JP2005339654A - 光ヘッド装置 - Google Patents
光ヘッド装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005339654A JP2005339654A JP2004156406A JP2004156406A JP2005339654A JP 2005339654 A JP2005339654 A JP 2005339654A JP 2004156406 A JP2004156406 A JP 2004156406A JP 2004156406 A JP2004156406 A JP 2004156406A JP 2005339654 A JP2005339654 A JP 2005339654A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical head
- liquid crystal
- hologram element
- light
- head device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Optical Head (AREA)
Abstract
【解決手段】光ヘッドに用いるホログラム素子として、少なくとも、誘電異方性を有する非重合性液晶102と、重合性モノマー103あるいはプレポリマーと、光重合開始剤とからなる組成物を一対の透明基板101間に保持し、前記組成物を二光束干渉露光することにより、主にポリマーから成る層と主に非重合性液晶から成る層との周期的な相分離構造を形成したポリマー分散液晶型の偏光選択性ホログラム素子100を用いて、光源から該ホログラム素子100に入射する光の偏光方向(電界の振動方向)を記録媒体トラック方向と略平行に設定したことを特徴とする。
【選択図】 図6
Description
この構成においては、等方性媒体の屈折率を複屈折媒体の常光屈折率、または異常光屈折率のいずれかと等しくすることにより、偏光性(光学異方性)を示す回折格子が得られる。この偏光分離素子を光路中に配置して往路透過、復路回折の機能を持たせるようになっている。
等方性媒体3の屈折率を複屈折媒体2の常光屈折率、または異常光屈折率のいずれかと等しくすることにより、偏光性(光学異方性)を示す回折格子として機能する。すなわち、ある方向の偏光に対してはほぼ全透過し、これと直交する偏光に対しては全回折するような特性を持たせることができる。
このような偏光性回折格子を光ヘッドの分岐素子として用いれば、光源から光記録媒体13へ向かう往路を全透過する偏光方向に設定して効率良く光記録媒体に集光させ、光路中に1/4波長板を配置しておくことにより、図15に示すように、光記録媒体13からの反射光を往路の偏光方向とは直交して戻るようにさせて再び偏光性回折格子7に入射させると、復路光は全回折され光検出器9に効率良く受光されるようにでき往路、復路とも高効率の光ヘッドが実現できる。
このSN比低下を改善させるため、偏光性回折格子の復路効率(+1次回折効率)は40%を越えた高回折効率が必要となる。また、青色領域で光源、光検出器一体化して小型化、つまり、図15における偏光性回折格子7や半導体レーザー7あるいは光検出器9の一体ユニット化するためには、偏光性回折格子7に必要な格子ピッチは短波長化にともない、1μmオーダーの狭ピッチが必要となる。
また、ポリマー壁と非重合性液晶分子との相互作用が強いので、非重合性液晶部は比較的高温領域まで液晶相を保つことができ、偏光選択性ホログラム素子の使用温度範囲を広げることが可能となる。
図1において偏光選択性ホログラム100は、非重合性液晶分子102と重合性モノマー103あるいはプレポリマーとを図示しない光重合開始剤とを均一に混合した組成物で構成され、この組成物が二枚の透明基板101,101’間に挟み込まれている。
組成物の厚みは基板間隔を制御する図示しないスペーサー部材によって制御できる。この組成物は感光性を有するため、素子作製工程において感度を有する波長域の光を遮断した環境下で取り扱うことが好ましい。
液晶材料を選択する時は、あるオーダーパラメーターの配向状態において、重合性モノマー103あるいはプレポリマーの硬化層の屈折率と等しい屈折率となる液晶材料を選択してもよく、また、液晶材料を選択してから、その液晶のあるオーダーパラメーターの配向状態での屈折率と同じ屈折率になるように重合性モノマーあるいはプレポリマーを選択してもよい。
また重合性モノマー103またはそのプレポリマーとしては、重合による硬化収縮が大きいものを用いることが好ましい。
透明基板101,101’としては、液晶表示装置に用いられるようなガラス、プラスチックなどを用いることができる。
図2において図示しない所望の波長のレーザー光源による二光束干渉露光系を用いて、組成物中に露光を行うと、図3に示すように干渉縞の明部において重合性モノマー(便宜上、黒塗り三角形で示す)あるいはプレポリマーの光重合反応が始まる。この時、硬化収縮が起こって密度差が生じ、隣接する重合性モノマーあるいはプレポリマーが明部に移動し更に重合が進行する。それと同時に明部に存在していた非重合性液晶(便宜上、楕円で示す)が暗部に向かって追い出されることで相分離が起こる。このとき液晶分子が移動して行く際にモノマーやポリマー鎖との相互作用で液晶分子長軸を移動方向に配向させようとする力が働くと考えられる。すなわち、相分離過程において干渉縞の間隔方向に液晶分子を配向させようとする力が働くと考えられる。
温度によって相分離の速度が変化し、液晶分子の配向性に影響を及ぼすと考えられる。最適な加熱温度は使用する材料によって異なるが40℃から100℃程度が好ましい。
体積ホログラムの厚みを薄くすると回折効率の角度依存性が小さくなり、入射角変動に対する光利用効率低下が改善する。
したがって、図4に示すように、偏光選択性が大きく入射角度依存性が比較的少ない高効率な偏光選択性ホログラムが得られる。
図5は、光ヘッドの光源である半導体レーザ(便宜上、図15に示した符号8を用いる)LD,光検出器(便宜上、図15で示した符号9を用いる)PD,ホログラム素子100の部分を拡大したものである。よって図8ではコリメートレンズ、対物レンズ、光記録媒体等は図示省略してある。
半導体レーザ8からの出射発散光中に図2乃至図4において説明した液晶分子を含む記録材料13に干渉露光したホログラム素子100が配置されている。
ホログラム素子100は光記録媒体で反射した戻り光がホログラム素子100で回折され光検出器9で受光されるとき、回折光中でフォーカス信号を検出するための回折光の光軸が図5中のy−z面内に設定されている。
このとき情報を記録再生する光記録媒体の情報を記録するトラックの方向は図5において紙面と垂直な方向である。
同図においてホログラム素子100は、コリメートレンズ(便宜上、図15において示した符号10を用いる)と対物レンズ(便宜上、図15で示した符号12を用いる)との間の平行光中に配置されている。
この場合も光源8からのホログラム素子100への入射光の偏光方向を光記録媒体13のトラック方向と平行にすることにより、ホログラム素子100は液晶部全体の常光屈折率noとポリマー部の屈折率npの差を感じないため回折せず、ほとんど透過するのでホログラム素子における光のロスが起こらないようにできる。
図7においてはフォーカス信号検出法としてナイフエッジ法を用いる場合であり、光記録媒体で反射された戻り光は紙面手前方向からホログラム領域に入射し、ホログラム領域Aからはフォーカス信号検出用の回折光が光検出器の領域PD1−1とPD1−2の分割線上に集光する。
トラッキング信号検出用の回折光はホログラム領域Bからの回折光が検出領域PD2に集光するのとホログラム領域Cからの回折光が検出領域PD3に集光する。フォーカス信号Fは、
F=[PD1−1]−[PD1−2]
から生成し、トラッキング信号Tは
T= PD2−PD3 から生成する。
図14は、ホログラムの+1次回折効率の様子を示す図であり、横軸がホログラム内の位置、縦軸が+1次回折効率を示している。
また、光記録媒体(便宜上、図15において示した符号13が用いられている図6参照)からの戻り光の偏光方向をフォーカス検出のための回折光の光軸のホログラム面に射影した方向と略平行にするにはホログラム素子と対物レンズの間に1/4波長板を配置することにより実現できる。
図8において光記録媒体からの反射戻り光はホログラム素子で2つの回折光に分かれて回折される。図において戻り光の左半分は光検出器手前で集光するようなビームとして回折され、戻り光の右半分は光検出機の後方で集光するようなビームとして回折される。すなわち、左半分は前側収束、右半分は後側収束であり、光検出器からのに前側と後側の収束位置の距離は等しい。
F=(1+3+5)−(2+4+6)で検出され、
トラック信号Tは、
T=(1+2+3)−(4+5+6)で検出される。ここでパラメータと示す数字「1」は光検出器9での分割PD1からの出力を意味している。
請求項1記載の発明に係る実施例と同様に、本実施例に用いられるホログラム素子は、図10に示すように、非重合性液晶分子を含む組成物中に重合性モノマーあるいはプレポリマーの一部として重合性液晶モノマーを混合し、図10において上側の断面図で示すように、二枚の透明基板間に封入されて構成されている。
重合性液晶モノマーとしては、単官能の液晶アクリレートモノマー、液晶メタアクリレートモノマー、二官能の液晶ジアクリレートモノマー、液晶ジメタアクリレートモノマーなどが用いられる。これらの材料は、官能基であるアクリロイルオキシ基と液晶骨格の間にメチレン鎖を有していても良い。このような組成物に二光束干渉露光を行うと、ポリマー中にはある程度の液晶性モノマー骨格も取り込まれながら重合されていく。この時、図3と同様に、干渉縞の明部から暗部に非重合性液晶分子が追い出されて行く過程で、重合性液晶モノマーにも相互作用して重合性液晶モノマーの分子長軸を移動方向に配向させようとする力が働くと考えられる。
このようにして図10における中段の断面図および下段に示す上面図のように重合性液晶モノマーの分子長軸が比較的配向した状態でポリマー中に固定化される。特に、ポリマー層と非重合性液晶の界面ではポリマー層表面に略垂直方向に液晶骨格長軸が配向した状態で固定化されていると考えられる。従って、非重合性液晶層全体としても液晶分子の配向性が向上して液晶層内の複屈折性が更に向上するため、回折現象の偏光選択性が大きくなる。また、ポリマー層表面に液晶骨格部が固定化されていて非重合性液晶分子との相互作用が強いので、比較的高温まで液晶相を保つことができ、偏光選択性ホログラム素子の使用温度範囲を広げることができる。
本実施例は、図5,6,8において説明したように、液晶分子を含む記録材料に干渉露光で作成したホログラム素子100を光ヘッドに適用したときの構成を対象として、光源である半導体レーザ8(LD)の活性層接合方向は光記録媒体のトラック方向(トラック溝方向)と直交させることを特徴としている。
この方法により高密度光ディスクの記録再生で望ましいスポット形状と液晶分子を含む記録材料に干渉露光で作成したホログラム素子における往路の非回折、全透過特性の両立が可能となる。
図12には、図11に示した構成の一部変形例が示されている。
ここでは光源である半導体レーザ8(LD)と液晶分子を含む記録材料に干渉露光で作成したホログラム素子100の間に配置する1/2波長板110をホログラム素子100と一体化した構成としている。
図5,6,8,11,12に示した構成の光ヘッド装置において、図13に示すように、光源である8(LD)、光検出器9および液晶分子を含む記録材料に干渉露光で作成したホログラム素子100を1つのユニット内に一体化して構成することにより、光ヘッド装置の組立てをおこなう際に光源8、光検出器9、検出光学系が一体化されているので組立て時間が短縮され、調整も簡単になる。この一体化の構成には符号110で示すように、図11,図12に示した1/2波長板の一体化も含まれる。
9 光検出器
10 コリメートレンズ
12 対物レンズ
13 記録材料
100 偏光選択性ホログラム素子
101,101’ 透明基板
102 非重合性液晶
103 重合性モノマー
110 1/2波長板
Claims (6)
- 光源からの光を記録媒体に集光し、記録媒体からの反射光を検出して情報を記録または再生、あるいは記録再生する光ヘッドを備えた光ヘッド装置において、
上記光ヘッドに用いるホログラム素子として、少なくとも、誘電異方性を有する非重合性液晶と、重合性モノマーあるいはプレポリマーと、光重合開始剤とからなる組成物を一対の透明基板間に保持し、
前記組成物を二光束干渉露光することにより、主にポリマーから成る層と主に非重合性液晶から成る層との周期的な相分離構造を形成したポリマー分散液晶型の偏光選択性ホログラム素子を用いて、光源から該ホログラム素子に入射する光の偏光方向(電界の振動方向)を記録媒体トラック方向と略平行に設定したことを特徴とする光ヘッド装置。 - 請求項1記載の光ヘッド装置において、
記録媒体で反射して前記ホログラム素子に入射する戻り光の偏光方向(電界の振動方向)として、ホログラムで回折されたフォーカス検出のための回折光の光軸をホログラム面に射影した方向と略平行に設定したことを特徴とする光ヘッド装置。 - 請求項1または2記載の光ヘッド装置において、
前記ホログラム素子は、ホログラムを構成する前記組成物中に更に重合性液晶モノマーを含み、二光束干渉露光後の主にポリマーから成る層の中に液晶骨格部を含有した偏光選択性ホログラム素子を用いていることを特徴とする光ヘッド装置。 - 請求項1乃至3のうちの一つに記載の光ヘッド装置において、
前記ホログラム素子としてポリマー分散液晶型の偏光選択性ホログラム素子を用いるとともに、光源として半導体レーザを用い、該半導体レーザの接合方向(活性層の接合方向)を記録媒体のトラック方向と垂直方向に設定し、光源とホログラム素子の間に1/2波長板を設置したことを特徴とする光ヘッド装置。 - 請求項4記載の光ヘッドにおいて、
前記1/2波長板はホログラム素子と一体化していることを特徴とする光ヘッド装置。 - 請求項1乃至5のうちの一つに記載の光ヘッド装置において、
前記光源と光検出器とホログラム素子とが一体化していることを特徴とする光ヘッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004156406A JP2005339654A (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | 光ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004156406A JP2005339654A (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | 光ヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005339654A true JP2005339654A (ja) | 2005-12-08 |
Family
ID=35493053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004156406A Pending JP2005339654A (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | 光ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005339654A (ja) |
-
2004
- 2004-05-26 JP JP2004156406A patent/JP2005339654A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010153027A (ja) | 回折素子および光ヘッド装置 | |
JP6008847B2 (ja) | 光ピックアップおよび光回折素子の製造方法 | |
US7564504B2 (en) | Phase plate and an optical data recording/reproducing device | |
KR20060080430A (ko) | 수차 보정용 액정소자 및 이를 구비한 광픽업 및 광 기록및/또는 재생기기 | |
JP4474706B2 (ja) | 光ヘッド装置 | |
KR100779693B1 (ko) | 파장선택형 회절소자 및 이를 갖는 광헤드장치 | |
JP4631135B2 (ja) | 位相子 | |
KR101097078B1 (ko) | 회절 소자 및 광헤드 장치 | |
JP4478398B2 (ja) | 偏光光学素子、光学素子ユニット、光ヘッド装置及び光ディスクドライブ装置 | |
JP4622160B2 (ja) | 回折格子一体型旋光子および光ヘッド装置 | |
JP2007503071A (ja) | 光記録担体 | |
JP3711652B2 (ja) | 偏光回折素子及びそれを用いた光ヘッド装置 | |
JP2005339654A (ja) | 光ヘッド装置 | |
JP2001344800A (ja) | 光ヘッド装置 | |
JP4999485B2 (ja) | 光束分割素子および光束分割方法 | |
JP4599763B2 (ja) | 光ヘッド装置 | |
JP2006189695A (ja) | 液晶回折光学素子及び光ヘッド装置及び光ディスクドライブ装置 | |
JP4427877B2 (ja) | 開口制限素子および光ヘッド装置 | |
JP4626026B2 (ja) | 光ヘッド装置 | |
KR100990347B1 (ko) | 위상판 및 광정보 기록재생 장치 | |
KR100580973B1 (ko) | 파장선택형 회절소자 및 이를 갖는 광헤드장치 | |
KR100244220B1 (ko) | 편광액정 홀로그램 제조방법 및 이를 이용한 광 픽업장치 | |
JP2004212553A (ja) | 偏光回折光学素子及び光ピックアップ装置及び光ディスクドライブ装置 | |
JP4420990B2 (ja) | 光ヘッド装置 | |
JP2004069977A (ja) | 回折光学素子および光ヘッド装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090323 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090428 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090901 |