JP2005343243A - 車両用シートを用いた制動アシスト装置および制動アシスト方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 急制動時にはシートバックから運転者に積極的に反力を付与することにより、ブレーキペダルの踏込みを効率良く行うことができる車両用シートを用いた制動アシスト装置の提供を図る。
【解決手段】 車両の急制動の状態を検知する急制動検知手段と、急制動の検知により運転席3のシートバック3aから運転者Dに付加する反力を高めるシート反力付加手段4と、を備えたことにより、急制動時にはシート反力付加手段4によってシートバック3aから運転者Dに付加される反力が高められるので、運転者Dはシートバック3aのたわみ代に影響されることなくブレーキペダル6を十分に踏み込むことができる。
【選択図】 図3
【解決手段】 車両の急制動の状態を検知する急制動検知手段と、急制動の検知により運転席3のシートバック3aから運転者Dに付加する反力を高めるシート反力付加手段4と、を備えたことにより、急制動時にはシート反力付加手段4によってシートバック3aから運転者Dに付加される反力が高められるので、運転者Dはシートバック3aのたわみ代に影響されることなくブレーキペダル6を十分に踏み込むことができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、運転者が着座するシートによってブレーキ踏力の損失を防止するようにした車両用シートを用いた制動アシスト装置および制動アシスト方法に関する。
自動車では運転者がブレーキペダルを踏んで制動する際、特に急制動時には、制動時の踏力の反力が運転席のシートバックから運転者に作用する。このため、制動時、特に急制動時にはシートバックによって運転者をしっかりと保持する必要がある。
このため、従来ではブレーキペダルの操作により制動されていること(ブレーキペダルスイッチがON)を検知した場合に、シート後退指令の送信を中止することによりシートの後方移動を禁止するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−11704号公報(第6頁、第2図)
しかしながら、かかる従来の車両用シートにあっては、制動時にシートの後方移動が禁止されることにより、運転者によるブレーキペダルの踏込みができなくなるのを防止できるが、運転者が余裕を持って着座するために予めシートを後方位置に設定してある場合は、シートバックのたわみ代によって急制動が行い辛くなってしまう場合がある。
そこで、本発明は急制動時にはシートバックから運転者に積極的に反力を付与することにより、ブレーキペダルの踏込みを効率良く行うことができる車両用シートを用いた制動アシスト装置および制動アシスト方法を提供するものである。
本発明にあっては、車両の急制動の状態を検知する急制動検知手段と、急制動の検知により運転席のシートバックから運転者に付加する反力を高めるシート反力付加手段と、を備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、急制動時にはシート反力付加手段によってシートバックから運転者に付加される反力が高められるので、運転者はシートバックのたわみ代に影響されることなくブレーキペダルを十分に踏み込むことができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図5は本発明の一実施形態を示し、図1は本発明装置を装備した自動車を透視して示す平面図、図2は本発明装置の概要を示すブロック図、図3は運転者が着座した状態を示す車両用シートの側面図、図4は(a)にランバーサポートの非作動状態と(b)に作動状態を示す図2中A部の拡大図、図5は本発明装置の制御を実行するためのフローチャートを示す説明図である。
本実施形態の制動アシスト装置1が適用される自動車Mは、図1に示すように急制動の状態を検知する急制動検知手段としてのブレーキコントローラ2と、急制動の検知により車両用シートとしての運転席3のシートバック3aから運転者に付加する反力を高めるシート反力付加手段としてのランバーサポート4と、を備えている。
また、本実施形態の制動アシスト方法は、自動車Mの急制動の状態を検知した際に、運転席3のシートバック3aから運転者Dに反力を付加するシート反力付加手段としてのランバーサポート4を駆動して反力を高めるようにしている。
前記自動車Mのアクセルペダル5には、踏込みを検知するスイッチおよびアクセル開度センサが設けられるとともに、ブレーキペダル6には踏込みを検知するスイッチおよびストロークセンサが設けられ、これら各スイッチおよび各センサの検出信号、更にはブレーキ油圧の検出信号は前記ブレーキコントローラ2に入力されて急制動の状態を検知するようになっている。
即ち、急制動の状態を検知する方法としては、ブレーキペダル6の急な踏込みを検知するようにしており、例えば、(1)アクセルペダル5とブレーキペダル6との踏み替え時間(極短時間での踏み替え)、(2)ブレーキ油圧の上昇加速度(急激なブレーキ油圧の上昇)、(3)ブレーキペダル6のストローク加速度(急激なペダルストロークの増量)などを演算して急制動を検知する。
前記ブレーキコントローラ2で演算処理した結果は、図2にも示すように、車速センサ7の信号を処理する車速コントローラ8の演算結果とともにシートコントローラ9に出力され、このシートコントローラ9によって前記ランバーサポート4を駆動制御するようにしている。
即ち、ランバーサポート4は、図3に示すように運転席3のシートバック3aの下部に配置され、このシートバック3aの下部前面を前方に突出させるようになっている。
つまり、運転席3に着座した運転者Dの腰部Dwは、通常の着座姿勢では図4(a)に示すようにシートバック3aとの間に隙間δが設けられており、前記ランバーサポート4は(b)に示すように前記隙間δを埋めるように突出する。
前記ランバーサポート4は図5のフローチャートに従って駆動制御され、まず、ステップS1で車速V>0の判断により走行中であるかどうかを検出し、走行中(V>0)である場合はステップS2でブレーキスイッチのONを判断することによりブレーキペダル6の踏込みを検出し、ステップS3ではブレーキペダル6が踏込み状態(スイッチON)にある場合に急制動かどうかを判断する。
次に、急制動である場合にステップS4によりランバーサポート4の位置を検出した後、ステップS5によってランバーサポート4を突出駆動し、図4(b)に示すようにこのランバーサポート4を運転者Dの腰部Dwに押し当てる。
そして、ランバーサポート4を駆動した後、ステップS6によって車両の衝突が検知された場合は、ステップS7によってランバーサポート4を図4(a)に示すように引っ込めて元の位置に復元する。
以上の構成により本実施形態によれば、ブレーキコントローラ2によって急制動が検知された時にはランバーサポート4が運転者Dの腰部Dwに押し当てられるので、運転者Dがブレーキペダル6を踏み込んだ時にシートバック3aから受ける反力を高めることができる。
このため、運転者Dはシートバック3aのたわみ代に影響されることなくブレーキペダル6を十分に踏み込むことができ、急制動を実行することができる。
また、本実施形態ではシート反力付加手段を、シートバック3aの下部前面を前方に突出させるランバーサポート4としたので、ランバーサポート4を備えた車両用シートであれば、新たにシート反力付加手段を付加することなく既存の装置を利用できるため、本発明の制動アシスト装置を安価に提供できる。
更に、ブレーキコントローラ2は、ブレーキペダル6の急な踏込みを検知して急制動の状態を検知するようにしたので、急制動を確実に検知してランバーサポート4を誤作動することなく有効に活用することができる。
図6は他の実施形態を示す図5に対応したフローチャートで、本実施形態では急制動検知手段を車両衝突の可能性を検知する衝突事前検知手段として構成してある。
即ち、衝突時前検知手段は、車体の前方に向けて前方障害物との車間距離を音波などを用いて検知する装置として構成することができ、まず、ステップS10で車速V>0の判断により走行中であるかどうかを検出し、ステップS11で車速を検出した後、ステップS12で前方障害物との車間距離を検出する。
そして、ステップS13ではステップS12で検出した車間距離から衝突すると判断した場合に衝突警報を出し(ON)、次のステップS14でランバーサポート4の位置を検出した後、ステップS15によってランバーサポート4を突出駆動し、このランバーサポート4を運転者Dの腰部Dwに押し当てる。
そして、ランバーサポート4を駆動した後、ステップS16によって車両の衝突が検知された場合は、ステップS17によってランバーサポート4を引っ込めて元の位置に復元する。
従って、本実施形態によれば衝突の可能性を検知した時点、つまり衝突警報が出された時点でランバーサポート4を駆動するので、衝突警報が出されて運転者Dが急制動を行う際にはシートバック3aから十分な反力を得ることができるので、上記実施形態と同様にブレーキペダル6を十分に踏み込むことができ、急制動を実行することができる。
ところで、本発明は前記各実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
1 制動アシスト装置
2 ブレーキコントローラ(急制動検知手段)
3 運転席(車両用シート)
3a シートバック
4 ランバーサポート(シート反力付加手段)
5 アクセルペダル
6 ブレーキペダル
D 運転者
2 ブレーキコントローラ(急制動検知手段)
3 運転席(車両用シート)
3a シートバック
4 ランバーサポート(シート反力付加手段)
5 アクセルペダル
6 ブレーキペダル
D 運転者
Claims (5)
- 車両の急制動の状態を検知する急制動検知手段と、
急制動の検知により運転席のシートバックから運転者に付加する反力を高めるシート反力付加手段と、を備えたことを特徴とする車両用シートを用いた制動アシスト装置。 - シート反力付加手段は、シートバックの下部前面を前方に突出させるランバーサポートであることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートを用いた制動アシスト装置。
- 急制動検知手段は、ブレーキペダルの急な踏込みを検知することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シートを用いた制動アシスト装置。
- 急制動検知手段は、車両衝突の可能性を検知する衝突事前検知手段であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シートを用いた制動アシスト装置。
- 車両の急制動の状態を検知した際に、運転席のシートバックから運転者に反力を付加するシート反力付加手段の反力を高めることを特徴とする車両用シートを用いた制動アシスト方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004162991A JP2005343243A (ja) | 2004-06-01 | 2004-06-01 | 車両用シートを用いた制動アシスト装置および制動アシスト方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004162991A JP2005343243A (ja) | 2004-06-01 | 2004-06-01 | 車両用シートを用いた制動アシスト装置および制動アシスト方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005343243A true JP2005343243A (ja) | 2005-12-15 |
Family
ID=35496025
Family Applications (1)
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JP2004162991A Pending JP2005343243A (ja) | 2004-06-01 | 2004-06-01 | 車両用シートを用いた制動アシスト装置および制動アシスト方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005343243A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010179766A (ja) * | 2009-02-05 | 2010-08-19 | Toyota Boshoku Corp | 車両用シート |
JP2017137023A (ja) * | 2016-02-05 | 2017-08-10 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両用シートの沈込み制御装置 |
-
2004
- 2004-06-01 JP JP2004162991A patent/JP2005343243A/ja active Pending
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