JP2872403B2 - 液体フィルター用逃がし弁 - Google Patents

液体フィルター用逃がし弁

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JP2872403B2 JP2505111A JP50511190A JP2872403B2 JP 2872403 B2 JP2872403 B2 JP 2872403B2 JP 2505111 A JP2505111 A JP 2505111A JP 50511190 A JP50511190 A JP 50511190A JP 2872403 B2 JP2872403 B2 JP 2872403B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液体フィルターに関する。
液体フィルターは、潤滑オイルを濾過するために、自
動車用内燃エンジンに使用される。このようなフィルタ
ーは、通常、いわゆる「スピン接合」タイプのもので、
濾過材は、一定の間隔で捨てられ、交換される金属性缶
の中でシールされる。濾過材は、ひだ付で、半径方向に
テーパしたひだの円周方向に延びた列に形成された紙フ
ィルターからなる。濾過材は、缶内に取り付けられ、壁
と協働して流入室を構成する。濾過材は、中央管を取り
囲み、流出室を構成する。流入室及び流出室は、フィル
ター用缶の端の開口を通って、エンジン潤滑装置と連通
する。濾過材が目詰まりすると、エンジンは潤滑オイル
切れとなるので、流入室と流出室の差圧が、所定のレベ
ルに達したときに開いて、潤滑オイルが濾過材をバイパ
スするのを可能にするバイパス弁を設ける必要がある。
このような逃がし弁の１つは、米国特許第3807561号に
開示されており、該弁は、流出開口と連通した端の反対
側の中央管の端を閉鎖するバネ逆止弁からなる。
もちろん、フィルターの少しの部分が破れると、破片
は、即座にエンジン潤滑装置に入り込み、かくして潤滑
オイルがエンジンに流れるのを妨害し、フィルターが使
用されるエンジンに重大な損傷を引き起こす。従来技術
の逃がし弁は、プラスチック製で、閉状態に維持するバ
ネによって常時応力を加えられている。したがって、バ
ネによって応力を加えられた弁の一部が、破損する可能
性がある。米国特許第3807561号に開示された前述の逃
がし弁では、閉鎖用バネが耐える２つの脚部のうちいず
れか１つが、折れると、逃がし弁全体が、エンジンの中
に入り込む。
本発明は、閉鎖用バネによって応力を加えられない追
加の脚部を設けることによって、先行技術の前述の問題
を、回避し、かくして閉鎖用バネによって応力を加えら
れる脚部のうちの１つが折れた場合に、弁部材がエンジ
ン潤滑装置の中に入り込むのを防止する。脚部は又、弁
部材のまわりに周方向に間隔を隔て、弁部材がリテーナ
に取り付けられた時、案内として機能する。
本発明のこの利点及び他の利点は、添付図面を参照し
て、以下の説明から明らかになるであろう。
図１は、本発明の教示に従って作られた液体フィルタ
ーの部分断面立面図である。
図２は、図１の実質的に線２−２における拡大断面図
である。
図３は、図１及び図２に図示した液体フィルターに使
用されるリテーナ、バネ及び弁部材小組立体の分解斜視
図である。
今、図面に参照すると、全体的に参照番号10で指示す
る液体フィルターは、キャビティ14を内部に構成するハ
ウジング12を有する。全体的に参照番号16で指示する従
来のフィルターカートリッジは、キャビティ14の内部に
設置される。フィルターカートリッジ16は、穴開き中央
管20のまわりに円周方向に配列されたひだ付紙濾過材18
からなる。ひだの上縁は、シーラント22によってシール
される。
全体的に参照番号24で指示した逃がし弁組立体は、後
に詳細に説明するように、中央管20の上部を閉鎖し、し
かもハウジング12の閉鎖端に係合し、図１に示すように
カートリッジ16を強制的に下方に付勢するバネアーム28
を備えたリテーナ26を有する。ハウジング12の下端は、
図１に示すように、普通の閉鎖部材30によって閉鎖さ
れ、該閉鎖部材は、円周方向に間隔を隔てた流入口32
と、フィルター10が、内燃エンジンに取り付けられたと
きに、普通の取り付け用スタッド（図示せず）に螺合す
るネジ付流出口34とを有する。
カートリッジ16とリテーナ26は、ハウジング12と協働
して、流入口32と連通する流入室36と、流出口34と連通
する中央管20によって囲まれた流出室38とを構成する。
したがって、流入口32から流入した濾液は、通常、流入
室36と流出室38の間の濾過材18を通過する。濾過材18
は、濾液に同伴した汚染粒子を除去する。濾液は、流出
口38と流入口34を通って流れて、フィルター10を使用す
る、内燃エンジンに戻る。
濾液が、フィルターをバイパスするのを防止するため
に、リテーナ26は、室38の上部（図１参照）を閉鎖し、
したがって、濾過材18とともに、流入室36と流出室38間
のインターフェイスの一部として機能する。しかし、濾
過材18をバイパスすることが必要である状況が、確実に
生じる。例えば、液体フィルター10を一定の間隔で、交
換しないと、濾過材18は、目詰まりを起こし、かくして
流入室36と流出室38との間に望ましくない高い圧力差を
生じさせてしまう。エンジンが、適量の潤滑オイルを受
けられないと、エンジンの重大な損傷を引き起こしかね
ないので、流入室35と流出室38の間の差圧が、所定レベ
ルに達したときに、濾液が濾過材をバイパスさせるよう
に開く逃がし弁組立体24を設けることが必要である。
逃がし弁組立体24は、リテーナ26、全体的参照番号40
で指示した弁要素及びバネ42を有する。図示したよう
に、弁要素40は、バネ42に係合する弁組立体の一部を、
リテーナ26に設けた開口44に押し通すべく撓むことので
きるプラスチック材料で作られる。弁体40は、リテーナ
26に係合して、開口44を閉鎖するようになった弁ディス
ク46と、脚部48と脚部50とからなる第１の組のバネ係合
用部材と、脚部52と脚部54とからなる第２の組のバネ係
合用部材とからなる。脚部48、50、52及び54は、弁ディ
スク46のまわりに円周方向に間隔を隔て、開口44を貫通
して延び、バネ42に係合する。したがって、バネ42は、
リテーナ26の一方の側に係合し、弁ディスク46は、リテ
ーナ26の反対側に係合する。
脚部48から54は、これらが開口44に押し通された時、
わずかに撓み、しかも弁ディスク46のまわりの円周方向
等間隔のために、弁体40をリテーナ26に対して向ける。
さらに、脚部は、実質的に開口44と同軸である。脚部48
及び50は、開口44に対して、脚部48、50から全体的に半
径方向に突出したバネ係合用部材56、58で終わり、弁デ
ィスク46の方に向かって軸方向にテーパして、図３に示
すように、バネ42の上部コイルに係合するバネ係合面6
0、62をもつあごを構成する。脚部52、54は又、バネ係
合面68、70を構成する突出部64、66を有する。
弁ディスク46と脚部52、54のバネ係合面68、70との軸
方向距離は、弁ディスク46と脚部48、50のバネ係合面6
0、62との軸方向距離より大きい。したがって、逃がし
弁組立体24の正常な作動中、バネ42は、脚部48と50のバ
ネ係合面にだけ係合する。弁ディスク46とバネ係合面6
8、70の大きな軸方向長さのために、面68及び面70は、
図２に示すように、通常バネ42から離れる。したがっ
て、逃がし弁組立体の正常な作動中、脚部48及び脚部50
だけが、バネ42によって応力を抑えられ、脚部52及び脚
部54は、応力を加えられないままである。
先行技術装置は、両方とも弁閉鎖用バネによって応力
が加えられるたった２つの脚部を有し、脚部の１つが損
傷する可能性がある。バネに係合する脚部の１つが損傷
した場合には、弁組立体40全体が、流出室38の中に落ち
込み、開口34から流出する潤滑オイルの流れによって、
エンジンの中に押し入れられる。これが起こると、エン
ジンの突発的な故障を引き起こす。しかし、本発明で
は、バネ42の力に耐える脚部48、50の１つ或いは両方が
損傷しても、脚部52、54が、弁40が開口44を通って落下
するのを防止し、エンジンへのオイルの流れを妨げ、か
くしてエンジンの突発的な故障を防止する。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B01D 27/10 B01D 35/02 F01M 11/03 F16K 17/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】入口（32）と出口（34）とを有するハウジ
    ング（12）と、該ハウジング（12）を、前記入口（32）
    に連通する流入室（36）と、前記出口（34）の連通する
    流出室（38）とに分割する前記ハウジング（12）内の濾
    過材（18）と、前記流入室（36）と前記流出室（38）と
    の差圧が、所定のレベルに達したとき、前記濾液が前記
    濾過材（18）をバイパスして、前記流入室（36）から前
    記流出室（38）に直接流れるのを可能にするために開く
    逃がし弁組立体（24）と、前記逃がし弁組立体（24）
    は、前記濾過材（18）と協働して、前記流入室（36）と
    前記流出室（38）を分離するリテーナ（26）を有し、前
    記リテーナ（26）は、前記流入室（36）を前記流出室
    （38）と連通する開口（44）を構成し、さらに前記開口
    （44）を閉鎖するための弁部材（40）と、前記開口（4
    4）を閉鎖する位置に前記弁部材（40）を強制的に付勢
    するバネ（42）とを有し、前記弁部材（40）は、第１組
    のバネ係合部材（48,50）と、第２組のバネ係合部材（5
    2,54）とを有し、前記バネ係合部材（48,50,52,54）の
    それぞれは、バネ係合面（60,62,68,70）を支える液体
    フィルターにおいて前記第２組のバネ係合部材（52,5
    4）は、前記第１組のバネ係合部材より長く、前記第１
    組の前記バネ係合面（60,62）を前記バネ（42）に係合
    させて、前記バネ（42）を前記第２組の前記バネ係合部
    材（52,54）の前記バネ係合面（68,70）から離したまま
    に保持することを特徴とする液体フィルター。
  2. 【請求項２】前記バネ係合部材（48,50,52,54）は、前
    記開口（44）と略同軸の方向に弁体（46）から突出した
    脚部であり、前記脚部は、前記バネ係合面（60,62,68,7
    0）を支える、前記開口（44）に対して半径方向に突出
    した部分（56,58,64,66）を有することを特徴とする請
    求の範囲（１）に記載の液体フィルター。
  3. 【請求項３】前記第１組のバネ係合部材（48,50）の脚
    部の前記バネ係合面（60,62）は、前記バネ（42）の少
    なくとも一部を捕捉し、保持するために、軸方向にテー
    パしたあごに構成されることを特徴とする請求の範囲
    （１）に記載の液体フィルター。
  4. 【請求項４】前記弁体（46）は、前記リテーナ（26）の
    一方の側に係合し、前記バネ（42）は、前記リテーナ
    （26）の反対側に係合し、前記脚部は、前記開口（44）
    を貫通し、バネ係合部材（48,50,52,54）の各組は、２
    つの脚部を有し、前記脚部は、前記開口（44）と協働し
    て、前記弁体（46）を前記開口（44）の方に向けるため
    に、互いに円周方向に間隔を隔てることを特徴とする請
    求の範囲（１）に記載の液体フィルター。
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US404,477 1989-09-08
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