JP2005335765A - プラスチックキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 厚みの増大やコストの増大をもたらすことなく、トリクロロアニソール(TCA)などの防カビ材に由来する臭気成分に対する遮断性が向上したプラスチックキャップを提供する。
【解決手段】 頂板1と、頂板周縁から降下したスカート状側壁2とを備えたプラスチックキャップにおいて、頂板1の内面に、1.10g/cm以上の密度を有する樹脂からなる樹脂層5が形成されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、防カビ剤等から発生する悪臭乃至異臭成分に対する遮断性が向上したプラスチックキャップに関する。
従来、包装容器として、軽量性や耐衝撃性、更にはコストの点からポリエステル樹脂から成るプラスチックボトルが各種の用途に使用されている。このようなプラスチックボトルでは、器壁を通しての酸素透過が無視し得ないオーダーで生じ、内容品の保存性の点で問題となっていたが、最近では、プラスチックボトルのガスバリア性も高められ、多品種の内容物にプラスチックボトルが使用されるようになり、例えば焼酎の如き飲料も、プラスチックボトルに充填されて販売されるようになってきている。
また、プラスチックボトルに締結されるポリオレフィン樹脂から成るプラスチックキャップについても、ガスバリア性の検討がなされ、例えば、キャップ自体がガスバリア層を含む多層構造となっているもの(特許文献1参照)、キャップ本体とライナーとの間に、バリア性のフィルム、シート或いはディスクを設けたもの(特許文献2〜5参照)、キャップの内面に設けられるライナー材が、ガスバリア材或いはガスバリア層を含む多層構造からなるもの(特許文献6,7参照)などが提案されている。
実開平5−81059号 特開平2−117349号 特許第3224170号 特開平9−77101号 実開平8−9001号 特開平11−278533号 特開2003−104406号
ところで、内容物が充填されたプラスチックボトルを密度が1以下であるポリオレフィン等のプラスチックキャップで締結して密封した包装体では、ある種の内容物に関して、フレーバー性が低下してしまうという問題が認められた。例えば、焼酎などが充填されたプラスチックボトルでは、そのフレーバー性の低下が大きく、焼酎の風味等が損なわれてしまうという問題があった。
本発明者等は、このようなフレーバー性の低下は、その搬送経路で使用される防カビ材に原因があること、及びプラスチックキャップのバリア性にあることを見出した。即ち、プラスチックキャップで密封されている包装体は、その製造から販売までの工程で、パレットなどによる搬送及び保管、ダンボール箱に詰めての搬送及び保管に賦されるが、パレットやダンボール箱には、一般にトリクロロフェノールなどの防カビ材が使用されている。このトリクロロフェノール等の防カビ材は、カビの原因となる微生物と反応することによりカビの発生を防止するものであるが、この反応生成物がプラスチックキャップを介してボトル内の内容物中に移行し、この結果、内容物のフレーバーが損なわれてしまうのである。例えば、トリクロロフェノールは、トリクロロアニソール(TCA)を生成し、このTCAの移行によりボトル内に充填された焼酎のフレーバーは著しく損なわれてしまう。
上記のような防カビ材に由来する臭気成分に対する遮断性を向上させるためには、例えばプラスチックキャップの頂板やライナー材層の厚みをできるだけ厚くすることが考えられるが、実際に使用され得る程度の厚みでは十分な遮断性を確保することができず、現実には使用し得ない程度まで厚みを増大させることが必要となってしまうし、厚みの著しい増大は、コストの著しい増大も招いてしまう。さらに、プラスチックキャップとは別体として成形されたパッキン(ライナー材層などに比してかなり厚い)をキャップの頂板内面に嵌め込む等の手段も考えられるが、やはりコストの増大を招いてしまう。
従って、本発明の目的は、厚みの増大やコストの増大をもたらすことなく、トリクロロアニソール(TCA)などの防カビ材に由来する臭気成分に対する遮断性が向上したプラスチックキャップを提供することにある。
本発明によれば、頂板と、頂板周縁から降下したスカート状側壁とを備えたプラスチックキャップにおいて、
少なくとも前記頂板には、1.10g/cm以上の密度を有する樹脂からなる樹脂層が形成されていることを特徴とするプラスチックキャップが提供される。
本発明のプラスチックキャップにおいては、
(1)前記樹脂層の厚みが0.5乃至2000μmであること、
(2)前記樹脂がポリエステル系樹脂又はポリウレタン系樹脂であること、
(3)前記頂板がポリオレフィンから形成されていること、
が好ましい。
本発明では、プラスチックキャップの少なくとも頂板に、密度の高い(1.10g/cm以上)樹脂からなる樹脂層を設けたことにより、防カビ材に由来して発生する臭気成分、例えばトリクロロアニソール(TCA)などがキャップ壁を透過してボトル内容物へ移行することが有効に抑制され、ボトル内容物のフレーバー性の低下を有効に回避できる。
例えば、防カビ材の代表例であるトリクロロフェノールは、高温多湿下でカビの原因となる微生物と反応し、トリクロロアニソール(TCA)を生じる。このような防カビ材は、包装体の搬送に用いるパレットやダンボール紙に使用されており、微生物捕捉の結果として生じるTCAが、プラスチックキャップを透過してボトル内の内容物に移行し、この結果として、内容物のフレーバーが損なわれる。特に、焼酎などのアルコール飲料の内容物は、TCAに対して敏感であり、フレーバー性の低下が著しい。しかるに、後述する実施例及び比較例から明らかな通り、ポリエチレンテレフタレートボトル(PETボトル)の口部をプラスチックキャップで密封した包装体を、TCA濃度が200ppbで温度が50℃の雰囲気中に保存したとき、上記の樹脂層が形成されていないプラスチックキャップ(高密度ポリエチレン製キャップ、頂板厚み2.3mm)を用いた場合では(比較例1)、ボトル内のTCA濃度が4週間後で83ppt、8週間後で1326pptに増大しているのに対し、本発明にしたがって上記樹脂層が頂板外面に形成されているプラスチックキャップを用いた場合では(実施例1、樹脂層厚み2.5μm、樹脂密度1.28g/cm)、ボトル内のTCA濃度は、4週間後で13pptであり、8週間後でも約600pptであり、層厚みが極めて薄いにもかかわらず、TCAに対するバリア性が著しく高められていることが理解されよう。このようなTCAに対するバリア性向上効果は、密度の高い樹脂の層を形成することにより、物理的にTCAガスの透過が遮断されているためと考えられる。従って、比較例2に示されているように、アクリル系UV硬化樹脂(樹脂密度1.05g/cm)を用いて樹脂層を形成した時には、密度が上記範囲よりも低いため、TCAに対するバリア性が不十分となってしまう。
このように本発明によれば、密度が一定値以上の樹脂を用いて樹脂層を形成することにより、樹脂層の厚みが極めて薄い場合にもTCAに対するバリア性が著しく向上するため、例えばバリア性向上のためにキャップの頂板の厚みを厚くする必要がなく、またキャップ材料としてもポリオレフィンの如き汎用されている樹脂をそのまま用い、格別の樹脂を用いたり或いは格別の多層構造とする必要もなく、さらにはパッキン等を用いてキャップをツーピース製とする必要もなく、キャップのコストの増大を回避することができる。さらには、溶剤を用いてのコーティングにより容易に樹脂層を形成することができ、生産性の点でも極めて有利である。
[樹脂層]
本発明において、プラスチックキャップの頂板に形成される樹脂層は、密度が1.10g/cm以上、特に1.16g/cm以上の樹脂により形成される。即ち、上記でも説明したように、密度が上記範囲よりも低い樹脂を用いたときには、TCAに対して十分なバリア性を得ることができない。
従って、用いる樹脂は、密度が上記値以上であれば、特に制限されず、例えば熱可塑性樹脂に限られず、熱硬化性樹脂なども用いることができ、さらに熱可塑性樹脂には、架橋構造が導入されていてもよい。飲料用容器に使用されるなどの用途上の観点からは、塩化ビニル樹脂などのハロゲン含有樹脂は適当でない。好適に使用される樹脂の具体例としては、これに限定されるものではないが、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂が代表的であり、ポリエステル系樹脂の場合、さらに、溶剤を用いてのコーティングにより容易に形成できる点で、非晶質ポリエステル樹脂が最も好適である。
また、TCA等に対するバリア性は、ガラス転移点(Tg)が高いほど優れている傾向があり、上記で例示した樹脂の中でもガラス転移点(Tg)が20℃以上のものが特に好適である。即ち、ガラス転移点(Tg)が高いほど、分子の振動が小さく、この結果、ガス成分に対する遮断性が向上するものと思われる。
本発明において、上記樹脂層の厚みが厚いほど、TCA等の悪臭乃至異臭成分に対するバリア性が高くなるが、上記厚みは0.5乃至2000μmの範囲が好ましく、上記範囲とすることによりTCA等に対して十分なバリア性を確保することができる。また、より好ましくは0.5乃至500μmの範囲にあることが好ましく、この程度の厚みとすることにより、適当な溶剤を用いてのコーティングにより容易に樹脂層を形成することができる。
[プラスチックキャップ]
本発明において、上記のような樹脂層を形成するプラスチックキャップの構造は、特に限定されるものではないが、一般的には、図1に示すような構造を有する。
図1において、このプラスチックキャップは、頂板1と、頂板1の周縁から降下したスカート状側壁2とを備えており、スカート状側壁2の内面には、螺子3が形成されている。即ち、このプラスチックキャップは、螺子3をボトルの口部の外面に設けられている螺子に係合することにより、ボトル口部を密封するものである。また、上記頂板1の内面には、スカート状側壁とは間隔をおいて、インナーリング(図示せず)を設けることもでき、このインナーリングとスカート状側壁2との間にボトルの口部上端部分が挿入されるような構造とすることも可能である。
さらに、図示されていないが、スカート状側壁2の下端には、破断可能なブリッジを介して、タンパープルーフバンド(TEバンド)が設けられていてもよい。TEバンドは、ボトル口部に形成されている顎部或いはラチェット爪と係合する係合用の片乃至突起を内面に有するものであり、ボトル口部に締結されたキャップを開栓方向に旋回した場合、TEバンドの片乃至突起がボトル口部の顎部或いはラチェット爪と係合することにより、TEバンドの開栓方向への旋回が制限され、この結果、キャップの本体のみが上昇し、TEバンドは、ブリッジの破断によりキャップ本体から切り離されるというものである。即ち、一旦開封されたキャップは、TEバンドが切り離されていることから、一般の需要者が開封の事実を認識することができ、内容物の品質保証やいたずら防止の目的に使用されるものである。
上記のようなプラスチックキャップは、種々の熱可塑性樹脂を用いての射出成形、圧縮成形等の一体成形により製造され、エチレン−ビニルアルコール共重合体の如きガスバリア材の層を設けた多層構造を採ることも可能であるが、本発明では、このようなガスバリア材を用いずともTCA等に対する優れたガスバリアを得ることができるため、最も汎用され且つ安価なポリオレフィン系樹脂、例えば低−、中−または高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いた単層構造であってよい。また、TCA等に対するバリア性を高めるために、頂板1の厚みを必要以上に厚くする必要もなく、例えば頂板1の厚みは、0.5乃至3.5mm程度でよい。
本発明においては、上記キャップの頂板1の外面に、上述した高い密度を有する樹脂からなる樹脂層4が形成され、これにより、TCA等の悪臭乃至異臭成分に対するバリア性が顕著に向上する。かかる樹脂層4は、任意の手段で形成することができるが、既に述べたように、薄層であってよいため、例えば適当な溶剤を使用し、前記樹脂を溶剤に溶解乃至分散させて塗布液を調製し、スピンコート、スクリーン印刷、タンポ印刷、ディップコートなどのコーティング手段により、キャップの所定位置に塗布し、乾燥することにより、樹脂層4を形成することができる。樹脂層4の厚みは、上記塗布液の固形分濃度を適宜調整し、適当な粘度に調整して所望の値に設定すればよい。
上記の樹脂層4は、図1に示されているように、頂板1の外面に形成するのが生産性の点で好ましいが、場合によっては頂板1の内面に形成することも可能である。また、頂板1の外面或いは内面に限定されず、ディッピング等によってキャップ1の外面或いは内面全体に形成されていてもよい、さらには、頂板1の内面にインナーリングが形成されているような場合には、特にインナーリングによって囲まれている部分の全域に樹脂層4を形成するのがよい。
また、キャップの頂板1の内面の上記樹脂層4上には、必要により、ライナー材を設けることもできる。ライナー材は、柔軟なプラスチックから形成され、キャップを閉栓したときに、ボトルの口部上端と密着することにより、良好なシール性を確保するものであり、例えば低密度ポリエチレン、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ブテン−1共重合体、スチレン−ブタジエン系熱可塑性エラストマーなどの柔軟性の高い高分子材料で形成される。このようなライナー材は、予め成形され且つ樹脂層4が形成されたキャップの頂板1の内面に、ライナー材の溶融物を滴下し、ポンチ等で頂板内面に押し広げることにより形成される。
上述した樹脂層4を頂板1(特に頂板1の外面)に有する本発明のプラスチックキャップは、防カビ材に由来するTCA等の臭気成分に対するバリア効果が高く、例えば焼酎のようなアルコール飲料の如き、防カビ材に由来する臭気成分によってフレーバーが損なわれてしまうような内容物が充填されたプラスチックボトル用のキャップとして極めて有用である。
本発明を次の実施例により更に説明するが、本発明は次の例により何らかの制限を受けるものではない。
(TCA移行量)
市販品の20度焼酎を容量が2.7LのPETボトルに充填し、所定の36mm径プラスチックキャップを巻締めた。本PETボトルを、TCA雰囲気濃度200ppbに調整したデシケータ内に正立状態で並べ、50℃の雰囲気温度下にて保管した。4週間及び8週間経時後に、本PETボトルを各々デシケータから取り出し、内容液の焼酎50mlに対してヘキサン20mlを加え、振とう抽出した。分液した抽出液を、島津製作所製、ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC−MS QP5000)に注入し、TCAの移行量を定量した。カラムは、SUPELCO社製、SPB−20を用いた。
[実施例1]
ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロンGK880、樹脂密度1.28g/cm、ガラス転移点(Tg)84℃)を、酢酸エチルとメチルエチルケトン(MEK)が重量比で65/35になるように調製した混合溶媒に、固形分濃度が20重量%になるよう溶解させて樹脂層形成用コーティング液を得た。
高密度ポリエチレンを用いて、圧縮成形により作製したプラスチックキャップ(頂板厚み2.3mm)の頂板外面にフレーム処理を行った後、日本文化精工(株)製、手動タンポ印刷機を用いて上記樹脂層形成用コーティング液を塗布した。その後ガスオーブンにより、ピーク温度120℃、ピーク温度保持時間0秒になるよう熱処理を行い、膜厚が2.5μmのコーティング層を有するプラスチックキャップを得た。
[実施例2]
ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン200、樹脂密度1.26g/cm、Tg67℃)を用いる以外は、実施例1と同様の方法でプラスチックキャップを得た。
[実施例3]
ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン245、樹脂密度1.36g/cm、Tg60℃)を、テトラヒドロフラン(THF)に固形分濃度が10重量%になるよう溶解させて樹脂層形成用コーティング液を得る以外は、実施例1と同様の方法でプラスチックキャップを得た。
[実施例4]
ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロンGK810、樹脂密度1.17g/cm、Tg46℃)を用いる以外は、実施例1と同様の方法でプラスチックキャップを得た。
[実施例5]
ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン300、樹脂密度1.20g/cm、Tg7℃)を用いる以外は、実施例1と同様の方法でプラスチックキャップを得た。
[実施例6]
ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン550、樹脂密度1.17g/cm、Tg−15℃)を用いる以外は、実施例1と同様の方法でプラスチックキャップを得た。
[実施例7]
ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン200、樹脂密度1.26g/cm、Tg67℃)を実施例1のように20重量%に調製した後、ポリエステル樹脂100重量部に対して、架橋剤としてポリイソシアネート(住化バイエルン(株)製、スミジュールN3300)を23重量部、触媒としてジラウリン酸ジブチルすずを0.5重量部を添加して、樹脂層形成用コーティング液を得る以外は、実施例1と同様の方法でプラスチックキャップを得た。
[実施例8]
ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン300、樹脂密度1.20g/cm、Tg7℃)を用いる以外は、実施例7と同様の方法でプラスチックキャップを得た。
[実施例9]
ポリエステルポリオール(住化バイエルン(株)製、デスモフェン670BA、80重量%酢酸ブチル溶液)を酢酸エチルで20重量%に希釈し、ポリエステルポリオール100重量部に対して、硬化剤としてポリイソシアネート(住化バイエルン(株)製、スミジュールN3300)を48重量部、触媒としてジラウリン酸ジブチルすずを0.5重量部を添加して、ポリウレタン樹脂(樹脂密度1.11g/cm、Tg15℃)形成用コーティング液を得た。その後、ピーク温度130℃、ピーク温度保持時間0秒になるよう熱処理をする以外は、実施例1と同様の方法でプラスチックキャップを得た。
[実施例10]
ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン200、樹脂密度1.26g/cm、Tg67℃)の固形分濃度を5重量%にして、コーティング層の膜厚を0.6μmとする以外は、実施例1と同様の方法でプラスチックキャップを得た。
[比較例1]
実施例1と同様の方法で作製した高密度ポリエチレンのプラスチックキャップ(頂板厚み2.3mm)を、未コーティングのプラスチックキャップとした。
[比較例2]
ポリエステルアルキド、アクリレート系モノマー、光重合開始剤から成るアクリル系紫外線(UV)硬化樹脂(樹脂密度1.05g/cm、Tg100℃以上)形成用コーティング液を作製し、実施例1と同様の方法で塗布した。120W/cmのメタルハライドランプで、UV硬化条件が250 J/cmになるようUV照射し、膜厚7.0μmのコーティング層を有するプラスチックキャップを得た。
[比較例3]
ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン200、樹脂密度1.26g/cm、Tg67℃)の固形分濃度を3重量%にして、コーティング層の膜厚を0.4μmとする以外は、実施例1と同様の方法でプラスチックキャップを得た。
上記実施例及び比較例で得られたプラスチックキャップの、TCAバリア性の測定結果を表1に示す。
Figure 2005335765
高密度の樹脂からなる樹脂層が形成された本発明のプラスチックキャップの代表的な形状を示す側断面図である。
符号の説明
1:頂板
2:スカート状側壁
3:螺子
4:樹脂層

Claims (4)

  1. 頂板と、頂板周縁から降下したスカート状側壁とを備えたプラスチックキャップにおいて、
    少なくとも前記頂板には、1.10g/cm以上の密度を有する樹脂からなる樹脂層が形成されていることを特徴とするプラスチックキャップ。
  2. 前記樹脂層の厚みが0.5乃至2000μmである請求項1に記載のプラスチックキャップ。
  3. 前記樹脂がポリエステル系樹脂又はポリウレタン系樹脂である請求項1又は2記載のプラスチックキャップ。
  4. 前記頂板がポリオレフィンから形成されている請求項1乃至3の何れかに記載のプラスチックキャップ。
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