JP2005338158A - Da変換装置、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

Da変換装置、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 輝度ムラを改善する。
【解決手段】 各色セレクタ230は、基準電圧Vref0〜Vref1023の中から制御データCTLに応じて基準電圧の組VrefR、VrefG、VrefBを選択して、各配線群Lr、Lg、Lbに各々供給する。R用のDA変換器DACr1は階調データdr1に基づいて配線群Lrを介して供給される基準電圧の組VrefRの中から一つを選択して、これを階調信号Xr1としてデータ線に出力する。また、G用・B用のDA変換器DACg1、DACb1は、基準電圧の組VrefG、VrefBを用いてDA変換を実行する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、DA変換装置、電気光学装置及び電子機器に関する。
カラー表示装置として、色フィルタを用いた液晶表示装置が知られている。液晶表示装置は、液晶の印加電圧を制御することによって、液晶の透過率を調整して階調を表示する。このような液晶表示装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、走査線とデータ線の交差に対応して画素電極が配置され、画素電極と対向電極との間に液晶が挟持されている。そして、データ線に表示すべき階調に応じた電圧信号を供給して、液晶容量に電圧を書き込む。
データ線に電圧信号を供給するデータ線駆動回路には、各データ線に対応した複数のセレクタと、これらのセレクタに複数の基準電圧を供給する基準電圧生成回路を有するものがある。このデータ線駆動回路において、各セレクタは画像データに応じた基準電圧を選択し、これらを電圧信号として複数のデータ線に各々供給する。この場合、セレクタに供給される複数の基準電圧はRGB各色で共通である。液晶は印加電圧に応じて透過率が変化するだけで、色は色フィルタによって与えられるからでる。
また、RGB各色に共通の基準電圧に対して、各色ごとに補正電圧を加算して、RGB個別の電圧信号を生成する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2001−343940号公報
ところで、液晶表示装置に替わる画像表示装置として、有機発光ダイオード素子(以下、OLED素子と称する。)を備えた装置が注目されている。OLED(Organic Light Emitting Diode)素子は、光の透過量を変化させる液晶素子とは異なり、それ自体が発光する電流駆動型の自発光素子である。
OLED素子を用いたアクティブマトリクス駆動の電気光学装置では、OLED素子に対して、発光階調を調整するための画素回路が設けられる。各画素回路における発光階調の設定は、発光階調に応じた電圧値または電流値を画素回路に供給し、OLED素子に流れる駆動電流を調整することによって実行される。OLED素子は自発光素子であるため、RGB各色ごとに発光特性が相違する。従って、データ線に供給する電圧信号または電流信号は、RGB各色ごとに異なる。
従って、OLED素子を用いたアクティブマトリクス駆動の電気光学装置では、各色ごとにDA変換特性を変更する必要があるため、液晶表示装置のデータ線駆動回路をそのまま流用することはできない。また、特許文献1に記載されている技術では、OLED素子のようにRGBの色ごとに電圧が大きく異なる場合には、対応することができないといった問題があった。
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、各色ごとに異なるDA変換特性を持たせたDA変換装置、電気光学装置及び電子機器を提供することを解決課題とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係るDA変換装置は、各色ごとの画像データをアナログ信号に変換するものであって、複数の基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、前記複数の基準電圧の中から各色ごとに基準電圧の組を選択して複数の配線群に各々出力する基準電圧選択手段と、複数の色の各々に対応して設けられ、前記複数の配線群の一つと接続され、前記画像データに基づいて前記基準電圧の組の中から一つの基準電圧を選択して電圧信号として出力する複数の選択手段と、を備える。
この発明によれば、複数の基準電圧の中からDA変換の基準となる基準電圧の組を選択することができるので、DA変換の精度を向上させることができる。また、各色ごとに異なるDA変換特性を持たせることができ、しかもDA変換の基準となる基準電圧を生成する基準電圧生成回路を複数の色で兼用することができる。
本発明に係る他のDA変換装置は、各色のデータが時分割多重された画像データをアナログ信号に変換するものであって、複数の基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、前記時分割多重のタイミングと同期して前記複数の基準電圧の中から各色ごとの基準電圧の組を選択して配線群に出力する基準電圧選択手段と、前記画像データに基づいて、前記配線群から供給される前記基準電圧の組の中から一つの基準電圧を選択して電圧信号として出力する選択手段と、を備える。
この発明によれば、各色のデータが時分割多重された画像データを元のデータに復元することなくDA変換することができ、しかも、各色ごとに異なるDA変換特性を付与することができる。さらに、配線群を各色ごとに設ける必要がないので、構成を簡易にできる。
ここで、前記基準電圧生成手段は、折れ線特性を示すように前記複数の基準電圧を生成することが好ましい。この場合は、DA変換特性に非リニアな特性を持たせることが可能となる。より具体的には、前記基準電圧生成手段は、複数の抵抗器を備え、前記複数の抵抗器の接続点のうち前記折れ線特性の折れ点に対応する複数の接続点の各々に異なる定電圧を供給することが好ましい。この場合、抵抗器の抵抗値は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
また、上述したDA変換器は、前記複数の基準電圧の中から選択する各色ごとの前記基準電圧の組を指定する制御データを生成する制御手段を備え、前記基準電圧選択手段は、前記制御データに応じて前記複数の基準電圧の中から各色ごとの前記基準電圧の組を選択することが望ましい。この発明によれば、制御データによって、各色のDA変換の基準となる基準電圧の組を変更することが可能となる。この結果、各種の駆動条件に応じてDA変換特性を調整することができる。
例えば、前記制御手段は、ガンマ特性を持たせるように前記制御データを生成してもよい。あるいは、ピーク輝度に応じて制御データを可変してもよい。さらに、DA変換装置を電気光学装置に適用する場合には、電気光学装置の画素回路に供給する電源電圧に応じて制御データを可変してもよい。
また、上述したDA変換器において、前記制御手段は、前記画像データの表示に関する条件を指定する条件データと前記制御データを対応付けて記憶する記憶手段を備え、前記条件データに基づいて前記記憶手段から対応する前記制御データを読み出して、前記基準電圧選択手段に供給することが好ましい。この場合には、記憶手段を参照するだけで制御データを生成することができるので、制御手段の処理負荷を軽減することができる。さらに、前記制御手段は、前記画像データの表示に関する条件を指定する条件データに基づいて演算処理を実行して前記制御データを生成し、前記基準電圧選択手段に供給してもよい。この場合は、演算処理によって制御データを生成するので、条件データと関連付けて制御データを記憶する必要がない。また、これらの場合、一度、生成した制御データを不揮発性の記憶手段に記憶して、記憶された制御データを用いて基準電圧生成手段を制御してもよい。この場合、常時、制御データを生成する必要がないので、制御手段の処理負荷を軽減することができる。
次に、本発明に係る電気光学装置は、複数のデータ線と、複数の走査線と、前記走査線と前記データ線の交差に対応して設けられ、電気光学素子を含む画素回路と、画像データの示す階調に応じた階調信号を前記複数のデータ線に供給するデータ線駆動回路とを備え、前記データ線駆動回路に上述したDA変換装置を用いることを特徴とする。この発明によれば、データ線駆動回路の構成を簡易にできる。また、各色ごとに異なる表示特性を持たせることも可能となる。ここで、電気光学素子とは、電気的な作用によって光学特性が変化する素子の意味であり、注入電流によって発光量が変化するOLED素子の他、印加電圧によって透過率が変化する液晶素子が含まれ得る。
次に、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えることが好ましい。この電子機器としては、例えばパーソナルコンピュータ、携帯電話機、及び情報携帯端末等が含まれる。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の概略構成を示すブロック図である。電気光学装置1は、電気光学パネルAAと外部回路を備える。電気光学パネルAAには、画素領域A、走査線駆動回路100、およびデータ線駆動回路200が形成される。このうち、画素領域Aには、X方向と平行にm本の走査線101が形成される。また、X方向と直交するY方向と平行に3n本のデータ線103が形成される。そして、走査線101とデータ線103との各交差に対応して画素回路400が各々設けられている。画素回路400はOLED素子を含んでいる。図に示す「R」、「G」、及び「B」の符号は、OLED素子の発光色を示している。この例にあっては、データ線103に沿って各色の画素回路400が配列されている。
また、各画素回路400のうち、R色に対応する画素回路400は電源線LRと接続されており、G色に対応する画素回路400は電源線LGと接続されており、B色に対応する画素回路400は電源線LBに接続されている。電源回路600は、電源電圧Vddr、Vddg、及びVddbを生成する。電源電圧Vddr、Vddg、及びVddbは、電源線LR、LG及びLBを介して、RGB各色に対応する画素回路400に供給される。
走査線駆動回路100は、複数の走査線101を順次選択するための走査信号Y1、Y2、Y3、…、Ymを生成して、各画素回路400に各々供給する。走査信号Y1は、1垂直走査期間(1F)の最初のタイミングから、1水平走査期間(1H)に相当する幅のパルスであって、1行目の走査線101に供給される。以降、このパルスを順次シフトして、2、3、…、m行目の走査線101の各々に走査信号Y2、Y3、…、Ymとして供給する。一般的にi(iは、1≦i≦mを満たす整数)行目の走査線101に供給される走査信号YiがHレベルになると、当該走査線101が選択されたことを示す。
データ線駆動回路200は、選択された走査線101に位置する画素回路400の各々に対し階調信号Xr1、Xg1、Xb1、Xr2、Xg2、Xb2、…、Xrn、Xgn、Xbnを供給する。この例において、階調信号Xr1〜Xbnは階調輝度を指示する電圧信号として与えられる。なお、以下の説明において、添え字の「r」はR色に、「g」はG色に、「b」はB色に対応することを各々示す。
制御回路300は、各種の制御信号を生成してこれらを走査線駆動回路100及びデータ線駆動回路200へ出力する。このうち制御データCTLは、後述するデータ線駆動回路200の各色セレクタ230において、選択する基準電圧の組を指定する。また、制御回路300は、10ビットの階調データDoutをデータ線駆動回路200へ出力する。なお、この例では、制御回路300および電源回路600を、電気光学パネルAAの外部に設けたが、これらの構成要素の一部又は全部を電気光学パネルAAに取り込んでもよい。更に、電気光学パネルAAに設けられた構成要素の一部を外部回路として設けてもよい。
次に、画素回路400について説明する。図2に、画素回路400の回路図を示す。同図に示す画素回路400は、i行目のR色に対応するものであり、電源電圧Vddrが供給される。他の色に対応する画素回路400は、電源電圧Vddrの替わりに電源電圧Vddg(G色)又は電源電圧Vddb(B色)が供給される点を除いて、同様に構成されている。画素回路400は、2個の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下「TFT」と省略する)401及び402と、容量素子410と、OLED素子420とを備える。このうち、pチャネル型のTFT401のソース電極は電源線LRに接続される一方、そのドレイン電極はOLED素子420の陽極に接続される。また、TFT401のソース電極とゲート電極との間には、容量素子410が設けられている。TFT402のゲート電極は走査線101に接続され、そのソース電極は、データ線103に接続され、そのドレイン電極はTFT401のゲート電極と接続される。
このような構成において、走査信号YiがHレベルになると、nチャネル型TFT402がオン状態となるので、接続点Zの電圧が電圧Vdataと等しくなる。このとき、容量素子410にはVddr−Vdataに相当する電荷が蓄積される。次に、走査信号YiがLレベルになると、TFT402はオフ状態となる。TFT401のゲート電極における入力インピーダンスは極めて高いので、容量素子410における電荷の蓄積状態は変化しない。TFT401のゲート・ソース間電圧は、電圧Vdataが印加されたときの電圧(Vddr−Vdata)に保持される。OLED素子420に流れる電流Ioledは、TFT401のゲート・ソース間電圧によって定まるので、電圧Vdataに応じた電流Ioledが流れる。
図3に、データ線駆動回路200の詳細な構成を示す。図3に示すようにデータ線駆動回路200は、シリアルパラレル変換回路210、基準電圧生成回路220、各色セレクタ230、および3n本のデータ線103に対応したDA変換器DACr1、DACg1、DACb1、…、DACrn、DACgn、およびDACbnを備える。
シリアルパラレル変換回路210は、シフトレジスタ及びラッチ回路を備える。シフトレジスタは、X転送開始パルスDXをXクロック信号XCLKに同期して順次転送して、点順次のラッチ信号を生成する。ラッチ回路はラッチ信号を用いて階調データDoutをラッチする。これにより、シリアル形式の階調データDoutがパラレル形式の階調データdr1、dg1、db1、dr2、dg2、db2、…、drn、dgn、およびdbnに変換される。
基準電圧生成回路220は、電源電圧Vddとグランドの間に1024個の抵抗器221が直列に接続されて構成される。この例では、各抵抗器221の抵抗値が等しくなるように設定されている。従って、抵抗器221の各接続点から取り出された1024個の基準電圧Vref0、Vref1、…、Vref1023はリニアな特性となる。なお、以下の説明において、1024個の基準電圧をまとめて説明する場合には、単に基準電圧Vrefと記載する。
各色セレクタ230には、1024個(10ビット)の基準電圧Vrefと制御データCTLが供給される。制御データCTLは、1024個の基準電圧Vrefの中から、RGB各色のDA変換に用いる256個(8ビット)の基準電圧の組を指定する。以下の説明では、R色のDA変換に用いる基準電圧の組をVrefR、G色のDA変換に用いる基準電圧の組をVrefG、B色のDA変換に用いる基準電圧の組をVrefBで表す。各色セレクタ230は、制御データCTLに基づいて選択したR色の基準電圧の組VrefRをR色配線群Lrに出力し、G色の基準電圧の組VrefGをG色配線群Lgに出力し、B色の基準電圧の組VrefBをB色配線群Lbに出力する。
制御データCTLに基づいてRGB各色の基準電圧の組VrefR、VrefG、VrefBを選択することは、各種の駆動条件に柔軟に対応する点で重要である。本実施形態の制御回路300は、駆動条件を示す条件データと制御データCTLとを対応付けて記憶したルックアップテーブルを備え、これを参照して、制御データCTLを生成している。なお、ルックアップテーブルの替わりに、あるいはルックアップテーブルと組み合わせて演算処理を実行する演算手段を制御回路300に設け、これを用いて制御データCTLを生成してもよい。
駆動条件の要素としては、各色ごとのOLED素子420の発光特性、電源電圧Vddr、Vddg、およびVddb、ガンマ値、ならびに各色ごとのピーク輝度等がある。条件データは、これらの要素を単独でもよいし、あるいは組み合わせたものであってもよい。 本実施形態のように電圧プログラム型の画素回路400を採用する場合、図2に示す駆動電流Ioledは、トランジスタ401のゲート・ソース間電圧で定まるので、電源電圧Vddrが低下した場合には、電圧信号Vdataを低下させることが好ましい。制御回路300は、電源電圧Vddr、Vddg、およびVddbを計測して、計測結果を制御データCTLに反映させる。これにより、電源電圧に変動があっても輝度特性を一定に保つことができる。また、駆動条件にガンマ値を含ませた場合には、RGB各色ごとに異なるガンマ特性を付与することが可能となる。さらに、駆動条件のピーク輝度を含ませた場合には、RGB各色ごとにDA変換のダイナミックレンジを変更することが可能となる。
次に、R色に対応するn個のDA変換器DACr1、DACr2、…DACrnには配線群L1を介して基準電圧の組VrefRが供給され、G色に対応するn個のDA変換器DACg1、DACg2、…DACgnには配線群L2を介して基準電圧の組VrefGが供給され、B色に対応するn個のDA変換器DACb1、DACb2、…DACbnには配線群L3を介して基準電圧の組VrefBが供給される。
DA変換器DACr1〜DACrnはR選択回路SLRとバッファBFとを備え、DA変換器DACg1〜DACgnはG選択回路SLGとバッファBFとを備え、DA変換器DACb1〜DACbnはB選択回路SLBとバッファBFとを備える。DA変換器DACr1〜DACrnのR選択回路SLRは、階調データdr1〜drnに基づいて基準電圧の組VrefRの中から一つを選択して出力する。なお、G選択回路SLGは階調データdg1〜dgnに基づいて基準電圧の組VrefGの中から一つを選択して出力し、B選択回路SLBは階調データdb1〜dbnに基づいて基準電圧の組VrefBの中から一つを選択して出力する。
このように各色セレクタ230を用いて、10ビットの基準電圧Vrefの中から各色ごとに8ビットの基準電圧の組VrefR、VrefG、およびVrefBを選択したので、配線群L1〜L3を構成する配線数(768=256×3)が少ないにも関わらず、10ビット分の分解能(1024)を得ることができる。また、各色セレクタ230は必要な電圧のみを選択して取り出すので、不要な電圧を省くための回路を特別に設ける必要もない。また、ガンマ特性を簡易に付与することができ、さらに、リアルタイムで変化するピーク輝度に応じたダイナミックレンジの設定も可能となる。
<2.第1実施形態の変形例>
(1)上述した実施形態においては、各DA変換器DACr1〜DACbnは、バッファBFを含んで構成したが、マルチプレクサを用いて、RGB各色の電圧信号を時分割多重する場合は、データ線駆動回路200を図4に示すように構成してもよい。図4に示すデータ線駆動回路200において、各DA変換器DACr1〜DACbnは、バッファBFを含まない。そして、3個のDA変換器の出力信号を選択するマルチプレクサMPXがn個設けられている。マルチプレクサMPXの出力信号はバッファBFを介してデマルチプレクサDMPXに供給される。マルチプレクサMPXとデマルチプレクサDMPXは、制御回路300から供給される制御信号(図示せず)に基づいて選択動作を実行する。バッファBFは容量性の負荷であるデータ線103を駆動する必要があるため、駆動能力の大きいトランジスタを用いて構成する必要があるが、この変形例によればバッファBFの個数を削減できる。また、その個数の低減に伴って消費電力を削減することができる。なお、バッファBFまでを外付けの回路とし、デマルチプレクサDMPXを電気光学パネルに形成することによって、電気光学パネルの端子数を低減することが可能となる。
(2)上述した実施形態または変形例において、バッファBFの前段にサンプル回路設けて、バッファBFの入力容量あるいは容量素子をバッファBFの入力に接続することによって、サンプルホールド回路を構成してもよい。
(3)また、出力段のバッファBFは省略してもよい。さらに、バッファBFからの出力信号とバッファBFを通さない出力信号とを選択回路を用いて選択して出力してもよい。この場合には、まず、バッファBFを用いて電圧信号をデータ線103に書き込み、その後、バッファBFを介することなく、直接、電圧信号をデータ線103に供給する。これにより、バッファBFのばらつきの影響を低減して、表示階調の精度を向上させることができる。さらに、上述した各色セレクタ230にバッファBFを内蔵してもよい。
<3.第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る電気光学装置1について説明する。第2実施形態の電気光学装置1は、基準電圧生成回路220の詳細な構成を除いて、図1に示す第1実施形態の電気光学装置1と同様に構成されている。
図5に第2実施形態の基準電圧生成回路220の詳細な構成を示す。図5に示すように基準電圧生成回路220には、電源電圧Vddとグランドのほかに、定電圧V0、V1、V2が供給される。これらの定電圧V0〜V2は、抵抗器221の間の接続点P0、P1、P2に接続される。グランドと接続点P0との間の抵抗器221の数と、接続点P0と接続点P1との間の抵抗器221の数、接続点P1と接続点P2との間の抵抗器221の数、接続点P2と電源Vddとの間の抵抗器221の数は、互いに等しくなるように選定されている。また、V0−0<V1−V0<V2−V1<Vdd−V2となるように定電圧V0、V1、V2が選ばれている。
図6にデータ値と基準電圧の関係を示す。上述したように接続点P0〜P2、定電圧V0〜V2を選ぶことによって、データ値と基準電圧との関係は、定電圧V0、V1、V2を折れ点Q0〜Q2とする折れ線特性となる。換言すれば、抵抗器221の接続点のうち、折れ線特性の折れ点Q0〜Q2に対応する接続点P0〜P3の各々に異なる定電圧V0〜V3が供給される。これによって、低電圧側でのAD変換の精度が向上し、高電圧側での精度が低下する。このように折れ線特性を持たせたのは、人の視覚特性は低電圧側、即ち、輝度の低い部分で視感度が高く、逆に、高電圧側、即ち、輝度の高い部分では視感度が低いからである。なお、この例では、各抵抗器221の抵抗値を互いに等しく設定したが、折れ線特性が得られるように抵抗器221の抵抗値を選定してもよい。この場合には、定電圧V0〜V2を供給する必要がなくなる。但し、定電圧V0〜V2を供給するとともに、抵抗器221抵抗値が異なるように設定してもよい。
<4.第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る電気光学装置1について説明する。第3実施形態の電気光学装置1は、データ線駆動回路200の詳細な構成を除いて、図1に示す第1実施形態の電気光学装置1と同様に構成されている。
図7に第3実施形態のデータ線駆動回路220の詳細な構成を示し、図8にデータ線駆動回路200のタイミングチャートを示す。シリアルパラレル変換回路210は、n個の階調データd1〜dnを出力する。ここで、i(1≦i≦n)番目の階調データdiは、図8に示すように第1実施形態で説明した階調データdri、dgi、およびdbiを時分割多重したものである。以下の説明では、階調データdri、dgi、およびdbiに対応する電圧信号をVri、Vgi、およびVbiと称する。
DA変換器DAC1〜DACnは、階調データd1〜dnに各々対応して設けられている。各DA変換器DAC1〜DACnには選択回路SWが設けられ、選択回路SWは、1つの配線群Lを介して供給される基準電圧の組の中から一つの基準電圧を選択する。各色セレクタ230は、図8に示すように階調データdiの時分割多重のタイミングと同期して複数の基準電圧Vrefの中から各色ごとの基準電圧の組VrefR、VrefG、VrefBを選択して配線群Lに出力する。これによって、DA変換器DACiは、時分割多重された電圧信号Viを出力する。DA変換器DACiの後段に設けられた、デマルチプレクサDMPXは電圧信号Viを選択して電圧信号Vri、Vgi、およびVbiを各々出力する。
以上の構成によれば、単一の配線群Lを設ければよいので、構成を簡易にすることができる。また、各色セレクタ230にバッファを設ける場合には、消費電力を削減することが可能となる。
なお、上述した第3実施形態においては、RGBの電圧信号を時分割多重して1個の端子から出力したが、2組のRGBの電圧信号を時分割多重して出力してもよい。この場合、DA変換器の出力の順序はRRGGBBとすることが好ましい。このように、同色を2回連続させることによって、各色セレクタ230の選択回数を低減することができる。この結果、電源電圧Vddのゆれを抑制するとともに消費電力を削減することが可能となる。また、仮に、RGB各色のうち、同じ基準電圧を出力する配線については、各色セレクタ230から出力される電圧は一定になるので、RGBの組み合わせに関係なく1端子から出力するようにしてもよい。
また、上述した第1乃至第3実施形態は、電圧プログラム形式の画素回路400を前提として、データ線103には電圧信号を供給したが、バッファBFの替わりに電圧を電流に変換するV/I回路を配置して、電圧信号を電流信号に変換してデータ線103に供給してもよい。この場合には、画素回路として電流プログラム形式のものを用いればよい。
さらに、上述した実施形態は、電気光学物質として、有機EL(ElectroLuminescent)で構成されたOLED素子420を備えた電気光学装置を例示したが、有機EL以外の電気光学物質を用いた電気光学パネルにも本発明は適用される。電気光学物質とは、電気信号(電流信号または電圧信号)の供給によって透過率や輝度といった光学的特性が変化する物質である。例えば、液晶や発光ポリマーなどを電気光学物質として用いた表示パネルや、着色された液体と当該液体に分散された白色の粒子とを含むマイクロカプセルを電気光学物質として用いた電気泳動表示パネル、極性が相違する領域ごとに異なる色に塗り分けられたツイストボールを電気光学物質として用いたツイストボールディスプレイパネル、黒色トナーを電気光学物質として用いたトナーディスプレイパネル、あるいはヘリウムやネオンなどの高圧ガスを電気光学物質として用いたプラズマディスプレイパネルなど各種の電気光学パネルに対しても上述した各実施形態と同様に本発明が適用され得る。
<5.電子機器>
次に、上述した第1乃至第3実施形態及び変形例に係る電気光学装置1を適用した電子機器について説明する。図9に、電気光学装置1を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置1と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。この電気光学装置1はOLED素子420を用いるので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
図10に、電気光学装置1を適用した携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置1を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置1に表示される画面がスクロールされる。
図11に、電気光学装置1を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置1を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置1に表示される。
なお、電気光学装置1が適用される電子機器としては、図9〜図11に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置1が適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 同装置における画素回路の構成を示す回路図である。 同装置におけるデータ線駆動回路の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の変形例に係るデータ線駆動回路の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に用いる基準電圧生成回路220の回路図である。 同回路によって生成される基準電圧とデータ値の関係を示すグラフである 第3実施形態のデータ線駆動回路の構成を示すブロック図である。 同回路の動作を示すタイミングチャートである。 同電気光学装置を適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。 同電気光学装置を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。 同電気光学装置を適用した携帯情報端末の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1…電気光学装置、101…走査線、103…データ線、200…データ線駆動回路、220…基準電圧生成回路、221…抵抗器、230…各色セレクタ、SLR…R選択回路、SLG…G選択回路、SLB…B選択回路、SW…選択回路、Dout…階調データ、Vref0〜Vref1023…基準電圧、VrefR,VrefG,VrefB…基準電圧の組、V0,V1,V2…定電圧。

Claims (10)

  1. 各色ごとの画像データをアナログ信号に変換するDA変換装置において、
    複数の基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、
    前記複数の基準電圧の中から各色ごとに基準電圧の組を選択して複数の配線群に各々出力する基準電圧選択手段と、
    複数の色の各々に対応して設けられ、前記複数の配線群の一つと接続され、前記画像データに基づいて前記基準電圧の組の中から一つの基準電圧を選択して電圧信号として出力する複数の選択手段と、
    を備えるDA変換装置。
  2. 各色のデータが時分割多重された画像データをアナログ信号に変換するDA変換装置において、
    複数の基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、
    前記時分割多重のタイミングと同期して前記複数の基準電圧の中から各色ごとの基準電圧の組を選択して配線群に出力する基準電圧選択手段と、
    前記画像データに基づいて、前記配線群から供給される前記基準電圧の組の中から一つの基準電圧を選択して電圧信号として出力する選択手段と、
    を備えるDA変換装置。
  3. 前記基準電圧生成手段は、折れ線特性を示すように前記複数の基準電圧を生成することを特徴とする請求項1または2記載のDA変換装置。
  4. 前記基準電圧生成手段は、複数の抵抗器を備え、前記複数の抵抗器の接続点のうち前記折れ線特性の折れ点に対応する複数の接続点の各々に異なる定電圧を供給することを特徴とする請求項1または2に記載のDA変換装置。
  5. 前記複数の基準電圧の中から選択する各色ごとの前記基準電圧の組を指定する制御データを生成する制御手段を備え、
    前記基準電圧選択手段は、前記制御データに応じて前記複数の基準電圧の中から各色ごとの前記基準電圧の組を選択する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のDA変換装置。
  6. 前記制御手段は、ガンマ特性を持たせるように前記制御データを生成することを特徴とする請求項5に記載のDA変換装置。
  7. 前記制御手段は、前記画像データの表示に関する条件を指定する条件データと前記制御データを対応付けて記憶する記憶手段を備え、前記条件データに基づいて前記記憶手段から対応する前記制御データを読み出して、前記基準電圧選択手段に供給することを特徴とする請求項5に記載のDA変換装置。
  8. 前記制御手段は、前記画像データの表示に関する条件を指定する条件データに基づいて演算処理を実行して前記制御データを生成し、前記基準電圧選択手段に供給することを特徴とする請求項5に記載のDA変換装置。
  9. 複数のデータ線と、
    複数の走査線と、
    前記走査線と前記データ線の交差に対応して設けられ、電気光学素子を含む画素回路と、
    画像データの示す階調に応じた階調信号を前記複数のデータ線に供給するデータ線駆動回路とを備え、
    前記データ線駆動回路に請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載のDA変換装置を用いることを特徴とする電気光学装置。
  10. 請求項9に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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