JP2005344450A - 管の地中建て込み装置及びそれを用いた地盤改良工法 - Google Patents

管の地中建て込み装置及びそれを用いた地盤改良工法 Download PDF

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Abstract

【課題】挿入孔の孔壁の崩壊を防ぐと共に、挿入孔への外管の建て込みの施工効率を向上させる管の地中建て込み装置を提供する。
【解決手段】内管5および外管2からなる二重管を備え、前記内管5の先端側から削孔水を供給しながら地中を掘削して挿入孔Hを形成する一方で、順次形成される挿入孔H内に外管2を挿入して、地中に外管2を建て込む構成とされた装置であって、
前記外管2の外周面には、前記挿入孔H内の泥水を、この外管2内部に取り込む取り込み口28A,28A,…が形成されると共に、前記外管2の基端部には、前記泥水を排出する排出口29Aが形成された構成とする。
【選択図】図32

Description

本発明は、管の地中建て込み装置及びそれを用いた地盤改良工法に関するものである。
近年、適宜削孔方向制御を行う削孔方法(以下、方向制御削孔ともいう)を利用して、既設構造物の周囲の地表面から下部地盤に対して曲がり可能な樹脂製管を地中に建て込む工法が開発され、注目されている。また建て込んだ管を利用して既設構造物下部地盤を改良することも知られている。しかし、従来方法は、予め地中に樹脂製管を通すための孔を方向制御削孔により削孔した後、その形成孔内に曲がり可能な樹脂製管を引き込むものであったため、作業が二度手間となり、より長期の施工期間が必要となる、施工コストが嵩む等の問題点があった。
これらの問題点を解決するために、従来より、削孔作業と管引き込み作業とを同時に行うようにし、より短い期間で効率良く施工できるようにしたもの(例えば、特許文献1参照)がある。
特開2002−250029号公報(3乃至6頁、図19乃至21)
上記発明では、挿入孔内の泥水の排出ルートが、外管内ではなく、孔壁と外管との間を通って地表へ排出するようになっているため、この泥水を滑材として利用することができ、挿入孔への外管の挿入が容易であり、外管の建て込みの施工効率において優れていた。しかしながら、泥水は孔壁と外管との間を通って地表へ排出するようになっていたため(いわゆる外返し)、対象地盤が砂質土等の軟弱地盤の場合に、泥水により孔壁が崩壊する虞があった。
そこで、本発明の主たる課題は、挿入孔の孔壁の崩壊を防ぐと共に、挿入孔への外管の建て込みの施工効率を向上させることにある。また、別の課題は、本装置を利用して確実かつ効率よく地盤改良工法を行うことである。
上記課題を解決した本発明は、次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
請求項1記載の発明は、内管および外管からなる二重管を備え、前記内管の先端側から削孔水を供給しながら地中を掘削して挿入孔を形成する一方で、順次形成される挿入孔内に外管を挿入して、地中に外管を建て込む構成とされた装置であって、前記外管の外周面には、前記挿入孔内の泥水を、この外管内部に取り込む取り込み口が形成されると共に、前記外管の基端部には、前記泥水を排出する排出口が形成された、ことを特徴とする管の地中建て込み装置である。
(作用効果)
請求項1記載の発明では、地表に対し垂直方向、斜方向、水平方向等から挿入し、外管を建て込むことができる。例えば、法面等の斜面やトンネル坑内のライニング面からの挿入も可能である。また、立坑を予め掘削した後、この立孔内の側面から挿入することも可能である。
外管の外周面には、挿入孔内の泥水を外管内部に取り込む取り込み口が形成されていることにより、内管の先端側からこの取り込み口までの間は、泥水が外管と孔壁との間を流れるため(外返し)、この泥水を滑材として利用でき、外管の挿入作業効率が容易となる。泥水は、孔壁表面に付着等により一定時間残存するので、順次形成される挿入孔の孔壁表面のほとんどすべての区間において、挿入作業中には、外管との間に滑材として泥水が残存する。したがって、外管の建て込みの施工効率を向上させることができる。また、取り込み口から外管の基端部に形成された排出口までは、泥水が外管内を流れるため(いわゆる内返し)、泥水の排出により孔壁が崩壊する虞をなくすことができる。
すなわち、外返しと内返しを併用することにより、挿入孔への外管の建て込みの施工効率を向上させつつ、挿入孔の孔壁の崩壊を最小限に防ぐことができる。
<請求項2記載の発明>
請求項2記載の発明は、それぞれ曲がり可能な内管および外管からなる二重管を備え、 前記内管を既設構造物周囲の地表面から地中に進行させ、前記内管の先端側から削孔水を供給しながら掘削し、既設構造物周囲の地表面から少なくとも前記既設構造物下部に達する挿入孔を形成する一方で、順次形成される挿入孔内に外管を挿入して、地中に外管を建て込む構成とされた装置であって、前記外管の外周面には、前記挿入孔内の泥水を、この外管内部に取り込む取り込み口が形成されると共に、前記外管の基端部には、前記泥水を排出する排出口が形成された、ことを特徴とする管の地中建て込み装置である。
(作用効果)
請求項2記載の発明では、既設構造物下部に達するように、外管を建て込むことができる。
外管の外周面には、挿入孔内の泥水を外管内部に取り込む取り込み口が形成されていることにより、内管の先端側からこの取り込み口までの間は、泥水が外管と孔壁との間を流れるため(外返し)、この泥水を滑材として利用でき、外管の挿入作業効率が容易となる。泥水は、孔壁表面に付着等により一定時間残存するので、順次形成される挿入孔の孔壁表面のほとんどすべての区間において、挿入作業中には、外管との間に滑材として泥水が残存する。したがって、外管の建て込みの施工効率を向上させることができる。また、取り込み口から外管の基端部に形成された排出口までは、泥水が外管内を流れるため(いわゆる内返し)、泥水の排出により孔壁が崩壊する虞をなくすことができる。
すなわち、外返しと内返しを併用することにより、挿入孔への外管の建て込みの施工効率を向上させつつ、挿入孔の孔壁の崩壊を最小限に防ぐことができる。
<請求項3記載の発明>
請求項3記載の発明は、掘削の際には、前記外管内を負圧にすることにより、前記取り込み口から取り込まれた泥水が前記排出口から排出される構成とされた、請求項1又は2記載の管の地中建て込み装置である。
(作用効果)
外管内を負圧にすることにより、取り込み口から取り込まれた泥水が排出口から排出される構成であることによって、排水経路である外管径をコンパクトに抑えつつ、排出能力を向上させることができる。
<請求項4記載の発明>
請求項4記載の発明は、前記内管の先端側には、該内管の軸心方向に対して傾斜した受圧面を有し、地中内を弧状に進行自在とするテーパービットが備えられ、
前記内管による挿入孔形成と同時に、前記外管を前記内管によって引っ張りながら前記外管挿入孔内に挿入する構成とされた、請求項1記載の管の地中建て込み装置である。
<請求項5記載の発明>
請求項5記載の発明は、前記内管の先端側には、該内管の軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットが備えられ、該テーパービットにより、前記内管を前記地表面から改良対象層までは弧状に進行させ、その後は改良対象層内を水平方向に沿って進行させて、前記既設構造物下部地盤に至る挿入孔を形成する構成とされ、前記内管による挿入孔形成と同時に、前記外管を前記内管によって引っ張りながら前記外管挿入孔内に挿入する構成とされた、請求項2又は3記載の管の地中建て込み装置である。
(作用効果)
テーパービットにより、地中内を自由自在に曲線的に推進させることができる。また、内管による削孔と外管挿入とを並行して行うことができ、既設構造物下部地盤での外管の建て込みの施工効率を向上させることができる。
<請求項6記載の発明>
請求項6記載の発明は、前記外管内にはエア供給管が備えられ、挿入孔の前記弧状部分に位置する外管部分にエアが供給される構成とされた、請求項1乃至5のいずれか1項記載の管の地中建て込み装置である。
(作用効果)
挿入孔の弧状部分に位置する外管部分にエアが供給される構成となっていることにより、外管のこの部分(弧状部分)に滞留するスライムを、エアの上昇流で排出口まで上昇させて、排出させることができる。
<請求項7記載の発明>
請求項7記載の発明は、前記取り込み口が、前記テーパービットの先端から3〜20m以内に形成された、請求項4乃至6のいずれか1項記載の管の地中建て込み装置である。
(作用効果)
外管の外周面には、挿入孔内の泥水を外管内部に取り込む取り込み口が形成されていることにより、テーパービットの先端から3〜20m以内では、泥水が外管と孔壁との間を流れるため(外返し)、この泥水を滑材として利用でき、外管の挿入作業効率が容易となる。泥水は、孔壁表面に付着等により一定時間残存するので、順次形成される挿入孔の孔壁表面のほとんどすべての区間において、挿入作業中には、外管との間に滑材として泥水が残存する。したがって、外管の建て込みの施工効率を向上させることができる。
取り込み口の位置として、テーパービットの先端から3m未満では、孔壁表面に付着等させる泥水の量が少ない等の理由で好ましくなく、テーパービットの先端から20m超では、軟弱地盤の場合に、孔壁が崩壊する危険性が増すので好ましくない。
<請求項8記載の発明>
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項記載の管の地中建て込み装置を用いた地盤改良工法であって、外管を少なくとも地中の所望の領域に達するように挿入させたならば、外管を残して内管を回収し、その後、この外管を利用して該所望領域に改良対策を施す、ことを特徴とする地盤改良工法である。
<請求項9記載の発明>
請求項9記載の発明は、前記所望領域が既設構造物下部地盤である、請求項8記載の地盤改良工法である。
<請求項10記載の発明>
請求項10記載の発明は、前記改良対策は、薬液を注入して行われるものである、請求項9記載の地盤改良工法である。
(作用効果)
請求項8乃至9記載の発明では、請求項1乃至7のいずれか1項記載の管の地中建て込み装置により建て込まれた外管を利用することによって、改良対策を行う対象領域がどの様な場所であっても、確実かつ効率よく地盤改良工法を行うことができる。特に、砂質土などの軟弱地盤や液状化地盤等の地盤改良工法としては好適である。さらに、軟弱地盤や液状化地盤等であって、既設構造物下部の地盤であるような通常の地盤改良工事が困難な場所の場合でも、確実かつ効率よく地盤改良工法を行うことができる。
本発明によれば、挿入孔の孔壁の崩壊を防ぐと共に、挿入孔への外管の建て込みの施工効率を向上させることができる。また、本装置を利用して確実かつ効率よく地盤改良工法を行うことができる等の利点がもたらされる。
まず、本発明に係る管の地中建て込み装置の特徴部分の理解を深めるために、この外管の建込みのための装置及び方法の基本構成例について説明する。
(管建込み装置の第1の基本構成例)
本装置の第1の基本構成例としては、地中に建て込まれる曲がり可能な外管と、前記外管内を通り外管前方に延在する、前記外管よりは曲がり難いが曲がり可能な内管と、前記内管に設けられた、前記外管に対する係合部と、前記内管先端に対して取り付けられ、軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットと、前記内管を回転及び推進させる回転推進装置と、を備えたことを特徴とする管の地中建込み装置である。
(管建込み装置の第2の基本構成例)
本装置の第2の基本構成例としては、地中に建て込まれる曲がり可能な外管と、この外管の先端に対して同軸的且つ回転自由に取り付けられ、軸心に沿う貫通孔を有するリングビットと、前記外管内およびリングビットの貫通孔を通り、リングビットよりも前方に延在する、前記外管よりは曲がり難いが曲がり可能な内管と、前記内管に設けられた、前記リングビットとの係合部と、前記内管先端に対して取り付けられ、軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットと、前記内管を回転及び推進させる回転推進装置と、備えたことを特徴とする管の地中建込み装置である。
(管建込み方法の第1の基本構成例)
本装置を用いた方法の第1の基本構成としては、地中に建て込まれる曲がり可能な外管と、前記外管内を通り外管前方に延在する、前記外管よりは曲がり難いが曲がり可能な内管と、前記内管に設けられた、前記外管に対する係合部と、前記内管先端に対して取り付けられ、軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットと、前記内管を回転及び推進させる回転推進装置とを備えた装置を用い、前記回転推進装置により前記内管に回転力および推進力を与え、前記内管先端のテーパービットにより削孔しながら内管を地中に直線的に推進させるとともに、内管の回転力および推進力を外管に対して与えて、内管により外管を引っ張りながら連行推進させる直線推進工程、および前記回転推進装置により前記内管に推進力のみを与え、その先端のテーパービットの受圧面にかかる力により推進方向を変化させながら内管を地中に曲線的に推進させるとともに、内管の推進力を外管に対して与えて、内管により外管を引っ張りながら連行推進させる曲線推進工程のうち、少なくとも一方の工程を行って、前記外管を地中に立てこむことを特徴とする管の地中建込み方法である。
(管建込み方法の第2の基本構成例)
本装置を用いた方法の第2の基本構成としては、地中に建て込まれる曲がり可能な外管と、この外管の先端に対して同軸的且つ回転自由に取り付けられ、軸心に沿う貫通孔を有するリングビットと、前記外管内およびリングビットの貫通孔を通り、リングビットよりも前方に延在する、前記外管よりは曲がり難いが曲がり可能な内管と、前記内管に設けられた、前記リングビットとの係合部と、前記内管先端に対して取り付けられ、軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットと、前記内管を回転及び推進させる回転推進装置とを備えた装置を用い、前記回転推進装置により前記内管に回転力および推進力を与え、前記内管先端のテーパービットにより削孔しながら内管を地中に直線的に推進させるとともに、内管とリングビットとの係合により内管の回転力および推進力をリングビットに与えて、リングビットを外管に対して回転させながらリングビットおよび外管を推進させる直線推進工程、および前記回転推進装置により前記内管に推進力のみを与え、その先端のテーパービットの受圧面にかかる力により推進方向を変化させながら内管を地中に曲線的に推進させるとともに、内管とリングビットとの係合により内管の推進力をリングビットに与えて、リングビットおよび外管を推進させる曲線推進工程のうち、少なくとも一方の工程を行って、前記外管を地中に立てこむことを特徴とする管の地中建込み方法である。
これらの管建込み装置および方法によれば、推進方向制御を行いながら、内管による削孔・推進に伴って、内管により外管を引っ張るようにして外管を連行推進させることができ、削孔作業と管引き込み作業とを同時に行うことができるので、より短い期間で効率良く施工することができるようになる。
また外管よりも内管を曲がり難くしたことにより、よりスムーズにかつより小曲率での曲線推進を行うことができる。さらに、外管を直接推進させるのではなく、内管により引っ張るようになるので、樹脂管等の低剛性の管を建て込むことが可能となる。
特に、外管先端にリングビットを設けた形態では、内管先端のテーパービットによる形成孔が多少崩壊しても、その後の外管先端にリングビットが存在しているので、外管が推進不能となりにくい。
なお、これらの管建込み装置および方法例は、既設構造物の有無に限られないものである。また、地表に対し垂直方向、斜方向、水平方向等から挿入し、外管を建て込むことができる。例えば、法面等の斜面やトンネル坑内のライニング面からの挿入も可能であるし、立坑を予め掘削した後、この立孔内の側面から挿入することも可能である。さらに、管建込み装置および方法例は、地盤の改良に利用するものに限られず、地盤内の水を排水するための集水管や排水管、もしくは下水や水道水、ガス、各種ケーブル等のための地中埋設管などを、非開削で地中に建て込むためにも利用できるものである。
さらに、本発明に係る管の地中建て込み装置の特徴部分の理解を深めるために、曲線削孔においてより有効に地盤を弛緩できるように構成した、削孔装置の基本構成例について説明する。
(削孔装置の第1の基本構成例)
曲がり可能な削孔軸と、削孔軸の先端に設けられた、軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットと、削孔軸を回転及び推進させる回転推進手段と、前記回転推進手段により前記削孔軸に推進力のみを与え、その先端のテーパービットの受圧面にかかる力により推進方向を変化させながら削孔軸を地中に曲線推進しうるように構成した、削孔装置において、前記テーパービットの前方地盤に向けて、かつ前記軸心方向に対して曲線推進方向側に傾斜した方向に向けて、削孔水を噴射する削孔水噴射手段を備えた、ことを特徴とする削孔装置である。
(削孔装置の第2の基本構成例)
削孔装置の第1の基本構成例の削孔水噴射手段は、テーパービットの非受圧面の先端部に形成された、受圧面の傾斜方向と平行な方向を臨む噴射口を介して、削孔水を噴射するように構成されている、削孔装置である。
図1に符号wで示すように、テーパービット6の前方地盤に向けて、かつ削孔軸5の軸心方向D1に対して曲線推進方向側に傾斜した方向D2に向けて削孔水w1を噴射しながら、削孔軸5を軸心方向D1に沿って地中に推進させる。したがって、同図(a)に示すように削孔軸5を回転させずに推進させて、テーパービット6の受圧面60にかかる力により推進方向を変化させながら削孔軸5を地中に曲線推進させたときでも、テーパービット6の推進先に向けて削孔水を噴射し、当該推進先の地盤を確実に弛緩させることができる。さらに、かかる削孔水の噴射形態を採ると、軸心方向D1に対して曲線推進方向側の地盤を集中的に弛緩させることができる。そのため、テーパービット6はより緩い地盤側に逃げ易くなる結果、より円滑かつ確実に方向を変化させることができる。
一方、削孔軸5を回転させつつ推進させたときには、同図(b)に示すように、受圧面60にかかる力の方向が回転軸心D1周りの変化により打ち消され、直線的な推進が可能となるとともに、削孔水の噴射方向は推進方向(軸心方向D1)に対して傾斜しているものの、削孔軸5及びテーパービット6の回転に伴って削孔水噴射方向も符号w3で示すように回転するため、結果的には、テーパービット6の前方の広い範囲に対して削孔水を噴射することができ、円滑な直線推進が可能となる。
なお、「テーパービット6の前方地盤に向けて、かつ削孔軸5の軸心方向D1に対して曲線推進方向側に傾斜した方向D2に向けて削孔水を噴射」とは、図2に示すように、軸心方向D1をx軸とし、x軸と受圧面60の先端位置とを含む平面をx−y平面とし、x−y平面内におけるx軸に対する傾斜角度をθ1とし、y軸に対するx軸周りの傾斜角度をθ2としたとき、0°<θ1<90°かつ−90°<θ2<90°の両条件を満たす方向及びこれと平行な方向に向けて削孔水を噴射することを意味する。
削孔装置の第2の基本構成例においては、受圧面上に噴射口を設けることもできるが、その場合、噴射口の形成部位によっては、噴射口から噴射された削孔水が受圧面で遮られ、曲線推進先の地盤への削孔水供給が十分にならない場合もありえる。したがって、削孔装置の第2の基本構成例のように削孔水噴射手段を設けるのが好ましい。
次に、本発明に係る管の地中建て込み装置の特徴部分の理解を深めるために、この外管の建込みのための装置及び方法の基本構成に基づく実施の形態について添付図面を参照しながら詳説する。
<管建込み装置>
図3は、管建込み装置例1の施工状態を示している。管建込み装置1は、地中に建て込まれる曲がり可能な外管2と、この外管2の先端に対して同軸的に取り付けられたリングビット3と、外管2内およびリングビット3の貫通孔を通り、リングビット3よりも前方に延在する、外管2よりは曲がり難いが曲がり可能な内管5(これが本発明の削孔軸に相当する)と、内管5の先端に対して取り付けられたテーパービット6と、内管5および外管2を支持するとともに内管5を回転及び推進させる回転推進装置7を備えている。なお、地表に対し垂直方向、斜方向、水平方向等から挿入し、外管を建て込む際には、本発明の要旨を鑑みて、外管2と内管5等は必ずしも曲がり可能でなくてもよい。
(回転推進装置の構成)
回転推進装置7は、例えば図示するように、ベースマシン7Bにより傾動自在に支持されたリーダ7Lと、このリーダ7Lに対して、油圧により長手方向に昇降自在なように取り付けられた油圧モータ等の回転駆動源7Mとから主に構成することができる。内管5は推進時には回転駆動源7Mの回転軸に同軸的に連結され、外管2はその内管5の外側を取り囲むように通されるが、回転駆動源7Mには連結されず単にリーダ7Lに沿って支持されるだけである。ただし、後述するように、外管2の先端に取り付けられたリングビット3については、直線推進時に、内管5の回転力及び推進力が与えられて回転する。
(外管の構成)
外管2は、例えば挿入深さに応じて単位外管20を複数直列接続して形成する。この単位外管20としては、図4に示すように、長手方向略全体を占める樹脂管部21がポリエチレン等の樹脂から形成され、この樹脂管部の一端部に雌ネジ部22aを有する継手装置22が取り付けられ、他端部に雄ネジ部23aを有する継手装置23が取り付けられたものを用いることができる。ただし本実施形態では、先頭のものについては、図5に示すように先端部にリングビットホルダ26を取り付けたものを用いる。これらの継手装置22,23は例えば鋼等の高剛性材料で形成される。樹脂管部の具体例としては、例えば三菱樹脂社製のヒシパイプHPPE(高性能ポリエチレン)を好適に用いることができる。
これら継手装置と樹脂管部との取付構造としては、例えば図4に示すように、継手装置22,23の管取付側端部に、雄ネジ部24aを外周面に有しかつ樹脂管部21内径と同等もしくは若干小さい外径を有する内管部24および内管部24の雄ネジ部24aとは締め付け方向が反対の雌ネジ部25aを内周面に有しかつ樹脂管部外径と同等もしくは若干大きい内径の外管部25からなる二重構造部DBを設け、樹脂管部21の端部21Sを内管部24外周面の雄ネジ部24aと外管部25内周面の雌ネジ部25aとの隙間に挟むことにより、樹脂管部21に継手装置22,23を取り付けるのが好ましい。この場合において、樹脂管部の端部21S内面に、継手装置22,23の内管部外周面の雄ネジ部24aと螺合する雌ネジ部を形成しておいたり、樹脂管部の端部21S外面に、継手装置の外管部内周面の雌ネジ部25aと螺合する雄ネジ部を形成しておくのが望ましいが、形成していなくとも樹脂管部21の材料が継手装置22,23の雄・雌ネジ部24a,25aよりもある程度軟らかい場合には、これらネジ部24a,25aのネジ山が挟持固定に際して樹脂管部21に食い込むため、問題なく固定できる。
また特に継手装置22,23は、図示のように内管部24の先端が外管部25の先端よりも突出するように形成するのが望ましい。かかる構成とすると、樹脂管部21が曲がったとしても、その端部挟持部21Sは全く曲がらないため、継手装置22,23の内管部24および外管部25間による挟持固定が外れ難い。
かかる単位外管20は、例えば継手装置の外管部25を若干大きめにかつ別体として形成しておき、内管部24の外周に樹脂管部21を接続した後、樹脂管部の外側に予め又はその後に配置した外管部25をスライドし、外管部25と内管部24との隙間に樹脂管部の端部21Sを位置させた後、外管部25を周囲から圧縮して外管部25と内管部24との隙間に樹脂管部の端部を挟んで固定し、外管部の内周面の雌ねじ部のねじ山を樹脂管外面に食い込む又は螺合させ、さらに外管部25を継手装置23の本体に溶接W等により固定することによって製造できる。
そして本例では、外管2の先端、すなわち最先端の単位外管20の先端には、図5にも示すようにリングビットホルダ26を介してリングビット3が同軸的にかつ削孔回転方向にのみ回転自由に取り付けられる。リングビットホルダ26は図6に分解状態を示すように全体的に管状をなしており、基端部に前述の単位外管端部の継手装置と同様の挟持固定用二重構造部DBを有し、先端に同外径のリング状ホルダクラッチ27が同軸的に溶接W等により固定され、このホルダクラッチ27の基端側に部分的に内径が拡径された内径拡径部26Dを有するものである。一方リングビット3は、図5のほか図10〜12にも示すように基端側の小径管軸部30と先端大径部31とからなり、小径管軸部30の先端部にはホルダクラッチ27と係合するリング状のビットクラッチ32が溶接等により固設され、小径管軸部30の基端部には外径拡径部33が設けられている。
本例では、このリングビット3の小径管軸部30の基端にある外径拡径部33をビットホルダ26の内径拡径部26D内に収めることによって、リングビット3がビットホルダ26により回転自由に支持され、しかも前後方向には後述のクラッチの段部高さ分の遊びをもってビットホルダ26に対して連結されている。また、ホルダクラッチ27およびビットクラッチ32はそれぞれ図7および図8に示すような一方側平面に段部27A…,32A…を周方向に複数有する略類似した形状をなしており、それぞれビットホルダ26およびリングビット3に対する取り付け状態では図5に示すように相互の段部27A…,32A…の形成面が対面するように取り付けられ、使用時には図9に示すようにこれら段部形成面相互が当接される。そして特に、これらホルダクラッチ27およびビットクラッチ32の各段部27A…,32A…相互は、ビットクラッチ32側を削孔回転方向に回転させたときにはビットクラッチ32の段部32A…がホルダクラッチ27の段部27A…に引っ掛からず(回転推進装置により内管5に推進力を与えられていることによって、ビットクラッチ32とホルダクラッチ27とが離間しているため)に段部高さ分前後動しながら回転し、削孔回転方向と反対方向に回転させたときには引っ掛かりそれ以上は回転しない形状とされている。
一方、リングビット3は先端大径部31の外径が外管2の外径よりも若干大径とされ、また図10〜12にも示すように先端大径部31の前面には周方向に多数のビット3a,3a…が設けられており、さらに内周面には軸心方向に沿って基端から長手方向途中部まで(先端には達しない)溝部30D,30D…が周方向に複数(図示例では6つ)形成されている。この溝部30D,30D…の機能については後述する。
(内管の構成)
他方、本装置例の内管5は、例えば挿入深さに応じて単位内管50を複数直列接続して形成することができる。この単位内管50としては、図13に示すように、外管2よりも曲がり難い(剛性が高い)が曲がり可能な材料、例えば鋼管等により形成し、連結手段として一端部に雌ネジ部51を及び他端部に雄ネジ部52をそれぞれ形成したものを用いることができる。ただし、図5に示すように、内管5のうちリングビットよりも前方に突出する先導部分50Fが曲がり易いと後述の直線推進時における精度が低くなるので、当該先導部分50Fは基端側部分よりも剛性を高くし、曲がり難くするのが望ましい。特に、先導部分50Fと基端側部分の境目が丁度、リングビット3前端部近傍に位置するようにすると、先導部分の単位管50Fとしてより剛性の高い材料で形成した先導専用単位管を準備すれば済むため好ましい。
ちなみに、外管2をも含めて剛性の高低を示すと、次の式(1)のようになる。
内管先導部>内管基端側部分>外管 ・・・(1)
このように、外管2を内管5よりも曲がり易くしないとスムーズ且つ急角度での曲線推進が非常に困難となり、また内管5のうちでもリングビット3から突出する先導部50Fを基端側部分よりも曲がり難くしないと推進時の直進性が低くなる。
そして本例では、内管5を構成するものであって、リングビット3と対応する部分は、係合部を備えた略筒状のビットデバイス55により構成されている。ビットデバイス55は、図5のほか図14および図15にも示すように、リングビット3内側に嵌め入れられる程度の外径を有し、先端部および基端部に単位内管との接続手段として雌ねじ部55Aおよび雄ネジ部55Bをそれぞれ備えるとともに、その外周面におけるリングビット3内周面の溝部30D,30D…と対応する部位に長手方向に沿う凸条部55C,55C…が複数(図示例では3つ)形成されたものである。このビットデバイス55の各凸筋部55Cは、内管5を前進させた時には対応するリングビット溝部30D内の前端限度までそれぞれ挿入され、それ以上は挿入されないため、内管5に前進力を与えると内管5がリングビット3およびこれに連結された外管2を引張りながら前進することになる。そしてこの状態で内管5を回転させたときには凸筋部55C及び溝部30D相互の周方向の噛み合いにより、内管5の回転力がリングビット3に伝達され、それによってリングビット3が外管2に対して回転されるようになっている。一方、内管5を外管2に対して後退させると、ビットデバイス55の凸筋部55Cはリングビット3内面の溝部30Dから離脱するようになっており、さらに後退させるとビットデバイス55がリングビットホルダ26の後方に離脱し、後方の外管2内へ後退されるようになっている。なお、この凸筋部55Cの挿入を容易にするために、その数を溝部よりも少なくする、具体的には半数程度にするのが好ましい。
他方、本例では内管5の先端に、軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービット6がビットレジューサ56(これも内管5を構成する)を介して取り付けられている。ビットレジューサ56は図5のほか図16にも示すように、基端部に連結手段として雄ネジ部56Aを有し、この雄ネジ部56Aにより内管5の先端雌ネジ部51に螺合連結される。またビットレジューサ56の先端部にはテーパービット6の連結のために、係合溝56Bが設けられている。また、内空部56Cは削孔水を流通させるための通路とされる。
テーパービット6としては、例えば図5のほか図17〜21にも示すように、略円柱状をなし、頭部に軸心方向に対して傾斜した平坦面よりなる受圧面60を有するものである。テーパービット6の外径はリングビット3よりも若干大径とし、かつ基端部外周面に軸方向に沿う凸条部61,61…が周方向に複数形成したものが好適に用いられる。かかるテーパービット6は、構造が簡素なため鋳造等を利用して安価に製造でき、後述するように地中に埋め殺すとしても、施行コストが著しく高騰するようなことはない。
特に本例では、図19に示されるように、テーパービット6の基端面には前述のビットレジューサ56を係合するための係合孔62が軸心方向に沿って形成されており、この係合孔62の基端部内周面に係合凸部62pが突設されている。この係合凸部62pをビットレジューサ56の係合溝56Bに沿って通すようにして、係合孔62内にビットレジューサ56を挿入し係合させることにより、内管5の先端にテーパービット6が取り付けられる。
そして、テーパービット6の非受圧面の先端部における幅方向中央には受圧面60の傾斜方向と平行な方向を臨む噴射口63が形成されており、この噴射口63は流路64を介して係合孔62内と連通されている。特に図示例ではこの反対面にも平坦な傾斜面65が形成されており、噴射口63がこの傾斜面に設けられている。なお、この噴射口の噴射方向は、軸心方向D1をx軸とし、x軸と受圧面60の先端位置とを含む平面をx−y平面とし、x−y平面内におけるx軸に対する傾斜角度をθ1とし、y軸に対するx軸周りの傾斜角度をθ2としたとき、θ1=受圧面の傾斜角度、かつθ2=0°の両条件を満たすものである。θ1は、受圧面の傾斜角度に対して±5°程度であるのが好ましく、θ2は0°であるのが好ましい。
なお、テーパービットについては、上述したテーパービット6に限定されるものではなく、公知のテーパービットでもよいが、例えば、図36及び図37に示すように、他の実施例として受圧面に噴射口を設けたテーパービット600に置換してもよい。なお、図36及び図37において、テーパービット600は、柱状体の頭部を軸心方向に対して斜めに切除して受圧面(傾斜面)601を形成した形状をなし、その外径はリングビット3よりも若干大径とされ、かつ外周面に軸方向に沿う凸条部610,610…が周方向に複数形成され、各凸条部610の先端部にはビット620,620がそれぞれ先端面に露出するように埋設されている。また、受圧面(傾斜面)601に連通する流路640が形成され、先端に噴射口630が形成されている。さらに、テーパービット600の基端面に、リングビット3前面のビット3a,3a…と周方向に係合する係合凸部650,650,…が周方向に複数設けられている。この係合凸部650は、テーパービット600を内管5先端から取り外すためのものである。
<本発明に係る特徴部分>
次に、本発明に係る管の地中建て込み装置の特徴部分について、図31乃至図35に基づき説明する。なお、図31は本発明に係る管の地中建て込み装置の特徴部分を含めた概要図であり、図32は泥水の排出経路の説明図であり、図33は内返し用アダプターの側面図であり、図34は排出用スイベル近傍の拡大縦断面図であり、図35はエア供給管の先端からエアを噴出させている状態を示す説明図である。
図31に示すように、本発明に係る管の地中建て込み装置の外管2には、内返し用アダプター28が接続されている。この内返し用アダプター28には、図33に示すように、挿入孔H内の泥水を取り込む取り込み口28A,28A,…が少なくとも一以上(好適には四つ)形成されており、外管2全長における中間部分の外周面に、挿入孔H内の泥水をこの外管2内部に取り込む取り込み口28Aが形成されているかたちとなっている。内返し用アダプター28と樹脂管部21との取付構造については、前述した継手装置22,23との取付構造と略同様なので、説明を省略する。
本発明に係る管の地中建て込み装置は、前述したテーパービット6の流路64から、泥水等の削孔水が挿入孔H内に供給され、孔壁を安定させながら削孔しつつ、外管2の建て込みを行うものである。従来型の管の地中建て込み装置では、一般的に、供給された泥水の排出は、孔壁と外管との間を排出経路(外返し)とするか、管内部を排出経路(内返し)とするかの二通りしかなかった。しかしながら、本発明に係る管の地中建て込み装置では、外返しと内返しとを区間を分けて併用する構成としていることにより、挿入孔Hへの外管2の建て込みの施工効率を向上させつつ、挿入孔Hの孔壁の崩壊を最小限に防ぐことを可能としている。具体的には、取り込み口28A,28A,…が形成された内返し用アダプター28が取り付けられていることにより、図32に示すように、内管5の先端側からこの取り込み口28A,28A,…までの間は、泥水が外管2と孔壁Hとの間を流れるため(外返し)、この泥水を滑材として利用でき、外管2の挿入作業効率が容易となる。泥水は、孔壁表面に付着等により一定時間残存するので、順次形成される挿入孔Hの孔壁表面のほとんどすべての区間において、挿入作業中には、外管2との間に滑材として泥水が残存する。したがって、外管2の建て込みの施工効率を向上させることができる。また、取り込み口28A,28A,…から、後述する外管2の基端部に形成された排出口29Aを有する排出用スイベル29までは、泥水が外管2内(詳細には、外管2と内管5との隙間内)を流れるため(内返し)、泥水の排出により孔壁が崩壊する虞をなくすことができる。なお、取り込み口28A,28A,…が形成された内返し用アダプター28の設置位置としては、テーパービット6の先端から3〜20m以内とすることが好適である。
排出用スイベル29は、前述したように、泥水を排出するためのものである。排出用スイベル29は、泥水を排出する排出口29Aを有しており、この排出口29Aには、排出管(図示せず)を介して、バキューム装置(図示せず)が連結されている。このバキューム装置が連結されていることによって、掘削の際には、外管2内を負圧にすることにより、内返し用アダプター28の取り込み口28A,28A,…から取り込まれた泥水を排出口29Aから排出することができる。また、排出用スイベル29には、その基端部にゴムなどの弾性体からなるパッキン材29Bが取り付けられており、排出用スイベル29の基端部の内周面と内管5の外周面との間を水密(液密)状態にしている。このパッキン材29Bと内管5の外周面との間に、エア供給管8を挿入することにより、このエア供給管8から外管5内にエアを供給することができる。なお、排出用スイベル29は、外管2の基端部に取り付けられているが、樹脂管部21との取付構造については、前述した継手装置22,23との取付構造と略同様なので、説明を省略する。
エア供給管8は、前述したように、エアを外管5内に供給するものであるが、このことによって、外管5内に滞留するスライムをエアの上昇流で排出口29Aまで上昇させることができる。ここで、本発明に係る管の地中建て込み装置によって形成される挿入孔Hは、図35に示すように、挿入孔Hの縦断面を見て、その中間部分において、下方に向かって反りかえった状態(下方に向って凸状をなす状態)の弧状部分HKが形成されることから、この弧状部分HKに位置する外管2内の部分にスライムが滞留する場合もある。したがって、挿入孔Hの弧状部分HKに位置する外管2の部分にエアを供給することによって、この弧状部分HKに滞留するスライムを、エアの上昇流で排出口29Aまで上昇させて、最終的に排出口29Aから排出させることができる。
<管建込み方法例>
次に、以上に述べた装置例を用いた管建込み方法例について説明する。先ず、好適には図22に示すように既設構造物CS周囲の地盤Gの挿入部位に少なくとも内管先導部分50Fの長さと同程度の長さのガイド管100を挿入する。そして、図示しないが回転推進装置7の回転駆動軸に内管先導部分50Fを連結し、当該内管部分50Fを回転推進または推進のみにより挿入する。この推進は回転推進装置7の回転駆動源の下降により行う。またこの際、内管5内およびテーパービット6の流路64を通じて先端に泥水等の削孔水を供給しながら推進させる。なお、ガイド管100の建込みを省略することもできるが、当初は内管5のみで推進させることになるため、推進方向がズレ易いので、図示例のようにガイド管100を用いるのが好ましい。
次いで図示しないが、先端部にビットデバイス55を取り付けた単位内管50を、リングビット3を取り付けた外管2内に挿し通した状態で、リングビット3先端から突出するビットデバイス55先端を、先に推進させた内管先導部50Fの基端に継ぎ足す(図5参照)。しかる後、継ぎ足した単位内管50の基端部を回転駆動源に連結する。
以降は、内管5および外管2ともに順次単位内管50および単位外管20をそれぞれ継ぎ足しながら図23に示すようにさらに地中に推進させる。この際、本例では、推進に際してその方向制御を行うことができる。
より詳細に説明すると、直線推進を行うときには図25に示すように、回転推進装置7により内管5に回転力および推進力を与え、内管5先端のテーパービット6により削孔しながら内管5を地中に直線的に推進させる。この場合、テーパービット6の先端は傾斜面60を有しているものの軸心周りに回転しながら前進するので傾斜面60による受圧の影響は打ち消され、直線的に削孔することが可能である。またこの際、内管5を構成するビットデバイス55の凸条部55Cとリングビットの溝部30Dとの噛み合いにより内管5の回転力および推進力がリングビット3に与えられる(図5参照)。前述のとおり、リングビット3はビットホルダ26により外管2先端に回転自在に支持されており且つビットクラッチ32およびホルダクラッチ27の各段部32A…,27A…相互はビットクラッチ32A側を削孔回転方向に回転させたときには引っ掛からずリングビット32の回転を許容し、さらに外管2には周囲地盤の拘束力が作用しているので、外管2は回転されずリングビット3のみが回転する。またリングビット3は外管2先端に対して前後方向には連結されているため、内管5によりリングビット3に与えられた推進力によって外管2が引っ張られるようにして連行推進される。
これに対して、曲線推進を行うときには図26に示すように、テーパービット6の受圧面(傾斜面)60の先端が回転軸心に対して曲げたい側に位置する状態で内管5の回転を止め、更にそのままの状態で回転推進装置により内管5に推進力のみを与える。この際、テーパービット6の受圧面60にかかる力によりテーパービット6の推進方向が徐々に変化し、内管5を地中に曲線的に推進させることができる。またこの際、内管5を構成するビットデバイス55の凸条部55Cとリングビット内周面の溝部30Dとの噛み合いにより内管5の推進力がリングビット3に与えられる。リングビット3は外管先端に対して前後方向には連結されているため、内管5によりリングビット3に与えられた推進力によって外管2が引っ張られるようにして曲線的に推進される。なお、この曲線推進は三次元曲線的な推進が可能であり、図示例では鉛直面方向において曲げているが、水平面方向に曲げることもできる。
また、かかる方向制御に際しては、内管5先端の存在位置や、姿勢、軌道等を知る必要がある。このため、ジャイロや角度計を内管5の先端部内(例えば内管先導部分50F)に内蔵させて姿勢や軌道を計測したり、内管5の先端部内に電磁波発信機を設け地上側からこの電磁波を受信して内管先端部の位置を計測したり、内管5の先端ビット6の掘削により発生する弾性波を地上で計測して内管5の先端部の位置を計測したりすることができる。
削孔は、前述のように、テーパービット6の流路64を通じて先端に泥水等の削孔水を供給しながら行われるが、排出用スイベル29に形成された排出口29Aを、排出管を介してバキューム装置に連結していることにより、外管2内部は負圧とされ、図32に示すように、内返し用アダプター28の取り込み口28A,28A,…から取り込まれた泥水は排出口29Aから排出される。また、図35に示すように、弧状部分HKに滞留するスライムについては、エア供給管8の先端部分からエアを噴出させ、エアの上昇流で排出口29Aまで上昇させて、最終的に排出口29Aから排出される。
かくして、図23に示すように、内管5を既設構造部CS周囲の地表面から改良対象層までは弧状に進行させ、その後は改良対象層内を水平方向に沿って進行させて、既設構造物CSの下部地盤に至る挿入孔Hを形成しながら、順次形成される挿入孔内Hに外管2を挿入し、外管2を少なくとも既設構造物CSの下部に達するように挿入することができる。
そして、所望の経路(直線的な経路であっても、またS字状等の曲がりくねった経路であっても良い)で、既設構造物CS周囲の地表面から少なくとも既設構造物CSの下部に達する所定深さまで外管2を推進させたならば、本例では図24に示すように、テーパービット6を内管先端から取り外す。具体的には、先ず内管5を外管2に対して後退させて、テーパービット6基端部の凸条部61,61…をリングビット3前面のビット3a,3a間に挿入する。しかる後この状態で、内管5に削孔時とは反対方向の回転力を与えると、テーパービット6に対しても削孔時とは反対方向の回転力が付与され、さらにその凸条部61,61…がリングビットのビット3aに引っ掛かりリングビット3にも削孔時とは反対方向の回転力が伝達されるものの、その際に、リングビット3のビットクラッチ32の段部32Aが、周囲地盤により回転しないように拘束された外管2先端のホルダクラッチ27の段部27Aに引っ掛かるため、結果的にテーパービット6は殆ど反対周りに回転できない状態となる。そして、このテーパービット6が回転しない状態で内管5を削孔時とは反対周りに回転させつつ引き抜くと、テーパービット6の係合凸部62pを内管5先端のビットレジューサ56の係合溝に沿って引き抜くことができる。かかる係合の解除により、テーパービット6を内管5先端から離脱させることができるのである。
テーパービット6を取り外ししたならば、テーパービット6を外管2前方に残し且つ外管2をそのまま地中に挿入した状態で、回転推進装置7により内管5を外管から引き抜く。かくして外管2を、図27に示すように既設構造物CSの周囲の地表面から少なくとも既設構造物CSの下部に達するように地中に建て込むことができる。なお、この場合において、テーパービット6はそのまま地中に埋め殺しても良いし、ビット取り外し位置近傍に予めまたはその後に立坑を掘り、取り外したテーパービット6を回収しても良い。
また図示しないが、既設構造物CSの一方側の地上部または予め設けた立坑内から施工領域を通り他方側の地上部または予め設けた立坑内まで貫くように施行することもできる。この場合、他方側の地上部等においてビットを取り外し回収した後、内管を引き抜くようにすることができる。
他方、以上のようにして地中に建て込んだ外管2は、その後、例えばそのまま地盤G内に残留させ、地盤G内の水を排水するための集水管や排水管、もしくは下水や、水道水、ガス、各種ケーブル等のための地中埋設管などとすることができる。
また、建て込んだ外管2を薬液注入管挿入用のケーシング管とする等、地盤改良対策に利用することができる。すなわち、図27に示すように外管2を既設構造物CSの下部地盤内まで建て込んだならば、この外管2内に注入管200を挿入し、次いで図28に示すように注入管200を残して外管2を引き抜きいた後、当該注入管200を介して既設構造物CSの下部地盤内に薬液注入を行う。
この薬液注入方法としては、本出願人による特願平11−195521号において提案したものが好適である。これを適用した場合の注入状態が図29に示されている。すなわち、軸方向に間隔をおいて複数の外部パッカー206,206…を外面部に有し、かつ隣接する外部パッカー206,206間に注入口207,207…を有する注入外管201を前述のケーシング外管2を利用して挿入孔H内に建込み、隣接する両外部パッカー206,206を膨出させて挿入孔H壁面に密着させるとともに、この注入外管201内に、軸方向に間隔をおいて複数の内部パッカー216,216を外面部に有し、かつ隣接する内部パッカー216,216間に吐出口217を有する注入内管210を挿入し、隣接する両内部パッカー216,216を膨出させて注入外管201内面に密着させた状態とした後、隣接外部パッカー206,206と挿入孔H壁面と注入外管201外面とで囲まれる領域を空間とした状態で、注入内管210内、吐出口217を介して注入口207から薬液を浸透注入する。図中二点鎖線で示す部位L,Lが薬液が浸透している部位である。かくして、既設構造物CSの下部地盤に対して薬液を注入浸透させて地盤改良を行うことができる。
薬液を注入するに際して、施工を簡略化し効率を向上させためには、注入外管201を直接に前述の削孔内管5により引き込むこともできる。ただし、この場合には引き込む外管201の外面にパッカー206が張り出しているため、これを内管により引き込むのは困難である。したがってこの場合、図30に示すように、長手方向に間隔をおいて複数の注入孔227を有し、外周面に張り出たもののない(すなわち面一)注入外管220を前述の削孔内管5により引き込むのが望ましい。またこの場合、各注入口227はスリーブSLにより開閉可能に塞いでおき、注入時には注入圧によってスリーブSLが変形(この状態が二点鎖線で示されている)して薬液Gが注入外管220外部の地盤に注入され、薬液Gの注入を止めたときにはスリーブSLが復元して注入口227を塞ぐように構成するのが望ましい。
さらに、注入口を有しない外管2を挿入した場合であっても、その後に、内部に図示しないドリル装置等の孔形成手段を入れて注入口を形成し、注入外管として利用することもできる。
<その他>
(イ)上記例において、単位外管20や単位内管50相互の連結手段として、上記例のような螺合連結以外にも、他の公知の連結構造を適用できる。
(ロ)上記例においては、図示例のテーパービット6に限らず、例えば屈曲軸状のテーパービットや円弧軸状のテーパービットも、その周面が軸心方向に対して傾斜した受圧面をなすので利用できる。
(ハ)上記例においては、ビットデバイス55を用いずに、リングビット3と対応する単位内管50外面の所定位置に凸条部55C,55C…を直接設けても良い。
(ニ)上記例においては、テーパービットの径を外管の外径同等またはそれ以上に形成しておけば、リングビットを省略することも可能である。
(ホ)上記例においては、前述のようにテーパービット6を地中において取り外す必要はなく、その場合には地上または予め形成した立坑内につき抜くか、または内管5先端のテーパービット6を外管2内を通じて引き抜き可能な程度に小径可し、テーパービット6も内管5とともに引き抜くこともできる。後者の場合、テーパービット6を小径化してもその後にリングビット3を設けておけばテーパービット6による形成孔をリングビット3により拡孔できるため、外管2の連行挿入は可能である。
(ヘ)上記例において、テーパービット6を着脱自在に取り付けるための手段としては、螺合連結のほか、公知の着脱連結構造を採用することができる。
(ト)上記例では既設構造物CSの下部地盤に管を建込みこれを利用して地盤改良を行う場合(上記例の管建込み方法は既設構造物の有無に限られるものでもない)に利用しているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、地表に対し垂直方向、斜方向、水平方向等から挿入し、外管を建て込むことができ、法面等の斜面やトンネル坑内のライニング面からの挿入も可能であるし、立坑を予め掘削した後、この立孔内の側面から挿入することも可能である。また、単に地盤に孔を形成するために使用することもできる。なお、本発明は、地盤の改良に利用するものに限られず、地盤内の水を排水するための集水管や排水管、もしくは下水や水道水、ガス、各種ケーブル等のための地中埋設管などを、非開削で地中に建て込むためにも利用できるものである。
本発明の概要説明図である。 本発明の概要説明図である。 管建込み装置の施工状態概要図である。 単位外管の一部破断図である。 要部概略図である。 リングビットホルダの分解状態破断図である。 ホルダクラッチの正面図および側面図である。 ビットクラッチの側面図および正面図である。 クラッチの噛合い状態を示す側面図である。 リングビットおよびホルダ部の破断図である。 リングビットの前面図である。 リングビットの要部縦断面図である。 単位内管の縦断面図である。 ビットデバイスの破断図である。 ビットデバイスの前面図である。 ビットレジューサの破断図である。 テーパービットの正面図である。 テーパービットの平面図である。 テーパービットの底面(受圧面の裏面)図である。 テーパービットの右側面図である。 テーパービットの縦断面図である。 施工要領図である。 施工要領図である。 施工要領図である。 方向制御の説明図である。 方向制御の説明図である。 薬液注入による地盤改良を行う場合の施工要領図である。 薬液注入による地盤改良を行う場合の施工要領図である。 薬液注入の例を示す要部拡大縦断面図である。 薬液注入の他の例を示す要部拡大縦断面図である。 本発明に係る管の地中建て込み装置の特徴部分を含めた概要図である。 泥水の排出経路の説明図である。 内返し用アダプターの側面図である。 排出用スイベル近傍の拡大縦断面図である。 エア供給管の先端からエアを噴出させている状態を示す説明図である。 他の実施例のテーパービットの平面図である。 他の実施例のテーパービットの側面図である。
符号の説明
1…建込み装置、2…外管、3…リングビット、5…内管(削孔軸)、6…テーパービット、7…回転推進装置、28…内返し用アダプター、28A…取り込み口、29…排出用スイベル、29A…排出口、63…噴射口、H…挿入孔、HK…弧状部分。

Claims (10)

  1. 内管および外管からなる二重管を備え、前記内管の先端側から削孔水を供給しながら地中を掘削して挿入孔を形成する一方で、順次形成される挿入孔内に外管を挿入して、地中に外管を建て込む構成とされた装置であって、
    前記外管の外周面には、前記挿入孔内の泥水を、この外管内部に取り込む取り込み口が形成されると共に、前記外管の基端部には、前記泥水を排出する排出口が形成された、
    ことを特徴とする管の地中建て込み装置。
  2. それぞれ曲がり可能な内管および外管からなる二重管を備え、
    前記内管を既設構造物周囲の地表面から地中に進行させ、前記内管の先端側から削孔水を供給しながら掘削し、既設構造物周囲の地表面から少なくとも前記既設構造物下部に達する挿入孔を形成する一方で、順次形成される挿入孔内に外管を挿入して、地中に外管を建て込む構成とされた装置であって、
    前記外管の外周面には、前記挿入孔内の泥水を、この外管内部に取り込む取り込み口が形成されると共に、前記外管の基端部には、前記泥水を排出する排出口が形成された、
    ことを特徴とする管の地中建て込み装置。
  3. 掘削の際には、前記外管内を負圧にすることにより、前記取り込み口から取り込まれた泥水が前記排出口から排出される構成とされた、請求項1又は2記載の管の地中建て込み装置。
  4. 前記内管の先端側には、該内管の軸心方向に対して傾斜した受圧面を有し、地中内を弧状に進行自在とするテーパービットが備えられ、
    前記内管による挿入孔形成と同時に、前記外管を前記内管によって引っ張りながら前記外管挿入孔内に挿入する構成とされた、
    請求項1記載の管の地中建て込み装置。
  5. 前記内管の先端側には、該内管の軸心方向に対して傾斜した受圧面を有するテーパービットが備えられ、
    該テーパービットにより、前記内管を前記地表面から改良対象層までは弧状に進行させ、その後は改良対象層内を水平方向に沿って進行させて、前記既設構造物下部地盤に至る挿入孔を形成する構成とされ、
    前記内管による挿入孔形成と同時に、前記外管を前記内管によって引っ張りながら前記外管挿入孔内に挿入する構成とされた、
    請求項2又は3記載の管の地中建て込み装置。
  6. 前記外管内にはエア供給管が備えられ、挿入孔の前記弧状部分に位置する外管部分にエアが供給される構成とされた、請求項1乃至5のいずれか1項記載の管の地中建て込み装置。
  7. 前記取り込み口が、前記テーパービットの先端から3〜20m以内に形成された、請求項4乃至6のいずれか1項記載の管の地中建て込み装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項記載の管の地中建て込み装置を用いた地盤改良工法であって、
    外管を少なくとも地中の所望の領域に達するように挿入させたならば、外管を残して内管を回収し、その後、この外管を利用して該所望領域に改良対策を施す、
    ことを特徴とする地盤改良工法。
  9. 前記所望領域が既設構造物下部地盤である、請求項8記載の地盤改良工法。
  10. 前記改良対策は、薬液を注入して行われるものである、請求項9記載の地盤改良工法。
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