JP2005345834A - 光ファイバ - Google Patents
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Abstract
【課題】 曲げ直径が小さい場合でも長期信頼性を有するフッ化物光ファイバを提供、光デバイスの小型化を図る。
【解決手段】 クラッド外径を100μm以下にすればm値が増加し、長期信頼性を得ることができ、クラッド外径を10μm以上にすれば実用的なファイバ損失を得ることができる。増幅用ファイバに入力された信号光を、増幅用ファイバに入力された励起光により増幅する光ファイバ増幅器は、増幅用ファイバを曲げ直径70mm以下で収容する筐体に組み込まれ、長期信頼性を確保した上で、MSAサイズのモジュールに搭載する。
【選択図】 図3
【解決手段】 クラッド外径を100μm以下にすればm値が増加し、長期信頼性を得ることができ、クラッド外径を10μm以上にすれば実用的なファイバ損失を得ることができる。増幅用ファイバに入力された信号光を、増幅用ファイバに入力された励起光により増幅する光ファイバ増幅器は、増幅用ファイバを曲げ直径70mm以下で収容する筐体に組み込まれ、長期信頼性を確保した上で、MSAサイズのモジュールに搭載する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、光ファイバに関し、より詳細には、フッ化物ガラスをホストとする光ファイバと、これを増幅用ファイバまたは非線形ファイバとして適用した増幅器、レーザ、光源、波長変換デバイスに関する。
光ネットワーク、特にメトロネットワークにおける省スペース化とインテグレーションの容易化の観点から、光ファイバ増幅器内の光部品をモジュール化したゲインブロックの小型化が進んでいる。近年、MSAサイズ(90×70×15mm)またはHalf−MSAサイズ(70×45×15mm)といわれる大きさの小型ゲインブロックが開発されている。
小型のゲインブロックは、従来の光増幅器の構成部品の代替として用いられるだけでなく、新たな用途が見込まれている。例えば、送受信機内にポストアンプ、プリアンプとして組み込むことにより送受信機のアップグレードを行ったり、アド・ドロップネットワークにおいて、チャネルアンプとして使用することができる。また、ASE(自然放出光)光源、ファイバの非線形性を用いた波長変換デバイス等の小型化にも適用できると考えられている。
しかしながら、これら光デバイスの小型化を実現するためには、組み込むファイバモジュールの曲げ直径を小さくする必要がある。曲げ直径が小さくなると、ファイバに掛かる応力(主に曲げ応力)も増大し、ファイバの信頼性の確保が難しくなる。高い機械的強度を有する石英系ファイバは、5mm程度の曲げ直径であっても充分な長期信頼性を得る事が報告されている。しかしながら、石英系に比べ強度の低いフッ化物系、テルライト系、ビスマス系等のホストガラスのファイバにおいては、強度に関する議論が全くなされておらず、曲げ直径が小さい場合に充分な信頼性が得られていない(例えば、非特許文献1参照)。特に、フッ化物ファイバにおいては、25年以上の保証期間を設定すると、75mmの曲げ直径が限界であると報告されている(例えば、非特許文献2参照)。
F.P.Kapron, H.H.Yuce, "Theory and measurement for predicting stressed fiber lifetime", Optical Engineering, vol.30, No.6, pp.700-708, 1991
K.Fujiura, Y.Nishida, T.Kanamori, Y.Terunuma, K.Hoshino, K.Nakagawa, Y.Ohishi, S.Sudo, "Reliability of rare earth doped fluoride fibers for optical fiber amptifier application", IEEE Photon. Technol. Latt. vol.10 pp.946-948, 1998
上述したように、従来のフッ化物ファイバでは、曲げ直径を小さくすると充分な長期信頼性を得る事ができない。そのためフッ化物ファイバを用いた小型の光デバイスを実現することが難しいという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、曲げ直径が小さい場合でも長期信頼性を有するフッ化物ガラスからなる光ファイバを提供するとともに、これを適用した小型の光デバイスを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光ファイバであって、フッ化物ガラスからなり、クラッド外径が10μm以上100μm以下であることを特徴とする。この構成によれば、クラッド外径を100μm以下にすればm値が増加し、長期信頼性を得ることができ、クラッド外径を10μm以上にすれば実用的なファイバ損失を得ることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光ファイバにおいて、曲げ直径D(mm)、ファイバ長L(m)、クラッド外径d(mm)としたとき、
を満たしていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の光ファイバにおいて、希土類イオンが添加されていることを特徴とする。希土類イオンをファイバに添加することにより、増幅器及び光源の増幅媒体として使用することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の希土類イオンは、プラセオジウム、エルビウム、ツリウムの少なくとも1つであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、増幅用ファイバに入力された信号光を、前記増幅用ファイバに入力された励起光により増幅する光ファイバ増幅器において、前記増幅用ファイバは、フッ化物ガラスからなり、クラッド外径が10μm以上100μm以下であり、前記増幅用ファイバを曲げ直径70mm以下で収容する筐体に組み込まれていることを特徴とする。長期信頼性を確保した上で、MSAサイズ(90×70×15mm)のモジュールに搭載することができる。
請求項7に記載の発明は、増幅用ファイバを含むリング共振器を構成する光ファイバレーザにおいて、前記増幅用ファイバは、フッ化物ガラスからなり、クラッド外径が10μm以上100μm以下であり、前記増幅用ファイバを曲げ直径70mm以下で収容する筐体に組み込まれていることを特徴とする。長期信頼性を確保した上で、MSAサイズ(90×70×15mm)のモジュールに搭載することができる。
請求項9に記載の発明は、増幅用ファイバに入力された励起光による自然放出光を出力するASE光源において、前記増幅用ファイバは、希土類イオンが添加されたフッ化物ガラスからなり、クラッド外径が10μm以上100μm以下であり、前記増幅用ファイバを曲げ直径70mm以下で収容する筐体に組み込まれていることを特徴とする。長期信頼性を確保した上で、MSAサイズ(90×70×15mm)のモジュールに搭載することができる。
請求項10に記載の発明は、非線形ファイバに入力された信号光の波長を、前記非線形ファイバに入力された励起光により異なる波長に変換する波長変換デバイスにおいて、前記非線形ファイバは、フッ化物ガラスからなり、クラッド外径が10μm以上100μm以下であり、前記非線形ファイバを曲げ直径70mm以下で収容する筐体に組み込まれていることを特徴とする。長期信頼性を確保した上で、MSAサイズ(90×70×15mm)のモジュールに搭載することができる。
以上説明したように、本発明によれば、クラッド外径を細径化することにより、ファイバ寿命に関わるm値を増加させ、ファイバに掛かる曲げ応力を抑えることにより、曲げ直径が小さい場合でも長期信頼性を有することが可能となる。これにより、増幅器、レーザ、光源、波長変換デバイスなどの光デバイスの小型化を図ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明の一実施形態にかかるフッ化物ファイバは、ファイバ径を細径化することで発生する2つの効果、
(1)機械的強度の歩留まりの改善(m値の増加)
(2)曲げ直径の小径時におけるファイバに掛かる曲げ応力の減少
により長期信頼性を実現する。
(1)機械的強度の歩留まりの改善(m値の増加)
(2)曲げ直径の小径時におけるファイバに掛かる曲げ応力の減少
により長期信頼性を実現する。
最初に、(1)の効果について詳しく説明する。ファイバの寿命tfは、以下の式で決定される(例えば、非特許文献1参照)。
図1に、フッ化物系ファイバのクラッド外径とm値の関係を示す。フッ化物系ファイバのクラッド外径100μmを変曲点として、クラッド外径が小さくなるほどm値が増加している。通常、上式中の
は、1より小さいので、m値が増加すればファイバ寿命tfも増加する。従って、クラッド外径を100μmよりも小さくすれば、ファイバの長寿命化が実現する。
次に、(2)の効果について詳しく説明する。ファイバの寿命は、式(1)より分かるように、ファイバに掛かる応力によって決定される。ファイバの曲げ直径が小さい時には、曲げ応力が増大し、ファイバに掛かる応力の殆どを占めるため、曲げ応力の度合いによりファイバの寿命が決定されることになる。以下に曲げ応力の式を示す。
式(2)から分かるように、ファイバの曲げ直径と曲げ応力が反比例の関係にあるため、ファイバの曲げ直径が小さくなるに伴い、曲げ応力が急激に増大する。そこで、曲げ応力と比例関係にあるファイバの直径を細径化することで、ファイバの曲げ直径の小径時における曲げ応力を抑えることができ、ひいては長期信頼性を実現することができる。
ここで、曲げ直径D及びファイバ長Lを決定すると、ファイバ寿命25年以上となるクラッド外径dは、
となる。式(3)は、ファイバクラッド外径が100μm以下の場合において、ファイバ寿命25年以上となるように定式化したものである。
図2に、フッ化物ファイバにおけるクラッド外径とファイバ長100m当たりのファイバ損失との関係を示す。使用したフッ化物ファイバは、コア径1μm、比屈折率差6.6%、モニタ波長1.3μmであった。クラッド外径が10μmより小さくなると、ファイバ損失が急激に増大している。従って、クラッド径を10μm以上で設計する必要があることがわかる。
図3に、実施例1にかかる光ファイバ増幅器の構成を示す。増幅用ファイバとしてプラセオジウムを添加したフッ化物ファイバ(PDF)104を組み込んだ1.3μm帯光ファイバ増幅器である。光ファイバ増幅器は、PDF104の入力側に光アイソレータ101が接続され、PDF104の出力側に励起光源105からの励起光を入力する波長多重カプラ103が接続され、後方励起の構成である。波長多重カプラ103の出力には、光アイソレータ102が接続されている。これら構成要素をモジュール化したパッケージサイズの大きさは、70×40×15mmであり、Half−MSAサイズよりも小型である。
PDF104のフッ化物系ホストガラスとしては、ZBLANガラス、In−Pbガラス等がある。励起光源105としては、半導体レーザが有効であり、980nmの励起LDを使用する。波長多重カプラ103は、1250−1350nmと980nmを合波する。波長多重カプラ103としては、溶融延伸のファイバ型、誘電体多層膜型、ファイバグレーティングと組み合わせたサーキュレータ等を適用することができる。光アイソレータ101,102の中心波長は、1800nmである。
PDF104の仕様は、ファイバ長15m、クラッド外径80μm、曲げ直径31mm、プラセオジウム添加濃度500ppm、比屈折率差3.7%のプラセオジウム添加フッ化物ファイバである。図4に、実施例1の光ファイバの曲げ直径とファイバ寿命の関係を示す。ファイバ寿命推定は、動疲労試験を行いその結果から行った(例えば、非特許文献1参照)。破断確率10−4,10−5,10−6の場合についてプロットしている。図に示したように、破断確率10−6、曲げ直径31mmの場合に、25年の長期信頼性を満たすことがわかる。
図5に、実施例1の光ファイバ増幅器の増幅特性を示す。プローブ光によるスキャンにより利得及び雑音指数を測定した。励起光パワーは400mW、プローブ光のパワーは−30,−20,−10,0dBmである。その結果、光ファイバ増幅器は、プローブ光パワーが30dBmの時に、1287−1318nmの帯域で利得15dB以上を有する。この値は、従来のフッ化物ファイバを用いた光ファイバ増幅器と同等の特性である。
図6は、実施例2にかかる光ファイバレーザの構成を示す。増幅用ファイバとしてエルビウムを添加したフッ化物ファイバ(EDF)204を組み込んだ1.5μm帯光ファイバレーザである。光ファイバレーザは、EDF204の入力側に光アイソレータ201が接続され、EDF204の出力側に光アイソレータ202を介して、分岐カプラ206が接続されている。分岐カプラ206の一方は出力であり、他方は、バンドパスフィルタ207と、励起光源205からの励起光を入力する波長多重カプラ203と、光アイソレータ201とが順に接続され、リング共振器を構成している。これら構成要素をモジュール化したパッケージサイズの大きさは、90×70×15mmであり、MSAサイズに準拠している。
EDF204のフッ化物系ホストガラスとしては、ZBLANガラス、In−Pbガラス等がある。励起光源205としては、半導体レーザが有効であり、980nmの励起LDを使用する。波長多重カプラ203は、1520−1560nmと980nmを合波する。波長多重カプラ203としては、溶融延伸のファイバ型、誘電体多層膜型、ファイバグレーティングと組み合わせたサーキュレータ等を適用することができる。バンドパスフィルタ207は、1530nmを透過する。光アイソレータ201,202の中心波長は、1550nmである。実施例2の光ファイバレーザは、励起光パワー300mW時に、22dBmの出力を得ることができる。
実施例2において共振器を構成する手段として、10dBの分岐カプラ206を使用したが、誘電体多層膜を用いたミラー、ファイバブラッググレーティングを用いたミラー、金属ミラー、リングミラー等の反射ミラーにより共振器を構成してもよい。
EDF204の仕様は、ファイバ長10m、クラッド外径100μm、曲げ直径65mm、エルビウム添加濃度1000ppm、比屈折率差2.5%のエルビウム添加フッ化物ファイバである。図7に、実施例2の光ファイバの曲げ直径とファイバ寿命の関係を示す。ファイバ寿命推定は、動疲労試験を行いその結果から行った(例えば、非特許文献1参照)。破断確率10−4,10−5,10−6の場合についてプロットしている。図に示したように、破断確率10−6、曲げ直径33mmの場合に、25年の長期信頼性を満たすことがわかる。
図8に、実施例3にかかる光ファイバ増幅器の構成を示す。増幅用ファイバとしてツリウムを添加したフッ化物ファイバ(TDF)304を組み込んだ1.4μm帯光ファイバ増幅器である。光ファイバ増幅器は、TDF304の入力側に励起光源305からの励起光を入力する波長多重カプラ303が接続され、TDF304の出力側に反射ミラー302が接続され、前方励起の構成である。波長多重カプラ303には、光サーキュレータ301が接続され、信号入力と信号出力とを分岐する。これら構成要素をモジュール化したパッケージサイズの大きさは、70×40×15mmであり、Half−MSAサイズよりも小型である。
TDF304のフッ化物系ホストガラスとしては、ZBLANガラス、In−Pbガラス等がある。励起光源305としては、半導体レーザが有効であり、1400nmの励起LDを使用する。波長多重カプラ303は、1460−1520nmと1400nmを合波する。波長多重カプラ303としては、溶融延伸のファイバ型、誘電体多層膜型等を適用することができる。反射ミラー302としては、誘電体多層膜を用いたミラー、ファイバブラッググレーティングを用いたミラー、金属ミラー、リングミラー等がある。
TDF304の仕様は、ファイバ長7m、クラッド外径90μm、曲げ直径35mm、ツリウム添加濃度6000ppm、比屈折率差1.6%のツリウム添加フッ化物ファイバである。TDF304のクラッド外径は、式(3)を満たすように設定されている。図9に、実施例3の光ファイバの曲げ直径とファイバ寿命の関係を示す。ファイバ寿命推定は、動疲労試験を行いその結果から行った(例えば、非特許文献1参照)。破断確率10−4,10−5,10−6の場合についてプロットしている。図に示したように、破断確率10−4、曲げ直径35mmの25年以上の場合に、25年の長期信頼性を満たすことがわかる。
図10に、実施例3の光ファイバ増幅器の増幅特性を示す。励起パワー400mW、WDM信号光−13dBm/ch×4ch(1480,1490,1500,1510nm)を入力し、該信号光の出力パワーを測定し、利得と雑音指数を算出した。その結果、光ファイバ増幅器は、1480−1510nmの帯域で利得21dB以上を有する。この値は、従来のフッ化物ファイバを用いた光ファイバ増幅器と同等の特性である。
図11に、実施例4にかかるASE光源の構成を示す。増幅用ファイバとしてプラセオジウムを添加したフッ化物ファイバ(PDF)404を組み込んだ1.3μm帯ASE光源である。ASE光源は、PDF404の入力側に光アイソレータ401が接続され、PDF404の出力側に励起光源405からの励起光を入力する波長多重カプラ403が接続され、後方励起の構成である。波長多重カプラ403の出力には、光アイソレータ402が接続されている。本ファイバの他に光アイソレータ401,402、波長多重カプラ403、励起光源405より構成される。これら構成要素をモジュール化したパッケージサイズの大きさは、50×50×15mmであり、Half−MSAサイズよりも小型である。
PDF404のフッ化物系ホストガラスとしては、ZBLANガラス、In−Pbガラス等がある。励起光源405としては、半導体レーザが有効であり、980nmの励起LDを使用する。波長多重カプラ403は、1250−1350nmと980nmを合波する。波長多重カプラ403としては、溶融延伸のファイバ型、誘電体多層膜型、ファイバグレーティングと組み合わせたサーキュレータ等を適用することができる。光アイソレータ401,402の中心波長は、1300nmである。
PDF404の仕様は、ファイバ長10m、クラッド外径60μm、曲げ直径25mm、プラセオジウム添加濃度500ppm、比屈折率差2.5%のプラセオジウム添加フッ化物ファイバである。図12に、実施例4の光ファイバの曲げ直径とファイバ寿命の関係を示す。ファイバ寿命推定は、動疲労試験を行いその結果から行った(例えば、非特許文献1参照)。破断確率10−4,10−5,10−6の場合についてプロットしている。図に示したように、破断確率10−6、曲げ直径23mmの場合に、25年以上の長期信頼性を満たすことがわかる。
図13に、実施例4のASE光源の出力スペクトルを示す。励起光パワー300mW時の出力スペクトルであり、1278−1328nmの帯域で出力−20dBm/nを有する。この値は、従来のフッ化物ファイバを用いたASE光源と同等の特性である。
図14に、実施例5にかかる光ファイバ増幅器の構成を示す。非線形ファイバとしてフッ化物ファイバ504を組み込んだファイバラマン増幅器である。光ファイバ増幅器は、フッ化物ファイバ504の入力側に光アイソレータ501が接続され、フッ化物ファイバ504の出力側に励起光源505からの励起光を入力する波長多重カプラ503が接続され、後方励起の構成である。波長多重カプラ503の出力には、光アイソレータ502が接続されている。これら構成要素をモジュール化したパッケージサイズの大きさは、200×200×30mmである。
フッ化物ファイバ504のフッ化物系ホストガラスとしては、ZBLANガラス、In−Pbガラス等がある。励起光源505としては、半導体レーザが有効であり、1450nmの励起LDを使用する。波長多重カプラ503は、1520−1580nm帯の信号光と1450nmの励起光とを合波する。波長多重カプラ503としては、溶融延伸のファイバ型、誘電体多層膜型、ファイバグレーティングと組み合わせたサーキュレータ等を適用することができる。光アイソレータ501,502の中心波長は、1550nmである。
フッ化物ファイバ504の仕様は、ファイバ長1km、ファイバクラッド外径50μm、曲げ直径30mm、比屈折率差1.6%である。図15に、実施例5の光ファイバの曲げ直径とファイバ寿命の関係を示す。ファイバ寿命推定は、動疲労試験を行いその結果から行った(例えば、非特許文献1参照)。破断確率10−4,10−5,10−6の場合についてプロットしている。図に示したように、破断確率10−6、曲げ直径28mmの場合に、25年の長期信頼性を満たすことがわかる。増幅特性は、励起光パワー400mW、信号光パワー20dBm(1550nm)の時に、利得10dBを有する。
図16に、実施例6にかかる波長変換デバイスの構成を示す。非線形ファイバとしてフッ化物ファイバ604を組み込んだ波長変換デバイスである。波長変換デバイスは、フッ化物ファイバ604の入力側に励起光源605からの励起光を入力する波長多重カプラ603が接続され、フッ化物ファイバ604の出力側に光アイソレータ602が接続され、前方励起の構成である。波長多重カプラ603の入力には、光アイソレータ601が接続されている。これら構成要素をモジュール化したパッケージサイズの大きさは、200×200×30mmである。
フッ化物ファイバ604のフッ化物系ホストガラスとしては、ZBLANガラス、In−Pbガラス等がある。励起光源605としては、半導体レーザが有効であり、1550nmの励起LDを使用する。波長多重カプラ603は、1530nmの信号光と1550nmの励起光を合波する。波長多重カプラ603としては、溶融延伸のファイバ型、誘電体多層膜型、ファイバグレーティングと組み合わせたサーキュレータ等を適用することができる。光アイソレータ601,602の中心波長は、1550nmである。
フッ化物ファイバ604の仕様は、ファイバ長1km、零分散波長1.55μm、クラッド外径50μm、曲げ直径30mm、比屈折率差1.6%のである。図17に、実施例6の光ファイバの曲げ直径とファイバ寿命の関係を示す。ファイバ寿命推定は、動疲労試験を行いその結果から行った(例えば、非特許文献1参照)。破断確率10−4,10−5,10−6の場合についてプロットしている。図に示したように、破断確率10−6、曲げ直径28mmの場合に、25年の長期信頼性を満たすことがわかる。波長変換特性を評価した結果、励起光パワー25dBm、信号光パワー20dBm(1530nm)の時に、波長1570nmで19dBmの変換光を出力することができる。
図18に、実施例7にかかるパラメトリックアンプの構成を示す。非線形ファイバとしてフッ化物ファイバ704を組み込んだパラメトリックアンプである。フッ化物ファイバ704の入力側に励起光源705からの励起光を入力する波長多重カプラ703が接続され、フッ化物ファイバ704の出力側に光アイソレータ702が接続され、前方励起の構成である。波長多重カプラ703の入力には、光アイソレータ701が接続されている。これら構成要素をモジュール化したパッケージサイズの大きさは、200×200×30mmである。
フッ化物ファイバ704のフッ化物系ホストガラスとしては、ZBLANガラス、In−Pbガラス等がある。励起光源705としては、半導体レーザが有効であり、1540nmの励起LDを使用する。波長多重カプラ703は、1525−1535nm及び1545−1555nm帯の信号光と1540nmの励起光を合波する。波長多重カプラ703としては、溶融延伸のファイバ型、誘電体多層膜型、ファイバグレーティングと組み合わせたサーキュレータ等を適用することができる。光アイソレータ701,702の中心波長は、1540nmである。
フッ化物ファイバ704の仕様は、ファイバ長1km、零分散波長1.54μm、クラッド外径50μm、曲げ直径30mm、比屈折率差1.6%のである。図19に、実施例7の光ファイバの曲げ直径とファイバ寿命の関係を示す。ファイバ寿命推定は、動疲労試験を行いその結果から行った(例えば、非特許文献1参照)。破断確率を10−4,10−5,10−6の場合についてプロットしている。図に示したように、破断確率10−6、曲げ直径28mmの場合に、25年の長期信頼性を満たすことがわかる。増幅特性を評価した結果、励起光パワー26dBm、1525nmの信号光を−20dBmで入力した時に、利得20dBを有する。
本実施形態にかかるフッ化物ファイバに希土類イオンをコアに添加し、増幅用ファイバとして用いた場合には、小型の光増幅器、小型のファイバレーザ及び小型のASE光源に適用できる。また、非線形ファイバとして用いた場合には、小型のファイバラマン増幅器、小型のファイバラマンレーザ、小型の波長変換デバイス、小型のパラメトリックアンプに適用することができる。
101,102,201,202,401,402,501,502,601,602,701,702 光アイソレータ
103,203,303,403,503,603,703 波長多重カプラ
104,204,304,404,504,604,704 フッ化物ファイバ
105,205,305,405,505,605,705 励起光源
206 分岐カプラ
301 光サーキュレータ
302 反射ミラー
103,203,303,403,503,603,703 波長多重カプラ
104,204,304,404,504,604,704 フッ化物ファイバ
105,205,305,405,505,605,705 励起光源
206 分岐カプラ
301 光サーキュレータ
302 反射ミラー
Claims (10)
- フッ化物ガラスからなり、クラッド外径が10μm以上100μm以下であることを特徴とする光ファイバ。
- 希土類イオンが添加されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ。
- 前記希土類イオンは、プラセオジウム、エルビウム、ツリウムの少なくとも1つであることを特徴とする請求項3に記載の光ファイバ。
- 増幅用ファイバに入力された信号光を、前記増幅用ファイバに入力された励起光により増幅する光ファイバ増幅器において、
前記増幅用ファイバは、フッ化物ガラスからなり、クラッド外径が10μm以上100μm以下であり、
前記増幅用ファイバを曲げ直径70mm以下で収容する筐体に組み込まれていることを特徴とする光ファイバ増幅器。 - 前記増幅用ファイバは、希土類イオンが添加されていることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバ増幅器。
- 増幅用ファイバを含むリング共振器を構成する光ファイバレーザにおいて、
前記増幅用ファイバは、フッ化物ガラスからなり、クラッド外径が10μm以上100μm以下であり、
前記増幅用ファイバを曲げ直径70mm以下で収容する筐体に組み込まれていることを特徴とする光ファイバレーザ。 - 前記増幅用ファイバは、希土類イオンが添加されていることを特徴とする請求項7に記載の光ファイバレーザ。
- 増幅用ファイバに入力された励起光による自然放出光を出力するASE光源において、
前記増幅用ファイバは、希土類イオンが添加されたフッ化物ガラスからなり、クラッド外径が10μm以上100μm以下であり、
前記増幅用ファイバを曲げ直径70mm以下で収容する筐体に組み込まれていることを特徴とするASE光源。 - 非線形ファイバに入力された信号光の波長を、前記非線形ファイバに入力された励起光により異なる波長に変換する波長変換デバイスにおいて、
前記非線形ファイバは、フッ化物ガラスからなり、クラッド外径が10μm以上100μm以下であり、
前記非線形ファイバを曲げ直径70mm以下で収容する筐体に組み込まれていることを特徴とする波長変換デバイス。
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JP2010230650A (ja) * | 2009-03-04 | 2010-10-14 | Olympus Corp | 走査型光検出装置 |
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