JP2005337952A - 生活習慣病予知因子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 血液検体中のesRAGEを測定し、得られたesRAGEに関する測定値を生活習慣病発症のリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として利用することで、的確に且つ簡単に生活習慣病発症リスク及び/又は症状進行可能性のリスク検査又は分析を行うことができ、様々な試薬や医薬の開発にも利用可能。
【選択図】 なし
Description
糖尿病合併症発症・進展に関わる因子として、高血糖状態で加速的に形成・蓄積される後期糖化反応生成物(advanced glycation end-products: AGE)と、これに応答する細胞側因子として、AGEを特異的に認識・結合する細胞表面特異レセプター(receptor for AGE: RAGE)が重要な働きをしているとの知見が報告されつつある。
軽度の糖尿病は、ほとんど自覚症状が無く、そのため知らないうちに進行してしまう。そして糖尿病が怖いのは、高血糖の結果全身各部の血管が冒されていく血管合併症が起こったり、神経やその他の器官・組織に損傷を与えて合併症を起こし、それにより死亡率が高くなるばかりでなく、網膜症により視力喪失したり、腎臓の機能低下により透析を必要とするようになったりして、生活の質を著しく低下させるからである。
しかしながら、これらの当該病気の発生の危険性を複合的な手法で把握しようとする試みにもかかわらず、なお、動脈硬化性疾患の病態のすべてを把握することは実際には困難である。事実、心筋梗塞の既往があるか、冠動脈造影により50%の狭窄が認められる患者においても、脂質マーカーの検査値には異常が認められず、さらに糖尿病や高血圧の危険因子も有さない患者が存在するという問題が実際にある。また心筋梗塞には無痛性のものもあり、自覚症状を与えない場合も存在する。
これらのことは、例えば、従来の動脈硬化性疾患の指標、特に脂質マーカーのみでは動脈硬化症の罹患に関する情報を得ることができず、結果としてその発症の危険性を予測したりするのは不可能で、初期診療や健康診断において動脈硬化症が関与する疾患の発症の可能性を見落とすことにつながることを意味する。従って、公知の指標、特に公知の脂質マーカー群とは異なる新規な動脈硬化症の指標が求められている。
〔1〕 個人から単離した血液検体中のesRAGEを定量分析することを含むことを特徴とする、生活習慣病発症の可能性の程度、またはリスクの高低あるいは症状進行の可能性の程度に対する個人の傾向を分析する方法。
〔2〕 生活習慣病が、2型糖尿病あるいはインスリン抵抗性であることを特徴とする上記〔1〕記載の方法。
〔3〕 生活習慣病が、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症からなる群から選択されたものであることを特徴とする上記〔1〕記載の方法。
〔4〕 個人の血液検体中のesRAGEを定量分析することを含むことを特徴とする、生活習慣病の病態生理学的状態および/または治療応答性に対する個人の傾向を評価する方法。
〔5〕 生活習慣病が、2型糖尿病あるいはインスリン抵抗性であることを特徴とする上記〔4〕記載の方法。
〔6〕 生活習慣病が、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症からなる群から選択されたものであることを特徴とする上記〔4〕記載の方法。
〔8〕 血液検体中のesRAGEを測定し、次の(1)〜(4):
(1) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症のすべてのリスクマーカーとして使用する;
(2) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、高血圧症及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、高血圧症及び動脈硬化症のすべてのリスクマーカーとして使用する;
(3) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び高血圧症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び高血圧症の両者のリスクマーカーとして使用する;
(4) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び動脈硬化症の両者のリスクマーカーとして使用する;
のいずれか一を含むことを特徴とする生活習慣病発症リスク及び/又は症状の進行の可能性のリスク検査又は分析方法。
〔9〕 血液検体中のesRAGEを測定し、得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病合併症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用することを特徴とする2型糖尿病合併症発症リスク及び/又は症状の進行の可能性のリスク検査又は分析方法。
〔10〕 2型糖尿病合併症が、肥満、高血圧及び動脈硬化からなる群から選択された症状であることを特徴とする上記〔9〕記載の方法。
〔12〕 血中esRAGE量を経時的に比較することを含むことを特徴とする上記〔7〕〜〔11〕のいずれか一記載のリスク検査又は分析方法。
〔13〕 血液検体中esRAGE測定が、ELISA法で行われることを特徴とする上記〔7〕〜〔12〕のいずれか一記載のリスク検査又は分析方法。
〔14〕 血液検体が、非糖尿病患者由来のものであるか、あるいは肥満、高血圧及び動脈硬化からなる群から選択された症状を発症していない者由来のものであることを特徴とする上記〔7〕〜〔13〕のいずれか一記載のリスク検査又は分析方法。
〔15〕 血中esRAGE量とその他の臨床データとを使用して解析することを特徴とする上記〔7〕〜〔14〕のいずれか一記載のリスク検査又は分析方法。
〔17〕 esRAGEに特異的に免疫学的反応をする抗体を有効成分とする試薬であって、該試薬でもって血液検体中のesRAGEを測定し、次の(1)〜(4):
(1) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症のすべてのリスクマーカーとして使用する;
(2) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、高血圧症及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、高血圧症及び動脈硬化症のすべてのリスクマーカーとして使用する;
(3) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び高血圧症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び高血圧症の両者のリスクマーカーとして使用する;
(4) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び動脈硬化症の両者のリスクマーカーとして使用する;
のいずれか一を含むものであることを特徴とする生活習慣病発症リスク及び/又は症状進行可能性のリスク検査又は分析試薬。
〔18〕 esRAGEに特異的に免疫学的反応をする抗体を有効成分とする試薬であって、該試薬でもって血液検体中のesRAGEを測定し、得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病合併症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用するものであることを特徴とする2型糖尿病合併症発症リスク及び/又は症状進行可能性のリスク検査又は分析試薬。
〔19〕 2型糖尿病合併症が、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症からなる群から選択されたものであることを特徴とする上記〔18〕記載の検査又は分析試薬。
本発明のその他の目的、特徴、優秀性及びその有する観点は、以下の記載より当業者にとっては明白であろう。しかしながら、以下の記載及び具体的な実施例等の記載を含めた本件明細書の記載は本発明の好ましい態様を示すものであり、説明のためにのみ示されているものであることを理解されたい。本明細書に開示した本発明の意図及び範囲内で、種々の変化及び/又は改変(あるいは修飾)をなすことは、以下の記載及び本明細書のその他の部分からの知識により、当業者には容易に明らかであろう。本明細書で引用されている全ての特許文献及び参考文献は、説明の目的で引用されているもので、それらは本明細書の一部としてその内容はここに含めて解釈されるべきものである。
(1) 2型糖尿病又はインスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症のすべて
(2) 2型糖尿病又はインスリン抵抗性、高血圧症及び動脈硬化症のすべて
(3) 2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び高血圧症の両者
(4) 2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び動脈硬化症の両者
のうちのいずれかに有意の相関性を有することに基づいているとすることもできる。本発明は、血液検体中のesRAGEを測定し、得られたesRAGEに関する測定値に基づいて、将来あるいは近い将来に上記(1)〜(4)のうちのいずれか一つなどになる可能性が高いのか低いのかを示すことができ、該定量された血中esRAGE値は上記(1)〜(4)のうちのいずれか一つなどになる可能性の程度、またはリスクの高低を示す指標として有用であり、優れている。該血中esRAGE量は、上記(1)〜(4)のうちのいずれか一つなどになるリスクマーカーとしても使用できて病気の早期発見に利用できる。例えば、血中esRAGE濃度が低い場合には、上記した症状発症のリスクが高いとか、血中esRAGE濃度が低下してきていると、上記した症状発症のリスクが高くなってきていることを示していると解釈(診断)される。また、ある一定の基準値より、血中esRAGE濃度が低下したり、あるいは低下している状態が続いている場合には、上記した症状発症のリスクが高くなってきていることを示していると解釈(診断)されるということであってよい。さらに、血中esRAGE濃度は、上記した症状進行(症状の悪化)の可能性の程度(例えば、高低)を示していると解釈(診断)されてよい。
血中esRAGEの測定は、好適には免疫学的測定法を使用して行うことができ、特にはELISA法(サンドイッチELISA法を含む)により簡便に行うことができ、再現性の点でも有利である。esRAGEの測定技術は、特開2003-128700号公報に記載がある他、特開2003-125786号公報などにも記載されており、それらをすべて参照することができ、それらの内容はすべて本明細書で援用され且つその内容を本明細書の内容に含めて解釈することができる。
血中esRAGEの測定は、例えば、A:(1)ヒトの血液から血清を調製する工程、(2)固相にesRAGEに特異的に免疫学的反応をする抗体(抗esRAGE抗体)を固定化する工程、(3)被検血清を固相化抗esRAGE抗体及び抗esRAGE抗体と接触する工程、(4)固相を洗浄する工程、(5)固相に抗esRAGE抗体に特異的に免疫学的反応をする標識抗体を加えるか、あるいは接触せしめる工程、(6)該標識を用いて、esRAGE量を測定する工程からなる方法、B:(1)ヒトの血液から血清を調製する工程、(2)固相に抗esRAGE抗体を固定化する工程、(3)標識でもって抗esRAGE抗体を標識する工程、(4)被検血清を固相化抗esRAGE抗体及び標識抗esRAGE抗体と接触する工程、(5)固相を洗浄する工程、(6)該標識を用いて、esRAGE量を測定する工程からなる方法などが挙げられる。本発明に従った測定では、血中esRAGE濃度を測定すること、又は血中esRAGEを定量分析することであってよく、またそれは好ましい。
固相としては、ガラスまたはプラスチック製のウェル、ポリスチレンビーズやセファロースなどが挙げられるが、特開2003-128700号公報に記載のものを使用できる。標識としては、パーオキシダーゼ、アルカリフォスファターゼなどの酵素、蛍光物質、アビジン−ビオチン系などが挙げられるが、特開2003-128700号公報に記載のものを使用できる。市販のビオチニル化試薬や架橋剤付のペルオキシダーゼなどのキットを使用して標識抗体を調製することもできる。
また前記評価を、esRAGEの測定値単独で行う方法、esRAGEの測定値とそれ以外の指標、例えば公知の臨床マーカーの測定値を関連付けて行う方法が挙げられる。ここで、関連付ける臨床マーカーとしては、HbA1c、IRI、BMIなどを挙げることができる。なお本明細書において、存在量と存在量を関係付けるとは、計算式を使用してesRAGE単独では得ることができなかった情報を得ることをいう。なお、esRAGEは、現在、臨床上の意義、生理的役割についての知見の蓄積が行われているところであり、本出願の時点で、国際的な標準物質が存在せず、また統一された値付け方法も確立していない。従って本出願の後、国際的な標準物質や値付けの方法が提唱されることが考えられるが、その場合においても、本明細書に記載された標準物質を適宜換算することにより、支障なく本発明を実施することができることはいうまでもない。
また、本発明に従い、診断又は判定に利用されて便利なキットも提供される。該キットは、2型糖尿病、インスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症などの生活習慣病発症リスク及び/又は症状進行可能性のリスク検査又は分析試薬として機能するものであり、例えば、固相化抗esRAGE抗体や標識抗esRAGE抗体などの抗esRAGE抗体試薬、希釈や洗浄用緩衝液、標準抗原、判定基準を示すパンフレット、場合により抗esRAGE抗体に特異的に免疫学的反応をする標識抗体、発色又は蛍光を得るための基質などがセットになったものが挙げられる。該キットにおける各試薬などの組み合わせは、所要の診断又は判定に便利なように任意に適切な形態にできる。特には、該キットとしては、生活習慣病発症リスク及び/又は症状進行可能性のリスク検査又は分析に便利なような形態が挙げられる。
以下に実施例を掲げ、本発明を具体的に説明するが、この実施例は単に本発明の説明のため、その具体的な態様の参考のために提供されているものである。これらの例示は本発明の特定の具体的な態様を説明するためのものであるが、本願で開示する発明の範囲を限定したり、あるいは制限することを表すものではない。本発明では、本明細書の思想に基づく様々な実施形態が可能であることは理解されるべきである。
全ての実施例は、他に詳細に記載するもの以外は、標準的な技術を用いて実施したもの、又は実施することのできるものであり、これは当業者にとり周知で慣用的なものである。
さらに、超音波診断装置を用いて動脈硬化の指標(頸動脈、大腿動脈の内膜中膜複合体の厚さ)を測定し、得られた結果とesRAGE値との間の関係につき解析した。図3には血管超音波法を用いて得られた動脈壁肥厚度(頸動脈、大腿動脈の内膜中膜複合体の厚さ)とesRAGE値との関係が示されている。厚さの測定は、ミリ単位で行った。図3より明らかなごとく、動脈硬化の指標(頸動脈、大腿動脈の内膜中膜複合体の厚さ)はesRAGE値と有意な負の相関を示した。
また、動脈硬化とesRAGE値との関連についてロジスティック回帰分析を行った。例えば、木船義久及び佐久間昭(訳)「医学研究における実用統計学」、284〜289頁、(株)サイエンティスト社、1999年に従って、ヒト血漿esRAGEとの関連性を統計学的に解析処理した。解析処理はプログラム: StatViewTM V (SAS Institute)を使用し、コンピューター: OS, MS Windows(登録商標)98, Endeavor (エプソンダイレクト)で行った。得られた結果を表3に示す。
かくして、血中esRAGE濃度が、症状の進行(悪化)を予知するための指標として有用であることは明らかである。
ヒトesRAGEを特異的に測定するサンドイッチアッセイ(測定系A)
(a) モノクローナル抗体結合担体の調製
抗ヒトesRAGEモノクローナル抗体278-13F11を0.1Mリン酸緩衝液、pH7.5に溶解し、25μg/mLの濃度に調製する。このモノクローナル抗体溶液を96穴マイクロプレートにウェルあたり100μLずつ加え、4℃、16〜24時間静置する。モノクローナル抗体溶液を除去し、洗浄液A(30mM NaCl、0.01% Tween 20含有5mMリン酸緩衝液、pH7.0)で1回洗浄後、1% BSA、0.15M NaCl、0.001%クロロヘキシジン含有 10mMリン酸緩衝液、pH7.0を300 μLずつ加え4℃、24時間以上静置しブロッキングする。
(b) ポリクローナル抗体の調製
合成ペプチド[Cys Glu Gly Phe Asp Lys Val Arg Glu Ala Glu Asp Ser Pro Gln His Met]をMBS 法によりKLHにコンジュゲートし、ウサギに免疫し抗血清を得る。同合成ペプチドをカップリングしたアフィニティーカラムで抗血清を精製した。
調製したモノクローナル抗体結合担体を300μLの洗浄液Aで1回洗浄する。該抗体結合プレートに、1% BSA、0.1M NaCl、15%ブロックエース(大日本製薬)、35μg/mL HAMA試薬含有10mMリン酸緩衝液、pH7.0(緩衝液A)で1.7μg/mLに調製したウサギ抗ヒトesRAGE C末端ペプチドポリクローナル抗体を160μLずつ加える。さらに、調製した標準液または測定検体を40μLずつ加え、マイクロプレートミキサーで十分に混合後、反応液の蒸発を防ぐためにシールを貼り4℃、16〜24時間静置する。洗浄液Aでウェルあたり300μLで4回洗浄し、緩衝液Aで5000倍希釈した抗ウサギIgGペルオキシダーゼ標識抗体(Amersham Pharmacia)を100μL加え、25℃、2時間静置する。洗浄液Aでウェルあたり300μLで4回洗浄し、0.1mg/mL 3,3',5,5'-テトラメチルベンジジン、0.0075% 過酸化水素, 1%DMF含有0.1Mクエン酸緩衝液, pH4.0を100μLずつ加え、25℃、30分間静置する。2N硫酸を100μLずつ添加し反応を停止し、この反応混液を波長450nmで測定し、標準曲線より検体の測定値を求める。標準曲線は精製したヒトesRAGE画分を標準抗原として作製する。
ヒトesRAGEを特異的に測定するサンドイッチアッセイ(測定系B)
(a) モノクローナル抗体結合担体の調製
抗ヒトesRAGE C末端ペプチドモノクローナル抗体269-1D10を0.1Mリン酸緩衝液、pH7.5 に溶解し、25μg/mLの濃度に調製する。このモノクローナル抗体溶液を96穴マイクロプレートにウェルあたり 100μL ずつ加え、4℃、16〜24時間静置する。モノクローナル抗体溶液を除去し、洗浄液Aで1回洗浄後、1% BSA、0.15M NaCl、0.001%クロロヘキシジン含有 10mM リン酸緩衝液、pH7.0 を 300μLずつ加え4℃、24時間以上静置しブロッキングする。
調製したモノクローナル抗体結合担体を300μLの洗浄液Aで1回洗浄する。該抗体結合プレートに、緩衝液Aで1μg/mLに調製した酵素標識抗体液(278-3A6、IgG-HRP)を160μLずつ加える。さらに、調製した標準液または測定検体を40μL ずつ加え、マイクロプレートミキサーで十分に混合後、反応液の蒸発を防ぐためにシールを貼り4℃、16〜24時間静置する。洗浄液Aでウェルあたり300μLで4回洗浄し、0.1mg/mL 3,3',5,5'-テトラメチルベンジジン、0.0075% 過酸化水素, 1% DMF含有0.1Mクエン酸緩衝液, pH4.0 を100μLずつ加え、25℃、30分間静置する。 2N 硫酸を 100μL ずつ添加し反応を停止し、この反応混液を波長450nm で測定し、標準曲線より検体の測定値を求める。標準曲線は、精製したヒトesRAGE画分を標準抗原として作製する。
〔ヒト可溶型及び膜型RAGEを特異的に測定するサンドイッチアッセイ(測定系C)〕
(a) モノクローナル抗体結合担体の調製
抗ヒトesRAGEモノクローナル抗体278-13F11を0.1Mリン酸緩衝液、pH7.5に溶解し、25μg/mLの濃度に調製する。このモノクローナル抗体溶液を96穴マイクロプレートにウェルあたり100μLずつ加え、4℃、16〜24時間静置する。モノクローナル抗体溶液を除去し、洗浄液Aで1回洗浄後、1% BSA、0.15M NaCl、0.001%クロロヘキシジン含有10mMリン酸緩衝液、pH7.0を300μLずつ加え4℃、24時間以上静置しブロッキングする。
調製したモノクローナル抗体結合担体を300μLの洗浄液Aで1回洗浄する。該抗体結合プレートに、緩衝液Aで 1μg/mLに調製した酵素標識抗体液 (278-3A6、IgG-HRP)を100μLずつ加え、さらに、調製した標準液または測定検体を20μLずつ加え、マイクロプレートミキサーで十分に混合後、25℃、1〜2時間静置する。洗浄液Aでウェルあたり300μLで4回洗浄し、0.1mg/mL 3,3',5,5'-テトラメチルベンジジン、0.0075% 過酸化水素, 1% DMF含有0.1Mクエン酸緩衝液,pH4.0 を100μLずつ加え、25℃、30分間静置する。 2N 硫酸を100μLずつ添加し反応を停止し、この反応混液を波長450nm で測定し、標準曲線より検体の測定値を求める。標準曲線は、精製したヒトesRAGE画分を標準抗原として作製する。
測定系Cは可溶型および膜型両方のRAGEを認識し、測定系AおよびBはesRAGEのみ認識することが確認されている。測定系A、B、CいずれもヒトesRAGEを標準物質として0.1 〜6.4ng/mLの範囲で良好な標準曲線を描くことができる。
上記各測定方法並びに測定系、それに使用したポリクローナル抗体及びモノクローナル抗体については、特開2003-128700号公報に記載があり、同様にRAGEタンパク質については特開2003-125786号公報を参照することができ、それらの内容はすべて本明細書で援用されることができる。
本発明は、前述の説明及び実施例に特に記載した以外も、実行できることは明らかである。上述の教示に鑑みて、本発明の多くの改変及び変形が可能であり、従ってそれらも本件添付の請求の範囲の範囲内のものである。
Claims (19)
- 個人から単離した血液検体中のesRAGEを定量分析することを含むことを特徴とする、生活習慣病発症の可能性の程度、またはリスクの高低あるいは症状進行の可能性の程度に対する個人の傾向を分析する方法。
- 生活習慣病が、2型糖尿病あるいはインスリン抵抗性であることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 生活習慣病が、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症からなる群から選択されたものであることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 個人の血液検体中のesRAGEを定量分析することを含むことを特徴とする、生活習慣病の病態生理学的状態および/または治療応答性に対する個人の傾向を評価する方法。
- 生活習慣病が、2型糖尿病あるいはインスリン抵抗性であることを特徴とする請求項4記載の方法。
- 生活習慣病が、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症からなる群から選択されたものであることを特徴とする請求項4記載の方法。
- 血液検体中のesRAGEを測定し、得られたesRAGEに関する測定値を生活習慣病発症のリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、該生活習慣病が、2型糖尿病、インスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症からなる群から選択されたものであることを特徴とする生活習慣病発症リスク及び/又は症状進行可能性のリスク検査又は分析方法。
- 血液検体中のesRAGEを測定し、次の(1)〜(4):
(1) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症のすべてのリスクマーカーとして使用する;
(2) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、高血圧症及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、高血圧症及び動脈硬化症のすべてのリスクマーカーとして使用する;
(3) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び高血圧症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び高血圧症の両者のリスクマーカーとして使用する;
(4) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び動脈硬化症の両者のリスクマーカーとして使用する;
のいずれか一を含むことを特徴とする生活習慣病発症リスク及び/又は症状の進行の可能性のリスク検査又は分析方法。 - 血液検体中のesRAGEを測定し、得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病合併症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用することを特徴とする2型糖尿病合併症発症リスク及び/又は症状の進行の可能性のリスク検査又は分析方法。
- 2型糖尿病合併症が、肥満、高血圧及び動脈硬化からなる群から選択された症状であることを特徴とする請求項9記載の方法。
- 血液検体中のesRAGEの存在量とリスクの程度とが負の相関であることを利用することを特徴とする請求項7〜10のいずれか一記載のリスク検査又は分析方法。
- 血中esRAGE量を経時的に比較することを含むことを特徴とする請求項7〜11のいずれか一記載のリスク検査又は分析方法。
- 血液検体中esRAGE測定が、ELISA法で行われることを特徴とする請求項7〜12のいずれか一記載のリスク検査又は分析方法。
- 血液検体が、非糖尿病患者由来のものであるか、あるいは肥満、高血圧及び動脈硬化からなる群から選択された症状を発症していない者由来のものであることを特徴とする請求項7〜13のいずれか一記載のリスク検査又は分析方法。
- 血中esRAGE量とその他の臨床データとを使用して解析することを特徴とする請求項7〜14のいずれか一記載のリスク検査又は分析方法。
- esRAGEに特異的に免疫学的反応をする抗体を有効成分とする試薬であって、該試薬でもって血液検体中のesRAGEを測定し、得られたesRAGEに関する測定値を生活習慣病発症のリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用するものであり、且つ、該生活習慣病が、2型糖尿病、インスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症からなる群から選択されたものであることを特徴とする生活習慣病発症リスク及び/又は症状進行可能性のリスク検査又は分析試薬。
- esRAGEに特異的に免疫学的反応をする抗体を有効成分とする試薬であって、該試薬でもって血液検体中のesRAGEを測定し、次の(1)〜(4):
(1) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症のすべてのリスクマーカーとして使用する;
(2) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、高血圧症及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性、高血圧症及び動脈硬化症のすべてのリスクマーカーとして使用する;
(3) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び高血圧症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び高血圧症の両者のリスクマーカーとして使用する;
(4) 得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び動脈硬化症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用し、且つ、血中esRAGE値を2型糖尿病又はインスリン抵抗性及び動脈硬化症の両者のリスクマーカーとして使用する;
のいずれか一を含むものであることを特徴とする生活習慣病発症リスク及び/又は症状進行可能性のリスク検査又は分析試薬。 - esRAGEに特異的に免疫学的反応をする抗体を有効成分とする試薬であって、該試薬でもって血液検体中のesRAGEを測定し、得られたesRAGEに関する測定値を2型糖尿病合併症の発症に対するリスク及び/又は症状の進行の可能性のリスクを示す指標として使用するものであることを特徴とする2型糖尿病合併症発症リスク及び/又は症状進行可能性のリスク検査又は分析試薬。
- 2型糖尿病合併症が、肥満症、高血圧症及び動脈硬化症からなる群から選択されたものであることを特徴とする請求項18記載の検査又は分析試薬。
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