JP2005346307A - 電子ドキュメント閲覧装置およびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 利用者の電子ドキュメントの閲覧作業を妨げることなく閲覧に係るドキュメントに対するセキュリティレベルを向上させた電子ドキュメント閲覧装置およびその制御方法を提供すること。
【解決手段】 電子ドキュメントを表示した後(ステップS303)、操作者側を撮像する(ステップS305)。次に、得られた撮像画像から人物の顔領域を抽出し(ステップS306)、その抽出された顔領域の数に応じて(ステップS307)、表示される電子ドキュメントを隠蔽化する(ステップS308)。
【選択図】 図3
【解決手段】 電子ドキュメントを表示した後(ステップS303)、操作者側を撮像する(ステップS305)。次に、得られた撮像画像から人物の顔領域を抽出し(ステップS306)、その抽出された顔領域の数に応じて(ステップS307)、表示される電子ドキュメントを隠蔽化する(ステップS308)。
【選択図】 図3
Description
本発明は、電子ドキュメントを閲覧に供するための電子ドキュメント閲覧装置およびその制御方法に関し、特に、電子ドキュメント閲覧装置により表示されるドキュメントのセキュリティを確保する技術に関する。
従来の電子ドキュメント閲覧システムでは、例えば、生体情報格納用のデータベースに予め複数の人物の生体特徴情報(指紋、顔、筆跡、静脈流等のうちの1種類以上)を登録し、システムの利用者による機密度の高いドキュメントの閲覧の際、しかるべき生体情報入力装置から入力した当該利用者の生体特徴情報と、当該生体情報データベース内の生体特徴情報とを照合し、認証成功の場合に限り、当該機密度が高いドキュメントの内容を画面上に表示することで、当該ドキュメントを表示する際のセキュリティを強化するようなものがあった。例えば、特開2004−5273号公報(特許文献1)には、指紋認証などの生体認証の照合結果で認証が得られた特定の利用者に対してのみ、文書へのアクセスを許可するようなセキュリティを向上させた文書管理システムが提案されている。
しかしながら、上記したような従来のシステムの多くにおいては、生体認証により本人確認を行なうのはドキュメントを開くときのみであり、ドキュメントの表示中に操作者の背後からそのドキュメントを覗き見られたり、操作者が席を離れたりしてドキュメントを見られたりする可能性があった。
また、ドキュメントの表示中に、定期的にパスワード認証や指紋認証による本人確認を行い、システムの操作者が正規の利用者かどうかを判断するような構成にすることも可能であるが、この場合には、本人確認の頻度を多くするにつれシステムのセキュリティレベルが高まる反面、利用者はそのつど閲覧作業の中断を余儀なくされ、作業効率が落ちてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、利用者の電子ドキュメントの閲覧作業を妨げることなく閲覧に係るドキュメントに対するセキュリティレベルを向上させた電子ドキュメント閲覧装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記した課題は、本発明の電子ドキュメント閲覧装置およびその制御方法により解決される。本発明の一側面に係る電子ドキュメント閲覧装置は、電子ドキュメントを表示する表示手段と、操作者側を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により得られた撮像画像から人物の顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、前記顔領域抽出手段により抽出された顔領域の数に応じて前記表示手段により表示される電子ドキュメントを隠蔽化する表示制御手段とを有することを特徴とする。
本発明の別の側面に係る電子ドキュメント閲覧装置の制御方法は、電子ドキュメントを表示する表示ステップと、操作者側を撮像する撮像ステップと、前記撮像ステップにより得られた撮像画像から人物の顔領域を抽出する顔領域抽出ステップと、前記顔領域抽出ステップにより抽出された顔領域の数に応じて前記表示ステップにより表示される電子ドキュメントを隠蔽化する表示制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、利用者の電子ドキュメントの閲覧作業を妨げることなく閲覧に係るドキュメントに対するセキュリティレベルを向上させた電子ドキュメント閲覧装置およびその制御方法が提供される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態における電子ドキュメント閲覧装置10の外観を示す図である。この電子ドキュメント閲覧装置10は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ本体1を有する。このコンピュータ本体1には、電子ドキュメントを表示するための、CRTや液晶等で構成されるディスプレイ2、各種指示を入力するためのキーボード4およびマウス5、そして、操作者6を撮像するためのカメラ(撮像装置)3が接続されている。カメラ3は、操作者が通常位置する方向に向けて、例えばディスプレイ2上に取り付けられている。
図1は、本実施形態における電子ドキュメント閲覧装置10の外観を示す図である。この電子ドキュメント閲覧装置10は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータ本体1を有する。このコンピュータ本体1には、電子ドキュメントを表示するための、CRTや液晶等で構成されるディスプレイ2、各種指示を入力するためのキーボード4およびマウス5、そして、操作者6を撮像するためのカメラ(撮像装置)3が接続されている。カメラ3は、操作者が通常位置する方向に向けて、例えばディスプレイ2上に取り付けられている。
図2は、本実施形態における電子ドキュメント閲覧装置のハードウェア構成を示すブロック図である。電子ドキュメント閲覧装置は、図示の如く、CPU201、キーボード4およびマウス5、ブートプログラムや固定的なデータを記憶するROM202、主記憶装置として機能するRAM203、ディスプレイ2、カメラ3、各種データやプログラムを記憶するハードディスク装置(HDD)206を有し、これらの各構成要素はバス205によって接続されている。HDD206にはOS16や閲覧に供される電子ドキュメントファイル12をはじめ、以下のものがインストールされている。11は利用者認証のための処理を行うための認証情報データベース(DB)であり、利用者の認証用情報および電子ドキュメントの閲覧権限情報を含む。13はカメラ3により得られた撮像画像から人物の顔領域を多顔抽出するための顔領域抽出プログラム、14は認証情報DB11に基づいて操作者の認証を行うための照合プログラム、15は顔領域抽出プログラム13による処理結果に基づいて、閲覧に供する電子ドキュメントファイル12のディスプレイ2への表示態様を制御する表示制御プログラムである。
ただし、本実施形態における電子ドキュメント12の各々には、閲覧権限を示す便宜上の閲覧可能グループの情報、例えば、“グループA”〜 “グループE”の5グループの内のいずれかが予め割り当てられているものとする。
認証情報DB11は、例えば図6に示すような、正規利用者の“氏名”、“ユーザID”、“パスワード”、“閲覧権限”の項目を有する認証情報リストを含む。このうちの“閲覧権限”の欄には上記した閲覧可能グループの情報(複数可)が格納されている。
図3は、本実施形態における電子ドキュメント閲覧処理を示すフローチャートである。このフローチャートに対応するプログラムは表示制御プログラム15、照合プログラム14、顔領域抽出プログラム13に含まれ、それぞれのプログラムがRAM203にロードされてCPU201によって実行される。
(ステップS301)
CPU201はまず、照合プログラム14に従いログオン処理を実行する。具体的には例えば、ディスプレイ2上に利用者認証用のダイアログ(図示省略)を表示する。操作者6は、キーボード4およびマウス5を用い、当該ダイアログ上から例えばユーザ名とパスワードの組からなる情報を入力する。そしてCPU201は、当該入力情報を認証情報DB11内の認証情報リスト(図6参照)におけるデータと照合し、当該入力情報と同じユーザ名とパスワードの組が当該リスト内に存在するか否かで操作者6がシステムの正規利用者か否かを判断する。存在した場合は認証成功としてログオンを許可し、ステップS302へ進む。存在しない場合は認証失敗(ログオン不許可)とし、本処理を終了する。
CPU201はまず、照合プログラム14に従いログオン処理を実行する。具体的には例えば、ディスプレイ2上に利用者認証用のダイアログ(図示省略)を表示する。操作者6は、キーボード4およびマウス5を用い、当該ダイアログ上から例えばユーザ名とパスワードの組からなる情報を入力する。そしてCPU201は、当該入力情報を認証情報DB11内の認証情報リスト(図6参照)におけるデータと照合し、当該入力情報と同じユーザ名とパスワードの組が当該リスト内に存在するか否かで操作者6がシステムの正規利用者か否かを判断する。存在した場合は認証成功としてログオンを許可し、ステップS302へ進む。存在しない場合は認証失敗(ログオン不許可)とし、本処理を終了する。
(ステップS302)
次に、CPU201は例えば、HDD206に格納されている電子ドキュメント12のファイル名のリストをディスプレイ2上へ表示する。操作者6はその中のいずれかをマウス5等により指定することができる。これにより閲覧に供する電子ドキュメントが選択される。
次に、CPU201は例えば、HDD206に格納されている電子ドキュメント12のファイル名のリストをディスプレイ2上へ表示する。操作者6はその中のいずれかをマウス5等により指定することができる。これにより閲覧に供する電子ドキュメントが選択される。
(ステップS303)
CPU201は、認証情報DB11内の認証情報リストにおけるログオンユーザの閲覧権限欄に、当該選択したドキュメントに割り与えられているグループ情報が存在するかどうかを判断し、存在する場合は、当該ドキュメントのファイルをHDD206からRAM203にロードした後、ディスプレイ2上へ表示する。閲覧権限が無い場合は、本処理を終了する。
CPU201は、認証情報DB11内の認証情報リストにおけるログオンユーザの閲覧権限欄に、当該選択したドキュメントに割り与えられているグループ情報が存在するかどうかを判断し、存在する場合は、当該ドキュメントのファイルをHDD206からRAM203にロードした後、ディスプレイ2上へ表示する。閲覧権限が無い場合は、本処理を終了する。
(ステップS304)
CPU201は、操作者6からのシステム終了の指示があるかどうかを判断し、真ならば本処理を終了し、偽ならばステップS305へ進む。
CPU201は、操作者6からのシステム終了の指示があるかどうかを判断し、真ならば本処理を終了し、偽ならばステップS305へ進む。
(ステップS305)
CPU201は、カメラ3が撮像した画像(静止画)を受信し、RAM203へ格納する。
CPU201は、カメラ3が撮像した画像(静止画)を受信し、RAM203へ格納する。
(ステップS306)
CPU201は、顔領域抽出プログラム13に従い、RAM203内の撮像画像から人物の顔領域を抽出する。ここでは例えば、人物の顔領域の多顔抽出(複数の顔の同時抽出)を行うことが好ましい。ここで用いる多顔抽出の手法としては、例えば、顔の輪郭を楕円にモデル化し、遺伝的アルゴリズム等で探索する手法(横尾、萩原:“遺伝的アルゴリズムを用いた自然画像からの複数顔領域抽出”:電学論117−C,9,pp.1245−1252,1997)、あるいは、カラー画像から検出した肌色領域から射影分布を作成し、その射影分布から遺伝子アルゴリズム等により顔領域候補を抽出し、その顔領域候補が顔領域かどうかを領域の縦横比や、予め用意した顔パターンとの一致や、頭髪に相当する領域の有無に基づいて判断することにより、カラー画像から人物の顔領域を抽出する方法(特開2000−48184号公報)など、既に提案された多くの方法のいずれを用いてもよい。
CPU201は、顔領域抽出プログラム13に従い、RAM203内の撮像画像から人物の顔領域を抽出する。ここでは例えば、人物の顔領域の多顔抽出(複数の顔の同時抽出)を行うことが好ましい。ここで用いる多顔抽出の手法としては、例えば、顔の輪郭を楕円にモデル化し、遺伝的アルゴリズム等で探索する手法(横尾、萩原:“遺伝的アルゴリズムを用いた自然画像からの複数顔領域抽出”:電学論117−C,9,pp.1245−1252,1997)、あるいは、カラー画像から検出した肌色領域から射影分布を作成し、その射影分布から遺伝子アルゴリズム等により顔領域候補を抽出し、その顔領域候補が顔領域かどうかを領域の縦横比や、予め用意した顔パターンとの一致や、頭髪に相当する領域の有無に基づいて判断することにより、カラー画像から人物の顔領域を抽出する方法(特開2000−48184号公報)など、既に提案された多くの方法のいずれを用いてもよい。
図5は、このステップS306における顔領域抽出処理を説明する図である。(a)〜(c)はそれぞれ、ステップS305でカメラ3が撮像した画像の例を示している。このステップ306の顔領域抽出処理によれば、(a)の撮像画像からは1つの顔領域(501)が抽出され、(b) の撮像画像からは2つの顔領域(502)が抽出され、(c)の撮像画像からは3つの顔領域(503)が抽出される。
(ステップS307)
CPU201は、ステップS306で抽出された顔領域の数が2以上または0であるか否かを判断する。真ならばステップS308へ、偽ならばステップS309へ進む。
CPU201は、ステップS306で抽出された顔領域の数が2以上または0であるか否かを判断する。真ならばステップS308へ、偽ならばステップS309へ進む。
(ステップS308)
ステップS306で抽出された顔領域の数が2以上あるということは、この電子ドキュメント閲覧装置の前に複数人いるということであり、ドキュメントへの不正アクセスが行われる可能性が高いと考えられる状況であると言える。また、ステップS306で抽出された顔領域の数が0であるということは、真正の操作者も不在であるということであり、ドキュメントが無防備の状態で表示された状況であると考えることができる。そこで、このステップS308では、表示中の電子ドキュメントの隠蔽化処理を行う。この隠蔽化処理とは、電子ドキュメントの内容が視認できないように若しくは視認しにくいようにその表示態様を変更することをいう。
ステップS306で抽出された顔領域の数が2以上あるということは、この電子ドキュメント閲覧装置の前に複数人いるということであり、ドキュメントへの不正アクセスが行われる可能性が高いと考えられる状況であると言える。また、ステップS306で抽出された顔領域の数が0であるということは、真正の操作者も不在であるということであり、ドキュメントが無防備の状態で表示された状況であると考えることができる。そこで、このステップS308では、表示中の電子ドキュメントの隠蔽化処理を行う。この隠蔽化処理とは、電子ドキュメントの内容が視認できないように若しくは視認しにくいようにその表示態様を変更することをいう。
図4は、表示中の電子ドキュメントの隠蔽化処理の例を示した図である。401は、電子ドキュメントの通常の表示態様を示している。402〜404は隠蔽化処理による表示態様の例を示しており、それぞれ、アイコン化、縮小化、低コントラスト化によって隠蔽化を実現する。隠蔽化の方法はこれら402〜404のいずれでもよく、操作者の事前の設定により選択可能に構成してもよい。なお、本ステップの隠蔽化処理は通常の表示態様401のときに実行される。現在隠蔽化状態にある場合にはその隠蔽化が継続される。
その後、ステップS304に戻り、処理を繰り返す。
(ステップS309)
ステップS306で抽出された顔領域の数が2以上ではなく0でもないということは、顔領域の数が1であるということに他ならない。この場合は真正の操作者だけがその場にいると考えることができるので、表示中の電子ドキュメントをそのまま表示を継続し、または、これまで隠蔽化状態であった場合には通常の表示態様(図4の401)で再表示する。その後、ステップ304に戻り、処理を繰り返す。
ステップS306で抽出された顔領域の数が2以上ではなく0でもないということは、顔領域の数が1であるということに他ならない。この場合は真正の操作者だけがその場にいると考えることができるので、表示中の電子ドキュメントをそのまま表示を継続し、または、これまで隠蔽化状態であった場合には通常の表示態様(図4の401)で再表示する。その後、ステップ304に戻り、処理を繰り返す。
以上説明した第1の実施形態によれば、電子ドキュメントの表示に伴いカメラ3によって操作者側の撮像が行われ、その撮像画像から顔領域抽出処理が行われる。そして、抽出された顔領域の数に応じて表示中の電子ドキュメントが隠蔽化される。これにより、機密レベルが高いデータの閲覧の際、操作者の背後に第三者の存在を検知した時に当該データを隠蔽することが可能となり、当該第三者の盗み見による情報漏洩を防ぐことができるようになる。
また、当該電子ドキュメントの表示中に、操作者は認証用情報の入力(キーボードからのパスワードの入力、指紋センサからの指紋特徴情報の入力など)を求められることが無いため、操作者による閲覧作業の連続性が失われず、当該閲覧作業の効率が落ちることはない。
また、予め複数の人物の生体特徴情報をしかるべきデータベースに登録しておかなくてもセキュリティ対策ができるようになった。
さらには、抽出した生体情報から生体特徴情報を計算するプログラムや、計算した顔特徴情報とデータベース中の生体特徴情報との照合プログラム等をシステムに組み込む必要がなく、簡易なシステム構成で実現できるという利点もある。
もっとも、上記のような表示制御処理によりセキュリティ対策に加えて、操作者は、離席するときはシステムを終了する、あるいは画面に対してスクリーンセーバロックをかけるなどの自発的な当該電子ドキュメントの保護をすることが望ましい。
<第2の実施形態>
上述した第1の実施形態は、撮像画像の顔領域の数が1である場合は、真正の操作者だけがその場にいると考えて、表示中の電子ドキュメントをそのまま表示を継続し、または、これまで隠蔽化状態であった場合には通常の表示態様で再表示する、というものであった(ステップS309)。しかし、ログオンユーザが電子ドキュメントを表示させたままの状態でシステム終了あるいは画面の一時的ロックなどのセキュリティ対策を施さずに離席したような場合には、撮像画像の顔領域の数が1であるかぎり、それがログオンユーザ以外の人物(第三者)であったとしても、電子ドキュメントが継続して表示されてしまい、セキュリティが確保されない危険性がある。そこで本実施形態では、このような場合でもセキュリティが確保されるようにする。
上述した第1の実施形態は、撮像画像の顔領域の数が1である場合は、真正の操作者だけがその場にいると考えて、表示中の電子ドキュメントをそのまま表示を継続し、または、これまで隠蔽化状態であった場合には通常の表示態様で再表示する、というものであった(ステップS309)。しかし、ログオンユーザが電子ドキュメントを表示させたままの状態でシステム終了あるいは画面の一時的ロックなどのセキュリティ対策を施さずに離席したような場合には、撮像画像の顔領域の数が1であるかぎり、それがログオンユーザ以外の人物(第三者)であったとしても、電子ドキュメントが継続して表示されてしまい、セキュリティが確保されない危険性がある。そこで本実施形態では、このような場合でもセキュリティが確保されるようにする。
本実施形態における電子ドキュメント閲覧装置の構成や処理の内容は第1の実施形態における電子ドキュメント閲覧装置と概ね同様であるので、本実施形態は第1の実施形態で用いた図面を援用する。ただし、本実施形態では、図6に示した認証情報リストの構造および、図3のフローチャートに特徴的な相違点が有るので、以下ではこれらの相違点についてのみ説明することにする。
本実施形態における認証情報DB11は、図6に示した認証情報リストのかわりに、図7に示すような認証情報リストを含む。図6と対照すれば分かるように、この認証情報リストには、正規利用者の“氏名”、“ユーザID”、“パスワード”、“閲覧権限”のほか、“顔特徴情報”の項目が追加されている。「顔特徴情報」とは、例えば、固有顔方式あるいはLFA(Local FeatureAnalysis)方式等の顔認証アルゴリズムで利用される形式に変換されたデータである。なお、固有顔方式は、正規利用者の顔画像に対してPCA分析(主成分分析)により求めた複数の固有ベクトル(固有顔)を利用するもので、入力する顔画像との認識では、入力顔画像を固有顔に展開し、各固有顔に対する重みを求め、この重みの組とデータベース中の重みの組と類似度を評価することにより認識を行う。また、LFA方式は、顔形状における花、眉毛、口、頬の曲率が変化する部分に対して主成分分析を行うもので、局所的特徴としては、32〜50個の小ブロック群が用いられ、これらの組み合わせで顔全体の特徴が表現される。LFAの結果はフェースコードと呼ばれるデータで記述される。
図8は、実施形態における電子ドキュメント閲覧処理を示すフローチャートである。図3のフローチャートにおける処理ステップと同じ処理ステップには同じステップ番号を付し、それらの説明を省略する。本実施形態に係る図8のフローチャートでは、ステップS307とS309との間に、ステップS320およびS321の処理ステップが追加されている。
ステップS309は撮像画像の顔領域の数が1である場合に電子ドキュメントの通常表示を行う処理であるが、その1の顔領域がログオンユーザであるという保証はないことは先述したとおりである。そこで、このステップS309の実行前に、ステップS320で、カメラ3による撮像画像から唯一抽出された顔領域に対する顔特徴情報を計算し、この顔特徴情報と、認証情報DB11内の認証情報リスト中から取得した現ログオンユーザの顔特徴情報(図7)を、上述の固有顔方式のような顔照合アルゴリズムによって照合する。
そして、ステップS321で、ステップS320での照合が成功すればステップS309に進み電子ドキュメントの通常表示を行い、照合が失敗に終わればステップS308に進み電子ドキュメントの隠蔽化を行う。
以上の第2の実施形態によれば、カメラ3の撮像画像から抽出された顔領域の数が1の場合には、その顔領域がログオンユーザのものかを確認するために、顔特徴情報の照合が行われ、この照合が失敗したときは表示中の電子ドキュメントが隠蔽化される。これにより、ログオンユーザが電子ドキュメントを表示させたままの状態でシステム終了あるいは画面の一時的ロックなどのセキュリティ対策を施さずに離席したような場合に一名の第三者が来ても、電子ドキュメントの漏洩を防ぐことができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータがその供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。その場合、プログラムの機能を有していれば、その形態はプログラムである必要はない。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、そのコンピュータにインストールされるプログラムコード自体およびそのプログラムを格納した記憶媒体も本発明を構成することになる。つまり、本発明の特許請求の範囲には、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体、およびそのプログラムを格納した記憶媒体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、そのホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
Claims (11)
- 電子ドキュメントを表示する表示手段と、
操作者側を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により得られた撮像画像から人物の顔領域を抽出する顔領域抽出手段と、
前記顔領域抽出手段により抽出された顔領域の数に応じて前記表示手段により表示される電子ドキュメントを隠蔽化する表示制御手段と、
を有することを特徴とする電子ドキュメント閲覧装置。 - 前記表示制御手段は、前記顔領域抽出手段により2以上の人物の顔が抽出されたときに、前記表示手段により表示される電子ドキュメントを隠蔽化することを特徴とする請求項1に記載の電子ドキュメント閲覧装置。
- 前記表示制御手段は、前記顔領域抽出手段により人物の顔が抽出されなかったたときに、前記表示手段により表示される電子ドキュメントを隠蔽化することを特徴とする請求項1に記載の電子ドキュメント閲覧装置。
- 前記表示制御手段は、前記表示手段により表示される電子ドキュメントを縮小化することにより当該電子ドキュメントを隠蔽化することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の電子ドキュメント閲覧装置。
- 前記表示制御手段は、前記表示手段により表示される電子ドキュメントをアイコン化することにより当該電子ドキュメントを隠蔽化することを特徴とする請求項1から3までのいずれか記載の電子ドキュメント閲覧装置。
- 前記表示制御手段は、前記表示手段により表示される電子ドキュメントのコントラストを低下させることにより当該電子ドキュメントを隠蔽化することを特徴とする請求項1から3までのいずれか記載の電子ドキュメント閲覧装置。
- 利用者が正規利用者であることの認証を行う認証手段を更に有することを特徴とする請求項1から6までのいずれかに記載の電子ドキュメント閲覧システム。
- 前記顔領域抽出手段により1のみの人物の顔が抽出されたときに、その抽出された顔と前記認証手段を通過した現在の正規利用者の顔との照合を行い、その照合が失敗した場合、前記表示手段により表示される電子ドキュメントを隠蔽化することを特徴とする請求項7に記載の電子ドキュメント閲覧装置。
- 電子ドキュメントを閲覧に供する電子ドキュメント閲覧装置の制御方法であって、
電子ドキュメントを表示する表示ステップと、
操作者側を撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップにより得られた撮像画像から人物の顔領域を抽出する顔領域抽出ステップと、
前記顔領域抽出ステップにより抽出された顔領域の数に応じて前記表示ステップにより表示される電子ドキュメントを隠蔽化する表示制御ステップと、
を有することを特徴とする電子ドキュメント閲覧装置の制御方法。 - 電子ドキュメントを閲覧に供する電子ドキュメント閲覧装置を制御するためのプログラムであって、
電子ドキュメントを表示する表示ステップのコードと、
操作者側を撮像する撮像ステップのコードと、
前記撮像ステップにより得られた撮像画像から人物の顔領域を抽出する顔領域抽出ステップのコードと、
前記顔領域抽出ステップにより抽出された顔領域の数に応じて前記表示ステップにより表示される電子ドキュメントを隠蔽化する表示制御ステップのコードと、
を含むことを特徴とするプログラム。 - 請求項10に記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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