JP2005348599A - リニアモータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 モータ駆動方向に延在する固定子ヨーク22と、この固定子ヨーク22上にモータ駆動方向に沿って所定の間隔で配置され交互に極性が異なる複数の永久磁石23,24とを備えた固定子31、および固定子31の永久磁石23,24と所定の間隙を介して配置され、モータ駆動方向に沿って順次配置された複数の磁極テイース25と、各磁極テイース25に巻回されたコイル33とを備えた可動子37からなるリニアモータであって、各磁極テイース25は、モータ駆動方向と直交する方向に配列された複数個の単位磁極テイース32からなり、上記配列される各複数個の単位磁極テイース32は一括してその周囲にコイル33が巻回されて一体化されている。
【選択図】 図8
Description
図において、固定子1は、固定子ヨーク2上に交互に極性の異なる複数の永久磁石3a、3bが、所定の間隔を介して配置されたものである。可動子4は、この固定子1に沿って所定の間隙を介して移動する。
また、磁極テイースに鋼板積層構造でないものを採用する場合も、モータ容量に応じて磁極テイースの幅を変える必要があり、生産、部品管理面での効率を阻害する要因となる。
上記各磁極テイースは、上記モータ駆動方向と直交する方向に配列された複数個の単位磁極テイースからなり、上記配列される各複数個の単位磁極テイースは一括してその周囲に上記コイルが巻回されて一体化されているものである。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるリニアモータの構成を示し、(A)は平面図、(B)は側断面図、図2は図1におけるリニアモータの構成を示す正面図、図3は図1における磁極テイースを順次配置する工程を示す平面図、図4は図3における各磁極テイースを連結部材により連結一体化する工程を示す平面図、図5は連結部材と磁極テイースとを溶接で固着する工程を示す正面図、図6は図5における工程が施された後の構成を示す平面図、図7は連結部材と磁極テイースとの溶接の要領を更に詳しく説明するための図である。
図1(B)において、磁極テイース25の上部(固定子21と対向する面の背面側)はヨーク部25cとなっており、ヨーク部25cから下方(固定子21と対向する側)に突出して歯部25dが形成されている。各歯部25dの周囲にはコイル28が巻回され、ヨーク部25cの端部同士が当接し複数の磁極テイース25が順次配置されている。
この溝状凹部26の全長に渡って連結部材27が係合して複数の磁極テイース25が連結一体に構成される。この連結部材27の所定位置には、図示しない被駆動部分との取り付け用のネジ穴27aが形成されている。
まず、各磁極テイース25にコイル28をそれぞれ巻回する。そして、図3に示すようにこれら各磁極テイース25を、それぞれヨーク部25cの端面同士を当接させることにより整列させる。すると、この整列により各切り欠き25aが連なって溝状凹部26が形成される。次いで、図4に示すように溝状凹部26に連結部材27を係合させた後、図5に示すように溶接を施し図6に示すように連結部材27を各磁極テイース25のヨーク部25cに固着する。そして、この固着により各磁極テイース25は連結部材27を介して連結一体化され可動子29が完成する。
そこで、この溶接個所Pが、連結部材27の高さ方向中心に位置するように、溝状凹部26の深さH2を連結部材27の高さH1の1/2(H1/2)より若干小さ目に設定するのが望ましい。
なお、H2<H1/2と設定した場合、溶接作業によっては溶接個所Pが連結部材27の高さ方向中心位置から若干下方となる可能性がある。この場合、連結部材27は、溶接の影響で上方に凸となる方向に反る傾向となるが、この連結部材27に連なる複数の磁極テイース25は互いのその端部が当接する構造となっているので、逆に溶接個所Pが中心より上方にずれて連結部材27が上方に凹となる方向に反る場合に比較すると、磁極テイース25の固定子21との対向面の歪みは十分小さい値に抑えられ実害が殆ど無いという利点がある。
することにより、連結部材27の反りを抑制、また、反りによる影響を低減することができるため、反りの矯正作業が不要となりさらに組立作業性の向上を図ることができる。
図8はこの発明の実施の形態2におけるリニアモータの構成を示す平面図、図9は図8におけるリニアモータの構成を示す正面図、図10は図8における磁極テイースにコイルを巻回する工程を示す斜視図である。
図において、上記実施の形態1におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
特に、磁極テイースを磁性板である電磁鋼板を積層して製作する場合、モータ容量が大きくなっても、生産は単位磁極テイース毎に行うので、鋼板の積み厚は一定限度内に止まり、プレス金型が低廉になるとともに、積層による倒れ傾きが抑制され生産性が向上する。また、複数の単位磁極テイースを反転させながら積み上げるようにすれば全体の磁極テイースとしての倒れを更に小さくすることが出来る。
図11はこの発明の実施の形態3におけるリニアモータの構成を示す平面図、図12は図11におけるリニアモータの構成を示す側面図、図13は図11におけるリニアモータの構成を示す正面図、図14は図11における連結部材と磁極テイースとを溶接で固着する工程を示す正面図、図15は図14における工程が施された後の構成を示す平面図である。
図において、上記実施の形態2におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
2個一対の単位磁極テイース43を、そのヨーク部41aの突起部41dが形成されている側同士を当接させることにより2列に配置して、その周囲にコイル33を巻回し両単位磁極テイース43を締め付け一体化する。そして、締め付け一体化して形成された各磁極テイース41を、それぞれヨーク部41aの端部同士を当接させることによりモータ駆動方向に順次整列させる。すると、両突起部41bと41cとの間の間隙Wにより複数の磁極テイース41に渡って凹部44が形成される。更に、両単位磁極テイース43の端部に形成した突起部41dの間にも寸法Wの凹部44が形成される。そこで、図13に示すように、両突起部41b、41c間および両突起部41d間に形成された凹部44に連結部材27を係合させ、図14(A)、(B)に示すようにそれぞれ溶接を施し、図15に示すように、各突起部41b、41c、41dの上端と連結部材27の上部側面の間、およびヨーク部41aの上端と連結部材27の下部側面の間を固着する。この固着により整列された各磁極テイース41は連結部材27を介して連結一体化され可動子42が構成される。
また、上記構成では各磁極テイース41をそれぞれ2個の単位磁極テイース43で構成する場合について説明したが、1個で、また3個以上で構成する場合も同様の要領により、一対の突起部間の間隙で形成される凹部に連結部材を係合することにより同様の効果を発揮し得ることは言うまでもない。
図16はこの発明の実施の形態4におけるリニアモータの構成を示す平面図である。
図において、上記実施の形態3におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
ここでは、連結部材51は、両突起部41b、41c間の間隙Wより大きな幅寸法W1を有し、両側面には両突起部41b、41cにそれぞれ嵌合する窪み51a、51bが形成されている。
ここでは、磁極テイースが、磁性板である電磁鋼板をモータ駆動方向と直交する方向に積層して形成される場合の、連結部材の最適な構造を提供する。
即ち、上述した各実施の形態においては、連結部材はいずれもその断面形状が矩形のものであったが、この実施の形態5では、図17に示すように、下に凸の段付の断面形状を有している。
この場合、磁極テイース25のヨーク部25cに設けられた切り欠き25aで形成される溝状凹部26の幅寸法が、電磁鋼板の積み厚方向となり、個々の電磁鋼板の板厚のバラツキや周囲に巻回するコイル28の締め付けによって変動し得ることになる。このため、溝状凹部と連結部材との間に隙間が生じて安定した溶接効果が得られなくなる可能性がある。
そこで、連結部材61を、溝状凹部26と所定の間隙を介してこの凹部26内に係合する係合部61aと、凹部26の上端面に当接する当接部61bとで構成する。
そして、図18に示すように、連結部材の係合部61aの幅W3を、溝状凹部26の幅W2より小さく設定し、幅W2の寸法に多少の変動が生じても、W2>W3が成立して両者の幅方向に間隙Gが存在するようにする。また、係合部61aの高さH3を、溝状凹部26の深さH2より小さく設定して両者の高さ方向に間隙Gが存在するようにする。
32,43 単位磁極テイース、25a 切り欠き、25c,41a ヨーク部、
25d 歯部、41b〜41d 突起部、26,36 溝状凹部、44 凹部、
27,51,61 連結部材、51a,51b 窪み、61a 係合部、
61b 当接部、28,33 コイル、29,37,42 可動子。
Claims (1)
- モータ駆動方向に延在する固定子ヨークと、この固定子ヨーク上に上記モータ駆動方向に沿って所定の間隔で配置され交互に極性が異なる複数の永久磁石とを備えた固定子、および上記固定子の永久磁石と所定の間隙を介して配置され、上記モータ駆動方向に沿って順次配置された複数の磁極テイースと、上記各磁極テイースに巻回されたコイルとを備えた可動子からなるリニアモータであって、
上記各磁極テイースは、上記モータ駆動方向と直交する方向に配列された複数個の単位磁極テイースからなり、上記配列される各複数個の単位磁極テイースは一括してその周囲に上記コイルが巻回されて一体化されていることを特徴とするリニアモータ。
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