JP2005331666A - 偏光子及びプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐光性や耐熱性に優れ、しかも低コスト化が図られた偏光子を提供する。
【解決手段】 偏光子400は、非平行な状態で対向するそれぞれ板状の光透過板405と光反射型偏光板410とを備える。光反射型偏光板410は、光透過板405を通過した光を偏光方向が異なる2種類の偏光光に分離して、第1の偏光光を透過させるとともに第2の偏光光を反射させる。光透過板405と光反射型偏光板410との位置関係は、光反射型偏光板410で反射されて光透過板405に戻った第2の偏光光が光透過板405で反射するように、設定されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像を表示するプロジェクタに関し、特に、液晶表示装置の光入射面側、もしくは光射出面側に配置される偏光子に関する。
プロジェクタでは、液晶装置(液晶パネル)を含む液晶ライトバルブが用いられている。液晶装置の光入射面側および光射出面側には、通常、偏光子が配置される。偏光子は、所定の偏光光を透過させ、他の光を除去する機能を有している。
プロジェクタの偏光子としては、通常、光吸収型の偏光板が用いられている。このような偏光板としては、例えば、ヨウ素分子または染料分子を含むフィルムを一軸延伸して形成された偏光板が用いられている。なお、光吸収型の偏光板は、消光比が比較的高く、入射角依存性が比較的小さいが、耐光性および耐熱性に劣る。
近年、プロジェクタの画像の明るさの向上や小型化が要望されており、光源装置の高出力化や、液晶装置の小型化等が進められている。このため、偏光子に入射する光の光束量が大きくなり、光束密度が大きくなっている。換言すれば、偏光子に入射する単位面積あたりの光の強度が大きくなっている。
偏光子に入射する単位面積あたりの光の強度が大きくなると、偏光子にかかる熱的負荷が増大する。例えば、光吸収型の偏光板は、不要な光を吸収によって除去しており、吸収された光は熱に変換される。したがって、光吸収型の偏光板を用いる場合には、耐光性および耐熱性が低いため、偏光板の特性を長時間維持することが困難であるという問題があった。その結果、プロジェクタにおいて、コントラストが高くかつ明るい画像を長期間安定して表示できないという問題があった。
この問題に対しては、例えば、偏光子として、偏光分離膜を有する偏光ビームスプリッタを使用する技術がある(例えば、特許文献1参照)。この技術では、偏光ビームスプリッタは、2つの直角プリズムと、その界面に形成された偏光分離膜とを備えている。偏光ビームスプリッタは、偏光分離膜が照明光軸に対して約45°傾いた状態で配置され、所定の偏光光を透過させ、他の光を反射して照明光軸と略直交する方向に射出する。偏光ビームスプリッタは、光をほとんど吸収しないことから、熱的負荷による劣化が生じにくい。
特開平7−306405号公報
ところで、光学部材の媒質中を光が通過するとき、通過した長さの分だけ偏光状態が乱れて変化しやすい。上記した偏光ビームスプリッタを使用する技術では、偏光ビームスプリッタを構成するプリズムの光弾性係数を比較的小さな材料とすることで、偏光状態の乱れを緩和することが可能であるが、光弾性係数が小さい光学部材は比較的高価であるといった問題がある。また、上記技術では、偏光ビームスプリッタを所望の形状に精度よく仕上げる必要があるため、製造上の困難さがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、耐光性や耐熱性に優れ、しかも低コスト化が図られた偏光子を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、偏光子の耐光性や耐熱性を向上させることにより、コントラストが高くかつ明るい画像を安定して表示できるプロジェクタを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の装置は、偏光子であって、非平行な状態で対向するそれぞれ板状の光透過板と光反射型偏光板と、を備え、前記光反射型偏光板は、前記光透過板を通過した光を偏光方向が異なる2種類の偏光光に分離して、第1の偏光光を透過させるとともに第2の偏光光を反射させ、前記光透過板と前記光反射型偏光板との位置関係は、前記光反射型偏光板で反射されて前記光透過板に戻った前記第2の偏光光が該光透過板で反射するように、設定されていることを特徴とする。
この偏光子では、光反射型偏光板において光の偏光分離を行う。光反射型偏光板では、光をほとんど吸収しないことから、耐光性および耐熱性が比較的高い。
また、この偏光子では、光透過板と光反射型偏光板がともに板状であることから、光学部材中の光の通過長さが短く、光の偏光状態の乱れが比較的少ない。さらに、板状の光学部材から構成されることにより、低コスト化が図られる。
また、この偏光子では、光反射型偏光板で反射されて光透過板に戻った第2の偏光光が光透過板で反射する。そのため、光反射型偏光板で反射した第2の偏光光が光透過板を通過して元の光入射側に戻るといった光の戻りが防止され、そうした光の戻りによる他の光学部材や光学機器に与える影響が回避される。
また、光反射型偏光板に入射する光に対して光反射型偏光板を約45°傾いた状態で配置して、所定の偏光光を透過させ、他の光を反射して照明光軸と略直交する方向に射出する従来の構成と比べて、この偏光子では、光反射型偏光板からの戻り光が光透過板で反射させるため、必然的に入射する光に対して光反射型偏光板を約45°以下に配置されることになる。したがって、従来の構成に比べて照明光軸方向の光の通過長さが短くなり、偏光子のコンパクト化を図る上で有利となる。
この場合において、前記光透過板の表面の反射特性や、前記光透過板の屈折率や、前記光透過板と前記光反射型偏光板との成す角度が、前記光反射型偏光板で反射されて前記光透過板に戻った前記第2の偏光光が前記光透過板でほぼ全反射するように、設定されているのが好ましい。
これにより、上記光の戻りの影響が、より確実に防止される。
ここで、前記光反射型偏光板は、構造複屈折型偏光板であってもよい。
構造複屈折型偏光板は、光吸収をほとんど生じないという特徴がある。
なお、構造複屈折型偏光板は、形状複屈折型偏光板や形態複屈折型偏光板などと呼称される場合もある。構造複屈折型偏光板としては、例えば、ワイヤグリッド型偏光板を用いることができる。
あるいは、前記光反射型偏光板は、複屈折性を有する薄膜と複屈折性を有しない薄膜とを複数積層した層状偏光板であってもよい。複屈折性を有する薄膜と複屈折性を有しない薄膜とを複数積層した層状偏光板においても、光吸収をほとんど生じないという特徴がある。
上記の偏光子において、前記光反射型偏光板の光射出面側に、光吸収型偏光板が配置されていてもよい。
これにより、この偏光子では、光反射型偏光板で分離しきれなかった不要な光が光吸収型偏光板で分離除去され、偏光度の向上が図られる。つまり、光吸収型偏光板は、消光比が比較的高く、入射角依存性が比較的小さいため、光吸収型偏光板を組み合わせることにより偏光度の向上を効果的に行うことができる。なお、この光吸収型偏光板で分離除去する光の光束量は比較的小さく、光吸収型偏光板にかかる熱的負荷は小さいため、光吸収型偏光板の耐熱性の問題はほとんど問題ない。
この場合において、前記光吸収型偏光板が、前記光反射型偏光板に密着していてもよく、あるいは、前記光吸収型偏光板が、前記光反射型偏光板から離れて配置されていてもよい。
光吸収型偏光板と光反射型偏光板とが密着して光学的に一体化されていることにより、両者の界面で生じる光損失を低減することができる。
また、光吸収型偏光板が光反射型偏光板から離れて配置されていることにより、光吸収型偏光板が吸収した光から発生する熱が光反射型偏光板に伝わるのが回避される。
また、上記の偏光子において、前記光反射型偏光板の光射出面側に、該光反射型偏光板に対して非平行な状態で別の光反射型偏光板が配置されていてもよい。
これにより、この偏光子では、光反射型偏光板で分離しきれなかった不要な光が別の光反射型偏光板で分離除去され、偏光度の向上が図られる。また、前記光反射型偏光板の光射出面側に、該光反射型偏光板に対して非平行な状態で別の光反射型偏光板を配置しているので、別の光反射型偏光板で反射された不要な光は、光反射型偏光板の間で反射することで最終的に問題なく外部に放出することができる。
また、上記の偏光子において、前記光透過板と前記光反射型偏光板との間の空間を密閉するための密閉部材を備えるとよい。
この偏光子では、密閉部材によって光透過板と光反射型偏光板との間の光路空間が密閉されることから、光路上の空間に埃などのパーティクルが侵入することによる光の乱れが回避され、偏光分離特性の低下が防止される。
この場合において、前記密閉部材の少なくとも一部は、前記第2の偏光光を透過する材料からなってもよい。
これにより、光反射型偏光板で反射された後に光透過板で反射された第2偏光光が密閉部材を通過して外部に出る。そのため、この偏光子では、熱的負荷の軽減が図られる。
また、前記密閉部材による密閉空間の外部に、前記密閉部材を透過した第2の偏光光を吸収する光吸収部材が配置されてもよい。これにより、第2の偏光光は、光吸収部材に吸収されて熱に変換される。そのとき、第2の偏光光は、光吸収部材に吸収されるため、迷光となって悪影響を与えることがない。
また、上記の偏光子において、前記密閉部材の少なくとも一部は、前記第2の偏光光を吸収する材料からなる、もしくは、前記第2の偏光光を吸収する光吸収部材を有するとともに、前記密閉部材は、放熱構造を備えてもよい。
これにより、光反射型偏光板で反射された後に光透過板で反射された第2偏光光が密閉部材に吸収されて熱に変換されるとともに、外部に放出される。この放熱により、この偏光子では、熱的負荷の軽減が図られる。さらに、第2の偏光光は、密閉部材に吸収されるため、迷光となって前記第1の偏光光に混入することがない。尚、ここで述べている放熱構造は、偏光子の外部に熱を放出する構造を意味する。したがって、熱伝導部材により外部に熱を伝える構造や、ペルチェ素子のような冷却手段で直接的に冷却する場合も、最終的に偏光子の外部に熱を放出すれば放熱構造に含まれる。
この場合、例えば、前記密閉部材は、空冷式の放熱構造または液冷式の放熱構造を備えてもよい。
これにより、偏光子の外部に熱を効果的に放出することができる。つまり、空冷式や液冷式の放熱構造のような汎用的な構造で、強制的に放熱を促進させることにより、偏光子の熱的負荷の軽減が容易に図ることができる。
また、上記の偏光子において、前記光透過板と前記光反射型偏光板との少なくとも一方は、前記密閉部材と熱的に接続されていてもよい。
これにより、光透過板や光反射型偏光板の熱が密閉部材に伝わり、放熱により外部に放出される。つまり、光透過板や光反射型偏光板は、光吸収をほとんど生じないが、実際はわずかに光を吸収する。このため、光透過板や光反射型偏光板の内部に熱歪みが発生し、偏光特性が局所的に変化してしまう場合がある。しかし、光透過板や光反射型偏光板が密閉部材と熱的に接続されていることにより、このような熱的な問題を軽減することができる。
また、上記の偏光子において、前記密閉部材による密閉空間の外部に、該密閉空間に対して冷却ファンが配置されているのが好ましい。
これにより、光透過板や光反射型偏光板や密閉部材や密閉空間内が冷却され、偏光子の熱的負荷の軽減が図られる。また、冷却ファンにより冷却風を送風することで偏光子全体の構造を冷却すると同時に、偏光子の近傍に配置された他の光学部材や光学機器も同時に冷却することも可能となる。
また、上記の偏光子において、前記密閉部材による密閉空間から酸素が除去されているのが好ましい。
これにより、光透過板や光反射型偏光板における密閉空間に面する面の酸化が防止される。尚、ここで酸素を除去するということは、通常の空気が密閉空間内部にあるときと比べて、通常の空気に含まれる酸素の量が少なくなるように意図的に酸素が除去することを意味する。
本発明の第2の装置は、プロジェクタであって、光源装置と、前記光源装置からの光を変調する電気光学装置と、偏光子と、前記電気光学装置からの光を投写する投写光学系と、を備え、前記偏光子の少なくとも一つは、上記の偏光子であることを特徴とする。
このプロジェクタでは、偏光子が耐光性や耐熱性に優れている。そのため、光源装置の出力を大きくしたり、電気光学装置を小型化したりすることに伴って、偏光子に入射する単位面積あたりの光の強度が大きくなった場合にも、プロジェクタは、コントラストが高くかつ明るい画像を安定して表示することができる。
以下、本発明の実施形態例を図面に基づいて説明する。
図中に示すX,Y,Z方向は、互いに直交する3つの方向を示している。以下では、必要に応じて、偏光方向がX方向である光をX偏光光、偏光方向がY方向である光をY偏光光と呼ぶ。
図1は、本発明のプロジェクタの実施の形態の一例であり、プロジェクタPJ1の要部を平面的に見た概略構成図である。
プロジェクタPJ1は、光源装置110とインテグレータ光学系120と平行化レンズ190と液晶ライトバルブLVと投写光学系500とを備えている。液晶ライトバルブLVは、電気光学装置としての液晶装置300と、その光入射面側および光射出面側にそれぞれ1つずつ配置された2つの偏光子200,400とを備えている。本実施例では、光入射面側の偏光子200は光吸収型偏光板からなり、光射出面側の偏光子400は光反射型偏光板410を含んで構成されている。
なお、光反射型偏光板とは、透過させない種類の偏光光を反射するタイプの偏光板を意味しており、光吸収型偏光板とは、透過させない種類の偏光光を吸収するタイプの偏光板を意味している。
光源装置110は、光源ランプ111とリフレクタ112とを備えている。光源ランプ111から放射状に射出された偏りのない光はリフレクタ112によって反射され、光源装置110は、照明光軸Lに沿って略平行な光を射出する。
インテグレータ光学系120は、液晶装置300の表示領域と略相似関係にある矩形形状を有する小レンズ131がマトリクス状に配置された2つのレンズアレイ130,140及び重畳レンズ150を備えている。第1のレンズアレイ130に入射した光線束は、各小レンズ131によって複数の部分光線束に分割された後、第2のレンズアレイ140を通過し、重畳レンズ150によって液晶装置300上で重畳される。これにより、インテグレータ光学系120は、光源装置110から射出された光の面内強度分布を均一化して、液晶装置300を照明することができる。インテグレータ光学系120から射出された光は、平行化レンズ190を経て偏光子200に入射する。
偏光子200は、インテグレータ光学系120から射出された偏りのない光からほぼ一種類の偏光光を生成する。偏りのない光は、偏光方向が互いに直交する2種類の直線偏光光の合成光と考えることができる。具体的には、偏光子200は、光吸収型偏光板からなることから、一方の直線偏光光を透過させ、他の直線偏光光を吸収することにより、光源装置110から射出された偏りのない照明光からほぼ一種類の直線偏光光を生成する。光吸収型偏光板としては、高い消光比を有する、ヨウ素または染料分子を用いて形成された一軸延伸型の偏光板を用いることができる。なお、本実施例では、偏光子200は、光吸収型偏光板としたが、本発明はこれに限らず光反射型偏光板としてもよい。
液晶装置300は、透過型の液晶パネルであり、入射する偏光光を画像信号に基づいて変調して射出する。具体的には、液晶装置300に入射した偏光光は、図示しない外部からの画像情報に基づいて変調され、部分的に変調された変調光が、液晶装置300から射出される。つまり、液晶装置300は、光源装置からの光を変調する電気光学装置である。
偏光子400は、液晶装置300から射出された変調光から不要な光を除去して画像を表す光を形成する。具体的には、偏光子400は、光反射型偏光板410を含んで構成されていることから、液晶装置300から射出された変調光のうち、不要な偏光成分を光反射型偏光板410で反射し、画像に関係ある偏光成分を透過することにより、画像光を形成する。なお、この偏光子400については、後で詳しく説明する。
投写光学系500は、偏光子400によって形成された画像光を投写面600に投写する。これにより、投写面600上に画像が表示される。
ここで、液晶装置300の光射出面側に、光反射型偏光板410を有する偏光子400を配置する場合には、光反射型偏光板410で反射された不要な偏光光が液晶装置300の光射出面に入射しないように注意する必要がある。これは、液晶装置300に多く使用されている能動スイッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT)等は、液晶装置300の光射出面側から光が入射すると誤動作してしまう場合があるからである。
そこで、本実施例では、偏光子400における光反射型偏光板410の光入射面側に光透過板405を配置して、不要な偏光光が液晶装置300に戻らないように工夫している。以下、偏光子400について詳しく説明する。
図2は、本発明の偏光子の実施の形態の一例であり、上記偏光子400の構成例を模式的に示す図である。
偏光子400は、非平行な状態で対向するそれぞれ板状の光透過板405と光反射型偏光板410とを含んで構成されている。
光透過板405は、略平行な光入射面(面Sa)と光射出面(面Sb)とを有する板状の透明部材であり、本例では、照明光軸Lに対して面Sa及び面Sbが傾けて配されている。なお、光透過板405と光反射型偏光板410との位置関係、及び光透過板405の形成材料については後述する。
一方、光反射型偏光板410は、光吸収をほとんど伴うことなく、偏りのない光を偏光方向が異なる2種類の偏光光に分離する光学素子である。なお、光反射型偏光板410の光入射面を面Sc、光射出面を面Sdとする。本実施例の光反射型偏光板410は、例えば、以下のような光学素子を用いて構成される。
(a)周期的な微細構造体が形成された構造複屈折型偏光板、
(b)誘電体多層膜によって形成される偏光分離素子、
(c)液晶材料などの屈折率異方性(複屈折性)を有する有機材料を、層状に積層させた高分子系の層状偏光板(例えば、3M社製のDBEF)、
(d)偏りのない光を右回りの円偏光と左回りの円偏光とに分離する円偏光反射板(例えば、コレステリック液晶)とλ/4位相差板を組み合わせた光学素子、
(e)ブリュースター角を利用して反射偏光光と透過偏光光とに分離する光学素子(例えば、SID’92,DIGEST,P427)、
(f)ホログラムを利用したホログラム光学素子。
本例の偏光子400において、光透過板405と光反射型偏光板410との位置関係は、光反射型偏光板410で反射されて光透過板405に戻った光(戻り光)が光透過板405で反射するように設定されている。
すなわち、この偏光子400において、液晶装置300から射出された変調光は光透過板405の面Saに入射する。その光は光透過板405を通過し、光反射型偏光板410(面Sc)において偏光方向が直交する2種類の直線偏光光に分離される。一方の直線偏光光は、画像に関係ある偏光光であり、光反射型偏光板410を通過する。他方の直線偏光光は、画像に関係ない偏光光であり、光反射型偏光板410で反射され、その反射光(戻り光)は、光透過板405に再び入射する。このとき、光透過板405の面Sbでは、一部の光が反射され、残りの光が通過する。なお、本実施例では、画像に関係ある偏光光は、面Sa及び面Scに対してp偏光となり、画像に関係ない偏光光は面Sa及び面Scに対してs偏光となる。
そして、光透過板405に再入射した戻り光は、面Saでほぼ反射される。反射された光は、再び面Sbを通過するか、面Saと面Sbとの間で繰り返し反射され、最終的に偏光子400の外部に射出される。すなわち、光反射型偏光板410からの戻り光が光透過板405の光入射面(面Sa)を再び通過し、液晶装置300の側に戻ることが回避される。
本例の偏光子400において、光透過板405と光反射型偏光板410との位置関係は、光反射型偏光板410で反射されて光透過板405に戻った光(戻り光)が光透過板405で反射するように設定されているが、より具体的には、光透過板405と光反射型偏光板410との成す角度(狭角α)は、上記戻り光が光透過板405でほぼ全反射するように設定されているとよい。この場合、光反射型偏光板410からの戻り光を光透過板405で全反射させるために、誘電体多層膜等の光学薄膜により調整された光透過板の表面の反射特性や、光透過板405の屈折率や、照明光軸Lに対する光透過板405及び光反射型偏光板410の配置角度が設定されている。
また、照明光軸Lに対する光透過板405の傾きがθaであるとき、光透過板405と光反射型偏光板410との狭角αが30°+θa/3以上であると、光反射型偏光板410からの戻り光が光透過板405で反射した光と光反射型偏光板410の表面とが平行、または、それ以上に広がり、光透過板405と光反射型偏光板410との間で繰り返し反射が起きない。したがって、繰り返し反射中に光が散乱するような悪影響がない構成も可能となる。上記配置角度の一例として、θaが15°でαが35°であるとき、光反射型偏光板410からの戻り光が光透過板405で反射する光と光反射型偏光板410の表面とが平行となる。
本実施例では、照明光軸Lに対して光透過板405の光入射面(面Sa)が傾けて配されていることから、照明光軸Lに対して光透過板405の光入射面を垂直に配する場合に比べて、光透過板405の表面において全反射を生じさせるための光の入射角度の条件を緩和できるという利点がある。
なお、光透過板405の内部では、光の偏光状態に位相変化があまり生じないことが好ましい。そのため、光透過板405は、本来、通過する光の偏光状態を維持するために、光弾性定数が比較的小さなガラス材料を用いて形成されているのが好ましい。ガラス材料の光弾性定数は、人間の目の感度を考慮すると、約1nm/cm/105Pa以下であることが好ましい。このようなガラス材料を用いて光透過板405を形成すれば、発生する位相変化の量を小さくすることができ、偏光度の面内分布をほぼ均一とすることができる。
ただし、本実施例では、光透過板405が板状の部材からなることから、例えばプリズム等の略三角形の断面部を有する部材に比べて形状に起因した応力が発生しにくい。また、光の通過長さは、光透過板405の板厚分であり、比較的短い。これらのことから、安価である光弾性定数の高い材料を用いても、光の偏光状態に位相変化が比較的生じにくい。また、光透過板405が板状の部材からなることから、製造も比較的容易である。上記の点は、低コスト化を図る上で有利である。なお、光透過板405の形成材料は、ガラス材料に限らず、プラスチック材料を用いてもよい。
また、光透過板405の光入射面(面Sa)及び光射出面(面Sb)の少なくとも一方に、反射防止膜を形成するのが好ましい。これにより、界面における光の反射による損失の抑制が可能となる。例えば、光透過板405の面Saに反射防止膜を形成することにより、外部から面Saに入射する光のほとんどを光透過板405に入射させることができる。この場合、面Sbから面Saに入射する戻り光の反射条件も考慮するとよい。また、面Sbに反射防止膜を形成することにより、光透過板405の面Saから面Sbに入射した外部からの光のほとんどを透過させることができる。この場合、面Saで反射した光を面Sbから外部に好ましく射出させることも考慮するとよい。尚、反射防止膜は、例えば、誘電体多層膜等の光学薄膜からなる。
また、光透過板405の面Saからに面Sbに入射する光の透過性を考慮しながら、光反射型偏光板410で反射した戻り光を面Sbにおいて、より反射するように誘電体多層膜等の光学薄膜により面Sbの反射特性を設定してもよい。
このように、本実施例の偏光子400では、光反射型偏光板410からの戻り光が光透過板405で反射されることにより、元の光入射側である液晶装置300への光の戻りが防止される。すなわち、不要な偏光光(反射光)が光透過板405の光入射面(面Sa)から外部に射出されない。したがって、この偏光子400をプロジェクタの液晶装置300の光射出面側に配置した場合には、液晶装置300の光射出面に光が入射することがないので、液晶装置300が誤動作することが防止される。
また、光反射型偏光板410に入射する光に対して光反射型偏光板410を約45°配置することで光透過板405に反射させない従来の構成と比べて、本実施例では、光反射型偏光板410からの戻り光が光透過板405で反射されるため、必然的に入射する光に対して光反射型偏光板410を約45°以下に配置されることになる。したがって、上記の従来の構成に比べて照明光軸L方向の光の通過長さが短くなり、偏光子400のコンパクト化を図る上で有利となる。
図3は、光反射型偏光板410の例として、構造複屈折型偏光板の構造を示す図である。
構造複屈折型偏光板410は、所定方向(図中X方向)に沿って周期的に形成された微細構造体を備える偏光板であり、微細構造体の周期は、入射する光の波長よりも小さく設定されている。なお、微細構造体の材質や周期等を調整することにより、所望の屈折率分布や光学異方性を実現することができ、この結果、所望の偏光特性を実現することができる。
図3(A)は、ワイヤグリッド型の構造複屈折型偏光板410の概略構造を示す斜視図である。ワイヤグリッド型の偏光板410は、透明基板411上に形成された金属薄膜412がY方向に延びた微細な溝413によって周期的に分断された構造を有している。金属薄膜(微細構造体)412は、偏光されるべき波長域において光を反射する性質を備えており、金属薄膜412としては、アルミニウムやタングステン等を用いることができる。なお、金属薄膜412は、蒸着法やスパッタ法によって形成することができる。また、微細な溝413は、2光束干渉露光法や、電子線描画法、X線リソグラフィー法等と、エッチングとを組み合わせることによって形成することができる。ワイヤグリッド型の構造複屈折型偏光板410は、構造が単純なので容易に製造することができるという利点がある。
図3(B)は、構造複屈折型偏光板410の別の例を示す断面図である。この構造複屈折型偏光板410は、透明基板411上に形成された多層膜416がY方向に延びた微細な溝413によって周期的に分断された構造を有している。多層膜(微細構造体)416は、互いに屈折率が異なり、等方性を有する2種類の誘電体薄膜414,415が交互に積層されて形成されている。なお、多層膜416および溝413は、図3(A)の金属薄膜412および溝413と同様に形成される。
図3(A),(B)に示すような構造複屈折型偏光板410に偏りのない光が入射すると、微細な溝413が延びるY方向に平行な偏光成分であるY偏光光と、これに垂直な偏光成分であるX偏光光と、に分離される。
X偏光光は構造複屈折型偏光板410を透過し、Y偏光光は構造複屈折型偏光板410で反射される。このように、構造複屈折型偏光板410は、透過しない種類の偏光光を反射させる光反射型偏光板として機能しており、構造複屈折型偏光板410における光吸収は原理上かなり少ない。
なお、構造複屈折型偏光板410を用いる場合には、実際には、微細構造体412によってわずかに光が吸収され、発熱する。したがって、構造複屈折型偏光板410における温度上昇を減少させるために、透明基板411としては、熱伝導率の高い透明結晶基板を使うことが望ましい。こうすれば、微細構造体412の熱を速やかにかつ均一に分散させることができるため、熱的に安定な構造複屈折型偏光板410を得ることができる。なお、上記の透明結晶基板としては、熱伝導率と光透過率とが比較的高い材料を用いることが好ましく、例えば、アルミナ(酸化アルミニウム)を主成分とするサファイア基板や、水晶基板を用いることができる。
なお、サファイア基板は、一般的なガラス基板の約50倍、石英ガラス基板の約35倍の熱伝導率を有する。
また、構造複屈折型偏光板410としては、形状異方性を有する微粒子や微結晶等を配向させたものや、細孔を有する薄膜(例えばアルミナ)を陽極酸化法によって形成したものを用いることもできる。
このように、構造複屈折型偏光板(光反射型偏光板410)は光吸収がほとんどない。したがって、プロジェクタPJ1(図1参照)では、構造複屈折型偏光板を含む偏光子400を用いることにより、偏光子400が耐光性や耐熱性に優れることから、コントラストが高く、明るい画像を安定して表示することができる。すなわち、光出力が大きな光源装置を用いたり、表示領域が小さな液晶装置を用いたりすることにより、偏光子400に入射する単位面積あたりの光の強度が大きくなった場合においても、偏光子400の発熱を小さくすることができ、偏光子400の特性を長期にわたって維持することが可能となる。
ここで、偏光子400においては、光路上の空間への埃などのパーティクルの侵入を抑制することを目的として、光透過板405と光反射型偏光板410との間の空間を密閉しておくのが好ましい。
図4は、密閉構造の偏光子400の一例を模式的に示す図である。
図4の偏光子400は、光透過板405と光反射型偏光板410との間の空間を密閉するための密閉部材420を備えており、この密閉部材420はガラス等の光透過部材からなる。具体的には、本例の偏光子400は、接合材421を介して光透過板405の一端(縁辺)と光反射型偏光板410の一端(縁辺)とが接合されており、他の縁辺同士の間隙が密閉部材420及び接合材421を介して塞がれている。
また、光透過板405と光反射型偏光板410と密閉部材420とによって密閉される密閉空間の外部には、冷却ファン425と、光吸収部材426とが配設されている。
冷却ファン425は、光透過板405及び光反射型偏光板410等に対して風を送り、光透過板405や、光反射型偏光板410、密閉部材420、及び密閉空間の放熱を促進させるものである。なお、冷却ファン425の配置位置や個数や送風方向等は適宜設定される。冷却ファン425は、偏光子400と同時に、他の光学部材や光学機器(例えば、先の図2に示す液晶装置300など)を冷却する構成であってもよい。
光吸収部材426は、光反射型偏光板410で反射され光透過板405で反射された戻り光を上記密閉空間の外部で吸収するものであり、金属等の熱伝導性の高い材料からなる。また、光吸収部材426は、光の吸収に適した構造及び色からなる光吸収面426aを有している。例えば、光吸収面426aには、光吸収面積を増やしかつ光吸収効率を高めるための光吸収構造として、複数の黒色突起が設けられている。この他、光吸収面426aに光吸収型の偏光板を配置する構成でもよい。光吸収部材426の光吸収面426aは、偏光子400における戻り光の射出位置に対向して配置されている。尚、光吸収部材426は、光を吸収して非常に発熱するため、光吸収部材426も冷却されているとよい。
本例の偏光子400では、密閉部材420によって光透過板405と光反射型偏光板410との間の光路空間が密閉されることから、光路上の空間に埃などのパーティクルが侵入することによる光の乱れが回避され、偏光分離特性の低下が防止される。
また、光反射型偏光板410で反射され光透過板405で反射された戻り光は、密閉部材420を通過して外部に射出される。そのため、この偏光子400では、不要な光による熱の発生が防止され、熱的負荷の軽減が図られる。なお、偏光子400における戻り光の射出位置は、光透過板405と光反射型偏光板410とによって形成される狭角(頂角)に対向する密閉部材420の一面である。尚、本例の密閉部材420は、全体がガラス等の光透過部材からなるが、戻り光の射出位置が光透過部材であれば、密閉部材420のそれ以外の部分は、金属等の光を透過しない材料であってもよい。この場合、光透過性部材以外の部分に放熱促進用のフィンなどの放熱構造を付加することも可能となる。
そして、偏光子400から射出された戻り光は、光吸収部材426の光吸収面426aに入射して吸収され、最終的に熱に変換される。このように、偏光子400の外部に配置された光吸収部材426で戻り光が吸収されることにより、偏光子400では、熱的負荷の軽減がより確実に図られ、また、戻り光の他の光学部材や光学機器への影響が確実に回避される。
また、本例の偏光子400では、冷却ファン425によって、光透過板405、光反射型偏光板410、密閉部材420、及び密閉空間内が冷却されることにより、偏光子400の熱的負荷の軽減が確実に図られる。
なお、接合材421は、光透過板405と光反射型偏光板410に光が通過するときに発生する熱応力を緩和できるように弾性を備えるのが好ましい。弾性を備える接合材としては、例えば樹脂材が用いられる。また、接合材421は、光透過板405や光反射型偏光板410の熱を密閉部材420に伝える機能を有してもよい。この場合、接合材421として、例えば金属粉末が配合された樹脂など、熱伝導性の高い材料が好ましく用いられる。光透過板405や光反射型偏光板410の熱を放熱構造の密閉部材420を介して逃がすことにより、偏光子400における熱的負荷の軽減がより確実に図られる。
また、上述した密閉構造の偏光子400においては、密閉部材420による密閉空間から酸素が除去されているのが好ましい。例えば、上記密閉空間内に窒素ガスを封入したり、真空にしたりしておくとよい。密閉空間における酸素濃度の低下により、光透過板405や光反射型偏光板410における密閉空間に面する面の酸化が防止される。例えば、先の図3(A)を用いて説明したワイヤグリッド型の構造複屈折型偏光板の場合、表面に金属薄膜が形成されていることから、その膜面の酸化が防止されることにより、偏光分離特性の劣化が防止される。
図5は、密閉構造の偏光子400の他の例を模式的に示す図である。
図5の偏光子400は、図4の例と同様に、光透過板405と光反射型偏光板410との間の空間を密閉するための密閉部材430を備えている。具体的には、本例の偏光子400は、接合材431を介して光透過板405の一端(縁辺)と光反射型偏光板410の一端(縁辺)とが接合されており、他の縁辺同士の隙間が密閉部材430及び接合材431を介して塞がれている。
密閉部材430は、例えば金属等の熱伝導性の高い材料からなり、また、光反射型偏光板410で反射され光透過板405で反射された戻り光を吸収するように、光の吸収に適した構造及び色からなる光吸収面430a(内面)を有している。例えば、光吸収面430aには、光吸収面積を増やしかつ光吸収効率を高めるための光吸収構造として、複数の黒色突起が設けられている。この他、光吸収面430aに光吸収型の偏光板を配置する構成でもよい。
また、光透過板405と光反射型偏光板410と密閉部材430とによって密閉される密閉空間の外部には、冷却ファン435が配設されている。冷却ファン435は、光透過板405及び光反射型偏光板410等に対して風を送り、光透過板405や、光反射型偏光板410、密閉部材430、及び密閉空間の放熱を促進させるものである。密閉部材430の外面には、放熱促進用の複数のフィン432が配設されている。なお、冷却ファン435や複数のフィン432の配置位置や個数は適宜設定される。冷却ファン435は、偏光子400と同時に、他の光学部材や光学機器(例えば、先の図2に示す液晶装置300など)を冷却する構成であってもよい。
本例の偏光子400においても、密閉部材430によって光透過板405と光反射型偏光板410との間の光路空間が密閉されることから、光路上の空間に埃などのパーティクルが侵入することによる光の乱れが回避され、偏光分離特性の低下が防止される。
また、光反射型偏光板410で反射され光透過板405で反射された戻り光は、密閉部材430に吸収されて熱に変換されるとともに、複数のフィン432等を介して外部に放出される。この放熱により、この偏光子400では、熱的負荷の軽減が図られる。また、戻り光の他の光学部材や光学機器への影響が確実に回避される。
また、本例の偏光子400では、冷却ファン435によって、光透過板405、光反射型偏光板410、密閉部材420、及び密閉空間内が冷却されることにより、偏光子400の熱的負荷の軽減が確実に図られる。
なお、接合材431は、光透過板405と光反射型偏光板410に光が通過するときに発生する熱応力を緩和できるように弾性を備えるのが好ましい。弾性を備える接合材としては、例えば樹脂材が用いられる。また、接合材431は、光透過板405や光反射型偏光板410の熱を密閉部材430に伝える機能を有してもよい。この場合、接合材431として、例えば金属粉末が配合された樹脂など、熱伝導性の高い材料が好ましく用いられる。光透過板405や光反射型偏光板410の熱を放熱構造の密閉部材430を介して逃がすことにより、偏光子400における熱的負荷の軽減がより確実に図られる。
図6は、密閉構造の偏光子400の別の例を模式的に示す図である。
図6の偏光子400は、図5の例と同様に、光透過板405と光反射型偏光板410との間の空間を密閉するための密閉部材430を備えており、密閉部材430は、光の吸収に適した構造及び色からなる光吸収面430a(内面)と、放熱用の複数のフィン432とを有して構成されている。
また、本例の偏光子400は、図5の例と異なり、液体を貯溜する液貯溜部436を有して構成されている。液貯溜部436は、密閉部材430で吸収した光から発生する熱を貯溜液に吸収させて一時的に保持するものである。液貯溜部436は、密閉部材430の熱が良好に貯溜液に伝達されるように、例えば、密閉部材430の一面に貯溜液が接するように形成される。貯溜液としては、例えばエチレングリコールなど、熱容量の大きい液体が好ましく用いられる。
本例の偏光子400では、液貯溜部436によって熱容量が比較的大きくなることから、密閉部材430で吸収した光から発生する熱による急激な温度上昇が回避される。また、その熱は、複数のフィン432等を介して外部に放出される。
図7及び図8は、先の図2に示した偏光子400の変形例を示している。
なお各図において、図2に示した偏光子400と同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
図7の偏光子400は、図2の形態例と同様に、非平行な状態で対向するそれぞれ板状の光透過板405と光反射型偏光板410とを含んで構成されている。また、先の図2の形態例と異なり、照明光軸Lに対して光透過板405の光入射面(面Sa)が垂直に配置されている。
このように、本発明の偏光子において、光透過板405と光反射型偏光板410との位置関係(照明光軸Lに対する配設角度)は、任意に変更可能である。なお、図7の偏光子400において、光透過板405と光反射型偏光板410との成す角度(狭角β)は、上記戻り光が光透過板405でほぼ反射するように設定されている。そして、例えば、βが30°のとき、光反射型偏光板410からの戻り光が光透過板405で反射した光と光反射型偏光板410の表面とが平行となる。これにより、光透過板405と光反射型偏光板410との間で繰り返し反射が起きない。したがって、繰り返し反射中に光が散乱するといった悪影響がない構成となる。
図8の偏光子400は、光反射型偏光板410の光射出面(面Sd)側に、光吸収型偏光板450が配置されている。さらに、光吸収型偏光板450が、光反射型偏光板410に密着して配置されている。光吸収型偏光板としては、高い消光比を有する、ヨウ素または染料分子を用いて形成された一軸延伸型の偏光板を用いることができる。
この偏光子400では、光反射型偏光板410で分離しきれなかった不要な光が光吸収型偏光板450で分離除去され、偏光度(偏光分離特性)の向上が図られる。また、光吸収型偏光板450と光反射型偏光板410とが密着して光学的に一体化されていることにより、両者の界面で生じる光損失を低減することができる。なお、この光吸収型偏光板500で分離除去する光の光束量は比較的小さく、光吸収型偏光板450にかかる熱的負荷は小さい。
ここで、図9は、光吸収型偏光板と一体化された光反射型偏光板の一例としての構造複屈折型偏光板410Aの概略断面図である。この構造複屈折型偏光板410Aは、図3(A)の構造複屈折型偏光板410と、その光射出面側に配置された光吸収型偏光板450と、の2つの偏光板を備えている。光吸収型偏光板450は、構造複屈折型偏光板410の光射出面側の透明基板411を支持体として、透明基板411と密着して配置されている。また、光吸収型偏光板450は、その透過軸方向が構造複屈折型偏光板410の透過軸方向(図中X方向)と一致するように、配置されている。なお、光吸収型偏光板450は、ヨウ素または染料分子を用いて形成された一軸延伸型の偏光板である。このような光吸収型偏光板は、大量生産されていることから安価で使い易い。
この構造複屈折型偏光板410Aでは、構造複屈折型偏光板410と光吸収型偏光板450との2つの偏光板が光学的に一体化されている。そして、光入射面側には、光吸収が少なく耐光性および耐熱性に優れた構造複屈折型偏光板410が配置され、光射出面側には、偏光特性に優れ入射角依存性や波長依存性が比較的小さな光吸収型偏光板450が配置されている。このように光吸収型偏光板を併用すれば、構造複屈折型偏光板で生じる偏光分離特性の入射角依存性や波長依存性を補償することができる。
なお、2つの偏光板を上記のような順序で配置することにより、光吸収型偏光板450における発熱を比較的小さくすることができるとともに、構造複屈折型偏光板410Aの偏光特性を向上させることが可能となる。
図10も、光吸収型偏光板と一体化された構造複屈折型偏光板410Bの概略断面図である。この構造複屈折型偏光板410Bでは、図9の構造複屈折型偏光板410Aの光射出面に透明結晶基板460が設けられている。
図9の構造複屈折型偏光板410Aを用いる場合には、光吸収型偏光板450はわずかに光を吸収する。このため、光吸収型偏光板450内部に熱歪みが発生し、偏光特性が局所的に変化してしまう場合がある。
図10に示すように、光吸収型偏光板450に熱伝導性の比較的高い透明結晶基板460を密着させて配置すれば、光吸収型偏光板450の温度上昇を低減させることができるので、構造複屈折型偏光板410Bは、優れた偏光特性を実現することが可能となる。
なお、透明結晶基板460としては、熱伝導率と光透過率とが比較的高い材料を用いることが好ましく、例えば、アルミナを主成分とするサファイア基板や、水晶基板を用いることができる。また、光吸収型偏光板450と透明結晶基板460とは、例えば、接着剤などによって密着した状態で固着されていればよい。
また、図10では、光吸収型偏光板450が透明基板411と透明結晶基板460とによって挟まれているので、光吸収型偏光板450で生じた熱をムラなく均一に発散させることができ、光吸収型偏光板450の発熱による構造複屈折型偏光板の温度上昇を低減させることができる。
図9、図10に示す構造複屈折型偏光板410A,410Bを用いれば、構造複屈折型偏光板410の入射角依存性と波長依存性とを緩和し、優れた偏光特性を実現することができるため、照明光の拡がり角が大きな照明装置や、短波長域の光を用いる照明装置に対して特に有効である。
図11及び図12は、先の図2に示した偏光子400の別の変形例を示している。
なお各図において、これまでに説明した偏光子400と同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
図11の偏光子400は、図2の形態例と同様に、非平行な状態で対向するそれぞれ板状の光透過板405と光反射型偏光板410とを含んで構成されている。また、図8の形態例と同様に、光反射型偏光板410の光射出面(面Sd)側に、光吸収型偏光板450が配置されている。また、図8の形態例と異なり、光吸収型偏光板450が、光反射型偏光板410の光射出面(面Sd)から離れて配置されている。
この偏光子400では、光反射型偏光板410で分離しきれなかった不要な光が光吸収型偏光板450で分離除去され、偏光度(偏光分離特性)の向上が図られる。また、光吸収型偏光板450が光反射型偏光板410の光射出面(面Sd)から離間して配されていることから、光吸収型偏光板450で吸収した光から発生する熱が光反射型偏光板410に伝わるのが回避される。
図12の偏光子400は、図2の形態例と同様に、非平行な状態で対向するそれぞれ板状の光透過板405と光反射型偏光板410とを含んで構成されている。また、図2の形態例と異なり、光反射型偏光板410の光射出面(面Sd)側に、光反射型偏光板410に対して非平行な状態で別の光反射型偏光板470が配置されている。なお、図12の偏光子400において、光透過板405と光反射型偏光板410との成す角度(狭角β)は、上記戻り光が光透過板405でほぼ反射するように設定されている。そして、例えば、βが30°であるとき、光反射型偏光板410からの戻り光が光透過板405で反射した光と光反射型偏光板410の表面とが平行となる。これにより、光透過板405と光反射型偏光板410との間で繰り返し反射が起きない。したがって、繰り返し反射中に光が散乱するといった悪影響がない構成が可能となる。また、光反射型偏光板410と別の光反射型偏光板470との成す角度(狭角γ)は、光反射型偏光板470で反射された戻り光が光反射型偏光板410の面Scで反射するように設定されている。そして、例えば40°であるとき、光反射型偏光板470からの戻り光が光反射型偏光板410で反射した光と光反射型偏光板470の表面とが平行となる。これにより、光反射型偏光板410と光反射型偏光板470との間で繰り返し反射が起きない。したがって、繰り返し反射中に光が散乱するといった悪影響がない構成が可能となる。
この偏光子400では、光反射型偏光板410で分離しきれなかった不要な光が別の光反射型偏光板470で分離除去され、偏光度(偏光分離特性)の向上が図られる。また、別の光反射型偏光板470で反射された戻り光は、外部に放出される。その結果、この偏光子400は、熱的負荷の軽減がより図られたものとなる。尚、外部に放出される不要な光は迷光とならないように、何らかの光吸収部材によって吸収させるとよい。
以下に、本実施例の光反射型偏光版に用いることのできる他の光学素子の例について述べる。
図13は、光反射型偏光板410の他の例として、層状型の光反射型偏光板を示す図である。
図13において、層状型の光反射型偏光板410は、複屈折性を有する第1のフィルム481と複屈折性を有しない第2のフィルム482とが交互に複数積層されて形成されている。第1および第2のフィルム481,482の材料は、第1のフィルム481のX方向の屈折率をn1X、Y方向の屈折率をn1Yとし、等方性の第2のフィルム482の屈折率をn2とすると、n1X≒n2,n1Y≠n2なる関係を充たすように予め選定されている。
第1のフィルム481と第2のフィルム482との境界面におけるX方向の屈折率はほぼ一致しているのでX方向の偏光光は、干渉反射されること無く透過される。一方、境界面におけるY方向の屈折率は異なっているので、Y方向の偏光光の一部は干渉反射される。なお、反射光の波長は、2つのフィルム481,482の屈折率および厚みによって決定されており、反射率は、積層数や第1のフィルム481の複屈折性の大きさによって決定されている。
したがって、フィルム481,482の厚みや、屈折率(材料)、積層数などを所定の条件に設定することにより、入射するX偏光光をほとんど全て透過させ、Y偏光光をほとんど全て反射させる光反射型偏光板410を形成することが可能である。なお、このような光反射型偏光子は、例えば、特表平9−506985号公報に詳述されている。
なお、光反射型偏光板410としては、上記の層状偏光板の他に、例えば、コレステリック液晶とλ/4位相差板を組み合わせた光学素子や、ブリュースター角を利用して反射偏光光と透過偏光光とに分離する光学素子(例えば、SID’92DIGESTP427)、ホログラムを利用したホログラム光学素子などを用いることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。例えば、本実施例では、液晶装置に透過型の液晶パネルを用いた例を示したが、液晶装置に反射型の液晶パネルを用いて、それに合わせて光学部材や光学機器や適宜変更したものであっても本発の主旨を逸脱しなければよい。
本発明のプロジェクタの実施の形態の一例であり、プロジェクタの要部を平面的に見た概略構成図。 本発明の偏光子の実施の形態の一例であり、偏光子の構成例を模式的に示す図。 光反射型偏光板の例として、構造複屈折型偏光板の構造を示す図。 密閉構造の偏光子の一例を模式的に示す図。 密閉構造の偏光子の他の例を模式的に示す図。 密閉構造の偏光子の別の例を模式的に示す図。 偏光子の変形例を模式的に示す図。 偏光子の変形例を模式的に示す図。 光吸収型偏光板と一体化された光反射型偏光板の一例としての構造複屈折型偏光板の概略断面図。 光吸収型偏光板と一体化された光反射型偏光板の一例としての構造複屈折型偏光板の概略断面図。 偏光子の別の変形例を模式的に示す図。 偏光子の別の変形例を模式的に示す図。 光反射型偏光板の他の例として、層状型の光反射型偏光板を示す図。
符号の説明
PJ1…プロジェクタ、LV…液晶ライトバルブ、L…照明光軸、110…光源装置、120…インテグレータ光学系、190…平行化レンズ、300…液晶装置、200,400…偏光子、405…光透過板、200、450…光吸収型偏光板、410、470…光反射型偏光板、420、430…密閉部材、421、431…接合材、426…光吸収部材、425、435…冷却ファン、432…フィン、500…投写光学系、600…投写面。

Claims (17)

  1. 偏光子であって、
    非平行な状態で対向するそれぞれ板状の光透過板と光反射型偏光板と、を備え、
    前記光反射型偏光板は、前記光透過板を通過した光を偏光方向が異なる2種類の偏光光に分離して、第1の偏光光を透過させるとともに第2の偏光光を反射させ、
    前記光透過板と前記光反射型偏光板との位置関係は、前記光反射型偏光板で反射されて前記光透過板に戻った前記第2の偏光光が該光透過板で反射するように、設定されていることを特徴とする偏光子。
  2. 請求項1に記載の偏光子であって、
    前記光透過板の表面の反射特性や、前記光透過板の屈折率や、前記光透過板と前記光反射型偏光板との成す角度が、前記光反射型偏光板で反射されて前記光透過板に戻った前記第2の偏光光が前記光透過板でほぼ全反射するように、設定されている、偏光子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の偏光子であって、
    前記光反射型偏光板は、構造複屈折型偏光板である、偏光子。
  4. 請求項1または請求項2に記載の偏光子であって、
    前記光反射型偏光板は、複屈折性を有する薄膜と複屈折性を有しない薄膜とを複数積層した層状偏光板である、偏光子。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の偏光子であって、
    前記光反射型偏光板の光射出面側に、光吸収型偏光板が配置されている、偏光子。
  6. 請求項5に記載の偏光子であって、
    前記光吸収型偏光板が、前記光反射型偏光板に密着している、偏光子。
  7. 請求項5に記載の偏光子であって、
    前記光吸収型偏光板が、前記光反射型偏光板から離れて配置されている、偏光子。
  8. 請求項1から4のいずれかに記載の偏光子であって、
    前記光反射型偏光板の光射出面側に、該光反射型偏光板に対して非平行な状態で別の光反射型偏光板が配置されている、偏光子。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の偏光子であって、
    前記光透過板と前記光反射型偏光板との間の空間を密閉するための密閉部材を備える、偏光子。
  10. 請求項9に記載の偏光子であって、
    前記密閉部材の少なくとも一部は、前記第2の偏光光を透過する材料からなる、偏光子。
  11. 請求項10に記載の偏光子であって、
    前記密閉部材による密閉空間の外部に、前記密閉部材を透過した第2の偏光光を吸収する光吸収部材が配置されている、偏光子。
  12. 請求項9に記載の偏光子であって、
    前記密閉部材の少なくとも一部は、前記第2の偏光光を吸収する材料からなる、もしくは、前記第2の偏光光を吸収する光吸収部材を有するとともに、前記密閉部材は、放熱構造を備える、偏光子。
  13. 請求項12に記載の偏光子であって、
    前記密閉部材は、空冷式の放熱構造または液冷式の放熱構造を備える、偏光子。
  14. 請求項9または13に記載の偏光子であって、
    前記光透過板と前記光反射型偏光板との少なくとも一方は、前記密閉部材と熱的に接続されている、偏光子。
  15. 請求項9から14のいずれかに記載の偏光子であって、
    前記密閉部材による密閉空間の外部に、該密閉空間に対して冷却ファンが配置されている、偏光子。
  16. 請求項9から15のいずれかに記載の偏光子であって、
    前記密閉部材による密閉空間から酸素が除去されている、偏光子。
  17. プロジェクタであって、
    光源装置と、
    前記光源装置からの光を変調する電気光学装置と、
    偏光子と、
    前記電気光学装置からの光を投写する投写光学系と、を備え、
    前記偏光子の少なくとも一つは、請求項1から16のいずれかに記載の偏光子であることを特徴とするプロジェクタ。
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