JP2005349272A - 除塵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電界形成手段の後方部における誘電体の希薄化を防止して、捕集効率を向上させるようにした除塵装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 ガス中に含まれたダスト、ミスト等の被捕集物質を帯電させる荷電手段と、上記荷電手段によって帯電された被捕集物質に誘電体を散布するスプレー手段と、上記ガスの流れ方向に直交して直流電界を形成するガスの流れを阻害しない開口率の大きなメッシュ状電極を有し、上記直流電界によって上記誘電体を誘電分極させる電界形成手段と、上記被捕集物質を捕捉した誘電体を捕集する誘電体捕集手段とを備えることとした。また、上記誘電体を帯電させ、誘電体自体によって電界を形成することとした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、気体中に含まれたダスト、ミスト等を除去するための除塵装置に関する。
微細なダスト(サブミクロン粒子)やミスト等を効率良く捕集するため、本出願人は先特許文献1に係る除塵装置を提案した。この除塵装置は、ガス中に含まれたダスト、ミスト等の被捕集物質を帯電させる荷電手段と、この荷電手段によって帯電された被捕集物質に誘電体を散布するスプレー手段と、該スプレー手段によって散布された誘電体を誘電分極させるための電界を形成する電界形成手段と、上記被捕集物質を捕捉した誘電体を捕集する誘電体捕集手段とを備えている。
上記除塵装置は、電界形成手段として図7に示す高電圧印加電極100とアース電極200を備え、この電極100,200間にダスト、ミスト等の被捕集物質(この例では、図中に黒丸で示したSO3 ミスト)300を含む排ガスと、前記スプレー手段から散布された誘電体(この例では、水ミスト)400とを流通させる。
上記被捕集物質300は、前記荷電手段によって予め例えば負に帯電されている。一方、上記誘電体400は、電極100,200間に形成された直流電界によって誘電分極される。このため、上記被捕集物質300は、各誘電体400間に作用するクーロン力によって該誘電体400に捕集されることになる。この先願に係る除塵装置によれば、サブミクロン粒子をコンパクトな構成にもかかわらず効率よく捕集することができる。
特開平10−174899号公報
被捕集物質300の捕集効率を更に向上するためには、誘電体400が電極100,200の上部(後方部)まで十分に存在している必要があるが、従来の装置、すなわちガス流れに平行して電界を形成させる方式では、噴霧した誘電体400の粒子径が捕集すべき被捕集物質300の粒子よりも大きいため、何らかの手段で帯電した誘電体400は被捕集物質300よりも先に電極に捕集され、その結果、上記誘電体400が電極100,200の上部(後方部)において希薄になる傾向を示す。本発明者等は、前述の傾向が、上記スプレー手段から散布される誘電体の帯電に起因していることを見出した。すなわち、上記スプレー手段から散布される誘電体は、それ自身が流通する管路との境界部において電荷のやり取りを行なうので、正または負に帯電する。したがって、スプレー手段からは、正または負に帯電した誘電体400が散布されることになるが、これは、以下に述べるように、上記した傾向をもたらす要因になる。
図7に対応する図8において、誘電体400(本図では水ミスト)の片部に付した丸印は、該誘電体400の帯電状態を示している。帯電した誘電体400が電極100,200間に供給されると、正に帯電した誘電体400は電極100側に、また、負に帯電した誘電体400は、電極200側にそれぞれクーロン力によって引き寄せられる。それ故、誘電体400は、電極100,200の上部(後方部)に到達するまでにその大半が該電極100,200に捕集されることになる。なお、このケースでは被捕集物質300を非常に粒子径の小さいSO3ミストとしている。
本発明の課題は、このような状況に基づき、電界形成手段の後方部における誘電体の希薄化を防止して、捕集効率を向上させるようにした除塵装置を提供することにある。
上記課題を解決するべく、鋭意検討した結果、本発明者らは、後方の誘電体の希薄化を防ぐ手段として、誘電体が捕集されない状態で誘電体を空間に保持しつつ、かつ電界の形成手段として、誘電体を捕集する電極の面積を極小化、あるいは電極を解消してしまう構成に想到した。
すなわち、上記目的を達成するために、本発明は、除塵装置であって、ガス中に含まれたダスト、ミスト等の被捕集物質を帯電させる荷電手段と、上記荷電手段によって帯電された被捕集物質に誘電体を散布するスプレー手段と、上記ガスの流れ方向に直交してガスの流れを阻害しない開口率の大きなメッシュ状素材で構成され、単独では厚みを有さないアース極と、ガスの流れを阻害しない開口率の大きなメッシュ状素材で構成され、単独では厚みを有さない高電圧印加極とを互いに平行にガス流れ方向に配置し、ガス流れ方向に直流電界を形成し、該直流電界によって上記誘電体を誘電分極させる電界形成手段と、上記被捕集物質を捕捉した誘電体を捕集する誘電体捕集手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る除塵装置は、別の形態で、ガス中に含まれたダスト、ミスト等の被捕集物質を帯電させる荷電手段と、上記荷電手段によって帯電された被捕集物質に誘電体を散布するスプレー手段であって、相互に極の相違する帯電ノズルから誘電体をスプレーし、上記帯電ノズルからスプレーされる帯電した誘電体群によってガスの流れ方向に沿って平行に自己電界を形成するスプレー手段と、上記被捕集物質を捕捉した誘電体を捕集する誘電体捕集手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る除塵装置は、さらに別の形態で、ガス中に含まれたダスト、ミスト等の被捕集物質を帯電させる荷電手段と、上記荷電手段によって帯電された被捕集物質に誘電体を散布するスプレー手段であって、交番電圧を印加した帯電ノズルから誘電体をスプレーし、上記帯電ノズルからスプレーされ、時間的に正負が変動して帯電した誘電体群によって上記ガスの流れ方向に自己電界を形成するスプレー手段と、上記被捕集物質を捕捉した誘電体を捕集する誘電体捕集手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る除塵装置では、上記した各実施の形態で、帯電された被捕集物質に誘電体を散布する上記スプレー手段として、誘電体として液体を用いるとともに、スプレーノズルとして2流体ノズルを用いることができる。また、誘電体として用いる上記液体としては、一般的に水、特に新水を用いることが好適である。
本発明によれば、電界形成手段の後方部における誘電体の希薄化を防止して、捕集効率を向上することができるようにした除塵装置が提供される。
以下に、添付した図面を参照して、本発明に係る除塵装置について、その実施の形態を説明する。
図1は、本発明が適用される除塵装置の全体構成を示す概略縦断面図である。この除塵装置は、予備荷電部1、スプレー部2および集塵部3を備えている。予備荷電部1は、図2に示したように、平行に配列する複数枚のアース電極4(正極)と、これらのアース電極4間に配設した放電電極(負極)5とを備えている。放電電極5は、複数本(この例では、3本)の導電性ロッド5aをアース電極4に平行する面内に鉛直に配設し、これらのロッド5aの上下方向に沿って多数のトゲ部5bを適宜間隔で配列形成した構成を有する。
上記構成は、従来の集塵装置と同様の構成であるが、要は被捕集物質に電荷を与え帯電させることを目的とするため、本図1記載の構造に限定されるものではない。
スプレー部2は、図3に示すように、集塵部3の下方に多数の誘電体散布用ノズル6を配列させてある。各ノズル6は、水平に配列する複数の管7に適宜間隔で形成されている。図1に示したように、管7は、管13を介して誘電体貯留槽8に接続されているので、該管13に介在させたポンプPによって貯留槽8内の誘電体(この例では水)10を汲み上げれば、ノズル6からミスト状の誘電体10が散布される。
上記構成の除塵装置においては、図1に矢印で示すように、予備荷電部1に除塵処理すべき排ガス(例えば、石炭、重油等を燃焼させた際に発生する排ガス)が導入される。この排ガスは、図2に示したアース電極4と放電電極5との間を通過するが、その際、該排ガス中に含まれたダスト、ミスト等の被捕集物質が上記各電極4,5間で発生するコロナ放電によって電荷を与えられる。なお、この例では、上記電荷の付与によって被捕集物質が負に帯電する。
予備荷電部1を通過した排ガスは、 図1に示したガス吸収ゾーン15に流入した後、上方に向かって流通し、スプレー部2から散布された誘電体10と共に集塵部3に導入される。散布された誘電体10は、集塵部3で被捕集物質を捕集する。
本実施の形態では、誘電体10は循環させる循環水としており、循環水が排ガス吸収の機能をも有している。
スプレー部2及び集塵部3は、本発明では、特徴的構成を備え、被捕集物質を捕集するメカニズムと併せて、後述する図4から図6の実施の形態についてさらに詳述する。
なお、被捕集物質が付着した誘電体10は、デミスタ等で構成された誘電体捕集部16で回収される。したがって、誘電体捕集部16からは被捕集物質が除かれた清浄なガスが排出される。なお、デミスタ等で構成された誘電体捕集部16が後述するアース極の一部を構成しても構わない。
ところで、本除塵装置は、図1の実施の形態では有害ガスの処理に適用されるため、散布された誘電体10が有害ガスの一部を吸収することになる。すなわち、例えば、含塵ガスがSOx等の有害ガスを含んでいる場合には、誘電体10を循環使用している間に該誘電体10が上記SOx等を吸収する。このように、誘電体10が有害ガスを吸収すると、該誘電体10のPH値が低下するため、腐食等の問題を生じる。そこで、本除塵装置では、バルブ50を介在させた新水供給管51と、バルブ52を介在させた排水管53と、バルブ54を介在させた吸収剤供給管55と、上記各バルブ50、52および54を制御するコントローラ56等を設けて、上記の問題を解決するようにしている。
すなわち、貯留槽8内の誘電体10には、含塵ガス中に含まれたSOx等の吸収量(処理量)に応じた反応生成物が含まれることになる。そこで、コントローラ56は、上記反応生成物の液中濃度を検出する濃度センサ57の出力に基づいて、該液中濃度がある一定範囲の値を示すように上記バルブ50、52を制御する。つまり、槽8への新水の注入量と該槽8からの誘電体10の排出量を調節する。また、コントローラ56は、槽8内の誘電体10のPH濃度を検出するPHセンサ58の出力に基づいて、該PH濃度がある一定範囲の値を示すようにバルブ54を制御する。つまり、上記反応生成物を吸収する吸収剤(例えば、NaOH,Mg等)の槽8への投入量を調整する。上記のように上記反応生成物の液中濃度と誘電体10のPHを管理すれば、上記腐食等を防止できるだけでなく、誘電体10の有害ガス吸収作用を利用して該有害ガスを積極的に除去することができる。なお、上記においては、濃度センサ57の出力に基づいて上記反応生成物の液中濃度を管理しているが、この濃度センサ57を用いることなくこの濃度管理を行なうことも可能である。すなわち、上記液中濃度の平均的な増加度合いは、実験等によって予め知られるので、その増加度合いに対応する槽8への新しい誘電体(新水)の注入量および槽8からの誘電体の排出量を予め決定し、この注入量および排出量が実現されるように上記バルブ50、52を制御すれば、上記反応生成物の液中濃度をある一定範囲の値にすることができる。
次いで、スプレー部2及び集塵部3の具体的構成および被捕集物質を捕集する構成およびメカニズムを、図4から図6の実施の形態についてさらに詳述する。
まず、図4(a)は、スプレー部2及び集塵部3の具体的構成について、第1の実施の形態を示す。
図4(a)の実施の形態は、図1の集塵部3に電界形成手段60を備えている。該電界形成手段60は、平行に配列する二枚の排ガスの流れを阻害しない開口率の大きなメッシュ状のアース電極61(正極)と、これらのアース電極61間に配設した同じく排ガスの流れを阻害しない開口率の大きなメッシュ状の高電圧印加電極62(本図では負極としているが限定されるものではない)とを排ガスの流れ方向と直交するように備えている。高電圧印加電極62には、高電圧発生装置63により電圧が印加される。
互いに隣設する電極61、62のガス流れ方向のスペースは、例えば1kv/cmのとき、60kvの電圧差で60cmのスペーシングとなるように設定する。なお、本図ではガスの流れ方向に1枚の高電圧印加電極62の配置としているが、ガス流れ方向に複数の高電圧印加極と、アース極を相隣接して複数配置し、電界が印加される領域を確保してガスがより長い間電界内に滞留することで性能を向上させることが可能である。
電極61、62は、いずれもガスの流れ方向に直交してガスの流れを阻害しない開口率の大きなメッシュ状の素材で構成されている。ここで、メッシュ状の素材とは、要するに排ガスを透過することができる素材であればよく、グリッド状、ネット状、多孔状のいずれであっても、本発明の目的に反しない限り採用することができる。また、素材そのものは、単独では基本的には導電性であることが望ましいが、電界を効率よく形成することができればよく、必ずしも導電性に限定されるものではない。特に、金属の導電性素材をセラミックやライニング素材など腐食性の強い絶縁性の高い素材でコーティングしても、内部の導電性素材部分に高電圧を印加、あるいはアースに接続することで均一な電界を形成することが可能であり、有害物質を取り扱う腐食雰囲気でも安定な運転が可能である。そして、素材はガス流れをさえぎることなく、またそれ単独ではガス流れ方向にはほとんど(実質的に)厚みを持たないため、誘電体はこれらの電極にはほとんど(実質的に)捕集されることなく瞬時に当該電極部を通過するため、後方でもその誘電体の量はほとんど(実質的に)低下せず、被捕集物質を効率よく取り込むことが可能となる。
図4(a)の実施の形態では、電極62に、高電圧発生装置63により電圧が印加されると、ガス流れ方向に電界が形成される。ここで、ノズル6からミスト状の誘電体10が本図では上方、すなわちガス流れ方向に噴射されると、A部を示す図4(b)に示すように、形成された電界によって水ミスト64が正負に分極する。
誘電体10は、液体であり、一般的には水、循環しない場合、特に新水が好適である。これは、第2、第3の実施の形態でも同様である。また、ノズル6は、スプレーノズルであって、流体ノズルが好適であり、さらに少量の噴霧量で多数のミスト粒子が供給可能な微粒化の可能なノズル、すなわち、2流体ノズル、あるいはまた加圧された1流体ノズルが好適である。これも、第2、第3の実施の形態で同様である。
予備荷電装部1で負に予備荷電されたダスト、ミスト等の被捕集物質の粒子65は、水ミスト64の正極側に引き付けられ、捕捉される。そして、被捕集物質を捕捉した水ミスト64は、デミスタ等で構成された誘電体捕集部16(図1)で回収される。
この第1の実施の形態では、ガス流れ方向に電界が形成されるので、従来のように左右の電極に下部(前方部)で誘電体が捕集されてしまうといった不具合が解消される。したがって、集塵部3の上部(後方部)まで誘電体10が拡散し、被捕集物質を効率的に捕捉することができる。
次に、図5(a)、(b)は、スプレー部2及び集塵部3の具体的構成について、第2の実施の形態を示す。
この実施の形態では、管7上のノズル6を、管幅方向に設けた1組の帯電ノズル6a、6bとして構成している。
これらの帯電ノズル6a、6bは、6aが噴射する誘電体10が正、6bが噴射する誘電体10´が負となるように、噴射する誘電体を帯電することができる構成になっている。これによって、噴射される誘電体自身により、図5(b)では噴霧する誘電体の群がそれぞれ有する正と負の電荷で帯電されてガス中に存在するため、電極を設けなくても、それらの群の間にはガス流れに沿って直行する方向に電界が形成される。
帯電ノズル6a、6b自体の構成は、当業者にとって公知のものを採用することができ、例えば誘導帯電やコロナ放電などの手法を用いて、誘電体に電荷を与えることが可能となる。
また、帯電ノズル6a、6bという外部から誘電体に電荷を与える方式でなく、ノズルの流路の過程にフィルタ状の素材を用いて流動することで帯電させることができる原理を利用し、例えば有機材質のフィルタを挿入したノズル(流動では正に帯電)と無機質のフィルタを挿入したノズル(流動では負に帯電)を図1のように相隣接する配置することでも、同等の機能を満足する。
帯電ノズル6a、6bは、管7の幅方向に正負のノズルを配しているが、管7の長手方向に、正負のノズルを相隣接する配置にして電界を形成させることも可能である。
この第2の実施の形態では、負に予備帯電した被捕集物質の粒子65が、正に帯電した誘電体10(水ミスト群)と負に帯電した誘電体10´(水ミスト群)により形成される電界の中に導かれ、静電気的な力で効果的に誘電体10に捕捉される。誘電体は、外部電極を用いずに、それ自身が電界を形成するため、ガス中には後方でもその誘電体の量が一部相互凝集により肥大化はするものの、その個数低下は少なくて維持されるため、被捕集物質を効率よく取り込むことが可能となる。
その後は、第1の実施の形態と同様、被捕集物質を捕捉した誘電体10(水ミスト群)は、デミスタ等で構成された誘電体捕集部16(図1)で回収される。
この第2の実施の形態では、ガス流れ方向に直交して電界が形成されるが、従来のような左右の電極に下部(前方部)で誘電体が捕集されてしまうといった不具合が解消される。誘電体自体が電極を構成するためである。したがって、集塵部3の上部(後方部)まで誘電体が拡散し、被捕集物質を効率的に捕捉することができる。
次に、図6(a)、(b)は、スプレー部2及び集塵部3の具体的構成について、第3の実施の形態を示す。
この実施の形態は、第2の実施の形態の帯電ノズル6a、6bに交流を供給し、帯電ノズル6a、6bに交番電界を印加している。これ以外の構成要素は、図2の実施の形態と同様である。
この実施の形態では、誘電体10(10´)の保有する電荷が、時間とともにその極性が変動する。このため、上下のガス流れの方向に正と負の電荷を有する誘電体群(水ミスト群66、67、68・・・・)を交互に形成することで、ガス流れの方向に電界を形成することが可能となる。なお、本実施の形態では、上下のガス流れ方向に形成しているが、ガス流れ方向であれば、上下に限定されるものではない。
この第3実施の形態でも、負に予備帯電した被捕集物質の粒子65が、誘電体10、10´により形成される電界の中に導かれ、静電気的な力で効果的に誘電体10、10´に捕捉される。その後は、第1の、第2の実施の形態と同様、被捕集物質を捕捉した誘電体10、10´(水ミスト群)は、デミスタ等で構成された誘電体捕集部16(図1)で回収される。
この第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様、誘電体自身で電界を形成するが、第2の実施の形態と異なり、ガス流れ方向に電界が形成される。従来のような左右の電極に下部(前方部)で誘電体が捕集されてしまうといった不具合がより有効に解消される。したがって、集塵部3の上部(後方部)まで誘電体が拡散し、被捕集物質を効率的に捕捉することができる。
本発明に係る除塵装置は、上記第1〜第3の実施の形態について説明したようにスプレー部2及び集塵部3を構成することによって、電界形成手段の後方部における誘電体の希薄化を防止して、捕集効率を向上することができる。
本発明に係る除塵装置の全体構成を示した概略縦断面図である。 予備荷電部の構成を示した概略斜視図である。 スプレー部の構成を示した概略斜視図である。 本発明の除塵装置で、誘電体自体で電界を構成する第1の実施の形態を説明する概念図である。(a)は側面図、(b)は、A部拡大図である。 本発明の除塵装置で、誘電体自体で電界を構成する第2の実施の形態を説明する概念図である。(a)は側面図、(b)は、正面図である。 本発明の除塵装置で、誘電体自体で電界を構成する第3の実施の形態を説明する概念図である。(a)は側面図、(b)は、正面図である。 直流電界中における一般的な集塵の原理を示す説明図である。 従来の除塵装置における直流電界中での誘電体の挙動を例示した説明図である。
符号の説明
1 予備荷電部
2 スプレー部
3 集塵部
4 放電電極
6 ノズル
9 被捕集物質
10 誘電体
50,52,54 バルブ
56 コントローラ
57 濃度検出センサ
58 PH検出センサ
61、62 電極
63 高電圧発生装置
64 水ミスト
65 被捕集物質

Claims (5)

  1. ガス中に含まれたダスト、ミスト等の被捕集物質を帯電させる荷電手段と、上記荷電手段によって帯電された被捕集物質に誘電体を散布するスプレー手段と、上記ガスの流れ方向に直交してガスの流れを阻害しない開口率の大きなメッシュ状素材で構成され、単独では厚みを有さないアース極と、ガスの流れを阻害しない開口率の大きなメッシュ状素材で構成され、単独では厚みを有さない高電圧印加極とを互いに平行にガス流れ方向に配置し、ガス流れ方向に直流電界を形成し、該直流電界によって上記誘電体を誘電分極させる電界形成手段と、上記被捕集物質を捕捉した誘電体を捕集する誘電体捕集手段とを備えたことを特徴とする除塵装置。
  2. ガス中に含まれたダスト、ミスト等の被捕集物質を帯電させる荷電手段と、上記荷電手段によって帯電された被捕集物質に誘電体を散布するスプレー手段であって、相互に極の相違する帯電ノズルから誘電体をスプレーし、上記帯電ノズルからスプレーされる帯電した誘電体群によってガスの流れ方向に沿って平行に自己電界を形成するスプレー手段と、上記被捕集物質を捕捉した誘電体を捕集する誘電体捕集手段とを備えたことを特徴とする除塵装置。
  3. ガス中に含まれたダスト、ミスト等の被捕集物質を帯電させる荷電手段と、上記荷電手段によって帯電された被捕集物質に誘電体を散布するスプレー手段であって、交番電圧を印加した帯電ノズルから誘電体をスプレーし、上記帯電ノズルからスプレーされ、時間的に正負が変動して帯電した誘電体群によって上記ガスの流れ方向に自己電界を形成するスプレー手段と、上記被捕集物質を捕捉した誘電体を捕集する誘電体捕集手段とを備えたことを特徴とする除塵装置。
  4. 帯電された被捕集物質に誘電体を散布する上記スプレー手段が、誘電体として液体を用いるとともに、スプレーノズルとして2流体ノズルを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の除塵装置。
  5. 誘電体として用いる上記液体として、新水を用いることを特徴とする請求項4記載の除塵装置。
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