JP2005337276A - セパレータプレートとガスケットとの貼付方法 - Google Patents

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Yuji Nakamura
勇二 中村
Junichi Kudo
順一 工藤
Kojiro Ishizuka
浩次郎 石塚
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ISHINO GASKET KOGYO
ISHINO GASKET KOGYO KK
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ISHINO GASKET KOGYO
ISHINO GASKET KOGYO KK
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Abstract

【課題】 ガスケットに浸透する接着剤の悪影響を排除し、余分な追加工程を不要にしたセパレータプレートとガスケットとの貼付方法を提供すること。
【解決手段】 セパレータプレートとガスケットとの貼付方法は、ガスケット材料から打抜き加工によって上側ガスケットおよび下側ガスケットを形成すること、ロール状セパレータプレート材料の上面および下面に連続的に接着剤を塗布した後、セパレータプレート材料から打抜き加工によってセパレータプレートを形成するか、或いは、ロール状セパレータプレート材料から打抜き加工によってセパレータプレートを形成した後、セパレータプレートの上面および下面に接着剤を塗布すること、セパレータプレートの上面および下面に上側ガスケットおよび下側ガスケットをそれぞれ加熱圧着することからなる。接着剤によるガスケット材料の硬化を防止すると共に、セパレータプレート材料の防錆油塗布工程を不要にする。
【選択図】図2

Description

本発明は、セパレータプレートとガスケットとの貼付方法に関する。
従来、セパレータプレートは、自動変速機のオイル流量を制御するための油圧回路に用いられている。油圧シールのために、セパレータプレートにガスケットが貼付される。従来の貼付方法は、図3に示すように、ロール状ガスケット材料に接着剤を塗布し(1)、ガスケット材料から打抜き加工によってガスケットを形成し(2)、ガスケットとセパレータプレートとを加熱圧着によって貼付していた(3)。
この貼付方法は、接着剤がガスケットに浸透し、ガスケットを硬化する。その結果、ガスケットの油圧シール特性を低下していた。また、セパレータプレートの加工後、保管中および運搬中の防錆のために、セパレータプレートに防錆油を塗布する必要がある。その後、貼付工程前に防錆油を除去する必要もある。そのために、防錆油塗布設備、防錆油洗浄設備、廃液処理設備等が必要となる。完成品としてのガスケット付きセパレータプレートの露出部分(表面、端面、穴内面等)が長時間外気に曝されると、酸化により錆が発生することもある。
特許文献1は、プレート式熱交換器において、ガスケットをプレートに接着剤を用いて接着する構造を開示している。この構造では、二重シール部に相当するガスケット接着部には接着剤を使用しない。しかし、特許文献1には、ガスケットに浸透する接着剤の悪影響を排除することについては何ら考慮されていない。
特開平09−072686号公報
本発明の課題は、ガスケットに浸透する接着剤の悪影響を排除し、余分な追加工程を不要にしたセパレータプレートとガスケットとの貼付方法を提供することにある。
本発明にもとづくセパレータプレートとガスケットとの貼付方法は、ガスケット材料から打抜き加工によって上側ガスケットおよび下側ガスケットを形成すること、ロール状セパレータプレート材料の上面および下面に連続的に接着剤を塗布した後、セパレータプレート材料から打抜き加工によってセパレータプレートを形成するか、或いは、ロール状セパレータプレート材料から打抜き加工によってセパレータプレートを形成した後、セパレータプレートの上面および下面に接着剤を塗布すること、セパレータプレートの上面および下面に上側ガスケットおよび下側ガスケットをそれぞれ加熱圧着することからなる。
接着剤は、樹脂系接着剤、ゴム系接着剤、無機接着剤のうちから一種選ばれることが好ましい。接着剤は、スプレーコート、ロールコート、カーテンコート、ディッピングのうちから一種選ばれることが好ましい。
セパレータプレート側に接着剤を直接に塗布することによって、次のような効果が得られる。
(1)接着剤の塗布膜厚を均一にすることができる。
(2)加工前のガスケット材料に接着剤を塗布していた従来法に比べて、接着剤の使用量を少なくすることができる。
(3)セパレータプレート材料に塗布された接着剤が防錆効果をもたせることができるので、従来法の防錆油塗布工程が不要になり、セパレータプレート完成品の取扱が簡単になる。
(4)従来法の防錆油塗布工程が不要になるので、廃液処理工程も不要となり、環境汚染も少なくなる。また、コスト削減にもつながる。
(5)セパレータプレート完成品に防錆効果をもたせることができるので、完成品の完全な長期保管ができる。
(6)完成品の防錆処理梱包を不要とし、完成品梱包の簡略化ができるので、コストダウンになる。
ガスケット材料に接着剤を塗布しないことによって、次の効果が得られる。
(1)ガスケット材料への接着剤の浸透を最小限に抑えることができるので、ガスケットの硬化を防ぎ、油圧シール機能を向上させることができる。
(2)ガスケット材料の打抜き加工後の廃棄物を再生紙等に再利用できる。
図1および図2を参照して、本発明にもとづくセパレータプレートとガスケットとの貼付方法の実施例について説明する。
本発明にもとづくセパレータプレートとガスケットとの貼付方法は、図2に示すように、ガスケット材料から打抜き加工によって上側ガスケットおよび下側ガスケットを形成すること(11)、ロール状セパレータプレート材料の上面および下面に連続的に接着剤を塗布した後、セパレータプレート材料から打抜き加工によってセパレータプレートを形成するか、或いは、ロール状セパレータプレート材料から打抜き加工によってセパレータプレートを形成した後、セパレータプレートの上面および下面に接着剤を塗布すること(12)、セパレータプレートの上面および下面に上側ガスケットおよび下側ガスケットをそれぞれ加熱圧着すること(13)からなる。
接着剤は、樹脂系接着剤、ゴム系接着剤、無機接着剤のうちから一種選ばれることが好ましい。接着剤は、スプレーコート、ロールコート、カーテンコート、ディッピングのうちから一種選ばれることが好ましい。
図1に示すように、自動変速機のオイル流量制御用油圧回路の用いられる既存のセパレータプレート20に本発明の貼付方法を適用した。セパレータプレート20と1対のガスケット30、40を準備した。セパレータプレート20の上面および下面にそれぞれ樹脂系接着剤21、22を塗布し、接着剤21、22が乾燥した後に、ガスケット30、40をセパレータプレート20の上面および下面にそれぞれ載せ、位置合わせ後、加熱圧着した。
ガスケット30、40はセパレータプレート20の上面および下面にそれぞれ強固に接着された。セパレータプレート完成品の油圧シール試験を行った結果、シール機能は良好であった。完成品を1箇月間放置し、任意断面を数箇所採り、顕微鏡検査を行ったが、セパレータプレート20の上面および下面には錆は発生していなかった。接着剤21はガスケット30、40の接合面にわずかに浸透しているに過ぎなかった。
本発明の貼付方法は、自動変速機のオイル流量制御用油圧回路の用いられるセパレータプレートのみならず、プレートとガスケットとを貼付した他のガスケット集合体にも十分に適用できる。
本発明の貼付方法を適用したセパレータプレート完成品の一例の分解斜視図である。 本発明にもとづくセパレータプレートとガスケットとの貼付方法の工程説明図である。 従来のセパレータプレートとガスケットとの貼付方法の工程説明図である。
符号の説明
20:セパレータプレート 21:接着剤
30、40:ガスケット

Claims (3)

  1. ガスケット材料から打抜き加工によって上側ガスケットおよび下側ガスケットを形成すること、
    ロール状セパレータプレート材料の上面および下面に連続的に接着剤を塗布した後、セパレータプレート材料から打抜き加工によってセパレータプレートを形成するか、或いは、ロール状セパレータプレート材料から打抜き加工によってセパレータプレートを形成した後、セパレータプレートの上面および下面に接着剤を塗布すること、
    前記接着剤を塗布されたセパレータプレート材料から打抜き加工によってセパレータプレートを形成すること、
    前記セパレータプレートの上面および下面に前記上側ガスケットおよび下側ガスケットをそれぞれ加熱圧着すること、
    からなるセパレータプレートとガスケットとの貼付方法。
  2. 前記接着剤は、樹脂系接着剤、ゴム系接着剤、無機接着剤のうちから一種選ばれる、請求項1に記載の貼付方法。
  3. 前記接着剤は、スプレーコート、ロールコート、カーテンコート、ディッピングのうちから一種選ばれる、請求項1または2に記載の貼付方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6474346A (en) * 1987-09-14 1989-03-20 Aisin Aw Co Separating plate and manufacture thereof
JPH11101347A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Hitachi Chem Co Ltd ガスケット及びこれを用いた管の継ぎ手方法
JP2000289145A (ja) * 1999-02-04 2000-10-17 Bridgestone Corp 複合体及びその製造方法

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