JP2005335932A - 糸巻取装置 - Google Patents

糸巻取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005335932A
JP2005335932A JP2004160426A JP2004160426A JP2005335932A JP 2005335932 A JP2005335932 A JP 2005335932A JP 2004160426 A JP2004160426 A JP 2004160426A JP 2004160426 A JP2004160426 A JP 2004160426A JP 2005335932 A JP2005335932 A JP 2005335932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
elastic
bobbin holder
winding device
receiving surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004160426A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Hirao
修 平尾
Masazumi Shigeyama
昌澄 重山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2004160426A priority Critical patent/JP2005335932A/ja
Publication of JP2005335932A publication Critical patent/JP2005335932A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H51/00Forwarding filamentary material
    • B65H51/20Devices for temporarily storing filamentary material during forwarding, e.g. for buffer storage
    • B65H51/22Reels or cages, e.g. cylindrical, with storing and forwarding surfaces provided by rollers or bars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)

Abstract

【課題】 糸を糸掛けして巻き取る糸巻取装置において、使用が長期間にわたっても糸掛けの失敗を低減できる構成を提供する。
【解決手段】 ボビンホルダ31の外周に切欠部33を形成し、この切欠部33の内部に弾性具(金属製の細長い板バネ)34を設けている。またボビンホルダ31には、この切欠部33の内部に入った糸を前記弾性具34との間で前記ボビンホルダ31の径方向に挟んでニップする受圧面62を形成している。前記弾性具34を挟んで前記受圧面62と反対側には、当該弾性具34の前記受圧面62から離れる方向の弾性変形を許容する退避空間66を設けている。板バネ34は、受圧面62に対し、面接触状態で接触するように構成している。
【選択図】 図13

Description

本発明は、糸を糸掛けして巻き取る糸巻取装置において、糸掛けの失敗を低減できる構成に関する。
この種の糸巻取装置は例えば特許文献1に開示される。特許文献1の図1の構成では、ボビンホルダに溝(糸挟圧用隙間)が形成されており、この溝にピンが打ち込まれて、糸挟圧部が形成されている。ピンはC型のリング状に構成されており(特許文献1の図1(C))、2点で溝の上側内壁面と接触し、2点で確実に糸を保持させることで糸掛けを行っている。特許文献1では、この構成により糸の挟圧保持力を高めることができ、バンチ巻が確実に行われるとしている。
また、糸巻取装置において、糸を巻き取るボビンの端面とボビンホルダとの間で糸を挟圧保持する構成も知られている。例えば、前記特許文献1の図3においては、ボビンホルダの凹部に糸挟圧保持用のスプリングが装着され、ボビンホルダに装着されたボビンの端面を押圧付勢し、スプリングとボビンの端面との間で糸端を挟圧保持するようにしている。
特開2000−302335号公報(図1、0011、0014、図3、0018)
しかし、上記特許文献1の図1のように溝にピンを打ち込む構成では、長期間の使用によって溝の上側内壁面又はピンがすり減った場合、ピンと当該内壁面との間に隙間が形成されてしまい、糸の挟圧保持力は低下してしまう。この結果、糸掛けが外れて、バンチ巻の失敗が頻発するようになってしまう。
また、特許文献1の図3のようにボビンの端面とボビンホルダとの間で糸を挟圧保持する場合、ボビンの端面が平坦でない場合は、糸の挟圧保持力が安定しないことになる。例えばボビンをコストの安い紙製とした場合は、長期間の使用によりボビンの端面が変形している場合も多く、ボビンホルダとの間での挟圧保持に失敗して、バンチ巻に失敗する可能性が高くなってしまう。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
◆本発明の第1の観点によれば、以下のように構成する、糸巻取装置が提供される。外周に切欠部を形成したボビンホルダと、この切欠部の内部に設けられる弾性具と、この切欠部の内部に入った糸を前記弾性具との間で前記ボビンホルダの径方向に押圧しながら挟んでニップする受圧面と、を有する。前記弾性具を挟んで前記受圧面と反対側には、当該弾性具の前記受圧面から離れる方向の弾性変形を許容する空間を設けている。
上記構成により、弾性具の弾発力によって受圧面と弾性具との間に糸をニップして糸掛けできるので、安定して糸掛けを行える。また、空間側に弾性具が弾性変形可能であるので、ボビンホルダの径方向における弾性具の弾性変形のストロークを大きく確保できる。従って、例えば長時間の使用により受圧面又は弾性具が摩耗して磨り減った場合でも、その分を弾性具によって吸収して受圧面と弾性具との良好な圧接状態を維持できるので、糸掛けの失敗を回避できる。
◆前記の糸巻取装置においては、前記弾性具と前記受圧面とが互いに面接触するように構成されていることが好ましい。
これにより、糸を安定してかつ強くニップでき、糸掛けの失敗を一層低減できる。また、面接触であるので、圧接力が面全体に加わることとなって、受圧面(ニップ部)又は弾性具の局所的な摩耗も防止できる。
◆前記の糸巻取装置においては、前記弾性具は板状に形成されていることが好ましい。
これにより、糸をニップするための簡素な構成を実現できる。
◆前記の糸巻取装置においては、前記弾性具は金属製であることが好ましい。
これにより、長期間の使用によっても弾性具を摩耗しにくくできる。
◆前記の糸巻取装置においては、前記弾性具は前記切欠部の入口から受圧面に向かって延びて構成されていることが好ましい。
これにより、弾性具が、切欠部に導入された糸を受圧面(ニップ部)へ案内しつつ、該案内される糸を押圧してニップするという役割を果たすことができる。
◆前記の糸巻取装置においては、前記弾性具は前記ボビンホルダの接線方向に略沿う長手方向を有するように細長く構成されていることが好ましい。
これにより、ボビンホルダに弾性具を取り付けた場合でも、ボビンホルダをコンパクトな形状とできる。また、糸をボビンホルダの接線方向に移動させることで受圧面と弾性具との間で糸をニップさせやすい構成とできる。
◆前記の糸巻取装置においては、以下のように構成することが好ましい。前記ボビンホルダは、前記弾性具の長手方向一端を受け止める受止め部と、前記弾性具の長手方向中途部を受け止める突起と、が一体形成されている。前記弾性具は、弾性変形した状態で、前記受止め部、前記突起、及び前記受圧面の三者に接触するように取り付けられている。
これにより、簡単な構成で、突起と受圧面との間で弾性具を弾性変形させ、受圧面に対し弾性具を圧接させる状態を実現することができる。
◆前記の糸巻取装置においては、前記突起には、前記弾性具の長手方向中途部を規制する脱落防止突起が更に設けられていることが好ましい。
これにより、使用中に意図に反して弾性具がボビンホルダから外れてしまうことを、簡素な構成で防止できる。
◆前記の糸巻取装置においては、前記弾性具は、弾性変形を呈していない状態で折れ曲がった形状に構成していることが好ましい。
これにより、簡素な構成で、受圧面に対し弾性具を圧接させることができる。
◆前記の糸巻取装置においては、前記ボビンホルダには糸道案内面が設けられており、この糸道案内面によって前記糸は、前記弾性具に対して斜めとなるように張られた状態で、当該弾性具と前記受圧面との間でニップされるように構成することが好ましい。
これにより、糸掛け時に、糸が弾性具の脇を前記空間側に抜けてしまうことを回避し、受圧面と弾性具との間で確実に糸をニップして糸掛けできる。
◆前記の糸巻取装置においては、前記弾性具は前記ボビンホルダに対して脱着自在であることが好ましい。
これにより、弾性具の修理・交換などのメンテナンスが容易になる。また、糸の原料や紡績条件などによって糸掛けの際のニップ力を変更したい場合も、弾性力の異なる弾性具に交換することで容易に対応することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る巻取部を備える紡績機を示す側面断面図、図2はバンチ巻装置を示す要部斜視図、図3はボビンホルダに糸掛けする様子を示す一部断面拡大図である。
本発明の巻取装置を備える紡績機1は、並設された多数の紡績ユニット2を有している。この紡績ユニット2は、図1に示すように上流側から下流側に沿って順に、図略のドラフト装置、紡績部5、糸送り装置6、糸吸引装置7、糸切断装置8、糸欠陥検出器9、糸弛み取り装置10、ワキシング装置11、巻取部12等から構成されている。なお、図1においては1台の紡績ユニット2のみを図示しているが、実際にはこの紡績ユニット2が図1における紙面裏表方向に多数並んで設けられている。
糸送り装置6は、互いに当接する2つのローラを有しており、紡績部5から紡出された糸Yを挟持しながら回転して、巻取部12の方向へ送給する。また、前記糸吸引装置7は常時吸引状態とされており、糸欠陥検出器9が糸Yの欠陥を検出したときに、糸切断装置8が切断した糸Yを吸引除去するように構成している。また、巻取部12は、ボビン19を一対の把持アーム21・22(図2参照)によって挟み込んで、回転自在に支持するクレードル14を備えている。
図1に示すように、本実施形態の紡績機1は作業台車3を備えている。具体的には、前記紡績ユニット2の並べられる方向に沿って図略のレールを敷設し、このレール上を走行可能に、前記作業台車3が備えられている。この作業台車3は、任意の紡績ユニット2からの玉揚要求信号に基づき、前記レール上を走行して、その信号を発生した紡績ユニット2の位置に移動して停止できるようにしている。この作業台車3には、図示しない玉揚装置が配設されている。
この作業台車3には、先端に吸引口15を有するサクションパイプ17を、枢支部16を中心に回動可能に備えている。このサクションパイプ17は、図1に実線で図示する待機位置から、二点鎖線の位置まで上方に回動して、サクションパイプ17の吸引口15を前記紡績部5の糸排出口付近、又は糸送り装置6の下流側付近に位置させ、紡出されてくる糸Yの糸端を吸引捕捉した後、下方の待機位置まで回動可能に構成されている。
また図1には示されていないが、作業台車3には、クレードル14に支持されているボビン19にバンチ巻を施すためのバンチ巻装置23が配設される。図2を参照してバンチ巻装置23を説明すると、このバンチ巻装置23は、糸寄せ部材23Aと、糸保持部材23Bと、糸案内部材23Cを主要な構成として備えている。
図2に示すように、糸寄せ部材23Aは、通常は待機位置(紡出されてくる糸Yの糸端を吸引捕捉した状態で前記の待機位置にあるサクションパイプ17の吸引口15の上方であって、前記クレードル14の一方の把持アーム22の上方付近の位置)に位置する一方、必要に応じて水平方向に回動し、糸Yを引っ掛けて一方に寄せることが可能に構成している。糸保持部材23Bは、クレードル14のもう一方の把持アーム21の上方付近の位置に固定されており、糸Yを係止可能に構成している。
糸案内部材23Cは、上下方向に回動可能な基部アーム24と、基部アーム24にスライド可能に取り付けられたガイド板25と、このガイド板25をスライド駆動するためのシリンダ26と、前記基部アーム24に固定される糸案内片27と、を有している。前記ガイド板25の先端は、糸Yを掛けることができるように分岐状に形成している。また、前記糸案内片27の根元付近には、糸Yを掛けるための糸係合凹部28が形成されている。
クレードル14の前記把持アーム21・22には、それぞれ、ボビンホルダ31・32が軸受を介して回転自在に配設される。図2及び図3には、一例として、紙製のコーンボビン19が、一対のボビンホルダ31・32により挟持され把持されている例が示されている。コーンボビン19の大径側を支持するボビンホルダ31の外周部には切欠部33が形成されているとともに、その切欠部33の内部には、糸をニップするための金属製の板バネ(弾性具)34が設置されている。なお、切欠部33や板バネ34の構成についての詳細は後述する。また、大径側のボビンホルダ31の把持アーム21側の側面には円周溝35が形成され、この円周溝35の内部に、前記把持アーム21に固定されたカッタ36の刃先が位置している。
なお、作業台車3にはフリクションローラ13が備えられており(図1参照)、ボビン19にバンチ巻を施すときには、このフリクションローラ13をボビン19に当接させて、フリクションローラ13を図略の回転駆動装置で駆動することでボビン19をボビンホルダ31・32とともに回転させるようにしている。
次に、図4〜図7を参照して、各紡績ユニット2に設けられている糸弛み取り装置10について説明する。図4は糸弛み取り装置の構成を示す側面拡大図、図5は弛み取りローラと棒状体の構成を示す要部斜視図、図6は同じく側面断面図である。図7は糸が弛み取りローラに巻き付けられる様子を示す側面拡大図である。
図4に示すように、糸弛み取り装置10は、弛み取りローラ41、棒状体42、前記弛み取りローラ41を回転駆動するモータ43、弛み取りローラ41の下流位置に設けられた下流側ガイド44等から構成されるものであって、ブラケット45を介して紡績ユニット2に固定されている。この糸弛み取り装置10は、バンチ巻装置23におけるバンチ巻作業において、前記紡績部5から紡出される糸Yを図7のように弛み取りローラ41に巻き付けることによって貯溜し、糸Yの弛みを吸収することができる。
図6に示すように、弛み取りローラ41は略鼓状に構成されるとともに、前記モータ43によって回転駆動される。弛み取りローラ41は、その中間部に径が一定、又は、若干基端側(モータ43側)に向かって拡径する円筒部41aを備えるとともに、この円筒部41aから基端側に向かって拡径する基端側テーパ部41bと、円筒部41aから弛み取りローラ41の先端側に向かって拡径する先端側テーパ部41cと、を有している。
この構成で、前記のバンチ巻作業時には、紡績部5から紡出されてくる糸Yを基端側テーパ部41bに巻き付け、しかる後、円筒部41a及び先端側テーパ部41cを経て、先端側から前記巻取部12方向に解舒するように構成されている。基端側テーパ部41bは、巻き付けられた糸Yを円筒部41a方向に円滑に移動させて、円筒部41aに糸Yを規則正しく巻き付かせる作用を営む。また、先端側テーパ部41cは、弛み取りローラ41から糸Yが輪抜け状態で一度に解舒されることを防止するとともに、糸Yの円滑な引き出しを確保する。
糸掛け機能及び解舒張力制御機能を有する棒状の糸掛け兼解舒張力付与部材(本明細書で「棒状体」と称する)42は、作用する負荷に応じて、弛み取りローラ41と同期して又は独立して同心回転可能である。この棒状体42は、弛み取りローラ41の芯部46に回転自在に支持したホイール部材47に固定されている。このホイール部材47には伝達力付与部材48が当接されており、この伝達力付与部材48は、前記芯部46に対し、回転自在及び軸方向移動自在に取り付けている。更に芯部46には押さえ部材49が取り付けられており、押さえ部材49は前記伝達力付与部材48に当接している。そして、芯部46の先端にはネジを切るとともに、そのネジ部にナット50を螺合している。
以上の構成で、前記棒状体42の弛み取りローラ41に対する相対回転に対して、伝達力付与部材48とホイール部材47との間に発生する摩擦力が抗するように構成している。そしてこの摩擦力は、前述のナット50を回転させ、伝達力付与部材48のホイール部材47に対する接圧力を変更することで、調整することができるようになっている。
棒状体42の基部は前記ホイール部材47に固着されるとともに、その先端は、弛み取りローラ41の内部から、当該弛み取りローラ41の先端面を迂回するように湾曲状に折り返され、更にその端部に、略V字状の糸掛け部55(図5)を形成した形状となっている。
図4に示すように、紡績ユニット2には、弛み取りローラ41のやや上流側に、糸Yが挿通可能な図略のガイド溝を有する板状の可動ガイド51が配設されている。この可動ガイド51は、図略のコイルスプリングにより、紡績機1の機台背部側へ退避するよう付勢されているとともに、図4に実線で示す位置で、紡績ユニット2に固定された図略のストッパに当接し、それ以上の退避移動が阻止されるようになっている。
一方、作業台車3側にはエアシリンダ52が配設されており、このピストンロッド53を進出させることで、紡績ユニット2の前記可動ガイド51を、前記コイルスプリングの付勢力に抗して進出させることができるようになっている。エアシリンダ52が伸長駆動して可動ガイド51が前方に進出した状態(図4の鎖線に示す進出位置)では、可動ガイド51にガイドされる糸Yの糸道は、前記棒状体42の回転軌跡から外れる。一方、エアシリンダ52が縮退して可動ガイド51が後方に退避した後退位置では、可動ガイド51にガイドされている糸Yの糸道は、前記棒状体42の回転軌跡と交わる。
以上の構成において、ボビン19に対するバンチ巻作業の詳細を、図2、図4、図7及び図8〜図10等を参照して説明する。図8は糸をボビンホルダの切欠部に掛ける直前の状態を示す側面図である。図9は、図8の状態から糸掛けが行われ、バンチ巻が開始された状態を示す側面図である。図10は、図9の状態から更にボビンホルダが回転し、糸が切断される様子を示す側面図である。図11は、バンチ巻が一周する直前の状態を示す側面図である。
紡績ユニット2でボビン19に糸が巻かれ満巻パッケージとなったときは、紡績ユニット2は前記紡績部5の駆動を停止するとともに、前述の玉揚要求信号を発生させる。この玉揚要求信号を検知した作業台車3は、当該紡績ユニット2の手前まで走行して停止し、図示しない玉揚装置によって満巻パッケージをクレードル14から取り外すとともに、空のボビン19をクレードル14に装着する。
次に作業台車3は、図4の前記エアシリンダ52を伸長駆動して、可動ガイド51を図4の鎖線の位置へ前進させておく。なお、このとき紡績ユニット2側では、前述のモータ43が駆動されて、糸弛み取り装置10の弛み取りローラ41及び棒状体42が回転駆動している。そして作業台車3では、サクションパイプ17を上方へ回動させて、その吸引口15を、紡績部5の糸排出口付近に位置させる(図1の鎖線を参照)。続いて紡績部5が再び駆動され、紡出された糸Yは、サクションパイプ17に吸引捕捉される。その後、サクションパイプ17は下方に回動して、待機位置で停止する。この結果、糸Yは前記可動ガイド51の図略のガイド溝に挿通される。
続いて作業台車3は、エアシリンダ52を縮退させ、可動ガイド51を図4の実線位置(後退位置)まで戻す。すると、紡績部5から紡出されてくる糸Yは、弛み取りローラ41とともに回転している棒状体42の先端の糸掛け部55に引っ掛けられて、弛み取りローラ41の外周にガイドされることにより、図7のように弛み取りローラ41の外周に巻き付く。
次に、バンチ巻装置23によるバンチ巻作業が行われる。以下、図2を主に参照して具体的に説明すると、先ず前記糸寄せ部材23Aを、実線で示されている位置から、糸保持部材23B側へ水平に回動させ、サクションパイプ17に吸引補足されている糸Yを、当該糸保持部材23Bに係止させる。続いて、この状態から糸案内部材23Cを下方に回動させて、糸保持部材23Bとサクションパイプ17との間に延びている糸Yを前記糸案内部材23Cのガイド板25に係止させるとともに、更に下方に回動させて、前記クレードル14の一方の把持アーム21付近に位置させる。この一連の動きにより糸Yは、前記糸保持部材23Bから外れるとともに、サクションパイプ17と糸案内部材23Cのガイド板25との間に張られ、また、糸案内片27に当接して、その根元部に形成された糸係合凹部28に係止される。
この状態で作業台車3は更に、図1に図示のフリクションローラ13をボビン19に接触させるとともに、このフリクションローラ13を図略の回転駆動装置により駆動させる。これにより、空のボビン19は、ボビンホルダ31・32とともに回転を開始する。
次に、糸案内部材23Cのシリンダ26を作動させてガイド板25を下降させると、当該ガイド板25とサクションパイプ17との間に張設されている糸Yは、回転するボビンホルダ31の周縁に近接する(図2の鎖線、図8)。その後、ボビン19及びボビンホルダ31の回転により、糸Yは、ボビンホルダ31の外周部に形成されている切欠部33によって係止され、切欠部33の内部で前記板バネ34によってニップされることで糸掛けがなされ(図9)、ボビン19に巻回されることになる。なお、その回転途中においては、ガイド板25と前記切欠部33との間に位置する糸Yは、把持アーム21に固定されている前記カッタ36により切断される(図10)。なお、カッタ36による切断後の端糸は、サクションパイプ17によって吸引除去される。
糸Yが切断された後も、ボビン19とボビンホルダ31・32は更に回転する。この結果、図11に示すように糸Yがボビン19上を一周し、更にボビン19が数回程度回転されることにより、ボビン19にバンチ巻が形成される。
その後、糸Yはトラバース装置のトラバースガイド54(図2)に受け渡され、綾振りされつつボビン19に巻回され、パッケージを形成することになる。なお、バンチ巻作業の終了後は、図1のフリクションローラ13はボビン19から離れるとともに、バンチ巻装置23を構成する糸寄せ部材23A及び糸案内部材23C(図2)は元の待機位置に戻される。
上述したように、バンチ巻装置23によるバンチ巻作業中に、ボビン19は、図示しない回転駆動装置によりフリクションローラ13を介して回転されているとともに、バンチ巻に使用される糸Yは、紡績部5から高速で紡出されてくる糸Yではなく、図7のように弛み取りローラ41に巻回され貯溜されている糸Yであるので、バンチ巻作業におけるボビンホルダ31の切欠部33での糸掛けまでは、弛み取りローラ41に貯溜されている糸Yを糸寄せ部材23A等によって引っ張り出すようにするので、糸Yの走行を略停止状態にすることができる。従って、走行して動きを伴っている糸Yに対して糸寄せや受渡しを行う場合に比べて、部材の配置や動作タイミングに自由度を持たせることができ、糸掛け、ひいては、バンチ巻の成功率を向上させることができている。
なお、図2等に示すコーンボビン19を用い、その大径側でバンチ巻を行う場合、バンチ巻部分におけるボビン19表面の周速度は速くなる。特に、コーンボビン19の小径側にフリクションローラ13を当接させて大径側でバンチ巻を行うと、バンチ巻部分でのボビン19表面の周速度は相当に速くなる。この場合に、仮に、紡績部5から紡出された糸Yをボビンホルダ31に直接糸掛けしようとした場合、糸Yの供給速度がバンチ巻の巻取速度に追い付かず、場合によっては糸Yが張り切れを起こす可能性がある。そこで、本実施形態の図7のように、糸Yを予め弛み取りローラ41に巻き付けて糸Yの溜めを十分作った上で、バンチ巻の際は必要な分だけ弛み取りローラ41から糸Yを解舒するようにすることで、コーンボビン19の大径側でバンチ巻を行う場合であっても、紡出側からの糸Yの供給不足を回避し、糸Yの張り切れを防止することができる。
上述したように、バンチ巻作業中、紡績部5で生成され送り出される糸Yは、回転している弛み取りローラ41に巻き取られ、その後の本巻においても、継続して駆動されている糸弛み取り装置10の弛み取りローラ41に巻き取られたり、バンチ巻が終了すれば弛み取りローラ41に巻き取られた糸Yを全て解舒する場合もある。ところで、バンチ巻及び本巻において、ボビン19あるいはパッケージに巻き取られる糸Yの巻取速度は、糸Yが弛み取りローラ41に次々に巻き取られ、弛み取りローラ41上の糸が溜まる一方になるのを防ぐために、紡績部5から紡出される糸Yの紡出速度(紡績速度)よりも若干大きく設定されており、巻取部12への引張力が糸Yに付与されることになる。また、棒状体42が弛み取りローラ41から糸Yが解舒される際の抵抗となり、解舒張力付与の役割を果たす。従って、糸弛み取り装置10と巻取部12との間で適度な糸張力が付与される。
この糸Yの張力により、糸弛み取り装置10の棒状体42には所定の負荷が作用する。この負荷により、棒状体42は、紡績部5から紡出されてくる糸Yの巻取方向に回転している弛み取りローラ41の伝達力に抗して、独立して回転するようになり、弛み取りローラ41に巻き取られて貯溜している糸Yが、下流側ガイド44を経て、次第に、弛み取りローラ41から引き出され解舒されることになる。一方、巻取部12の巻取速度が増大した場合には、棒状体42は、弛み取りローラ41とは独立して、弛み取りローラ41とは逆方向に回転し、棒状体42と巻取部12との間において糸張力が増大しようとするのを緩和する。この結果、弛み取りローラ41から解舒される糸Yの解舒張力を、常に、均一化することができる。
以上により、特にバンチ巻作業中では、ボビン19に対するバンチ巻の締付け力を適切にでき、バンチ巻の作業後にバンチ巻がほどけるようなことが防止できている。
次に、ボビンホルダ31に形成される前記切欠部33と、その内部に設置される板バネ34について、詳細に説明する。図12は、ボビンホルダの詳細を示す、ボビン方向から見た斜視図である。図13はボビンホルダの切欠部の部分を示す拡大斜視図、図14はボビンホルダに板バネを取り付ける様子を示す拡大斜視図である。図15は、糸道案内面によって糸が斜めとなりながら板バネと受圧面とのあいだでニップされる様子を示す、図12におけるX−X線断面矢視図である。
図12に全体を示すボビンホルダ31は合成樹脂製とされており、その外周には切欠部33を設けている。切欠部33の詳細が図13に示され、この図13に示すように、当該切欠部33は主要な構成としてガイド面61と受圧面62とを備えている。ガイド面61は、ボビンホルダ31の回転によって前記の糸Yに当接し、糸Yを切欠部33の内部に案内するように、斜状に形成されている。受圧面62は、切欠部33の内部に案内された糸Yを前記板バネ34との間で挟むことが可能に構成している。
板バネ34を収容するために、前記ボビンホルダ31には細長い収容溝63が形成されている。この収容溝63は、その長手方向が前記ボビンホルダ31の径方向にほぼ直交するように、当該ボビンホルダ31の接線方向に向けて配置されている。また、収容溝63の長手方向中央側は、ボビンホルダ31の径方向外側に向けて開放されている。
収容溝63の一端側においては、径方向内側(図13においては、図中下側)を向く内壁面が、前記の板バネ34の一端を受け止める受止め部64とされている。また、収容溝63の他端側においては、径方向内側を向く内壁面が、前述の受圧面62を構成している。更に、収容溝63の長手方向のほぼ中央部においては、径方向外側に向く凸状の支持突起65が設けられており、この支持突起65が、前記板バネ34の長手方向中間部を受け止めて支持するように構成している。
また、前記収容溝63の前記他端側の内部(図13において板バネ34の下側)には、退避空間66が設けられている。この退避空間66は、板バネ34を挟んで前記受圧面62と反対側に位置しており、この退避空間によって、板バネ34は、前記受圧面62から離れる方向に弾性変形できるようになっている。
なお、板バネ34を前記ボビンホルダ31の収容溝63に取り付ける様子が図14に示される。この図14に示すように、前記板バネ34は、弾性変形を呈していない状態において、若干「V」字状に折り曲げられている。この板バネ34の一端を例えばラジオペンチで掴み、他端を、前記受止め部64側に図14の太線矢印のように差し込み、更に、板バネ34を弾性変形させつつ、ラジオペンチで掴んだ側を前記収容溝63の内部に入れるようにすることで、板バネ34をボビンホルダ31に取り付けることができる。
前記支持突起65には脱落防止突起67が更に設けられており、板バネ34を前述のとおりボビンホルダ31に取り付けた状態では、当該脱落防止突起67が前記板バネ34の長手方向中途部を規制することで、板バネ34がボビンホルダ31から外れてしまうことを防止している。なお、ボビンホルダ31から板バネ34を取り外すには、板バネ34の受圧面62側の一端をラジオペンチ等の工具で掴み、図13に示す矢印P方向に引き抜けば良い。
図15には、図12におけるX−X線断面矢視図が示される。この図15(あるいは図13等)に示すように、前記受圧面62は、前記板バネ34の長手方向一端側に対向するように設けられている。図15に示すように、この受圧面62の幅は、板バネ34の短手方向幅の略半分程度になっている。そして、前記板バネ34の短手方向一側にはガイド壁70が設けられており、このガイド壁70は、前記受圧面62の板バネ短手方向一側(ボビンホルダ31の軸方向一側)をほぼ覆うように、板バネ34の一端側から延設されている。
ガイド壁70の端面には糸道案内面71が形成されている。この構成で、前述の糸掛け時においては、当該糸道案内面71に糸Yを接触させて案内することにより、糸Yは、前記板バネ34に対し斜めとなるように張られ、この状態で受圧面62と板バネ34とによって挟圧されることになる。
図13に示すように、ボビンホルダ31に取り付けられた状態の板バネ34は、支持突起65と受圧面62との間の部分で若干の弾性変形(曲げ変形)を呈している。そして、これを復元しようとする弾発力によって、板バネ34の一端は、前記受圧面62に対し、ボビンホルダ31の径方向外側(図13における上方向)に押圧している。このように、板バネ34をその弾性力によって受圧面62に対しボビンホルダ31の径方向に圧接するように設けたので、糸Yを安定してニップして糸掛けでき、バンチ巻の失敗を防止できる。また、糸Yをボビンホルダ31の接線方向に移動させることで、スムーズに受圧面62と板バネ34との間に糸Yを滑らせ、挟圧してニップすることができる。
なお、このように板バネ34により挟圧してニップして糸掛けする方法は、前述のように糸弛み取り装置10を有する紡績ユニット2の場合で、バンチ巻時に糸Yにやや強い張力が付与される場合に、特に好適である。
即ち、そのように糸Yに強い張力が付与された状態でバンチ巻を行う場合、糸掛け部はその張力に抗し得る保持力をもって糸Yを保持する必要がある。特に、前述の図10のように糸Yがカッタ36で切断されてから、図11のようにバンチ巻が一周するまでの間には、糸Yの張力は糸掛け部に強く作用し、糸掛け部から糸Yが抜けてしまい易い。なお、ボビン19の軸方向端面とボビンホルダ31との間に糸Yを挟持させることも考えられるが、例えばボビン19が紙製だった場合、長年の使用によってその端面に歪みが生じやすく、ボビンホルダ31との間で糸Yを安定して挟持できないおそれもある。
この点、本実施形態では図13のように弾性力によって糸Yをニップするように構成することで、糸掛け部(即ち、受圧面62と板バネ34との間のニップ部)から糸Yが抜けにくく、バンチ巻の失敗を確実に回避できる。
また本実施形態では、板バネ34を挟んで前記受圧面62と反対側に退避空間66を設けており、この退避空間66により、板バネ34の受圧面62から離れる方向の弾性変形が可能になっている。即ち、板バネ34が退避空間66側へ弾性変形可能に構成することで、ボビンホルダ31の径方向における板バネ34の弾性変形のストロークを大きくとることができる。従って、例えば長時間の使用により図13の受圧面62や、糸を挟圧する他方の側が摩耗して磨り減った場合でも、板バネ34がその分だけ図13の上側に変形することで、受圧面62と板バネ34との圧接状態を維持することができる。換言すれば、受圧面62や糸を挟圧する他方の側の摩耗を、板バネ34側で吸収できる。従って、長時間の使用によっても、安定して糸掛けでき、バンチ巻の失敗が起こりにくい構成とできている。
加えて、前記受圧面62は、ボビンホルダ31の径方向にほぼ垂直な平坦面として構成している。一方、前記板バネ34は、図13のように弾性変形している状態では、その一端は前記受圧面62にほぼ沿っている。従って、受圧面62と前記板バネ34との間において面接触状態が実現されている(図13の破線のハッチング領域)。これにより、糸Yを受圧面62と板バネ34との間に安定してニップすることができ、バンチ巻の失敗が更に起こりにくくなる。更に、面接触であるので受圧面62の局所的な摩耗が起こりにくいメリットもある。
また、受圧面62との間に糸Yを挟む弾性具として板状のもの(板バネ34)を用いているから、上記の面接触を簡単な構成で実現できる。更に、前記板バネ34は金属製の板バネとして構成されているので、例えばゴムを弾性具として用いる場合に比べて、長期間の使用によっても板バネ34側の摩耗の心配は殆どない。
更に、前記板バネ34は切欠部33の入口から受圧面62に向かって延びて構成されているので、切欠部33に導入された糸Yを受圧面62(ニップ部)へ案内しつつ、該案内される糸Yを押圧してニップするという役割を果たすことができる。また、前記板バネ34の長手方向は前記ボビンホルダ31の接線方向に略沿う方向となっているので、ボビンホルダ31の切欠部33の内部に板バネ34をコンパクトに納めることができ、また、糸Yをボビンホルダ31の接線方向にスライドさせながらボビンホルダ31の径方向にニップする構成を容易に実現できる。
更に、前記ボビンホルダ31は、前記板バネ34の長手方向一端を受け止める受止め部64と、長手方向中途部を受け止める支持突起65と、が一体形成されている。そして、前記板バネ34は、弾性変形した図13の状態で、前記受止め部64、前記支持突起65、前記受圧面62の何れにも接触するように取り付けられている。従って、簡単な構成で、前記支持突起65と前記受圧面62との間で板バネ34を弾性変形させ、受圧面62に対し板バネ34を弾性力によって圧接させる状態を実現することができる。
また、前記支持突起65には、板バネ34の長手方向中途部を規制する脱落防止突起67が形成されている。従って、使用中に意図に反して板バネ34がボビンホルダ31から外れてしまうことを防止できる。
本実施形態では、前記板バネ34は、図14に示すように、弾性変形を呈していない状態で「V」字状に折れ曲がった形状に構成している。従って、簡素な構成で、受圧面62に対し板バネ34を圧接させることができる。具体的に言えば、支持突起65の高さを高くしたり、受圧面62の位置を低くすることなしに、受圧面62に対し板バネ34を適当な弾発力をもって押圧させ得る構成となっている。
更に、図15のように糸道案内面71を設けることで、糸Yは、板バネ34に対して斜めとなるように張られながら、受圧面62と板バネ34との間でニップされる。これにより、糸掛け時に、糸Yが板バネ34の端部をすり抜けて退避空間66側に移動してしまうことを回避し、受圧面62と板バネ34との間で確実に糸Yをニップして糸掛けできるようになっている。
また、前記板バネ34はボビンホルダ31に対して脱着自在であるので、メンテナンスが容易になる。更に、例えば、糸Yの原料や紡績条件などによって糸掛けの際のニップ力を変更したい場合も、バネ力の異なる板バネに交換することで容易に対応することができる。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更して実施することもできる。
(1)上記実施形態では、弾性具としての板バネ34は、受圧面62に対し、径方向外側に向かう圧接力を加えている。一方、板バネ34と受圧面62との関係を逆にして、板バネ34が受圧面62に対し径方向内側に向かう圧接力を加えるように構成することもできる。
(2)弾性具は前述のとおり金属製の細長い板バネとすることが望ましいが、例えば棒状の合成樹脂製のバネとすることも可能であり、その素材、形状は特に限定されない。
(3)板バネ34と受圧面62との間での糸のニップ、及び、ボビンホルダ31とボビン19の端面との間での糸のニップの双方を行うことで、糸掛けを行わせても良い。
(4)巻取部12を、前記糸弛み取り装置10を有しない構成の紡績ユニット2に適用することも可能である。また、紡績機1に適用する場合にも限定されるものではなく、糸をボビンに巻き取る糸巻取装置全般に本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態に係る巻取部を備える紡績機を示す側面断面図。 バンチ巻装置を示す要部斜視図。 ボビンホルダに糸掛けする様子を示す一部断面拡大図。 糸弛み取り装置の構成を示す側面拡大図。 弛み取りローラと棒状体の構成を示す要部斜視図。 同じく側面断面図。 糸が弛み取りローラに巻き付けられる様子を示す側面拡大図。 糸をボビンホルダの切欠部に掛ける直前の状態を示す側面図。 図8の状態から糸掛けが行われ、バンチ巻が開始された状態を示す側面図。 図9の状態から更にボビンホルダが回転し、糸が切断される様子を示す側面図。 バンチ巻が一周する直前の状態を示す側面図。 ボビンホルダの詳細を示す、ボビン方向から見た斜視図。 ボビンホルダの切欠部の部分を示す拡大斜視図。 ボビンホルダに板バネを取り付ける様子を示す拡大斜視図。 糸道案内面によって糸が斜めとなりながら板バネと受圧面とのあいだでニップされる様子を示す、図12におけるX−X線断面矢視図。
符号の説明
12 巻取部(糸巻取装置)
31 ボビンホルダ
33 切欠部
34 板バネ(弾性具)
62 受圧面
64 受止め部
65 支持突起
66 退避空間
67 脱落防止突起
71 糸道案内面

Claims (11)

  1. 外周に切欠部を形成したボビンホルダと、
    この切欠部の内部に設けられる弾性具と、
    この切欠部の内部に入った糸を前記弾性具との間で前記ボビンホルダの径方向に押圧しながら挟んでニップする受圧面と、を有し、
    前記弾性具を挟んで前記受圧面と反対側には、当該弾性具の前記受圧面から離れる方向の弾性変形を許容する空間を設けていることを特徴とする糸巻取装置。
  2. 請求項1に記載の糸巻取装置であって、前記弾性具と前記受圧面とが互いに面接触するように構成されていることを特徴とする糸巻取装置。
  3. 請求項2に記載の糸巻取装置であって、前記弾性具は板状に形成されていることを特徴とする糸巻取装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の糸巻取装置であって、前記弾性具は金属製であることを特徴とする糸巻取装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の糸巻取装置であって、前記弾性具は前記切欠部の入口から受圧面に向かって延びて構成されていることを特徴とする糸巻取装置。
  6. 請求項5に記載の糸巻取装置であって、前記弾性具は前記ボビンホルダの接線方向に略沿う長手方向を有するように細長く構成されていることを特徴とする、糸巻取装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の糸巻取装置であって、
    前記ボビンホルダは、前記弾性具の長手方向一端を受け止める受止め部と、前記弾性具の長手方向中途部を受け止める突起と、が一体形成されており、
    前記弾性具は、弾性変形した状態で、前記受止め部、前記突起、及び前記受圧面の三者に接触するように取り付けられていることを特徴とする、糸巻取装置。
  8. 請求項7に記載の糸巻取装置であって、前記突起には、前記弾性具の長手方向中途部を規制する脱落防止突起が更に設けられていることを特徴とする、糸巻取装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の糸巻取装置であって、前記弾性具は、弾性変形を呈していない状態で折れ曲がった形状に構成していることを特徴とする、糸巻取装置。
  10. 請求項5から請求項9までの何れか一項に記載の糸巻取装置であって、
    前記ボビンホルダには糸道案内面が設けられており、この糸道案内面によって前記糸は、前記弾性具に対して斜めとなるように張られた状態で、当該弾性具と前記受圧面との間でニップされるように構成したことを特徴とする、糸巻取装置。
  11. 請求項1から請求項10までの何れか一項に記載の糸巻取装置であって、前記弾性具は前記ボビンホルダに対して脱着自在であることを特徴とする糸巻取装置。
JP2004160426A 2004-05-31 2004-05-31 糸巻取装置 Pending JP2005335932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004160426A JP2005335932A (ja) 2004-05-31 2004-05-31 糸巻取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004160426A JP2005335932A (ja) 2004-05-31 2004-05-31 糸巻取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005335932A true JP2005335932A (ja) 2005-12-08

Family

ID=35489914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004160426A Pending JP2005335932A (ja) 2004-05-31 2004-05-31 糸巻取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005335932A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113614012A (zh) * 2019-11-06 2021-11-05 Stc纺织公司 纱线卷绕装置和方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113614012A (zh) * 2019-11-06 2021-11-05 Stc纺织公司 纱线卷绕装置和方法
CN113614012B (zh) * 2019-11-06 2022-12-27 Stc纺织公司 纱线卷绕装置和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006306588A (ja) 繊維機械における糸の弛み取り装置
EP2157039A2 (en) Textile Machine
JP2010180007A (ja) 糸処理方法及び紡績機
JP2015040116A (ja) 繊維機械
JP2015147633A (ja) ボビンセット装置、及び糸巻取機
CN112672965B (zh) 纱线卷取机
JP2009155757A (ja) 紡績機
EP1457447B1 (en) Tension control and slack eliminating device for a yarn winder
JPH049222B2 (ja)
JP5804306B2 (ja) 糸貯留装置及び糸巻取機
EP1457446B9 (en) Tension control and slack eliminating device for a yarn winder
JP2009046778A (ja) 巻取テンション制御装置
EP3025996B1 (en) Yarn winding machine with a yarn joining device, and yarn joining method
JP2005335932A (ja) 糸巻取装置
WO2015029292A1 (ja) 糸巻取装置
JP3765304B2 (ja) 紡績機
EP2078691A2 (en) Kink preventing device and automatic winder comprising the same
JP2015209309A (ja) 巻取ドラム、巻取装置及び糸巻取機
JP6465575B2 (ja) 綾巻きパッケージを製造する繊維機械の作業部
JP7493925B2 (ja) 巻取り装置を作動させるための方法
EP1561717A1 (en) Method for winding a thread reserve on an empty bobbin and spinning machine comprising a device for carrying out said method
JP2007290839A (ja) 巻き終わり糸の制御装置
WO2012056624A1 (ja) 糸貯留引き出し装置及び糸巻取機
JP2015161032A (ja) 糸貯留装置、これを備えた糸巻取ユニット、及びこれを備えた糸巻取機
JP2019081631A (ja) 糸巻取機及び糸掛け方法