給する開始剤供給手段と、
前記開始剤供給手段に貯留されている開始剤に溶存している酸素量を検出する第2検出手段と、
前記第1検出手段により検出された攪拌槽内の酸素量と、前記第2検出手段により検出された開始剤供給手段に貯留されている開始剤に溶存している酸素量とに基づいて、前記攪拌槽に供給する開始剤の供給量を算出する演算手段と、
前記演算手段により算出された結果に基づいて、前記開始剤供給手段から前記攪拌槽に供給する開始剤の供給量を調整する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
(作用・効果) この発明によると、攪拌槽は、モノマーと開始剤を混合するように攪拌する。第1検出手段は、攪拌槽内の酸素量を検出する。開始剤供給手段は、攪拌槽に開始剤を供給する。第2検出手段は、開始剤供給手段に貯留されている開始剤に溶存している酸素量を検出する。演算手段は、第1検出手段により検出された攪拌槽内の酸素量と、第2検出手段により検出された開始剤供給手段に貯留されている開始剤に溶存している酸素量とに基づいて、攪拌槽に供給する開始剤の供給量を算出する。制御手段は、演算手段により算出された結果に基づいて、開始剤供給手段から攪拌槽に供給する開始剤の供給量を調整する。すなわち、第1の発明方法を好適に実現することができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記演算手段は、前記開始剤の供給量を次のようにして算出する、
製造対象のポリマーを製造する過程で前記槽内に投入する開始剤の総投入量を予め決定し、この決定した開始剤の総投入量を利用して前記モノマーと当該開始剤を混合したときに発生する総ラジカル量を求め、
前記重合反応の開始時点で開始剤に溶存している溶存酸素量を検出し、前記求めた総ラジカル量から当該開始剤の溶存酸素量を除去し、当該溶存酸素の除去後に重合反応時に発生が有効とされる有効ラジカル量を求め、
前記求めた有効ラジカル量と、前記求めた総ラジカル量の除算により有効ラジカル量の濃度を求め、
前記開始剤の投入時に前記槽内の酸素量を検出し、当該酸素量に予め求めておいた開始剤のラジカル量の理論値を加算し、当該酸素量を含めた状態で重合反応時に必要とされるラジカル量を求め、
前記加算処理により求めたラジカル量を開始剤の分子量およびアボガドロ数を利用して開始剤の量に変換し、
前記変換した開始剤の量と前記有効ラジカル濃度とに基づいて前記開始剤の実投入量を求める
ことを特徴とする。
(作用・効果) この発明によると、第2の方法発明を好適に実現することができる。
この発明に係るポリマー製造方法およびこれを用いた装置は、モノマーと開始剤を混合して重合反応させるとき、槽内の酸素量と、外部から槽内に投入される開始剤に溶存している酸素量の両方を考慮している。すなわち、重合反応時に槽内に存在し得ると考えられる全酸素量が考慮されている。したがって、ラジカルの発生を阻害する全酸素量を考慮して最適なラジカル量を発生可能とする開始剤の投入量を求め、槽内に投入可能となる。すなわち、重合反応時にラジカルの発生量を精度よく制御することができる。その結果、重合反応を精度よく制御することができ、ひいては目標とする分子量分布のポリマーを製造することができる。
本実施例では、エマルジョン重合による一括重合でポリマーを合成する場合を例に採って重合装置によって重合反応を制御する方法について説明する。
具体的には、攪拌槽に投入したモノマーを攪拌しながら昇温し、重合反応の開始時点において、モノマーや開始剤などを含む攪拌槽に存在し得る全酸素量を考慮して低濃度の開始剤の投入量を算出し、算出結果に基づいて所定量の開始剤を一括滴下して重合反応を制御してゆく方法である。なお、エマルジョン重合に使用されるモノマーには、例えば、ブチルアクリレート(BA)やアクリル酸(AA)を使用している。
先ず、本実施例で使用する重合装置の構成について図を参照しながら説明する。
図1は本実施例で使用する重合装置である攪拌槽およびその周辺構成を示した概略構成図である。
図1に示すように、実施例装置は、大きく分けて投入したモノマーと開始剤からなるモノマー混合物からポリマーを合成する攪拌機1、攪拌機1を構成する攪拌槽2に開始剤を滴下する開始剤貯留部3、攪拌槽内に存在する酸素量や重合温度などを含む重合装置全体を統括的に制御する制御部4、およびポリマー製造時における種々の製造条件などの入力設定や装置全体の操作を行う操作部13から構成されている。以下、各構成について具体的に説明する。なお、開始剤貯留部3は、本発明の開始剤供給手段に、制御部4は、制御手段にそれぞれ相当する。
攪拌機1は、底部が椀状をした攪拌槽2と、その中心部の上方から片持ち支持された回転軸5に攪拌翼6(図1では格子翼)が取り付けられている。この回転軸5は、図示しないモータなどの回転駆動手段に連接されており、図中のY軸回りに回転する。また、攪拌槽内の重合温度を制御するための温度調整手段であるジャケット7が攪拌槽2の外周に付設されている。
また、攪拌槽2は、その上蓋に重合反応にともなって蒸発した水分を冷却して水に戻すとともに、攪拌槽内に供給して不要となった窒素(N2)を排出するコンデンサCが立設されている。窒素は、攪拌槽2の下部と上部に連通接続された配管を介して、その近傍に配備された図示しない窒素タンクから適時・適量供給されるようになっている。また、底部からは攪拌槽内の温度を検出する温度センサS3およびが攪拌槽内のモノマー混合物に溶存している酸素濃度を検出する溶存酸素計8が取り付けられている。なお、溶存酸素計8は、本発明の第1検出手段に相当する。
ジャケット7は、その内部に温水や冷却水などの温度調節用流体を供給・排出循環させるための配管R1がジャケット7の上・下部に連通接続されている。この配管R1のジャケット入口側(図1では下部)には攪拌槽内の温度を上昇させるために、例えば温水をジャケット7に供給するよう、配管R1に循環する水温を上昇させる熱交換器9が設けられている。この熱交換器9には、電磁バルブV2を開放することにより蒸気が供給される配管R2が連通接続されている。また、配管R1には、攪拌槽2を冷却するために配管R1を循環する温水または冷却水を排出するための電磁バルブV1が設けられているとともに、電磁バルブV1を開放して温水などを排出したときに新たな冷却水を供給するための配管R3が電磁バルブV3を介して配管R1に連通接続されている。
温度調節用流体をジャケット7に供給する側の配管R1(図1ではジャケット7の下部近傍)には温度センサS1が、排出する側(図1ではジャケット7の上部近傍)には温度センサS2および流量計F1(図1では左側)とがそれぞれ配備されている。
次に、開始剤貯留部3は、製造対象のポリマーに応じて実験やシミュレーションなどにより予め決定した所定量の開始剤が貯留されている。この開始剤貯留部3の下部には貯留された開始剤に溶存した酸素濃度を検出する溶存酸素計10が取り付けられている。なお、溶存酸素計10は、本発明の第2検出手段に相当する。
また、開始剤貯留部3は、電磁バルブV4を備えた配管R4を介して攪拌槽2と連通接続されている。開始剤貯留部3に貯留された開始剤は、後述する制御部4の制御により電磁バルブV4が開閉操作されることで攪拌槽2に開始剤が滴下される。なお、配管R4には、攪拌槽2に供給される開始剤の滴下量を検出する質量・流量計F4が取り付けられている。なお、開始剤貯留部3および電磁バルブV4を含む構成は、本発明の開始剤供給手段に相当する。
制御部4は、メモリ11と演算処理部12を備えている。メモリ11にはポリマー製造条件に応じた重合反応の基準パターン(例えば、重合温度の変化パターンや重合率の変化パターン)、開始剤貯留部3に貯留した開始剤がモノマーと混合して発生するラジカルの総量、開始剤のラジカル濃度、開始剤の分子量、および開始剤を一括滴下するタイミングなど種々の製造条件が操作部13から予め入力設定される。
演算処理部12は、入力設定された重合反応の各基準パターンに基づいて、攪拌槽内の重合温度が所定の重合温度の変化パターンや重合率のパターンと一致するようにジャケット7に供給する温水や冷却水の温度、供給量、供給タイミングなどを算出する。また、各センサからの測定結果に基づいて攪拌槽2の重合温度および重合率を制御している。
さらに、演算処理部12は、本実施例の特徴として、重合反応の開始時点で開始剤を投入したときに、攪拌槽内に存在する酸素によってラジカルの発生が阻害される分を考慮し、予め実験などによって決めた所定量のラジカルが発生可能となる最適な開始剤の投入量を算出している。なお、具体的な演算処理については、装置の動作説明のステップS7〜ステップS11において詳述する。
次に、上述の構成を有する実施例装置を利用してポリマーを製造する一連の動作を図 2に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、ステップS1では製造対象のポリマーに応じた各種製造条件を、操作部13を操作して制御部4のメモリ11に初期設定する。本実施例では製造条件として攪拌槽1と開始剤貯留部3のそれぞれの容量、開始剤の濃度、製造に利用する開始剤の総投入量から発生するトータルのラジカル量(以下、適宜「全ラジカル量Ri」という)、重合反応の開始時点で必要とされるラジカル量の理論値(以下、適宜「理論ラジカル量R’」という)、その他に重合温度や重合率の変化パターンなどが初期設定される。初期設定が終了するとステップS2に進む。なお、初期設定条件は、製造対象のポリマーに応じて実験やシミュレーションによって予め決めている。
ステップS2では、所定量のモノマーを投入した後に、モノマーに溶存している溶存酸素および攪拌槽2に存在する酸素を窒素置換して除去する。この窒素置換は、ステップS3において、攪拌槽内から酸素が略除去される状態まで所定時間かけて行なわれる。当該窒素時間の設定は、製造対象のポリマーに応じて実験やシミュレーションに応じて予め決められる。
なお、ステップS3の窒素置換を行っている過程で、攪拌槽2に取り付けられている溶存酸素計8によって、適時に攪拌槽内の酸素濃度が測定され、測定結果が逐次に制御部4に送信される。制御部4は図示しないタイマーによって、予め決定された所定の窒素置換の時間を逐次に比較処理し、所定時間経過し、かつ、溶存酸素計8からの酸素濃度の測定結果(攪拌槽内の全酸素量)が所定値に達すると、ステップS4に進む。
ステップS4では、ポリマーの製造を開始する。つまり、攪拌槽2に投入されたモノマーの重合反応を促進させるように攪拌するとともに、ジャケット7に温水を循環させて昇温する。この間、温度センサS1によって、攪拌槽内の温度が逐次にモニタリングされている。攪拌槽2の昇温が所定時間経過し、重合反応の開始時点に達するとステップS5およびステップS6の処理が順次に行なわれる。
ステップS5では、攪拌槽内の窒素置換の終了後であって、開始剤を投入する時点の攪拌槽内の溶存酸濃度を溶存酸素計8によって検出し、その結果を制御部4に送信する。なお、検出された溶存酸素濃度は、制御部4の演算処理部12によって溶存酸素量(Or)に変換される。
ステップS6では、開始剤貯留部3に貯留されている開始剤の溶存酸濃度を溶存酸素計10によって検出し、測定結果を制御部4に送信する。なお、検出された溶存酸素濃度は、制御部4の演算処理部12によって溶存酸素量(Oi)に変換される。
ステップS7では、制御部4の演算処理部12は、開始剤貯留部3に貯留された開始剤に溶存している溶存酸素量を除去し、開始剤自体が発生可能とするラジカル量(以下、「有効ラジカル量」という)を算出する。具体的には、予め初期設定した製造に利用する開始剤の総投入量から発生する全ラジカル量(Ri)とステップS6で得た開始剤に溶存する溶存酸素量(Oi)とを利用し、全ラジカル量(Ri)から当該全ラジカル量(Ri)の発生を阻害する酸素量(Oi)を減算する。つまり、有効ラジカル量=全ラジカル量(Ri)−溶存酸素量(Oi)の式から有効ラジカル量を算出する。
ステップS8では、ステップS7で算出した有効ラジカル量と予め初期設定した製造に利用する開始剤の総投入量から発生するト全ラジカル量(Ri)とを利用し、ラジカルの濃度(以下、適宜「有効ラジカル濃度」という)を算出する。具体的には、有効ラジカル濃度=[全ラジカル量(Ri)−溶存酸素量(Oi)]/全ラジカル量(Ri)の式から有効ラジカル濃度を算出する。
ステップS9では、重合反応の開始時点で必要とされる理論ラジカル量(R’)に当該時点で攪拌槽内に存在する溶存酸素量(Or)を反映させたラジカル量(以下、適宜「必要ラジカル量Rr」という)を算出する。つまり、必要ラジカル量(Rr)=理論ラジカル量(R’)+溶存酸素量(Or)の式から必要ラジカル量(Rr)を算出する。
ステップS10では、ステップS8で算出された必要ラジカル量(Rr)を開始剤量(I)に変換する。具体的には、必要ラジカル量(Rr)から開始剤の分子量とアボガドロ数を利用して開始剤量に変換する。
ステップS11では、ステップS10で算出した開始剤量(I)に、さらに、ステップS8で算出した有効ラジカル濃度を反映させ、重合反応の開始時点で実際に投入すべき実開始剤投入量を算出する。具体的には、実開始剤投入量=開始剤量(I)/[{ラジカル量(Ri)−酸素量(Oi)}/全ラジカル量(Ri)]の式から実開始剤投入量を算出する。
ステップS12では、算出された実開始剤投入量分の開始剤が攪拌槽2に投入されるように、制御部4からの信号に従って電磁バルブV4を開放し、開始剤貯留部3から開始剤の滴下を開始する。同時にステップS13では、配管R4に備わった流量計F4で滴下される開始剤をリアルタイムに測定し、その測定結果はリアルタイムに制御部4に送信される。制御部4では、その測定結果から開示剤の当該時点の滴下量を算出し、攪拌槽2に滴下すべき開始剤量が滴下された時点で、電磁バルブV4を閉じる。
ステップS14では、開始剤の一括投入(滴下)が終了すると、重合反応が終了するまで、初期設定時に入力した重合率の変化パターンに沿うように、攪拌槽内の重合温度を制御してゆく。例えば、攪拌槽内の重合温度を温度センサS3で検出し、当該検出結果に応じて、予め実験やシミュレーションによって求めた重合温度の変化パターンの温度プロファイルと一致するように、所定温度で所定量の冷却水または温水を、各電磁バルブV1〜V3を操作しジャケット7に適時に供給する。
以上で、開始剤を一括滴下してポリマーを製造する動作が終了する。
次に、上記実施例装置を利用して攪拌槽内に存在する全て酸素量を考慮して開始剤の投入量を調整してポリマーを製造した場合と、攪拌槽内の酸素量を考慮することなく従来の方法でポリマー製造した場合の実験を発明者等は行った。なお、以下に示す具体例1および具体例2は、上記実施例に基づき実験を行い、比較例1は従来方法によって実験を行ったものである。
<具体例1>
製造対象のポリマーに対応して濃度が0.077%である低濃度の開始剤を1L(リットル)を開始剤貯留部3に予め貯留した。この開始剤の全ラジカル量が4.93×1021個であった。また、重合反応の開始時点で必要なラジカル量は、3.05×1021個に設定し、この場合の開始剤の分子量は、176(g/mol)であった。攪拌槽2に予め投入するモノマーの容量を1000L(リットル)とした。
また、攪拌槽2と開始剤貯留部3の溶存酸素濃度を溶存酸素計8でそれぞれ測定したところ、攪拌槽内の溶存酸素濃度が0.01(mg/L)であり、開始剤貯留部3の溶存酸素濃度が7.54(mg/L)であった。これら測定結果に基づいて、それぞれの溶存酸素量を演算により算出したところ、攪拌槽内の酸素量が1.88×1020個であり、開始剤貯留部3の酸素量が1.42×1020個であった。
開始剤貯留部3に貯留した開始剤に溶存した酸素量だけを考慮してモノマーと混合して攪拌槽内で重合反応させた場合、発生可能な有効ラジカル量が4.93×1021−1.42×1020=4.79×1021個となる。このときの有効ラジカル濃度が、(4.79×1021/4.93×1021)×100=97.12%であった。
また、攪拌槽2に存在し得る両溶存酸素量を考慮して重合反応の開始時点で必要なラジカル量を算出すると、3.05×1021+1.88×1020=3.24×1021個であった。この算出した必要ラジカル量から開始剤の分子量およびアボガドロ数に基づいて開始剤の投入量に変換すると、0.615(L)であった。
さらに、この求まった開始剤の投入量に有効ラジカル濃度を考慮して実開始剤投入量を算出すると、0.615/0.9712=0.633(L)であった。
上述の演算により算出した実開始剤投入量を、重合反応の開始時点で一括滴下してポリマーを製造したところ、図3に示すような結果が得られた。具体的には、図中の実線で示すシミュレーションによって予め求めた重合反応時の重合率変化の基準パターンに、図中の波線で示す当該実験により得られた重合率の変化パターンが略一致した。
<具体例2>
本具体例では、具体例1と攪拌槽内の溶存酸素濃度が異なるのみで、他の初期条件は同じである。つまり、攪拌槽内の溶存酸素濃度が0.10(mg/L)、開始剤貯留部3の溶存酸素濃度が6.66(mg/L)であった。これに伴って演算によって算出した攪拌槽内の酸素量が1.88×1020個であり、開始剤貯留部3の酸素量が1.25×1020個であった。
開始剤貯留部3に貯留した開始剤に溶存した酸素量だけを考慮してモノマーと混合して攪拌槽内で重合反応させた場合、発生可能な有効ラジカル量が4.93×1021−1.25×1020=4.80×1021個となる。このときの有効ラジカル濃度が、(4.80×1021/4.93×1021)×100=97.46%であった。
また、攪拌槽2に存在し得る両溶存酸素量を考慮して重合反応の開始時点で必要なラジカル量を算出すると、3.05×1021+1.88×1020=4.93×1021個であった。この算出した必要ラジカル量から開始剤の分子量およびアボガドロ数に基づいて開始剤の投入量に変換すると、0.937(L)であった。
上述の演算により算出した実開始剤投入量を、重合反応の開始時点で一括滴下してポリマーを製造したところ、図4に示すような結果が得られた。具体的には、図中の実線で示すシミュレーションによって予め求めた重合反応時の重合率変化の基準パターンに、図中の波線で示す当該実験により得られた重合率の変化パターンが略一致した。
<比較例>
本比較例では、攪拌槽に具体例1と同じ実開始剤投入量の0.633(L)を一括投入しなければならないところ、具体例2で求まった0.962(L)の開始剤を重合反応の開始時点で一括滴下した。
その結果、本比較例の場合、その重合率の変化パターンが、図5に示すように、重合反応の開始と同時にシミュレーションによって予め求めた重合率の変化の基準パターンから大きく外れた。
上述のように、各具体例と比較例とを比較すると、比較例ではその重合反応時の重合率の変化パターンが基準パターンから大きく外れることが分かった。この原因は、攪拌槽内に存在し得る全ての酸素量を考慮することなく、不適正な開始剤の量を投入したことにより、攪拌槽内に残る微量な酸素がラジカルの発生にバラツキを起させたことが明らかに分かる。その結果、従来方法では、低濃度の開始剤を利用して目標とする均一な分子量分布のポリマーを製造することができない。
これに対して各具体例では、重合反応時の重合率の変化パターンが重合反応の開始から終了するまで、重合率の変化の基準パターンに略一致した。すなわち、攪拌槽2に存在する微量な酸素量を考慮して適正な開始剤の投入量を演算により算出し、求まる実開始剤量を攪拌槽2に一括滴下することにより、ラジカルの発生を安定させることができる。その結果、低濃度の開始剤を利用しても、目標とする分子量分布のポリマーを精度よく製造することができる。
本発明は上述した実施例のものに限らず、次のように変形実施することもできる。
(1)上記実施例では、重合反応の開始時点で所定量の開始剤を一括滴下する場合を例に採って説明したが、所定の時間間隔ごとに所定量の開始剤を複数回に分割して滴下する間欠滴下にも適用することができる。この場合、例えば、実験やシミュレーションによって予め決めた開始剤の滴下の時間間隔ごとに、図6に示すステップS5〜ステップS13までの演算処理を、ステップS13Aの処理を介在させて所定回数繰り返し行い、開始剤の滴下時点ごとに最適な開始剤の滴下量を算出すればよい。なお、ポリマーの製造の開始時には、ジャケット7に温水を循環させて重合反応を促進させ、重合反応の開始と同時に槽内の重合温度が温度プロファイルと一致するように、ジャケット7に冷却水を循環させて温度制御を行う。このように構成することにより、上記実施例と同様の効果を奏する。
(2)上記(1)のように開始剤の間欠滴下を行う場合は、開始剤の温度を略一定に保ち、重合温度の急激な上昇を抑制するように、冷却媒体として利用してもよい。このように構成することにより、ポリマーを製造する過程で、重合反応をより精度よく制御することができる。
(3)上記各実施例では、開始剤貯留部3に貯留された開始剤の溶存酸素を予め窒素置換するようにしてもよい。そうすることで、ポリマー製造過程における攪拌槽内の全酸素量をより一層低減させることができる。したがって、低濃度の開始剤を利用してポリマーを製造する場合に、より有効となる。
実施例に係る重合装置の概略構成を示した図である。 実施例に係る重合装置の動作を説明するフローチャートである。 具体例1の実験結果を示した図である。 具体例2の実験結果を示した図である。 比較例の実験結果を示した図である。 変形例に係る重合装置の動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 … 攪拌機
2 … 攪拌槽
3 … 開始剤貯留部
4 … 制御部
7 … ジャケット
8 … 溶存酸素計(攪拌槽用)
10 … 溶存酸素計(開始剤貯留部用)
11 … メモリ
12 … 演算処理部
13 … 操作部

Claims (6)

  1. 槽内に予め投入したモノマーに開始剤を投入して混合させながら重合反応させてポリマーを合成する過程で、当該重合反応を制御する重合反応制御方法において、
    前記槽に開始剤を投入するときに、前記槽内の酸素量と当該開始剤に溶存する酸素量を検出し、この検出した両酸素量に応じて槽に投入する開始剤の投入量を調整することを特徴とする重合反応制御方法。
  2. 請求項1に記載の重合反応制御方法において、
    前記開始剤の投入量を以下のようにして求める、
    製造対象のポリマーを製造する過程で前記槽内に投入する開始剤の総投入量を予め決定し、この決定した開始剤の総投入量を利用して前記モノマーと当該開始剤を混合したときに発生する総ラジカル量を求め、
    前記重合反応の開始時点で開始剤に溶存している溶存酸素量を検出し、前記求めた総ラジカル量から当該開始剤の溶存酸素量を除去し、当該溶存酸素の除去後に重合反応時に発生が有効とされる有効ラジカル量を求め、
    前記求めた有効ラジカル量と、前記求めた総ラジカル量の除算により有効ラジカル量の濃度を求め、
    前記開始剤の投入時に前記槽内の酸素量を検出し、当該酸素量に予め求めておいた開始剤のラジカル量の理論値を加算し、当該酸素量を含めた状態で重合反応時に必要とされるラジカル量を求め、
    前記加算処理により求めたラジカル量を開始剤の分子量およびアボガドロ数を利用して開始剤の量に変換し、
    前記変換した開始剤の量と前記有効ラジカル濃度とに基づいて前記開始剤の実投入量を求める
    ことを特徴とする重合反応制御方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の重合反応制御方法において、
    前記モノマー混合物の重合反応の開始時点で槽内の酸素量を検出し、当該検出結果に基づいて槽内に一括で投入する開始剤の実投入量を求め、この求まった投入量にしたがって槽内に開始剤を一括投入することを特徴とする重合反応制御方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載の重合反応制御方法において、
    ポリマーを製造する過程で、前記槽内の酸素量を検出しながら間欠的に開始剤の実投入量を求め、この求まった投入量にしたがって槽内に開始剤を間欠的に投入することを特徴とする重合反応制御方法。
  5. ポリマーを合成するときの重合反応を制御する重合反応制御装置において、
    前記モノマーと開始剤を投入して混合するように攪拌する攪拌槽と、
    前記攪拌槽内の酸素量を検出する第1検出手段と、
    貯留している前記開始剤を前記攪拌槽に供給する開始剤供給手段と、
    前記開始剤供給手段に貯留されている開始剤に溶存している酸素量を検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段により検出された攪拌槽内の酸素量と、前記第2検出手段により検出された開始剤供給手段に貯留されている開始剤に溶存している酸素量とに基づいて、前記攪拌槽に供給する開始剤の供給量を算出する演算手段と、
    前記演算手段により算出された結果に基づいて、前記開始剤供給手段から前記攪拌槽に供給する開始剤の供給量を調整する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする重合反応制御装置。
  6. 請求項5に記載の重合反応制御装置において、
    前記演算手段は、前記開始剤の供給量を次のようにして算出する、
    製造対象のポリマーを製造する過程で前記槽内に投入する開始剤の総投入量を予め決定し、この決定した開始剤の総投入量を利用して前記モノマーと当該開始剤を混合したときに発生する総ラジカル量を求め、
    前記重合反応の開始時点で開始剤に溶存している溶存酸素量を検出し、前記求めた総ラジカル量から当該開始剤の溶存酸素量を除去し、当該溶存酸素の除去後に重合反応時に発生が有効とされる有効ラジカル量を求め、
    前記求めた有効ラジカル量と、前記求めた総ラジカル量の除算により有効ラジカル量の濃度を求め、
    前記開始剤の投入時に前記槽内の酸素量を検出し、当該酸素量に予め求めておいた開始剤のラジカル量の理論値を加算し、当該酸素量を含めた状態で重合反応時に必要とされるラジカル量を求め、
    前記加算処理により求めたラジカル量を開始剤の分子量およびアボガドロ数を利用して開始剤の量に変換し、
    前記変換した開始剤の量と前記有効ラジカル濃度とに基づいて前記開始剤の実投入量を求める
    ことを特徴とする重合反応制御装置。
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