JP2005337069A - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

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栄一 駒井
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利男 高橋
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Abstract

【課題】可変容積室から流体を吐出する際の流速の増加を抑え、圧力損失を減らすことができるダイヤフラムポンプを得る。
【解決手段】ハウジングの凹部(ダイヤフラム)と反対側の面に、該凹部と連通する吸入側流路溝と吐出側流路溝を形成し、この入口側流路溝と吐出側流路溝をハウジングに固定される蓋板によって閉塞して吸入側流路と吐出側流路を構成し、少なくとも吐出側流路溝を覆う蓋板を、ダイヤフラムが可変容積室内の流体を吐出側流路に押し出す方向に変位するとき、該可変容積室内の圧力により該可変容積室の有効容積を増大させる方向に弾性変形する弾性材料から構成したダイヤフラムポンプ。
【選択図】 図10

Description

本発明は、ダイヤフラムポンプに関する。
ダイヤフラムポンプは、ハウジングに形成した凹部とこの凹部を閉塞するダイヤフラムとによって可変容積室を形成し、ダイヤフラムを振動させることによりポンプ作用を得るポンプとして知られている。ダイヤフラムは、ゴム、圧電振動子等の弾性(振動)可能な材料から構成される。
このダイヤフラムポンプでは、圧力損失を如何に小さく抑えるかが一つの技術課題である。吸入行程では、自吸力(ダイヤフラムが可変容積室の容積を拡大する方向に変形するときの該可変容積室へ流体を吸い込む力)をできるだけ大きくし、できるだけ圧力損失を小さくするとよい。理論的には自吸力はダイヤフラムが変形する前の可変容積室の容積を零にすると無限大となり、容積を大きくするに従って小さくなるという性質がある。一方、ダイヤフラムが変形して流体を移動させる状態を考えると、容積が小さいほど流速が増して圧力損失が大きくなるという性質がある。
ダイヤフラムポンプのダイヤフラムの変位量は一般的に小さく、従って可変容積室の容積は小さい。このため、流速が増すことによる圧力損失は非常に大きく、できるだけ流速が大きくならないようにすることが好ましい。
本発明は、以上の問題意識に基づき、流速の増加、特に可変容積室から流体を吐出する際の流速の増加をできるだけ抑えることができるダイヤフラムポンプを得ることを目的とする。
本発明は、可変容積室から流体を吐出する際には流路断面積を増大させることで流速の増加を抑制するという発想に基づき、流路断面積を拡大できる流路構成を発案したものである。
本発明は、ハウジングに形成した凹部とこの凹部を閉塞するダイヤフラムとによって可変容積室を形成し、ダイヤフラムを振動させることによりポンプ作用を得るダイヤフラムポンプにおいて、ハウジングの凹部と反対側の面に形成した、上記凹部と連通する吸入側流路溝と吐出側流路溝と、この入口側流路溝と吐出側流路溝を閉塞してハウジングに固定される蓋板とによって吸入側流路と吐出側流路を構成し、吸入側流路の延長上には吸込ポートから可変容積室への流体流は許しその逆の流れを許さない入口側逆止弁を設け、吐出側流路の延長上には可変容積室から吐出ポートへの流体流は許しその逆の流れを許さない吐出側逆止弁を設け、少なくとも吐出側流路溝を覆う蓋板を、ダイヤフラムが可変容積室内の流体を吐出側流路に押し出す方向に変位するとき、該可変容積室内の圧力により該可変容積室の有効容積を増大させる方向に弾性変形する弾性材料から構成したことを特徴としている。
蓋板は、入口側流路溝と吐出側流路溝を別々に塞ぐ蓋板としてもよいが、吸入側流路溝と吐出側流路溝を一緒に塞ぐ蓋板とするのが好ましい。
蓋板は、少なくともハウジングより弾性変形が容易な材料から構成する。より好ましい弾性を得るため金属材料または合成樹脂材料からなり、厚さが0.1〜0.5mm程度とすることが好ましい。また、吐出側流路溝との対応部分を薄肉として弾性変形を容易とすることができる。
また、ダイヤフラムは、該ダイヤフラムの上下にそれぞれ対向して可変容積室を形成する凹部を有する一対のハウジングに挟着支持し、この一対のハウジングにそれぞれ、該ダイヤフラムの表裏に可変容積室を形成する凹部、この凹部の反対側の面に形成された吸入側流路溝と吐出側流路溝、及びこの吸入側流路溝と吐出側流路溝を閉塞して吸入側流路と吐出側流路を構成する蓋板を設けることが好ましい。
蓋板は、該蓋板より平面形状が大きい接着フィルムを介してハウジングに接着することで弾性変形を容易にすることができる。
一対のハウジングの凹部は回転対称形状とし、かつ中心部が最も深く周辺部にかけて徐々に浅くなる断面階段状とすることで、ポンプ効率を高めることができる。
逆止弁はアンブレラから構成することができる。また、ダイヤフラムは圧電振動子または電歪振動子から構成することができる。特にバイモルフ型圧電振動子が好ましい。
本発明によれば、ダイヤフラムポンプにおいて、特に可変容積室から流体を吐出する際の流速の増加を抑え、圧力損失を減らすことができる。
図1ないし図9は、薄型化及び脈動周期を半分にすることを同時に目的としたダイヤフラムポンプに本発明を適用した実施形態である。本ダイヤフラムポンプは、アッパハウジング10、ロアハウジング20、圧電振動子(ダイヤフラム)30、及び4つのアンブレラ(逆止弁)17、18、27、28を基本的な構成要素としている。圧電振動子30を挟着するアッパハウジング10とロアハウジング20は全体として平板状であり、略面対称形状をしているが、ロアハウジング20には平面円形をなす圧電振動子30の円形収納凹部21(図4)が形成され、アッパハウジング10にはこの円形収納凹部21に嵌まり込んで、該円形収納凹部21との間に圧電振動子30を挟着する円形凸部11(図4)が形成されている。またロアハウジング20には、吸入ポート31と吐出ポート32が形成されている。
アッパハウジング10とロアハウジング20にはそれぞれ、図4ないし図5に示すように、円形凸部11と円形収納凹部21と同心の回転対称凹部12と22が形成されている。回転対称凹部12と22はそれぞれ中心部が最も深く周辺部にかけて徐々に浅くなる断面階段状をなしている。回転対称凹部12と22の外側には、Oリング収納凹部13aと23aが形成されており、このOリング収納凹部13aと23aに嵌められたOリング13と23は、円形収納凹部21に収納された圧電振動子30の上下(表裏)に接触して、該圧電振動子30の上下に可変容積室(ポンプ室)14と可変容積室(ポンプ室)24を形成する。
ロアハウジング20に形成された吸入ポート31と吐出ポート32は、図2ないし図6に明らかなように、その中心が圧電振動子30の平面高さと同じ平面高さに位置して互いに平行をなしている。この吸入ポート31と吐出ポート32の内端部は、吸入側交互室31aと吐出側交互室32aを構成する。
アッパハウジング10には、回転対称凹部12の反対側の面に、吸入ポート31と吐出ポート32の延長方向と平面的に同じ位置に位置させて、互いに平行に吸入側流路溝15と吐出側流路溝16が形成されている。吸入側流路溝15と吐出側流路溝16の内側端部は、平面的に見て回転対称凹部12の最深部分に達しており、貫通穴15aと16aを介して該回転対称凹部12(可変容積室14)に連通している。同様に、ロアハウジング20には、回転対称凹部22の反対側の面に、吸入側流路溝15と吐出側流路溝16と同じ平面位置に位置させて、互いに平行に吸入側流路溝25と吐出側流路溝26が形成されている。吸入側流路溝25と吐出側流路溝26の内側端部は、平面的に見て回転対称凹部22の最深部分に達しており貫通穴25aと26aを介して該回転対称凹部22(可変容積室24)に連通している。
吸入側流路溝15と吐出側流路溝16の外側端部はそれぞれ、吸入ポート31の吸入側交互室31aと吐出ポート32の吐出側交互室32aに達しており、この吸入側交互室31aと吐出側交互室32a部分に、アンブレラ装着部(連通穴)15bと16bが形成されている。アンブレラ装着部15bと16bはそれぞれ、図3に明らかなように、中心部のアンブレラ装着穴15b1と16b1と、周辺部の連通穴15b2と16b2とを備え、アンブレラ装着穴15b1と16b1にアンブレラ17の軸部17aとアンブレラ18の軸部18aが嵌合係止される。このアンブレラ17と18は、アンブレラ装着部15bと16bで装着方向が反対である。すなわち、アンブレラ17は、吸入側交互室31aから連通穴15b2を経て吸入側流路溝15(可変容積室14)へ至る流体流は傘部17bが弾性変形して許し、その逆方向の流れは許さない第一の吸入側逆止弁であり、アンブレラ18は、吐出側流路溝16(可変容積室14)から連通穴16b2を経て吐出側交互室32aへ至る流体流は傘部18bが弾性変形して許し、その逆方向の流れは許さない第一の吐出側逆止弁である。
吸入側流路溝25と吐出側流路溝26の形成態様も吸入側流路溝15と吐出側流路溝16と同様である。すなわち、吸入側流路溝25と吐出側流路溝26の外側端部は、平面的に見て吸入側交互室31aと吐出側交互室32aに達しており、この吸入側交互室31aと吐出側交互室32a部分に、アンブレラ装着部25bと26bが形成されている。アンブレラ装着部25bと26bはそれぞれ、中心部のアンブレラ装着穴25b1と26b1と、周辺部の連通穴25b2と26b2とを備え、アンブレラ装着穴25b1と26b1にアンブレラ27の軸部27aとアンブレラ28の軸部28aが嵌合係止される。このアンブレラ27と28は、アンブレラ装着部25bと26bで装着方向が反対である。アンブレラ27は、吸入側交互室31aから連通穴25b2を経て吸入側流路溝25(可変容積室24)へ至る流体流は傘部27bが弾性変形して許し、その逆方向の流れは許さない第二の吸入側逆止弁である。アンブレラ28は、吐出側流路溝26(可変容積室24)から連通穴26b2を経て吐出側交互室32aへ至る流体流は傘部28bが弾性変形して許し、その逆方向の流れは許さない第二の吐出側逆止弁である。第一、第二の吸入側逆止弁(アンブレラ)17と27は平面的に見て同じ位置にあり、第一、第二の吐出側逆止弁(アンブレラ)18と28は平面的に見て同じ位置にある。なお、アッパハウジング10とロアハウジング20の間には、アンブレラ装着部25bと26bを囲むOリング(図示せず)が挟着されている。
アッパハウジング10には吸入側流路溝15と吐出側流路溝16の形成エリアを含んで蓋板嵌込凹部10aが形成されており、この蓋板嵌込凹部10aに蓋板19が嵌め込まれている。同様に、ロアハウジング20には吸入側流路溝25と吐出側流路溝26の形成エリアを含んで蓋板嵌込凹部20aが形成されており、この蓋板嵌込凹部20aに蓋板29が嵌め込まれている。蓋板19(29)の裏面には、吸入側流路溝15(25)と吐出側流路溝16(26)の対応位置に、流路溝19a(29a)が形成されている。この流路溝19a(29a)は、ダイヤフラムポンプを薄型化しつつ流路面積を確保するのに有効である。
嵌込凹部10a(20a)と蓋板19(29)は、該嵌込凹部10a(20a)に嵌め込まれた蓋板19(29)の表面がアッパハウジング10の表面と面一になるように形成されており、蓋板19(29)は、該蓋板19(29)より大きい接着フィルム19b(29b)(図2ないし図4、図8に図示)でハウジング10(20)に液密に固定されている。接着フィルム19b(29b)は、合成樹脂材料、金属箔等から形成可能であり、高い接着性と耐水性を備えた接着剤によって接着されている。このような接着フィルム19b(29b)によると、特別なシール部材を要することなく簡単に吸入側流路溝15(25)部分に吸入側流路15I(25I)、吐出側流路溝16(26)部分に吐出側流路16I(26I)を形成することができる。
圧電振動子30は、例えば中立位置から上下に均等に変位すると考えられるバイモルフ型圧電振動子を用いることができる。図9は、バイモルフ型圧電振動子30の模式図で、中心部のシム301と、その上下(表裏)に積層形成した圧電体302とからなっている。シム301は、導電性の金属薄板材料、例えば厚さ0.2mm程度のステンレス薄板から構成される。圧電体302は、例えば厚さ0.3mm程度のPZT(Pb(Zr、Ti)O3)から構成されるもので、その表裏方向に分極処理が施されている。この分極処理は、シム301の表裏に位置する一対の圧電体302において同方向である。つまり、図9において、一対の圧電体302の分極方向を矢印aまたはbで表すと、分極方向はシム301を挟んで同一方向である。
一対の圧電体302のシム301側の面は、該シム301と全面的に導通するように接着され、シム301側と反対の露出面には、全面的に膜状電極303が形成されている。この膜状電極303は、例えば導電ペースト(銀ペースト)を印刷(スクリーン焼成)することで形成することができる。また、膜状電極はシム側にも形成することがある。これらの膜状電極の材料や形成方法は各種周知である。
以上のバイモルフ型圧電振動子30は、シム301を一方の共通電極とし、一対の圧電体302の露出面(膜状電極303)を他方の共通電極として、交番電界を与えると、表裏の一方が伸び他方が縮む(正逆に弾性変形する)動作が繰り返される。
上記構成の本ダイヤフラムポンプは次のように作動する。図示しない電源回路によりバイモルフ圧電振動子30のシム301と膜状電極303に交番電界を与えると、該圧電振動子30が正逆に弾性変形(振動)する。圧電振動子30が正逆に弾性変形すると、可変容積室14と24のいずれか一方の容積が増大し他方の容積が減少する。可変容積室14の容積が増大する行程は可変容積室24の容積が減少する行程であり、可変容積室14の容積が増大するからアンブレラ(第一の吸入側逆止弁)17が開いて吸入ポート31から可変容積室14内に流体が流入し、可変容積室24の容積が減少するから可変容積室24内の流体がアンブレラ(第二の吐出側逆止弁)28を開いて吐出ポート32に流出する。逆に可変容積室14の容積が減少する行程は可変容積室24の容積が増大する行程であり、可変容積室24の容積が増大するからアンブレラ(第二の吸入側逆止弁)27が開いて吸入ポート31から可変容積室24内に流体が流入し、可変容積室14の容積が減少するから可変容積室14内の流体がアンブレラ(第一の吐出側逆止弁)18を開いて吐出ポート32に流出する。回転対称凹部12と22が階段状で中央部が最も深い構成は、圧電振動子30の中央部と周辺部でともに十分に流体を移動させ、効率的なポンプ作用を得るために効果がある。
以上の実施形態の蓋板19(29)は、圧電振動子30が可変容積室14(24)内の流体を吐出側流路に押し出す方向に変位するとき、該可変容積室内の圧力により該可変容積室の有効容積(可変容積室14(24)から吐出側逆止弁18(28)に至る容積)を増大させる方向に弾性変形可能である。図10では、この蓋板19の弾性変形の様子を実線で描いている(このとき吐出側逆止弁18が開く)。このように、可変容積室14(24)の有効容積が増大すると、増大しない場合に比較して流速を減少させることができ、従って圧力損失を減らしてポンプ効率を高めることができる。
蓋板19(29)が可変容積室14(24)の有効容積を増大させる方向に弾性変形するとき、仮に吸入側流路溝15(25)と吐出側流路溝16(26)が連通したとしても、このときには吸入側逆止弁17(27)は閉じているから、実質的に可変容積室の有効容積が増大するだけであり、何ら問題はない。勿論、吸入側流路溝15(25)と吐出側流路溝16(26)とに別々の蓋板を設け、吐出側流路溝16(26)を覆う蓋板だけに以上の弾性を与えてもよい。流路溝19a(29a)は、蓋板19(29)を部分的に薄くして弾性変形を容易にするために効果がある。
蓋板19(29)の弾性は、第一には、該蓋板の材質と厚さによって規定することができる。材質を金属材料(例えばアルミニウム)とするときにはその厚さを0.1〜0.4mm程度とし、合成樹脂材料(例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド))とするときにはその厚さを0.15〜0.5mm程度とすることで、好ましい弾性を得ることができる。
また、蓋板19(29)の弾性は、ダイヤフラム(圧電振動子)30による容積変化量に対する蓋板19(29)による容積変化量の割合で規定することもできる。すなわち、吐出時には圧電振動子30が中立位置から変位することによって容積が減少するのに対し、蓋板19(29)の弾性変形によって容積が増加する。蓋板の弾性は、このダイヤフラムの変形による容積(減少)変化量に対して、該蓋板の変形による容積(増加)量が5〜10%程度となるように定めるのが好ましい。5%未満では圧力損失を効果的に減らすことができず、10%を超えると、流量が減少するという問題がある。
蓋板19(29)は、図示実施形態では接着フィルム19b(29b)によってハウジング10(20)に接着しているが、固定手段は問わない。しかし、接着フィルム自身を弾性変形可能な例えば樹脂フィルムから構成すると、蓋板19(29)の弾性変形が容易になるという利点がある。
以上の実施形態においては、アンブレラ17、18あるいは27、28と、圧電振動子30とは平面的に見て異なる位置に配置されており、平面的にオーバラップしていない。また、吸入ポート31と吐出ポート32は、図2、図3、図6に明らかように、通路断面形状が圧電振動子30の平面方向に長い横長形状とされている。これらの構成は、ダイヤフラムポンプを薄型化するのに効果があるが、本発明はこれらの構成に限定されない。
以上の実施形態では、圧電振動子30の正逆の変形行程のいずれにおいても吐出ポート32から流体を取り出すことができ、脈動の周期を半分にすることができるという利点があるが、圧電振動子30の正逆の変形行程のいずれか一方のみで吐出ポート32から流体を取り出す構成も可能である。この構成は、図1ないし図9の構成から、アンブレラ17と18(及びその関連構成)、またはアンブレラ27と28(及びその関連構成)を除去した構成に相当する。
以上の実施形態ではダイヤフラムとして圧電振動子を用いたが、圧電振動子に代えて電歪振動子を用いてもよい。
本発明によるダイヤフラムポンプの一実施形態を示す平面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図2の一部拡大断面図である。 図1のIV-IV線に沿う断面図である。 図1のV矢視図である。 図1ないし図5のダイヤフラムポンプの要部を断面とした斜視図である。 図1ないし図5のダイヤフラムポンプの流路のみを示すスケルトン図である。 蓋板の単体形状を示す、裏面から見た斜視図である。 バイモルフ型圧電振動子の模式分解斜視図である。 本発明によるダイヤフラムポンプの蓋板の変形の様子を誇張して示す、図3に対応する拡大断面図である。
符号の説明
10 アッパハウジング
20 ロアハウジング
10a 20a 蓋板嵌込凹部
12 22 回転対称凹部
13 23 Oリング
14 24 可変容積室
15 25 吸入側流路溝
15I 25I 吸入側流路
16 26 吐出側流路溝
16I 26I 吐出側流路
15a 16a 貫通穴
15b 16b アンブレラ装着部
17 18 27 28 アンブレラ
17a 18a 27a 28a 軸部
17b 18b 27b 28b 傘部
19 29 蓋板
19a 29a 流路溝
19b 29b 接着フィルム
30 圧電振動子(ダイヤフラム)
31 吸入ポート
32 吐出ポート
31a 吸入側交互室
32a 吐出側交互室

Claims (8)

  1. ハウジングに形成した凹部とこの凹部を閉塞するダイヤフラムとによって可変容積室を形成し、ダイヤフラムを振動させることによりポンプ作用を得るダイヤフラムポンプにおいて、
    上記ハウジングの凹部と反対側の面に形成した、上記凹部と連通する吸入側流路溝と吐出側流路溝と、
    この入口側流路溝と吐出側流路溝を閉塞して吸入側流路と吐出側流路を構成する、上記ハウジングに固定される蓋板と、を有し、
    少なくとも吐出側流路溝を覆う蓋板は、上記ダイヤフラムが可変容積室内の流体を吐出側流路に押し出す方向に変位するとき、該可変容積室内の圧力により該可変容積室の有効容積を増大させる方向に弾性変形する弾性材料から構成されていることを特徴とするダイヤフラムポンプ。
  2. 請求項1記載のダイヤフラムポンプにおいて、上記蓋板は、入口側流路溝と吐出側流路溝を一緒に覆っているダイヤフラムポンプ。
  3. 請求項1または2記載のダイヤフラムポンプにおいて、上記蓋板は、金属材料または合成樹脂材料からなり、厚さが0.1〜0.5mmであるダイヤフラムポンプ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載のダイヤフラムポンプにおいて、上記ハウジングは、ダイヤフラムを挟んで一対が設けられており、この一対のハウジングにそれぞれ、該ダイヤフラムの表裏に可変容積室を形成する凹部、この凹部の反対側の面に形成された吸入側流路溝と吐出側流路溝、及びこの入口側流路溝と吐出側流路溝を閉塞して吸入側流路と吐出側流路を構成する蓋板が設けられているダイヤフラムポンプ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載のダイヤフラムポンプにおいて、上記蓋板は、該蓋板より平面形状が大きい接着フィルムを介してハウジングに接着されているダイヤフラムポンプ。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載のダイヤフラムポンプにおいて、上記ハウジングの凹部は回転対称形状であり、中心部が最も深く周辺部にかけて徐々に浅くなる断面階段状をなしているダイヤフラムポンプ。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載のダイヤフラムポンプにおいて、上記ダイヤフラムは圧電振動子または電歪振動子であるダイヤフラムポンプ。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項記載のダイヤフラムポンプにおいて、上記ダイヤフラムはバイモルフ型圧電振動子であるダイヤフラムポンプ。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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