JP2005332950A - 配線形成方法および配線形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 配線を部分的に形成することができる配線形成方法を提供する。
【解決手段】 配線形成方法は、基板W上に形成された溝400に有機金属化合物の溶液402を供給する溶液供給工程と、有機金属化合物の溶液402を乾燥させて溝400内に有機金属化合物の膜404を形成する有機金属化合物膜生成工程と、有機金属化合物の膜404に電子ビームBを照射して金属406を析出させ、溝400に金属406の配線を形成するエネルギー線照射工程とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 配線形成方法は、基板W上に形成された溝400に有機金属化合物の溶液402を供給する溶液供給工程と、有機金属化合物の溶液402を乾燥させて溝400内に有機金属化合物の膜404を形成する有機金属化合物膜生成工程と、有機金属化合物の膜404に電子ビームBを照射して金属406を析出させ、溝400に金属406の配線を形成するエネルギー線照射工程とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、基板表面に形成された窪みに銅、アルミ、銀等の配線用金属を埋め込み、配線を形成する基板の配線形成方法および装置に関する。特に、ウエハ等の半導体基板上に形成された微細な配線用の溝、孔等の窪みに配線用金属を埋め込んで配線を形成する配線形成方法および装置に関する。
従来から、特許文献1等に記載されているように、半導体ウエハ等の基板に配線を形成する方法が知られていた。特許文献1には、プリント配線およびその製造方法が開示されている。この文献に記載された方法では、次のように配線を形成する。まず、絶縁性樹脂を射出成形して凸部および凹部(溝)を有する立体成型品を作製する。次に立体成型品の表面に無電解めっきにて導電体層を形成する。その後、導電体層が形成された立体成型品の機械的な表面研磨を行い、凹部(溝)に導電パターンを形成する。
特開2002−290010号公報(第4頁、図3)
上記した特許文献1に記載された方法では、めっきプロセスおよび表面研磨プロセスにおいて、基板の全面を一括して処理する必要があった。従って、部分的に配線を形成することや、不具合の生じた部分だけを補修することは不可能であった。また、めっきプロセスおよび表面研磨プロセスは共に、大規模なウェットプロセスであり、処理後の基板を洗浄および乾燥するための時間とスペースを必要とする。
本発明は、上記背景に鑑み、配線を部分的に形成することができる配線形成方法および装置を提供することを目的とする。
本発明の配線形成方法は、基板上に形成された窪みに有機金属化合物の溶液を供給する溶液供給工程と、前記有機金属化合物の溶液を乾燥させて前記窪み内に前記有機金属化合物の膜を形成する有機金属化合物膜生成工程と、前記有機金属化合物の膜にエネルギー線を照射して金属を析出させ、前記窪みに金属の配線を形成するエネルギー線照射工程と、を備える。
このように基板の窪みに生成した有機金属化合物の膜にエネルギー線を照射することにより、照射部位に位置する膜に含まれる有機成分が分解されて金属が析出し、金属の配線が形成される。従って、エネルギー線の照射部位のみに配線を形成できる。また、この方法によれば、大規模なウェットプロセスを行わないで配線を形成できるので、省プロセス、省スペース化を図ることができる。
また、本発明の配線形成方法において、前記溶液供給工程は、前記窪みに前記有機金属化合物の溶液を塗布してもよい。
このように有機金属化合物の溶液を塗布することにより、溶液が乾燥しやすく、迅速に有機金属化合物の膜を生成できる。
また、本発明の配線形成方法は、前記溶液供給工程、前記有機金属化合物膜生成工程、前記エネルギー線照射工程を、前記窪みに金属が充填されるまで繰り返し行ってもよい。
この構成により、基板の窪みに金属が段階的に埋まっていくので、窪みを埋める金属の量を容易に調節できる。
また、本発明の配線形成方法において、前記エネルギー線照射工程では、前記エネルギー線として電子ビームを照射してもよい。
ビーム径を絞ることができる電子ビームを用いることにより、ビームを所望の箇所に照射することができる。
また、本発明の配線形成方法は、前記基板の配線を検査する検査工程を備え、前記検査工程において前記窪みに金属が充填されていないと判定されたときに、前記溶液供給工程、前記有機金属化合物膜生成工程、前記エネルギー線照射工程を行ってもよい。
このように窪みを埋める金属の量が不十分なときに窪みに金属を形成することにより、適切な配線を形成できる。
また、本発明の配線形成方法は、前記基板の配線を検査する検査工程と、前記検査工程において前記窪みから金属がはみ出していると判定されたときに、はみ出した部分にエネルギー線を照射して研削する補修工程と、を備えてもよい。
このようにはみ出した金属を研削することにより、適切な配線を形成できる。
また、本発明の配線形成方法は、前記エネルギー線照射工程の後に、前記基板を熱処理するアニール工程を備えてもよい。
このようにアニール工程にて熱処理を行うことにより、析出した金属が集結して金属の粒塊が大きくなるので、配線の電気抵抗が小さくなる。
本発明の配線形成装置は、基板上に形成された窪みに有機金属化合物の溶液を供給する溶液供給部と、前記有機金属化合物の溶液を乾燥させて前記窪み内に前記有機金属化合物の膜を形成する有機金属化合物膜生成部と、前記有機金属化合物の膜にエネルギー線を照射して金属を析出させ、前記窪みに金属の配線を形成するエネルギー線照射部と、を備える。
このように基板の窪みに生成した有機金属化合物の膜にエネルギー線を照射することにより、照射部位に位置する膜に含まれる有機成分が分解されて金属が析出し、金属の配線が形成される。従って、エネルギー線の照射部位のみに配線を形成できる。また、この装置によれば、大規模なウェットプロセスを行わないで配線を形成できるので、省プロセス、省スペース化を図ることができる。
また、本発明の配線形成装置は、前記有機金属化合物の膜を除去するエッチングユニットと、前記エッチングユニットにて前記有機金属化合物の膜が除去された基板を洗浄する洗浄ユニットと、前記洗浄ユニットにて洗浄された基板を乾燥させる乾燥ユニットと、を備えてもよい。
このようにエッチングユニットを備えることにより、窪み以外に生成された有機金属化合物の膜を除去することができる。従って、有機金属化合物の溶液を供給するときに、窪み内部のみに供給されるように厳密に制御する必要がなく、溶液を供給するプロセスを簡易にできる。
また、前記乾燥ユニットには、加熱用ヒータまたはガスを基板表面に吹き付けるノズルの少なくとも一方が備えられていてもよい。
また、本発明の配線形成装置は、乾燥した基板を搬送するドライハンドロボットと、濡れた基板を搬送するウェットハンドロボットと、を備えてもよい。
このようにドライハンドロボットとウェットハンドロボットを備えることにより、基板の状態に応じて適切に搬送を行うことができる。
また、本発明の配線形成装置において、前記基板に対する処理を行う処理室は、乾燥した基板用の出入り口と濡れた基板用の出入り口を備えてもよい。
このように処理室が乾燥した基板用の出入り口と濡れた基板用の出入り口とを備えることにより、基板の状態に応じた出入り口から基板を出し入れすることにより、適切な処理を行うことができる。
また、本発明の配線形成装置は、配線が形成された基板表面を検査する基板表面検査装置を備えてもよい。
このように基板表面検査装置を備えることにより、配線が形成された基板を検査することができる。
また、本発明の配線形成装置において、前記エネルギー線照射部は、前記エネルギー線として電子ビームを照射してもよい。
ビーム径を絞ることができる電子ビームを用いることにより、ビームを所望の箇所に照射することができる。
また、本発明の配線形成装置において、前記溶液供給部として、液供給ノズルを備えたスピンコーターまたはスプレー、若しくは前記基板を前記有機金属化合物の溶液に浸漬させる浸漬槽を用いることができる。
また、本発明の配線形成装置は、前記配線を形成した基板を熱処理するアニールユニットを備えてもよい。
アニールユニットにて熱処理を行うことにより、析出した金属が集結して金属の粒塊が大きくなるので、配線の電気抵抗を小さくできる。
本発明は、基板の窪みに生成した有機金属化合物の膜にエネルギー線を照射することにより、照射部位に位置する膜に含まれる有機成分が分解されて金属が析出し、金属の配線が形成される。これにより、エネルギー線の照射部位のみに配線を形成できるという効果を有する。
以下、本発明の実施の形態の配線形成方法および配線形成装置について図面を参照しながら説明する。本実施の形態の配線形成方法は、100nm程度の配線、0.13μm程度の配線、数10μmの実装配線等に適用可能である。
図1(a)〜図1(g)は、第1の実施の形態の配線形成方法の工程を示す図である。第1の実施の形態では、基板Wに形成された溝400に銅、アルミ、銀等の配線用金属を埋め込んで配線を形成する。
図1(a)は、基板Wの配線用の溝400を横から見た断面図である。第1段目の溝400aが配線パターンを形成するための溝である。第1段目の溝400aより深い第2段目の溝400bは、多層配線の場合に下の層と電気的導通を取るためのスルーホールである。
まず、図1(b)に示すように、基板Wの配線用の溝400に、配線用の金属を含む有機金属化合物の溶液402を供給する。ここで、用いられる溶液402としては、例えば、銅の脂肪酸の溶液である。基板Wの溝400への溶液402の供給方法は、種々の方法が考えられる。例えば、スピンコーターやスプレーによって基板Wの表面に溶液402を噴霧して供給してもよいし、液体を吸収・保持できる筆のような含浸材に溶液402を染み込ませ、含浸材を用いて塗布してもよい。
次に、図1(c)に示すように、有機金属化合物の溶液402を乾燥させ、基板Wの溝400の中に有機金属化合物の膜404を形成する。ここでの乾燥は、自然乾燥によってもよいが、加熱したり、窒素やアルゴン等のガスを吹き付けたりしてもよい。また、これらの乾燥の処理は、単独で行ってもよいが、加熱とガスの供給を組合せて行ってもよい。
続いて、図1(d)に示すように、溝400内の有機金属化合物の膜404にエネルギービームBを照射し、図1(e)に示すように溝400の内部に金属406を析出させる。ここで照射するエネルギービームBは、有機金属化合物の膜404に照射して金属406を析出させることができるものであればよい。具体的には、電子ビーム、光ビーム、レーザービーム、X線等が挙げられる。ビーム径を細く絞ることができる電子ビームは、配線パターンを形成しようとする箇所にビームを照射できるので好ましい。すなわち、基板Wの溝400の内部にのみ電子ビームを照射する制御を容易に行うことができる。
図1(a)〜図1(e)に示す工程を繰り返し行うことにより、図1(f)に示すように溝400の中に形成される金属膜404を徐々に厚くして溝400の内部に金属406を充填し、最終的に図1(g)に示すように溝400に金属406の配線を形成する。
本実施の形態の配線形成方法によれば、図1(g)に示すように、基板Wの溝400の内部にのみ金属406の配線を生成でき、平坦な部分には金属を生じさせない。従って、従来、めっきプロセスの後に行っていた表面研磨プロセスを省略することができる。また、ビームBは直進性にすぐれているため、溝400の奥までビームBを届かせることができる。これにより、溝400の奥までボイドを生じさせずに金属を析出させることができる。
また、本実施の形態の配線形成方法によれば、部分的に配線を形成できるので、状況により変化し得る種々の配線形成要求に対応でき、省スペース、省プロセス化を図れるため、多品種少量生産のいわゆるミニファブと呼ばれている生産形態に極めて効率よく対応することが可能となる。
上記した実施の形態では、有機金属化合物の膜404が溝400の内部を薄く一様に覆う例(図1(c)参照)を挙げて説明したが、有機金属化合物の膜404を溝400に充填させてエネルギービームを照射すれば、配線の金属が溝400に充填されるまでの繰り返し回数を低減できる。また、溝400の内部を金属で充填するために必要な有機金属化合物の量を計算し、計算で求められた量の有機金属化合物の膜404を形成すれば、一回のエネルギービームの照射により配線を完成させることもできる。
図2(a)〜図2(d)は、本実施の形態の配線形成方法を用いた配線の補修の工程を示す図である。図2(a)に示すように、配線に欠けている部分がある場合の補修について説明する。まず、配線の欠けた部分408に有機金属化合物の溶液を供給して乾燥させ、図2(b)に示すように有機金属化合物の膜404を生成する。続いて、図2(c)に示すように、有機金属化合物の膜404が形成された箇所に電子ビーム等のエネルギービームBを照射する。これにより、図2(d)に示すように配線の欠けた部分408を補修することができる。
図3(a)および図3(b)は、配線の補修の工程を示す図である。図3(a)に示すように、配線が溝400からはみ出した部分410がある場合、その部分にエネルギービームBを照射し、その部分を削る。これにより、図3(b)に示すように配線を補修できる。
次に、本発明の実施の形態の配線形成装置について説明する。
図4は、第1の実施の形態の配線形成装置420を示す図である。配線形成装置420は、基板Wを載置するためのカセット422、424と、基板Wの溝400に有機金属化合物の溶液402を供給するための溶液供給室426と、基板Wの窪みに供給された溶液402を乾燥させて有機金属化合物の膜404を溝400内に形成するための乾燥室428と、有機金属化合物の膜404にビームを照射して金属を析出させるビーム照射室430とを備えている。ビーム照射室430の前には、ビーム照射室430に入れる前の基板Wを真空雰囲気中に一旦載置するロードロック室432を有する。ロードロック室432とビーム照射室430との間には搬送ロボット434が配置され、ロードロック室432からビーム照射室430への基板Wの搬送を行う。また、配線形成装置420は、基板W上に残った有機金属化合物の膜404をエッチングするためのエッチングユニット436と、エッチング後の基板Wを洗浄するための洗浄ユニット438と、洗浄後の基板Wを乾燥させる乾燥ユニット440とを備えている。各処理室およびユニットとの間の基板Wの搬送は、搬送ロボット442、444、446により行われる。すなわち、ウェットハンドロボット442は、溶液供給室426、乾燥室428、エッチングユニット436、洗浄ユニット438、乾燥ユニット440の間の基板Wの搬送を行う。ドライハンドロボット444は、乾燥室428、ロードロック室432、エッチングユニット436の間の基板Wの搬送を行う。クリーンハンドロボット446は、カセット422、424からの基板Wの出し入れを行う。
次に、配線形成装置420の動作について説明する。本実施の形態の配線形成装置420は、図1(a)〜図1(g)で説明した処理工程を実行して配線を形成する。まず、半導体ウエハ等の基板Wをカセット422に載置する。カセット422への基板Wの載置は、人が行ってもよいし、機械によって行ってもよい。配線形成装置420は2つのカセット422、424を有するが、一つは配線形成装置420に搬入する基板Wを載置するカセット422であり、もう一つは配線形成装置420によって配線が形成された基板Wを載置するカセット424である。ここでは、カセット422に配線形成されていない基板Wを載置する。
配線形成装置420のクリーンハンドロボット446は、カセット422から基板Wを取り出し、取り出した基板Wを溶液供給室426に搬送する。クリーンハンドロボット446は、配線形成前の基板Wと、配線形成後に乾燥されたクリーンな基板Wを取り扱う。
配線形成装置420は、溶液供給室426において、基板Wの溝400に配線金属を含む有機金属化合物の溶液402を供給する。溶液供給室426では、有機金属化合物の溶液402を基板Wの窪みに局所的に供給してもよいし、基板Wの全体に供給してもよい。ここで、供給する溶液402としては、配線に用いる金属の金属有機化合物、金属錯体などを溶液に溶かしたものが用いられる。配線に用いられる代表的な金属としては、Au、Pt、Pd、Ru、Ag、Cu、Co、Fe、Niなどが挙げられる。
これらの金属の金属有機化合物としては、例えば、金属アルコキシド、有機カルボン酸塩、シクロペンタジエニル金属、金属βジケトネート、ジビバロイルメタナトなどが用いられる。
金属錯体としては、アセチルアセトン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジエチレングリコール塩、アセト酢酸アルキルエステル塩、アロン酸エステル塩、ヒドラゾン塩、クエン酸塩や酒石酸塩などが用いられる。
いずれもアルコールなどの溶媒に均一に溶解し、溶液の塗布により均一な膜形成が可能であり、また、熱分解などで有機成分が除去されやすい材料が用いられる。均一が膜が形成されるのであれば、材料は数種の材料を混合して用いてもよい。
これらの材料の中では、好ましくは、金属アルコキシド、アセチルアセトン金属塩、ジピバロイルメタナト金属塩、金属カルボン酸塩、およびこれらの機レート化合物も含めた有機金属錯体等が挙げられる。
配線に広く用いられる銅については、銅アルコキシド、酢酸銅、銅ペンタジオネート等の化合物を原料として、これにジエタノールアミンをキレート配位させたもの、あるいは、ピリジンとプロピオン酸をキレート配位させたものが用いられる。
また、これらの有機金属化合物を、適当な溶媒に溶解または分散させたペースト状の溶液を用いてもよい。この他にも、配線金属として好適であり、エネルギービームの照射により金属が析出するものであれば使用することが可能である。
溶液402の供給は、種々の方法によって行うことができる。例えば、スピンコーターまたはスプレーノズルを用いて溶液402を基板Wに噴霧することができる。また、液体を吸収・保持できる筆のような含浸材に溶液402を染み込ませ、含浸材を用いて塗布してもよい。あるいは、溶液402を入れた水槽に基板Wを浸漬して、基板Wの全面に溶液402を供給してもよい。ここで、溶液402の供給方法の一例として、スピンコーターについて説明する。
図5および図6はスピンコーター450の構成を示す図である。スピンコーター450は、有機金属化合物の溶液402を基板Wの表面に供給するもので、基板Wを配線形成面を上向きに保持して回転させる基板保持部452と、この基板保持部452で保持した基板Wの周囲を囲む有底カップ状の飛散防止板454とを有している。基板保持部452は、その上面に基板Wを吸着保持する真空チャックを備える。基板保持部452は、サーボモータ456から延びる回転軸458の上端に連結されて、サーボモータ456の駆動に伴って回転するようになっている。飛散防止板454は、有機溶媒に耐える材料、例えばステンレスで構成されている。
基板保持部452で保持した基板Wの表面の中央部または中央部よりややずらした上方に位置して、有機金属化合物の溶液402を滴下する溶液供給ノズル460が下方に向けて配置されている。この溶液供給ノズル460は、アーム462の自由端に連結されている。アーム462の内部には、所定量の溶液402を供給する、例えばシリンジポンプ等の定量供給装置464から延びる配管が配置され、この配管は溶液供給ノズル460に連通している。
基板保持部452で保持した基板Wの周辺部上方に、洗浄液を基板Wのベベル部に向けて供給するベベル洗浄ノズル466が下方に向けて内方に傾斜して配置されている。さらに、基板保持部452で保持した基板Wの下方に、ガスまたは洗浄液を基板Wの裏面に向けて供給する複数の裏面洗浄ノズル468が上方に向け外方に傾斜して配置されている。飛散防止板454の底部には、ドレイン穴454aが設けられている。
これにより、基板Wを基板保持部452にて保持し、サーボモータ456を駆動して、例えば300〜500rpm、より好ましくは400〜500rpmで回転させながら、溶液供給ノズル460から所定量の有機金属化合物の溶液402を基板Wの表面の中央部に滴下し、基板Wの表面を溶液402が覆った時点で、溶液402の滴下を停止することで、溶液402を基板Wの表面に均一に塗布できる。このとき、ベベル洗浄ノズル466から例えばメタノールやアセトン等の親水性有機溶媒、またはエタノールやイソプロピルアルコール等の洗浄液を基板Wのベベル部に同時に供給することで、有機金属化合物の溶液402の縁垂れや回り込みを防止する。また、裏面洗浄ノズル468からN2ガスまたは空気等のガス、または前述したベベル部に供給する洗浄液を同じ洗浄液を基板Wの裏面に供給し、この気流または洗浄液で基板Wの裏面の汚染を防止する。
基板Wに溶液402を供給した後、ウェットハンドロボット442が、基板Wを溶液供給室426から乾燥室428に搬送する。このとき、溶液供給室426から基板Wを搬出する搬出口は、溶液供給室426に基板Wを搬入した搬入口とは異なる。すなわち、乾燥した基板Wを出し入れするための出入り口から基板Wを溶液供給室426に搬入し、濡れた基板Wを出し入れするための出入り口から基板Wを搬出する。これにより、乾燥した出入り口を濡れた基板Wで濡らしてしまう事態を防止できる。
乾燥室428では、基板Wに供給された有機金属化合物の溶液402から有機物を蒸発させ、基板Wに有機金属化合物の薄膜404を形成する。ランプヒータによって乾燥室428内を温めてもよいし、基板Wを載せる載置台にヒータを内蔵し、ヒータによって基板Wを温めてもよい。載置台の素材は、特定の材料に限定されないが、熱伝導性の良いセラミックが好適である。また、ノズルから高温のN2、He、Ar等の不活性ガスを基板Wに噴射して基板Wを乾燥させてもよい。いずれの方法を採用しても、200℃以上に加熱すると金属の融点に達し、金属がそのまま析出してしまう可能性があるので、この工程では200℃以下の温度で加熱して基板Wを乾燥させ、有機物を蒸発させる。
乾燥室428にて基板Wを乾燥した後、ドライハンドロボット444が、基板Wを乾燥室428からロードロック室432に搬送する。このときも、乾燥室428から基板Wを搬出する搬出口は、乾燥室428に基板Wを搬入した搬入口とは異なる。すなわち、濡れた基板Wを出し入れするための出入り口から基板Wを乾燥室428に搬入し、乾燥した基板Wを出し入れするための出入り口から基板Wを搬出する。
ロードロック室432は真空排気されたチャンバであり、高真空の環境にして処理を行うビーム照射室430と、外部の大気との圧力的なクッションの役割を果たしている。ロードロック室432内には、基板Wを載置するための載置台が設けられている。載置台は、例えば2段としておき、一つの段をビーム照射室430から搬出された基板Wを受ける段とし、もう一つの段をビーム照射室430での処理中に、次に処理すべき基板Wを待機させておく段とすることが好ましい。この構成により、基板Wをビーム照射室430での処理が終了した後、処理後の基板Wを搬出して一の段に基板Wを載置した直後に、もう一つの段から未処理の基板Wをビーム照射室430に搬入することができ、スループットを向上させることができる。
ロードロック室432に搬入された基板Wは、搬送ロボット434により、ビーム照射室430に搬入される。ビーム照射室430では、有機金属化合物の薄膜404が形成された基板Wの溝400にビームを照射し、金属を析出させる。
図7は、ビーム照射装置470を示す図である。本実施の形態では、電子線を用いた電子線照射装置470を例として説明する。図7に示すように、電子線照射装置470は、電子ビームBを生成して発射する電子ビーム源472と、電子ビームBを加速する加速電極474と、電子ビームを絞るレンズ476と、電子ビームBを走査または偏向させるための偏向電極478と、基板Wから放出された電子を検出する検出器480と、基板Wを載せるステージ482とを備えている。検出器480には、検出データに基づいて画像情報を取得するための画像情報取得部484が接続されている。
次に、電子線照射装置470を用いた処理について説明する。まず、電子ビームBを基板Wに照射し、基板Wから放出された電子を検出する。次に、電子線照射装置470の画像情報取得部484は、検出した電子の情報から基板Wの表面の画像情報を求め、基板W上の溝400の位置を把握する。このときの倍率は、位置座標を把握できるレベルの倍率でよい。また、必要に応じて、光学顕微鏡を設置し、それを用いて位置座標を把握してもよい。位置座標を把握したら、ステージ482を移動させるか、あるいは偏向電極478によりビームBを偏向させて、基板Wとビーム照射の相対位置を適切に調整する。
続いて、電子線照射装置470は、検出器からの情報によって把握した溝400の位置情報を用いて、溝400に電子ビームBを照射し、金属を析出させる。このとき照射する電子ビームのエネルギーおよび照射移動速度については、基板Wの材質、配線金属の種類、配線用の溝400の線幅等の種々の条件を考慮して適切に設定する。例えば、電子ビームのランディングエネルギーは、0.5keV〜30keV、好ましくは1keV〜15keV、さらに好ましくは1.5keV〜10keVとする。配線用のすべての溝400に電子ビームBの照射が終了したら、電子ビームBの照射を停止する。
ビーム照射室430での処理が終了した後、搬送ロボット434がビーム照射室430から基板Wを搬出してロードロック室432に搬入する。続いて、ドライハンドロボット444が、基板Wをロードロック室432から搬出し、エッチングユニット436に搬送する。
エッチングユニット436では、基板Wの平坦部に残っている有機金属化合物の薄膜404を除去する。平坦部には電子ビームが照射されないため、塗布された有機金属化合物の薄膜404がそのまま残っている。エッチングユニット436では、有機金属化合物の種類に応じて適切なエッチング液を用いて、エッチングを行う。エッチングユニット436でのエッチング処理の終了後、ウェットハンドロボット442は、基板Wをエッチングユニット436から洗浄ユニット438に搬送する。
洗浄ユニット438では、水若しくは洗浄液を用いて基板Wの洗浄を行う。洗浄ユニット438では、エッチング液を落とすために適切な洗浄を行う。洗浄ユニット438での洗浄が終了すると、ウェットハンドロボット442は、基板Wを洗浄ユニット438から乾燥ユニット440に搬送する。
乾燥ユニット440では、スピンドライヤ等によって基板Wを乾燥させる。基板Wの乾燥後、さらに溝400に配線を形成する場合には、基板Wを溶液供給室426に搬送し、上記したプロセスを繰り返し行い、配線を形成する。配線の形成が完了した場合には、クリーンハンドロボット446が、基板Wを乾燥ユニット440からアンロード用のカセット424に搬送し、カセット424内に載置する。
以上、本発明の配線形成装置420の動作について説明した。なお、上記説明中におけるエッチングプロセスは、毎回行う必要はなく、有機金属化合物の溶液402の供給、乾燥、およびビーム照射を繰り返し行い、溝400が金属によって充填された時点でエッチングを行ってもよい。また、適切に定めた頻度にてエッチングを行ってもよい。
第1の実施の形態の配線形成装置420は、ビーム照射室430にて、有機金属化合物の膜に電子ビームを照射することにより、照射部位に位置する膜に含まれる有機成分が分解されて金属406が析出し、金属406の配線が形成される。従って、電子ビームの照射部位のみに配線を形成できる。また、大規模なウェットプロセスを行うための処理室を用いないで配線を形成できるので、省プロセス、省スペース化を図ることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態の配線形成装置420について説明する。第2の実施の形態の配線形成装置420は、基本的な構成は第1の実施の形態の配線形成装置420と同じであるが、ビーム照射室430において、ビームを照射する範囲が第1の実施の形態と異なる。
第2の実施の形態の配線形成装置420では、照射面積の大きいビームを用いて基板Wの全体にビームを照射する。ビームの照射形状は、基板Wの形状に合わせて、長方形や楕円、線形の断面形状のビームを用いることができる。
このような構成を採用した場合、基板Wの平坦部にも金属が析出するので、平坦部に析出した金属を除去するために、エッチングユニット436にCMPユニットを設置してもよい。なお、第1の実施の形態の溝400へのビームの部分照射と、第2の実施の形態の基板Wの全体へのビームの照射があり得る場合には、部分用の湿式のエッチングユニット436と、全面用のCMPユニットの双方を採用する。
第2の実施の形態の配線形成装置420によれば、基板Wの全体にビームを照射することにより、迅速に金属406を析出させることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態の配線形成装置420について説明する。第3の実施の形態の配線形成装置420は、第1の実施の形態の配線形成装置420の構成に加えて、配線の完成度を観察するための写真投影型検査装置448をさらに備えている。
図8は、第3の実施の形態の配線形成装置420の構成を説明するための図である。図8に示すように、配線形成装置420は、真空チャンバ内に写真投影型検査装置448を備える。真空チャンバ内の搬送ロボット434は、ロードロック室432、ビーム照射室430、写真投影型検査装置448のそれぞれにアクセスすることができる。
第3の実施の形態では、基板Wに形成された配線の完成度を写真投影型検査装置448にて観察し、完成度に基づいて、配線形成のための溶液402の供給、乾燥、ビーム照射の条件を設定する。これにより、現在の状態に合った条件で、迅速かつ適切に配線を形成できる。例えば、配線の完成度合いが低い、すなわち形成された金属の溝400内での充填率が低い場合には、溶液402の供給量を増加すると共にビームの走査回数を増やし、配線の完成度合いが高い、すなわち形成された金属の溝400内での充填率が高い場合には、溶液402の供給量を低下すると共にビームの走査回数を減らす。このように溶液402の供給量およびビームの照射条件を制御することにより、配線を適切に形成することができる。
なお、ビーム照射室430内の電子線照射装置でも基板Wの表面を観察することはできるが、配線形成に用いるビームは細く絞り込んだ加工用のビームであるため、このビームを用いて基板Wの表面を観察するためには基板Wの表面を走査しなくてはならならず、観察に時間を要する。本実施の形態のようにビームの照射面積が大きい写真投影型検査装置448を用いることで、観察時間を短縮できる。
第3の実施の形態では、真空チャンバ内に写真投影型検査装置448を配置した室を備えた例について説明したが、ビーム照射室430に写真投影型検査装置448を配置してもよい。例えば、電子線照射装置470と写真投影型検査装置448とを切り替え可能に配置することにより、省スペース化を実現できる。
次に、本発明の第4の実施の形態の配線形成装置420について説明する。図9は、第4の実施の形態の配線形成装置420を説明するための図である。第4の実施の形態の配線形成装置420は、第1の実施の形態の配線形成装置420の構成に加えて、アニールユニット490をさらに備える点が異なる。アニールユニット490は、ビーム照射室430にて金属が析出された基板Wをアニール処理するためのユニットである。アニールは、基板上の溝への金属の埋め込み工程が終わった後、仕上げの段階で1度だけ行ってもよいし、埋め込みの繰り返し工程の中で、任意のときに複数回行ってもよい。
図10および図11は、アニールユニット490を示す図である。アニールユニット490は、基板Wを出し入れするゲート492を有するチャンバ494の内部に位置して、基板Wを例えば300〜400℃に加熱するホットプレート496と、例えば冷却水を流して基板Wを冷却するクールプレート498が上下に配置されている。また、クールプレート498の内部を貫通して上下方向に延び、上端に基板Wを保持する複数の昇降ピン500が昇降自在に配置されている。さらに、アニール時に基板Wとホットプレート496との間に酸化防止用のガスを導入するガス導入管502と、このガス導入管から導入され、基板Wとホットプレートとの間を流れたガスを排気するガス排気管504がホットプレート496を挟んで対峙する位置に配置されている。
ガス導入管502は、内部にフィルタ506を有するN2ガス導入路508内を流れるN2ガスと、内部にフィルタ510を有するH2ガス導入路512内を流れるH2ガスとを混合器514で混合し、この混合器514で混合したガスが流れる混合ガス導入路516に接続されている。
これにより、ゲート492を通じてチャンバ494の内部に搬入した基板Wを昇降ピン500で保持し、基板Wとホットプレート496との距離が0.1〜1.0mm程度、好ましくは0.1〜0.5mm程度、さらに好ましくは0.1〜0.3mm程度となるまで、昇降ピン500を上昇させる。この状態で、ホットプレート496を介して基板Wを50〜1200℃、好ましくは200〜500℃、さらに好ましくは300〜400℃となるように加熱し、同時にガス導入管502から酸化防止用のガスを導入して基板Wとホットプレート496との間に流す。これによって酸化を防止しつつ基板Wをアニールする。アニールは、例えば数10秒〜60秒程度継続して行う。
アニール終了後、基板Wとクールプレート498との距離が0〜1mm程度、好ましくは0〜0.5mm程度、さらに好ましくは0.1〜0.3mm程度となるまで、昇降ピン500を下降する。この状態でクールプレート498内に冷却水を導入して、基板Wの温度が100℃以下となるまで、例えば10〜60秒程度基板Wを冷却する。冷却終了後、基板Wを次工程に搬送する。ここでは、酸化防止用のガスとしてN2ガスと数%のH2ガスを混合したガスを流すようにしているが、N2ガスのみを流してもよい。
第4の実施の形態では、金属が析出された基板Wをアニール処理することにより、析出した金属が集結して金属の粒塊が大きくなる。これにより、マイクロボイドを減少させ、配線の電気抵抗を小さくできる。
次に、本発明の第5の実施の形態の配線形成装置420について説明する。第5の実施の形態の配線形成装置420は、第1の実施の形態の配線形成装置420に加え、無電解めっきを行う無電解めっき室を備える。第5の実施の形態では、無電解めっきを行うことにより配線を形成する。
図12(a)〜図12(g)は、第5の実施の形態の配線形成装置420による配線形成工程を示す図である。まず、図12(a)に示すような溝400が形成された基板Wを準備する。基板Wに有機金属化合物の溶液402を塗布して乾燥させ、図12(b)に示すように、有機金属化合物の薄膜404を生成する。本実施の形態では、無電解めっき(銅や銀など)の触媒となるパラジウムなどの金属あるいはその金属化合物を含む薄膜を形成する。続いて、図12(c)に示すように、部分的にビームBを透過するマスク520を用いて、溝400の部分にビームBを照射する。これにより、図12(d)に示すように、基板Wの溝400に金属406が析出する。ここまでの工程は、上記した実施の形態と同じである。
第5の実施の形態では、図12(d)に示すように溝400に析出した金属406を触媒層として無電解めっきを行う。これにより、溝400にのみ金属406を形成でき、金属406で溝400を埋め込むことができる。具体的には、まず、図12(d)に示す基板Wの平坦部に生成された有機金属化合物の薄膜404を洗浄する(図12(e)参照)。続いて、図12(f)に示すように、無電解めっきにより基板Wの溝400に金属406を形成する。そして、図12(g)に示すように、基板Wの平坦部より出っ張った金属406をCMP研磨により研削する。
第5の実施の形態の配線形成装置420は、溝400にのみ金属が形成されるので、CMP工程において基板Wの平坦化加工を行わなくてもよく、工程短縮と製造コストの削減に効果がある。
以上、本発明の配線形成方法および配線形成装置について実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、エネルギー線の照射部位のみに配線が形成できるという効果を有し、基板上に配線を形成する配線形成方法等として有用である。
400 溝
402 有機金属化合物溶液
404 有機金属化合物膜
406 金属
408 欠けた部分
410 はみ出し部分
420 配線形成装置
422 カセット
424 カセット
426 溶液供給装置
428 乾燥室
430 ビーム照射室
432 ロードロック室
434 搬送ロボット
436 エッチングユニット
438 洗浄ユニット
440 乾燥ユニット
442 ウェットハンドロボット
444 ドライハンドロボット
446 クリーンハンドロボット
448 写真投影型検査装置
402 有機金属化合物溶液
404 有機金属化合物膜
406 金属
408 欠けた部分
410 はみ出し部分
420 配線形成装置
422 カセット
424 カセット
426 溶液供給装置
428 乾燥室
430 ビーム照射室
432 ロードロック室
434 搬送ロボット
436 エッチングユニット
438 洗浄ユニット
440 乾燥ユニット
442 ウェットハンドロボット
444 ドライハンドロボット
446 クリーンハンドロボット
448 写真投影型検査装置
Claims (16)
- 基板上に形成された窪みに有機金属化合物の溶液を供給する溶液供給工程と、
前記有機金属化合物の溶液を乾燥させて前記窪み内に前記有機金属化合物の膜を形成する有機金属化合物膜生成工程と、
前記有機金属化合物の膜にエネルギー線を照射して金属を析出させ、前記窪みに金属の配線を形成するエネルギー線照射工程と、
を備えることを特徴とする配線形成方法。 - 前記溶液供給工程は、前記窪みに前記有機金属化合物の溶液を塗布することを特徴とする請求項1に記載の配線形成方法。
- 前記溶液供給工程、前記有機金属化合物膜生成工程、前記エネルギー線照射工程を、前記窪みに金属が充填されるまで繰り返し行うことを特徴とする請求項1または2に記載の配線形成方法。
- 前記エネルギー線照射工程では、前記エネルギー線として電子ビームを照射することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の配線形成方法。
- 前記基板の配線を検査する検査工程を備え、
前記検査工程において前記窪みに金属が充填されていないと判定されたときに、前記溶液供給工程、前記有機金属化合物膜生成工程、前記エネルギー線照射工程を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の配線形成方法。 - 前記基板の配線を検査する検査工程と、
前記検査工程において前記窪みから金属がはみ出していると判定されたときに、はみ出した部分にエネルギー線を照射して研削する補修工程と、
を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の配線形成方法。 - 前記エネルギー線照射工程の後に、前記基板を熱処理するアニール工程を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の配線形成方法。
- 基板上に形成された窪みに有機金属化合物の溶液を供給する溶液供給部と、
前記有機金属化合物の溶液を乾燥させて前記窪み内に前記有機金属化合物の膜を形成する有機金属化合物膜生成部と、
前記有機金属化合物の膜にエネルギー線を照射して金属を析出させ、前記窪みに金属の配線を形成するエネルギー線照射部と、
を備えることを特徴とする配線形成装置。 - 前記有機金属化合物の膜を除去するエッチングユニットと、
前記エッチングユニットにて前記有機金属化合物の膜が除去された基板を洗浄する洗浄ユニットと、
前記洗浄ユニットにて洗浄された基板を乾燥させる乾燥ユニットと、
を備えることを特徴とする請求項8に記載の配線形成装置。 - 前記乾燥ユニットには、加熱用ヒータまたはガスを基板表面に吹き付けるノズルの少なくとも一方が備えられていることを特徴とする請求項9に記載の配線形成装置。
- 乾燥した基板を搬送するドライハンドロボットと、
濡れた基板を搬送するウェットハンドロボットと、
を備えることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の配線形成装置。 - 前記基板に対する処理を行う処理室は、乾燥した基板用の出入り口と濡れた基板用の出入り口を備えることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の配線形成装置。
- 配線が形成された基板表面を検査する基板表面検査装置を備えることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の配線形成装置。
- 前記エネルギー線照射部は、前記エネルギー線として電子ビームを照射することを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の配線形成装置。
- 前記溶液供給部は、液供給ノズルを備えたスピンコーターまたはスプレー、若しくは前記基板を前記有機金属化合物の溶液に浸漬させる浸漬槽であることを特徴とする請求項8〜14のいずれかに記載の配線形成装置。
- 前記配線を形成した基板を熱処理するアニールユニットを備えることを特徴とする請求項8〜15のいずれかに記載の配線形成装置。
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JP2004149483A JP2005332950A (ja) | 2004-05-19 | 2004-05-19 | 配線形成方法および配線形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2004
- 2004-05-19 JP JP2004149483A patent/JP2005332950A/ja not_active Withdrawn
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