JP2002159879A - 湿式電気集塵装置及びこれを備えた排ガス処理システム - Google Patents

湿式電気集塵装置及びこれを備えた排ガス処理システム

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JP2002159879A
JP2002159879A JP2000362379A JP2000362379A JP2002159879A JP 2002159879 A JP2002159879 A JP 2002159879A JP 2000362379 A JP2000362379 A JP 2000362379A JP 2000362379 A JP2000362379 A JP 2000362379A JP 2002159879 A JP2002159879 A JP 2002159879A
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discharge
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Katsuhisa Kojima
勝久 小嶋
Yasutoshi Ueda
泰稔 上田
Hideyuki Maejima
秀行 前島
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Ind Ltd
三菱重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高SO3 ミスト濃度条件下でも、高い捕集効
率を得ることができる湿式電気集塵装置及びこれを備え
た排ガス処理システムを提供する。 【解決手段】 湿式電気集塵装置17の電極部21を電
離部31と電界部32とに分割し、電離部は高放電電流
が得られるトゲ付電極を放電極41とし、且つ、ガス流
方向の長さを、排ガス中のSO3 ミストが空間電荷の影
響をほとんど受けずに放電電流密度がほとんど低下しな
い程度のSO3 ミストの滞留時間となるような極短い長
さとして、微細粒子に電荷を与える構成とし、電界部は
放電電流がほとんど流れない平板電極などを放電極51
とし、この放電極と集塵極52との間に形成した高強度
電界によるクーロン力により、電離部で荷電された荷電
粒子を捕集する構成とする。この湿式電気集塵装置を、
排ガス処理システムにおける脱硫装置の後流に配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湿式電気集塵装置に
関し、特に排ガス中の高濃度のSO3 ミストを捕集する
場合などに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】電気集塵装置(EP:electrostatic pr
ecipitator)は放電極と集塵極との間に高電圧を印加
し、コロナ放電を発生させてガスをイオン化することに
より、ガス中の微細粒子に電荷を与えて、この荷電粒子
を集塵極に捕集するものであり、この捕集粒子を落とす
方式として乾式と湿式とがある。乾式電気集塵装置では
集塵極などに付着した微細粒子をハンマリングによって
たたき落とす一方、湿式電気集塵装置では集塵極などに
付着した微細粒子を洗浄水で洗い落とすようになってい
る。
【0003】図8は従来の湿式電気集塵装置の概略構成
図、図9は前記湿式電気集塵装置の電極部を上方から見
た断面図である。図示例では捕集性能を上げるため、装
置内に同一構造の2組の電極部(集塵部)1をガス流方
向(矢印A方向)の上流側と下流側とに配置した2段構
成となっている。
【0004】図9に示すように電極部1は放電極2と集
塵極3とから構成されている。放電極2には高放電電流
が得られるトゲ付きのドルン型電極が採用されている。
この放電極2は丸棒電極の外周面にトゲ2aを設けたよ
うな形状となっている。放電極2は上下方向(図9の紙
面と直交する方向)に延びており、ガス流方向に沿って
多数本が所定の間隔で一列に配設されている。集塵極3
は平板状の電極であり、ガス流方向に平行で且つ放電極
2の各列を両側から挟むようにして複数枚配設されてい
る。なお、集塵極3の間隔D1 は例えば300mm程度
である。全放電極2と全集塵極3との間には高圧直流電
源4によって高電圧が印加される。このとき放電極2が
負極となり、アース7が施された集塵極3が正極となる
ように電圧が印加される。
【0005】また、図8に示すように電極部1の上方に
は複数のスプレーノズル5が配設されており、これらの
スプレーノズル5から電極部1へ洗浄水6をスプレーす
るようになっている。
【0006】従って、上記構成の湿式電気集塵装置10
によれば、高圧直流電源4によって放電極2と集塵極3
との間に高電圧を印加すると、放電極周辺のガスが局部
的に絶縁破壊されてコロナ放電が生じ、このコロナ放電
によってガス分子がイオン化する。そして、このときの
負イオンによって電界中(放電極2と集塵極3との間)
を流れる排ガス中の微細粒子に電荷が与えられ、この荷
電粒子がクーロン力により集塵極3へ移動して捕集され
る。更には、このときの高放電電流によるイオン風によ
っても微細粒子が集塵極側へと運ばれて捕集される。つ
まり、従来の湿式電気集塵装置ではイオン風を積極的に
利用して微細粒子の捕集を行っている。
【0007】集塵極3に付着した微細粒子は、スプレー
ノズル5から洗浄水6としてアルカリ水をスプレーする
ことにより、洗い落とされる。なお、放電極2などに付
着した微細粒子も同時に洗浄水によって洗い落とされ
る。スプレーされた洗浄水は流下して装置下部に貯溜さ
れ、PH調整された後に再びスプレーノズル5へと循環
される。
【0008】かかる従来の湿式電気集塵装置は、主とし
て排ガス処理システムにおける乾式電気集塵装置、脱硫
装置の後流に配置され(図1参照)、脱硫装置をすり抜
けてきたボイラダストや脱硫装置で冷却されてミスト状
となったSO3 ミストを捕集するために使用される。こ
れらのボイラダストやSO3 ミストは粒径が1μm以下
の微細粒子であるため、湿式電気集塵装置では、高放電
電流が得られるトゲ付放電極2を採用し、放電電流密度
を乾式電気集塵装置よりも高くして微細粒子を捕集す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
湿式電気集塵装置では、SO3 ミスト濃度が高い場合、
次のような不具合がある。即ち、SO3 ミストは比誘電
率が非常に高いことから空間電荷の影響を受け、濃度が
高くなるほど図10に示すように電界における放電電流
密度が低下する傾向にある。その上、湿式であるため電
極部1の上方より電極部1へ洗浄水をスプレーするが、
この洗浄水スプレーによる液滴が放電極2と集塵極3と
間の空間に多量に存在して両極2,3間の電界により誘
電分極し、これがトリガーとなって火花放電が誘発され
るため、運転電圧が低下するという現象も生じる。この
ため、SO3 ミスト濃度が高い場合には定格の1/10
以下程度の放電電流密度しか得ることができず、現状、
目標の捕集性能を得るためには集塵装置の容量を大きく
するしか手段がない状況にある。
【0010】従って、本発明は上記の問題点に鑑み、S
3 ミストなどの高比誘電率の微細粒濃度が高い条件下
でも、装置容量を大きくすることなく高い捕集効率を得
ることができる湿式電気集塵装置及びこれを備えた排ガ
ス処理システムを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の湿式電気集塵装置は、放電極と集塵極との間に高
電圧を印加することにより、放電極と集塵極との間を流
れるガスに含まれる微細粒子を集塵極に捕集し、且つ、
集塵極に付着した微細粒子を洗浄液で洗い落とす湿式電
気集塵装置において、放電極と集塵極とからなる電極部
を、ガス流方向の上流側に位置する電離部と下流側に位
置する電界部とに分割し、電離部は高放電電流が得られ
る形状の電極を放電極として用い、且つ、ガス流方向の
長さを、ガス中に含まれる高比誘電率の微細粒子が空間
電荷の影響をほとんど受けずに放電電流密度がほとんど
低下しない程度の前記微細粒子の滞留時間となるような
極短い長さとして、前記微細粒子に電荷を与える構成と
し、電界部は放電電流がほとんど流れない形状の電極を
放電極として用い、この放電極と集塵極との間に形成し
た高強度電界によるクーロン力により、前記電離部で荷
電された荷電粒子を捕集する構成としたことを特徴とす
る。
【0012】また、第2発明の湿式電気集塵装置は、第
1発明の湿式電気集塵装置において、電離部には高放電
電流が得られる形状の放電極としてトゲ付電極を用い、
電界部には放電電流がほとんど流れない形状の放電極と
して平板電極を用いたことを特徴とする。
【0013】また、第3発明の湿式電気集塵装置は、第
1発明の湿式電気集塵装置において、電離部には高放電
電流が得られる形状の放電極としてトゲ付電極を用い、
電界部には放電電流がほとんど流れない形状の放電極と
して丸棒電極を用いたことを特徴とする。
【0014】また、第4発明の排ガス処理システムは、
脱硫装置の後流に第1,第2又は第3発明の湿式電気集
塵装置を配置し、この湿式電気集塵装置では脱硫装置を
すり抜けたボイラダストや脱硫装置内で冷却されてミス
ト状となったSO3 ミストを捕集することを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の実施の形態に係る湿式電気
集塵装置を備えた排ガス処理システムの概略構成図、図
2は前記湿式電気集塵装置の概略構成図、図3は前記湿
式電気集塵装置の電極部を上方から見た断面図である。
図4(a)は図3のB部拡大図、図4(b)は図4
(a)のC−C線矢視図、図4(c)は図4(a)のD
−D線矢視図である。図5(a)は図4(a)に相当す
る図であって電極部の他の構成を示す拡大図、図5
(b)は図5(a)のE−E線矢視図、図5(c)は図
5(a)のF−F線矢視図である。
【0017】また、図6はSO3 ミストの滞留時間と放
電電流密度比の関係を示すグラフ、図7は本発明の湿式
電気集塵装置と従来の湿式電気集塵装置におけるSO3
ミスト濃度と集塵効率の関係を示すグラフである。
【0018】図1に示すように、本実施の形態の排ガス
処理システムでは、ボイラから排出された排ガスはエコ
ノマイザ12で給水と熱交換されて350〜400℃程
度まで温度が低減された後、脱硝装置13へと導入され
る。脱硝装置13では排ガス中のNOx ガスが除去され
る。脱硝装置13を出た排ガスは、エアヒータ14にお
いて更に130℃程度まで減温された後、乾式電気集塵
装置15へと導入される。この乾式電気集塵装置15に
おいて排ガス中のほとんどの煤塵が除去される。
【0019】乾式電気集塵装置15を出た排ガスは脱硫
装置16へと導入される。脱硫装置16では排ガス中の
SOX ガスが除去される。そして、脱硫装置16の後流
には排ガス処理の仕上げとして湿式電気集塵装置17が
配置されている。脱硫装置16を出た排ガスは脱硫装置
16におけるスプレー水により60℃程度の飽和ガスと
なって湿式電気集塵装置17へ導入される。湿式電気集
塵装置17では脱硫装置16をすり抜けてきたボイラダ
スト(煤塵)や脱硫装置16で冷却されてミスト状とな
ったSO3 ミストを捕集する。湿式電気集塵装置17を
出た排ガスは廃棄塔18から放出される。
【0020】図2に示すように、図示例の湿式電気集塵
装置17では捕集性能を上げるため、装置内に同一構造
の2組の電極部(集塵部)21をガス流方向(矢印A方
向)の上流側と下流側とに配置した2段構成となってい
る。電極部21の上方には複数のスプレーノズル22が
配設されており、これらのスプレーノズル22から電極
部21へ洗浄水23としてアルカリ水をスプレーするこ
とにより、集塵極などに付着した微細粒子を洗い落とす
ようになっている。スプレーされた洗浄水は流下して装
置下部に貯溜され、PH調整された後に再びスプレーノ
ズル22へと循環される。
【0021】そして、本実施の形態では、図2及び図3
に示すように、放電極と集塵極とからなる電極部21
が、ガス流方向の上流側に位置する電離部31と下流側
に位置する電界部32とに分割されている。詳細は後述
するが、電離部31では排ガス中のボイラダストやSO
3 ミストに電荷を与え、電界部32では電界部31で帯
電したボイラダストやSO3 ミストなどの荷電粒子を高
強度電界によるクーロン力により捕集する。即ち、従来
の湿式電気集塵装置では高放電電流によるイオン風を積
極的に利用して微細粒子を捕集するのに対し、本実施の
形態の湿式電気集塵装置では電離部31において微細粒
子に電荷を与えることのみを行い、この荷電粒子を電界
部32において高強度電界により捕集する電離電界型の
構成となっている。
【0022】詳述すると、図3及び図4に示すように、
電離部31では高放電電流を得るためにトゲ付きのドル
ン型電極を放電極41として用いている。この放電極4
1は丸棒電極の外周面にトゲ41aを設けたような形状
となっている。なお、放電極41としては、必ずしもト
ゲ付電極に限定するものではなく、高放電電流が得られ
る形状の電極であればよい。
【0023】放電極41は上下方向(図3の紙面と直交
する方向)に延びており、ガス流方向に沿って多数本が
所定の間隔で一列に配設されている。集塵極42は平板
状の電極であり、ガス流方向に平行で且つ放電極2の各
列を両側から挟むようにして複数枚配設されている。な
お、集塵極42の間隔D2 は例えば300mm程度であ
る。全放電極41と全集塵極42との間には高圧直流電
源43によって高電圧が印加される。このとき放電極4
1が負極となり、アース44が施された集塵極42が正
極となるように電圧が印加される。
【0024】しかも、電離部31のガス流方向の長さL
1 は、排ガス中に含まれる高比誘電率のSO3 ミストが
空間電荷の影響をほとんど受けずに放電電流密度がほと
んど低下しない程度のSO3 ミストの滞留時間(SO3
ミストが電界部を通過する時間)となるような極端に短
い長さとなっている。この電離部31におけるSO3
ストの滞留時間は例えば0.1sec以内とする。
【0025】なお、具体的(最適)な電離部31のガス
流方向長さ、即ち、SO3 ミストの滞留時間は、電極配
置などにより変わるため、これらを条件として実験や数
値解析などにより適宜設定すればよい。SO3 ミストの
滞留時間と放電電流密度比との関係の一例を示すと、図
6のようになる。同図に示すように、SO3 ミストの滞
留時間が長くなると空間電荷の影響で放電電流密度比が
低下する。同図の場合には電離部31のガス流方向長さ
を、SO3 ミストの滞留時間が0.1sec以内となる
ような極短い長さとすることが望ましい。
【0026】この電離部31では、高圧直流電源43に
よって放電極41と集塵極42との間に高電圧を印加す
ると、放電極周辺のガスが局部的に絶縁破壊されてコロ
ナ放電が生じることによりガス分子がイオン化し、この
ときの負イオンによって電界中(放電極41と集塵極4
2との間)を流れる排ガス中のボイラダストやSO3
ストに電荷が与えられる。しかも、電離部31のガス流
方向長さを極端に短くすることによりSO3 ミストの滞
留時間を短くして電界における放電電流密度がほとんど
低下しないようにしているため、SO3 ミストなどの微
細粒子に効率よく電荷を与えることができる。
【0027】なお、電離部31は極端に短いため、この
集塵極42にはほとんど微細粒子が捕集されない。つま
り、電離部31では微細粒子の捕集は行わず、専ら微細
粒子に電荷を与えることを目的としている。
【0028】一方、電界部32では放電電流がほとんど
流れない(全く流れない場合も含む)ようにするために
平板状の電極を放電極51として用い、この放電極51
をガス流方向に平行に複数枚配置している。なお、放電
極51としては、平板状電極に限定するものではなく、
放電電流がほとんど流れない形状の電極であればよい。
例えば、図5に示すような丸棒電極を放電極51として
用い、この丸棒電極をガス流方向に沿って所定の間隔で
一列に配設してもよい。
【0029】図3,図4又は図5に示すように集塵極5
2は平板状の電極であり、ガス流方向に平行で且つ各平
板電極51或いは丸棒電極51の各列を両側から挟むよ
うにして複数枚配設されている。なお、集塵極52の間
隔D3 は例えば300mm程度である。全放電極51と
全集塵極52との間には高圧直流電源53によって高電
圧が印加される。このとき放電極51が負極となり、ア
ース54が施された集塵極52が正極となるように電圧
が印加される。
【0030】この電界部32では、高圧直流電源53に
よって放電極51と集塵極52との間に高電圧を印加す
ることにより、高強度の電界を発生させることができ
る。つまり、電界部32では放電電流がほとんど流れな
い形状の電極(平板電極、丸棒電極等)、即ち、トゲ付
電極のように電界が局所に集中しない形状の電極を放電
極52として用いているため、洗浄水スプレーによる液
滴が放電極52と集塵極52との間に多量に存在してい
ても、トゲ付電極などと比べて火花放電電圧を向上させ
ることができる(火花放電が発生しにくくなる)。この
ため、両極51,52への印加電圧を従来の湿式電気集
塵装置よりも高くして、従来よりも高強度の電界を形成
することができる。
【0031】従って、電界部32では、この高強度電界
によるクーロン力により、電離部31で荷電されたボイ
ラダストやSO3 ミストなどの荷電粒子を、効率よく集
塵極52に捕集することができる。なお、図7に本発明
の湿式電気集塵装置と従来の湿式電気集塵装置の集塵効
率を概念的に示すように、SO3 ミスト濃度が低い場合
には従来の湿式電気集塵装置のほうが集塵効率が高く、
ある程度以上の高SO 3 ミスト濃度になると本発明の湿
式電気集塵装置のほうが集塵効率が高くなる。従って、
SO3 ミスト濃度が比較的低い場合には従来の湿式電気
集塵装置を使用し、SO3 ミスト濃度が比較的高い場合
に本発明の湿式電気集塵装置を使用することが望まし
い。
【0032】以上のように、本実施の形態の湿式電気集
塵装置17によれば、放電極と集塵極とからなる電極部
21を、ガス流方向の上流側に位置する電離部31と下
流側に位置する電界部32とに分割し、電離部31は高
放電電流が得られる形状の電極(トゲ付電極等)を放電
極41として用い、且つ、ガス流方向の長さを、排ガス
中に含まれる高比誘電率のSO3 ミストが空間電荷の影
響をほとんど受けずに放電電流密度がほとんど低下しな
い程度のSO3 ミストの滞留時間となるような極短い長
さとして、SO3 ミストなどの微細粒子に電荷を与える
構成とし、電界部32は放電電流がほとんど流れない形
状の電極(平板電極、丸棒電極等)を放電極51として
用い、この放電極51と集塵極52との間に形成した高
強度電界によるクーロン力により、電離部31で荷電さ
れた荷電粒子を捕集する構成としたことにより、特に従
来型の湿式電気集塵装置では性能を維持することができ
ない高SO3 ミスト濃度条件下において、同条件下でも
空間電荷の影響を受けない本電離電界型の湿式電気集塵
装置の優位性が発揮され、装置容量を大きくすることな
くボイラダストやSO3 ミストなどの荷電粒子を効率よ
く捕集することができる。
【0033】また、電界部32の集塵極52として平板
電極を用いた場合に比べ、丸棒電極を用いた場合の方が
装置重量の低減を図ることができる。
【0034】また、この電離電界型の湿式電気集塵装置
17を脱硫装置16の後流に備えた構成の排ガス処理シ
ステムは、高SO3 ミスト濃度の排ガスに対して非常に
有効な排ガス処理システムとなる。
【0035】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態とともに具体的
に説明したように、第1発明の湿式電気集塵装置は、放
電極と集塵極との間に高電圧を印加することにより、放
電極と集塵極との間を流れるガスに含まれる微細粒子を
集塵極に捕集し、且つ、集塵極に付着した微細粒子を洗
浄液で洗い落とす湿式電気集塵装置において、放電極と
集塵極とからなる電極部を、ガス流方向の上流側に位置
する電離部と下流側に位置する電界部とに分割し、電離
部は高放電電流が得られる形状の電極を放電極として用
い、且つ、ガス流方向の長さを、ガス中に含まれる高比
誘電率の微細粒子が空間電荷の影響をほとんど受けずに
放電電流密度がほとんど低下しない程度の前記微細粒子
の滞留時間となるような極短い長さとして、前記微細粒
子に電荷を与える構成とし、電界部は放電電流がほとん
ど流れない形状の電極を放電極として用い、この放電極
と集塵極との間に形成した高強度電界によるクーロン力
により、前記電離部で荷電された荷電粒子を捕集する構
成としたことを特徴とする。
【0036】また、第2発明の湿式電気集塵装置は、第
1発明の湿式電気集塵装置において、電離部には高放電
電流が得られる形状の放電極としてトゲ付電極を用い、
電界部には放電電流がほとんど流れない形状の放電極と
して平板電極を用いたことを特徴とする。
【0037】また、第3発明の湿式電気集塵装置は、第
1発明の湿式電気集塵装置において、電離部には高放電
電流が得られる形状の放電極としてトゲ付電極を用い、
電界部には放電電流がほとんど流れない形状の放電極と
して丸棒電極を用いたことを特徴とする。
【0038】従って、この第1,第2又は第3発明の湿
式電気集塵装置によれば、特に従来型の湿式電気集塵装
置では性能を維持することができないような高比誘電率
の微細粒子密度が高い条件下において、同条件下でも空
間電荷の影響を受けない本電離電界型の湿式電気集塵装
置の優位性が発揮され、装置容量を大きくすることなく
荷電粒子を効率よく捕集することができる。
【0039】なお、電界部の集塵極として平板電極を用
いた場合に比べ、丸棒電極を用いた場合の方が装置重量
の低減を図ることができる。
【0040】また、第4発明の排ガス処理システムは、
脱硫装置の後流に第1,第2又は第3発明の湿式電気集
塵装置を配置し、この湿式電気集塵装置では脱硫装置を
すり抜けたボイラダストや脱硫装置内で冷却されてミス
ト状となったSO3 ミストを捕集することを特徴とす
る。
【0041】従って、この第4発明の排ガス処理システ
ムは、高SO3 ミスト濃度の排ガスに対して非常に有効
な排ガス処理システムとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る湿式電気集塵装置を
備えた排ガス処理システムの概略構成図である。
【図2】前記湿式電気集塵装置の概略構成図である。
【図3】前記湿式電気集塵装置の電極部を上方から見た
断面図である。
【図4】(a)は図3のB部拡大図、(b)は(a)の
C−C線矢視図、(c)は(a)のD−D線矢視図であ
る。
【図5】(a)は図4(a)に相当する図であって電極
部の他の構成を示す拡大図、(b)は(a)のE−E線
矢視図、(c)は(a)のF−F線矢視図である。
【図6】SO3 ミストの滞留時間と放電電流密度比の関
係を示すグラフである。
【図7】本発明の湿式電気集塵装置と従来の湿式電気集
塵装置におけるSO3 ミスト濃度と集塵効率の関係を示
すグラフである。
【図8】従来の湿式電気集塵装置の概略構成図である。
【図9】前記湿式電気集塵装置の電極部を上方から見た
断面図である。
【図10】SO3 ミスト濃度の空間電荷の影響を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
11 ボイラ 12 エコノマイザ 13 脱硝装置 14 エアヒータ 15 乾式電気集塵装置 16 脱硫装置 17 湿式電気集塵装置 18 廃棄塔 21 電極部 22 スプレーノズル 23 洗浄水 31 電離部 32 電界部 41 放電極 41a トゲ 42 集塵極 43 高圧直流電源 44 アース 51 放電極 52 集塵極 53 高圧直流電源 54 アース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前島 秀行 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 Fターム(参考) 4D054 AA02 AA09 BA02 BA14 BB04 BB12 BB14 BC03 DA06 EA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電極と集塵極との間に高電圧を印加す
    ることにより、放電極と集塵極との間を流れるガスに含
    まれる微細粒子を集塵極に捕集し、且つ、集塵極に付着
    した微細粒子を洗浄液で洗い落とす湿式電気集塵装置に
    おいて、 放電極と集塵極とからなる電極部を、ガス流方向の上流
    側に位置する電離部と下流側に位置する電界部とに分割
    し、 電離部は高放電電流が得られる形状の電極を放電極とし
    て用い、且つ、ガス流方向の長さを、ガス中に含まれる
    高比誘電率の微細粒子が空間電荷の影響をほとんど受け
    ずに放電電流密度がほとんど低下しない程度の前記微細
    粒子の滞留時間となるような極短い長さとして、前記微
    細粒子に電荷を与える構成とし、 電界部は放電電流がほとんど流れない形状の電極を放電
    極として用い、この放電極と集塵極との間に形成した高
    強度電界によるクーロン力により、前記電離部で荷電さ
    れた荷電粒子を捕集する構成としたことを特徴とする湿
    式電気集塵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する湿式電気集塵装置に
    おいて、 電離部には高放電電流が得られる形状の放電極としてト
    ゲ付電極を用い、電界部には放電電流がほとんど流れな
    い形状の放電極として平板電極を用いたことを特徴とす
    る湿式電気集塵装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する湿式電気集塵装置に
    おいて、 電離部には高放電電流が得られる形状の放電極としてト
    ゲ付電極を用い、電界部には放電電流がほとんど流れな
    い形状の放電極として丸棒電極を用いたことを特徴とす
    る湿式電気集塵装置。
  4. 【請求項4】 脱硫装置の後流に請求項1,2又は3に
    記載する湿式電気集塵装置を配置し、この湿式電気集塵
    装置では脱硫装置をすり抜けたボイラダストや脱硫装置
    内で冷却されてミスト状となったSO3 ミストを捕集す
    ることを特徴とする排ガス処理システム。
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