JP2005337655A - 貯湯槽と給湯システム - Google Patents

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寿洋 佐藤
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Abstract

【課題】 (1)出湯管に送出される温水温度を測定するよりも早いタイミングで、出湯管に送出される温水温度を予測する、(2)貯湯槽に貯湯している温水の温度を応答遅れなく測定するために、温度センサを耐圧容器内に浸入させておく、(3)耐圧容器に温度センサ挿入用の貫通穴を設けない。
【解決手段】 加圧された温水を貯湯する貯湯槽20の上部に形成された出湯口20c外側に、コネクタ配管42aを接続固定する。コネクタ配管42aに温度センサ35を固定し、出湯口20cから貯湯槽20内に温度センサ35を挿入する。温度センサ35は保護管35cの内部に、2本のリード線35dと、リード線35dの先端に接続されたサーミスタ35eを内蔵している。温度センサ35によって検出された温度に基づいて温水の調温制御処理が行われる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、給湯システムとその給湯システムで利用する貯湯槽に関する。詳しくは、コージェネレーションシステム(熱電併給システム)やソーラーシステムで得られた温水を貯湯しておく貯湯槽と、その貯湯槽に貯湯されている温水を利用して給湯するシステムに関する。特に、貯湯槽に貯湯されている温水の温度を時間遅れなく正確に測定する技術に関する。
発電熱や太陽熱で加熱した温水を貯湯槽に貯湯しておき、貯湯槽に貯湯しておいた温水を必要な時に温水利用箇所に供給する給湯システムが開発されている。貯湯槽には、下部の冷水層の上部に温水層が積層した状態で貯湯される。冷水層と温水層が積層をなしている状態を温度成層状態という。貯湯槽の温水を使い切れば冷水のみが貯められている状態があり得るが、それは例外的である。通常は貯湯槽に温度成層をなした状態で温水が貯湯されている。この明細書では、通常は温水を貯湯しているもの、あるいは温水を貯湯するために用意されているもののことを「温水を貯湯する貯湯槽」と表現する。例外的な場合に冷水のみを貯蔵することがあっても、「温水を貯湯する貯湯槽」に該当する。貯湯槽から通常は温水が送出される。例外的な場合には貯湯槽から冷水が送出されることがあるが、この場合も総称して「貯湯槽から温水が送出される」という。
給湯システムでは、貯湯槽内に貯湯しておいた温水を利用して給湯することを基本とするが、温水を使い切ってしまった後も給湯できるように、貯湯槽の下流に給湯器を配置することがある。
貯湯槽に給湯設定温度以上の温水が貯湯されている状態では、給湯器では加熱運転をせず、給湯設定温度に調温された温水が給湯器を素通りして給湯利用箇所に給湯される。給湯設定温度以上の温水を給湯設定温度に冷却して給湯するために、貯湯槽から送出される温水と水道から供給される冷水を混合するミキシングユニットが、貯湯槽の下流に設置されている。通常は、貯湯槽、ミキシングユニット、給湯器の順で配置されている。
貯湯槽に貯湯しておいた温水を使い切り、貯湯槽の上部に貯湯されている温水の温度が給湯設定温度以下に低下すると、給湯器の加熱運転が開始され、給湯設定温度に加熱された温水を給湯利用箇所に給湯する。給湯器で加熱された温水の温度が給湯設定温度となるように、ミキシングユニットで温水と冷水の混合比を調整する。
ミキシングユニットの混合比を調整したり、給湯器で加熱運転を行うのかあるいは加熱運転を行わないで通過させるのか等を判定したりするために、貯湯槽に貯湯している温水の温度を測定する必要がある。そこで、貯湯槽に貯湯している温水の温度を測定する技術が開発され、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載された技術では、貯湯槽を構成する容器の外殻に貫通穴を設け、その貫通穴から温度センサを容器内に浸入させている。
特開2001−65975号公報
給湯システムでは、給湯利用箇所に給湯するために給水圧を必要とする。通常は、水道水の圧力を利用して貯湯槽に加圧された水を送り込み、加圧された状態の温水を貯湯槽に貯湯し、貯湯槽の水圧を利用して給湯利用箇所に給湯する。この方式では、貯湯槽を耐圧容器で構成する。
耐圧容器の外殻に貫通穴を設け、その貫通穴から温度センサを容器内に挿入する構造では、耐圧を確保するのが困難であり、貫通穴の周壁を形成する部材や、温度センサを耐圧容器に固定する部材を丈夫な部材で構成する必要があり、貯湯槽の製造コストがアップしてしまう。
もちろん、貯湯槽には加圧された冷水を送り込む給水口や、温水を送出す出湯口が必要とされ、それらをなくすことはできない。しかしながらそれ以外の貫通穴については、それを省略することによって、できるだけ耐圧容器の製造コストを低減することが必要とされている。特許文献1に記載の技術は、耐圧容器の製造コストを低減するために、さらなる改良を必要としている。
耐圧容器の外殻に穿つ貫通穴の個数を低減するためには、温度センサを耐圧容器の外殻外面に貼り付ける構造が多用される。この構造によると、耐圧容器に穿つ貫通穴の個数を低減することができ、耐圧容器の製造コストを低減することができる。また温度センサが故障すれば容易に交換することができる。
貯湯槽の出湯口には出湯管が接続され、通常はミキシングユニットに温水を導く。この出湯管に温度センサを設ける方式を採用することによっても、耐圧容器に穿つ貫通穴の個数を低減することができる。
貯湯槽内で温度成層をなして貯湯されている温水を使いきった場合には、貯湯槽から温水が送出される状態から冷水が送出される状態に急激に変化し、そのときの温度変化は急激である。
耐圧容器の外殻外面に温度センサを貼り付けておく方式では、貯湯槽に貯湯しておいた温水を使いきった場合に、貯湯槽から送出される水の温度が急激に変化する現象を測定することができない。通常は貯湯槽の外殻外面は断熱材で被覆されており、温度センサも断熱材で被覆されている。貯湯槽内に貯湯されている温水の温度が低下する際には断熱材が保温材となってしまい、温度センサが検出する温度変化に応答遅れが発生してしまう。
貯湯槽とミキシングユニットを接続する出湯管に温度センサを組込めば、貯湯槽に貯湯しておいた温水を使いきった場合に、貯湯槽から送出される水の温度が急激に変化する現象を、応答遅れなく検出することができる。しかしながら、この場合、温度変化に対応して制御したいミキシングユニットに供給される温水温度の変化タイミングと、その温度変化を測定するタイミングが近接しすぎており、温度変化を測定してからミキシングユニットや給湯器の制御を開始しても、間に合わないことがおこる。
貯湯槽から送出される水の温度が急激に低下するのに先立って、即ち、貯湯槽から送出される水の温度が間も無く低下するタイミングを検出する必要があるのに、出湯管に温度センサを組込む技術では、それに応えることができない。
貯湯槽から送出される水の温度が間も無く低下するタイミングを正確に測定するためには、貯湯槽に貯湯されている温水の温度を応答遅れなく測定する必要があり、そのためには特許文献1の技術のように、温度センサを耐圧容器内に挿入しておく必要があり、耐圧容器に温度センサ挿入用の貫通穴が必要とされ、これが耐圧容器の製造コストを上昇させている。
本発明は、上記の問題を解決するためのものであり、
(1) 出湯管に送出される温水温度を測定するよりも早いタイミングで、出湯管に送出される温水温度を予測したい、
(2) 貯湯槽に貯湯している温水の温度を応答遅れなく測定するために、温度センサを耐圧容器内に浸入させておきたい、しかも
(3) 耐圧容器に温度センサ挿入用の貫通穴を設けたくないという一連の問題を解決する。
(課題を解決するための一つの手段)
本発明で具現化された貯湯槽は、給湯システムに用いるものであり、加圧された温水を貯湯する耐圧容器と、耐圧容器の外殻を貫通する通水口と、温度センサを備えている。その温度センサは、耐圧容器内に浸入する位置関係で、通水口に接続固定されている配管側部材に固定されていることを特徴とする。
(その作用と効果)
本貯湯槽によると、温度センサは耐圧容器内に浸入しており、貯湯槽に貯湯されている温水の温度を応答遅れなく測定することができる。また、出湯管に送出される温水の温度を測定するよりも早いタイミングで、出湯管に送出される温水の温度を予測するのに必要な温度を測定することができる。
また温度センサは、通水口(例えば出湯口または給水口)に接続固定されている配管側部材に固定されて耐圧容器内に浸入している。通水口を利用して耐圧容器内に挿入されており、温度センサ挿入用の貫通穴を耐圧容器の外殻に形成する必要がない。耐圧容器を安価に製造することが可能である。
(課題を解決するための他の一つの手段)
本発明は、新規な給湯システムを実現したということもできる。本発明で具現化される給湯システムは、加圧された温水を貯湯する耐圧容器と、耐圧容器に貯湯している温水温度を測定する温度センサと、耐圧容器から送りだされた温水を必要に応じて加熱する給湯器と、給湯器に加熱運転を実行させるか実行させないかを判定する手段を備えている。
判定手段は温度センサの測定値に基づいて、給湯器に加熱運転を実行させるか実行させないかを判定するロジックを採用している。温度センサは、耐圧容器内に浸入する位置関係で、耐圧容器の外殻を貫通する通水口に接続固定されている配管側部材に固定されている。
(その作用と効果)
貯湯槽に給湯設定温度以上の温水が貯湯されている状態では、給湯器では加熱運転を行わず、給湯設定温度に調温した温水が給湯器を素通りして給湯利用箇所に送られる。貯湯槽に貯湯しておいた温水を使い切り、貯湯槽に貯湯している温水の温度が給湯設定温度以下に低下すると、給湯器で加熱運転を開始し、給湯器によって給湯設定温度に加熱された温水を給湯利用箇所に給湯する。
給湯器に加熱運転を指令してから実際に加熱運転を開始するに時間を要する。通常の配管容量であると、出湯管に送出される温水温度が給湯設定温度以下に低下したことを測定してから給湯器に加熱運転を指令していては、給湯利用箇所に送られる温水温度を給湯設定温度に維持することができない。
しかも給湯器の加熱量には最小値が存在し、加熱運転を開始すると最小加熱量に相当する温度だけ温水温度を上昇させてしまう。そこで、最小加熱量に相当する温度上昇を見込んでミキシングユニットの出口温度を制御する必要がある。
貯湯槽の外殻外面に温度センサを設置する方式では、温度測定に応答遅れがあり、上記制御に必要な温度を測定することができない。貯湯槽とミキシングユニットを接続する出湯管に温度センサを組込む方式では、上記制御に必要なタイミングで温度を測定することができない。上記制御に必要なタイミングで応答遅れなく温度を測定するためには、貯湯槽内に温度センサを設置する必要あるが、従来の技術で実現しようとすると、温度センサ挿入用の貫通穴を耐圧容器の外殻に形成する必要があり、耐圧容器の製造コストを増大させてしまう。
本発明によると、製造コストが安価な耐圧容器によって、貯湯槽に貯湯しておいた温水を使い切った時の湯温の変化が少ない給湯システムを実現することができる。
以下に発明を実施するための最良の形態を列記する。
(形態1)貯湯槽内に挿入されている温度センサが所定温度を計測した時点から、ミキシングユニットの出口温度を低下させ始める。
(形態2)貯湯槽内に挿入されている温度センサが所定温度を計測した時点から、給湯器の熱交換機を通過する水の流量を積算し始める。積算流量が切換準備水量に達した時に給湯器に運転開始指令を送る。
(形態3)切換準備水量は、ミキシングユニットから給湯器の熱交換器の出口近傍までの配管容量によって計算される。
(形態4)ミキシングユニットから給湯器の熱交換器の出口近傍までの配管容量は、給湯温度検出手段が検出する温度が上昇中である間に計測される。
(形態5)温度センサは、サーミスタを内蔵する棒状部材で構成されている。
(形態6)貯湯槽の出湯口に、出湯管を接続するコネクタ配管が接続固定されている。
(形態7)温度センサの棒状部材は、コネクタ配管に固定され、出湯口を通過して貯湯槽内に挿入されている。
(形態8)出湯管を接続するコネクタ配管には、圧力逃がし弁を介して排水配管が接続されており、出湯口は圧力逃がし口を兼用している。
本発明の給湯システムを具現化した一実施例を、図面を参照しながら説明する。図1は本実施例に係る給湯システムが組込まれたコージェネレーションシステムの系統図である。
本実施例のコージェネレーションシステムは、図1に示すように、発電ユニット110と給湯システム10等を備えている。
発電ユニット110は、改質器112、燃料電池114、熱交換器116,118、熱媒放熱器120、熱媒三方弁122、それらを接続する経路等を備えている。
改質器112には、バーナ131が設けられている。バーナ131が作動して熱を発生すると、改質器112は炭化水素系のガスから水素ガスを生成する。燃焼ガス経路126が熱交換器116を通過している。燃焼ガス経路126の一端は改質器112に接続され、他端は外部に開放されている。燃焼ガス経路126は、バーナ131が発生する燃焼ガスを熱交換器116に導き、熱交換によって温度が低下した燃焼ガスを外部に排出する。熱交換器116には、循環経路128も通過している。循環経路128は、循環復路128aと、循環往路128bから構成されており、給湯システム10と接続される。循環経路128が給湯システム10にどのように接続されているのかについては、後述にて説明する。循環経路128は、温水を循環させる。循環経路128を循環する温水は、熱交換器116を通過することによって燃焼ガス経路126を流れる燃焼ガスによって加熱され、温度が上昇する。
燃料電池114は、複数のセルを有している。燃料電池114と改質器112は、水素ガス供給経路121によって接続されている。改質器114で生成された水素ガスは、水素ガス供給経路121を流れて燃料電池114に供給される。燃料電池114は、改質器112から供給された水素ガスと、空気中の酸素とを反応させて発電を行う。燃料電池114は、発電すると発電熱を発生する。
熱媒循環経路124は、燃料電池114、熱交換器118、リザーブタンク125、熱媒ポンプ127、熱媒三方弁122を通って燃料電池114に戻る循環経路を形成している。熱媒循環経路124の燃料電池114の下流側には、熱媒温度センサ117が装着されている。熱媒温度センサ117は、熱媒循環経路124を流れる熱媒の温度を検出する。熱媒温度センサ117の検出信号は、給湯システム10に装着されているコントローラ21に出力される。
熱媒三方弁122は、1つの入口122aと、2つの出口122b、122cを備えている。熱媒三方弁122は、入口122aと出口122bを連通させるか、入口122aと出口122cを連通させるかを切換える。
熱媒三方弁122の出口122bと、熱媒循環経路124の熱媒三方弁122の出口122cの下流側とを接続する冷却経路129が設けられている。熱媒循環経路124と冷却経路129は、熱媒としての純水を流通させる。冷却経路129の途中には、熱媒放熱器120が装着されている。熱媒放熱器120に隣接して、熱媒冷却ファン119が設けられている。熱媒冷却ファン119を運転すると、空気が熱媒放熱器120に吹付けられ、冷却経路129を流れる熱媒が冷却される。
改質器112、燃料電池114、バーナ131、熱媒三方弁122、熱媒ポンプ127、熱媒冷却ファン119は、コントローラ21によって制御される。
燃料電池114が作動すると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122cが連通されるとともに、熱媒ポンプ127が運転される。熱媒ポンプ127が運転されると、熱媒循環経路124を熱媒が循環する。熱媒循環経路124を熱媒が循環することにより、燃料電池114から発電熱が回収される。熱媒によって回収された発電熱は、熱媒とともに熱交換器118まで運ばれ、循環経路128を流れる温水を加熱する。循環経路128については後述する。
熱媒温度センサ117が検出した熱媒温度が高くなりすぎると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122bが連通される。また、同時に熱媒冷却ファン119が運転される。熱媒三方弁122の入口122aと出口122bが連通されると、熱媒は冷却経路129に流入し、熱媒放熱器120を通過する。熱媒は、熱媒放熱器120を通過することによって冷却される。熱媒放熱器120は、熱媒冷却ファン119から空気が吹付けられることにより、高い効率で熱を放熱する。熱媒の温度が低下すると、熱媒三方弁122の入口122aと出口122cが再び連通される。このような熱媒三方弁122の切換えが繰返されることにより、熱媒の温度は、所定範囲内に維持される。
給湯システム10は、貯湯槽20、給湯器22、ミキシングユニット(混合器)24、これらを連通する複数の経路、コントローラ21等を備えている。
貯湯槽20の底部には、貯湯槽20に水道水を給水する給水経路26が接続されている。給水経路26の入口26aの近傍には、減圧弁28が装着されている。給水経路26の減圧弁28の下流側とミキシングユニット24の給水入口24aは、ミキシングユニット給水経路30によって接続されている。減圧弁28は、貯湯槽20とミキシングユニット24への給水圧力を調整する。貯湯槽20内の温水が減少したり、ミキシングユニット24の給水入口24aが開いたりすると、減圧弁28の下流側圧力が低下する。減圧弁28は、下流側圧力が低下すると開き、その圧力を所定の調圧値に維持しようとする。このため、貯湯槽20内の温水が減少したり、ミキシングユニット24の給水入口24aが開いたりすると、それらに水道水が給水される。
貯湯槽20には、調圧値に調圧された水が貯められる。貯湯槽20は、調圧値に耐えられる耐圧容器で形成されている。貯湯槽20の下部には、外殻を貫通する給水口20a,20bが形成されている。給水口20aの外側にはコネクタ配管26aが接続固定され、給水口20bの外側にはコネクタ配管128cが接続固定されている。コネクタ配管26aには給水経路26が接続固定され、コネクタ配管128cには循環経路128が接続固定されている。貯湯槽20の上部には、外殻を貫通する出湯口20cが形成されている。出湯口20cの外側にはコネクタ配管42aが接続固定されている。コネクタ配管42aには出湯管42が接続固定されている。コネクタ配管42aの内部には、リリーフ弁31が収容されている。リリーフ弁31の開弁圧力は、減圧弁28の調圧値よりも僅かに大きく設定されている。減圧弁28の調圧が不能になった場合には、リリーフ弁31が開き、貯湯槽20内の圧力が耐圧々力を超えるのを防止する。リリーフ弁31には、圧力開放経路32の一端32aが接続されている。圧力開放経路32の他端32bは、貯湯槽20の外部に開放されている。
貯湯槽20の底部と、圧力開放経路32の他端32b近傍を接続する排水経路33が設けられている。排水経路33の途中には、排水弁34が装着されている。排水弁34は手動で開閉することができる。排水弁34を開くと、貯湯槽20内の水が排水経路33と開放経路32を通って外部に排水される。
貯湯槽20は、発電ユニット110の循環経路128(循環復路128a、循環往路128b)と接続されている。詳しくは、循環復路128aが貯湯槽20の上部に接続され、循環往路128bが貯湯槽20の下部に接続されている。これによって、貯湯槽20と発電ユニット110との間の循環経路128が形成されている。循環往路128bの途中には、循環ポンプ40が装着されている。循環復路128aに復路サーミスタ45が取付けられ、循環往路128bに往路サーミスタ44が取付けられている。復路サーミスタ45は循環復路128a内の温水の温度を検出し、往路サーミスタ44は循環往路128b内の温水の温度を検出する。復路サーミスタ45と往路サーミスタ44の検出信号は、コントローラ21に出力される。
循環ポンプ40が作動すると、貯湯槽20の底部から冷水が吸出される。貯湯槽20から吸出された冷水は、循環往路128bを流れてから発電ユニット110の熱交換器118、116を通過することによって加熱されて温度が上昇する。温度が上昇した温水は、循環復路128を流れて貯湯槽20の上部に戻される。このように、貯湯槽20の底部から吸出された冷水が、発電ユニット110の熱交換器118、116によって加熱されて高温になり、貯湯槽20の上部に戻される循環が行われることにより、貯湯槽20に高温の温水が貯えられる。貯湯槽20内の温度が低い状態から、貯湯槽20に発電ユニット110からの高温の温水が戻されると、貯湯槽20の上部に高温の温水が戻されることから、冷水層の上部に高温層が積層した状態(以下、「温度成層」と言う)が形成される。高温層よりも深い部分の水の温度は急激に低下する。貯湯槽20に高温の温水が戻され続けると、高温層の厚さ(深さ)は次第に大きくなり、貯湯槽20にフルに蓄熱された状態では、貯湯槽20の全体に高温の温水が貯まった状態になる。温度成層が形成されることにより、貯湯槽20にフルに蓄熱が行われていなくても、貯湯槽20の最上部に設けられているコネクタ配管42aからは、高温の温水が送り出される。
コントローラ21は、CPU、ROM、RAM等を備えており、CPUがROMに格納されている制御プログラムを処理することにより、給湯システム10を制御する。RAMには、コントローラ21に入力される各種信号や、CPUが処理を実行する過程で生成される種々のデータが一時的に記憶される。コントローラ21には、リモコン23が接続されている。リモコン23には、給湯システム10を操作するためのスイッチやボタン、給湯システム10の動作状態を表示する液晶表示器等が設けられている。
貯湯槽20内部には、上部から温度センサ35が挿入されている。温度センサ35は、貯湯槽20内部の温度を検出する。温度センサ35には、所定間隔で複数のサーミスタが内蔵されており、上部から下部までの各箇所の温度を検出する。温度センサ35の検出信号は、コントローラ21に出力される。
温度センサ35について、図2及び図3を参照して詳細な説明をする。
図2に示すように、温度センサ35は、貯湯槽20の上部に形成された出湯口20cから貯湯槽20内に挿入されている。温度センサ35の上部はコネクタ配管42aで固定されている。温度センサ35には、所定間隔で並列するポイントp1,p2,p3等に12個のサーミスタが内蔵されており、各ポイントでの温度を検出する。
図3の拡大断面図に示すように、温度センサ35は保護管35cの内部に、2本のリード線35dと、リード線35dの先端に接続されたサーミスタ35eを内蔵している。図3ではポイントp12に配設されたサーミスタ35eのみを例示しているが、その他のポイントp1,p2,p3等に配設されたサーミスタも、それぞれ2本のリード線の先端に接続されており、リード線の長さを変えることでポイントを変えている。貯湯槽20の上部から5リットルの箇所にポイント2が相当し、本実施例ではポイントp2で検出された温度に基づいて温水の調温制御処理(後に詳述する)が行われる。
コネクタ配管42aには円筒状の陥入部43が設けられており、陥入部43の底面にはゴム製のOリング37が敷設されている。温度センサ35の上端35aよりやや下側には、押えリング35bが保護管35cの周囲に取付けられている。押えリング35bの外周面は陥入部43の内周面と接しており、押えリング35bの下面はOリング37の上面に接している。これにより押えリング35bが陥入部43に密接に係合し、温度センサ35がコネクタ配管42aに固定される。コネクタ配管42aにはネジ38が止められており、ネジ頭の一部が押えリング35bの上面の一部に掛かっている。ネジ38のネジ頭によって押えリング35bを押付けることで、温度センサ35が抜けてしまうのを防止している。
コネクタ配管42aによって、出湯口20cと出湯管42が連通し、出湯口20cと圧力開放経路32が連通している。コネクタ配管42aに固定された温度センサ35は、出湯口20cを通って貯湯槽20内に挿入されている。
図1に戻る。ミキシングユニット24は、温水入口24c、混合水出口24b、第1水量センサ67、温水サーミスタ50、給水サーミスタ48、混合水サーミスタ54、ハイカットサーミスタ55、および既に説明した給水入口24aを有している。貯湯槽20のコネクタ配管42aとミキシングユニット24の温水入口24cは、出湯管42によって接続されている。第1水量センサ67は、混合水出口24bから流出する混合水の流量を検出する。温水サーミスタ50は、温水入口24cに流入する温水の温度を検出する。給水サーミスタ48は、給水入口24aに流入する水道水の温度を検出する。混合水サーミスタ54とハイカットサーミスタ55は、混合水出口24bから流出する混合水の温度を検出する。第1水量センサ67、温水サーミスタ50、給水サーミスタ48、混合水サーミスタ54、ハイカットサーミスタ55の検出信号は、コントローラ21に出力される。
コントローラ21は、混合水サーミスタ54の検出信号を用いて、温水入口24c側の開度と、給水入口24a側の開度を変化させる。温水入口24c側の開度と、給水入口24a側の開度を変化させると、貯湯槽20からの温水と、水道水(冷水)とのミキシング割合が調整される。貯湯槽20からの温水と水道水とのミキシング割合が調整されると、混合水出口24bから流出する温水の温度がコントローラ21が指令する温度に維持される。
コントローラ21と、ミキシングユニット24を組み合わせて用いることによって、混合水サーミスタ54で計測される混合水の温度は、コントローラ21が指令する温度に調整される。
コントローラ21は、ハイカットサーミスタ55によって温水が前記所定値を大きくオーバーしたことが検出された場合(すなわち、混合水サーミスタ54、あるいはミキシングユニット24が故障した可能性が高い場合)に、温水入口24cを閉じる。温水入口24cが閉じると、コントローラ21が指令する温度を大きくオーバーした温度の温水が、給湯器22に供給されてしまうのが防止される。
ミキシングユニット24の混合水出口24bと給湯器22のバーナ熱交換器52(後述する)は、温水経路51によって接続されている。温水経路51には、第2水量センサ47が装着されている。第2水量センサ47の検出信号は、コントローラ21に出力される。
給湯器22は、バーナ熱交換器52、60、バーナ56、57、追焚き熱交換器58、補給水弁59、シスターン61等を備えている。バーナ熱交換器52には、温水経路51を経由してミキシングユニット24から温水が流入する。ガス燃焼式のバーナ56は、バーナ熱交換器52を加熱する。バーナ56はコントローラ21から点火の指示を受けると、プリパージ動作を行った後に、燃焼を開始する。プリパージに要する時間は燃焼用ファンのサイズや回転数、バーナ56、57の燃焼ガスがバーナ熱交換器52、60を通過して装置外へ排気される部分の容量等から設定され、予めコントローラ21に記憶されている。プリパージには通常数秒を要するが、本実施例のバーナ熱交換器56では、プリパージに係る時間は1.5秒である。
バーナ熱交換器52の下流側と、給湯栓64は、給湯栓経路63によって接続されている。給湯栓64は、浴室、洗面所、台所等に配置されている(図1では、これら複数の給湯栓64を1つで代表している)。給湯栓経路63には、給湯サーミスタ65が装着されている。給湯サーミスタ65は、バーナ熱交換器52から流出する温水の温度を検出する。給湯サーミスタ65の検出信号は、コントローラ21に出力される。
給湯器22内の温水経路51の途中から、シスターン入水経路62が分岐している。シスターン入水経路62の開放端は、シスターン61の上部に差し込まれている。シスターン入水経路62の途中には、補給水弁59が設けられている。補給水弁59は、コントローラ21によって制御され、内蔵しているソレノイドが駆動されることによって開閉する。補給水弁59が開かれると、ミキシングユニット24からの温水がシスターン61に供給される。
シスターン61内には、水位電極66が装着されている。水位電極66は、棒状のハイレベルスイッチ66aとローレベルスイッチ66bを有している。ハイレベルスイッチ66aの下端は、シスターン61のハイレベル水位に位置している。ローレベルスイッチ66bの下端は、シスターン61のローレベル水位に位置している。ハイレベルスイッチ66aとローレベルスイッチ66bは、水に触れていると検出信号をコントローラ21に出力する。コントローラ21は、水位電極66からの検出信号によって、シスターン61の水位がハイレベル水位を超えているか、ハイレベル水位とローレベル水位の間にあるか、ローレベル水位よりも低いかを判別する。シスターン61として適正なのは、水位がハイレベルとローレベルの間に位置している状態である。コントローラ21は、水位電極66からの水位検出信号に基づいて補給水弁59を開閉制御し、シスターン61の水位を適正範囲に維持する。
シスターン61の底部には、シスターン出水経路68の一端が接続されている。シスターン出水経路68の途中には、暖房ポンプ69が装着されている。暖房ポンプ69は、コントローラ21によって制御される。シスターン出水経路68の他端は、バーナ上流経路71と低温水経路70とに分岐している。バーナ上流経路71は、シスターン出水経路68とバーナ熱交換器60の上流側とを接続している。バーナ上流経路71には、内部を流れる温水の温度を検出する暖房低温サーミスタ72が装着されている。暖房低温サーミスタ72の検出信号は、コントローラ21に出力される。
ガス燃焼式のバーナ57は、バーナ熱交換器60を加熱する。バーナ熱交換器60の下流とシスターン61は、高温水経路73によって接続されている。高温水経路73には、上流側から順に、暖房高温サーミスタ74、暖房端末熱動弁75、暖房端末機76が装着されている。
暖房高温サーミスタ74は、高温水経路73を流れる温水の温度を検出する。暖房高温サーミスタ74の検出信号は、コントローラ21に出力される。
暖房端末機76は、熱交換器76bと、操作スイッチ76aと、電動ファン(図示省略)を備えている。熱交換器76bは、高温水経路73を流れる温水と空気との間で熱交換を行う。操作スイッチ76aは、暖房端末熱動弁75とコントローラ21に接続されている。
暖房端末熱動弁75は、膨張エレメントと、膨張エレメントと機械的に連結された開閉弁を内蔵している。暖房端末機76の操作スイッチ76aがオンにされると、暖房端末熱動弁75の膨張エレメントに通電が行われる。通電された膨張エレメントは高温になって膨張する。膨張した膨張エレメントは開閉弁を駆動し、これによって暖房端末熱動弁75が開かれる。また、操作スイッチ76aがオンにされると、コントローラ21は、暖房ポンプ69を作動させる。このように、操作スイッチ76aがオンにされたことによって、暖房端末熱動弁75が開かれるとともに、暖房ポンプ69が作動すると、シスターン61から温水が吸出される。コントローラ21は、暖房低温サーミスタ72と暖房高温サーミスタ74が検出した温水温度に基づいて、バーナ57を制御し、バーナ熱交換器60から流出する温水の温度を所定範囲に維持する。暖房端末機76の電動ファンは、操作スイッチ76aがオンにされると回転し、熱交換器76bに空気を吹付ける。熱交換器76bに吹付けられた空気は、熱交換器76bを介して温水と熱交換を行って暖められる。暖められた空気は暖房端末機76から吹出し、部屋を暖房する。熱交換器76bで空気と熱交換を行うことによって、温水の温度は低下する。温度が低下した温水は、高温水経路73を流れてシスターン61に戻る。
高温水経路73の暖房高温サーミスタ74の下流側と、高温水経路73のシスターン61への入口部の上流側とは、追焚き経路77によって接続されている。追焚き経路77は、追焚き熱交換器58を通過している。追焚き経路77の追焚き熱交換器58の下流側には、追焚き熱動弁78が装着されている。追焚き熱動弁78は、コントローラ21によって制御される。
浴槽79には、吸出口79aと供給口79bが設けられている。吸出口79aと供給口79bは、風呂循環経路80によって接続されている。風呂循環経路80は、追焚き熱交換器58を通過している。上述したように、追焚き経路77も追焚き熱交換器58を通過している。このため、追焚き熱交換器58では、風呂循環経路80と追焚き経路77との間で熱交換が行われる。風呂循環経路80の追焚き熱交換器58の上流側には、風呂水位センサ81、風呂循環ポンプ82、風呂水流スイッチ84が装着されている。風呂循環ポンプ82は、コントローラ21によって制御される。風呂水位センサ81、湯張り量センサ83、風呂水流スイッチ84は、コントローラ21に検出信号を出力する。風呂水位センサ81は、水圧を検出する。コントローラ21は、風呂水位センサ81が検出した水圧から、浴槽79に張られている湯の水位を推定する。風呂水流スイッチ84は、風呂循環経路80を水が流れるとオンになる。
風呂循環経路80の風呂水位センサ81の上流側には、浴槽79から吸出された温水の温度を検出する風呂サーミスタ85が装着されている。風呂サーミスタ85の検出信号は、コントローラ21に出力される。
バーナ57と暖房ポンプ69が作動している状態で追焚き熱動弁78が開くと、温水が追焚き経路77に流入して追焚き熱交換器58を通過する。風呂循環ポンプ82が作動すると、温水が浴槽79の吸出口79aから吸出され、風呂循環経路80を流れて再び供給口79bから浴槽79に戻る循環が行われる。風呂循環経路80を流れる温水は、追焚き熱交換器58で追焚き経路77を流れる温水によって加熱され、浴槽79の湯が追焚きされる。
給湯栓経路63の途中と、風呂循環経路80の風呂循環ポンプ82の下流側とを接続する湯張り経路25が設けられている。湯張り経路25には、ソレノイド駆動タイプの注湯弁27と、湯張り量センサ83が装着されている。注湯弁27は、コントローラ21によって制御され、湯張り経路25を開閉する。湯張り量センサ83は、湯張り経路25を流れる水量を検出することにより、浴槽79への湯張りの際に、それがどの程度行われたかを推定する。湯張り量センサ83はコントローラ21に検出信号を出力する。
浴槽79に湯を張るときには、注湯弁27が開かれ、補給水弁59が閉じられる。注湯弁27が開かれ、補給水弁59が閉じられると、温水が給湯栓経路63から湯張り経路25を経て風呂循環経路80に流入する。風呂循環経路80に流入した温水は、吸出口79aと供給口79bから浴槽79に供給され、浴槽79を湯張りする。このときには、風呂循環ポンプ82は駆動されず、湯張り経路25に加わっている水圧によって浴槽79への湯張りが行われる。
三方弁86は、Aポート86a、Bポート86b、Cポート86cを備えている。三方弁86は、コントローラ21に制御されて、Aポート86aとCポート86cを連通させるか、Bポート86bとCポート86cを連通させるかを切換える。
シスターン出水経路68と三方弁86のCポート86cは、低温水経路70によって接続されている。低温水経路70の途中には、低温サーミスタ94、床暖房熱動弁90、床暖房機91が設けられている。低温サーミスタ94は、低温水経路70を流れる温水の温度を検出する。低温サーミスタ94の検出信号は、コントローラ21に出力される。床暖房熱動弁90は、コントローラ21によって制御される。床暖房機91は、低温水経路70を流れる温水によって床を暖める。
高温水経路73の暖房端末熱動弁75の上流側と、低温水経路70の床暖房機91の下流側とは、バイパス経路92によって接続されている。バイパス経路92の途中には、バイパス熱動弁93が装着されている。バイパス熱動弁93は、コントローラ21によって開閉制御される。
床暖房を行う場合には、床暖房熱動弁90が開かれ、温水が床暖房機91に導かれる。導かれた温水は、床暖房機91を暖める。床暖房を行わない場合には、床暖房熱動弁90が閉じられる。
低温水戻り経路87が設けられており、三方弁86のBポート86bと、高温水経路73の暖房端末機76の下流側とを接続している。低温水戻り経路87には、低温戻りサーミスタ89が装着されている。低温戻りサーミスタ89は、低温水戻り経路87を流れる温水の温度を検出する。低温戻りサーミスタ89の検出信号は、コントローラ21に出力される。
三方弁86のAポート86aと、低温水戻り経路87の途中とを接続する貯湯槽経路88が設けられている。貯湯槽経路88には、貯湯槽20の上部を通過する熱交換部88aが形成されている。
コントローラ21は、低温戻りサーミスタ89と温度センサ35の上部サーミスタが検出した温度を比較し、その結果によって三方弁86を切換える。具体的には、低温戻りサーミスタ89が検出した温度よりも温度センサ35の上部サーミスタが検出した温度の方が低い場合には、三方弁86のBポート86bとCポート86cが連通するように切換える。Bポート86bとCポート86cを連通すると、低温水経路70からの温水は、貯湯槽経路88をバイパスし、低温水戻り経路87と高温水経路73を流れてシスターン61に戻る。シスターン61に戻った温水は、再びシスターン出水経路68に吸込まれる。低温戻りサーミスタ89が検出した温度よりも温度センサ35の上部サーミスタが検出した温度の方が高い場合には、三方弁86のAポート86aとCポート86cが連通される。Aポート86aとCポート86cが連通すると、低温水経路70からの温水は、貯湯槽経路88を流れる。貯湯槽経路88を流れる温水は、熱交換部88aで貯湯槽20の上部に貯められている温水によって加熱され、温度が上昇する。温度が上昇した温水は、低温水戻り経路87と高温水経路73を流れてシスターン61に戻される。すなわち、貯湯槽20の上部に貯められている温水が貯湯槽経路88の熱交換部88aを加熱することができる場合にのみ、貯湯槽経路88に温水が導かれる。
次に、給湯システム10における温水の調温制御処理について、図4と図5に示すフローチャートを用いて説明する。なお、以下で用いる符号は図1で用いた符合に準ずる。
図4に示すように、最初のステップS10で給湯器22内の第2水量センサ47が検出する流量x(リットル/min)が2.7(リットル/min)以上となると、給湯栓64が開かれたとみなされ、ステップS12に進む。
ステップS12では、切換温度a(℃)を算出する。切換温度a(℃)は、リモコン23の操作によって設定された給湯設定温度c(℃)に、切換補正量d(℃)を加えた温度である。切換補正量d(℃)は給湯設定温度c(℃)および流量x(リットル/min)に応じて設定する。切換補正量d(℃)は給湯設定温度c(℃)や流量x(リットル/min)に依存せず、一定としてもよい。本実施例では、切換補正量d(℃)=5.0(℃)として、a(℃)=c(℃)+5.0(℃)として計算する。
ステップS14では、温度センサ35のポイントp2で検出された貯湯槽の温度b(℃)が、算出した切換温度a(℃)を下回るか否かを判別する。温度b(℃)が切換温度a(℃)以上であれば(ステップS14でNOであれば)、蓄熱利用状態の継続が可能であるとみなされ、処理A(図5を用いて後述する)に進む。温度b(℃)が切換温度a(℃)未満であれば(ステップS14でYESであれば)、蓄熱利用状態の継続が困難であるとみなされ、ステップS16に進む。
本実施例では、温度センサ35は貯湯槽20の内部に挿入されているため、貯湯されている温水の温度を直接的に測定することができる。したがって、温度センサ35のポイント12で検出される温度b(℃)は、貯湯槽20に貯湯されている温水のリアルタイムの温度であり、ステップS14の判定時点において応答遅れのない正確な温度ということができる。
ステップS16では、第2水量センサ47で検出される流量x(リットル/min)の積算を開始する。積算した流量は、積算流量y(リットル)として記憶される。
ステップS18では、バーナ56が燃焼したときの、バーナ熱交換器52を通過する温水の昇温e(℃)を推定する。昇温e(℃)は、〔e(℃)=最小給湯能力(kJ/h)/(x(リットル/min)×温水の比熱(kJ/リットル・℃))〕の式で求めることができる。本実施例の給湯器22の最小給湯能力は約18855(kJ/h)であり、温水の比熱は4.19(kj/リットル・℃)である。例えば流量が10(リットル/min)であれば、〔10(リットル/min)=600(リットル/h)〕であるから、昇温e(℃)は、〔18855/(600×4.19)=7.5(℃)〕となる。この場合、給湯器22のバーナ56を燃焼したとき、温水は加熱されて7.5(℃)以上温度上昇すると推定される。昇温e(℃)を算出した後、ステップS20に進む。
ステップS20では、切換準備水量V(リットル)を算出する。切換準備水量V(リットル)は、ミキシングユニット24の混合水サーミスタ54取付位置から給湯器22の給湯サーミスタ65取付位置までの配管容量s(リットル)から、プリパージ相当容量(リットル)を減じることで算出される。配管容量s(リットル)については、図5を用いて後述する。プリパージ相当容量(リットル)は、バーナ56のプリパージ動作中にバーナ熱交換器52を通過する温水の量であり、バーナ熱交換器52を通過する温水の流量にプリパージ時間を乗じることで算出する。例えば流量が10(リットル/min)であり、プリパージ時間が1.5(sec)であれば、プリパージ相当容量は、〔10×1.5/60=0.25(リットル)〕である。
ステップS22では、混合水サーミスタ54で検出される温度が、図6(B)に示す目標温度となるように、温水を調温する。前記目標温度は、給湯設定温度c(℃)からバーナ56の燃焼直後における温水の温度上昇幅を減じた温度であり、積算流量y(リットル)が熱交換器容量W(リットル)未満のときは〔給湯設定温度c(℃)−昇温e(℃)×積算流量y(リットル)/熱交換器容量W(リットル)〕で算出され(ステップ22a)、積算流量y(リットル)が熱交換器容量W(リットル)以上のときは、〔給湯設定温度c(℃)−昇温e(℃)〕で算出される(ステップ22b)。熱交換器容量W(リットル)はバーナ熱交換器52の配管長さおよび配管断面積に依存する量であり、運転を開始する以前に予めコントローラ21にプログラミングされている。前記目標温度は、給湯設定温度c(℃)から徐々に低下していき、積算流量y(リットル)が熱交換器容量W(リットル)に達した時点で〔給湯設定温度c(℃)−昇温e(℃)〕まで低下し、それ以降は積算流量y(リットル)の増加によらず〔給湯設定温度c(℃)−昇温e(℃)〕の値をとる。
ステップS24では、積算流量y(リットル)が、切換準備水量V(リットル)を上回るか否かを判別する。積算流量y(リットル)が切換準備水量V(リットル)以下であれば(ステップS24でNOであれば)、給湯器利用運転への切換のための準備動作が終了していないと判断し、ステップS22からステップS24を繰り返す。積算流量y(リットル)が切換準備水量V(リットル)を超えていれば(ステップS24でYESであれば)、給湯器利用運転への切換のための準備動作が終了したと判断し、ステップS26へ進む。
ステップS26では、バーナ56を着火する。バーナ56はプリパージ動作をした後、燃焼を開始する。
ステップS28にまで進むと、それ以後は、給湯サーミスタ65の検出温度f(℃)が給湯設定温度c(℃)に補正値g(℃)を加えた温度となるように調温する。なお、補正値g(℃)については、図5を用いて後述する。
ステップS30で水量x(リットル/min)が2.0(リットル/min)以下となったら(YESとなったら)、給湯栓64が閉じられたとみなされ、ステップS32に進んで給湯器22の燃焼を停止させ、処理を終了する。
ステップS12からステップS26の処理によれば、以下の作用効果が得られる。蓄熱利用状態から給湯器利用状態に切換えるとき、給湯器22を点火させると、給湯器22内を通過する温水は加熱され、温度が上昇する。給湯器22が点火したときに、バーナ熱交換器52内に存在していた温水は、十分な加熱がされないまま給湯されるため、その温水の温度上昇はステップS18で算出される昇温e(℃)よりも小さい。例えば給湯器22が点火したときにバーナ熱交換器52内の下流側に存在している温水は、ほとんど加熱されることなく送出される。また給湯器22が点火したときにバーナ熱交換器52内の上流側に存在している温水は、ある程度加熱されてから送出される。一方、給湯器22が点火した後に、バーナ熱交換器52へ供給された温水は、十分に加熱されてから給湯されるため、ステップS18で算出される昇温e(℃)だけ温度上昇する。上記の昇温の履歴は、図6(A)に示すように積算流量に対して一定の傾きで昇温が増加する部分と、積算流量によらず昇温が一定である部分とで表現される。
従って、給湯器22を点火させる前に、給湯器22の上流側のミキシングユニット24で、図6(B)に示す温度履歴で調温しておく(ステップS22)。切換準備水量Vの温水が流れ、プリパージ時間が経過したとき、即ちミキシングバルブ24の出口から給湯器22の出口までの配管容量に相当する温水が流れた時、ミキシングバルブ24が温度を下げ始めたときに送出された温水はバーナ熱交換器52の出口まで到達し、ミキシングバルブ24が温度を下げ終わったときに送出された温水はバーナ熱交換器52の入口まで到達している。このときバーナ56は燃焼を開始し、給湯器22内を通過する温水を加熱する。加熱された温水はバーナ56の加熱によって図6(A)に示す履歴で昇温する。温水はミキシングユニット24で、設定温度からこの昇温履歴を差し引いた温度(図6(B)に示す)に調温されており、またこのように調温された温水が給湯器22に丁度到達するタイミングで給湯器22が点火される関係に設定されていることにより、蓄熱利用状態から給湯器利用状態に切換わる時も、図6(C)に示すように給湯温度は不安定になることなく、設定温度で給湯される。設定温度より高温の温水が給湯されたり、設定温度より低温の温水が給湯されたりすることを抑制し、給湯温度を安定化させることができる。
図4に示す処理のステップS14で、温度センサ35のポイントp2で検出される温度b(℃)が、切換温度a(℃)以上であれば(NOであれば)、蓄熱利用状態の継続が可能であるとみなされ、処理Aに進む。処理A以降の処理について、さらに図5を用いて説明する。
図5に示すように、ステップS40で蓄熱利用運転を行っている最中に、ステップS42で給湯サーミスタ65が検出する温度f(℃)が給湯設定温度のc(℃)近傍で安定しているか否かを判別する。給湯サーミスタ65の検出温度f(℃)が低温であるか、温度上昇中であって不安定であるとき(ステップS42でNOであるとき)、ステップS44に進み、混合水サーミスタ54の検出温度h(℃)が給湯設定温度c(℃)の近似値である温度i(℃)に達したか否かを判別する。〔h=i(≒c)〕となったら(ステップS44でYESとなったら)、ステップS46に進み、給湯運転を開始してから、混合水サーミスタ54の検出温度h(℃)が給湯設定温度c(℃)の近似値に近づくのに要した時間r(min)を計時する。次に、ステップS48では、給湯サーミスタ65の検出温度f(℃)が給湯設定温度c(℃)の近似値である温度i(℃)に達したか否かを判別する。〔f=i(≒c)〕となったら(ステップS48でYESとなったら)、ステップS50に進み、混合水サーミスタ54の検出温度h(℃)が給湯設定温度c(℃)の近似値に達してから、給湯サーミスタ65の検出温度f(℃)が給湯設定温度c(℃)の近似値に達するのに要した時間q(min)を計時する。
計時された時間r(min)は、貯湯槽22から送り出された温水がミキシングユニット24を通過するのに要した時間であり、計時された時間q(min)は、ミキシングユニット24を通過した温水が給湯器22を通過するのに要した時間である。
給湯開始時の出湯管42の流量は、第2水量センサ47で測定される温水経路51の流量に等しい。そこで、ステップS52では、貯湯槽22とミキシングユニット24間の配管容量t(リットル)と、ミキシングユニット24と給湯器22間の配管容量s(リットル)をそれぞれ算出する。貯湯槽22とミキシングユニット24間の配管容量t(リットル)は、〔t(リットル)=x(リットル/min)×r(min)〕の式で求めることができる。また、ミキシングユニット24と給湯器22間の配管容量s(リットル)は、〔s(リットル)=x(リットル/min)×q(min)〕の式で求めることができる。例えば水量が10(リットル/min)、計時された時間が0.5(min)であれば、配管容量s(リットル)は、〔10×0.5=5(リットル)〕となる。配管容量s(リットル)の算出後は、処理Bから図4のステップS12に戻る。
混合水サーミスタ54と給湯サーミスタ65は同一経路上にあり、給湯器22が運転しておらず、経路内の温水が温度上昇中であるとき、経路の上流側の混合水サーミスタ54の検出温度が設定温度に近い温度まで上昇してから、下流側の給湯サーミスタ65の検出温度が設定温度に近い温度まで上昇するまでに、タイムラグが生じる。このタイムラグは、ミキシングユニット24と給湯器22との間の配管の容量によって生じるものである。従って、このタイムラグとこのときの水量から、ミキシングユニット24と給湯器22の間の配管容量を算出することができる。
従来であれば、この配管容量は施工状態によって異なってくるため、制御に利用することができなかった。しかし、本実施例では給湯システム10に既存のサーミスタやセンサを利用して、給湯システム10の運転中に配管容量を算出することができる。これによって、図4の処理の説明で述べたように、ミキシングユニット24で、給湯器22に加熱されて温度上昇する分を差し引いた温度に調温しておいた温水が給湯器22に到達するタイミングを捕えることができる。
もしこのタイミングより早く給湯器22を点火させてしまうと、設定温度以上の温度の温水が給湯器22で加熱されてしまい、設定温度よりさらに加熱された高温の温水が給湯されてしまう恐れがある。あるいは、もしこのタイミングより給湯器22を点火させるのが遅れてしまうと、設定温度より低温に調温された温水が給湯器22で加熱されることなく給湯されてしまい、給湯温度が大きく低下して快適な使用感を損なう。
このことから、ミキシングユニット24と給湯器22の間の配管容量を調温制御に利用することによって、給湯温度をさらに安定化させることができる。
図5のステップS42で給湯サーミスタ65が検出する温度f(℃)が安定しているとき(YESであるとき)、ステップS54に進む。ステップS54では、給湯サーミスタ65の検出温度f(℃)と、混合水サーミスタ54の検出温度h(℃)との誤差g(℃)を算出する。誤差g(℃)は、〔誤差g(℃)=f(℃)−h(℃)〕の式で求めることができる。この誤差g(℃)は補正値g(℃)として図4のステップS28で利用される。詳しくは以下に説明する。
本実施例の給湯システム10では、蓄熱利用状態のときは、ミキシングユニット24の下流側にある混合水サーミスタ54の検出温度h(℃)が給湯設定温度c(℃)となるように調温制御される。また、給湯器利用状態のときは、給湯器22の下流側にある給湯サーミスタ65の検出温度f(℃)が給湯設定温度c(℃)となるように調温制御される。即ち、蓄熱利用状態のときと給湯器利用状態のときとでは、制御に利用されるサーミスタが異なっている。
混合水サーミスタ54と給湯サーミスタ65は同一経路上にあるため、本来であれば同一値を検出するはずであるが、混合水サーミスタ54の検出温度h(℃)と給湯サーミスタ65の検出温度f(℃)とに誤差が生じてしまうことがある。誤差が生じると、蓄熱利用状態のときと給湯器利用状態のときとで、調温される湯温に差が生じてしまう。
本実施例の給湯システム10では、蓄熱利用状態であって温水の温度が安定しているときに、混合水サーミスタ54の検出温度h(℃)と給湯サーミスタ65の検出温度f(℃)との誤差g(℃)を算出することができる。そしてこの誤差g(℃)によって給湯設定温度c(℃)を補正する。
例えば、設定温度が40.0(℃)であり、ミキシングユニット24で調温される温水の温度が安定しており、混合水サーミスタ54の検出温度h(℃)が40.0(℃)であり、給湯サーミスタ65の検出温度f(℃)が40.8(℃)であるとする。このときの誤差h(℃)は〔40.8(℃)−40.0(℃)=0.8(℃)〕である。蓄熱利用状態のときには混合水サーミスタ54が調温に利用されるため、温水の温度は混合水サーミスタ54による40.0(℃)に調温される。ところが、給湯器利用状態に切換わると給湯サーミスタ65が調温に利用されるため、混合水サーミスタ54であれば40.0(℃)と検出する温度であっても給湯サーミスタ65によって40.8(℃)と検出されてしまう。このため、このままでは、設定温度である40(℃)に調温しようとして、0.8(℃)温度を低下させてしまう。混合水サーミスタ54が検出する温度であれば〔40.0(℃)−0.8(℃)=39.2(℃)〕に相当する。
しかし、本実施例の給湯システム10では、給湯器利用状態のときは、給湯設定温度c(℃)に補正値g(℃)を加味し、給湯設定温度c(℃)を補正する。即ち、蓄熱利用状態から給湯器利用状態に切換わると、設定温度40.0(℃)に補正値0.8(℃)を加え、給湯設定温度c(℃)を40.0(℃)から40.8(℃)に補正する。給湯サーミスタ65の検出温度f(℃)が、補正後の設定温度40.8(℃)となるように調温するため、給湯器利用状態の温水の温度は、混合水サーミスタ54が検出する温度の40.0(℃)に相当する温度に調温されることとなる。これによって、蓄熱利用状態から給湯器利用状態に切換わっても、調温される温水の温度は変化することなく、安定化する。
本実施例では流量x(リットル/min)を積算して積算流量y(リットル)を算出し、その積算流量y(リットル)が切換準備水量V(リットル)に達したときに、バーナ56を着火する。しかし、積算流量y(リットル)の代わりに時間T(min)を用いても同様の効果が得られる。
この場合、ステップS16で流量の積算を開始する代わりに、時間T(min)の計時を開始する。また、このときの瞬時流量x0(リットル/min)を記憶しておく。
ステップS20で切換準備水量V(リットル)を算出する代わりに、切換準備時間T2(min)を算出する。切換準備時間T2(min)は、温水がミキシングユニット24の混合水サーミスタ54取付位置から給湯器22の給湯サーミスタ65取付位置まで移動するために要する推定時間(min)から、プリパージ時間(min)を減じることで算出される。前記推定時間は、ミキシングユニット24の混合水サーミスタ54取付位置から給湯器22の給湯サーミスタ65取付位置までの配管容量s(リットル)を、記憶された瞬時流量x0(リットル/min)で除することで算出される。
ステップS22では、混合水サーミスタ54で検出される温度が、目標温度となるように、温水を調温する。前記目標温度は、バーナ56の燃焼直後における温水の温度上昇履歴を加味した温度であり、時間T(min)が熱交換器通過時間T3(min)未満のときは〔給湯設定温度c(℃)−昇温e(℃)×時間T(min)/熱交換器通過時間T3(min)〕で算出され、時間T(min)が熱交換器通過時間T3(min)以上のときは、〔給湯設定温度c(℃)−昇温e(℃)〕で算出される。熱交換器通過時間T3(min)は、温水がバーナ熱交換器52を通過するために要する時間であり、熱交換器容量W(リットル)を、記憶された瞬時流量x0(リットル/min)で除することで算出される。前記目標温度は、給湯設定温度c(℃)から徐々に低下していき、時間T(min)が熱交換器通過時間T3(min)に達した時点で〔給湯設定温度c(℃)−昇温e(℃)〕まで低下し、それ以降は時間T(min)の増加によらず〔給湯設定温度c(℃)−昇温e(℃)〕の値をとる。
ステップS24では、時間T(min)が、切換準備時間T2(min)を上回るか否かを判別する。時間T(min)が切換準備時間T2(min)以下であれば、給湯器利用運転への切換のための準備動作が終了していないと判断し、ステップS22からステップS24を繰り返す。時間T(min)が切換準備時間T2(min)を超えていれば、給湯器利用運転への切換のための準備動作が終了したと判断し、ステップS26へ進む。
以上のような動作をすることで、蓄熱利用状態から給湯器利用状態に切換わっても、調温される温水の温度は変化することなく、安定化する。
(貯湯槽の温度センサの変形例1)
貯湯槽の温度センサを、貯湯槽の下部の給水口外側に接続固定されたコネクタ配管によって固定して、給水口から貯湯槽内に挿入してもよい。この場合であっても、貯湯されている温水のリアルタイムの温度を正確に測定することができ、極めて短時間内で、しかも精度の良いタイミングで行う必要のある制御等の処理にも十分に対応することが可能となる。
(貯湯槽の温度センサの変形例2)
貯湯槽の温度センサを、貯湯槽の上部の出湯口外側に接続固定されたコネクタ配管と、下部の給水口外側に接続固定されたコネクタ配管の双方で固定して、出湯口と給水口の双方を貫通させてもよい。この場合、温度センサは上部と下部の2箇所で固定されるため、安定性が向上する。またこの場合であっても、貯湯されている温水のリアルタイムの温度を正確に測定することができ、極めて短時間内で、しかも精度の良いタイミングで行う必要のある制御等の処理にも十分に対応することが可能となる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
コージェネレーションシステムの系統図。 温度センサを表す図。 温度センサの拡大断面図。 温水の調温制御処理の手順を説明するフローチャート。 温水の調温制御処理の手順を説明するフローチャート。 給湯システム内の温度履歴を表す図。
符号の説明
10:給湯システム
20:貯湯槽、20a,20b:給水口、20c:出湯口
21:コントローラ
22:給湯器
23:リモコン
24:ミキシングユニット、24a:給水入口、24b:混合水出口24c:温水入口
25:湯張り経路
26:給水経路、26a:コネクタ配管
27:注湯弁
28:減圧弁
30:ミキシングユニット給水経路
31:リリーフ弁
32:圧力開放経路、32a:一端、32b:他端
33:排水経路
34:排水弁
35:上部サーミスタ
36:下部サーミスタ
40:循環ポンプ
42:出湯管、42a:コネクタ配管
44:往路サーミスタ
45:復路サーミスタ
47:第2水量センサ
48:給水サーミスタ
50:温水サーミスタ
51:温水経路
52:バーナ熱交換器
54:混合水サーミスタ
55:ハイカットサーミスタ
56,57:バーナ
58:追焚き熱交換器
59:補給水弁
60:バーナ熱交換器
61:シスターン
62:シスターン入水経路
63:給湯栓経路
64:給湯栓
65:給湯サーミスタ
66:水位電極、66a:ハイレベルスイッチ、66b:ローレベルスイッチ
67:第1水量センサ
68:シスターン出水経路
69:暖房ポンプ
70:低温水経路
71:バーナ上流経路
72:暖房低温サーミスタ
73:高温水経路
74:暖房高温サーミスタ
75:暖房端末熱動弁
76:暖房端末機、76a:操作スイッチ、76b:熱交換器
77:追焚き経路
78:追焚き熱動弁
79:浴槽、79a:吸出口、79b:供給口
80:風呂循環経路
81:風呂水位センサ
82:風呂循環ポンプ
83:湯張り量センサ
84:風呂水流スイッチ
85:風呂サーミスタ
86:三方弁、86a:Aポート、86b:Bポート、86c:Cポート
87:低温水戻り経路
88:貯湯槽経路、88a:熱交換部
89:低温戻りサーミスタ
90:床暖房熱動弁
91:床暖房機
92:バイパス経路
93:バイパス熱動弁
94:低温サーミスタ
110:発電ユニット
112:改質器
114:燃料電池
116:熱交換器
117:熱媒温度センサ
118:熱交換器
119:熱媒冷却ファン
120:熱媒放熱器
121:水素ガス供給経路
122:熱媒三方弁、122a:入口、122b:出口、122c:出口
124:熱媒循環経路
125:リザーブタンク
126:燃焼ガス経路
127:熱媒ポンプ
128:循環経路、128a:循環復路、128b:循環往路、128c:コネクタ配管
129:冷却経路
131:バーナ

Claims (2)

  1. 給湯システムに用いる貯湯槽であり、
    加圧された温水を貯湯する耐圧容器と、耐圧容器の外殻を貫通する通水口と、温度センサを備えており、
    温度センサは、耐圧容器内に浸入する位置関係で、通水口に接続固定されている配管側部材に固定されていることを特徴とする貯湯槽。
  2. 貯湯している温水を必要に応じて加熱して温水利用箇所に給湯するシステムであり、
    加圧された温水を貯湯する耐圧容器と、
    耐圧容器に貯湯している温水温度を測定する温度センサと、
    耐圧容器から送りだされた温水を必要に応じて加熱する給湯器と、
    給湯器に加熱運転を実行させるか実行させないかを判定する手段を備えており、
    前記判定手段は前記温度センサの測定値に基づいて判定するロジックを採用しており、
    前記温度センサは、耐圧容器内に浸入する位置関係で、耐圧容器の外殻を貫通する通水口に接続固定されている配管側部材に固定されていることを特徴とする給湯システム。
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