JP2005349665A - プリンタ及び該プリンタにおけるプラテン駆動方法 - Google Patents

プリンタ及び該プリンタにおけるプラテン駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性を向上させ、小型化及び低コスト化に寄与する。
【解決手段】 ギャップローラ49がプラテン46のセット領域を押し当てているときは、フック部50が上昇し、ピンチローラ62をフィードローラ61から離反する向きに回転させ、紙葉類の差入れが可能となると共に、紙葉類の先端部は、正面部59に突き当てられる。ギャップローラ49が改行領域を押し当てているときは、フック部61が下降し、ピンチローラフレーム63から外れ、ピンチローラ62とフィードローラ61との間に紙葉類を挟み込んで、印字位置までの搬送可能な状態とされる。ギャップローラ49が印字領域を押し当てているときは、ギャップローラ49が、印字領域上を移動して、印字ギャップが一定値に保たれて、紙葉類上に1行分の印字が行われる。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば通帳等の帳票に印字するために用いられるインクジェットプリンタ等のプリンタ及び該プリンタにおけるプラテン駆動方法に関する。
例えば、入金、出金、振込み、通帳記入、残高照会等が行われる自動取引装置に搭載されて通帳等の帳票を処理する帳票処理装置では、通帳等に印字するために専用の通帳プリンタが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
通帳プリンタ101は、図9に示すように、通帳等に印字を行う印字部102と、通帳等を印字位置まで送る搬送部103とを備えてなっている。
印字部102は、印刷情報に基づいて通帳等に印字を行うための印字ヘッド104を搭載されたキャリア105と、印字時に、通帳等を裏面側から支持すると共に、印字ヘッド104との間に通帳等を挟んだ状態で印字ヘッド104との隙間が所定の値に保たれるように配置される長尺なプラテン106と、印字ヘッド104を搭載したキャリア105をプラテン106の長尺方向に沿って移動させるヘッド移動部107と、プラテン106を支持するプラテン支持部108とを有してなっている。
印字ヘッド104には、印字ギャップを保つためにプラテン106を押し当てるギャップローラ109が取り付けられている。
ヘッド移動部107は、キャリア105を案内するキャリアシャフト110,111と、所定の部位にキャリア105が固定されたタイミングベルト112と、タイミングベルト112を駆動してキャリア105を往復運動させるためのスペーシングモータ113とを有している。
プラテン支持部108は、プラテン106の両端部の下面側に配設され、プラテン106の両端部を支持するプラテンガイド114と、プラテン114を常に印字ヘッド104側(図9では上方)へ向けて付勢するプラテンばね115とを有している。
プラテン106は、プラテンガイド114によって案内されて上下方向に沿って変位可能とされていると共に、プラテンばね115によって常に上方に向けて付勢されている。
プラテン106は、断面矩形状の長尺な部材からなり、通帳等を支持しギャップローラ109によって下方へ向けて押圧される支持面106aを有している。
搬送部103は、図9に示すように、通帳等を挟み込んで送るフィードローラ116及びピンチローラ117と、ピンチローラ117を保持するピンチローラフレーム118と、ピンチローラ117をフィードローラ116に押し付けるトーションばねからなる従動ばね119と、ピンチローラフレーム118をフィードローラ116側に押し付ける圧縮ばねからなるピンチローラばね120と、フィードローラ116を駆動するフィードモータの軸が接続されフィードローラ116が取り着けられたシャフト121と、従動ばね119が取り着けられたシャフト122と、通帳等の姿勢を保持するための上部ペーパーガイド123及び下部ペーパーガイド124と、発光素子125a及び受光素子125bからなり通帳等がセットされた際に突当てを感知する突当感知センサ125と、通帳等の印字ヘッド104と支持面106aとの間への移動を制止するストッパ126とを有している。
ここで、図10に示すように、キャリア105は、スペーシングモータ113を含むキャリア駆動用アクチュエータ127によって、往復運動が行われ、また、プラテン106は、モータ又はソレノイドを用いたプラテン駆動用アクチュエータ128によって、プラテンばね115による付勢力に抗して、必要に応じて印字ヘッド104から離反する向きに駆動される。
また、ピンチローラ117は、モータ又はソレノイドを用いたピンチローラ駆動用アクチュエータ129によって、ピンチローラばね120による付勢力に抗して、ピンチローラフレーム118が回転されることによって、必要に応じてフィードローラ116から離反する向きに駆動されて変位する。
また、ストッパ126は、ストッパ駆動用アクチュエータ130によって、通帳等をセットした際に下降して、上部ペーパーガイド123と下部ペーパーガイド124との間に形成された搬送路を遮断するように上下方向に沿って駆動される。
また、フィードローラ116は、フィードモータを含むフィードローラ駆動用アクチュエータ130によって、回転駆動され、ピンチローラ117は、フィードローラ116に押し当てられてフィードローラ116の回転と共に従動回転する。
キャリア駆動用アクチュエータ127、プラテン駆動用アクチュエータ128、ピンチローラ駆動用アクチュエータ129、ストッパ駆動用アクチュエータ130及びフィードローラ駆動用アクチュエータ130は、コントローラ132によって制御される。
ここで、ピンチローラ117とストッパ126とは、同一のアクチュエータを用いて駆動されることも行われている。
なお、単票用のプリンタで、用紙を巻き付けて送る円筒形状のプラテンを用いる場合に、プラテンの駆動とキャリアの駆動を同一のモータを用いて切り換えて行う技術が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照。)。
特開平4−18382号公報 特開平5−50698号公報 特開平5−92637号公報
解決しようとする第1の問題点は、上述した従来技術では、アクチュエータを多数必要とするために、コントローラ132は複雑な制御を行う必要があり、かつ、動力を伝達する機構も複雑となり、部品点数も増大化するために、装置としての信頼性が悪化するという点である。
また、第2の問題点は、アクチュエータが多数配置され、動力を伝達する機構も複雑であるので、構成部品の配置スペースを確保する必要があり、装置の設計上の自由度が低下すると共に小型化が困難であるという点である。特に、ストッパ126を配置するために、専用のスペースが必要であった。
また、第3の問題点は、アクチュエータを多数必要とし、動力を伝達する機構も複雑であり、部品点数も増大化するために、コストが嵩むという点である。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、信頼性を向上させることができるプリンタ及び該プリンタにおけるプラテン駆動方法を提供することを第1の目的としている。
また、設計上の自由度を向上させ、小型化に寄与することができるプリンタ及び該プリンタにおけるプラテン駆動方法を提供することを第2の目的としている。
また、コストを低減することができるプリンタ及び該プリンタにおけるプラテン駆動方法を提供することを第3の目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、印刷情報に基づいて記録媒体に記録を行うための記録ヘッドと、上記記録ヘッドに対向配置され記録時に上記記録媒体を裏面側から支持するプラテンと、上記記録ヘッドを上記プラテンに沿って移動させるヘッド移動手段と、回転軸が互いに平行な一対の第1の回転体及び第2の回転体を有し上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に上記記録媒体を挟み込んで記録位置まで送るための媒体搬送手段とを備えてなるプリンタに係り、上記プラテンを上記記録ヘッドへ向けて付勢するためのプラテン付勢手段と、上記ヘッド移動手段によって上記記録ヘッドと共に変位し、上記プラテン付勢手段による付勢力に抗して上記プラテンを押圧するプラテン押圧手段とを備え、上記プラテンは、上記プラテン押圧手段によって押圧される被押圧面と、上記記録媒体の先端が突き当てられる制止面とを有し、かつ、上記被押圧面には、高さが互いに異なる第1の領域、第2の領域及び第3の領域が形成され、上記ヘッド移動手段によって、上記プラテン押圧手段が上記第1の領域上に配置されると、上記制止面によって上記記録媒体の上記記録ヘッドと上記被押圧面の上記第3の領域との間への移動を制止されるように上記プラテンが変位し、上記プラテン押圧手段が上記第2の領域上に配置されると、上記第1の回転体及び上記第2の回転体の回転によって、上記第3の領域と上記記録ヘッドとの間への上記記録媒体の挿入が可能とされ、上記プラテン押圧手段が上記第3の領域上に配置されると、上記記録媒体が上記プラテンによって支持され、上記プラテン押圧手段によって上記記録媒体を介して上記第3の領域が押圧されることによって、上記第3の領域が上記記録ヘッドに対して所定の離隔が保たれた状態で、上記記録媒体に対して記録可能とされることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のプリンタに係り、上記プラテンは、上記第1の回転体及び上記第2の回転体を互いに離反させるための作動部を有し、上記ヘッド移動手段によって、上記プラテン押圧手段が上記第1の領域上に配置されると、上記作動部の変位によって上記第1の回転体及び上記第2の回転体が互いに離反するように上記第1の回転体又は上記第2の回転体が変位し、上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に上記録媒体が挿入可能とされると共に、上記制止面によって上記記録媒体の上記記録ヘッドと上記被押圧面の上記第3の領域との間への移動を制止されるように上記プラテンが変位し、上記プラテン押圧手段が上記第2の領域上に配置されると、上記第1の回転体及び上記第2の回転体が上記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うように上記第1の回転体又は上記第2の回転体が変位すると共に、上記第1の回転体及び上記第2の回転体の回転によって、上記第3の領域と上記記録ヘッドとの間への上記記録媒体の挿入が可能とされることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載のプリンタに係り、上記第1の回転体及び上記第2の回転体は共に略円筒形状の駆動ローラ及び上記駆動ローラによって回転する従動ローラからなることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載のプリンタに係り、上記従動ローラを支持するローラ支持部材と、上記従動ローラを支持した上記ローラ支持部材を、所定の回動軸の周りに、上記従動ローラを上記駆動ローラに押し付ける向きに付勢するローラ付勢手段とを備え、上記作動部は、上記ヘッド移動手段によって、上記プラテン押圧手段が上記第1の領域上に配置されると、上記ローラ支持部材を上記回動軸の周りに、上記ローラ付勢手段による付勢力に抗して、上記従動ローラを上記駆動ローラから離反させる向きに回転させることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載のプリンタに係り、上記作動部は、上記プラテン押圧手段が上記第2の領域上に配置されると、上記ローラ支持部材から外れ、上記ローラ付勢手段によって、上記第1の回転体及び上記第2の回転体が上記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うようにすることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1に記載のプリンタに係り、上記第1の領域、上記第2の領域及び上記第3の領域の高さは、上記第3の領域の高さが、上記第1の領域の高さよりも高く、かつ、上記第2の領域の高さよりも低くなるようにそれぞれ設定されていることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1に記載のプリンタに係り、上記第1の領域及び上記第2の領域は、上記被押圧面の端部に形成されていることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1に記載のプリンタに係り、上記ヘッド移動手段によって、上記プラテン押圧手段が上記第1の領域上に配置されているときに、上記記録媒体のセットが行われ、上記プラテン押圧手段が上記第2の領域上に配置されているときに、改行が行われ、上記プラテン押圧手段が上記第3の領域上に配置されているときに、上記記録媒体への記録が行われることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、印刷情報に基づいて記録媒体に記録を行うための記録ヘッドと、上記記録ヘッドに対向配置され記録時に上記記録媒体を裏面側から支持するプラテンと、上記記録ヘッドを上記プラテンに沿って移動させるヘッド移動手段と、回転軸が互いに平行な一対の第1の回転体及び第2の回転体を有し上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に上記記録媒体を挟み込んで記録位置まで送るための媒体搬送手段とを備えてなるプリンタに係り、上記プラテンを上記記録ヘッドに接近する向きに又は上記記録ヘッドから離反させる向きに沿って移動させるプラテン移動手段を備え、上記プラテンは、上記記録ヘッドに対向し上記記録媒体を支持する支持面と、上記記録媒体の先端が突き当てられる制止面とを有し、上記プラテン移動手段は、上記記録媒体をセットする際に上記記録ヘッドの先端に対して上記支持面を第1の離隔に保ち、上記制止面によって上記記録媒体の上記記録ヘッドと上記支持面との間への移動が制止されるように上記プラテンを変位させ、改行時に上記記録ヘッドの先端に対して上記支持面を第2の離隔に保ち、上記第1の回転体及び上記第2の回転体の回転によって、上記支持面と上記記録ヘッドとの間への上記記録媒体の挿入が可能とされるように上記プラテンを変位させ、記録時に上記記録ヘッドの先端に対して上記支持面を第3の離隔に保たれた状態で、上記記録媒体に対して記録可能とされるように上記プラテンを変位させることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項9記載のプリンタに係り、上記プラテンは、上記第1の回転体及び上記第2の回転体を互いに離反させるための作動部を有し、上記プラテン移動手段によって、上記記録ヘッドの先端に対して上記支持面を第1の離隔に保つように上記プラテンが変位したときに、上記作動部の変位によって上記第1の回転体及び上記第2の回転体が互いに離反するように上記第1の回転体又は上記第2の回転体が変位し、上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に上記録媒体が挿入可能とされると共に、上記制止面によって上記記録媒体の上記記録ヘッドと上記支持面との間への移動が制止され、上記プラテン移動手段によって、上記記録ヘッドの先端に対して上記支持面を第2の離隔に保つように上記プラテンが変位したときに、上記第1の回転体及び上記第2の回転体が上記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うように上記第1の回転体又は上記第2の回転体が変位すると共に、上記第1の回転体及び上記第2の回転体の回転によって、上記支持面と上記記録ヘッドとの間への上記記録媒体の挿入が可能とされることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項9又は10記載のプリンタに係り、上記プラテン移動手段は、、上記第3の離隔が、上記第1の離隔よりも大きく、かつ、上記第2の離隔よりも小さくなるように上記プラテンを変位させることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、印刷情報に基づいて記録媒体に記録を行うための記録ヘッドに対向配置され、記録時に上記記録媒体を裏面側から支持するプラテンを駆動するためのプラテン駆動方法に係り、上記プラテンには、上記記録ヘッドと共に変位するプラテン押圧手段によって押圧される被押圧面と、上記記録媒体の先端が突き当てられる制止面とが設けられていると共に、上記被押圧面には、高さが互いに異なる第1の領域、第2の領域及び第3の領域が形成され、かつ、上記プラテンは、プラテン付勢手段によって上記記録ヘッドへ向けて付勢され、上記プラテン押圧手段によって、上記プラテン付勢手段による付勢力に抗して押圧され、上記記録ヘッドを上記プラテンに沿って移動させるヘッド移動手段によって、上記プラテン押圧手段が上記第1の領域上に配置されると、上記制止面によって上記記録媒体の上記記録ヘッドと上記被押圧面の上記第3の領域との間への移動が制止されるように上記プラテンが変位し、上記プラテン押圧手段が上記第2の領域上に配置されると、回転軸が互いに平行な一対の第1の回転体及び第2の回転体の間に上記記録媒体を挟み込んで記録位置まで送るための媒体搬送手段の上記第1の回転体及び上記第2の回転体の回転によって、上記第3の領域と上記記録ヘッドとの間への上記記録媒体の挿入が可能とされ、上記プラテン押圧手段が上記第3の領域上に配置されると、上記記録媒体が上記プラテンによって支持され、上記プラテン押圧手段によって上記記録媒体を介して上記第3の領域が押圧されることによって、上記第3の領域が上記記録ヘッドに対して所定の離隔が保たれた状態で、上記記録媒体に対して記録可能とされることを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、請求項12記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法に係り、上記プラテンには、上記第1の回転体及び上記第2の回転体を互いに離反させるための作動部が設けられ、上記ヘッド移動手段によって、上記プラテン押圧手段が上記第1の領域上に配置されると、上記作動部の変位によって上記第1の回転体及び上記第2の回転体が互いに離反するように上記第1の回転体又は上記第2の回転体が変位し、上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に上記録媒体が挿入可能とされると共に、上記制止面によって上記記録媒体の上記記録ヘッドと上記被押圧面の上記第3の領域との間への移動が制止されるように上記プラテンが変位し、上記プラテン押圧手段が上記第2の領域上に配置されると、上記第1の回転体及び上記第2の回転体が上記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うように上記第1の回転体又は上記第2の回転体が変位すると共に、上記第1の回転体及び上記第2の回転体の回転によって、上記第3の領域と上記記録ヘッドとの間への上記記録媒体の挿入が可能とされることを特徴としている。
また、請求項14記載の発明は、請求項13記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法に係り、上記第1の回転体及び上記第2の回転体は共に略円筒形状の駆動ローラ及び上記駆動ローラによって回転する従動ローラからなることを特徴としている。
また、請求項15記載の発明は、請求項14記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法に係り、上記従動ローラを支持するローラ支持部材と、上記従動ローラを支持した上記ローラ支持部材を、所定の回動軸の周りに、上記従動ローラを上記駆動ローラに押し付ける向きに付勢するローラ付勢手段とが配置され、上記作動部は、上記ヘッド移動手段によって、上記プラテン押圧手段が上記第1の領域上に配置されると、上記ローラ支持部材を上記回動軸の周りに、上記ローラ付勢手段による付勢力に抗して、上記従動ローラを上記駆動ローラから離反させる向きに回転させることを特徴としている。
また、請求項16記載の発明は、請求項15記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法に係り、上記作動部は、上記プラテン押圧手段が上記第2の領域上に配置されると、上記ローラ支持部材から外れ、上記ローラ付勢手段によって、上記第1の回転体及び上記第2の回転体が上記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うようにすることを特徴としている。
また、請求項17記載の発明は、請求項12乃至16のいずれか1に記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法に係り、上記第1の領域、上記第2の領域及び上記第3の領域の高さは、上記第3の領域の高さが、上記第1の領域の高さよりも高く、かつ、上記第2の領域の高さよりも低くなるようにそれぞれ設定されていることを特徴としている。
また、請求項18記載の発明は、請求項12乃至17のいずれか1に記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法に係り、上記第1の領域及び上記第2の領域は、上記被押圧面の端部に形成されていることを特徴としている。
また、請求項19記載の発明は、請求項12乃至18のいずれか1に記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法に係り、上記ヘッド移動手段によって、上記プラテン押圧手段が上記第1の領域上に配置されているときに、上記記録媒体のセットが行われ、上記プラテン押圧手段が上記第2の領域上に配置されているときに、改行が行われ、上記プラテン押圧手段が上記第3の領域上に配置されているときに、上記記録媒体への印字が行われることを特徴としている。
また、請求項20記載の発明は、印刷情報に基づいて記録媒体に記録を行うための記録ヘッドに対向配置され、記録時に上記記録媒体を裏面側から支持するプラテンを駆動するためのプラテン駆動方法に係り、上記プラテンには、上記記録ヘッドに対向し上記記録媒体を支持する支持面と、上記記録媒体の先端が突き当てられる制止面とが設けられ、上記記録媒体をセットする際に、上記プラテンを上記記録ヘッドに接近する向きに又は上記記録ヘッドから離反させる向きに沿って移動させるためのプラテン移動手段が、上記記録ヘッドの先端に対して上記支持面を第1の離隔に保ち、上記制止面によって上記記録媒体の上記記録ヘッドと上記支持面との間への移動が制止されるように上記プラテンを変位させ、改行時に上記プラテン移動手段が、上記記録ヘッドの先端に対して上記支持面を第2の離隔に保ち、回転軸が互いに平行な一対の第1の回転体及び第2の回転体の間に上記記録媒体を挟み込んで記録位置まで送るための媒体搬送手段の上記第1の回転体及び上記第2の回転体の回転によって、上記支持面と上記記録ヘッドとの間への上記記録媒体の挿入が可能とされるように上記プラテンを変位させ、記録時に上記プラテン移動手段が、上記記録ヘッドの先端に対して上記支持面を第3の離隔に保たれた状態で、上記記録媒体に対して記録可能とされるように上記プラテンを変位させることを特徴としている。
また、請求項21記載の発明は、請求項20記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法に係り、上記プラテンには、上記第1の回転体及び上記第2の回転体を互いに離反させるための作動部が設けられ、上記プラテン移動手段によって、上記記録ヘッドの先端に対して上記支持面を第1の離隔に保つように上記プラテンを変位したときに、上記作動部の変位によって上記第1の回転体及び上記第2の回転体が互いに離反するように上記第1の回転体又は上記第2の回転体が変位し、上記第1の回転体と上記第2の回転体との間に上記録媒体が挿入可能とされると共に、上記制止面によって上記記録媒体の上記記録ヘッドと上記支持面との間への移動を制止されるように上記プラテンが変位し、上記プラテン移動手段によって、上記記録ヘッドの先端に対して上記支持面を第2の離隔に保つように上記プラテンが変位したときに、上記第1の回転体及び上記第2の回転体が上記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うように上記第1の回転体又は上記第2の回転体が変位すると共に、上記第1の回転体及び上記第2の回転体の回転によって、上記支持面と上記記録ヘッドとの間への上記記録媒体の挿入が可能とされることを特徴としている。
また、請求項22記載の発明は、請求項20又は21記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法に係り、上記プラテン移動手段は、上記第3の離隔が、上記第1の離隔よりも大きく、かつ、上記第2の離隔よりも小さくなるように上記プラテンを変位させることを特徴としている。
この発明の構成によれば、ヘッド移動手段を用いて記録ヘッドを駆動し、記録ヘッドと共に変位するプラテン押圧手段によって、高さが互いに異なる第1の領域、第2の領域及び第3の領域が形成された被押圧面を押圧して、プラテンを上下動させることによって、ヘッド移動手段が、従来技術におけるキャリア駆動用アクチュエータの機能、プラテン駆動用アクチュエータの機能、及びストッパ駆動用アクチュエータの機能を兼ねることができ、アクチュエータの数を削減し、アクチュエータの制御や動力伝達機構を単純化でき、部品点数も低減することができるので、信頼性を向上させることができる。
また、プラテンに作動部を設けて、第1の回転体及び第2の回転体を互いに離反させるようにすることによって、ピンチローラ駆動用アクチュエータの機能も兼ねることができるので、一段と信頼性を向上させることができる。
また、ヘッド移動手段を用いて記録ヘッドを駆動し、記録ヘッドと共に変位するプラテン押圧手段によって、高さが互いに異なる第1の領域、第2の領域及び第3の領域が形成された被押圧面を押圧して、プラテンを上下動させることによって、ヘッド移動手段が、キャリア駆動用アクチュエータの機能、プラテン駆動用アクチュエータの機能、ピンチローラ駆動用アクチュエータの機能、及びストッパ駆動用アクチュエータの機能を兼ねることができると共に、プラテンに制止面を設けることによって、ストッパを専用に設ける必要がないので、アクチュエータの数を削減し、動力伝達機構を単純化して、部品点数を削減することができるので、構成部品の配置スペースを縮小化し、設計上の自由度を向上させ、かつ、小型化に寄与することができる。
また、ヘッド移動手段を用いて記録ヘッドを駆動し、記録ヘッドと共に変位するプラテン押圧手段によって、高さが互いに異なる第1の領域、第2の領域及び第3の領域が形成された被押圧面を押圧して、プラテンを上下動させることによって、ヘッド移動手段が、キャリア駆動用アクチュエータの機能、プラテン駆動用アクチュエータの機能、ピンチローラ駆動用アクチュエータの機能、及びストッパ駆動用アクチュエータの機能を兼ねることができ、アクチュエータの数を削減し、動力伝達機構を単純化して、部品点数を削減することができるので、コストを低減することができる。
ヘッド移動手段を用いて記録ヘッドを駆動し、記録ヘッドと共に変位するプラテン押圧手段によって、高さが互いに異なる第1の領域、第2の領域及び第3の領域が形成された被押圧面を押圧して、プラテンを上下動させることによって、ヘッド移動手段が、従来技術におけるキャリア駆動用アクチュエータの機能、プラテン駆動用アクチュエータの機能、及びストッパ駆動用アクチュエータの機能を兼ねることができ、アクチュエータの数を削減し、アクチュエータの制御や動力伝達機構を単純化でき、部品点数も低減することができ、信頼性を向上させるという第1の目的を実現した。
また、ヘッド移動手段を用いて記録ヘッドを駆動し、記録ヘッドと共に変位するプラテン押圧手段によって、高さが互いに異なる第1の領域、第2の領域及び第3の領域が形成された被押圧面を押圧して、プラテンを上下動させることによって、ヘッド移動手段が、キャリア駆動用アクチュエータの機能、プラテン駆動用アクチュエータの機能、及びストッパ駆動用アクチュエータの機能を兼ねることができると共に、プラテンに制止面を設けることによって、ストッパを専用に設ける必要がないので、アクチュエータの数を削減し、動力伝達機構を単純化して、部品点数を削減することができ、構成部品の配置スペースを縮小化し、設計上の自由度を向上させ、かつ、小型化に寄与するという第2の目的を実現した。
また、ヘッド移動手段を用いて記録ヘッドを駆動し、記録ヘッドと共に変位するプラテン押圧手段によって、高さが互いに異なる第1の領域、第2の領域及び第3の領域が形成された被押圧面を押圧して、プラテンを上下動させることによって、ヘッド移動手段が、キャリア駆動用アクチュエータの機能、プラテン駆動用アクチュエータの機能、及びストッパ駆動用アクチュエータの機能を兼ねることができ、アクチュエータの数を削減し、動力伝達機構を単純化して、部品点数を削減することができ、コストを低減するという第3の目的を実現した。
図1は、この発明の一実施例である通帳プリンタの構成を模式的に示す側面図、図2は、同通帳プリンタが搭載された帳票処理装置を備えた自動取引装置の構成を示す斜視図、図3は、同帳票処理装置の構成を示す図、図4は、同通帳プリンタの構成を示す正面図、図5は、同通帳プリンタの構成を示す平面図、図6及び図7は、同通帳プリンタの動作を説明するための説明図、また、図8は、同通帳プリンタの動作を説明するためのフローチャートである。
この例の通帳プリンタ1は、例えばインクジェットプリンタからなり、図2及び図3に示すように、自動取引装置2を構成する帳票処理装置3において、通帳等の紙葉類に印字を行うために用いられる。
自動取引装置2は、入金、出金、振込み、通帳記入、残高照会等が可能な自動取引機能を有し、筐体3内に帳票を処理する帳票処理装置が格納されていると共に、図2に示すように、この筐体3に、取引表示器4と、操作表示器5と、通帳挿入口6と、カード挿入口7と、レシート放出口8と、硬貨投入口9と、紙幣投入口11と、係員呼出釦12と、インクカートリッジ装填扉13とが配設されて概略構成されている。
帳票処理装置3は、図3に示すように、帳票処理装置3の構成各部を制御するコントローラ15と、帳票挿入口16から設けられた帳票搬送路17に沿って配置された磁気データ処理部18、光学式読取部19、印字を行う通帳プリンタ1、ページめくり部22、及び取忘帳票回収部23と、帳票挿入口16の後方に配置された通帳保留部24と、合流搬送路25,26,27,28を介してそれぞれ帳票搬送路17に接続された通帳装填部29,31,32,33とを有してなっている。
通帳プリンタ1は、図1に示すように、紙葉類に印字を行う印字部41と、紙葉類を印字位置まで送る搬送部42とを備えてなっている。
印字部41は、印刷情報に基づいて通帳等の紙葉類に印字を行うための印字ヘッド44を搭載されたキャリア45と、印字時に、紙葉類を裏面側から支持すると共に、印字ヘッド44との間に紙葉類を挟んだ状態で印字ヘッド44との隙間が所定の値に保たれるように配置される長尺なプラテン46と、印字ヘッド44を搭載したキャリア45をプラテン46の長尺方向に沿って移動させるヘッド移動部47と、プラテン46を支持するプラテン支持部48とを有してなっている。
印字ヘッド44には、印字ギャップを保つためにプラテン46を押し当てるギャップローラ49が取り付けられている。
ヘッド移動部47は、キャリア45を案内するキャリアシャフト51,52と、所定の部位にキャリア45が固定されたタイミングベルト53と、タイミングベルト52を駆動してキャリア45を往復運動させるためのスペーシングモータ54とを有している。
プラテン支持部48は、プラテン46の両端部の下面側に配設され、プラテン46を両端部を支持するプラテンガイド55,55と、プラテン46を常に印字ヘッド44側(図1及び図4では上方)へ向けて付勢するプラテンばね56,56とを有している。
プラテン46は、プラテンガイド55,55によって案内されて上下方向に沿って変位可能とされていると共に、プラテンばね56,56によって常に上方に向けて付勢されている。
プラテン46は、断面矩形状の長尺な部材からなり、ギャップローラ49によって下方へ向けて押圧される上面部58と、紙葉類をセットした際に紙葉類の端面が当てられ制止面として機能する正面部59とを有すると共に、正面部59の端部には、紙葉類をセットした際に後述するピンチローラ62とフィードローラ61とが離間するようにピンチローラフレームを作動させるためのフック部50が設けられている。すなわち、このプラテン46は、搬送部42の機能の一部も担っている。
プラテン46は、図4に示すように、一方の端部には、その高さが3段階に変化するように傾斜部が形成されている。すなわち、プラテン46の上面部58は、下面からの高さがL1とされ、紙葉類がセットされた時にギャップローラ49が押し当てられるセット領域58aと、下面からの高さがL2とされ、改行時にギャップローラ49が押し当てられる改行領域58bと、下面からの高さがL3とされ、印字時にギャップローラ49が押し当てられる印字領域58cとを有している。
ここで、L1,L2,L3は、(L2>L3>L1)となるように、それぞれ、所定の値に設定される。また、セット領域58aと改行領域58bとの間の中間領域58s、改行領域58bと印字領域58cとの間の中間領域58tは、高さが徐々に変化する傾斜部とされている。
ギャップローラ49がプラテン46の上面部58のセット領域58aの部位を押し当てているとき(紙葉類セットポジション)は、ギャップローラ49が印字領域58cの部位を押し当てているときと比較して、フック部50が上昇し、シャフト66の周りにピンチローラ62がフィードローラ61から離反する向きにピンチローラフレーム63を回転させ、ピンチローラ62とフィードローラ61との間に、紙葉類の差入れが可能となると共に、差し入れられた紙葉類の先端部は、プラテン46の正面部59に突き当てられて、印字ヘッド44直下の印字位置までの移動が制止される。
ギャップローラ49が改行領域58bの部位を押し当てているとき(改行ポジション)は、ギャップローラ49が印字領域58cの部位を押し当てているときと比較して、フック部61が下降し、ピンチローラフレーム63から外れ、シャフト66の周りにピンチローラ62がフィードローラ61に押し付けられる向きにピンチローラばね64の付勢力によって回転し、ピンチローラ62とフィードローラ61との間に紙葉類を挟み込んで、印字位置までの搬送可能な状態とされる。
ギャップローラ49が印字領域58cの部位を押し当てているときは、ギャップローラ49が、印字領域58c上を転がりながら移動することによって、印字ヘッド44とプラテン46の印字領域58cとの間の印字ギャップが一定値に保たれて、紙葉類上に1行分の印字が行われる。
搬送部42は、図1及び図5に示すように、紙葉類を挟み込んで送る例えば3対のフィードローラ61及びピンチローラ62と、ピンチローラ62を保持するピンチローラフレーム63と、ピンチローラ62をフィードローラ61に押し付けるトーションばねからなる従動ばね64aと、ピンチローラフレーム63をフィードローラ側に押し付ける圧縮ばねからなるピンチローラばね64bと、フィードローラ61を駆動するフィードモータ(不図示)の軸が接続されフィードローラ61が取り着けられたシャフト65と、従動ばね64aが取り着けられたシャフト66と、紙葉類の姿勢を保持するための上部ペーパーガイド67及び下部ペーパーガイド68と、発光素子69a及び受光素子69bからなり紙葉類がセットされた際に突当てを感知する突当感知センサ69と、ピンチローラフレーム63の過上昇防止を防止する過上昇防止ストッパ71と、ピンチローラフレーム63の過下降防止を防止する過下降防止ストッパ72とを有している。
フィードローラ61は、フィードモータによって回転駆動され、ピンチローラ62は、フィードローラ61に押し当てられてフィードローラ61の回転と共に従動回転する。
また、ピンチローラフレーム63は、ピンチローラ62及び従動ばね64が取り着けられた横板部74と、ピンチローラばね64bの一端が取り着けられ、端部がプラテン46のフック部50に係止して上昇する底板部75とを有している。
ピンチローラ62は、その軸部62aがピンチローラフレーム63の長孔63aに挿入されて支持され、従動ばね64aは、一端がピンチローラフレーム63に固定され、他端がピンチローラ62の軸部62aに下側から押し当てるように接触している。
また、ピンチローラばね64bは、その一端がピンチローラフレーム63の底板部75の所定の部位に固定され、他端が筐体に固定された取付フレーム76に固定されている。
ピンチローラフレーム63は、ピンチローラばね64bによってシャフト66の周りにピンチローラ62をフィードローラ61に押し付ける向きに常に付勢されていると共に、プラテン46のフック部50の上昇によってシャフト66の周りにピンチローラ62がフィードローラ61から離反する向きに回転する。
次に、図6乃至図8を参照して、この例の通帳プリンタ1の動作について説明する。
電源が投入されると、制御部(不図示)は、スペーシングモータ54を制御して、キャリア45を移動させ、図6(a)に示すように、ギャップローラ49がプラテン46の上面部58のセット領域58a内まで変位するようにする(ステップSA11(図8))。すなわち、印字ヘッド44は、紙葉類セットポジションに配置される。
ここで、ギャップローラ49は、プラテン46の上面部58のセット領域58aの部位を押し当て、図7(a)に示すように、フック部50が上昇し、ピンチローラばね64bによる付勢力に抗して、ピンチローラフレーム63の底板部75の端部を押し上げ、シャフト66の周りにピンチローラ62がフィードローラ61から離反する向きにピンチローラフレーム63を回転させる。
これによって、ピンチローラ62とフィードローラ61との間に、紙葉類の差入れが可能となると共に、差し入れられた紙葉類の先端部は、プラテン46の正面部59に突き当てられて、印字ヘッド44直下の印字位置までの移動が制止される。
この状態で、紙葉類Aが上部ペーパーガイド67と下部ペーパーガイド68との間に差し入れられてセットされ(ステップSA12)、紙葉類Aの先端部がプラテン46の正面部59に突き当てられて、発光素子69aと受光素子69bとの間が紙葉類Aによって遮光されて、突当感知センサ69によって、紙葉類の突当てが感知されると(ステップSA13)、制御部は、i(1≦i≦n、n:自然数)行目の印字を開始する(ステップSA14)。
制御部は、スペーシングモータ54を制御して、キャリア45を移動させ、図6(b)に示すように、ギャップローラ49がプラテン46の上面部58の改行領域58b内まで変位するようにする(ステップSA15)。すなわち、印字ヘッド44は、改行ポジションに配置される。
ここで、ギャップローラ49は改行領域58bの部位を押し当て、図7(b)に示すように、フック部50が下降して、ピンチローラフレーム63の底板部75から離れ、シャフト66の周りにピンチローラ62がフィードローラ61に押し付けられる向きにピンチローラばね64の付勢力によって回転し、ピンチローラ62とフィードローラ61との間に紙葉類Aを挟み込んでクランプして印字位置までの搬送可能な状態とされる。
次に、制御部は、フィードモータを制御して、フィードローラ61を正転させ、紙葉類Aを印字位置まで搬送する(ステップSA16)。
次に、制御部は、スペーシングモータ54を制御して、キャリア45を移動させ、図6(c)に示すように、ギャップローラ49がプラテン46の上面部58の印字領域58c内を転がりながら移動するようにさせながら、印字ヘッド44を制御して、紙葉類A上に1行分の印字を行わせる(ステップSA17)。
ここで、図6(c)及び図7(c)に示すように、ギャップローラ49が印字領域58cの部位を押し当て、ギャップローラ49が、印字領域58c上を転がりながら移動することによって、印字ヘッド44とプラテン46の印字領域58cとの間の印字ギャップが一定値に保たれて、紙葉類上に1行分の印字が行われる。
次に、制御部は、ステップSA18で、印字した行数が、設定されたn行に達したか否か判断し、n行に達していない場合には、iの値をさらに1行増加させて(ステップSA19)、ステップSA15に戻る。n行に達した場合には、ステップSA20に進み、印字終了とし、フィードモータの逆転を開始させ(ステップSA21)、ステップSA22で排出完了か否か判断し、排出未了の場合はステップSA21に戻り、排出完了の場合は、ステップSA23へ進み、フィードモータを停止させ、スペーシングモータ54を制御して、キャリア45を移動させ、図6(a)に示すように、ギャップローラ49がプラテン46の上面部58のセット領域58a内まで変位するようにする。すなわち、印字ヘッド44を、紙葉類セットポジションに配置させる。
このように、この例の構成によれば、印字ヘッド44の動作に従動させて、高さが互いに異なるセット領域58a、改行領域58b及び印字領域58cが形成されたプラテン46の上面部58をギャップローラ49が押圧して、プラテン46の上下動作と、紙葉類Aの制止動作及び紙葉類Aのクランプ動作を行わせるので、従来技術におけるキャリア駆動用アクチュエータの機能、プラテン駆動用アクチュエータの機能、及びストッパ駆動用アチュエータの機能を兼ねることができ、かつ、プラテン46にフック部50を設けて、ピンチローラ62を変位させて、フィードローラ61とピンチローラ62とを互いに離反させるようにすることによって、ピンチローラ駆動用アクチュエータの機能も兼ねることができるので、アクチュエータの数を削減し、アクチュエータの制御や動力伝達機構を単純化でき、部品点数も低減することができるので、信頼性を向上させることができる。
また、プラテンに制止面を設けることによって、ストッパを専用に設ける必要がないので、アクチュエータの数を削減し、動力伝達機構を単純化して、部品点数を削減することができるので、構成部品の配置スペースを縮小化し、設計上の自由度を向上させ、かつ、小型化に寄与することができる。
また、アクチュエータの数を削減し、動力伝達機構を単純化して、部品点数を削減することができるので、コストを低減することができる。
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、上述した実施例では、通帳等の帳票に印字を行わせるプリンタに適用する場合について述べたが、用途はもちろんこれに限らず、単票に印字を行う場合に用いても良い。
また、印字ヘッドにギャップローラを装着せず、プラテンをプラテン移動手段としての専用のアクチュエータを用いて変位させても良い。この場合に、上記アクチュエータによって、プラテンの上下方向に沿って変位させて、記録媒体の制止動作を行わせても良い。紙葉類を支持する支持面の印字ヘッドの先端に対する離隔は、印字時の離隔(第3の離隔)が、紙葉類セット時の離隔(第1の離隔)より大きく、かつ、改行時の離隔(第2の離隔)よりも小さくなるようにそれぞれ所定の値とする。
また、この場合も、第1の回転体及び第2の回転体としてのフィードローラ及びピンチローラを互いに離反させるための作動部をプラテンに設け、プラテンの上下運動と共に、記録媒体のクランプ動作を行わせるようにしても良い。
また、感知センサをプラテンに取り付け、紙葉類からの反射光によって、紙葉類を感知するようにしても良い。
インクジェットプリンタのほか、感熱プリンタ等のノンインパクト方式のプリンタに適用することができる。また、ドットインパクトプリンタ等のインパクト方式のプリンタに適用することができる。
この発明の一実施例である通帳プリンタの構成を模式的に示す側面図である。 同通帳プリンタが搭載された帳票処理装置を備えた自動取引装置の構成を示す斜視図である。 同帳票処理装置の構成を示す図である。 同通帳プリンタの構成を示す正面図である。 同通帳プリンタの構成を示す平面図である。 同通帳プリンタの動作を説明するための説明図である。 同通帳プリンタの動作を説明するための説明図である。 同通帳プリンタの動作を説明するためのフローチャートである。 同従来技術を説明するための説明図である。 同従来技術を説明するための説明図である。
符号の説明
1 通帳プリンタ(プリンタ)
2 自動取引装置
3 帳票処理装置
41 印字部
42 搬送部(媒体搬送手段)
44 印字ヘッド(記録ヘッド)
45 キャリア
46 プラテン
47 ヘッド移動部(ヘッド移動手段)
48 プラテン支持部
49 ギャップローラ(プラテン押圧手段)
50 フック部(作動部)
54 スペーシングモータ
56 プラテンばね(プラテン付勢手段)
58 上面部(被押圧面)
58a セット領域(第1の領域)
58b 改行領域(第2の領域)
58c 印字領域(第3の領域)
59 正面部(制止面)
61 フィードローラ(第1の回転体又は第2の回転体、駆動ローラ)
62 ピンチローラ(第2の回転体又は第1の回転体、従動ローラ)
64b ピンチローラばね(ローラ付勢手段)
A 紙葉類(記録媒体)

Claims (22)

  1. 印刷情報に基づいて記録媒体に記録を行うための記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対向配置され記録時に前記記録媒体を裏面側から支持するプラテンと、前記記録ヘッドを前記プラテンに沿って移動させるヘッド移動手段と、回転軸が互いに平行な一対の第1の回転体及び第2の回転体を有し前記第1の回転体と前記第2の回転体との間に前記記録媒体を挟み込んで記録位置まで送るための媒体搬送手段とを備えてなるプリンタであって、
    前記プラテンを前記記録ヘッドへ向けて付勢するためのプラテン付勢手段と、前記ヘッド移動手段によって前記記録ヘッドと共に変位し、前記プラテン付勢手段による付勢力に抗して前記プラテンを押圧するプラテン押圧手段とを備え、
    前記プラテンは、前記プラテン押圧手段によって押圧される被押圧面と、前記記録媒体の先端が突き当てられる制止面とを有し、かつ、前記被押圧面には、高さが互いに異なる第1の領域、第2の領域及び第3の領域が形成され、
    前記ヘッド移動手段によって、前記プラテン押圧手段が前記第1の領域上に配置されると、前記制止面によって前記記録媒体の前記記録ヘッドと前記被押圧面の前記第3の領域との間への移動を制止されるように前記プラテンが変位し、
    前記プラテン押圧手段が前記第2の領域上に配置されると、前記第1の回転体及び前記第2の回転体の回転によって、前記第3の領域と前記記録ヘッドとの間への前記記録媒体の挿入が可能とされ、
    前記プラテン押圧手段が前記第3の領域上に配置されると、前記記録媒体が前記プラテンによって支持され、前記プラテン押圧手段によって前記記録媒体を介して前記第3の領域が押圧されることによって、前記第3の領域が前記記録ヘッドに対して所定の離隔が保たれた状態で、前記記録媒体に対して記録可能とされる
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記プラテンは、前記第1の回転体及び前記第2の回転体を互いに離反させるための作動部を有し、
    前記ヘッド移動手段によって、前記プラテン押圧手段が前記第1の領域上に配置されると、前記作動部の変位によって前記第1の回転体及び前記第2の回転体が互いに離反するように前記第1の回転体又は前記第2の回転体が変位し、前記第1の回転体と前記第2の回転体との間に前記録媒体が挿入可能とされると共に、前記制止面によって前記記録媒体の前記記録ヘッドと前記被押圧面の前記第3の領域との間への移動を制止されるように前記プラテンが変位し、
    前記プラテン押圧手段が前記第2の領域上に配置されると、前記第1の回転体及び前記第2の回転体が前記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うように前記第1の回転体又は前記第2の回転体が変位すると共に、前記第1の回転体及び前記第2の回転体の回転によって、前記第3の領域と前記記録ヘッドとの間への前記記録媒体の挿入が可能とされることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体は共に略円筒形状の駆動ローラ及び前記駆動ローラによって回転する従動ローラからなることを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
  4. 前記従動ローラを支持するローラ支持部材と、前記従動ローラを支持した前記ローラ支持部材を、所定の回動軸の周りに、前記従動ローラを前記駆動ローラに押し付ける向きに付勢するローラ付勢手段とを備え、
    前記作動部は、前記ヘッド移動手段によって、前記プラテン押圧手段が前記第1の領域上に配置されると、前記ローラ支持部材を前記回動軸の周りに、前記ローラ付勢手段による付勢力に抗して、前記従動ローラを前記駆動ローラから離反させる向きに回転させることを特徴とする請求項3記載のプリンタ。
  5. 前記作動部は、前記プラテン押圧手段が前記第2の領域上に配置されると、前記ローラ支持部材から外れ、前記ローラ付勢手段によって、前記第1の回転体及び前記第2の回転体が前記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うようにすることを特徴とする請求項4記載のプリンタ。
  6. 前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域の高さは、前記第3の領域の高さが、前記第1の領域の高さよりも高く、かつ、前記第2の領域の高さよりも低くなるようにそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載のプリンタ。
  7. 前記第1の領域及び前記第2の領域は、前記被押圧面の端部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載のプリンタ。
  8. 前記ヘッド移動手段によって、前記プラテン押圧手段が前記第1の領域上に配置されているときに、前記記録媒体のセットが行われ、前記プラテン押圧手段が前記第2の領域上に配置されているときに、改行が行われ、前記プラテン押圧手段が前記第3の領域上に配置されているときに、前記記録媒体への記録が行われることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1に記載のプリンタ。
  9. 印刷情報に基づいて記録媒体に記録を行うための記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対向配置され記録時に前記記録媒体を裏面側から支持するプラテンと、前記記録ヘッドを前記プラテンに沿って移動させるヘッド移動手段と、回転軸が互いに平行な一対の第1の回転体及び第2の回転体を有し前記第1の回転体と前記第2の回転体との間に前記記録媒体を挟み込んで記録位置まで送るための媒体搬送手段とを備えてなるプリンタであって、
    前記プラテンを前記記録ヘッドに接近する向きに又は前記記録ヘッドから離反させる向きに沿って移動させるプラテン移動手段を備え、
    前記プラテンは、前記記録ヘッドに対向し前記記録媒体を支持する支持面と、前記記録媒体の先端が突き当てられる制止面とを有し、
    前記プラテン移動手段は、前記記録媒体をセットする際に前記記録ヘッドの先端に対して前記支持面を第1の離隔に保ち、前記制止面によって前記記録媒体の前記記録ヘッドと前記支持面との間への移動が制止されるように前記プラテンを変位させ、
    改行時に前記記録ヘッドの先端に対して前記支持面を第2の離隔に保ち、前記第1の回転体及び前記第2の回転体の回転によって、前記支持面と前記記録ヘッドとの間への前記記録媒体の挿入が可能とされるように前記プラテンを変位させ、
    記録時に前記記録ヘッドの先端に対して前記支持面を第3の離隔に保たれた状態で、前記記録媒体に対して記録可能とされるように前記プラテンを変位させる
    ことを特徴とするプリンタ。
  10. 前記プラテンは、前記第1の回転体及び前記第2の回転体を互いに離反させるための作動部を有し、
    前記プラテン移動手段によって、前記記録ヘッドの先端に対して前記支持面を第1の離隔に保つように前記プラテンが変位したときに、前記作動部の変位によって前記第1の回転体及び前記第2の回転体が互いに離反するように前記第1の回転体又は前記第2の回転体が変位し、前記第1の回転体と前記第2の回転体との間に前記録媒体が挿入可能とされると共に、前記制止面によって前記記録媒体の前記記録ヘッドと前記支持面との間への移動が制止され、
    前記プラテン移動手段によって、前記記録ヘッドの先端に対して前記支持面を第2の離隔に保つように前記プラテンが変位したときに、前記第1の回転体及び前記第2の回転体が前記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うように前記第1の回転体又は前記第2の回転体が変位すると共に、前記第1の回転体及び前記第2の回転体の回転によって、前記支持面と前記記録ヘッドとの間への前記記録媒体の挿入が可能とされることを特徴とする請求項9記載のプリンタ。
  11. 前記プラテン移動手段は、、前記第3の離隔が、前記第1の離隔よりも大きく、かつ、前記第2の離隔よりも小さくなるように前記プラテンを変位させることを特徴とする請求項9又は10記載のプリンタ。
  12. 印刷情報に基づいて記録媒体に記録を行うための記録ヘッドに対向配置され、記録時に前記記録媒体を裏面側から支持するプラテンを駆動するためのプラテン駆動方法であって、
    前記プラテンには、前記記録ヘッドと共に変位するプラテン押圧手段によって押圧される被押圧面と、前記記録媒体の先端が突き当てられる制止面とが設けられていると共に、前記被押圧面には、高さが互いに異なる第1の領域、第2の領域及び第3の領域が形成され、かつ、前記プラテンは、プラテン付勢手段によって前記記録ヘッドへ向けて付勢され、前記プラテン押圧手段によって、前記プラテン付勢手段による付勢力に抗して押圧され、
    前記記録ヘッドを前記プラテンに沿って移動させるヘッド移動手段によって、前記プラテン押圧手段が前記第1の領域上に配置されると、前記制止面によって前記記録媒体の前記記録ヘッドと前記被押圧面の前記第3の領域との間への移動が制止されるように前記プラテンが変位し、
    前記プラテン押圧手段が前記第2の領域上に配置されると、回転軸が互いに平行な一対の第1の回転体及び第2の回転体の間に前記記録媒体を挟み込んで記録位置まで送るための媒体搬送手段の前記第1の回転体及び前記第2の回転体の回転によって、前記第3の領域と前記記録ヘッドとの間への前記記録媒体の挿入が可能とされ、
    前記プラテン押圧手段が前記第3の領域上に配置されると、前記記録媒体が前記プラテンによって支持され、前記プラテン押圧手段によって前記記録媒体を介して前記第3の領域が押圧されることによって、前記第3の領域が前記記録ヘッドに対して所定の離隔が保たれた状態で、前記記録媒体に対して記録可能とされる
    ことを特徴とするプリンタにおけるプラテン駆動方法。
  13. 前記プラテンには、前記第1の回転体及び前記第2の回転体を互いに離反させるための作動部が設けられ、
    前記ヘッド移動手段によって、前記プラテン押圧手段が前記第1の領域上に配置されると、前記作動部の変位によって前記第1の回転体及び前記第2の回転体が互いに離反するように前記第1の回転体又は前記第2の回転体が変位し、前記第1の回転体と前記第2の回転体との間に前記録媒体が挿入可能とされると共に、前記制止面によって前記記録媒体の前記記録ヘッドと前記被押圧面の前記第3の領域との間への移動が制止されるように前記プラテンが変位し、
    前記プラテン押圧手段が前記第2の領域上に配置されると、前記第1の回転体及び前記第2の回転体が前記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うように前記第1の回転体又は前記第2の回転体が変位すると共に、前記第1の回転体及び前記第2の回転体の回転によって、前記第3の領域と前記記録ヘッドとの間への前記記録媒体の挿入が可能とされることを特徴とする請求項12記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法。
  14. 前記第1の回転体及び前記第2の回転体は共に略円筒形状の駆動ローラ及び前記駆動ローラによって回転する従動ローラからなることを特徴とする請求項13記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法。
  15. 前記従動ローラを支持するローラ支持部材と、前記従動ローラを支持した前記ローラ支持部材を、所定の回動軸の周りに、前記従動ローラを前記駆動ローラに押し付ける向きに付勢するローラ付勢手段とが配置され、
    前記作動部は、前記ヘッド移動手段によって、前記プラテン押圧手段が前記第1の領域上に配置されると、前記ローラ支持部材を前記回動軸の周りに、前記ローラ付勢手段による付勢力に抗して、前記従動ローラを前記駆動ローラから離反させる向きに回転させることを特徴とする請求項14記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法。
  16. 前記作動部は、前記プラテン押圧手段が前記第2の領域上に配置されると、前記ローラ支持部材から外れ、前記ローラ付勢手段によって、前記第1の回転体及び前記第2の回転体が前記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うようにすることを特徴とする請求項15記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法。
  17. 前記第1の領域、前記第2の領域及び前記第3の領域の高さは、前記第3の領域の高さが、前記第1の領域の高さよりも高く、かつ、前記第2の領域の高さよりも低くなるようにそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1に記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法。
  18. 前記第1の領域及び前記第2の領域は、前記被押圧面の端部に形成されていることを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1に記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法。
  19. 前記ヘッド移動手段によって、前記プラテン押圧手段が前記第1の領域上に配置されているときに、前記記録媒体のセットが行われ、前記プラテン押圧手段が前記第2の領域上に配置されているときに、改行が行われ、前記プラテン押圧手段が前記第3の領域上に配置されているときに、前記記録媒体への印字が行われることを特徴とする請求項12乃至18のいずれか1に記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法。
  20. 印刷情報に基づいて記録媒体に記録を行うための記録ヘッドに対向配置され、記録時に前記記録媒体を裏面側から支持するプラテンを駆動するためのプラテン駆動方法であって、
    前記プラテンには、前記記録ヘッドに対向し前記記録媒体を支持する支持面と、前記記録媒体の先端が突き当てられる制止面とが設けられ、
    前記記録媒体をセットする際に、前記プラテンを前記記録ヘッドに接近する向きに又は前記記録ヘッドから離反させる向きに沿って移動させるためのプラテン移動手段が、前記記録ヘッドの先端に対して前記支持面を第1の離隔に保ち、前記制止面によって前記記録媒体の前記記録ヘッドと前記支持面との間への移動が制止されるように前記プラテンを変位させ、
    改行時に前記プラテン移動手段が、前記記録ヘッドの先端に対して前記支持面を第2の離隔に保ち、回転軸が互いに平行な一対の第1の回転体及び第2の回転体の間に前記記録媒体を挟み込んで記録位置まで送るための媒体搬送手段の前記第1の回転体及び前記第2の回転体の回転によって、前記支持面と前記記録ヘッドとの間への前記記録媒体の挿入が可能とされるように前記プラテンを変位させ、
    記録時に前記プラテン移動手段が、前記記録ヘッドの先端に対して前記支持面を第3の離隔に保たれた状態で、前記記録媒体に対して記録可能とされるように前記プラテンを変位させる
    ことを特徴とするプリンタにおけるプラテン駆動方法。
  21. 前記プラテンには、前記第1の回転体及び前記第2の回転体を互いに離反させるための作動部が設けられ、
    前記プラテン移動手段によって、前記記録ヘッドの先端に対して前記支持面を第1の離隔に保つように前記プラテンを変位したときに、前記作動部の変位によって前記第1の回転体及び前記第2の回転体が互いに離反するように前記第1の回転体又は前記第2の回転体が変位し、前記第1の回転体と前記第2の回転体との間に前記録媒体が挿入可能とされると共に、前記制止面によって前記記録媒体の前記記録ヘッドと前記支持面との間への移動を制止されるように前記プラテンが変位し、
    前記プラテン移動手段によって、前記記録ヘッドの先端に対して前記支持面を第2の離隔に保つように前記プラテンが変位したときに、前記第1の回転体及び前記第2の回転体が前記記録媒体を挟んで互いに押圧し合うように前記第1の回転体又は前記第2の回転体が変位すると共に、前記第1の回転体及び前記第2の回転体の回転によって、前記支持面と前記記録ヘッドとの間への前記記録媒体の挿入が可能とされることを特徴とする請求項20記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法。
  22. 前記プラテン移動手段は、前記第3の離隔が、前記第1の離隔よりも大きく、かつ、前記第2の離隔よりも小さくなるように前記プラテンを変位させることを特徴とする請求項20又は21記載のプリンタにおけるプラテン駆動方法。
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