JP2005347142A - 接続端子及びfpcハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】 外観を損ねることなく十分大きな接合強度を得ることを可能にする。
【解決手段】 接続端子20は、金属板により形成され、一端が他の接続端子と接続される端子接続部21を形成し、他端がプリント配線回路10に形成された配線12に抵抗溶接により接合される溶接接合部22を形成する。溶接接合部22の幅は、給電端子電極31,32の径Dよりも小さくなっている。
【選択図】 図3
【解決手段】 接続端子20は、金属板により形成され、一端が他の接続端子と接続される端子接続部21を形成し、他端がプリント配線回路10に形成された配線12に抵抗溶接により接合される溶接接合部22を形成する。溶接接合部22の幅は、給電端子電極31,32の径Dよりも小さくなっている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、プリント配線基板の配線に抵抗溶接より接合される金属板で形成された接続端子及びそれを用いたFPCハーネスに関する。
近年、自動車部品のモジュール化に伴い、従来用いられていたワイヤーハーネスに代わり、フレキシブルプリント回路(FPC)を用いたFPCハーネスが使用されるようになってきた。このようなFPCハーネスを他の電線や電装部品と接続する方法として、FPC基板の末端に金属製の接続端子を抵抗溶接によって接合する方法が知られている(特許文献1)。抵抗溶接は、FPCの配線と接続端子の溶接接合部とを、それらの接合すべき面の少なくとも一方に低融点金属層を形成して重ね、溶接接合部に電極棒を当てて電流を流すことにより、熱エネルギーで低融点金属層を溶融させてプリント配線回路の配線と接続端子との間を接合する方法である。
特開2002−260804、段落0018〜0023、図3〜図6
しかし、このような抵抗溶接による従来の接続端子とFPCとの接合構造においては、熱エネルギーを十分に与えて接続端子とプリント回路との間の接合強度を十分に確保しようとすると、熱的影響によって絶縁体層と銅箔との接着層が焦げて外観を損ねたり、外観を良好に保つために与える熱エネルギーを小さくすると接合不良が発生するという問題がある。このため、最適な熱エネルギーを設定することが困難な状況であった。
この発明は、上記事情を考慮してなされたもので、外観を損ねることなく十分大きな接合強度を得ることができる接続端子及びFPCハーネスを提供することを目的としている。
この発明に係る接続端子は、金属板により形成され、一端が他の接続端子と接続される端子接続部を形成し、他端がプリント配線回路に形成された配線に抵抗溶接により接合される溶接接合部を形成する接続端子において、前記溶抵抗溶接に使用される溶接棒(給電端子電極)の径よりも小さくしてなることを特徴とする。
ここで、溶接接合部の幅は、1.0〜2.0mmであることが望ましい。また、前記溶接接合部を前記プリント配線回路の配線に抵抗溶接する際の給電電極間の前記溶接接合部の抵抗値をR1、前記配線の抵抗値をR2としたとき、R1/R2が、5以上で10以下であることが望ましい。
本発明に係るFPCハーネスは、絶縁フィルム上に配線が形成されたフレキシブルプリント回路と、金属板により形成され、一端が他の接続端子と接続される端子接続部を形成し、他端が前記フレキシブルプリント回路の配線に抵抗溶接により接合された溶接接合部を形成する接続端子とを備えたFPCハーネスにおいて、前記接続端子は、溶接接合部の幅を前記抵抗溶接に使用される溶接棒の径よりも小さくしてなることを特徴とする。
本発明によれば、接続端子の溶接接合部の幅を抵抗溶接に使用される溶接棒の径よりも小さくしたことにより、溶接接合部での通電時の熱エネルギーが分散することなく、端子とFPCの接続部が効率的に発熱し、低い電圧でも十分な接合強度を得ることができる。これにより、熱的な悪影響を及ぼさずに十分な接合強度を得ることができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るFPCハーネスの末端部のみを示す斜視図である。図示のように、FPC10は、ポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)等からなるフレキシブル樹脂フィルム11の上に、銅箔等からなる配線12をエッチング等の方法によりパターン形成してなる。配線12の端子接続部以外は図示しないカバーレイで覆われていることが望ましい。
一方、このFPC10に接合される接続端子20は、図2に平面図を示すように、金属板をプレス加工して形成されたもので、先端側のタブ状の端子接続部21と、基端側の板状の溶接接合部22とを一体に形成してなるものである。
図3(a)は、上述した接続端子20の溶接接合部22とFPC10の配線12とのシリーズ溶接による接合方法を説明するための図である。
FPC10の配線12は、例えば35〜70μmの銅箔であり、特に好ましくは50μm程度とする。このFPC10に接続すべき接続端子20は、例えば黄銅製であり、0.3〜0.4mm厚とする。
接続端子20の少なくともFPC10と接合すべき面には予め低融点金属層23を形成しておく。低融点金属層23は、低融点で且つ再結晶化温度が低い材料であればよく、例えば半田メッキ層、或いは錫メッキ層である。特に錫メッキ層が好ましい。
そして接続端子20をFPC10に重ね、抵抗溶接機の2つの給電端子電極31,32(例えばタングステン電極又はモリブデン電極)を、接続端子20とFPC10が重なる領域内の溶接接合部22上の所定距離の2点に当接させて給電する。これにより、低融点金属層23が溶融して、その溶融層が板状接合片21と配線12の界面において溶接接合部22と配線12の液層拡散接合を促進する材料として機能し、接続端子20とFPC10の強固な直接接合が行われる。
本発明では、接続端子20の溶接接合部22の幅w1が、上記のような抵抗溶接に使用される給電端子電極(溶接棒)31,32の径Dよりも小さく設定されている。これにより、通電時の熱エネルギーが分散することなく溶接接合部22と配線12とが効率的に発熱し、良好な接合が得られる。
いま、図3に示すように、溶接接合部22の幅をw1、厚みをt1、導電率ρ1、配線12の幅をw2、厚みをt2、導電率をρ2、給電端子電極31,32間の距離をLとすると、給電端子電極31,32で挟まれた溶接接合部22の抵抗値R1及び配線12の抵抗値R2は、それぞれ、
[数1]
R1=ρ1×L/(w1×t1)
R2=ρ2×L/(w2×t2)
で表すことができる。
実験例1
ここで溶接接合部22の抵抗値R1は、ここで発生する熱エネルギーに大きな影響を与える。上述のように、抵抗値R1は、溶接接合部22の幅w1によって決まる。従って、径D=2.0mmの給電端子電極31,32を使用し、溶接接合部22の幅w1を1.2mm,1.5mm,3.0mmと変え、給電端子電極31,32間に電圧を印加して、抵抗溶接を行った。
[数1]
R1=ρ1×L/(w1×t1)
R2=ρ2×L/(w2×t2)
で表すことができる。
実験例1
ここで溶接接合部22の抵抗値R1は、ここで発生する熱エネルギーに大きな影響を与える。上述のように、抵抗値R1は、溶接接合部22の幅w1によって決まる。従って、径D=2.0mmの給電端子電極31,32を使用し、溶接接合部22の幅w1を1.2mm,1.5mm,3.0mmと変え、給電端子電極31,32間に電圧を印加して、抵抗溶接を行った。
得られた端子構造の引っ張り強度を調べた結果を図4に示す。なお、引っ張り試験はJASO D616規格に準拠して行った。
図4では横軸にR1/R2、縦軸に引っ張り強度(kgf)をそれぞれ取っている。図から明らかなように、R1/R2が5以上、すなわち、w1が1.2mm,1.5mm(実施例1,2)では、規格値(7.15kgf)以上の引っ張り強度が得られた。これに対し、w1が3.0mm(比較例1)のものでは、規格値以上の引っ張り強度は得られなかった。
なお、w1が1.0mm未満となると、接合面積が極端に小さくなって逆に十分な接合強度が得られず、2.0mmを超えると、規格値を満足しない場合が発生する。今回の実験例では、R1/R2が5以上10未満の範囲が良好であった。
実験例2
図5は、溶接接合部22の幅w1が給電端子電極31,32の径Dよりも小さい場合(実施例)の溶接時の印加電圧に対する引っ張り強度との関係を示すグラフ、図6は、溶接接合部22の幅w1が給電端子電極31,32の径Dよりも大きい場合(比較例)の溶接時の印加電圧に対する引っ張り強度との関係を示すグラフをそれぞれ示している。
実験例2
図5は、溶接接合部22の幅w1が給電端子電極31,32の径Dよりも小さい場合(実施例)の溶接時の印加電圧に対する引っ張り強度との関係を示すグラフ、図6は、溶接接合部22の幅w1が給電端子電極31,32の径Dよりも大きい場合(比較例)の溶接時の印加電圧に対する引っ張り強度との関係を示すグラフをそれぞれ示している。
図5のグラフから明らかなように、w1がDよりも小さい場合には、低電圧の溶接で十分な接合強度を得ることができた。このため、熱的影響が過大な領域(外観が悪い領域)に達さずに、十分な接合を行うことができた。
これに対し、図6のグラフで示すように、w1がDよりも大きい場合には、低電圧の溶接で引っ張り強度不足が発生した。また、引っ張り強度不足を補うために溶接電圧を大きくした場合には、熱的影響が現れた。
図7は、本発明の他の実施形態に係る接続端子20′を示す平面図である。先の実施形態では、溶接接合部22が短冊状であったが、図7の接続端子20′は、溶接接合部22′の中間部が幅w1へと徐々に狭くなっていくパターンとなっている。
また、以上は接続端子が雄型である例を示したが、接続端子が雌型の場合にも本発明は適用可能である。
10…FPC、11…樹脂フィルム、12…配線、20,20′…接続端子、21…端子接続部、22,22′…溶接接合部、23…低融点金属層、31,32…給電端子電極。
Claims (4)
- 金属板により形成され、一端が他の接続端子と接続される端子接続部を形成し、他端がプリント配線回路に形成された配線に抵抗溶接により接合される溶接接合部を形成する接続端子において、
前記溶接接合部の幅を前記抵抗溶接に使用される溶接棒の径よりも小さくしてなることを特徴とする接続端子。 - 前記溶接接合部の幅は、1.0〜2.0mmであることを特徴とする請求項1記載の接続端子。
- 前記溶接接合部を前記プリント配線回路の配線に抵抗溶接する際の給電電極間の前記溶接接合部の抵抗値をR1、前記配線の抵抗値をR2としたとき、R1/R2が5以上で10以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の接続端子。
- 絶縁フィルム上に配線が形成されたフレキシブルプリント回路と、
金属板により形成され、一端が他の接続端子と接続される端子接続部を形成し、他端が前記フレキシブルプリント回路の配線に抵抗溶接により接合された溶接接合部を形成する接続端子と
を備えたFPCハーネスにおいて、
前記接続端子は、溶接接合部の幅を前記抵抗溶接に使用される溶接棒の径よりも小さくしてなることを特徴とするFPCハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004166587A JP2005347142A (ja) | 2004-06-04 | 2004-06-04 | 接続端子及びfpcハーネス |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005347142A true JP2005347142A (ja) | 2005-12-15 |
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JP (1) | JP2005347142A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100355326C (zh) * | 2006-03-16 | 2007-12-12 | 友达光电股份有限公司 | 一种软性印刷电路及电子元件的组合结构 |
-
2004
- 2004-06-04 JP JP2004166587A patent/JP2005347142A/ja active Pending
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