JP2005346602A - 意思決定支援装置及び方法並びにプログラム - Google Patents

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昌之 岡本
Masanori Hattori
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Abstract

【課題】 ユーザが目的・目標としている状態を実行するに際し、実行できない競合が発生した場合であっても、ユーザが取るべき行動を考える負担を軽減できる意思決定支援装置及び方法並びにプログラムを提供する。
【解決手段】 ユーザが目的若しくは目標とする状態に関する情報であるタスクを格納するタスク管理部102、ユーザの現在の状況に関する情報である状況情報を入力する状況情報入力部101、タスク及び状況情報に基づいて、タスクの競合を判定する競合判定部103、競合と競合が発生した場合の代替案とを対応付けた代替ルールを格納する代替ルール管理部105、競合と判定され場合に、これに対応する代替案を選択する代替ルール選択部106、競合が発生したタスク、状況情報、代替案に基づいて、代替行動情報を生成する代替行動情報生成部107、代替行動情報に基づいて、タスク及び代替ルールの適用の優先度を更新する優先度更新部108を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ユーザが目的若しくは目標とする行動を行うに際して、ユーザと他のユーザとの状況情報を用いて、ユーザの意思決定に役立つ情報を提供する意思決定支援装置及びその方法並びに意思決定支援用プログラムに関する。
従来より、あらかじめユーザの住所、性別、年齢、職業、趣味、嗜好等の個人情報を登録したコンピュータが、その個人情報に基づいて、当該ユーザに必要な各種情報をデータベースから検索し、各ユーザのパーソナルコンピュータや携帯情報端末へ、通信ネットワークを介して配信する情報配信システムがある。さらに、特許文献1に示すように、あるユーザが、他のユーザの現在の状況に関する正確な情報、例えば、スケジュール情報などを取得できるようにすることにより、各ユーザが正確な情報を共有できるようにしたシステムも提案されている。
特開2001−319018公報
ところで、上記のような情報配信システムは、あらかじめ用意されたデータの中から、各ユーザに適した情報を抽出して提供するに過ぎない。従って、あるユーザの現在の状況やこれからの行動に、他のユーザの現在の状況が影響を与える可能性があっても、その影響に関しては各ユーザが自ら判断した上で、今後の行動を決定する必要がある。つまり、各ユーザは、それぞれに応じた各種の情報を得ることができるに過ぎず、その情報に基づいて、各ユーザが今後どのような行動をとるべきかについての情報は得ることができない。
例えば、各ユーザを監視する監視システムにおいては、他のユーザの位置情報を取得して、これを参照したり表示したりすることはできるが、それに応じて各ユーザが何をすればよいかという判断や指針まで与えることができない。これは、ユーザが自ら、他のユーザを監視するシステムを設置した場合であっても同様であり、必要な確認および意思決定の負担がかかる。また、特許文献1に開示されたシステムでは、グループウェアなどにおいて、スケジュール情報の更新を他の人に通知するに過ぎないため、各ユーザの意思決定の負担は変わらない。
本発明は、上記のような従来技術の問題を解決するために提案されたものであり、その目的は、ユーザが目的・目標としている状態を実行するに際し、実行できない競合が発生した場合であっても、ユーザが取るべき行動を考える負担を軽減できる意思決定支援装置及び方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記のような目的を達するため、本発明は、コンピュータにより意思決定を支援するための情報を生成する意思決定支援装置であって、ユーザが目的若しくは目標とする状態に関する情報であるタスクを格納するタスク格納部と、ユーザの現在の状況に関する情報である状況情報を入力する状況情報入力部と、前記タスク及び前記状況情報に基づいて、少なくとも一人のユーザの目的若しくは目標とする状態が実現不可能となる競合が発生しているか否かを判定する競合判定部と、競合とこの競合が発生した場合の代替案とを対応付けた代替ルールを格納する代替ルール格納部と、前記競合判定部が、競合が発生したと判定した場合に、この競合に対応する代替ルールに基づき代替案を選択する代替案選択部と、競合が発生したユーザのタスクと、当該ユーザの状況情報と、前記代替案選択部が選択した代替案とに基づいて、当該ユーザがどう行動すべきかを示す代替行動情報を生成する代替行動情報生成部とを有し、前記タスク及び前記代替ルールの少なくとも一方には優先度が付けられており、前記代替行動情報に基づいて、前記優先度を更新する優先度更新部を有することを特徴とする。
以上のような本発明によれば、ユーザの状況情報に基づいて、あるユーザが目的・目標とするタスクが実現できない競合を発見し、代替ルールに基づいて、その代替行動を生成するので、ユーザが次に取るべき行動を決定する上での適切な判断材料を提供することができる。特に、タスク若しくは代替ルールについての適用の優先度が、代替行動に基づいて更新されるので、その後の競合の発見及び代替行動の生成手順が改善され、スムーズに作業が進められるようになる。
本発明によれば、ユーザが目的・目標としている状態を実行するに際し、実行できない競合が発生した場合であっても、ユーザが取るべき行動を考える負担を軽減可能な意思決定支援装置及び方法並びにプログラムを提供することができる。
以下には、本発明を実施するための実施形態を、図面に沿って具体的に説明する。但し、ここで記載する実施形態は、本発明を何ら限定するものではなく、本発明の一態様を例示するものにすぎない。
本実施形態は、典型的には、ソフトウェアで制御されるコンピュータにより実現される。この場合のソフトウェアは、プログラムやデータを含み、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで本発明の作用効果を実現するものであり、従来技術を適用可能な部分には好適な従来技術が適用される。さらに、本発明を実現するハードウェアやソフトウェアの具体的な種類や構成、ソフトウェアで処理する範囲などは自由に変更可能である。従って、以下の説明では、本発明を構成する各機能ごとにブロック化して図示した仮想的機能ブロック図を用いる。なお、コンピュータを動作させて本発明を実現するためのプログラムも、本発明の一態様である。
[第1の実施形態]
[構成]
本発明の第1の実施形態の構成を、図1を参照して説明する。すなわち、本実施形態は、状況情報入力部101、タスク管理部102、競合判定部103、状況情報管理部104、代替ルール管理部105、代替ルール選択部106、代替行動情報生成部107、優先度更新部108、送受信部109とを備えている。上記のような各構成部は、例えば、複数若しくは単数のサーバ装置が協働するシステムとして構築することが考えられる。さらに、送受信部109は、通信ネットワークNを介して、複数のユーザ端末1…nに接続されている。
状況情報入力部101は、状況情報を入力する機能を有する手段であり、例えば、キーボードやマウス等の入力装置と、これから入力された信号をシステムで処理可能な情報形式に変換するソフトウエアによって構成されている。なお、送受信部109を介して受信した状況情報も、状況情報入力部101を介して入力される。ここで、状況情報とは、ユーザの現在の状況に関する情報である。状況情報管理部104は、状況情報を格納する格納部と、状況情報の定義、追加、修正、削除、検索等の操作を行う操作部によって構成されたデータベースである。
タスク管理部102は、タスクを格納した格納部と、タスクの定義、追加、修正、削除、検索等の操作を行う操作部によって構成されたデータベースである。タスクは、一般的には、コンピュータが処理する仕事の単位であるが、ここでいうタスクは、例えば、各ユーザが目的若しくは目標とする状態を記述したものであり、ユーザに理解可能な表現形式(文字、画像等)によって表現できるものである。このタスクには、適用される優先度があらかじめ設定されている。なお、タスクには、実行する順序や時間等の時系列的要素から成るスケジュール情報を含めてもよい。
競合判定部103は、状況情報入力部101若しくは状況情報管理部104から入力された状況情報と、タスク管理部102に格納されたタスクに基づいて、ユーザの現在の状況から、当該ユーザの目的・目標とするタスクを実現可能か否かを判定する手段である。例えば、同時実行できないタスクが、一方のユーザと他方のユーザとで重複しており、他方のユーザの方が優先度が高い場合には、一方のユーザは目的・目標を実現することができないため、競合判定部103によって競合していると判定される。
代替ルール管理部105は、代替ルールを格納する格納部と、代替ルールの定義、追加、修正、削除、検索等を行う操作部によって構成されたデータベースである。ここでいう代替ルールは、例えば、タスクの競合と、この競合に対応する代替案を関連付けた記述であり、適用される優先度があらかじめ設定されている。代替ルール選択部106は、競合判定部103によって、競合であると判定された場合に、この競合に対応する代替案を含む代替ルールを、代替ルール管理部105から選択する手段である。代替行動情報生成部107は、代替ルール選択部106によって選択された代替ルールと、当該ユーザの状況情報に基づいて、ユーザの現在の状況で実現可能な代替行動情報を生成する手段である。
優先度更新部108は、ユーザの状況情報と、これに応じて生成された代替行動情報とに基づいて、タスク管理部102におけるタスクの優先度、代替ルール管理部105における代替ルールの優先度を更新する手段である。送受信部109は、代替行動情報生成部107によって生成された代替行動情報を、通信ネットワークNを介してユーザ端末1…nに送信する手段である。
[作用]
本実施形態の処理の流れを、図2のフローチャートを参照して説明する。すなわち、ユーザがユーザ端末1…nに自己の状況情報を入力し、ユーザ端末1…nは、通信ネットワークNを介して状況情報を送信する。送信された状況情報は、送受信部109によって受信され、状況情報入力部101によって状況情報管理部104及び競合判定部103に入力される(ステップ201)。また、オペレータによって、状況情報入力部101の入力装置から、ユーザの状況情報が入力される場合もある。
競合判定部103は、入力された状況情報と、タスク管理部102に格納されたユーザのタスクとを照合することにより、タスクが実行可能か否かを判定する(ステップ202)。実行可能でないために、競合すると判定された場合には(ステップ203)、代替ルール選択部106は、代替ルール管理部105に格納された代替ルールから、競合の代替案を含む代替ルールを選択する(ステップ204)。そして、代替行動情報生成部107は、選択された代替ルール及び状況情報管理部104に格納された状況情報に基づいて、ユーザの現在の状況に応じた実現可能な代替行動情報を生成する(ステップ205)。この生成された代替行動情報は、送受信部109によって、全て若しくは対応するいずれかのユーザ端末1…nに送信される(ステップ206)。ユーザ端末1…nにおいては、受信した代替行動情報が表示装置に表示されるので、これを参照したユーザは、次に取るべき行動を決定する上での適切な判断材料が得られる。
なお、代替行動情報の情報形式は、ユーザによって認識可能な者であればよく、文字、静止画像、動画像、音声等が考えられる。代替行動情報としての提案が複数ある場合には、ユーザは、その中のいずれかを選択することができる。例えば、複数の選択肢としてメニュー表示された代替行動情報の中から、カーソルにて所望のものを選択するインタフェースとすることも可能である。
さらに、タスク管理部102は、生成された代替行動情報を、新たなタスクとして格納若しくは更新する(ステップ207)。また、優先度更新部108は、状況情報及び生成された代替行動情報に応じて、タスク管理部102におけるタスクの優先度、代替ルール管理部105における代替ルールの優先度を更新する(ステップ208)。例えば、既存のタスクよりも、新たな代替行動情報によるタスクの優先度を高く設定することが考えられる。また、ユーザが複数の代替行動情報の中から特定の代替行動情報を選択した場合には、この選択された代替行動情報に応じて、タスク及び代替ルールの優先度を更新する。代替ルール選択部309により選択された代替ルール若しくは代替案に基づいて、代替ルールの優先度を更新してもよい。以上のような処理が全てのタスクについて行われ、この全てのタスクが実行可能であり、更に実行を完了したと判定された場合には(ステップ203,209)、処理を終了する。
[効果]
以上説明した通り本実施形態によれば、ユーザの状況情報に基づいて推測される将来の状況から、ユーザが目的・目標とする行動が実行できない場合、或いは実行できないと予測された場合であっても、その時点で代替行動情報を生成してユーザに通知するので、ユーザにとっては、最適な時点に自分の意思決定の判断材料を得ることができ、これを参考にすることにより、自己が取るべき行動を考える負担を軽減できる。特に、単にユーザに適した情報を検索して通知するのではなく、ユーザの状況と他のユーザの状況等とを組み合わせることによって、将来の競合を発見した上で、次の代替行動情報を提示できるので、ユーザにとっては非常に有益な情報が得られることになる。また、複数の代替行動情報がある場合には、ユーザが所望のものを選択することができるので、個々のユーザに柔軟に対応できる。さらに、代替行動情報に応じて、タスク及び代替ルールの優先度が更新されるので、この更新後の競合の発見及び代替行動情報の生成手順が改善され、スムーズに作業が進められるようになる。
[第2の実施形態]
[構成]
本発明の第2の実施形態の構成を、図3を参照して説明する。本実施形態は、上記の第1の実施形態を、ユーザによる物品の購入・調達という具体的な場面に適用されるシステムとして構築したものであり、第1の実施形態と同様の機能を有する構成部は、同一の名称を付している。すなわち、本実施形態は、状況認識部301、状況認識ルール管理部302、状況情報入力部303、状況情報管理部304、購入履歴管理部305、タスク管理部306、競合判定部307、代替ルール管理部308、代替ルール選択部309、同等品管理部310、代替行動情報生成部311、優先度更新部312及び送受信部313を備えている。上記のような各装置は、第1の実施形態と同様に、複数若しくは単数のサーバ装置が協働するシステムとして構築することが考えられる。さらに、送受信部313は、通信ネットワークNを介して、複数のユーザ端末1…nに接続されている。
状況認識部301は、上記のようなユーザ端末1…nから受信した情報に基づいて、現在のユーザの状況を認識する手段である。受信する情報としては、例えば、物品情報、金額情報、時刻情報、位置情報、速度情報等がある。状況認識ルール管理部302は、状況認識ルールを格納する格納部と、状況認識ルールの定義、追加、修正、削除、検索等を行う操作部によって構成されたデータベースである。ここでいう状況認識ルールは、ユーザからの情報と、これに対応する状況を関連付けた記述である。状況認識部301が行う状況の認識は、状況認識ルールに基づく状況情報の生成という形をとる。例えば、物品情報に基づいて、その物品を購入したという状況情報が生成され、速度情報に基づいて、移動中という状況情報が生成される。
状況情報入力部303は、状況情報を入力する手段であり、例えば、入力装置と入力信号をシステムで処理可能な情報形式に変換するソフトウェアによって構成されている。なお、状況情報は、状況認識部301によって認識された状況情報の他、状況情報入力部303の入力装置から直接入力することもできるし、ユーザがユーザ端末1…nから送受信部313を介して受信したものをそのまま利用することもできる。状況情報管理部304は、状況情報を格納する格納部と、状況情報の定義、追加、修正、削除、検索等を行う操作部によって構成されたデータベースである。購入履歴管理部305は、状況情報に基づいて、ユーザの購入履歴を格納する格納部と、物品購入履歴の定義、追加、修正、削除、検索等を行う操作部によって構成されたデータベースである。
タスク管理部306は、タスクを格納した格納部と、タスクの定義、追加、修正、削除、検索等の操作を行う操作部によって構成されたデータベースである。ここでいうタスクは、例えば、「誰が」、「何を」、「どこで」、「いつまでに」、「いくらで」購入するかを示す情報であり、適用される優先度があらかじめ設定されている。また、複数のユーザが購入を分担する場合には、物品ごとに購入担当者が記述されたリストとなる場合もある。一つのタスクに複数の行為が含まれる場合や複数のタスクが存在する場合には、「いつまでに」といった情報の他にも、前記複数の行為や前記複数のタスクを実行する順序や時間等の時系列的要素(スケジュール情報)を含めてもよい。優先度は、例えば、高い、低い等の大まかなものであっても、数値等によって全てのタスクの序列を決めたものであってもよい。あるタスクを実行した後に、他のタスクを実行しなければならない場合等、優先度がスケジュール情報を兼ねることもできる。
競合判定部307は、状況情報入力部303からの状況情報と、購入履歴管理部305からの購入履歴と、タスク管理装置306からのタスクに基づいて、対象となる物品の購入が可能か否かを判定する手段である。例えば、ユーザが購入する物品について、売り切れなどの事象が発生した時には、競合が発生したと判定する。
代替ルール管理部308は、代替ルールを格納する格納部と、代替ルールの定義、追加、修正、削除、検索等を行う操作部によって構成されたデータベースである。ここでいう代替ルールは、例えば、物品の購入に関するタスクと、このタスクに競合が生じた場合の代替案を関連付けた記述であり、適用される優先度があらかじめ設定されている。例えば、物品の売り切れといった競合について、対応する物品の同等品を推薦するといった記述が考えられる。優先度は、例えば、発生した競合の数あるいは代替案の実行に要するステップ数、金額といったコストあるいは他のタスクとの競合数に応じた順位を付与することが考えられる。
代替ルール選択部309は、競合判定部307において、競合が発生したと判定された場合に、代替ルール管理部308における代替ルールに基づいて、代替案を選択する手段である。例えば、売り切れ物品に対して、同等品を推薦するという代替案が選択される。同等品管理部310は、各物品の同等品に関するデータを格納する格納部と、同等品データの定義、追加、修正、削除、検索等を行う操作部によって構成されたデータベースである。
代替行動情報生成部311は、代替ルール選択部309によって選択された代替案、状況情報管理部304における状況情報、購入履歴管理部305における購入履歴、同等品管理部310における同等品データに基づいて、当該ユーザに対する具体的な代替行動情報を生成する手段である。例えば、ある物品Aが売り切れている場合に、同等品Bの購入を推薦するという代替行動情報を生成する。優先度更新部312は、現在のユーザの状況情報と、これに応じて生成された代替行動情報とに基づいて、タスク管理部306におけるタスクの優先度、代替ルール管理部308における代替ルールの優先度を更新する手段である。なお、送受信部313は、代替行動情報生成部311によって生成された代替行動情報を、通信ネットワークNを介してユーザ端末1…nに送信する機能を有する。
[作用]
本実施形態のシステムの処理の流れを、図4,7,10,11,13のフローチャート、図5,6,8,9,12,14のデータ例を参照して説明する。なお、この処理は、複数の物品を複数のユーザが分担して購入するタスクの場合の一例である。すなわち、タスク管理部306には、あらかじめ「誰が」、「何を」、「どこで」、「いつまでに」、「いくらで」購入するかという購入分担を決定し、この情報をタスクとして登録しておく(ステップ401)。ここで、タスクの一例を、図5に示す。このタスクは、総予算と購入分担から成り、購入分担は、購入すべき物品について、それぞれ購入担当、購入場所、購入期限、予算、購入の優先度、物品間の依存関係等を含んでいる。依存関係は、物品を他の物品と一緒に購入する必要がある場合等に記述される。
次に、購入担当のユーザが、ユーザ端末1…nを用いて、自己の情報を入力し、これを送信する。この自己の情報としては、時刻、ユーザの現在位置、天気、付近の施設、利用している乗り物、持ち物、ユーザが視聴する番組、ユーザの体調の他、ユーザの買い物の好みといった嗜好に関する情報も含まれる。送受信部313が受信したユーザからの情報は、状況認識部301において取得される(ステップ402)。状況認識部301は、送受信部313から受信した情報と、状況認識ルール管理部302における状況認識ルールに基づいて、状況情報を生成する。例えば、図6に示す状況認識ルールでは、入力される情報が購入物品名○○である場合(購買入力(属性:○○))、「○○を購入」といった状況情報が生成される。また、入力される情報がユーザの移動速度である場合(速度:○km/時以上)、「移動中」といった状況情報が生成される。
このようなユーザの状況情報の生成手順を、図7を参照して説明する。すなわち、状況認識部301は、送受信部313からユーザの情報を取得し(ステップ701)、状況認識ルール管理部302から状況認識ルールを取得する(ステップ702)。そして、状況認識部301は、送受信部313から取得したユーザの情報及び状況認識ルール管理部302から取得した状況認識ルールを照合し(ステップ703)、該当する状況認識ルールが存在するか否かを確認する(ステップ704)。状況認識部301は、該当する状況認識ルールが存在する場合には、その状況認識ルールに記述された状況に基づいて、状況情報を生成する(ステップ705)。この状況情報には、例えば、図8に示すように、行動者名(山田、佐藤)、現在地(××電器、△△駅)、行動(○○を購入、移動中)等が記述されている。状況認識部301により生成された状況情報は、状況情報入力部303に出力されるとともに、状況情報入力部303を介して状況情報管理部304に格納される(ステップ706)。
また、ユーザが物品を購入した場合には、購入履歴管理部305に、購入履歴が登録される。この購入履歴は、例えば、図9に示すように、購入日時(3月2日10時)、購入物品(○○)、購入者(山田)、購入場所(Bカメラ)、購入金額(□□円)等が記述される。これにより、各利用者の購入履歴から、未購入の物品若しくは購入する必要のない物品を把握することができる。
そして、上記のように、購入が行われた結果、「競合」が発生し、タスクを満たさなくなる場合がある。競合判定部307は、購入分担と状況情報を照合し(ステップ404)、このような競合が発生したか否かを判定する(ステップ405)。この競合を発見する処理を、図10を参照して説明する。すなわち、競合判定部307は、状況情報入力部303より状況情報を取得し(ステップ1001)、タスク管理部306より購入分担を取得する(ステップ1002)。さらに、競合判定部307は、購入履歴管理部305から、購入履歴を取得する(ステップ1003)。競合判定部307は、競合が発生しているか否かを判定し(ステップ1004)、競合が生じている場合には、この競合の内容(以下、競合内容と記す)を代替ルール選択部309に出力する(ステップ1005)。
例えば、ある時点において、ある物品が売り切れている状況情報を取得した場合、この物品を購入する予定のユーザのタスクは実現できず、競合が発生していると判定される。また、物品を購入する際に、購入時刻と納入時間から納期を計算し、この計算結果が必要な日時に間に合わない場合にも、競合が発生したと判定される。パソコンとその付属品のように、依存関係のある物品を確認し、これまでに購入した物品あるいはこれから購入する物品との依存関係を満たしていない場合にも、競合が発生したと判定される。さらに、購入物品の価格が、総予算を超える金額になる場合には、競合が発生したと判定される。
競合が発生した場合には、代替ルール選択部309によって競合内容に基づき代替ルールが取得され、この取得された代替ルールに従って代替案が選択される(ステップ406)。このような、代替ルールの選択処理を、図11を参照して説明する。すなわち、代替ルール選択部309は、競合判定部307から競合内容を取得し(ステップ1101)、この取得した競合内容に基づいて、代替ルール管理部308から代替ルールを取得する(ステップ1102)。そして、この取得した代替ルールに従って、対応する代替案を選択する(ステップ1103)。この時、待ち合わせ時刻と次のタスクまでの時刻を計算することで、次のタスクを実行するために支障の少ない代替案を優先し、最優先の代替案を自動的に選択するようにしてもよいし、上位数個の代替案の中からユーザに代替案を選択させてもよい。なお、代替ルールは、競合内容に対応して代替案が対応付けられている。代替案は抽象化されたテンプレートになっており、このテンプレートには物品名等の具体的な内容や組み合わせは含まれていない。
例えば、図12に示すように、競合内容が「物品売り切れ」という事象である場合には、「同等品データベースを参照し、売り切れた物品に対応する物品を購入する」、「物品の購入を、他の店舗の付近にいる他の人に依頼する」という代替案が選択される。また、競合内容が購入物品の金額が予算を超える「予算オーバー」という事象である場合には、「未購入の物品で優先度の低いものから順に予算の範囲内に納まるまで購入リストから外す」という代替案が選択される。また、「物品の到着が予定日時に間に合わない」という事象である場合には、「物品の到着が予定日時に間に合う他の店舗で購入する」という代替案が選択される。さらに、ある人がもともと購入する予定だった物品と別の人の購入する物品とが依存関係にあり、同等品を購入することで依存関係が損なわれる事象の場合には、「購入物品の依存関係を満たさない」という競合内容であるとして、「同等品データベースを参照し、依存関係を満たす物品を購入する」という代替案が選択される。パソコンとその付属品など購入物同士の依存関係を満たさない競合が発生した場合にも、適切な会社の製品や適切な機種の製品を選択するなど、依存関係を満たす同等品を選択する代替案が選択される。
以上のように選択された代替案は、代替ルール選択部309から代替行動情報生成部311に出力され、代替行動情報生成部311において代替行動情報が生成される(ステップ407)。このような代替行動情報の生成処理を、図13を参照して説明する。すなわち、代替行動情報生成部311は、代替ルール選択部309から代替案を取得するとともに(ステップ1301)、状況情報管理部304から状況情報を取得し(ステップ1302)、購入履歴管理部305から購入履歴を取得し(ステップ1303)、同等品管理部310から同等品データを取得する(ステップ1304)。
代替行動生成装置311は、取得した代替案、状況情報、購入履歴及び同等品データに基づいて、代替案のテンプレートの各項目に、具体的なデータを当てはめることにより、具体的な行動方法を生成する。例えば、代替案が「対応する物品の同等品を推薦する」、「物品の購入を購入可能な他の人に依頼する」というものである場合、状況情報及び購入履歴に基づいて物品名、購入可能なユーザを当てはめ、同等品データに基づいて同等品を当てはめることにより、「A社製品の代わりにB社製品を推薦する」、「佐藤に依頼する」といった代替行動情報が生成される(ステップ1305)。なお、図14は、同等品管理部310において管理される同等品データ(テーブル)の一例である。
以上のように生成された代替行動情報は、実行可能なユーザのユーザ端末1…nを宛先として送信される(図4のステップ408。代替行動情報が複数の場合には、複数の代替行動情報が生成され、一覧として送信される。このとき、当初の購入予定者が分担されていた物品を購入できない理由とともに送信してもよい。ユーザ端末に1…nおいては、当初の購入予定者が購入できない理由、代替行動情報の一覧が受信され、図示しない表示装置に表示される。これを見たユーザは、実行可能な代替行動情報のいずれかを選択して購入を続ける。代替行動情報の情報形式は、上記の第1の実施形態のように、ユーザが認識可能なものであればよい。選択された代替行動情報については、ユーザ端末1…nから送信され、これを受信、取得したタスク管理部306に登録される(ステップ409,410)。
さらに、優先度更新部312は、ユーザによって選択された代替行動情報に基づいて、タスク管理部306のタスクや代替ルール管理部308の代替ルールの優先順位を更新する。例えば、代替行動情報の購入の優先度を高くする、システムによって提示された同等品の購入の優先度を高くする、代替行動情報を選択したユーザの優先度を高くする、選択された代替案の優先度を高くする等、種々の態様が考えられる。以上のような処理が、全てのタスクについて行われ、それらが実行可能であり、更に実行を完了したと判定された場合には(ステップ405,412)、処理を終了する。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られることに加えて、さらに、以下のような具体的効果を奏する。生成された代替行動情報に基づいて、タスクや代替ルールの優先度が更新されるので、後の購入作業における実行手順が改善されるとともに、次回以降のタスク実行においても、スムーズに購入作業が進められるようになる。また、複数の代替行動情報がある場合には、その中からユーザが選択できるので、特定の物品の購入を強制するようなことがなく、柔軟な対応が可能となる。
また、複数のユーザがグループで購入を分担する状況においても、競合を回避して、目標となる物品若しくは同等品を入手することができるので、商品の調達等に支障を来たすことがない。従って、本システムを利用することにより、時間的にもコスト的にも商品調達を有利に展開することができる。
また、ユーザ自身の現在の情報の他、利用される情報やその入力手段は、多岐にわたるので、より正確な代替行動情報を生成し、提供することができる。特に、複数のユーザの状況情報を組み合わせることによって、そのユーザのみならず、グループ全体にとって有益な情報を提供できることになる。
また、代替ルールのテンプレートに具体的な情報を当てはめることにより、代替行動情報を生成できるので、簡単な処理で、正確な情報を生成することができる。さらに、代替行動情報を送信するユーザ端末1…nを、必要とするユーザのものに限定することにより、送信データ量を節約して通信ネットワークNのトラフィックを低減できるととともに、システムにおける判断の正確さを維持しつつ、他のユーザへの購入情報の秘匿が可能となる。
[第3の実施形態]
[構成]
次に、本発明の第3の実施形態の構成を、図15を参照して説明する。本実施形態は、上記の第1の実施形態を、ユーザ同士の待ち合わせという具体的な場面に適用するシステムとして構築したものであり、基本的には、図3に示した第2の実施形態と同様の構成を有している。但し、本実施形態において、対象となるタスクは、「誰が」「どこに」「いつ」到着するかに関するものである。また、競合判定部1507には、現在地から目的地までの経路と所要時間を算出する経路探索部1514が接続されている。そして、競合判定部1507は、経路探索部1514の算出結果に基づいて、到着予定時刻に間に合うかどうかを判定する機能を備えている。
また、代替ルール管理部1508は、競合判定部1507により、予定された時刻に間に合わないと判定された時の競合内容とその代替案を記述したものである。例えば、○○分遅刻といった障害(競合)が発生した際の代替案が記述されている。さらに、現在地および待ち合わせ場所の周辺の交通情報やお店・施設などの周辺情報を格納する格納部と、周辺情報の定義、追加、修正、削除、検索等を行う操作部によって構成されたデータベースである周辺情報管理部1515が設けられている。
[作用]
以上のような本実施形態の処理の流れを、図16,18,20のフローチャート、図17,19のデータ例を参照して説明する。なお、この処理は、二人のユーザが待ち合わせをするタスクの場合の一例である。すなわち、タスク管理部1506には、あらかじめ「誰と誰が」、「いつ」、「どこで」待ち合わせるかを決定し、この情報をタスクとしてタスク管理部1506に登録しておく(ステップ1601)。ここで、タスクの一例を、図17に示す。このタスクは、田中と山本が、△△時に、○○駅で待ち合わせる場合の待ち合わせ情報の例である。
次に、待ち合わせ場所に二人が到着するまでの各時点において、各ユーザは、ユーザ端末1…nを用いて各ユーザの位置情報等の各種情報を入力し、これを送信する。定期的に、ユーザ端末1…nが位置情報等を出力するように設定してもよい。ユーザ端末1…nによる位置情報の取得は、GPS(Global Positioning System)等を利用することが考えられる。送受信部1513が受信したユーザからの情報は、状況認識部1501において取得される(ステップ1602)。状況認識部1501は、受信した情報と、状況認識ルール管理部1502における状況認識ルールに基づいて、状況情報を生成する(ステップ1603)。生成された状況情報は、状況情報入力部1503から競合判定部1507に入力される。状況認識ルール及び状況認識部1501の処理については、上記の図7で示されるものと同様である。但し、本実施形態は、待ち合わせに関する情報を扱うため、その内容は、例えば、現在位置や移動中といった情報となる。
次に、競合判定部1507は、経路探索部1514によって計算される予想到着時刻と(ステップ1604)、タスクにおける待ち合わせ時刻(到着予定時刻)が照合され(ステップ1605)、待ち合わせに競合が発生したかどうかを判定する(ステップ1606)。この競合を判定する処理を、図18を参照して説明する。すなわち、競合判定部1507は、状況情報管理部1504より状況情報を取得し(ステップ1801)、タスク管理部1506よりタスクを取得する(ステップ1802)。さらに、競合判定部1507は、経路探索部1514において算出される予想到着時刻を取得する(ステップ1803)。競合判定部1507は、予想到着時刻が、待ち合わせ時刻(到着予定時刻)よりも遅くなるかどうかを判定し(ステップ1804)、遅くなる場合にはこの競合内容を代替ルール選択部1509に出力する(ステップ1805)。例えば、ある時点でいずれか一方の人が、待ち合わせ時刻に、待ち合わせ場所に到着することができないといった競合が発生した場合、競合内容が代替ルール選択部1509に渡される。
競合が発生した場合には(図16のステップ1606)、代替ルール選択部1509によって代替ルールに基づく代替案が選択される(ステップ1607)。すなわち、代替ルール選択部1509は、競合内容を取得し、取得した競合内容に基づいて、代替ルール管理部1508から代替ルールを取得する。そして、この代替ルールに従って、対応する代替案を選択する。例えば、図19に示すように、予想到着時刻と待ち合わせ時刻との差から、「10分未満の遅刻」という競合が発生する場合には、「そのまま待つようにユーザに指示」という代替案が選択される。「10分以上1時間未満の遅刻」という競合が発生する場合には、「そのまま待つようにユーザに指示」、「付近のお店で買い物を行う」(ToDoとして買い物リストの存在を仮定)という代替案が選択される。「1時間以上遅刻」という事象が発生した場合には、「相手の現在地との中間地点に待ち合わせ場所を変更」、「付近のお店で買い物を行う」(ToDoとして買い物リストの存在を仮定)、「付近の喫茶店で相手の到着を待つ」という代替案が選択される。また、到着時刻に合わせて待ち合わせ時刻を変更するという代替案も考えられる。
以上のように選択された代替案は、代替行動情報生成部1511に出力され、代替行動情報生成部1511において代替行動情報が生成される(ステップ1608)。このような代替行動情報の生成処理を、図20を参照して説明する。すなわち、代替行動情報生成部1511は、代替ルール選択部1509から代替案を取得するとともに(ステップ2001)、状況情報管理部1504から状況情報を取得し(ステップ2002)、周辺情報管理部1515から周辺情報を取得する(ステップ2003)。
代替行動生成装置1511は、取得した代替案、状況情報及び周辺情報に基づいて、代替案のテンプレートの各項目に、具体的なデータを当てはめることにより、具体的な行動方法を生成する。例えば、代替案が、「待ち合わせ場所を変更する」というものである場合、現在の待ち合わせ場所の代わりに、「待ち合わせ場所を○○に変更する」といったように、互いの現在地の中間地点を推薦するという代替行動情報が生成される。
以上のように生成された代替行動情報は、実行可能なユーザのユーザ端末1…nを宛先として送信される(図16のステップ1609)。代替行動情報が複数の場合には、複数の代替行動情報が生成され、一覧として送信される。このとき、相手が当初の待ち合わせ時刻に間に合わない理由とともに送信してもよい。ユーザ端末1…nにおいては、待ち合わせ時刻に間に合わない理由、代替行動情報の一覧が受信され、ユーザ端末上の表示装置に表示される。これを見たユーザは、実行可能な代替行動情報のいずれかを選択して、新しい待ち合わせ場所、時刻に従って待ち合わせ場所に行く。選択された代替行動情報については、ユーザ端末1…nから送信され、これを受信、取得したタスク管理部1506に登録される(ステップ1610,1611)。
さらに、優先度更新部1512は、選択された代替行動情報に基づいて、タスク管理部1506のタスクや代替ルール管理部1508の代替ルールの優先順位が更新される。例えば、代替行動情報の待ち合わせ場所の優先度を高くする、代替行動情報を選択したユーザの優先度を高くする、選択された代替案の優先度を高くする等、種々の態様が考えられる。以上のような処理が、全てのタスクについて行われ、それらが実行可能であり、更に実行を完了したと判定された場合には(ステップ1606,1613)、処理を終了する。
[効果]
以上のような本実施形態によれば、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の効果が得られることに加えて、さらに、以下のような具体的効果を奏する。生成された代替行動情報に基づいて、タスクや代替ルールの優先度が更新されるので、後の待ち合わせにおける実行手順が改善されるとともに,次回以降のタスク実行においても、スムーズに待ち合わせ確認作業が進められるようになる。また、複数の代替行動情報がある場合には、その中からユーザが選択できるので、特定の待ち合わせ場所や待ち合わせ時間のみを強制するようなことがなく、柔軟な対応が可能となる。
また、多数のユーザが待ち合わせをする状況においても、競合を回避して、待ち合わせ場所、時刻を設定できるので、集合に支障を来たすことがない。従って、本システムを利用することにより、時間的にもコスト的にも、多数人の集合設定とその変更を容易に行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は上記のような実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の第2の実施形態において、ユーザによる入手の対象となる対象物は、物品には限定されない。例えば、商品券・図書券といった金券、交通機関の乗車券、有料施設やイベントの入場券、宿泊券、宝くじ・馬券等、株券等のいわゆる有価証券、テレフォンカードやプリペイドカード等も含まれる。また、物品の配送、ADSL、ケーブルテレビ、光ファイバ等の接続サービス等、各種のサービスも含まれる。つまり、本発明は、ユーザが、物の入手やサービスの提供を受けることを目的・目標とする場合に、広く適用可能であり、有償であるか無償であるかも問わない。
さらに、本発明が適用される具体的な場面は、物品の購入や待ち合わせの設定には限定されない。例えば、ユーザが出発地から目的地まで移動する状況において、予定経路の変更が必要となるような場合にも適用可能である。この場合には、状況認識部が、ユーザからの情報に基づいて、ユーザが渋滞に巻き込まれた若しくはこれから渋滞している道路に向かうことを認識し、代替行動情報生成部が、代替のドライブプラン候補を生成する。
また、通信ネットワークは、有線及び無線のあらゆるネットワークを利用可能であり、どのようなLANやWANを通過するかしないかは問わない。従って、電話回線やインターネット、地上波や衛生による放送等も利用可能である。従って、メール、Webページ、音声通話、ファクシミリ、テレビ等を活用することができる。つまり、意思決定支援装置に対して情報を入力し、意思決定支援装置から代替行動情報を通知するための媒介となる手段は、現在及び将来において利用可能なあらゆる媒体が含まれる。
また、ユーザ端末も、広い概念で捉えるべきものであり、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯電話、PHS等の情報端末の他、入力装置からの入力に応じて情報を出力するコンピュータやシステムが広く含まれる。バーコードや無線ICタグのリーダ、各所に設置された赤外線、超音波、感圧及び生体等の各種センサ、スイッチやメニュー画面などからの入力に応じて、情報を出力するコンピュータも含まれる。また、POS(Point of Sales)システムやGPS(Global Positioning System)等のように、所定の入力データに基づいて、情報を出力するシステムも含まれる。入力の態様も自由であり、レシートをスキャナで読み込むことや、バーコードあるいはタグを読み込む方法も含まれる。
れる。
また、ユーザの情報若しくは状況情報としては、適用される具体的な場面に応じて、多種多様なものが利用可能である。例えば、ユーザの住所、性別、年齢、職業、趣味、嗜好等の個人情報を含めることもできる。ユーザ自身によって入力されたものか、オペレータによって入力されたものか、端末やシステムから自動的に入力されたものかは問わない。多くの情報を用いることで正確さを優先するか、必要な最低限の情報を用いることで、処理の負荷を最小限に抑えて高速化を図るかも、自由である。また、上記のように、「競合」の概念は、広くタスクを実現できない場合を意味するものであり、必ずしもユーザ同士の関係での競合には、限定されない。
本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図。 図1の実施形態の処理手順を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック図。 図3の実施形態の全体の処理手順を示すフローチャート。 図3の実施形態のタスクの一例を示す説明図。 図3の実施形態の状況認識ルールの一例を示す説明図。 図3の実施形態の状況認識手順を示すフローチャート。 図3の実施形態の状況情報の一例を示す説明図。 図3の実施形態の購入履歴の一例を示す説明図。 図3の実施形態の競合判定手順を示すフローチャート。 図3の実施形態の代替案選択手順を示すフローチャート。 図3の実施形態の代替ルールの一例を示す説明図。 図3の実施形態の代替行動情報生成手順を示すフローチャート。 図3の実施形態の同等品データの一例を示す説明図。 本発明の第3の実施形態の構成を示すブロック図。 図15の実施形態の全体の処理手順を示すフローチャート。 図15の実施形態のタスクの一例を示す説明図。 図15の実施形態の競合判定手順を示すフローチャート。 図15の実施形態の代替ルールの一例を示す説明図。 図15の実施形態の代替行動情報生成手順を示すフローチャート。
符号の説明
1,n…ユーザ端末、101,303,1503…状況情報入力部、102,306,1506…タスク管理部、103,307,1507…競合判定部、104,304,1504…状況情報管理部、105,308,1508…代替ルール管理部、106,309,1509…代替ルール選択部、107,311,1511…代替行動情報生成部、108,312,1512…優先度更新部、109,313,1513…送受信部、301,1501…状況認識部、302,1502…状況認識ルール管理部、305…購入履歴管理部、310…同等品管理部、1514…経路探索部、1515…周辺情報管理部、N…通信ネットワーク。

Claims (15)

  1. コンピュータにより意思決定を支援するための情報を生成する意思決定支援装置であって、
    ユーザが目的若しくは目標とする状態に関する情報であるタスクを格納するタスク格納部と、
    ユーザの現在の状況に関する情報である状況情報を入力する状況情報入力部と、
    前記タスク及び前記状況情報に基づいて、少なくとも一人のユーザの目的若しくは目標とする状態が実現不可能となる競合が発生しているか否かを判定する競合判定部と、
    競合とこの競合が発生した場合の代替案とを対応付けた代替ルールを格納する代替ルール格納部と、
    前記競合判定部が、競合が発生したと判定した場合に、この競合に対応する代替ルールに基づき代替案を選択する代替案選択部と、
    競合が発生したユーザのタスクと、当該ユーザの状況情報と、前記代替案選択部が選択した代替案とに基づいて、当該ユーザがどう行動すべきかを示す代替行動情報を生成する代替行動情報生成部とを有し、
    前記タスク及び前記代替ルールの少なくとも一方には優先度が付けられており、
    前記代替行動情報に基づいて、前記優先度を更新する優先度更新部を有することを特徴とする意思決定支援装置。
  2. 前記タスクは、ユーザが入手を予定している対象物に関する情報を含むことを特徴とする請求項1記載の意思決定支援装置。
  3. 前記コンピュータが、前記代替行動情報生成部によって代替行動情報を生成する際に、対象物の代わりとして選択される同等品に関する情報を格納した同等品情報格納部を有することを特徴とする請求項2記載の意思決定支援装置。
  4. 前記タスクは、対象物同士の依存関係を含み、
    前記競合判定部は、前記依存関係に基づいて競合を判定する機能を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の意思決定支援装置。
  5. 前記タスクは、ユーザ同士の待ち合わせ場所及び待ち合わせ時刻に関する情報を含むことを特徴とする請求項1記載の意思決定支援装置。
  6. 前記コンピュータが、現在地から目的地までの経路及び到着予想時刻を探索する経路探索部を有し、
    前記競合判定部は、前記経路及び到着予想時刻に基づいて、前記タスクの競合を判定する機能を有することを特徴とする請求項5記載の意思決定支援装置。
  7. 前記代替行動情報生成部は、前記到着予想時刻に基づいて、代わりの待ち合わせ時刻を生成する機能を有することを特徴とする請求項6記載の意思決定支援装置。
  8. 前記コンピュータが、前記代替行動情報生成部によって代替行動情報を生成する際に、待ち合わせ場所の代わりとして選択される場所に関する情報を格納した周辺情報格納部を有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の意思決定支援装置。
  9. 前記タスクは、ユーザの出発地から目的地までの移動に関する情報を含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の意思決定支援装置。
  10. 前記タスクは、複数のユーザのタスクを含み、
    前記競合判定部は、ユーザ同士の関係で競合を判定する機能を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の意思決定支援装置。
  11. 前記代替行動情報生成部は、抽象的な代替案の項目に、具体的な情報を当てはめることにより、代替行動情報を生成する機能を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の意思決定支援装置。
  12. 前記コンピュータが、通信ネットワークを介して、前記代替行動情報を送信する送信部を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の意思決定支援装置。
  13. 前記コンピュータが、
    前記通信ネットワークを介して、ユーザに関する情報を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した情報に基づいて、前記状況情報を生成する状況情報生成部を有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の意思決定支援装置。
  14. コンピュータにより意思決定を支援するための情報を生成する意思決定支援方法であって、
    前記コンピュータが、
    ユーザが目的若しくは目標とする状態に関する情報であるタスクを、優先度を付して格納するステップと、
    ユーザの現在の状況に関する情報である状況情報を入力するステップと、
    前記タスク及び前記状況情報に基づいて、少なくとも一人のユーザの目的若しくは目標とする状態が実現不可能となる競合が発生しているか否かを判定するステップと、
    競合と競合が発生した場合の代替案とを対応付けた代替ルールを、優先度を付して格納するステップと、
    競合が発生したと判定した場合に、この競合に対応する代替案を選択するステップと、
    競合が発生したユーザのタスクと、当該ユーザの状況情報と、選択された代替案とに基づいて、当該ユーザがどう行動すべきかを示す代替行動情報を生成するステップと、
    前記代替行動情報に基づいて、前記優先度を更新するステップと、
    を含むことを特徴とする意思決定支援方法。
  15. コンピュータに、意思決定を支援するための情報を生成させる意思決定支援プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    ユーザが目的若しくは目標とする状態に関する情報であるタスクを、優先度を付して格納させ、
    ユーザの現在の状況に関する情報である状況情報を入力させ、
    前記タスク及び前記状況情報に基づいて、少なくとも一人のユーザの目的若しくは目標とする状態が実現不可能となる競合が発生しているか否かを判定させ、
    競合と競合が発生した場合の代替案とを対応付けた代替ルールを、優先度を付して格納させ、
    競合が発生したと判定した場合に、この競合に対応する代替案を選択させ、
    競合が発生したユーザのタスクと、当該ユーザの状況情報と、選択された代替案とに基づいて、当該ユーザがどう行動すべきかを示す代替行動情報を生成させ、
    前記代替行動情報に基づいて、前記優先度を更新させることを特徴とする意思決定支援プログラム。
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