JP2005344694A - ディーゼルエンジンのオイルフィルタ - Google Patents

ディーゼルエンジンのオイルフィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP2005344694A
JP2005344694A JP2004169056A JP2004169056A JP2005344694A JP 2005344694 A JP2005344694 A JP 2005344694A JP 2004169056 A JP2004169056 A JP 2004169056A JP 2004169056 A JP2004169056 A JP 2004169056A JP 2005344694 A JP2005344694 A JP 2005344694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
filter
center bolt
bypass
inner tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004169056A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Sugino
雅春 杉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP2004169056A priority Critical patent/JP2005344694A/ja
Publication of JP2005344694A publication Critical patent/JP2005344694A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

【課題】 本発明はディーゼルエンジンのオイルフィルタに関し、フィルタエレメントやインナーチューブにかかる油圧を緩和して、これらの保護を図ったオイルフィルタを提供することを目的とする。
【解決手段】 インナーチューブを内側に配設したフィルタエレメントが、センタボルトに取り付いてフィルタハウジング内に収容され、フィルタエレメントでろ過したオイルをインナーチューブの小孔からセンタボルトの絞り孔とセンタボルト油路を介してオイルパンに戻すオイルフィルタであって、フィルタハウジング内に流入するオイルをインナーチューブの内側にバイパスするバイパス流路が形成され、当該バイパス流路に、メンテナンス後のエンジン始動時に流入するオイルの油圧でバイパス流路の入口側を開放する第1のバイパスバルブと、当該バイパス流路を流下するオイルの油圧でインナーチューブ内へのバイパス流路の出口側を開放する第2のバイパスバルブが装着されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンのエンジンオイルをろ過するオイルフィルタに関する。
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと燃焼過程が異なるため不完全燃焼し易く、煤や未燃焼物が発生し易い。
そして、発生した煤や未燃焼物は、排ガス中のパティキュレートの主成分として大気中に排出されると共に、エンジンオイル(以下、「オイル」という)中に不溶解な不純物として混入する。
しかし、オイル中の不純物(スラッジと称され、金属粉や粉塵,カーボンと呼ばれる遊離炭化物等)は、オイルの粘度を増加させてエンジンの摩耗や動力損失を増大させるといった問題を引き起こすため、従来、ディーゼルエンジンの潤滑系にオイル中の不純物を除去するオイルフィルタが装着されている。
そして、特に中,大型ディーゼルエンジンでは、図8に示すように比較的粗めのフィルタエレメント1を用いたフルフローフィルタ3と、粒子の細かいカーボンスラッジをろ過するバイパスフィルタ5を併用したコンビネーション型のオイルフィルタ7が広く使用されている(特許文献1参照。)。
図8に示すようにオイルフィルタ7は、フルフローフィルタ3とバイパスフィルタ5がセンタボルト9を共通軸としてフィルタハウジング11内に上下2段に収容され、両フィルタ3,5の外周とフィルタハウジング11の内周との間に、フィルタハウジング11内に流入したオイルOが流下する隙間13が設けられている。
そして、フィルタハウジング11の上部に冠着したボデー12のオイル流入口14からフィルタハウジング11内に流入したオイルOは、フルフローフィルタ3のフィルタエレメント1とバイパスフィルタ5のフィルタエレメント15を通過してオイル中の不純物がろ過され、フィルタエレメント1を通過したオイルOは、その内側に配設されたインナーチューブ17の多数の小孔19からボデー12のオイル流出口21を経てエンジンの各潤滑部へ戻されるようになっている。
一方、バイパスフィルタ5を通過したオイルOは、その内側に配設されたインナーチューブ23の多数の小孔25から、センタボルト9に設けた絞り孔27とこれに連通するセンタボルト油路29を経てオイルパンに戻されるようになっている。
そして、既述したようにバイパスフィルタ5は粒子の細かいカーボンスラッジをろ過する機能上、そのフィルタエレメント15はフルフローフィルタ3のフィルタエレメント1に比し目が細かく、また、上下方向に長く形成されて大きな表面積が確保されている。そして、図示するようにフィルタエレメント1,15は、夫々、上下一対の端板31,33,35,37間に挟持されて、夫々の中心に既述したインナーチューブ17,23が配設されている。
特開2000−126517号公報
ところで、オイルフィルタ7のメンテナンスでフィルタエレメント1,15を交換した場合、フィルタハウジング11(オイルフィルタ7)内にはオイルOが入っていないが、この状態でエンジンを始動すると、図8に示すようにオイル流入口14からオイルOが一気に流入し、フルフローフィルタ3のフィルタエレメント1やバイパスフィルタ5のフィルタエレメント15にオイルOの大きな油圧(外圧)が加わることとなる。
しかし、既述したようにバイパスフィルタ5のフィルタエレメント15はフルフローフィルタ3のフィルタエレメント1に比し目が細かく表面積を大きくとっている構造上、フルフローフィルタ3に比し大きな流入油圧を受けてフィルタエレメント15が変形してしまう虞があった。
このため、フィルタエレメント15やインナーチューブ23等の強度アップが必要となるが、コストが高くついてしまう欠点が指摘されていた。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、フィルタエレメントやインナーチューブにかかる油圧を緩和して、これらの保護を図ったディーゼルエンジンのオイルフィルタを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、多数の小孔を有するインナーチューブを内側に配設したフィルタエレメントが、センタボルトに取り付いてフィルタハウジング内に収容され、フィルタエレメントでろ過したオイルを、インナーチューブの小孔からセンタボルトに設けた絞り孔とセンタボルト油路を介してオイルパンに戻すディーゼルエンジンのオイルフィルタであって、上記フィルタハウジング内に流入するオイルを、インナーチューブの内側にバイパスするバイパス流路が形成され、当該バイパス流路に、メンテナンス後のエンジン始動時に流入するオイルの油圧でバイパス流路の入口側を開放する第1のバイパスバルブと、当該バイパス流路を流下するオイルの油圧で、インナーチューブ内へのバイパス流路の出口側を開放する第2のバイパスバルブが装着されていることを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のディーゼルエンジンのオイルフィルタに於て、オイルフィルタは、フィルタハウジング内に、インナーチューブを内側に配設した目の粗いフィルタエレメントを有するフルフローフィルタと、当該フィルタエレメントに比し目の細かいフィルタエレメントの内側にインナーチューブを配設したバイパスフィルタがセンタボルトの上下に取り付いてフィルタハウジング内に収容されたコンビネーション型のオイルフィルタであって、上記フィルタハウジング内に流入するオイルを、バイパスフィルタのインナーチューブの内側にバイパスするバイパス流路が形成され、当該バイパス流路に、メンテナンス後のエンジン始動時に流入するオイルの油圧でバイパス流路の入口側を開放する第1のバイパスバルブと、当該バイパス流路を流下するオイルの油圧でインナーチューブ内へのバイパス流路の出口側を開放する第2のバイパスバルブが装着されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のディーゼルエンジンのオイルフィルタに於て、バイパス流路は、センタボルトのセンタボルト油路と、当該センタボルト油路の上方と連通し、フィルタハウジング内に流入するオイルの油圧でオイルパン側へのセンタボルト油路の流路を閉鎖してインナーチューブ側への流路を開放する第1のバイパスバルブが装着されたオイル流路とからなり、センタボルトは、インナーチューブ内とセンタボルト油路とを連通する流出口が形成され、センタボルト油路に、当該センタボルト油路を流下するオイルの油力で当該流出口を開放する第2のバイパスバルブが装着されていることを特徴としている。
更に、請求項4に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のディーゼルエンジンのオイルフィルタに於て、バイパス流路は、センタボルトの下部側に設けられたセンタボルト油路と、当該センタボルトの下部とフィルタハウジングへのオイル流入口との間に連結され、フィルタハウジング内に流入するオイルを上記センタボルト油路に導く外付けパイプとからなり、当該外付けパイプと上記オイル流入口との接続部に、フィルタハウジング内に流入するオイルの油圧で外付けパイプの流路を開放する第1のバイパスバルブが装着され、センタボルトは、インナーチューブ内と上記センタボルト油路とを連通する流出口が形成され、センタボルト油路に、当該センタボルト油路を流下するオイルの油圧で当該流出口を開放する第2のバイパスバルブが装着されていることを特徴とする。
各請求項に係る発明によれば、メンテナンス後のエンジン始動時に、バイパス流路を介してオイルをオイルフィルタのインナーチューブの内側に速やかに充填させて、フィルタエレメントの内外の圧力差を小さくすることができるため、メンテナンス後のエンジン始動時に大きな流入油圧がフィルタエレメントに加わることがなくなり、この結果、オイルフィルタの品質が安定すると共に、フィルタエレメントやインナーチューブ57の強化が不要となってオイルフィルタのコストダウンを図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は請求項1乃至請求項3に係るオイルフィルタの一実施形態を示し、図3は図1のA部拡大図である。
図1に於て、41はセンタボルト43を共通軸としてフルフローフィルタ45とバイパスフィルタ47が円筒状のフィルタハウジング49内に上下2段に収容されたコンビネーション型のオイルフィルタを示し、フルフローフィルタ45とバイパスフィルタ47は、夫々、多数の小孔51,53を有するインナーチューブ55,57が内側に配設されたフィルタエレメント59,61の上下に端板63,65,67,69が取り付いて構成されており、両フィルタ45,47はラバーブラケット71で一体に結合されて、その中央をセンタボルト43が上下方向に挿通している。
而して、フルフローフィルタ45とバイパスフィルタ47は、軸方向の公差を勘案してセンタボルト43に沿って軸方向へ移動可能にフィルタハウジング49内に収容されており、両フィルタ45,47は、センタボルト43の下部に環装したコイルバネ73によって、フィルタハウジング49の上部に冠着したボデー74との間で弾性的に保持されている。そして、両フィルタ45,47の外周とフィルタハウジング49の内周との間に、フィルタハウジング49内に流入したオイルOが流下する隙間75が設けられている。
フィルタエレメント59,61は、夫々、濾紙を筒状に折り畳んで形成されているが、図8のオイルフィルタ7と同様、バイパスフィルタ47は粒子の細かいカーボンスラッジをろ過して除去する機能上、そのフィルタエレメント61はフルフローフィルタ45のフィルタエレメント59に比し目が細かく表面積が大きく形成されている。
一方、センタボルト43の中心には、その上部からバイパスフィルタ47に亘ってセンタボルト油路77が軸方向に設けられると共に、当該センタボルト油路77とバイパスフィルタ47のインナーチューブ57内部とを連通させる絞り孔79が設けられており、図8のオイルフィルタ7と同様、通常の走行時にボデー74のオイル流入口81からフィルタハウジング49内に流入したオイルOは、フルフローフィルタ45のフィルタエレメント59とバイパスフィルタ47のフィルタエレメント61を通過して不純物がろ過されるようになっている。
そして、フルフローフィルタ45のフィルタエレメント59を通過したオイルOは、インナーチューブ55の多数の小孔51からボデー74のオイル流出口83を経てエンジンの各潤滑部へ戻されるようになっている。
一方、バイパスフィルタ47のフィルタエレメント61を通過したオイルOは、インナーチューブ57の多数の小孔53からインナーチューブ57の内側に流入して、センタボルト43の絞り孔79とこれに連通するセンタボルト油路77を経てオイルパンに戻されるようになっている。
そして、本実施形態に係るオイルフィルタ41は、上述の如き従来と同様の構成に加え、以下の如き特徴を有する。
即ち、図1乃至図3に於て、85はセンタボルト43と直交してその上部に挿着された筒状のバルブ取付部材で、当該バルブ取付部材85内には、その軸方向に断面円形形状のオイル流路87が形成されており、小径に設定されたその流入口89は前記オイル流入口81に開口している。
一方、図3に示すようにバルブ取付部材85の挿入側端部の周壁には、前記センタボルト油路77と連通する2つの流出入口91,93が180°の間隔を開けて設けられている。そして、オイル流路87内には、前記流入口89との境の段部95にコイルバネ97のバネ力で圧接する第1のバイパスバルブ99が装着されており、通常の走行時に、流入口89が当該バイパスバルブ99で常時閉鎖されるようにコイルバネ97のバネ力が設定されている。
更に、図2及び図3に示すように上記流入口89を除くオイル流路87の底部には、断面矩形状の第2のオイル流路101が軸方向に設けられている。
そして、前記バイパスバルブ99は、メンテナンス後のエンジン始動時に、オイル流入口81から流入するオイルOの油圧でコイルバネ97のバネ力に抗して流入口89を開放すると共に、オイル流路87を縮退して前記流出入口91,93を閉鎖させるように構成されており、斯様にバイパスバルブ99が流出入口91,93を閉鎖すると、図3に示すように流入口89から流入したオイルOが、前記オイル流路101を流下してバイパスフィルタ47側のセンタボルト油路77内に流入する。
一方、センタボルト43には、既述した絞り孔79の下流側周壁に2つの流出口103,105が180°の間隔を開けて設けられており、両流出口103,105はバイパスフィルタ47のインナーチューブ57内に開口し、センタボルト油路77は両流出口103,105を介して当該インナーチューブ57内に連通している。
そして、センタボルト油路77内には、筒体106内にユニット化された第2のバイパスバルブ107が装着されており、このバイパスバルブ107はコイルバネ109によって前記流出口103,105を閉鎖するように筒体106内に弾性支持されている。
また、図3に示すように前記流出口103,105に対応して筒体106の周壁に連通孔111,113が設けられており、バイパスバルブ107が斯かる連通孔111,113を閉塞することで前記流出口103,105が閉鎖される。
そして、上記バイパスバルブ107は、オイル流路101を介してセンタボルト油路77内に流入,流下するオイルOの油圧で、コイルバネ109のバネ力に抗して下降して連通孔111,113を開放するようになっており、斯様に連通孔111,113が開放することで、バイパスフィルタ47のインナーチューブ57の内側にオイルOが速やかに流入されるようになっている。
このため、メンテナンス後のエンジン始動時に前記オイル流入口81から流入したオイルOは、既述した隙間75を流下すると共に、上述したオイル流路87,センタボルト油路77からなるバイパス流路を経て、バイパスフィルタ47のインナーチューブ57の内側に流入,充填されることとなる。
そして、オイル流入口81から流入するオイルOの油圧が低下すると、コイルバネ97の復元力でバイパスバルブ99が前記段部95に圧接して流入口89を閉鎖するため、オイルパン方向へのセンタボルト油路77が開放されると共に、コイルバネ109の復元力で第2のバイパスバルブ107が前記連通孔111,113を閉鎖するようになっている。
その他、図3に於て、115はセンタボルト43に設けたオイルOの出入孔である。
本実施形態に係るオイルフィルタ41はこのように構成されているから、オイルフィルタ41のメンテナンス後にエンジンを始動すると、ボデー74のオイル流入口81からフィルタハウジング49内にオイルOが流入して、隙間75からフルフローフィルタ45とバイパスフィルタ47の各フィルタエレメント59,61へと流下するが、これと同時に、オイル流入口81から流入するオイルOの油圧でバイパスバルブ99がオイル流路87の流入口89を開放して流出入口91,93を閉鎖させるため、図3に示すように流入口89からオイル流路87に流入したオイルOが、オイル流路101を介してバイパスフィルタ47側のセンタボルト油路77内に流入する。
而して、斯様にセンタボルト油路77内にオイルOが流入,流下すると、オイルOの油圧でバイパスバルブ111がコイルバネ109のバネ力に抗して下降して連通孔111,113を開放するため、流出口103,105からバイパスフィルタ47のインナーチューブ57内にオイルOが速やかに流入,充填されて、バイパスフィルタ47のフィルタエレメント61の内外の圧力差が小さくなる。
そして、オイル流入口81から流入するオイルOの油圧が低下すると、コイルバネ97の復元力でバイパスバルブ99が流入口89を閉鎖するため、オイルパン方向へのセンタボルト油路77が開放されると共に、コイルバネ109の復元力で第2のバイパスバルブ107が前記連通孔111,113を閉鎖する。
この後、通常の走行時に、オイル流入口81からフィルタハウジング49内に流入したオイルOは、フルフローフィルタ45のフィルタエレメント59とバイパスフィルタ47のフィルタエレメント61を通過して不純物がろ過され、フルフローフィルタ45のフィルタエレメント59を通過したオイルOは、インナーチューブ55の多数の小孔51からボデー74のオイル流出口83を経てエンジンの各潤滑部へ戻され、バイパスフィルタ47のフィルタエレメント61を通過したオイルOは、インナーチューブ57の多数の小孔53からインナーチューブ57の内側に流入して、センタボルト43の絞り孔79とこれに連通するセンタボルト油路77を経てオイルパンに戻されることとなる。
このように本実施形態は、メンテナンス後のエンジン始動時に、オイル流入口81から流入したオイルOを隙間75を流下させると共に、上述したバイパス流路を経てバイパスフィルタ47のインナーチューブ57の内側に速やかに充填させて、バイパスフィルタ47のフィルタエレメント61の内外の圧力差を小さくさせるように構成したので、本実施形態によれば、メンテナンス後のエンジン始動時に大きな流入油圧がバイパスフィルタ47のフィルタエレメント61に加わることがなくなり、この結果、バイパスフィルタ47の品質が安定すると共に、フィルタエレメント61やインナーチューブ57の強化が不要となってオイルフィルタ41のコストダウンを図ることが可能となった。
図4乃至図7は請求項1,請求項2及び請求項4の一実施形態に係るオイルフィルタを示し、以下、本実施形態を図面に基づき説明するが、図1の実施形態と同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
図4に於て、117はフィルタハウジング49内にフルフローフィルタ45とバイパスフィルタ47が上下に取り付くセンタボルトで、その上部と下部にセンタボルト油路119,121が軸方向に設けられており、上部側のセンタボルト油路119は、バイパスフィルタ47のインナーチューブ57内部と絞り孔79を介して連通している。
そして、図4及び図7に示すようにセンタボルト117の下部に、連結部材123を介して外付けパイプ125の一端側が連結されており、外付けパイプ125はこの連結部材123に設けたオイル流路126を介してセンタボルト油路121と連通している。
一方、図4乃至図6に示すようにフィルタハウジング49の上部に冠着したボデー74には、そのオイル流入口81に流入口89が開口する筒状のバルブ取付部材85-1が挿着されており、このバルブ取付部材85-1は既述したバルブ取付部材85と同じく内部にオイル流路87,101が形成されると共に、オイル流路87中にコイルバネ97で付勢されたバイパスバルブ99が装着されている。
更に、バルブ取付部材85-1には、連結部材127を介して前記外付けパイプ125の他端側が連結されており、上記オイル流路101は当該連結部材127に形成されたオイル流路129と連通し、外付けパイプ125はこれらのオイル流路101,129を介してバルブ取付部材85-1のオイル流路87と連通している。
そして、バイパスバルブ99は、図3の実施形態と同様、メンテナンス後のエンジン始動時に、オイル流入口81から流入するオイルOの油圧でコイルバネ97のバネ力に抗して流入口89を開放するように構成されており、斯様にバイパスバルブ99が流入口89を開放すると、オイル流路87内に流入したオイルOがオイル流路101,129から外付けパイプ125内を流下してオイル流路126からセンタボルト油路121に流入するようになっている。
一方、図7に示すようにセンタボルト117には、下部側周壁に2つの流出口103,105が180°の間隔を開けて設けられており、両流出口103,105はバイパスフィルタ47のインナーチューブ57内に開口し、センタボルト油路121は両流出口103,105を介してインナーチューブ57内に連通している。
そして、センタボルト油路121内には、筒体106内にユニット化された第2のバイパスバルブ107が装着されており、このバイパスバルブ107はコイルバネ109によって前記流出口103,105を閉鎖するように筒体106内に弾性支持されている。
また、図7に示すように前記流出口103,105に対応して筒体106の周壁に連通孔111,113が設けられており、バイパスバルブ107が斯かる連通孔111,113を閉塞することで流出口103,105が閉鎖されるようになっている。
そして、上記バイパスバルブ107は、外付けパイプ125を介してセンタボルト油路121内に流入,流下するオイルOの油圧で、コイルバネ109のバネ力に抗して上昇して連通孔111,113を開放するようになっており、斯様に連通孔111,113が開放することで、バイパスフィルタ47のインナーチューブ57の内側にオイルOが速やかに流入するようになっている。
このため、メンテナンス後のエンジン始動時に前記オイル流入口81から流入したオイルOはフィルタハウジング49内の隙間75を流下すると共に、外付けパイプ125とオイル流路87,101,126,129とセンタボルト油路121からなるバイパス流路を経て、バイパスフィルタ47のインナーチューブ57の内側に流入することとなる。
そして、オイル流入口81から流入するオイルOの油圧が低下すると、コイルバネ97の復元力でバイパスバルブ99が流入口89を閉鎖するため、コイルバネ109の復元力で第2のバイパスバルブ107が前記連通孔111,113を閉鎖するようになっている。
本実施形態に係るオイルフィルタ131はこのように構成されているから、オイルフィルタ131のメンテナンス後にエンジンを始動すると、ボデー74のオイル流入口81からフィルタハウジング49内にオイルOが流入して、隙間75からフルフローフィルタ45とバイパスフィルタ47の各フィルタエレメント59,61へと流下するが、これと同時に、オイル流入口81から流入するオイルOの油圧でバイパスバルブ99がオイル流路87の流入口89を開放するため、オイル流路87内に流入したオイルOが、オイル流路101,129から外付けパイプ125とオイル流路126を介してセンタボルト油路121内に流入する。
而して、斯様にセンタボルト油路121内にオイルOが流入,流下すると、オイルOの油圧でバイパスバルブ111がコイルバネ109のバネ力に抗して上昇して連通孔111,113を開放するため、流出口103,105からバイパスフィルタ47のインナーチューブ57内にオイルOが速やかに流入,充填されて、バイパスフィルタ47のフィルタエレメント61の内外の圧力差が小さくなる。
そして、オイル流入口81から流入するオイルOの油圧が低下すると、コイルバネ97の復元力でバイパスバルブ99が流入口89を閉鎖するため、コイルバネ109の復元力で第2のバイパスバルブ107が前記連通孔111,113を閉鎖する。
この後、通常の走行時に、オイル流入口81からフィルタハウジング49内に流入したオイルOは、フルフローフィルタ45のフィルタエレメント59とバイパスフィルタ47のフィルタエレメント61を通過して不純物がろ過され、フルフローフィルタ45のフィルタエレメント59を通過したオイルOは、インナーチューブ55の多数の小孔51からボデー74のオイル流出口83を経てエンジンの各潤滑部へ戻され、バイパスフィルタ47のフィルタエレメント61を通過したオイルOは、インナーチューブ57の多数の小孔53からインナーチューブ57の内側に流入して、センタボルト117の絞り孔79とセンタボルト油路119を経てオイルパンに戻されることとなる。
このように本実施形態も、メンテナンス後のエンジン始動時に、オイル流入口81から流入したオイルOを隙間75を流下させると同時に、上述したバイパス流路を経てバイパスフィルタ47のインナーチューブ57の内側に速やかに充填させて、バイパスフィルタ47のフィルタエレメント61の内外の圧力差を小さくしたので、本実施形態によっても、メンテナンス後のエンジン始動時に大きな流入油圧がバイパスフィルタ47のフィルタエレメント61に加わることがなくなり、この結果、バイパスフィルタ47の品質が安定すると共に、フィルタエレメント61やインナーチューブ57の強化が不要となってオイルフィルタ131のコストダウンを図ることが可能となる。
尚、上述した各実施形態は、本発明をフィルタハウジング内にフルフローフィルタとバイパスフィルタを収容したコンビネーション型のオイルフィルタについて説明したが、各実施形態のフルフローフィルタをなくしたバイパスフィルタ単独のオイルフィルタに本発明を適用できることは勿論である。
請求項1乃至請求項3の一実施形態に係るオイルフィルタの断面図である。 バルブ取付部材の流入口側の正面図である。 図1のA部拡大図である。 請求項1,請求項2及び請求項4の一実施形態に係るオイルフィルタの断面図である。 バルブ取付部材の流入口側の正面図である。 バルブ取付部材の拡大断面図である。 図4のB部拡大図である。 従来のコンビネーション型のオイルフィルタの断面図である。
符号の説明
41,131 オイルフィルタ
43,117 センタボルト
45 フルフローフィルタ
47 バイパスフィルタ
49 フィルタハウジング
51,53 小孔
55,57 インナーチューブ
59,61 フィルタエレメント
73 コイルバネ
77,119,121 センタボルト油路
79 絞り孔
81 オイル流入口
83 オイル流出口
85,85-1 バルブ取付部材
87,101,126,129 オイル流路
89 流入口
91,93 流出入口
97,109 コイルバネ
99,107 バイパスバルブ
103,105 流出口
111,113 連通孔
123,127 連結部材
125 外付けパイプ

Claims (4)

  1. 多数の小孔を有するインナーチューブを内側に配設したフィルタエレメントが、センタボルトに取り付いてフィルタハウジング内に収容され、
    フィルタエレメントでろ過したエンジンオイルを、インナーチューブの小孔からセンタボルトに設けた絞り孔とセンタボルト油路を介してオイルパンに戻すディーゼルエンジンのオイルフィルタであって、
    上記フィルタハウジング内に流入するエンジンオイルを、インナーチューブの内側にバイパスするバイパス流路が形成され、
    当該バイパス流路に、メンテナンス後のエンジン始動時に流入するエンジンオイルの油圧でバイパス流路の入口側を開放する第1のバイパスバルブと、当該バイパス流路を流下するエンジンオイルの油圧で、インナーチューブ内へのバイパス流路の出口側を開放する第2のバイパスバルブが装着されていることを特徴とするディーゼルエンジンのオイルフィルタ。
  2. オイルフィルタは、フィルタハウジング内に、インナーチューブを内側に配設した目の粗いフィルタエレメントを有するフルフローフィルタと、当該フィルタエレメントに比し目の細かいフィルタエレメントの内側にインナーチューブを配設したバイパスフィルタがセンタボルトの上下に取り付いてフィルタハウジング内に収容されたコンビネーション型のオイルフィルタであって、
    上記フィルタハウジング内に流入するエンジンオイルを、バイパスフィルタのインナーチューブの内側にバイパスするバイパス流路が形成され、
    当該バイパス流路に、メンテナンス後のエンジン始動時に流入するエンジンオイルの油圧でバイパス流路の入口側を開放する第1のバイパスバルブと、当該バイパス流路を流下するエンジンオイルの油圧でインナーチューブ内へのバイパス流路の出口側を開放する第2のバイパスバルブが装着されていることを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジンのオイルフィルタ。
  3. バイパス流路は、センタボルトのセンタボルト油路と、当該センタボルト油路の上方と連通し、フィルタハウジング内に流入するオイルの油圧でオイルパン側へのセンタボルト油路の流路を閉鎖してインナーチューブ側への流路を開放する第1のバイパスバルブが装着されたオイル流路とからなり、
    センタボルトは、インナーチューブ内とセンタボルト油路とを連通する流出口が形成され、センタボルト油路に、当該センタボルト油路を流下するエンジンオイルの油力で当該流出口を開放する第2のバイパスバルブが装着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディーゼルエンジンのオイルフィルタ。
  4. バイパス流路は、センタボルトの下部側に設けられたセンタボルト油路と、当該センタボルトの下部とフィルタハウジングへのオイル流入口との間に連結され、フィルタハウジング内に流入するオイルを上記センタボルト油路に導く外付けパイプとからなり、
    当該外付けパイプと上記オイル流入口との接続部に、フィルタハウジング内に流入するエンジンオイルの油圧で外付けパイプの流路を開放する第1のバイパスバルブが装着され、
    センタボルトは、インナーチューブ内と上記センタボルト油路とを連通する流出口が形成され、センタボルト油路に、当該センタボルト油路を流下するエンジンオイルの油圧で当該流出口を開放する第2のバイパスバルブが装着されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディーゼルエンジンのオイルフィルタ。
JP2004169056A 2004-06-07 2004-06-07 ディーゼルエンジンのオイルフィルタ Withdrawn JP2005344694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004169056A JP2005344694A (ja) 2004-06-07 2004-06-07 ディーゼルエンジンのオイルフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004169056A JP2005344694A (ja) 2004-06-07 2004-06-07 ディーゼルエンジンのオイルフィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005344694A true JP2005344694A (ja) 2005-12-15

Family

ID=35497293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004169056A Withdrawn JP2005344694A (ja) 2004-06-07 2004-06-07 ディーゼルエンジンのオイルフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005344694A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106968919A (zh) * 2017-04-06 2017-07-21 安徽博古特机电科技有限公司 车载空气压缩机回油通道结构
CN110792486A (zh) * 2019-11-06 2020-02-14 甘肃喜匠智能设备科技有限公司 一种滤清器
CN117967960A (zh) * 2024-03-28 2024-05-03 河南省天宇净化技术有限公司 一种机油过滤器旁通阀结构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106968919A (zh) * 2017-04-06 2017-07-21 安徽博古特机电科技有限公司 车载空气压缩机回油通道结构
CN110792486A (zh) * 2019-11-06 2020-02-14 甘肃喜匠智能设备科技有限公司 一种滤清器
CN117967960A (zh) * 2024-03-28 2024-05-03 河南省天宇净化技术有限公司 一种机油过滤器旁通阀结构
CN117967960B (zh) * 2024-03-28 2024-06-07 河南省天宇净化技术有限公司 一种机油过滤器旁通阀结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2872403B2 (ja) 液体フィルター用逃がし弁
JP4395360B2 (ja) 排気浄化装置
JPH0751515A (ja) 全流−バイパス複合型フィルタ
US11351489B2 (en) Retrofittable no filter no run filtration system
US20160082368A1 (en) Filter element and filter assembly for separating fluids
EP0579484B1 (en) Filter
US20170197162A1 (en) Filter cartridge having separable filter components
US20090145825A1 (en) Filter Arrangement for Liquids
WO2016044457A1 (en) Filter element and filter assembly for separating fluids
JP2005344694A (ja) ディーゼルエンジンのオイルフィルタ
WO2016044677A1 (en) Filter element and filter assembly for separating fluids
US20180264383A1 (en) System and method for oil filtration in bypass mode
US7410575B1 (en) Fluid filter and cap member
JP4374179B2 (ja) 水分離フィルタ
US20080314819A1 (en) Filter assembly center tube with upstream diverter
CN108712925B (zh) 可改造的不过滤不运行的过滤系统
KR200161006Y1 (ko) 차량용 오일 여과기
CN111565815B (zh) 密闭盖内的一体式流动结构
JP6572666B2 (ja) オイルフィルタ及び内燃機関
US11905917B2 (en) Fuel-water separator filter assembly with axial sealing member
KR200275165Y1 (ko) 자동차 오일필터용 바이패스밸브
GB2356825A (en) A fuel filter with suspended filter element
US20240001267A1 (en) Filter assembly including separate fuel and water flow paths
US20230256362A1 (en) Filtration system with dual lip seal
JP4180387B2 (ja) フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807