JP2005336483A - ゴム混合物を製造する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】冬季タイヤを製造するのに適する加硫戻り安定性のあるNBRゴムの製造に適したゴム組成物を提供すること。
【解決手段】一種のジエン系エラストマーと、少なくとも一種の淡色強化用充填剤、および少なくとも一種のポリスルフィド含有アルコキシシランを反応させるステップと、得られた組成物に一種の加硫剤、少なくとも一種のジチオフォスフェート化合物、ならびにスルフェンアミド化合物およびチアゾール化合物から選択された少なくとも一種の加硫促進剤を混合する。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム混合物を製造する方法、この方法によって得られるゴム混合物、タイヤまたはタイヤ用半製品の製造のためのゴム混合物の使用、および本発明によって製造されたゴム混合物の加硫によって得られる架橋されたエラストマー成形品に関する。
ジチオホスフェートは、カーボンブラック充填ジエンゴムのための加硫促進剤として、長い間知られてきた(例えば、Helfried Ehrend、「Uber die Wirkung von Thiophosphaten in Vernetzungssystemen von Dienkautschuke」Gummi、Asbest und Kunststoffe 1977、30、68〜71およびEP 0832920(Bridgestone)参照)。しかし、活性化されたシリカ含有ゴム混合物における加硫促進剤としてのジチオホスフェートの使用は、そこには記載されていない。実施例は、全てカーボンブラック充填ゴム混合物を扱ったものである。
カーボンブラックと比較して、シリカなどの淡色充填剤は、ポリマーマトリックス中で凝集する傾向があるのでゴム混合物における充填剤としてのカーボンブラックとシリカの間には明らかな差違がある。また、カーボンブラックとシリカは、所与の加硫/促進システムに関して異なる影響を及ぼす(例えば、Tyretech Conference 1993で発表されたS.Wolff等、Silica−Based Tread Compounds:Background and Performance参照)。
シリカ充填タイヤ組成物は、それらがタイヤの接着性および耐久性を損なうことなく転がり抵抗の減少をもたらすので、特別な関心がもたれている。結果として、燃料消費量が低くなる。
WO 00/05301(EP1102812B1およびDE69903563T2(Michelin))は、使用されるアルコキシシランの量を、これにより著しく減少させるために、ポリスルフィド含有アルコキシシランによる淡色充填剤の活性化におけるカップリング活性剤として、グアニジン誘導体と組み合わせて亜鉛ジチオホスフェートを使用することを記載している。しかし、特に冬期タイヤの製造において使用されている天然ゴムの存在下でグアニジン誘導体を使用することは、高温ではグアニジン誘導体がシステムの不安定化(加硫戻り、分子鎖破壊)をもたらすので、不利である。加硫促進剤として使用されているのは、スルフェンアミドだけである。加硫促進剤としての亜鉛ジチオホスフェートの使用は、開示されていない。
それ故、驚くべきことには、本発明の発明者等は、スルフェンアミド化合物またはチアゾール化合物から選択された少なくとも1種のさらなる加硫促進剤と組み合わせて、加硫促進剤としてジチオホスフェートを使用すると、加硫戻りの極めて安定なシリカ含有加硫ゴム混合物が、形成されることを示すことができた。本方法は、特に、溶液SBR(S−SBR)含有またはS−SBR/NR含有ゴム混合物に適する。EP1102812と比較して、本方法は、充填剤活性化中にカップリング活性化剤をいずれも必要とせず、特に、NR含有ゴム混合物に対して、特に有害な影響を有するグアニジン誘導体を使用する必要がない。したがって、本発明の方法は、冬期タイヤを製造するのに適する加硫戻り安定性のあるNR含有ゴム混合物の製造に特に適している。また、本発明による方法は、夏期タイヤとして特に適切なS−SBR/BR含有、シリカ含有ゴム混合物の製造にも特に適する。
したがって、本発明は、以下のステップを含むゴム混合物を製造する方法に関する:
a)少なくとも1種のジエンエラストマー、少なくとも1種の淡色強化用充填剤、および少なくとも1種のポリスルフィド含有アルコキシシランを反応させるステップと、
b)得られた組成物を少なくとも1種の加硫剤、少なくとも1種のジチオホスフェート化合物、ならびにスルフェンアミド化合物およびチアゾール化合物から選択されたさらに少なくとも1種の加硫促進剤と混合するステップ。
ステップa)(充填剤活性化またはカップリング)
ステップa)において淡色充填剤は、ジエンエラストマーの存在下で、少なくとも1種のポリスルフィド含有アルコキシシランにより活性化される(結合される)。
淡色充填剤
本発明による淡色充填剤は、強化用充填剤を含む。
本発明による強化用充填剤は、好ましくは、10重量%〜100重量%添加すると少なくとも100%の係数の増加を生じる充填剤である。
本発明によれば、1種または複数の淡色強化用充填剤を使用することができる。本発明による「淡色」は、特にカーボンブラックを除外している。本発明によれば、淡色充填剤に加えてカーボンブラックを使用することは同様に可能であり、詳細には、通常タイヤにおいて、特にタイヤトレッドにおいて使用されるHAF、ISAFおよびSAFタイプのカーボンブラックである。これらのカーボンブラックの例には、N115、N134、N234、N339、N347、およびN375が含まれる。
淡色強化用充填剤の割合は、50重量%を超えるが、好ましくは使用される強化用充填剤の総量に対して、80重量%を超える。カーボンブラックの割合は、好ましくは50重量%未満、より好ましくは20重量%未満である。特定の実施形態では、本発明による方法にカーボンブラックは加えない。淡色強化用充填剤は、好ましくはシリカ(SiO)または酸化アルミニウム(Al)あるいはその混合物である。使用されるシリカは、当業者に知られている所望の任意の強化用シリカ、特にCTABで求めた、共に450m/g未満であるBET表面積および特定表面積を有する所望のいずれの沈降シリカまたは熱分解法シリカであってもよいが、特に本発明を転がり抵抗の低いタイヤを製造するために使用する場合には、高分散性のシリカ沈降シリカが好ましい。好ましい高分散性シリカの例には、例えば、Perkasil KS 430(AKZO)、BV 3380およびUltrasil7000(Degussa)、Zeosil1165MPおよび1115MP(Rhodia)、Hi−Sil2000(PPG)、Zeopol8715、8741または8745(Huber)、ならびにEP−A−0735088において記載されているアルミニウムで「ドープ」されているシリカなどの処理された沈降シリカが含まれる。1種または複数のタイプのシリカを使用することができる。また、酸化アルミニウムは、EP−A−0810258において記載されているような高分散性酸化アルミニウムである。例には、A125またはCR125(Baikowski)、APA−1OORDX(Condea)、Aluminiumoxid C(Degussa)およびAKP−GO15(Sumitomo Chemicals)が含まれる。淡色強化用充填剤は、粉体、マイクロビーズ、顆粒または球体の形態であってよい。好ましい実施形態においては、シリカおよび/または酸化アルミニウムが使用される。シリカが特に好ましい。
淡色強化用充填剤の総含有量(および場合によってはカーボンブラック)は、好ましくはジエンエラストマー100重量部当たり、20重量部〜300重量部、より好ましくは30重量部〜150重量部、もっとも好ましくは50重量部〜130重量部である。最適量は、使用される淡色充填剤のタイプおよび所望の適用分野に依存し、自転車タイヤは、HGVなどの自家用車または商用車のタイヤよりも、必要とする強化の程度が低い。
ポリスルフィド含有アルコキシシラン(カップリング剤)
本発明により使用されるポリスルフィド含有アルコキシシランは、エラストマーマトリックス中に強化用充填剤を組み込むためのカップリング剤と呼ばれるものである(例えば、Tyretech Conference(1993)で発表されたS.Wolff等、Silica−Based Tread Compounds:Background and Performance参照)。これらは、当業者に知られているように、2つのタイプの官能基、淡色充填剤に結合するアルコキシシリル基、およびエラストマーに結合する硫黄含有基をもつ。
本発明によれば、1種または複数のポリスルフィド含有アルコキシシランを併用することができる。
ポリスルフィドアルコキシシランは、タイヤを製造するために供給されるゴム混合物におけるカップリング剤(淡色充填剤/ジエンエラストマー)として、当業者に知られている。特に、米国特許第3842111号、米国特許第3873489号、米国特許第3978103号および米国特許第3997581号、米国特許第5580919号、米国特許第5583245号、米国特許第5663396号、米国特許第5684171号、米国特許第5684172号および米国特許第5696197号を参照することができる。
特に、以下の式の対称的ポリスルフィド含有アルコキシシランが好ましく、
A−B−S−B−A
[式中、nは、2〜8の整数であり、Bは、場合によって置換された二価の炭化水素基であり、およびAは、次式の基であり、
−Si(R3−x(R
[式中、xは1〜3であり、およびRは、場合によって置換されたアルキル基(好ましくは1〜20の炭素原子を有する)シクロアルキル基(好ましくは3〜20個の炭素原子を有する)または、アリール基(好ましくは6〜20個の炭素原子を有する)であり、Rは、場合によって置換されたアルコキシ基(好ましくは1〜20個の炭素原子を有する)または、シクロアルコキシ基(好ましくは3〜20個の炭素原子を有する)である]。
nは、好ましくは2〜5の整数である。当業者に知られているように、通常の商用ポリスルフィド含有アルコキシシランにおいては、ポリスルフィド含有アルコキシシランは、通常異なる「n」値を有する混合物である。この混合物における「n」の平均値は、2〜6の範囲、好ましくは3〜5、および特に約4である。また、特定の実施形態においてはnの値は、2であってよい。
上記の二価の、場合によって置換された炭化水素基Bは、好ましくは1〜18個の炭素原子を有する飽和または不飽和炭化水素基であり、特に好ましくはC〜C18アルキレン基(もしくはアルカンジイル基)またはC〜C10アリーレン基、より好ましくはC〜C10アルキレン基、特にC〜Cアルキレン基、および特にプロピレン(プロパン−1,3−ジイル)である。
基Rは、好ましくはC〜Cアルキル基、シクロヘキシルまたはフェニル、特に、C〜Cアルキル基、および特にメチルおよび/またはエチルである。
基Rは、好ましくはC〜Cアルコキシ基またはC〜Cシクロアルコキシ基、および特にメトキシおよび/またはエトキシである。
これらのポリスルフィド含有アルコキシシラン、およびその製造方法に関しては、例えば米国特許第5684171号および米国特許第5684172号を参照することができる。
本発明により使用されるポリスルフィド含有アルコキシシランは、好ましくはポリスルフィドであり、特に、好ましくはビス(C〜C)アルコキシ−[および場合により(C〜C)アルキル]シリルプロピル、より好ましくはビス(C〜C)−トリアルコキシシリルプロピル、および特にビス(3−トリエトキシシリルプロピル)またはビス(3−トリメトキシシリルプロピル)の、ジスルフィドまたはテトラスルフィドである。式[(CO)Si(CHS]のビス(トリエトキシシリルプロピル)のジスルフィド、又はTESPDは、例えば、Si266またはSi75(後者は、ジスルフィド(75重量%)およびポリスルフィドの混合物の形態)の名称でDegussa社から、またSilquestA1589の名称でWitco社から市販されている。式[(CO)Si(CHのビス(トリエトキシシリルプロピル)のテトラスルフィド、又はTESPTは、例えば、Si69(または、担体としてカーボンブラック50重量%を有するX50S)の名称でDegussa社から、またSilquest A1289(いずれの場合においても、約4のnの平均値を有する商用混合物)の名称でWitco社から市販されている。本発明によれば、TESPT(Si69)は、特に好ましく使用される。本発明により製造されるゴム混合物において、ポリスルフィド含有アルコキシシラン含有量は、淡色強化用充填剤の総量を基準にして0.5重量%〜15重量%の範囲であってよい。また、本発明によれば、充填剤活性化の間に、少なくとも1種のカップリング活性化剤を使用することができる。しかし本発明によれば、これはあまり好ましくない。
ポリスルフィド含有アルコキシシランは、カップリングのために淡色強化用充填剤上に残留している、硫黄含有官能基、アルコキシシリル含有基によって、前もってジエンエラストマーに結合することができる。またポリスルフィド含有アルコキシシランは、アルコキシシリル含有基によって、前もって淡色強化用充填剤に結合することができ、このように予め結合された充填剤は、次いで、スルフィド含有基によって、ジエンエラストマーに結合することができる。しかし、未加硫状態における組成物の加工性を改善するためには、カップリング剤は、好ましくは淡色強化用充填剤に結合されており、充填剤に結合された後に、引き続きジエンエラストマーと混合するか、または、未反応状態において充填剤およびジエンエラストマーと混合する。
充填剤活性化は、上述したように、1段階(充填剤、ジエンエラストマーおよびアルコキシシランの添加を一度に)または、2段階(1.アルコキシシラン、および充填剤またはジエンエラストマー、好ましくは充填剤の添加、および2.未だ添加されていない(充填剤またはジエンエラストマー)成分の添加)で進めることができる。
ジエンエラストマー
ジエンエラストマーは、(2種以上のモノマーの)ホモポリマーまたはコポリマーおよびジエンモノマー(共役形態または非共役形態にある2つの炭素−炭素二重結合を含むモノマー)であるエラストマーを意味するものととるのが適当である。このタイプのジエンエラストマーには、例えば、以下のものが挙げられる。
(a)4〜12個の炭素原子を有する共役ジエンモノマーの重合によって製造されるホモポリマー。
(b)1種または複数の共役ジエンが互いに、および/または共役ジエンと8〜20個の炭素原子を有する1種または複数の芳香族ビニル化合物との共重合によって製造されるコポリマー。
(c)エチレン、3〜6個の炭素原子を有するα−オレフィン、および6〜12個の炭素原子を有する非共役ジエンモノマーの共重合によって製造される三元コポリマー、例えば、エチレンをはじめ、プロピレンおよび前述のタイプの非共役ジエンモノマー、特に1,4ヘキサジエン、ノルボルネンエチリデンおよびジシクロペンタジエンによって製造されるエラストマー。
(d)イソブテンおよびイソプレンのコポリマー(ブチルゴム)、およびハロゲン化、特に塩素化または臭素化されたこれらタイプのコポリマー。
原則として、全てのタイプのジエンエラストマーを、本発明により使用することができる。しかし、タイヤまたはタイヤトレッドにおける使用では、実質上不飽和ジエンエラストマー、特に、好ましくは少なくとも50モル%の共役ジエンユニット含有量を有する上述したタイプ(a)あるいはタイプ(b)のエラストマーが特に適切である。
特に、適切な共役ジエンには、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジ(C〜Cアルキル)−1,3−ブタジエン、例えば2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジエチル−1,3−ブタジエン、2−メチル−3−エチル−1,3−ブタンジエンおよび2−メチル−3−イソプロピル−1,3−ブタジエン、アリール−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエンおよび2,4−ヘキサジエンが含まれる。
適切な芳香族ビニル化合物には、例えば、スチレン、オルト−、メタ−およびパラ−メチルスチレン、通常の商用「ビニルトルエン」混合物、パラ−t−ブチルスチレン、メトキシスチレン、クロロスチレン、ビニルメシチレン、ジビニルベンゼンおよびビニルナフタレンが含まれる。
コポリマーは、好ましくは99重量%〜20重量%のジエンユニットおよび1重量%〜80重量%のビニル芳香族ユニットを含む。エラストマーは、特に、改質剤および/またはランダム化剤の有無、および使用される改質剤および/またはランダム化剤の量に準拠した重合条件に依存した所望のいずれのミクロ構造をも含むことができる。例えば、エラストマーは、ブロックポリマー、ランダムポリマー、逐次ポリマーまたはミクロ逐次ポリマーであってよい。エラストマーは、分散液中または溶液中で製造することができる。エラストマーは、カップリング剤および/またはグラフト化剤、または官能化するための手段によって結合および/またはグラフト化することができ、また星型に分岐させることまたは、官能基をもたせることもできる。
以下のものが好ましい:ポリブタジエン、特に4〜80%の範囲にある1,2−結合ユニット含有量を有するポリブタジエン、あるいは80%を超えるシス−1,4−結合ユニットを有するポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン−スチレンコポリマー、好ましくは、5重量%〜50重量%、より好ましくは20重量%〜40重量%のスチレン含有量を有し、好ましくは、4〜65%の範囲にある1,2−結合、および好ましくは20〜80%の範囲にあるトランス−1,4−結合を有するブタジエンユニットを好ましくは有する、ブタジエン−スチレンコポリマー、ブタジエン−イソプレンコポリマー、好ましくは、5重量%〜90重量%の範囲にあるイソプレン含有量および−40〜−80℃のガラス転移温度(Tg)を有するコポリマー、ならびにイソプレン−スチレンコポリマー、好ましくは、5重量%〜50重量%のスチレン含有量および25〜−50℃の範囲にあるTgを有するコポリマー。
適切なブタジエン−スチレン−イソプレンコポリマーは、5重量%〜50重量%、特に10〜40%のスチレン含有量、15重量%〜60重量%、特に20〜50%のイソプレン含有量、5重量%〜50重量%、特に20重量%〜40重量%のブタジエン含有量、4〜85%の1,2−結合ブタジエンユニット含有量、6〜80%のトランス−1,4−結合ブタジエンユニット含有量、5〜70%の範囲にある1,2−および3,4−結合イソプレンユニット含有量、ならびに10〜50%の範囲にあるトランス−1,4−結合イソプレンユニット含有量を有するタイプのコポリマー、およびまた、−20〜−70℃の範囲にあるTgを有する所望のいずれのブタジエン−スチレン−イソプレンコポリマーを特に含む。
ジエンエラストマーは、好ましくは、ポリブタジエン(BR)、ポリイソプレン(IR)、天然ゴム(NR)、ブタジエン−スチレンコポリマー(SBR)、ブタジエン−イソプレンコポリマー(BIR)、イソプレン−スチレンコポリマー(SIR)、ブタジエン−スチレン−イソプレンコポリマー(SBIR)または、これら化合物の2つ以上の混合物から選択される。
特に、S−SBR、S−SBR/NR、S−SBR/NR/BR、S−SBR/BRが好ましい。
本発明により製造される組成物は、好ましくはタイヤトレッド用に供給される。この場合、ジエンエラストマーは、場合によってポリブタジエン(BR)および/または天然ゴム(NR)と混合して使用されるブタジエン−スチレンコポリマー(SBR)が好ましい。
さらにより好ましいジエンエラストマーはS−SBR(溶媒スチレン−ブタジエンゴム)であり、これは、20重量%〜30重量%のスチレン含有量、15〜65%の範囲であるブタジエン部分のビニル結合含有量、15〜75%の範囲であるトランス−1,4−結合含有量、および−20〜−55℃のガラス転移温度を有し、溶液中で製造されるものであり、このブタジエン−スチレンコポリマーは、場合によってポリブタジエンおよび/または天然ゴムとの混合物の形で使用することができ、この場合、ポリブタジエンは、好ましくは90%を超えるシス−1,4−結合を含むことができる。
本発明により製造された組成物は、1種または複数のジエンエラストマーを含むことができる。さらに、ジエンエラストマーとは異なる所望のいずれの合成エラストマー、および熱可塑性ポリマーなどの非エラストマーを添加することができる。
本発明の方法のステップa)による充填剤活性化は、高温で適切に実施する必要がある。本発明によれば、ステップa)の間に、十分な反応(充填剤活性化)を実現するためには、成分が反応する間のある時点で適切に少なくとも130℃の温度を達成する必要がある。少なくとも140℃の温度を達成するのが好ましく、少なくとも150℃の温度がさらにより好ましい。最高温度は、適切には約160℃、より好ましくは約170℃である。
本方法における温度は、ミキサー中で適切な温度計によって適切に測定される。
また、充填剤活性化のステップa)は、加熱の間の1つまたは複数の冷却ステップを含む多段階においても実施することができる。
充填剤活性化の継続時間は、選択された温度、選択された成分のタイプ、および選択されたミキサーのタイプに依存する。充填剤活性化は、30秒〜30分間にわたり1段階のプロセスにおいて、適切に実施される。
充填剤活性化は、ゴムニーダなどの通常のミキサーを使用して実施する。
ステップb)(加硫剤および加硫促進剤の添加および混合)
ステップa)、充填剤活性化の後に、ステップa)において得られた組成物を、ステップb)において加硫剤および加硫促進剤を添加した結果として、はっきり分かる程度に加硫を避けるのに十分な温度まで冷却させる。加硫剤および加硫促進剤を添加した後に、組成物は、特に、依然として成形可能である必要がある。この目的に対して、通常十分な温度は、約120℃未満である。加硫剤および加硫促進剤を含む加硫システムを添加または混入する前に、組成物を好ましくは100℃未満、より好ましくは80℃未満、さらにより好ましくは60℃未満に冷却させる。混入は、それ自体知られた方法で、例えばゴムニーダなどの通常のミキサー中で実施する。
加硫剤および加硫促進剤の添加の順序は、それ自体は任意である。
例えば、混合継続時間は、1〜30分間、好ましくは3〜5分間続けることができる。
本発明によれば、所望のいずれの加硫剤も、本質的に使用することができる。加硫剤の例には、硫黄および硫黄供与体が含まれ、これらはジエンエラストマー100重量部に対して硫黄を基準にして、0.5重量部〜5.0重量部、好ましくは1重量部〜2重量部の量で添加してよい。この量が、0.5重量部未満の場合には、加硫ゴムの破断強度および摩耗抵抗が減少する。量が、5重量部を超える場合には、ゴムの弾性が劣化する傾向になる。好ましい加硫剤は、元素硫黄である。適切な加硫剤は、例えば、 Rubber Handbook、第9版、1996中、第4章、「Curing Agents」に列挙されている。
本発明による方法のステップb)において、少なくとも1種のジチオホスフェート化合物を加硫促進剤として加える。加硫促進剤としてのジチオホスフェート化合物は、カーボンブラック充填システムからそれ自体は知られている。(例えば、Helfried Ehrend、「Uber die Wirkung von Thiophosphaten in Vernetzungssystemen von Dienkautschuke」Gummi、Asbest und Kunststoffe 1977、30、68〜71およびEP0832920(Bridgestone))。本発明によれば、ジチオホスフォネートは、好ましくは次式の化合物から選択される。
Figure 2005336483
[式中、RおよびRは、互いにそれぞれ独立に、場合によって置換されたC〜C10アルキル基および/または場合によって置換されたC〜C10アリール基、Xは二官能基であり、Yは一官能基であり、炭素とは異なる少なくとも1種の元素をそれぞれ含む。基Xおよび基YとS原子との間の上式における結合線は、共有結合とイオン結合を表すことができる。イオン結合においては、S原子は負の電荷を保持する。]
二官能基Xは、特にZn、Cuなどの二価の金属、または二官能性ポリスルフィド基−(S)−[式中yは1〜8、好ましくは2〜6、および平均値であってよい]から選択されることが好ましい。特に、S原子への結合が、イオン的性質を有する傾向がある二価金属が好ましい。特に亜鉛が好ましい。金属上の遊離配位点は、アミンやエーテルなどのルイス塩基によって占めることができる。
一官能基Yは、一価金属(金属イオン)またはアンモニウム基であってよい。一官能基Yは、好ましくはNH4−z(R) [式中、Rは有機基等]などのアンモニウム基である。
ジチオホスフェート化合物は、好ましくは次式の亜鉛ジチオホスフェート化合物(または、「DPTZn」と省略)であり、
Figure 2005336483
[式中、基において、RおよびRは、同一または異なっていてもよく、好ましくは同一であり、上記に定義したとおりである。基RおよびRは、好ましくは直鎖または分岐、置換または未置換の、10個までの炭素原子を有するアルキル基またはシクロアルキル基、特にC〜Cアルキル基またはC〜C10シクロアルキル基である]。好ましいアルキル基は、特に、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルおよびシクロへキシルであり、主としてC〜Cアルキル基であってよい。RおよびRは、特に好ましくはn−プロピルまたはイソプロピルである。DTPZnの例には、例えば、Rhenocure TP/GおよびTP/Sの名称でRhein−Chemie(Germany)から入手できる亜鉛ジアルキルジチオホスフェート、VocolS(ジブチルジチオホスフェート)の名称でMonsantoから市販されている製品、またはEP−A−0832920、EP−A−692518もしくはCA−A−2 153 509において記載されている製品が含まれる。さらに適切なジチオホスフェート化合物は、 Rubber Handbook、第9版、1996中、第5章「Accelerators」において表示されている。
当業者なら、所望の適用の機能、選択されたジエンエラストマーおよび加硫剤の量等として、ジチオホスフェート化合物の最適量を選択することができる。量は、100重量部のジエンエラストマーに対して、好ましくは0.2重量部〜5重量部、好ましくは0.25重量部〜3重量部、より好ましくは0.5重量部〜1.5重量部である。
本発明によれば、少なくとも1種のスルフェンアミド化合物および/またはチアゾール化合物、好ましくは少なくとも1種のスルフェンアミド化合物がジチオホスフェート化合物と組み合わせて、加硫促進剤として使用される。このタイプのスルフェンアミド化合物は、構造要素、
−S−NR−[Rは、水素または有機基である]を通常含む。
好ましいスルフェンアミドは、次の構造
−S−NR
[式中、Rは、好ましくは場合によって置換されたヘテロアリール、より好ましくはベンゾ縮合ヘテロアリール、特に好ましくはベンゾチアゾールであり、Rは、水素および/または場合によって置換された直鎖、分岐または環式、好ましくは12個までの炭素原子を有する飽和炭化水素基、好ましくは6個までの炭素原子を有する分岐または環式アルキル基、さらにより好ましくはシクロヘキシルまたはtert−ブチルである]を有する。
好ましい例は、次式のCBS(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド)
Figure 2005336483
次式のDCBS(ジ−N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド)
Figure 2005336483
および次式のTBBS
Figure 2005336483
などのベンゾチアゾール基を含むスルフェンアミドである。
適切な商用製品は、Rubber Handbook、第9版、1996中、第5章「Accelerators」において表示されている。ジチオホスフェート化合物と組み合わせて使用されるスルフェンアミド化合物の量は、ジエンエラストマー100重量部を基準として、適切には、0.1重量部〜4重量部、好ましくは0.2重量部〜3重量部、より好ましくは0.5重量部〜2重量部である。
また、本発明により得られた組成物は、ジチオホスフェートに加えて、加硫促進剤として1種または複数のベンゾチアゾール化合物を含むことができる。ベンゾチアゾール化合物は、場合によって置換されうる少なくとも1種のベンゾチアゾール基を含む化合物である。本発明によれば用語「ベンゾチアゾール化合物」は、それが上記定義によるいずれのスルフェンアミド化合物も含まないことを意味するものである。換言すれば、スルフェンアミド化合物は、本発明によれば、ベンゾチアゾール化合物の範囲から除外される。スルフェンアミド基−S−NRを含まないこのタイプのベンゾチアゾール化合物は、例えば、メルカプトベンゾチアゾールおよびジベンゾチアゾリルジスルフィドであり、好ましい例には、アルキル化メルカプトベンゾチアゾールおよびビス(アルキル化ベンゾチアゾリル)ジスルフィドが含まれる。特定の例には、メルカプトベンゾチアゾール、4−メチルメルカプトベンゾチアゾール、4−エチルメルカプトベンゾチアゾール、2,2’−ジチオビスメルカプトベンゾチアゾール、2,2’−ジチオビス(4−メチルメルカプトベンゾチアゾール)、2,2’−ジチオビス(4−エチルメルカプトベンゾチアゾール)が含まれる。好ましい代表は、MBTS、次式の2,2’−ジチオビス(ベンゾチアゾール)である。
Figure 2005336483
さらに適切な商用製品は、Rubber Handbook、第9版、1996中、第5章「Accelerators」において表示されている。ジチオホスフェート化合物と組み合わせて使用されるチアゾール化合物の量は、ジエンエラストマー100重量部を基準にして、適切には、0.1重量部〜4重量部、好ましくは0.2重量部〜3重量部、より好ましくは0.5重量部〜2重量部である。
本発明により得られる組成物は、好ましくは上記に定義したようにスルフェンアミド化合物を含む。
本発明で得られた組成物は、硫黄により架橋することができるジエンゴム混合物において通常使用される他の成分を含むことができる。これらは、可塑剤、顔料、抗酸化剤や抗オゾン化物質などの保護剤、さらに過酸化物および/またはビスマレイミドをベースとする架橋システム、さらに加硫促進剤、加硫活性化剤、エキステンダー油などが、タイヤ製造のために供給される。淡色強化用充填剤は、通常の僅かな強化または非強化の淡色充填剤、例えば、クレー、ベントナイト、タルク、チョーク、カオリン、および酸化チタンと組み合わせることができる。また、本発明により製造される組成物は、淡色強化用充填剤の被覆または、製造に対する一般的助剤のための薬品を含むことができる。これらは、ゴム混合物中の淡色充填剤の分散を改善することまたは知られている方法で組成物の粘度を減少させる結果として、未加硫状態における加工性を改善し、例えば、これらは、アルキルアルコキシシラン(特に、アルキルトリエトキシシラン)、ポリオール、ポリエーテル(例えば、ポリエチレングリコール)、第一級、第二級もしくは第三級アミン、α,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサン(特に、α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン)などのヒドロキシル化されたまたは加水分解性ポリオルガノシロキサンであってよい。また、本発明により製造される組成物は、ポリスルフィド含有アルコキシシランとは異なる他のカップリング剤も含むことができる。このタイプの通常の添加剤は、Rubber Handbook、第9版、1996において表示されている。
また、本発明は、本発明による方法により得ることができるゴム混合物、およびトレッド、トレッドに対する基層、クラウン層、側壁、カーカス、タイヤビーズ、プロテクタ、チューブ、またはチューブレスタイヤ用の内部部品などの、タイヤまたはタイヤ用の半製品を製造するためのゴム混合物の使用に関する。
また、本発明は、本発明により得られるゴム混合物を金型に導入し、続いて金型中のゴム混合物を加硫することを含む架橋されたエラストマー成形品の製造方法に関する。
加硫は、一般的に、130〜200℃の温度で、例えば、5〜90分の範囲において、および特に、加硫温度、選択された加硫システムおよびそれぞれの組成物の加硫動力学に応じた十分に長い時間、知られている方法で実施される。
また、本発明は、本発明により製造された粗製状態(すなわち、加硫前)にある、さらにまた、加硫された(すなわち、架橋または加硫後)上記のゴム混合物に関する。本発明により製造される組成物は、勿論、個々にまたは、タイヤを製造するために使用することができる他のいずれの所望されるゴム混合物とのブレンドにおいても使用することができる。
したがってまた、本発明は、本発明により製造されたゴム混合物の加硫によって得られるエラストマー成形品、および活性化された淡色充填剤を含むゴム混合物に対する加硫促進剤として、少なくとも1種のジチオホスフェート化合物を使用することに関する。
(実施例1および実施例2、比較例1)
表1の組成のゴム混合物を製造した。
Figure 2005336483
1)量は、全てゴム100部当たりの部である。
2)S−SBR,Bayer AG
3)シリカ,Degussa
4)[(CO)Si(CH(TESPT)Degussa
5)亜鉛−ジ−n−ブチル−ジチオホスフェート、EPDM/EVA中、50%、青色顆粒、Rhein Chemie Rheinau GmbH
6)N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、
Rhein Chemie Rheinau GmbH
7)ジフェニルグアニジン、Bayer AG
8)N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、Bayer AG
成分を以下のように混合する:
第一の予備混合段階において、ゴム、シリカ、アルコキシシラン、ジチオホスフェート(比較実験)、架橋活性化剤として酸化亜鉛、酸化亜鉛に対する活性化剤としてステアリン酸、および6PPD(老化防止剤、Rheinchemie)を100℃の出発温度で3.5分以内に混合した。混合物を冷却させ、24時間貯蔵した。次いで、この材料を100℃の温度で、再び15分間混合し、再び冷却させた。
これら2つの混合段階は、本発明のステップa)に対応する。
第3の段階において、加硫促進剤および硫黄を54℃(噴出温度74〜80℃)で1.75分にわたって添加した。この混合段階は、本発明のステップb)に対応する。
得られた混合物は、流動計で検査した。
さらに、加硫された試料を使用して物理的データを求めた。一般的に、加硫継続時間は、流動計曲線でT90×1.5から求められる。
表2は、得られた結果を示す。
Figure 2005336483
(ここに示す測定は、DIN/ISO法、特に、ISO1382(DIN−VDE−Taschenbuch Kautschuk und Elastomere 1、Beuth VDE Verlag 1985参照)によってなされた。)
実施例1および2において、仕上げ混合物中のジチオホスフェート含有量の結果として、スコーチ(t−10値)および完全加硫(t−90値)において、S−SBR混合物中の促進効果が示される。
実施例2のムーニー粘度値が低いことは、ジチオホスフェートのカップリング−活性化機能の指標である。シラン化の程度が増加すると、混合物粘度(=ムーニー粘度)の低下を伴う。
実施例1および2によれば、仕上げ混合物中において促進剤としてジチオホスフェートが使用される場合は、高い引張り強さ、および高いショアー硬度値が実現される。また、比較例と比較して、引張り強さ−伸び率挙動の低下におけるジチオホスフェートの促進剤機能も、観察される。
(実施例3から実施例6、比較例1)
表3に示した組成物を、実施例1および2と同様に製造および検査を行った。
Figure 2005336483
1)量は、全てゴム100部当たりの部である。
2)天然ゴム SMR 20(SMR=品質標準「標準マレーシアゴム」)
3)ブタジエンゴム、Bayer AG
4)SBR溶液 ビニル−ブタジエン−スチレンゴム、Bayer AG
5)シリカ、Degussa
6)[(CO)Si(CH(TESPT)Degussa
7)カーボンブラック、Columbian Chemicals
8)炭化水素、Zn石鹸および充填剤の混合物、Rheinchemie
9)平均分子量分布を有する、パラフィンおよびマイクロワックス、Rheinchemie
10)老化防止剤TMQ(Vulkanox HS)、Bayer
11)老化防止剤6PPD(Vulkanox 4020)、Bayer
12)TDAE(処理留出物 芳香族抽出物)オイル
13)N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、Bayer AG
14)N,N’−ジフェニルグアニジン、EPDM/EVA(80%)中
15)ホスホリルポリスルフィド、EPDM/EVA(50%)中、Rhein Chemie Rheinau GmbH
16)亜鉛ジアルキルジチオホスフェート、EPDM/EVA(50%)中、青色顆粒、Rhein Chemie Rheinau GmbH
17)亜鉛ジアルキルジチオホスフェート、EPDM/EVA(50%)中、ベージュ色顆粒、Rhein Chemie Rheinau GmbH
18)亜鉛ジアルキルジチオホスフェート、EPDM/EVA(50%)中、ベージュ色顆粒、Rhein Chemie Rheinau GmbH
表4は、この結果を示す。
Figure 2005336483
(ここに示す測定は、DIN/ISO法、特に、ISO1382(DIN−VDE
Taschenbuch Kautschuk und Elastomere 1、Beuth VDE Verlag 1985参照)によってなされた。)
表4は、以下のことを示す。
促進剤としてのジチオホスフェートにより、標準(DPGを含む比較例2)と比較して、より加硫戻り安定性のあるNR含有−シリカ含有混合物(170℃および190℃での加硫戻り指数)を製造することができる。ジチオホスフェートにより、標準と比較して、より熱的に安定な混合物(熱蓄積/Goodrich屈曲試験機)を製造することができる。ジチオホスフェートは、標準と比較して、滑り止めの挙動を改善する(指標、0℃でのより高いtan−d値)。ジチオホスフェートは、標準と比較して、より高い弾性を示す(タイヤ快適さの指標)。硬度、摩耗、および転がり抵抗(指標、70℃tan−d値)は、標準と比較して、ジチオホスフェートによって変化はない。ジチオホスフェートの結果として、標準と比較して、引張り強さ/伸び率の挙動は、悪くなる。

Claims (15)

  1. a)少なくとも1種のジエンエラストマー、少なくとも1種の淡色強化用充填剤、および少なくとも1種のポリスルフィド含有アルコキシシランを反応させることと、
    b)得られた組成物を少なくとも1種の加硫剤、少なくとも1種のジチオホスフェート化合物、ならびにスルフェンアミド化合物およびチアゾール化合物から選択されたさらに少なくとも1種の加硫促進剤と混合すること
    を含むゴム混合物を製造する方法。
  2. ジエンエラストマーが少なくとも1種の溶液SBRを含む請求項1に記載の方法。
  3. 淡色強化用充填剤が少なくとも1種のシリカを含む請求項1または2のいずれかに記載の方法。
  4. ポリスルフィド含有アルコキシシランが少なくとも1種のビスアルコキシシリルアルキルポリスルフィドを含む請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 加硫剤が硫黄を含む請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. ジチオホスフェート化合物が次式の化合物
    Figure 2005336483
    [式中、RおよびRは、互いにそれぞれ独立に、場合によって置換されたCからC10アルキル基および/または場合によって置換されたCからC10アリール基であり、Xは、二価基であり、Yは、一価基であり、XおよびYは、それぞれ、炭素とは異なる少なくとも1種の元素を含む]
    から選択される請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. XがZnである請求項6に記載の方法。
  8. 追加の加硫促進剤がスルフェンアミド化合物である請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. スルフェンアミド化合物が、シクロヘキシルベンゾチアゾールスルフェンアミド(CB)、ブチルベンゾチアゾールスルフェンアミド(TBBS)および/またはジシクロヘキシルベンゾチアゾールスルフェンアミド(DCBS)である請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の方法によって得られるゴム混合物。
  11. タイヤまたはタイヤ用半製品を製造するための請求項10に記載のゴム混合物の使用。
  12. 請求項10に記載のゴム混合物を金型に導入し、続いて金型においてゴム混合物を加硫することを含む架橋されたエラストマー成形品を製造する方法。
  13. 請求項12に記載の方法によって得られるエラストマー成形品。
  14. 活性化された淡色充填剤含有ゴム混合物のための加硫促進剤としての、少なくとも1種のジチオホスフェート化合物の使用。
  15. 淡色充填剤が、少なくとも1種のポリスルフィド含有アルコキシシランにより活性化される請求項14に記載の使用。
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