JP2005331602A - 光学部品、双方向光モジュール並びにその作製方法 - Google Patents

光学部品、双方向光モジュール並びにその作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造プロセスをより簡略化させ、また組立時間を短縮化させるとともに、モジュール全体の部品点数を減らすことにより、製造コストをより低減可能な双方向光モジュールを提供する。
【解決手段】 出力光を発光させる発光素子12を非導電性の媒質における何れかの側面42上に固定する発光素子固定部21と、入力光を受光させる受光素子13を上記側面42上に固定する受光素子固定部22とを有し、発光素子12から発光された出力光を側面42に対して略45°傾けて媒質14内に配置された反射板15により反射させ、光を透過させ又は反射させる平板状のフィルタ16を側面42に対して略45°傾けて媒質14内に配置することにより反射された出力光をそのまま透過させてこれを端面41を介して出射させるとともに、出力光の透過方向と正反対方向から端面41を介して入射された入力光を反射させてこれを受光素子13へ導く。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバを介して双方向に光信号を伝送する一芯双方向光通信に適用される光学部品、双方向光モジュール並びにその作製方法に関する。
近年における光ファイバ通信網の拡大に伴い、1本の光ファイバを用いて双方向に光信号を伝送する一芯双方向光通信システムの導入が進んできている。
従来、かかる一芯双方向光通信に適用される双方向光モジュールとして、特許文献1に示すような光半導体素子モジュール100が提案されている。この光半導体素子モジュール100は、図7に示すように、パッケージ121内に実装された発光素子102と、ホルダ117に固定された受光素子106,バンドパスフィルタ113,レンズ112と、受光素子106と対向するモジュールケース101の内側に設けられた平面118と、受光素子106の光軸中心に対して略45°傾けて配置された光分離フィルタ111とを備えている。
上述の如き構成からなる光半導体素子モジュール100において、発光素子102から集光された波長λ1の出力光は、光分離フィルタ111を透過し、ファイバホルダ115に固定された光ファイバ110へ光結合される。また、この光ファイバ110から出射された波長λ2の入力光は、光分離フィルタ111を反射して受光素子106へ導かれる。即ち、この光分離フィルタ111は、波長に応じて光を反射し、或いは透過させることができるため、これを受光素子106と発光素子102の各光軸が互いに直交する位置に配設することにより、互いに波長の異なる入力光と出力光を分離することでき、光ファイバ110を介した一芯双方向光通信が可能となる。
このような一芯双方向光通信を行うための双方向光モジュールとしては、さらに特許文献2,3,4に示す技術が開示されている。
かかる従来の双方向光モジュールを作製する場合においては、先ず発光素子102に電気信号を印加することによりこれを駆動し、当該発光素子102から出力光を発光させる。そして、この出力光の光強度を光ファイバ110を介して検出し、その検出した出力光の光強度が最大となるように発光素子102を含むパッケージ121の位置調整を行い、最後にこれをモジュールケース101へ固定する。
次に受光素子106を取り付ける場合には、光ファイバ110から入力光を出射させて、これを当該受光素子106の受光面に受光させるとともに光電変換して得られる電流値が最大となるようにホルダ117の位置調整を行い、最後にこれをモジュールケース101へ固定する。
しかしながら、上述した光半導体素子モジュール100等に代表される従来の双方向光モジュールでは、発光素子102が実装されるパッケージ121と、受光素子が実装されるホルダ117が互いに直交する位置に取り付ける構成であるため、組立そのものが煩雑化してしまう。また互いに直交する位置に別々のホルダ117等が配設されることから、双方向光モジュールを配設する上で必要となるスペースはより大きくなり、よりコンパクトな一芯双方向光通信システムを構築する上で障害となる。
このため、図8に示すような双方向光モジュール150も提案されている。この双方向光モジュール150は、パッケージ171内に実装された発光素子152と、ホルダ167に固定された受光素子156と、発光素子152の光軸中心に対して略45°傾けて配置された反射板162並びに受光素子156の光軸中心に対して略45°傾けて配置された光分離フィルタ161とが設けられたプリズム159と、光分離フィルタを介して出射される出力光を光ファイバ160へ光結合させるとともに、その光ファイバ160から出射される入力光をプリズム159側へ光結合させるレンズ155とをそれぞれモジュールケース151へ実装することにより構成される。反射板162は、全反射のフィルタであり、また光分離フィルタ161は、入射される光のうち一部を透過し、一部を反射させるフィルタである。
上述の如き構成からなる双方向光モジュール150において、発光素子152から集光された出力光は、反射板162を反射した後、光分離フィルタ161を透過し、さらにレンズ155を介して光ファイバ160へ光結合される。また、この光ファイバ160から出射された入力光は、レンズ155を介して光分離フィルタ161へ到達することになるが、この到達した入力光のうち一部は、反射して受光素子156へ導かれる。即ち、この双方向光モジュール150は、発光素子152と受光素子156とを互いに並列に配設する構成を採用しつつ、光ファイバ110を介した一芯双方向光通信を行うことができるため、省スペース化を実現することができ、よりコンパクトな通信システムを構築することが可能となる。
かかる従来の双方向光モジュール150を作製する場合においては、先ず図9に示すように、発光素子152に電気信号を印加することによりこれを駆動し、当該発光素子152から出力光を発光させる。そして、この出力光の光強度を光ファイバ160を介して検出し、その検出した出力光の光強度が最大となるように発光素子152を含めたパッケージ171の位置調整を行い、最後にこれをモジュールケース151へ固定する。
また、受光素子156を取り付ける場合には、光ファイバ160から入力光を出射させて、これを図9に示すように当該受光素子156の受光面に受光させるとともに光電変換して得られる電流値が最大となるようにホルダ167の位置調整を行い、最後にこれをモジュールケース151へ固定する。
特開平8−160259号公報 特開平8−262276号公報 特開平10−197762号公報 特開平3−144602号公報
しかしながら、上述した従来の双方向光モジュールを作製する際には、固定すべき発光素子や受光素子を別々のパッケージやホルダに一度実装しなければならず、また発光素子が実装されたパッケージと、受光素子が実装されたホルダとを互いに個別の方法に基づいて取り付けなければならない。
即ち、従来の双方向光モジュールは、複雑な製造プロセスを経なければならず、また組立に多大な時間が必要となり、さらにはモジュール全体の部品点数が増えることになり、製造コストが高くなるという問題点がある。また、かかる部品点数の増加により、モジュール全体が大型化してしまう結果、僅かな空きスペースにこれを配設することができず、モジュールの汎用性を高めることができないという問題点が生じてしまう。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、製造プロセスをより簡略化させ、また組立時間を短縮化させるとともに、モジュール全体の部品点数を減らすことにより、製造コストをより低減させることが可能な双方向光モジュール並びにその製造方法を提供することにあり、さらにこの双方向光モジュールに実装される光学部品を提供することにある。
本発明を適用した光学部品は、上述した課題を解決するために、入力光及び出力光を一の端面を介して入出射させるための非導電性の媒質で構成される光学部品において、出力光を発光させる発光素子を媒質における端面に外接する何れかの側面上に固定する発光素子固定手段と、入力光を受光させる受光素子を側面上に固定する受光素子固定手段と、発光素子固定手段により固定された発光素子から発光された出力光を側面に対して略45°傾けて媒質内に配置された反射板により反射させる反射手段と、光を透過させ又は反射させる平板状のフィルタを側面に対して略45°傾けて媒質内に配置することにより、反射手段により反射された出力光をそのまま透過させてこれを端面を介して出射させるとともに出力光の透過方向と正反対方向から端面を介して入射された入力光を反射させてこれを受光素子固定手段に固定された受光素子へ導く波長選択手段とを備え、発光素子固定手段は、出力光に応じた電気信号を固定した発光素子へ印加するための電極パターンからなり、受光素子固定手段は、受光素子により入力光を光電変換することにより得られた出力信号を取り出すための電極パターンからなる。
本発明を適用した双方向光モジュールは、上述した課題を解決するために、入力光及び出力光を双方向で入出力させる双方向光モジュールにおいて、出力光を発光させる発光素子を非導電性の媒質における何れかの側面上に固定する発光素子固定手段と、入力光を受光させる受光素子を側面上に固定する受光素子固定手段と、発光素子固定手段により固定された発光素子から発光された出力光を側面に対して略45°傾けて媒質内に配置された反射板により反射させる反射手段と、光を透過させ又は反射させる平板状のフィルタを上記側面に対して略45°傾けて媒質内に配置することにより、反射手段により反射された出力光をそのまま透過させてこれを端面を介して出射させるとともに、出力光の透過方向と正反対方向から端面を介して入射された入力光を反射させてこれを受光素子固定手段に固定された受光素子へ導く波長選択手段とを備え、端面から出射される出力光を外部へ送信し、また外部から供給される入力光を端面へ入射させる入出力手段とを備え、発光素子固定手段は、出力光に応じた電気信号を固定した発光素子へ印加するための電極パターンからなり、受光素子固定手段は、受光素子により上記入力光を光電変換することにより得られた出力信号を取り出すための電極パターンからなる。
本発明を適用した双方向光モジュールの作製方法は、上述した課題を解決するために、互いに異なる波長の入力光及び出力光を光ファイバを介して伝送するための双方向光モジュールの作製方法において、出力光を発光させる発光素子を何れかの側面上に固定する発光素子固定部と、入力光を受光させる受光素子を側面上に固定する受光素子固定部と、側面に対して略45°傾けてそれぞれ配置された反射板並びに光の一部を透過させるとともに反射させる平板状のフィルタとを有する非導電性の媒質で構成される光学部品を光ファイバが取り付けられた筐体内に配設する光学部品配設工程と、光ファイバから上記光学部品における媒質の端面を介して入射された調整光をフィルタで反射させることによりこれを受光素子固定部へ導き、また波長の制御された調整光につきフィルタを透過させるとともに反射板で反射させることによりこれを発光素子固定部へ導く調整光伝送工程と、導かれた調整光の受光素子固定部並びに発光素子固定部における光強度分布を識別する識別工程と、識別工程において識別された受光素子固定部における光強度分布に基づいて、当該受光素子固定部に受光素子を取り付け、また識別された発光素子固定部における光強度分布に基づいて、当該発光素子固定部に上記発光素子を取り付ける素子取付工程とを有する。
光ファイバから供給した調整光により、発光素子、受光素子の双方を位置合わせし、これを実装することができる。このため、発光素子と受光素子とを同一の方法で、同一のシステムで組み立てることができるため、製造コストを大幅に下げることができ、また作製に伴う労力を大幅に軽減させることも可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、1本の光ファイバを用いて双方向に光信号を伝送する一芯双方向光通信システムに適用される双方向光モジュール1につき図面を参照しながら詳細に説明する。
双方向光モジュール1は、図1に示すように、各構成要素を配設するためのモジュールケース11と、モジュールケース11における面31上に配設されてなり、固定された発光素子12により発光された出力光を端面41から出射し、また端面41から入射された入力光を固定された受光素子13により受光させる非導電性の媒質より構成される集積光学プリズム14と、モジュールケース11の内壁を加工することにより設けられたV字溝32上に位置合わせされて取り付けられる球形レンズ17と、上記発光素子12並びに受光素子13との間で金リード線25, 27を介して電気信号を入出力するための端子24,26とを備え、貫通穴35に先端を挿通させた光ファイバ18を光ファイバ用V溝33に突き当てることによりこれを固定する。
集積光学プリズム14は、端面41に外接する側面42上に発光素子12と受光素子13を固定し、この側面42に対して略45°傾けて媒質内に配置した反射板15と、当該側面42に対して略45°傾けて上記媒質内に配置した平板状のフィルタ16とを有し、さらに端面41に近い方から、受光素子13を固定するための受光素子固定部22と、発光素子12を固定するための発光素子固定部21とが側面42上に形成されている。なお、この受光素子固定部22と発光素子固定部21の位置は入れ換えて構成してもよい。
発光素子12は、端子24a,24bより金リード線25a,25bを介して注入された電流に基づき、出力光を発光させるための半導体レーザ等で構成され、一芯双方向光通信に用いられる帯域の光を出射する。
受光素子13は、端子26a,26bより金リード線27a,27bを介して印加されたバイアス電圧に基づき、受光面に対して照射された光を、その光量に応じた電気信号に変換する光電変換素子であり、例えば、フォトディテクタ等からなるものである。この受光素子13は、受光面に対して照射される入力光を受光して、その光量に応じた電気信号を生成する。
発光素子固定部21並びに受光素子固定部22は、発光素子12,受光素子13をそれぞれ取り付けるための半田等で構成され、それぞれ上記出力光に応じた電気信号を固定した発光素子12へ印加するための電極パターン、並びに受光素子13により上記入力光を光電変換することにより得られた出力信号を取り出すための電極パターンで構成されている。ちなみにこの発光素子固定部21並びに受光素子固定部22のパターンを構成する材料としては、半田以外に、例えばAgペースト等を用いるようにしてもよい。また発光素子固定部21並びに受光素子固定部22には、図2に示すように、それぞれ後述する調整光により形成されるスポット位置を側面42の全体との関係において識別すべく、光を通過させることが可能な開口21a,22aを形成されている。なお、この開口21a,22aを形成させることは必ずしも必須とはならず、これをコ字状等に形成させることにより同様の役割を担わせるようにしてもよい。
反射板15は、照射される光を全反射するミラー等で構成され、発光素子12より発光された出力光が鉛直方向から照射される。この反射板15は、照射された出力光をその伝搬方向が図1中A方向となるように垂直に反射する。ちなみに、この反射板15は、双方向光モジュール1の組立時において、B方向から調整光が照射される。かかる場合において、反射板15は、上述した出力光と同じ経路を逆行するように当該調整光を垂直に反射し、これを発光素子固定部21へと導く。
フィルタ16は、一部の光を透過すると同時に、一部の光を反射する機能を有する。このフィルタ16は、反射板15により反射された伝搬方向がA方向である出力光をそのまま透過させる。また、このフィルタ16は、B方向から端面41を介して媒質内に入射された入力光が照射される。このフィルタ16は、照射された入力光の一部をその伝搬方向が鉛直方向となるように垂直に反射することにより、これを受光素子固定部22へと導く。
ちなみに、このフィルタ16は、双方向光モジュール1の組立時において、端面41を介してB方向から調整光が照射される。かかる場合において、フィルタ16は、調整光の一部を垂直に反射することにより、これを受光素子固定部22へと導くと同時に、調整光の他の一部をそのまま透過させることにより、これを反射板15へと導く。
球形レンズ17は、集積光学プリズムの端面41から出射された出力光が入射される。この球形レンズ17は、かかる入射された出力光のスポット径を、光ファイバ18のコアに効率よく光結合されるように調整しつつ、これをA方向へ出射する。また、この球形レンズ17は、光ファイバ18から出射される入力光が入射される。球形レンズ17は、かかる入射された入力光のスポット径を、受光素子13の受光面に効率よく光結合されるように調整しつつ、これをB方向へ出射する。ちなみに、この球形レンズ17の代替として、非球面レンズを用いてもよく、また光ファイバ18をいわゆる先球ファイバとすることによりスポット径調整の役割を担わせることで、球形レンズ17そのものを省略するようにしてもよい。
光ファイバ18は、一芯双方向光通信システムの適用に特化した、双方向で光を伝送し伝送可能な光ファイバであり、球形レンズ17を介して入射される出力光をA方向へ伝送するとともに、B方向から伝送した入力光を球形レンズ17へ出射させる。ちなみに、この光ファイバ18として、いわゆるマルチモード対応の光ファイバを用いてもよい。また、光ファイバ18の先端につき、配設容易性を考慮したフェルール等で構成してもよい。
ちなみに、上述した双方向光モジュール1の構成は、あくまでモジュールケース11内に各構成要素を実装する場合を例に挙げて説明をしているが、かかる場合に限定されるものではなく、例えばマザーボード上にかかる構成要素を直接的に実装するようにしてもよい。
上述の如き構成からなる双方向光モジュール1において、発光素子12から発光された出力光は、反射板15を垂直に反射してA方向へ伝搬し、次にフィルタ16を透過し、集積光学ユニット14の端面41から出射される。この出射された出力光は球形レンズ17へ照射され、スポット径が制御された上で光ファイバ18へ入射し、そのままA方向へ伝送されることになる。
また、上述の如き構成からなる双方向光モジュール1において、光ファイバ18中をB方向から伝送される入力光は、球形レンズ17へ照射され、そこでスポット径が制御された上で集積光学ユニット14の端面41へ入射する。集積光学ユニット14内へ入射された入力光は、そのままA方向へ伝搬しフィルタ16へ照射され、一部はそこを反射し、一部は透過する。フィルタ16を反射した一部の入力光は、鉛直方向に伝搬し、受光素子固定部22に固定された受光素子13の受光面により受光されることになる。
ちなみに、本発明は、図3に示すような波長多重型の双方向光モジュール2に適用することもできる。
この図3に示す波長多重型の双方向光モジュール2において、上述した双方向光モジュール1と同一の構成については、図1における説明を引用することにより、ここでの説明を省略する。
この波長多重型の双方向光モジュール2では、フィルタ16の代替として、波長に応じて光を透過し、或いは反射する波長選択フィルタ46を配設し、また、波長多重型の一芯双方向通信に特化した光ファイバ48が取り付けられる。
波長選択フィルタ46は、例えば波長λ1の光が照射された場合には、これを全反射する。またこの波長選択フィルタ46は、波長λ1とは異なる波長λ2の光が照射された場合には、これをそのまま透過させる。
このため、発光素子12から波長λ2の出力光を発光させることにより、当該出力光は、反射板15を垂直に反射するとともに、波長選択フィルタ46を透過し、集積光学プリズム14の端面41を出射することになる。この出射された出力光は、球形レンズ17を介して光ファイバ48へ光結合される。
また光ファイバ48から出射された波長λ1の入力光は球形レンズ17を介して集積光学プリズム14の端面41に入射されるとともに、波長選択フィルタ46を垂直方向に全反射することで、受光素子13へと導かれることになる。
この双方向光モジュール2では、互いに波長の異なる入力光と出力光を選択的に受発光することができるため、光ファイバ48を介した一芯双方向光通信が可能となる。
次に、本発明を適用した双方向光モジュール1の組立方法につき説明をする。
この双方向光モジュール1において、集積光学プリズム14における発光素子固定部21並びに受光素子固定部22にそれぞれ発光素子12,受光素子13を取り付ける場合には、図4(a),(b)に示すように光ファイバ18から供給される調整光を用いる。この調整光は、例えば可視光等のように肉眼で視認できるような波長で構成してもよい。
発光素子12,受光素子13の取り付け時には、光ファイバ18から調整光を図3中B方向から出射させ、球形レンズ17を介して集積光学プリズム14内へ入射させる。この調整光の一部は、図4(b)に示すようにフィルタ16を透過するとともに反射板15を反射して発光素子固定部21へ導かれ、また他の調整光の一部は、フィルタ16を反射してそのまま受光素子固定部22へ導かれる。
発光素子固定部21並びに受光素子固定部22に導かれた調整光は、開口21a,22a内を通過してそのまま外部へと出射することになる。このとき、図4(b)中C方向から撮像カメラで撮像を行うことにより、図4(a)に示すように開口21a,22aを通過する調整光のスポット位置を取得することができる。また、画像処理技術を駆使することにより、撮像カメラで取得したスポット位置における光強度分布を識別し、さらにその光強度が最大となる点を識別することも可能となる。
それぞれの開口21a,22aにつき、調整光の光強度が最大となる点を識別できた場合には、かかる点の座標を記録する。そして、その記録した座標に発光素子12の発光部、受光素子13の受光部が位置するようにこれらを発光素子固定部21,受光素子固定部22へ固定する。これにより、良好な光結合効率を得ることもできる。
即ち、本発明を適用した双方向光モジュール1の組立方法では、光ファイバ18からの調整光を受光素子13のみならず、発光素子12を取り付ける際にも利用する。発光素子12と受光素子13とを同一の方法で、同一のシステムで組み立てることができるため、製造コストを大幅に下げることができ、また作製に伴う労力を大幅に軽減させることも可能となる。
次に、本発明を適用した双方向光モジュール1の組み立ての手順につき説明をする。
先ず図5(a)に示すように、構成要素が未だ配設されていないモジュールケース11を準備する。
次に、図5(b)に示すように、面31上に集積光学プリズム14を配設するとともに、V字溝32に球形レンズ17を取り付け、さらに光ファイバ用V溝33上に光ファイバ18を固定する。
次に図5(c)に示すように、光ファイバ18から調整光を出射させることにより、開口21a,22aにその調整光のスポットを形成させる。この形成させたスポットにつき画像認識により光強度が最大となる点の座標を取得する。
次に図5(d)に示すように、取得した座標に発光素子12の発光部、受光素子13の受光部が位置するようにこれらを発光素子固定部21,受光素子固定部22へ固定する。最後に、発光素子12と端子24とを金リード線25で接続し、また受光素子13と端子26とを金リード線27で接続し、モジュールケース11上に蓋をすることにより仕上げる。
なお、開口21a,22aに形成させた調整光のスポットが、図6(a)に示すように、ずれた場合においても、その光強度が最大となる点の座標を取得しておくことにより、図6(b)に示すように、発光素子12,受光素子13を当該座標に合わせて固定する。即ち、集積光学プリズム14、球形レンズ17、光ファイバ18への配設状況により、調整光のスポットが開口21a,22aの中心からずれる場合においても、このずれに応じて発光素子12,受光素子13の固定位置を調整することにより、光結合効率を高く維持することが可能となる。
ちなみに、上述した双方向光モジュール1の組立方法を、双方向光モジュール2の組み立てに適用してもよいことは勿論である。
このように、本発明を適用した双方向光モジュール1では、光ファイバ18から供給した調整光により、発光素子12、受光素子13の双方を位置合わせし、これを実装することができる。
また、本発明を適用した双方向光モジュール1では、発光素子12並びに受光素子13を集積光学プリズム14の一の側面に直接的に取り付ける構成としているため、発光素子12や受光素子13を別々のパッケージやホルダに一度実装するステップを省略することができることに加え、部品点数を減らすことが可能となる。このため双方向光モジュール1では、モジュール全体のサイズをより小型化することができるため、僅かな空きスペースにこれを配設することができ、汎用性を高めることが可能となる。
また、この双方向光モジュール1は、複雑な製造プロセスを経ることなく、組立時間をいきおい短くすることができ、またモジュール全体の部品点数を減らすことができるため、製造コストを更に下げることも可能となる。
なお、本発明は、上述した双方向光モジュール1に適用される場合に限定されるものではなく、発光素子12や受光素子13が取り付けられる前の集積光学プリズム14に適用してもよい。かかる場合において、上述した一芯双方向光通信以外のセンサとして、或いは媒体への記録再生にこの集積光学プリズム14を適用してもよいことは勿論である。
一芯双方向光通信システムに適用される本発明に係る双方向光モジュールの構成図である。 素子の固定部につき説明するための図である。 波長多重型の双方向光モジュールの構成図である。 本発明を適用した双方向光モジュールの作製方法につき説明するための図である。 本発明を適用した双方向光モジュールの組み立ての手順につき説明するための図である。 本発明を適用した双方向光モジュールの組み立て時において調整光の位置がずれた場合の素子の取り付け方法につき説明するための図である。 一芯双方向光通信に適用される従来の双方向光モジュールの構成図である。 一芯双方向光通信に適用される従来の他の双方向光モジュールの構成図である。 従来における双方向光モジュールの作製方法につき説明するための図である。
符号の説明
1 双方向光モジュール、11 モジュールケース、12 発光素子、13 受光素子、14 集積光学プリズム、15 反射板、16 フィルタ、17 球形レンズ、18 光ファイバ、21 発光素子固定部、22 受光素子固定部

Claims (8)

  1. 入力光及び出力光を一の端面を介して入出射させるための非導電性の媒質で構成される光学部品において、
    上記出力光を発光させる発光素子を上記媒質における上記端面に外接する何れかの側面上に固定する発光素子固定手段と、
    上記入力光を受光させる受光素子を上記側面上に固定する受光素子固定手段と、
    上記発光素子固定手段により固定された発光素子から発光された出力光を上記側面に対して略45°傾けて上記媒質内に配置された反射板により反射させる反射手段と、
    光を透過させ又は反射させる平板状のフィルタを上記側面に対して略45°傾けて上記媒質内に配置することにより、上記反射手段により反射された出力光をそのまま透過させてこれを上記端面を介して出射させるとともに、上記出力光の透過方向と正反対方向から上記端面を介して入射された入力光を反射させてこれを上記受光素子固定手段に固定された受光素子へ導く波長選択手段とを備え、
    上記発光素子固定手段は、上記出力光に応じた電気信号を上記固定した発光素子へ印加するための電極パターンからなり、
    上記受光素子固定手段は、上記受光素子により上記入力光を光電変換することにより得られた出力信号を取り出すための電極パターンからなること
    を特徴とする光学部品。
  2. 上記発光素子固定手段における電極パターンは、上記出力光を通過させるための開口が形成され、
    上記受光素子固定手段における電極パターンは、上記入力光を通過させるための開口が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の光学部品。
  3. 上記フィルタは、波長に応じて光を透過させ或いは反射させる波長選択フィルタであること
    を特徴とする請求項1記載の光学部品。
  4. 入力光及び出力光を双方向で入出力させる双方向光モジュールにおいて、
    上記出力光を発光させる発光素子を非導電性の媒質における何れかの側面上に固定する発光素子固定手段と、
    上記入力光を受光させる受光素子を上記側面上に固定する受光素子固定手段と、
    上記発光素子固定手段により固定された発光素子から発光された出力光を上記側面に対して略45°傾けて上記媒質内に配置された反射板により反射させる反射手段と、
    光を透過させ又は反射させる平板状のフィルタを上記側面に対して略45°傾けて上記媒質内に配置することにより、上記反射手段により反射された出力光をそのまま透過させてこれを上記端面を介して出射させるとともに、上記出力光の透過方向と正反対方向から上記端面を介して入射された入力光を反射させてこれを上記受光素子固定手段に固定された受光素子へ導く波長選択手段とを備え、
    上記端面から出射される出力光を外部へ送信し、また外部から供給される入力光を上記端面へ入射させる入出力手段とを備え、
    上記発光素子固定手段は、上記出力光に応じた電気信号を上記固定した発光素子へ印加するための電極パターンからなり、
    上記受光素子固定手段は、上記受光素子により上記入力光を光電変換することにより得られた出力信号を取り出すための電極パターンからなること
    を特徴とする双方向光モジュール。
  5. 上記発光素子固定手段における電極パターンは、上記出力光を通過させるための開口が形成され、
    上記受光素子固定手段における電極パターンは、上記入力光を通過させるための開口が形成されていること
    を特徴とする請求項4記載の双方向光モジュール。
  6. 上記フィルタは、波長に応じて光を透過させ或いは反射させる波長選択フィルタであること
    を特徴とする請求項4記載の双方向光モジュール。
  7. 上記入出力手段は、上記端面から出射される出力光を光ファイバへ光結合させ、また当該光ファイバから出射される入力光を上記端面へ入射させること
    を特徴とする請求項4記載の双方向光モジュール。
  8. 互いに異なる波長の入力光及び出力光を光ファイバを介して伝送するための双方向光モジュールの作製方法において、
    上記出力光を発光させる発光素子を何れかの側面上に固定する発光素子固定部と、上記入力光を受光させる受光素子を上記側面上に固定する受光素子固定部と、上記側面に対して略45°傾けてそれぞれ配置された反射板並びに光の一部を透過させるとともに反射させる平板状のフィルタとを有する非導電性の媒質で構成される光学部品を上記光ファイバが取り付けられた筐体内に配設する光学部品配設工程と、
    上記光ファイバから上記光学部品における媒質の端面を介して入射された調整光を上記フィルタで反射させることによりこれを上記受光素子固定部へ導き、また波長の制御された上記調整光につき上記フィルタを透過させるとともに上記反射板で反射させることによりこれを上記発光素子固定部へ導く調整光伝送工程と、
    上記導かれた調整光の上記受光素子固定部並びに上記発光素子固定部における光強度分布を識別する識別工程と、
    上記識別工程において識別された上記受光素子固定部における光強度分布に基づいて、当該受光素子固定部に上記受光素子を取り付け、また上記識別された上記発光素子固定部における光強度分布に基づいて、当該発光素子固定部に上記発光素子を取り付ける素子取付工程とを有すること
    を特徴とする双方向光モジュールの作製方法。
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