JP2005342603A - コルゲート状積層体フィルタ - Google Patents
コルゲート状積層体フィルタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005342603A JP2005342603A JP2004164405A JP2004164405A JP2005342603A JP 2005342603 A JP2005342603 A JP 2005342603A JP 2004164405 A JP2004164405 A JP 2004164405A JP 2004164405 A JP2004164405 A JP 2004164405A JP 2005342603 A JP2005342603 A JP 2005342603A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrugated
- filter
- laminate
- divided
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D53/00—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
- B01D53/02—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography
- B01D53/04—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography with stationary adsorbents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L9/00—Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
- A61L9/01—Deodorant compositions
- A61L9/014—Deodorant compositions containing sorbent material, e.g. activated carbon
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L9/00—Disinfection, sterilisation or deodorisation of air
- A61L9/16—Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using physical phenomena
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D39/00—Filtering material for liquid or gaseous fluids
- B01D39/14—Other self-supporting filtering material ; Other filtering material
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D53/00—Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
- B01D53/26—Drying gases or vapours
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D2239/00—Aspects relating to filtering material for liquid or gaseous fluids
- B01D2239/06—Filter cloth, e.g. knitted, woven non-woven; self-supported material
- B01D2239/065—More than one layer present in the filtering material
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Drying Of Gases (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
【課題】 被処理ガスとコルゲート状積層体の壁面に担持された機能材との接触効率を顕著に高めると共に、コンパクト化が可能なコルゲート状積層体フィルタを提供すること。
【解決手段】 波形状の中芯材と平板状のライナー材を積層して形成されるコルゲート状積層体フィルタであって、該積層体は奥行き方向に少なくとも2分割され、該分割された各々の分割体のうち、少なくとも1つの分割体の中芯材の稜線が、奥行き方向に対して15度〜50度の角度を有する。
【選択図】 なし
【解決手段】 波形状の中芯材と平板状のライナー材を積層して形成されるコルゲート状積層体フィルタであって、該積層体は奥行き方向に少なくとも2分割され、該分割された各々の分割体のうち、少なくとも1つの分割体の中芯材の稜線が、奥行き方向に対して15度〜50度の角度を有する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、被処理ガスとコルゲート状積層体の壁面に担持された機能材との接触効率を高めたコルゲート状積層体フィルタに関するものである。
半導体製造・液晶製造等の先端産業では、製品の歩留まりや品質、信頼性を確保するため、クリーンルーム内における空気や製品表面の汚染制御が重要となっている。特に半導体産業分野では製品の高集積度化が進むにつれ、HEPA、ULPA等を用いた粒子状汚染物質の制御に加え、イオン性ガス状汚染物質の制御が不可欠となっている。
これら粒子状汚染物質やイオン性ガス状汚染物質を除去するために、イオン交換基などの機能材を、ケミカルフィルタに導入することが行われている。例えば、特開2001−317243号公報には、少なくとも、イオン交換繊維と活性炭とを含む濾紙がフィルタ濾材として枠材内に内蔵され、イオン性ガスと有機ガスとを同時に吸着・除去するケミカルフィルタが開示されている。また、特開平10−165730号公報には、対向する一対の空気の流入口と流出口に形成された外枠の内部に、波形板もしくは山形板の形状をしたガス状不純物を吸着する性質のある複数枚の吸着シートを、空気の流通方向と平行にして互いに隙間を空けた状態で重ねて配置したガス状不純物吸着フィルタが開示されている。
特開2001−317243号公報(請求項1)
特開平10−165730号公報(請求項1)
特開平10−128040号公報(請求項1)
これら従来のケミカルフィルタは、実際には高い除去効率と低い圧力損失を両立させるためコルゲート状に積層された構造体を用いるものである。コルゲート状積層体は波形状の中芯材と平板状のライナー材を積層して形成される流路が真っ直ぐで且つ被処理ガスが流入する方向が同じであるストレート流型と、互いに隣り合う中芯材の稜線同士が所定の角度を持って交差するように配置された斜行流型がある。ストレート流型はフィルタの流入口近傍では被処理ガスの流れが乱流又は乱流に近い状態であり、該被処理ガスが攪拌されるため被処理ガスとコルゲート状積層体の壁面に担持された機能材との接触効率が高いものの、被処理ガスがコルゲート状積層体の内部を通過するに従って被処理ガスの流れが乱流から層流に近づいていき、出口近傍では略層流になって接触効率が低下する。このため、フィルタ全体としては、接触効率が高いとは言えず被処理ガスからの吸着物質の吸着効率は十分ではないという問題がある。また、斜行流型は、コルゲート状積層体の内部において、被処理ガスの攪拌や混合の作用が飛躍的に増大し、乱流も生じ易くなってガスと吸着剤との接触機会が増大し、被処理ガスからの吸着物質の吸着除去効率も増大するものの、フィルタ単位体積当りの機能材の担持量(有効表面積)を大きく採ることができないという問題がある。
一方、特開平10−128040号公報には、コルゲート状積層体において、該積層体の奥行き方向に2〜8分割し、その各々について中芯材の波目に0〜5度の角度を付けたフィルタが開示されているものの、この程度の角度では構造体内部において被処理ガスの攪拌は十分ではなく、接触効率も高くないという問題がある。特に、被処理ガスを低流量で流す場合、ストレート流型と同様の問題がある。
従って、本発明の目的は、被処理ガスとコルゲート状積層体の壁面に担持された機能材との接触効率を顕著に高めると共に、コンパクト化された有効表面積が大きなコルゲート状積層体フィルタを提供することにある。
かかる実情において、本発明者らは鋭意検討を行った結果、奥行き方向に少なくとも2分割され、該分割された各々の分割体のうち、少なくとも1つの分割体の中芯材の稜線が、奥行き方向に対して特定の角度を有するコルゲート状積層体フィルタであれば、被処理ガスとコルゲート状積層体の壁面に担持された機能材との接触効率が顕著に高くなると共に、該積層体はコンパクト化できか、又は有効面積を大きく採れること等を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明(1)は、波形状の中芯材と平板状のライナー材を積層して形成されるコルゲート状の積層体であって、該積層体は奥行き方向に少なくとも2分割され、該分割された各々の分割体のうち、少なくとも1つの分割体の中芯材の稜線が、奥行き方向に対して15〜50度の角度を有するコルゲート状積層体フィルタを提供するものである。
また、本発明(2)は、各々の分割体の中芯材の稜線方向の傾きを、奥行き方向に対して互い違いにすることで、流路を平面視でジグザグ状に形成する前記コルゲート状積層体フィルタを提供するものである。
また、本発明(3)は、該積層体は奥行き方向に2〜10分割される前記コルゲート状積層体フィルタを提供するものである。
また、本発明(4)は、前記中芯材の山高が、0.7〜2.0mmである前記コルゲート状積層体フィルタを提供するものである。
また、本発明(5)は、脱臭フィルタ、除湿フィルタ、ケミカルフィルタ又は有機溶剤除去フィルタである前記コルゲート状積層体フィルタを提供するものである。
また、本発明(5)は、脱臭フィルタ、除湿フィルタ、ケミカルフィルタ又は有機溶剤除去フィルタである前記コルゲート状積層体フィルタを提供するものである。
本発明によれば、被処理ガスとコルゲート状積層体の壁面に担持された機能材との接触効率が顕著に高くなると共に、該積層体はコンパクト化できるか、又は有効表面積を大きく採れる。
本発明のコルゲート状積層体フィルタ(以下、単に「フィルタ」とも言う。)において、コルゲート状積層体は奥行き方向に少なくと2分割されていればよく、好ましくは2〜10分割である。分割体が1個では従来のストレート流型と同じであり、被処理ガスが構造体の内部で十分攪拌されない。また分割体が10を超えると、圧力損失が顕著になると共に奥行き方向の寸法が大きくなりコンパクト化が図れなくなる。また、分割体のうち、少なくとも1つ、好ましくは分割体の半分、更に全部の分割体の中芯材の稜線が奥行き方向に対して所定の角度α(以下、「稜線角度」とも言う。)にあることが好ましく、特に奥行き方向に互い違いに傾斜して流路がジグザグ状であるものが好ましい。また、分割体の少なくとも2つが稜線角度を有する場合、各々の稜線角度は各分割体で同じであってもよく、異なっていてもよい。稜線角度αは15〜50度、好ましくは20〜45度である。稜線角度が15度未満であれば、ストレート流型に近くなり、被処理ガスが構造体の内部で十分攪拌されない。また、稜線角度が50度を超えると、圧力損失が大きくなり過ぎ実用に耐えないものとなる。
本発明のコルゲート状積層体の形状の一例を図1〜図5を参照して説明する。図1は本例のコルゲート状積層体の鳥瞰図、図2は本例のコルゲート状積層体の平面を模式的に表した図、図3は本例のコルゲート状積層体の分割体の構造を説明する図、図4は本例のコルゲート状積層体の他の分割体の構造を説明する図、図5は本例のコルゲート状積層体の通気空洞の構造を説明する図である。なお、図1は左右方向に連続する構造であり、また上下方向に積層する構造であるが、構造を明確にするため一部の記載を省略した。図中、コルゲート状積層体10は、奥行き方向に5分割され、該分割された各々の分割体10a〜10eの中芯材12a〜12eの稜線13a〜13eの方向が、奥行き方向に対して互い違いで且つα度の角度を有するものである。このため、流路は平面視でジグザグ状になっている。
コルゲート状積層体10の積層構造は、分割体の一例である図3に示すように、波形状の中芯材12aと平板状のライナー材11aを積層したものであって、いわゆるハニカム構造と称されるものである。当該ハニカム構造は公知の方法によって製造することができ、例えば、機能材が担持された波形状の中芯材の上下の山部と機能材が担持された平坦状のライナー材を接着剤で接着して一体化したり、接着等を行わずにこれらを単に積層して得る方法が挙げられる。積層の際に接着剤を用いる場合、接着剤としては、例えば、シリカゾル等の無機系接着剤を使用できる。
本発明において、フィルタとしては、特に制限されず、脱臭フィルタ、除湿フィルタ、ケミカルフィルタ又は有機溶剤除去フィルタが挙げられる。また、機能材としては、特に制限されず、被処理ガス中から除去したい物質に応じて適宜選択することができる。具体的には、脱臭フィルタの場合、活性炭及びゼオライトなどが挙げられ、除湿フィルタの場合、シリカゲル及びモレキュラーシーブなどが挙げられ、ケミカルフィルタの場合、活性炭、ゼオライト、イオン交換樹脂及びイオン交換繊維等が挙げられる。ケミカルフィルタの場合、特に酸性ガスを目的とした場合には水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム及び炭酸ナトリウム等を用いることも有効である。また、有機溶剤除去フィルタの場合、活性炭、ゼオライトが挙げられる。これら機能材は1種単独、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これら機能材を中芯材やライナー材に担持する方法としては、特に制限されず、粉末状、粒状、塊状、繊維状などを接着材で接着する方法、機能材を含む懸濁液を塗布して接着する方法などが挙げられる。また、担持順序としては、特に制限されず、コルゲート成形前のペーパーの段階で担持させる方法及びコルゲート成形後、機能材を含む懸濁液に該コルゲート積層体を浸漬して担持する方法などが挙げられる。これらの機能材はイオン交換機能、電荷的吸着機能あるいはミクロポア吸着機能により、被処理ガス中の汚染物質を除去するものである。
本発明における分割体10aは、波形状の中芯材12aと平板状のライナー材11aを積層した積層体のうち、二点鎖線14、15に沿って切断されたものであって、二点鎖線14に沿って切断された切断面が被処理ガスの流入開口面18となり、二点鎖線15に沿って切断された切断面が隣接する他の分割体10bの開口面との接続面となる。すなわち、図4で示される分割体10bは同様に、波形状の中芯材12bと平板状のライナー材11bを積層した積層体のうち、二点鎖線16、17に沿って切断されたものであって、二点鎖線16に沿って切断された切断面が分割体10aの二点鎖線15に沿って切断された切断面との接続面となる。また、両側は、収納される枠体31の形状に沿った寸法に切断される(図6参照)。以下、同様の繰り返し構造により、図1及び図2のジグザグ状の流路を有するコルゲート状積層体を作製することができる。
一の分割体と隣接する他の分割体との接合方法としては、特に制限されず、枠体31内において、奥行き方向に隣接するだけでよく、接着剤などは特に必要としない。また、一の分割体の接続面と隣接する他の分割体の接続面は通気空洞同士が完全に一致していてもよく(図2参照)、また一致していなくてもよい(図7参照)。接続面同士が目合わせしていない場合、当該接続面で更に乱流を起こさせることができる。
図5におけるコルゲート状積層体の通気空洞の構造は、被処理ガスが流入する開口面18における寸法である。コルゲート状積層体構造のフィルタの山高さhは、通常0.7〜2.0mm、好ましくは1.0〜1.8mmである。また、ピッチpは、通常1〜5mm、好ましくは1.9〜3.3mmである。また、中芯材の厚みbは、0.1〜0.4mm、ライナー材の厚みaは0.1〜0.5mmである。また、分割体の奥行き長さcは3〜25mm、好ましくは5〜20mmである。各々の分割体の奥行き長さは同一であってもよく、異なっていてもよい。本発明において、山高さ及びピッチが上記範囲内にあると、稜線角度の傾斜と相まって、イオン性ガス状汚染物質の除去効率が一段と向上するため好ましい。
本例のコルゲート状積層体10構造を有するフィルタ30は、図1〜図6に示すように、機能材が担持された平板状のライナー材11aと機能材が担持された波形状の中芯材12aの間に、中芯材12aの山部の連続した方向に延びた略半円柱状の通気空洞19aが形成される。このため開口面18から被処理ガスを導入すると、被処理ガスが通気空洞19aを通過することができるようになっている。本例では、被処理ガスは開口面側に設置された分割体10aの稜線13aが右傾斜方向に配設された通気空洞19aに沿って流れ、次いで分割体10aに隣接する分割体10bの稜線13bが左傾斜方向に配設された通気空洞19bに沿って流れ、その後順次分割体10c〜10eの通気空洞19c〜19e内をジグザグ状に流れて、後方開口面19から排出される。なお、図2中、構造体中、被処理ガスの流れを示す矢印は簡略化のため、無数の通気空洞中の1つについて示した。
本例のフィルタ30によれば、圧力損失は発生するものの、被処理ガスとコルゲート状積層体の壁面に担持された機能材との接触効率が顕著に高くなるため、被処理ガス中に含まれる汚染物質の除去効率が向上する。また、ストレート流型と比較して、除去効率を同等とした場合、奥行きの寸法は25%縮小させることができ、コンパクト化が図れる。また、本例のフィルタ30は、0.3〜1.5m/s、好ましくは0.3〜0.8m/sのような低風量の被処理ガスの処理においては、圧力損失を最小限に抑制できる点で好ましい。
本発明のコルゲート状積層体の形状の他の例を図7を参照して説明する。図7は本例のコルゲート状積層体の平面を模式的に表した図である。図7において、図2と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図7において、図2と異なる点は被処理ガスが流入する側から奥行き方向に向けて、第1の分割体20a、第3の分割体20c及第5の分割体20eをストレート流型のコルゲート状積層体とした点、第4の分割体20dを右傾斜の通気空洞となるコルゲート状積層体とした点、及び各々の分割体を隣接する分割体の接続面における通気空洞同士を目合わせせずに配置した点にある。コルゲート状積層体20は、ストレート流型の除去効率と同等とした場合、奥行きの寸法は15%縮小させることができること及び各々の分割体の接続面は目合わせを行っていないため、1つの流路が複数の流路と接するため内部攪拌効果が高まること以外は、コルゲート状積層体10と同様の効果を奏する。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって本発明を制限するものではない。
比較例1
(ストレート流型コルゲート状積層体フィルタの作製)
平均粒径が20μmで、イオン交換容量が5.0m当量/gの強酸性陽イオン交換樹脂粉末(三菱化学株式会社製ダイヤイオン)と、シリカゾル(接着剤)とを、固形分の重量比が8:2となるように混合し、固形分濃度(スラリー濃度)30重量%の混合スラリーを調製した。
(ストレート流型コルゲート状積層体フィルタの作製)
平均粒径が20μmで、イオン交換容量が5.0m当量/gの強酸性陽イオン交換樹脂粉末(三菱化学株式会社製ダイヤイオン)と、シリカゾル(接着剤)とを、固形分の重量比が8:2となるように混合し、固形分濃度(スラリー濃度)30重量%の混合スラリーを調製した。
シリカ・アルミナ繊維(平均繊維径5μm、平均繊維長20mm)およびレーヨン繊維を70:30の割合で湿式抄紙し繊維間空隙率が90%、厚みtが0.2mmの平坦状の繊維質ペーパーに、上記混合スラリーを含浸させ、乾燥させて、機能材が担持された平板状のライナー材を得た。
次に、機能材が担持された平板状のライナー材の一部について上下一対の波形コルゲータの間を通し、波形状のイオン交換樹脂粉末が担持された中芯材を作製した。この中芯材の山部に接着剤としてシリカゾルを塗布した後、上記平板状のライナー材を重ね合わせて積層した。この中芯材と平板状のライナー材との積層を中芯材の通気方向が同一方向になるようにして繰り返して行い、ストレート流型のコルゲート状積層体ケミカルフィルタAを作製した。
上記コルゲート状積層体ケミカルフィルタAを、縦100mm×横100mm×厚さ40mmになるようにカットし、これをアルミニウム製の枠材に嵌め込んだ。上記ケミカルフィルタの単位体積当たりのイオン交換容量は500当量/m3、ケミカルフィルタの単位体積当たりのイオン交換樹脂粉末の含有量は、100kg/m3であった。なお、単位体積当たりのイオン交換容量は、フィルタに含有しているイオン交換樹脂粉末の重量にイオン交換樹脂粉末のイオン交換容量をかけて算出したものである。
(稜線角度を有するコルゲート状積層体ケミカルフィルタの作製)
上記コルゲート状積層体ケミカルフィルタAを、図3及び図4の二点鎖線で示す切断線に沿って切断すると共に、両側を切断して稜線角度が右45度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を3個、稜線角度が左45度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を2個作製した。これら5個の分割体を図2に示すようなジグザグ流路を形成するようにアルミニウム製の枠材に嵌め込み、コルゲート状積層体ケミカルフィルタBを作製した。このケミカルフィルタの単位体積当たりのイオン交換容量は500当量/m3、ケミカルフィルタの単位体積当たりのイオン交換樹脂粉末の含有量は、100kg/m3であった。なお、ケミカルフィルタの被処理ガスが流入する開口面における各部の寸法は中芯のピッチpが3.0mm、山高さhが1.6mmであった。
上記コルゲート状積層体ケミカルフィルタAを、図3及び図4の二点鎖線で示す切断線に沿って切断すると共に、両側を切断して稜線角度が右45度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を3個、稜線角度が左45度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を2個作製した。これら5個の分割体を図2に示すようなジグザグ流路を形成するようにアルミニウム製の枠材に嵌め込み、コルゲート状積層体ケミカルフィルタBを作製した。このケミカルフィルタの単位体積当たりのイオン交換容量は500当量/m3、ケミカルフィルタの単位体積当たりのイオン交換樹脂粉末の含有量は、100kg/m3であった。なお、ケミカルフィルタの被処理ガスが流入する開口面における各部の寸法は中芯のピッチpが3.0mm、山高さhが1.6mmであった。
(性能の測定)
上記ケミカルフィルタを用い、下記条件でアンモニアの除去率を測定した。なお、実際のクリーンルームで問題となるアンモニア濃度は数十μg/m3であるが、加速試験とするためにアンモニア濃度を240μg/m3にした。この条件でケミカルフィルタの圧力損失を測定したところ、コルゲート状積層体ケミカルフィルタAが8Pa、コルゲート状積層体ケミカルフィルタBが26Paであった。結果を表1に示す。
上記ケミカルフィルタを用い、下記条件でアンモニアの除去率を測定した。なお、実際のクリーンルームで問題となるアンモニア濃度は数十μg/m3であるが、加速試験とするためにアンモニア濃度を240μg/m3にした。この条件でケミカルフィルタの圧力損失を測定したところ、コルゲート状積層体ケミカルフィルタAが8Pa、コルゲート状積層体ケミカルフィルタBが26Paであった。結果を表1に示す。
<試験条件>
・通気ガスの組成 :アンモニアを240μg/m3含む空気
・通気ガスの温度及び湿度:23℃、50%RH
・除去対象ガス :アンモニア
・通気風速 :0.5m/s
・ ケミカルフィルタの厚み:40mm
・ 試験時間;740時間
・通気ガスの組成 :アンモニアを240μg/m3含む空気
・通気ガスの温度及び湿度:23℃、50%RH
・除去対象ガス :アンモニア
・通気風速 :0.5m/s
・ ケミカルフィルタの厚み:40mm
・ 試験時間;740時間
比較例2
稜線角度が右45度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を3個、稜線角度が左45度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を2個の代わりに、稜線角度が右5度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を3個、稜線角度が左5度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を2個を作製した以外は、実施例1と同様の方法で行いジグザグ流路を有するコルゲート状積層体ケミカルフィルタCを得た。また、同様にこの条件でケミカルフィルタの圧力損失を測定したところ、コルゲート状積層体ケミカルフィルタCが11Paであった。結果を表1に示す。
稜線角度が右45度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を3個、稜線角度が左45度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を2個の代わりに、稜線角度が右5度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を3個、稜線角度が左5度に傾斜した奥行き寸法8mmの分割体を2個を作製した以外は、実施例1と同様の方法で行いジグザグ流路を有するコルゲート状積層体ケミカルフィルタCを得た。また、同様にこの条件でケミカルフィルタの圧力損失を測定したところ、コルゲート状積層体ケミカルフィルタCが11Paであった。結果を表1に示す。
表1の結果から、実施例1のケミカルフィルタは有効表面積が同じであるにも関わらず、コルゲート状積層体内において、被処理ガスと機能材が有効に接触するため、除去効率が95%に低下するまでの時間を1.25倍(対比較例1)、1.19倍(対比較例2)とすることができる。
本発明のフィルタは、被処理ガス中から種々の物質を除去する目的で使用され、例えば半導体製造・液晶製造過程におけるクリーンルーム、クリーンブース、クリーンベンチ等に浮遊する微量のケミカル汚染物質を除去するのに好適である。特に被処理ガスを流す際、圧力損失は多少犠牲にしてでも、顕著な除去効率を望む場合やコンパクト化を図りたい場合に有効である。
10、10a、10b、20 コルゲート状積層体
11a〜11e ライナー材
12a〜12e 中芯材
13a〜13e 稜線
14〜17 切断線
18 被処理ガス流入側開口面
19 処理ガス流出側開口面
30 ケミカルフィルタ
t 厚さ
h 山高さ
p ピッチ
11a〜11e ライナー材
12a〜12e 中芯材
13a〜13e 稜線
14〜17 切断線
18 被処理ガス流入側開口面
19 処理ガス流出側開口面
30 ケミカルフィルタ
t 厚さ
h 山高さ
p ピッチ
Claims (5)
- 波形状の中芯材と平板状のライナー材を積層して形成されるコルゲート状の積層体であって、該積層体は奥行き方向に少なくとも2分割され、該分割された各々の分割体のうち、少なくとも1つの分割体の中芯材の稜線が、奥行き方向に対して15度〜50度の角度を有することを特徴とするコルゲート状積層体フィルタ。
- 各々の分割体の中芯材の稜線方向の傾きを、奥行き方向に対して互い違いにすることで、流路を平面視でジグザグ状に形成することを特徴とする請求項1記載のコルゲート状積層体フィルタ。
- 該積層体は奥行き方向に2〜10分割されることを特徴とする請求項1又は2記載のコルゲート状積層体フィルタ。
- 前記中芯材の山高が、0.7〜2.0mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコルゲート状積層体フィルタ。
- 脱臭フィルタ、除湿フィルタ、ケミカルフィルタ又は有機溶剤除去フィルタであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のコルゲート状積層体フィルタ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004164405A JP2005342603A (ja) | 2004-06-02 | 2004-06-02 | コルゲート状積層体フィルタ |
TW094117969A TW200602118A (en) | 2004-06-02 | 2005-06-01 | Corrugated laminate filter |
KR1020050046986A KR20060049477A (ko) | 2004-06-02 | 2005-06-02 | 콜게이트형상 적층체 필터 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004164405A JP2005342603A (ja) | 2004-06-02 | 2004-06-02 | コルゲート状積層体フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005342603A true JP2005342603A (ja) | 2005-12-15 |
Family
ID=35495457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004164405A Pending JP2005342603A (ja) | 2004-06-02 | 2004-06-02 | コルゲート状積層体フィルタ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005342603A (ja) |
KR (1) | KR20060049477A (ja) |
TW (1) | TW200602118A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009536875A (ja) * | 2006-05-11 | 2009-10-22 | コーニング インコーポレイテッド | 活性炭ハニカム触媒床及びその利用方法 |
JP2009247962A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-29 | Syst Enji Service Kk | 希薄な揮発性炭化水素を含む大量の排ガス浄化方法 |
JP2011021783A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Okayama Eco Energy Gijutsu Kenkyusho:Kk | 調湿モジュール及び調湿ユニット並びにその設置方法 |
-
2004
- 2004-06-02 JP JP2004164405A patent/JP2005342603A/ja active Pending
-
2005
- 2005-06-01 TW TW094117969A patent/TW200602118A/zh unknown
- 2005-06-02 KR KR1020050046986A patent/KR20060049477A/ko not_active Application Discontinuation
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009536875A (ja) * | 2006-05-11 | 2009-10-22 | コーニング インコーポレイテッド | 活性炭ハニカム触媒床及びその利用方法 |
JP2009247962A (ja) * | 2008-04-03 | 2009-10-29 | Syst Enji Service Kk | 希薄な揮発性炭化水素を含む大量の排ガス浄化方法 |
JP2011021783A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Okayama Eco Energy Gijutsu Kenkyusho:Kk | 調湿モジュール及び調湿ユニット並びにその設置方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW200602118A (en) | 2006-01-16 |
KR20060049477A (ko) | 2006-05-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7364608B2 (en) | Chemical filter and method for manufacturing same | |
US8337601B2 (en) | Air filter sheet, process for manufacturing same, and air filter | |
JP4593224B2 (ja) | ケミカルフィルター及びその製造方法 | |
JPWO2003001122A1 (ja) | 空気清浄方法及びこれに用いる空気清浄装置 | |
US20050229562A1 (en) | Chemical filtration unit incorporating air transportation device | |
DE60202508T2 (de) | Verfahren und Luftfilter zur Reinigung von Luft in einem Reinraum | |
KR101972583B1 (ko) | 차량용 필터 | |
US20050022671A1 (en) | Chemical filter and method for manufacturing same | |
US20050212174A1 (en) | Method for manufacturing chemical filter | |
JP2005342603A (ja) | コルゲート状積層体フィルタ | |
CN101683610A (zh) | 空气过滤系统及其化学滤网 | |
JP3750800B2 (ja) | 空気清浄装置 | |
JP4819367B2 (ja) | エアフィルタ用シートの製造方法 | |
TW201914673A (zh) | 氣液接觸體 | |
CN105333544A (zh) | 一种新型除湿系统 | |
JP2005342602A (ja) | 波板積層体フィルタ | |
JP3552141B2 (ja) | ケミカルフィルタおよびそれを用いた空気濾過方法 | |
JP2006280997A (ja) | スラリー組成物、並びにエアフィルタ及びその製造方法 | |
JP2006231094A (ja) | 光触媒担持斜行ハニカム及び空気清浄装置 | |
JPH10230117A (ja) | ケミカルフィルタ装置及びその制御方法 | |
JP3434587B2 (ja) | エアフィルタ用ろ材 | |
JPH0360710A (ja) | 空気浄化用濾過材 | |
JPH10128040A (ja) | コルゲート積層型エアフィルタ | |
JP2001145816A (ja) | 気体浄化用フィルタ | |
JPH10165730A (ja) | ガス状不純物吸着フィルタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080606 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080612 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081015 |