JP2005331870A - フロントパネルへのプリズムの固定構造 - Google Patents

Abstract

【課題】 プリズムをフロントパネルに確実に固定することができ、プリズムに擦れが生じることを防ぐことができて、発光部からの光が暗くなることを防ぐことができる。
【解決手段】 発光部５からの光を受けてこの発光をフロントパネル２の前面に位置する先端１ａ面から発光するようにしたプリズム１を前記フロントパネル２の裏面の所定箇所に溶着４で取付固定するようにしたもので、プリズム１のフロントパネル２への取付固定箇所に鍔部３を設け、この鍔部３の少なくとも３箇所を溶着４でフロントパネル２の裏面に取付固定するように構成され、鍔部３はプリズム１部分より上側に突出形成されており、この鍔部３におけるプリズム１部分の下側近傍箇所が左右２箇所、フロントパネル２の裏面に溶着４され、上側突出部の少なくとも１箇所がフロントパネル２の裏面に溶着４されることによって、プリズム１の鍔部３がフロントパネル２に取付固定されるようにした。
【選択図】 図１

Description

本発明は、発光部からの光を受けてこの発光をフロントパネルの前面に位置する先端面から発光するようにしたプリズムを前記フロントパネルの裏面の所定箇所に溶着で取付固定するようにしたフロントパネルへのプリズムの固定構造に関するものである。

従来、この種のフロントパネルへのプリズムの固定構造は、図５に示すように、プリズム１０１の本体部分と同じ高さの位置でフロントパネル１０２に溶着されていた。このために、溶着による固定状態が弱くてプリズム１０１の本体部分が前後に傾くことが多く、発光部１０３からの光が正常な状態でプリズム１０１に届かずにこの光が暗くなってしまうという問題があった。

第１の従来技術を図６（ａ）（ｂ）（ｃ）に示す。この従来の磁気記録再生装置の操作ボタン構造は、図６（ａ）（ｂ）（ｃ）に示すように、磁気記録再生装置の照明表示付操作ボタンに於いて、光源２０５の光を操作ボタン２０１の照明表示部２０３に、導光するための部材２０４を複数個使用し、１つの部材は半透明の樹脂で形成し、別の部材は透明の樹脂で形成したもので構成したものである。（例えば、特許文献１参照）。

ところが、これにおいては、導光するための部材２０４をフロントパネルに取り付けるための鍔部がないものであり、フロントパネルに取り付けている状態が開示されていなかった。
実開平１−１０９８９１号公報

本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、プリズムをフロントパネルに確実に固定することができ、プリズムに擦れが生じることを防ぐことができて、発光部からの光が暗くなることを防ぐことができるフロントパネルへのプリズムの固定構造を提供することを目的としている。

本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、請求項１に記載の発明は、発光部からの光を受けてこの発光をフロントパネルの前面に位置する先端面から発光するようにしたプリズムを前記フロントパネルの裏面の所定箇所に溶着で取付固定するようにしたフロントパネルへのプリズムの固定構造において、前記プリズムの前記フロントパネルへの取付固定箇所に鍔部を設け、この鍔部の少なくとも３箇所を溶着で前記フロントパネルの裏面に取付固定するように構成され、前記鍔部はプリズム部分より上側に突出形成されており、この鍔部における前記プリズム部分の下側近傍箇所が左右２箇所、前記フロントパネルの裏面に溶着され、上側突出部の少なくとも１箇所が前記フロントパネルの裏面に溶着されることによって、前記プリズムの鍔部が前記フロントパネルに取付固定されるようにしたことを特徴としている。

請求項２に記載の発明は、発光部からの光を受けてこの発光をフロントパネルの前面に位置する先端面から発光するようにしたプリズムを前記フロントパネルの裏面の所定箇所に溶着で取付固定するようにしたフロントパネルへのプリズムの固定構造において、前記プリズムの前記フロントパネルへの取付固定箇所に鍔部を設け、この鍔部の少なくとも３方の３箇所を溶着で前記フロントパネルの裏面に取付固定するように構成されていることを特徴としている。

請求項３に記載の発明は、前記鍔部は、プリズム部分より下側に突出形成されており、この鍔部における前記プリズム部分の上側近傍箇所が左右２箇所、前記フロントパネルの裏面に溶着され、下側突出部分の少なくとも１箇所が前記フロントパネルの裏面に溶着されている。

請求項４に記載の発明は、前記鍔部は、前記プリズム部分から四方に突出形成され、この四方の突出部分の先端近傍箇所が前記フロントパネルの裏面に溶着されている。

請求項５に記載の発明は、前記鍔部の少なくとも上端部が、前記フロントパネルから突出形成された略Ｌ字形の係止片で係止固定されている。

請求項１に記載の発明によれば、プリズムに設けられた鍔部の少なくとも３箇所をフロントパネルに溶着で固定するようにしているので、プリズムをフロントパネルに確実に固定することができ、プリズムに擦れが生じることを防ぐことができて、発光部からの光が暗くなることを防ぐことができる。しかも、鍔部におけるプリズム部分の下側近傍箇所が左右２箇所フロントパネルの裏面に溶着されているので、プリズム部分に近い箇所が２箇所フロントパネルに溶着されることとなり、より一層強固にプリズムをフロントパネルに固定することができる。

請求項２に記載の発明によれば、プリズムをフロントパネルに確実に固定することができ、プリズムに擦れが生じることを防ぐことができて、発光部からの光が暗くなることを防ぐことができる。

請求項３に記載の発明によれば、鍔部がプリズム部分より下側に突出形成されているので、プリズムが下側に倒れることを防ぐことができる。

請求項４に記載の発明によれば、鍔部がプリズム部分より四方に突出形成されて、この四方の突出部分がフロントパネルの裏面に溶着されているので、プリズムが左右上下に擦れることを防ぐことができる。

請求項５に記載の発明によれば、鍔部の少なくとも上端部が、フロントパネルから突出形成された略Ｌ字形の係止片で係止固定されているので、プリズムの上端部がフロントパネルから剥がれることを防ぐことができて、プリズムの擦れをより一層確実に防ぐことができる。

以下、本発明に係るフロントパネルへのプリズムの固定構造の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。

図１は本発明の第１実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造を示し、（ａ）はその縦断面図、（ｂ）はそのプリズムの鍔部のフロントパネルの裏面への溶着状態を示す側面図である。

この第１実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造は、図１（ａ）（ｂ）に示すように、プリズム１のフロントパネル２への取付固定箇所に鍔部３を設け、この鍔部３の３箇所を溶着４でフロントパネル２の裏面に取付固定するようにしている。鍔部３は長方形状に形成されており、この鍔部３は、一方側がプリズム部分より上側に突出形成されていて、この鍔部３におけるプリズム部分の下側近傍箇所が左右２箇所、フロントパネル２の裏面に溶着４、４され、上側突出部の上端近傍の中央の１箇所がフロントパネル２の裏面に溶着４されている。これにより、プリズム１の鍔部３がフロントパネル２に取付固定されるようになっている。

プリズム１の先端１ａは、フロントパネル２の表面から外部に臨むようにしてフロントパネル２に挿着されており、後端１ｂはＬＥＤからなる発光部５と向き合っていて、発光部５からの光がプリズム１を通過してフロントパネル２の表面から外向きに発光されるようになっている。

従って、この第１実施形態によれば、プリズム１に設けられた鍔部３の少なくとも３箇所をフロントパネル２に溶着４で固定するようにしているので、プリズム１をフロントパネル２に確実に固定することができ、プリズム１に擦れが生じることを防ぐことができて、発光部５からの光が暗くなることを防ぐことができる。しかも、鍔部３におけるプリズム１部分の下側近傍箇所が左右２箇所フロントパネル２の裏面に溶着４、４されているので、プリズム１部分に近い箇所が２箇所フロントパネル２に溶着４、４されることとなり、より一層強固にプリズム１をフロントパネル２に固定することができる。

図２は第２実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造におけるプリズムの鍔部のフロントパネルへの溶着状態を示す側面図である。

この第２実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造は、図２に示すように、プリズム１の鍔部３Ａが長方形状に形成されており、プリズム部分より下側に突出形成されていて、この鍔部３Ａにおけるプリズム部分の上側近傍箇所が左右２箇所、フロントパネル２の裏面に溶着４、４され、下側突出部分の下端近傍の中央の１箇所がフロントパネル２の裏面に溶着４されている。

従って、この第２実施形態によれば、鍔部３Ａがプリズム部分より下側に突出形成されているので、プリズム１が下側に倒れることを防ぐことができる。

図３は第３実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造におけるプリズムの鍔部のフロントパネルへの溶着状態を示す側面図である。

この第３実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造は、図３に示すように、プリズム１の鍔部３Ｂがプリズム部分から四方に突出形成され、この四方の突出部分３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄの先端近傍箇所がフロントパネル２の裏面に溶着４されている。

従って、この第３実施形態によれば、鍔部３Ｂがプリズム１部分より四方に突出形成されて、この四方の突出部分３ａ、３ｂ、３ｃがフロントパネル２の裏面に溶着されているので、プリズム１が左右上下に擦れることを防ぐことができる。

図４は第４実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造の縦断面図である。

この第４実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造は、プリズム１の鍔部３Ｃの上端部が、フロントパネル２から突出形成された略Ｌ字形の係止片６で係止されている。

従って、この第４実施形態によれば、鍔部３Ｃの上端部が、フロントパネル２から突出形成された略Ｌ字形の係止片６で係止固定されているので、プリズム１の上端部がフロントパネル２から剥がれることを防ぐことができて、プリズム１の擦れをより一層確実に防ぐことができる。

本発明の第１実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造を示し、（ａ）はその縦断面図、（ｂ）はそのプリズムの鍔部のフロントパネルの裏面への溶着状態を示す側面図である。 第２実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造におけるプリズムの鍔部のフロントパネルへの溶着状態を示す側面図である。 第３実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造におけるプリズムの鍔部のフロントパネルへの溶着状態を示す側面図である。 第４実施形態のフロントパネルへのプリズムの固定構造の縦断面図である。 従来のフロントパネルへのプリズムの固定構造の縦断面図である。 従来の磁気記録再生装置の操作ボタン構造を示し、（ａ）はその外観図、（ｂ）はその操作ボタン装置と操作ボタン照明表示用の光源との関係を示す図、（ｃ）は（ｂ）の側面図である。

符号の説明

１ プリズム
１ａ 先端
１ｂ 後端
２ フロントパネル
３ 鍔部
３Ａ 鍔部
３Ｂ 鍔部
３Ｃ 鍔部
３ａ 突出部分
３ｂ 突出部分
３ｃ 突出部分
３ｄ 突出部分
４ 溶着
５ 発光部
６ 係止片

Claims (5)

1. 発光部からの光を受けてこの発光をフロントパネルの前面に位置する先端面から発光するようにしたプリズムを前記フロントパネルの裏面の所定箇所に溶着で取付固定するようにしたフロントパネルへのプリズムの固定構造において、前記プリズムの前記フロントパネルへの取付固定箇所に鍔部を設け、この鍔部の少なくとも３箇所を溶着で前記フロントパネルの裏面に取付固定するように構成され、前記鍔部はプリズム部分より上側に突出形成されており、この鍔部における前記プリズム部分の下側近傍箇所が左右２箇所、前記フロントパネルの裏面に溶着され、上側突出部の少なくとも１箇所が前記フロントパネルの裏面に溶着されることによって、前記プリズムの鍔部が前記フロントパネルに取付固定されるようにしたことを特徴とするフロントパネルへのプリズムの固定構造。
2. 発光部からの光を受けてこの発光をフロントパネルの前面に位置する先端面から発光するようにしたプリズムを前記フロントパネルの裏面の所定箇所に溶着で取付固定するようにしたフロントパネルへのプリズムの固定構造において、前記プリズムの前記フロントパネルへの取付固定箇所に鍔部を設け、この鍔部の少なくとも３方の３箇所を溶着で前記フロントパネルの裏面に取付固定するように構成されていることを特徴とするフロントパネルへのプリズムの固定構造。
3. 前記鍔部は、プリズム部分より下側に突出形成されており、この鍔部における前記プリズム部分の上側近傍箇所が左右２箇所、前記フロントパネルの裏面に溶着され、下側突出部分の少なくとも１箇所が前記フロントパネルの裏面に溶着されている請求項２に記載のフロントパネルへのプリズムの固定構造。
4. 前記鍔部は、前記プリズム部分から四方に突出形成され、この四方の突出部分の先端近傍箇所が前記フロントパネルの裏面に溶着されている請求項２に記載のフロントパネルへのプリズムの固定構造。
5. 前記鍔部の少なくとも上端部が、前記フロントパネルから突出形成された略Ｌ字形の係止片で係止固定されている請求項２乃至４のいずれかに記載のフロントパネルへのプリズムの固定構造。

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