JP2005345224A - 配管腐食検出用の電磁超音波センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】配管の腐食や傷の配管円周方向の位置を検出することができる電磁超音波センサを提供する。
【解決手段】配管10の傷を検出する電磁超音波センサにおいて、配管の円周方向の第1の位置P0に配置され、配管に磁界を供給する第1の磁界供給手段30と配管に渦電流を発生させる渦電流発生用コイル32とを有し、当該配管に超音波を発生させる送信ユニットTXと、配管の円周方向の少なくとも第2及び第3の位置に配置され、配管に磁界を供給する第2の磁界供給手段50と第1の位置P0から円周方向に伝播してきた超音波によって配管に発生する渦電流を検出する渦電流検出用コイル52とを有する複数の受信ユニットとを有する。そして、第1の位置P0から前記第2の位置P1までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なり、更に、第1の位置P0から第3の位置P2までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】配管10の傷を検出する電磁超音波センサにおいて、配管の円周方向の第1の位置P0に配置され、配管に磁界を供給する第1の磁界供給手段30と配管に渦電流を発生させる渦電流発生用コイル32とを有し、当該配管に超音波を発生させる送信ユニットTXと、配管の円周方向の少なくとも第2及び第3の位置に配置され、配管に磁界を供給する第2の磁界供給手段50と第1の位置P0から円周方向に伝播してきた超音波によって配管に発生する渦電流を検出する渦電流検出用コイル52とを有する複数の受信ユニットとを有する。そして、第1の位置P0から前記第2の位置P1までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なり、更に、第1の位置P0から第3の位置P2までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、配管腐食検出用の電磁超音波センサに関し、特に、配管に非接触でかつ腐食などの傷の位置も検出することができる電磁超音波センサに関する。
様々な媒体が通過する配管の腐食などの傷を検出するためのセンサとして、(1)リモート渦流センサ、(2)超音波センサ、(3)電磁超音波センサなどが提案されている。リモート渦流センサは、配管の一端に位置するコイルにより配管に電磁界を発生させ、その磁界を配管外表面上を伝播させ、配管の他端に位置するコイルにより伝播してきた電磁界を検出するものであり、センサ感度を上げるためにはコイルを大型化する必要があり、それに伴って、配管の全周において電磁界を発生させ配管全周を伝播してきた電磁界を検出するので、腐食などの傷の円周方向の位置を検出することができない。
また、超音波センサは、配管の厚み方向に超音波を送出し反射超音波を検出することで、超音波の伝播時間により配管の厚みを検出し、腐食や傷が存在する箇所を検出するものである。例えば、特許文献1〜3に記載されている。または、配管の第1の位置で斜め方向に超音波を送出し、第1の位置から離間した第2の位置で反射超音波を検出し、配管の腐食や配管内面のライナーの損傷を検出するものが、特許文献4に記載されている。更に、配管の一端で超音波を送出し他端側で伝播してきた超音波を検出し、その透過減衰量を測定して配管の腐食や傷を検出するものが、特許文献5に記載されている。
かかる超音波センサは、センサと被検査物との間に水や油などの接触媒質を必要とし、配管内部に水が存在する水道配管や温水配管などの検査には適しているが、ガス配管のように配管内部が気体である配管には適していない。
更に、電磁超音波センサは、コイルを利用した電磁気の原理により被検査物に超音波を発生させ、伝播してきた超音波をコイルを利用した電磁気の原理により検出するものであり、超音波を配管の長手方向に伝播させたり、配管の厚み方向に伝播させたりすることで、腐食や傷を検出する。配管に腐食などの傷が存在すると、伝播してきた超音波の波形に乱れや歪みが生じるので、それを検出することで、伝播路内の傷の存在を検出することができる。電磁超音波センサは、圧電振動子を利用する超音波センサとは異なり、被検査物と非接触で測定することができるので、ガス配管などの腐食や傷の検出に適している。かかる電磁超音波センサは、例えば、非特許文献1及び特許文献6に記載されている。
特開2003−270216号公報
特開平11−160295号公報
特開2003−270217号公報
特開2003−254942号公報
特開2000−55890号公報
特開2001−33431号公報
非破壊検査第51巻2号、2002年、62〜67頁
非破壊検査第51巻2号、2002年、74〜78頁
前述のとおり、非接触で検査可能な電磁超音波センサは、ガス配管などの配管の腐食や傷の探索には適しているが、円周方向における腐食や傷の位置を検出するためには、例えば、配管の厚み方向に伝播する超音波を発生させる電磁超音波センサを使用し、全周にわたってセンサを移動させることが必要であり、例えば、大口径のガス配管につき円周方向の位置を含めた腐食や傷の検出には不向きであるという課題がある。
そこで、本発明の目的は、配管の腐食や傷の配管円周方向の位置を検出することができる電磁超音波センサを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面によれば、配管の傷を検出する電磁超音波センサにおいて、
前記配管の円周方向の第1の位置に配置され、前記配管に磁界を供給する第1の磁界供給手段と前記配管に渦電流を発生させる渦電流発生用コイルとを有し、当該配管に超音波を発生させる送信ユニットと、
前記配管の円周方向の少なくとも第2及び第3の位置に配置され、前記配管に磁界を供給する第2の磁界供給手段と前記第1の位置から前記円周方向に伝播してきた超音波によって前記配管に発生する渦電流を検出する渦電流検出用コイルとを有する複数の受信ユニットとを有し、
前記第1の位置から前記第2の位置までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なり、更に、前記第1の位置から前記第3の位置までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なることを特徴とする。
前記配管の円周方向の第1の位置に配置され、前記配管に磁界を供給する第1の磁界供給手段と前記配管に渦電流を発生させる渦電流発生用コイルとを有し、当該配管に超音波を発生させる送信ユニットと、
前記配管の円周方向の少なくとも第2及び第3の位置に配置され、前記配管に磁界を供給する第2の磁界供給手段と前記第1の位置から前記円周方向に伝播してきた超音波によって前記配管に発生する渦電流を検出する渦電流検出用コイルとを有する複数の受信ユニットとを有し、
前記第1の位置から前記第2の位置までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なり、更に、前記第1の位置から前記第3の位置までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なることを特徴とする。
上記の第1の側面において、好ましい実施例では、前記第2及び第3の位置に配置される受信ユニットは、前記送信ユニットにより超音波発生時から短伝播路を伝播してきた超音波を検出する第1波の検出と、長伝播路を伝播してきた超音波を検出する第2波の検出とを行い、前記複数の受信ユニットそれぞれの第1波及び第2波の検出の組合せにより、前記配管の傷の円周方向の位置を検出することを特徴とする。
本発明によれば、超音波を送出する送信ユニットと伝播してきた超音波を検出する複数の受信ユニットとを設け、送信ユニットの位置から互いに異なる円周方向に沿って異なる伝播路長の位置に複数の受信ユニットを配置することにより、配管の傷の検出と共に傷の円周方向の位置も検出することができる。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は、本実施の形態が検査対象の一つとしているガス配管の構造と設置状態を示す図である。ガス配管10は、例えば、鉄管12とその周囲に腐食防止用に設けられた塗覆装14とで構成され、地面20内の所定の深さ位置に埋設される。ライニングとして塗覆装14を設けることで鉄管12が腐食したり傷がついたりすることが防止されるものの、埋設工事中に又は何からの原因で塗覆装14に形成される傷を通して水分が鉄管12と塗覆装14との間に染み込み、鉄管12に腐食が形成されたり、鉄管12自体に傷が形成されたりすることがある。一般には、このようなガス配管10は、古い配管を新しい配管に置き換えたり、必要な補修を施すことで、メンテナンスが行われるが、必要に応じて、配管の腐食や傷を簡単に検出することが望まれる。
また、ガス配管は、大口径から小口径まで種々存在するが、大口径の場合は、配管の長手方向のどの位置に腐食や傷が存在するという情報だけでなく、円周方向のどの位置に腐食や傷が存在するという情報も得られれば、地面をその位置に対応する必要な深さ及び必要な箇所だけ掘削してガス配管10の腐食や傷の状態を確認することができるので、好ましい。また、掘削するまでもなく、円周方向のどの位置に腐食や傷が存在するという情報が得られれば、その位置の管内面に配管の肉厚を検出可能な電磁超音波センサを配置して、配管の腐食または傷の大きさを定量化することができる。
図2は、本実施の形態における電磁超音波センサの原理説明図である。電磁超音波センサは、配管10の第1の位置に送信ユニットTXを配置し、第1の位置から離間した第2の位置に受信ユニットREを配置する。そして、送信ユニットTXは、被検査物である鉄管12に直流磁界30Hを供給する永久磁石などの磁界供給手段30と、磁界供給手段30と被検査物の鉄管12との間に設けられ、被検査物の鉄管12に渦電流を発生させる送信用コイル32と、送信用コイル32を所定の交流電流で駆動する電流駆動ユニット34とを有する。磁界供給手段30により磁界30Hが被検査物の鉄管12に発生している状態で、送信用コイル32に電流を流すことにより磁界32Hが生成され、この磁界32の発生に応答して、被検査物の鉄管12内に渦電流36が発生する。その結果、磁界30H内で生じた渦電流36により鉄管12にローレンツ力が発生し、鉄管12を歪ませ、超音波38が鉄管内に発生する。この超音波38は、破線40のように被検査物の鉄管12または塗覆装14を伝播する。
一方、第2の位置に配置された受信ユニットREも、送信ユニットと同様に、被検査物である鉄管12に直流磁界50Hを供給する永久磁石などの磁界供給手段50と、磁界供給手段50と被検査物の鉄管12との間に設けられ、被検査物の鉄管12に発生する渦電流を検出する受信用の渦電流検出用コイル52と、渦電流検出用コイル52に誘起される電流を検出する電流検出ユニット54とを有する。鉄管12及び塗覆装14を伝播してきた超音波38により、受信ユニットREが設けられた位置の鉄管12にも振動または歪みが発生する。磁界50Hが発生しているところで鉄管12が振動または歪むことで物理的変位が発生すると、それに伴って渦電流42が発生し、この渦電流による磁界42Hを打ち消す方向に受信コイル52に電流が誘起される。この誘起された電流が電流検出ユニット54により検出される。
送信ユニットTXと受信ユニットREとの間の鉄管12に腐食22などの傷が存在すると、その傷の存在により傷が存在しない場合と比較して超音波の伝播特性が異なり、受信ユニットREが検出する検出電流に乱れが生じるので、腐食などの傷の存在を検出することができる。
図2中に示した磁界30H、32H、50H、42Hの方向は一例であり、この方向に限定されるわけではない。前述の非特許文献2には、被検査物である金属材料の音速度と、コイル間隔と、コイル駆動電流の周波数とに依存して、超音波の方向が特定されることが記載されている。従って、それらの値を適宜選択することにより、鉄管12の左右方向に超音波38を伝播させることができる。
図3は、本実施の形態における配管の傷の円周方向の位置を検出できる電磁超音波センサの構成図である。図3には、配管10の断面図が示されている。この電磁超音波センサは、指示部60を中心にして、1個の送信ユニットTXと、2個の受信ユニットRE1、RE2とが設けられ、更に、エンコーダ62が設けられている。送信ユニットTXの構成は図2に示したものと同じであり、永久磁石からなる磁界供給手段と送信用コイルに加えて、更に配管内を移動可能にする車輪35が設けられている。また、受信ユニットRE1、RE2の構成も図2に示したものと同じであり、磁界供給手段と受信用コイルに加えて、車輪55が設けられている。
図4は、本実施の形態における電磁超音波センサの横から見た図である。図4では、ガスは配管10の長手方向の断面図が示され、その中に送信ユニットTXと受信ユニットREとを有するセンサが矢印方向に移動可能であることが示されている。本実施の形態の電磁超音波センサによれば、センサを配管の長手方向に移動させながら、それぞれの位置における傷の存在を検出することができ、更に、円周方向の傷の位置も検出することができる。
図3に戻り、位置P0に配置された送信ユニットTXは、前述した原理により配管10の円周方向の時計回りと反時計回りに超音波を送出する。そして、両方向に伝播した超音波が、位置P1に配置された第1の受信ユニットRE1により検出される。つまり、受信ユニットRE1は、送信ユニットの配置位置P0から時計回りの短伝播路SPの位置と反時計回りの長伝播路LPの位置に配置される。従って、受信ユニットRE1は、短伝播路SPを伝播してきた超音波と、長伝播路LPを伝播してきた超音波とを異なるタイミングで区別して検出することができる。第2の受信ユニットRE2は、位置P2に配置され、第1の受信ユニットRE1と同様に、送信ユニットTXから送出された超音波を、短伝播路経由の超音波と長伝播路経由の超音波とを区別して検出することができる。
このように、受信ユニットRE1、RE2を、送信ユニットTXの位置からの円周方向について反対方向の距離が異なる位置P1またはP2に配置することで、それぞれの受信ユニットが、短伝播路と長伝播路をそれぞれ経由する超音波を検出することができるので、配管に形成された腐食や傷の円周方向の位置を検出することができる。
図5は、本実施の形態における電磁超音波センサを使用した時の腐食位置と受信ユニットの受信状態との関係を示す図である。図3に示した電磁超音波センサは、送信ユニットTXが配置された位置P0と受信ユニットRE1、RE2が配置された位置P1、P2との間(図5の図表のそれぞれ位置1、2)と、2つの受信ユニットRE1、RE2が配置された位置P1とP2との間(図5の図表の位置3)とに存在する腐食または傷を区別して検出することができる。図5において、ケース1〜8は、それぞれ位置1、2、3のいずれか一カ所または2カ所または3カ所に腐食または傷が存在する場合(図表のX)を区別して示している。
まず、ケース1は、センサが配置された配管の円周方向のいずれにも腐食または傷が存在しない場合であり、この場合は、2つの受信ユニットが検出する第1波と第2波の超音波には、腐食または傷が原因となる波形の乱れまたは歪みが検出されない。ケース2は、位置1(位置P0とP1との間の位置)に腐食または傷が存在する場合であり、この場合は、第1の受信ユニットRE1が受信超音波の第1波に波形の乱れまたは歪みを検出し、第2の受信ユニットRE2が第2波に波形の乱れまたは歪みを検出する。ケース3は、位置2(位置P0とP2との間の位置)に腐食または傷が存在する場合であり、この場合は、第1の受信ユニットRE1が受信超音波の第2波に波形の乱れまたは歪みを検出し、第2の受信ユニットRE2が第1波に波形の乱れまたは歪みを検出する。そして、ケース4は、位置3(位置P1とP2との間の位置)に腐食または傷が存在する場合であり、この場合は、第1及び第2の受信ユニットRE1,RE2は、共に第2波に波形の乱れ等を検出する。以上のとおり、1カ所にのみ腐食等が存在する場合は、2つの受信ユニットの検出結果により、3つの位置1,2,3のいずれの位置かを簡単に検出することができる。
次に、ケース5〜7は、位置1,2,3のいずれか2つの位置に腐食等が存在する場合である。ケース5では、第1、第2の受信ユニットRE1,RE2が、第1波及び第2波のいずれでも波形の乱れ等を検出する。また、ケース6では、第1の受信ユニットRE1が、第1及び第2波のいずれでも波形の乱れ等を検出し、第2の受信ユニットRE2が、第1波では検出せず第2波で強い波形の乱れ等を検出する。そして、ケース7では、逆に、第2の受信ユニットRE2が、第1及び第2波のいずれでも波形の乱れ等を検出し、第1の受信ユニットRE1が、第1波では検出せず第2波で強い波形の乱れ等を検出する。従って、これらのケースも区別することができる。
最後に、ケース8では、3つの位置1,2,3の全てに腐食等が存在する場合であり、この場合は、第1及び第2の受信ユニットRE1,RE2は、第1波で波形の乱れ等を検出し、第2波で強い波形の乱れ等を検出する。したがって、ケース5の場合と同様に、2つの受信ユニットが第1、第2波の波形の乱れを検出し、区別がやや困難になる。しかしながら、ケース8の場合は、いずれの第2波でも強い乱れが検出されるので、その点によりケース5と区別することができる可能性がある。また、受信信号の乱れの強弱を検出することが困難な場合は、センサの円周方向の位置を例えば120°回転移動し、ケース5をケース6またはケース7の状態にすることで、ケース8との区別が可能になる。
以上のように、発信ユニットからの円周方向の時計回りと反時計回りの距離が異なる位置に受信ユニットを配置することで、短伝播路を経由する超音波を時間的に先に到達する第1波の超音波により検出することができ、長伝播路を経由する超音波を時間的に後に到着する第2波の超音波により検出することができる。従って、複数箇所に受信ユニットを設けることで、各受信ユニットと送信ユニット間の位置の腐食等を検出することができる。
図3の例では、腐食等が存在する位置を3つの位置1,2,3にしか区別できない。そこで、この区別可能な位置を増やすためには、受信ユニットを増加させる必要がある。
図6は、4個の受信ユニットを設けた電磁超音波センサの構成図である。この例は、配管10の円周方向に沿って、位置P10に送信ユニットTXを、位置P11、P12、P13、P14にそれぞれ受信ユニットRE1,RE2,RE3,RE4を配置している。それぞれの受信ユニットRE1〜RE4は、送信ユニットTXの位置から短伝播路と長伝播路を経由して伝播してくる超音波を区別して検出することができる。従って、図3の例と同様に、それぞれの受信ユニットの第1波と第2波の検出結果を組み合わせることで、配管の腐食等の位置をユニット間の位置で区別して検出することができる。
図7は、本実施の形態における電磁超音波センサの変形例を示す図である。この変形例では、配管10の外側に送信ユニットTXと受信ユニットRE1,RE2が配置されている例である。これらのユニットは何らかの保持手段60により一体に保持され、配管の長手方向に移動可能である。このように各ユニットを配管の外側に設けても、その動作原理と、配管の腐食等の円周方向の位置の検出方法は、図3の場合と同じである。
上記の電磁超音波センサを図4に示したように配管10の長手方向に移動しながら腐食や傷などを探索することで、配管に形成された腐食や傷の存在と配管の長手方向の位置とを検出することができる。更に、腐食や傷の配管円周方向の位置も同時に検出することができる。そこで、検出された位置に、配管の肉厚方向(垂直方向)に超音波を伝播させ、その反射超音波を検出する垂直探傷型の電磁超音波センサを移動させることで、検出された腐食や傷の深さを検出することができる。また、地面を掘削して配管をチェックする必要がある場合は、電磁超音波センサにより検出された位置が地表面側に近い位置か遠い位置かにより、地面を掘削する量を最適化することができる。
上記の電磁超音波センサに変えて、圧電素子を利用して超音波を発信し、受信する超音波センサを用いても、超音波センサを有する発信ユニットと受信ユニットの位置を上記電磁超音波センサのようにP0,P1,P2に配置することで、同様に、配管の腐食や傷の円周方向の位置を検出することもできる。但し、その場合は、発信ユニットと受信ユニットを、適切な媒質を介して配管に接触させる必要がある。
TX:送信ユニット、RE1、RE2:受信ユニット
P1:第1の位置、P2:第2の位置
30:磁界供給手段、32:渦電流発生用コイル、
50:磁界供給手段、52:渦電流検出用コイル
P1:第1の位置、P2:第2の位置
30:磁界供給手段、32:渦電流発生用コイル、
50:磁界供給手段、52:渦電流検出用コイル
Claims (3)
- 配管の傷を検出する電磁超音波センサにおいて、
前記配管の円周方向の第1の位置に配置され、前記配管に磁界を供給する第1の磁界供給手段と前記配管に渦電流を発生させる渦電流発生用コイルとを有し、当該配管に超音波を発生させる送信ユニットと、
前記配管の円周方向の少なくとも第2及び第3の位置に配置され、前記配管に磁界を供給する第2の磁界供給手段と前記第1の位置から前記円周方向に伝播してきた超音波によって前記配管に発生する渦電流を検出する渦電流検出用コイルとを有する複数の受信ユニットとを有し、
前記第1の位置から前記第2の位置までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なり、更に、前記第1の位置から前記第3の位置までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なることを特徴とする電磁超音波センサ。 - 配管の傷を検出する超音波センサにおいて、
前記配管の円周方向の第1の位置に配置され、当該配管に超音波を発生させる送信ユニットと、
前記配管の円周方向の少なくとも第2及び第3の位置に配置され、前記第1の位置から前記円周方向に伝播してきた超音波を検出する複数の受信ユニットとを有し、
前記第1の位置から前記第2の位置までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なり、更に、前記第1の位置から前記第3の位置までの互いに異なる前記円周方向に沿った2つの伝播路長が異なることを特徴とする電磁超音波センサ。 - 請求項1または2において、
前記第1及び第2の位置に配置される受信ユニットは、前記送信ユニットにより超音波発生時から短伝播路を伝播してきた超音波を検出する第1波の検出と、長伝播路を伝播してきた超音波を検出する第2波の検出とを行い、前記複数の受信ユニットそれぞれの第1波及び第2波の検出の組合せにより、前記配管の傷の円周方向の位置を検出することを特徴とする電磁超音波センサ。
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