JP2005337128A - ベーンポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 可変容量ベーンポンプおけるカムリングの応答性を向上させると共に、圧力脈動の変動幅に合わせて該カムリングの変位に対応してポンプの容積が変動しても該ポンプの容積効率を低下することなく、圧力脈動を低減する。
【解決手段】 ハウジング11、カバー12内には、軸受13、14を介して回転軸15が軸支され、該回転軸15にはロータ16が一体的に回転可能に支持されている。ロータ16の放射方向に沿って設けられた溝17はベーン18が放射方向に進退可能に嵌挿されている。ロータ16、ベーン18を囲繞するように円筒形状のカムリング19がハウジング11内に設けられている。サイドプレート40、41に係合するカムリング19の両側面には、円周方向に複数個の溝43が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、工作機械等の油圧源として使用される可変容量ベーンポンプに関し、さらに詳細にはフルカットオフ時における圧力脈動の低減に関する。
従来、この種の可変容量ベーンポンプは、距離が中心軸心線より位相角に応じて周期的に変化するカム面を内周に形成したカムリングがハウジングに設けられている。前記カムリングの内方には、同軸的に回転自在に支持されたロータ軸に直径方向へ摺動自在に当接した状態で回転に応じて容積が変化する複数のポンプ室が形成されている。前記ポンプ室には、膨脹行程を行うポンプ室と、圧縮行程を行うポンプ室とを備え、これらのポンプ室に対応してハウジングに吸入ポート、吐出ポートが設けられ、前記吸入ポートからポンプ室内に作動流体を吸入して吐出ポートから吐出する。
このような可変容量ベーンポンプにおいて、ベーン間で形成されるポンプ室がロータの回転に伴い吸入ポートから吐出ポート及び吐出ポートから吸入ポートへ連通した瞬間の急激の高圧の圧力流体が逆流することで圧力脈動が起こり、これによる振動や騒音が発生する。
このような不都合を解決するために、特許文献1では、ボディ11(特許文献1記載の符号)内でベーン15aを有するロータ15(特許文献1記載の符号)外周部にポンプ室18(特許文献1記載の符号)を形成するようにカムリング17(特許文献1記載に符号)を偏心して嵌装し、該カムリング17の内周部でポンプ吸込側領域18A(特許文献1記載の符号)とポンプ吐出側領域18B間の境界部分の一部に圧力逃がし溝70、71(特許文献1記載の符号)を形成し、ポンプ室から吐出される圧力流体を逃がして該圧力流体の脈動を低減させている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、特許文献2では、ハウジング内のサイドプレート18(特許文献2記載の符号)のベーン21(特許文献2記載の符号)が摺接する面に吐出ポート27a、27b(特許文献2記載の符号)からロータ22(特許文献2記載の符号)の回転方向と逆向きに開口面積を徐々に縮小して延在され、吐出ポート27a、27bの先端部となるひげ溝50(特許文献2記載の符号)を設け、このひげ溝50により吐出ポート27a、27bの圧力上昇を緩和、すなわちポンプから吐出される圧力流体を逃がして該圧力流体の脈動を低減させている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−119648 特開平10−89266
しかしながら、従来技術に係る可変容量ベーンポンプにおいては、いずれも圧力脈動の低減のために吸入側に圧力流体を逃がすため、ポンプの容積効率の低下による性能低下を回避することが不可能であった。
本発明は、前記の課題を解決するためになされたものであって、可変容量ベーンポンプにおけるカムリングの応答性を向上させると共に、圧力脈動の変動幅に合わせて該カムリングの変位に対応してポンプの容積が変動しても該ポンプの容積効率を低下させることなく、圧力脈動を低減することが可能なカムリングを備えた可変容量ベーンポンプを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ハウジング内に回転可能に支持され放射方向に溝を有するロータと、
前記溝に進退可能に嵌挿されたベーンと、
前記ハウジング内に前記ロータ及びベーンを囲繞する円形状の摺接面を有するカムリングと、
を備えた可変容量ベーンポンプにおいて、
前記カムリングの両側面に円周方向に複数の溝が形成されたこと特徴とする。
この場合、前記溝は幅が0.5〜1.0mm、溝角度が60〜90°に形成され、3〜5mmの間隔で設けられると好適である。
本発明によれば、圧力分布を均等にすることができ、カムリングの片当り現象がなくなり、摺動抵抗を小さくすることができる。
本発明は、簡単な構造でカムリングの応答性が向上し、ポンプの容積効率を低下させることなく圧力脈動を低減することができる。
本発明の実施の形態に係る可変容量ベーンポンプについて図面により詳細に説明する。
図1は、可変容量ベーンポンプ10の断面図、図2は図1のII―II線断面図、図3乃至図5はカムリングの概略構造図である。図1及び図2において、ハウジング11及び該ハウジング11と一体的に形成されるカバー12(図2参照)内には、軸受13及び軸受14により回転軸15が回転自在に軸支されている。前記回転軸15には、図示しないキーを介してロータ16が回転軸15と一体的に回転可能に支持されている。前記ロータ16の放射方向に沿って複数の溝17が設けられ、該溝17にベーン18が放射方向に進退可能に嵌挿されている。なお、回転軸15、ロータ16及びベーン18の回転方向は、図1において、矢印X方向である。
ロータ16及びベーン18を囲繞するように円筒形状のカムリング19がハウジング11内に設けられている。前記カムリング19は、円形状の摺接面20を有し、ロータ16とは図1で上下方向に変位可能で偏心して設けられている。図1に示されるようにカムリング19の一側(上方側)には、可変容量ベーンポンプ10の吐出圧力を調整する圧力調整機構21が設けられている。前記圧力調整機構21は、カムリング19の外周面に当接するピストン22と、一端部が前記ピストン22に装着されて先端面をカムリング19の外周面に押圧して弾発力により吐出圧力を設定するばね部材23と、前記ばね部材23の他端部に装着されたポペット24と、ねじ部材25により前記ハウジング11に螺着されたアダプタ26に螺合し前記ポペット24を押圧するボルト部材27と、前記ボルト部材27をアダプタ26に締着するナット部材28とを、備える。なお、前記圧力調整機構21は、ハウジング11に設けられ、ボルト部材27を軸心方向に変位させると、ポペット24を介してピストン22によるカムリング19に作用するばね部材23の弾発力が変化し、吐出圧力が調整される。
ハウジング11には、圧力調整機構21に対向した位置に流量調整機構30が設けられている。前記吐出量調整機構30は、ハウジング11に螺着してカムリング19の外周面を押圧するねじボルト部材31と、前記ボルト部材31に螺合して該ボルト部材31をハウジング11に締着するナット部材32とを、備える。吐出量調整機構30は、ボルト部材31が軸心方向に変位してロータ16とカムリング19との隙間が調整されて吸入ポート33から吐出ポート34に流れる圧力流体の流量が調整される。
カムリング19の位置を調整するリング位置調整機構39は、圧力調整機構21及び吐出流量調整機構30と略直交してハウジング11に螺合したボルト部材39aより構成され、前記ボルト部材39aの先端部がカムリング19の外周面に当接して軸心方向に移動可能であり、ボルト部材39を進退させてカムリング19の位置が調整される。
ロータ16及びカムリング19の両側には、円筒形状のサイドプレー40、41が設けられ、ロータ16.カムリング19、ベーン18及びサイドプレート40、41によりポンプ室42が形成される。前記サイドプレート40、41には、ポンプ室42へ圧力流体が吸入される吸入路35及び圧力流体が排出される吐出路36が穿設され、夫々吸入ポート33、吐出ポート34に接続され、かつ図示しないタンク、アクチュエータ等に接続されている。
図3乃至図5に示すように、サイドプレート40、41に係合するカムリング19の両側面には、円周方向に複数個の溝43が形成される。図5に示すように前記溝43は、幅が0.5〜1.0mm、幅角度が60〜90°に形成され、該溝43が3〜5mmの間隔で設けられる。なお、溝43は円周方向に連続して形成したが、円周方向に等間隔または不等間隔に設けてもよい。この場合、溝43は左右対称位置に設けられる。
前記溝43は、横断面略V字状に形成したが、横断面略四角形状または横断面U字形状に形成しても勿論よい。この場合、四角またはU字形状の溝の深さは、例えば0.5mmでもよく、その他の寸法は同じである。
本発明の実施の形態に係る可変容量ベーンポンプ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
図1に示すように、偏心して取り付けられたカムリング19に対しロータ16が矢印X方向に回転すると、溝17に嵌合するベーン18がその位置に応じて進退して隣接するベーン18とポンプ室42を吸入側ポンプ室(図示しない)において拡大して圧力流体を吸入ポート33より吸入路35に吸入し、吐出側ポンプ室(図示しない)で縮小し圧力流体を吐出ポート34より吐出路36に吐出する。そして、吐出圧力の増大によって、カムリング19は吐出側ポンプ室の圧力により左側に付勢され、所定の圧力により吐出量が変化し可変容量ベーンポンプ10を構成する。
一方、通常の可変容量ベーンポンプは、カムリング19のサイドプレート40、41の接触面、該カムリング19の両側面はフラットであり、該サイドプレート40、41とはわずかな隙間(図示しない)が形成され、この隙間から圧力流体が漏出する。前記隙間内の圧力流体の圧力分布は、通常、カムリング19の加工精度、例えば面精度、平行度等により不均等になりカムリング19はサイドプレート40、41のどちらか一方に押し付けられ片当り現象が発生し、摺動抵抗が大きくなる。
そこで、本発明は図3乃至図5に示すようにカムリング19の両側面に溝43を形成することにより、該カムリング19の両側面に作用する圧力がカムリング19の両側面に沿って内方から外方に沿って高圧から低圧になって分布し、圧力が漸次小さく均等に保持させることができる。
このため、カムリング19の片当り現象がなくなり、摺動抵抗を小さくすることができ、該カムリング19の応答性を向上させることが可能である。よって、カムリング19の応答性が向上することで、該カムリング19の位置がその都度、圧力脈動に合わせて変動するため、ポンプ容積が常に変化するので、圧力脈動を低減することができる。
本発明の実施の形態では、可変容量ベーンポンプについて説明したが、定容量ベーンポンプにも適用することも可能である。
本発明の実施の形態に係る可変容量ベーンポンプの縦断面図である。 図1にII−II線の断面図である。 図1のカムリングの断面図である。 図3の側面図である。 図3に示す溝の拡大詳細図である。
符号の説明
10 可変容量ベーンポンプ
11 ハウジング
12 カバー
16 ロータ
18 ベーン
19 カムリング
21 圧力調整機構
30 吐出量調整機構
39 リンク位置調整機構

Claims (2)

  1. ハウジング内に回転可能に支持され放射方向に溝を有するロータと、
    前記溝に進退可能に嵌挿されたベーンと、
    前記ハウジング内に前記ロータ及びベーンを囲繞する円形状の摺接面を有するカムリングと、
    を備えた可変容量ベーンポンプにおいて、
    前記カムリングの両側面に円周方向に複数の溝が形成されたこと特徴とする可変容量ベーンポンプ。
  2. 請求項1記載の可変容量ベーンポンプにおいて、
    前記溝は幅が0.5〜1.0mm、溝角度が60〜90°に形成され、3〜5mmの間隔で設けられることを特徴とする可変容量ベーンポンプ。
JP2004157801A 2004-05-27 2004-05-27 ベーンポンプ Withdrawn JP2005337128A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087777A (ja) * 2010-09-24 2012-05-10 Hitachi Automotive Systems Ltd ベーンポンプ

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