JP2005348620A - うどん生地の圧延装置及び圧延方法 - Google Patents

うどん生地の圧延装置及び圧延方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005348620A
JP2005348620A JP2004170213A JP2004170213A JP2005348620A JP 2005348620 A JP2005348620 A JP 2005348620A JP 2004170213 A JP2004170213 A JP 2004170213A JP 2004170213 A JP2004170213 A JP 2004170213A JP 2005348620 A JP2005348620 A JP 2005348620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
udon dough
dough
udon
belt conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004170213A
Other languages
English (en)
Inventor
Masukazu Kawada
益一 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWATA SHOKURYO KOGYO KK
OKASEN KK
Original Assignee
KAWATA SHOKURYO KOGYO KK
OKASEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAWATA SHOKURYO KOGYO KK, OKASEN KK filed Critical KAWATA SHOKURYO KOGYO KK
Priority to JP2004170213A priority Critical patent/JP2005348620A/ja
Publication of JP2005348620A publication Critical patent/JP2005348620A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)

Abstract

【課題】従来の機械打ち麺では得られなかった手打ち麺の食感を、機械打ち麺でも得られるようにする。
【解決手段】ベルトコンベアの搬送方向に直交し、かつ前記ベルトコンベアと所定の間隙をもって複数台の転圧ローラを前記ベルトコンベア上に配設し、前記転圧ローラを下方向に付勢しながら前後方向に往復運動させることにより、ベルトコンベア上に載置されたうどん生地を転圧、展延させる。
【選択図】図2

Description

本願発明は麺生地、殊に、うどん生地を転圧、展延するためのうどん生地の圧延装置に関するものである。
うどんをはじめとする麺の製造は、(1)材料の混合、(2)粗捏ね・生地成形、(3)寝かし醸成、(4)本捏ね・生地成形、(5)寝かし醸成、そして(6)裁断といった一連の工程を辿る。そして、麺の製造手段には、機械方式と手打ち方式があるが、麺の食感を決める上で重要なものは「(4)本捏ね・生地成形」の工程である。
この工程は、麺棒による手作業で行ういわゆる手打ちの場合には、何十枚もの麺生地を所望の均一の厚さに延展させるため、かなりな重労働と熟練を要する。図8は、特開平8−89155号公報(特許文献1の図1)に示されるような「(3)寝かし醸成」工程の後の厚板状麺生地を、上下一対の圧延ロール間に挿入せしめ、順次薄く延ばして圧延し最終圧延厚さの薄板状生地を得る方法が知られているほか、以下の特許文献2、特許文献3にもこの種の機械方式が提案されている。
たとえば、図8は特開平8−89155に記載されている図1(特開平8−89155に記載の発明の一実施例に係る麺帯圧延装置の概略側面図)であるが、当該発明の麺生地の圧延装置100にあっては、前記「(3)寝かし醸成」工程後の帯状の麺生地101を、上下一対の圧延ロール102、103間に順次通過させて圧延することにより、段階的に薄く延ばして所要の厚さの麺生地101を得るとしている。この上下一対の圧延ロール間に麺生地を順次通過させて圧延する方法は、特許文献2および特許文献3に記載の発明にあっても同様である。
特開平8−89155 特開平7−135884 特開2001−69902
これら特許文献1、2、3に示された従来の機械式の麺生地の本捏ね工程は、前述の「(3)寝かし醸成」工程の後の厚板状麺生地を、上下一対の圧延ロール間に挿入せしめ、順次薄く延ばして圧延し最終圧延厚さの薄板状生地を得るのみであり、この「(4)本捏ね・生地成形」の工程は、麺生地を上下方向のみの加圧により圧延しているだけである。したがって、うどんの食感を決める上で最も重要な要素とされる麺の硬さと弾力性は、機械方式と手打ち方式でははっきり生じてくるとされている。すなわち、うどんの硬さと弾力性は、小麦粉に含まれる蛋白質の一種であるグルテンの働きによるもので、機械方式では、グルテン組織がはっきりとした網目状を形成していないのに対し、手打ち方式では、グルテン組織が網目状で密に整然と並んでいる。したがって、手打ち方式による、いわゆる「手打ちうどん」の歯ごたえ感、食感が味覚に大きく影響を及ぼすこととなる。
この味覚に影響を及ぼすグルテン組織の構造の違いは、前述の「(4)本捏ね・生地成形」の工程によるところが大きい。すなわち、手打ち方式では、「(3)寝かし醸成」工程の後、厚板状麺生地(厚さ約3cm)を麺棒で縦横に押し伸ばして所定の最終延展厚さ(厚さ約4mm)の薄板状に延展させる。この麺棒による延展作業は、以下のようにして行われる。すなわち、麺棒を抑えながら転がして生地を平らに延ばし、麺棒に巻ける大きさに広がったところで、打ち粉をして生地を手前から麺棒に巻き取る。巻き取り後、麺棒を前に押し転がし、引き戻し、また前に押し転がすという操作を繰り返すことでうどん生地を延ばし広げていく。一方、従来の圧延ロールにより圧延する機械方式では、前述のように「(4)本捏ね・生地成形」の工程で麺生地を上下方向のみの加圧により圧延している。
そこで、本願発明は、うどん麺の製造工程における「本捏ね・生地成形」工程において、従来、機械により行われていた上下方向のみの加圧による圧延工程に代えて、手打ち方式により行われている「麺棒を前に押し転がし、引き戻し、また前に押し転がす」という繰り返し操作を行わせることによって、手打ちうどん麺と同程度の硬さと弾力性を有するうどん麺を、機械打ちうどん麺においても提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願請求項1に係るうどん生地の圧延装置の発明は、うどん生地を搬送するベルトコンベアと、前記ベルトコンベアの搬送方向に直交し、前記ベルトコンベアと所定の間隙をもって前記ベルトコンベア上に配設され、所定の付勢力をもって下方向に付勢されつつ前記ベルトコンベア上を往復運動し、前記ベルトコンベア上のうどん生地を前記ベルトコンベアの搬送方向に回転しつつ転圧する転圧ローラとからなり、前記うどん生地の厚さと固さに応じて、前記うどん生地が前記ベルトコンベアと前記転圧ローラの間隙に挿入する際には、前記付勢力及び前記うどん生地と前記転圧ローラとの接触面に生じる摩擦力により、前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的に停止することを特徴とする。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載のうどん生地の圧延装置において、前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的な停止は、前記転圧ローラに連接固着されたVプーリと、電動モータにより駆動される駆動プーリと、前記Vプーリと前記駆動プーリとに張架されたベルトとの間の前記Vプーリ又は前記駆動プーリと前記ベルト間に生ずるすべりにより行われることを特徴とする。
また、本願請求項3に係る発明は、前記請求項1又は前記請求項2に記載のうどん生地の圧延装置において、前記搬送ベルトと前記転圧ローラの所定の間隙は間隙調整手段によって調整可能とされ、前記転圧ローラの所定の付勢力は付勢力調整手段によって調整可能とされていることを特徴とする。
そして、本願請求項4に係る発明は、前記請求項1ないし前記請求項3に記載のうどん生地の圧延装置において、前記ベルトコンベア上に配設される前記転圧ローラは複数であることを特徴とする。
さらに、本請求項5に係る発明は、うどん生地の圧延方法において、ベルトコンベア上を搬送されるうどん生地を、前記ベルトコンベアの搬送方向に直交し、前記ベルトコンベアと所定の間隙をもって前記ベルトコンベア上に配設される転圧ローラにより転圧するに際し、前記転圧ローラは所定の付勢力をもって下方向に付勢され、前記ベルトコンベア上を往復運動し、前記ベルトコンベアの搬送方向に所定の回転力をもって回転し、前記うどん生地の厚さと固さに応じて、前記うどん生地が前記ベルトコンベアと前記転圧ローラの間隙に挿入する際には、前記付勢力及び前記うどん生地と前記転圧ローラとの接触面に生じる摩擦力により、前記うどん生地を搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的に停止し、前記うどん生地を搬送方向と逆方向に展延するときにはベルトコンベアの搬送速度に合わせた回転により前記うどん生地を転圧することを特徴とする。
そして、本願請求項6に係る発明は、前記請求項5に記載のうどん生地の圧延方法において、前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的な停止は、前記転圧ローラに連接固着されたVプーリと、電動モータにより駆動される駆動プーリと、前記Vプーリと前記駆動プーリとに張架されたベルトとの間の前記Vプーリ又は前記駆動プーリと前記ベルト間に生ずるすべりにより行われることを特徴とする。
そして、本願請求項7に係る発明は、前記請求項5に記載のうどん生地の圧延方法において、前記搬送ベルトと前記転圧ローラの所定の間隙は間隙調整手段によって調整可能とされ、前記転圧ローラの所定の付勢力は付勢力調整手段によって調整可能とされていることを特徴とする。
本願発明に係るうどん生地の圧延装置にあっては、転圧ローラが上下方向にうどん生地を転圧しつつ、搬送方向に往復運動しながら水平方向にも展延され、この間において、前記うどん生地の厚さと固さに応じて、前記うどん生地が前記ベルトコンベアと前記転圧ローラの間隙に挿入する際には、前記付勢力及び前記うどん生地と前記転圧ローラとの接触面に生じる摩擦力により、前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的に停止するため、この延展の過程において、手打ちによる「麺棒を前に押し転がし、引き戻し、また前に押し転がす」という繰り返し動作と同様の工程が行われ、これがうどん生地のグルテン組織構造に反映されて味覚上も手打ちうどんと同様の風味が得られるという効果がある。
また、前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的な停止は、前記転圧ローラに連接固着されたVプーリと、電動モータにより駆動される駆動プーリと、前記Vプーリと前記駆動プーリとに張架されたベルトとの間の前記Vプーリ又は前記駆動プーリと前記ベルト間に生ずるすべりにより行われるため、この面からも手打ちに似た微妙な転圧ローラの動きを実現できる。
また、ベルトコンベアと転圧ローラの間隙は間隙調整手段によって調整可能とされ、転圧ローラの付勢力も付勢力調整手段によって調整可能とされているため、うどん生地の季節等による外部環境の変化、原料、加水量等の微妙な変化に対応して、間隙距離、付勢力の圧延条件を変えることができ、品質を一定に保つことができると共に、前述の前記うどん生地の厚さと固さに応じて、前記うどん生地が前記ベルトコンベアと前記転圧ローラの間隙に挿入する際には、前記付勢力及び前記うどん生地と前記転圧ローラとの接触面に生じる摩擦力により、前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的に停止する先動作と相まって手打ちに似た微妙な転圧ローラの動きを実現できる。
さらに、一のベルトコンベア上に配設される転圧ローラを複数台とすることにより、「寝かし醸成」工程後の厚板状うどん生地を、連続して本願発明に係る圧延装置に送り込むことができる。
本願発明を実施するための最良の形態に係るうどん生地の圧延装置の実施の形態について図1ないし図4に基づいて詳細に説明する。図1は実施の形態の斜視図であり、図2は実施の形態の側面図、図3は実施の形態の平面図、図4は図2におけるIV−IV線の矢視図である。なお、図1ないし図3では、ベルトコンベアの搬送方向は図面に向かって右方向であり、図4では、紙裏から紙表方向である。また、本実施の形態において使用するうどん生地の含水量は45〜55重量%のものを使用しており、この45〜55重量%の含水量を持つうどん生地の固さにおいて、本実施の形態に係るうどん圧延装置の各構成部材の数値が定まるべきものである。したがって、含水量の変化に伴い各部材の数値は変更されるべきものである。
まず、うどん生地を搬送するベルトコンベアの構成について説明する。符号20はベルトコンベアであり、21は搬送ベルト、22はベルトを駆動する駆動ローラ、23は駆動ローラ22の回転軸、24は回転軸23の軸受けである。そして、符号10は捏ね台、11は表面が平滑な捏ね台甲板、12は捏ね台の両サイドに配設されたブラケットである。
ベルトコンベア20は、駆動ローラ22とベルトコンベア20の他端(図示外)に配設された遊動ローラ(図示外)間に張架された帯状の搬送ベルト21からなっており、駆動ローラ22は、その両端をブラケット12上に固着された軸受け24、24に回動自在に軸支されている。駆動ローラ22の回転軸23の一端には同軸上にVプーリ25が固着され、Vプーリ25とモータM1(図示外)によって駆動される駆動プーリ61間はVベルトで張架されている。
そして、モータM1(図示外)の作動によって搬送ベルト21が右方向に走行し、搬送ベルト21は捏ね台甲板11上を摺動する。本実施の形態においては、搬送ベルト21は95m/15秒の速度で走行する。
つぎに、転圧ローラの構成について説明する。符号31は転圧ローラであり、32は転圧ローラ回転軸、33は転圧ローラ回転軸32に回動自在に外嵌された摺動片、34は転圧ローラ回転軸32に回動自在に外嵌されたピストンピン、35は転圧ローラ回転軸32に固着されたVプーリである。転圧ローラ31は直径190mmの円柱であり、その両端に突出された転圧ローラ回転軸32の一端には、内側から摺動片33、ピストンピン34が外嵌されていて、転圧ローラ回転軸32の他端には、内側から摺動片33、ピストンピン34、Vプーリ35が外嵌あるいは固着されている。
ここで、転圧ローラ31を両端から支持する一対の転圧ローラ支持体の構成について説明する。符号40は転圧ローラ31の転圧ローラ支持体であり、41は一対の転圧ローラ支持柱、42は一対の転圧ローラ支持柱41に架け渡された付勢力調整梁、43は一対の転圧ローラ支持柱41に架け渡された間隙調整梁である。
一対の転圧ローラ支持柱41、41は、22cmの間隔をもって搬送ベルト21の走行方向に平行にブラケット12上に立設された細径の中実丸棒であり、その中間部から上には雄螺子が螺刻されている。一方、間隙調整梁43の両端には、上下方向に開放された挿入孔を有する挿入部43a、43aが形成され、間隙調整梁43の中間部の上面には溝部43bが刻設されている。さらに、間隙調整梁43の中央部の下面には雄螺子が螺刻された間隙調整ボルト43cが固着されている。そして、間隙調整梁43の挿入部43a、43aは一対の転圧ローラ支持柱41、41に挿通されている。
また、付勢力調整梁42の両端には、上下方向に開放された挿入孔を有する挿入部42a、42aが形成され、挿入部42aの上部は付勢力調整バネ44のバネ受部42cとなっており、付勢力調整梁42の中間部の下面には溝部42bが刻設されている。そして、付勢力調整梁42の挿入部42a、42aは一対の転圧ローラ支持柱41、41に挿通されている。
一対の転圧ローラ支持柱41、41に挿通され架け渡された付勢力調整梁42および 間隙調整梁43間には、転圧ローラ回転軸32に外嵌された摺動片33が挿設されている。すなわち、摺動片33は側面視が方形の板状片であり、摺動片33の上辺には上辺突条部33aが形成され、摺動片33の下辺には下辺突条部33bが形成されている。そして、付勢力調整梁42の溝部42bには上辺突条部33aが、間隙調整梁43の溝部43bには下辺突条部33bが挿着され、摺動片33は搬送ベルト21の走行方向に摺動自在になっている。
つぎに、転圧ローラ31の間隙調整手段について説明する。間隙調整梁43の中央部の下面に固着された間隙調整ボルト43cに対向したブラケット12上の位置に、外側にはウォームホイール47aが外嵌され内側には雌螺子が螺刻された円筒状の間隙調整ナット47が、回動自在に支持されている。そして、間隙調整ボルト43cは間隙調整ナット47に螺装されている。すなわち、間隙調整ナット47を左右に回動させると、間隙調整ボルト43cの間隙調整ナット47に螺入する長さが変わることになり、間隙調整梁43のブラケット12に対する離間距離を変えることができるようになっている。
間隙調整ナット47に外嵌されたウォームホイール47aに直交し、かつブラケット12の長手方向に直交してウォーム48が取設され、ウォーム48の外端には間隙調整ハンドル49が固着されている。したがって、間隙調整ハンドル49を左右に回動させると、間隙調整ハンドル49に連接されたウォーム48が回動し、それに伴い間隙調整ナット47に外嵌されたウォームホイール47aが回動し、間隙調整ナット47が左右に回動する。このようにして間隙調整梁43は上下にスライドし、その結果、転圧ローラ31の搬送ベルト21に対する間隙が調整される。
なお、ウォーム48の他端は、連結棒48aを介して転圧ローラ31を支持するもう一方の転圧ローラ支持体40を構成するウォーム48に連接している。したがって、間隙調整ハンドル49を左右に回動させることにより、もう一方の転圧ローラ支持体40を構成する間隙調整梁43も、これに同調して上下にスライドすることになる。
ついで、転圧ローラ31の付勢力調整手段について説明する。転圧ローラ支持柱41の上端には、内側に雌螺子が螺刻された円筒状の螺入孔が中心部となった付勢力調整ハンドル45が螺入されている。そして、付勢力調整ハンドル45と付勢力調整梁42のバネ受部42c間には、転圧ローラ支持柱41に挿通された付勢力調整バネ44が挟装されており、付勢力調整ハンドル45を左右に回動させると、付勢力調整ハンドル45自体が上下にスライドする。
したがって、バネ受部42cと付勢力調整ハンドル45に挟装された付勢力調整バネ44の全長も変化し、付勢力調整バネ44の反発力を自在に変えることができる。そして、この反発力はバネ受部42cを介して付勢力調整梁42に伝達され、さらに、摺動片33を介して転圧ローラ31に伝達される。このような機構によって、転圧ローラ31の付勢力は調整可能となっている。
なお、付勢力調整バネ44は、一の転圧ローラ支持体40に対して2個、したがって、一の転圧ローラ31に対して4個取設されている。
つぎに、転圧ローラ31の搬送方向への往復運動機構について説明する。この往復運動機構は、転圧ローラ回転軸32に回動自在に外嵌されたピストンピン34、クランク部50、およびピストンピン34とクランクリング51とを連接する連接棒53からなっている。
クランク部50はクランクリング51およびクランクホイール52からなり、クランクリング51はクランクホイール52に回動自在に外嵌されている。回転軸54は、ベルトコンベア20を挟んで相互に対称の位置にあるクランクホイール52、52を連接しており、回転軸54の一端には、Vプーリ55が固着されている。
そして、Vプーリ55は、駆動プーリ62を介してモータM2(図示外)により駆動される。クランクホイール52は回転軸53に偏心して取り付けられ、回転軸54が回転すると、クランクホイール52は偏心回転運動する。そしてこの偏心回転運動は、クランクリング51を介して連接棒53によってピストンピン34に伝達され、さらに、摺動片33に伝達される。そして、クランクリング51、連接棒53、転圧ローラ回転軸32に回動自在に外嵌されたピストンピン34、および上下方向の移動が規制された摺動片33により、上記偏心回転運動は、摺動片33の往復運動に変えられ、転圧ローラ31も搬送ベルト21の走行方向への往復運動をすることになる。
この往復運動機構は、回転軸54を介して転圧ローラ31の両端に配設されているが、これは、転圧ローラ31が往復運動する際に、常に転圧ローラ31をベルトコンベア20に対して直交状態に保持させるためである。
本実施の形態においては、この転圧ローラ31の往復運動は15回/15秒に、往復幅は5cmに設定している。また、この転圧ローラ31の戻るときの回転数は、搬送ベルト21の走行速度95cm/15秒および戻るときの速度に見合った4回転/15秒としている。
ここで、本実施の形態の転圧ローラ31に関係する駆動機構について、図5に基づいて説明する。図5において、ベルトコンベアの搬送方向は図面に向かって左方向である。
図示外のモータM2により駆動される駆動プーリ62とクランクホイール52に連接されたVプーリ55間には、Vベルトが順掛に張架されている。したがって、Vプーリ55およびクランクホイール52はX方向に回転する。Vプーリ55とVプーリ56は、同軸上に連接されており、Vプーリ56と駆動プーリ63間にはVベルトが順掛に張架されている。すなわち、駆動プーリ63の駆動は、図示外のモータM2により駆動される駆動プーリ62、駆動プーリ62とVプーリ55間に張架されたVベルト、Vプーリ55に連接固着されたVプーリ56、およびVプーリ56と駆動プーリ63に張架されたVベルトを介して行われている。
そして、駆動プーリ63と、転圧ローラ31に連接されたVプーリ35間は、円形断面のベルト36がたすき掛に張架されている。したがって、Vプーリ35および転圧ローラ31は、駆動プーリ63とは逆方向のY方向に回転するようになっている。なお、駆動プーリ63は二重のプーリで形成され、一のプーリにはVベルトが、他のプーリには円形断面のベルト36が張架されている。
ここで、前記うどん生地の厚さと固さに応じて、前記うどん生地が前記ベルトコンベアと前記転圧ローラの間隙に挿入する際には、前記付勢力及び前記うどん生地と前記転圧ローラとの接触面に生じる摩擦力により、前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的に停止する動作(以下、時として「転圧ローラ回転制御手段」ということがある。)を図面に基づいて詳細に説明する。
図6aないし図6dは、前記うどん生地の厚さと固さに応じて、前記うどん生地が前記ベルトコンベアと前記転圧ローラの間隙に挿入する際には、前記付勢力及び前記うどん生地と前記転圧ローラとの接触面に生じる摩擦力により、前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的に停止する転圧ローラ回転制御手段の説明図であり、ベルトコンベアの搬送方向は図面に向かって左方向である。そして、転圧ローラ31は、前述の往復運動機構により所定の往復幅(5cm)をもって図面の左右を往復運動している。
図6(a)は、転圧ローラ31が強制回転を与えられずに自由回転した場合を示している。転圧ローラ31が右方向に動くときは、転圧ローラ31はうどん生地Wの動きに従ってY方向に回転し(図6(a)左参照)、転圧ローラ31が左方向に動くときは、転圧ローラ31は、転圧ローラ31が左方向に動く速度(150cm/15秒)が搬送ベルト21の走行速度(95cm/15秒)よりも速いため、Y方向とは逆のX方向に回転する(図6(a)右参照)。この場合は転圧ローラ31が左方向に動く場合でも、左方向に動く場合でも、「上下方向のみの加圧による圧延」が行われており、これは従来の圧延装置が行っていた作用に他ならず、うどん生地Wに対する展延はそれ程行われていない。
一方、図6(b)は、転圧ローラ31が常に一定の回転数をもってY方向に強制回転を与えられた場合を示している。転圧ローラ31が右方向に動くときは、転圧ローラ31の回転方向(Y方向)と、うどん生地Wの移動方向が噛み合って、上記と同様に、「上下方向のみの加圧による圧延」が行われている(図6b左参照)。転圧ローラ31が左方向に動くとき(図6(b)右参照)は、うどん生地Wと転圧ローラ31は共に左方向へ移動するが、うどん生地Wの移動速度(95cm/15秒)よりも転圧ローラ31の移動速度(150cm/15秒)のほうが大きいため、うどん生地Wは転圧ローラ31に対して相対的に55cm/15秒(150cm/15秒−95cm/15秒)の速度でもって右方向へ移動していることになる。
このうどん生地Wの相対的な右への移動方向と転圧ローラ31回転方向(Y方向)は相反するものであり、転圧ローラ31とうどん生地Wが接する部分(L1の部分)には水平方向の摩擦力F1が働く(図6(b)右参照)。この摩擦力F1は、転圧ローラ31の回転速度にうどん生地Wの相対的な右方向への移動速度(55cm/15秒)が加わり、過大なものとなる。
このような大きな摩擦力でうどん生地Wを展延すると、折角形成されたグルテン組織は、転圧ローラ31とうどん生地Wが接する部分(L1の部分)では破壊されてしまう。したがって、うどん生地Wを展延する場合は、グルテン組織を破壊することなく緩やかに展延を行う必要がある。
そのために、本願請求項1に係る発明において行われる前記うどん生地の厚さと固さに応じて、前記うどん生地が前記ベルトコンベアと前記転圧ローラの間隙に挿入する際には、前記付勢力及び前記うどん生地と前記転圧ローラとの接触面に生じる摩擦力により、前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的に停止する動作について図6(c)および図6(d)に基づいて説明する。上記の動作は、うどん生地の厚さと固さに応じて、前記うどん生地が前記ベルトコンベアと前記転圧ローラの間隙に挿入する際には、前記付勢力及び前記うどん生地と前記転圧ローラとの接触面に生じる摩擦力から生じるすべりのみならず、前記転圧ローラに連接固着されたVプーリと、電動モータにより駆動される駆動プーリと、前記Vプーリと前記駆動プーリとに張架されたベルトとの間の前記Vプーリ又は前記駆動プーリと前記ベルト間に生ずるすべりによっても生じる。
図6(c)は、この動きを生じさせる要素であるVプーリ35、駆動プーリ63および円形断面のベルト36の関係を説明する図であり、図6(d)は、同要素である転圧ローラ31とうどん生地Wの関係を説明する図である。
この動作は、また、転圧ローラ回転軸32に固着されたVプーリ35、Vプーリ35の下方に配設された駆動プーリ63、およびVプーリ35と駆動プーリ63にたすき掛けに張架された円形断面のベルト36とからなっている。Vプーリ35は有効径が20cm、駆動プーリ63は有効径が3cmのものを使用し、ベルト36は直径5mmで弾力性を有するものを使用している。
いま、図6(c)において、Vプーリ35とベルト36が接触している長さをL2、駆動プーリ63とベルト36が接触している長さをL3とする。Vプーリ35とベルト36の摩擦力および駆動プーリ63とベルト36の摩擦力は、ベルト36に掛かる張力(T1)が等しいため、プーリとベルトが接触している長さに比例する。駆動プーリ63の方がVプーリ35よりも小径であるためL2>L3となる。したがって、駆動プーリ63とベルト36の摩擦力の方が小さく、これをF2とする。なお、駆動プーリ63はX方向に回転しているため、F2はこれとは反対にY方向に働く。
一方、図6(d)において、転圧ローラ31はY方向に強制回転している。また、うどん生地Wは搬送ベルト21に載置されて左方向に移動している。したがって、転圧ローラ31が右方向に動く場合は、うどん生地Wの移動方向と回転ローラ31の回転方向が一致し、転圧ローラ31は円滑にY方向に回転する。一方、転圧ローラ31が左方向に動く場合は、前述のようにうどん生地Wは転圧ローラ31に対し相対的に右方向に移動し、転圧ローラ31は、右方向に移動するうどん生地Wに抗して回転しようとするため、うどん生地Wと回転ローラ31間には摩擦力が働く。この摩擦力をF1とすると、摩擦力F1の大きさは、転圧ローラ31の付勢力T2、付勢力T2による回転ローラ31のうどん生地Wの接触長さL1、およびうどん生地Wの固さや粘り状態等によって定まる数値である。また、F1は回転ローラ31の回転方向(Y方向)とは逆のX方向に働く。
そして、転圧ローラ31のY方向への回転に対して摩擦力F1が働くと、転圧ローラ31に連接されたVプーリ35の回転は抵抗を受け、ベルト36は駆動プーリ63との間ですべりを生じ、Vプーリ35の回転数、すなわち転圧ローラ31の回転数が落ちてくる。そして、F1とF2がほぼ同じ大きさになると、Vプーリ35は回転を停止し、Vプーリ35に連接される転圧ローラ31も回転を停止する。さらに、F1のほうがF2よりも大きくなると、Vプーリ35は逆回転し始め、Vプーリ35に連接される転圧ローラ31も逆回転する。
すなわち、F1<F2の場合は、転圧ローラ31はY方向に回転し、F1=F2の場合は、転圧ローラ31はその回転を停止し、F1>F2の場合は、転圧ローラ31はY方向とは逆のX方向に回転する。これが転圧ローラ31の仕組みであり、この仕組みによって、うどん生地を搬送方向に展延するときには、転圧ローラ31の回転を停止あるいは停止に近い状態にし、戻るときにはベルトコンベアとは逆方向(Y方向)に回転させることを実現している。
ところで、このすべり現象は、F1とF2の相対的な大きさによって決まるが、F1は上述のように、転圧ローラ31の付勢力T2、付勢力T2による回転ローラ31のうどん生地Wの接触長さL1、およびうどん生地Wの固さや粘り状態等によって定まる数値であって、一定値ではなく前記の諸条件によって変化する数値である。一方、F2はもっぱら張力T1と、駆動プーリ63とベルト36の摩擦係数によって定まる数値であり、摩擦係数は概ね一定である。そのため本実施の形態においては、転圧ローラ31の付勢力T2を調整後、試験的にうどん生地Wを転圧ローラ31によって転圧・展延させてベルト36の張力T1を調整している。なお、ベルト36の張力T1の調整は、ベルト36の長さを変えることに行っている。
なお、本実施の形態において、ベルト36に円形断面のものを採用した理由は、Vベルトに比して、プーリの溝部との接触面積が少なく、したがって、摩擦力も小さく確実にすべり現象を生ぜしめるためである。
つぎに、本実施の形態に係るうどん生地の圧延装置の作用を、図7に基づいて説明する。図7(a)は転圧、展延開始時におけるうどん生地Wと転圧ローラ31の関係図であり、図7(b)は転圧、展延中におけるうどん生地Wと転圧ローラ31の関係図である。図中、うどん生地Wは図面に向かって左方向に移動し、転圧ローラ31はY方向に回転しながら左右に往復運動をしている。
最初に、転圧、展延開始時におけるうどん生地Wと転圧ローラ31の関係を、図7(a)に基づいて説明する。図中、H1は転圧、展延前のうどん生地Wの厚さ、H4は転圧ローラ31の間隙調整手段により設定された転圧ローラ31と搬送ベルト21の間隙距離である。
まず、うどん生地Wを搬送ベルト21上に載せる。このときモータM1およびモータM2は作動しており、搬送ベルト21上に載置されたうどん生地Wは、95cm/15秒の速度で移動しながら転圧ローラ31に当接する。転圧ローラ31に当接したうどん生地Wは、転圧ローラ31の付勢力T2に抗して転圧ローラ31を上に押し上げる。押し上げられた転圧ローラ31により、付勢力調整ハンドル45とバネ受部42c間に挟装された付勢力調整バネ44は縮められ、当初の付勢力よりも大きな付勢力をもってうどん生地Wを押圧する。この大きな付勢力により、うどん生地Wと転圧ローラ31が接触する部分の摩擦力F1も瞬間的に大きくなり、転圧ローラ31は停止に近い状態になりつつうどん生地Wを挟入する。この挟入時の展延作用により、うどん生地Wは円滑に次工程に進む。
つぎに、次工程である転圧、展延中におけるうどん生地Wと転圧ローラ31の関係を図7(b)に基づいて説明する。図中、H2は転圧・展延後のうどん生地の厚さ、H3は転圧後グルテン組織の働きによって幾分元に戻ったうどん生地の厚さを示している。
転圧・展延時において、転圧ローラ31が左方向に動いているときには、下向きの付勢力と左向きの押圧力(前述のようにうどん生地Wは転圧ローラ31に対し相対的に右方向に移動しているため、押圧力は左向きに働く。)が働くため、その合力は斜め左方下向きに働いている。この斜め左方下向きの力は、転圧後のうどん生地Wのリバウンド部(H3からH4を差し引いた部分)に対して有効に働き、転圧後のうどん生地Wを有効に展延する。これは正に麺の手打ち方式における「麺棒を前に押し転がす」という動きに他ならない。
このように、うどん生地Wは転圧ローラ31により、転圧されつつ展延されるため、従来の機械方式による圧延作業に比較して、単に一方向からの加圧だけではなく水平方向の加圧も行われていることになる。また、展延時における転圧ローラ31は、その回転が停止または停止に近い状態であるので、緩やかに展延が行われ、無理なく薄板状に形成される。したがって、この無理のない加圧が、うどん麺の食感を決定付けるグルテン組織の網目状形成をなさしめることになる。
そして、転圧ローラ31が右方向に動いているときには、転圧ローラ31は、搬送ベルト21の走行速度と転圧ローラ31の引き戻し速度に見合ったY方向に回転するので、4個の付勢力調整バネ44によって与えられた付勢力T2のみがうどん生地Wに作用する。
このため、本発明においては、うどん生地Wに展延→転圧→展延の作用が繰り返し行われることになる。さらに、搬送ベルト21の下は、表面が平滑な捏ね台甲板11に接しているため、付勢力T2は有効にうどん生地Wに作用する。
なお、本実施の形態における付勢力調整バネ44は、12N/mmのものを使用している。
ところで、うどん生地Wは弾力性に富み、転圧ローラ31の付勢力に抗する反発力が働くため、転圧・展延後のうどん生地の厚さH2は、転圧ローラ31の間隙調整手段により設定された間隙距離H4に等しくはならない。そのため、間隙調整梁43の溝部43bと間隙調整梁43の溝部43bに挿着された摺動片33の上辺突条部33aとは、H2からH4を差し引いた値以上の掛り代が必要となる。
以上、転圧ローラ31の運動機構及びうどん生地Wに対する作用について説明した。転圧ローラ31は所定の付勢力をもって下方向に付勢され、ベルトコンベア20上を規則的に往復運動している。したがって、ベルトコンベア20に対して前後方向については規則的な往復運動をしているが、上下方向については、転圧ローラ31に与えられた下方向の付勢力とうどん生地Wの厚さと固さに応じた反発力により不規則な運動となる。
また、転圧ローラ31自体の回転も、うどん生地Wと転圧ローラ31の接触面に生じる摩擦力に起因する転圧ローラ31に連接固着されたVプーリ35と円形断面のベルト36のすべりにより、不規則に回転する。
このように転圧ローラ31はベルトコンベア20に対して不規則に遊動し、転圧ローラ31自体の回転も不規則に遊動していて、このような転圧ローラ31の遊動が、本願発明の特徴となっている。
本実施の形態においては、転圧ローラ31は4台連接されている。そして、各転圧ローラ31、31間の間隔は、転圧後のうどん生地Wが一の転圧ローラ31による転圧後に、次の転圧ローラ31により転圧が開始される必要があることから、この長さを約1mとしている。
この4台連接された転圧ローラ31により、初め、厚さが約3cmで30cm角の板状に成形されたうどん生地W(うどん生地Wの含水量は45〜55重量%である。)は、各転圧ローラ31を通る間に前後左右に薄く展延され、4台の転圧ローラを通過後は、うどん生地Wは8mmの厚さとなるように各転圧ローラ31の間隙が調整されている。そして、当初、平面視が方形であったうどん生地Wは、4台の転圧ローラによる転圧・延展のため、平面視が略円形の形状となる。この略円形の形状は、従来の圧延装置による圧延後の形状よりも横方向にも長く、真円に近い形状を呈する。このことは、従来の圧延装置による圧延よりも、本願発明に係る圧延装置では前後方向に対しては勿論のこと、横方向に対しても有効に転圧・展延が行われて、うどん生地のグルテン組織が網目状に形成されている証左となる。
上記の工程により薄板状となったうどん生地Wは、グルテン組織形成のため寝かし醸成される。この寝かし熟成に要する時間は約90分である。寝かし醸成された薄板状のうどん生地Wは、再度、前述の圧延工程に入れられ、うどん生地Wの最終的な厚さは4mmに形成される。その後、薄板状のうどん生地Wは裁断されうどん麺が製造される。
図1は、本願各請求項に係る発明の最良の実施の形態を示す概略斜視図である。 図2は、同側面図である。 図3は、同平面図である。 図4は図2におけるIV−IV線の矢視図である。 図5は、同大領の実施の形態似係るうどん圧延装置の駆動関係図である。 図6(a)は、転圧ローラが自由回転した場合における転圧ローラとうどん生地の関係を説明する図、図6(b)は、転圧ローラが常に強制回転した場合における転圧ローラとうどん生地の関係を説明する図、図6(c)は、最良の実施の形態に係るうどん圧延装置における転圧ローラの回転、緩やかな回転又は一時停止の動作を生じさせる要素であるVプーリと円形断面のベルトの関係を説明する図、図6(d)は、同実施の形態に係るうどん圧延装置における転圧ローラとうどん生地の関係を説明する図である。 図7(a)は、同実施の形態に係るうどん圧延装置における転圧、展延開始時におけるうどん生地と転圧ローラの関係図、図7(b)は、同実施の形態に係るうどん圧延装置における転圧、展延中におけるうどん生地と転圧ローラの関係図である。 図8は、特開平8−89155号公報に開示された従来の麺帯圧延装置の概略側面図である。
符号の説明
10 捏ね台
11 捏ね台甲板
12 ブラケット
20 ベルトコンベア
21 搬送ベルト
31 転圧ローラ
32 摺動片
34 ピストンピン
40 転圧ローラ支持体
41 転圧ローラ支持柱
42 付勢力調整梁
43 間隙調整梁
44 付勢力調整バネ
50 クランク部
51 クランクリング
52 クランクホイール
53 連接棒

Claims (7)

  1. うどん生地を搬送するベルトコンベアと、
    前記ベルトコンベアの搬送方向に直交し、前記ベルトコンベアと所定の間隙をもって前記ベルトコンベア上に配設され、所定の付勢力をもって下方向に付勢されつつ前記ベルトコンベア上を往復運動し、前記ベルトコンベア上のうどん生地を前記ベルトコンベアの搬送方向に回転しつつ転圧する転圧ローラとからなり、前記うどん生地の厚さと固さに応じて、前記うどん生地が前記ベルトコンベアと前記転圧ローラの間隙に挿入する際には、前記付勢力及び前記うどん生地と前記転圧ローラとの接触面に生じる摩擦力により、前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的に停止することを特徴とするうどん生地の圧延装置。
  2. 前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的な停止は、前記転圧ローラに連接固着されたVプーリと、電動モータにより駆動される駆動プーリと、前記Vプーリと前記駆動プーリとに張架されたベルトとの間の前記Vプーリ又は前記駆動プーリと前記ベルト間に生ずるすべりにより行われることを特徴とする前記請求項1に記載のうどん生地の圧延装置。
  3. 前記搬送ベルトと前記転圧ローラの所定の間隙は間隙調整手段によって調整可能とされ、前記転圧ローラの所定の付勢力は付勢力調整手段によって調整可能とされていることを特徴とする前記請求項1又は前記請求項2に記載のうどん生地の圧延装置。
  4. 前記ベルトコンベア上に配設される前記転圧ローラは複数であることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載のうどん生地の圧延装置。
  5. ベルトコンベア上を搬送されるうどん生地を、前記ベルトコンベアの搬送方向に直交し、前記ベルトコンベアと所定の間隙をもって前記ベルトコンベア上に配設される転圧ローラにより転圧するに際し、
    前記転圧ローラは所定の付勢力をもって下方向に付勢され、前記ベルトコンベア上を往復運動し、前記ベルトコンベアの搬送方向に所定の回転力をもって回転し、
    前記うどん生地の厚さと固さに応じて、前記うどん生地が前記ベルトコンベアと前記転圧ローラの間隙に挿入する際には、前記付勢力及び前記うどん生地と前記転圧ローラとの接触面に生じる摩擦力により、前記うどん生地を搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的に停止し、
    前記うどん生地を搬送方向と逆方向に展延するときにはベルトコンベアの搬送速度に合わせた回転により前記うどん生地を転圧することを特徴とするうどん生地の圧延方法。
  6. 前記うどん生地が搬送方向に展延するときには緩やかに回転または一時的な停止は、前記転圧ローラに連接固着されたVプーリと、電動モータにより駆動される駆動プーリと、前記Vプーリと前記駆動プーリとに張架されたベルトとの間の前記Vプーリ又は前記駆動プーリと前記ベルト間に生ずるすべりにより行われることを特徴とする前記請求項5に記載のうどん生地の圧延方法。
  7. 前記搬送ベルトと前記転圧ローラの所定の間隙は間隙調整手段によって調整可能とされ、前記転圧ローラの所定の付勢力は付勢力調整手段によって調整可能とされていることを特徴とする前記請求項5に記載のうどん生地の圧延方法。
JP2004170213A 2004-06-08 2004-06-08 うどん生地の圧延装置及び圧延方法 Pending JP2005348620A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004170213A JP2005348620A (ja) 2004-06-08 2004-06-08 うどん生地の圧延装置及び圧延方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004170213A JP2005348620A (ja) 2004-06-08 2004-06-08 うどん生地の圧延装置及び圧延方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005348620A true JP2005348620A (ja) 2005-12-22

Family

ID=35583590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004170213A Pending JP2005348620A (ja) 2004-06-08 2004-06-08 うどん生地の圧延装置及び圧延方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005348620A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108684769A (zh) * 2018-07-27 2018-10-23 董先民 自动面皮机
CN110833083A (zh) * 2019-12-05 2020-02-25 九江市金樱食品发展有限公司 一种用于糕点生产中的面片压薄装置
WO2022230543A1 (ja) * 2021-04-28 2022-11-03 レオン自動機株式会社 延展ローラの清掃装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108684769A (zh) * 2018-07-27 2018-10-23 董先民 自动面皮机
CN110833083A (zh) * 2019-12-05 2020-02-25 九江市金樱食品发展有限公司 一种用于糕点生产中的面片压薄装置
WO2022230543A1 (ja) * 2021-04-28 2022-11-03 レオン自動機株式会社 延展ローラの清掃装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6268004B1 (en) Method for continuously and quantitatively supplying bread dough
US5333951A (en) Roll mixing machine and method
JPS6352836A (ja) パン製品用生地塊の連続的混捏方法及び対応する機械
JPH07255353A (ja) クロワッサン生地の巻き上げ装置
AT503347B1 (de) Verfahren und vorrichtung zum formen eines teigstücks
CN106455586A (zh) 用于生产长条形食品的方法和设备
JP2005348620A (ja) うどん生地の圧延装置及び圧延方法
JP2510890B2 (ja) 生地延展方法及び装置
US5154941A (en) Method for stretching dough
JPH0615482U (ja) 製麺装置
JP2007089556A (ja) 生地圧延装置
US3431613A (en) Sheet material forming machine
JP3792164B2 (ja) 棒状パン生地の転圧延伸方法および装置
RU2003129653A (ru) Устройство для изготовления, по меньшей мере, двухслойных изделий из тонкого бумажного полотна или подобного ему материала
US5151024A (en) Apparatus for stretching dough
TWM309869U (en) Squid expansion processor
JP2001069902A (ja) 生地の圧延装置
JP3150257B2 (ja) 菓子パンの製造方法および生地巻上げ充填方法
US5284670A (en) Method for stretching dough
JP2010088423A (ja) 食品生地の延展方法及び装置
US20070050960A1 (en) Device for producing expanded flat material
CN214924813U (zh) 一种新型可调节分切纸张机构
JP2021122198A (ja) 麺生地の圧延装置および圧延方法
JPH0353666Y2 (ja)
JPH0455515Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070412

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080717

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080729

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081202